JP5509336B2 - ラベル非依存光学リーダのための波長可変光源 - Google Patents

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Description

優先権の主張
本出願は、米国仮特許出願第61/259,802号(出願日2009年11月10日)及び米国仮特許出願第61/390,826号(出願日2010年10月7日)の合衆国法典第35巻第119条(e)の利益を主張する。
関連する同時係属出願の相互参照
本発明は、ラベル非依存光学リーダ、及び当該リーダのための光源に関する。
実施例において、本発明は、共振線幅を有する少なくとも1つのRWGバイオセンサをインタロゲーションする波長可変光源を提供する。波長可変光源は、RWGバイオセンサの共振線幅よりも大きい第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを出射する広帯域光源を含む。当該波長可変光源は、可変中心波長を有する波長可変光フィルタも含む。当該波長可変光学フィルタは、光ビームを受光してフィルタリングし、当該光ビームにRWGバイオセンサの共振線幅と実質的に同一の第2のスペクトル帯域幅をもたせる。
実施例において、本発明は、マイクロプレートに支持されている少なくとも1つの共振RWGバイオセンサを読み取るLID光学リーダを提供する。当該光学リーダは、第1のスペクトル帯域幅に亘って掃引((スイープ)sweep)する波長を有する一連のフィルタリングされた光ビームを出射する上述の波長可変光源を含む。当該光学リーダは、当該一連のフィルタリングされた光ビームを当該少なくとも1つのRWGバイオセンサに送出して対応する一連の反射光ビームを生成する照明光学系も含む。光リーダは、一連の反射光ビームを受信して対応するデジタル画像を生成する光学的結像器、及び当該デジタル画像を処理して当該少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長を得るコントローラも含む。
実施例において、本発明は、マイクロプレートに支持されている少なくとも1つのRWGバイオセンサを読み取るためのLID光学リーダを提供する。当該光学リーダは、第1のスペクトル帯域幅内の固定された波長を有するフィルタリングされた光ビームを出射する上述の波長可変光源を含む。光学リーダは、当該フィルタリングされた光ビームを当該少なくとも1つのRWGバイオセンサに送出して一連の反射光ビームを生成する照明光学系も含む。光学リーダは、当該一連の反射光ビームを受光してこれらからデジタル画像を生成する光学的結像器、及び当該デジタル画像を処理して強度の変化を当該少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長のシフトに変換するコントローラも含む。
実施例において、本発明は、共振線幅を有する少なくとも1つのRWGバイオセンサを読み取る方法を提供する。当該方法は、RWGバイオセンサ共振線幅よりも大きな第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを生成するステップを含む。当該方法は、光ビームを波長可変光フィルタに通すステップと、当該波長可変フィルタを調整して、RWGバイオセンサの共振線幅と実質的に同一の第2のスペクトル帯域幅を各々が有するが共振線幅内の異なった中心波長を各々が有する一連の光ビームを生成するステップも含む。当該方法は、当該一連のフィルタリングされた光ビームを少なくとも1つのRWGバイオセンサ上の入射光となるように送出し、対応する一連の反射光ビームを生成するステップをさらに含む。当該方法は、当該一連の反射光ビームに基づいて少なくとも1つのRWGバイオセンサの一連のデジタル画像を生成し、その後、当該一連のデジタル画像を処理して少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長を得るステップを追加的に含む。
実施例において、本発明は、共振線幅を揺する少なくとも1つのRWGバイオセンサを読み取る方法を提供する。当該方法は、RWGバイオセンサの共振線幅よりも大きい第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを生成するステップを含む。当該方法は、光ビームを波長可変光フィルタに通すステップと、当該波長可変フィルタを調整して、RWGバイオセンサの共振線幅と実質的に同一の第2のスペクトル帯域幅を有し、かつ当該共振線幅内の固定された中心波長を有する光ビームを生成するステップも含む。当該方法は、当該フィルタリングされた光ビームを当該少なくとも1つのRWGバイオセンサ上の入射光となるように送出し、対応する反射光ビームを生成するステップをさらに含む。当該方法は、当該反射光ビームに基づいて少なくとも1つのRWGバイオセンサの一連のデジタル画像を生成するステップと、その後、当該一連のデジタル画像を処理して少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長を得るステップと、を追加的に含む。
本発明のさらに完全な理解は、添付の図面とともに以下の詳細な説明を参照することによってなされるだろう。
本発明の波長可変光源と共に使用するのに適した光学リーダシステムの一例の一般化された略図である。 RWGバイオセンサの一例の拡大略図である。 領域すなわち「ウェル」に付随してRWGバイオセンサのアレイを動作可能に支持しておりかつマイクロプレートホルダに保持されているマイクロプレートの一例の上面図である。 マイクロプレートの一例の一部の断面斜視図である。 波長可変光源によってもたらされた入射照射光の異なった波長に関連するデジタル画像の収集を示す図である。 図1の光学リーダシステムの光学的結像器の他の実施例を示す図である。 図1の光学リーダシステムの光学的結像器の他の実施例を示す図である。 図1の光学リーダシステムの光学的結像器の他の実施例を示す図である。 図1の光学リーダシステムの光学的結像器の他の実施例を示す図である。 図1の光学リーダシステムにおいて使用する単一経路波長可変光源の実施例を示す図である。 図1の光学リーダシステムにおいて使用する2経路波長可変光源の実施例を示す図である。 薄板ガラス基板及び薄膜から形成された光学コーティングで形成された例示のフィルタの分解組み立て側面図である。 材料を堆積させてキャビティ層を挟む2つの反射層を形成することによって形成される例示のフィルタの分解組み立て側面図であり、当該堆積される層はガラス基板に機械的に支持されている。 入射角θ=5°での例示の単一経路フィルタの強度対波長のフィルタスペクトル線幅(フィルタ関数)のプロット図である。 入射角θ=14°での例示の単一経路フィルタの強度対波長のフィルタスペクトル線幅(フィルタ関数)のプロット図である。 例示のカスタムフィルタの比較的大きな波長範囲に亘るフィルタスペクトル線幅(フィルタ関数)のプロット図であり、自由スペクトル領域(FSR)が約20nmであること、目標とされる垂直入射透過率ピークがスーパールミネッセントダイオード(SLD)光源の中心波長に近い838nmであることを示している。 角度調整されたフィルタを移動自在に支持するガルバノメータベースのフィルタ支持デバイスの制御電圧(V)対中心波長(nm)のプロット図である。 波長可変レーザ光源の単一のピクセルに対するインタロゲーションスペクトルを示す強度対波長のプロット図である。 本発明の波長可変光源の単一のピクセルに対するインタロゲーションスペクトルを示す強度対波長のプロット図である。 2つの例示のバイオセンサの共振線幅のプロット図であり、フィルタ中心波長が実線のバイオセンサ共振線幅の50%の透過率の点に固定されている。 図10と同様であり、角度的に調整可能なスペクトル平坦化フィルタを含む波長可変光源の実施例を1つの実施例を示した図である。 光源スペクトル、フィルタ関数(フィルタスペクトル線幅)、及びフィルタリングされた光源スペクトル(振幅対波長)の例のプロット図である。 広帯域光源のSLDを用いた波長可変光源からの入射光によって照明されたRWGバイオセンサのデジタル画像を示した図であり、当該画像は入射光のコヒーレンス(干渉性)によってもたらされる複数のスペックルパターン(speckle pattern)を示している。 図10と同様の波長可変光源の一例の略図であり、広帯域光源が実質的に空間的に非コヒーレント(非干渉性)な領域拡張広帯域光源(extended-area broadband source )を含んでいることが図10と異なっている。 実質的に空間的に非コヒーレントなエミッタのアレイとして形成された実質的に非コヒーレントの広帯域光源の一例の拡大図である。 実質的に非コヒーレントな広帯域光源の一例及び対応する回転自在波長可変フィルタの一例の寸法を示した図である。 実質的に非コヒーレントな広帯域光源を使用する波長可変光源からのフィルタリングされたスペクトルのファミリーの相対的なスペクトル振幅対波長(nm)のプロット図であり、当該スペクトルは、波長可変フィルタのガルバノメータの制御電圧を−8Vから+8Vに変化させることによって、18nmに亘ってほぼ一定な振幅及びスペクトル形状に調整されている。 図22のデジタル画像と同様のデジタル画像の図であり、図27のデジタル画像は実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源を有する波長可変光源を用いて撮影されているために、当該デジタル画像がスペックルパターンを持たないことが図22と異なっている。 通常のピクセルに対する合成されたスペクトルの相対的振幅対波長(nm)のプロット図であり、波長可変光源の低い時間的及び空間的コヒーレンスの故に合成されたスペクトル内にスペクトルリップルが存在しない。
光学リーダに基づいたラベル非依存検出(LID)は、例えば、タンパク質等の標的分子への薬品の結合、及び薬品に反応して細胞内で物質が移動するような生体細胞の変化を検出するために使用され得る。いくつかのタイプのLID光学リーダは、RWGバイオセンサのアレイの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサの表面における屈折率の変化を測定する。個々のRWGバイオセンサは、マイクロプレートのウェルの各々の中に配されている。
LID光学リーダの1つのタイプにおいて、光源からのスペクトル的に広帯域な光は、RWGバイオセンサの各々に向けて送出される。RWGバイオセンサと共振する波長をもつ光のみが強く反射される。この反射光が収集されてスペクトル分析され、共振波長が判定され、波長におけるシフトがRWGバイオセンサへの生体分子の結合による屈折率の変化が示されるか、または同様に当該センサ表面に固定された細胞内での物質の移動が示される。
他のタイプのLEDバイオセンサにおいて、波長範囲に亘ってスイープされる狭帯域光が、狭帯域波長可変光源を用いて、RWGバイオセンサの各々に向けて送出される。今まで、このような波長可変光源は、波長可変レーザに限られてきた。バイオセンサのインタロゲーションに適した商用的に利用可能な波長可変レーザは、第1に、非常に狭い線幅を生成する回折格子キャビティに基づいた波長可変技術を用いた外部キャビティ半導体レーザ、及び約50pmのやや狭い線幅を生成する音響光学波長可変フィルタ(AOTF)である。外部キャビティ半導体レーザがLID光学リーダの可視光光源として使用されるが、その比較的高い費用がその使用を制限する。垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)は、低コストの選択肢を提供するが、それらの光学的出力及び波長可変範囲は、マイクロプレート全体をインタロゲーションするには不十分である。
以下で本発明の実施例を説明する。実施例は添付の図面に示されている。
図1は、本明細書において開示されている波長可変光源と共に使用するのに適している例示の光学リーダシステム(「システム」)100の一般化された略図である。システム100は、1または複数の共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサ102をインタロゲーションするために使用される結像系114を含んでいる。画像システム114は、照明光学系130及び結像光学系(光学的結像器)140を含んでいる。結像光学系114の例は、以下でさらに詳細に説明される。
図2は、例示のRWGバイオセンサ102の拡大側面図であり、この例示のRWGバイオセンサは、選択された生物学的物質104が取り付けられる回折格子103及び表面105を有している。RWGバイオセンサ102は、光学的にインタロゲーションされることが可能なように支持されることが必要である。通常の支持構造は、「マイクロプレート」と称される。図3は、複数のウェル175を有している表面173を備える支持プレート171を含む例示のマイクロプレート170の上面図である。例示の支持プレート171は、図4の部分図において示されているように、かつ米国特許出願公開第2007/0211245号に例として示されているように、上部プレート171U及び下部プレート171Lの2部分構造を有している。
図3のマイクロプレート170は、RWGバイオセンサ102がアレイ102A内に配されており、ウェル175内に動作可能に支持されている例示の構成を示している。例示のバイオセンサアレイ102Aは、2mm角のRWGバイオセンサ102に対し4.5mmのピッチを有している、一列に16個、1行に24個のバイオセンサを含んでいる。実施例において、基準179は、システム100内におけるマイクロプレート170の位置決め、アラインメント、またはその両方に使用される。マイクロプレート170を保持しているマイクロプレートホルダ174も示されている。多くの異なったタイプのプレートホルダが、マイクロプレートホルダとして使用され得る。
図1を再度参照すると、システム100は、本発明によりかつ以下でさらに詳細に説明される波長可変光源106を含んでいる。波長可変光源106は、スペクトル帯域幅及び所定の時間周期に亘って所定の明確な中心波長を有する狭帯域光ビーム134を生成する。実施例において、波長可変光源106は、0.1nm/秒から300nm/秒の調整速度にて838nmから853nmまで変動する中心波長を有する一連の狭帯域光ビーム134を出射する。自由空間に光ビーム134を出射する波長可変光源106が示されているが、光導波路(例えば、光ファイバ)を用いる導波構成も選択され得る。
光源106からの光ビーム134は、結像系114及び付随する光軸A1を有する照明光学系130に送られる。照明光学系は、光ビーム134を少なくとも1つの入射光ビーム(入射光)134Iに変換する。入射光ビーム134Iは、ビームスプリッタ126を通過し、マイクロプレート170の領域135に亘って入射させられ、領域135は1または複数のRWGバイオセンサ102を含んでいる(例えば、384ウェル形式のマイクロプレート170の4x3のウェル、1個のRWGバイオセンサのみ、またはRWGバイオセンサの全て)。1つの例において、入射光ビーム134Iは、照明光学系130を移動走査することによって、またはマイクロプレートホルダによってマイクロプレート170を移動させることによって、RWGバイオセンサ102に亘って移動させられ(走査され)て、様々な領域135がカバーされる。
入射光ビーム134Iは、1または複数のRWGバイオセンサ102で反射され、それによって反射光ビーム(反射光)134Rが生成される。反射光ビーム134Rは、ビームスプリッタによって光学的結像器140に向けて送出される。光学的結像器140は、例えば、結像レンズ142、及び1または複数のRWGバイオセンサ102を含む照明領域135の電子(すなわちデジタル)画像145(図5参照)をキャプチャする画像センサ144を含む。画像センサ144は、キャプチャされた電子画像を示す生の電子画像信号S145を生成する。光学的結像器140は、画像センサから得られた生の電子画像信号を前処理し、前処理されたデジタル画像を示す前処理済電子画像信号S146を生成する画像センサ電子装置を含む。例示の画像センサ144は、Kodak社(ロチェスター、NY)から入手可能な7.4μmのピクセルサイズのKAI−0340 CCDチップ等のCCD(電荷結合素子)チップ、またはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)チップである。例示の光学的結像器140は、Prosilica社(バーナビー、ブリティッシュコロンビア、カナダ)から入手可能なProsilica GE680 GigE カメラである。このカメラは、VGA解像度で215fpsの最大フレームレートを有している。実施例において、画像センサ144は、1または複数のフォトダイオードのアレイであってもよい。
システム100は、処理ユニット(プロセッサ)152及びメモリユニット(メモリ)154を有するコントローラ150も含む。例示のプロセッサ152は、コンピュータ、マイクロプロセッサ、1または複数の中央演算処理装置(CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等を含む。メモリ154は、ソリッドステートメモリ、磁気メモリ、及び光学メモリコンピュータ内に用いられているいかなるタイプのデジタルメモリであってもよい。コントローラ150は、画像センサ電子装置146から前処理済電子画像信号S146を受信し、それらをメモリ154内に保存する。プロセッサ152は、プロセッサまたはメモリ152内に保存されている命令(画像処理ソフトウェア)に基づいて前処理済電子信号S146内にあるデジタル画像145を解析する。この処理は、以下でさらに詳細に説明される。
実施例において、コントローラ150は、スペクトルのプロット、共振波長のプロット、及び他の測定結果等、並びにシステム状態及び動作パラメータを表示するディスプレイユニット156を含むかまたはそれに動作可能に接続される。実施例においては、スペクトルが直接処理され得るので、共振波長のみ(計算されたものとして、例えば、測定されたスペクトルのセントロイドの各々として)がメモリ154内に保存され得る。
例示のRWGバイオセンサ102は、入射光ビーム134I及び反射光ビーム134Rの導波路結合特性に影響を与えるセンサ表面105における屈折率における変化を利用して、RWGバイオセンサ上の生物学的物質104(細胞、分子、タンパク質、薬品、化合物、核酸、ペプチド、炭水化物)のラベルフリー検出を可能にする。生化学的物質104は、RWGバイオセンサ表面103上に配されているバルク流体内に配されていてもよく、センサ表面へのこの生化学的物質の付着がRWGにおける屈折率を変化させる。
生化学的物質104の検出のために、RWGバイオセンサ102は、入射光ビーム134Iによって探査され、反射光ビーム134Rが光学的結像器140において受信される。光学的結像器140は、波長可変光源106と同期されているので、入射光ビーム134Iの波長が(異なった中心波長の一連の光ビーム134Iを生成するために)波長範囲に亘ってスイープされた場合、光学的結像器は異なった波長に対応する一連のデジタル画像145をキャプチャする。従って、光学的結像器は、各々が波長可変光源106から出射された別個の波長のうちの1つに対応している一連のRWGバイオセンサ画像145を取得する。
図5は、異なった(中央)波長λ,λ,...λ,...λの画像145を収集した収集物を示している。この収集物は「3次元」(3D)データファイルまたは画像の「データキューブ」を構成する。図5は、実際の画像145の一例を含んでいる。光学的結像器140は、RWGバイオセンサ(1または複数)102の一連の画像またはピクチャを得る。画像の各々は、波長可変光源106から出射した一連の光ビーム134の個々の中心波長λのうちの1つに対応する。最後に、プロセッサ152が収集された画像147を受信して処理し、例えば、1または複数のRWGバイオセンサ上にて生化学的反応または他の事象が起きているか否かが判定される。
コントローラ150は、生物学的物質104の存在によって引き起こされるRWGバイオセンサの屈折率の変化(例えば、100万分の1)があるかを判定するように構成されている(例えば、プロセッサ152がプログラミングされているか、またはメモリ154内に保存されているソフトウェアの制御下で動作する)。実施例において、RWGバイオセンサ表面105は、例えば、抗体またはタンパク質等の特定の相補的な生化学的物質104の表面付着のみが付着することが可能な生化学化合物(図示せず)、または同様の生物学的もしくは化学的に活性な物質によってコーティングされ得、それによってRWGバイオセンサ102は高い感度かつ高い特異性の両方を持つことが可能となる。同様に、RWGバイオセンサ102は、RWGバイオセンサ表面103に固定されている細胞内の移動または変化を検知するために使用され得、例えば、細胞がRWGバイオセンサに対して移動するかまたは細胞が物質を取り込むかもしくは排出した際に屈折率の変化が生ずる。
複数のRWGバイオセンサ102が、マイクロプレートホルダ174に支持されているマイクロプレート170のウェル175内にアレイ102Aとして動作可能に支持されている場合、高いスループットの薬品又は化学的スクリーニング検査を可能にすべく使用可能である。走査光学リーダシステムを用いた生物学的物質104(または生体分子結合事象)の検出に関するさらに詳細な説明は、米国特許出願第11/027,547号を参照されたい。他の光学リーダシステムは、米国特許第7,424,187号、第7,599,055号、及び第7,576,333号、並びに米国特許出願公開第2006/0205058号及び第2007/0202543号に記載されている。
コントローラ150及びその内部にあるメモリ154は、入射光ビーム134I内の中心波長の各々に関する事前処理済電子画像信号146を介して収集された事前処理済画像145を受信し、収集された画像147は図5に示されている上述の「データキューブ」を形成する。その後、プロセッサ152は、画像処理ソフトウェアを用いて収集された画像を自動的に処理し、例えば:1)照明されたRWGバイオセンサ(1または複数)102のうちの1または複数において生化学的反応または他の事象が発生したか否かを判定;2)照明されたRWGバイオセンサ(1または複数)102の各々上のセンサ領域(1または複数)もしくは基準領域(1または複数)、またはその両方を検索する;3)照明されたRWGバイオセンサ(1または複数)102の各々上の欠陥領域を除去;4)照明されたRWGバイオセンサ(1または複数)102の各々上の表面化学の一様性及び標的分子固定のキャリブレーション;またはこれらの組み合わせを行う。
もし必要ならば、プロセッサ152は複数の撮像領域(ピクセル)を、RWGバイオセンサ102のセンサ及び基準領域(図示せず)の位置に関する事前情報を用いて結合してもよい。この場合、複数のピクセルは単一の検出器として共にグループ化され、センサスペクトル/画像の数が結合された領域の数まで減少させられる。このように、データ処理は非常に単純化させられ得る。
特定のインタロゲーション用途に対する1Hzのデータレートを達成するために、波長可変光源106のシーケンシャルな走査及び光学的結像器140によってキャプチャされるスペクトル画像145のシーケンシャルな取得は、1秒で達成される必要がある。もちろん、この能力または任意の他のデータレートを満たすために、所望の波長サンプリング点の数が画像センサ144(及び付随するセンサ電子装置146)のフレームレートを決定づける。例えば、単一の調整シーケンスの間に500個の波長サンプルを取得するために、フレームレートは500フレーム毎秒(fps)まで高速化されなければならない。Basler A504k等のCMOSカメラである光学的結像器140は、最大の1024×1208ピクセルフォーマットにおいて500fpsを提供可能であり、更に高いフレームレートが一部領域の画像に対して可能である。1Hzのデータレートを達成する必要がない用途において、更に低速な光学的結像器140が使用可能である。
例示の結像系
4つの例示の結像系114及びそれらの動作が図6から図8に関して説明される。図6において、マイクロプレート170において、垂直からほぼ垂直の角度である入射角αを有している結像系114が示されており、照明光学系130は、光ビーム134を受光してそれをコリメートレンズ133に向けて送出するレンズ132を含んでいる。コリメートレンズ133は、光ビーム134からコリメートされたインタロゲーションビーム134Iを生成し、それを折り返しミラー137に向けて送出する。折り返しミラー137は、コリメートされたインタロゲーションビーム134Iを反射して、ビームスプリッタ126を通過させて、領域135に亘ってマイクロプレート170のウェル174内に配されている所定数のRWGバイオセンサ102を照明させる。代替的に、照明光学系130は、複数のインタロゲーションビーム134Iを生成するように構成されており、インタロゲーションビームの各々が、マイクロプレート170のウェル175内に配された対応するRWGバイオセンサ102を照明する。さらに、光学的結像器140は、照明されたRWGバイオセンサ(1または複数)102から画像145を収集するべく選択された視野を有するテレセントリック撮像レンズ142を有する。
図7は、例示の結像系114の図であり、入射光ビーム134Iが傾斜した(すなわち垂直でない)入射角αを有している。この垂直でない入射角αは、ビームスプリッタ126の必要をなくし、光学効果を4倍に向上させ得る。この実施例において、照明光学系130は、光ビーム134を受光してそれを所定の角度でコリメートレンズ133に向けて送出するレンズ132を含んでいる。コリメートレンズ133は、光ビーム134を受光し、マイクロプレート170のウェル175内に配されている所定数のRWGバイオセンサ102を照明するコリメートされたインタロゲーションビーム134Iを出力する。代替的に、照明光学系130は、複数のインタロゲーションビーム134Iを生成するように構成されてもよく、インタロゲーションビームの各々が対応するRWGバイオセンサ102を照明する。さらに、光学的結像器140は、所定の角度で配置されており、かつ照明されたRWGバイオセンサ(1または複数)102から画像145を収集すべく選択された視野を有するテレセントリックレンズ142を有している。
図8を参照すると、照明光学系130及び結像光学系140がテレセントリックレンズ142の前面レンズ(またはレンズ群)142Aを共有している故に比較的小さな設置面積を有する例示の結像系114が示されている。この実施例において、照明光学系130のレンズ132は、光ビーム134を受光してそれを折り返しミラー137に向けて発散態様にて送出する。折り返しミラー137は、発散光ビーム134を反射して、ビームスプリッタ126を通過して進行させ、前面レンズ142Aに至らしめる。前面レンズ139は、マイクロプレート170のウェル175内に配されている所定数のバイオセンサ102を照明するインタロゲーションビーム134Iを生成する。前面レンズ142Aは、反射光134Rを収集し、それをビームスプリッタ126に向けて送出する。ビームスプリッタ126は、レンズ142Bに向けて反射光134Rを送出し、レンズ142Bは上述のように画像センサ144上に反射光134Rを結像させる。
図9は、結像系114の一例の図であり、照明光学系130及び結像光学系140がテレセントリックレンズ142の前面レンズ142Aを共有している。照明光学系130のレンズ132は、光ビーム134を受光してそれをビームスプリッタ126を介して、折り返しミラー137を経由して前面レンズ142Aに向けて送出する。前面レンズ142Aは、光ビーム134をコリメートしてインタロゲーションビーム134Iを生成する。前面レンズ142Aは、マイクロプレート170及びその中にあるRWGバイオセンサ102からの反射光134Rを収集し、それを折り返しミラー137を介してビームスプリッタ126に向けて送り返す。その後、ビームスプリッタ126は、反射光134Rを光学的結像器142の第2のレンズ142Bも向けて送出し、上述のように画像センサ144上に反射光134R結像させる。
波長可変光源
図10は、Superlum Diodes, Ltd社(モスクワ、ロシア)から入手可能なスーパールミネッセンスダイオード(SLD)等の広帯域光源200を含む例示の波長可変光源106の図である。例示のSLD光源200は、20nmのスペクトル帯域幅Wを有し、約840nmの中心波長を有している。1または複数の従来の広帯域LEDも、その光が十分にコリメートされるならば、広帯域光源200として使用可能である。LEDベースの光源200の例は、以下でさらに詳細に説明される。広帯域光源200は、光源軸A2に沿って広帯域光ビーム210を出射する。実施例において、広帯域光源200は、10nmから40nmの幅のスペクトル帯域幅Wを有している。
波長可変光源106は、軸A2に沿って配されている調整可能波長フィルタ(波長可変フィルタ)216も含んでいる。例示の波長可変フィルタ216は、フィルタ部材217及びフィルタ支持体226を含んでいる。例示の波長可変フィルタは、調整可能(例えば、電動)回折格子を有するモノクロメータ、アクチュエータ(圧電アクチュエータまたはMEMSアクチュエータ)を使用する波長可変ファブリペローエタロン、液晶波長可変フィルタ、音響光学波長可変フィルタ、及び角度調整可能ファブリペローエタロンを含む。これらの例示の可変フィルタのうち、角度調整可能フィルタは、性能と費用との良好なバランスをもたらす。このタイプの調整可能フィルタ216は、波長可変光源106と共に以下に説明される。
波長可変フィルタ216は、中心波長を有するスペクトル線幅に亘って光を透過させ、この「波長可変性」は、スペクトル線幅を実質的に一定に維持しつつ中心波長を調整する機能をいう。従って、波長可変フィルタ216の透過関数は、実質的に中心波長に沿ってシフトする。
1つの例において、波長可変光源106は、光軸A2に沿って広帯域光源200と波長可変フィルタ216との配されており、広帯域光ビーム210を直線的に偏光させてP偏光またはS偏光を生ずる偏光子214を含む。いくつかの場合、偏光子214のS偏光構成は、P偏光構成よりも広い入射ビーム角をもたらす故に用いられる。
フィルタ部材217は、軸A2(これに沿って入射広帯域光ビーム210が進む)に対して角度φを形成し、この角度は波長可変フィルタの表面法線Nに対して決められる。1つの実施例において広帯域光ビーム210は、コリメートレンズ202を用いてコリメートされる。波長可変フィルタ216は、広帯域光ビーム210が、当該広帯域光ビームがフィルタ部材217を通過した際に、狭帯域(フィルタリングされた)光ビーム134に変換されるように構成される。1つの例において、フィルタ部材217は、1つの例として光軸A2に対するフィルタ部材217の配向(すなわち角度φ)を調整して狭帯域コリメート済光ビーム134の波長を調整するように構成されているフィルタ支持デバイス226によって支持されている。例示の波長可変フィルタ216は、以下でさらに詳細に説明される。
図11は、図10の波長可変光源と同様の波長可変光源106の他の実施例の図であり、波長可変光源106がさらに、広帯域光源200と波長可変フィルタ216との間に、光軸A2に沿って偏光ビームスプリッタ250及び4分の1波長板260を含んでいる。折り返しミラー270は、光軸A2に沿って、波長可変フィルタに隣接して、4分の1波長板と逆側に配されている(すなわち、波長可変フィルタが4分の1波長板と折り返しミラーとの間に存在する)。
図11の波長可変光源106において、コリメート済広帯域光ビーム210は、P偏光光ビーム210Pを生成するP偏光子214を通過することによってP偏光にされる。このビームは、偏光ビームスプリッタ250を直接通過して4分の1波長板260に向かい、4分の1波長板がP偏光広帯域ビーム210Pの偏光を変換して円偏光広帯域光ビーム210Cを生成する。この円偏光にされた光ビームは、その後、フィルタ部材217を通って進み、それによって円偏光にされた狭帯域光ビーム134Cが生成される。この狭帯域光ビームは、折り返しミラー270にて反射しかつ円偏光化される。狭帯域光ビーム134Cは、すでにこのビームを狭帯域化したフィルタ部材217を通って戻り、その後、偏光を変換してS偏光狭帯域光ビーム134Sを生成する4分の1波長板260を通過する。この光ビームは、光軸A2に対して直角な軸A3に沿って偏光ビームスプリッタ250によって反射される。
フィルタ部材217の通過において発生する軸A2のオフセットは、フィルタ部材を通過する双方向光経路によって補償されることに留意する。波長可変光源106は、インタロゲーションされるRWGバイオセンサ(1または複数)102が垂直偏波(TM)インタロゲーションに対して配向されている限り、及び偏光ビームスプリッタ250が適切に構成されている限り、広帯域光ビーム210の偏光がS偏光から始まり、出力P偏光狭帯域光ビーム134Pを形成し得るように構成され得る。
上述のように、広帯域光源200は、インタロゲーションされるRWGバイオセンサ102のダイナミックレンジ及び波長変化をカバーするのに十分なスペクトル幅Wを有している。最小スペクトル帯域幅の一例は、W=10nmである。波長可変フィルタ216のスペクトル線幅(すなわち、帯域通過(バンドパス))は、最適なRWGセンサインタロゲーション性能に対して好ましく選択される。幅の広いフィルタスペクトル線幅は、光パワー全体を増加させるが、測定されるセンサスペクトルを広くし、それによって検出感度が低下してしまう。
通常、インタロゲーションされるスペクトル(すなわち、反射光134Rのスペクトル線幅)は、「フィルタ関数」(すなわち、波長可変フィルタ216のスペクトル線幅)とRWGセンサ共振関数のコンボリューション(畳み込み)である。単純化のために、両方の関数に関してガウス分布を仮定し、フィルタ及びバイオセンサのスペクトル線幅をそれぞれw及びwとする。測定スペクトルSは以下の式によって与えられる。
Figure 0005509336
結果として得られた関数も
Figure 0005509336
の幅及び
Figure 0005509336
に比例する振幅を伴うガウス分布である。波長セントロイド(すなわち、共振波長λ)の検出精度が振幅の平方根に比例し、幅の平方根に反比例する故に、検出メリット関数Mは以下のように表され得る。
Figure 0005509336
このメリット関数を最大化する条件は以下の条件である。
Figure 0005509336
従って、最適なフィルタスペクトル線幅は、RWGバイオセンサ共振のスペクトル線幅(バイオセンサ共振線幅)に対するスペクトル線幅と同一である。RWGバイオセンサ共振線幅の半値全幅(FWHM)の一例はw=0.8nmであり、この値は10nmから40nmである光源スペクトル帯域幅Wと比較すると小さいものである。
実際には、フィルタスペクトル線幅及びバイオセンサ共振線幅は、ガウス分布でなくともよい。しかし、式(3)の条件は、両方の関数がベル型でありかつガウス分布との差が小さい故に、有用な指針を提供する。バイオセンサ共振線幅及びフィルタスペクトル線幅がゼロでないスペクトル幅を有している故に、フィルタリング済光ビーム134の「波長」は、その中心波長をいうことに留意する。
実施例において、波長可変フィルタ216のFSRは、少なくとも広帯域光源200のスペクトル帯域幅Wと同じ幅となるようにデザインされ得る。バイオセンサインタロゲーションに対して必要な調整波長幅が約10nmであるので、フィルタスペクトル線幅の形状は、入射角φの小さな幅の中でほぼ一定である。単一キャビティフィルタは、より良い収率を必要とする実施例において、複雑な複数キャビティデザインよりも好ましいだろう。入射角φの大きな範囲が波長調整に必要な場合、角度感受性が低いS偏光を使用するのが最良であり得る。狭範囲入射角の一例はφが0°から6°であり、それよりも広い入射角の一例は、φが0°から14°である。
広帯域光源のデザイン
広帯域光源200の全出力パワーがPであり、スペクトル帯域幅がWである場合、波長可変フィルタ216を通過した後の光ビーム134内のピーク全出力パワーpは、以下の式によって与えられる。
Figure 0005509336
上記近似は、W>>wを仮定している。RWGバイオセンサ102からの反射におけるピークパワーは、
Figure 0005509336
であり、この値は、狭帯域波長可変レーザのパワーレベルと同等である。20mW及び100mWのパワーレベルにおいて20nmのFWHMを有するSLD広帯域光源200は、商用的に利用可能である。0.8nmのバイオセンサ共振線幅を有するRWGバイオセンサ102と同等のパワーレベルは、各々0.56mW及び2.8mWである。これらのパワーレベルは、スイープ波長検出に対して十分である。
角度調整フィルタ
ファブリペローエタロンのスペクトル透過は、以下のように表され得る。
Figure 0005509336
ここで、フィネス(finesse)は、以下の式によって与えられる。
Figure 0005509336
そして、自由スペクトル領域FSRは、以下の式によって与えられる。
Figure 0005509336
ここで、Δは光経路長差であり、以下のように表される。
Figure 0005509336
ここで、θはキャビティ内の内部入射角であり(図11の挿入図を参照)、nはキャビティの屈折率、dはキャビティの厚さである。フィルタスペクトル線幅のFWHMは、単にFSR/Fである。
図12は、互いに反対を向いた側面242を有する薄いガラス基板240から形成されている例示のフィルタ部材217の分解組み立て側面図である。柔軟なディスプレイに使用される薄いガラスシートがガラス基板240に使用され得る。機械的剛性を維持するために、1つの例において、基板240の厚さTHは、9.3nmのFSRをもたらす25μmよりも大きいのが好ましい。反射コーティング246は、一方または両方の側面242上に配されるのが好ましく、この反射性は、所定の角度範囲に亘って所望のフィルタスペクトル線幅をもたらすようデザインされる。反射コーティング246は、通常は1または複数の薄膜層248を含む。
図13は、図12と同様の分解組み立て側面図であり、フィルタ部材216の他の例を示している。この図において、比較的薄いガラス基板240が、波長可変フィルタとして提供される堆積材料の薄膜積層構造を機械的に支持するために用いられる。2つの反射層260が固体キャビティ層262を挟み込み、それによって、単一のキャビティフィルタ部材217が形成される。高密度波長分割多重(DWDM)フィルタと同様の矩形の透過率特性(square band pass)を有する複数キャビティのフィルタは、同様の層を用いて製造され得る。図13の薄膜積層フィルタ部材217は、堆積処理が、層260及び262の厚さ及び一様性の良好な制御を可能にすることによって、フィルタスペクトル線幅に亘って良好な制御が可能になるという利点を有している。
図13のフィルタ部材217が図11の2経路波長可変光源デザインに使用される1つの例において、反射層260は、高反射性Hのスタック及び低反射性Lコーティング(フィルム)を、HL−HL−HL(すなわち(HL))構成で含んでおり、キャビティ層262は、1つの実施例において12μmの厚さを有するSiOの層を含む。実施例において、MgFは、低屈折率4分の1波長コーティングLに使用され得、TiOが高屈折率4分の1コーティングHに使用され得る。フィルタ部材217の一例は、約2mmの厚さを有し、10×10mmに切断され得る。実施例において、フィルタ部材217の中心波長は、フィルタ部材領域に亘って+/−0.1nm内で一定であってもよい。
波長可変フィルタ216の一例の1経路フィルタスペクトル線幅(すなわち、透過率)は、入射角が各々φ=5°及びφ=14°の場合について、図14及び図15に強度対波長でプロットされている。10nmの調整範囲は、フィルタスペクトル線幅の形状を実質的に一定に維持しつつ達成された(すなわち、フィルタスペクトル線幅内の実質的な変化のみが中心波長の変化であった)。φ=5°において、P偏光及びS偏光曲線は単一の軌跡によって示されているように実質的に重なっている。φ=14°において、P偏光曲線は、この偏光に対してミラーの反射率が低下する故に僅かに広くされる。図15の透過率プロット内のS偏光曲線150及びP偏光曲線155における僅かな違いによって示されているように角度調整が線形でなくとも、角度走査の速度の変更が、非線形性を補償しかつ一定波長のスイープレートの生成を可能とする。
ビーム透過率が補償される必要がある適用例において、図11の波長可変光源106の2経路実施例が、全調整角度φに対する補償を提供する。実施例において、光ビーム210は、直線偏光子214の効果によって全透過するようにアラインメントされた偏光を伴って偏光ビームスプリッタ250に進入する。角度φが小さい場合、フィルタスペクトル線幅は、偏光に対して独立している。光経路がフィルタ部材217を2度通過する故に、1経路フィルタスペクトル線幅(フィルタ関数)のデザイン幅は√2倍に増加させられる。
図16には、例示のカスタム波長可変フィルタ216の比較的大きな波長範囲に亘ってフィルタスペクトル線幅がプロットされており、FSR160は約20nmであり、目標とする垂直入射等角ピークは838nmであり、この値は、840nmのSLD中心波長と非常に近い。
図11とともに上述されたように、フィルタ部材217は、フィルタ支持デバイス226によって支持されており、フィルタ支持デバイスは、光軸A2に対してフィルタ部材217の配向(すなわち入射角φ)を調整し、狭帯域コリメート済光源134の中心波長を調整する(図1)。例示のフィルタ支持デバイス226は、回転ステージまたはガルバノメータスキャナを含んでいる。ガルバノメータスキャナは、産業用途において広く使用されており、高い信頼性及びコスト効果を有している。商用的に利用可能なガルバノメータスキャナは、2μラジアンから8μラジアンの角度再現性を有し、これは0.51pmから0.13pmの波長再現性に対応している。この誤差は、約51fmから約13fmのノイズをセンサインタロゲーション誤差に与えるが、これは無視できるものである。閉回路ガルバノメータスキャナに基づいたフィルタ支持デバイス226は、2kHzまでの周波数において動作可能であり、制御電圧±5Vに対する機械的角度操作範囲12°及び200μ秒の短いステップ応答時間を有する。フィルタ216を支持するガルバノメータベースのフィルタ支持デバイス226に制御電圧に応じてキャリブレーションされたフィルタスペクトル線幅の中心波長は、図17に示されている。
実施例において、フィルタ支持デバイス226の角度動作は、コントローラ150内のデータ収集ボード(図示せず)によって生成された16ビットバッファアナログ電圧波形によって制御される。この電圧波形は、1つの例において約2秒かかり、かつ826nmから836nmの波長幅をカバーする直線波長スイープをもたらす。光学的結像器140は、アナログ電圧出力波形の開始点と同期され得る。実施例において、400個の電子画像145の全てが、波長可変フィルタ216が調整範囲を直線的にスイープする際に取得される。
ガルバノメータベースのフィルタ支持デバイス226のデジタル電圧ランプ関数は、直線波長スイープを生成するために、図17に示されているようなキャリブレーション曲線に基づいてデザインされる。電子画像(すなわち、センサスペクトル)145のデジタルフィルタリングは、式(1)のコンボリューションの故に不要である。低時間的コヒーレンス波長可変光源106に有利な効果を示すために、画像センサ144の単一のピクセルから測定されるインタロゲーションスペクトル(強度対波長)を、高時間的コヒーレンス波長可変レーザ光源及び本発明の低時間的コヒーレンス波長可変光源106に基づいて、RWGバイオセンサ102から反射された一連の光ビーム135Rを測定することで得た。結果の各々は、図18A及び図18Bにプロットされている。例えば、デジタル画像145内の寄生干渉縞を除去するためにデジタルフィルタリングを不要とする等、画像処理を簡略化する図18Bのプロットにおける干渉縞の不在に留意する。システム100の更新レートは、デュアルコアプロセッサ152に対して比較的速い3秒である。干渉縞の欠如は、フィルタスペクトル線幅の故である。スペクトル的及び空間的寄生縞無しに、画像センサ144は、例えば200Hzまでの非常に速い更新レートをもたらす強度モードにおいて動作可能である。
図18Bのプロットは、式(1)のコンボリューションを表している。実施例において。共振波長λ(プロット内で破線で示されている)は、セントロイドアルゴリズム(例えば、第1のモーメントセントロイドアルゴリズム)を適用してプロセッサ152によって図18Bのデータから判定される
図19は、2つの例示のバイオセンサ共振スペクトルをプロットしており、実線のバイオセンサ共振線幅の50%の透過率の点に固定されているフィルタ中心波長を示している。RWGバイオセンサ共振波長(破線曲線)のシフトは、センサ反射性の変化として及び画像センサ144において検出された強度の変化として検出される。この方式において、ラベルフリー画像化の速度は、画像センサ144のフレームレートと同じ速度であり得、かつ画像センサ電子装置146が許容する速度であり得る。この動作方式は、狭いダイナミックレンジを有するアッセイに適している。
検出画像強度と共振波長との間の関係は、動作点の選択に基づいて、−0.6nmから1.5nmまたは−1.5nmから0.6nmの有効ダイナミックレンジに亘ってキャリブレーションされる。このレンジは、最も細胞ベースなアッセイに対しても十分である。比較的狭いダイナミックレンジの故に、この手法は、共振一様性及びアッセイ波長シフトがダイナミックレンジ内にある、単一または少数のRWGバイオセンサの画像化に適している。さらに広いダイナミックレンジは、バイオセンサ共振線幅またはフィルタスペクトル線幅をさらに広くデザインすることによって達成され得る。実施例において、手作業の波長調整は、自動化された調整(例えば、ガルバノメータベース)に置き換えられ得、画像強度はデジタル画像145に直接変換され得る。このことは、ラベルフリー画像化速度がCCDまたはCMOSカメラの画像加速度に適合することを可能とし、その速度は1kHzであり得る。このような単純かつ高速な光学リーダは、波長可変光源106によって可能にされ得る。
1つの実施例において、コントローラ150は、ソフトウェアインタフェースを含み、ディスプレイ156において、リアルタイム更新のラベルフリー画像、ラベルフリー画像の初期の画像と比較しての差、及び各々のウェル内の平均化された共振波長の動態(kinetics)のうちの少なくとも1つを表示する。アッセイにおけるラベルフリー画像145のシーケンスは、さらなるデータ処理のためにメモリ154内のバイナリファイル内に保存される。
スペクトル平坦化フィルタ
SLD及びLED等の広帯域光源200は、ガウス関数によって近似可能なベル形状スペクトルを有する。調整範囲に亘って一定なパワーを必要とする応用例において、広帯域光源のスペクトルプロファイルは、平坦化されなければならない。図21を参照すると、図10に示されたのと同様の実施例において、平坦化が、フィルタ部材219及びフィルタ支持デバイス226を有するスペクトル平坦化フィルタ218を用いて達成され、この場合において、例えば、フィルタ部材219は、角度調整された固体エタロンを含む。例えば、広帯域光源が20nmのFWHMスペクトル帯域幅を有している場合、エタロンベースのスペクトル平坦化フィルタ218は、1.5のフィネス及び23nmのFSRを伴ってデザインされ得る。エタロンベースのスペクトル平坦化フィルタ218の中心波長は、角度調整によって最適化される。光源スペクトル2100、フィルタ関数2110(フィルタスペクトル線幅)、及び平坦化された光源スペクトル2120の例は、図21の振幅対波長のプロットにおいて比較される。
低空間コヒーレンスを有する波長可変光源
上述のように、例示の高輝度広帯域光源は、SLD及び非線形光ファイバを含む。このような光源は、時間的に非コヒーレントであるが、実質的に空間的コヒーレンスを有する。結果として、光経路に沿った欠陥から生成された散乱波は、主波面とコヒーレントに干渉し、時間的コヒーレント長がRWGセンサ基板の厚さよりも短い場合でも、干渉縞またはスペックルパターンをもたらす。
図22は、広帯域光源200にSLDを用いる波長可変光源からの入射光134Iによって照明されているRWGバイオセンサ102のデジタル画像である。白い円302は、例示のスペックルパターン304を囲んでおり、画像内には複数の他のスペックルパターンが存在する。
スペックルパターン304は、インタロゲーションされたRWGバイオセンサ応答を変化させる遅く変化するスペクトルプロファイルを与えることによって、光学リーダシステムの性能に不利な効果をもたらす。さらに、スペックルパターンの干渉性は、当該パターンに温度及びドリフト(drift)に対する高い感受性をもたせ、センサの出力において人為的な(artificial)シフトを生起させる。これらの効果は、光リーダシステムの正確性に不利な影響を与える。
図23は、広帯域光源200が実質的に空間的に非コヒーレントな領域拡張広帯域光源201を含んでいることを除いて、図10と同様の波長可変光源の一例の図である。1つの例において、実質的に非コヒーレントな広帯域光源201は、図24の広帯域光源201の拡大図に示されているように、1または複数の実質的に空間的に非コヒーレントな光エミッタ203、例えばLED、を含む。他の例において、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201は、フィラメントベースの光源またはランプを含む。1つの例において、レンズ202は、実質的に非コヒーレントな広帯域光源201のサイズ及び光出射パターンに基づく焦点距離を有している。
光エミッタ203としてのLEDの使用は、LEDが高い信頼性を有し、比較的コストが低く、コンパクトであり、電力消費量が比較的少なく、かつ比較的広いスペクトル範囲に亘って実質的に非コヒーレントな光を出射する点で有利である。実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201は、図24に示されているような光エミッタ203の直線アレイを含んでもよいか、または様々な形状(正方形、円、長方形等)を有する2次元アレイとして構成されていてもよい。図25は、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201の寸法(長さL、幅D)、及び対応する波長可変フィルタ216のフィルタ部材の幅wが示されている。1つの例において、2D≦L≦10Dであり、関連する例において、L=8Dである。
例示の実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201は、0.3×0.3mmのLED素子を1次元LEDアレイにパッキングすることによって形成されてもよい。この例の変形例は、1または複数の大きなLEDエミッタを覆うようにスリット開口(図示せず)を配置し、当該1または複数のLEDの出力を、スリット開口を有する平面に光学的に出射させ、それによって、仮想的な細長光源201を形成することを含む。他の例において、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201の様々な形状・配列が、スーパールミネッセントダイオード及び回転ディフューザーを用いて形成されてもよい。
空間的にコヒーレントな点光源と異なり、領域拡張光源は、光の異なった角度成分が異なったフィルタ関数の影響を受ける故に、完全にコリメートすることはできない。従って、波長可変光源106において、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201を用いる際は、追加的なスペクトル広帯域化効果がある。この角度に起因するスペクトルの広帯域化は、完全にコリメートされたビーム210のために波長可変フィルタ216のスペクトル幅w以下であることが望ましい。
1つの例において、フィルタリングされた光ビーム134の最適化されたスペクトル幅は、RWGバイオセンサ102のスペクトル幅を略同一である。従って、角度に起因するスペクトルの広帯域化は、波長可変フィルタ216のスペクトル幅と同一であり、波長可変フィルタの最適スペクトル幅は、RWGバイオセンサ102の共振スペクトル幅の1/√2倍である。
図23から図25を再度参照すると、例示の実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201は、長さL及び幅Dを有し、コリメートレンズ202は焦点距離fを有している。フィルタ部材217は、幅w>>Dを有している。これらの光源寸法は、光源201の実施のサイズであるかまたは光源の光学像のサイズであり得る。
f>>Dの場合、(実質的に)コリメートされたビーム210は、以下のようにx方向及びy方向に角度的な拡がりを有している。
Figure 0005509336
波長可変フィルタ216の中心波長λは、以下の関係をもって入射角φによって決まる。
Figure 0005509336
ここで入射角の拡がりは以下のようになる。
Figure 0005509336
このx方向における角度的拡がりΔは、y方向における角度的拡がりΔよりも非常に大きい効果を有する。
例として、実効屈折率n=1.72の高屈折率フィルタキャビティを仮定すると、最小入射角は、約φ=6°となり得、Δは±2°となり得、入射角に著しい影響は与えない。820nmから840nmの波長調整範囲を達成するために、必要な最大入射角は約φ=22.8であり、最大dλ/dφ傾きは1.8nm/度であってもよい。
光ビーム210内の入射角の拡がりΔφは、実効フィルタ帯域幅において、短波長端においてさらに著しい影響を有する。この線幅拡張効果を低減するために、x方向の角度的拡がりを最小化するのが望ましい。y方向の角度的拡がりΔを有することは、許容可能なレベルまで空間的コヒーレンスを低下させるのに十分である。他方、レーザ及びSLDと異なり、他の光源の輝度は非常に低く、その光は実質的に全角度に出射される(すなわち、実質的にランバーシアン(Lambertian)である)。
従って、広い発光面積(L×D)を備える実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201を有すること、及び当該光源によって出射された光210のうちの多くの角度の光を収集することが望ましい。例示のトレードオフは、波長可変フィルタ216のデザインされたスペクトル幅と同一の、角度に起因するスペクトル拡張を有することである。例えば、角度的拡がり全体がΔφ=0.5のであることは、0.9nmのスペクトル拡張をもたらす。角度要求及びLEDエミッタの実際のサイズは、コリメートレンズ202の最小焦点距離fを定める。実際、低いF値のコリメートレンズ202は、光210を最大限に収集するために使用される。このことは、フィルタ部材217における最小サイズ要求を暗に示す。
角度調整されたフィルタ216の1つの実施例は、フィルタスペクトル幅wが1nmにデザインされ、垂直入射光において838.5nmに中心が置かれているものである。この1nmのスペクトル幅は、最適値に近く、かつ製造に実用的である。自由スペクトル領域波長可変フィルタ216は、100nm以上である。波長可変フィルタは、24×18mmのサイズに切断されている。中央波長一様性は、0.1nmより良い。
例示のLED光エミッタ203は、830nmの中心波長及び40nmのスペクトルFWHMを有している。LED光エミッタ203の例示の寸法は、0.3×0.3mmであり、例示の出射半角は60°である。例示のLED光エミッタ203は、100mAの最大駆動電流を有し、約10mW/srの放射密度を有している。
図23を参照すると、LEDベースの広帯域光源201からの光210は、例えば35mmの焦点距離及び25mmの直径(すなわち開口)を有するコリメートレンズ202によってコリメートされる前に偏光子214を通過させられる。この焦点距離fは、光ビーム210の角度的拡がりΔφを0.5°未満に制限するために、一例として選択されている。このLED部ベースの実質的に非コヒーレントな広帯域光源201は、コリメートレンズ202から焦点距離fだけ離間して配されている。実質駅にコリメートされた光ビーム210は、偏光子214を通過し、その後フィルタ部材217を通過する。LED発光が十分に空間的に一様である故に、1経路構成で十分である。
上述のように、1つの例において、入射角φは、ガルバノメータによって、1.2°/Vの傾きで電圧に応答するガルバノメータによって制御される。例示の波長可変フィルタ216は、V=0の場合にオフセット角φ=11°を有する。
図26は、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201を使用する波長可変光源106を用いて生成されたフィルタリング済光ビームのファミリーの相対的なスペクトル振幅対波長(nm)をプロットした図である。スペクトルは、制御電圧を−8Vから+8Vに変化させて、ほぼ一定な振幅及びスペクトル形状で18nmに亘って調整されている。スペクトル幅は、長波長端において1.5nmであり、短波長端において1.8nmに僅かに広がっている。この調整範囲は、RWGバイオセンサ102のインタロゲーションにとって十分である。
図27は、図27の画像が実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源201を有している波長可変光源106を用いて撮影されていることを除いて、図22と同様の図である。図22に置いて存在したスペックルパターンは、図27において完全に除去されており、照明の空間的一様性が向上している。
図28は、従来の画像センサピクセルに関する合成されたスペクトルの相対振幅対波長(nm)のプロット図である。図28におけるインタロゲーションされたスペクトルの幅は、約2nm(図18B参照)から3.8nmに幅が拡がっている。この拡がりは、RWGバイオセンサ102に入射するインタロゲーションビーム134Iの広角拡散の故もある。この拡がりは、インタロゲーションビーム134Iを拡大することによって低減され得る。波長可変光源106の低い時間的及び空間的コヒーレンスの故に、合成されたスペクトル内には実質的にスペクトルリップルが存在しない。
波長可変光源を使用する光学インタロゲーションシステム
バイオセンサ共振線幅に合致するフィルタスペクトル線幅を有する波長可変光源106は、フォトダイオードベースのマルチチャンネル光学リーダ及びCCD/CMOSベースの撮像光学リーダを含む掃引波長光学リーダにおいて使用されるのに適している。波長可変光源106は、従来技術の光学リーダシステムにおいて使用されていた狭帯域波長可変レーザに取って代わることが可能である。測定されたセンサスペクトルは、入射光ビーム134Iの比較的広いスペクトル線幅及びバイオセンサ共振線幅のコンボリューションであり、この演算はセンサから干渉縞を自動的に除去する。
この波長可変光源106の単純さ及び高い性能は、結像系114をコンパクトにすることを可能にし、LID光学リーダシステム100を非常にコンパクトにすることを可能にする、すなわちフォームファクタを小さくする。フォームファクタの一例は、25.4cm(10インチ)×10.16cm(4インチ)×17.78cm(7インチ)である。このフォームファクタは、システム100をスーツケースサイズまたはブリーフケースサイズの筐体内に収めることを可能にし、システムを容易に搬送可能にする。
当業者にとって、本明細書に記載されている本発明の好ましい実施例に対する様々な変更は、添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の精神または本発明の範囲から逸脱することなく可能であることは明らかである。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲の範囲内及びその均等の範囲内にある変形例及び変更例を含む。

Claims (24)

  1. 共振線幅を有する少なくとも1つの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサをインタロゲーションする光源であって、
    前記RWGバイオセンサの共振線幅よりも大きい第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを出射する広帯域光源と、
    可変な中心波長及びスペクトル線幅を有し、かつ前記光ビームを受光してフィルタリングし、前記光ビームに前記RWGバイオセンサの共振線幅と実質的に同一な第2のスペクトル帯域幅を持たせる波長可変光学フィルタと、
    前記波長可変光学フィルタに隣接して配され、前記広帯域光源の前記第1のスペクトル帯域幅を平坦化する角度調整されたスペクトル平坦化フィルタと、
    を含むことを特徴とする光源。
  2. 請求項1に記載の光源であって、中央波長が前記光ビームに対する前記波長可変光学フィルタの角度に応じて調整可能であることを特徴とする光源。
  3. 請求項1または2に記載の光源であって、前記光学フィルタが向かい合った反射層によって挟み込まれている単一のキャビティを含むことを特徴とする光源。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の光源であって、前記光学フィルタが前記第1のスペクトル帯域幅と同一またはそれよりも大きい自由スペクトル領域(FSR)を有することを特徴とする光源。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の光源であって、半値全幅において測定される前記RWGバイオセンサの共振線幅が0.8nmであることを特徴とする光源。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の光源であって、前記広帯域光源が、スーパールミネッセントダイオード(SLD)または発光ダイオード(LED)を含むことを特徴とする光源。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の光源であって、前記広帯域光源が、実質的に空間的に非コヒーレントな光源を含むことを特徴とする光源。
  8. 請求項7に記載の光源であって、前記広帯域光源が1または複数の実質的に空間的に非コヒーレントな光エミッタのアレイを含むことを特徴とする光源。
  9. 請求項8に記載の光源であって、前記1または複数の実質的に空間的に非コヒーレントな光エミッタが、1または複数のLEDを含むことを特徴とする光源。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の光源であって、前記広帯域光源と前記波長可変光学フィルタとの間に偏光ビームスプリッタ及び4分の1波長板を、かつ前記波長可変フィルタに隣接して前記4分の1波長板と反対側に折り返しミラーをさらに含み、前記光ビームが前記波長可変光学フィルタを2度通過して直線偏光として偏光ビームスプリッタから出射することを特徴とする光源。
  11. マイクロプレートに支持されている少なくとも1つの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサを読み取るラベル非依存光学リーダであって、
    前記第1のスペクトル帯域幅に亘ってスイープする波長を有するフィルタリングされた光ビームを出射する請求項1に記載の光源と、
    前記フィルタリングされた光ビームを前記少なくとも1つのRWGバイオセンサに向けて送出して対応する反射光ビームを生成する照明光学系と、
    前記反射光ビームを受光してデジタル画像を生成する光学的結像器と、
    前記デジタル画像を処理して前記少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長を得るコントローラと、
    を含むことを特徴とするラベル非依存光学リーダ。
  12. マイクロプレートに支持されている少なくとも1つの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサを読み取るラベル非依存光学リーダであって、
    前記第1のスペクトル帯域幅内の固定波長を有するフィルタリングされた光ビームを出射する請求項1に記載の光源と、
    前記少なくとも1つのRWGバイオセンサに向けて前記フィルタリングされた光ビームを送出して対応する反射光ビームを生成する照明光学系と、
    前記反射光ビームを受光してデジタル画像を生成する光学的結像器と、
    前記デジタル画像を処理して強度の変化を前記少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長シフトに変換するコントローラと、
    を含むことを特徴とするラベル非依存光学リーダ。
  13. 共振線幅を有する少なくとも1つの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサを読み取る方法であって、
    前記RWGバイオセンサの共振線幅よりも広い第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを生成するステップと、
    前記光ビームを波長可変光学フィルタ及び前記波長可変光学フィルタに隣接して配されて広帯域光源の前記第1のスペクトル帯域幅を平坦化する角度調整された平坦化フィルタに通して、前記波長可変光学フィルタを調整して、各々が前記RWGバイオセンサ共振線幅と実質的に同一の第2のスペクトル帯域幅を有するが前記共振線幅内の異なった中心波長を有する一連の光ビームを生成するステップと、
    当該フィルタリングされた一連の光ビームを前記少なくとも1つのRWGバイオセンサへの入射光となるように送出し、対応する一連の反射光ビームを生成するステップと、
    前記一連の反射光ビームに基づいて前記少なくとも1つのRWGバイオセンサのデジタル画像を生成するステップと、
    前記一連のデジタル画像を処理して前記少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長を得るステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、スーパールミネッセントダイオード(SLD)及び発光ダイオード(LED)のうちの1つを用いて前記光ビームを生成するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  15. 請求項13または14に記載の方法であって、前記波長可変光学フィルタの調整が、前記波長可変光学フィルタを通過した前記光ビームに対するフィルタ角度の変更を含むことを特徴とする方法。
  16. 請求項13乃至15のいずれか1つに記載の方法であって、フィルタ支持デバイス内で前記波長可変フィルタを支持し、前記フィルタ支持デバイスに提供される制御信号によって前記フィルタ角度を調整するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  17. 請求項13乃至16のいずれか1つに記載の方法であって、前記第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを生成するステップが、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源から光を出射させるステップを含むことを特徴とする方法。
  18. 請求項13乃至16のいずれか1つに記載の方法であって、1または複数の発光ダイオード(LED)を用いて前記実質的に空間的非コヒーレントな広帯域光源を生成するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  19. 共振線幅を有する少なくとも1つの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサを読み取る方法であって、
    前記RWGバイオセンサの共振線幅よりも広い第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを生成するステップと、
    前記光ビームを波長可変光学フィルタに通し、前記波長可変光学フィルタを調整して、前記RWGバイオセンサ共振線幅と実質的に同一の第2のスペクトル帯域幅を有しかつ前記共振線幅内の固定された中心波長を有する光ビームを生成するステップと、
    前記光ビームを広帯域光源の前記第1のスペクトル帯域幅を平坦化する角度調整された平坦化フィルタに通すステップと、
    当該フィルタリングされた光ビームを前記少なくとも1つのRWGバイオセンサへの入射光となるように送出し、対応する反射光ビームを生成するステップと、
    前記反射光ビームに基づいて前記少なくとも1つのRWGバイオセンサの一連のデジタル画像を生成するステップと、
    前記一連のデジタル画像を処理して前記少なくとも1つのRWGバイオセンサの共振波長を得るステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、前記波長可変光学フィルタの調整が、前記波長可変光学フィルタを通過した前記光ビームに対するフィルタ角度の変更を含むことを特徴とする方法。
  21. 請求項19または20に記載の方法であって、前記一連のデジタル画像の処理が、強度変化を前記共振波長におけるシフトに変換することを含むことを特徴とする方法。
  22. 請求項19乃至21のいずれか1つに記載の方法であって、スーパールミネッセントダイオード(SLD)及び発光ダイオード(LED)のうちの1つを用いて前記光ビームを生成するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  23. 請求項19乃至22のいずれか1つに記載の方法であって、前記第1のスペクトル帯域幅を有する光ビームを生成するステップが、実質的に空間的に非コヒーレントな広帯域光源から光を出射させるステップを含むことを特徴とする方法。
  24. 請求項19乃至23のいずれか1つに記載の方法であって、1または複数の発光ダイオード(LED)を用いて前記実質的に空間的非コヒーレントな広帯域光源を生成するステップをさらに含むことを特徴とする方法
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