JP2015504523A - ハイパースペクトル撮像システムのための波長測定機能を有する波長可変光源システム - Google Patents

ハイパースペクトル撮像システムのための波長測定機能を有する波長可変光源システム Download PDF

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Abstract

ハイパースペクトル撮像システムのための波長測定機能を有する波長可変光源システムが開示されている。方法は、中心波長を調整している間に波長可変光ビームの一部を参照フィルタリングするステップ、少なくとも1つの光検出器を用いて参照フィルタリングされた波長可変光ビームを検出して、当該参照フィルタリングされた波長可変光ビームから中心波長によって変化する少なくとも1つの検出器信号を生成するステップ、及び当該少なくとも1つの検出器信号に基づいて可変中心波長を判定するステップを含んでいる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、合衆国法典第35巻第119条の下に、米国仮特許出願第61/564,951号(出願日2011年11月30日)の優先権の利益を主張する。当該出願の内容は、その全体が参照されることで本願明細書に援用されかつ本願明細書に包含されている。
技術分野
本発明は、波長可変光源に関し、特にハイパースペクトル撮像システムの波長可変光源システムに関する。当該波長可変光源システムでは、ハイパースペクトル撮像システムの作動中に、波長可変光源が当該波長可変光源の波長可変光ビームの波長を測定可能である。
ハイパースペクトル撮像システムは、様々な電磁スペクトルの画像を撮影する。ハイパースペクトル撮像システムの一例は、ラベル非依存検出(label-independent detection)(LID)光学リーダである。LID光学リーダは、タンパク質のような標的分子に結合している薬品を検出するため、または細胞材料が薬品に応答して移動する際の生細胞内の変化の検出に用いられる。いくつかのタイプのLID光学リーダは、RWGバイオセンサのアレイの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサの表面における屈折率の変化を測定する。個々のRWGバイオセンサは、マイクロプレートの各々のウェル内に配されている。
1つのタイプのLID光学リーダにおいて、ハイパースペクトル撮像処理のための異なったスペクトルの光が、波長可変な光源によってもたらされる。波長可変光源は、中心波長の範囲に亘って狭帯域光を掃引する。デジタルカメラは、当該異なった中心波長に関するRWGバイオセンサの画像を撮影する。狭帯域光の波長帯域幅は、通常は1nmから2nmのオーダーである。
RWGバイオセンサの正確な測定を保証するため、狭帯域光源の中心波長は、高分解能であるべきことが知られている。今日まで、このような高解像度を達成することは、非常に費用がかかることであるとされてきた。中心波長を正確な値で測定して維持するコストの安い方法は、LIDリーダ及び他のハイパースペクトル撮像システムを商業的に魅力のあるものにし得る。
本発明の1つの特徴は、可変な中心波長λCを有する波長可変光ビームを出射する波長可変光源を含む波長可変光源システムである。光偏向素子は波長可変光ビーム内に配されており、波長可変光ビームの少なくとも一部を偏向させる。参照帯域幅を有する参照フィルタ(reference filter)が配され、それによって波長可変光ビームの偏向させられた一部がフィルタリングされて、フィルタリングされた光ビームが生成される。少なくとも1つの光検出器が配され、それによってフィルタリングされた光ビームが検出され、検出された光スペクトルを示す少なくとも1つの検出器電気信号が生成される。コントローラは、波長可変光源及び光検出器に動作可能に接続され、少なくとも1つの検出器電気信号を受信し、当該信号から波長可変光ビームの可変な中心波長を判定する。
本発明の他の特徴は、波長可変光源からの波長可変光ビームの中心波長λCを測定する方法である。当該方法は、中心波長λCを調整している間に波長可変光ビームの一部を参照フィルタリングするステップを含む。当該方法は、参照フィルタリングされた可変光ビームを少なくとも1つの光検出器を用いて検出するステップと、それによって中心波長λCと共に変化する少なくとも1つの検出器信号SD(λC)を生成するステップとを含む。当該方法は、当該少なくとも1つの検出器信号SD(λC)に基づいて中心波長λCを判定するステップも含む。
本発明の他の特徴は、波長可変光ビームを出射しかつ当該波長可変光ビームの中心波長λCを測定する波長可変光源システムである。当該システムは、波長可変光ビームの少なくとも一部を偏向させるように配された光偏向素子を有する。参照フィルタは参照帯域幅を有し、当該偏向させられた一部をフィルタリングしてフィルタリングされた光ビームを生成する。少なくとも1つの光検出域は、当該フィルタリングされた光ビームを検出し、検出された光スペクトルを示す少なくとも1つの検出器電気信号を生成する。コントローラは、当該波長可変光源及び当該少なくとも1つの光検出器に動作可能に接続され、当該少なくとも1つの検出器電気信号を受信して当該信号から当該波長可変光ビームの中心波長を判定する。
本発明のこれらのまたは他の特徴は、後述の発明の詳細な説明、特許請求の範囲及び添付の図面を参照することによって当業者にさらに理解されるだろう。
本発明のさらなる完全な理解は、添付の図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって得られる。
本発明の波長可変光源システムを含む光学読取システムの一例の全体の概略図である。 RWGバイオセンサの一例の拡大概略図である。 関連する領域または「ウェル」内のRWGバイオセンサのアレイを動作可能に支持するマイクロプレートの一例の上面図であって、本図において、当該マイクロプレートはマイクロプレートホルダによって保持されている。 マイクロプレートの一例の一部の断面斜視図である。 波長可変光源システムによってもたらされた入射照明光の様々な波長に関連した一群のデジタル画像を示す図である。 相対感度(%)対調整された波長λC(nm)のプロットを示し、かつ中心波長λCが調整された際の撮像センサの1つのピクセルにおいて観測されたRWGバイオセンサスペクトルLR(λ)及びその後の観測における(例えば、生物学的活動の故の)スペクトルのシフトを示す図である。 図7Aから図7Dは、図1の光学読取システムの光学撮像装置の様々な実施形態を示しており、図7Eは、照明光学系レンズ系の一例の拡大図である。図7Eにおいて、レンズ系はコリメートされた波長可変光ビームを形成し、当該レンズ系には角度調整可能波長フィルタが挿入され得る。 波長可変光ビームの中央波長λCを測定し、かつ透過参照フィルタ及び単一の光検出器を有する検出器システムを用いる波長可変光源システムの一例の概略図である。 図8の透過参照フィルタの参照フィルタ関数SRT(λ)の一例を参照フィルタ透過率対波長のプロットとして示した図である。 図9の参照フィルタ関数SRT(λ)に対する一連の波長調節位置(中心波長λC1,λC2,...,λC5)に関する図8の波長可変光源の電気的な透過検出器信号SDT(λ)を表す図である。 図8と同様の図であり、検出器システムが透過参照フィルタではなくて反射参照フィルタを含んでいる波長可変光源の一例を示す図である。 図10と同様の図であり、図8の波長可変光源の構成に関して、電気的な反射検出器信号SDR(λC)とともに参照フィルタ関数スペクトルSRR(λ)のプロットを示す図である。 図8と同様の図であり、検出器システムが波長可変光源の一部の全体強度を測定する波長可変光源システムの一例を示す図である。 図13と同様の図であり、部分的に反射性で部分的に透過性を有しかつ波長可変光ビーム部の光経路内に配される参照フィルタを検出器システムが含む波長可変光源システムの一例を示しており、当該反射性かる透過性を有する光検出器が反射的にフィルタリングされた波長可変ビームの一部及び透過的にフィルタリングされた波長可変光ビームの一部を各々検出するように配されている。 角度分解能dλC/dφ(fm/arc-sec)対中心波長λCのプロットを示しかつ典型的な角度可変波長フィルタの調整角度φに対する中心波長における変化の感度を示す図である。 ギアボックス、ギアモータ及びモータコントローラを含む角度調整ユニットの一例の側面斜視図である。 図16と同様の図であり、リニアアクチュエータ、及びヒンジによって揺動する角度可変フィルタを含む角度調整ユニットの他の例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態は、添付の図面に記載されている。
図1は、本明細書に開示されかつ以下にさらに詳細に説明される波長可変光源システム及び方法とともに用いるのに適した光学読取システム(「システム」)100の一例の全体図である。システム100は、1または複数の共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサ102をインタロゲーションするために用いられる撮像システム114を含む。撮像システム114は、照明光学系130及び光学撮像装置140を含む。例示の撮像システム114は、以下でさらに詳細に説明される。波長可変光源を有する例示の光学読取システム100は、米国特許第7,599,055号、並びに米国特許出願公開第US2011/0109909号及び第US2010/0296089号に開示されている。
図2は、RWGバイオセンサ102の一例の拡大側面図である。当該RWGバイオセンサ102は、格子103及び表面105を有し、選択された生物学的物質104(例えば、細胞、分子、タンパク質、薬剤、化学的合成物、核酸、ペプチド、炭水化物等の生化学的物質)が当該表面105に固定される。RWGバイオセンサ102は、光学的にインタロゲーションされ得るように支持される必要がある。典型的な支持構造は、「マイクロプレート」と称される。図3は、マイクロプレート170の一例の上面図である。当該マイクロプレート170は表面173を有する支持プレート171を含み、表面173内は、表面173内に形成された複数のウェル175を有している。例示の支持プレート171は、図4の部分図に示されかつ、例えば、米国特許出願公報第2007/0211245に開示されているように、上側プレート171U及び下側プレート171Lという2パーツ構造を有している。マイクロプレートの表面173は、表面法線Nを有している(図1参照)。
図3のマイクロプレート170は、RWGバイオセンサ102がアレイ102Aとして配列されてウェル175内に動作可能に支持されている例示の構成を示している。例示のRWGバイオセンサアレイ102Aは、2mm角のRWGバイオセンサ102が4.5mmのピッチで配列されており、1列ごとに16個のRWGバイオセンサが含まれ、1行毎に24個のRWGバイオセンサが含まれている。実施形態において、基準428が用いられて、システム100においてマイクロプレート170が配されかつ/またはアラインメントされる。マイクロプレートを保持するマイクロプレートホルダ174も示されている。様々なタイプのプレートホルダが、マイクロプレートホルダ174として使用され得る。
図1を再度参照すると、システム100は波長可変光源システム200を含んでいる。波長可変光源システム200は、以下でさらに詳細に説明される。波長可変光源システム200は、波長可変光源106を含む。波長可変光源106は、スペクトルL(λ,λC)及びスペクトル線幅ΔλTを有する狭帯域波長可変ビーム134を生成する。波長可変ビーム134には、所定の期間に亘って所定の異なる中心波長がもたらされる。
実施形態において、波長可変光源106は、818nmから853nmの中心波長λCを各々有する時系列的な狭帯域波長可変光ビーム134を出射し、波長の調整速度は0.1nm/秒から300nm/秒の間である。この時系列的な狭帯域波長可変光ビーム(「波長可変光ビーム」)134は、時間と共に中心波長λCが変化する単一の狭帯域光ビームであるとも考えられ得る。従って、本明細書における説明において、波長可変光ビーム134は1つだけとされてもよい。
波長可変光源106が、波長可変光ビーム134を自由空間に向けて出射するように示されているが、光学導波路(例えば光ファイバ)を用いる導波構成が選択されてもよい。
波長可変光源106からの波長可変光ビーム134は、結像系114及び照明光学系130に向かい、光軸A1を有している。照明光学系130は、波長可変光ビーム134を少なくとも1つの入射光ビーム134Iに変換する。当該入射光ビーム134Iは、光偏向素子126(例えば、ビームスプリッタ)を通過し、マイクロプレート170の1または複数のRWGバイオセンサ102を含む領域135に亘って入射させられる(例えば、384ウェル形式のマイクロプレート170の4×3のウェルに亘って、1つのRWGバイオセンサに亘って、または全てのRWGバイオセンサに亘って入射させられる)。1つの例において、入射光ビーム134Iは、RWGバイオセンサ102に亘って移動させられ(走査され)、照明光学系130が移動(走査)させられることによって、またはマイクロプレートホルダ174によってマイクロプレート170が移動させられることによって他の領域135がカバーされる。
入射光ビーム134Iは、1または複数のRWGバイオセンサ102で反射され、それによって反射光ビーム134R(すなわち反射光)が生成される。当該反射光ビーム134Rは、光偏光素子126によって、結像レンズ142及び画像センサ144を有する光学撮像装置140に向かわされる。画像センサ144は、1または複数のRWGバイオセンサ102を含む被照明領域135の電子(すなわちデジタル)画像145(図5参照)を撮影する。画像センサ144は、撮影された電子画像145を表す生の電子画像信号S145を生成する。光学撮像装置140は画像センサ電子装置146も含む。画像センサ電子装置146は、画像センサ144からの生の電子画像信号S145を前処理し、前処理済みのデジタル画像を表す前処理済み電子画像信号S146を生成する。画像センサ144の一例は、コダック社(Kodak, Inc)(ニューヨーク州、ロチェスター)から入手可能な7.4マイクロメートルのピクセルサイズを有するKAI-0340CCDのようなCCD(charge-coupled device)チップ、またはCMOS(complementary metal oxide semiconductor)チップである。光学撮像装置140の一例は、プロシリカ社(prosilica)(カナダ、ブリティッシュコロンビア州、バーナビー)から入手可能なVGA解像度における最大フレームレートが215fpsのProsilica GE680 GigEカメラのようなCCDカメラである。実施形態において、画像センサ144は1または複数のフォトダイオードのアレイであり得る。
システム100は、処理ユニット(「プロセッサ」)152及びメモリユニット(「メモリ」)154を有するコントローラ150も含んでいる。プロセッサ152の例には、コンピュータ、マイクロプロセッサ、1または複数のCPU(central-processing units)、FPGA(field-programmable gate array)等が含まれる。メモリ154は、固体メモリ、磁気メモリ及び光学メモリ等のコンピュータにおいて用いられる様々なタイプのデジタルメモリであり得る。コントローラ150は、画像センサ電子装置146から前処理済み電子画像信号S146を受信し、それをメモリ154内に保存する。プロセッサ152は、プロセッサ152またはメモリ154内に保存されている命令(例えば、画像処理ソフトウェア)に基づいて、前処理済み電子画像信号S146内に含まれているデジタル画像145を解析する。この処理は以下でさらに詳細に説明される。
実施形態において、コントローラ150は、スペクトルプロット、共振波長プロット及び他の測定結果並びにシステム状態及び性能パラメータを表示するディスプレイユニット156を含むかまたはこれと動作可能に接続されている。実施形態において、スペクトルは、共振波長(例えば、測定されたスペクトルのセントロイドの各々として計算されたもの)のみがメモリ154内に保存されるように直接処理され得る。
一例において、コントローラ150は、波長可変光源106に電気的に接続されて、以下でさらに詳細に説明される波長調整パラメータxに関する情報を含む波長可変光源からのフィードバック信号SFを受信する。
例示のRWGバイオセンサは、センサ表面105における屈折率の変化を用いる。センサ表面105は入射光ビーム134I及び反射光ビーム134Rの導波路結合特性に影響を与えて、RWGバイオセンサにおける生物学的物質104のラベルフリー検出を可能とする。生物学的物質104は、RWGバイオセンサ表面105上に配されているバルク流体内に配され、この生化学的物質のバイオセンサ表面への結合がRWGバイオセンサ102における屈折率を変化させる。
生物学的物質104を検出するために、RWGバイオセンサ102は、入射光ビーム134Iを用いて探査され、反射光ビーム134Rが光学撮像装置140に受光される。光学撮像装置140は波長可変光源106と同期され、入射光ビーム134Iの中心波長λCが波長帯域に亘って掃引(調整)される際に、光学撮像装置が様々な波長に対応する一連のデジタル画像145を撮影する。従って、光学撮像装置140は、RWGバイオセンサ画像145の一連の(収集)画像147を取得する。一連の画像147の各々は、異なった中心波長λCを有する入射光ビーム134Iに対応する。
図5は、異なった(中心)波長λC1,λC2,...λCj,...λCn,に関する画像145の一群の画像147である。当該一群の画像は画像の「三次元」(3D)データファイルまたは「データキューブ」を構成する。図5は、実施の画像145の一例も含む。光学撮像装置140は、1または複数のRWGバイオセンサ102の画像145の一連の画像を撮影し、画像の各々は波長可変光源106から出射された一連の波長可変光ビーム134の異なった中心波長λCjの1つに対応する。最後に、プロセッサ152が一群の画像147を受信して処理し、例えば1または複数のRWGバイオセンサ102において生化学的相互作用または他の事象があったか否かを判定する。
図6は、相対感度(%)対波長λ(nm)のプロットであり、光ビーム134の波長位置λCが822から838nmまで調整された際の画像センサ144の1つのピクセルにおいて観測された共振波長λBを伴う第1のRWGセンサスペクトルLR(λ)の一例を示している。図6は、その後に、同一の生物学的物質104内で観測された第2のRWGバイオセンサスペクトルも示している。これは、例えば、バイオセンサ106の表面105における生物学的物質104における変化の結果としての共振波長のシフトを伴っている。共振波長のシフトは、矢印ARWによって示されている。例において、システム100は、RWGバイオセンサスペクトルLR(λ)のピーク(すなわち共鳴波長λB)における波長シフトδλBを1ピコメートル(pm)の再現性をもって測定する必要がある。
一例において、スペクトルL(λ,λC)を有する波長可変光ビーム134は、図6に示されているRWGバイオセンサ反射スペクトルLR(λ)と同様である。例示の波長可変光ビームスペクトルL(λ,λC)は、実質的にローレンツまたはガウス分布を有しており、1nmから2nmの幅のFWHM(full width half maximum)スペクトル幅ΔLTを伴っている。1つの例において、スペクトルL(λ,λC)の各々の中心波長は、100pmの240ステップにて820nmから844nmの間で変動し、システム100は、上述の1pmの再現性を達成するために撮影フレームの1/100thの波長再現性を必要とする。他の例において、波長再現性はそれほど良好ではないが、コントローラ150はバイオセンサ測定結果の各々、すなわち撮影フレームの各々から撮影フレームの1/100thまでの中心波長λCを知得している。他の例において、システム100は、中央波長λCの精確な知得及び適切なフィードバック機構によって、撮影フレームの1/100thの波長再現性を達成する。
コントローラ150は、生物学的物質104の存在によって生起するRWGバイオセンサ102における屈折率の変化を(例えば、100万分の1のオーダーで)検出するように構成される(例えば、プロセッサ152がプログラミングされるかまたはメモリ154内に保存されているソフトウェアの制御の下で動作する)。実施形態において、RWGバイオセンサ表面105は、抗体またはタンパク質等の特定の相補的な生物学的物質104のみの表面付着を許容する例えば生化学的化合物(図示せず)または同様の生物学的または化学的活性物質によってコーティングされ得、それによってRWGバイオセンサ102が非常に高感度にかつ非常に特異的になる。このように、システム100及びRWGバイオセンサ102は、様々な生物学的物質104を検出するために使用され得る。同様に、RWGバイオセンサ102は、RWGバイオセンサ表面105に固定化された細胞における移動または変化を検出するために使用され得る(例えば、細胞がRWGバイオセンサに対して移動した場合、または細胞が物質を取り込むかまたは排出した場合に屈折率の変化が生起する)。
複数のRWGバイオセンサ102がマイクロプレートホルダ174によって支持されているマイクロプレート170のウェル175内のアレイ102Aに動作可能に支持されている場合、高スループットの薬品または化学的スクリーニング調査を可能とするために使用され得る。光学リーダシステム100の走査を用いた生物学的物質104(または生体分子結合事象)の検出に関するさらに詳細な説明については、米国特許出願第11/027,547号を参照されたい。他の光学リーダシステムは、米国特許第7,424,187号、7,599,055号及び7,576,333号、並びに米国特許出願公開第2006/0205058号及び2007/0202543号に記載されている。
コントローラ150及び当該コントローラ150内のメモリ154は、入射光ビーム134Iの中心波長λCの各々の前処理済み電子画像信号S146を介して収集された前処理済み画像145を受信する。当該の収集された一群の画像147は、図5に示す上述の「データキューブ」を形成する。その後、プロセッサ152は、画像処理ソフトウェアを用いて一群の画像147を自動的に処理し、1)照明されている1または複数のRWGバイオセンサ102の1または複数において、生化学的相互作用または他の事象があったかを判定し;2)照明された1または複数のRWGバイオセンサ102の各々において、1または複数のセンサ領域、1または複数の参照領域もしくはその両方を検索し;3)照明された1または複数のRWGバイオセンサ102の各々において欠陥領域を除去し;4)照明されたRWGバイオセンサ102の各々において界面化学状態の均一性及び標的分子の固定化をキャリブレーションするか;またはこれらの組み合わせを行う。
必要ならば、プロセッサ152は、複数の撮像領域(ピクセル)がRWGバイオセンサ102におけるセンサ及び参照領域(図示せず)の位置に関する事前の情報と共に破棄され得る。このモードにおいて、複数のピクセルは単一の検出器としてグループ化され、センサスペクトル/画像の数が破棄された領域の数まで減少させられ得る。このようにして、データ処理が非常に単純化され得る。
特定のインタロゲーション用途のための1Hzのデータレートを達成するために、波長可変光源106の順次的(sequential)走査及び光学撮像装置140によって撮影されたスペクトル画像145の順次的収集は、1秒で完了する必要がある。この要求は、十分に波長可変光源106及び波長可変光源システム200の現在の性能の範囲内である。もちろん、この性能または任意の他のデータレートを達成するために、所望の波長サンプリングポイント数が画像センサ144(及び付随する画像センサ電子機器146)のフレームレートを決定づける。例えば、単一の調整シーケンスの間に500個のサンプルを取得するためには、フレームレートは500fps(frames per second)にされる必要がある。Basler A504k等のCMOSカメラである光学撮像装置140は、1024×1280ピクセル形式で500fps実現することが可能であり得、部分領域画像に関してはさらに高いフレームレートとすることが可能である。1Hzのデータレートを達成する必要が無い用途において、さらに速度の遅い光学撮像装置140が使用され得る。
例示の撮像システム
4つの例示の撮像システム114及びそれらの動作が、図7Aから図7Dに関して説明される。図7Aにおいて、撮像システム114は、マイクロプレート170において垂直からほぼ垂直に近い角度の入射角αを有しており、照明光学系130は、波長可変光ビーム134を受光して当該光ビームをコリメートレンズ133に向かわせるレンズまたはレンズ系132を含んでいる。コリメートレンズ133は、インタロゲーションビームとして提供されるコリメートされた入射光ビーム134Iを波長可変光ビーム134から生成し、当該ビームを折返ミラー(fold mirror)137に向かわせる。折返ミラー137は、コリメートされたインタロゲーションビーム134Iを反射して、インタロゲーションビーム134Iが光偏向素子126を通り抜けて領域135に亘ってマイクロプレート170のウェル175内に配されている所定数のRWGバイオセンサ102を照明するようになす。代替的に、照明光学系130は、複数のインタロゲーションビーム134Iを生成して、当該複数のインタロゲーションビームの各々がマイクロプレート170のウェル175のうちの1つ内に配されている対応するRWGバイオセンサ102を照明するように構成されてもよい。さらに、光学撮像装置140が照明された1または複数のRWGバイオセンサ102から画像145を収集するために選択された視野を有するテレセントリック結像レンズを有している。
図7Bは、撮像システム114の一例の概略図であり、当該図において入射光ビーム134Iが傾いた(すなわち垂直でない)入射角αを有している。垂直でない入射角αは、光偏向素子126の必要性をなくし、光の効率を4倍向上させる。この実施形態において、照明光学系130は、波長可変光ビーム134を受光して、それを所定の角度でコリメートレンズ133に向かわせるレンズ132を含んでいる。コリメートレンズ133は、波長可変光ビーム134を受光して、マイクロプレート170のウェル175内に配されている所定数のRWGバイオセンサ102を照明するコリメートされたインタロゲーションビーム134Iを出力する。代替的に、照明光学系130は、複数のインタロゲーションビーム134Iを生成し、当該複数のインタロゲーションビームの各々が対応するRWGバイオセンサ102を照明するように構成されてもよい。さらに、光学撮像装置140は、所定の角度で配置されかつ1または複数の照明されたRWGバイオセンサから画像145を収集するように選択された視野を有するテレセントリック結像レンズを有している。
図7Cを参照すると、照明光学系130及び光学撮像装置140がテレセントリック結像レンズ142の前面レンズ(またはレンズグループ)142Aを共有する故に、比較的小さなフットプリントを有する撮像システム114の一例が示されている。この実施形態において、照明光学系130のレンズ132は、波長可変光ビーム134を受光して、当該波長可変光ビーム134を発散する態様で折返ミラー137に向かわせる。折返ミラー137は、発散した波長可変光ビーム134を反射して、当該波長可変光ビーム134が光偏向素子126を通過して前面レンズ142Aに向かうようになす。前面レンズ142Aは、マイクロプレート170のウェル175内に配された所定数のバイオセンサ102を照明するインタロゲーションビーム134Iを形成する。前面レンズ142Aは、反射光134Rを収集して、当該反射光を光偏向素子126に向かわせる。光偏向素子126は、上述のように画像センサ144上に反射光134Rを結像させるレンズ142Bに反射光134Rを向かわせる。
図7Dは、撮像システム114の一例の概略図であり、照明光学系130及び光学撮像装置140がテレセントリック結像レンズ142の前面レンズ142Aを共有している。照明光学系130のレンズ132は波長可変光ビーム134を受光して、波長可変光ビーム134が光偏向素子126を通過して、折返ミラー137を介して前面レンズ142Aに向かうようになす。前面レンズ142Aは、波長可変光ビーム134をコリメートしてインタロゲーションビーム134Iを生成する。前面レンズ142Aはマイクロプレート170及びマイクロプレート170内のRWGバイオセンサからの反射光134Rの収集も行い、当該反射光を折返ミラー137を介して光偏向素子126に戻す。その後、光偏向素子126は、反射光134Rを光学撮像装置140の第2のレンズ142Bに向かわせ、上述のように画像センサ144上に反射光134Rを結像させる。
図7Dの撮像システム114は、軸A3に沿って例示の検出器システム318に向けて波長可変光ビーム134の一部を偏向させることによって波長可変光ビームの一部134Pを生成するために、光偏向素子126がどのように使用されているかの例を示している。検出器システム318は、コントローラ150に動作可能に接続されており、コントローラ150は波長可変光源106に動作可能に結合されている。検出器システム318は、少なくとも1つの光検出器320を用いて構成されており、少なくとも1つの電気的検出信号SDを生成し、当該少なくとも1つの電気的検出信号SDがコントローラ150に提供される。当該少なくとも1つの電気的検出信号SDは、以下でさらに詳細に説明されるように、中心波長λCを表す情報を含んでいる。コントローラ150は、当該少なくとも1つの電気的検出信号SDを処理して、中心波長λCを判定するように構成されている。コントローラ150は、光源信号S106を用いて波長可変光源106を制御するように構成される。光偏向素子126に関するこの特定の構成は、波長可変光ビーム134の光の損失が非常に少ないという利点を有している。
図7Eは、波長可変光源システム200の構成の一例の一部拡大図であり、レンズ系132がコリメートレンズ212及び集束レンズ213を含んでいる。レンズ系132は、偏光板214を含んでいてもよい。コリメートレンズ212は、広帯域光源201から広帯域発散光210を受光して、当該広帯域発散光210から広帯域コリメート光ビーム210Cを生成する。1つの例において、角度調整可能な波長フィルタ(「フィルタ」)216が、広帯域光源201の下流において、光軸A2に沿ってかつ広帯域コリメート光ビーム210C内に配されている。フィルタ216は、全体として軸A2に平行に進んできた広帯域コリメート光ビーム210Cに対して角度(フィルタ角)φが付けられている。フィルタ216は、広帯域コリメート光ビーム210Cを(コリメートされた)波長可変光ビーム134に変換する。
集束レンズ213は、コリメートされた波長可変光ビーム134を受光して、当該波長可変光ビーム134から収束光ビーム134を生成する。収束光ビーム134は、光偏向素子126を通過する際に、前面レンズ142A及びマイクロプレート170へ向かう経路において、最初に収束しその後発散する。一例において、レンズ系132はコリメートレンズ212のみを含んでいる。
波長測定機能を有する波長可変光源システム
図8は、波長可変光源システム200の一例の概略図である。当該波長可変光源システム200は、システム100の動作中に、すなわちバイオセンサ測定処理の間に、波長可変光ビーム134の中心波長λCを測定するように構成されている。波長可変光源システム200は、コントローラ150に動作可能に接続されている波長可変光源106を含む。波長可変光源106は、光軸A2に沿って波長可変光ビーム134を出射する。波長可変光ビーム134は上述の可変な中心波長λCを有し、一例において、スペクトル形状L(λ,λC)は、中心波長が変化(調整)させられた場合でも実質的に一定のままであり、
Figure 2015504523
となる。
波長可変光源システム200は、光軸A2に沿ってまたは光軸A2の近傍に配されており、光軸A3を画定する光偏向素子126を含んでいる。光偏向素子126は、光軸A2に対して角度(例えば、直角)を有している。一例において、光偏向素子126は、光偏向素子126に入射する波長可変光ビーム134のいくらか(すなわち、一部)を部分的に反射し、当該波長可変光ビームの残りの部分を透過させるビームスプリッタである。他の例示の実施形態において、光偏向素子126は波長可変光ビーム134の光経路内に部分的に挿入された鏡である。概して、光偏向素子126は波長可変光ビーム134の少なくとも一部を偏向させるように構成されている。1つの例において、光偏向素子126は、必要に応じて波長可変光ビーム134の光経路内に挿入されかつそこから取り除かれ得る。
参照バンドパスフィルタまたはエッジフィルタ(以下、「参照フィルタ」という)310は光軸A3に沿って配されており、透過型光検出器320Tは、参照フィルタの下流に同様に光軸A3に沿って配されている。参照フィルタ310は、透過(フィルタ)関数SRT(λ)を有し、ローパスフィルタまたはハイパスフィルタであり、システム100によって使用されている波長可変光源システム200の波長帯を含むのに十分な、λLからλRまでのΔλRの広帯域の遷移を伴う。透過型光検知器320Tは、コントローラ150に電気的に接続されている。
一例において、参照フィルタ310は、軸A3に対して角度βをもって配され、波長可変光源システム200のデザインの一部として特定される(すなわち、参照フィルタの製造時または組立時の)参照フィルタ310の動作パラメータである。1つの例において、β=0°である。他の例において、β=45°である。
1つの例において、波長可変光源106は、スーパーラムダイオード社(Superlum Diode, Ltd.)(ロシア、モスクワ)から入手可能なスーパールミネッセントダイオード(SLD:super luminescent diode)のような広帯域光源201を含む。SLD光源201の一例は、20nmのスペクトル帯域幅Wを有しかつ約840nmの中心波長λCを有する。光が十分にコリメートされるならば、従来の広帯域LEDも広帯域光源201として使用され得る。広帯域光源201は、光軸A2に沿って広帯域光ビーム210を出射する。実施形態において、広帯域光源201は、10nmから45nmの範囲のスペクトル幅を有する。
引き続き図8を参照すると、波長可変光源106は、広帯域光源201の下流において、光軸A2に沿って広帯域コリメート光ビーム210C内に配されている上述のフィルタ126も含んでいる。フィルタ角φは、フィルタの表面法線N′及び軸A2に対して測定される。一例において、フィルタ216は、フィルタ角φを制御するように構成された角度調節ユニット220に機械的に接続されている。例示の角度調節ユニット220は、以下で説明される。
フィルタ216は、中心波長λCを有するスペクトルバンドパス(線幅)ΔλTに亘って光を透過するように構成されている。フィルタ216の「波長可変性」は、波長可変光ビーム134のスペクトル線幅ΔλTを十分に狭く維持しつつ、フィルタ角φに応じて中心波長λCを調整する能力をいう。従って、フィルタ216は、基本的に中心波長λCに従ってシフトする参照フィルタ関数L(λ,λC)を有する。広帯域光ビーム210は、可変フィルタ216を通って進み、上述のスペクトル線幅ΔλTである波長可変光ビームスペクトルL(λ、λC)を有する上述の狭帯域波長可変光ビーム134となる。波長可変光ビーム134のスペクトルL(λ,λC)が実質的に形状を変えずに単に中央波長λCに応じてシフトする場合、波長可変光ビームスペクトルは、L(λ−λC)と表され得る。
図7Eに関して上述したように、波長可変光源106は、光軸A2に沿って、例えば広帯域光源201とフィルタ216との間に配されている偏光板214を含んで、広帯域光ビーム210を直線偏光させてP偏光またはS偏光を得てもよい。いくつかの場合において、偏光板214のS偏光構成が用いられる。なぜならば、広い入射ビーム角の範囲亘って使用可能であるからである。波長可変光源106が光軸A2に沿って広帯域光源201の近傍に配されるコリメートレンズ212を含み、それによって広帯域コリメート光ビーム210Cが生成されてもよい。
フィルタ角φは、角度調節ユニット220に制御信号を送信するコントローラ150によって修正され、角度調整ユニット220は、当該制御信号に応じてフィルタ216の配置(角度)を調整する。角度調整ユニット220は、フィルタ角調整をもたらす周波数調整(wavelength tuning)パラメータxを表すフィードバック信号SFを、コントローラ150内のデータ収集ボード158に返送してもよい。波長調整パラメータxは、波長可変光源106内で用いられている波長調整機構のタイプに応じて、例えば機械的配置、電圧、電流等であってもよい。1つの例において、波長調整パラメータxは、フィルタ角φを表すものである。波長調整パラメータxは、コントローラ150内にあるのが有用である。なぜならば、波長調整パラメータxを、少なくとも1つの検出器信号SD(λC)によってコントローラにもたらされる中心波長λCの測定値に関連付けることが可能であるからである。
図8の波長可変光源システム200の動作において、コントローラ150は制御信号SC0を波長可変光源106、具体的には波長可変光源106内の広帯域光源201に送信する。制御信号SC0は、広帯域光源に広帯域光ビーム210を出射せしめる。
広帯域光ビーム210は軸A2に沿って進み、上述のように中央波長λC及びスペクトルL(λ,λC)を有する波長可変光ビーム134を生成するフィルタ216を通過する。波長可変光ビーム134は、その後、上述の波長可変光ビームの一部134Pを偏光して軸A3に沿って進ませる光偏向素子126に達する。その後、波長可変光ビームの一部134Pは、透過型光検知器320Tによって検出される、透過されてフィルタリングされた光ビームの一部134PFTを生成する参照フィルタ310を通り抜ける(すなわち透過する)。それに応じて、透過型光検出器320Tは、調整される(すなわち変化する)中心波長λCに応じて、透過されてフィルタリングされた光ビームの一部134PFTの検出された強度を表す透過型検出器の電気信号SDT(λC)を生成する。その後、この検出器電気信号SDT(λC)は、コントローラ150に送られてコントローラ150によって受信される。
図9は、透過率T(λ)対波長のプロットであり、参照フィルタ310の参照フィルタ関数SRT(λ)の一例を示している。参照フィルタ310は、本質的には下側波長λLと上側波長λUとの間の広帯域の遷移を伴うローパスフィルタまたはハイパスフィルタである。1つの例において、参照フィルタ310はフィルタ曲線の傾きmT(例えば、図9の例に関してはmT=1/(λUL))によって定義されるようなスローカットオフレート(slow cutoff rate)を有する。参照フィルタ遷移帯域は、ΔλR=(λU−λL)であることに留意する。
選択された参照フィルタ関数SRT(λ)をもつ参照フィルタ310は、イリジアンスペクトラルテクノロジーズ(Iridian Spectral Technologies)(カナダ、オタワ)から入手可能である。図9の参照フィルタ関数SRT(λ)の重要な特性は、透過率Tが、透過率T(λL)が実質的に不透明状態の下側波長λLから透過率T(λU)が実質的に透明状態の上側波長λUの高い値までなだらかに変化することである。図9の例示の参照フィルタ関数SRT(λ)の場合、参照フィルタはハイパスフィルタであり、透過率曲線は線形である。しかし、概して、透過率T(λ)の遷移は、下側波長λLと上側波長λUとの間で単調に増加する必要があるのみであることに留意する。
図10は、図9の参照フィルタ関数SRT(λ)に対する一連の波長調整位置(ひいては、一連の中心波長λC1,λC2,...λC5)に関する図8の波長可変光源システム200の透過型検出器電気信号SDT(λC)を表している。矢印ARは、中心波長λCが調整された際の波長可変光ビームスペクトルL(λ−λC)のシフトを表している。1つの例において、波長可変光ビームスペクトルL(λ−λC)が完全に単色である場合(すなわちΔLT=0)、中心波長λCに応じた透過型検出器の電気信号SDT(λC)の形状は、参照フィルタ310の参照フィルタ関数SRT(λ)の形状と同一になるだろう。
波長可変光ビーム134のスペクトルL(λ−λC)が、ガウス分布形状またはローレンツ分布形状のようななだらかな形状を有している場合、透過型検出器の電気信号SDT(λC)は、図10の検出器信号曲線に示すように、参照フィルタ関数SRT(λ)と同様の形状を有してなだらかなエッジを有する。しかし、スペクトルL(λ−λC)の幅ΔλTが十分に狭い(例えば、1nmから2nm)場合、透過型検出器の電気信号SDT(λC)のスムージングは最小限となる。このことによって、波長可変光ビームがフィルタ216のフィルタ角φを調整することによって調整される際に、透過型検出器の電気信号SDT(λC)を波長可変光ビーム134の中心波長λCの測定のために使用すること可能となる。
図11は図8と同様の図であり、検出器システム318が透過型ではなく反射型の参照フィルタ310を有する波長可変光源システム200の一例を示している。波長可変光ビームの一部134Pは、反射型光検出器320Rによって検出される反射されてフィルタリングされた光ビームの一部134PFRを生成する反射型参照フィルタ310によって反射される。それに応じて、反射型光検出器320Rは、調整された(すなわち変化した)中心波長λCに応じた反射されてフィルタリングされた光ビームの一部134PFRの検出された強度を表す反射型検出器の電気信号SDR(λC)を生成する。反射型検出器の電気信号SDR(λC)は、処理のためにコントローラ150に送信されてコントローラ150によって受信される。
図12は図10と同様の図であり、図11の波長可変光源システム200の構成の、反射型検出器の電気信号SDR(λC)の変化応じた参照フィルタ関数SRR(λ)のプロットを示している。この実施形態において、反射型参照フィルタ310は、反射型のローパスまたはハイパスフィルタとして機能し、参照フィルタ関数SRT(λ)に関する反射スペクトルSRR(λ)は、等式
Figure 2015504523
によって表される。反射型検出器の電気信号SDR(λC)は、透過によって取得された透過型検出器の電気信号SDT(λC)が正の傾き(逆も然り)を示す場合に負の傾きを示す。反射型検出器の電気信号SDR(λC)は、検出器信号SDT(λC)と同一の特性を有しており、類似の方法で中心波長λCを発見するために用いられ得る。更なる例において、透過型参照フィルタ310がローパスの透過スペクトルを有している場合には、検出器320T及び320Rの役割は逆にされる。
図13は図11と同様の図であり、波長可変光源システム200の一例を示している。当該波長可変光源システム200において、検出器システム318は反射型参照フィルタであるが、当該参照フィルタは波長可変光ビームの一部134Pの光経路内に部分的にのみ伸張している。それ故、波長可変光ビームの一部のいくらかは、参照フィルタ310を通過せずに正規化光検出器320Nに直接進行する。しかし、波長可変光ビームの一部134Pのいくらかは、反射型参照フィルタ310によって反射され、反射されてフィルタリングされた波長可変光ビームの一部134FPRを生成する。
この実施形態において、正規化検出器320Nは、波長可変光ビームの一部134Pの強度を表す正規化検出器信号SDNを生成し、反射型光検出器320Rは、反射されてフィルタリングされた波長可変光ビームの一部134FPRから上述の反射型光検出器の電気信号SDR(λC)を生成する。
コントローラ150は、反射型光検出器の電気信号SDR(λC)及び正規化検出器信号SDNの両方を受信し、反射型光検出器の正規化された電気信号SDRN(λC)=SDR(λC)/SDNを生成する。反射型光検出器の正規化された電気信号SDRN(λC)は、フィルタリングされた波長可変光ビームの一部134Pの全体の強度の変化から独立している。1つの例において、システムは、反射型光検出器の正規化された電気信号SDRN(λC)が0から1の範囲になるようにキャリブレーションされる。これは、高周波数(またはローパス設計では低周波数)において反射型光検出器信号SDR(λC)の信号が0になるように反射型検出器信号SDR(λC)をオフセットすることによって行われる。反射型光検出器の正規化された電気信号SDRN(λC)も、反射型光検出器に入射光が無いときに信号が0になるようにオフセットされる。
図8の波長可変光源システム200は、図13の波長可変光源システム200と同様の態様で正規化検出器320N及び透過型検出器320Tを含むように変更され得る。
図14は図13と同様の図であり、検出器システム318の参照フィルタ310が部分的に反射型でありかつ部分的に透過型である波長可変光源システム200の一例を示している。参照フィルタ310は、波長可変光ビームの一部134Pの光経路内に配されている。例えば、波長可変光ビームの一部の全てが参照フィルタに入射する。従って、波長可変光ビームの一部134Pのいくらかは、参照フィルタ310を通り抜けて進み、透過してフィルタリングされた光ビームの一部134PFTとして透過型光検出器320Tに向かう。
波長可変光ビームの一部134Pの残りは、参照フィルタ310によって反射され、反射されてフィルタリングされた波長可変光ビームの一部134PFRとして検出器320Rに向かう。従って、透過型光検出器320Tは、上述の透過型光検出器の電気信号SDT(λC)を生成し、反射型光検出器320Rは、上述の反射型光検出器の電気信号SDR(λC)を生成する。
コントローラ150は、透過型検出器の電気信号SDT(λC)及び反射型検出器の電気信号SDR(λC)の両方を受信する。このことによって、透過してフィルタリングされた波長可変光ビームの一部かまたは反射されてフィルタリングされた波長可変光ビームの一部のいずれか一方のみを検出する構成の信号対ノイズ比(SNR)を2倍低減する波長可変光源システム200がもたらされる。吸収がゼロすなわち波長λとは無関係な典型的な例において、信号SDT(λC)及びSDR(λC)の合計は、検出器システム318によって検出された波長可変光ビームの一部134Pの全量の忠実な測定値である。この場合、図13の構成におけるような、波長可変光ビームの一部134Pの量(すなわち強度)の別個かつ直接的な測定は必要ない。一例において、コントローラ150は、修正された検出器信号SDM(λC)={SDT(λC)−SDR(λC)}/{SDT(λC)+SDR(λC)}を生成する。
透過型検出器の電気信号SDT(λC)及び反射型検出器の電気信号SDR(λC)が、各々キャリブレーションされて最小出力が0にされた場合、修正検出器信号SDM(λC)は波長可変光ビームの一部134Pの強度変化には影響を受けない。さらに、透過型検出器の電気信号SDT(λC)及び反射型検出器の電気信号SDR(λC)は、通常は、修正検出器信号SDM(λC)が−1から1の間で計測されるように、同一の最大信号値を有するようにキャリブレーションされる。
図15は、角度分解能dλC/dφ(fm/arc−sec)対中心波長λC(nm)のプロットを示しており、代表的な干渉フィルタ216の調整角φに対する中心波長の感度を示している。このプロットは、上述の±1pmの再現性要求を示しており、これは約±3arc−secondsまたは0.001°未満に対応している。
画像センサ144内の交差したピクセルの平均化は、システムのパフォーマンスを向上させないだろう。なぜならば、普通はシステム内のピクセルの各々が同一の波長エラーの影響を受けるからである。エラーがフレームの各々二対してランダムに変化する場合、ピーク波長検出の平均化手段(セントロイド法のような手段)は、このタイプの測定エラーに対するシステム感度を低下させるだろう。しかし、複数の連続した一連の画像のうちの各々の連続した一連の画像に対して固定されたオフセットのように、エラーが他の分布を有している場合、平均化手段は感度を低下させないであろう。実際、±2のオーダーの調整角φに対する中心波長の単向性の情報が求められる。
波長可変光源システム200の実施形態の一例において、透過型検出器の電気信号SDT(λC)、反射型検出器の電気信号SDR(λC)、修正検出器信号SDM、正規化検出信号SDN、またはこれらの信号の適切な組み合わせは、システム100を用いたバイオセンサ102の読取及び測定された検出器信号から決定された中心波長λCと実質的に同時に生成される。
バイオセンサの走査の終了において、2セットの測定値が存在する:バイオセンサ測定値(すなわちバイオセンサの光学的画像)及び最後の1つの検出器信号SDによって決定された中心波長λCの測定値である。バイオセンサ測定値の各々は、バイオセンサ測定において用いられた中心波長λCの対応する測定値とマッチングされる。
図16は、角度調整ユニット220の一例の側面斜視図である。当該角度調整ユニットは、側部217にてフィルタ216に動作可能に接続されている駆動シャフト224を伴っているギアボックス222を含んでいる。角度調整ユニット220は駆動シャフト23を介してギアボックス222に機械的に接続されているモータ230も含んでいる。従って、モータ230は、「ギアモータ」と称され得る。角度調整ユニット220は、モータ230に電気的に接続されているモータコントローラ240をさらに含んでいる。一例において、モータ230は「クリック(clicks)」形式またはエンコーダライン/回転の形式の波長調整パラメータを提供し、クリックの各々は駆動シャフト232の離散的な位置(回転)増分に対応する。さらに、ギアボックス222のギア比はRであり、ギア比Rは例えば比較的高い(例えばR≧1,000)であるので、ギアボックスの駆動シャフト224の回転毎のクリック数を大きく拡大する。
角度調整ユニット220に使用するのに適したモータ230の一例としては、モデル番号IE-512の直交エンコーダを含んでいるモデル番号1524-SRのブラシDCモータがあり、これらの両方はドクターフリッツフォウルハーベル社(Dr.Fritz Faulhaber GmbH & Co.KG)(ドイツ、シュツットガルト)から入手可能である。モータコントローラ240の一例としては、モデル番号MCDC3006Sがあり、ギアボックス222の一例としてはモデル番号15/8のギアボックスがある。これらの両方もドクターフリッツフォウルハーベル社から入手可能である。一例において、モータ230のクリック数は一回転毎に2,048クリックであり、ギアボックスのギア比は、1670:1である。角度毎のクリック数は、2048×1670/360=9500クリック/角度である。角度掃引長の一例は、832nmを中心とした15°である。クリック毎の波長の増加の平均は、98.2フェムトメートル、すなわち約0.0001nmである。一例において、波長掃引の再現性は、単一クリックよりも良好である。
一例において、モータコントローラ240及びギアモータ230は、ギアボックス222と組み合わせると分解能が比較的低くコストが安い(例えば、1/5、現在のコストは約50ドルである)。ギアボックス222は、上述の機械的利点すなわちギア比R(すなわちモータ角度位置(X)とフィルタ角φの比)をもたらす。
この分解能はシステム100のほとんどの構成に対する要求を容易に満足するが、ギアボックス222は、モータ出力からは予測できないだろう。例えば、ギアの間の接触面同士の潤滑の変化またはバックラッシュがあるだろう。バックラッシュは、順方向または逆方向のギア接触面の一方しか同時に係合し得ないために発生する。他方の表面との間には常時いくらかの隙間が存在するので、モータの回転方向を変更する際に、隙間の距離が埋められるまでギアボックスの動きは起きない。最良のパフォーマンスを達成するために、モータシステムは停止せずに単一の方向に回転させられなければならない。例えそうであっても、モータが停止するかまたはモータ誘導エラーを修正するために一時的に回転方向を変化させると、フィルタ216は、自身の運動量によってモータ230の前の「フリーホイール」となるだろう。一例において、この問題は、動作に対抗するバネまたはダンパー等のデバイスを加えることで修正され得る。しかし、これはシステムのコストを増大させる。
一例において、ギアボックス222が省略され、モータ230がフィルタ216を直接駆動してもよい。この態様において用いられるモータ230の一例は、燐エンジニアリング社(Lin Engineering, Inc.)(カリフォルニア州、モーガンヒル)のモデル番号4109Y-51のステップモータである。一例において、このモータは、要求された仕様に近い±1.5pmの再現性で位置を保持するようにテストされた。このモータは、回転毎に400フルステップであり、最大256マイクロステップであり、すなわち約3.7pm毎マイクロステップであるので、画像毎の27ステップの増分のステップは、約100pm毎フレームをもたらすであろう。
図17は、角度調整ユニット220の実施形態の側面斜視図である。角度調整ユニット220は、スクリューシャフト252を有しているモータ250に電気的に接続されているモータコントローラ240を含んでいる。スクリューシャフト252はスクリューナット253を介して2つのフィルタ端部218のうちの1つにてまたはその近傍にてフィルタ216に機械的に接続されている。スクリューシャフト252が接続されているフィルタ端部218の反対側のフィルタ端部218にてフィルタ216に接続されているヒンジ219は、スクリューシャフト252がステップモータ250によってその軸に沿って移動させられる際に、フィルタ216が回転(揺動)することを可能にする。一例において、スクリューシャフト252は、ボールスクリューシャフトであってもよい。様々なタイプの調整手段を用いる角度調整ユニット220の他の様々な構成が用いられてもよい。駆動シャフト262を伴うギアボックス260(破線で示されている)が、位置精度を向上させるために用いられ得る。更なる例において、モータ250、ギアボックス260、スクリューシャフト252及びスクリューナット253が、リニアモータを含むリニアステージシステムと置換されてもよい。
図12の波長可変光源システム200を参照すると、一例において、適切なフィルタ216は、ダイクロイックフィルタとしても知られている干渉フィルタである。中心波長λCは、以下の式によって与えられる。
Figure 2015504523
ここで、φは上述のフィルタ角であり、n及びλ0はフィルタ216の定常特性である。1つの実施形態において、フィルタ角φは11.5°に調整され、この角度に対して±7.5°の範囲になされる。フィルタ216のバンドパスΔλTは、λCと共に僅かに変化し得るが、例において、スペクトル形状L(λ−λC)はガウス関数によって十分に表される。
上述のように、1/3000th等の高分解能のためにフィルタ角φを調節する必要がある。しかし、このような分解能を有する角度調整ユニットは、高価(現在1000ドル以上)でかつかなり大きい。従って、本明細書で開示されている波長可変光源システム200は、単一の高価な高分解能エンコーダを用いるのではなく、絶対参照測定を組み合わせた比較的高価ではないコンポーネントを用いる角度調整ユニットの構成を用いる。
システム100の測定処理の間に移動するモータに依存する角度調整ユニット220に関して、測定に対応するモータ位置の平均位置を特定することは有用である。これは測定処理とモータの移動との正確な同期を求める。
所定の中心波長λCにおいてバイオセンサ測定の各々に対してフィルタ216を静止保持するモータに関して、画像撮影と波長測定との正確な同期は必要とされない。測定された中心波長は、モータ位置の不確実性を修正するために反射バイオセンサ信号LR(λ)内のピーク(図6)を判定するための演算において用いられ得る。
更なる例において、十分に正確な位置を保持可能であるがステップの欠落の影響を受けるモータに関して、波長測定は誤差運動距離の最小サイズの半分のサイズのみが必要とされる。この場合、波長測定は、共振ピーク演算において使用されないが、エラーが起きていないことを確認するために使用され得る。
モータ速度及び回転方向(バックラッシュ)等の動作の特定のモードに関する因子は、明確さのために省略される。これらの因子は、特に参照測定が実際のバイオセンサ102の測定と同一の態様であるかまたは同時に行われる場合に不十分な傾向がある。
波長調整パラメータxに対するフィルタ角φの変化は、ギア比に応じている。すなわち、以下の式の様になる。
Figure 2015504523
ギア比Rは一定だとする。ギアボックス222における摩耗及び摩損は、波長調整パラメータxに影響を与えるが、(一定な)ギア比Rには影響を与えない。ギア比Rは、例えばR≧1000またはR≧5000といった大きな数(すなわち「ロー」なギア比)であってもよい。そして、1/5thの波長調整パラメータxの初期の精確性は、R=5,000として1/25000thとなる。この分解能は、上述した例示の1/3000thの分解能要求を上回る。
波長可変光源システム200の一例において、参照フィルタ310は波長可変フィルタ216と実質的に同一である、すなわち波長可変フィルタ帯域幅ΔλT=ΔλRである。このことは、バイオセンサ102の測定及び参照測定に関するコントローラ150における実質的に同一の信号処理を可能とする。
波長可変光源を用いた光インタロゲーションシステム
バイオセンサ共振線幅に合致したフィルタスペクトル線幅を有する波長可変光源106は、フォトダイオードベースのマルチチャンネル光学リーダ及びCCD/CMOSベースの撮像光学リーダを含む掃引波長光学リーダにおいて使用されるのに適している。波長可変光源106は、従来の光学リーダシステムにおいて使用されていた狭帯域波長可変レーザに取って代わり得る。測定されたセンサスペクトルは、入射ビーム134Iの比較的幅の広いスペクトル線幅及びバイオセンサ102の共振線幅のコンボリューションであり、この動作はセンサから干渉縞を自動的に除去する。
波長可変光源106の単純さ及び高パフォーマンスは、コンパクトな撮像システム114を可能にするので、LID光学リーダシステム100を非常にコンパクトにすることが可能である、すなわち、一例において10インチ×4インチ×7インチといった小さいフォームファクタを有することを可能にする。このフォームファクタは、システム100がスーツケースサイズまたはブリーフケースサイズのハウジング内に収まるようにすることを可能にする。従って、当該システムを容易に持ち運び可能にする。
当業者にとって、本明細書に記載されている本発明の好ましい実施例に対する様々な変更は、添付の特許請求の範囲に規定されている開示の範囲から逸脱することなく可能であることは明らかである。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲の範囲内及びその均等の範囲内にある変形例及び変更例を含む。

Claims (20)

  1. 波長可変光源システムであって、
    可変中心波長λCを有する波長可変光ビームを出射する波長可変光源と、
    前記波長可変光ビーム内に配されて前記波長可変光ビームの少なくとも一部を偏向する光偏向素子と、
    参照帯域幅を有しかつ前記波長可変光ビームの当該偏光された部分をフィルタリングしてフィルタリングされた光ビームを生成すべく配されている参照フィルタと、
    前記フィルタリングされた光ビームを検出して当該検出された光スペクトルを表す少なくとも1つの検出器電気信号を生成する少なくとも1つの光検出器と、
    前記波長可変光源、前記少なくとも1つの光検出器に動作可能に接続されたコントローラと、を含み、
    前記コントローラは、前記少なくとも1つの検出器電気信号を受信して、前記検出器電気信号から前記波長可変光ビームの前記可変中心波長を決定することを特徴とする波長可変光源システム。
  2. 請求項1に記載の波長可変光源システムであって、前記参照フィルタが参照フィルタ関数SRT(λ)を有し、前記参照フィルタ関数が下側波長λLと上側波長λUとの間で実質的に線形であることを特徴とする波長可変光源システム。
  3. 請求項2に記載の波長可変光源システムであって、前記少なくとも1つの光検出器が、
    前記参照フィルタによって反射された第1のフィルタリングされた光を受光して第1の光検出器信号SDR(λC)を生成する第1の光検出器と、
    前記参照フィルタを透過した第2のフィルタリングされた光を受光して、第2の光検出器信号SDT(λC)を生成する第2の光検出器と、
    を含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  4. 請求項3に記載の波長可変光源システムであって、前記コントローラが以下の関係を用いて修正された検出器信号SDMを生成することを特徴とする波長可変光源システム。
    SDM={SDT(λC)−SDR(λC)}/{SDT(λC)+SDR(λC)}
  5. 請求項1乃至4のいずれか1に記載の波長可変光源システムであって、前記コントローラが、前記コントローラに前記中心波長の演算をさせるコンピュータ可読媒体内の命令を有していることを特徴とする波長可変光源システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1に記載の波長可変光源システムであって、前記波長可変光源は、角度調整可能フィルタと、前記角度調整可能フィルタに動作可能に接続されてフィルタ角を調整して前記波長可変光ビームの可変中心波長λCを調整する角度調整ユニットと、を含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  7. 請求項6に記載の波長可変光源システムであって、前記角度調整ユニットは、
    ギア比を有しかつ前記調整可能フィルタに機械的に接続されているギアボックスと、
    前記ギアボックスに機械的に接続されているモータと、
    前記モータに動作可能に接続されたモータコントローラと、
    をさらに含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  8. 請求項6または7に記載の波長可変光源システムであって、前記角度調整ユニットは、
    前記調整可能フィルタに機械的に接続されたモータと、
    前記モータに動作可能に接続されたモータコントローラと、
    をさらに含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1に記載の波長可変光源システムであって、前記波長可変光源は、スーパールミネッセントダイオード(SLD)及び発光ダイオード(LED)のうちの1つを有する広帯域光源を含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  10. マイクロプレートによって支持されている少なくとも1つの共振導波路回折格子(RWG)バイオセンサを読み取るためのラベル非依存光学リーダであって、
    中心波長λCの範囲に亘って前記波長可変光ビームを出射する請求項1の波長可変光源システムと、
    前記波長可変光ビームを前記少なくとも1つのRWGバイオセンサに向かわせて対応する反射光ビームを形成する照明光学系と、
    前記反射光ビームを受信して前記反射光ビームからデジタル画像を生成する光学撮像装置と、
    前記デジタル画像を処理して前記少なくとも1つのRWGバイオセンサに対する共振波長を取得するコントローラと、
    を含むことを特徴とするラベル非依存光学リーダ。
  11. 波長可変光源からの波長可変光ビームの中心波長λCを測定する方法であって、
    前記中心波長λCを調整している間に前記波長可変光ビームの一部を参照フィルタリングするステップと、
    少なくとも1つの光検出器を用いて前記参照フィルタリングされた波長可変光ビームを検出して、前記参照フィルタリングされた波長可変光ビームから前記中心波長λCによって変化する少なくとも1つの検出器信号SD(λC)を生成するステップと、
    前記少なくとも1つの検出器信号SD(λC)に基づいて前記中心波長λCを判定するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、前記参照フィルタは、下側波長λLと上側波長λUとの間で実質的に線形な参照フィルタ関数を有することを特徴とする方法。
  13. 請求項11または12に記載の方法であって、前記少なくとも1つの光検出器を用いて検出するステップは、
    前記参照フィルタによって反射された第1のフィルタリングされた光を第1の光検出器で受光して、第1の光検出器信号SDR(λC)を生成するステップと、
    前記参照フィルタを透過した第2のフィルタリングされた光を第2の光検出器で受光して第2の光検出器信号SDT(λC)を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれか1に記載の方法であって、以下の関係を用いて修正された検出器信号SDMを生成するステップをさらに含むことを特徴とする波長可変光源システム。
    SD={SDT(λC)−SDR(λC)}/{SDT(λC)+SDR(λC)}
  15. 請求項11乃至14のいずれか1に記載の方法であって、前記参照フィルタリングされた波長可変光ビームを検出するのと実質的に同時に、前記波長可変光ビームの一部を用いてRWGバイオセンサを測定するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  16. 請求項11乃至15のいずれか1に記載の方法であって、角度調整可能フィルタに広帯域光ビームを透過させて前記角度調整可能フィルタの角度を調整することによって、前記前記波長可変光ビームの前記中心波長λCを調整するステップをさらに含むことを特徴等する方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、前記角度調整可能フィルタはスペクトルバンドパスΔλTを有しており、前記方法は、前記角度調整可能フィルタのスペクトルバンドパスΔλTと実質的に同一の参照バンドパスΔλRを有する参照フィルタを用いて参照フィルタリングを行うステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  18. 波長可変光ビームを出射して前記波長可変ビームの中心波長λCを測定する波長可変光源システムであって、
    前記波長可変光ビームの少なくとも一部を偏向するように配される光偏向素子と、
    参照帯域幅を有し、前記波長可変光ビームの当該偏光された一部をフィルタリングしてフィルタリングされた光ビームを生成する参照フィルタと、
    前記フィルタリングされた光ビームを検出して検出された光スペクトルを表す少なくとも1つの検出器電気信号を生成する少なくとも1つの光検出器と、
    前記波長可変光源及び前記少なくとも1つの光検出器に動作可能に接続されて、前記少なくとも1つの検出器電気信号を受信して前記少なくとも1つの検出器電気信号から前記中心波長を判定するコントローラと、
    を含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  19. 請求項18に記載の波長可変光源システムであって、前記少なくとも1つの光検出器が透過されてフィルタリングされた光ビームの一部としての前記フィルタリングされた光ビームの一部を検出する第1の光検出器と、反射されてフィルタリングされた光ビームの一部としての前記フィルタリングされた光ビームの残りの部分を検出する第2の光検出器と、を含むことを特徴とする波長可変光源システム。
  20. 請求項18または19に記載の波長可変光源システムであって、
    前記フィルタリングされた光ビームの反射された一部かまたは透過した一部のいずれかを各々が検出して、透過型検出器の電気信号または反射型検出器の電気信号のいずれかとして前記少なくとも1つの検出器電気信号をもたらす透過型または反射型光検出器のいずれかと、
    前記フィルタリングされた光ビームの一部を検出して前記少なくとも1つの検出器電気信号を正規化検出器信号としてさらにもたらし正規化光検出器と、
    を含むことを特徴とする波長可変光源システム。
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