JP5508774B2 - ディスク・ドライブ - Google Patents

ディスク・ドライブ Download PDF

Info

Publication number
JP5508774B2
JP5508774B2 JP2009168310A JP2009168310A JP5508774B2 JP 5508774 B2 JP5508774 B2 JP 5508774B2 JP 2009168310 A JP2009168310 A JP 2009168310A JP 2009168310 A JP2009168310 A JP 2009168310A JP 5508774 B2 JP5508774 B2 JP 5508774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezo element
voltage
disk
suspension
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009168310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011023077A (ja
Inventor
英司 曽我
裕康 土田
章郎 高塚
勝 村西
英彦 沼里
Original Assignee
エイチジーエスティーネザーランドビーブイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エイチジーエスティーネザーランドビーブイ filed Critical エイチジーエスティーネザーランドビーブイ
Priority to JP2009168310A priority Critical patent/JP5508774B2/ja
Priority to US12/839,342 priority patent/US20110013319A1/en
Publication of JP2011023077A publication Critical patent/JP2011023077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5508774B2 publication Critical patent/JP5508774B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4833Structure of the arm assembly, e.g. load beams, flexures, parts of the arm adapted for controlling vertical force on the head
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4873Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives the arm comprising piezoelectric or other actuators for adjustment of the arm
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

本発明は、ディスク・ドライブに関し、特に、ピエゾ素子による微動アクチュエータを有するディスク・ドライブにおいてそのピエゾ素子に電圧を与える方法に関する。
ディスク・ドライブ装置として、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはフレキシブル磁気ディスクなどの様々な態様の記録ディスクを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。この他、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、あるいは携帯電話など、HDDの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
HDDで使用される磁気ディスクは、同心円状に形成された複数のデータ・トラックと複数のサーボ・トラックとを有している。各データ・トラックには、ユーザ・データを含む複数のデータ・セクタが記録されている。各サーボ・トラックはアドレス情報を有する。サーボ・トラックは、円周方向において離間して配置された複数のサーボ・データによって構成されており、各サーボ・データの間に1もしくは複数のデータ・セクタが記録されている。ヘッド素子部がサーボ・データのアドレス情報に従って所望のデータ・セクタにアクセスすることによって、データ・セクタへのデータ書き込み及びデータ・セクタからのデータ読み出しを行うことができる。
ヘッド素子部はスライダ上に形成されており、さらにそのスライダはアクチュエータのサスペンション上に固着されている。アクチュエータとヘッド・スライダのアセンブリを、ヘッド・スタック・アセンブリ(HSA)と呼ぶ。また、サスペンションとヘッド・スライダのアセンブリを、ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)と呼ぶ。磁気ディスクに対向するスライダ浮上面と回転している磁気ディスクとの間の空気の粘性による圧力が、サスペンションによって磁気ディスク方向に加えられる圧力とバランスすることによって、ヘッド・スライダは磁気ディスク上を浮上することができる。アクチュエータが揺動軸において揺動することによって、ヘッド・スライダを目的のトラックへ移動すると共に、そのトラック上に位置決めする。
磁気ディスクのトラック幅方向の記録密度の増加に従い、ヘッド・スライダの位置決め精度の向上が求められている。しかし、ボイス・コイル・モータ(VCM)によるアクチュエータの駆動は、その位置決め精度に限界が存在する。そのため、ロータリ・アクチュエータに小型のアクチュエータ(微動アクチュエータ)を実装し、より精細な位置決めを行う二段アクチュエータの技術が提案されている。
好ましい微動アクチュエータの一つとして、サスペンション上に固定されたピエゾ素子によりヘッド・スライダを微動する機構がある。このような微動アクチュエータは、ジンバル・タング、ロード・ビームあるいはベース・プレート上に固定された一つもしくは二つのピエゾ素子を有している。微動アクチュエータは、ピエゾ素子の伸縮によってヘッド・スライダを直接に、あるいは、サスペンションの一部を回動させて、ヘッド・スライダの半径方向における高精度の位置決めを実現する。
このようなピエゾ素子を利用した微動アクチュエータにおいて、ピエゾ素子の劣化が問題となることが、特許文献1に開示されている。ピエゾ素子はその内部に小さい欠陥を有すると、その伸縮の繰り返しが特性の劣化を加速して、欠陥による静電容量や電気抵抗の低下を引き起こす。特許文献1は、さらに、内部欠陥によるピエゾ素子の特性劣化の問題を解決するための手段を開示している。
具体的には、特許文献1に開示されているHDDは、ピエゾ素子における欠陥による性能劣化を検出する劣化検出部と、劣化を検出したときにピエゾ素子に交流高電圧を与えて特性を回復させる性能回復部とを有している。劣化検出部は、ピエゾ素子に所定電圧を与えたときの抵抗値を測定することで、劣化を検出する。また、性能回復部は、劣化が検出されると、交流高電圧をピエゾ素子に与えて、ピエゾ素子内の電気的ショート部分を焼き切る。これにより、ピエゾ素子の性能が回復する。
特開2003−141832号公報
上記特許文献1の技術は、ピエゾ素子内の欠陥による劣化からピエゾ素子の性能を回復させることを目的としている。ピエゾ素子内の欠陥を絶縁破壊によって除去するため、非常に高い電圧をピエゾ素子に与えることが必要である。しかし、このような高電圧は、ピエゾ素子に大きなストレスを与える。そのため、上記技術は、ピエゾ素子の劣化検出を、劣化回復処理の条件としている。また、上記技術は、高電圧によりピエゾ素子に与えるストレスの軽減を図るために、交流電圧を与えている。
ピエゾ素子を利用する微動アクチュエータの性能を低下させる原因は、ピエゾ素子の性能劣化の他にも存在している。大きな原因の一つは、ピエゾ素子の電気接続部における劣化である。ピエゾ素子は、伸縮動作のための信号電圧を受ける端子を有している。ピエゾ素子の端子は、サスペンション上の配線端子あるいはサスペンション・ボディに電気的かつ物理的に接続される。ピエゾ素子の端子と配線端子あるいはサスペンション・ボディと電気的かつ物理的に接続するいくつかの方法が知られているが、その中で、導電性接着剤を使用した接続は、製造効率の点から好ましい方法である。
導電性接着剤は、樹脂材料内に導体粒子を有しており、樹脂材料が物理的な接続を可能とし、導体粒子が電気的接続を実現する。導電性接着剤を使用してピエゾ素子をサスペンション・ボディに接続する場合、HDDの非動作時間が長くなると、その相互接続部における劣化が見られた。具体的には、相互接続部の抵抗が増加し、制御電圧により正確にピエゾ素子を駆動制御することができなくなる。この劣化現象は、導電性接着剤の一つである銀粒子導電性ペーストにより、ステンレス鋼のサスペンション・ボディにピエゾ端子を接続する場合、特に、発生する可能性が高かった。また、酸化膜などのように導通を阻害する可能性の高い表面が存在すると、上記劣化現象が多く見られた。
ユーザ・データの消失を確実に防ぎ、パフォーマンスの低下を抑制するためには、微動アクチュエータを、常にかつ正確に制御することが重要である。上述のように、上記特許文献1に開示されている技術は、ピエゾ素子内の電気的ショート部分を焼ききるために高電圧を与える。その高電圧によるピエゾ素子のストレスを小さくするため、ピエゾ素子そのものの性能劣化を検出し、かつ、その検出を条件として性能回復処理を行う。そのため、ピエゾ素子の性能劣化が始まってからそれを検出するまでの間、微動アクチュエータを正確に制御できない。
導電性ペーストを使用した接続部の劣化は、ピエゾ素子自体の性能劣化と異なる特性を有している。従って、ピエゾ素子内の欠陥による性能劣化と異なる接続部の劣化に対応した適切な処理を行うことで、ピエゾ素子の接続部における高抵抗の発生を、未然に防止することが望まれる。これにより、ピエゾ素子の接続部における高抵抗を原因とするハード・エラーの発生やパフォーマンスの低下を、より確実に避けることが可能となる。
本発明の一態様のディスク・ドライブは、ディスクにアクセスするヘッドと、前記ヘッドを支持するサスペンションとそのサスペンションを支持するアームとを有するアクチュエータと、前記アクチュエータ上に配置され第1駆動ラインと第2駆動ラインとに電気的に接続され伸縮することで前記ヘッドの位置を変化させるピエゾ素子と、少なくとも前記ピエゾ素子の一つの接続パッドと前記第1駆動ラインとを電気的に接続している硬化された導電性接着剤と、前記ピエゾ素子に電圧を供給する電圧供給回路と、所定処理の実行時毎に、前記電圧供給回路を制御して前記ピエゾ素子に規定の最大絶対値を有する電圧を前記第1駆動ラインと第2駆動ラインとの間において加える、コントローラとを有する。このように電圧を与えることで、ピエゾ素子と駆動ラインとの導電性接着剤による相互接続部における劣化による位置決め制御の精度低下を防ぐことができる。
本発明は、前記導電性接着剤は、前記サスペンションのボディ表面と前記接続パッドとを相互接続しており、前記サスペンションは前記第1駆動ラインであり、基準電圧を前記接続端子に与える構成において特に好適である。劣化は、サスペンションのボディ表面と接続パッドとを相互接続する導電性接着剤において発生しやすく、位置決め制御の精度低下を効果的に防ぐことができる。さらに、同様の観点から、前記ボディ表面は酸化金属皮膜である場合に、本発明は特に有用である。また、前記サスペンションはステンレス鋼で構成されており、前記酸化金属皮膜はステンレス鋼の不動態皮膜である場合に、本発明は特に有用である。
好ましい構成において、前記所定処理は、前記ディスク・ドライブの起動初期設定処理、前記サスペンションが待機位置から前記ディスク上へ移動するロード処理、前記サスペンションが前記ディスク上から前記待機位置に移動するアンロード処理、エラー回復処理、あるいは前記ヘッドが前記ディスクへのアクセスを中断しているアイドリング処理である。これらの処理の実行時毎に上記電圧を与えることで、装置のパフォーマンスへの影響を小さくしながら、効果的に導電性接着剤による相互接続部の状態を回復させることができる。
好ましい構成において、前記コントローラは、前記起動初期設定処理において、前記ヘッドを前記待機位置から前記ディスク上に移動する前に、前記規定の最大絶対値を有する電圧を前記ピエゾ素子に加える。これにより、装置の動作前に安全かつ確実に相互接続部の状態を回復させることができる。
好ましい構成において、前記コントローラは、前記規定の最大絶対値の直流電圧を前記ピエゾ素子に与える。これにより、より効果的に相互接続部の状態を回復させることができる。
好ましい構成において、前記電圧供給回路は前記ヘッドによるアクセスにおいて前記ピエゾ素子を駆動するドライバ回路であり、前記最大絶対値は、前記ヘッドの前記ディスクへのアクセスにおいて前記ドライバ回路が前記ピエゾ素子に与えることができる電圧の範囲内にある。これにより、ピエゾ素子にダメージを与えることなく、また、回路構成をシンプルにすることができる。さらに、前記最大絶対値は、前記ヘッドの前記ディスクへのアクセスにおいて前記ドライバ回路が前記ピエゾ素子に与えることができる電圧の最大絶対値に一致することが好ましい。これにより、より効果的に相互接続部の状態を回復させることができる。
好ましい構成において、前記ピエゾ素子は分極の方向が異なる二つのセクションを有しており、前記コントローラは前記二つのセクションに同時に前記規定の最大絶対値を有する電圧を与える。これにより、相互接続部の状態を回復のための処理を効率的に行うことができる。
本発明によれば、サスペンション上に配置されたピエゾ素子の伸縮動作によりヘッド・スライダを微動させるディスク・ドライブにおいて、ピエゾ素子と駆動ラインとの導電性接着剤による相互接続部における劣化によりヘッドの位置決め制御の精度が低下することを防ぐことができる。
本実施形態のHDDの筐体のカバーがない状態を示す平面図である。 本実施形態のHGAの構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態のHGAにおいて、ピエゾ素子及びそれらの周辺の構造を模式的に示す斜視図である。 本実施形態のHGAにおいて、ピエゾ素子とスティフナ表面との相互接続部及びそれらの周辺の構造を模式的に示す平面図及び断面図である。 本実施形態のHDDにおいて、制御系の全体構成を模式的に示すブロック図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。本実施形態においては、ディスク・ドライブの一例として、ハードディスク・ドライブ(HDD)について説明する。
本形態のHDDは、ボイス・コイル・モータ(VCM)による位置決め機構とサスペンション上のピエゾ素子による位置決め機構(微動アクチュエータ)を有する二段アクチュエータを備えている。本形態の微動アクチュエータにおいて、ピエゾ素子の接続パッドの少なくとも二つは、導電性接着剤により駆動ラインに電気的に接続される。1つは駆動ラインで変化する駆動信号を伝送する伝送線であり、別のひとつは基準電位を与える配線あるいは物体に接続されている。例えば、ピエゾ素子の接続パッドのひとつがグランド電位(基準電位)にあるサスペンション本体に相互接続されている構成においては、もうひとつの接続は変化する駆動信号を伝送する駆動ラインとの接続である。
導電性接着剤は、硬化した樹脂とその硬化樹脂内の金属粒子とで構成されている。ピエゾ素子の端子は、駆動ラインに対して硬化樹脂により補助的に物理接続され、また、その硬化樹脂内の導体粒子により電気的に接続されている。
本形態の特徴として、HDDは、所定処理の実行時毎に、ピエゾ素子に対して、規定の最大絶対値を有する電圧を加える。この電圧は、ピエゾ素子の両端の接続端子に与えられる。この規定電圧の導通は、ピエゾ素子と駆動ラインとの相互接続部における導通性を良好な状態に維持するあるいは良好な状態に復活させる。導電性接着剤による相互接続部は、電圧を加えられることなく長時間放置されると、その部分の導電性が不安定となる。具体的には、その相互接続部の抵抗値が高くなる。導電性接着剤による相互接続部に所定電圧を与えることで、劣化による高抵抗を解消あるいは防止することができる。
本形態において重要な点は、HDDは、その所定処理の実行時毎に、ピエゾ素子の導電性接着剤による相互接続部に上記規定電圧を加えることである。導電性接着剤の相互接続部における電気的接続状態を回復する(高抵抗を解消する)ために必要な電圧値は、ピエゾ素子内の電気的ショート部分を焼き切るための電圧と異なり、実質的にピエゾ素子にストレスを与えることがない。そのため、HDDは、ピエゾ素子自体の劣化を起こすことなく、所定処理の実行時毎に規定電圧を相互接続部に与えることができる。
この処理により、電源オフされた後に長い時間が経過し、上記相互接続部が劣化することで高抵抗となっていても、ユーザ・データのリードあるいはライトを行う前に、上記相互接続部の良好な導通状態を回復することができる。このように、本形態のHDDは、相互接続部の抵抗値が、ユーザ・データのリードあるいはライトにおけるヘッド・スライダの位置決め動作に悪影響を及ぼすことを未然に防ぐことができる。
本形態のピエゾ素子の端子における相互接続部の導電性回復処理について具体的な説明を行う前に、図1を参照して、HDDの全体構成について説明を行う。HDD1の機構的構成要素は、ベース102内に収容されている。ベース102内の各構成要素の制御は、ベース外に固定された回路基板上の制御回路(図5参照)が行う。HDD1は、データを記憶するディスクである磁気ディスク101と、磁気ディスク101にアクセス(リードあるいはライト)するヘッド・スライダ105を有している。ヘッド・スライダ105は、ユーザ・データの磁気ディスク101への書き込み及び/又は読み出しを行うヘッド素子部と、そのヘッド素子部がその面上に形成されているスライダとを備えている。
アクチュエータ106は、ヘッド・スライダ105を支持し、揺動軸107を中心に揺動することで、回転している磁気ディスク101上でヘッド・スライダ105を移動する。駆動機構としてのボイス・コイル・モータ(VCM)109は、アクチュエータ106を駆動する。アクチュエータ106は、ヘッド・スライダ105が配置された長手方向におけるその先端部から、サスペンション110、アーム111及びボイス・コイル113の結合された各構成部材を備えている。
ベース102に固定されたスピンドル・モータ(SPM)103は、所定の角速度で磁気ディスク101を回転する。磁気ディスク101に対向するスライダの浮上面と回転している磁気ディスク101との間の空気の粘性による圧力が、サスペンション110によって磁気ディスク101方向に加えられる圧力とバランスすることによって、ヘッド・スライダ105は磁気ディスク101上を浮上する。ヘッド・スライダ105の信号は、アクチュエータ106の回動軸付近にあるアーム・エレクトロニクス(AE)181により増幅される。AE181は、基板182上に実装されている。
ヘッド・スライダ105による非アクセス時、アクチュエータ106は、磁気ディスク101の外側にあるランプ104上で停止している。アクチュエータ106の磁気ディスク上からランプ104への移動動作をアンロード、ランプ104から磁気ディスク上への移動動作をロードと呼ぶ。本発明はランプ・ロード・アンロードのHDDに有用であるが、ランプ104を有しておらず、非アクセス時にアクチュエータ106がディスク内周領域あるいはディスク外周領域に移動するHDDにも適用することができる。アクチュエータ106のこれらの領域への移動をアンロード、これらの領域からデータ領域への移動をロードと呼ぶ。
図2は、本形態のヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)200の構成を示す平面図である。右図は、HGA200がディスクに対向する側の構造を示し、左図はその反対側の構造を示している。HGA200は、サスペンション110とヘッド・スライダ105を有している。サスペンション110は、ジンバル202、ロード・ビーム203、スティフナ204、マウント・プレート205を有している。これらは、サスペンション・ボディを構成する。図の構成において、サスペンション・ボディはサスペンション110に一致する。サスペンション・ボディ上には、伝送配線201が形成されている。
ロード・ビーム203を基準として、その上にジンバル202が固定され、さらにジンバル202(後方に延びるテール部を含む)の上に伝送配線201が形成されている。伝送配線201は、FPC構造を有する。ヘッド・スライダ105は、ジンバル202上において、伝送配線201と同じ面に固定されている。HGA200は、微動アクチュエータの一部を構成するピエゾ素子206を有している。ピエゾ素子206は、二つのセクション266a、266bを有している。セクション266a、266bは逆に分極されている。つまり、それらの分極軸は平行であり、その分極方向が逆である。
ピエゾ素子206には、伝送配線201上の1本の駆動信号線に接続されている。同一の駆動信号がセクション266a、266bに与えられ、セクション266a、266bは、同一に駆動信号に従って、互いに逆の伸縮動作を示す。ピエゾ素子セクション266a、266bは、スティフナ204に固定されている。
本構成においては、1ピースのピエゾ素子206が二つのセクション266a、266bを有しているが、これら二つのセクションを異なるピースのピエゾ素子で形成してもよい。本発明は、上記サスペンション構造に限定されるものではない。例えば、スティフナ204及び/もしくはマウント・プレート205を有していないサスペンションを実装するHDDに適用することができる。
複数のリード線を有する伝送配線201の先端の端子はヘッド・スライダ105に接続され、後端の端子はマルチコネクタにおいてまとめられ、アクチュエータ106に固定される基板182に接続される。図1に示すように、基板上182には、ヘッド・スライダの素子(リード素子やライト素子)の駆動回路であるAE181が実装されている。また、基板上には、AE181と他の回路素子とを結ぶ配線の他、モータ・ドライバ・ユニット(図5を参照)からの駆動信号を伝送する配線が形成されている。本構成において、モータ・ドライバ・ユニットがピエゾ素子206を駆動する。
伝送配線201は、リード信号やライト信号の他、ピエゾ素子206を駆動制御する信号を伝送する。本形態において、アクチュエータ106(サスペンション110)の先端と揺動軸107と結ぶ方向を前後方向、磁気ディスク101の主面(記録面)に平行かつ前後方向と垂直な方向(アクチュエータ106の回動方向)を左右方向とする。
ロード・ビーム203は、精密な薄板バネとして機能し、好ましくはステンレス鋼(SUS)で形成される。ロード・ビーム203は、そのバネ性によりヘッド・スライダ105への荷重を発生させる。ジンバル202、スティフナ204、マウント・プレート205は、好ましくはステンレス鋼(SUS)で形成される。ステンレス鋼は、他の材料に比較してヤング率が高く、表面に不動態膜が形成されることで錆が発生しないことから、サスペンションの材料として好ましい材料である。
ヘッド・スライダ105はジンバル202上に固定される。ジンバル202は、典型的には、ロード・ビーム203にレーザ・スポットにより接合されている。その剛性はロード・ビーム203よりも低い。ジンバル202はヘッド・スライダ105を支持すると共に、自由に傾くことによってヘッド・スライダ105の姿勢制御に寄与する。
ロード・ビーム203の後端にスティフナ204が固定されている。典型的には、スティフナ204はロード・ビーム203にレーザ・スポット溶接により接合される。スティフナ204は、ピエゾ素子260の動きと共に変形して、ヘッド・スライダ105を微動させる。ピエゾ素子260とサスペンション110においてピエゾ素子260の動きと共に変形することでヘッド・スライダ105を動かす部分が、微動アクチュエータを構成する。微動アクチュエータの動作については後述する。スティフナ204上に、マウント・プレート205がレーザ・スポットで固定されている。スティフナ204とマウント・プレート205とは穴を有しており、一般に、それらはアーム111にスエージ加工により固定される。
図3は、ピエゾ素子260及びその周囲の構造を模式的に示す斜視図である。図3における下図は、磁気ディスク101に対向する側の構造を示している。上図は、その反対側の構造を示している。ピエゾ素子セクション206a、206bは、スティフナ204に形成されている穴内において、左右方向に一列となって並んでいる。典型的には、ピエゾ素子260は、穴内において、スティフナ204に接着剤で固定されている。穴は、貫通孔あるいは凹部である。図3の構成において、ピエゾ素子260は穴の底上に接着剤で固定されており、底の一部が貫通されている。
上述のように、ピエゾ素子セクション206a、206bが前後方向において互いに逆に伸縮することで、スティフナ204の前端が振れる。スティフナ204の動きと共に、ロード・ビーム203がピッチ方向において振れる。ロード・ビーム203の前側においてジンバル202上に固定されているヘッド・スライダ105は、ロード・ビーム203の動きと共に、ディスク半径方向において微動する。
スティフナ204は、ピエゾ素子セクション206a、206bそれぞれの外側(横)に、スリット241a、241bを有している。スリット241a、241bは、貫通孔である。さらに、スティフナ204は、左右方向において外側に突出する屈曲部242a、242bを有している。円弧状の屈曲部242a、242bは、ピエゾ素子セクション206a、206bそれぞれの外側(横)に形成されており、スリット241a、241bの一部を画定している。
屈曲部242a、242bはバネ性を有している。このバネ性により、ピエゾ素子260の前後方向における伸縮により、スティフナ204が変形する。左側のピエゾ素子セクションが収縮し右側のピエゾ素子セクションが伸長すると、スティフナ204の右側前端が前方に動き、左側前端が後方に動く。左右のピエゾ素子セクションが逆の動作をすると、スティフナ204の前端も逆の動きを示す。
図3の上図に示すように、伝送配線201が配置されている面の反対側の面において、ピエゾ素子セクション206a、206bは、それぞれ、相互接続部261a、261bによって、スティフナ204の表面に接続されている。相互接続部261a、261bは、導電性接着剤であり、硬化した樹脂とその内部に含まれている金属粒子とで構成されている。相互接続部261a、261bは、ピエゾ素子セクション206a、206bを物理的かつ電気的にスティフナ204の表面に接続している。
好ましくは、スティフナ204の表面はその内部材料と同じ材料であり、内部がステンレス鋼で形成されている場合、その表面ステンレス鋼の不動態膜である。スティフナ204及びサスペンション110を構成する他の金属部品の表面の一部あるいは全部に、メッキや蒸着により内部金属と異なる他の金属を形成してもよい。例えば、金、白金あるいは、表面に酸化膜を形成しにくい金属のメッキ層を形成するのがのぞましい。
スティフナ204は、ピエゾ素子260を含む回路系において、グランド電位にある。ピエゾ素子セクション206a、206bは、相互接続部261a、261bを介して、接地されている。なお、設計によっては、サスペンション110(スティフナ204)に、グランド電位と異なる電位を与えてもよい。相互接続部261a、261bの硬化樹脂内の導体粒子は、ピエゾ素子セクション206a、206bの端子とスティフナ204とを電気的に接続する。相互接続部261a、261bの硬化樹脂は、ピエゾ素子260をスティフナ204に対して補助的に物理接続する。
導電性接着剤としては、導電性ペーストや異方導電性フィルム(ACF)などが知られている。これらの樹脂材料は、光あるいは熱によって硬化する。製造容易性の点から、本構成においては導電性ペーストを使用することが好ましい。また、導電性の点からは銀粒子を含む導電性接着剤を使用することが好ましい。
図3の下図に示すように、相互接続部261a、261bと反対側の面上において、伝送配線201とピエゾ素子260の端子とが接続されている。伝送配線201は、ピエゾ素子260に対して、それを駆動する(動きを制御する)駆動電圧を与える。好ましい構成において、伝送配線201とピエゾ素子260の端子とは、スティフナ204と同様に、導電性接着剤により相互接続する。好ましい導電性接着剤は、銀粒子を含有する導電性ペーストである。
図4は、相互接続部261a、261b及びその周囲構造を示す平面図と、相互接続部261aとその周囲の断面構造を示す断面図(B−B線における断面図)、そして、相互接続部261cとその周囲の断面構造を示す断面図(C−C線における断面図)である。図4の中段の断面図に示すように、相互接続部261aは、ピエゾ素子セクション206a(のグランド端子)とスティフナ204の表面とに直接に接触している。
下段図に示すように、相互接続部261cは、伝送配線201上の伝送線とピエゾ素子260の接続端子206cとを相互接続している。相互接続部261cは、相互接続部261a、261bと同じ構造を有している。つまり、硬化樹脂と導体粒子で構成されている。相互接続部261cは、ピエゾ素子260と伝送線とを電気的に接続すると共に、補助的に、それらを物理的に接続している。
相互接続部261a〜261cは、電圧が与えられることなく長時間経過すると劣化し、その抵抗値が高くなる。特に、スティフナ204に接触している相互接続部261a、261bは、劣化の傾向が強くみられる。導電性接着剤からなる相互接続部のこのような高抵抗化は、スティフナ204に限らず、サスペンション・ボディを構成する他の部品との接続においても起こる。例えば、ピエゾ素子をジンバル202、ロード・ビーム203あるいはマウント・プレート205上に設置し、それらの表面とピエゾ素子(の端子)とを導電性接着剤により相互接続する場合、その相互接続部における高抵抗化の現象が現れる。
また、相互接続部がステンレス鋼における不動態膜のような酸化膜などのように潜在的に導通が阻害されやすい表面と接触している場合に、相互接続部は劣化により高抵抗化を起こしやすい。本実施形態の手法は、ピエゾ素子がサスペンション上のいずれの位置に固定され、また、伝送線あるいはサスペンション・ボディのいずれの位置に導電性接着剤により接続される場合にも、適用することができる。その中で、導電性接着剤による相互接続部が、サスペンション・ボディに接触している場合に有用であり、また、相互接続部が接触しているサスペンション・ボディの表面が酸化膜などのように潜在的に導通が阻害されやすい表面である場合に特に有用である。
上述のように、相互接続部の高抵抗化は、サスペンション・ボディのステンレス鋼表面に接触しているとき、特に起こりやすい。そのため、本形態の手法は、表面に他の金属層が付着されていないステンレス鋼のサスペンションとピエゾ素子とを導電性接着剤により相互接続する構造を有するHDDに特に有用である。また、種々の導電性接着剤の中で、銀粒子を含む導電性ペーストにおいて、劣化による高抵抗化現象が多く見られる。従って、銀粒子を含む導電性ペーストを硬化して得られる相互接続部を有するHDDに本形態の手法は特に有用である。
本形態のHDD1は、所定処理の実行時毎に、ピエゾ素子セクション206a、206bに対して規定電圧を与える。これにより、ピエゾ素子セクション206a、206bとスティフナ204表面との相互接続部261a、261b、さらに、ピエゾ素子セクション206a、206bと伝送配線201との相互接続部261cにおける高抵抗化を未然に防止する、あるいは、高抵抗化した相互接続部261a〜261cをユーザ・データのリード/ライトの前に良好な抵抗状態に回復させる。
この相互接続部261a〜261c(ピエゾ素子206)への電圧供給処理は、HDD1に実装されているコントローラが、モータ・ドライバ・ユニットを利用して行う。そこで、上記相互接続部回復処理について詳細に説明を行う前に、HDD1の処理を実行、制御する構成について図5のブロック図を参照して説明する。
エンクロージャの一部を構成するベース102の外側の回路基板20上には、回路素子が実装されている。モータ・ドライバ・ユニット22は、HDC/MPU23からの制御データに従って、SPM103、VCM109そしてピエゾ素子206を駆動する。RAM24は、リード・データ及びライト・データを一時的に格納するバッファとして機能する。AE181は、複数のヘッド・スライダ105の中から磁気ディスク101へのアクセスを行うヘッド・スライダ12を選択し、そのリード信号を増幅してリード・ライト・チャネル(RWチャネル)21に送る。また、RWチャネル21からの記録信号を選択したヘッド・スライダ105に送る。
RWチャネル21は、リード処理において、AE13から供給されたリード信号を一定の振幅となるように増幅し、取得したリード信号からユーザ・データとサーボ・データとを抽出し、デコード処理を行う。デコード処理されたリード・ユーザ・データ及びサーボ・データは、HDC/MPU23に転送される。また、RWチャネル21は、ライト処理において、HDC/MPU23から供給されたライト・データをコード変調し、更にコード変調されたライト・データをライト信号に変換してAE13に与える。
コントローラの一例であるHDC/MPU23は、リード/ライト処理制御、コマンド実行順序の管理、サーボ信号を使用したヘッド・スライダ12のポジショニング制御(サーボ制御)、ホスト51との間のインターフェース制御、ディフェクト管理、エラーが発生した場合のエラー対応処理など、データ処理に関する必要な処理及びHDD1の全体制御を実行する。特に、本形態のHDC/MPU23は、ピエゾ素子206の相互接続部261a〜261cの状態回復処理を行う。
HDC/MPU23は、所定処理の実行時毎に、上記状態回復処理を行う。好ましい所定処理は、起動初期設定処理、アクチュエータ106を待機位置から磁気ディスク101上へ移動するロード処理、アクチュエータ106を磁気ディスク101上から待機位置に移動するアンロード処理、エラーが発生した場合に実行するエラー回復処理、あるいはヘッド・スライダ105が磁気ディスク101へのアクセスを中断しているアイドリング処理である。
特に、HDC/MPU23は、起動初期設定処理毎に状態回復処理を実行することが好ましい。電源がOFFされている間、相互接続部261a〜261cには電圧が与えられないため、相互接続部261a〜261cが高抵抗化している可能性が高く、また、起動初期設定処理おける状態回復処理は、HDDのパフォーマンスへの影響も避けることができるからである。以下において、起動初期設定処理における状態回復処理の例を具体的に説明する。
HDC/MPU23は、HDD1の電源がONされると、起動初期設定処理を開始する。初期設定処理において、HDC/MPU23は、ヘッド・ポジショニングにおけるサーボ制御のためのキャリブレーション、RWチャネル21内のパラメータの設定、浮上量の測定、データのリード/ライトの検証処理などを行う。初期設定処理は、ホスト51からのコマンドに応じたリード/ライト処理の前に実行される。
HDC/MPU23は、初期設定処理において、常に、伝送配線201とサスペンション110との間においてピエゾ素子260及び相互接続部261a〜261cに規定の電圧を与える処理を行う。ピエゾ素子260と相互接続部261a〜261cとには、モータ・ドイラバ・ユニット22が、上記規定電圧を与える。モータ・ドイラバ・ユニット22は、ピエゾ素子セクション206a、206bの双方に同時に上記規定電圧を与える。これにより、効率的に相互接続部261a〜261cの状態回復処理を行うことができる。また、モータ・ドイラバ・ユニット22は、HDD1に実装されている全てのサスペンション上のピエゾ素子に同時に上記規定電圧を与える。これにより、効率的に相互接続部261a〜261cの状態回復処理を行うことができる。
相互接続部回復処理のために与える電圧は、直流電圧が好ましい。導電性接着剤内部の状態を考えると、多くの導体粒子が存在している。ここに直流の電流が流れると、平行に流れる電流の間には引力が作用する。電流が流れている導体粒子同士にも引力が作用し、導電経路が集まって導通が安定する。逆に、交流の電流が流れると、同様に引力は作用するが、引力が間欠的になるので、導体粒子が一箇所に集中するという効果はなくなる。そのため、交流を加えるより、直流を加えた方が、導体粒子同士の金属間結合を促進しやすい。
HDC/MPU23は、モータ・ドライバ・ユニット22を介して、ピエゾ素子260と相互接続部261a〜261cとに対して、予め設定されている規定時間、上記規定電圧を与える。例えば、モータ・ドライバ・ユニット22は、数ミリ秒から数秒の間、規定値の直流電圧をピエゾ素子260と相互接続部261a〜261cとに与える。規定時間は一定であることが制御のシンプリシティの点から好ましいが、何らの条件に応じて変化させてもよい。HDC/MPU23は、モータ・ドライバ・ユニット22のレジスタに、ピエゾ素子260に与える電圧値を示す制御データをセットする。モータ・ドライバ・ユニット22は、レジスタに設定されている直流電圧を、HDC/MPU23が指示する期間、伝送配線201とサスペンション110と間において、ピエゾ素子260と相互接続部261a〜261cとに与える。
HDC/MPU23は、電圧値を示すデータと電圧の供給を支持とを別にモータ・ドライバ・ユニット22に与える、あるいは、電圧値を示すデータをクロックに従ってセットすることで、モータ・ドライバ・ユニット22のピエゾ素子260(と相互接続部261a〜261c)への供給電圧を制御することができる。モータ・ドライバ・ユニット22のレジスタにセットする電圧値を変化させることで、交流の電圧を与えることができる。
モータ・ドライバ・ユニット22は、ユーザ・データのリード/ライトにおけるヘッド・スライダ105の位置決めにおいても、ピエゾ素子260を駆動する。好ましくは、相互接続部261a〜261cの抵抗回復処理のために与える電圧の最大絶対値は、モータ・ドライバ・ユニット22がピエゾ素子260の制御において与えることができる電圧の範囲内である。ピエゾ素子260の通常の駆動制御、つまり、ヘッド・スライダ105の磁気ディスク101へのアクセス(リード及びライト)において使用される電圧範囲において、ピエゾ素子260自体が劣化することはない。
さらに好ましくは、HDC/MPU23は、モータ・ドライバ・ユニット22がピエゾ素子260の制御において与えることができる電圧の範囲内の最大値をモータ・ドライバ・ユニット22に指示する。例えば、ピエゾ素子260の一端がサスペンション110を介して接地されている場合、典型的には、モータ・ドライバ・ユニット22は、バイアス電圧を中心として、正負の電圧をピエゾ素子260に与えることで、ピエゾ素子260を伸縮させる。例えば、バイアス電圧は10V、最大振幅が16Vである場合、上記最大電圧は18Vである。従って、相互接続部261a〜261cの抵抗回復処理のためにモータ・ドライバ・ユニット22が与える電圧の最大絶対値は、18V以下であることが好ましく、18Vがさらに好ましい。
上述のように、ピエゾ素子260の通常の駆動制御において使用される電圧範囲において、ピエゾ素子260自体が劣化することはない。一方、相互接続部261a〜261cの抵抗を良好な状態に回復するために必要な電圧は、相互接続部によって変化する。従って、上記最大電圧を与えることで、より確実に相互接続部261a〜261cの良好な抵抗状態を回復することができる。まだ、通常制御と同じ駆動回路を使用して相互接続部261a〜261cの回復処理を行うことができるので、モータ・ドライバ・ユニット22の回路構成をシンプルなものとすることができる。
好ましい構成において、HDC/MPU23は、アクチュエータ106のロード開始前に、ピエゾ素子260及び相互接続部261a〜261cに対して規定電圧を与える。これにより、HDC/MPU23は、起動後の初のロード直後のサーボ制御において正確なサーボ制御を行うことができ、HDD1の信頼性を高めることができる。ランプ・ロード・アンロード方式のHDD1においては、アクチュエータ106がランプ104上にあるときに、上記電圧が与えられる。CSS方式のHDD1においては、ヘッド・スライダ105が待機領域に接触している、あるいはその上を浮上しているときに、上記電圧が与えられる。
好ましい構成において、HDC/MPU23は、起動時の初期設定処理の後、電源がOFFされるまでの間においても、ピエゾ素子の相互接続部261a、261bの回復処理を行う。上述のように、好ましい構成において、HDC/MPU23は、ロード処理、アンロード処理、エラー回復処理そしてアイドリング処理の一つもしくは複数(全てを含む)において、相互接続部261a〜261cへ規定電圧を与える。ロード処理及びアンロード処理においては、ヘッド・スライダ105がデータ領域外にあり、アクチュエータ106がランプ104上で停止しているときに、上記状態回復処理を行うことが好ましい。つまり、ロード処理におけるアクチュエータ106の移動開始前あるいはアンロード処理におけるアクチュエータ106の移動終了後に行うことが好ましい。これにより、上記状態回復処理がアクチュエータ106のサーボ制御に影響を及ぼすことを避けることができる。
シーク処理、ロード処理あるいはリード/ライト処理においてエラーが発生すると、HDC/MPU23は、エラーが起きた処理に対応するエラー回復処理を開始する。HDD1には、エラーが起きた処理に対応するエラー回復処理テーブルを有している。このテーブルは、エラー回復処理において実行すべき複数のステップが登録されている。HDC/MPU23は、このテーブルを参照して、優先度の高いステップから順次実行していく。いずれかのステップにおいてエラーから回復した場合、HDC/MPU23は、通常処理に復帰する。上記いずれかのステップにおいて、HDC/MPU23は、ピエゾ素子206a、206b(互接続部261a、相261b)に上記規定電圧を与える。
シーク処理は、ヘッド・スライダ105を現在位置からターゲット位置へと移動する処理である。ターゲット位置でヘッド・スライダ105の位置が安定する(位置誤差信号が基準内にある)と、HDC/MPU23はシーク処理を完了して、フォローイング処理に移行する。また、ロード処理は、アクチュエータ106(ヘッド・スライダ105)を待機位置から磁気ディスク101上のサーボ・データが読める位置まで移動する処理である。待機位置は、上述のように、ランプ104を有するHDD1においてランプ上における位置、CSS方式のHDD1においては待機領域内の位置である。
例えば、シーク処理あるいはロード処理におけるエラーに対し、HDC/MPU23は、アクチュエータ106を内周側に移動して、内周側クラッシュ・ストップに押し付ける。シーク処理あるいはロード処理におけるエラーは正確なサーボ制御ができないことを起因としており、クラッシュ・ストップに押し付けることでヘッド・クラッシュの可能性を低減する。
一般に、HDD1には、内周側と外周側の二つのクラッシュ・ストップが実装されている。これらは、それぞれ、アクチュエータ106の揺動範囲を画定する。アクチュエータ106が内周側クラッシュ・ストップに当接しているとき、それは最内周位置にあり、外周側クラッシュ・ストップに当接しているとき、それは最外周位置にある。ランプ104が実装されたHDD1では、最外周位置において、アクチュエータ106はランプ104上にあり、最内周位置において磁気ディスク101上にある。CSSにおいては、いずれの位置においても、アクチュエータ106は磁気ディスク101上にある。
HDC/MPU23が正確なサーボ制御を行うことができない原因は、ピエゾ素子の相互接続部261a〜261cにおける高抵抗化である可能性がある。HDC/MPU23は、アクチュエータ106を内周側クラッシュ・ストップに押し付けた状態で、相互接続部261a〜261cの上記状態回復処理を行う。これにより、シーク・エラーあるいはロード・エラーからの回復の可能性を高めることができる。
HDC/MPU23は、ホスト51からのコマンドが規定時間を越えて届かない場合、アイドリング処理を開始する。アイドリング処理において、HDC/MPU23は、アクチュエータ106を待機位置に移動する。HDC/MPU23は、その移動後に、上記状態回復処理を行う(アイドリング処理)。HDC/MPU23は、アイドリング処理において、電力消費を低減するため、SPM103を停止させる、あるいは、一部の制御回路の動作を停止する。
上記構成においては、モータ・ドライバ・ユニット22が全てのサスペンション上の微動アクチュエータを同時に駆動する。つまり、磁気ディスク11へのアクセスを行っていないヘッド・スライダ105の微動アクチュエータも、アクセスを行っているヘッド・スライダ105の微動アクチュエータと共に駆動される。モータ・ドライバ・ユニット22からの一つ駆動信号が全ての微動アクチュエータに伝送される。このような微動アクチュエータの駆動制御においては、他の微動アクチュエータの駆動によるアクチュエータ106の振動を抑制することが望ましい。
好ましい構成において、一つのアーム111の一方の面に固定されているHGA200における微動アクチュエータと、他方の面に固定されているHGA200における微動アクチュエータの駆動方向とが逆である。例えば、アーム111上の一方の微動アクチュエータにおいてヘッド・スライダ105が内周側に回動するとき、他方の微動アクチュエータにおいてヘッド・スライダ105が外周側に回動する。つまり、同一アーム111上一方のHGA200間において、内周側のピエゾ・セクションの伸縮が逆であり、また、外周側のピエゾ・セクションの伸縮も逆である。
これに対して、各HGA200の微動アクチュエータ(ピエゾ素子260)を独立に駆動制御することができる。例えば、AE181が選択したヘッド・スライダ105を微動させる微動アクチュエータ(ピエゾ素子260)のみを駆動制御し、そのとき、他の微動アクチュエータ(ピエゾ素子260)には、駆動信号は伝送されない。このように、アクセス(リードあるいはライト)するヘッド・スライダ105に対応するピエゾ素子260のみを駆動するので、他のピエゾ素子260を同時に駆動する制御と比較して、アクチュエータ106に励起される振動を抑えることができる。また、同時駆動の制御と比較して各ピエゾ素子260の駆動時間が短縮されるため、ピエゾ素子260の寿命を延ばすことができる。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。例えば、本発明はHDDに特に有用であるが、それ以外のディスク・ドライブに適用してもよい。本発明は、ヘッド・スライダがリード素子のみを有するディスク・ドライブに適用することができる。本発明の適用範囲は、サスペンションに実装されるピエゾ素子の数に限定されることはない。ピエゾ素子に与える電圧の絶対値が所定値以上であることが重要であり、プラスあるいはマイナスの電圧を与えることができる。
1 ハードディスク・ドライブ、20 回路基板、21 リード・ライト・チャネル
22 モータ・ドライバ・ユニット、23 ハードディスク・コントローラ/MPU
24 RAM、51 ホスト、101 磁気ディスク、102 ベース
103 スピンドル・モータ、104 ランプ、105 ヘッド・スライダ
106 アクチュエータ、107 揺動軸、109 ボイス・コイル・モータ
110 サスペンション、111 アーム、113 ボイス・コイル
181 アーム・エレクトロニクス、182 基板、
200 ヘッド・ジンバル・アセンブリ、201 伝送配線、202 ジンバル
203 ロード・ビーム、204 スティフナ、205 マウント・プレート
206a、206b ピエゾ素子、242a、242b 屈曲部
241a、241b スリット、261a、261b 相互接続部

Claims (9)

  1. ディスクにアクセスするヘッドと、
    前記ヘッドを支持するサスペンションと、そのサスペンションを支持するアームとを有するアクチュエータと、
    前記アクチュエータ上に配置され、第1駆動ラインと第2駆動ラインとに電気的に接続され、伸縮することで前記ヘッドの位置を変化させるピエゾ素子と、
    少なくとも前記ピエゾ素子の一つの接続パッドと前記第1駆動ラインとを電気的に接続している、硬化された導電性接着剤と、
    前記ピエゾ素子に電圧を供給する電圧供給回路と、
    所定処理の実行時毎に、前記電圧供給回路を制御して、前記ピエゾ素子に規定の最大絶対値を有する電圧を前記第1駆動ラインと第2駆動ラインとの間において加える、コントローラと、
    を有しており、
    前記導電性接着剤は、前記サスペンションのボディ表面と前記接続パッドとを相互接続しており、
    前記サスペンションは前記第1駆動ラインであり、前記規定の電圧を前記サスペンションのボディ表面と前記接続パッドとの相互接続部に与える、
    ディスク・ドライブ。
  2. 前記ボディ表面は、酸化金属皮膜である、
    請求項に記載のディスク・ドライブ。
  3. 前記サスペンションはステンレス鋼で構成されており、前記酸化金属皮膜はステンレス鋼の不動態皮膜である、
    請求項に記載のディスク・ドライブ。
  4. 前記所定処理は、前記ディスク・ドライブの起動初期設定処理、前記サスペンションが待機位置から前記ディスク上へ移動するロード処理、前記サスペンションが前記ディスク上から前記待機位置に移動するアンロード処理、エラー回復処理、あるいは前記ヘッドが前記ディスクへのアクセスを中断しているアイドリング処理である、
    請求項1に記載のディスク・ドライブ。
  5. 前記コントローラは、前記起動初期設定処理において、前記ヘッドを前記待機位置から前記ディスク上に移動する前に、前記規定の最大絶対値を有する電圧を前記ピエゾ素子に加える、
    請求項に記載のディスク・ドライブ。
  6. 前記コントローラは、前記規定の最大絶対値の直流電圧を前記ピエゾ素子に与える、
    請求項1に記載のディスク・ドライブ。
  7. 前記電圧供給回路は、前記ヘッドによるアクセスにおいて前記ピエゾ素子を駆動するドライバ回路であり、
    前記最大絶対値は、前記ヘッドの前記ディスクへのアクセスにおいて前記ドライバ回路が前記ピエゾ素子に与えることができる電圧の範囲内にある、
    請求項1に記載のディスク・ドライブ。
  8. 前記最大絶対値は、前記ヘッドの前記ディスクへのアクセスにおいて前記ドライバ回路が前記ピエゾ素子に与えることができる電圧の最大絶対値に一致する、
    請求項に記載のディスク・ドライブ。
  9. 前記ピエゾ素子は分極の方向が異なる二つのセクションを有しており、
    前記コントローラは、前記二つのセクションに同時に前記規定の最大絶対値を有する電圧を与える、
    請求項1に記載のディスク・ドライブ。
JP2009168310A 2009-07-16 2009-07-16 ディスク・ドライブ Expired - Fee Related JP5508774B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009168310A JP5508774B2 (ja) 2009-07-16 2009-07-16 ディスク・ドライブ
US12/839,342 US20110013319A1 (en) 2009-07-16 2010-07-19 Disk drive with micro-actuator interconnect conditioning

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009168310A JP5508774B2 (ja) 2009-07-16 2009-07-16 ディスク・ドライブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011023077A JP2011023077A (ja) 2011-02-03
JP5508774B2 true JP5508774B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=43465143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009168310A Expired - Fee Related JP5508774B2 (ja) 2009-07-16 2009-07-16 ディスク・ドライブ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20110013319A1 (ja)
JP (1) JP5508774B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8542465B2 (en) 2010-03-17 2013-09-24 Western Digital Technologies, Inc. Suspension assembly having a microactuator electrically connected to a gold coating on a stainless steel surface
US8885299B1 (en) 2010-05-24 2014-11-11 Hutchinson Technology Incorporated Low resistance ground joints for dual stage actuation disk drive suspensions
US8665567B2 (en) 2010-06-30 2014-03-04 Western Digital Technologies, Inc. Suspension assembly having a microactuator grounded to a flexure
WO2013138619A1 (en) 2012-03-16 2013-09-19 Hutchinson Technology Incorporated Mid-loadbeam dual stage actuated (dsa) disk drive head suspension
WO2013142711A1 (en) 2012-03-22 2013-09-26 Hutchinson Technology Incorporated Ground feature for disk drive head suspension flexures
WO2014043498A2 (en) 2012-09-14 2014-03-20 Hutchinson Technology Incorporated Co-located gimbal-based dual stage actuation disk drive suspensions
JP6356682B2 (ja) 2012-10-10 2018-07-11 ハッチンソン テクノロジー インコーポレイテッドHutchinson Technology Incorporated 二段作動構造を有するサスペンション
US8941951B2 (en) 2012-11-28 2015-01-27 Hutchinson Technology Incorporated Head suspension flexure with integrated strain sensor and sputtered traces
US8891206B2 (en) 2012-12-17 2014-11-18 Hutchinson Technology Incorporated Co-located gimbal-based dual stage actuation disk drive suspensions with motor stiffener
US8896969B1 (en) 2013-05-23 2014-11-25 Hutchinson Technology Incorporated Two-motor co-located gimbal-based dual stage actuation disk drive suspensions with motor stiffeners
US8717712B1 (en) 2013-07-15 2014-05-06 Hutchinson Technology Incorporated Disk drive suspension assembly having a partially flangeless load point dimple
US8896970B1 (en) 2013-12-31 2014-11-25 Hutchinson Technology Incorporated Balanced co-located gimbal-based dual stage actuation disk drive suspensions
US8867173B1 (en) 2014-01-03 2014-10-21 Hutchinson Technology Incorporated Balanced multi-trace transmission in a hard disk drive flexure
US9449623B2 (en) * 2014-06-03 2016-09-20 HGST Netherlands B.V. Reducing ion migration in a hard disk drive microactuator flexure assembly
US9070392B1 (en) 2014-12-16 2015-06-30 Hutchinson Technology Incorporated Piezoelectric disk drive suspension motors having plated stiffeners
US9318136B1 (en) 2014-12-22 2016-04-19 Hutchinson Technology Incorporated Multilayer disk drive motors having out-of-plane bending
US9296188B1 (en) 2015-02-17 2016-03-29 Hutchinson Technology Incorporated Partial curing of a microactuator mounting adhesive in a disk drive suspension
US9734852B2 (en) 2015-06-30 2017-08-15 Hutchinson Technology Incorporated Disk drive head suspension structures having improved gold-dielectric joint reliability
CN106887242B (zh) 2015-12-15 2019-07-30 株式会社东芝 盘装置、驱动电路和控制方法
US9646638B1 (en) 2016-05-12 2017-05-09 Hutchinson Technology Incorporated Co-located gimbal-based DSA disk drive suspension with traces routed around slider pad

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0861331A (ja) * 1994-08-15 1996-03-08 Toranosuke Kawaguchi 金属接合方法
KR0167273B1 (ko) * 1995-12-02 1998-12-15 문정환 고전압 모스전계효과트렌지스터의 구조 및 그 제조방법
JP3191747B2 (ja) * 1997-11-13 2001-07-23 富士電機株式会社 Mos型半導体素子
US6614627B1 (en) * 2000-02-14 2003-09-02 Hitachi, Ltd. Magnetic disk apparatus
JP4298911B2 (ja) * 2000-12-15 2009-07-22 日本発條株式会社 ディスク装置用サスペンション
JP3626688B2 (ja) * 2001-01-11 2005-03-09 アルプス電気株式会社 微動トラッキング装置を有する磁気ヘッドアクチュエータ
JP3948251B2 (ja) * 2001-11-05 2007-07-25 松下電器産業株式会社 ヘッド位置決め装置、およびこれを用いたディスク装置
JP4227365B2 (ja) * 2002-06-18 2009-02-18 富士通株式会社 マイクロアクチュエータ付きヘッドアセンブリ
US7023667B2 (en) * 2002-10-07 2006-04-04 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Dual stage suspension with PZT actuators arranged to improve actuation in suspensions of short length
US7375930B2 (en) * 2002-12-27 2008-05-20 Magnecomp Corporation Apparatus for PZT actuation device for hard disk drives
US7375593B2 (en) * 2005-01-19 2008-05-20 Paul William Ronald Self Circuits and methods of generating and controlling signals on an integrated circuit
JP2008010086A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Alps Electric Co Ltd 電圧印加装置およびこれを使用した導電処理方法
FR2905793B1 (fr) * 2006-09-12 2008-10-17 Commissariat Energie Atomique Dispositif magnetique integre controle piezoelectriquement
JP2007080510A (ja) * 2006-11-24 2007-03-29 Alps Electric Co Ltd 磁気ヘッド装置の製造方法
JP2008286560A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Hitachi Ltd 結晶素子組み立て体、そのための電気回路、それらを用いた核医学診断装置及び通電制御方法
JP5189813B2 (ja) * 2007-09-27 2013-04-24 日本発條株式会社 ヘッドサスペンション、及び圧電アクチュエータ
JP2009128212A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Hitachi Ltd 放射線計測回路及びそれを用いた核医学診断装置
US8488271B2 (en) * 2009-07-06 2013-07-16 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Adhesion structure and method using electrically conductive adhesive, disk drive device using the adhesion structure and method, and method for manufacturing the disk drive device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011023077A (ja) 2011-02-03
US20110013319A1 (en) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5508774B2 (ja) ディスク・ドライブ
JP5570111B2 (ja) ヘッド・ジンバル・アセンブリ及びディスク・ドライブ
JP5869200B2 (ja) ヘッド・ジンバル・アセンブリ及びディスク・ドライブ
US7663843B2 (en) Flex cable frame assembly for micro-actuator and flex cable suspension assembly for HGA of disk drive device
US7719798B2 (en) Rotational micro-actuator integrated with suspension of head gimbal assembly, and disk drive unit with the same
US7768746B2 (en) Rotational micro-actuator with a rotatable plate, head gimbal assembly and disk drive device with the same
US7379274B2 (en) Rotational PZT micro-actuator, head gimbal assembly, and disk drive unit with the same
US8068313B2 (en) Microactuator, head gimbal assembly, and disk drive device
US7417831B2 (en) Micro-actuator and head gimbal assembly for a disk drive device
US7719796B2 (en) Suspension for hard disk drive which enables easy dynamic electric testing
US7480120B2 (en) Apparatus and method for damping slider-gimbal coupled vibration of a hard disk drive
US7535680B2 (en) Micro-actuator with integrated trace and bonding pad support
US20070109690A1 (en) Thin-film PZT micro-actuator integrated with suspension of head gimbal assembly, and disk drive unit with the same
US20090080116A1 (en) Microactuator,head gimbal assembly, and magnetic disk drive
JP2007305270A (ja) 磁気ヘッド・アセンブリ及び磁気ディスク装置
JP2010123195A (ja) ヘッド・ジンバル・アセンブリ、マイクロアクチュエータ及びマイクロアクチュエータの製造方法
JP2008152908A (ja) ディスク装置用ヘッドジンバルアセンブリ及びその製造方法
JP2007149327A (ja) マイクロアクチュエータ、これを用いたヘッドジンバルアセンブリ及びディスクドライブ
JP7300532B2 (ja) 狭くなる先端部を有するハードディスクドライブサスペンションテール
JP4717531B2 (ja) サスペンション、ヘッド・ジンバル・アセンブリ及びヘッド・ジンバル・アセンブリの製造方法
JP2007052909A (ja) ディスク装置のhga用フレキシブルケーブルフレームアセンブリ及びこれを用いたヘッドジンバルアセンブリ
CN115775566A (zh) 磁盘装置、以及微执行器的偏置电压和驱动电压的切换方法
JP2007042262A (ja) ヘッドジンバルアセンブリおよびディスクドライブ装置
JP2007250172A (ja) U字形フレームと金属支持フレームとを備えているマイクロアクチュエータ、及びその製造方法
US7688548B2 (en) Utilizing an interlocking dissimilar metal component in the formation of a hard disk drive

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5508774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees