JP5508192B2 - 圧電デバイスの製造方法及び圧電デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージ内に不要なガスが残らないようにした圧電デバイスの製造方法及び圧電デバイスに関する。
表面実装用の圧電デバイスは、圧電振動片がアルミナセラミック等の絶縁性ベースに収納され、その絶縁性ベースの開口部にリッドを封止している。圧電デバイスを製造する場合には、絶縁性ベース又はリッドのいずれか一方の封止面に、予め樹脂、低融点ガラス等の封止材層を形成しておき、絶縁性ベースおよびリッドを重ね合わせて封止している。封止材層を樹脂で形成した場合は、封止材層から放出されるガスに起因する圧電振動片の特性変動が生じるという問題があった。封止材層が低融点ガラスで形成した場合であっても、低融点ガラス粒子間の気泡から多少のガスが放出され、圧電振動片の特性変動が生じることがある。
特許文献1では、パッケージ内のガス抜きを行うために、絶縁性ベースの端面全体に、第1の低融点ガラスを塗布しその第1の低融点ガラスを仮硬化させ、硬化した低融点ガラスの上部に、第2の低融点ガラスを塗布しその第2の低融点ガラスを仮硬化させている。その第2の低融点ガラスは、一部がパッケージ内と連通するように塗布されない領域を形成して塗布されている。
特開2005−26974号公報
しかしながら、特許文献1に開示された圧電デバイスの製造方法では、少なくとも2度の低融点ガラスの塗布と2度の仮硬化が必要であった。また第2の低融点ガラスが低粘性であると仮硬化までの時間内に、第2の低融点ガラスが塗布されない領域まで広がってしまい実質的に塗布されない領域が形成されないことが多い。また低融点ガラスが高粘性であると塗布されていない箇所へ周りの低融点ガラスが流れず封止されないことがあった。特許文献1に開示された圧電デバイスの製造方法では、個々の圧電デバイスに低融点ガラスを塗布しなければならないため、大量生産には不向きであった。
そこで、本発明は、圧電デバイス内に残留ガスや水分が含まれない圧電デバイスの製造方法を提供することを目的とする。本発明はまた、残留ガスや水分が含まれない圧電デバイスを提供することを目的とする。
第1観点の圧電デバイスの製造方法は、外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有するベースを複数含み、隣り合うベース間に第1面から第2面まで貫通する少なくとも一対の第1貫通孔が形成されたベースウエハを用意する工程と、一対の励振電極を有する圧電振動片を複数のベースにそれぞれ配置する工程と、リッドを複数含むリッドウエハを用意する工程と、ベースの周囲に所定の幅で環状に配置されるとともに、環状の内周側から第1貫通孔に連通する連通溝を有する封止材をベースウエハ又はリッドウエハに形成する封止材形成工程と、封止材形成工程後にベースウエハとリッドウエハとを加熱及び加圧して接合する接合工程と、を備える。また、接合工程の際に連通溝から第1貫通孔を介してベースウエハとリッドウエハが形成するキャビティとから通気する。
第2観点の圧電デバイスの製造方法は、外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有するベースを複数含み、隣り合うベース間に第1面から第2面まで貫通する少なくとも一対の第1貫通孔が形成されたベースウエハを用意する工程と、一対の励振電極を有する圧電振動片と圧電振動片の周囲を囲み且つ一主面と他主面とを有する外枠とを有する圧電フレームを複数含み、隣り合う外枠間に一主面から他主面まで貫通する少なくとも一対の第2貫通孔が形成された圧電ウエハを用意する工程と、リッドを複数含むリッドウエハを用意する工程と、外枠、ベース又はリッドの周囲に所定の幅で環状に配置されるとともに環状の内周側から第1貫通孔又は第2貫通孔に連通する連通溝を有する封止材を圧電ウエハ、ベースウエハ又はリッドウエハに形成する封止材形成工程と、封止材形成工程後に圧電ウエハ、ベースウエハ及びリッドウエハを加熱及び加圧して接合する接合工程と、を備える。また、接合工程の際に連通溝から第1貫通孔又は第2貫通孔を介してベースウエハとリッドウエハが形成するキャビティとから通気する。
第3観点の圧電デバイスの製造方法は、第1貫通孔に金属膜を形成する工程を備え、金属膜は励振電極と外部電極とを接続する。
第4観点の圧電デバイスの製造方法において、封止材は350℃〜410℃で溶融するガラスの接着剤を含む。
第5観点の圧電デバイスの製造方法は、接合工程後に圧電デバイスをスクライブラインに沿って個々に切断する切断工程を備え、連通溝の一部はスクライブラインに重なる。
第6観点の圧電デバイスの製造方法は、接合工程後に圧電デバイスをスクライブラインに沿って個々に切断する切断工程を備え、連通溝はスクライブラインよりキャビティ側に形成されている。
第7観点の圧電デバイスの製造方法は、連通溝のキャビティ側からスクライブラインに至るまでに連通溝の幅が広くなる。
第8観点の圧電デバイスの製造方法において、連通溝は封止材の所定の幅の10%から30%である。
第9観点の圧電デバイスの製造方法は、第1面から第2面への方向から見ると、ベースの外周は長方形でありこの長方形の角部に第1貫通孔が形成されるとともにキャビティは長方形に形成され、連通溝はキャビティの長方形の長辺から第1貫通孔まで形成されている。
第10観点の圧電デバイスの製造方法は、第1面から第2面への方向から見ると、ベースの外周は長方形でありこの長方形の短辺に第1貫通孔が形成されるとともにキャビティは長方形に形成され、連通溝はキャビティの長方形の長辺から第1貫通孔まで形成されている。
第11観点の圧電デバイスは、外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有し第1面と第2面とを結ぶ側面に外部電極と接続する一対の第1側面電極を有するベースと、一対の第1側面電極と接続する一対の励振電極を有しベースに保持される圧電振動片と、圧電振動片を覆うリッドと、ベースとリッドとの間の周囲に所定の幅で環状に配置されベースとリッドとを封止する環状の封止材と、を備える。また、ベースとリッドとが封止される環状の封止材は内周側から第1側面電極に連通する連通溝が形成され、ベースとリッドとが押圧されて封止された後、連通溝の一部がつぶれて密閉されている。
第12観点の圧電デバイスは、外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有し第1面と第2面とを結ぶ第1側面に外部電極と接続する第1側面電極を有するベースと、一主面と他主面とにそれぞれ形成された一対の励振電極を有する圧電振動片と圧電振動片の周囲を囲む外枠と一主面と他主面と結ぶ第2側面に励振電極と接続するように形成された第2側面電極とを有する圧電フレームと、他主面と接合するリッドと、外枠の一主面及び他主面に所定の幅で環状にそれぞれ配置される第1及び第2封止材と、を備える。また、圧電フレーム、ベース及びリッドが封止される第1又は第2封止材の少なくとも一方は、内周側から第1側面電極又は第2側面電極に連通する連通溝が形成され、圧電フレーム、ベース及びリッドが押圧されて封止された後、連通溝の一部がつぶれて密閉されている。
第13観点の圧電デバイスは、一主面から他主面への方向から見ると、外枠の外周及び平板の外周は四角形でありこの四角形の角部に窪んだキャスタレーションが形成され、第1側面電極はキャスタレーションに形成される。
第14観点の圧電デバイスは、一主面から他主面への方向から見ると、外枠の外周及び平板の外周は四角形でありこの四角形の辺に窪んだキャスタレーションが形成され、第1側面電極はキャスタレーションに形成される。
本発明の製造方法によれば、圧電デバイス内に残留ガスや水分が含まれなく、大量生産が可能である。また本発明の圧電デバイスは残留ガスや水分が含まれないため安定して振動又は発振する。
第1実施形態の第1水晶振動子100Aの分解斜視図で、接合する前の状態を示している。 図1のA−A断面図で、ベース部12Aとリッド部11Aとが重ね合わされた状態である。 (a)はベース部12Aに接合される前のリッド部11Aの斜視図である。(b)はベース部12Aに接合された後のリッド部11Aの一例である。(c)はベース部12Aに接合された後のリッド部11Aの別例である。 第1実施形態の第1水晶振動子100Aの製造を示したフローチャートである。 接合する前の第1実施形態のリッドウエハ11Wの平面図である。 第1実施形態のベースウエハ12Wの平面図である。 接合する前の第2実施形態のリッドウエハ21Wの平面図である。 (a)は、接合する前の第2実施形態のリッド部11Bの斜視図である。 (b)は、接合した後の第2実施形態のリッド部11Bの斜視図である。 (a)は、接合する前の第3実施形態のリッド部11Cの斜視図である。 (b)は、接合する前の第4実施形態のリッド部11Dの斜視図である。 (a)は、接合する前の第5実施形態のリッド部11Eの斜視図である。 (b)は、接合する前の第6実施形態のリッド部11Eの斜視図である。 第7実施形態の第7水晶振動子100Gの分解斜視図で、接合する前の状態を示している。 (a)はベース部12Gに接合される前のリッド部11Gの斜視図である。(b)はベース部12Gに接合された後のリッド部11Gの一例である。(c)はベース部12Gに接合された後のリッド部11Gの別例である。 第7実施形態のベースウエハ72Wの平面図である。 第8実施形態の第8水晶振動子100Hの分解斜視図で、接合する前の状態を示している。 第8実施形態の水晶ウエハ20Wの平面図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下の各実施形態において、圧電振動片としてATカットの水晶振動片が使われている。ここで、ATカットの水晶振動片は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。このため、以降の各実施形態ではATカットの水晶振動片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をX’軸、Y’軸及びZ’軸として用いる。また本明細書の説明としてY’軸方向の高低を、+方向を高く−方向を低いと表現する。
(第1実施形態)
<第1水晶振動子100Aの全体構成>
第1水晶振動子100Aの全体構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、第1水晶振動子100Aの分解斜視図で、接合する前の状態を示している。図2は、図1のA−A断面図であり、ベース部12Aとリッド部11とが重ね合わされた状態である。図3(a)はベース部12に接合される前のリッド部11Aの斜視図である。図3(b)及び(c)はベース部12に接合された後のリッド部11Aの斜視図である。
本明細書では、ベース部とリッド部とが重ね合わされただけで封止材が押しつぶされていない状態を「重ね合わされた」状態と表現し、ベース部とリッド部とが押圧されて封止材が押しつぶされてベース部とリッド部とが接合した状態を「接合」状態と表現する。
図1に示された第1水晶振動子100Aは、リッド凹部111を有するリッド部11Aと、ベース凹部121を有するベース部12Aと、ベース凹部121内に載置される水晶振動片10とを備える。ここで、リッド凹部111及びベース凹部121は、サンドブラスト又はウェットエッチングにより形成される。例えば、ベース凹部121を一例として説明すると、ベース凹部121がサンドブラストで形成された場合にはベース凹部121の底面M3と側面M4との接触領域126がきちんと角部に形成される。但し、ベース凹部121がエッチングで形成された場合にはベース凹部121の底面M3と側面M4との接触領域126がR形状(曲面)に形成される。本明細書では角部に統一して示している。
水晶振動片10は、水晶片101により構成され、その水晶片101の中央付近の両主面に一対の励振電極102a、102bが対向して配置されている。また、励振電極102aには水晶片101底面の−Z’側の+X’軸方向の一隅まで伸びた引出電極103aが接続され、励振電極102bには水晶片101底面の+Z’側の−X’軸方向の他隅まで伸びた引出電極103bが接続されている。水晶振動片10は導電性接着剤13によりガラス又は水晶などの圧電体などで形成されたベース部12Aに接着される(図2を参照)。
ベース部12Aはその表面(+Y’側の面)にベース凹部121の周囲に形成された第2端面M2を有している。ベース部12Aには、ベースキャスタレーション122a、122bが形成されている。ベース部12Aにおいて、底面(水晶振動子の実装面)のZ’軸方向の両側には一対の外部電極125a、125bがそれぞれ形成されている。また、ベースキャスタレーション122aの一端が外部電極125aに接続したベース側面電極123aが形成され、ベースキャスタレーション122bの一端が外部電極125bに接続したベース側面電極123bが形成されている。さらに、ベース部12Aの第2端面M2には一対のベース側面電極123a、123bの他端に接続された接続電極124a、124bがそれぞれ形成されている。
図2に示されたように、一対の接続電極124a、124bには導電性接着剤13が塗布されている。導電性接着剤13は水晶振動片10の引出電極103aを接続電極124aに接続し、引出電極103bを接続電極124bに接続する。このようにして水晶振動片10がベース部12Aの第2端面M2に載置される。したがって、水晶振動片10の励振電極102aは引出電極103a、導電性接着剤13、接続電極124a及びベース側面電極123aを介して外部電極125aに接続される。同様に、水晶振動片10の励振電極102bは引出電極103b、導電性接着剤13、接続電極124b及びベース側面電極123bを介して外部電極125bに接続される。このため、外部電極125a、125bに交番電圧(正負を交番する電位)を印加したときに、水晶振動片10は厚みすべり振動する。
また第1水晶振動子100Aは、低融点ガラスLGなどの封止材でベース部12Aの第2端面M2に接合されるリッド部11Aを備えている。リッド部11Aがベース部12Aに接合されて水晶振動片10を収納するキャビティCTが形成される。キャビティCTは窒素ガスで満たされたり又は真空状態に気密される。
低融点ガラスLGは、350℃〜400℃で溶融する鉛フリーのバナジウム系ガラスを含む。バナジウム系ガラスはバインダーと溶剤とが加えられペースト状であり、溶融された後固化されることで他の部材と接着する。バナジウム系ガラスの融点は圧電体又はガラスなどで形成されたリッド部11A及びベース部12Aの融点より低く、また、このバナジウム系ガラスは接着時の気密性と耐水性・耐湿性などの信頼性が高い。バナジウム系ガラスは空気中の水分がキャビティCT内に進入したりキャビティCT内の真空度を低下させることを防止する。さらに、バナジウム系ガラスはガラス構造を制御することにより熱膨張係数も柔軟に制御できるので、セラミックス、ガラス、半導体、金属などの熱膨張係数が異なる様々な材料でも熱膨張による剥がれが少ない。
図3は、理解を助けるために、リッド凹部111を上向きにして描かれている。図3(a)に示されたように、リッド部11AはZ’軸方向の長さL1が3200μm程度、X’軸方向の幅W1が2500μm程度、Y’軸方向の高さH1が180μm程度の立方体である。また、図示しないがベース部12Aはリッド部11Aと同じサイズに形成されてもよい。
リッド部11Aは、リッド凹部111側においてリッド凹部111の周囲に第1端面M1を有している。第1端面M1はベース部12Aの第2端面M2に接合される。第1端面M1の幅W3は400μm程度である。また、リッド部11Aの第1端面M1には厚さDが10μm〜15μm程度の低融点ガラスLGが形成されている。
低融点ガラスLGは、第1溝ユニット112a、第2溝ユニット112b及び第3溝ユニット112cにより構成された連通溝112を形成するように、リッド部11Aの第1端面M1に形成されている。X’軸方向に伸びた第1溝ユニット112aは一端がリッド凹部111に接続され他端がZ’軸方向に伸びた第2溝ユニット112bの一端に接続される。X’軸方向に伸びた第3溝ユニット112cの一端は第2溝ユニット112bの他端に接続されている。第3溝ユニット112cの他端は、リッド部11Aとベース部12Aとを重ね合わせた際にベースキャスタレーション122aに連通する位置まで伸びている(図1、図2を参照)。詳述すると以下の通りである。
第1溝ユニット112a、第2溝ユニット112b及び第3溝ユニット112cの幅W5は、第1端面M1の幅W3の10%〜30%、すなわち40〜120μm程度である。第1実施形態では連通溝112の幅W5を100μmとして説明する。
第1溝ユニット112aのX’軸方向の長さW4は300μm程度である。このため、第2溝ユニット112b(幅100μm(W5))の+X’側には低融点ガラスLGが幅200μm程度が形成され、その−X’側には低融点ガラスLGが幅100μm程度の形成されている。また、第1溝ユニット112aがリッド凹部111のZ’軸方向のほぼ中央位置に接続されているので、第2溝ユニット112bのZ’軸方向の長さL2は1600μm程度である。また、第3溝ユニット112cのX’軸方向の長さW2は800〜1000μm程度となる。
図1の基準線BLで示されるように、リッド部11Aとベース部12Aとを重ね合わせたときに第3溝ユニット112cがベースキャスタレーション122aの領域まで伸びている。また図2に示されるように、ベース部12Aとリッド部11Aとが重ね合わされた状態でベースキャスタレーション122aの上に第3溝ユニット112cが配置されている。
このため、ベース部12Aとリッド部11Aとが重ね合わされて接合される前、ベースキャスタレーション122aから連通溝112を介してキャビティCTと外気とが通気した状態である。すなわち、重ね合わされた状態のベース部12Aとリッド部11Aとが真空リフロー炉に配置されれば、低融点ガラス粒子間の気泡からのガスがキャビティCTの外部に放出される。また、重ね合わされた状態のベース部12Aとリッド部11Aとが不活性ガスで満たされた炉に配置されれば、不活性ガスがキャビティCT内に入り込む。
また、通気が終了した後、低融点ガラスLGが加熱されリッド部11Aとベース部12Aとが押圧されることで、ベース部12Aとリッド部11Aとが接合される。これにより連通溝112の周辺の低融点ガラスLGがつぶされて連通溝112が塞がれる。そしてキャビティCT内は真空状態又は不活性ガスが満たされた状態となる。
連通溝112の塞がれ方には押圧の状況によりいろいろな状態がある。
図3(b)は、第2溝ユニット112bの周辺の低融点ガラスLGの一部がつぶれて連通溝112が塞がれている。この場合、ベース部12Aとリッド部11Aとが接合された状態でも、キャビティCTに接続された溝ユニット112Aとベースキャスタレーション122aに接続された溝ユニット112Bとが残っており、低融点ガラスLGがつぶされる前には連通溝112が存在していたことを示している。
また、図3(c)は、第1溝ユニット112aの周辺の低融点ガラスLGの一部がつぶされて連通溝112が塞がれている。この場合、ベース部12Aとリッド部11Aとが接合された状態でも、溝ユニット112’ が残っており、低融点ガラスLGがつぶされる前には連通溝112が存在していたことを示している。特に図示しないが図3(b)及び(c)に示された2箇所の低融点ガラスLGが同時につぶされることもある。また第1溝ユニット112a及び第2溝ユニット112bがすべてつぶされることもある。
しかし、図3(b)及び(c)に共通するように、第3溝ユニット112cの周辺の低融点ガラスLGの一部がつぶされることは少ない。ベースキャスタレーション122aがあるため、リッド部11Aとベース部12Aとが押圧された際に、第3溝ユニット112cの周辺の低融点ガラスLGに押圧力がかかりにくいからである。また、低融点ガラスLGに押圧力がかかっても低融点ガラスLGがベースキャスタレーション122aへ流れてしまい、連通溝112を塞がないことが多いからである。
第1実施形態では低融点ガラスLGがリッド部11Aに形成されているが、リッド部11Aの代わりにベース部12Aに形成されてもよいし、リッド部11Aとベース部12Aとの両方に低融点ガラスLGが形成されてもよい。
<第1水晶振動子100Aの製造方法>
図4は、第1水晶振動子100Aの製造を示したフローチャートである。図4において、水晶振動片10の製造ステップS10と、リッド部11Aの製造ステップS11と、ベース部12Aの製造ステップS12とは別々に並行して行うことができる。また、図5は第1実施形態のリッドウエハ11Wの平面図で、図6は第1実施形態のベースウエハ12Wの平面図である。
ステップS10では、水晶振動片10が製造される。ステップS10はステップS101及びS102を含んでいる。
ステップS101において、スパッタリングまたは真空蒸着によって水晶ウエハ(不図示)の両面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。その後、水晶ウエハの両面にフォトレジスト層が均一に塗布される。そして露光装置(不図示)を用いて、フォトマスクに描かれた水晶振動片10の外形パターンを水晶ウエハの両面に露光され、水晶振動片10の外形が形成される。さらに金層及びクロム層が除去された後再びクロム(Cr)層と金(Au)層とが形成される。その後、水晶ウエハの両面にフォトレジスト層が均一に塗布される。そして露光装置(不図示)を用いて、フォトマスクに描かれた水晶振動片10の外形パターンを水晶ウエハの両面に露光され、水晶振動片10の外形が形成される。さらに金層及びクロム層が除去された後再びクロム層と金層とが形成される。次にフォトレジスト層が均一に塗布され、フォトマスクに描かれた電極パターンが水晶ウエハの両面に露光される。そして金層及びクロム層がエッチングされる。これにより、水晶ウエハに励振電極102a、102b及び引出電極103a、103bが形成される。
ステップS102において、励振電極102a、102b及び引出電極103a、103bが形成された水晶ウエハから個々に切り出されて水晶振動片10が完成する。
ステップS11では、リッド部11Aが製造される。ステップS11はステップS111及びS112を含んでいる。
ステップS111において、図5に示されたように、均一厚さの水晶平板のリッドウエハ11Wにリッド凹部111が数百から数千個形成される。リッドウエハ11Wには、エッチング又は機械加工によりリッド凹部111が形成され、リッド凹部111の周囲には第1端面M1が形成される。
ステップS112において、図5に示されたように、スクリーン印刷でリッドウエハ11Wの第1端面M1に低融点ガラスLGが印刷される。また、低融点ガラスLGはリッド凹部111から外部に通気(図6のベース貫通孔BH1を介して吸排気)できるように連通溝112を形成している。その後、低融点ガラスLGを仮硬化することで、低融点ガラスLGがリッドウエハ11Wの第1端面M1に形成される。
ステップS12では、ベース部12Aが製造される。ステップS12はステップS121及びS122を含んでいる。
ステップS121において、図6に示されたように、均一厚さの水晶平板のベースウエハ12Wにベース凹部121が数百から数千個形成される。ベースウエハ12Wには、エッチング又は機械加工によりベース凹部121が形成され、ベース凹部121の周囲には第2端面M2が形成される。同時に、各ベース部12AのZ’軸方向の両側にベースウエハ12Wを貫通した角丸長方形のベース貫通孔BH1が形成される。ここで、角丸長方形のベース貫通孔BH1の半分が1つのベースキャスタレーション122a又は122b(図1を参照)になる。
ステップS122において、スパッタリングまたは真空蒸着によってベースウエハ12Wの両面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。その後、エッチングすることで、図6に示されたように第2端面M2に接続電極124a、124bが形成される。また同時に、ベースウエハ12Wの底面には一対の外部電極125a、125bが形成され、ベース貫通孔BH1にはベース側面電極123a、123bが形成される(図1を参照)。
ステップS13では、ステップS10で製造された圧電振動片10が導電性接着剤13によりベース部12Aの第2端面M2に固定される。このとき、圧電振動片10の接続電極103a、103bとベース部12Aの第2端面M2に形成された接続電極124a、124bとがそれぞれ位置を合わせるように圧電振動片10がベース部12Aの第2端面M2に載置される(図2を参照)。
ステップS14では、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが重ね合わされる。図5に示されたリッドウエハ11Wはその周縁部の一部にオリエンテーションフラットOFが形成され、図6に示されたベースウエハ12Wはその周縁部の一部にオリエンテーションフラットOFが形成されている。したがって、オリエンテーションフラットOFを基準として、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが精密に重ね合わせされる。重ね合わされた状態で、リッド凹部111及びベース凹部121によりキャビティCTが形成される。キャビティCTはベース貫通孔BH1及び連通溝112を介して外部と連通している。そして重ね合わされたウエハは350℃〜400℃程度に加熱された真空リフロー炉又は不活性ガスで満たされた炉に入れられる。入れられた直後のウエハは、まだ十分に加熱されておらず低融点ガラスLGが溶融温度に達していない。そのため、真空リフロー炉であれば連通溝112を介してキャビティCT内のガスが外部に放出され、また、不活性ガスで満たされた炉であれば、連通溝112を介して不活性ガスがキャビティCT内に入り込む。
ステップS15では、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが押圧され、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが接合される。真空リフロー炉又は不活性ガスで満たされた炉に5分以上配置されると、低融点ガラスLGが350℃〜400℃程度に加熱され低融点ガラスLGが溶融温度に達する。その時点では、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wと押圧されると、連通溝112を構成した低融点ガラスLGの一部がつぶされて連通溝112が塞がれる(図3(b)又は(c)を参照)。これにより、真空状態又は不活性ガスで満たされたキャビティCTが形成される。その後、重ね合わされたウエハが炉から取り出され室温まで冷やされると、低融点ガラスLGが固化し、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが接合する。
ステップS16において、接合されたリッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとは個々に切断される。切断工程では、レーザーを用いたダイシング装置、または切断用ブレードを用いたダイシング装置などを用いて図5及び図6に示された一点鎖線のスクライブラインSLに沿って第1水晶振動子100Aを単位として個片化する。第1実施形態ではレーザー又は切断用ブレードの切断幅は50〜200μm程度である。これにより、数百から数千の第1水晶振動子100Aが製造される。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態で説明した連通溝112の形状と異なる連通溝212が形成されたリッド部11Bが用いられる。リッド部11Bについて図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、接合する前のリッドウエハ21Wの平面図である。図8(a)は接合する前のリッド部11Bの斜視図で、(b)は接合した後のリッド部11Bの斜視図である。なお、第1実施形態と同じ構成要件には同じ符号を付して説明する。
図7に示されたように、リッドウエハ21Wはその第1端面M1に第1溝ユニット212a、第2溝ユニット212b及び第3溝ユニット212cにより構成された連通溝212が形成されている。X’軸方向に伸びた第1溝ユニット212aは一端がリッド凹部111に接続され他端がZ’軸方向に伸びた第2溝ユニット212bに接続される。X’軸方向に伸びた第3溝ユニット212cは第2溝ユニット212bの他端に接続されている。ここで、第1溝ユニット212a、第2溝ユニット212b及び第3溝ユニット212cの幅W5は、第1端面M1の幅W3(400μm程度)の10%〜30%、すなわち40〜120μm程度である。第2実施形態では、幅W5を100μmとして説明する。したがって、リッド凹部111同士のX’軸方向の距離W6は第1端面M1の幅W3の二倍と連通溝212の幅W5との合計で、900μm程度である。
第1溝ユニット212aのX’軸方向の長さW7は第1端面M1の幅W3と連通溝212の幅W5との合計で、500μm程度である。また、第1溝ユニット212aがリッド凹部111のZ’軸方向のほぼ中央位置に接続されているので、第2溝ユニット212bのZ’軸方向の長さL2は1600μm程度である。また、第3溝ユニット212cのX’軸方向の長さW8は900〜1100μm程度となり、リッド部11Bとベース部12Aとが重ね合わされたときに第3溝ユニット212cがベースキャスタレーション122a(図1を参照)の領域まで伸びている。これにより、リッドウエハ21Wとベースウエハ12W(図6を参照)とが重ね合わされた後、ベース貫通孔BH1(図6を参照)及び連通溝212を介してキャビティCT(図7ではリッド凹部111)と外気とが通気する。
第2実施形態において、接合されたリッドウエハ21Wとベースウエハ12W(図6を参照)とを切断するダイシング装置に用いられる切断用ブレードの切断幅は100μm程度とする。この場合、ダイシング装置の目詰まりを防止するために、図7の一点鎖線で示されたようにスクライブラインSLは連通溝212の第2溝ユニット212bに沿って切断することが好ましい。
このため、接合する前のリッド部11Bは図8(a)に示された状態である。つまり、第2溝ユニット212bは存在しなく、リッド部11Bの第1端面M1にはX’軸方向に伸びた第1溝ユニット212a及び第3溝ユニット212cのみが形成されている。
リッドウエハ21Wとベースウエハ12Wとが重ね合わされた後、キャビティCT内を密閉するためには、図8(b)に示されたようにキャビティCT(図8ではリッド凹部111)に接続された第1溝ユニット212aが塞がされる必要がある。低融点ガラスLGが加熱され、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが押圧されると、第1溝ユニット212aの周辺の低融点ガラスLGがつぶされて第1溝ユニット212aが塞がされる。この場合、ベース部12Aとリッド部11Bとが接合された状態でも、溝ユニット212a’ が残っており、低融点ガラスLGがつぶされる前には連通溝212が存在していたことを示している。
ベース貫通孔BH1(図6を参照)と一部重なっている第3溝ユニット212cは、第3溝ユニット212cの周辺の低融点ガラスLGがつぶされにくい。
<第2実施形態における水晶振動子の製造方法>
第2実施形態の水晶振動子の製造方法は、図4に示された第1水晶振動子100Aの製造方法とほぼ同じである。水晶振動子が個々に切断されるステップS15では、Z’軸方向に伸びた連通溝212の第2溝ユニット212bに沿ってリッドウエハ21Wが切断される。
以下、第3実施形態から第6実施形態までは、それぞれ異なる連通溝が形成されたリッド部が示される。ベース部と接合した際に低融点ガラスLGがつぶされて連通溝が塞がれた図はしめされていない。
(第3実施形態)
図9(a)は、接合する前の第3実施形態の連通溝312が形成されたリッド部11Cの斜視図である。
リッド部11Cの第1端面M1には封止材として低融点ガラスLGが形成されている。また、低融点ガラスLGはリッド凹部111と外部とを連通する連通溝312を有する。連通溝312はX’軸方向に何度も折り曲げたジグザグ形状となっている。リッド部11Cとベース部12Aとを接合する際に連通溝312の周囲の低融点ガラスLGをつぶされ、連通溝312が塞がれる。連通溝312の長さがジグザグ形状で長くなっているので、連通溝312が塞がれる箇所が多くなる。このため、キャビティCTが確実に気密に封止される。
(第4実施形態)
図9(b)は、接合する前の第4実施形態の連通溝412が形成されたリッド部11Dの斜視図である。
低融点ガラスLGで構成された連通溝412は、Z’軸方向に何度も折り曲げたジグザグ形状となっている。リッド部11Dとベース部12Aとを接合する際に連通溝412の周囲の低融点ガラスLGをつぶされ、連通溝412が塞がれる。連通溝412の長さがジグザグ形状で長くなっているので、連通溝412が塞がれる箇所が多くなる。
(第5実施形態)
図10(a)は、接合する前の第5実施形態の連通溝512が形成されたリッド部11Eの斜視図である。
リッド部11Eの第1端面M1には封止材として低融点ガラスLGが形成されている。また、連通溝512は、X’軸方向に伸びた第1溝ユニット512a及び第3溝ユニット512cと、第1溝ユニット512a及び第3溝ユニット512cに接続されZ’軸方向に伸びた第2溝ユニット512bとで構成される。第1溝ユニット512aはリッド凹部111に接続された一端から第2溝ユニット512bに接続された他端に向かって直線状に幅広くなるように形成されている。ここで、第1溝ユニット512aの幅狭い一端の幅は50μm程度(凹部111側)で、幅広い他端の幅は200μm程度である。第1溝ユニット512aは一端がリッド凹部111に接続され、第3溝ユニット512cは一端がベース貫通孔BH1(図6を参照)に接続されている。
このような構成によれば、第1溝ユニット512aのリッド凹部111に接続された一端が幅狭く形成されているので、リッド部11Dとベース部12Aとを接合する際に連通溝512aの一端が塞がれ易い。また第1溝ユニット512aがリッド凹部111から他端に向かって直線状に幅広くなっているため、一端が狭くても通気も確保できる。
(第6実施形態)
図10(b)は、接合する前の第6実施形態の連通溝512が形成されたリッド部11Fの斜視図である。
リッド部11Fの第1端面M1には封止材として低融点ガラスLGが形成されている。また、連通溝612は、X’軸方向に伸びた第1溝ユニット612a及び第3溝ユニット612cと、Z’軸方向に伸びた第2溝ユニット612bとで構成される。第1溝ユニット612aはリッド凹部111に接続された一端から第2溝ユニット612bに接続された他端に向かって階段状に幅広くなるように形成されている。ここで、第1溝ユニット612aの幅狭い一端の幅は50μm程度で、幅広い他端の幅は200μm程度である。
(第7実施形態)
<第7水晶振動子100Gの全体構成>
第7水晶振動子100Gの全体構成について、図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、第7水晶振動子100Gの分解斜視図で、接合する前の状態を示している。図12(a)は接合する前のリッド部11Gの斜視図で、(b)及び(c)は接合した後の第7実施形態のリッド部11Gの斜視図である。なお、第1実施形態と同じ構成要件には同じ符号を付して説明する。
図11に示されたように、第7水晶振動子100Gは、リッド凹部111を有するリッド部11Gと、ベース凹部121を有するベース部12Gと、ベース凹部121内に載置される水晶振動片10’とを備える。
水晶振動片10’は一対の引出電極103a、103b’とも水晶振動片10’の底面における−Z’側に形成されている。また、水晶振動片10’は導電性接着剤13により水晶などの圧電体又はガラスなどで形成されたベース部12Gに接着される。ベース部12Gは、ベースキャスタレーション722a〜722dが形成されている。また、ベース部12Gにおいて底面(水晶振動子の実装面)のZ’軸方向の両側には一対の外部電極725a、725bが形成されている。一対のベースキャスタレーション722a、722bには一端が外部電極725aに接続したベース側面電極723a、723bが形成され、一対のベースキャスタレーション722c、722dには一端が外部電極725bに接続したベース側面電極723c、723dが形成されている。さらに、ベース部12Gの第2端面M2にはベース側面電極723a〜723dの他端に接続された接続電極724a、724bがそれぞれ形成されている。ここで、接続電極724bは第2端面M2でベース凹部121を周回するように接続電極724a側(−Z’側)の第2端面M2まで伸びて形成されている。但し、接続電極724bがベース凹部121の底面M3をわたって接続電極724a側(−Z’側)の第2端面M2まで伸びて形成されてもよい。
第1実施形態と同様に、水晶振動片10’をベース部12Gの第2端面M2に載置する際、水晶振動片10’の励振電極102a、102bがベース部12Gの接続電極724a、724bにそれぞれ接続される。このため、外部電極125a、125bに交番電圧(正負を交番する電位)を印加したときに、水晶振動片10’は厚みすべり振動する。
リッド部11Gについて図12を参照しながら説明する。図12は、理解を助けるために、リッド凹部111を上向きにして描かれている。図12(a)に示されたように、リッド部11Gはリッド凹部111の周囲にベース部12Gの第2端面M2に接合される第1端面M1を有している。
リッド部11Gの第1端面M1に、第1溝ユニット712a及び第2溝ユニット712bにより構成された連通溝712を有する低融点ガラスLGが形成される。X’軸方向に伸びた第1溝ユニット712aは一端がリッド凹部111に接続され他端がZ’軸方向に伸びた第2溝ユニット712bに接続される。ここで、第1溝ユニット712a及び第2溝ユニット712bの寸法は、第1実施形態で説明された第1溝ユニット112a及び第2溝ユニット112bの寸法と同じである。また、第2溝ユニット712bはリッド部11Gとベース部12Gとを接合したときにベースキャスタレーション722aの領域まで伸びている(図11の基準線BLを参照)。
このため、リッド部11Gとベース部12Gとが重ね合わされた際に、キャビティCTと外気とがベースキャスタレーション722a及び連通溝712を介して通気する。また、通気が終了した後、キャビティCT内を気密にするためには連通溝712を塞ぐ必要がある。このとき、加熱しリッド部11G及びベース部12Gを押圧することで、連通溝712の周囲の一部の低融点ガラスLGがつぶされて連通溝712が塞がされる。
図12(b)は、第2溝ユニット712bの周辺の低融点ガラスLGの一部がつぶれて連通溝712が塞がれている。この場合、ベース部12Gとリッド部11Gとが接合された状態でも、キャビティCTに接続された第1溝ユニット712a及び一部の第2溝ユニット712bとベースキャスタレーション722aに接続された一部の第2溝ユニット712bとが残っておる。また、低融点ガラスLGがつぶされる前には連通溝712が存在していたことを示している。
また、図12(c)は、第1溝ユニット712aの周辺の低融点ガラスLGの一部がつぶされて連通溝712が塞がれている。この場合、ベース部12Gとリッド部11Gとが接合された状態でも、溝ユニット712’が残っており、低融点ガラスLGがつぶされる前には連通溝712が存在していたことを示している。特に図示しないが図12(b)及び(c)に示された2箇所の低融点ガラスLGが同時につぶされることもある。また第1溝ユニット712a及び第2溝ユニット712bがすべてつぶされることもある。
<第7水晶振動子100Gの製造方法>
第7実施形態の水晶振動子の製造方法は、図4に示された第1水晶振動子100Aの製造方法とほぼ同じである。但し、ステップS10で形成される水晶振動片10’の引出電極103b’の形状が異なる。また、ステップS112で形成される低融点ガラスLGの連通溝の形状が異なり、ベース部12GのステップS12が異なる。ここではベースウエハ72Wを製造するステップS12を説明する。図13は第7実施形態のベースウエハ72Wの平面図である。
ステップS121では、図13に示されたように、ベース凹部121が形成され、同時にベース部12Gの四隅にベースウエハ72Wを貫通した円形のベース貫通孔BH2が形成される。ここで、円形のベース貫通孔BH2の1/4が1つのベースキャスタレーション722a〜722d(図11を参照)になる。
ステップS122では、図13に示されたベースウエハ72Wの底面には一対の外部電極725a、725b(図11を参照)がそれぞれ形成される。また、ベース貫通孔BH2には外部電極725aに接続されたベース側面電極723a及び723bと外部電極725bに接続されたベース側面電極723c及び723dとがそれぞれ形成される(図11を参照)。また、第2端面M2にはベース側面電極723a及び723bに接続された接続電極724aとベース側面電極723c及び723dに接続された接続電極724bとがそれぞれ形成される。
(第8実施形態)
<第8水晶振動子100Hの全体構成>
第8水晶振動子100Hの全体構成について、図14を参照しながら説明する。図14は、第8実施形態の第8水晶振動子100Hの分解斜視図で、接合する前の状態を示している。なお、第1実施形態と同じ構成要件には同じ符号を付して説明する。
図14に示されたように、第8水晶振動子100Hは、リッド部11A及びベース部12Hに挟まれる水晶フレーム20をさらに備える。リッド部11A及びベース部12Hが水晶フレーム20の両面に接合されると、リッド部11A、ベース部12H及び水晶フレーム20によりキャビティCT(図2を参照)が形成される。第8実施形態では、リッド部11Aが低融点ガラスLGにより水晶フレーム20に接合され、ベース部12Hも低融点ガラスLGにより水晶フレーム20に接合される。
またベース部12Hは、第1実施形態のベース12Aと比べれば接続電極124a、124b(図1を参照)が形成されていない点で異なる。
水晶フレーム20はATカットされた水晶材料で形成され、リッド部11Aに接合される表面Meとベース部12Hに接合される裏面Miとを有している。水晶フレーム20は両面に励振電極202a、202bが形成された水晶振動部201と、水晶振動部201を囲む外枠205とで構成されている。また、水晶振動部201と外枠205との間には、水晶振動部201からZ’軸方向の両側に沿ってそれぞれ伸びるように外枠205と連結した一対の連結部204a、204bを有している。このため、水晶振動部201と外枠205との間に2つの「L」字型の間隙部208が形成される。水晶フレーム20のZ’軸方向の両辺には、角丸長方形の水晶貫通孔CH(図15を参照)を形成した際の水晶キャスタレーション206a、206bが形成されている。水晶キャスタレーション206a、206bには水晶側面電極207a、207bがそれぞれ形成されている。
また、連結部204aの表面Meには励振電極202aから引き出し水晶キャスタレーション206aの水晶側面電極207aと接続された引出電極203aが形成され、連結部204bの裏面Miには励振電極202bから引き出し水晶キャスタレーション206bの水晶側面電極207bと接続された引出電極203bが形成されている。
ベース部12Hと接合した水晶フレーム20の表面Meにリッド部11Aが重ね合わされたときに、連通溝112が水晶キャスタレーション206aの領域まで伸びている。このため、水晶フレーム20にリッド部11Aが重ね合わされて接合される前、ベースキャスタレーション122a及び水晶キャスタレーション206aから連通溝112を介してキャビティCTと外気とが通気している。
また、通気が終了した後、低融点ガラスLGが加熱されリッド部11Aと水晶フレーム20とが押圧されることで、水晶フレーム20とリッド部11Aとが接合される。これにより連通溝112の周辺の低融点ガラスLGがつぶされて連通溝112が塞がされる。そしてキャビティCT内は真空状態又は不活性ガスが満たされた状態となる。
また、励振電極202a、202bは引出電極203a、203b、水晶側面電極207a、207b、ベース側面電極123a、123bを介して第8水晶振動子100Hの底面(実装面)に形成された外部電極125a、125bにそれぞれ接続される。
第8実施形態では、また低融点ガラスLGでベース部12Hと水晶フレーム20とが接合された後、リッド部11Aが水晶フレーム20に接合された。しかし、低融点ガラスLGでベース部12Hと水晶フレーム20とリッド部11Aとが同時に接合されてもよい。リッド部11Aに低融点ガラスLGが形成されているが、水晶フレーム20の表面Meに形成されてもよい。
また、第8実施形態では、低融点ガラスLGによりベース部12Hと水晶フレーム20とが接合されたが、低融点ガラスLGの代わりにシロキサン結合又は陽極接合によりベース部12Hと水晶フレーム20とが接合されてもよい。
<第8水晶振動子100Hの製造方法>
第8水晶振動子100Hの製造方法において、リッド部11Aは第1実施形態で説明された図4のステップS11で製造される。
また、ベース部12Hは第1実施形態で説明された図4のステップS12で製造される。但し、各電極を形成するステップS122では一対の外部電極125a、125b及びベース側面電極123a、123bのみが形成される。
以下、水晶フレーム20の製造方法について、図15を参照しながら説明する。図15は、第8実施形態の水晶ウエハ20Wの平面図である。
まず、図15に示されたように、均一の水晶ウエハ20Wに、エッチングにより複数の水晶フレーム20の外形が形成される。すなわち、水晶振動部201と、外枠205と、一対の間隙部208とが形成され、各水晶フレーム20のZ’軸方向の両側に角丸長方形の水晶貫通孔CHが形成される。水晶貫通孔CHの半分が1つの水晶キャスタレーション206a又は206b(図14を参照)となる。
そして、スパッタリングまたは真空蒸着によって水晶ウエハ20Wの両面及び水晶貫通孔CHにクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。
その後、金属層の全面にフォトレジストが均一に塗布される。そして露光装置(図示しない)を用いて、フォトマスクに描かれた励振電極202a、202b、引出電極203a、203b及び水晶側面電極207a、207bのパターンが水晶ウエハ20Wに露光される。次に、フォトレジストから露出した金属層がエッチングされる。これにより、図14に示されたように水晶ウエハ20W両面に励振電極202a、202b及び引出出極203a、203bが形成され、水晶貫通孔CHに水晶側面電極207a、207bが形成される。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
たとえば、本実施形態ではATカットの水晶振動片を用いているが、一対の振動片を有する音叉型の振動片にも適用できる。また、実施形態では水晶振動片が使用されたが、水晶以外にタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料を利用することができる。さらに圧電デバイスとして、発振回路を組み込んだICなどをパッケージ内に配置させた圧電発振器にも本発明は適用できる。
10 … 水晶振動片
11A〜11G … リッド部、 11W … リッドウエハ
12A、12H … ベース部、 12W、72W … ベースウエハ
13 … 導電性接着剤
20 … 水晶フレーム、 20W … 水晶ウエハ
100A、100G、100H 水晶振動子
101 … 水晶片、 201 … 水晶振動部
102a、102b、202a、202b … 励振電極
103a、103b、203a、203b … 引出電極
111 … リッド凹部、 121 … ベース凹部
112、212、312、412、512、612、712 … 連通溝
112a〜112c、212a〜212c、512a〜512c、612a〜612c、712a、712b … 溝ユニット
122a、122b、722a〜722d … ベースキャスタレーション
123a、123b、723a〜723d … ベース側面電極
124a、124b、724a、724b … 接続電極
125a、125b、725a、725b … 外部電極
204a、204b … 連結部
205 … 外枠
206a、206b … 水晶キャスタレーション
207a、207b … 水晶側面電極
208 … 間隙部
BH1、BH2 … ベース貫通孔
BL … 基準線
CH … 水晶貫通孔
CT … キャビティ
LG … 低融点ガラス
M1、M2 … 端面
SL … スクライブライン

Claims (14)

  1. 外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有するベースを複数含み、隣り合う前記ベース間に前記第1面から前記第2面まで貫通する少なくとも一対の第1貫通孔が形成されたベースウエハを用意する工程と、
    一対の励振電極を有する圧電振動片を前記複数のベースにそれぞれ配置する工程と、
    リッドを複数含むリッドウエハを用意する工程と、
    前記ベースの周囲に所定の幅で環状に配置されるとともに、前記環状の内周側から前記第1貫通孔に連通する連通溝を有する封止材を、前記ベースウエハ又はリッドウエハに形成する封止材形成工程と、
    前記封止材形成工程後に、前記ベースウエハと前記リッドウエハとを加熱及び加圧して接合する接合工程と、を備え、
    前記接合工程の際に、前記連通溝から前記第1貫通孔を介して前記ベースウエハと前記リッドウエハとが形成するキャビティから通気する圧電デバイスの製造方法。
  2. 外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有するベースを複数含み、隣り合うベース間に第1面から第2面まで貫通する少なくとも一対の第1貫通孔が形成されたベースウエハを用意する工程と、
    一対の励振電極を有する圧電振動片と前記圧電振動片の周囲を囲み且つ一主面と他主面とを有する外枠とを有する圧電フレームを複数含み、隣り合う前記外枠間に前記一主面から前記他主面まで貫通する少なくとも一対の第2貫通孔が形成された圧電ウエハを用意する工程と、
    リッドを複数含むリッドウエハを用意する工程と、
    前記外枠、ベース又はリッドの周囲に所定の幅で環状に配置されるとともに、前記環状の内周側から前記第1貫通孔又は第2貫通孔に連通する連通溝を有する封止材を、前記圧電ウエハ、前記ベースウエハ又は前記リッドウエハに形成する封止材形成工程と、
    前記封止材形成工程後に、前記圧電ウエハ、前記ベースウエハ及び前記リッドウエハを加熱及び加圧して接合する接合工程と、を備え、
    前記接合工程の際に、前記連通溝から前記第1貫通孔又は第2貫通孔を介して前記ベースウエハと前記リッドウエハが形成するキャビティとから通気する圧電デバイスの製造方法。
  3. 前記第1貫通孔に金属膜を形成する工程を備え、
    前記金属膜は前記励振電極と前記外部電極とを接続する請求項1又は請求項2に記載の圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記封止材は350℃〜410℃で溶融するガラスの接着剤を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記接合工程後に、前記圧電デバイスをスクライブラインに沿って個々に切断する切断工程を備え、
    前記連通溝の一部は前記スクライブラインに重なる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  6. 前記接合工程後に、前記圧電デバイスをスクライブラインに沿って個々に切断する切断工程を備え、
    前記連通溝は前記スクライブラインより前記キャビティ側に形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  7. 前記連通溝の前記キャビティ側から前記スクライブラインに至るまでに前記連通溝の幅が広くなる請求項5又は請求項6に記載の圧電デバイスの製造方法。
  8. 前記連通溝は前記封止材の前記所定の幅の10%から30%である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  9. 前記第1面から前記第2面への方向から見ると、前記ベースの外周は長方形でありこの長方形の角部に前記第1貫通孔が形成されるとともに前記キャビティは長方形に形成され、
    前記連通溝は前記キャビティの長方形の長辺から前記第1貫通孔まで形成されている請求項7又は請求項8に記載の圧電デバイスの製造方法。
  10. 前記第1面から前記第2面への方向から見ると、前記ベースの外周は長方形でありこの長方形の短辺に前記第1貫通孔が形成されるとともに前記キャビティは長方形に形成され、
    前記連通溝は前記キャビティの長方形の長辺から前記第1貫通孔まで形成されている請求項7又は請求項8に記載の圧電デバイスの製造方法。
  11. 外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有し、前記第1面と第2面とを結ぶ側面に前記外部電極と接続する一対の第1側面電極を有するベースと、
    前記一対の第1側面電極と接続する一対の励振電極を有し、前記ベースに保持される圧電振動片と、
    前記圧電振動片を覆うリッドと、
    前記ベースと前記リッドとの間の周囲に所定の幅で環状に配置され、前記ベースと前記リッドとを封止する環状の封止材と、を備え、
    前記ベースと前記リッドとが封止される前、前記環状の封止材は前記内周側から前記第1側面電極に連通する連通溝が形成され、
    前記ベースと前記リッドとが押圧されて封止された後、前記連通溝の一部がつぶれて密閉されている圧電デバイス。
  12. 外部電極が形成される第1面とその第1面の反対側の第2面とを有し、前記第1面と第2面とを結ぶ第1側面に前記外部電極と接続する第1側面電極を有するベースと、
    一主面と他主面とにそれぞれ形成された一対の励振電極を有する圧電振動片と、前記圧電振動片の周囲を囲む外枠と、前記一主面と前記他主面と結ぶ第2側面に前記励振電極と接続するように形成された第2側面電極とを有し、前記ベースの第2面と前記一主面とが接合する圧電フレームと、
    前記他主面と接合するリッドと、
    前記外枠の前記一主面及び前記他主面に所定の幅で環状にそれぞれ配置される第1及び第2封止材と、を備え、
    前記圧電フレーム、前記ベース及び前記リッドが封止される前、前記第1又は第2封止材の少なくとも一方は、前記内周側から前記第1側面電極又は第2側面電極に連通する連通溝が形成され、
    前記圧電フレーム、前記ベース及び前記リッドが押圧されて封止された後、前記連通溝の一部がつぶれて密閉されている圧電デバイス。
  13. 前記一主面から前記他主面への方向から見ると、前記外枠の外周及び前記平板の外周は四角形でありこの四角形の角部に窪んだキャスタレーションが形成され、
    前記第2側面電極は前記キャスタレーションに形成される請求項11又は請求項12に記載の圧電デバイス。
  14. 前記一主面から前記他主面への方向から見ると、前記外枠の外周及び前記平板の外周は四角形でありこの四角形の辺に窪んだキャスタレーションが形成され、
    前記第2側面電極は前記キャスタレーションに形成される請求項11又は請求項12に記載の圧電デバイス。
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