JP5508163B2 - 締付工具 - Google Patents

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Description

本発明は、小ねじ、ボルト、ナット、六角穴ボルト等のねじを螺合先の螺合部に螺合するための締付工具に関する。
従来より、小ねじ、ボルト、ナット、六角穴ボルト等のねじを締め付ける締付工具として種々の物が用いられている。締付工具としては、例えばソケットレンチがある。ソケットレンチは、一つのハンドルに締具のサイズや形状に応じたソケットを組み合わせる事ができ、利便性の高い工具であり。ハンドル側に設けられた凸型軸とソケット側に設けた凹型受口孔とを嵌合することで連結され、受口孔の反対側に設けた収容孔にボルトやナットなどの締具を収容しハンドルを回転させることにより、ボルトやナットを締め付けたり、緩めたりできる。
ソケットレンチを用いボルトやナットなどの締具を着脱する際、これらの締具が脱落することがあり特に狭く離れた箇所の作業において脱落した締具の回収は困難であるため、ソケット内にボルトやナットなどの締具を保持できるソケットレンチが考えられている。
例えば、特許文献1に示されるソケットレンチでは、ソケットレンチの先端に設けられた頭付ボルトのボルト穴収容部に、外方から肉厚部を貫通してこのボルト頭収容部の内側に連通する1以上の第1磁石嵌着孔を設け、この第1磁石嵌着孔に第1永久磁石を嵌着し、磁力によってソケット内にボルトやナットなどの締具を保持することができるようにしている。
また、特許文献2に示されるソケットレンチでは、操作ハンドルの先端固定子が入る取付穴を備えたレンチ本体に固定用ボルトの多角形頭部またはボルトに螺合したナットが挿入する接続角穴を設け、接続角穴の周面に形成した円周溝に係離して多角形頭部またはナットの脱落を防ぐ欠円ばね線を添設し、欠円ばね線を設けるという方法でボルトなどの締具の脱落を防止している。
特開平9−109045号公報 特開2001−18175号公報
しかしながら、従来の磁力を用いたソケットレンチにおいては、磁力で吸着できないねじには機能を発揮せず、また、磁力を嫌う使用環境、例えば精密電子部品付近などでは使用自体が不可能となる。また、バネによりねじを保持するソケットレンチでは、保持する力がバネの力次第であるため他物との接触など外力で脱落しやすいという問題点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ねじの保持がより確実に行われ、手が十分に届かない箇所の作業において、ねじの脱落を防ぐことが可能で、また、磁力を用いないため、磁力に吸着されない素材のねじでも保持でき、磁力を嫌う作業環境においても使用することができる締付工具を提供することにある。
請求項1記載の締付工具は、筒状本体と、筒状本体の内部に摺動可能に設けられた摺動軸と、摺動軸の端部に設けられ、筒状本体の開口端部に位置し、ねじのねじ頭を収納するボックス部と、ボックス部の外周側に、一端がボックス部に固定され、他端が係止ピンを有して筒状本体よりも外側に突出する板バネ状の係止アームを備え、ボックス部にねじのねじ頭を収納した状態で、摺動軸を筒状本体の開口端部とは反対方向に摺動させると、係止アームの外側面が筒状本体の内周面に当接してボックス部の内部方向に押圧されると共に、係止ピンがボックス部の内部方向に移動することにより、ねじ頭が係止ピンにより係止され、ねじを保持した状態でねじを締め付け可能となり、ねじの螺合度合いに応じて、摺動軸を筒状本体の開口端部方向に摺動すると、係止アームが筒状本体の内周面による押圧から開放されて、係止アームの付勢力によりボックス部の外側に突出し、係止ピンによるねじ頭の係止が外れ、ねじを保持した状態が解除されることを特徴とする。
請求項2記載の締付工具は、係止ピンがねじのねじ頭を係止した状態の摺動軸の位置で、ボックス部が筒状本体の内部に収まると共に、ねじのねじ先が筒状本体の開口端部から突出し、筒状本体を摺動軸と一体で軸周りに回転させて、ねじを螺合部に螺合させると、筒状本体の開口端部が螺合部に当接し、さらに筒状本体を回転させると、ボックス部を有する摺動軸が、螺合部方向に筒状本体の内部を開口端部方向に摺動することを特徴とする。
請求項3記載の締付工具は、摺動軸を、係止ピンがねじのねじ頭を係止した状態の位置で、筒状本体に固定するロック機構を備え、ロック機構で摺動軸が固定された状態で、ボックス部が筒状本体の内部に収まると共に、ねじのねじ先が筒状本体の開口端部から突出し、筒状本体を摺動軸と一体で軸周りに回転させて、ねじを螺合部に螺合させると、筒状本体の開口端部が螺合部に当接し、さらに筒状本体を回転させると、ボックス部を有する摺動軸が、ロック機構の固定に抗して螺合部方向に筒状本体の内部を開口端部方向に摺動することを特徴とする。
請求項4記載の締付工具は、ロック機構が、摺動軸の周面に内装され、筒状本体に穿設されたロック穴に係合することで摺動軸の摺動を規制するロック部材と、ロック部材をロック穴方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする。
請求項5記載の締付工具は、ボックス部が、摺動軸と別体で、ボックス部にねじ頭が収納されると共に、ねじの係止ピンによるねじ頭の係止が外れている状態で、筒状本体の開口端部よりもねじ頭を突出させた位置で、ボックス部が、摺動軸の軸方向に遊動可能に摺動軸に設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の締付工具は、筒状本体の内周に突起を有し、ボックス部がねじのねじ頭を収納し係止ピンがねじ頭を係止した状態で、ボックス部が突起に当接して摺動軸に対し遊動不能に固定されることを特徴とする。
請求項7記載の締付工具は、ボックス部の内部に突出するように摺動軸に設けられ、ねじ頭に挿嵌するビットを備え、ビットが、摺動軸により摺動させられることを特徴とする。
請求項8記載の締付工具は、ビットが摺動軸と別体で、摺動軸の端部に挿嵌され、摺動軸が、ビットを着脱自在に係止するビット係止手段を有し、ボックス部の摺動軸に対する遊動位置により、ボックス部がビット係止手段によるビットの係止を解除することを特徴とする。
請求項9記載の締付工具は、摺動軸を操作するための棒状のハンドルを、摺動軸の軸方向と略直角に備えることを特徴とする。
請求項10記載の締付工具は、インパクトレンチと接続して摺動軸の軸周りに回転させるための接続ビットを備えることを特徴とする。
請求項11記載の締付工具は、ソケットレンチを挿嵌して摺動軸の軸周りに回転させるためのソケットレンチ用穴を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、係止アームの外側面が筒状本体の内周面に当接してボックス部の内部方向に押圧され、係止ピンがボックス部の内部方向に移動することにより、ねじ頭が係止ピンにより係止され、ねじを保持した状態でねじを締め付け可能となることから、ねじの保持がより確実に行われ、手が十分に届かない箇所の作業において、ねじの脱落を防ぐことが可能である。また、磁力を用いないため、磁力に吸着されない素材のねじでも保持でき、磁力を嫌う作業環境においても使用することができる。
請求項2の発明によれば、筒状本体を摺動軸と一体で軸周りに回転させて、ねじを螺合部に螺合させると、筒状本体の開口端部が螺合部に当接し、さらに筒状本体を回転させると、ボックス部を有する摺動軸が、螺合部方向に筒状本体の内部を開口端部方向に摺動することから、ねじの締め付けの度合いによりねじの保持が解除され、操作者がねじの解除のための操作を行う必要がなく、取り扱いが容易である。
請求項3及び請求項4の発明によれば、摺動軸を、係止ピンがねじのねじ頭を係止した状態の位置で、筒状本体に固定する一方、ねじを螺合部に螺合させると、筒状本体の開口端部が螺合部に当接し、さらに筒状本体を回転させると、ボックス部を有する摺動軸が、固定に抗して螺合部方向に筒状本体の内部を開口端部方向に摺動することから、ねじの保持が不必要に解除されることを防ぐと共に、ねじの締め付けの度合いに応じて適宜ねじの保持が解除され、操作が容易である。
請求項5の発明によれば、ボックス部が、ボックス部にねじ頭が収納されると共に、ねじの係止ピンによるねじ頭の係止が外れている状態で、筒状本体の開口端部よりもねじ頭を突出させた位置で、摺動軸の軸方向に遊動可能に摺動軸に設けられていることから、筒状本体が螺合部に当接し続けて、ねじが完全に締め付けられない状態を回避し、より確実にねじの締め付けが可能となる。
請求項6の発明によれば、ボックス部が、ねじのねじ頭を収納し係止ピンがねじ頭を係止した状態で、摺動軸に対し遊動不能に固定されることから、ねじの締め付け時に、ボックス部の不必要な遊動を抑え、締め付けを確実に開始することができる。
請求項7の発明によれば、ビットが、摺動軸に設けられていることから、ビットを摺動軸全体で回すことができ、ビットに力を加えやすく、より確実なねじの締め付けが可能となる。
請求項8の発明によれば、ビットが摺動軸の端部に挿嵌され、摺動軸がビットを着脱自在に係止するビット係止手段を有し、ボックス部の摺動軸に対する遊動位置により、ボックス部がビット係止手段によるビットの係止を解除することで、ビットの着脱が容易で、不必要にビットが抜け落ちることを防止することができる。
請求項9の発明によれば、摺動軸を操作するための棒状のハンドルを、摺動軸の軸方向と略直角に備えることから、摺動軸を摺動させてねじを保持する場合の操作性が向上すると共に、手が十分に届かない箇所の作業において、締付工具を回すのが容易になる。
請求項10の発明によれば、インパクトレンチと接続して摺動軸の軸周りに回転させるための接続ビットを備えることで、人力に寄らずねじの締め付けが可能となり、作業の効率化が図れる。
請求項11の発明によれば、ソケットレンチを挿嵌して摺動軸の軸周りに回転させるためのソケットレンチ用穴を備えることで、手が十分に届かない箇所の作業において、締付工具を回すのが容易になる。
本発明に係る締付工具の第1の実施例を示す(a)が側面図、(b)が上面図である。 同第1の実施例の締付工具の正面図である。 同第1の実施例の締付工具の縦断面図である。 同第1の実施例の締付工具のボルトをボックス部に挿入した状態を示す説明図である。 同第1の実施例の締付工具の係止ピンの動作を示す説明図である。 同第1の実施例の締付工具のボルトを係止した状態を示す説明図である。 同第1の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。 同第1の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。 同第1の実施例の締付工具のロック機構の動作を示す説明図である。 本発明に係る締付工具の第2の実施例を示す縦断面図である。 同第2の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。 同第2の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。 同第2の実施例の締付工具のボックス部の動作を示す説明図である。 同第2の実施例の締付工具のビットの着脱を示す説明図である。
本発明の形態における締付工具は、小ねじ、ボルト、ナット、六角穴ボルト等のねじを螺合先の螺合部に螺合するためのものである。
以下、本実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に係る締付工具の第1の実施例を示す(a)が側面図、(b)が上面図である。図2は、同第1の実施例の締付工具の正面図である。図3は、同第1の実施例の締付工具の縦断面図である。図4は、同第1の実施例の締付工具のボルトをボックス部に挿入した状態を示す説明図である。図5は、同第1の実施例の締付工具の係止ピンの動作を示す説明図である。図6は、同第1の実施例の締付工具のボルトを係止した状態を示す説明図である。図7は、同第1の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。図8は、同第1の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。図9は、同第1の実施例の締付工具のロック機構の動作を示す説明図である。
図1〜図8において、本実施例における締付工具1は、筒状本体10、摺動軸20、ボックス部30、ハンドル50等から構成されている。筒状本体10は、金属製の円筒材で、例えばステンレス製である。筒状本体10は、一端の開口端部の四方から、ツメ状の突起部12,14が突出している。この突起部14は、突起部12よりも前方に突出している。筒状本体10の他端には、キャップ54が装着されている。また、筒状本体10の他端に近い側の外周面の上下には、軸方向に伸びる長穴状のハンドル穴10aが穿設されている。また、筒状本体10の他端に近い側の外周面の左右には、軸方向に並んだ丸穴状のロック穴10b,10cが穿設されている。
筒状本体10の内部には、筒状本体10の両端に伸びる摺動軸20が、遊動可能に挿入されている。摺動軸20は、筒状本体10の開口端部側が細径となり、キャップ54側が太径となっており、キャップ54側の端部付近には、丸棒状のハンドル50を挿嵌するハンドル穴22が穿設されている。そのハンドル穴22及び筒状本体10のハンドル穴10aを貫通する形で、ハンドル50が設けられている。
そして、摺動軸20のキャップ54側の端面に、ハンドル穴22に通じる丸ねじ穴24が穿設されており、ハンドル50の側面に設けられた溝50aに係合するように丸ねじ58が螺合されている。この丸ねじ58により、ハンドル50が、摺動軸20に係止され、抜け落ちないようになっている。また、丸ねじ58とキャップ54との間には、バネ56が設けられている。このバネ56により、摺動軸20は、筒状本体10の開口端部方向に付勢されることになるが、ハンドル50が、筒状本体10のハンドル穴10aの開口端部側に当接することで、摺動軸20の位置が規制されることになる。この摺動軸20が最大限筒状本体10の開口端部に近づく位置(図3の位置)を、本実施の形態では、通常位置と表現することにする。
摺動軸20の筒状本体10の開口端部付近には、円筒状のボックス部30が設けられている。ボックス部30は、摺動軸20が通常位置にある場合、先端が筒状本体10の外側(突起部12,14の外側)に突出している。ボックス部30は、筒状本体10の開口端部側の内周が、ボルト6のボルト頭6aを収納する六角穴32が穿設されており、ボルト頭6aに嵌合可能となっている。
ボックス部30の筒状本体10の開口端部から後方にかけての上下には、軸方向に伸びる直方体状のアーム溝34が穿設されている。そして、アーム溝34の先端側の筒状本体10の開口端部側は、内部方向に切り欠かれている。ボックス部30のアーム溝34には、板バネ状の係止アーム40が、上下にそれぞれ設けられている。係止アーム40は、略中央から後方端(一端)にかけてが直線状で、後方部分(一端付近)がねじ44によりボックス部30に固定されている。一方、他端側は、ボックス部30の外側方向に反り上がり、その他端付近に、ボックス部30の内側方向に突出する係止ピン42を備えている。尚、係止アーム40が反り上がった状態で、係止ピン42は、ボックス部30の六角穴32の外側に待避した状態に位置している。
次に、このような構成の締付工具1の使用方法を、説明する。まず、図4に示すように、ボルト6(ボルト頭6a)をボックス部30の六角穴32に挿入する。次に、ハンド50を筒状本体10のキャップ54方向に少しずつ移動させる。すると、図5に示すように、摺動軸20がハンドル50に引かれる形で、筒状本体10の内周を摺動させられることになる。これに伴い、摺動軸20の設けられたボックス部30も、ボルト6を収納したまま摺動軸20と共に、筒状本体10の内周を摺動させられる。すると、係止アーム40の外周面が、筒状本体10の内周面(突起部12の内周面)に当接し、ボックス部30の内部方向に押圧される。そして、係止アーム40が、ボックス部30の内部方向に曲がることで、係止ピン42が、ボックス部30の内部方向に移動し、六角穴32にせり出すことになる。
図6に示すように、筒状本体10のハンドル穴10aで規制される最大限の範囲でハンドル50をさらに移動させると、係止アーム40が完全に筒状本体10の内側に収まり、それと同時に、係止ピン42もボックス部30の六角穴32を塞ぐような状態となる。このように、係止ピン42が六角穴32に突出することで、係止ピン42がボルト6のボルト頭6aを係止した状態になり、締付工具1を傾けても、ボルト6が抜け落ちなくなる。締付工具1が、ボルト6を保持した状態でボルト6を締め付け可能となる。
次に、締付工具1が、ボルト6を保持した状態でボルト6を、ねじの螺合先の螺挿面Fの螺合部である螺挿穴Hに螺合する方法を説明する。まず、図6に示す締付工具1が、ボルト6を保持した状態で、ボルト先6bを螺挿穴Hに合わせて、締付工具1全体を軸周りに回転させることで、ボルト先6bが、螺挿穴Hに螺挿されていく。すると、図7(a)に示すように、筒状本体10の突起部14の先端が、螺挿面Fに当接することになる。
図7(a)の状態で、さらに締付工具1全体を軸周りに回転させると、筒状本体10が螺挿面Fに突き当たったままの状態で、ボルト6が螺挿穴Hの奥方向に進んでいくため、逆にボルト頭6aに係止ピン42が掛かったままである関係で、ボックス部30が螺挿面F方向に引っ張られることになる。ボックス部30が移動することで、それに伴い、摺動軸20も筒状本体10の内周を、螺挿穴H方向(筒状本体10の開口端部方向)に摺動させられることになる(図7(b))。
すると、図7(b)に示すように、徐々に係止ピン42や係止アーム40が、筒状本体10の外側に移動することになり、徐々に係止アーム40が筒状本体10の内周面による押圧から開放されていく。係止アーム40の付勢力により、係止アーム40が、ボックス部30の外側に突出していく。それに伴い、係止ピン42も、六角穴32の外側に移動し、係止アーム40が筒状本体10の内周面による押圧から開放されると、係止ピン42が六角穴32の外側に移動し、ボルト6がボックス部30に保持された状態が解除される(図8(c))。この状態で、ボルト6を螺挿穴Hに締め付けて、図8(d)に示すように、締付工具1を、螺挿面Fから遠ざければ、ボルト6の締め付けが完了する。
このような構造の実施例1に記載の締付工具1によれば、係止アーム40の外側面が筒状本体10の内周面に当接してボックス部30の内部方向に押圧され、係止ピン42がボックス部30の内部方向に移動することにより、ボルト頭6aが係止ピン42により係止され、ボルト6を保持した状態でボルト6を締め付け可能となることから、ボルト6の保持がより確実に行われ、手が十分に届かない箇所の作業において、ボルト6の脱落を防ぐことが可能である。また、磁力を用いないため、磁力に吸着されない素材のねじでも保持でき、磁力を嫌う作業環境においても使用することができる。
また、摺動軸20が筒状本体10で周囲を覆われていることから、摺動軸20が外力の影響で摺動しにくく、ボルト6の保持状態を維持することが容易である。
さらに、筒状本体10を摺動軸20と一体で軸周りに回転させて、ボルト6を螺挿穴Hに螺合させると、筒状本体10の開口端部(突起部14)が螺挿面Fに当接し、さらに筒状本体10を回転させると、ボックス部30を有する摺動軸20が、螺挿穴H方向に筒状本体10の内部を開口端部方向に摺動することから、ボルト6の締め付けの度合いによりボルト6の保持が解除され、操作者がボルト6の解除のための操作を行う必要がなく、取り扱いが容易である。そして、ボルト6の保持が解除される時、係止ピン42が、板バネ状の係止アーム40の付勢力により六角穴32の外側に出ることから、より確実にボルト6の保持が解除されることになる。
尚、本実施例の構成では、摺動軸20とボックス部30とを、別体で説明しているが、こららが一体の構造であってもかまわない。
尚、図6の締付工具1が、ボルト6を保持した状態で、勝手に摺動軸20が筒状本体10の内部を滑って摺動すると、ボルト6が抜け落ちてしまうため、摺動軸20を、係止ピン42がボルト6のボルト頭6aを係止した状態の位置で、筒状本体10に固定するロック機構を備えている。
このロック機構は、筒状本体10に穿設されたロック穴10b,10c、摺動軸20の周面に内装されたロック部材であるボール16と、ボール16をロック穴10b,10c方向に付勢する弾性部材であるバネ28等から構成されている。ボール16は、摺動軸20の軸方向に直角に穿設されたボール穴26の周面側に2個設けられ、2つのボール16の間には、バネ28が配設されている。そして、摺動軸20が、筒状本体10の内周側に位置することで、ボール16はバネ28の付勢力で、筒状本体10の内周面に押しつけられた状態になる。
尚、ボール16の筒状本体10に対する位置は、筒状本体10のロック穴10b,10cの中心の位置である。すなわち、例えば、摺動軸20が、図3及び図4のように、筒状本体10の開口端部側にある場合には、ボール16の位置はロック穴10bの位置である(図9(a))。そして、この位置で、ボール16がロック穴10bに内周側から押し当てられている。また、図6のように、摺動軸20がキャップ54側にある場合には、ボール16の位置は、ロック穴10cの位置である(図9(c))。そして、この位置で、ボール16がロック穴10cに内周側から押し当てられている。さらに、図9(a)と図9(c)との間の位置に摺動軸20がある場合には、図9(b)に示すように、ボール16は、ロック穴10bとロック穴10cとの間の筒状本体10の内周面に当接した状態になる。
このような構造のロック機構を有し、係止ピン42がボルト6のボルト頭6aを係止した状態の位置で、摺動軸20を、筒状本体10に固定する一方、ボルト6を螺挿穴Hに螺合させると、筒状本体10の開口端部が螺挿面Fに当接し、さらに筒状本体10を回転させると、ボックス部30を有する摺動軸20が、固定に抗して螺挿穴H方向に筒状本体10の内部を開口端部方向に摺動することから、ボルト6の保持が不必要に解除されることを防ぐと共に、ボルト6の締め付けの度合いに応じて適宜ボルト6の保持が解除されることになり、締付工具1によるボルト6の締め付けの操作が容易である。尚、図9では、ロック穴10b,10cとボール16との組み合わせを上下で2組示しているが、1つであってもよいし、また、ロック機構として同様な機能・効果を奏するのであれば、図9の構造に限定されるものではない。
尚、本実施例の締付工具1では、摺動軸20とキャップ54との間に、摺動軸20を筒状本体10の開口端部方向に付勢するバネ56を有することから、摺動軸20が筒状本体10の開口端部へ摺動する場合の摺動を促し、より確実に、ボルト6の解除が行われることとなる。
本実施例の締付工具1では、摺動軸20を操作するための棒状のハンドル50を、摺動軸20の軸方向と略直角に備えることから、摺動軸20を摺動させてボルト6を保持する場合の操作性が向上すると共に、手が十分に届かない箇所の作業において、締付工具1を回すのが容易になる。
実施例1では、ねじであるボルト6が、ボルト頭6aの外側をボックス部30で押圧することで螺合可能なものである場合について説明したが、小ねじや六角穴ボルトのように、ねじ頭の穿設された穴にビットを挿入し螺合するようなねじの場合について説明する。
以下、本実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。図10は、本発明に係る締付工具の第2の実施例を示す縦断面図である。図11は、同第2の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。図12は、同第2の実施例の締付工具によるボルトの締め付けを示す説明図である。図13は、同第2の実施例の締付工具のボックス部の動作を示す説明図である。図14は、同第2の実施例の締付工具のビットの着脱を示す説明図である。
図10〜図14において、本実施例における締付工具2は、筒状本体60、摺動軸70、ボックス部80、ハンドル50等から構成されている。筒状本体60は、金属製の円筒材で、例えばステンレス製である。筒状本体60は、一端の開口端部の四方から、ツメ状の突起部62,64が突出している。この突起部64は、突起部62よりも前方に突出している。筒状本体60の他端には、キャップ55が装着されている。また、筒状本体60の他端に近い側の外周面の上下には、軸方向に伸びる長穴状のハンドル穴60aが穿設されている。
筒状本体60の内部には、筒状本体60の両端に伸びる摺動軸70が、遊動可能に挿入されている。摺動軸70は、筒状本体60の開口端部側が細径となり、キャップ55側が太径となっており、キャップ55側の端部付近には、丸棒状のハンドル50を挿嵌するハンドル穴72が穿設されている。そのハンドル穴72及び筒状本体60のハンドル穴60aを貫通する形で、ハンドル50が設けられている。
そして、摺動軸70のキャップ55側の端面に、ハンドル穴72に通じる丸ねじ穴74が穿設されており、ハンドル50の側面に設けられた溝50aに係合するように丸ねじ58が螺合されている。この丸ねじ58により、ハンドル50が、摺動軸70に係止され、抜け落ちないようになっている。また、丸ねじ58とキャップ55との間には、バネ56が設けられている。このバネ56により、摺動軸70は、筒状本体60の開口端部方向に付勢されることになるが、ハンドル50が、筒状本体60のハンドル穴60aの開口端部側に当接することで、摺動軸70の位置が規制されることになる。この摺動軸70が最大限筒状本体60の開口端部に近づく位置(図10の位置)を、本実施の形態では、通常位置と表現することにする。尚、本実施例の締付工具2も、実施例1と同様のロック機構を備えている。
摺動軸70の筒状本体60の開口端部付近には、円筒状のボックス部80が設けられている。ボックス部80が、揺動軸70の端部に被せられるように設けられ、ボックス部80には、軸方向に伸びる長穴状の遊動穴88が穿設され、その遊動穴88から摺動軸70に貫通して挿嵌されたピン98により、ボックス部80が、摺動軸70に軸方向に遊動自在に保持されている。そして、ボックス部80は、摺動軸70が通常位置にある場合、先端が筒状本体60の外側(突起部62,64の外側)に突出可能で、通常は突出している。ボックス部80は、筒状本体60の開口端部側の内周が、六角穴ボルト8のボルト頭8aを収納するボルト穴82が穿設されており、ボルト頭8aを収納可能となっている。
ボックス部80の筒状本体60の開口端部から後方にかけての上下には、軸方向に伸びる直方体状のアーム溝84が穿設されている。そして、アーム溝84の先端側の筒状本体60の開口端部側は、内部方向に切り欠かれている。ボックス部80のアーム溝84には、板バネ状の係止アーム40が、上下にそれぞれ設けられている。係止アーム40は、略中央から後方端(一端)にかけてが直線状で、後方部分(一端付近)がねじ44によりボックス部80に固定されている。一方、他端側は、ボックス部80の外側方向に反り上がり、その他端付近に、ボックス部80の内側方向に突出する係止ピン42を備えている。尚、係止アーム40が反り上がった状態で、係止ピン42は、ボックス部80のボルト穴82の外側に待避した状態に位置している。
ボックス部80の内部に突出するように摺動軸70の筒状本体60の開口端部側の端部には、六角穴ボルト8のボルト頭8aに穿設された六角穴8cに挿嵌可能なビット90を備えている。このビット90は、摺動軸70により摺動させられることになる。
次に、このような構成の締付工具2の使用方法を、説明する。まず、六角穴ボルト8(ボルト頭8a)をボックス部80のボルト穴82に挿入する。このとき、六角穴ボルト8のボルト頭8aの六角穴8cに、ビット90が挿嵌されるように位置させる。次に、ハンド50を筒状本体60のキャップ55方向に少しずつ移動させる。すると、摺動軸70がハンドル50に引かれる形で、筒状本体60の内周を摺動させられることになる。これに伴い、摺動軸70の設けられたボックス部80も、六角穴ボルト8を収納したまま摺動軸70と共に、筒状本体60の内周を摺動させられる。すると、係止アーム40の外周面が、筒状本体60の内周面(突起部62の内周面)に当接し、ボックス部80の内部方向に押圧される。そして、係止アーム40が、ボックス部80の内部方向に曲がることで、係止ピン42が、ボックス部80の内部方向に移動し、ボルト穴82にせり出すことになる。
筒状本体60のハンドル穴60aで規制される最大限の範囲でハンドル50をさらに移動させると、係止アーム40が完全に筒状本体60の内側に収まり、それと同時に、係止ピン42もボックス部80のボルト穴82を塞ぐような状態となる。このように、係止ピン42がボルト穴82に突出することで、係止ピン42が六角穴ボルト8のボルト頭8aを係止した状態になり、締付工具2を傾けても、六角穴ボルト8が抜け落ちなくなる。締付工具2が、六角穴ボルト8を保持した状態で六角穴ボルト8を締め付け可能となる。
次に、締付工具2が、六角穴ボルト8を保持した状態で六角穴ボルト8を、ねじの螺合先の螺挿面Fの螺合部である螺挿穴Hに螺合する方法を説明する。まず、締付工具2が、六角穴ボルト8を保持した状態で、ボルト先8bを螺挿穴Hに合わせて、締付工具2全体を軸周りに回転させることで、ボルト先8bが、螺挿穴Hに螺挿されていく。すると、図11(a)に示すように、筒状本体60の突起部64の先端が、螺挿面Fに当接することになる。
図11(a)の状態で、さらに締付工具2全体を軸周りに回転させると、筒状本体60が螺挿面Fに突き当たったままの状態で、六角穴ボルト8が螺挿穴Hの奥方向に進んでいくため、逆にボルト頭8aに係止ピン42が掛かったままである関係で、ボックス部80が螺挿面F方向に引っ張られることになる。ボックス部80が移動することで、それに伴い、ボックス部80の遊動の範囲を超えると、摺動軸70も筒状本体60の内周を、螺挿穴H方向(筒状本体60の開口端部方向)に摺動させられることになる(図11(b))。
すると、図11(b)に示すように、徐々に係止ピン42や係止アーム40が、筒状本体60の外側に移動することになり、徐々に係止アーム40が筒状本体60の内周面による押圧から開放されていく。係止アーム40の付勢力により、係止アーム40が、ボックス部80の外側に突出していく。それに伴い、係止ピン42も、ボルト穴82の外側に移動し、係止アーム40が筒状本体60の内周面による押圧から開放されると、係止ピン42がボルト穴82の外側に移動し、六角穴ボルト8がボックス部80に保持された状態が解除される。この状態で、六角穴ボルト8を螺挿穴Hに締め付けていくわけであるが、六角穴ボルト8がボックス部80に保持された状態が解除されてはいるものの、ビット90で六角穴ボルト8の六角穴8cを押し込みつつ回すことが可能で、ボックス部80は摺動軸70に対して遊動するので、螺挿面Fからは適宜逃げることになり、ボックス部80が回転の妨げをすることはない。そして、締め付けた後に、図12(c)に示すように、締付工具2を、螺挿面Fから遠ざければ、六角穴ボルト8の締め付けが完了する。
このように、本実施例の締付工具2によれば、実施例1の効果に加え、ボックス部80が、ボックス部80にボルト頭8aが収納されると共に六角穴ボルト8の係止ピン42によるボルト頭8aの係止が外れている状態で、筒状本体60の開口端部よりもボルト頭8aを突出させたような状態の位置で、摺動軸70の軸方向に遊動可能に摺動軸70に設けられていることから、筒状本体60が螺挿面Fに当接し続けて、六角穴ボルト8が完全に締め付けられない状態を回避し、より確実に六角穴ボルト8の締め付けが可能となる。より具体的には、摺動軸70に設けられたビット90が、六角穴ボルト8の六角穴8cにしっかり挿嵌された状態のままで、ボックス部80が摺動軸70に対し遊動可能にボルト頭8aを収納することで、ビット90により六角穴ボルト8をしっかり回転させつつ、ボックス部80自体は螺挿面Fに当接しつつ後退することで、六角穴ボルト8を螺挿穴Hの奥までしっかり締め付けることができる。
また、ビット90が、摺動軸70に設けられていることから、ビット90を摺動軸70全体で回すことができ、ビット90に力を加えやすく、より確実なねじの締め付けが可能となる。尚、本実施例では、ビット90を六角形状にしているが、ビット90の先端を、マイナスやプラスのビス穴の形状に合わせることで、ビスの締め付けにも用いることができるようにすることができる。
本実施例の締付工具2では、ボックス部80が摺動軸70に遊動可能に設けられているが、ボックス部80が六角穴ボルト8のボルト頭8aを収納し係止ピン42がボルト頭8aを係止した状態では、ボックス部80が摺動しないような構造になっている。具体的には、図13(a)に示すように、ボックス部80に六角穴ボルト8のボルト頭8aを収納した状態で摺動軸70が摺動させられると、ボックス部80は、ピン98を介して摺動軸70に引かれて移動する。ピン98により引かれているので、ピン98がボックス部80の遊動穴88の端部側に係止され、ボックス部80は、筒状本体60の開口端部側に動くことはできない。そして、さらに摺動軸70が摺動されると、図13(b)に示すように、ボックス部80が、筒状本体60の内周に設けられた段差(突起でも可)60dに当接する。
これにより、ボックス部80は、筒状本体60の開口端部方向にもその反対にも動くことができなくなり、固定される。このように、ボックス部80が六角穴ボルト8のボルト頭8aを収納し係止ピン42がボルト頭8aを係止した状態で、ボックス部80が摺動軸70に対し遊動不能に固定されることで、六角穴ボルト8の締め付け時に、ボックス部80の不必要な遊動を抑え、締め付けを確実に開始することができる。
また、本実施例の締付工具2では、ビット90は、摺動軸70と別体で設けられている。端面が六角穴ボルト8の六角穴8cに挿嵌可能な六角形状のビット90は、図14に示すように、摺動軸70の端部に穿設されたビット穴76に挿嵌可能になっている。そして、摺動軸70が、ビット90を着脱自在に係止するビット係止手段を有しており、その構造及び使用方法を、ビット90が摺動軸70に固定された状態から説明する。
まず、図14(a)に示すように、ビット90が摺動軸70のビット穴76に挿嵌された状態では、摺動軸70のビット穴76の外周面に穿設された穴の挿入されたボール94が、ビット90の周方向に溝状に穿設されたビット溝92を係止している。このボール94は、図14(a)の摺動軸70とボックス部80との位置関係では、ボール94がボックス部80の内周面86により動きを規制されて、ビット穴76方向に突出しており、ボール94がビット係止手段となり、ビット90を抜け落ちないように係止している。
そして、ビット90を抜きたい場合には、摺動軸70を動かさず、ボックス部80を押し込むようにする。すると、ボックス部80の内周面86に穿設されたボール逃げ溝86aが、ボール94の外側に位置することになる。すると、ボール94がボール逃げ溝86a方向に待避可能となり、この状態でビット90を引くと、図14(b)に示すように、ボール94がボール逃げ溝86a方向に移動させられ、図14(c)に示すように、ビット90が、完全に抜き取られる。
このように、ビット90が摺動軸70と別体で、摺動軸70の端部に挿嵌され、摺動軸70が、ビット90を着脱自在に係止するビット係止手段を有し、ボックス部80の摺動軸70に対する遊動位置により、ボックス部80がビット係止手段によるビット90の係止を解除することができることで、ビット90の着脱が容易で、不必要にビット90が抜け落ちることを防止することができる。
尚、実施例1及び実施例2の締付工具1,2は、耐熱性や耐食性に優れる素材を用いたり、処理(パーカライジング処理等)を施したりすることにより、高温作業用ソケットレンチとして使用可能で、半田工程のある電装品組み立て工程等の悪雰囲気下でも使用可能となる。
また、インパクトレンチと接続して摺動軸20,70の軸周りに回転させるための接続ビットを備え付けるようにすることで、人力に寄らずねじの締め付けが可能となり、作業の効率化が図れる。
さらに、ソケットレンチを挿嵌して摺動軸20,70の軸周りに回転させるためのソケットレンチ用穴を例えばキャップ54,55に穿設することで、ソケットレンチを用いて、手が十分に届かない箇所の作業において、締付工具を回すのが容易になる。
以上のように、ねじの保持がより確実に行われ、手が十分に届かない箇所の作業において、ねじの脱落を防ぐことが可能で、また、磁力を用いないため、磁力に吸着されない素材のねじでも保持でき、磁力を嫌う作業環境においても使用することができる締付工具を提供することができる。
1・・・・・締付工具
2・・・・・締付工具
6・・・・・ボルト
6a・・・・ボルト頭
6b・・・・ボルト先
8・・・・・六角穴ボルト
8a・・・・ボルト頭
8b・・・・ボルト先
8c・・・・六角穴
10・・・・筒状本体
10a・・・ハンドル穴
10b・・・ロック穴
10c・・・ロック穴
12・・・・突起部
14・・・・突起部
16・・・・ボール
20・・・・摺動軸
22・・・・ハンドル穴
24・・・・丸ねじ穴
26・・・・ボール穴
28・・・・バネ
30・・・・ボックス部
32・・・・六角穴
34・・・・アーム溝
40・・・・係止アーム
42・・・・係止ピン
44・・・・ねじ
50・・・・ハンドル
50a・・・溝
54・・・・キャップ
55・・・・キャップ
56・・・・バネ
58・・・・丸ねじ
60・・・・筒状本体
60a・・・ハンドル穴
60d・・・段差
62・・・・突起部
64・・・・突起部
70・・・・摺動軸
72・・・・ハンドル穴
74・・・・丸ねじ穴
76・・・・ビット穴
80・・・・ボックス部
82・・・・ボルト穴
84・・・・アーム溝
86・・・・内周面
86a・・・ボール逃げ溝
88・・・・遊動穴
90・・・・ビット
92・・・・ビット溝
94・・・・ボール
98・・・・ピン

Claims (11)

  1. 小ねじ、ボルト、ナット、六角穴ボルト等のねじを螺合先の螺合部に螺合するための締付工具において、
    筒状本体と、
    該筒状本体の内部に摺動可能に設けられた摺動軸と、
    該摺動軸の端部に設けられ、該筒状本体の開口端部に位置し、該ねじのねじ頭を収納するボックス部と、
    該ボックス部の外周側に、一端が該ボックス部に固定され、他端が係止ピンを有して該筒状本体よりも外側に突出する板バネ状の係止アームを備え、
    該ボックス部に該ねじのねじ頭を収納した状態で、該摺動軸を該筒状本体の開口端部とは反対方向に摺動させると、該係止アームの外側面が該筒状本体の内周面に当接して該ボックス部の内部方向に押圧されると共に、該係止ピンが該ボックス部の内部方向に移動することにより、該ねじ頭が該係止ピンにより係止され、該ねじを保持した状態で該ねじを締め付け可能となり、
    該ねじの螺合度合いに応じて、該摺動軸を該筒状本体の該開口端部方向に摺動すると、該係止アームが該筒状本体の内周面による押圧から開放されて、該係止アームの付勢力により該ボックス部の外側に突出し、該係止ピンによる該ねじ頭の係止が外れ、該ねじを保持した状態が解除されることを特徴とする締付工具。
  2. 前記係止ピンが前記ねじのねじ頭を係止した状態の前記摺動軸の位置で、前記ボックス部が前記筒状本体の内部に収まると共に、該ねじのねじ先が該筒状本体の開口端部から突出し、
    該筒状本体を該摺動軸と一体で軸周りに回転させて、該ねじを前記螺合部に螺合させると、該筒状本体の開口端部が該螺合部に当接し、さらに該筒状本体を回転させると、該ボックス部を有する該摺動軸が、該螺合部方向に該筒状本体の内部を該開口端部方向に摺動することを特徴とする請求項1記載の締付工具。
  3. 前記摺動軸を、前記係止ピンが前記ねじのねじ頭を係止した状態の位置で、前記筒状本体に固定するロック機構を備え、
    該ロック機構で該摺動軸が固定された状態で、前記ボックス部が該筒状本体の内部に収まると共に、該ねじのねじ先が該筒状本体の開口端部から突出し、
    該筒状本体を該摺動軸と一体で軸周りに回転させて、該ねじを前記螺合部に螺合させると、該筒状本体の開口端部が該螺合部に当接し、さらに該筒状本体を回転させると、該ボックス部を有する該摺動軸が、該ロック機構の固定に抗して該螺合部方向に該筒状本体の内部を該開口端部方向に摺動することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の締付工具。
  4. 前記ロック機構が、
    前記摺動軸の周面に内装され、前記筒状本体に穿設されたロック穴に係合することで該摺動軸の摺動を規制するロック部材と、
    該ロック部材を該ロック穴方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする請求項3記載の締付工具。
  5. 前記ボックス部が、前記摺動軸と別体で、
    前記ボックス部に前記ねじ頭が収納されると共に、前記ねじの前記係止ピンによる該ねじ頭の係止が外れている状態で、前記筒状本体の開口端部よりも該ねじ頭を突出させた位置で、該ボックス部が、該摺動軸の軸方向に遊動可能に該摺動軸に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の締付工具。
  6. 前記筒状本体の内周に突起を有し、前記ボックス部が前記ねじのねじ頭を収納し前記係止ピンが該ねじ頭を係止した状態で、該ボックス部が該突起に当接して前記摺動軸に対し遊動不能に固定されることを特徴とする請求項5記載の締付工具。
  7. 前記ボックス部の内部に突出するように前記摺動軸に設けられ、前記ねじ頭に挿嵌するビットを備え、
    該ビットが、該摺動軸により摺動させられることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の締付工具。
  8. 前記ビットが前記摺動軸と別体で、前記摺動軸の端部に挿嵌され、
    該摺動軸が、該ビットを着脱自在に係止するビット係止手段を有し、
    前記ボックス部の該摺動軸に対する遊動位置により、該ボックス部が該ビット係止手段による該ビットの係止を解除することを特徴とする請求項7記載の締付工具。
  9. 前記摺動軸を操作するための棒状のハンドルを、該摺動軸の軸方向と略直角に備えることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の締付工具。
  10. インパクトレンチと接続して前記摺動軸の軸周りに回転させるための接続ビットを備えることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の締付工具。
  11. ソケットレンチを挿嵌して前記摺動軸の軸周りに回転させるためのソケットレンチ用穴を備えることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の締付工具。
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