JP3200689U - ボックスレンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】持ち運ぶ際や作業の際に、ハンドル杆を落としてしまうことを防止し得るボックスレンチを提供する。【解決手段】レンチ本体2は、外側方および端方に開口された係合凹部15を備え、該係合凹部15に対応する部位に形成された第一挿通孔と、該係合凹部15のレンチ部側の端部に開口された収容孔部を備えた第二挿通孔とが一対に設けられ、さらに、該第二挿通孔の孔縁に係止溝が形成されてなり、ハンドル杆3は、先端部にドライバ先端部31を備え、基端部32に前記係止溝に嵌入可能な嵌入突部33aと、該嵌入状態で前記第二挿通孔の周縁に係合される係止突部33bとを備えたものである。かかる構成によれば、レンチ本体2とハンドル杆3とを分離すること無く、使用状態と、該ハンドル杆3を該レンチ本体2内に収容した状態とに容易に変換できる。【選択図】図7

Description

本考案は、六角ボルトや六角ナットなどを螺合または螺合解除するために用いられるボックスレンチに関する。
ボックスレンチとしては、少なくとも一端部にレンチ部を備えた筒形状のレンチ本体と、該レンチ本体に形成された挿通孔に挿通されるハンドル杆とを備えたものが知られている。このボックスレンチは、例えば、エンジンの点火プラグを取り付ける作業や取り外す作業に適用される。こうしたエンジンの製造または整備作業では、ドライバーを使用する機会も多いことから、例えば特許文献1のように、ハンドル杆の一端部にプラス又はマイナスのドライバ部を備えたボックスレンチが知られている。かかるボックスレンチによれば、作業者は、ドライバーを別に持ち歩く必要が無く、作業中に所持する工具数を少なくできる。
実開昭62−168260号公報
上述した特許文献1の従来構成は、作業の際に、レンチ本体の挿通孔にハンドル杆を挿通し、持ち運ぶ際には、該レンチ本体とハンドル杆とを分離して、該レンチ本体の外周部に形成された凹部に該ハンドル杆を収容するものである。ところが、ハンドル杆を凹部に収容する際や該凹部から取り外して挿通孔に挿通する際では、該ハンドル杆がレンチ本体と分離していることから、落としてしまう虞がある。また、凹部にハンドル杆を収容した状態で、該ハンドル杆がレンチ本体の外周で露出することから、持ち運ぶ際に、ハンドル杆が凹部から外れ易く、仮に該凹部から外れてハンドル杆を紛失してしまうと、ドライバーとして使用できなくなるだけで無く、レンチとしても使用できなくなってしまう。尚、この従来構成では、レンチ本体の凹部が弾性部材から構成され、ハンドル杆を保持できるものとしているが、該ハンドル杆を比較的容易に脱着できる程度に保持することから、凹部に収容したハンドル杆を、持ち運ぶ際に、他の工具などに引っ掛けてしまうと、前記のように外れて紛失し易くなる。
さらに、上述の従来構成では、ハンドル杆を挿通する入口側の挿通孔にキー溝が形成され、出口側の挿通孔に該キー溝が形成されていない。そのため、ハンドル杆に形成されたキーを前記キー溝に嵌入することで、レンチ本体を取手(柄)としてハンドル杆のドライバ部を回転させることができる。ところが、ハンドル杆は、入口側の挿通孔から容易に引き抜くことができ、該引き抜きを防ぐ機能を有していない。そのため、例えば、ハンドル杆のドライバ部を下向きに使用した場合には、ハンドル杆がレンチ本体から落下しないように、ネジ頭部の溝にセットする際や該ネジ頭部から外す際などに、該ハンドル杆を支える必要がある。仮に、エンジンの整備中に、ハンドル杆がエンジンルーム内に落下してしまうと、該ハンドル杆を拾うために多くの労力と時間とを要することもあり得る。
本考案は、上記の問題点を解決するものであり、レンチ本体とハンドル杆とを分離することなく持ち運び及び保管できると共に、ドライバー作業の際にもハンドル杆の落下という問題を抑制し得るボックスレンチを提供することを目的とする。
本考案は、筒形状を成し、一端部にレンチ部を備え、且つ他端部に互いに対向する一対の挿通孔が形成されたレンチ本体と、前記挿通孔に挿通される長尺状のハンドル杆とを備えたボックスレンチにおいて、前記レンチ本体は、その他端部に、筒内側へ窪む、外側方および端方に開口された係合凹部を備え、前記一対の挿通孔が、係合凹部に対向する部位に形成された第一挿通孔と、前記ハンドル杆を該レンチ本体内部に収容するために該係合凹部のレンチ部側の端部に開口形成された収容孔部を備えた第二挿通孔とから構成され、さらに、該第二挿通孔の孔縁に係止溝が形成されてなり、前記ハンドル杆は、先端部に、プラス又はマイナスのドライバ先端部を備え、基端部に、前記第二挿通孔の係止溝に嵌入可能な嵌入突部と、該係止突部を係止溝に嵌入した状態で該第二挿通孔の周縁に係合される係止突部とを備えたものであることを特徴とするボックスレンチである。
かかる構成にあっては、レンチとして使用する場合、ハンドル杆をレンチ本体の第一挿通孔と第二挿通孔とに挿通し、該ハンドル杆を取手(柄)として作業者により回転される。また、ドライバーとして使用する場合には、該ハンドル杆をレンチ本体の第一挿通孔と第二挿通孔とに挿通し、さらに該ハンドル杆の嵌入突部を該第二挿通孔の係止溝に嵌入し且つ係止突部を該第二挿通孔の周縁に係合することで、該レンチ本体を取手として作業者により回転される。ここで、ドライバーとして使用する場合には、作業者が掌や指でハンドル杆の基端部を押さえながらレンチ本体を回転させることができるため、使用中に該ハンドル杆が第二挿通孔側へ移動せずに利用できる。さらに、ドライバ先端部を下向きに使用した場合にあっても、ハンドル杆が落下することが無い。そのため、エンジン整備中にハンドル杆をエンジンルーム内に落下してしまう等の上述した従来の問題点を生じない。
また、本考案の構成を持ち運ぶ際や保管する際には、ドライバ先端部を第一挿通孔から引き抜いて、ハンドル杆を該レンチ本体の長手方向に沿うように回転させ、該レンチ本体内部に挿入する。そして、ハンドル杆の嵌入突部および/又は係止突部が該第二挿通孔の周縁に係止することによって、該ハンドル杆は、基端部が係合凹部の外側に配され且つ基端部より先端側の部分がレンチ本体内部に収容される。このようにハンドル杆は、レンチ本体と分離すること無く、該レンチ本体の内部に収容されることから、作業現場で持ち運ぶ際や保管の際などで落としてしまうという問題を可及的に抑制できる。また、このように収容した状態(以下、収容状態という)と上記したレンチやドライバーとして使用する状態(以下、使用状態という)とは、ハンドル杆を第二挿通孔に挿通したままで、レンチ本体の長手方向と横方向とに回転させることによって容易に行い得る。そのため、前記収容状態と使用状態とに変換する作業に要する負担が小さく、レンチやドライバーとして用いる作業の作業効率の向上に寄与する。さらに、前記の収容状態では、ハンドル杆がレンチ本体の内部に収容されることから、持ち運び易いと共に、該持ち運びや保管の際に要するスペースも可及的に少ないという利点もある。
尚、本考案にあって、ハンドル杆の嵌入突部と係止突部とは、夫々に異なる形状の構成であるだけでなく、同一形状のものとし、一方を嵌入突部として使用した場合に、他方が係止突部として使用されるようにしても良い。
上述した本考案のボックスレンチにあって、ハンドル杆は、ドライバ先端部寄りの部位に周設された凹溝に、レンチ本体の第一挿通孔を挿通可能とし且つ第二挿通孔を挿通不能とするOリングが配設されている構成が提案される。
かかる構成によれば、ハンドル杆が第二挿通孔を挿通した状態で保持されることから、該ハンドル杆とレンチ本体とが一体物として保たれる。そのため、作業現場で持ち運ぶ際などで、ハンドル杆がレンチ本体から分離して落ちてしまうという問題を一層防止することができる。
上述した本考案のボックスレンチにあって、第二挿通孔は、その収容孔部が、係合凹部のレンチ部側の端部をレンチ本体の長手方向に貫通するように開口形成され、該収容孔部と、第一挿通孔を臨む横孔部とが連成されてなるものである構成が提案される。
かかる構成によれば、ハンドル杆を、第二挿通孔に挿通したまま、レンチ本体の長手方向と横方向とに一層容易に回転させることができるため、上記した収容状態と使用状態とに一層容易に変換できる。
本考案のボックスレンチは、上述したように、ハンドル杆を、レンチ本体から分離することなく、該レンチ本体の内部に収容することができるから、作業者が持ち運ぶ際や保管する際に該ハンドル杆を落として紛失してしまうという問題を可及的に抑制できる。また、ドライバーとして使用する際に、ハンドル杆のドライバ先端部を下向きに使用しても、該ハンドル杆を落としてしまうことが無く、エンジン整備中などに該ハンドル杆をエンジンルーム内に落としてしまうという問題を生じない。
本考案にかかるボックスレンチ1の、レンチとして使用可能な状態を示す、(a)平面図と、(b)正面図である。 ボックスレンチ1のドライバーとして使用可能な状態を示す、(a)平面図と、(b)正面図である。 ドライバーとして使用可能な状態を示す、(a)第二挿通孔22側の側面図と、(b)縦断面図である。 (a)レンチ本体2の拡大平面図と、(b)レンチ本体2の上端部を拡大して示す縦断面図である。 ボックスレンチ1の収容状態を示す、(a)平面図と、(b)正面図である。 ボックスレンチ1の収容状態を示す縦断面図である。 ボックスレンチ1の、使用状態と収容状態との変換を示す説明図である。
本考案の実施例を、添付図面を用いて詳述する。
本実施例のボックスレンチ1は、汎用エンジンに配設される点火プラグを取り付け又は取り外す作業に使用されるものであり、図1に示すように、略円筒状のレンチ本体2と略丸棒状のハンドル杆3とから構成されている。レンチ本体2とハンドル杆3とは、鋼材などの金属材からなる。尚、本実施例を説明する際には、便宜上、レンチ本体2の長手方向で上下方向を規定して説明するが、このことは、本考案が下記の実施例で定めた方向にのみ限定されて使用されるものではない。ここで、レンチ本体2の下端が、本発明にかかるレンチ本体の一端であり、レンチ本体2の上端が、本発明にかかるレンチ本体の他端である。
レンチ本体2は、図1〜3に示すように、下端部にレンチ部11を備え、上端部に第一挿通孔21と第二挿通孔22とを備える。レンチ部11は、六角形状に下方開口する形状を成し、上記の点火プラグの締付ナット部(図示せず)に外嵌されることで、該点火プラグを回転させることができる。さらに、レンチ部11の直上には、レンチ本体2の内部に、略円筒形状の保護筒体8が装着されている。この保護筒体8は、その外周面に外側方へ突出する突部を備え、該突部がレンチ本体2に開口された孔部に嵌合されることによって、該レンチ本体2の所定位置で保持される(図示せず)。保護筒体8は、ゴム製であり、レンチ部11内に点火プラグを嵌入した際に、該点火プラグの碍子(図示せず)を外嵌して保護するものである。尚、本実施例では、保護筒体8をゴム製のものとしたが、これに限らず、該保護筒体8がプラスチック製や金属製のものであっても良い。さらには、保護筒体8を設けない構成とすることもできる。また、前記のレンチ部11は、一般的なボックスレンチと同様のものを適用できることから、その詳細については省略する。
レンチ本体2は、その長さが、ハンドル杆3の長さよりも長く設定されている。さらに、レンチ本体2の長さは、後述するようにハンドル杆3を該レンチ本体2の内部に収容した状態で、該ハンドル杆3の先端が、上記の保護筒体8の上端と接触しないように設定されている(図6参照)。ここで、本実施例では、レンチ本体2をハンドル杆3よりも長いものとしたが、これに限らず、該レンチ本体2が、ハンドル杆3と略同じ長さとしても良いし、又は該ハンドル杆3よりも短いものとしても良い。
レンチ本体2の上端部には、筒内側へ窪む係合凹部15が形成されている。係合凹部15は、レンチ本体2の外周の一部分を、筒内方へ湾曲状に窪ませて形成されており、外側方と上端方に開口された形状を成す。係合凹部15は、図4に示すように、レンチ本体2の外周面から滑らかに連成されており、左右の側壁部15a,15aと、下端側の下壁部15bと、内底部15cとから構成される。本実施例にあって、係合凹部15は、その深さ(該係合凹部15の外側方における仮想外周面から、内底部15cまでの径方向距離)が、上記のハンドル杆3の外径よりも大きく、さらに、内底部15cの曲率半径が、該ハンドル杆3の外半径と略同じか、又は大きくなるように設定されている。
レンチ本体2の上端部には、上記の係合凹部15と対向する部位に、第一挿通孔21が開口形成されている。さらに、第一挿通孔21と対向するように、第二挿通孔22が開口形成されている。これら第一挿通孔21と第二挿通孔22とは、上記のハンドル杆3を挿通可能とするように形成されている。また、第二挿通孔22は、係合凹部15の内底部15cに形成された横孔部23と、該係合凹部15の下壁部15bに形成された収容孔部24とが連成されてなる。ここで、横孔部23は、第一挿通孔21を臨むように、内底部15cを横方向に貫通して形成されている。収容孔部24は、下壁部15bを上下方向に貫通し、該下壁部15bの下端まで開口するように形成されている。すなわち、収納孔部24が形成された部位は、係合凹部15のレンチ部11側の端部(下壁部15b)である。また、第二挿通孔22の収容孔部24の孔縁には、キー溝形状の係止溝26が形成されている。本実施例にあって、前記係止溝26は、収容孔部24の下端から下方へ連成されている。
一方、ハンドル杆3は、図1〜3に示すように、その先端部に、プラスのドライバ先端部31を備え、基端部32に、外側方へ突出するキー突部33a,33bが形成されている。二個のキー突部33a,33bは、略同一の形状を成し、基端部32の周方向で互いに略180度離間した部位に夫々形成されている。これらキー突部33a,33bは、上記したレンチ本体2の係止溝26に嵌入可能に形成されている。そして、図2,3のように、ハンドル杆3を、横方向に向けて、第一挿通孔21と第二挿通孔22とに挿通させた場合に、キー突部33a,33bの一方を係止溝26に嵌入でき、該嵌入した状態で、他方を第二挿通孔22の横孔部23の周縁に係合できる。これにより、ハンドル杆3が、第二挿通孔22から抜け出てしまうことが無い。ここで、キー突部33a,33bは、どちらを係止溝26に嵌入しても良く、該嵌入しない方が横孔部23の周縁に係合することとなる。すなわち、本実施例にあっては、キー突部33a,33bのいずれか一方により、本考案にかかる嵌入突部が構成され、他方により、本考案にかかる係止突部が構成される。
さらに、ハンドル杆3には、ドライバ先端部31寄りの部位に、凹溝(図示せず)が周設されており、該凹溝にOリング35が装着されて保持されている。このOリング35は、凹溝に装着された状態で、ハンドル杆3の外周面よりも径方向外側に突出しており、第一挿通孔21を挿通可能であるものの、第二挿通孔22を挿通不能である。すなわち、第一挿通孔21は、その孔径が、Oリング35の外径以上となるように形成され、第二挿通孔22は、その横方向の孔幅が、Oリング35の外径よりも小さくなるように形成されている。こうしたOリング35は、その装着前にハンドル杆3を、その先端から、第二挿通孔22と第一挿通孔21とを挿通させ、該挿通させた状態で、前記凹溝に装着される。このようにOリング35が装着されたハンドル杆3は、レンチ本体2と分離不能に一体化される。この一体化した状態で、ハンドル杆3は、Oリング35が第二挿通孔22に係止される位置と、基端部のキー突部33a,33bが第二挿通孔22に係止される位置との間で移動可能である。尚、レンチ本体2とハンドル杆3とを分離させるためには、該ハンドル杆3からOリング35を取り外せば良い。
次に、上述した本考案のボックスレンチ1の使用態様について説明する。
ボックスレンチ1は、点火プラグの取り付け作業や取り外し作業を行う場合、図1のように、ハンドル杆3を、レンチ本体2と略直交する横向きにして第一挿通孔21と第二挿通孔22とに挿通させる。この状態で、レンチ本体2のレンチ部11を、点火プラグの締付ナット部に外嵌し、作業者がハンドル杆3を持って回転させることにより、該点火プラグを取り付け又は取り外すことができる。このようにボックスレンチ1をレンチとして使用する場合には、ハンドル杆3が、レンチ本体2を回転させるために作業者により操作される取手(柄)となる。
一方、ハンドル杆3のドライバ先端部31をプラスドライバーとして使用する場合には、図2,3のように、該ハンドル杆3を横向きにして第一挿通孔21と第二挿通孔22とに挿通し、該第一挿通孔21の外側方向へ移動させる。そして、キー突部33a,33bの一方を第二挿通孔22の係止溝26に嵌入させ、かつ他方を該第二挿通孔22の横孔部23の周縁に係合させる。これにより、ハンドル杆3は、レンチ本体2に対して回転不能となり、且つ第一挿通孔21の外側方へ移動不能となる。この状態で、ドライバ先端部31をボルトやネジの頭の溝に嵌入し、作業者がハンドル杆3の基端部32を押さえつつレンチ本体2を回転させることにより、該ボルト等を締め付けたり緩めたりすることができる。このようにボックスレンチ1をドライバーとして使用する場合には、レンチ本体2が、ハンドル杆3を回転させるために作業者により操作される取手(柄)となる。
尚、ボックスレンチ1は、上述したようにレンチ本体2とハンドル杆3とが分離不能となっていることから、レンチやドライバーとして使用する際に、少なくともハンドル杆3とレンチ本体2とのいずれか一方を持っていれば、他方を落としてしまうことが無い。例えば、上述した従来構成のように、レンチ本体とハンドル杆とが分離するものである場合、ドライバーとして使用した際にレンチ本体のみを持っていると、ハンドル杆が外れて落ちてしまうことがあり得る。そして、エンジンルーム内にハンドル杆を落としてしまうと、拾うために無用な労力と時間とを要し、作業者の負担となる。こうした負担は、本考案のボックスレンチ1では生じない。
また、ボックスレンチ1を持ち運ぶ際や保管する際には、図7(a)のように、第一挿通孔21と第二挿通孔22とに挿通した状態のハンドル杆3を、第二挿通孔22の外側方へ引っ張って、そのドライバ先端部31を第一挿通孔21から抜き出し、レンチ本体2の筒内部に位置させる。この状態で、図7(b)のように、横向きのハンドル杆3を、第二挿通孔22に挿通した部位を中心として、上方へ回転させて、該ハンドル杆3を上下方向に沿って起立させる。すなわち、ハンドル杆3が、横向きで第二挿通孔22の横孔部23を挿通していた状態から、縦向きで該第二挿通孔22の収容孔部24を挿通する状態へ回転変換される。そして、図7(c)のように、縦向きのハンドル杆3を、第二挿通孔22を挿通したまま、下方へ移動させることによって、基端部32のキー突部33a,33bが第二挿通孔22の周縁に係止されて、該基端部32がレンチ本体2の係合凹部15の外側に配置され且つ該基端部32より先端側が該レンチ本体2の内部に収容される。
ここで、ハンドル杆3の基端部32が配置される係合凹部15は、その深さがハンドル杆3の外径以上であり、かつ第二挿通孔22の収容孔部24は、該係合凹部15の下壁部15bの下端まで開口されていることから、図5,6のように、ハンドル杆3は、レンチ本体2の長手方向と略平行な状態で、該レンチ本体2の内部に収容される。さらに、係合凹部15の曲率半径がハンドル杆3の外半径と略同じか大きく設定されていることから、該ハンドル杆3の基端部32が係合凹部15内にほぼ収まる。こうしたことから、ハンドル杆3をレンチ本体2の内部に収容した状態で、ハンドル杆3の基端部32がレンチ本体2の外側方へほとんど突出しないため、持ち運ぶ際に、何かに引っ掛けてしまうことを可及的に抑制できる。さらに、持ち運ぶ際や保管する際に要するスペースを可及的に小さくできる。
上述したように、本考案のボックスレンチ1は、レンチ本体2とハンドル杆3とが分離不能であることから、レンチやドライバーとして使用する際、または作業者が持ち運ぶ際などで、一方を落としてしまうことが無い。そのため、上述した従来構成のように、ハンドル杆を落として紛失したり、エンジンルーム内に落として拾うことに労力を要したりすること等を可及的に抑制できる。さらに、上述したように、ハンドル杆3をレンチ本体2の内部に収容して持ち運ぶことができるため、持ち運ぶ途中で該ハンドル杆3を何かに引っ掛けてしまうことも防止できる。また、ハンドル杆3を、第一挿通孔21と第二挿通孔22とに挿通した使用状態と、レンチ本体2の内部に収容した収容状態とに、横方向の移動と回転と上下方向の移動とを行うだけで、比較的容易に変換できる。こうした変換作業は、上述した従来構成のようにハンドル杆を取り外して装着するという作業に比して容易であり、作業者にかかる負担も軽減され得る。
本考案は、上述した実施例の形態に限らず本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
1 ボックスレンチ
2 レンチ本体
3 ハンドル杆
11 レンチ部
15 係合凹部
21 第一挿通孔
22 第二挿通孔
23 横孔部
24 収容孔部
26 係止溝
31 ドライバ先端部
32 基端部
33a,33b キー突部(嵌入突部、係止突部)
34 凹溝
35 Oリング

Claims (3)

  1. 筒形状を成し、一端部にレンチ部を備え、且つ他端部に互いに対向する一対の挿通孔が形成されたレンチ本体と、
    前記挿通孔に挿通される長尺状のハンドル杆と
    を備えたボックスレンチにおいて、
    前記レンチ本体は、
    その他端部に、筒内側へ窪む、外側方および端方に開口された係合凹部を備え、
    前記一対の挿通孔が、係合凹部に対向する部位に形成された第一挿通孔と、前記ハンドル杆を該レンチ本体内部に収容するために該係合凹部のレンチ部側の端部に開口形成された収容孔部を備えた第二挿通孔とから構成され、
    さらに、該第二挿通孔の孔縁に係止溝が形成されてなり、
    前記ハンドル杆は、
    先端部に、プラス又はマイナスのドライバ先端部を備え、
    基端部に、前記第二挿通孔の係止溝に嵌入可能な嵌入突部と、該係止突部を係止溝に嵌入した状態で該第二挿通孔の周縁に係合される係止突部とを備えたものであることを特徴とするボックスレンチ。
  2. ハンドル杆は、ドライバ先端部寄りの部位に周設された凹溝に、レンチ本体の第一挿通孔を挿通可能とし且つ第二挿通孔を挿通不能とするOリングが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のボックスレンチ。
  3. 第二挿通孔は、
    その収容孔部が、係合凹部のレンチ部側の端部をレンチ本体の長手方向に貫通するように開口形成され、
    該収容孔部と、第一挿通孔を臨む横孔部とが連成されてなるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボックスレンチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110037739A (zh) * 2019-04-13 2019-07-23 王志愿 一种医疗用胎心仪器

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