JP5312509B2 - 落下防止具 - Google Patents

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Description

本発明は、主として高所作業においてボルトまたはナットの落下を防止するための落下防止具に関する。
従来から、鉄塔等の構造物の組立作業や補修作業或いは電柱の装柱の着脱作業などのように、比較的高所で作業する場合には、ボルトやナット等の資材を落下させてしまうと、資材の損傷や遺失を招くうえ、落下場所に存在していた物品や等にも損傷を与えてしまう虞がある。
特に、鉄塔や電柱での高所作業では、素手による作業では感電防止対策として厚い絶縁手袋を着用して作業する場合が多いことから、ボルトやナットのような小さなものは把持し難く、作業中に過って取り落としてしまう可能性もある。
一般的に、このような高所作業では、作業現場周辺の資材落下想定範囲に作業区画を設定するが、その予定作業区画の範囲内に重量物等の動かし難い構造物があるなど、充分な作業区画を確保することができない場合もある。
このため、ボルトやナット等を作業中に落下し難くするために、クリップによりボルトのネジ部を挟持する落下防止具が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
しかしながら、このようなボルトのネジ部を保持するクリップでは、ナットを保持することができず、充分な落下防止具とは言い難いという問題が生じていた。
そこで、弾性キャップ具によりボルト・ナットを別々に保持する落下防止具が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
特開2009−041741号公報 特開2005−287168号公報
しかしながら、ボルト・ナットを独立して保持する弾性キャップ具では、必要な組数の倍の弾性キャップ具を必要とするばかりでなく、比較的厚肉で重いゴム等の弾性体でボルト・ナットを独立して保持していることと相俟って、作業者の持ち運びの負担が大きいといった問題が生じていた。
また、ボルト・ナットを独立して保持することから、複数組のボルト・ナットを保持して作業を行っていた際、特に、ナットは弾性キャップ具内に完全収納されていることから、目視し難く、使用済みの空キャップ具と使用前のキャップ具とを区別することができず、作業工数が増してしまうという問題が生じていた。
しかも、ダブルナット方式での螺合の場合、ナットを保持する弾性キャップ具数も増えてしまい、上述した持ち運びや作業工数等の作業者負担はさらに増えてしまう。
本発明は上述のかかる事情に鑑みてなされたものであり、軽量で必要な組数で足りることができ、作業者の持ち運びや作業時の負担を軽減することができる落下防止具を提供することを目的とする。
また、ダブルナット方式での螺合にあっても、作業者負担を軽減することができる落下防止具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の落下防止具は、ボルトにナットを螺合した状態でボルトのネジ先端部を含むナットをボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持する落下防止具であって、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されてボルトのネジ先端部を含むナットを保持する保持具と、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されて前記保持具を収納保持する略円筒形状のキャップ具と、前記保持具と前記キャップ具とを連結する紐状の連結具と、を備え、前記保持具は、ボルトのネジ部が貫通し且つナットのボルト頭部側の面(以下、「ボルト頭部側面」という。)を内面で支持する支持部と、ネジ先端部を含むナットを収納する収納部と、ネジ先端部を含むナットを前記収納部に挿入する開口部と、を備え、前記連結具は、前記保持具を前記キャップ具に収納した状態でネジ部先端側の端部に両端が連結されていることを特徴とする。
本発明の落下防止具によれば、軽量で必要な組数で足りることができ、作業者の持ち運びや作業時の負担を軽減することができる。
前記キャップ具には、軸線方向に沿い且つ両端に跨るスリットが形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ボルトおよびナットを取り外した後には、保持具とキャップ具とが分離するため、ナットのみを保持したままのものとを容易に区別することができ、ナットを探すといった面倒を無くすことができる。
前記収納部は、ナットを嵌合保持するナット収納保持部と、ワッシャを保持するワッシャ収納保持部と、を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、ボルトとナットの間にワッシャが存在する場合でも、ボルトをナットから外した後にナットをボルトに螺合する際の作業を容易に行うことができ、作業中のワッシャの脱落を防ぐことができる。
前記キャップ具は、前記ワッシャ収納保持部の開放端を覆う庇状のナット支持部と、前記ワッシャ収納保持部のみを覆う略円筒形状のネジキャップ具と、を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、キャップ具のより一層の小型化並びに軽量化に貢献することができる。
本発明の落下防止具は、軽量で必要な組数で足りることができ、作業者の持ち運びや作業時の負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具を示す要部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具を示し、(A)は保持具にボルト・ナットを保持させた状態の要部の分解斜視図、(B)は要部の組み付け状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具に適用される保持具を示し、(A)は保持具の正面図、(B)は保持具のA−A断面図、(C)は保持具の背面図、(D)は保持具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具に適用されるキャップ具を示し、(A)はキャップ具の正面図、(B)はキャップ具の側面図、(C)はキャップ具の背面図、(D)はキャップ具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具における使用例を示し、(A)はボルト・ナット保持状態の落下防止具の平面図、(B)はナット保持状態の落下防止具の平面図、(C)はボルト・ナット非保持状態の落下防止具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の応用例を示す要部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の応用例1の落下防止具を示し、(A)はボルト・ナット保持状態の要部の分解斜視図、(B)は要部の組み付け状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の応用例2の落下防止具を示す要部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の応用例2の落下防止具を示し、(A)はボルト・ナット保持状態のナット取り外し前の要部の分解斜視図、(B)はボルト取り外し・ナット保持状態の要部の分解斜視図、(C)は要部の組み付け状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例2の落下防止具を示す要部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例2の落下防止具を示し、(A)は保持具にボルト・ナットを保持させた状態の要部の分解斜視図、(B)は要部の組み付け状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例2の落下防止具に適用される保持具を示し、(A)は保持具の正面図、(B)は保持具のB−B断面図、(C)は保持具の背面図、(D)は保持具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具を示す要部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具を示し、(A)は保持具にボルト・ナットを保持させた状態の要部の分解斜視図、(B)は要部の組み付け状態の側面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具に適用される保持具を示し、(A)は保持具の正面図、(B)は保持具のC−C断面図、(C)は保持具の背面図、(D)は保持具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具に適用されるキャップ具を示し、(A)はキャップ具の正面図、(B)はキャップ具の側面図、(C)はキャップ具の背面図、(D)はキャップ具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具に適用される変形例を示し、(A)は保持具にボルト・ナットを保持させた状態の要部の分解斜視図、(B)は要部の組み付け状態の斜視図である。
次に、本発明の一実施形態に係る落下防止具について、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の落下防止具における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
[実施例1]
まず、本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具について図1乃至図7を用いて説明する。
(全体構成)
図1及び図2において、1はボルト、2はボルト1のネジ部、4はネジ部2に螺合されたナットである。尚、本発明においては、ナット4はネジ部2の先端が突出する程度に螺合されていれば良い。
また、図1及び図2において、本発明の一実施形態に係る落下防止具10は、ネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具11と、保持具11を収納保持する略円筒形状のキャップ具12と、保持具11とキャップ具12とを連結する紐状の連結具13と、を備え、ボルト1にナット4を螺合した状態でネジ部2の先端部分を含むナット4をボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持することができる。尚、本実施例1においては、保持具11とキャップ具12とは、その軸線方向に沿う長さL1,L2は略同一、若しくはキャップ具12の長さL2の方が長く設定されている。
(保持具11の構成)
保持具11は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート)から一体に成形されており、ネジ部2が貫通すると共に、図2(A)に示すように、ナット4のボルト頭部側面を内面で支持する支持部14と、ネジ先端部を含むナット4を収納する収納部15と、ネジ先端部を含むナット4を収納部15に挿入する開口部16と、を備えている。
本実施例においては、保持具11は、例えば、断面正六角形状の筒体の少なくとも隣り合う二面を軸線方向に沿って切断したような形状を呈している。尚、ここでの切断とは、実際の加工技術としての切断を意味するものではなく、全体形状を説明するための便宜上のものであるが、実際に切断加工によって形成しても良い。
具体的には、収納部15は、図3に示すように、開口部16の開口端面の一部を形成するように互いに対向する一対の側壁17と、開口部16に対向して側壁17に連なる底壁18と、支持部14に対向するように側壁17の一端間に配置された端壁19と、を一体に備え、この側壁17と底壁18とによってナット4の隣り合う二面を除く四面を支持する。また、支持部14は、これら側壁17と底壁18の一端から軸線方向(中心)に向って屈曲された壁面から構成されている。尚、端壁19には、紐状の連結具13の一端を接続する接続穴19aが形成されている。
(キャップ具12の構成)
キャップ具12は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩ビ等)から略円筒形状に一体に成形されており、その内径はナット4の最大径と略一致している。これにより、ナット4を収納した状態の保持具11をキャップ具12の内部に挿入した際に、保持具11がキャップ具12から抜け難い収納保持状態とすることができる。また、キャップ具12には、図4に示すように、軸線方向に沿い且つ両端に跨るスリット20と、その一端に軸線方向(中心)に向って屈曲されて保持具11の奥行き方向のストッパとして機能する端壁21と、スリット20とは反対側の端壁21を軸線方向沿って切起こし状に突出させた舌片22と、が形成されている。尚、本実施例においては、舌片22に穴22aを形成することにより、連結具13の他端が接続される。
スリット20は、例えば、塑性変形可能な金属からキャップ具12を形成した場合、その内径を拡大・縮小調整することによりナット4の最大径との関係を略一致させ、キャップ具12による保持具11の保持力を増大させることができる。また、スリット20にナット4の角部を露出させることでキャップ具12による保持具11の保持力をより一層増大させることが可能となる。さらに、連結具13の保持具11側の端部はスリット20を通じてキャップ具12の内外に位置させることができることから、ボルト1およびナット4を取り外した後には、保持具11とキャップ具12とを見掛け上で分離させることができる。
従って、ボルト1を所定の締結穴(図示せず)に挿入し、ナット4をそのボルト1に螺号させる際に、例えば、図5(A)に示すように、ボルト1とナット4とを保持した落下防止具10と、図5(B)に示すように、ナット4のみを保持した落下防止具10と、図5(C)に示すように、全くの空の落下防止具10(保持具11)とを容易に区別することができ、ボルト1にナット4を螺合させる際の作業性を向上することができる。
(使用例)
このような構成においては、図1に示すように、予めボルト1のネジ部2にナット4を螺合させておき、図2(A)に示すように、ネジ部2の先端部分を含むナット4を開口部16から収納部15に挿入する。
この状態から、図2(B)に示すように、保持具11をキャップ具12に挿入し、端壁19を端壁21に突き当ててキャップ具12に保持具11を完全収納することにより、キャップ具12に保持具11を収納保持することができる。
また、連結具13により作業者のベルト(図示せず)等に吊り下げることにより、ナット4が支持部14に当接した抜け止め状態でボルト1とナット4とを保持することができる。
そして、所定の作業場では、ボルト1をナット4から抜き、所定の締結穴へと挿入する。この際、ボルト1は比較的大きな長尺物であることから、例え、作業者が絶縁手袋をしていても、作業中に過って落下させてしまうことは少ない。
また、ナット4は、この状態では落下防止具10に収納されたままであるため、落下することはない。
さらに、ナット4は、この落下防止具10に収納されたままネジ部2の先端部分が突出する程度にまで仮螺合させた後、キャップ具12から保持具11を抜き出して本螺合することにより、過って落下させてしまうことを抑制することができる。
(応用例1)
ところで、保持具11は、例えば、図6及び図7に示すように、一つのボルト1に二つのナット4を螺合したダブルナット状態での収納保持も可能である。この際、上記実施例1と同一の保持具11及びキャップ具12を用いる場合には、ナット4の大きさを考慮してネジ部2の突出量を調整することで2つのナット4とネジ部2の先端部とを収納することが可能となるが、ダブルナット用に軸線方向に長い専用のものを用いても良い。
(応用例2)
また、保持具11は、例えば、図8及び図9に示すように、被締結部(図示せず)に取り付けたボルト1と螺合状態のナット4がネジ部2から離脱する直前でナット4を保持具11に保持させた後に(図9(A))、ボルト1又はナット4の一方を回転させてナット4をネジ部2から離脱させ(図9(B))、被締結部からボルト1を離脱した後に再びナット4にボルト1を螺合する(図9(C))ことによって、使用済みのボルト・ナットを持ち歩くことも可能である。
[実施例2]
次に、本発明の一実施形態に係る実施例2の落下防止具について図10乃至図12を用いて説明する。
尚、本実施例2におけるキャップ具は上記実施例1で示したキャップ具12と同一のものを用いていることから、ここでは実施例1と同一の符号を付してその説明を省略する。
(全体構成)
図10及び図11において、本発明の一実施形態に係る落下防止具30は、ネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具31と、保持具31を収納保持する略円筒形状のキャップ具12と、保持具31とキャップ具12とを連結する紐状の連結具13と、を備え、ボルト1にナット4を螺合した状態でネジ部2の先端部分を含むナット4をボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持することができる。尚、本実施例2においては、保持具31とキャップ具12とは、その軸線方向に沿う長さL1,L2は略同一、若しくはキャップ具12の長さL2の方が長く設定されている。
(保持具31の構成)
保持具31は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート)から一体に成形されており、ネジ部2が貫通すると共に、図11(A)に示すように、ナット4のボルト頭部側面を内面で支持する支持部34と、ネジ先端部を含むナット4を収納する収納部35と、を備えている。
本実施例においては、保持具31は、例えば、断面正六角形状の筒体の少なくとも隣り合う二面と対向する二面の各一部を軸線方向に沿って切断したような形状を呈している。尚、ここでの切断とは、実際の加工技術としての切断を意味するものではなく、全体形状を説明するための便宜上のものであるが、実際に切断加工によって形成しても良い。
具体的には、収納部35は、図12に示すように、互いに対向する一対の側壁37と、ナット4の対向する二面に対応する側壁37の一端間に配置された端壁39と、を一体に備え、一対の側壁37によってナット4の隣り合う二面を除く四面を挟持する。また、支持部34は、側壁37の一端から軸線方向(中心)に向って屈曲された壁面から構成されている。尚、端壁39には、紐状の連結具13の一端を接続する接続穴39aが形成されている。
これにより、保持具31は、ナット4の六面のうち、各三面に跨るようにナット4を挟持することができる。
従って、ネジ部2の先端部分を含むナット4は、支持部34を開くことにより収納部35に収納することができ、図11(A)に示すように、このまま支持部34を閉じることによりナット4を挟持することができる。これにより、支持部34の隙間は実質的に開口部を兼用している。
そして、この状態から、図11(B)に示すように、保持具31をキャップ具12に挿入することにより、キャップ具12に保持具31を収納保持することができる。
[実施例3]
次に、本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具について図13乃至図16を用いて説明する。
(全体構成)
図13及び図14において、本発明の一実施形態に係る落下防止具40は、ネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具41と、保持具41を収納保持する略円筒形状のキャップ具42と、保持具41とキャップ具42とを連結する紐状の連結具13と、を備え、ボルト1にナット4を螺合(ワッシャ3を含む)した状態でネジ部2の先端部分を含むナット4をボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持することができる。尚、本実施例3においては、保持具41とキャップ具42とは、その軸線方向に沿う長さL3,L4は、ワッシャ3の厚さに相当する分だけ保持具41の長さL3の方が長く設定されている。尚、上記実施例1で示した端壁19と端壁21との突き当てによる奥行き方向の位置決めは、本実施例においては不要であるため、保持具41の長さL3よりもキャップ具42の長さL4の方が長くても良い。
(保持具41の構成)
保持具41は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート)から一体に成形されており、ネジ部2が貫通すると共に、図14(A)に示すように、ワッシャ3のボルト頭部側面を内面で支持する支持部44と、ネジ先端部を含むナット4を収納する収納部45と、ネジ先端部を含むナット4を収納部45に挿入する開口部46と、を備えている。
収納部45は、図15に示すように、ワッシャ3を収納保持するワッシャ収納保持部47と、ナット4およびネジ部2を収納保持するナット収納保持部48と、を備えている。
ワッシャ収納保持部47は、ワッシャ3の前面を支持部44で支持すると共に、ワッシャ3の外周の略半分を支持する周面49と、ワッシャ3の背面を支持する段差面50と、を備えている。
ナット収納保持部48は、段差面50の内側に位置し、開口部46の開口端面の一部を形成するように互いに対向する一対の側壁51と、開口部46に対向して側壁51に連なる底壁52と、支持部44に対向するように側壁51の一端間に配置された端壁53と、を一体に備え、ワッシャ3をワッシャ収納保持部47へ収納すると共に、ナット4とネジ部2の先端側をナット収納保持部48へ収納する。このとき、側壁51内面は、ナット4の対向する側面を支持し、底壁52内面は、ナット4の側面に隣接する下側の隣り合う二面を支持する。これによりナット4は、ナット収納保持部48に対して回転しない状態で保持される。
尚、端壁53には、紐状の連結具13の一端を接続する接続穴53aが形成されている。
(キャップ具42の構成)
キャップ具42は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩ビ等)から略円筒形状に一体に成形されており、その内径はナット収納保持部48の最大径と略一致している。これにより、ナット4とネジ部2を収納した状態のナット収納保持部48をキャップ具42の内部に挿入した際に、ナット収納保持部48がキャップ具42から抜け難い収納保持状態とすることができる。また、キャップ具42には、図16に示すように、軸線方向に沿い且つ両端に跨るスリット54と、一端側(挿入口)に位置してワッシャ収納保持部47の開放端を覆うことによりワッシャ収納保持部47に収納保持されないワッシャ3の外周の一部を支持するようにオーバーハングされた庇部55と、他端側(奥行き側)に突出された舌片56と、が形成されている。尚、本実施例においては、舌片56に穴56aを形成することにより、連結具13の他端が接続される。
(使用例)
このような構成においては、図13に示すように、予めボルト1のネジ部2にワッシャ3を挿入しておくと共にナット4を螺合させておき、図14(A)に示すように、ネジ部2の先端部分を含むナット4を開口部46から、ワッシャ収納保持部47にワッシャ3を、ナット収納保持部48にナット4とネジ部2を、それぞれ挿入する。
この状態から、図14(B)に示すように、ナット収納保持部48をキャップ具42に挿入し、ワッシャ収納保持部47の背面をキャップ具42の挿入口側の開口端(一端)に突き当ててナット収納保持部48を完全収納することにより、キャップ具42にナット収納保持部48を収納保持すると共に、ワッシャ3のワッシャ収納保持部47に収納保持されない外周一端を庇部55で支持する。
また、連結具13により作業者のベルト(図示せず)等に吊り下げることにより、ナット4が側壁51と底壁52に当接した抜け止め状態でボルト1とナット4とワッシャ3とを保持することができる。
そして、所定の作業場では、作業者がボルト1をワッシャ3とナット4から抜き、所定の締結穴へと挿入する。この際、ボルト1は比較的大きな長尺物であることから、例え、作業者が絶縁手袋をしていても、作業中に過って落下させてしまうことは少ない。また、この状態では、ワッシャ3はワッシャ収納保持部47に保持され、ナット4はナット収納保持部48に保持されたままであるため、ワッシャ3やナット4が落下することはない。
さらに、ナット4は、このナット収納保持部48に収納保持されたままネジ部2の先端部分が突出する程度にまで仮螺合させた後、キャップ具42から保持具41を抜き出して本螺合することにより、過って落下させてしまうことを抑制することができる。
この際、ナット4は、ナット収納保持部48に保持されており、周方向に沿う回転や軸線方向に沿う移動が完全に規制されていることから、ネジ部2へ仮螺合する際の作業性が向上されている。
(変形例)
ところで、上記実施例3では、ナット収納保持部48にナット4とネジ部2の先端側を収納し、ワッシャ収納保持部47にワッシャ3を収納した例を示したが、図17に示すように、ワッシャ収納保持部47の周面49をナット4の隣り合う二面を除く四面を支持するように形成して、ワッシャ収納保持部47にナット4を収納し、ナット収納保持部48にはネジ部2の先端側のみを収納するように構成してもよい。尚、図17において、上記実施例3と機能的に同一の構成には、同一の符合を付してその説明を省略する。
[実施例効果]
このように、本発明の落下防止具10,30,40にあっては、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されてネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具11,31,41と、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されて保持具11,31,41を収納保持する略円筒形状のキャップ具12,42と、保持具11,31,41とキャップ具12,42とを連結する紐状の連結具13と、を備え、保持具11,31,41は、ボルト1のネジ部2が貫通し且つナット4のボルト頭部側面を内面で支持する支持部14,34,44と、ネジ部2の先端部分を含むナット4を収納する収納部15,35,45と、ネジ部2の先端部分を含むナット4を収納部15,35,45に挿入する開口部16,46と、を備え、連結具13は、保持具11,31,41をキャップ具12,42に収納した状態でネジ部2の先端側の端部に両端が連結されていることにより、軽量で必要な組数で足りることができ、作業者の持ち運びや作業時の負担を軽減することができる。
1…ボルト
2…ネジ部
3…ワッシャ
4…ナット
10,30,40…落下防止具
11,31,41…保持具
12,42…キャップ具
13…連結具
14,34,44…支持部
15,35,45…収納部
16,46…開口部
17,37,51…側壁
18,52…底壁
19,21,39,53…端壁
19a,39a,53a…接続穴
20,54…スリット
22,56…舌片
22a,56a…穴
47…ワッシャ収納保持部
48…ナット収納保持部
49…周面
50…段差面
55…庇部

Claims (4)

  1. ボルトを螺合した状態ナットをボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持する落下防止具であって、
    薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されてボルトを螺合した状態のナットを保持する保持具と、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されて前記保持具を収納保持する略円筒形状のキャップ具と、前記保持具と前記キャップ具とを連結する紐状の連結具と、を備え、
    前記保持具は、ボルトのネジ部が貫通し且つナットのボルト頭部側面を内面で支持する支持部と、ネジ先端部を含むナットを収納する収納部と、ネジ先端部を含むナットを前記収納部に挿入する開口部と、を備え、
    前記連結具は、前記保持具を前記キャップ具に収納した状態でネジ部先端側の端部に両端が連結されていることを特徴とする落下防止具。
  2. 前記キャップ具には、軸線方向に沿い且つ該キャップ具の両端をつなぐスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の落下防止具。

  3. 前記収納部は、ナットを嵌合保持するナット収納保持部と、ワッシャを保持するワッシャ収納保持部と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の落下防止具。
  4. 前記キャップ具は、前記ワッシャ収納保持部の開放端を覆う庇状のワッシャ支持部と、前記ナット収納保持部のみを覆う略円筒形状のネジキャップ具と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の落下防止具。
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