JP5312509B2 - 落下防止具 - Google Patents
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Description
まず、本発明の一実施形態に係る実施例1の落下防止具について図1乃至図7を用いて説明する。
図1及び図2において、1はボルト、2はボルト1のネジ部、4はネジ部2に螺合されたナットである。尚、本発明においては、ナット4はネジ部2の先端が突出する程度に螺合されていれば良い。
保持具11は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート)から一体に成形されており、ネジ部2が貫通すると共に、図2(A)に示すように、ナット4のボルト頭部側面を内面で支持する支持部14と、ネジ先端部を含むナット4を収納する収納部15と、ネジ先端部を含むナット4を収納部15に挿入する開口部16と、を備えている。
キャップ具12は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩ビ等)から略円筒形状に一体に成形されており、その内径はナット4の最大径と略一致している。これにより、ナット4を収納した状態の保持具11をキャップ具12の内部に挿入した際に、保持具11がキャップ具12から抜け難い収納保持状態とすることができる。また、キャップ具12には、図4に示すように、軸線方向に沿い且つ両端に跨るスリット20と、その一端に軸線方向(中心)に向って屈曲されて保持具11の奥行き方向のストッパとして機能する端壁21と、スリット20とは反対側の端壁21を軸線方向沿って切起こし状に突出させた舌片22と、が形成されている。尚、本実施例においては、舌片22に穴22aを形成することにより、連結具13の他端が接続される。
このような構成においては、図1に示すように、予めボルト1のネジ部2にナット4を螺合させておき、図2(A)に示すように、ネジ部2の先端部分を含むナット4を開口部16から収納部15に挿入する。
ところで、保持具11は、例えば、図6及び図7に示すように、一つのボルト1に二つのナット4を螺合したダブルナット状態での収納保持も可能である。この際、上記実施例1と同一の保持具11及びキャップ具12を用いる場合には、ナット4の大きさを考慮してネジ部2の突出量を調整することで2つのナット4とネジ部2の先端部とを収納することが可能となるが、ダブルナット用に軸線方向に長い専用のものを用いても良い。
また、保持具11は、例えば、図8及び図9に示すように、被締結部(図示せず)に取り付けたボルト1と螺合状態のナット4がネジ部2から離脱する直前でナット4を保持具11に保持させた後に(図9(A))、ボルト1又はナット4の一方を回転させてナット4をネジ部2から離脱させ(図9(B))、被締結部からボルト1を離脱した後に再びナット4にボルト1を螺合する(図9(C))ことによって、使用済みのボルト・ナットを持ち歩くことも可能である。
次に、本発明の一実施形態に係る実施例2の落下防止具について図10乃至図12を用いて説明する。
図10及び図11において、本発明の一実施形態に係る落下防止具30は、ネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具31と、保持具31を収納保持する略円筒形状のキャップ具12と、保持具31とキャップ具12とを連結する紐状の連結具13と、を備え、ボルト1にナット4を螺合した状態でネジ部2の先端部分を含むナット4をボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持することができる。尚、本実施例2においては、保持具31とキャップ具12とは、その軸線方向に沿う長さL1,L2は略同一、若しくはキャップ具12の長さL2の方が長く設定されている。
保持具31は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート)から一体に成形されており、ネジ部2が貫通すると共に、図11(A)に示すように、ナット4のボルト頭部側面を内面で支持する支持部34と、ネジ先端部を含むナット4を収納する収納部35と、を備えている。
次に、本発明の一実施形態に係る実施例3の落下防止具について図13乃至図16を用いて説明する。
図13及び図14において、本発明の一実施形態に係る落下防止具40は、ネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具41と、保持具41を収納保持する略円筒形状のキャップ具42と、保持具41とキャップ具42とを連結する紐状の連結具13と、を備え、ボルト1にナット4を螺合(ワッシャ3を含む)した状態でネジ部2の先端部分を含むナット4をボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持することができる。尚、本実施例3においては、保持具41とキャップ具42とは、その軸線方向に沿う長さL3,L4は、ワッシャ3の厚さに相当する分だけ保持具41の長さL3の方が長く設定されている。尚、上記実施例1で示した端壁19と端壁21との突き当てによる奥行き方向の位置決めは、本実施例においては不要であるため、保持具41の長さL3よりもキャップ具42の長さL4の方が長くても良い。
保持具41は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート)から一体に成形されており、ネジ部2が貫通すると共に、図14(A)に示すように、ワッシャ3のボルト頭部側面を内面で支持する支持部44と、ネジ先端部を含むナット4を収納する収納部45と、ネジ先端部を含むナット4を収納部45に挿入する開口部46と、を備えている。
尚、端壁53には、紐状の連結具13の一端を接続する接続穴53aが形成されている。
キャップ具42は、薄肉(例えば、0.2〜0.3mm)の金属(例えば、アルミや銅)又は樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩ビ等)から略円筒形状に一体に成形されており、その内径はナット収納保持部48の最大径と略一致している。これにより、ナット4とネジ部2を収納した状態のナット収納保持部48をキャップ具42の内部に挿入した際に、ナット収納保持部48がキャップ具42から抜け難い収納保持状態とすることができる。また、キャップ具42には、図16に示すように、軸線方向に沿い且つ両端に跨るスリット54と、一端側(挿入口)に位置してワッシャ収納保持部47の開放端を覆うことによりワッシャ収納保持部47に収納保持されないワッシャ3の外周の一部を支持するようにオーバーハングされた庇部55と、他端側(奥行き側)に突出された舌片56と、が形成されている。尚、本実施例においては、舌片56に穴56aを形成することにより、連結具13の他端が接続される。
このような構成においては、図13に示すように、予めボルト1のネジ部2にワッシャ3を挿入しておくと共にナット4を螺合させておき、図14(A)に示すように、ネジ部2の先端部分を含むナット4を開口部46から、ワッシャ収納保持部47にワッシャ3を、ナット収納保持部48にナット4とネジ部2を、それぞれ挿入する。
ところで、上記実施例3では、ナット収納保持部48にナット4とネジ部2の先端側を収納し、ワッシャ収納保持部47にワッシャ3を収納した例を示したが、図17に示すように、ワッシャ収納保持部47の周面49をナット4の隣り合う二面を除く四面を支持するように形成して、ワッシャ収納保持部47にナット4を収納し、ナット収納保持部48にはネジ部2の先端側のみを収納するように構成してもよい。尚、図17において、上記実施例3と機能的に同一の構成には、同一の符合を付してその説明を省略する。
このように、本発明の落下防止具10,30,40にあっては、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されてネジ部2の先端部分を含むナット4を保持する保持具11,31,41と、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されて保持具11,31,41を収納保持する略円筒形状のキャップ具12,42と、保持具11,31,41とキャップ具12,42とを連結する紐状の連結具13と、を備え、保持具11,31,41は、ボルト1のネジ部2が貫通し且つナット4のボルト頭部側面を内面で支持する支持部14,34,44と、ネジ部2の先端部分を含むナット4を収納する収納部15,35,45と、ネジ部2の先端部分を含むナット4を収納部15,35,45に挿入する開口部16,46と、を備え、連結具13は、保持具11,31,41をキャップ具12,42に収納した状態でネジ部2の先端側の端部に両端が連結されていることにより、軽量で必要な組数で足りることができ、作業者の持ち運びや作業時の負担を軽減することができる。
2…ネジ部
3…ワッシャ
4…ナット
10,30,40…落下防止具
11,31,41…保持具
12,42…キャップ具
13…連結具
14,34,44…支持部
15,35,45…収納部
16,46…開口部
17,37,51…側壁
18,52…底壁
19,21,39,53…端壁
19a,39a,53a…接続穴
20,54…スリット
22,56…舌片
22a,56a…穴
47…ワッシャ収納保持部
48…ナット収納保持部
49…周面
50…段差面
55…庇部
Claims (4)
- ボルトを螺合した状態のナットをボルト軸線方向に沿う抜け止め状態で保持する落下防止具であって、
薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されてボルトを螺合した状態のナットを保持する保持具と、薄肉軽量な金属又は樹脂から形成されて前記保持具を収納保持する略円筒形状のキャップ具と、前記保持具と前記キャップ具とを連結する紐状の連結具と、を備え、
前記保持具は、ボルトのネジ部が貫通し且つナットのボルト頭部側の面を内面で支持する支持部と、ネジ先端部を含むナットを収納する収納部と、ネジ先端部を含むナットを前記収納部に挿入する開口部と、を備え、
前記連結具は、前記保持具を前記キャップ具に収納した状態でネジ部先端側の端部に両端が連結されていることを特徴とする落下防止具。 - 前記キャップ具には、軸線方向に沿い且つ該キャップ具の両端をつなぐスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の落下防止具。
- 前記収納部は、ナットを嵌合保持するナット収納保持部と、ワッシャを保持するワッシャ収納保持部と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の落下防止具。
- 前記キャップ具は、前記ワッシャ収納保持部の開放端を覆う庇状のワッシャ支持部と、前記ナット収納保持部のみを覆う略円筒形状のネジキャップ具と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の落下防止具。
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