JP5505330B2 - 高分子電解質溶液の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は高分子電解質溶液の製造方法に関する。
従来、特許文献1に示されているような膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)90を用いた燃料電池システムが知られている。このMEA90は、図7に示すように、ナフィオン(登録商標、Nafion(Du pont社製))等の固体高分子膜からなる電解質膜91と、この電解質膜91の一面に接合されて空気が供給されるカソード極93と、電解質膜91の他面に接合されて水素等の燃料が供給されるアノード極92とを有している。
カソード極93は、カーボンクロス、カーボンペーパー、カーボンフェルト等のガス透過性のある基材93bと、この基材の一面に形成されたカソード触媒層93aとからなる。カソード極93におけるカソード触媒層93a以外の部分は、基材93bであり、ここは非電解質側でカソード触媒層93aに空気を拡散するカソード拡散層とされている。
また、アノード極92も、上記の基材92bと、この基材92bの一面に形成されたアノード触媒層92aとからなる。アノード極92におけるアノード触媒層92a以外の部分も基材92bであり、ここは非電解質側でアノード触媒層92aに燃料を拡散するアノード拡散層とされている。
カソード触媒層93aやアノード触媒層92aは、図8に示すように、カーボンからなる担体81aに白金(Pt)等の触媒金属微粒子81bを担持してなる無数の触媒81と、各触媒81を互いに結合するとともに図示しない基材に結合する高分子電解質82とを含むものである。高分子電解質82としては電解質膜91と同様のものが用いられる。
また、この高分子電解質82と、水やアルコール等の有機溶剤等からなる第1溶媒とが混合されて高分子電解質溶液が得られている。そして、触媒81と高分子電解質溶液とを混合することで、触媒層を形成する触媒ペーストが得られている。この触媒ペーストを上記の基材の一面に塗布することにより、カソード触媒層93aやアノード触媒層92aが得られている。
そして、このMEA90を図示しないセパレータで挟むことにより最小発電単位である燃料電池のセルが構成され、このセルが多数積層されて燃料電池スタックが構成される。カソード触媒層93aには空気供給手段によって空気が供給され、アノード触媒層92aには水素供給手段等によって水素等が供給されるようになっている。こうして燃料電池システムが構成される。
このMEA90では、アノード触媒層92aにおける電気化学的反応により、燃料から水素イオン(H+;プロトン)と電子とが生成される。そして、プロトンは水分子を伴ったH3+の形で電解質膜91内をカソード触媒層93aに向かって移動する。また、電子は、燃料電池システムに接続された負荷を通り、カソード触媒層93aに流れる。一方、カソード触媒層93aにおいては、空気中に含まれる酸素とプロトンと電子とから水が生成される。このような電気化学的反応が連続して起こることにより、燃料電池システムは起電力を連続して発生することができる。
特開2009−104905号公報
しかし、上記従来のMEA90は、低加湿状態において、電解質膜及び各触媒層の高分子電解質の乾燥による性能低下が生じ、過加湿状態では、水滞留によるガス供給阻害(フラッディング)がもたらす性能低下が生じる。このため、このMEA90を備えた燃料電池では、上記の各環境下において発電能力が低下する問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、触媒層を好適に構成し、電気化学的反応を円滑に進行させ得る高分子電解質溶液の製造方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の高分子電解質溶液の製造方法は、親水性官能基をもつ側鎖を有する高分子電解質と、第1溶媒とが混合された第1溶液を得る溶液準備工程と、
該第1溶液から該第1溶媒を蒸発させ、該高分子電解質の比率が30%以上の第2溶液とする溶液濃縮工程と、
該第2溶液に第2級アルコール及び第3級アルコールの少なくとも一方を含む第2溶媒を添加し、第3溶液とする溶液調製工程とを備えていることを特徴とする(請求項1)。
発明者の知見によれば、電気化学的反応が円滑に進行するMEA90では、図1に示すように、例えば、カソード触媒層93aにおいて、触媒81と高分子電解質82の層との間には、高分子電解質82の側鎖101の末端の親水性官能基による親水層83が形成されると考えられる。そして、この親水層83により、プロトン及び同伴水の移動と、生成水の逆拡散及び排出が円滑に行われると推察している。そして、この親水層83が一方向に揃い、かつ連続した状態で斑無く形成されている触媒層を有するMEA90では、低加湿状態においてもカソード極93に生じる生成水を親水層83で保持しつつアノード極92に逆拡散できる。このため電解質膜11と各触媒層の高分子電解質82の乾燥を防止して高性能を維持できる。また、過加湿状態においても、同様に生成水を親水層83を通じて排出させることで性能低下を防ぐことが可能となる。
そこで、発明者は、親水層83が斑無く形成されるようにするため、高分子電解質溶液中における高分子電解質82の状態に着目し、下記の知見を見出した。すなわち、図2の(A)、(B)に示すように、高分子電解質82は、疎水性の主鎖100と親水性官能基をもつ側鎖101とを有している。親水性官能基は、例えば、スルホン基(SO3 -)からなる。そして、触媒81と高分子電解質溶液とを混合することにより、親水性官能基が触媒81に吸着した水に引き寄せられ、カソード触媒層93aやアノード触媒層92aに親水層83が形成される。
そして、発明者は、高分子電解質溶液中の水等の濃度を低減させると、高分子電解質溶液における高分子電解質82の濃度が同じ場合においても高分子電解質溶液の粘度が高くなり、逆に水等の濃度を高くすると高分子電解質溶液の粘度が低くなることを見出した。これより、発明者は高分子電解質溶液の水等の濃度が高い場合、高分子電解質82の側鎖101に水が吸着し、図2の(A)に示すように、高分子電解質溶液中で高分子電解質82が凝集した状態となり、高分子電解質溶液の粘度が低下すると推察した。また、高分子電解質溶液の水等の濃度がやや低くなれば、高分子電解質溶液に含有されている有機溶媒の作用によって、図2の(B)に示すように、高分子電解質溶液中で高分子電解質82が解れて高分子電解質溶液の粘度が上昇すると推定した。
凝集が進行した高分子電解質82を含む高分子電解質溶液を混合して、例えばカソード触媒層93aを製造した場合、このようなカソード触媒層93aでは、図3に示すような状態となっていると考えられる。すなわち、このカソード触媒層93a中では、高分子電解質82が凝集していることから、側鎖101が多方向に向かって延びることとなる。そして、この側鎖101とカソード触媒層93a中の水とが吸着することにより、カソード触媒層93a中で親水層83が分散して形成されることとなる。このため、このカソード触媒層93aにおいて、高分子電解質82が凝集している箇所では、カソード触媒層93a中のイオン抵抗により、プロトン及び水がカソード触媒層93a内を移動し難い。このため、低加湿状態では、電解質膜11及び各触媒層中の高分子電解質82の乾燥による性能低下を引き起こし、過加湿状態では、フラッディングによる性能低下が生じる要因となる。
発明者は、上記の問題を解決すべく鋭意研究を重ね、本発明の高分子電解質溶液の製造方法に至った。すなわち、本発明の製造方法では、溶液濃縮工程において、第1溶媒の濃度を低くさせて、第1溶液中における高分子電解質の比率を相対的に上昇させることで30%以上とさせる。こうして第2溶液を得る。
そして、この第2溶液に対し、溶液調製工程において、第2級アルコール及び第3級アルコールの少なくとも一方が含まれた第2溶媒を添加する。発明者の研究により、有機溶媒としてのアルコールの種類や添加順番によって、高分子電解質溶液中で高分子電解質82を解す作用は異なることが判明した。そして、発明者の研究によれば、溶液調製工程において第2級アルコールや第3級アルコールが添加されることにより、第3溶液中では、図4に示すように、高分子電解質82は好適に解れた状態となる。このため、この状態の高分子電解質82では主鎖100が一方向に好適に延び、側鎖101も延びると考えられる。また、発明者の試験によれば、第2級アルコール及び第3級アルコールの両方が添加されれば、第3溶液中における高分子電解質82はより好適に解れた状態になると考えられる。さらに、発明者の試験によれば、例え第2溶液において、第1溶媒の濃度を低くしていても、第1級アルコールのみを添加した場合には、高分子電解質82が好適に解れないことが判明した。
これらの各工程を経て得られた高分子電解質溶液と、触媒81と水とが混合された触媒ペースト中では、親水性官能基が触媒81側に配向し、例えば、図1に示すように、触媒層中で互いに連通する親水層83が連続的に形成された状態となると考えられる。このため、このような触媒層を有するカソード電極93やアノード電極94及びMEA90では、プロトン及び水が移動し易く、電気化学的反応が円滑に進行される。
したがって、本発明の製造方法によって得られた高分子電解質溶液は、触媒層を好適に構成することが可能であり、電気化学的反応を円滑に進行させることができる。
溶液調製工程において添加される第2級アルコールとしては、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)等が挙げられる。また、溶液調製工程において添加される第3級アルコールとしては、例えば、ターシャリーブチルアルコール(TBA)等が挙げられる。
上記の各工程を経て得られた直後の第3溶液では、第2溶媒と高分子電解質とが均一に親和するまでには至っていない。このため、上記の各工程を経て得られた第3溶液を常温で一定時間静置し、第3溶液中の第2溶媒と高分子電解質とを均一に親和させることが好ましい。
このため、本発明の製造方法では、第3溶液を加温する第3溶液加温工程を備えていることが好ましい(請求項2)。発明者の知見によれば、第3溶液を加温することで、第3溶液中の第2溶媒と高分子電解質との親和を促進させることが可能となる。このため、第3溶液加温工程を経ることで、短時間で第2溶媒と高分子電解質とが均一に親和された第3溶液を得ることが可能となる。このため、上記の特徴を有する高分子電解質溶液を短時間で得ることが可能となる。この際、40°C〜80°Cの温度で第3溶液を加温することが好ましい。
また、本発明の製造方法では、第3溶液に水又は水を含む誘電率25以上の第3溶媒を添加し、第4溶液とする第3溶媒添加工程を備えていることが好ましい(請求項3)。発明者の研究によれば、第1溶液から第1溶媒を蒸発させ、高分子電解質の比率が30%以上の第2溶液とする溶液濃縮工程後、凝集を促進する誘電率25以上の溶媒を加えると、高分子電解質82が凝集し、高分子電解質溶液の粘度が低下する。このときの高分子の状態は図2(A)に示す状態と考えられる。しかし、溶液調製工程において添加された第2級アルコール等により、高分子電解質82が解れた状態となった後、凝集を促進する誘電率25以上の溶媒を加えても、高分子電解質82の凝集は抑制され、粘度は高く保たれる。このときの高分子の状態は図2(B)の状態と考えられる。発明者の実験により、第3溶媒添加工程を経て得られた高分子電解質溶液が混合された触媒ペーストで形成されたカソード触媒層93aやアノード触媒層92bを有するMEA90では、電気化学的反応がより円滑に進行されることが判明した。
さらに、第4溶液を加温する第4溶液加温工程を備えていることが好ましい(請求項4)。この場合も、上記の第3溶液の場合と同様、加温により第4溶液中の第3溶媒等と高分子電解質との親和を促進させることが可能となり、短時間で第3溶媒等と高分子電解質とが均一に親和された第4溶液を得ることが可能となる。この際、40°C〜80°Cの温度で第4溶液を加温することが好ましい。なお、第4溶液加温工程では、事前に第3溶液加温工程を経た後で得られた第4溶液に対して加温を行っても良く、事前に第3溶液加温工程を経ないで得られた第4溶液に対して加温を行っても良い。
第3溶液や第4溶液を加温する方法としては、例えば、ウォーターバス等の湯煎器で第3溶液や第4溶液を湯煎する方法の他、恒温器等の加熱装置を利用する方法が挙げられる。また、加温により各溶液中に含まれる上記の各溶媒が蒸発し、各溶液中の各溶媒が減少することを防止するため、第3溶液加温工程や第4溶液加温工程では、各溶液を密閉した状態で加温を行う。これにより、加温中において、気化した各溶媒を各溶液中に還流させることが可能となる。
実施例1のMEAにおけるカソード触媒層を示す模式拡大断面図である。 高分子電解質溶液中における高分子電解質の状態を示す模式図である。 従来のカソード触媒層を示す模式拡大断面図である。 第1溶媒の濃度が低い高分子電解質溶液中における高分子電解質の状態を示す模式図である。 実施例1に係り、高分子電解質溶液を製造する工程を示す模式図である。 実施例1に係り、触媒ペーストの製造工程を示す模式図である。 従来及び実施例1のMEAを示す摸式構造図である。 実施例1のMEAの模式拡大断面図である。 実施例2に係り、高分子電解質溶液を製造する工程を示す模式図である。 実験例2における各セルの電圧と電流密度との変化を示すグラフである。
以下、本発明を具体化した実施例1、2及び実験例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図7に示す実施例1のMEA90を製造するに当たって、まず、以下の各工程を経ることにより高分子電解質溶液41を得た。なお、実施例1、2及び実験例で用いた高分子電解質溶液は、いずれもナフィオン溶液である。
〈高分子電解質溶液の調製〉
高分子電解質溶液の製造に当たっては、まず、溶液準備工程において、プレ溶液としてDE2020(Du pont社製)を用意した。このDE2020が第1溶液に相当する。そして、溶液濃縮工程において、10gのDE2020を容器に取り、図5の(A)に示すように、公知の湯煎器1を用いて85°Cで湯煎し、DE2020中の第1溶媒である水及びノルマルプロピルアルコール(NPA)を蒸発させた。この湯煎により、DE2020中における水、NPA及び高分子電解質82の含有量がそれぞれ約33%となっている。この湯煎後のDE2020が第2溶液に相当する。
次に、溶液調製工程として、図5の(B)に示すように、湯煎後のDE2020に対し、第2溶媒に相当する20gのIPAを添加し、自転/公転式遠心攪拌機35によって3分間の攪拌を行った(図5の(C)参照)。この撹拌後のDE2020が第3溶液に相当する。なお、自転/公転式遠心攪拌機35として、キーエンス社製の「ハイブリッドミキサーHM−500」を採用した。
さらに、第3溶媒添加工程として、図5の(D)に示すように、撹拌後のDE2020に対し、7.2gのNPAを添加し、自転/公転式遠心攪拌機35によって再度、攪拌を行った(図5の(E)参照)。その後、図5の(F)に示すように、6.8gの水を加えて更に撹拌を行った(図5の(G)参照)。この水の誘電率は25以上である。これらのNPA及び水が第3溶媒に相当する。こうして、図5の(H)に示す、第4溶液、すなわち、高分子電解質溶液41を得た。
次に、第4溶液加温工程において、高分子電解質溶液41を密閉容器内に入れ、上記の湯煎器1を用いて80°Cの湯煎を行った。この際、密閉容器内で高分子電解質溶液41が密閉された状態であるため、湯煎により気化した高分子電解質溶液41中のIPA、NPA及び水は、高分子電解質溶液41中に還流することとなる。こうして、第4溶液加温工程が終了した後の高分子電解質溶液41では、溶液調製工程及び第3溶媒添加工程でそれぞれ添加されたIPA、NPA及び水と高分子電解質82とが均一に親和された状態となる。なお、第4溶液加温工程において、恒温器等によって高分子電解質溶液41を加温することもできる。また、第4溶液加温工程において、密閉容器の代わりに還流冷却器を用いることもできる。
〈MEAの製造〉
次に、図7に示す実施例1のMEA90を製造した。このMEA90のカソード極93は、上記のとおり、触媒層としてのカソード触媒層93aと、基材91bで構成されたカソード拡散層とで構成されている。
まず、カソード触媒層93aを構成する触媒ペースト42を製造する。この触媒ペースト42の製造に当たっては、図6の(A)に示すように、カーボンからなる担体81aに対し、Pt微粒子からなる触媒金属微粒子81bを担持密度50wt%で担持した触媒81を用意した。そして、1gの触媒81に対して5gの割合となる水量で触媒81と水とを混合し、ハイブリットミキサー35によって攪拌し、プレペースト40を得た。
次に、図6の(B)に示すように、このプレペースト40と、上記の第4溶液加温工程を経て得られた高分子電解質溶液41とをハイブリットミキサー35によって攪拌した。こうして、触媒ペースト42を製造した(図6の(C)参照)。
この触媒ペースト42を基材93bに塗布し、図7に示す、カソード触媒層93aを形成した。基材93bは、PTFEで撥水処理を行ったカーボンブラックと、電子伝導性を有するカーボンクロスとを積層することで得られている。なお、カーボンペーパー等の上に、カーボンブラックとPTFEとの混合物からなる撥水層を設けて基材93bを構成することもできる。また、触媒ペースト42を基材93bへ塗布する方法としては、スクリーン印刷、スプレー法、インクジェット法等の手段を採用することができる。
そして、触媒ペースト42が塗布された基材93bを乾燥させてカソード極93を得た。また、アノード極92も同様の工程によって製造した。
そして、アノード極92、電解質膜(ナフィオン膜:NR211)91及びカソード極93の順でこれらを積層し、140°C、加圧力40kgf/cm2でホットプレスして接合した。こうしてMEA90を製造した。
このようにして製造されたMEA90では、カソード触媒層93a及びアノード触媒層92aを構成する触媒ペースト42の製造において、溶液準備工程、溶液濃縮工程、溶液調製工程、第3溶媒添加工程及び第4溶液加温工程を経て得られた高分子電解質溶液41とプレペースト40とを混合している。上記の各工程を経ることで、図2の(B)及び図4に示すように、高分子電解質溶液41中において、高分子電解質82は凝集が抑制された状態になっていると考えられる。特に、溶液調製工程において、IPAを添加したことにより、高分子電解質溶液41中では、高分子電解質82がより好適に解れた状態となっていると考えられる。
このため、図6の(C)に示すように、側鎖101のスルホン基がプレペースト40中の水と吸着することとなる。このため、この触媒ペースト42によって得られたカソード触媒層93aでは、図1に示すように、触媒81上に親水層83が形成され、高分子電解質82において、スルホン基を有する側鎖101がそれぞれ触媒81側に向かって延びるように配向された状態となる。アノード触媒層92aも同様である。
そして、各スルホン基がプレペースト40中の水と吸着することで、MEA90におけるカソード触媒層93a及びアノード触媒層92aでは、図8に示すように触媒81周りで親水層83が連続して形成され、かつ互いに連通した状態で形成されると考えられる。このため、上記の各工程を経て得られた高分子電解質溶液41が混合された触媒ペースト42によって形成されたカソード触媒層93a及びアノード触媒層92aでは、図1及び図8に示すようにプロトン及び水が移動し易く、電気化学的反応が円滑に進行される。このため、上記のようにして得られたカソード触媒層93a及びアノード触媒層92aを有するMEA90では、低加湿状態及び過加湿状態のいずれであっても、発電能力を高くすること可能となる。
したがって、実施例1における上記の各工程を経て得られた高分子電解質溶液42は、カソード触媒層93a及びアノード触媒層92aを好適に構成することが可能であり、MEA90における電気化学的反応を円滑に進行させることができる。
特に、第4溶液加温工程において、高分子電解質溶液42の加温を行っている。このため、この加温により、高分子電解質溶液42では、上記の溶液調製工程及び第3溶媒添加工程で添加されたIPA、NPA及び水と高分子電解質82との親和が促進され、IPA、NPA及び水と、高分子電解質82とが均一に親和された高分子電解質溶液42を短時間で得ることが可能になっている。このため、触媒ペースト42、ひいてはMEA90を効率よく製造することが可能になっている。
(実施例2)
実施例2のMEA90を製造するに当たっては、以下の各工程を経て、図9に示す方法により高分子電解質溶液43を得た。
〈高分子電解質溶液の調製〉
まず、溶液準備工程では、実施例1の場合と同様、プレ溶液としてDE2020を用意した。そして、溶液濃縮工程において、10gのDE2020を容器に取り、図9の(A)に示すように、湯煎器1を用いて85°Cで湯煎し、DE2020中の第1溶媒である水及びノルマルプロピルアルコール(NPA)を蒸発させた。この湯煎により、DE2020中における水、NPA及び高分子電解質82の含有量がそれぞれ約33%となっている。
次に、溶液調製工程として、図9の(B)に示すように、湯煎後のDE2020に対し、34gのIPAを添加し、実施例1の場合と同じく、自転/公転式遠心攪拌機35によって3分間の攪拌を行った(図9の(C)参照)。こうして、図9の(D)に示す高分子電解質溶液43を得た。
その後、上記の実施例1における第4溶液加温工程と同様に、第3溶液加温工程において、高分子電解質溶液43を密閉容器内に入れ、上記の湯煎器1を用いて80°Cの湯煎を行った。これにより、第3溶液加温工程が終了した後の高分子電解質溶液43では、溶液調製工程で添加されたIPAと、高分子電解質82とが均一に親和された状態となる。なお、第3溶液加温工程においても、恒温器等によって高分子電解質溶液43を加温することが可能である。また、第3溶液加温工程においても、密閉容器の代わりに還流冷却器を用いることができる。
〈MEAの製造〉
次に、この高分子電解質溶液43を用いて、実施例2のMEA90を製造した。なお、プレペースト40の構成、高分子電解質溶液43を除くその他のMEA90の構成及び製造方法は、実施例1のMEA90と同様である。
上記の各工程を経ることで、高分子電解質溶液43中においても、高分子電解質82が好適に解れた状態となり、主鎖100及び側鎖101が一方向に好適に延びると考えられる。また、第3溶液加温工程により、溶液調製工程で添加されたIPAと高分子電解質82とが均一に親和された高分子電解質溶液43を短時間で得ることが可能となっている。特に、この高分子電解質溶液43は、実施例1における高分子電解質溶液41と異なり、第3溶媒添加工程が行われない。このため、高分子電解質溶液43中において、図2の(B)及び図4に示すように、高分子電解質82が解れた状態となっている高分子電解質溶液43を容易に得ることができる。他の作用効果は実施例1における高分子電解質溶液41及び実施例1におけるMEA90と同様である。
したがって、実施例2における上記の各工程を経て得られた高分子電解質溶液43も、カソード触媒層93a及びアノード触媒層92aを好適に構成することが可能であり、MEA90における電気化学的反応を円滑に進行させることができる。
{検証}
(実験例1)
実験例1では、高分子電解質溶液を得る際に添加するIPA等の順番の相違による、高分子電解質溶液の特性の相違の有無についての検証実験を行った。この実験では、添加するアルコールの種類やその順序が異なる高分子電解質溶液をサンプルA〜Dとして用意した。なお、サンプルAは、実施例1における高分子電解質溶液41と同様の方法によって得られている。また、サンプルBは、実施例2における高分子電解質溶液43と同様の方法によって得られている。
〈サンプルCの調製〉
サンプルA、Bと同様、プレ溶液としてDE2020を用意した。そして、10gのDE2020を容器に取り、85°Cで湯煎を行い、DE2020中における水、NPA及び高分子電解質82の含有量をそれぞれ約33%とした。
次に、湯煎後のDE2020に対し、6.8gの水を添加し、自転/公転式遠心攪拌機35によって3分間の攪拌を行った。その後、7.2gのNPAを加えて更に撹拌を行ない、最後に20gのIPAを加えて撹拌を行うことでサンプルCを得た。
〈サンプルDの調製〉
サンプルA、Bと同様、プレ溶液としてDE2020を用意した。そして、10gのDE2020を容器に取り、85°Cで湯煎を行い、DE2020中における水、NPA及び高分子電解質82の含有量をそれぞれ約33%とした。
次に、湯煎後のDE2020に対し、7.2gのNPAを添加し、自転/公転式遠心攪拌機35によって3分間の攪拌を行った。その後、6.8gの水を加えて更に撹拌を行ない、最後に20gのIPAを加えて撹拌を行うことでサンプルDを得た。
これらのサンプルA〜Dについて、サンプルCの粘度を1.0とした場合における粘度比と、各サンプルA〜Dにおける高分子電解質82等の組成割合と、IPA等のアルコールの添加順番とを表1に示す。
Figure 0005505330
表1に示されるように、サンプルAとサンプルC、Dとは、高分子電解質82等の組成割合が同一であるにもかかわらず、粘度比が相違し、サンプルAの粘度が最も高くなっている。つまり、高分子電解質溶液を得る際に添加するIPA等のアルコールの順番の相違によって、高分子電解質溶液の特性が相違することが明らかとなった。
より詳細に説明すると、高分子電解質溶液を得る際、湯煎後のDE2020に対し、サンプルC、Dのように、最初に水又はNPAを添加することにより、高分子電解質溶液の粘度が低下する。つまり、高分子電解質溶液中において、高分子電解質82が凝集した状態となる。一方、湯煎後のDE2020に対し、サンプルAのように、最初にIPAを添加することにより、高分子電解質溶液の粘度が高くなる。この状態では、高分子電解質溶液中において、高分子電解質82が解れた状態となる。そして、最初にIPAを添加することで、その後に水やNPAを添加しても、高分子電解質溶液の粘度が低下を抑制することができることも明らかとなった。
(実験例2)
実験例2では、実施例1、2の各MEA90の電圧特性を把握するため、実施例1、2の各MEA90を備えた各セルと、以下に示す比較例のMEAを備えたセルとで実験による検証を行った。なお、セルの構成及び製造方法は公知の構成及び方法と同様である。
〈比較例のMEAの製造〉
比較例のMEAは、プレペースト40と、上記の実験例1におけるサンプルCの高分子電解質溶液とを混合して得られた触媒ペーストによって、カソード触媒層及びアノード触媒層が構成されている。他の構成及び製造方法は実施例1、2と同様である。
この実験例2では、実施例1のMEA90を備えたセルと、実施例2のMEA90を備えたセルと、比較例のMEAを備えたセルとについて、それぞれのセル温度を50°Cに設定し、湿度が100%測定環境の下、各アノード極に水素を流し、各カソード極に空気を流した場合における、各セルの電流及び電圧の変化を測定した。測定結果を図10に示す。
図10では、横軸にセルの電流密度(A/cm2)を示し、縦軸にセル電圧(V)を示している。同図に示されるように、実施例1のMEA90を備えたセルは発電能力が高くなっている。この要因について、上記のように、高分子電解質溶液41を得る際、最初にNPA等を含む第1溶媒を蒸発させ、その後、最初に第2級アルコールであるIPAを添加したことにより、高分子電解質溶液41中の高分子電解質82が好適に解れた結果であると考えられる。なお、実験例2に基づく発明者の推測では、第2級アルコールに替えて第3級アルコールを用いても同様の結果が得られると考えられる。
さらに、実施例1のMEA90を備えたセルと、高分子電解質溶液41の組成が同一である比較例のMEAを備えたセルとを比較すると、実施例1のMEA90を備えたセルの方がより発電能力が高くなる結果となった。これについては、水及びNPA溶媒を蒸発させた後、IPAを添加して高分子電解質82を解すと、水等の誘電率25以上の凝集作用の高い溶媒を加えても、高分子電解質82の凝集が抑制されるためであると考えられる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、電気自動車等の移動用電源、あるいは据え置き用電源に利用可能である。
101…側鎖
82…高分子電解質
41、43…高分子電解質溶液

Claims (4)

  1. 親水性官能基をもつ側鎖を有する高分子電解質と、第1溶媒とが混合された第1溶液を得る溶液準備工程と、
    該第1溶液から該第1溶媒を蒸発させ、該高分子電解質の比率が30%以上の第2溶液とする溶液濃縮工程と、
    該第2溶液に第2級アルコール及び第3級アルコールの少なくとも一方を含む第2溶媒を添加し、第3溶液とする溶液調製工程とを備えていることを特徴とする高分子電解質溶液の製造方法。
  2. 前記第3溶液を加温する第3溶液加温工程を備えている請求項1記載の高分子電解質溶液の製造方法。
  3. 前記第3溶液に水又は水を含む誘電率25以上の第3溶媒を添加し、第4溶液とする第3溶媒添加工程を備えている請求項1又は2記載の高分子電解質溶液の製造方法。
  4. 前記第4溶液を加温する第4溶液加温工程を備えている請求項3記載の高分子電解質溶液の製造方法。
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