JP5504391B2 - 触覚センサアレイ - Google Patents

触覚センサアレイ Download PDF

Info

Publication number
JP5504391B2
JP5504391B2 JP2008149523A JP2008149523A JP5504391B2 JP 5504391 B2 JP5504391 B2 JP 5504391B2 JP 2008149523 A JP2008149523 A JP 2008149523A JP 2008149523 A JP2008149523 A JP 2008149523A JP 5504391 B2 JP5504391 B2 JP 5504391B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
tactile sensor
tactile
sensor
sensor elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008149523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009294140A (ja
Inventor
俊介 吉田
春生 野間
晃一 溝田
克己 樋口
岳 金島
雅則 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
Nitta Corp
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp, ATR Advanced Telecommunications Research Institute International filed Critical Nitta Corp
Priority to JP2008149523A priority Critical patent/JP5504391B2/ja
Publication of JP2009294140A publication Critical patent/JP2009294140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5504391B2 publication Critical patent/JP5504391B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、複数の触覚センサからなる触覚センサアレイに関する。
マルチモーダルなインタラクション環境を実現するために、コンピュータからユーザに情報を提示する機能とともに、コンピュータが外界の状況を知覚する機能の研究開発が行われている。人の皮膚のように接触面の圧力および剪断力を同時に検出することが可能な触覚センサは、遠隔地の物理的な接触状況を把握するため、およびロボットが確実に物を操作しかつ安全に人と接するために必要である。
このような機能を実現する触覚センサとして、ナノ薄膜生成技術により作製される微小な4本のカンチレバー(片持ち梁)を用いて圧力および剪断力を同時に検出可能な多軸触覚センサの開発が進められている(特許文献1および非特許文献1参照)。微小な4本のカンチレバーは互いに90度異なる向きで配置されている。
特開2008−008854号 「ナノ薄膜生成技術を応用した集積多軸触覚センサによる形状認識手法の検討」 日本VR学会第11回大会,pp.261-262,2006
上記の多軸触覚センサを多数平面上または曲面上に配列することにより触覚センサアレイを構成することができる。このような触覚センサアレイに物体を接触させた場合、複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布に基づいて物体の大きさ、形状および荷重の分布等を検出することが可能となる。
各触覚センサは、上記のように、4本の微小なカンチレバーにより構成される。この場合、1つの触覚センサの領域内で最大の力が加わる位置が異なると、検出される圧力および剪断力が異なる。そのため、触覚センサアレイに接触する物体の位置が1つの触覚センサの大きさよりも微小な量ずれただけでも、各触覚センサにより検出される圧力および剪断力が異なる。
しかしながら、上記のような触覚センサアレイでは、複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布に基づいて物体の大きさ、形状および荷重の分布等を検出するものであるため、物体の位置が1つの触覚センサの大きさよりも微小な量ずれた場合に個々の触覚センサにより検出される圧力および剪断力が異なることは望ましくない。
本発明の目的は、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能な触覚センサアレイを提供することである。
(1)第1の発明に係る触覚センサアレイは、基板と、基板上に配列され、印加された圧力および剪断力を検出する複数の触覚センサとを備え、複数の触覚センサの各々は、基板上に異なる向きに設けられたカンチレバーからなる少なくとも3つ以上のセンサ素子と、少なくとも3つ以上のセンサ素子を被覆するように基板上に形成された弾性材料層と、少なくとも3つ以上のセンサ素子の上方における弾性材料層の領域に設けられ、弾性材料層よりも硬質または弾性材料層と同じ硬さの突起部とを備え、各触覚センサの突起部は、他の触覚センサの突起部とは独立して設けられ、凸レンズ形状に形成されるとともに基板に平行な下面を有するものである。
本発明に係る触覚センサアレイにおいては、基板上に複数の触覚センサアレイが配列されている。各触覚センサにおいては、少なくとも3つのカンチレバーからなるセンサ素子が異なる向きに設けられ、それらのセンサ素子が弾性材料層で被覆されている。また、弾性材料層よりも硬質または弾性材料層と同じ硬さの突起部が少なくとも3つ以上のセンサ素子の上方における弾性材料層の領域に設けられている。突起部は、凸レンズ形状に形成されるとともに基板に平行な下面を有する。
各触覚センサにおいて、突起部が押された場合、最大の力が加えられた位置にかかわらず(突起部のいずれの位置が押された場合でも)、基板に平行な突起部の下面で弾性材料層に均等な力が加えられる。それにより、各触覚センサにおいて最大の力が加えられる位置が触覚センサの大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサにより検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本発明に係る触覚センサアレイにおいては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも、複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
)第2の発明に係る触覚センサアレイは、基板と、基板上に配列され、印加された圧力および剪断力を検出する複数の触覚センサとを備え、複数の触覚センサの各々は、基板上に異なる向きに設けられたカンチレバーからなる少なくとも3つ以上のセンサ素子と、少なくとも3つ以上のセンサ素子を被覆するように基板上に形成された弾性材料層とを備え、弾性材料層に各触覚センサの周囲を取り囲む溝部が設けられ、溝部は、少なくとも3つ以上のセンサ素子のカンチレバーの少なくとも先端部を取り囲むように形成されたものである。
本発明に係る触覚センサアレイにおいては、基板上に複数の触覚センサアレイが配列されている。各触覚センサにおいては、少なくとも3つのカンチレバーからなるセンサ素子が異なる向きに設けられ、それらのセンサ素子が弾性材料層で被覆されている。また、弾性材料層に各触覚センサの周囲を取り囲む溝部が設けられている。
溝部は、少なくとも3つ以上のセンサ素子のカンチレバーの少なくとも先端部を取り囲むように形成される。この場合、触覚センサアレイが押された場合、各触覚センサにおいて溝部で取り囲まれた弾性材料層の部分が独立して変形することができる。それにより、各触覚センサにおいて最大の力が加えられる位置が触覚センサの大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサにより検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本発明に係る触覚センサアレイにおいては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも、複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
)第3の発明に係る触覚センサアレイは、基板と、基板上に配列され、印加された圧力および剪断力を検出する複数の触覚センサとを備え、複数の触覚センサの各々は、基板上に異なる向きに設けられたカンチレバーからなる少なくとも3つ以上のセンサ素子と、少なくとも3つ以上のセンサ素子を被覆するように基板上に形成された弾性材料層とを備え、弾性材料層内に各触覚センサの周囲を取り囲む枠部材が設けられ、枠部材は、少なくとも3つ以上のセンサ素子のカンチレバーの少なくとも先端部を取り囲むように形成されたものである。
本発明に係る触覚センサアレイにおいては、基板上に複数の触覚センサアレイが配列されている。各触覚センサにおいては、少なくとも3つのカンチレバーからなるセンサ素子が異なる向きに設けられ、それらのセンサ素子が弾性材料層で被覆されている。また、弾性材料層内に各触覚センサの周囲を取り囲む枠部材が設けられている。
枠部材は、少なくとも3つ以上のセンサ素子のカンチレバーの少なくとも先端部を取り囲むように形成される。この場合、触覚センサアレイが押された場合、各触覚センサにおいて枠部材で取り囲まれた弾性材料層の部分が一体的に変形することができる。それにより、各触覚センサにおいて最大の力が加えられる位置が触覚センサの大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサにより検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本発明に係る触覚センサアレイにおいては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも、複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
)センサ素子の各々は、基板上に第1の膜からなる支持部および第2の膜からなる可動部をこの順に備え、第2の膜は半導体材料からなり、第1の格子定数を有する第1の層と、第1の格子定数よりも小さな第2の格子定数を有する第2の層とを順に含み、第1および第2の層の少なくとも一方は、不純物元素の添加により導電性(n型またはp型)を有し、第1の格子定数と第2の格子定数との差に起因して可動部が湾曲するとともに、可動部の一部が支持部を介して基板に固定されたものであってもよい。
この場合、各触覚センサの各ピエゾ抵抗の変化量を検出することのより、弾性材料層に印加される圧力および剪断力をより高感度に検出することができる。
本発明によれば、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも複数の触覚センサにより検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る触覚センサアレイについて図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)触覚センサアレイ
図1は本発明の一実施の形態に係る触覚センサアレイの平面図である。また、図2は図1の触覚センサアレイの側面図である。
図1および図2に示すように、触覚センサアレイ100は、マトリクス状に配置された複数の触覚センサ200により構成される。各触覚センサ200の大きさは、例えば1mm程度と小さい。本実施の形態では、複数の触覚センサ200が互いに直交する行および列に沿って配列されているが、これに限定されるものではなく、例えば、隣接する2つの行の触覚センサ200が半ピッチ分ずれるように配置されてもよく、隣接する2つの列の触覚センサ200が半ピッチ分ずれるように配置されてもよい。
図2に示すように、複数の触覚センサ200は、例えば結晶シリコンからなる共通の基板101上に形成され、例えばエラストマーからなる共通の弾性樹脂層105により被覆されている。各触覚センサ200は、後述するように、上面に突起部205を有する。
例えば、指300で触覚センサアレイ100の表面を押すと、複数の触覚センサ200に圧力および剪断力が加わる。複数の触覚センサ200の各々により検出される圧力および剪断力に基づいて、指300の大きさ、形状および荷重の分布を測定することができる。
(1−2)触覚センサ200の構成
図3は触覚センサアレイ100における1つの触覚センサ200の斜視図、図4は図3の触覚センサ200の平面図、図5は図3の触覚センサ200の断面図である。
図3および図4に示すように、触覚センサ200は、複数のセンサ素子201,202,203,204を含む。本実施の形態では、触覚センサ200は、4つのセンサ素子201,202,203,204を含む。
センサ素子201,202,203,204は、それぞれカンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4を含む。センサ素子201,202,203,204は、共通の基板101上に形成され、共通の弾性樹脂層105により被覆されている。
以下、基板101の表面に平行で互いに直交する2つの方向にX軸およびY軸を定義し、基板101の表面に垂直な方向にZ軸を定義する。基板101の表面に向かう方向をZ軸の正の方向とする。
基板101には、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4のピエゾ抵抗の変化量をアナログ電圧の変化量に変換するブリッジ回路、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する増幅器および増幅器の出力電圧をデジタル信号の出力値に変換するAD変換器(アナログデジタル変換器)を含む出力回路(図示せず)が形成されている。
センサ素子201のカンチレバーCL1とセンサ素子203のカンチレバーCL3とが互いに対向し、センサ素子202のカンチレバーCL2とセンサ素子204のカンチレバーCL4とが互いに対向する。また、センサ素子201,203とセンサ素子202,204とは互いに直交する向きに配置されている。
本実施の形態においては、カンチレバーCL1,CL3がX軸方向に沿うようにセンサ素子201,203が配置され、カンチレバーCL3,CL4がY軸方向に沿うようにセンサ素子202,204が配置されている。
カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4の上方でカンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4の上端の上方を含む弾性樹脂層105上の円形領域に凸レンズ形状(略半球状)の突起部205が形成されている。突起部205の下面は基板101と平行な平面からなる。突起部205は、弾性樹脂層105の材料よりも硬質の樹脂または金属等の材料により形成されてもよく、あるいは弾性材料層105と同じ硬さの材料により形成されてもよい。
突起部205の直径は対向するカンチレバーCL1,CL3間の距離および対向するカンチレバーCL2,CL4間の距離よりも大きく1つの触覚センサ200の大きさ(1辺の長さ)よりも小さくてもよい。あるいは、突起部205の直径は対向するカンチレバーCL1,CL3間の距離および対向するカンチレバーCL2,CL4間の距離と同じかまたはそれよりも小さくてもよい。突起部205の最も高い部分が触覚センサ200の中心に位置することが好ましいが、突起部205が隣接する他の触覚センサ200の領域内に入らない範囲で突起部205の最も高い部分が触覚センサ200の中心からずれていてもよい。
触覚センサ200の使用時には、突起部205に対して、XY面に沿った剪断力が印加され、Z軸の正の方向に圧力が印加される。
(1−3)触覚センサアレイ100の製造方法の一例
図6〜図12は本実施の形態に係る触覚センサアレイ100の製造方法の一例を示す工程図であり、(a)は模式的断面図、(b)は模式的平面図である。図6〜図12は、触覚センサアレイ100の1つの触覚センサ200に含まれる1つのセンサ素子201の部分のみが示されるが、他のセンサ素子202,203,204および他の触覚センサ200のセンサ素子201〜204も同時に同様の方法で形成される。
まず、図6に示すように、SOI(Silicon On Insulator:絶縁体上シリコン)基板1000を用意する。SOI基板1000は、例えば、結晶シリコンからなる基板101、埋め込み酸化膜102および結晶シリコン膜103を有する。結晶シリコン膜103の厚さは、例えば、200nmである。埋め込み酸化膜102は、例えば酸化シリコン(SiO)からなる。
次に、図7に示すように、熱拡散またはイオン注入により結晶シリコン膜103にホウ素(B)を添加する。これにより、結晶シリコン膜103は、ノンドープ層103aとp型のドープ層103bとに分かれる。ドープ層103bの厚さは、例えば、100nmである。また、ドープ層103bにおけるホウ素の濃度は、例えば、0.2原子%(1020/cm)である。
次に、図8に示すように、SOI基板1000の一端側でドープ層103b上に、フォトリソグラフィ、および蒸着またはスパッタリングにより矩形の電極104a,104bを形成する。電極104a,104bは、例えば、アルミニウム(Al)からなる。
次に、図9に示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、電極104a,104b下の領域および中央部の略U字状の領域を除くノンドープ層103aおよびドープ層103bを除去する。なお、エッチングとしては、例えば、ウェットエッチング法を用いることができる。エッチング液としては、例えば、2,6−ヒドロキシナフトエ酸(HNA)を用いることができる。なお、上記略U字状に残されたノンドープ層103aおよびドープ層103bが後述するカンチレバーCL1となる。
次に、図10に示すように、エッチングにより埋め込み酸化膜102の所定の領域を除去する。エッチング液としては、例えば、フッ化水素(HF)を用いることができる。
ここで、上述したように、ドープ層103bは、結晶シリコン膜103(図6)にホウ素を添加することにより形成されている。また、ドープ層103bにおけるホウ素の濃度は、0.2原子%(1020/cm)に設定されている。これにより、ドープ層103bの格子定数は、シリコン(Si)の格子定数(約5.4295Å)に比べて約0.0028Å小さくなっている。
この場合、ノンドープ層103aとドープ層103bとの境界面において格子定数の差に起因して歪みが発生する。そのため、埋め込み酸化膜102の上記所定の領域を除去した場合、上記境界面の歪みを緩和するように、図10に示すようにノンドープ層103aおよびドープ層103bの一端側が上方に向かって湾曲する。これにより、XY平面において略U字状でかつXZ平面において湾曲するカンチレバーCL1が形成される。
なお、例えば、カンチレバーCL1のXZ平面における曲率半径は約400μmであり、カンチレバーCL1の長手方向の長さは約600μmである。また、ノンドープ層103aとドープ層103bとの間に発生する歪みは、例えば、約5×10−4である。
次に、図10の状態で、水洗浄、IPA(イソプロピルアルコール)置換、およびt−ブチルアルコール置換を行う。その後、フリーズドライ(真空凍結乾燥)を行う。
次に、図11に示すように、基板101上に例えばエラストマーからなる弾性樹脂を塗布し、硬化させることにより、埋め込み酸化膜102、ノンドープ層103a、ドープ層103bおよび電極104a,104bをからなる弾性樹脂層105に埋設する。これにより、センサ素子201が完成する。なお、エラストマーとしては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂またはシリコン樹脂等を用いることができる。本実施の形態においては、PDMS(ポリジメチルシロキサン:polydimethylsiloxane)樹脂を用いる。
さらに、図12に示すように、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4(図3参照)の先端の上方における弾性樹脂層105の円形領域に凸レンズ状(略半球状)の突起部205を接着剤を用いて接着する。突起部205の材料としては、例えばエラストマーを用いることができる。エラストマーとしては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂またはシリコン樹脂等を用いることができる。具体的には、例えば、第一工業製薬株式会社製の製品名「EIMFLEX EF−241」を用いる。
あるいは、図11の工程において、弾性樹脂層105の材料となる樹脂を基板101上に塗布する。一方、微小な凹レンズ状(略半球状)の複数の凹部を有する型を準備し、凹部内に突起部205の材料となる樹脂を充填する。そして、基板101上に型を押圧した状態で基板101上の樹脂および型の凹部内の樹脂を硬化させることにより、弾性樹脂層105の上面に突起部205を形成する。
このようにして作製されたセンサ素子201においては、略U字形状を有するp型のドープ層103bの一端に電極104aが形成され、他端に電極104bが形成されている。これにより、ドープ層103bを、ピエゾ抵抗素子として機能させることができる。
弾性樹脂層105に圧力または剪断力が印加されると、弾性樹脂層105の内部応力が変化し、カンチレバーCL1が変形する。それにより、ドープ層103bのピエゾ抵抗が変化する。
(1−4)触覚センサ200の動作
図13はカンチレバーCL1に接続される出力回路の一例を示す回路図である。図13に示すように、カンチレバーCL1の電極104a,104bには、外部抵抗R1,R2,R3が接続され、カンチレバーCL1、外部抵抗R1,R2,R3および直流電源211によりブリッジ回路210が構成されている。ブリッジ回路210の出力電圧は増幅器230に与えられ、増幅器230の出力電圧がAD変換器240に入力される。なお、図3および図4のカンチレバーCL2,CL3,CL4にも、図13の出力回路と同様の出力回路が接続される。
ここで、カンチレバーCL1の変形によりカンチレバーCL1のピエゾ抵抗が変化する。このピエゾ抵抗の変化量がブリッジ回路210および増幅器230により電圧の変化として検出される。さらに、増幅器230の出力電圧がAD変換器240によりデジタル信号の出力値S1に変換される。その結果、圧力および剪断力の大きさを検出することができる。
図5に示したように、カンチレバーCL1,CL3は、一端側が斜め上方に向かって湾曲している。カンチレバーCL1,CL3は、一端側が対向するように配置されている。このため、図5の突起部205において、矢印Aの方向に剪断力が印加された場合、カンチレバーCL1は曲率半径が大きくなるように変形し、カンチレバーCL3は曲率半径が小さくなるように変形する。一方、突起部205において、矢印Bの方向に剪断力が印加された場合、カンチレバーCL1は曲率半径が小さくなるように変形し、カンチレバーCL3は曲率半径が大きくなるように変形する。さらに、突起部205において、矢印Cの方向に圧力が印加された場合、カンチレバーCL1,CL3は曲率半径が大きくなるように変形する。
そのため、矢印Aの方向に剪断力が印加された場合と矢印Bの方向に剪断力が印加された場合とでは、カンチレバーCL1,CL3のドープ層103bのピエゾ抵抗の変化の方向(増加する方向または減少する方向)が逆になる。また、矢印Cの方向に圧力が印加された場合は、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4のドープ層103bのピエゾ抵抗の変化の方向が同じになる。つまり、ピエゾ抵抗の変化の方向および変化量を検出することにより、突起部205を介して弾性樹脂層105に印加される剪断力および圧力の方向および大きさを判別することができる。
他のカンチレバーCL2,CL4の動作は、カンチレバーCL1,CL3の動作と同様である。
(1−5)触覚センサ200の突起部205の効果
次に、触覚センサ200の突起部205の効果について説明する。
図14(a),(b)は突起部205が設けられない弾性樹脂層105を指で押した場合のカンチレバーCL1,CL3の変形を示す断面図である。図15は本実施の形態における触覚センサ200の突起部205を指で押した場合のカンチレバーCL1,CL3の変形を示す断面図である。
ここで、指300で触覚センサ200を垂直に押した場合について説明する。
図14(a)に示すように、弾性樹脂層105のカンチレバーCL3に近い位置に最も大きな力が加えられると、カンチレバーCL1の変形は小さく、カンチレバーCL3が大きく変形する。
図14(b)に示すように、弾性樹脂層105のカンチレバーCL1に近い位置に最も大きな力が加えられると、カンチレバーCL1が大きく変形し、カンチレバーCL3の変形は小さい。
本来、弾性樹脂層105に垂直に圧力が印加された場合には、カンチレバーCL1,CL3が同程度に変形することが望ましい。しかしながら、図14(a),(b)に示すように、弾性樹脂層105において最も大きな力が加えられる位置が微小にずれただけで、カンチレバーCL1,CL3の変形が異なることになる。
これに対して、本実施の形態における触覚センサ200では、図15に示すように、指300で突起部205が押された場合、突起部205において最も大きな力が加えられた位置に関わらず、突起部205の平面からなる下面で弾性樹脂層105に均等な力が加えられる。したがって、最も大きな力が加えられた位置が異なってもカンチレバーCL1,CL3の変形は異ならない。
突起部205に垂直に圧力が印加された場合には、最も大きな力が加えられる位置が突起部205の中心からずれている場合でも、カンチレバーCL1,CL3の変形は同程度となる。
また、突起部205に剪断力が印加された場合にも、突起部205において最も大きな力が加わえられる位置に関わらず、カンチレバーCL1,CL3はそれぞれ同じ態様で変形する。例えば、図5の矢印Aの方向の剪断力が印加された場合には、突起部205において最も大きな力が加えられる位置に関わらず、カンチレバーCL1が下方に変形し、カンチレバーCL3が上方に変形する。また、図5の矢印Bの方向の剪断力が印加された場合には、突起部205において最も大きな力が加わえられる位置に関わらず、カンチレバーCL1が上方に変形し、カンチレバーCL3が下方に変形する。
このように、触覚センサ200において最大の力が加えられる位置が触覚センサ200の大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサ200により検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本実施の形態に係る触覚センサアレイ100においては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも複数の触覚センサ200により検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
(2)参考形態
図16は参考形態に係る触覚センサアレイ100における1つの触覚センサ200の断面図である。
図16の触覚センサ200が図4の触覚センサ200と異なるのは次の点である。
突起部205が設けられる代わりに、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4の上端の上方を含む弾性樹脂層105の内部の円形領域に円形の板状部材206が埋め込まれている。板状部材206は、弾性樹脂層105の材料よりも硬質の樹脂または金属等の材料により形成されてもよく、あるいは弾性樹脂層105と同じ硬さの材料により形成されてもよい。板状部材206の材料として、例えばポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、アルミニウムまたは銅を用いることができる。
この板状部材206は、次のようにして、弾性樹脂層105に埋め込むことができる。第1の実施の形態における図11の工程で、基板101上に弾性樹脂層105の材料である樹脂を薄く塗布し、その樹脂上に板状部材206を載置し、さらに板状部材206を覆うように樹脂を薄く塗布する。その後、樹脂を硬化させることにより弾性樹脂層105を形成する。
あるいは、図11の工程で、基板101上に弾性樹脂層105の材料である樹脂を塗布し、樹脂の硬化中に上部から板状部材206を埋め込んでもよい。
板状部材206の直径は対向するカンチレバーCL1,CL3間の距離および対向するカンチレバーCL2,CL4間の距離よりも大きく1つの触覚センサ200の大きさ(1辺の長さ)よりも小さくてもよい。あるいは、板状部材206の直径は対向するカンチレバーCL1,CL3間の距離および対向するカンチレバーCL2,CL4間の距離と同じかまたはそれよりも小さくてもよい。板状部材206の中心が触覚センサ200の中心に位置することが好ましいが、板状部材206が隣接する他の触覚センサ200の領域内に入らない範囲で板状部材206の中心が触覚センサ200の中心からずれていてもよい。
触覚センサ200の使用時には、板状部材206を覆う弾性樹脂層105の表面に対して、XY面に沿った剪断力が印加され、Z軸の正の方向に圧力が印加される。
参考形態における触覚センサ200では、板状部材206上の弾性樹脂層105の部分が押された場合、板状部材206上において最も大きな力が加えられた位置に関わらず、板状部材206の平面からなる下面で弾性樹脂層105に均等な力が加えられる。したがって、最も大きな力が加えられた位置が異なってもカンチレバーCL1,CL3の変形は異ならない。
このように、触覚センサ200において最大の力が加えられる位置が触覚センサ200の大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサ200により検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本参考形態に係る触覚センサアレイ100においては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも複数の触覚センサ200により検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
(3)第の実施の形態
図17は本発明の第の実施の形態に係る触覚センサアレイ100における1つの触覚センサ200の平面図、図18は図17の触覚センサ200の断面図である。
図17および図18の触覚センサ200が図3および図4の触覚センサ200と異なるのは次の点である。
突起部205が設けられる代わりに、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4を取り囲むように、弾性樹脂層105に環状の溝部207が形成されている。
この環状の溝部207は、第1の実施の形態における図11の工程後に、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4を取り囲む弾性樹脂層105の領域を環状にカッターで切り取ることにより形成される。
あるいは、図11の工程において、弾性樹脂層105の材料となる樹脂を基板101上に塗布する。一方、微小な複数の環状の凸部を有する型を用意する。そして、基板101上に型を押圧した状態で基板101上の樹脂を硬化させることにより、弾性樹脂層105を形成する。
環状の溝部207の内径は対向するカンチレバーCL1,CL3の外側の端部間の距離および対向するカンチレバーCL2,CL4の外側の端部間の距離よりも大きいことが好ましい。環状の溝部207の中心が触覚センサ200の中心に位置することが好ましいが、環状の溝部207が隣接する他の触覚センサ200の領域内に入らない範囲で環状の溝部207の中心が触覚センサ200の中心からずれていてもよい。また、隣接する複数の触覚センサ200の溝部207の一部が重複していてもよい。さらに、環状の溝部207の深さは、基板101に到達する深さよりも浅くてよい。
触覚センサ200の使用時には、環状の溝部207で取り囲まれた弾性樹脂層105の部分の表面に対して、XY面に沿った剪断力が印加され、Z軸の正の方向に圧力が印加される。
この場合、触覚センサアレイ100の各触覚センサ200における弾性樹脂層105の部分が独立して変形することができる。それにより、触覚センサ200において最大の力が加えられる位置が触覚センサ200の大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサ200により検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本実施の形態に係る触覚センサアレイ100においては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも複数の触覚センサ200により検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
(4)第の実施の形態
図19は本発明の第の実施の形態に係る触覚センサアレイ100における1つの触覚センサ200の平面図、図20は図19の触覚センサ200の断面図である。
図17および図18の触覚センサ200が図3および図4の触覚センサ200と異なるのは次の点である。
突起部205が設けられる代わりに、カンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4を取り囲むように、環状の枠部材208が弾性樹脂層105内に設けられている。
環状の枠部材208は、次のようにして設ける。第3の実施の形態における環状の溝部207と同様にして弾性樹脂層105に環状の溝部を形成し、環状の枠部材208を環状の溝部内に嵌め込む。
あるいは、図11の工程で基板101上に弾性樹脂層105の材料である樹脂を塗布し、樹脂の硬化中に環状の枠部材208を嵌め込んでもよい。
触覚センサ200の使用時には、環状の枠部材208で取り囲まれた弾性樹脂層105の部分の表面に対して、XY面に沿った剪断力が印加され、Z軸の正の方向に圧力が印加される。
この場合、触覚センサアレイ100の各触覚センサ200における枠部材208内の弾性樹脂層105の部分が一体的に変形する。それにより、触覚センサ200において最大の力が加えられる位置が触覚センサ200の大きさよりも微小な量ずれた場合でも、触覚センサ200により検出される圧力および剪断力が異ならない。したがって、本実施の形態に係る触覚センサアレイ100においては、接触する物体の位置が微小な量ずれた場合でも複数の触覚センサ200により検出される圧力および剪断力の分布を正確に検出することが可能となる。
(5)他の実施の形態
上記実施の形態では、各触覚センサ200が4つのセンサ素子201,202,203,204を有するが、各触覚センサ200が3つのセンサ素子を有してもよい。この場合には、3つのセンサ素子が互いに約120度の向きに配置されることが好ましい。
さらに、センサ素子201,202,203,204のカンレレバーCL1〜CL3の形状はU字形状に限らず、V字形状、W字形状、他の任意の形状に形成することができる。
上記実施の形態では、複数の触覚センサ200が平面状の基板101上に配置されているが、複数の触覚センサ200が曲面状の基板上に配置されてもよい。
第1の実施の形態では、円形の突起部205が用いられているが、突起部205の平面形状は円形に限らず、楕円形でもよく、三角形、四角形または六角形等の多角形であってもよい。
参考形態では、円形の板状部材206が用いられているが、板状部材206の平面形状は円形に限らず、楕円形でもよく、三角形、四角形または六角形等の多角形であってもよい。
の実施の形態では、円環状の溝部207が用いられているが、溝部207の平面形状は円環状に限らず、複数のカンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4を取り囲むような形状であれば、楕円形でもよく、三角形、四角形または六角形等の多角形であってもよい。溝部207の一部が途切れていてもよい。
の実施の形態では、円環状の枠部材208が用いられているが、枠部材208の平面形状は円環状に限らず、複数のカンチレバーCL1,CL2,CL3,CL4を取り囲むような形状であれば、楕円形でもよく、三角形、四角形または六角形等の多角形であってもよい。枠部材208の一部が途切れていてもよい。
第1の実施の形態における突起部205と第の実施の形態における溝部207とを組み合わせてもよく、第1の実施の形態における突起部205と第の実施の形態における枠部材208とを組み合わせてもよい。また、参考形態における板状部材206と第の実施の形態における溝部207とを組み合わせてもよく、参考形態における板状部材206と第の実施の形態における枠部材208とを組み合わせてもよい。
(6)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、基板101が基板の一例であり、弾性樹脂層105が弾性材料層の一例であり、埋め込み酸化膜102が第1の膜または支持部の例であり、結晶シリコン膜103が第2の膜または可動部の例であり、ノンドープ層103aが第1の層の例であり、ドープ層103bが第2の層の例である。
本発明は、例えば、工場における検品作業、行動計測等に用いるシート状の3軸触覚センサ、ロボットハンド等に用いる3軸触覚センサアレイ、圧力および剪断力を利用した接触型ユーザインタフェース等に用いることができる。
本発明の一実施の形態に係る触覚センサアレイの平面図である。 図1の触覚センサアレイの側面図である。 触覚センサアレイにおける1つの触覚センサの斜視図である。 図3の触覚センサの平面図である。 図3の触覚センサの断面図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本実施の形態に係る触覚センサアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 カンチレバーに接続される出力回路の一例を示す回路図である。 突起部が設けられない弾性樹脂層を指で押した場合のカンチレバーの変形を示す断面図である。 本実施の形態における触覚センサの突起部を指で押した場合のカンチレバーの変形を示す断面図である。 参考形態に係る触覚センサアレイにおける1つの触覚センサの断面図である。 本発明の第の実施の形態に係る触覚センサアレイにおける1つの触覚センサの平面図である。 図17の触覚センサの断面図である。 本発明の第の実施の形態に係る触覚センサアレイにおける1つの触覚センサの平面図である。 図19の触覚センサの断面図である。
符号の説明
100 触覚センサアレイ
101 基板
102 埋め込み酸化膜
103 結晶シリコン膜
103a ノンドープ層
103b ドープ層
104a,104b 電極
105 弾性樹脂層
201,202,203,204 センサ素子
200 触覚センサ
205 突起部
206 板状部材
207 溝部
208 枠部材
210 ブリッジ回路
211 直流電源
230 増幅器
240 AD変換器
300 指
1000 SOI基板
CL1,CL2,CL3,CL4 カンチレバー
R1,R2,R3 外部抵抗

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板上に配列され、印加された圧力および剪断力を検出する複数の触覚センサとを備え、
    前記複数の触覚センサの各々は、
    前記基板上に異なる向きに設けられたカンチレバーからなる少なくとも3つ以上のセンサ素子と、
    前記少なくとも3つ以上のセンサ素子を被覆するように前記基板上に形成された弾性材料層と、
    前記少なくとも3つ以上のセンサ素子の上方における前記弾性材料層の領域に設けられ、前記弾性材料層よりも硬質または前記弾性材料層と同じ硬さの突起部とを備え、
    各触覚センサの前記突起部は、他の触覚センサの前記突起部とは独立して設けられ、凸レンズ形状に形成されるとともに前記基板に平行な下面を有することを特徴とする触覚センサアレイ。
  2. 基板と、
    前記基板上に配列され、印加された圧力および剪断力を検出する複数の触覚センサとを備え、
    前記複数の触覚センサの各々は、
    前記基板上に異なる向きに設けられたカンチレバーからなる少なくとも3つ以上のセンサ素子と、
    前記少なくとも3つ以上のセンサ素子を被覆するように前記基板上に形成された弾性材料層とを備え、
    前記弾性材料層に各触覚センサの周囲を取り囲む溝部が設けられ
    前記溝部は、前記少なくとも3つ以上のセンサ素子のカンチレバーの少なくとも先端部を取り囲むように形成されたことを特徴とする触覚センサアレイ。
  3. 基板と、
    前記基板上に配列され、印加された圧力および剪断力を検出する複数の触覚センサとを備え、
    前記複数の触覚センサの各々は、
    前記基板上に異なる向きに設けられたカンチレバーからなる少なくとも3つ以上のセンサ素子と、
    前記少なくとも3つ以上のセンサ素子を被覆するように前記基板上に形成された弾性材料層とを備え、
    前記弾性材料層内に各触覚センサの周囲を取り囲む枠部材が設けられ
    前記枠部材は、前記少なくとも3つ以上のセンサ素子のカンチレバーの少なくとも先端部を取り囲むように形成されたことを特徴とする触覚センサアレイ。
  4. 前記センサ素子の各々は、前記基板上に第1の膜からなる支持部および第2の膜からなる可動部をこの順に備え、前記第2の膜は半導体材料からなり、第1の格子定数を有する第1の層と、前記第1の格子定数よりも小さな第2の格子定数を有する第2の層とを順に含み、前記第1および第2の層の少なくとも一方は、不純物元素の添加により導電性を有し、前記第1の格子定数と前記第2の格子定数との差に起因して前記可動部が湾曲するとともに、前記可動部の一部が前記支持部を介して前記基板に固定されたことを特徴とする請求項1〜に記載の触覚センサアレイ。
JP2008149523A 2008-06-06 2008-06-06 触覚センサアレイ Active JP5504391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008149523A JP5504391B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 触覚センサアレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008149523A JP5504391B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 触覚センサアレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009294140A JP2009294140A (ja) 2009-12-17
JP5504391B2 true JP5504391B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=41542440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008149523A Active JP5504391B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 触覚センサアレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5504391B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012247403A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Seiko Epson Corp 応力検出素子、センサーモジュール、および電子機器

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5470533B2 (ja) * 2010-02-18 2014-04-16 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 触覚センサおよびそれを備えたロボット
JP5633701B2 (ja) * 2011-03-23 2014-12-03 セイコーエプソン株式会社 検出装置,電子機器およびロボット
US8749120B2 (en) * 2011-10-28 2014-06-10 Xi'an Jiaotong University Flexible micro bumps operably coupled to an array of nano-piezoelectric sensors
KR101971945B1 (ko) 2012-07-06 2019-04-25 삼성전자주식회사 촉각 측정 장치 및 방법
KR101956105B1 (ko) 2013-03-18 2019-03-13 삼성전자주식회사 촉각 측정 장치 및 방법과 촉각 측정 장치 제조 방법
JP6160917B2 (ja) * 2013-10-28 2017-07-12 国立大学法人 新潟大学 Memsセンサ
KR101879811B1 (ko) * 2016-08-08 2018-07-19 한국기계연구원 수직 전단력 촉각센서, 이의 제조 방법 및 촉각 센서 시스템
WO2020209011A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 ソニー株式会社 移動制御装置及び移動体
WO2020246262A1 (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 ソニー株式会社 支持装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3214306A1 (de) * 1982-04-19 1983-10-27 Helmut Dipl Ing Baur Flaechiger gefuehlssensor
JPS6389282A (ja) * 1986-09-30 1988-04-20 株式会社東芝 触覚センサ
JPH0663881B2 (ja) * 1986-12-19 1994-08-22 工業技術院長 圧覚センサ
JPH073374B2 (ja) * 1989-11-22 1995-01-18 工業技術院長 圧覚センサ
JP3011327B2 (ja) * 1995-05-30 2000-02-21 三菱電線工業株式会社 光ファイバ触覚センサ
JP4364146B2 (ja) * 2005-03-10 2009-11-11 株式会社東芝 触覚センサー
JP4921185B2 (ja) * 2006-01-20 2012-04-25 国立大学法人 東京大学 3次元構造体の製造方法
JP2008008854A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Osaka Univ 触覚センサ、触覚センサの製造方法および触覚センサユニット
JP2008026178A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Advanced Telecommunication Research Institute International 触覚センサ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012247403A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Seiko Epson Corp 応力検出素子、センサーモジュール、および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009294140A (ja) 2009-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5504391B2 (ja) 触覚センサアレイ
JP4876240B2 (ja) 触覚センサ及びその製造方法
JP5737148B2 (ja) 静電容量型圧力センサとその製造方法及び入力装置
KR101724982B1 (ko) 정전용량형 압력 센서 및 입력 장치
JP5148219B2 (ja) 触覚センサユニットおよびその製造方法
TW201113130A (en) Sheet-like touch sensor system
KR20090005629A (ko) 혈압측정용 압력 센서 및 그 제조방법
JP6311341B2 (ja) 静電容量型圧力センサ及び入力装置
JP5470533B2 (ja) 触覚センサおよびそれを備えたロボット
JP2008049438A (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び感圧センサ
JP4040435B2 (ja) シリコン触覚センサ装置
KR102163052B1 (ko) 압력 센서 소자 및 그 제조 방법
Hwang et al. A polymer-based flexible tactile sensor for normal and shear load detection
JP2008008854A (ja) 触覚センサ、触覚センサの製造方法および触覚センサユニット
CN113075726B (zh) 水听器及其制造方法
JP2007139799A (ja) 機械的変形量検出センサ
JP5487387B2 (ja) センサ装置の製造方法
KR100855603B1 (ko) 촉각 센서 및 제조 방법
JP2005300501A (ja) マルチプローブの製造方法
CN113567869B (zh) 一种电池电压监测微型传感器及电压监测方法
JP2005003649A (ja) 触覚センサ
JP2008039595A (ja) 静電容量型加速度センサ
JP6424405B2 (ja) 圧力センサ、触覚センサ、及び圧力センサの製造方法
JP4134881B2 (ja) 半導体加速度センサ
Mastronardi et al. Flexible force sensor based on c-axis oriented aluminum nitride

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5504391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250