JP5502704B2 - ラベル貼付方法及びラベル貼付装置 - Google Patents
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図8は従来のラベル貼付装置50の概略構成を示す図で、このラベル貼付装置50は、供給リール51に巻き付けられた台紙61に剥離層を介して貼り付けられたラベル62を搬送して、熱転写式プリンタなどの印字ヘッド52kを備えた印字手段52を用いてバーコードなどの物品の情報を印字した後、剥離手段53にて印字されたラベル62を台紙61から剥離するとともに、この剥離されたラベル62を吸着パット54aを備えた保持・貼付手段54により保持してラベル62を貼り付けるべき物品Pまで移動させて、物品Pの所定の位置に識別コードが印字されたラベル62を貼り付ける。ラベル62が剥離された台紙61は、台紙巻取ローラー55に巻き取られて回収される。
剥離手段53は、台紙巻取ローラー55の搬送方向上流側でかつ印字手段52の下流側に設けられて台紙61の搬送方向を鋭角に折り返すように方向転換させる剥離板と呼ばれる板状の部材を備えている。ラベル62は台紙61に比べて剛性が高いので、台紙61が剥離板で折り返され台紙巻取ローラー55に巻き取られるが、ラベル62は搬送方向へそのまま進み吸着パット54aに吸着される。
ところで、ラベル62を貼り付ける物品が多種類に亘るときには、ラベル62に印字する物品の情報も物品毎に異なるため、貼り付ける対象が決まらないと印字を開始することができないので、対象となる物品の搬送タイミングによっては、バックフィードを行う必要があった。例えば、図6の右側に示すように、物品が所定の間隔で搬送されてくる場合、対に貼り付けるラベルの印字情報が、常に、ひとつ前のラベルを印刷しているときに分かっているためバックフィードなしで印字できる。しかしながら、物品が多種類に亘るときや物品Pのロットが変更になった場合には、図7に示すように、印字情報の受け取りが途切れたりするなど、印字情報を受け取るタイミングがランダムになる場合が多くバックフィードが必要となる。
このように、台紙を2種類準備するとともに、ラベルを供給する側の台紙(供給用台紙)を搬送する手段と、ラベルに印字する側の台紙(再貼付用台紙)を供給する手段とを別に設けることで、搬送される物品の情報(印字情報)の受け取りが途切れた場合には、ラベルを再貼付用台紙を搬送する手段に受け渡す作業を中断し、印字情報を受け取った時点でラベルを受け渡す作業を再開することができるので、バックフィードを行うことなく、物品の貼付対象面に物品の情報が印字されたラベルを貼り付けることができる。したがって、最短の時間でラベルの貼り付けを行うことができ、作業効率が向上する。
このような構成を採ることにより、ラベルを再貼付用台紙を搬送する手段に受け渡す作業のタイミングを制御できるので、バックフィードを行うことなく、物品の貼付対象面に物品の情報が印字されたラベルを貼り付けることができる。
ラベル貼付装置10は、ラベル1を貼り付ける物品Pを搬送する搬送手段20と、搬送される物品Pの情報を読み取る物品情報読取手段21と、長尺状の台紙2のラベル貼付面2aに印字されていないラベル1が剥離可能に貼り付けられたラベル付き台紙3がロール状に巻き回されたラベル供給ローラー11と、台紙2を巻き取って回収する第1の回収ローラー12と、ラベル供給ローラー11と第1の回収ローラー12との間に配置されてラベル付き台紙3とラベル1が剥離された台紙2とを案内する案内ローラー13と、台紙2からラベル1を剥離する第1の剥離手段14と、前記剥離されたラベルを再度貼り付ける再貼付用台紙4を供給する再貼付用台紙供給ローラー15と、再貼付用台紙4を巻き取って回収する第2の回収ローラー16と、再貼付用台紙供給ローラー15と第2の回収ローラー16との間に配置されて再貼付用台紙4とラベル1が貼り付けられた再貼付用台紙4とを案内する3つの案内部材(第1の案内ローラー171と案内板172と第2の案内ローラー173)と、物品Pの情報を受け取って再貼付用台紙4に貼り替えられたラベル1に物品Pの情報を印字する印字手段18と、再貼付用台紙4から印字されたラベル1を剥離する第2の剥離手段19と、第2の剥離手段19で剥離されたラベル1を吸着して保持するとともに保持されたラベル1を搬送される物品Pの貼付対象面Sに貼り付ける保持・貼付手段30と、第1及び第2の回収ローラー12,16、印字手段18、保持・貼付手段30、及び、搬送手段20を制御する制御手段40とを備える。
ラベル1は合成樹脂などで形成された薄板状の部材で、一方の板面1a(以下、印字面1aという)が表面に物品Pの情報が印字される。印字面1aと反対側の面1b(以下、接着面1bという)には接着剤が塗布されて接着層1cを形成している。
一方、台紙2及び再貼付用台紙4は、いずれも、合成樹脂などで形成された薄いシート状の長尺部材で、ラベル1を貼り付ける側の面(ラベル貼付面)2a,4aには剥離剤が塗布されている。
ラベル1の接着面1bが台紙2のラベル貼付面2aに貼り付けられることで、ラベル1が台紙2に仮着されラベル付き台紙3が形成されている。ラベル付き台紙3はラベル供給ローラー11にロール状に巻き回されており、再貼付用台紙4は再貼付用台紙供給ローラー15にロール状に巻き回されている。
物品情報読取手段21は、例えば、物品載置場所Lに設置されるIDカードリーダーなどにより構成され、物品載置場所Lに運搬されてきた1ロット分の物品Pもしくは物品Pを運搬してきた台車などの運搬手段22に添付されているIDカードなどの情報記憶手段23に書き込まれた物品Pの情報を読み取る。
物品情報読取手段21で読み取られた情報は制御手段40に送られる。
なお、物品Pの一つ一つにIDカードが取付けられている場合には、搬送手段20の搬送経路の所定の箇所にIDカードリーダーを設置し、物品P毎に物品Pの情報を読み取って、読み取った情報を制御手段40に送る。
ラベル1を貼り付ける物品Pとしては、生タイヤ、車両、電気器具など、様々な製品が挙げられる。また、物品Pの情報としては、物品Pが生タイヤなら、IDカードには、タイヤサイズ、トレッドゴムの種類、成型機の番号、成型日時などのタイヤ情報が記録されている。
第1の剥離手段14は、図2(a)に示すように、ラベル供給ローラー11の後段に配置されてラベル付き台紙3を図1の左右方向である搬送方向(印字手段18が設置されている方向)に案内する案内台14aとこの案内台14aと一体に構成されて台紙2の搬送方向を逆方向に折り返す先端部分が鋭角に形成された剥離板14bとを備え、台紙2からラベル1を剥離する。
剥離板14bは、詳細には、案内台14aの搬送面(台紙2が搭載される面)14pと平行な平行面14qとこの平行面14qと搬送方向側で平行面14qに鋭角で交わる折り返し面14rとを備える。台紙2は薄いシート状の部材なので、図2(b)に示すように、剥離板14bの平行面14qから折り返し面14r側に折り返された後、案内ローラー13に案内されて第1の回収ローラー12に巻き取られる。一方、ラベル1は薄板状ではあるが、台紙2に比較して剛性が高いのでそのまま搬送方向に搬送される。すなわち、ラベル1は台紙2から剥離されながら搬送方向に搬送される。台紙2のラベル貼付面2aには剥離剤が塗布されているので、ラベル1が台紙2から剥離されても接着面1bに塗布された接着剤が損なわれることはない。
第1の案内ローラー171は再貼付用台紙供給ローラー15から送り出された再貼付用台紙4を案内板172方向に案内する。
案内板172は、図3(a)に示すように、剥離板14bの平行面14qと同じ平面内にある案内面172qとこの平行面14qと搬送方向と反対側で案内面172qに鋭角で交わる送り面172rとを備えた直角三角形状の断面を有する部材で、第1の案内ローラー171により案内された再貼付用台紙4を印字手段18が配置されている方向に折り返す。
本例では、図3(b)に示すように、剥離板14bと案内板172とを1つの基台174上に配置している。これにより、剥離板14bの平行面14qと案内板172の案内面172qとを同一平面(ここでは、水平面)に配置するとともに、剥離板14bの平行面14qの搬送方向側の端部とこの端部に対向する案内板172の案内面172qの搬送方向とは反対側の端部との隙間gの大きさを確実に規制することができる。隙間gの大きさとしては、図3(a)に示すように、2枚のラベル1P,1Q間の間隔Gよりも狭いことが必要で、受け渡しの観点からは可能な限り狭い方が好ましい。
なお、基台174としては、剥離板14bと案内板172の両方を支持し、かつ、台紙2が剥離板14bから案内ローラー13側へ向かう通路と再貼付用台紙4の第1の案内ローラー171から案内板172へ向かう通路とが確保されている形態であればよい。
このような案内板172を設けることにより、折り返された再貼付用台紙4は、第1の剥離手段14により台紙2から剥離されて搬送方向に搬送されるラベル1を受け取って、剥離剤が塗布されているラベル貼付面4aの表面に、受け取ったラベル1を仮着することができる。すなわち、ラベル1を第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへスムースに引き渡すことができる。
なお、案内板172に代えてローラーを用いてもよい。但し、本例のように、案内板172を鋭角に形成すれば、剥離されたラベル1の接着剤が送り面172rを搬送される再貼付用台紙4に付着してしまうことがローラーよりも少ないので、ラベル1の受け渡し時に不具合が生じることを確実に防ぐことができる。
第2の案内ローラー173は第2の剥離手段19によりラベル1が剥離された再貼付用台紙4を第2の回収ローラー16方向に案内する。
印字手段18には制御手段40を介して物品Pの情報が入力される。同一ロットの物品PがN個連続して送られてくる場合には物品Pの情報は全て同じなので印字手段18には物品Pの情報と物品Pの数量Nの情報とが入力される。
制御手段40は、物品Pの情報が入力されてから所定時間T経過後に、再貼付用台紙4に貼り付けられたラベル1の印字面1aに物品Pの情報を印字するよう、印字手段18の印字ヘッド18a〜18cを制御する。同一ロットの物品PがN個連続して送られてくる場合には、印字手段18は、物品Pの情報が入力されてから所定時間T経過後に、所定の時間間隔Δtでラベル1の印字面1aに物品Pの情報を印字する。所定時間Tはラベル1が物品情報読取手段21を通過する位置から印字手段18に到達するまでの時間で、時間間隔Δtは、ラベル1の搬送方向の長さと隣接するラベル1の間隔との和であるラベル1の配列間隔に対応する時間である。印字手段18は時間間隔Δt毎にラベル1に印字する。
剥離板19bは、搬送される再貼付用台紙4のラベル貼付面4aと平行な第1の面19qとこの第1の面19qと搬送方向側で第1の面19qに鋭角で交わる折り返し面19rとを備える。再貼付用台紙4は剥離板19bの第1の面19qから折り返し面19r側に折り返された後、第2の案内ローラー173に案内されて第2の回収ローラー16に巻き取られ、ラベル1はそのまま搬送方向に搬送される。
吸着パット31としては、例えば、図5(a)に示すように、ブロック状の本体31aの内部に設けられた中空部31vと、ラベル1側の面である吸着面31bに設けられて中空部31vに連通する複数の吸い込み孔31hと、吸着面31bとは反対側の面31cに設けられた吸い出し孔31dとを備え、吸い出し孔31dに図示しない真空ポンプに連結された吸引ホースHを連結して中空部31vの空気を吸引することでラベル1を吸着面31bに吸着させる形態のものが挙げられる。なお、中空部31vの空気の吸引と中空部31vへの外気の導入とは、制御手段40が吸引ホースHの途中に設けられた図示しない開放弁付き電磁弁を制御して行う。
図5(b)に示すように、吸着面31bとは反対側の面31cには、保持・貼着用シリンダ32のシリンダロッド32bの可動端が接続されており、シリンダロッド32bを伸縮させることにより、吸着パット31をシリンダロッド32bの稼働方向である上下方向に移動させることができる。吸着パット31の初期位置は、搬送方向には、ラベル1が再貼付用台紙4から剥離されて剥離板19bの第1の面19qの搬送方向の端部から所定の距離(例えば、ラベル1の搬送方向の長さの1/3程度の長さに相当する距離)だけ離れた位置で、ラベル1の印字面1aに対して、0.3mm〜1mm程度のクリアランスを有して配置される。
ラベル移動用シリンダ33のシリンダロッド33bの可動側は保持・貼着用シリンダ32のシリンダ本体32aに接続されており、シリンダロッド33bを伸縮させることにより、吸着パット31をシリンダロッド33bの稼働方向である左右方向に移動させて、吸着パット31に吸着されたラベル1を物品Pの貼付対象面Sの直上に移動させる。
具体的には、物品Pの印字情報が一定の間隔で送られてきているときには、第1の回収ローラー12の回転速度を第2の回収ローラー16の回転速度と同じになるように第1の回収ローラー12の回転速度を制御することで、第1のラベル搬送手段10Aの搬送速度を第2のラベル搬送手段10Bの搬送速度に一致させる。これにより、ラベル付き台紙3の台紙2から剥離されたラベル1は再貼付用台紙4に定期的に受け渡されて印字される。
一方、物品Pの印字情報が途切れた場合には、第1の回収ローラー12を停止させることで、ラベル1の剥離と引き渡しを中断する。その後、物品Pの印字情報が送られてきた場合には、第1の回収ローラー12を稼働させてその回転速度を第2の回収ローラー16の回転速度と同じになるように制御する。
また、制御手段40は、保持・貼付手段30を制御して、吸着パット31の吸着動作を制御するとともに、前記2つのシリンダ32,33のシリンダ本体32a,33aにそれぞれ装着されて直線運動するシリンダロッド32b,33bを独立に伸縮させて、ラベル1の吸着と移動と貼り付けとを制御する。
なお、ラベル1の貼り付け時には、保持・貼着用シリンダ32のシリンダロッド33bを伸長させて吸着パット31に吸着されたラベル1を物品Pの貼付対象面Sに押し付けることでラベル1を物品Pの貼付対象面Sに貼り付ける。ラベル1の貼付対象面Sに押し付けられる面である接着面1bには接着層1cが形成されているので、ラベル1の貼付対象面Sに押し付けた後、電磁弁の開放弁を開放すれば、ラベル1は吸着パット31に吸着されていない状態となる。したがって、保持・貼着用シリンダ32のシリンダロッド33bを縮小することで、吸着パット31を物品Pから引き離すことができる。
図6に示すように、物品Pが搬送手段20により1ロットずつ搬送される場合には、物品情報読取手段21は、物品載置場所Lにて運搬されてきた1ロット分の物品Pの情報を読み取って制御手段40に送る。なお、物品Pの数量Nは物品Pの情報に含まれている。また、1ロット分の物品Pは搬送手段20に所定の間隔で載置され連続して搬送されるものとする。なお、物品載置場所Lにて運搬されてきた物品Pが複数ロットであった場合には、物品情報読取手段21は、物品載置場所Lにて運搬されてきた物品Pの情報を1ロット分ずつ読み取る。
物品Pの情報を制御手段40に送るタイミングは、特に限定されるのもではなく、1ロット分の物品Pを全て搬送手段20に載置した時であってもよいし、物品情報読取手段21が物品Pの情報を記憶しておき、搬送手段20の途中に搬送される物品Pを検知して物品情報読取手段21に通知する検知装置を設け、物品Pが検知装置を通過したときに物品情報読取手段21に記憶された物品Pの情報を制御手段40に送るようにしてもよい。なお、検知する物品Pは搬送方向の先頭の物品Pであってもよいし、1ロットの物品Pを全て検知してもよい。
なお、ラベル付き台紙3が送り出されてから第1の剥離手段14まで達するまでには時間(待ち時間)がかかるので、第2の回収ローラー16の稼働の開始時刻を第1の回収ローラー12の稼働の開始時刻よりも前記待ち時間より少ない時間間隔だけ遅らせてもよい。このとき、第1の回収ローラー12の回転速度と第2の回収ローラー16の回転速度とが同じになるように、各駆動用モーターを制御する。
ラベル供給ローラー11から送り出されたラベル付き台紙3は、印字手段18が設置されている方向に搬送されて第1の剥離手段14の案内台14aから剥離板14bの搬送面14pまで進み、折り返し面14rにて台紙2のみが折り返され、案内ローラー13に案内されて第1の回収ローラー12に巻き取られる。
一方、ラベル1はそのまま搬送方向に搬送されて、第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへ引き渡されて、剥離板14bの平行面14qと同じ平面内にある案内板172の案内面172qを搬送される再貼付用台紙4のラベル貼付面4aに仮着される。
再貼付用台紙4は剥離板19bの折り返し面19r側に折り返された後、第2の案内ローラー173に案内されて第2の回収ローラー16に巻き取られる。
そして、保持・貼着用シリンダ32のシリンダロッド33bを伸長させて吸着パット31に吸着されたラベル1を物品Pの貼付対象面Sに押し付けることでラベル1を物品Pの貼付対象面Sに貼り付ける。その後、電磁弁を閉鎖するとともに開放弁を開放して吸着パット31を物品Pから引き離す。そして、ラベル移動用シリンダ33のシリンダロッド33bを縮小させて保持・貼着用シリンダ32のシリンダロッド32bを伸長させ、吸着パット31を初期位置に戻す。
なお、ラベルの吸着から吸着パット31が初期位置に戻されるまでの時間と前のラベルの印字終了から次のラベルの印字終了までの時間間隔とが同じになるように、ラベルの貼り付け間隔、第2のラベル搬送手段10Bの搬送速度、搬送手段20の搬送速度とが設定されていることはいうまでもない。
このような動作をN回連続して行うことにより、1ロット分の物品Pにラベル1を連続的に貼り付けることができる。
なお、搬送手段20に照合手段を設けて、物品Pに貼り付けられたラベル1の印字情報と物品情報読取手段21で読み取った物品Pの情報とを照合し、一致しているか否かを判定するようにすれば、間違ったラベル1が貼り付けられた物品Pが後工程に送られたり出荷されたりすることを防ぐことができる。
しかしながら、本例のラベル貼付装置10では、第1の回収ローラー12の回転速度と第2の回収ローラー16の回転速度とを別個に制御できるように構成されているので、バックフィードを行うことなく、後に搬送するロットの物品Pにラベル1を貼り付けることができる。
すなわち、制御手段40は、物品Pの1ロット分の印字が終了しても、次のロットの物品Pの情報が入力されない場合には、第1の回収ローラー12を停止させることで、第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへのラベル1の引き渡しを中断させることができる。そして、次のロットの物品Pの情報が入力された時点で、第1の回収ローラー12を再度第2の回収ローラー16に同期させて回転させることで、第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへのラベル1の引き渡しを再開することができる。これにより、印字情報がない状態ではラベル1は印字手段18に送られることがないので、バックフィードを行う必要はない。
なお、第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへのラベル1の引き渡しが再開されてからは、上述した手順で印字、吸着、移動を行って、ラベル1を次のロットの物品Pに貼り付ける。
したがって、物品が多種類に亘った場合でも、バックフィードを行うことなく、物品Pの貼付対象面Sに物品Pの情報が印字されたラベル1を貼り付けることができるので、バックフィードの廃止による処理時間の短縮が可能になるとともに、ランダムなタイミングで印字情報が入力されても、最短の時間でラベル1の貼り付け作業を行うことができる。
このような場合には、物品Pの一つ一つにIDカードなどの情報記憶手段23が取付けられているので、搬送手段20の搬送経路の所定の箇所にIDカードリーダーなどの物品情報読取手段21を設置し、物品P毎に物品Pの情報を読み取って、読み取った情報を制御手段40に送るようにすればよい。制御手段40は、物品Pの印字が終了しても、次の物品Pの情報が入力されない場合には、第1の回収ローラー12を停止させて、第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへのラベル1の引き渡しを中断させる。そして、次の物品Pの情報が入力された時点で、第1の回収ローラー12を再度第2の回収ローラー16に同期させて回転させることで、第1のラベル搬送手段10Aから第2のラベル搬送手段10Bへのラベル1の引き渡しを再開する。これにより、印字情報がない状態ではラベル1は印字手段18に送られることがないので、バックフィードを行う必要はない。
2a ラベル貼付面、3 ラベル付き台紙、4 再貼付用台紙、
10 ラベル貼付装置、11 ラベル供給ローラー、12 第1の回収ローラー、
13 案内ローラー、14 第1の剥離手段、15 再貼付用台紙供給ローラー、
16 第2の回収ローラー、171 第1の案内ローラー、172 案内板、
173 第2の案内ローラー、18 印字手段、18a〜18d 印字ヘッド、
19 第2の剥離手段、
20 搬送手段、21 物品情報読取手段、22 運搬手段、23 情報記憶手段、
30 保持・貼付手段、31 吸着パッド、32 保持・貼着用シリンダ、
32a,33a シリンダ本体、32b,33b シリンダロッド、
33 ラベル移動用シリンダ、40 制御手段、P 物品、L 物品載置場所。
Claims (2)
- 搬送手段で搬送される物品の情報を受け取り、台紙のラベル貼付面に剥離可能に貼り付けられたラベルに前記受け取った物品の情報を印字した後、前記物品の情報が印字されたラベルを前記台紙から剥離し、剥離されたラベルを前記物品の貼付対象面に貼り付けるラベル貼付方法において、
前記ラベルに前記物品の情報を印字する前に前記台紙から前記ラベルを剥離し、前記剥離されたラベルを前記台紙を搬送する搬送手段とは異なる搬送手段によって搬送される再貼付用台紙のラベル貼付面に剥離可能に貼り付け、前記再貼付用台紙に貼り付けられたラベルに前記物品の情報を印字することを特徴とするラベル貼付方法。 - ラベルを貼り付ける物品を搬送する搬送手段と、
前記搬送される物品の情報を読み取る物品情報読取手段と、
台紙のラベル貼付面に剥離可能に貼り付けられたラベルを搬送する第1のラベル搬送手段と、
前記ラベルを前記台紙から剥離する第1の剥離手段と、
前記剥離されたラベルを再度貼り付ける再貼付用台紙を供給するとともに、前記台紙から剥離されたラベルを受け取って前記ラベルを前記再貼付用台紙のラベル貼付面に剥離可能に貼り付けて搬送する第2のラベル搬送手段と、
前記物品情報読取手段で読み取った物品の情報を受け取り、前記第2のラベル搬送手段により搬送されるラベルに前記受け取った物品の情報を印字する印字手段と、
前記印字手段で印字されたラベルを前記再貼付用台紙から剥離する第2の剥離手段と、
前記第2の剥離手段で剥離されたラベルを吸着して保持するとともに、保持されたラベルを前記物品の貼付対象面に貼り付ける保持・貼付手段と、
前記第1のラベル搬送手段の搬送速度を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするラベル貼付装置。
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