JP5502630B2 - アルミニウム箔成型容器 - Google Patents

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この発明は、電子レンジを用いても収納食品を加熱調理可能なアルミニウム箔成型容器、およびこの容器に食品を収納した食品収納体に関する。
食品の収納容器としてのアルミニウム箔成型容器は、そのままガスレンジにかけると、収納した食品を加熱調理することができ、また喫食が終わると使い捨てできるため、便利であり、汎用されている。
この種の成型容器の典型的なものは、図1のように、円形の底壁21と、底壁21の周縁から広がって立ち上がる側壁22と、側壁22の上縁から外方に張り出すフランジ23と、からなってアルミニウム箔により一体成型されている。
底壁21には、たとえば同心円上に配置された複数のリブが付属し、フランジ23の外縁には、縁巻きが付属している。
また、側壁22には、多数の皺22aが形成されている。このような皺は、成型容器の製造工程において、自然に生じるものである。
すなわち成型容器20は、図3のように、原料となるアルミニウム箔fを金型の雄型Pと雌型Nに挟み込んで製造されるが、ここで雄型Pと雌型Nの空隙は、通常はアルミニウム箔fの厚みの約8倍(7〜9倍程度)の大きさになっている。そのため、成型時にこの空隙内を箔がずれ動いて自然に皺22aが形成されることになるのである。
この側壁22に生じる皺22aの深さは、一般に1mm〜2mm程度と非常に大きなものとなっている。
ところで、この種の成型容器20は、通常は電磁調理器(IH)にはかからないが、ガスレンジと電磁調理器のいずれでも加熱調理できると使い勝手がよいため、特許文献1のように、箔の厚み等を調節して電磁調理器にかかるようにする試みもなされている。
このように、ガスレンジと電磁調理器で兼用可能なアルミニウム箔成型容器20は既に存在するが、これをさらに電子レンジでも加熱しようとした場合には、スパークするおそれがあるため危険である。
スパークは、アルミニウム箔の表層付近に渦電流が発生し、それが所定の電圧を超えた場合に放電することで生じる。
従来のこの種の成型容器20において、スパークが発生する頻度が高い理由の一つとして、上記したように容器20の成型時に側壁22等に自然に発生する深い皺22aがアンテナとなって、マイクロ波が集中しやすいという、いわゆるアンテナ効果の発生が挙げられる。
特開2003-153802号公報
そこでこの発明の解決すべき課題は、電子レンジによる収納食品の加熱調理が可能なアルミニウム箔成型容器を提供することである。
上記課題を解決するため、底壁と、底壁の周縁から立ち上がる側壁と、側壁の上縁から外方に張り出すフランジとをアルミニウム箔により一体に成型した、発明にかかるアルミニウム箔成型容器においては、側壁の皺の深さを0.02mm〜0.5mmとしたのである。
また、この成型容器に食品を収納して食品収納体を構成したのである。
従来の容器においては、成型時に側壁に生じる皺の深さが、1mm〜2mm程度であるのに対し、本願発明では、皺の深さを非常に小さく設定しているため、上記したようなアンテナ効果の発生を抑えることができる。
ここで、皺深さは、0.02mmを下回ると成形性が低下し、0.5mmを超えるとアンテナ効果を促進してしまうため、0.02mm〜0.5mmの範囲としている。
またアルミニウム箔の厚みは、50μm〜150μmであるのが好ましい。
50μmを下回ると、しわの深さを非常に小さく成型する場合に、箔の破れが生じやすく、容器としての十分な強度が得られず、150μmを上回ると、成形性が低下し、また材料コストが高くなるため使い捨て容器として好ましくないからである。
さらに、容器開口面積をSとし、容器高さをHとしたとき、4≦S/H≦100、さらには、5≦S/H≦15を満足するように寸法関係を調整すると、開口が大きいためマイクロ波が容器開口から内部に侵入しやすく、また容器の底が浅いので食品が底まで効率的に加熱されるため好ましい。
なお、S/Hの値に上限を定めたのは、容器の高さが浅すぎる、すなわちHが小さすぎると、食品の収納力に劣るため、実用的でないからである。
アルミニウム箔成型容器の成型時に側壁に生じる皺の深さを小さくしたので、電子レンジによる収納食品の加熱調理時におけるスパークを抑えられる。
従来のアルミニウム箔成型容器の斜視図 実施形態のアルミニウム箔成型容器の斜視図 従来のアルミニウム箔成型容器の製造工程を示す図 実施形態のアルミニウム箔成型容器の製造工程を示す図
以下、図面を参照しつつこの発明の実施形態について説明する。
図2に示す実施形態のアルミニウム箔成型容器10は、平面視円形の底壁11と、底壁11の周縁から広がりながら立ち上がる側壁12と、側壁12の上縁から外方に張り出すフランジ13と、からなり、上方に向けて開口している。
この成型容器10は、アルミニウム箔により一体に成型されている。また、その底壁11の中央部には円形のリブが付属し、そのフランジ13の外縁には縁巻きが付属している。
さらに、成型容器10の側壁12には成型時に生じる多数の皺12aがある。
ここで、成型容器10の側壁12の皺12aの深さは、0.02mm〜0.5mmの範囲に抑えられている。この皺12aの深さの測定は、公知の輪郭形状測定機により行われ、例えば東京精密株式会社製の輪郭形状測定機1700SDにより行う。
また、成型容器10のアルミニウム箔は、厚みが50μm〜150μmとなっている。
さらに、成型容器10は、比較的開口が広く、底が浅い形状になっており、開口面積をSとし、高さをHとしたとき、4≦S/H≦100の関係を満足する。
成型容器10の構成は以上のようであり、これに食品を収納した食品収納体を電子レンジにかけると、広い開口から成型容器10内にマイクロ波が照射されることで、収納食品が十分に加熱調理されることになる。
また、電子レンジにかけても側壁12の皺12aが浅いため、アンテナ効果が奏されず、スパークが生じにくく、その結果、収納食品の加熱調理が安全に行われることになる。
このように、成型容器10は、ガスレンジと電子レンジのいずれを用いても食品の加熱調理が可能であるため、ガスレンジのない高齢者向マンションなどでも、電子レンジにより加熱調理を行うことができ、非常に利便性の高いものとなっている。
なお、この成型容器10が、さらに電磁調理器にもかかるように、アルミニウム箔の厚み、アルミニウム合金の組成等を適宜調整してもよい。
この成型容器10は、例えば以下のようにして製造される。
一つの方法としては、図4のように、製造装置における金型の雄型Pと雌型Nとの間の空隙を、材料となるアルミニウム箔fの厚みの約4倍(3〜5倍程度)と非常に小さくし、この雄型と雌型に挟み込んで成型容器10を成型する。
上述し、また図3に示したように、従来のアルミニウム箔成型容器20を製造する際には、金型の雄型Pと雌型Nとの空隙を非常に大きく取っているため、その大きな空隙の中でアルミニウム箔fがおおきくずれ動く。その結果、側壁22に生じる皺22aの深さは非常に大きなものとなる。
これに対して、実施形態の成型容器10を製造する際には、雄型Pと雌型Nとの空隙が小さいため、空隙の中でアルミニウム箔fがずれ動きにくく、結果として皺12aの深さは小さいものとなる。
二つ目の方法としては、製造装置における金型の雄型Pを、膨張および収縮可能なものとし、雄型Pの収縮時における雌型Nとの空隙を図3の場合とほぼ同様にアルミニウム箔fの厚みの7倍程度としておく。これにより、従来の成型容器20と同様に側壁12の皺の大きな容器をまず成型する。ついで、雄型Pを膨張させてこの容器の皺を伸ばし、その深さを小さくする。
また、以上の二つの方法を組み合わせて、雄型Pと雌型Nの空隙を小さくし、かつ雄型Pを膨縮可能に構成し、もともと比較的小さな皺を、雄型の膨張による皺のばしでさらに小さくしてもよい。
なお、発明にかかるアルミニウム箔成型容器の形状は、以上の実施形態に限定されず、例えば底壁を長円形や矩形にすることもできる。
また、皺は、フランジ13にも形成されてよい。
以下に、この発明の実施例および比較例を挙げて、発明の内容の一層の明確化を図る。
アルミニウム箔成型容器として、側壁の皺の深さが下表に示されるような、実施例の成型容器および比較例1〜5の成型容器を作製し、これを電子レンジで加熱し、スパーク発生の有無を目視にて観測した。
なお、下表における皺深さは、成型用のフランジより垂直下方20mmの位置で測定した。
Figure 0005502630
この表より、スパーク発生を抑制するには、側壁の皺の深さは0.05mm以下が好ましいことがわかる。
10 実施形態のアルミニウム箔成型容器
11 底壁
12 側壁
12a 皺
13 フランジ
20 従来のアルミニウム箔成型容器
21 底壁
22 側壁
22a 皺
23 フランジ
P 雄型
N 雌型
f アルミニウム箔

Claims (2)

  1. 金型の雄型と雌型の間にアルミニウム箔を挟み込んで、底壁と、底壁の周縁から立ち上がる側壁と、側壁の上縁から外方に張り出すフランジと、を備え、側壁に深さが1mm〜2mm程度の皺を有するアルミニウム箔成型容器を成型する工程と、
    前記金型の雄型を膨張させることで、前記側壁の皺を深さが0.02mm〜0.5mmに伸ばす工程と、を含むアルミニウム箔成型容器の製造方法
  2. 前記アルミニウム箔の厚みは、50μm〜150μmである請求項1に記載のアルミニウム箔成型容器の製造方法
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