JP5500428B2 - プリプレグロールの梱包体 - Google Patents
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Description
(1)押さえ枠材108がその本体から屈曲して延びる挿入部107を有しており、この屈曲部と、巻芯102の先端縁における屈曲部との間で、樹脂フィルム104も急激に屈曲されその屈曲された状態に保持されてしまうので、輸送中等において繰り返し振動を受ける場合、樹脂フィルム104の屈曲部に繰り返し、応力が作用することになる。このような繰り返し応力が作用すると、樹脂フィルム104の屈曲部が疲労や摩耗による損傷を受けるおそれが生じ、最悪の場合、孔開きが生じてしまうおそれがある。このような状態に至ると、樹脂フィルム104は目標としていた防湿効果を発揮できなくなり、プリプレグロール103の品質低下を招くおそれがある。
図1、図2は、本発明の一実施態様に係るプリプレグロールの梱包体の概略縦断面を示しており、1はプリプレグロールの梱包体の全体を示している。2は、炭素繊維等からなる強化繊維材に未硬化のエポキシ樹脂等からなる熱硬化性樹脂を含浸させたシート状のプリプレグ3を紙管からなる巻芯4上に巻いたプリプレグロールを示している。このプリプレグロール2は、その全体を外側から覆うポリスチレンフィルムやポリエチレンフィルム等の樹脂フィルム5によって、内部を脱気状態にて樹脂フィルム5を熱シールにすることにより密封されている。樹脂フィルム5で密封されたプリプレグロール2は、巻芯4の軸方向が上下方向となる姿勢で、下箱6と上方から下箱6を閉じるように被せられる上箱7からなる開閉可能な箱体8の内部に収納される。箱体8の内側面(本実施態様では、下箱6の内側面)と樹脂フィルム5で密封されたプリプレグロール2の外周面側との間には、保持部材9が上下方向に延びるように介在されており、プリプレグロール2は保持部材9によって箱体8内部の中央部に保持されている。本実施態様では、保持部材9は、図2に示すように、矩形横断面形状の箱体8の2辺の内面に沿って延びる3枚のL字状の板状部材9a、9b、9cから形成されており、2組のL字状板状部材9a、9b、9cが、矩形横断面形状の箱体8の内部の対向位置に配置されている。保持部材9を構成する板状部材の積層枚数は、プリプレグロール2の径(またはプリプレグ3の巻き量)や、樹脂フィルム5で密封されたプリプレグロール2の外周面と箱体8の内面との間隙寸法に応じて、適宜調整すればよい。
(1)試験条件
JIS−Z−0232(包装貨物−振動試験方法)の試験方法-7.1.1(ランダム振動試験)に準じて振動試験を行った。なお、試験時間及び振動台の加速度パワースペクトル密度については表2及び図5に示すように、JIS−Z−0232の付属書A(参考)加速度パワースペクトル密度(PSD)を引用した。
使用した振動試験機(電気油圧式振動試験機:(株)鷺宮製作所製)の主要諸元を下記表3に示す。
試験は供試品AのNo.1〜3、供試品AのNo.4〜6の3段積みと、供試品BのNo.1〜3、供試品BのNo.4〜6の3段積みにて、1パレット上に積載した状態、および供試品AのNo.7〜9、供試品AのNo.10〜12の3段積みと、供試品CのNo.1〜3、供試品CのNo.4〜6の3段積みにて、1パレット上に積載した状態にて、振動試験を行った。試験後の目視確認の結果、供試品A、B及びCいずれも箱体の外観に破損、損傷、擦れなどの異常は確認されなかった。また、本発明品である供試品BおよびCはプリプレグを覆うフィルム袋(密封用樹脂フィルム)に擦れや穴開きの兆候は全く確認されなかった。しかし、従来品である供試品Aでは、フィルム袋に、特に押さえ枠材の屈曲部に対応するフィルム袋の位置での皺発生に伴う変形と、そこから振動により発展したフィルム袋の白化が見られ、フィルム袋の塑性変形が確認された。穴開きには至らなかったが、あと数分の加振で穴開きに至るものであった。
2 プリプレグロール
3 プリプレグ
4 巻芯
5 樹脂フィルム
6 下箱
7 上箱
8 箱体
9、9a、9b、9c 保持部材
10 底板部材
11 コルゲート状中芯
12 段ボール材
13、14 発泡体シート
15 三角形保持体
16 コルゲートの段の延在方向
Claims (20)
- 強化繊維材に未硬化の樹脂を含浸させたプリプレグを巻いたプリプレグロールの梱包体であって、少なくとも、プリプレグロール全体を外側から覆い、内部を密封する樹脂フィルムと、該樹脂フィルムで密封されたプリプレグロールを、ロールの軸方向が上下方向となる姿勢で内部に収納する開閉可能な箱体と、該箱体の内側面と前記樹脂フィルムで密封されたプリプレグロールの外周面側との間に上下方向に延びるように介在され、前記プリプレグロールを前記箱体内部の中央部に保持する、前記箱体の内側面上にプリプレグロールにおけるプリプレグの巻き量に応じて積層配置可能な板状部材からなる保持部材とを有することを特徴とするプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体が、前記樹脂フィルムで密封されたプリプレグロールを収納する下箱と、該下箱に被せられ該下箱を閉じる上箱とからなる、請求項1に記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体の横断面形状が矩形であり、前記保持部材が、前記箱体の矩形横断面形状の2辺に沿って延びるL字形の板状部材からなる、請求項1または2に記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体内における前記保持部材の高さが、該箱体内に収納されたプリプレグロールの高さよりも高い、請求項1〜3のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体の横断面形状が矩形であり、前記保持部材とプリプレグロールの間で、かつ前記箱体の矩形横断面形状の角部に配置される三角形の保持体を有する、請求項1〜4のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記三角形の保持体が、コルゲート状中芯を有する段ボール材で構成されており、該中芯のコルゲートの段の延在方向がプリプレグロールの軸方向に対し直交している、請求項5に記載の梱包体。
- 前記箱体内に収納されたプリプレグロールの上面と該箱体の天井面との間に3〜50mmの隙間が設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体の底面上に、前記プリプレグロールを支持可能でかつ箱体を補強可能な底板部材が配置されている、請求項1〜7のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記底板部材の厚みが3〜10mmである、請求項8に記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体および前記底板部材が、コルゲート状中芯を有する段ボール材で構成されており、箱体の底壁を構成する段ボール材の中芯のコルゲートの段の延在方向と底板部材を構成する段ボール材の中芯のコルゲートの段の延在方向とが互いに直交している、請求項8または9に記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体の内面と前記樹脂フィルムで密封されたプリプレグロールとの間に、発泡体シートが介装されている、請求項1〜10のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 少なくとも、前記箱体の底面と前記樹脂フィルムで密封されたプリプレグロールとの間に、前記発泡体シートが介装されている、請求項11に記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記発泡体シートが、前記箱体の底面上に配置された底板部材と前記樹脂フィルムで密封されたプリプレグロールとの間に介装されている、請求項12に記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記発泡体シートが、前記箱体内に収納された前記樹脂フィルムで密封されたプリプレグロール上に被せられている、請求項11〜13のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記発泡体シートの厚みが1〜10mmである、請求項11〜14のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記樹脂フィルムは、熱シールにより内部を密封している、請求項1〜15のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記樹脂フィルムが、ポリスチレンフィルムまたはポリエチレンフィルムからなる、請求項1〜16のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記プリプレグが巻かれる巻芯が紙管からなる、請求項1〜17のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体は、多段積み可能に構成されている、請求項1〜18のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
- 前記箱体内に収納されたプリプレグロールを、氷点下の温度に保存または氷点下の温度で輸送可能に構成されている、請求項1〜19のいずれかに記載のプリプレグロールの梱包体。
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