JP5500123B2 - パワープラントマウント装置 - Google Patents
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図8に示すように、ボデーサイドメンバー10は、車体前後方向に延びる骨格部材であり、比較的平坦なアウタパネル11とハット型横断面を有するインナパネル12とが各上縁フランジ部と各下縁フランジ部とを溶着されて中空に形成されている。インナパネル12のハット型の高さ、即ち、アウタパネル11とインナパネル12との距離を与えることにより、断面二次モーメントを高めて、ボデーサイドメンバー10の強度や剛性を確保している。
しかしながら、フロントフェンダシールド等のパネル部材13は、もともと車体の強度や剛性を確保する部材ではない上、近年の車体の軽量化により薄板化される傾向にあるため、このようにステー124を設けた構成とした場合、ステー124を十分に支持できずパネル部材13側を補強する必要があった。そのため、部品点数が増大するうえ、構造が複雑になり、部品コストの増大や組み付け作業工程の増加を招く傾向にあった。
ボデーサイドメンバー10に溶接箇所が加わると、溶接箇所では剛性が高まるため、車両の前後方向衝突時に、ボデーサイドメンバー10の前後方向変形量が溶接箇所分だけ減少してしまい、ボデーサイドメンバー10の前後方向変形によるエネルギー吸収量を十分に確保できないおそれが生じる。
また、前記ブラケットは、1枚の板金部材を屈曲成形した部材であって、前記第1プレート部と前記第2プレート部と前記起立部とが一体に形成されていることが好ましい。
また、第1の剛性部材として、上方に開口したカップ状に形成され、ボデーサイドメンバーの上面部に固定されるとともにインシュレータの下部が嵌合されるカップ状部材を有し、カップ状部材には、収容空間側に位置する立壁部の上縁から収容空間側に水平に突出するフランジ部が形成され、フランジ部の下向き面にブラケットの起立部の上端部を当接させれば、起立部によって、収容空間により接近した位置でカップ状部材に加わるモーメント入力に対して効率よく対抗することができる。
図1〜図7は本装置を示すもので、図1はその装置をボデーサイドメンバーの延在する方向の中央で破断させて示す斜め上方からの斜視図、図2はその装置の要部を示す斜め上方からの斜視図、図3はその装置のブラケットを示す斜め上方からの斜視図、図4はその装置を示す断面図、図5はその装置を示す斜め上方からの斜視図、図6,図7はその装置を示す斜め下方からの斜視図である。これらの図に基づいて説明する。また、以下の説明で用いる方向は、基本的に装着状態におけるものを示す。
U字型挟装用部材22は、脚部22b,22cの各下端の取付フランジ22d,22eが後述のブラケット40と共にボデーサイドメンバー10の上面部(インナパネル12の上面部12a)にボルト及びナット等の締結具により結合される。このU字型挟装用部材22をボデーサイドメンバー10に結合することにより、ボデーサイドメンバー10上面に固定されたカップ状部材21とU字型挟装用部材22との間にインシュレータ24及び支持アーム部材23が挟装される。
なお、上プレート部24bと下プレート部24cと外周プレート部24dは一体で形成されるが、主ブロック部24aは、これらの上プレート部24b、下プレート部24c、外周プレート部24dとは別体で構成される。
また、外周プレート部24dの外周面は、U字型挟装用部材22の脚部22b,22cの内側面と本体部22aから下方に形成された端壁部22fの内側面とそれぞれ接触(圧接)し、上プレート部24bの上面は、U字型挟装用部材22の本体部22aの下面に接触(圧接)している。したがって、インシュレータ24は、上方,車両前後方向,及び車幅方向外側をU字型カバー部材に接触(圧接)した状態で、上下をボデーサイドメンバー10に取り付けられる剛性部材であるカップ状部材21とU字型挟装用部材22とにより挟持されている。
つまり、本実施形態では、屈曲部44は、図2〜図4に示すように、第2プレート部42の面よりも収容空間30L側に一旦湾曲した上で、ボデーサイドメンバー10の上面部12aに双方向に湾曲している。段部46は、この屈曲部44の収容空間30L側に一旦湾曲した形状に合わせて、起立部43の上方延設部43Tを収容空間30L側にシフトさせている。
図4に示すように、パワープラントマウント20がパワープラント30を弾性支持すると、支持アーム部材23の本体部23aには、パワープラント30の荷重が作用することによるモーメント入力Mが発生する。これにより、カップ状部材21のパワープラント30側(収容空間30Lの側)、すなわちボデーサイドメンバー10の上面部12aからオフセットした位置に荷重が入力される。
また、図1,図4,図5に示すように、U字型挟装用部材22が、主ブロック部24aと上プレート部24bと下プレート部24cと外周プレート部24dとからなるインシュレータ24とを介して、支持アーム部材23の本体部23aを上下方向,車体前後方向,車幅方向の各方向から弾性支持した状態で、ボデーサイドメンバー10の上面部12aに結合されており、特に、U字型挟装用部材22により支持アーム部材23の本体部23aのボデーサイドメンバー10側端部の上面側を押える構成としているので、支持アーム部材23に発生するモーメントMを、U字型挟装用部材22を介してボデーサイドメンバー10の上面部12aでも受けることができる。したがって、パワープラント30からパワープラントマウント20を介して入力される荷重を、ボデーサイドメンバー10の上面部12aと立面部12bとの両方で効率よく分散して受けることができる。
例えば、上記実施形態では、ブラケット40の起立部43について、上方延設部43Tを曲面で形成された段部46を介して基部43Bよりも収容空間30L側にシフトした位置に配置しているが、基部43Bにおける膨出面43aの膨出量(収容空間30L側への偏倚量)が十分であれば、基部43Bをそのまま上方に延長させて上方延設部43Tを形成してもよい。
また、上記実施形態では、インシュレータ24の主ブロック部24aを上プレート部24b、下プレート部24c、外周プレート部24dと別体としたが、一体で形成されてもよい。
11 アウタパネル
12 インナパネル
12a インナパネル12の上面部
12b インナパネル12の立面部
20 パワープラントマウント
21 カップ状部材(第1の剛性部材)
21c フランジ部
22 U字型挟装用部材(第1の剛性部材)
23 支持アーム部材(第2の剛性部材)
24 インシュレータ(ゴム等の弾性体)
30 パワープラント
30L 収容空間(エンジンルーム)
40 ブラケット
41 第1プレート部
42 第2プレート部
43 起立部
43B 起立部43の基部
43T 起立部43の上方延設部
43t 起立部43の上端部
44 屈曲部
46 段部
Claims (5)
- 車両のパワープラントを車体前後方向に延びる骨格部材であるボデーサイドメンバーに弾性支持させるパワープラントマウント装置であって、
車体の前記ボデーサイドメンバーに固定される第1の剛性部材と、
一端側が前記車体の前記ボデーサイドメンバーよりも内側の収容空間に配置された前記パワープラントに結合され、他端側が弾性体で形成されたインシュレータを介して前記第1の剛性部材の上に装着される第2の剛性部材と、
前記ボデーサイドメンバーと前記第1の剛性部材との間に介在されて前記第1の剛性部材を支持するブラケットとを備え、
前記ブラケットは、前記ボデーサイドメンバーの上面部に重合された状態で締結具により結合される第1プレート部と、前記ボデーサイドメンバーの前記収容空間に面する立面部に重合された状態で締結具により結合される第2プレート部と、前記第2プレート部から前記収容空間側に膨出形成されるとともに鉛直上方に延設される起立部とを有し、
前記第1プレート部が前記第1の剛性部材に結合され、前記起立部の上端部が前記ボデーサイドメンバーよりも前記収容空間側にオフセットした位置で前記第1の剛性部材の下向き面に当接するよう構成されている
ことを特徴とする、パワープラントマウント装置。 - 前記第1の剛性部材として、上方に開口したカップ状に形成され、前記ボデーサイドメンバーの前記上面部に固定されるとともに前記インシュレータの下部が嵌合されるカップ状部材を有し、
前記カップ状部材には、前記収容空間側に位置する立壁部の上縁から前記収容空間側に水平に突出するフランジ部が形成され、
前記フランジ部の下向き面に前記ブラケットの前記起立部の上端部が当接される
ことを特徴とする、請求項1記載のパワープラントマウント装置。 - 前記第1の剛性部材は、前記カップ状部材と前記インシュレータと前記第2の剛性部材とを跨ぐように配備され、両下端を前記ブラケットの前記第1プレート部と共に前記ボデーサイドメンバーの前記上面部に締結具により結合されて、前記カップ状部材との間に前記インシュレータ及び前記第2の剛性部材を挟装する挟装用部材を有している
ことを特徴とする、請求項2記載のパワープラントマウント装置。 - 前記起立部は、前記ボデーサイドメンバーの前記上面部よりも下方で前記立面部に沿って配設される基部と、前記基部の上方で前記第1の剛性部材の前記下向き面に当接する前記上端部を有する上方延設部とをそなえ、
前記上方延設部は、曲面で形成された段部を介して前記基部よりも前記収容空間側にシフトした位置に配置されている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のパワープラントマウント装置。 - 前記ブラケットは、1枚の板金部材を屈曲成形した部材であって、前記第1プレート部と前記第2プレート部と前記起立部とが一体に形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のパワープラントマウント装置。
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