JP5500029B2 - セラミック電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミック中に内部電極が配設されたセラミック素体に内部電極と導通する外部電極を配設してなるセラミック電子部品に関する。
従来、積層型のセラミック電子部品では、複数の内部電極がセラミック層を介して重なり合うようにセラミック素体(セラミック焼結体)の両端面側に、内部電極と導通する外部電極を配設することにより形成されている。
このような外部電極は、通常、金属粉末とガラス粉末と有機樹脂とを含む導電性ペーストを、セラミック素体の端面に塗布し焼付けて形成される。内部電極および外部電極を形成する材料として、AgやPdなどが用いられる。例えば、内部電極を形成する材料としてPdを用い、外部電極を形成する材料としてAgを用いた場合、導電性ペーストの焼付けの際、AgがPdに拡散する速度とPdがAgに拡散する速度との差によって、外部電極を構成しているAgが内部電極側に拡散する割合が多くなる。これにより、セラミック素体の内部電極が引き出されている外表面において内部電極が突出して外部電極を突き上げ、外部電極と内部電極との接合部分に空隙を形成しやすかった。一般に外部電極は導電性ペーストの焼付けによって形成されるが、導電性ペースト中の金属が、いわゆるカーケンダール効果と呼ばれる現象に基づき、導電性ペーストに接する内部電極の端縁上に移動することによって、内部電極が外部電極側に突出するように成長する。これにより、内部電極が突出して外部電極との接触面を突き上げることで、外部電極と内部電極との接合部分に空隙を形成することが考えられる。
そのため、内部電極および外部電極を形成する材料として、AgおよびPdを用いる場合、外部電極の焼付けの際、内部電極に含まれるAgの割合が外部電極を形成する導電性ペースト中に含まれるAgの割合より多い場合には、内部電極側から外部電極側に拡散するAgの割合が多くなり、内部電極が外部電極と接触できず、断線する虞がある。また、内部電極に含まれるAgの割合と外部電極を形成する導電性ペースト中に含まれるAgの割合とが同等程度の場合には、内部電極側から外部電極側に、あるいは外部電極側から内部電極側に拡散するAgの量が不十分となり、内部電極と外部電極との接続不良を生じる虞がある。
こうした内部電極と外部電極との断線や接続不良を改善するため、外部電極を形成する導電性ペースト中に含まれるAgの割合を内部電極に含まれるAgの割合より多くする必要がある。しかし、外部電極を形成する導電性ペースト中に含まれるAgの割合を内部電極に含まれるAgの割合より多くすると、上述のカーケンダール効果と呼ばれる現象により、外部電極を形成する導電性ペーストに含まれるAgが、内部電極の端縁上に拡散することにより、外部電極に空隙が発生したり、内部電極が外部電極を突き上げて内部電極と外部電極との間に空隙が発生する虞がある。
外部電極に空隙が発生した場合や、内部電極による外部電極の突き上げにより内部電極と外部電極との間に空隙が発生した場合、内部電極と外部電極との接合が十分でないため、外部電極を焼付けた後にめっき層を形成する際、めっき液が空隙から浸入してセラミック焼結体内に入り込み、電気的特性の劣化や耐湿不良を生じる虞があった。
そこで、内部電極と外部電極との接合状態を改善するため、例えば、外部電極を形成する導電性ペーストとして、Ag粉末と、Pd粉末と、結晶化ガラスと、軟化ガラスを各々所定の範囲内で含む導電性ペーストが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の導電性ペーストを用いることでセラミック素体からの剥離やクラック等の発生を抑制することにより、外部電極と多層セラミックス基板との接着力を高め、多層セラミックス基板の電気的特性を向上させるようにしている。
特開平2−230605号公報
しかしながら、従来の導電性ペーストでは、外部電極を形成する導電性ペーストに含まれるAgが内部電極に拡散することまでは考慮されていないため、内部電極が外部電極の一部を突き上げ、外部電極や内部電極と外部電極との間に空隙が形成されることを抑制することはできない、という問題がある。
また、軟化ガラスは、軟化点Tsより高い温度になると、ガラスの粘度が下がり、流動性が上がるため、外部電極を形成する導電性ペーストに含まれるAgなどの金属の拡散を促進する。そのため、導電性ペーストを多層セラミックス基板に塗布し、焼付けする際、焼付温度も考慮して焼付けを行わないと、導電性ペーストに含まれるAgなど金属の拡散を更に促進し、外部電極や内部電極と外部電極との間に更に空隙を形成する、という問題がある。
このため、外部電極に生じる空隙や内部電極と外部電極との間に発生する空隙により、緻密な外部電極を形成できないうえ、外部電極がセラミック素体の表面から剥がれ、内部電極と外部電極との接合強度が十分高められない虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内部電極と外部電極との接合強度を高めると共に、緻密な外部電極を得るセラミック電子部品を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明者らはセラミック電子部品について鋭意研究をした。その結果、外部電極に含まれるガラス成分として結晶化ガラスを用い、焼付け時の温度範囲を結晶化ガラスの軟化点Tsより50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでとすることで、内部電極と外部電極との接合強度を高め、緻密な電極膜を形成できることを見出した。本発明は、係る知見に基づいて完成されたものである。
本発明のセラミック電子部品は、セラミック素体と、前記セラミック素体の内部に設けられ、少なくともPdを含む内部電極と、前記セラミック素体の端面に設けられ、金属成分として少なくともAgを含むと共に、ガラス成分として結晶化ガラスを含み、前記内部電極と導通する一対の外部電極とを有し、前記外部電極は、前記セラミック素体の端面に、前記外部電極に含まれる金属成分を形成するための金属粉末と前記外部電極に含まれるガラス成分を形成するためのガラス粉末とを含む導電性ペーストを塗布し、前記結晶化ガラスの軟化点Tsより50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度であって、Agの融点より150℃以下の温度範囲で焼付けを行うことにより形成されることを特徴とする。
この構成によれば、ガラス成分として結晶化ガラスを用いているので、焼付け時に結晶化ガラスの軟化点Tsを超えても結晶化ガラスの粘度は大きく下がらないため、結晶化ガラスは固体で存在することができる。このため、結晶化ガラスは外部電極を形成する導電性ペーストに含まれる金属同士の接触を阻害することができ、外部電極を形成する導電性ペーストに含まれるAgの拡散を抑制することができる。また、外部電極を形成する導電性ペースの焼付けを上記温度範囲内で行うことで、外部電極に生じる空隙や内部電極と外部電極との間に発生する空隙の発生を効果的に抑制し、緻密な外部電極を形成できると共に、内部電極と外部電極との接合強度を高めることができる。
本発明の好ましい態様として、前記ガラス成分の含有量が、4質量%以上13質量%以下であることが好ましい。ガラス成分の含有量を上記範囲内とすることで、セラミック素体の表面と外部電極との間における空隙の発生を更に効果的に抑制し、内部電極と外部電極との接合強度を更に高めることができる。
本発明によれば、内部電極と外部電極との接合強度を高めると共に、緻密な外部電極を得ることができる。
図1は、本実施形態に係るセラミック電子部品の好適な一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1中のA−A断面図である。 図3は、内部電極の突出し状態の評価基準を示す図である。 図4は、内部電極と外部電極との接合部分の空隙状態の評価基準を示す図である。 図5は、外部電極の焼結性の評価基準を示す図である。
以下、本発明を好適に実施するための形態(以下、実施形態という。)につき、詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施形態および実施例に記載した内容により限定されるものではない。また、以下に記載した実施形態および実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、以下に記載した実施形態および実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
図1は、本実施形態に係るセラミック電子部品の好適な一実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1中のA−A断面図である。図1に示すように、セラミック電子部品10は、セラミック素体11と、セラミック素体11の両端部に各々形成された一対の端子電極(外部電極)12とを有する。セラミック素体11は、積層型のバリスタであり、上面、下面および四方側面を有する略直方体形状に形成される。尚、本実施形態では、セラミック素体11の長さ方向をX、幅方向をY、厚さ方向をZとする。
本実施形態において、「略直方体形状」とは、立方体形状や直方体形状のみならず、セラミック素体11のように、直方体の稜線部分に面取りが施されて、稜部がR形状となっている形状を含むことはいうまでもない。すなわち、セラミック素体11は、実質的に立方体形状又は直方体形状を有していればよい。
セラミック素体11は、互いに対向する端面13aおよび端面13b(以下、まとめて「端面13」という場合がある。)と、端面13に垂直で互いに対向する側面14aおよび側面14b(以下、まとめて「側面14」という場合がある。)と、端面13に垂直で互いに対向する側面15aおよび側面15b(以下、まとめて「側面15」という場合がある。)とを有する。側面14と側面15とは互いに垂直である。
セラミック素体11は、端面13と側面14aとの間の稜部R13、端面13と側面14bとの間の稜部R14、端面13と側面15aとの間の稜部R15、端面13と側面15bとの間の稜部R16、側面14aと側面15aとの間の稜部R33、側面15aと側面14bとの間の稜部R34、側面14bと側面15bとの間の稜部R35、および側面15bと側面14aとの間の稜部R36を有している。稜部R13〜R16、R33〜R36は、セラミック素体11が研磨されてR形状を形成している部分である。セラミック素体11はR形状とすることによって、セラミック素体11の稜部R13〜R16、R33〜R36における破損の発生を抑制することができる。
セラミック素体11は、複数のセラミック層21と、複数(例えば100層程度)の内部電極22とを有している。セラミック素体11は、複数のセラミック層21と複数の内部電極22とを交互に積層して形成されている。セラミック素体11は、セラミックグリーンシート(未焼成セラミックシート)を複数枚積層し、セラミックグリーンシートの間に内部電極22となる所定パターンの導電性ペーストを含む積層体を加熱圧着して一体化して、切断し、脱脂し、焼成することにより得られた直方体状の焼結体である。セラミック層21と内部電極22との積層方向は、セラミック素体11の厚さ方向Zである。なお、説明の都合上、図2では、セラミック層21および内部電極22の積層数を視認できる程度の数としているが、所望の電気特性に応じて、セラミック層21および内部電極22の積層数を適宜変更してもよい。積層数は、例えば、セラミック層21および内部電極22を、各々数十層としてもよく、100層から500層程度としてもよい。また、実際のセラミック素体11は、セラミック層21の層間を視認できない程度に一体化されていてもよい。
セラミック層21は、セラミックグリーンシートを焼成して得られる。セラミック層21を構成するセラミック材料は、特に限定されるものではなく、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム(BaTiO3)などが挙げられる。セラミック層21は、これらセラミック材料を1種又は2種類以上を複数混合して用いるようにしてもよい。
内部電極22は、一端がセラミック素体11の端面13a、13bの何れかから露出し、一方の外部電極12に接続され、他端は開放端になっており、他方の外部電極12とは絶縁されている。対向する一対の外部電極12に各々接続している内部電極22同士がセラミック層21を介して交互に対向し、所定間隔を持って複数積層されている。
内部電極22を構成する金属成分としては、少なくともPdが用いられ、Agを更に含むようにしてもよい。内部電極22に含まれるPdの含有量は0よりも大きく100%以下とする。内部電極22を構成する金属成分としては、セラミック電子部品の内部電極として通常用いられる導電性材料であれば用いることができるが、本実施形態では、内部電極22がPdを含んでいればよく、その他、Agや他の金属、例えば、Niを導電性材料として含んでもよい。
外部電極12は、セラミック素体11の端面13と、稜部R13〜R16と、側面14、15の端面13側の一部を覆うように設けられている。外部電極12は、セラミック素体11の端面13で内部電極22と接続している。外部電極12は、少なくともAgとガラス成分とを含有するものが用いられる。外部電極12を構成する金属成分としては、Agの他に、Pdを更に含むようにしてもよい。このとき、外部電極12に含まれるPdの含有量は0以上100%未満とする。
外部電極12に含まれるガラス成分としては、結晶化ガラスが用いられる。結晶化ガラスは、焼付け時に結晶化ガラスの軟化点Tsを超えても結晶化ガラスの粘度は大きく下がらないため、結晶化ガラスは外部電極を形成する導電性ペースト中で固体で存在することができる。このため、結晶化ガラスは外部電極12を形成する導電性ペーストに含まれる金属同士の接触を阻害することができる。よって、外部電極12に含まれるガラス成分として結晶化ガラスを用いることで、外部電極12を形成する際に導電性ペーストに含まれるAgが拡散することを抑制することができる。
外部電極12は、外部電極12に含まれる金属成分として含まれるAgやPdの金属粉末と外部電極12に含まれるガラス成分を形成するためのガラス粉末とを含む導電性ペーストをセラミック素体11の端面13に塗布し、結晶化ガラスの軟化点Tsより50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度範囲で焼付けることによって形成されている。導電性ペーストを、上記範囲内の温度で焼成することで、外部電極12を形成する導電性ペーストに含まれるAgが内部電極22に拡散するのを抑制することができるので、内部電極22が成長して突出し、外部電極12を突き上げるのを抑制することができる。このため、外部電極12に生じる空隙や内部電極22と外部電極12との間に発生する空隙の発生を抑制すると共に、緻密な外部電極12を形成することができるので、内部電極22と外部電極12との接合強度を高めることができる。
また、導電性ペーストはAgの融点(例えば、961℃程度)より150℃以下の温度範囲で焼付けを行うようにする。Agの融点は、例えば、961℃程度であるため、850℃から960℃の温度範囲で導電性ペーストの焼付けを行うと、Agの拡散の方が優先するため、内部電極22の成長が進み、内部電極22の突出しが優先的に発生してしまう。そのため、導電性ペーストはAgの融点より150℃以下の温度範囲で焼付けを行うようにする。
ガラス成分の含有量は、4質量%以上13質量%以下の範囲であることが好ましい。ガラス成分の含有量を上記範囲内とすることで、セラミック素体11の表面と外部電極12との間における空隙の発生を更に効果的に抑制し、内部電極22と外部電極12との接合強度を更に高めることができる。
外部電極12を構成する金属成分としては、Agとガラス成分とを含有するものであればよく、セラミック電子部品の外部電極として通常用いられる導電性材料であれば用いることができ、外部電極12はAg以外に、Cu、Ni、Snなどを導電性材料として含んでもよい。外部電極12は、複数の金属電極層で構成されていてもよく、例えば、Agとガラス成分とを含む下地電極に、Cuめっき層、Niめっき層、Snめっき層を形成するようにしてもよい。
セラミック電子部品10は、セラミック素体11の一対の外部電極12に電圧が印加されることで、セラミック素体11に電荷が蓄積される。
このように、本実施形態に係るセラミック電子部品10によれば、ガラス成分として結晶化ガラスを用いることで、焼付け時においても結晶化ガラスは固体で存在することができるため、外部電極12を形成する導電性ペーストに含まれるAgの拡散を抑制することができる。また、外部電極12を所定の温度範囲内で焼付けを行うことで、内部電極22が外部電極を突き上げるのを抑制するので、外部電極12に生じる空隙や内部電極22と外部電極12との間に発生する空隙の発生を効果的に抑制し、緻密な外部電極12を形成できると共に、内部電極22と外部電極12との接合強度を高めることができ、信頼性に優れた積層セラミック電子部品を提供することができる。
以上、本実施形態では、セラミック電子部品の一例として積層型のバリスタに適用した場合について説明したが、本発明に係るセラミック電子部品は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明に係るセラミック電子部品は、セラミック素体を有するセラミック電子部品であれば、例えば圧電体素子(圧電アクチュエータ)、インダクタ、コンデンサ、サーミスタ等の電子部品にも適用可能である。
本発明の内容を実施例および比較例を用いて以下に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
[セラミック素体の作製]
セラミック素体(セラミック焼結体)として、ZnO系積層セラミック焼結体を準備した。内部電極を形成する材料としてはAgとPdとを用いた。ZnO系積層セラミック燒結体とは、ZnOを主成分として、副成分としてCoや、希土類金属元素や、B、Al、Ga、Inなどの13族元素や、K、Rb、Csなどのアルカリ金属元素や、Mg、Ca、Baなどのアルカリ土類金属元素や、Si、Cr、Mo等の金属単体や、これらの酸化物を含むものである。
[外部電極用の導電性ペーストの作製]
導電性ペーストとして、金属粉末を50質量部以上95質量部以下、ガラス成分を0質量部以上20質量部以下、樹脂(バインダ)を1質量部以上20質量部以下、分散剤を0質量部以上10質量部以下、溶剤を1質量部以上40質量部以下、各々含むペーストを、3本ロールミル等を用いて混同し、導電性ペーストを作製した。本実施例では、導電性ペースト中に含まれる各成分が、Agを90質量部、ガラスを1質量部、バインダを4質量部、分散剤を1質量部、溶剤を4質量部、となるように作製した。
[セラミック電子部品の製造方法]
セラミック素体中の内部電極と接続可能なセラミック素体の端面部に、外部電極用の導電性ペーストをスクリーン印刷にて形成し、120℃で10min熱風で乾燥した後、大気雰囲気中において600℃以上850℃以下の所定の温度で10分間保持して焼付けを行い、セラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極のガラス成分と、ガラス量とを表1に示す。
<実施例2〜5>
結晶化ガラスの軟化点Tsを変更したこと以外は、実施例1と同様にしてセラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極に含まれる結晶化ガラスの軟化点Tsと、ガラス量とを表1に示す。
<実施例6〜8>
結晶化ガラスのガラス量を変更した以外は、実施例1と同様にしてセラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極に含まれる結晶化ガラスの軟化点Tsと、ガラス量とを表1に示す。
<実施例9〜12>
結晶化ガラスとして軟化点Tsが異なる2種類(軟化点Ts:750℃、850℃)の結晶化ガラスを混合し、各々の結晶化ガラスの配合量を変更した以外は、実施例1と同様にしてセラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極に含まれる結晶化ガラスの種類と、2種類の結晶化ガラスの配合量と、ガラス量とを表1に示す。
<比較例1〜3>
外部電極のガラス成分の種類として結晶化ガラスから軟化ガラスに変更したこと以外は、実施例1と同様にしてセラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極の結晶化ガラスの種類と、ガラス量とを表2に示す。
<比較例4〜6>
外部電極のガラス成分の種類として結晶化ガラスの他に軟化ガラスを含め、結晶化ガラスと軟化ガラスとの配合量を変更したこと以外は、実施例1と同様にしてセラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極に含まれる結晶化ガラスの種類と、結晶化ガラスと軟化ガラスとの配合量と、ガラス成分全体のガラス量とを表2に示す。
<比較例7、8>
外部電極のガラス成分の種類として結晶化ガラスから軟化ガラスに変更し、ガラス量を変更したこと以外は、実施例1と同様にしてセラミック電子部品を作製した。得られたセラミック電子部品の外部電極に含まれる軟化ガラスの種類と、軟化ガラスの配合量と、ガラス量とを表2に示す。
<評価方法>
実施例1〜12および比較例1〜8の各セラミック電子部品を樹脂埋めし、内部電極と外部電極との接合部分まで研磨し、焼付温度を600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃とした時の各々の焼付温度における内部電極の突出し状態、内部電極と外部電極との接合部分の空隙、外部電極の焼結性を評価した。各実施例および比較例における内部電極の突出し状態、内部電極と外部電極との接合部分の空隙、外部電極の焼結性の評価結果を表3〜表7に示す。
また、内部電極の突出し状態と、内部電極と外部電極との接合部分の空隙と、外部電極の焼結性との評価基準を図3〜図5に示す。図3は、内部電極の突出し状態の評価基準を示す図である。図4は、内部電極と外部電極との接合部分の空隙状態の評価基準を示す図である。図5は、外部電極の焼結性の評価基準を示す図である。図3〜図5中、符号11はセラミック素体、符号12は外部電極、符号22は内部電極を各々示す。図3に示すように、内部電極の突出し状態の評価基準は、評価1〜評価5とし、評価1は、内部電極22の突出しが無い状態とした。評価2は、内部電極22の突出しがセラミック素体11と外部電極12との間にある場合とした。評価3は、内部電極22の突出しが外部電極12とほぼ同等の高さにある場合とした。評価4は、内部電極22の突出しの高さが、外部電極12の厚さの2倍未満とした。評価5は、内部電極22の突出しの高さが、外部電極12の厚さの2倍以上とした。内部電極の突出し状態の評価基準は、評価1〜評価3の場合、内部電極の突出し状態は良好であると判断した。
また、図4に示すように、内部電極と外部電極との接合部分の空隙状態の評価基準は、評価1〜評価5とし、評価1は、内部電極と外部電極との接合部分に空隙が無い状態とした。評価2は、内部電極と外部電極との接合部分に空隙が一部ある場合とした。評価3は、内部電極と外部電極との接合部分の片方に空隙がある場合とした。評価4は、内部電極と外部電極との接合部分の一部に空隙があり、内部電極22と外部電極12との一部が剥離している場合とした。評価5は、内部電極と外部電極とが剥離している場合とした。内部電極と外部電極との接合部分の空隙の評価基準は、評価1、2の場合、内部電極と外部電極との接合部分の空隙の発生状態は良好であると判断した。
また、図5に示すように、外部電極の焼結性の評価基準は、評価1〜評価4とし、評価1は、外部電極の焼結性が十分の場合とした。評価2は、外部電極の焼結が進行しすぎている場合とした。評価3は、外部電極の焼結が不十分で半焼結の場合とした。評価4は、外部電極が未焼結の場合とした。外部電極の焼結性の評価基準は、評価1の場合、外部電極の焼結性は良好であると判断した。
<評価>
[外部電極に含まれるガラス成分が軟化ガラスのみの場合の検討]
表3に示すように、外部電極が軟化ガラスのみの場合、焼付温度が600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃のいずれの焼付温度の場合でも、内部電極が外部電極から突出すか、内部電極と外部電極との接合部分に空隙を生じるか、外部電極の焼結性も不十分となるかのいずれかの結果となったことが確認された(比較例1〜3参照)。よって、外部電極に含まれるガラス成分が軟化ガラスのみの場合、内部電極が外部電極から突出すか、内部電極が外部電極から突出して内部電極と外部電極との接合部分に空隙が生じるか、外部電極の焼結が不十分となるため、外部電極に含まれるガラス成分が軟化ガラスのみの場合では、安内部電極と外部電極との接触不良を引き起こすといえる。
[軟化ガラスと結晶化ガラスとの混合の検討]
表4に示すように、外部電極に含まれるガラス成分が軟化ガラスのみか軟化ガラスと結晶化ガラスとの両方を含む場合、焼付温度が600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃のいずれの焼付温度の場合でも、内部電極が外部電極から突出すか、内部電極と外部電極との接合部分に空隙を生じるか、外部電極の焼結性も不十分となるかのいずれかの結果となったことが確認された(比較例2、4〜6参照)。これに対し、外部電極に含まれるガラス成分が結晶化ガラスのみの場合、焼付温度が700℃、750℃の場合には、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性も満たし、いずれの評価も良好であったことが確認された(実施例3参照)。よって、外部電極に含まれるガラス成分が結晶化ガラスのみの場合、焼付温度を結晶化ガラスの軟化点Tsより50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度範囲とすることで、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性は良好に保つことができるため、安定して内部電極と外部電極との接続を維持できるといえる。
[結晶化ガラスの軟化点Tsの検討]
表5に示すように、外部電極に含まれるガラス成分が結晶化ガラスのみであり、結晶化ガラスの軟化点Tsが、650℃、700℃、750℃、800℃のいずれの場合でも、焼付温度は、各々の結晶化ガラスの軟化点Tsよりも50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度範囲では、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性も満たし、いずれの評価も良好であったことが確認された(実施例1〜4参照)。また、結晶化ガラスの軟化点Tsが、850℃の場合では、焼付温度は、800℃では、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性も満たし、いずれの評価も良好であった。しかし、焼付温度が850℃の場合には、外部電極の焼結性は十分であったが、内部電極が外部電極から突出すか、内部電極と外部電極との接合部分に空隙を生じた(実施例5参照)。これは、焼付温度がAgの融点(961℃程度)に近くなると、導電性ペーストに含まれるAgの拡散の方が優先されるため、内部電極の突出しが優先的に起こるためであると考えられる。このため、焼付温度は、Agの融点より150℃以下の温度範囲で焼付けを行うことが好ましいといえる。
よって、導電性ペーストの焼付けを行う際、外部電極に含まれるガラス成分が結晶化ガラスのみの場合、焼付温度は結晶化ガラスの軟化点Tsより50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度とし、Agの融点より150℃以下の温度範囲として焼付けを行う。これにより、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性を良好に保つことができるため、安定して内部電極と外部電極との接続を維持できるといえる。
[ガラス成分の配合量の検討]
表6に示すように、外部電極に含まれるガラス成分が、4質量%以上13質量%以下の範囲内であれば、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性も満たし、いずれの評価も良好であったことが確認された(実施例3、6〜8参照)。一方、外部電極に含まれるガラス成分が、上記範囲外では、内部電極が外部電極から突出すか、内部電極と外部電極との接合部分に空隙を生じるか、外部電極の焼結性も不十分となるかのいずれかの結果となったことが確認された(比較例7、8参照)。よって、外部電極に含まれるガラス成分の含有量を所定の範囲内とすることで、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性をは良好に保つことができるため、安定して内部電極と外部電極との接続を維持できるといえる。
[異なる種類のガラス成分の配合の検討]
表7に示すように、外部電極に含まれるガラス成分の軟化点Tsが750℃のものと850℃のものとを2種類混合した場合、焼付温度が、700℃と750℃との間では、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性も満たし、いずれの評価も良好であったことが確認された(実施例9〜11参照)。
また、ガラス成分の軟化点Tsが750℃の結晶化ガラスが2割程度でガラス成分の軟化点Tsが850℃の結晶化ガラスが8割程度の比率で混合した場合、焼付温度が、750℃と800℃との間では、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性も満たし、いずれの評価も良好であったことが確認された(実施例12参照)。これは、ガラス成分の軟化点Tsが異なる複数種類の結晶化ガラスが外部電極に含まれる場合、ガラス成分の軟化点Tsが低い結晶化ガラスに導電性ペーストの焼結状態が依存することが考えられる。
よって、焼付温度は、複数の結晶化ガラスのうち軟化点Tsが低い結晶化ガラスの軟化点Tsよりも50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度範囲とする。これにより、内部電極が外部電極から突出すこともなく、内部電極と外部電極との接合部分に空隙も生じず、外部電極の焼結性は良好に保つことができるため、安定して内部電極と外部電極との接続を維持できるといえる。
このように、セラミック電子部品は、外部電極に含まれるガラス成分として結晶化ガラスを用い、外部電極を形成する導電性ペーストの焼付けを所定の温度範囲内で行い、外部電極を形成することで、内部電極の突出しを抑制できるので、内部電極と外部電極との間に空隙は生じないか、内部電極と外部電極との間に空隙が生じても外部電極を突き上げるほどの空隙は生じないようにすることができ、内部電極と外部電極との接合強度を高めることができた。これは、外部電極を形成する導電性ペーストに含まれるAgが内部電極側に拡散するのを抑制することができたことによるものと考えられる。また、外部電極を形成する導電性ペーストに含まれるAgが内部電極側に拡散するのを抑制することで、外部電極は緻密な電極膜を形成できると考えられる。
従って、本発明に係るセラミック電子部品によれば、内部電極と外部電極との間における空隙の発生を効果的に防止することができると共に、内部電極と外部電極との接合強度が高めることができ、安定した電極の接続を維持できることが判明した。
以上のように、本発明に係るセラミック電子部品は、内部電極を含むセラミック素体に外部電極を配設した積層型のバリスタなどの電子部品として用いるのに適している。
10 セラミック電子部品
11 セラミック素体
12 端子電極(外部電極)
21 セラミック層
22 内部電極

Claims (1)

  1. セラミック素体と、
    前記セラミック素体の内部に設けられ、少なくともPdを含む内部電極と、
    前記セラミック素体の端面に設けられ、金属成分として少なくともAgを含むと共に、ガラス成分として結晶化ガラスのみを含み、前記内部電極と導通する一対の外部電極とを有し、
    前記外部電極に含まれるガラス成分の含有量が、4質量%以上13質量%以下であり
    前記外部電極は、前記セラミック素体の端面に、前記外部電極に含まれる金属成分を形成するための金属粉末と前記外部電極に含まれるガラス成分を形成するためのガラス粉末とを含む導電性ペーストを塗布し、前記結晶化ガラスの軟化点Tsより50℃低い温度から結晶化ガラスの軟化点Tsまでの温度であって、Agの融点より150℃以下の温度範囲で焼付けを行うことにより形成されることを特徴とするセラミック電子部品。

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