JP5499958B2 - 転写装置及び転写プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置及び転写プログラムに関する。
特許文献1には、中間転写体上に第1の色のトナーを転写して、そのトナー濃度を検出する第1ステップ、中間転写体に転写された第1の色のトナーの上に第2の色のトナーを転写して、第1の色のトナーおよび第2の色のトナーからなるトナーの濃度を検出する第2ステップ、第1ステップで検出されたトナー濃度と第2ステップで検出されたトナー濃度とに基づいて、2色のトナーが重ね合わされた際の転写効率を算出する第3ステップ、および算出された転写効率に基づいて、γ補正特性を決定する第4ステップ、を備えている画像形成装置における色補正方法が開示されている。
特開2002−40745号公報
本発明は、転写ロールの軸方向に亘って同一の転写電圧を印加する場合と比較して、転写手段の軸方向において濃度むらが発生するのを抑制することができる転写装置及び転写プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、予め定めた濃度の測定用トナーを像保持体の軸方向に沿って当該像保持体上に形成するトナー形成手段と、前記像保持体上に形成された測定用トナーを被転写体上に転写する転写ロールと、前記転写ロールに転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、前記転写電圧を補助する補助電圧を前記転写ロールに印加する補助電圧印加手段と、前記転写ロールの軸方向に沿った複数の位置で前記被転写体上に転写された前記測定用トナー又は前記像保持体上に残った前記測定用トナーの濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段により検出された前記複数の位置における前記測定用トナーの濃度に基づいて、前記予め定めた濃度に対応する前記補助電圧を設定する設定手段と、前記予め定めた濃度の画像用トナーを前記像保持体上に形成する場合には、前記予め定めた濃度に対応する補助電圧が前記転写ロールの電位が低下する予め定めた位置に印加されるように制御する制御手段と、を備える。
請求項2記載の発明は、前記設定手段は、前記複数の位置における前記測定用トナーの濃度の濃度差を算出し、当該算出した濃度差に基づいて、前記予め定めた濃度に対応する前記補助電圧を設定する。
請求項3記載の発明は、前記トナー形成手段は、複数の濃度の前記測定用トナーを前記像保持体の軸方向に沿って当該像保持体上に順次形成し、前記濃度検出手段は、複数の濃度の前記測定用トナーの濃度を順次検出し、前記設定手段は、複数の濃度の前記測定用トナーの各々について前記補助電圧を設定する。
請求項4記載の発明は、前記トナー形成手段、前記転写電圧印加手段、前記補助電圧印加手段、及び前記濃度検出手段を、複数種類の色毎に備え、前記設定手段は、各色について前記補助電圧を設定する。
請求項5記載の発明は、予め定めた濃度の測定用トナーを像保持体の軸方向に沿って当該像保持体上に形成するステップと、前記像保持体上に形成された測定用トナーを被転写体上に転写するステップと、前記転写ロールに転写電圧を印加するステップと、前記転写電圧を補助する補助電圧を前記転写ロールに印加するステップと、前記転写ロールの軸方向に沿った複数の位置で前記被転写体上に転写された前記測定用トナー又は前記像保持体上に残った前記測定用トナーの濃度を検出するステップと、前記濃度検出手段により検出された前記複数の位置における前記測定用トナーの濃度に基づいて、前記予め定めた濃度に対応する前記補助電圧を設定するステップと、前記予め定めた濃度の画像用トナーを前記像保持体上に形成する場合には、前記予め定めた濃度に対応する補助電圧が前記転写ロールの電位が低下する予め定めた位置に印加されるように制御するステップと、を含む処理をコンピュータに実行させるための転写プログラムである。
請求項1記載の発明によれば、転写ロールの軸方向に亘って同一の転写電圧を印加する場合と比較して、転写手段の軸方向において濃度むらが発生するのを抑制することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、複数の位置における測定用トナーの濃度の濃度差を考慮せずに補助電圧を設定する場合と比較して、濃度むらが発生するのをより効果的に抑制することができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、複数の濃度毎に補助電圧を設定しない場合と比較して、濃度毎に濃度むらを効果的に抑制することができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、複数の色毎に補助電圧を設定しない場合と比較して、複数の色毎に濃度むらを効果的に抑制することができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、転写ロールの軸方向に亘って同一の転写電圧を印加する場合と比較して、転写手段の軸方向において濃度むらが発生するのを抑制することができる、という効果を有する。
第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 (A)は一次転写時にトナーが転写しきれない様子を示す図、(B)は一次転写後の中間転写ベルト上に形成されたトナーの平面図、(C)は一次転写における一次転写ロールの軸方向の電位プロファイルである。 一次転写ロールの断面図である。 制御部の概略ブロック図である。 制御部で実行される制御ルーチンのフローチャートである。 トナーパッチの一例を示す図である。 テーブルの一例を示す図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。本実施形態では一例として、LEDプリントヘッドを搭載した画像形成装置について説明する。なお、露光装置として、LEDプリントヘッドではなく、画像に応じたレーザー光を感光体に走査露光するレーザー走査書込装置を用いてもよい。
図1は、画像形成装置50の構成の一例を示す概略図である。この画像形成装置50は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部としての画像形成プロセス部10、画像形成装置50の動作を制御する制御部30、及び画像読取装置3と例えばパーソナルコンピュータ(PC)2等の外部装置とに接続され、これらの装置から受信された画像データに対して予め定めた画像処理を施す画像処理部40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔で並列に配置される4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを備えている。画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kの各々は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。なお、画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを、「画像形成ユニット11」と総称する場合がある。また、各画像形成ユニットを構成する各部材についても、符号の末尾の「Y」、「M」、「C」、「K」を省略する場合がある。
各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光する露光装置としてのLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。
LPH14は、感光体ドラム12の軸線方向の長さと略同じ長さの長尺状のプリントヘッドである。LPH14は、その長さ方向が感光体ドラム12の軸線方向を向くように、感光体ドラム12の周囲に配置されている。本実施の形態では、LPH14には、長さ方向に沿って複数のLEDがアレイ状(列状)に配列されている。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト21、各画像形成ユニット11の各色トナー像を中間転写ベルト21に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール22、中間転写ベルト21上に転写された重畳トナー像を記録媒体である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール23、及び二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器25を備えている。
また、図1に示すように、画像形成ユニット11Yの中間転写ベルト21の回転方向(矢印A方向)下流側には、中間転写ベルト21上に中間転写ベルト21の幅方向(一次転写ロール22の軸方向)に沿って形成されたイエローのトナーパッチの濃度を検出する濃度検出センサ26Yが設けられている。また、画像形成ユニット11Mの中間転写ベルト21の回転方向下流側には、中間転写ベルト21上に前記幅方向に沿って形成されたマゼンダのトナーパッチの濃度を検出する濃度検出センサ26Mが設けられている。また、画像形成ユニット11Cの中間転写ベルト21の回転方向下流側には、中間転写ベルト21上に前記幅方向に沿って形成されたシアンのトナーパッチの濃度を検出する濃度検出センサ26Cが設けられている。また、画像形成ユニット11Kの中間転写ベルト21の回転方向下流側には、中間転写ベルト21上に前記幅方向に沿って形成されたブラックのトナーパッチの濃度を検出する濃度検出センサ26Kが設けられている。各濃度検出センサ26は、制御部30に接続されている。
次に、画像形成装置50の画像形成動作について説明する。
まず、画像形成プロセス部10は、制御部30から供給された同期信号等の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。その際に、画像読取装置3やPC2から入力された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、インターフェースを介して各画像形成ユニット11に供給される。
例えば、イエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により予め定めた電位で一様に帯電された感光体ドラム12の表面が、画像処理部40から得られた画像データに基づいて発光するLPH14により露光されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。即ち、LPH14の各LEDが画像データに基づいて発光することで、感光体ドラム12の表面が主走査されると共に、感光体ドラム12が回転することで副走査されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にはイエローのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11M,11C,11Kにおいて、マゼンタ、シアン、黒の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11で形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回転する中間転写ベルト21上に、一次転写ロール22により順次静電吸引されて転写される(一次転写)。中間転写ベルト21上には、重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト21の移動に伴って二次転写ロール23が配設された領域(二次転写部)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、トナー像が二次転写部に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが二次転写部に供給される。
そして、二次転写部にて二次転写ロール23により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される(二次転写)。重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置50の排出部(不図示)に排出される。
ところで、感光体ドラム12上に形成されたトナー像を一次転写ロール22によって中間転写ベルト21へ一次転写する場合における中間転写ベルト21上の電位プロファイルは、中間転写ベルト21の幅方向において一定となることが望ましい。しかしながら、実際には、一次転写ロール22に一定の転写電圧を印加しても、感光体ドラム12の形状等に起因して、中間転写ベルト21上の幅方向における電位プロファイルは一定とはならない場合がある。このような場合、電位が低い箇所では、感光体ドラム12上のトナー像が中間転写ベルト21に全て転写されずに、感光体ドラム12上に残存してしまう場合がある。
図2(A)には、中間転写ベルト21の幅方向、すなわち、一次転写ロール22の軸方向の両端側及び中央部の3箇所における感光体ドラム12上のトナーが中間転写ベルト21上に転写され、感光体ドラム12が中間転写ベルト21から離れていく状態の一例を示した。また、同図(B)には、転写後の中間転写ベルト21上に形成されたトナー像の平面図の一例を示した。なお、同図(A)、(B)では、最初にイエローのトナー27Yを中間転写ベルト21に一次転写した後、マゼンダのトナー27Mを一次転写した状態を示している。また、同図(C)には、一次転写時における中間転写ベルト21上の電位プロファイル28の一例を示した。なお、図2において左右方向が、一次転写ロール22の軸方向に相当する。
図2(A)に示すように、一次転写ロール22の軸方向両端部においては、感光体ドラム12上のトナーが中間転写ベルト21に転写された後、感光体ドラム12が中間転写ベルト21から離れていく際に、中間転写ベルト21に転写しきれずに一部のマゼンダのトナー29Mが感光体ドラム12上に残存してしまうのに対し、一次転写ロール22の軸方向中央部においては、マゼンダのトナー29Mは全て中間転写ベルト21に転写され、感光体ドラム12には残存しない。
これは、図2(C)に示すように、一次転写ロール22の軸方向における電位プロファイルが一定となっておらず、両端部における電位が低くなっているためである。このような場合、両端部の電位が、本来転写に必要な電位より低くなるため、感光体ドラム12上のトナー像が中間転写ベルト21に全て転写されずに、感光体ドラム12上に残存してしまう。
そこで、本実施形態に係る一次転写ロール22は、一次転写ロール22の軸方向両端部の電位が低くなってしまうのを補うため、前記軸方向両端部に印加される転写電圧が、軸方向中央部に印加される転写電圧よりも高くなるように構成されている。
図3には、このような構成の一次転写ロール22の構成を示した。同図に示すように、一次転写ロール22は、一例として複合快削鋼をニッケル(Ni)でめっきしたシャフト22Aに、一例として誘電体から成る絶縁層22B、一例としてカーボン抵抗体から成る導電層22C、ゴム22Dがこの順で被覆された構成である。なお、絶縁層22B及び導電層22Cの厚みは一例として10μm、ゴム22Dの一次転写ロール22の軸方向の長さは一例として328mmである。また、一次転写ロール22の軸方向中央部の一部には、絶縁層22Bが設けられておらず、一例として厚みが3μmのAu(銅)層22Eが酸化防止のためにシャフト22Aに被覆されている。なお、Au層22Eの一次転写ロール22の軸方向の長さは一例として100μmである。このような構成により、一次転写ロール22の軸方向中央部においては、導電層22Cとシャフト22AとがAu層22Eを介して導通している。
シャフト22Aは、予め定めた直流の一次転写用の転写電圧を印加するための転写電圧電源60のプラス側に接続されている。また、転写電圧電源60のプラス側は、直流のバイアス電圧を印加するための高圧フローティング電源62のマイナス側に接続されており、高圧フローティング電源62のプラス側は、導電層22Cに接続されている。高圧フローティング電源62が印加するバイアス電圧の電圧値は、制御部30によって制御される。
このような構成により、転写電圧電源60により本来の一次転写用の転写電圧がシャフト22Aに印加されると共に、高圧フローティング電源62によりバイアス電圧が印加されると、一次転写ロール22の軸方向における電位プロファイルは以下のようになる。
すなわち、一次転写ロール22の軸方向中央部においては、導電層22Cとシャフト22Aとが導通しているため、転写電圧電源60により印加された転写電圧に応じた電位となり、一次転写ロール22の軸方向両端部は、高圧フローティング電源62により印加されたバイアス電圧が転写電圧にバイアスされた電圧に応じた電位となる。これにより、一次転写ロール22の軸方向両端部が軸方向中央部よりも電位が高くなるため、図2(C)に示すように一次転写ロール22の軸方向両端部の電位が低下するのが補われる。
なお、感光体ドラム12上のトナー像が中間転写ベルト21に全て転写されずに、感光体ドラム12上に残存するトナーの量は一定とは限らず、各色のトナーの濃度によって異なる場合がある。
そこで、本実施形態では、詳細は後述するが、中間転写ベルト21上に一次転写ロール22の軸方向に沿ったトナーパッチを形成させて、濃度検出センサ26によりトナーパッチを読み取ることで一次転写ロール22の軸方向における濃度プロファイルを取得し、取得した濃度プロファイルに基づいて、高圧フローティング電源62により印加するバイアス電圧の電圧値を設定する処理を色毎に行う。この処理は、制御部30によって実行される。
図4には、制御部30をコンピュータで構成した場合のブロック図を示した。制御部30は、図4に示すように、制御部30は、CPU(Central Processing Unit)30A、ROM(Read Only Memory)30B、RAM(Random Access Memory)30C、不揮発性メモリ30D、及び入出力インターフェース(I/O)30Eがバス30Fを介して各々接続された構成であり、I/O30Eには、画像読取部3、画像処理部40、画像形成プロセス部10を構成する各部が接続される。また、不揮発性メモリ30Dには、後述する処理の制御プログラムや、各種テーブルデータ等が記憶される。不揮発性メモリ30Dに記憶された制御プログラムは、CPU30Aにより読み込まれて実行される。なお、制御プログラムは、CD−ROM等の記録媒体により提供するようにしてもよい。
次に、制御部30で実行されるバイアス電圧の設定処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理の制御プログラムは、予め定めたタイミングで実行される。例えばバイアス電圧の調整処理がPC2等から指示された場合に実行されるようにしてもよいし、画像形成装置50が起動される毎に実行してもよいし、予め定めた期間が経過する毎に実行してもよいが、これに限られるものではない。
まず、ステップ100では、中間転写ベルト21上に形成するトナーパッチの色を設定する。例えば本実施形態では、Y、M、C、Kの順に処理が実行される。従って、最初はYに設定される。
ステップ102では、中間転写ベルト21上に形成するトナーパッチの濃度を設定する。本実施形態では、一例として10%きざみの濃度のトナーパッチを中間転写ベルト21上に形成し、それぞれの濃度において後述する処理を行う。従って、最初は例えば10%の濃度が設定される。なお、何%きざみでトナーパッチを形成するかは特に限定されるものではない。
ステップ104では、例えば中間転写ベルト21の幅方向に長い図6(A)に示すようなトナーパッチ70を中間転写ベルト21上に形成させる。なお、同図(B)に示すように、中間転写ベルト21の幅方向中央部及び両端部の3カ所にトナーパッチ70A、70B、70Cを形成してもよい。中間転写ベルト21上に形成されたトナーパッチ70の濃度は、濃度検出センサ26により検出される。
ステップ106では、濃度検出センサ26により検出されたトナーパッチ70の濃度を取得することにより、中間転写ベルト21の幅方向における濃度プロファイルを取得する。
ステップ108では、ステップ106で取得した濃度プロファイルに基づいて、中間転写ベルト21の幅方向中央部における濃度と幅方向両端部における濃度と、の濃度差を求める。例えば、前記幅方向両端部の濃度の平均値を求め、この平均値と前記幅方向中央部の濃度と、の濃度差を算出する。なお、濃度差の求め方はこれに限らず、前記幅方向両端部のうち何れかの端部の濃度と前記幅方向中央部の濃度と、の濃度差を算出するようにしてもよい。
ステップ110では、高圧フローティング電源62により印加するバイアス電圧の電圧値を設定する。具体的には、図7(A)に示すような、中間転写ベルト21の幅方向中央部と幅方向両端部との濃度差と、この濃度差が予め定めた許容範囲内となるように高圧フローティング電源62により印加するバイアス電圧との対応関係を示すテーブル72を予め不揮発性メモリ30Dに記憶しておく。このテーブル72は、予め実験等により求めておく。そして、ステップ108で求めた濃度差に対応するバイアス電圧をテーブル72から求める。なお、テーブル72にない濃度差については、前後の濃度差に対応するバイアス電圧から補間して求めればよい。
ステップ112では、図7(B)に示すような、各濃度と、その濃度の色のトナーを中間転写ベルト21上に形成する際に高圧フローティング電源62により印加するべきバイアス電圧との対応関係を示すテーブル74に、ステップ110で設定したバイアス電圧を書き込む。
ステップ114では、全濃度について上記の処理を実行したか否かが判断される。そして、全濃度について上記の処理が実行されていない場合にはステップ102へ戻り、濃度を変えて上記と同様の処理を実行する。一方、全濃度について上記の処理を実行した場合には、ステップ116へ移行する。
ステップ116では、Y,M,C,K全ての色について上記の処理を実行したか否かが判断される。そして、全色について上記の処理が実行されていない場合にはステップ100へ戻り、色を変えて上記と同様の処理を実行する。一方、全色について上記の処理を実行した場合には、本ルーチンを終了する。
このように、Y,M,C,K全ての色について、全ての濃度のバイアス電圧を設定する処理を実行することにより、図7(B)に示すようなテーブル74が各色について作成される。
そして、画像形成処理を実行する際には、中間転写ベルト21上に形成する色の濃度に応じてテーブル74からバイアス電圧を設定し、高圧フローティング電源62により印加する。なお、テーブル74にない濃度については、前後の濃度のバイアス電圧から補間すればよい。これにより、中間転写ベルト21上の両端部においてトナーが中間転写ベルト21に転写しきれずに感光体ドラム12上に残存し、濃度むらが発生するのが抑制される。
なお、本実施形態では、感光体ドラム12が本発明の像保持体に相当し、中間転写ベルト21が本発明の被転写体に相当する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8には、本実施形態に係る画像形成装置50Aの構成を示した。画像形成装置50Aが第1実施形態で説明した画像形成装置50と異なるのは、同図に示すように、濃度検出センサ26Aが二次転写ロール23側に一つだけ設けられており、一次転写ロール22側に設けられていない点である。
本実施形態では、二次転写ロール23が、第1実施形態で説明した一次転写ロール22と同様に、二次転写電圧印加時の二次転写ロール23の軸方向における電位プロファイルが一定ではなく、図2(C)に示すように、第1実施形態で説明した一次転写ロール22の電位プロファイルと同様の場合について説明する。なお、一次転写ロール22の軸方向における一次転写電圧の電位プロファイルは一定であるものとする。
このように二次転写ロール23の二次転写電圧印加時の電位プロファイルが図2(C)に示すように二次転写ロール23の軸方向両端部で低い場合、二次転写ロール23の軸方向両端部においては、中間転写ベルト21上のトナーが用紙Pに転写された後、用紙Pが中間転写ベルト21から離れていく際に、用紙Pに転写しきれずに一部のトナーが中間転写ベルト21上に残存してしまう。
そこで、本実施形態に係る二次転写ロール23は、第1実施形態で説明した一次転写ロール22と同様に、図3に示すような構成とする。すなわち、二次転写ロール23の軸方向両端部の電位が低くなってしまうのを補うため、前記軸方向両端部に印加される転写電圧が、軸方向中央部に印加される転写電圧よりも高くなるように構成されている。また、転写電圧電源60及び高圧フローティング電源62の構成も第1実施形態と同じである。
次に、制御部30で実行されるバイアス電圧の設定処理は、第1実施形態で説明した図5に示すフローチャートと同じである。ただし、図7(A)に示したテーブル72を、二次転写ロール23による二次転写の実験等により求めたテーブルとすればよい。
このように、二次転写ロール23についても、第1実施形態と同様の方法でバイアス電圧を設定し、画像形成処理を実行する際に、濃度に応じたバイアス電圧を印加することで、二次転写ロール23の軸方向両端部においてトナーが用紙Pに転写しきれずに中間転写ベルト21上に残存し、濃度むらが発生するのが抑制される。
なお、本実施形態では、中間転写ベルト21が本発明の像保持体に相当し、用紙Pが本発明の被転写体に相当する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9には、本実施形態に係る画像形成装置50Bの構成を示した。画像形成装置50Bが第1実施形態で説明した画像形成装置50と異なるのは、同図に示すように、濃度検出センサ26Aが二次転写ロール23側にも一つだけ設けられている点である。
すなわち、本実施形態では、一次転写ロール22については第1実施形態と同じであり、二次転写ロール23については第2実施形態と同じである。
従って、一次転写ロール22については、第1実施形態と同じ処理によりバイアス電圧を設定し、二次転写ロール23については、第2実施形態と同じ処理によりバイアス電圧を設定する。
これにより、一次転写時には、一次転写ロール22の軸方向両端部においてトナーが中間転写ベルト21に転写しきれずに感光体ドラム12上に残存するのが抑制されると共に、二次転写時には、二次転写ロール23の軸方向両端部においてトナーが用紙Pに転写しきれずに中間転写ベルト21上に残存するのが抑制される。
なお、上記各実施形態では、一次転写ロール22、二次転写ロール23の軸方向における電位プロファイルが、軸方向両端側で低くなるような電位プロファイルである場合について説明したが、電位プロファイルはこれに限られるものではない。この場合、軸方向の電位プロファイルに応じて一次転写ロール22又は二次転写ロール23の軸方向に印加されるバイアス電圧が変化するように、すなわち、電位が低くなる位置に対して、電位が低くなる分を補うバイアス電圧を印加できる構成とすればよい。
また、本実施形態で説明した画像形成装置の構成(図1、8、9参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、カラー画像を形成する画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、白黒画像を形成する単一の画像形成ユニット11を備えた画像形成装置にも本発明が適用される。
また、本記実施形態で説明した制御プログラムの処理の流れ(図5参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
2 PC
3 画像読取装置
10 画像形成プロセス部
11 画像形成ユニット
12 感光体ドラム(像保持体の一例)
21 中間転写ベルト(被転写体、像保持体の一例)
22 一次転写ロール(転写ロールの一例)
23 二次転写ロール(転写ロールの一例)
26 濃度検出センサ(濃度検出手段の一例)
30 制御部(設定手段、制御手段の一例)
40 画像処理部
50 画像形成装置
60 転写電圧電源(転写電圧印加手段の一例)
62 高圧フローティング電源(補助電圧印加手段の一例)
70 トナーパッチ(測定用トナーの一例)
72、74 テーブル

Claims (5)

  1. 予め定めた濃度の測定用トナーを像保持体の軸方向に沿って当該像保持体上に形成するトナー形成手段と、
    前記像保持体上に形成された測定用トナーを被転写体上に転写する転写ロールと、
    前記転写ロールに転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、
    前記転写電圧を補助する補助電圧を前記転写ロールに印加する補助電圧印加手段と、
    前記転写ロールの軸方向に沿った複数の位置で前記被転写体上に転写された前記測定用トナー又は前記像保持体上に残った前記測定用トナーの濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段により検出された前記複数の位置における前記測定用トナーの濃度に基づいて、前記予め定めた濃度に対応する前記補助電圧を設定する設定手段と、
    前記予め定めた濃度の画像用トナーを前記像保持体上に形成する場合には、前記予め定めた濃度に対応する補助電圧が前記転写ロールの電位が低下する予め定めた位置に印加されるように制御する制御手段と、
    を備えた転写装置。
  2. 前記設定手段は、前記複数の位置における前記測定用トナーの濃度の濃度差を算出し、当該算出した濃度差に基づいて、前記予め定めた濃度に対応する前記補助電圧を設定する
    請求項1記載の転写装置。
  3. 前記トナー形成手段は、複数の濃度の前記測定用トナーを前記像保持体の軸方向に沿って当該像保持体上に順次形成し、前記濃度検出手段は、複数の濃度の前記測定用トナーの濃度を順次検出し、前記設定手段は、複数の濃度の前記測定用トナーの各々について前記補助電圧を設定する
    請求項1又は請求項2記載の転写装置。
  4. 前記トナー形成手段、前記転写電圧印加手段、前記補助電圧印加手段、及び前記濃度検出手段を、複数種類の色毎に備え、前記設定手段は、各色について前記補助電圧を設定する
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の転写装置。
  5. 予め定めた濃度の測定用トナーを像保持体の軸方向に沿って当該像保持体上に形成するステップと、
    前記像保持体上に形成された測定用トナーを被転写体上に転写するステップと、
    前記転写ロールに転写電圧を印加するステップと、
    前記転写電圧を補助する補助電圧を前記転写ロールに印加するステップと、
    前記転写ロールの軸方向に沿った複数の位置で前記被転写体上に転写された前記測定用トナー又は前記像保持体上に残った前記測定用トナーの濃度を検出するステップと、
    前記濃度検出手段により検出された前記複数の位置における前記測定用トナーの濃度に基づいて、前記予め定めた濃度に対応する前記補助電圧を設定するステップと、
    前記予め定めた濃度の画像用トナーを前記像保持体上に形成する場合には、前記予め定めた濃度に対応する補助電圧が前記転写ロールの電位が低下する予め定めた位置に印加されるように制御するステップと、
    を含む処理をコンピュータに実行させるための転写プログラム。
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