JP5499732B2 - 生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラム - Google Patents

生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラム Download PDF

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Description

本発明は生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラムに関し、例えば生体サンプルを拡大して観察する分野に適用して好適なものである。
生体サンプルは、組織切片等をスライドガラスに固定し、必要に応じて染色を施した後に保管される。一般に、保管期間が長期間となると、組織切片の劣化や退色等により生体サンプルに対する顕微鏡での視認性が悪くなる。また、生体サンプルは、作成された病院等の施設以外の施設で診断されることもあるが、該生体サンプルの受け渡しは一般に郵送であり、一定の時間を要する。
このような実情等に鑑み、生体サンプルを画像データとして保存する装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−222801公報
ところで、この種の装置では、蛍光染色された生体サンプルの厚さ方向に所定間隔ごとに焦点を移動させて画像データを取得することにより、例えば1つの細胞核に存在する蛍光マーカの数を検出する方法がある。しかしながら、この方法では、複数枚の画像データを保存させなくてはならず、データ容量が大きくなってしまう。
そこで、生体サンプルの厚さ方向に焦点を移動させる間、撮像素子を露光させて1つの画像データを取得する方法が考えられる。この方法では、取得された画像データにおいて蛍光マーカに焦点がきちんと合っていないものの該蛍光マーカの有無を確認することができるので、蛍光マーカの数を検出することができる。
しかしながらこのような方法では、取得された画像データに信号ノイズやバックグラウンドノイズ等のノイズが発生した際、蛍光マーカが発光することにより得られる輝点と該ノイズにより発生する輝点とを区別することができない場合があり、検出精度が悪くなるといった問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、検出精度を向上し得る生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、生体サンプルの部位を拡大する対物レンズと、対物レンズにより拡大される部位を結像する撮像素子と、生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に対物レンズの焦点を移動させると同時に、撮像素子に結像される対物レンズにより拡大される部位の像を面方向に移動させる移動制御部と、移動制御部が移動させる間、撮像素子を露光させることにより部位の生体サンプル像を取得する生体サンプル像取得部とを設けるようにした。
また本発明においては、対物レンズにより拡大された生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に該対物レンズの焦点を移動させると同時に、所定の撮像素子に結像される対物レンズにより拡大される部位の像を面方向に移動させる移動制御ステップと、移動制御ステップで移動させる間、撮像素子を露光させることにより部位の生体サンプルを取得する生体サンプル像取得ステップとを設けるようにした。
さらに本発明においては、コンピュータに対して、対物レンズにより拡大された生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に該対物レンズの焦点を移動させると同時に、所定の撮像素子に結像される対物レンズにより拡大される部位の像を面方向に移動させる移動制御ステップと、移動制御ステップで移動させる間、撮像素子を露光させることにより部位の生体サンプルを取得する生体サンプル像取得ステップとを実行させるようにした。
これにより、生体サンプルの部位を撮像する際に対物レンズの焦点を厚さ方向に移動させると共に該部位の像を面方向に移動させるので、移動されたことに基づく生体サンプルの像と、移動の影響を受けないノイズとをその形状に基づいて区別することができる。
以上のように本発明によれば、生体サンプルの部位を撮像する際に対物レンズの焦点を厚さ方向に移動させると共に該部位の像を面方向に移動させるので、移動されたことに基づく生体サンプルの像と、移動の影響を受けないノイズとをその形状に基づいて区別することができ、かくして検出精度を向上し得る生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラムを実現できる。
第1〜第3の実施の形態における生体サンプル像取得装置を示す略線図である。 厚さ方向の生体サンプルを示す略線図である。 データ処理装置の構成を示す略線図である。 第1〜第3の実施の形態におけるデータ取得処理を実行するCPUの機能的構成を示す略線図である。 生体サンプルに対する領域ごとの画像の取得を示す略線図である。 厚さ方向のみの焦点面の移動、及びそのときの蛍光マーカ像、輝点の様子を示す略線図である。 第1の実施の形態における焦点面の移動、及びそのときの蛍光マーカ像、輝点の様子を示す略線図である。 生体サンプル像補正表示処理手順の説明に供するフローチャートである。 輝点補正の様子を示す略線図である。 第2の実施の形態における焦点面の移動、及びそのときの蛍光マーカ像、輝点の様子を示す略線図である。 第3の実施の形態における焦点面の移動の様子を示す略線図である。 第3の実施の形態における蛍光マーカ像、輝点の様子を示す略線図である。 耐性獲得モデルを示す略線図である。 第4の実施の形態における生体サンプル像取得装置を示す略線図である。 第4の実施の形態におけるデータ取得処理を実行するCPUの機能的構成を示す略線図である。 Z軸方向のみの移動による焦点面の移動、生体サンプル像及び鮮明化像を示す略線図である。 焦点面及び透明板の移動の様子を示す略線図である。 Z軸方向及び透明板の移動により取得された楕円像を示す略線図である。 データ取得処理手順の説明に供するフローチャートである。 Z軸方向に距離が異なる蛍光マーカの輝点の様子を示す略線図である。 他の実施の形態における生体サンプル像取得装置を示す略線図である。 他の実施の形態における結像位置移動部の構成を示す略線図である。 蛍光マーカが円弧の像として写る生体サンプル像を示す略線図である。 実験サンプルを示す略線図である。 サンプル像を示す略線図である。 可動ステージをZ軸方向にだけ移動させた際の生体サンプル像、及び可動ステージをZ軸方向に移動させながらXY軸平面に円運動させた際の生体サンプル像を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序とする。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.他の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[1−1.生体サンプル像取得装置の構成]
図1において、本一実施の形態による生体サンプル像取得装置1を示す。この生体サンプル像取得装置1は、顕微鏡10と、データ処理部20とを含む構成とされる。
顕微鏡10は、組織切片、細胞又は染色体等の生体高分子でなる生体サンプルSPLを配置可能な面をもち、その面に対して平行方向及び直交方向(XYZ軸方向)に移動可能なステージ(以下、これを可動ステージとも呼ぶ)11を有する。
生体サンプルSPLは、図2に示すように、厚さ(深部)方向に約4〜8[μm]の厚さを有し、スライドガラスSG及びカバーガラスCGに挟まれるようにして所定の固定手法により固定され、必要に応じて染色が施される。この染色には、HE(ヘマトキシリン・エオジン)染色、ギムザ染色又はパパニコロウ染色等に代表される一般染色のみならず、FISH(Fluorescence In-Situ Hybridization)や酵素抗体法等の蛍光染色が含まれる。
可動ステージ11の一方の面側には光学系12が配され、該可動ステージ11の他方の面側には照明灯13が配される。照明灯13の光は、可動ステージ11に対して穿設される開口から、該可動ステージ11の一方の面に配される生体サンプルSPLに対する照明光として到達する。
顕微鏡10は、この照明光で得られる生体サンプルSPLにおける一部の像を、光学系12の対物レンズ12A及び結像レンズ12Bによって所定の倍率に拡大する。そして顕微鏡10は、これら対物レンズ12A及び結像レンズ12Bにより拡大される像を、撮像素子30の撮像面に結像するようになされている。
一方、この顕微鏡10の所定位置には、光源14及び励起フィルタ12Eが設けられる。顕微鏡10は、光源14から光が照射された場合、該光のうちの蛍光染色に対する励起波長のみを励起フィルタ12Eで透過させた励起光を、対物レンズ12A及び結像レンズ12B間に設けられるダイクロイックミラー12Cで反射させて対物レンズ12Aに導く。そして顕微鏡10は、この励起光を、対物レンズ12Aによって可動ステージ11に配される生体サンプルSPLに集光する。
スライドガラスSGに固定される生体サンプルSPLに対して蛍光染色が施されていた場合、励起光により蛍光色素が発光する。この発光によって得られる光(以下、これを発色光とも呼ぶ)は対物レンズ12Aを介してダイクロイックミラー12Cを透過する。そしてこの発色光は、ダイクロイックミラー12C及び結像レンズ12B間に設けられるエミッションフィルタ12Dを介して、該結像レンズ12Bに到達する。
顕微鏡10は、発色光の像を対物レンズ12Aによって拡大し、該発色光以外の光(以下、これを外光とも呼ぶ)をエミッションフィルタ12Dによって吸収する。そして顕微鏡10は、外光が喪失された発色光の像を、結像レンズ12Bによって拡大し、撮像素子30の撮像面に結像するようになされている。
一方、データ処理部20は、撮像素子30を用いて、生体サンプルSPL全体の像(以下、これを生体サンプル像とも呼ぶ)を生成し、これを所定形式のデータ(以下、これをサンプルデータとも呼ぶ)として保存するようになされている。
このようにこの生体サンプル像取得装置1は、スライドガラスSGに配される生体サンプルSPLを、鏡検状態の画像として保存することができるようになされている。したがってこの生体サンプル像取得装置1は、スライドガラスSG自体を保存する場合に比して、固定や染色等の状態を劣化させることなく長期にわたって生体サンプルSPLを保存することが可能となる。
[1−2.データ処理部の構成]
次に、データ処理部20の構成について説明する。このデータ処理部20は、図3に示すように、制御を司るCPU(Central Processing Unit)21に対して各種ハードウェアを接続することにより構成される。
具体的にはROM(Read Only Memory)22、CPU21のワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)23、ユーザの操作に応じた命令を入力する操作入力部24、インターフェイス25、表示部26及び記憶部27がバス28を介して接続される。
ROM22には、各種の処理を実行するためのプログラムが格納される。インターフェイス25には、可動ステージ11、光源14及び撮像素子30(図1)がそれぞれ接続される。
表示部26には、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等が適用される。また記憶部27には、HD(Hard Disc)に代表される磁気ディスクもしくは半導体メモリ又は光ディスク等が適用される。
CPU21は、ROM22に格納される複数のプログラムのうち、操作入力部24から与えられる命令に対応するプログラムをRAM23に展開し、該展開したプログラムにしたがって、表示部26及び記憶部27を適宜制御する。
またCPU21は、展開したプログラムにしたがって、インターフェイス25を介して可動ステージ11、光源14及び撮像素子30を適宜制御するようになされている。
[1−3.データ取得処理]
CPU21は、蛍光染色された生体サンプルSPLの像の取得命令を操作入力部24から受けた場合、該取得命令に対応するプログラムにしたがって、図4に示すように、ステージ移動制御部41、生体サンプル像取得部42、データ記録部43として機能する。
ステージ移動制御部41は、生体サンプルSPLの対象とすべき部位(以下、これをサンプル部位とも呼ぶ)が撮像範囲ARに位置するように、可動ステージ11を順次移動させ、例えば図5に示すように、該撮像範囲ARに対して生体サンプルSPLを割り当てる。この図5では、撮像範囲ARに割り当てるべき生体サンプルSPLの領域が重ならない態様となっているが、隣接する領域の一部が重なる態様であってもよい。
そしてステージ移動制御部41は、対象とすべきサンプル部位が撮像範囲ARに移動されるごとに、可動ステージ11をZ軸方向(光軸方向)に移動させると同時に、該Z軸方向とは直交するXY平面の面方向に移動させる。
ところで顕微鏡10は、図6(A)に示すように、生体サンプルSPLのZ軸方向だけに対物レンズ12Aの焦点面FPをカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動させる間、撮像素子30を露光して1つの画像データを取得する方法が考えられる。
この方法では、特定の遺伝子に結合した蛍光マーカEMに対して対物レンズ12Aの焦点が合っていない状態から徐々に合い、その後また焦点が合わなくなる。
従って撮像素子30には、図6(B)に示すように、蛍光マーカEMから発光される発色光の像(以下、これを蛍光マーカ像とも呼ぶ)EMFがぼやけた大きな状態から、はっきりとした小さな状態に変化していき、その後またぼやけた大きな状態に変化する。
そのため撮像することにより得られる生体サンプルの像には、図6(C)に示すように、蛍光マーカEMから発光された発色光が略円形の輝点BPとして写る。
ところで顕微鏡10では、生体サンプルSPLを撮像する場合、画面のちらつきやバックグラウンドノイズ等のノイズが発生した場合、生体サンプルSPLを撮像することによって得られる像にノイズに基づく輝点が写ることがある。
このとき、このような方法では、蛍光マーカEMに基づく輝点BPとノイズに基づく輝点とを区別することができないため、例えば1つの細胞核当たりの輝点の数などを精度よく検出することができなくなる。
そこで本発明では、可動ステージ11をZ軸方向に移動させると同時に、該Z軸方向とは直交するXY平面の面方向に移動させる。
具体的にステージ移動制御部41は、対物レンズ12Aの焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11を対物レンズ12Aに近づくようにZ軸方向に等速で移動させる。これと同時にステージ移動制御部41は、XY平面における面方向である例えばX軸方向に可動ステージ11を等速で移動させる。
このとき対物レンズ12Aの焦点面FPは、図7(A)に示すように、生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へZ軸方向に移動されると同時に、面方向であるX軸方向に等速で移動される。
生体サンプル像取得部42は、可動ステージ11がZ軸方向及びX軸方向に移動されている間、撮像素子30を露光させ、対象とすべきサンプル部位を撮像素子30に撮像させ、この結果得られる各サンプル部位の像を連結して生体サンプル像を生成する。
これにより撮像素子30には、図7(B)に示すように、蛍光マーカ像EMFが、ぼやけた大きな状態から、はっきりとした小さな状態に変化していき、その後またぼやけた大きな状態に変化する間に、X軸方向に等速で移動されながら撮像される。そのため得られる生体サンプル像には、図7(C)に示すように、蛍光マーカEMから発光された発色光が略楕円形の輝点BPとして写る。
ここで光学系12の拡大倍率が20倍、撮像素子30の画素ピッチが約6[μm]、焦点が合っている状態で発色光が撮像された場合の輝点BPの直径が約2.1[μm]、生体サンプルSPLの厚さが8[μm]である場合について具体例を挙げる。
ステージ移動制御部41は、可動ステージ11をZ軸方向に1[μm]移動させる間に、該可動ステージ11をX軸方向に1[μm]移動させる。よってステージ移動制御部41は、可動ステージ11を、生体サンプルSPLの厚さ分である8[μm]移動させる間にX軸方向に8[μm]移動させる。
このとき撮像素子30には、蛍光マーカEMから発光された発色光が、長軸の長さが約10[pix](60[μm])でかつ短軸の長さが約7[pix](42[μm])でなる略楕円形の輝点BPとして撮像される。すなわち生体サンプル像には、長軸及び短軸の長さの比(以下、これを長軸/短軸比とも呼ぶ)が約1.43となる略楕円形の輝点BPが写される。
データ記録部43は、生体サンプル像が生成された場合、該生体サンプル像の全部又は生体サンプル像の復元可能な一部を示す画素情報を含むサンプルデータを生成する。
そしてデータ記録部43は、このサンプルデータに対して、生体サンプル像に関する識別情報を示すデータを付加し、該データが付加されたサンプルデータを記憶部27に記録する。
この識別情報は、例えば、生体サンプルSPLの採取者名、採取者性別、採取者年齢及び採取日付等といった情報である。データ記録部43は、この識別情報を入力すべきことを、生体サンプルSPLのデータ保存命令が与えられたタイミングや、スライドガラスSGをセットすべきタイミング等といった所定のタイミングで通知するようになされている。
またデータ記録部43は、サンプルデータが生成されたときに識別情報が得られていない場合には、該識別情報を入力すべきことを警告するようになされている。ちなみに、識別情報を入力すべきことの通知又は警告は、例えば音声や、GUI(Graphical User Interface)画面等により実行される。
[1−4.生体サンプル像補正表示処理]
次にデータ取得処理で取得された生体サンプル像を表示部26に表示する生体サンプル像補正表示処理について説明する。ここで生体サンプル像補正表示処理においては、図8及び図9を用いながら説明する。
CPU21は、操作入力部24から生体サンプル像の表示命令が与えられた場合、該表示命令に対応するプログラムにしたがって、図8に示す生体サンプル像補正表示処理を実行し、生体サンプル像を表示部26に表示する。
因みに、この生体サンプル像補正表示処理は、細胞核内輝点抽出処理、輝点補正処理及び生体サンプル像補正表示処理に分割することができる。
具体的にCPU21は、開始ステップから入ってステップSP1に移り、細胞核内輝点抽出処理を実行し、表示すべき生体サンプル像に対応するサンプルデータが指定された場合、該サンプルデータを記憶部27から読み出す。
そしてCPU21は、読み出されたサンプルデータに基づく生体サンプル像から所定閾値以上の輝度値である複数の画素のまとまりを輝点BPとして抽出し(図9(A))、次のステップSP2に移る。
ステップSP2においてCPU21は、例えば抽出された輝点BPの輪郭を楕円形とみなし、該楕円形の長軸/短軸比を算出し、該長軸/短軸比が所定の閾値(例えば、1.3)以上であるか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、この輝点BPが蛍光マーカEMから発光された発色光に基づくものであることを意味し、CPU21は次のステップSP3に移る。
ステップSP3においてCPU21は、細胞核が染色されている場合、輝点BPの周辺画素SPの色成分を検出し(図9(B))、該色成分が細胞核染色色成分であるか否かを判断する。
ここで肯定結果が得られると、このことは、この輝点BPが細胞核内に存在する蛍光マーカEMから発光された発色光に基づくものであることを意味し、このときCPU21は次のステップSP4に移る。
一方、ステップSP2において否定結果が得られると、このことは抽出された輝点BPの長軸/短軸比が所定の閾値未満であることを意味する。この輝点BPは、可動ステージ11の移動に伴って撮像されたものでないことから、CPU21はこれをノイズとして認識し、ステップSP10に移る。
またステップSP3において否定結果が得られると、このことは、この輝点BPが細胞核内に存在せず、かつ略楕円形であることから可動ステージ11の移動に伴って撮像された光であることを意味する。このような輝点BPは、例えば洗い残された蛍光マーカEMが発光した発色光に基づくものであり、CPU21はこれをノイズと認識し、ステップSP10に移る。
このようにしてCPU21は、ステップSP1〜SP3の細胞核内輝点抽出処理を実行し、細胞核内に存在する蛍光マーカEMから発光された発色光に基づく輝点BPのみを抽出し、それ以外の輝点BPをノイズとして認識する。
続いてCPU21は、ステップSP4に入って輝点補正処理を実行し、細胞核内の長軸/短軸比が閾値以上である輝点BPに対して、例えばY軸方向の所定間隔ごとにX軸方向の最も明るい画素を中心位置CPとして検出し(図9(C))、次のステップSP5に移る。
ステップSP5においてCPU21は、検出された中心位置CPの各点を直線近似することにより長軸方向の直線SL1を算出し(図9(D))、次のステップSP6に移る。
ステップSP6においてCPU21は、輝点BPの輪郭と長軸方向の直線SL1との交点の中心を重心CTとして算出し(図9(E))、次のステップSP7に移る。
ステップSP7においてCPU21は、重心CTを通り、ステップSP5において算出された長軸方向の直線SL1に直交する短軸方向の直線SL2を算出し(図9(F))、次のステップSP8に移る。
ステップSP8においてCPU21は、ステップSP7において算出された短軸方向の直線SL2上の輝点BPの輝度分布に基づいて、該輝点BPの直径DMを求め(図9(G))、次のステップSP9に移る。
ステップSP9においてCPU21は、重心CTを中心としてステップSP8において算出した直径DM及び輝度分布となるように輝点BPを円形に変形する(図9(H))。このときCPU21は、略楕円形を円形に変形することにより輝点BPでなくなった部分を背景色に置換し、次のステップSP11に移る。
これに対してステップSP2又はSP3において否定結果が得られた場合、CPU21は、ステップSP10に入って、例えばノイズとして認識した輝点BPを周辺の背景色に置換するようなノイズ除去処理を施し、次のステップSP11に移る。
このようにしてCPU21は、ステップSP4〜SP10の輝点補正処理を実行し、細胞核内の輝点BPを円形に変形すると共に、ノイズとして認識した輝点BPを例えば背景色に置換することにより除去する。
そしてCPU21は、ステップSP11に移り、生体サンプル像における全ての輝点BPに対してステップSP1〜SP10を施した後、表示部26に該生体サンプル像を表示し、次のステップに移って処理を終了する。これにより生体サンプル像取得装置1は、特定の遺伝子に結合された蛍光マーカEMから発光される発色光に基づく輝点BPのみを円形として提示することができる。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、生体サンプル像取得装置1は、生体サンプルSPLを撮像する際、対物レンズ12Aの焦点面FPを該生体サンプルSPLの厚さ方向に移動させると同時に面方向に移動させる。
そして生体サンプル像取得装置1は、焦点面FPを生体サンプルSPLの厚さ方向及び面方向に移動させている間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像を取得する。
従って生体サンプル像取得装置1は、移動させることにより蛍光マーカEMに基づく輝点BPがぶれて略楕円形になることから、蛍光マーカEMに基づく輝点BPと、移動に影響を受けないノイズに基づく輝点BPとをその形状に基づいて区別することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、取得された生体サンプル像からノイズに基づく輝点を取り除くことができ、検出精度を向上することができる。
また生体サンプル像取得装置1は、細胞核が染色されている場合、蛍光マーカEMに基づく輝点BPの周辺画素の色成分を検出し、細胞核染色色成分であるか否かを判断することにより、細胞核内に存在する蛍光マーカEMに基づく輝点BPを抽出することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、細胞核内に存在する蛍光マーカEMに基づく輝点BPだけを抽出することになり、例えば細胞核内に存在する輝点BPの数を検出するような場合、より精度よく検出することができる。
以上の構成によれば、生体サンプルSPLの厚さ方向に対物レンズ12Aの焦点面FPを移動させると同時に、生体サンプルSPL及び撮像素子30の相対位置を面方向に移動させ、その間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像を取得する。これにより移動に基づく像とノイズとを区別することができるので、検出精度を向上することができる。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態とは、データ取得処理において可動ステージ11の移動制御が異なる。また生体サンプル像補正表示処理において生体サンプル像に対する処理の一部が異なる。なお、生体サンプル像取得装置1の構成については、第1の実施の形態と同様であるためその説明を省略する。
[2−1.データ取得処理]
CPU21は、第1の実施の形態と同様に、蛍光染色された生体サンプル像の取得命令を操作入力部24から受けた場合、ステージ移動制御部41、生体サンプル像取得部42、データ記録部43として機能する。
ステージ移動制御部41は、対物レンズ12Aの焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11を対物レンズ12Aに近づくようにZ軸方向に等速で移動させる。これと同時にステージ移動制御部41は、可動ステージ11をXY平面における面方向である例えばX軸方向に移動速度が変化するように加速又は減速させながら移動させる。
例えば可動ステージ11をX軸方向に減速させた場合、対物レンズ12Aの焦点面FPは、図10(A)に示すように、生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へZ軸方向に移動されると同時に、X軸方向に減速されながら移動される。
生体サンプル像取得部42は、ステージ移動制御部41により可動ステージ11がZ軸方向及びX軸方向に移動させている間、撮像素子30を露光させ、対象とすべきサンプル部位を撮像素子30に撮像させ、この結果得られる各サンプル部位の像を連結して生体サンプル像を生成する。
これによりカバーガラスCGに近い位置にある蛍光マーカEMは、図10(B)に示すように、その蛍光マーカ像EMPがX軸方向に早い速度で移動するように撮像素子30で撮像されるので、長軸が長い略楕円形の輝点BPとして生体サンプル像に写る。
これに対してスライドガラスSGに近い位置にある蛍光マーカEMは、図10(C)に示すように、その蛍光マーカ像EMPがX軸方向に遅い速度で移動するように撮像素子30で撮像されるので、長軸が短い略楕円形の輝点BPとして生体サンプル像に写る。
データ記録部43は、生体サンプル像が生成された場合、該生体サンプル像の全部又は生体サンプル像を復元可能な一部を示す画素情報を含むサンプルデータを生成する。
そしてデータ記録部43は、このサンプルデータに対して、生体サンプル像に関する識別情報を示すデータを付加し、該データが付加されたサンプルデータを記憶部27に記録する。
[2−2.生体サンプル像補正表示処理]
CPU21は、第1の実施の形態と同様に、生体サンプル像補正表示処理手順(図8)に従って処理を実行するが、例えば細胞核内輝点抽出処理と輝点補正処理との間で、長軸/短軸比が閾値以上である輝点BPの厚さ方向の位置を算出する。
具体的にCPU21は、細胞核内輝点抽出処理において抽出された輝点BPの長軸/短軸比と、ステージ移動制御部41により移動された可動ステージ11のX軸方向の移動速度とに基づいて、所定の基準位置からのZ軸方向の位置を算出する。このZ軸方向の位置を算出する方法としては、例えば、予め輝点BPの長軸/短軸比とZ軸方向の位置とが対応付けられたテーブルを記憶部27に保持し、CPU21が該テーブルを参照することにより算出するようにしてもよく、またこれに限るものでもない。
そしてCPU21は、第1の実施の形態と同様に、輝点補正処理を実行し、ステップSP11において、生体サンプル像を表示部26に表示する際、円形に変形された輝点BPについて、例えばZ軸方向の位置と共に表示する。
これにより生体サンプル像取得装置1は、特定の遺伝子に結合された蛍光マーカEMから発光される発色光に基づく輝点BPのみを円形で提示することができると共に、該輝点BPの厚さ方向の位置も同時に提示することができる。
[2−3.動作及び効果]
以上の構成において、生体サンプル像取得装置1は、対物レンズ12Aの焦点面FPを生体サンプルSPLの厚さ方向に移動させると同時に、厚さ方向に移動させるにつれて面方向の速度が変化するように加速又は減速させながら移動させる。
そして生体サンプル像取得装置1は、焦点面FPを生体サンプルSPLの厚さ方向及び面方向に移動させている間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像を取得する。
従って生体サンプル像取得装置1は、移動させることにより蛍光マーカEMに基づく輝点BPがぶれて略楕円形になることから、蛍光マーカEMに基づく輝点BPと、移動に影響を受けないノイズに基づく輝点BPとをその形状に基づいて区別することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、取得された生体サンプル像からノイズに基づく輝点を取り除くことができ、検出精度を向上することができる。
また生体サンプル像取得装置1は、細胞核が染色されている場合、蛍光マーカEMに基づく輝点BPの周辺画素の色成分を検出し、細胞核染色色成分であるか否かを判断することにより、細胞核内に存在する蛍光マーカEMに基づく輝点BPを抽出することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、細胞核内に存在する蛍光マーカEMに基づく輝点BPだけを抽出することになり、例えば細胞核内に存在する輝点BPの数を検出するような場合、より精度よく検出することができる。
さらに生体サンプル像取得装置1は、焦点面を面方向に移動させる際、厚さ方向に移動させるにつれて面方向の速度が変化するように加速又は減速させながら移動させる。従って生体サンプル像取得装置1では、厚さ方向の位置に応じて輝点BPの長軸/短軸比が異なることになり、該輝点BPの厚さ方向の位置を検出することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、厚さ方向に細胞核が重なっている場合でも、輝点BPの厚さ方向の位置を検出することができるので、どちらの細胞核内に存在する蛍光マーカEMであるかを判断することができるので、検出精度をより向上することができる。
以上の構成によれば、生体サンプルSPLの厚さ方向に対物レンズ12Aの焦点面FPを移動させると同時に、生体サンプルSPL及び撮像素子30の相対位置を面方向に移動させ、その間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像を取得する。これにより移動に基づく像とノイズに基づく像とを区別することができるので、検出精度を向上することができる。
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態においては、第1の実施の形態とは、データ取得処理において可動ステージ11の移動制御が異なる。また生体サンプル像補正表示処理において生体サンプル像に対する処理の一部が異なる。なお、生体サンプル像取得装置1の構成については、第1の実施の形態と同様であるためその説明を省略する。
[3−1.データ取得処理]
CPU21は、第1の実施の形態と同様に、蛍光染色された生体サンプル像の取得命令を操作入力部24から受けた場合、ステージ移動制御部41、生体サンプル像取得部42、データ記録部43として機能する。
ステージ移動制御部41は、対物レンズ12Aの焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11を対物レンズ12Aに近づくようにZ軸方向に等速で移動させる。
これと同時にステージ移動制御部41は、可動ステージ11がZ軸方向に移動される間にXY平面において等速で半円を描くようにX軸方向及びY軸方向に移動させる。すなわちステージ移動制御部41は、可動ステージ11をZ軸方向に螺旋を描くように移動させる。
このとき対物レンズ12Aの焦点面FPは、図11に示すように、生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へZ軸方向に等速で移動されると同時に、XY軸平面で半円を描くように移動される。
これにより生体サンプルSPLの中央付近に位置する蛍光マーカEMは、図12(A)に示すように、その蛍光マーカ像EMPがX軸方向にほぼ停止し、Y軸方向に移動するように撮像素子30で撮像される。従ってこの蛍光マーカEMは、長軸がY軸方向を向いた略楕円形の輝点BPとして生体サンプル像に写る。
またスライドガラスSGに近い位置にある蛍光マーカEMは、図12(B)に示すように、その蛍光マーカ像EMPがX軸方向及びY軸方向に減速しながら移動するように撮像素子30で撮像される。従ってこの蛍光マーカEMは、X軸及びY軸に対して長軸が傾いた略楕円形の輝点BPとして生体サンプル像に写る。
このように生体サンプル像では、蛍光マーカEMがZ軸方向の位置に応じた角度に傾いた略楕円形の輝点BPとして写る。
生体サンプル像取得部42は、ステージ移動制御部41により可動ステージ11がZ軸方向及び面方向に移動させている間、撮像素子30を露光させ、対象とすべきサンプル部位を撮像素子30に撮像させ、この結果得られる各サンプル部位の像を連結して生体サンプル像を生成する。
データ記録部43は、生体サンプル像が生成された場合、該生体サンプル像の全部又は生体サンプル像を復元可能な一部を示す画素情報を含むサンプルデータを生成する。
そしてデータ記録部43は、このサンプルデータに対して、生体サンプル像に関する識別情報を示すデータを付加し、該データが付加されたサンプルデータを記憶部27に記録する。
[3−2.生体サンプル像補正表示処理]
CPU21は、第1の実施の形態と同様に、生体サンプル像補正表示処理手順(図11)に従って処理を実行するが、例えば細胞核内輝点抽出処理と輝点補正処理との間で、長軸/短軸比が閾値以上である輝点BPの厚さ方向の位置を算出する。
具体的にCPU21は、例えば抽出された輝点BPの長軸とX軸とのなす角を算出し、ステージ移動制御部41により移動された可動ステージ11のXY平面を移動方向とに基づいて、所定の基準位置からのZ軸方向の位置を算出する。このZ軸方向の位置を算出する方法としては、例えば、予め輝点BPの長軸及びX軸のなす角とZ軸方向の位置とが対応付けられたテーブルを記憶部27に保持し、CPU21が該テーブルを参照することにより算出するようにしてもよく、またこれに限るものでもない。
そしてCPU21は、第1の実施の形態と同様に、輝点補正処理を実行し、ステップSP11において、生体サンプル像を表示部26に表示する際、円形に変形された輝点BPについて、例えばZ軸方向の位置を共に表示する。
これにより生体サンプル像取得装置1は、特定の遺伝子に結合された蛍光マーカEMから発光される発色光に基づく輝点BPのみを円形で提示することができると共に、該輝点BPの厚さ方向の位置も同時に提示することができる。
[3−3.動作及び効果]
以上の構成において、生体サンプル像取得装置1は、対物レンズ12Aの焦点面FPを生体サンプルSPLの厚さ方向に移動させると同時に、厚さ方向に移動させるにつれて面方向の移動方向が変化するように移動させる。
そして生体サンプル像取得装置1は、焦点面FPを生体サンプルSPLの厚さ方向及び面方向に移動させている間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像を取得する。
従って生体サンプル像取得装置1は、移動させることにより蛍光マーカEMに基づく輝点BPがぶれて略楕円形になることから、蛍光マーカEMに基づく輝点BPと、移動に影響を受けないノイズに基づく輝点BPとをその形状に基づいて区別することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、取得された生体サンプル像からノイズに基づく輝点を取り除くことができ、検出精度を向上することができる。
また生体サンプル像取得装置1は、細胞核が染色されている場合、蛍光マーカEMに基づく輝点BPの周辺画素の色成分を検出し、細胞核染色色成分であるか否かを判断することにより、細胞核内に存在する蛍光マーカEMに基づく輝点BPを抽出することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、細胞核内に存在する蛍光マーカEMに基づく輝点BPだけを抽出することになり、例えば細胞核内に存在する輝点BPの数を検出するような場合、より精度よく検出することができる。
さらに生体サンプル像取得装置1は、生体サンプルSPL及び撮像素子30を面方向に移動させる際、厚さ方向に移動させるにつれて面方向の移動方向が変化するように移動させる。従って生体サンプル像取得装置1では、厚さ方向の位置に応じて面方向の輝点BPの傾きが変化することになり、該輝点BPの厚さ方向の位置を検出することができる。
これにより生体サンプル像取得装置1は、厚さ方向に細胞核が重なっている場合でも、輝点BPの厚さ方向の位置を検出することができるので、どちらの細胞核内に存在する蛍光マーカEMであるかを判断することができるので、検出精度をより向上することができる。
以上の構成によれば、生体サンプルSPLの厚さ方向に対物レンズ12Aの焦点面FPを移動させると同時に、生体サンプルSPL及び撮像素子30の相対位置を面方向に移動させ、その間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像を取得する。これにより移動に基づく像とノイズに基づく像とを区別することができるので、検出精度を向上することができる。
<4.第4の実施の形態>
ところで、細胞膜を貫通して存在する上皮成長因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor : EGFR)は、過剰発現、変異などにより発癌、癌の増殖、転移などに関与する。
EGFR変異を有する非小細胞肺癌患者に対してEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)であるゲフィニチブ(Gefitinib)又はエルロチニブ(Erlotinib)を投与することにより、PI3‐K/Akt経路のシグナル伝達が阻害され、癌細胞がアポトーシスを起こして腫瘍縮小効果を示すことが知られている(図13(A))。しかしながらEGFRにErbB3が近接している場合、ゲフィニチブ及びエルロチニブが効かず、癌細胞が生き残る(図13(B))ことが検証された。(Lynch TJ, et al. “Activating mutations in the epidermal growth factor receptor underlying responsiveness of non-small-cell lung cancer to gefitinib.” New England Journal of Medicine, Vol.350, No.21, 2004, p.p. 2129-2139.)
またゲフィニチブ及びエルロチニブに対して耐性ができた変異EGFRが発現する(図13(C))ことが検証された。(Kobayashi S, et al. “EGFR Mutation and Resistance of Non-Small-Cell Lung Cancer to Gefitinib.” New England Journal of Medicine, Vol.352, No.21, 2004, p.p. 786-2139.)
さらにゲフィニチブ感受性である肺癌細胞株にMET(Mesenchymal-epithelial Transition Factor)が局所的に増幅された後、METがErbB3に依存してゲフィチニブ抵抗を示す(図13(D))ことが検証された。(Engelman JA, et al. “MET Amplification Leads to Gefitinib Resistance in Lung Cancer by Activating ERBB3 Signaling.” Science, Vol.361, No.5827, 2007, p.p. 1039-1043.)
さらに肝細胞成長因子(HGF)がEGFR又はErbB3ではなく、METによりPI3‐K/Akt経路でシグナルを伝達する(図13(E))ことが検証された。(Yano S, et al. “Hepatocyte Growth Factor Induces Resistance of Lung Adenocarcinoma with Epidermal Growth Factor Receptor-Activating Mutations” New Cancer Research, Vol.68, No.22, 2008, p.p. 9479-9487.)
このように、特定の蛋白質又は遺伝子間の距離により薬剤や阻害剤などの効果が大きく異なってしまうことがあり、該蛋白質又は遺伝子間の距離を正確に測定することが重要である。
そこで第4の実施の形態においては、ターゲットとなる蛋白質又は遺伝子間の距離を正確に測定する。因みに、第4の実施の形態においては、例えばEGFRとErbB3のように異なる蛋白質又は遺伝子に対して異なる波長の光(色)を発する蛍光マーカEM1及びEM2が染色された生体サンプルSPLの像の取得について説明する。
[4−1.生体サンプル像取得装置の構成]
図1との対応部分に同一符号を付した図14において第4の実施の形態における生体サンプル像取得装置100を示す。この生体サンプル像取得装置100は、顕微鏡110及びデータ処理部20を含む構成とされる。
顕微鏡110は、モータ111、回転軸112、傾斜台座113及び透明板114からなる結像位置移動部115が設けられる。
モータ111は、データ処理部20の制御に基づき、回転軸112を介して透明板114を回転させる。
傾斜台座113は、回転軸112の外周に設けられ、該回転軸112に対して透明板114を所定の傾斜角度に傾けさせる。
透明板114は、空気とは異なる屈折率の透明なガラスやプラスチック材により上面及び下面が平行な所定厚さの円板に形成され、その中心に回転軸112が挿通されて固定される。
結像位置移動部115は、回転軸112が結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間の光軸と平行になるように配置される。また結像位置移動部115は、透明板114の一部が結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間に位置するように顕微鏡110の所定位置に固定される。
従って顕微鏡110では、モータ111が回転されて該モータ111の回転に従って透明板114が回転すると、透明板114が結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間の光軸方向に対してその角度を変化させながら上下に移動する。
顕微鏡110では、光源14から励起光が生体サンプルSPLに照射された場合、該生体サンプルSPLに染色された蛍光マーカEM1及びEM2から発色光が発せられる。この発した発色光は、対物レンズ12A、ダイクロイックミラー12C及びエミッションフィルタ12Dを介して透明板114に到達する。
透明板114に到達した発色光は、該透明板114の下面及び上面で屈折して透過し、結像レンズ12Bを介して撮像素子30に集光される。
透明板114が回転している場合、透明板114に到達した発色光は、結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間における透明板114の傾斜角度に応じて屈折する方向が変化される。従って透明板114を透過した発色光の光軸は、透明板114に入射する前の光軸を中心として円を描くように移動される。
顕微鏡110は、発色光の像を、対物レンズ12Aによって拡大し、透明板114により結像位置を移動した後、結像レンズ12Bによって集光し、撮像素子30の撮像面に結像するようになされている。
[4−2.データ取得処理]
CPU21は、蛍光染色された生体サンプルSPLの像の取得命令を操作入力部24から受ける。このときCPU21は、該取得命令に対応するプログラムにしたがって、図15に示すように、ステージ移動制御部41、生体サンプル像取得部42、データ記録部43、結像位置移動制御部44、距離算出部45及び表示制御部46として機能する。なおCPU21は、プログラムを実行すると光源14から励起光を出射させる。
ステージ移動制御部41は、生体サンプルSPLの対象とすべきサンプル部位が撮像範囲ARに位置するように、可動ステージ11を移動させる。
ステージ移動制御部41は、図16(A)に示すように、対物レンズ12Aの焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11を対物レンズ12Aに近づくようにZ軸方向に等速で移動させる。
生体サンプル像取得部42は、ステージ移動制御部41により可動ステージ11がZ軸方向に移動させている間、撮像素子30を露光させ、対象とすべきサンプル部位を撮像素子30に撮像させ、この結果得られる蛍光像を取得する。
生体サンプル像取得部42は、図16(B)に示すように、各撮像範囲ARに割り当てられる蛍光像を順次取得して連結することによって生体サンプル像SIM1を生成する。
このようにして取得された生体サンプル像SIM1には、生体サンプルSPLに染色された蛍光マーカEM1及びEM2が点拡がり関数(PSF(Point Spread Function))に応じてぼけた輝点BP1及びBP2として写る。
そこで生体サンプル像取得部42は、生体サンプル像SIM1から輝点BP1及びBP2をその輝度値を基に検出し、該輝点BP1及びBP2の点拡がり関数を算出する。そして生体サンプル像取得部42は、算出した点拡がり関数の逆関数(点拡がり逆関数)を用いて輝点BP1及びBP2を鮮明化する。
データ記録部43は、輝点BP1及びBP2が鮮明化された生体サンプル像(以下、これを鮮明化像とも呼ぶ)SIM2(図16(C))のデータを鮮明化像データとして記憶部27に記憶する。
次にステージ移動制御部41は、再び対物レンズ12Aの焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11を対物レンズ12Aに近づくようにZ軸方向に等速で移動させる。
結像位置移動制御部44は、焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動する間にモータ111を介して透明板114を等速に半回転させる。
具体的に、結像位置移動制御部44は、図17(A)〜(C)に示すように、焦点面FPがカバーガラスCG側に位置するときに、結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間の透明板114部分が最下点に位置する(図17(A))。なお図17(A)においては、回転軸112及び透明板114以外の構成を説明の便宜上省略する。
そして結像位置移動制御部44は、焦点面FPがカバーガラスCGとスライドガラスSGとの中間位置に移動されたときに、結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間の透明板114部分が最下点と最上点との中間位置に位置するよう回転させる(図17(B))。
結像位置移動制御部44は、焦点面FPがスライドガラスSGに移動されたときに、結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間の透明板114部分が最上点に位置するよう回転させる(図17(C))。
これにより生体サンプルSPLに染色された蛍光マーカEM1及びEM2から発せられる発色光の像は、移動する透明板114の位置に応じて屈折する方向が変化され、撮像素子30の結像面において向きを変化させることなく半円を描くように移動される。
生体サンプル像取得部42は、ステージ移動制御部41により可動ステージ11がZ軸方向に移動され、透明板114が半回転されている間、撮像素子30を露光させ、対象とすべきサンプル部位を撮像素子30に撮像させて蛍光像を取得する。
生体サンプル像取得部42は、各撮像範囲ARに割り当てられるサンプル部位の蛍光像を連結することによって生体サンプル像(以下、これを楕円像とも呼ぶ)EIM(図18(B))を生成する。楕円像EIMでは、輝点BPが生体サンプルSPLの厚さ方向の位置に応じた傾きの楕円形に写る。
距離算出部45は、記憶部27に記憶された鮮明化像データを読み出し、鮮明化像SIM2から輝度値を基に蛍光マーカEM1及びEM2にそれぞれ対応する輝点BP1及びBP2を抽出する。
距離算出部45は、輝点BP1及びBP2のXY平面上での距離ΔXY(図16(C))を、鮮明化像PIM2に写る全ての輝点BP1及びBP2の組み合わせについて、撮像倍率及び撮像素子30の画素サイズに基づいて算出する。
距離算出部45は、算出された輝点BP1及びBP2の距離ΔXYと閾値と比較し、該距離ΔXYが閾値より小さい値であった場合、輝点BP1及びBP2がXY平面上で近いとしてZ軸方向の距離を算出する。この閾値は、輝点BP1及びBP2にそれぞれ対応する蛍光マーカEM1及びEM2が同一細胞内に存在するとされる距離、所定の薬剤や阻害剤などの効果が示される距離等に設定される。
距離算出部45は、楕円像EIM(図18(B))から輝度値を基に蛍光マーカEM1及びEM2にそれぞれ対応する輝点BP3及びBP4を楕円形として抽出し、該抽出した輝点BP3及びBP4の楕円形の長軸とX軸とのなす角θ1及びθ2を算出する。因みに、鮮明化像SIM2の輝点BP1と楕円像EIMの輝点BP3とは同一の蛍光マーカEM1から発せられる発色光の像であり、同様に輝点BP2とBP4とは同一の蛍光マーカEM2から発せられる発色光の像である。
距離算出部45は、算出したなす角θ1及びθ2を用いて、XY平面上の距離ΔXYが閾値未満の間隔である輝点BP3及びBP4の組み合わせについて、輝点BP3及びBP4にそれぞれ対応する蛍光マーカEM1及びEM2のZ軸方向の距離ΔZを次式
により算出する。ここでZrは、透明板114が1回転する間に可動ステージ11がZ軸方向に移動する移動量を示す。
例えば可動ステージ11がZ軸方向に4[μm]移動する間に、透明板114が半回転するように設定され、なす角θ1及びθ2の差が例えば0.5π[rad]であった場合、蛍光マーカEM1及びEM2のZ軸方向の距離ΔZは2[μm]となる。
距離算出部45は、蛍光マーカEM1及びEM2のXY平面上の距離ΔXYと、Z軸方向の距離ΔZとを用いて、該蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離Δを次式
により算出する。
データ記録部43は、鮮明化像SIM2のデータである鮮明化像データに対して、算出した蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離Δの情報(以下、これを間隔情報とも呼ぶ)を対応付けてとして記憶部27に記憶する。
表示制御部46は、操作入力部24を介して鮮明化SIM2の表示命令を受けた場合、記憶部27から鮮明化像データと、該鮮明化像データに対応付けられた間隔情報とを読み出す。
そして表示制御部46は、読み出した鮮明化像データの鮮明化像SIM2に対して、蛍光マーカEM1及びEM2に対応する輝点BP1及びBP2間に間隔情報に基づいた実際の距離Δを付加して表示部26に表示する。
[4−3.データ取得処理手順]
上述したデータ取得処理の手順について図19に示すフローチャートを用いて説明する。
実際上、CPU21は、ルーチンRT2の開始ステップから入って次のステップSP21へ移る。ステップSP21においてCPU21は、焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させる。CPU21は、可動ステージ11が移動している間、撮像素子30を露光させて蛍光像を取得し、各撮像範囲ARに割り当てられたサンプル部位の蛍光像を連結することによって生体サンプル像SIM1を生成し、次のステップSP22に移る。
ステップSP22においてCPU21は、生体サンプル像SIM1から輝点BP1及びBP2を検出し、該輝点BP1及びBP2を点拡がり逆関数を用いて鮮明化する。次のステップSP23でCPU21は、輝点BP1及びBP2が鮮明化された鮮明化像SIM2の鮮明化像データを記憶部27に記憶し、次のステップSP24に移る。
ステップSP24においてCPU21は、焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させると共に、透明板114を半回転させる。CPU21は、可動ステージ11が移動している間、撮像素子30を露光させて蛍光像を取得し、各撮像範囲ARに割り当てられたサンプル部位の蛍光像を連結することによって楕円像EIMを生成し、次のステップSP25に移る。
ステップSP25においてCPU21は、鮮明化像SIM2から輝点BP1及びBP2を検出し、該輝点BP1及びBP2のXY平面上での距離ΔXYを算出する。次のステップSP26でCPU21は、距離ΔXYが閾値未満か否かを判断し、肯定結果が得られるとステップSP27に移る。
一方、ステップSP26において否定結果が得られると、このことは、閾値に設定された距離よりも近い蛍光マーカEM1及びEM2のペアが存在しないことを意味し、このときCPU21は、ステップSP31に移る。
ステップSP27においてCPU21は、楕円像EIMから、ステップSP25で閾値未満の距離ΔXYとされた蛍光マーカEM1及びEM2にそれぞれ対応する輝点BP3及びBP4を検出する。そしてCPU21は、検出した楕円形の輝点BP3及びBP4の長軸とX軸とのなす角θ1及びθ2を算出し、次のステップSP28に移る。
ステップSP28においてCPU21は、算出したなす角θ1及びθ2を式(1)に代入することにより、輝点BP3及びBP4に対応する蛍光マーカEM1及びEM2のZ軸方向の距離ΔZを算出し、次のステップSP29に移る。
ステップSP29においてCPU21は、ステップSP25で算出した距離ΔXYと、ステップSP28で算出した距離ΔZを式(2)に代入することにより、蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離Δを算出し、次のステップSP30に移る。
ステップSP30においてCPU21は、算出した蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離Δを間隔情報として鮮明化像データに対応付けて記憶し、次のステップSP31に移る。
ステップSP31においてCPU21は、操作入力部24を介して鮮明化SIM2の表示命令を受けた場合、鮮明化像データ及び間隔情報を記憶部27から読み出す。そしてCPU21は、鮮明化像SIM2に対して、蛍光マーカEM1及びEM2に対応する輝点BP1及びBP2間に間隔情報に基づいた実際の距離Δを付加して表示部26に表示し、次のステップに移って処理を終了する。
[4−4.動作及び効果]
以上の構成において生体サンプル像取得装置100は、撮像素子30に対して生体サンプルSPLの像の向きを変化させることなく円運動させる結像位置移動部115が設けられる。
結像位置移動部115は、対物レンズ12Aと撮像素子30との間の光軸に対して平行に配されてモータ111により回転される回転軸112に対して所定角度に傾いて透明板114が固定される。
透明板114は、その一部が結像レンズ12Bとエミッションフィルタ12Dとの間に位置する。従って透明板114は、モータ111により回転軸112を介して回転されると、対物レンズ12Aにより拡大された生体サンプルSPLの像を、その向きを変化させることなく撮像素子30の撮像面で円運動させる。
生体サンプル像取得装置100は、可動ステージ11をZ軸方向に移動させながら透明板114を回転させ、その間、撮像素子30を露光することにより楕円像EIMを取得するようにした。
従って生体サンプル像取得装置100により取得された楕円像EIMには、図20(A)に示すように、蛍光マーカEM1及びEM2がXY平面上で近くかつZ軸方向に離れている場合、対応する輝点BP3及びBP4の傾きが大きく異なる。一方、図20(B)に示すように、蛍光マーカEM1及びEM2がXY平面上で近くかつZ軸方向に近い場合、対応する輝点BP3及びBP4の傾きがほぼ同一になる。
このように生体サンプル像取得装置100は、生体サンプルSPLにおける蛍光マーカEMの厚さ方向(Z軸方向)の位置に応じて略楕円形状に写る輝点BPの傾きが変化する楕円像EIMを取得することができる。
従って生体サンプル像取得装置100は、略楕円形状に写る輝点BPの傾きからZ軸方向の位置を検出することにより、生体サンプルSPLにおける蛍光マーカEMの3次元的な位置を検出することができ、かくして検出精度をより向上することができる。
また生体サンプル像取得装置100は、第3の実施の形態のように可動ステージ11をZ軸方向に移動させながらXY平面に移動させる場合と比して、可動ステージ11をZ軸方向に移動させながら透明板114を回転させるだけでよく容易に制御することができる。
生体サンプル像取得装置100は、可動ステージ11をZ軸方向に移動させながら撮像素子30を露光することにより撮像された鮮明化像PIM2から輝点BP1及びBP2のXY平面上の距離ΔXYを算出する。
また生体サンプル像取得装置100は、可動ステージ11をZ軸方向に移動させながら透明板114を回転させ、その間、撮像素子30を露光することにより撮像された楕円像EIMから輝点BP3及びBP4のZ軸方向の距離ΔZを算出する。
そして生体サンプル像取得装置100は、算出した距離ΔXY及び距離ΔZからターゲットとなる蛋白質又は遺伝子に標識された蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離Δを算出するようにした。
これにより生体サンプル像取得装置100は、ターゲットとなる蛋白質又は遺伝子間の距離を正確に測定することができる。
以上の構成によれば、生体サンプルSPLの厚さ方向に対物レンズ12Aの焦点面FPを移動させると同時に、生体サンプルSPLの像を向きを変化させることなく撮像素子30の撮像面で円運動させ、その間、撮像素子30を露光させて生体サンプル像(楕円像EIM)を取得する。これによりターゲットとなる蛋白質又は遺伝子に標識された蛍光マーカEM間の距離を正確に測定することができるので、検出精度を向上することができる。
<5.他の実施の形態>
なお上述した第1〜第4の実施の形態においては、Z軸方向に可動ステージ11を動かすことによって焦点面FPを生体サンプルSPLに対してZ軸方向に移動させるようにした。本発明はこれに限らず、例えば対物レンズ12AをZ軸方向に可動させ得る移動機構を設け、該対物レンズ12AをZ軸方向に移動させることによって焦点面FPを生体サンプルSPLに対してZ軸方向に移動させるようにしてもよい。
また上述した第1〜第3の実施の形態においては、XY平面における面方向に可動ステージ11を動かすことによって焦点面FPを面方向に動かすようにした。本発明はこれに限らず、例えば撮像素子30をXY平面の面方向に可動させ得るステージを設け、該ステージを介して撮像素子30を面方向に移動させることによって生体サンプルSPLと撮像素子30との相対位置を面方向に移動させるようにしてもよい。
さらに上述した第1〜第3の実施の形態においては、撮像素子30により撮像された生体サンプル像をそのままサンプルデータとして記憶するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、撮像素子30により撮像された生体サンプル像に対して細胞核内輝点抽出処理及び輝点補正処理を施した後、サンプルデータに記憶するようにしてもよい。
さらに上述した第2及び第3の実施の形態においては、生体サンプル像補正表示処理において、撮像素子30により撮像された生体サンプル像における輝点BPの厚さ方向の位置を算出するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、データ取得処理において、撮像素子30により撮像された生体サンプル像に対して、輝点BPの厚さ方向の位置を算出し、該輝点BP及び厚さ方向の位置を対応付けて識別情報に記憶するようにしてもよい。
さらに上述した第1の実施の形態においては、生体サンプル像に映し出させる輝点BPの長軸/短軸比が例えば1.43となるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、第1及び第3の実施の形態においては、輝点BPの長軸/短軸比が1.3〜1.5程度となるように可動ステージ11をZ軸方向及び面方向に移動させるようにすればよい。また第2の実施の形態においては、輝点BPの長軸/短軸比が1.3〜1.5程度の範囲の中で可動ステージ11を面方向にその移動速度が変化するように移動させればよい。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、面方向としてX軸方向に可動ステージ11を移動させるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、面方向に一定であれば、Y軸方向でもよいし、またX軸又はY軸に所定の傾きを持った方向でもよい。
さらに上述した第1〜第4の実施の形態においては、2つの対物レンズ12A及び結像レンズ12Bが設けられている場合について述べた。本発明はこれに限らず、対物レンズが1つであってもよい。また各対物レンズ12A及び結像レンズ12Bをレボルバー等を適用して倍率が可変できるようにしてもよい。
さらに上述した第1〜第4の実施の形態においては、生体サンプル取得処理により得られたサンプルデータは記憶部27に保存された。記憶部27は、データ処理部20内に設ける場合に限定されるものではなく、該データ処理部20の外部としてもよい。また記憶部27に対するデータの通信媒体はバス28に限定されるものではなく、例えば、ローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送等の有線又は無線の通信媒体としてもよい。
さらに上述した第4の実施の形態においては、透明板114を回転させることにより撮像素子30に結像される生体サンプルSPLの像を、傾きを変化させることなく円移動させるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、エミッションフィルタ12Dを移動させることにより撮像素子30に結像される生体サンプルSPLの像を、傾きを変化させることなく円移動させるようにしてもよい。
具体的に、図14との対応部分に同一符号を付した図21に示すように、生体サンプル像取得装置120は、エミッションフィルタ12Dを移動させて撮像素子30に結像される像の結像位置を移動させる結像位置移動部121が設けられる。
結像位置移動部121は、図22に示すように、保持部122、支持部123、アクチュエータ124、125及びばね126、127により構成される。
保持部122は、エミッションフィルタ12Dを保持する扁平の略直方体に形成され、その一端を支持する支持部123により支持される。また保持部122は、支持部123に支持された一端に対して隣り合う2つの端にアクチュエータ124及び125が設けられる。さらに保持部122は、支持部123とアクチュエータ124及び125とにそれぞれ支持された端を結ぶ辺の中心にばね126及び127が設けられる。
アクチュエータ124及び125は、データ処理部20の結像位置移動制御部44の制御に基づき上下に移動することにより、保持部122を介してエミッションフィルタ12Dを移動させる。
ばね126及び127は、一端が保持部122に連結され、他端が所定位置に固定されており、付勢力により保持部122を介してエミッションフィルタ12DをZ軸方向に付勢する。
CPU21は楕円像EIMを取得する際、ステージ移動制御部41により焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させる。
結像位置移動制御部44は、可動ステージ11が移動している間に撮像素子30に結像される像を傾きが変化することなく半回転だけ円運動するように、アクチュエータ124及び125を次式。
の関数で移動させる。因みに、Z1はアクチュエータ124に支持される端のZ軸方向の位置を示し、Z2はアクチュエータ125に支持される端のZ軸方向の位置を示し、Aは振幅を示し、ωは角速度を示し、Tは時刻を示す。振幅A、角速度ω、Z1及びZ2の位相差は適宜設定される。
生体サンプル像取得装置120は、生体サンプル像取得装置100で取得される楕円像EIMと同様に、生体サンプルSPLにおける蛍光マーカEMのZ軸方向の位置に応じて対応する略楕円形状の輝点BPのなす角が変化する楕円像EIMを取得することができる。
ここで現状の顕微鏡では、ダイクロイックミラー12C、エミッションフィルタ12D及び励起フィルタ12Eがユニット単位として交換可能になされたものがある。従ってこれらの顕微鏡に上述した結像位置移動部121が設けられたエミッションフィルタ12Dを含むユニットに交換させるだけで、楕円像EIMを取得させることができる。
上述した第3の実施の形態においては、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させながらXY軸平面で半円を描くように移動させ、その間、撮像素子30を露光して生体サンプル像を取得する。そして、取得した生体サンプル像から楕円形の輝点BPを抽出し、該抽出した輝点BPの長軸とX軸とのなす角を算出し、なす角に基づいてZ軸方向の位置を算出するようにした。本願発明はこれに限らない。
例えば、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させながらXY軸平面に円移動させ、その間露光していた撮像素子30により撮像された生体サンプル像には、図23に示すように、蛍光マーカEMが円弧の像である輝点として写る場合がある。
この場合、円弧の像における輝度レベルが最も高い位置が蛍光マーカEMに対して対物レンズ12Aの焦点が合っている位置である。従ってCPU21は、生体サンプル像における円弧の像を輝点として抽出し、該輝点における円弧の両端を結ぶ直線の中点と円弧の中点とを結ぶ直線を算出する。
そしてCPU21は、算出した直線とX軸とのなす角を算出し、該なす角に基づいて蛍光マーカEMのZ軸方向の位置を算出する。
このように生体サンプル像取得装置1は、生体サンプル像に蛍光マーカEMが円弧の像として写る場合、厚さ方向の位置に応じて円弧の像の輝度レベルの分布が変化するので、円弧の像から蛍光マーカEMの厚さ方向の位置を検出することができる。
ここで図24に示すように、深さ1[μm]の溝が形成されたガラス台GSの溝の上と下にそれぞれ蛍光マーカEMが配置されたサンプルを用いて、溝の上と下に配置された蛍光マーカEMのZ軸方向の距離を測定した実験結果を示す。
この実験では、サンプルが配置された可動ステージをZ軸方向に0.23[μm/s]で移動させながらXY軸平面に半径8[μm]、36秒で1周する速度(毎秒10[deg]の角速度)で円運動させた。また撮像素子の露光時間は30[s]とした。
この実験で撮像された図25に示すサンプル像において、溝の上に配置された蛍光マーカEMの輝点のなす角と、溝の下に配置された蛍光マーカEMの輝点のなす角との角度差は44.5[deg]となった。
44.5[deg]の角度差は、ステージが毎秒10[deg]の角速度で移動しているので4.45[s]の時間差に相当する。また焦点面はZ軸方向に0.23[μm/s]で移動しているので、4.45[s]の時間差は1.04[μm]に相当する。
従って、溝の上と下に配置された蛍光マーカEM間のZ軸方向の距離は1.04[μm]であると算出された。これによりこの算出方法の正確性が実証された。
因みに、生体サンプル像に蛍光マーカEMが円弧の像として写った場合であっても、輝度レベルの高い部分だけを抽出することにより楕円像を抽出することができるので、これにより楕円像からZ軸方向の位置が算出できるものである。
なお第4の実施の形態においても、生体サンプル像に蛍光マーカEMが円弧の像として写った場合には、この方法が適応できる。
また、生体サンプル像における円弧の像からZ軸方向の位置を算出する際、Z軸方向にだけ可動ステージ11を移動させて撮像した生体サンプル像を用いることで、より精度よく蛍光マーカEMのZ軸方向の位置を算出することができる。
具体的には、ステージ移動制御部41は、可動ステージ11をZ軸方向だけに移動させる。生体サンプル像取得部42は、可動ステージ11が移動している間、撮像素子30を露光して図26(A)に示すような生体サンプル像SIM3を取得する。
またステージ移動制御部41は、可動ステージ11をZ軸方向にだけ移動させて生体サンプル像SIM3を取得した際のXY軸平面の位置を基準位置として、可動ステージ11をZ軸方向に移動させながらXY軸平面で基準位置を中心として半円を描くように移動させる。生体サンプル像取得部42は、可動ステージ11が移動している間、撮像素子30を露光して図26(B)に示すような生体サンプル像SIM4を取得する。
生体サンプル像SIM3及びSIM4において、輝点BP10とBP12とは同一の蛍光マーカEMの像であり、輝点BP11とBP13とは同一の蛍光マーカEMの像である。
また生体サンプル像SIM14を取得する際、可動ステージ11が生体サンプル像SIM3を取得した際のXY軸平面の位置を中心としてXY軸平面を円運動するので、生体サンプル像SIM13における輝点BP12の中心(円弧の中心)は、輝点BP10の中心と同一位置となる。
従ってCPU21は、生体サンプル像SIM3における円形の輝点BP10及びBP11の中心位置(生体サンプル像SIM3における座標)を算出する。そしてCPU21は、生体サンプル像SIM3における算出した中心位置に対応する生体サンプル像SIM4の位置(同一座標)を円弧の像である輝点BP12及びBP13の中心に設定する。
そしてCPU21は、輝点BP12及びBP13の輝度レベルが最も高い位置(座標)を算出し、中心と輝度レベルが最も高い位置とを結ぶ直点とX軸とのなす角を算出し、該なす角に基づいて蛍光マーカEMのZ軸方向の位置を算出する。
これにより、Z軸方向にだけ可動ステージ11を移動させて撮像された生体サンプル像SIM3を用いない場合と比して、円弧の像の中心位置を検出するので、より精度よくZ軸方向の位置を検出することができる。
さらに上述した第4の実施の形態においては、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させると共に、透明板114を半回転させて撮像された楕円像EIMを用いて、蛍光マーカEM1及びEM2のZ軸方向の距離ΔZを算出するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させると共に、透明板114を1回転させて撮像された楕円像を用いて、蛍光マーカEM1及びEM2のZ軸方向の距離ΔZを算出するようにしてもよい。
具体的にCPU21は、データ取得処理において、鮮明化像SIM2を生成してXY平面上の距離ΔXYを算出し、楕円像EIMを撮像してZ軸方向の距離ΔZを算出した後、蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離Δを算出する。
そしてCPU21は、例えば、より精度よく実際の距離を測定すべきとされる値に設定された閾値より算出した実際の距離Δが小さかった場合、可動ステージ11をZ軸方向に等速で移動させると共に、透明板114を1回転させて楕円像を取得する。
具体的にCPU21は、ステージ移動制御部41により対物レンズ12Aの焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動するように、可動ステージ11を対物レンズ12Aに近づくようにZ軸方向に等速で移動させる。
結像位置移動制御部44は、焦点面FPが生体サンプルSPLのカバーガラスCG側からスライドガラスSG側へ移動する間にモータ111を介して透明板114を等速に1回転させる。
生体サンプル像取得部42は、ステージ移動制御部41及び結像位置移動制御部44により可動ステージ11及び透明板114が移動されている間、撮像素子30を露光させて蛍光像を取得し、サンプル部位の蛍光像を連結することによって楕円像を生成する。
距離算出部45は、上述した楕円像EIMにおけるZ軸方向の距離ΔZを算出した場合と同様の演算を行うことにより、透明板114を1回転させて撮像された楕円像からZ軸方向の距離ΔZ’を算出する。そして距離算出部45は、XY平面上の距離ΔXY及び算出したZ軸方向の距離ΔZ’を用いて蛍光マーカEM1及びEM2間の実際の距離Δ’を算出する。
これにより生体サンプル像取得装置100は、より精度よく蛍光マーカEM1及びEM2の実際の距離ΔZ’を算出することができる。
因みに、透明板114を1回転させて撮像された楕円像では、Z軸方向に生体サンプルSPLの半分の厚さ分離れた蛍光マーカEM同士は同一のなす角θを有する輝点BPとして写る。
そこで生体サンプル像取得部42は、透明板114を1回転する間に、該透明板114が半回転したところで撮像素子30の露光を終了させて蛍光像を取得し、透明板114が残りの半回転する間、撮像素子30を露光させて蛍光像を取得するようにすればよい。
この場合、2つの蛍光像それぞれにおいては、Z軸方向の位置が異なる蛍光マーカEMが同一のなす角θを有する輝点BPとして楕円像に写ることを防止することができる。
さらに上述した第4の実施の形態では、Z軸方向にだけ可動ステージ11を移動させて撮像された鮮明化像PIMを取得し、該鮮明化像PIMから輝点BP1及びBP2のXY平面上の距離ΔXYを算出するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、鮮明化像PIMを取得せず、楕円像EIGだけからXY平面上の距離ΔXY及びZ軸方向の間隔ΔZを算出するようにしてよい。
さらに上述した第1〜第4の実施の形態においては、対物レンズとして対物レンズ12A、撮像素子として撮像素子30、移動制御部としてステージ移動制御部41、生体サンプル像取得部として生体サンプル像取得部42が設けられるようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、その他種々の構成でなる対物レンズ、撮像素子、移動制御部及び生体サンプル像取得部を設けるようにしても良い。
本発明は、生物実験、医薬の創製又は患者の経過観察などのバイオ産業上において利用可能である。
1、100……生体サンプル像取得装置、10、110、120……顕微鏡、11……可動ステージ、12……光学系、12A、12B……対物レンズ、12C……ダイクロイックミラー、12D……エミッションフィルタ、12E……励起フィルタ、13……照明灯、14……光源、20……データ処理部、21……CPU、22……ROM、23……RAM、24……操作入力部、25……インターフェイス、26……表示部、27……記憶部、30……撮像素子、111……モータ、112……回転軸、113……傾斜台座、114……透明板、115、121……結像位置移動部、122……保持部、123……支持部、124、125……アクチュエータ、126、127……ばね、CG……カバーガラス、SG……スライドガラス、SPL……生体サンプル。

Claims (13)

  1. 生体サンプルの部位を拡大する対物レンズと、
    上記対物レンズにより拡大される部位を結像する撮像素子と、
    上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に上記対物レンズの焦点を移動させると同時に、上記撮像素子に結像される上記対物レンズにより拡大される部位の像を面方向に移動させる移動制御部と、
    上記移動制御部が移動させる間、上記撮像素子を露光させることにより上記部位の生体サンプル像を取得する生体サンプル像取得部と
    を具える生体サンプル像取得装置。
  2. 上記移動制御部は、
    上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に上記対物レンズの焦点を移動させると同時に、上記生体サンプルと上記撮像素子との相対位置を面方向に移動させる
    請求項1に記載の生体サンプル像取得装置。
  3. 上記生体サンプル像取得部により取得された像において、上記移動制御部により移動されたことに基づくぶれの有無に応じてノイズを除去した上記生体サンプルの像を抽出する抽出部
    をさらに具える請求項2に記載の生体サンプル像取得装置。
  4. 上記移動制御部は、
    上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に上記対物レンズの焦点を移動させる間に、上記生体サンプルと上記撮像素子との相対位置を面方向に移動速度が変化するように移動させる
    請求項2に記載の生体サンプル像取得装置。
  5. 上記移動制御部は、
    上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に上記対物レンズの焦点を移動させる間に、上記生体サンプルと上記撮像素子との相対位置を面方向に移動方向が変化するように移動させる
    請求項2に記載の生体サンプル像取得装置。
  6. 上記移動制御部は、
    上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に上記対物レンズの焦点を移動させる間に、上記生体サンプルと上記撮像素子との相対位置を面方向に円運動させる
    請求項5に記載の生体サンプル像取得装置。
  7. 上記対物レンズと上記撮像素子との間に設けられ、上記移動制御部の制御に基づいて、上記撮像素子に結像される上記部位の像の向きを変化させることなく円運動させる結像位置移動部
    をさらに具える請求項1に記載の生体サンプル像取得装置。
  8. 上記結像位置移動部は、
    上記対物レンズと上記撮像素子と間の光軸に平行に配される軸と、
    上記軸を回転させる駆動部と、
    上記軸に対して所定角度に傾いて固定され、一部が上記対物レンズと上記撮像素子との間に配され、上記対物レンズにより拡大される部位の像を透過する平行板と
    を具える請求項7に記載の生体サンプル像取得装置。
  9. 上記対物レンズと上記撮像素子との間に設けられ、上記対物レンズにより拡大される部位の像を透過し、該部位の像以外の光を遮断するエミッションフィルタをさらに具え、
    上記結像位置移動部は、
    上記エミッションフィルタを移動させることにより、上記対物レンズにより拡大される部位の像の向きを変化させることなく円運動させる
    請求項7に記載の生体サンプル像取得装置。
  10. ターゲットに標識される蛍光マーカを励起する光を、該蛍光マーカが染色された生体サンプルに対して照射する光源と、
    上記生体サンプル像における、上記ターゲットに標識される蛍光マーカが発する蛍光の像を輝点として抽出し、抽出した輝点の傾きを算出した後、該輝点の傾きに基づいて、該輝点に対応する蛍光マーカの厚さ方向の位置を算出する算出部と
    を具える請求項6に記載の生体サンプル像取得装置。
  11. 上記移動制御部は、
    上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向にだけ上記対物レンズの焦点を移動させ、また上記生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に上記対物レンズの焦点を移動させる間に、上記生体サンプルと上記撮像素子との相対位置を面方向に、上記対物レンズの焦点を厚さ方向にだけ移動させた際の位置を中心として円運動させ
    上記算出部は、
    上記移動制御部が上記対物レンズの焦点を厚さ方向にだけ移動させた際に取得した生体サンプル像と、上記移動制御部が上記対物レンズの焦点を厚さ方向に移動させる間に円運動させた際に取得した生体サンプル像とに基づいて上記輝点の傾きを算出する
    請求項10に記載の生体サンプル像取得装置。
  12. 対物レンズにより拡大された生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に該対物レンズの焦点を移動させると同時に、所定の撮像素子に結像される上記対物レンズにより拡大される部位の像を面方向に移動させる移動制御ステップと、
    上記移動制御ステップで移動させる間、上記撮像素子を露光させることにより上記部位の生体サンプルを取得する生体サンプル像取得ステップと
    を具える生体サンプル像取得方法。
  13. コンピュータに対して、
    対物レンズにより拡大された生体サンプルの対象とすべき部位の厚さ方向に該対物レンズの焦点を移動させると同時に、所定の撮像素子に結像される上記対物レンズにより拡大される部位の像を面方向に移動させる移動制御ステップと、
    上記移動制御ステップで移動させる間、上記撮像素子を露光させることにより上記部位の生体サンプルを取得する生体サンプル像取得ステップと
    を実行させる生体サンプル像取得プログラム。
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