JP5499298B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。すなわち、本発明は、複数の部材により構成される前扉の上面を略面一にすることができ、前扉が破損するのを防止することができるとともに、前扉の組み立てを容易にすることができる遊技機を提供することを目的とする。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、正面側に開口部を有する筐体2と、筐体2の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉3と、を備える遊技機1であって、前扉3は、枠体320と、枠体320の前面に設けられる装飾枠体330と、を備え、枠体320の前面上部付近には、装飾枠体330の取り付け位置を決めるための枠体位置決め部312が形成され、装飾枠体330の後面には、枠体320の枠体位置決め部312に対応する位置に装飾枠体位置決め部313が形成され、枠体位置決め部312と装飾枠体位置決め部313とは、一方が突部301に形成され、他方がこの突部301が嵌合する嵌合孔部300に形成され、枠体位置決め部312と装飾枠体位置決め部313とが嵌合することにより、枠体320の上面と装飾枠体330の上面とが略面一となるようにお互いを矯正可能に形成され、装飾枠体330は、枠体320に対して、固定手段によって固定可能に形成されている。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴点に加え、装飾枠体330の装飾枠体位置決め部313は、後方へ向けて突出する突部301に形成され、枠体320の枠体位置決め部312は、装飾枠体位置決め部313が嵌合する嵌合孔部300に形成され、制御基板ユニット314の基板ケース303の基板ケース位置決め部315は、装飾枠体330の装飾枠体位置決め部313が嵌合する溝状のガイド溝302に形成され、制御基板ユニット314の光源部307が装飾枠体330の光源部挿通孔306を挿通するように制御基板ユニット314を装飾枠体330の後方から装飾枠体330に取り付ける際に、装飾枠体330の突部301と制御基板ユニット314のガイド溝302とを嵌合させることにより、制御基板ユニット314の光源部307が装飾枠体330の光源部挿通孔306を挿通するように、制御基板ユニット314を案内可能に形成されていることを特徴とする。
また、「前方」とは、「正面側」と同意であって、前側に向かう方向のみならず、前上方向、前下方向、前横方向等のように、上下左右にいくぶん傾斜しながら前側へ向かう方向を広く含意する。
また、「後方」とは、「前方」の反対の方向を意味するものであって、後側に向かう方向のみならず、後上方向、後下方向、後横方向等のように、上下左右にいくぶん傾斜しながら後側へ向かう方向を広く含意する。
請求項1又は2記載の発明によれば、枠体と、枠体の前面に設けられる装飾枠体とにより構成される前扉の上面を略面一にすることができ、前扉が破損するのを防止することができるとともに、前扉の組み立てを容易にすることができる遊技機を提供することができる。
さらに、請求項1又は2記載の発明によれば、少なくとも光源を有する光源部と、光源の点灯及び消灯を制御する制御基板とを有する制御基板ユニットが装飾枠体に設けられる遊技機において、光源部を傷つけることなく制御基板ユニットを装飾枠体に取り付けることができるとともに、制御基板ユニットの取り付けを容易にすることができる遊技機を提供することができる。
また、本実施の形態において、「正面側」、「手前側」および「前方」とは、遊技機1から見て、遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。具体的には、遊技機1の前面の前で遊技機1の方向に顔を向けている遊技者から見た場合の、奥から手前への方向、すなわち遊技機1の奥から前面へ向かう方向をいう。また、「奥側」および「後方」とは、「正面側」の反対の方向をいう。また、「右側」および「左側」は、遊技機1の正面に向き合って遊技を行う遊技者から見て、それぞれ、右側および左側をいう。
本実施の形態における遊技機1は、図1及び図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口部を有する筐体2、筐体1の開口部を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されている。そして、この前扉3は、筐体2の開口上部を開閉可能に塞ぐ上扉4、筐体2の開口下部を開閉可能に塞ぐ下扉5とに分割されている。
(筐体2)
筐体2は、図2に示すように、正面側に開口する箱体である。そして、筐体2の開口上部の内部には、3個の回転リール10を備えたリールユニット200と、メイン基板ユニット20が収納されており、開口下部の内部には、電源ユニットとホッパーユニット15が設置されている。
(前扉3)
前扉3のうち、上扉4は、筐体2の側板にヒンジを介して回転自在に軸支された板状の扉であり、図1に示すように、略中央部に回転リール23を正面側から見ることができる図柄表示窓8Aを有し、図柄表示窓8Aの上方には、演出表示を行うための装飾枠7が設けられている。なお、上扉4の詳細な構成については後述する。
前扉3のうち、下扉5は、筐体2の側板にヒンジを介して回転自在に軸支された上扉4よりも幅厚の扉であり、図1に示すように、下扉5の上部は、遊技機1を作動させるためのカウンター状の操作部となっている。また、下扉5の下部には、ホッパーユニット15から払い出されたメダルを貯めておくことができる払い出し皿13が形成されており、払い出し皿13の奥側の壁には、下部スピーカ110が設けられている。
(上扉4)
次に、上扉4の構造について詳述する。
上扉4は、図3に示すように、装飾枠7を固定して上扉4の外観を成す上扉枠6と、上扉枠6の内側に設けられる基体9と、基体9の正面側に配置される上パネル8とを備えている。上扉枠6は、中央よりも下側が前後に貫通する開口部61となっている枠本体60からなる枠部材である。基体9は、略中央部に、前後に貫通する開口部9Aが形成された板部材である。開口部9Aの両側には発光体が内蔵された発光表示部9Bが設けてあり、開口部9Aの下方には、7セグメント表示器等から成る表示部9Cが設けられている。上パネル8は、透明なアクリル板に種々の絵柄を印刷して成り、中央部に透明な可視部を設けて、図柄表示窓8Aを形成してある。基体9の正面側に上パネル8を固定し、上扉枠6に収納固定することにより、上パネル8が上扉枠6の開口部61を裏面側から塞ぐ。そして、上扉4を閉めた状態で、筐体2の内部に収納されているリールユニット200の回転リール10が、図柄表示窓8Aから視認できるようになっている。
(装飾枠7)
装飾枠7は、図3及び図4に示すように、上扉枠6の正面上部に着脱自在に固定される演出用ブロックであって、中空箱形の枠本体70に種々の演出用デバイスを取り付けた構造になっている。具体的には、図4に示すように、枠本体70の正面中央部には液晶ユニット80が、枠本体70の正面上側中央部及び正面下側の左右には拡散ランプユニット40が、正面上側角隅部にはコーナーランプユニット50が、正面中央の左右には上部スピーカ100が、それぞれ設けられている。拡散ランプユニット40及びコーナーランプユニット50は、遊技機1の発光表示部となる照明装置である。
そして、装飾枠7は、上扉枠6に固定する際、枠本体70の背面上端部に後方に向かって突設された突部301(図4参照)を、上扉枠6の枠本体60の正面上端部に設けられた嵌合孔部300(図4参照)に差し込んで嵌合させることにより、容易に上扉枠6に取り付けることができるとともに、装飾枠7の上面と上扉枠6の上面とが略面一となるようにお互いを矯正できるようになっている。
前記枠本体70は、背面側が開放する枠部材であって、図5に示すように、コーナーランプユニット50を取り付けるためのコーナーランプ固定部71、拡散ランプユニット40を取り付けるための上部ランプ固定部72及び下部ランプ固定部73、上部スピーカ100を取り付けるためのスピーカ固定部74、液晶ユニット80を取り付けるための液晶ユニット固定部75が、それぞれ設けられている。コーナーランプ固定部71は、枠本体70の正面上側角隅部に設けられた切り欠き段部であり、奥側の壁には、コーナーランプユニット50のリング状レンズ54を嵌入可能な開口部が形成されている。上部ランプ固定部72及び下部ランプ固定部73は、上扉枠6のサイドランプ固定部63と同様の構成を有しているものである。スピーカ固定部74は、枠本体70の正面に設けられた楕円形の開口部であり、背面側から上部スピーカ100を取り付けることにより、上部スピーカ100のグリル面によって塞がれるようになっている。液晶ユニット固定部75は、枠本体70の正面中央部に形成された方形の開口部であり、背面側から液晶ユニット80を取り付けることにより、液晶パネル81Aの前面に固定されている強化ガラス84によって塞がれるようになっている。
拡散ランプユニット40は、図4乃至図6に示すように、LED基板41と、LED基板41の手前側に配置され複数の円柱形の拡散レンズ42Aが形成されたレンズ部材42と、拡散レンズ42Aにより拡散された光線を反射させるための複数の凹面反射鏡43と、凹面反射鏡43を正面側から覆い隠すレンズカバー45とを備えている。上扉枠6のサイドランプ固定部63及び装飾枠7の下部ランプ固定部73に配置される拡散ランプユニット40は、LED基板41が基板ケース46(図5では省略している)に収納されて、それぞれ上扉枠6の枠本体60、装飾枠7の枠本体70に固定される。装飾枠7の上部ランプ固定部72に配置される拡散ランプユニット40のLED基板41は、図5に示すように、表示制御基板ユニット30の前面に取り付いている。
本実施の形態における拡散ランプユニット40は、光源であるLED素子41Aの点発光を拡散レンズ42Aにより拡散させ、凹面反射鏡43によって特定の方向(遊技者の方向)に反射させることにより、レンズカバー45が全体的に発光しているように見える構成となっている。
コーナーランプユニット50は、図7に示すように、LED基板51と、ベース板52と、固定ホルダー53と、リング状レンズ54と、反射部材55と、正面レンズ56と、外周部独立レンズ57と、レンズカバー58(図5参照)と、を備えている。なお、図7に示したのは、装飾枠7の正面左側に位置するコーナーランプユニット50である。正面右側に位置するコーナーランプユニット50の各構成部品は、図示したものと対称に形成されている。
前記LED基板51及びベース板52は、枠本体70の背面側に取り付けられるものであり、リング状レンズ54と反射部材55は、固定ホルダー53を介して枠本体70の正面側からベース板52に固定されるものである。正面レンズ56は、反射部材55の正面に固定されるものである。また、外周部独立レンズ57は、枠本体70のコーナーランプ固定部71の奥壁の隅角部に設けられた三角孔(図示せず)を通して、正面側からベース板52に固定されるものである。
液晶ユニット80は、図8及び図9に示すように、液晶表示装置81を裏枠82及び前枠83の間に挟み、前枠83の正面側に配置した強化ガラス84を保持フック90で固定した構成となっている。液晶表示装置81は、液晶パネル81Aと駆動回路基板等を備えた市販の液晶モジュールである。裏枠82は、図9に示すように、液晶表示装置81を収納可能な箱形の枠であり、その背面には、液晶表示装置81の作動を制御するための液晶制御基板86が固定され、裏ケース85が取り付けられる。前枠83は、裏枠82に収納された液晶表示装置81の正面側に配置される中央が開口する枠体であり、この中央開口83Dから液晶パネル81Aの画面を視認できるようになっている。強化ガラス84は、前枠83の中央開口83Dを正面側から覆う透明な板ガラスであり、液晶パネル81Aを保護するためのものである。保持フック90は、ポリアセタール樹脂などの弾力性の高い素材によって形成されており、強化ガラス84の左右の縁部を挟持して押さえるためのものである。そして、裏枠82、前枠83、保持フック90は、固定ネジ87によって一体的に固定されるとともに、強化ガラス84は保持フック90によって液晶パネル81Aの前面に保持される。そして、裏枠82を装飾枠7の枠本体70の裏面に固定することにより、液晶ユニット固定部75から液晶パネル81Aが視認可能となる状態で、装飾枠7に装着されるようになっている。
(枠本体60)
上扉枠6の枠体320としての枠本体60の前面上端部には、図4及び図10に示すように、装飾枠7の装飾枠体330としての枠本体70の取り付け位置を決めるための枠体位置決め部312としての嵌合孔部300が形成されている。この嵌合孔部300は、図12に示すように、装飾枠7の枠本体70の突部301が嵌合するように形成されている。本実施の形態では、嵌合孔部300は、図4及び図10に示すように、枠本体60の前面上端部に、所定の間隔で並列して3個形成されている。また、嵌合孔部300は、前後に貫通する貫通孔に形成されている(図10参照)。
(枠本体70)
装飾枠7の装飾枠体330としての枠本体70は、図3及び図4に示すように、前後方向に所定の幅を有して形成されている。
また、装飾枠7の装飾枠体330としての枠本体70の後面上端部には、図4、図5及び図11に示すように、上扉枠6の枠本体60の嵌合孔部300に対応する位置に、後方へ向けて突出する装飾枠体位置決め部313としての突部301が、所定の間隔で並列して3個形成されている。この突部301は、図12及び図13に示すように、上扉枠6の枠本体60の嵌合孔部300、および後述する表示制御基板ユニット30の基板ケース303のガイド溝302に嵌合するように形成されている。
また、枠本体70の前面上部付近であって、突部301の下方には、上述の如く、上部ランプ固定部72が設けられており、上部ランプ固定部72における複数の凹面反射鏡43の中央部には、図5に示すように、後述する光源部307を構成する拡散レンズ42Aが挿通する光源部挿通孔306としての開口部43Bが形成されている。
また、装飾枠7は、特に図示していないが、固定手段としてのネジによって、上扉枠6に固定されるものとなっている。
(表示制御基板ユニット30)
制御基板ユニット314としての表示制御基板ユニット30は、上述の如く、制御基板としての表示制御基板を略箱状の基板ケース303に収納したものである。また、本実施の形態では、図5に示すように、表示制御基板ユニット30の基板ケース303の前面にはLED基板41が設けられ、LED基板41の手前側には複数の円柱形の拡散レンズ42Aが形成されたレンズ部材42が設けられている。
また、レンズ部材42は、方形板状の連結部に、6個の円筒形の拡散レンズ42Aを突設したガラス又は透明なアクリル部材である。拡散レンズ42Aは、連結部側には、内部にLED素子41Aを収めることができる空間部が形成され、空間部の反対側の端面、つまり前端面には、LED素子41Aが照射する照射光を、放射状に周囲に拡散させるための円錐形の反射凹部が設けられている。そして、各LED素子41A及び拡散レンズ42Aは、装飾枠7の枠本体70の上部ランプ固定部72における複数の凹面反射鏡43にそれぞれ形成された光源部挿通孔306としての開口部43Bのピッチと同じピッチで設けられている。
また、本実施の形態では、図5及び図13に示すように、基板ケース303の上部の手前側付近には、装飾枠7の枠本体70に取り付ける際の取り付け位置を決めるための基板ケース位置決め部315が形成されている。具体的には、基板ケース303の上部の手前側付近には、箱状のスライド部309が設けられており、このスライド部309の上部中央に、装飾枠7の枠本体70の突部301が嵌合するものであって、下方へ向けて凹む溝状に形成されるとともに、スライド部309の前端部から後端部に亘って延在する基板ケース位置決め部315としてのガイド溝302が形成されている。
また、ガイド溝302は、装飾枠7の枠本体70の突部301と嵌合した際に、表示制御基板ユニット30の光源部307を構成する拡散レンズ42Aが、上部ランプ固定部72の凹面反射鏡43における、対応する光源部挿通孔306としての開口部43Bに挿通可能となる位置に形成されている。具体的には、ガイド溝302は、装飾枠7の枠本体70の突部301と嵌合した際に、表示制御基板ユニット30の光源部307を構成する拡散レンズ42Aが、上部ランプ固定部72の凹面反射鏡43における、対応する光源部挿通孔306としての開口部43Bから、左右方向にずれないような位置に形成されている。
そして、本実施の形態では、表示制御基板ユニット30を装飾枠7の枠本体70の後方から枠本体70に取り付ける際に、表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315としてのガイド溝302と装飾枠7の枠本体70の突部301とを嵌合させながら取り付けることで、表示制御基板ユニット30の光源部307を構成する拡散レンズ42Aが装飾枠7の枠本体70の光源部挿通孔306としての開口部43Bを挿通するように、表示制御基板ユニット30が案内されるように形成されている。
なお、表示制御基板ユニット30は、図11に示すように、ネジ316によって、装飾枠7の枠本体70に固定されるものとなっている。
(上扉枠6の枠本体60、装飾枠7の枠本体70、及び表示制御基板ユニット30の組み立て)
まず、表示制御基板ユニット30を装飾枠7の枠本体70に取り付ける。具体的には、拡散レンズ42Aが前面に設けられた表示制御基板ユニット30を枠本体70の後方から差し込み、表示制御基板ユニット30のガイド溝302と、枠本体70の突部301とを嵌合させる。そして、ガイド溝302と突部301とを嵌合させた状態で、表示制御基板ユニット30を前方へ移動させる。すると、ガイド溝302と突部301との嵌合により、表示制御基板ユニット30の拡散レンズ42Aが枠本体70の上部ランプ固定部72の開口部43Bを挿通するように、表示制御基板ユニット30が案内される。そして、表示制御基板ユニット30の拡散レンズ42Aが枠本体70の上部ランプ固定部72の開口部43Bから正面側に突出する位置まで差し込んだら、ネジ316で枠本体70に固定する。これにより、表示制御基板ユニット30が枠本体70に取り付けられる。
そして、組み立てた装飾枠7を上扉枠6の枠本体60に取り付ける。具体的には、図12に示すように、装飾枠7の枠本体70の突部301と上扉枠6の枠本体60の嵌合孔部300とが嵌合するように、装飾枠7を上扉枠6の枠本体60に取り付ける。そして、装飾枠7と上扉枠6の枠本体60とをネジで固定する。
これによって、上扉枠6の枠本体60、装飾枠7の枠本体70、及び表示制御基板ユニット30が組み立てられる。
以上説明したように、本実施の形態では、上扉枠6の枠本体60の前面上端部には、嵌合孔部300が形成され、装飾枠7の枠本体70の後面上端部には、突部301が形成され、装飾枠7の枠本体70の前面上部付近であって、装飾枠7の枠本体70における突部301の下方には、上部ランプ固定部72が設けられ、上部ランプ固定部72の凹面反射鏡43の中央部には、開口部43Bが形成されている。また、装飾枠7の枠本体70は、前後方向に所定の幅を有して形成されている。
また、表示制御基板ユニット30には、前面に拡散レンズ42Aが突設され、上部中央にスライド部309が設けられ、スライド部309の上部中央には、ガイド溝302が形成されている。
また、上述した説明では、表示制御基板ユニット30を枠本体70に取り付けた後に、液晶ユニット80を枠本体70に取り付けると説明したが、液晶ユニット80を取り付けた後に表示制御基板ユニット30を取り付けることもできる。このようにすると、枠本体70の裏面側から上部ランプ固定部72における凹面反射鏡43の開口部43Bの位置が把握しにくくなる。しかしながら、このような場合であっても、本発明によれば、上記の通り、表示制御基板ユニット30の拡散レンズ42Aが枠本体70の上部ランプ固定部72の開口部43Bを挿通するように、表示制御基板ユニット30が案内されるので、枠本体70の上部ランプ固定部72における凹面反射鏡43の開口部43Bの位置を把握できていなくても、拡散レンズ42Aを傷つけることなく表示制御基板ユニット30を容易に取り付けることができる。
また、装飾枠7と上扉枠6の枠本体60とを取り付ける際に、装飾枠7の枠本体70の突部301と上扉枠6の枠本体60の嵌合孔部300とを嵌合させるだけで取り付け位置が決まるので、容易に取り付けることができる。
また、本実施の形態では、装飾枠7の枠本体70の突部301の直ぐ下方には、表示制御基板ユニット30が設けられる。このため、表示制御基板ユニット30の表示制御基板に装着されたCPU等の電子部品からの熱により、装飾枠7の枠本体70または上扉枠6の枠本体60の上面が反ることがあり得るが、突部301と嵌合孔部300との嵌合により、お互いを矯正することができる。このため、装飾枠7の上面と上扉枠6の上面とを略面一にすることができ、段差ができるのを防止することができる。
また、装飾枠7の枠本体70の突部301は、表示制御基板ユニット30を案内する機能と、装飾枠7の上面と上扉枠6の上面とが略面一となるようにお互いを矯正するための機能とを有するため、装飾枠7の枠本体70の構造をシンプルなものにすることができ、製造を容易なものとすることができるとともに、コストを削減することができる。
また、液晶ユニット80においては、液晶パネル81Aの前面に配置される保護用の強化ガラス84を、両面テープなどで固定せず、液晶表示装置81を遊技機1に固定するための固定枠に、保持フック90を介して固定枠と一体的に固定するようにしたので、容易に組み立てができるとともに、リサイクルにも最適である。
なお、本発明はスロットマシン以外の遊技機にも応用できるものである。また、各ユニットは前扉3に設ける場合に限られず、遊技機の筐体2に設けてもよいものである。
また、上扉枠6の枠本体60の嵌合孔部300、装飾枠7の枠本体70の突部301、及び表示制御基板ユニット30のガイド溝302は、本実施の形態の形状に限定されるものではなく、突部301が嵌合孔部300及びガイド溝302に嵌合可能なように、それぞれが形成されていればよいものである。たとえば、突部301は、前後方向に長い方形板状の部材の左右両側部を下方に向けて折り曲げて成形することにより、後方視U字状に形成するようにしてもよい。
上記実施の形態では、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313は、後方へ向けて突出する突部301であり、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312は、突部301が嵌合する嵌合孔部300であり、表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315は、溝状のガイド溝302であったが、これに限定されるものではない。
(例1)
たとえば、図15(A)に示すように、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を、前方へ向けて突出する突部301とし、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313を、突部301が嵌合する嵌合孔部300とすることができる。
また、たとえば、図15(B)に示すように、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313および上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312については、上記実施の形態と同様に形成するとともに、表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315を、スライド部309の上部中央に、装飾体7の枠本体70の突部301に嵌合するものであって、上方へ向けて突出する凸状に形成されるとともに、スライド部309の前端部から後端部に亘って延在する突出部317に形成することができる。具体的には、突出部317の幅を、装飾枠7の枠本体70の突部301に嵌合可能なように、装飾枠7の枠本体70における突部301のレール部304の内側面間の距離とほぼ等しい大きさに形成することができる。
(例3)
たとえば、図16(A)に示すように、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313および上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を上記実施の形態と同様に、それぞれ、突部301および嵌合孔部300に形成し、表示制御基板ユニット30のスライド部309にガイド溝302を設けずに、スライド部309を基板ケース位置決め部315とすることができる。具体的には、箱状のスライド部309を、枠本体70における互いに隣り合う2つの突部301の間に位置するように設けるとともに、スライド部309の幅を、その2つの突部301の間の幅とほぼ同一となるように形成する。このようにすると、枠本体70における互いに隣り合う2つの突部301により形成される溝にスライド部309が嵌合することができ、これによって、表示制御基板ユニット30を案内することができる。
また、たとえば、図16(B)に示すように、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313および上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を上記した例1と同様に、それぞれ、嵌合孔部300および突部301に形成し、表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315を上記した例3と同様に、スライド部309にガイド溝302を設けずに、スライド部309を基板ケース位置決め部315とすることができる。具体的には、箱状のスライド部309を、枠本体70における互いに隣り合う2つの嵌合孔部300の間に位置するように設けるとともに、スライド部309の幅を、その2つの嵌合孔部300の間の幅とほぼ同一となるように形成する。このようにすると、枠本体70における互いに隣り合う2つの嵌合孔部300により形成される溝にスライド部309が嵌合することができ、これによって、表示制御基板ユニット30を案内することができる。
(例5)
たとえば、図17(A)に示すように、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を、前方へ向けて突出する突部301と、枠本体60の上部の下面における突部301に対応する位置に設けられる棒状のレール部304であって、長手方向を前後方向として、並列して平行に2本、レール状に設けられるレール部304とから構成し、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313を、突部301が嵌合する嵌合孔部300とすることができる。また、表示制御基板ユニット30のガイド溝302を、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を構成するレール状のレール部304が嵌合する大きさに形成することができる。具体的には、ガイド溝302の幅を、上扉枠6の枠本体60のレール部304が嵌合可能なように、上扉枠6の枠本体60におけるレール部304の外側面間の距離とほぼ等しい大きさに形成することができる。
そして、図17(B)に示すように、装飾枠7の枠本体70を上扉枠6の枠本体60に取り付けた後に、枠本体60の開口部を挿通するように表示制御基板ユニット30を枠本体60の後方から差し込むことで、表示制御基板ユニット30を装飾枠7の枠本体70に取り付けるようにする。このようにすると、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を構成するレール部304が表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315としてのガイド溝302に嵌合することができ、これによって、表示制御基板ユニット30を案内することができる。
また、たとえば、図18に示すように、上記した例5と同様に、装飾枠7の枠本体70の装飾枠体位置決め部313を嵌合孔部300に形成し、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を突部301とレール部304とから構成し、表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315を、上記した例2と同様に、スライド部309の上部中央に、上扉枠6の枠本体60の2本のレール部304により形成される溝に嵌合するものであって、上方へ向けて突出する凸状に形成されるとともに、スライド部309の前端部から後端部に亘って延在する突出部317に形成することができる。具体的には、突出部317の幅を、上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を構成する2本のレール部304により形成される溝に嵌合可能なように、上扉枠6の枠本体60におけるレール部304の内側面間の距離とほぼ等しい大きさに形成することができる。
そして、装飾枠7の枠本体70を上扉枠6の枠本体60に取り付けた後に、枠本体60の開口部を挿通するように表示制御基板ユニット30を枠本体60の後方から差し込むことで、表示制御基板ユニット30を装飾枠7の枠本体70に取り付けるようにする。このようにすると、表示制御基板ユニット30の基板ケース位置決め部315としての突出部317が上扉枠6の枠本体60の枠体位置決め部312を構成する2本のレール部304により形成される溝に嵌合することができ、これによって、表示制御基板ユニット30を案内することができる。
また、本発明は、上述した実施の形態、変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形および改良なども含むものである。また、本発明は、上述した実施の形態、各変形例を適宜組み合わせる、または組み替えることもできる。
3 前扉
300 嵌合孔部 301 突部
302 ガイド溝 303 基板ケース
306 光源部挿通孔 307 光源部
308 光源 312 枠体位置決め部
313 装飾枠体位置決め部 314 制御基板ユニット
315 基板ケース位置決め部 320 枠体
330 装飾枠体
Claims (2)
- 正面側に開口部を有する筐体と、
筐体の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、を備える遊技機であって、
前扉は、
枠体と、
枠体の前面に設けられる装飾枠体と、を備え、
枠体の前面上部付近には、装飾枠体の取り付け位置を決めるための枠体位置決め部が形成され、
装飾枠体の後面には、枠体の枠体位置決め部に対応する位置に装飾枠体位置決め部が形成され、
枠体位置決め部と装飾枠体位置決め部とは、一方が突部に形成され、他方がこの突部が嵌合する嵌合孔部に形成され、
枠体位置決め部と装飾枠体位置決め部とが嵌合することにより、枠体の上面と装飾枠体の上面とが略面一となるようにお互いを矯正可能に形成され、
装飾枠体は、枠体に対して、固定手段によって固定可能に形成され、
枠体と装飾枠体との間に位置して、装飾枠体に設けられるとともに、少なくとも光源を有する光源部と、光源の点灯及び消灯を制御する制御基板と、制御基板を内部に収納する略箱状の基板ケースとを有し、基板ケースの前面から前方へ向けて光源部が突出するように形成された制御基板ユニットを備え、
装飾枠体の上部付近であって、装飾枠体位置決め部の下方には、制御基板ユニットの光源部が挿通する光源部挿通孔が形成され、
制御基板ユニットの基板ケースの上部には、装飾枠体に取り付ける際の取り付け位置を決めるための基板ケース位置決め部が形成され、
制御基板ユニットの光源部が装飾枠体の光源部挿通孔を挿通するように制御基板ユニットを装飾枠体の後方から装飾枠体に取り付ける際に、枠体の枠体位置決め部又は装飾枠体の装飾枠体位置決め部と制御基板ユニットの基板ケース位置決め部とにより、制御基板ユニットの光源部が装飾枠体の光源部挿通孔を挿通するように、制御基板ユニットを案内可能に形成されていることを特徴とする遊技機。 - 装飾枠体の装飾枠体位置決め部は、後方へ向けて突出する突部に形成され、
枠体の枠体位置決め部は、装飾枠体位置決め部が嵌合する嵌合孔部に形成され、
制御基板ユニットの基板ケースの基板ケース位置決め部は、装飾枠体の装飾枠体位置決め部が嵌合する溝状のガイド溝に形成され、
制御基板ユニットの光源部が装飾枠体の光源部挿通孔を挿通するように制御基板ユニットを装飾枠体の後方から装飾枠体に取り付ける際に、装飾枠体の突部と制御基板ユニットのガイド溝とを嵌合させることにより、制御基板ユニットの光源部が装飾枠体の光源部挿通孔を挿通するように、制御基板ユニットを案内可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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