JP5499064B2 - 閉塞部材アタッチメントおよび連続壁の構築方法 - Google Patents

閉塞部材アタッチメントおよび連続壁の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼管杭(鋼管矢板)と閉塞部材とにより地盤中に連続壁を構築する技術に関し、特に杭圧入機のチャック装置に付設する閉塞部材アタッチメントおよび連続壁の構築方法に関するものである。
特許文献1には、杭圧入機を用いて地中に打設した複数の鋼管杭と、隣り合う鋼管杭の間に打設した板状の閉塞部材とにより構築する連続壁工法が知られている。
昇降自在なチャック装置を具備した杭圧入機は、鋼管杭を直接把持可能であるが、閉塞部材の把持機能を有していない。
そのため、閉塞部材を圧入するために、前記チャック装置の中央部に閉塞部材アタッチメントを付け替え、チャック装置に把持させた閉塞部材アタッチメントで閉塞部材を把持している。
閉塞部材アタッチメントは油圧駆動式のチャック装置であって、閉塞部材を上下に貫通して配置可能な筒状本体と、筒状本体内を貫通させた閉塞部材を把持、開放可能な把持部とを有している。
そして、杭圧入機のチャック装置の中心部に鋼管杭をセットして圧入する鋼管杭の圧入工程と、チャック装置の中心部に閉塞部材アタッチメントを付け替える工程と、閉塞部材アタッチメントにより行う閉塞部材の圧入工程と、チャック装置より閉塞部材アタッチメントを取り外す工程をワンセットしてこれらのセットを繰り返して連続壁を構築している。
特開2006−161477号公報
既述した連続壁の構築技術にはつぎのような問題点がある。
<1>閉塞部材の圧入作業の都度、閉塞部材アタッチメントを着脱しなければならない。
閉塞部材アタッチメントの付替えに大型クレーンを必要とし、さらにアタッチメントの組付け作業と切り離し作業に多くの時間と労力を要して施工性が悪い。
<2>閉塞部材アタッチメントの付替え時に油圧ホースの切り離しを伴うが、この際に、油圧ホース内に残留したオイルが周囲に漏出して、周辺環境を汚染する危険がある。
<3>河川工事等においては環境汚染に対する厳しい法的基準が設けられていて、オイルの拡散は許されない。
そのため、吸着マットの敷設やオイルフェンスの設置等のオイル拡散防止策を講じる必要があり、全体の工費アップの一因となっている。
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは閉塞部材アタッチメントの付替えをなくしてオイル漏れによる環境汚染の問題を回避できる閉塞部材アタッチメントおよび連続壁の構築方法を提供することにある。
さらに本発明の目的は、施工性と工費を大幅に改善できる閉塞部材アタッチメントおよび連続壁の構築方法を提供することにある。
さらに本発明の目的は、把持機構の簡略化と高性能を図れる閉塞部材アタッチメントを提供することにある。
本発明は、圧入機本体部に対して昇降自在で、かつ鉛直軸を中心に旋回可能なチャック装置を具備した圧入機を用いて複数の鋼管杭を圧入した後、前記圧入機を用いて隣り合う既設の鋼管杭の間に閉塞部材を把持して圧入するための閉塞部材アタッチメントであって、チャック装置の一部に外付けした支持基板と、前記支持基板を貫通して回転可能に搭載し、両端を開放した回転筒と、前記回転筒内に配設され、上下に貫通した閉塞部材を把持する把持部とを備え、前記把持部は回転筒とともに回転可能であり、前記把持部、回転筒、支持基板およびチャック装置の間で荷重の伝達が可能に構成した。
前記把持部は回転筒に固定した固定挟持体と、該固定挟持体と対向して配置した可動挟持体と、回転筒の一部から反力を得て可動挟持体を昇降するシリンダと、回転筒に固定して設置し、可動挟持体と摺接する傾斜面を有する固定楔体と、シリンダの伸縮を制御する切換ユニットとを有し、前記可動挟持体の昇降により前記固定挟持体と可動挟持体の間で上下に向けて貫挿した閉塞部材の両側を把持および開放可能に構成する。
前記固定挟持体と可動挟持体の対向面の断面形状は、断面L字形の閉塞部材の両面を挟持可能なようにL字形を呈する凸面と凹面とに形成してある。
本発明は、前記した閉塞部材アタッチメントを用いて隣り合う鋼管杭の間に閉塞部材を圧入して、地盤中に鋼管杭と閉塞部材とにより連続壁を構築する方法であって、前記閉塞部材アタッチメントを外付けした状態でチャック装置に鋼管杭を把持して複数の鋼管杭を圧入し、前記チャック装置の旋回操作と前記閉塞部材アタッチメントの回転筒の回転操作により把持部を閉塞部材の圧入予定位置の真上に位置させ、前記把持部による上下に向けて貫挿した閉塞部材の把持、開放操作と、チャック装置ととに閉塞部材アタッチメントの昇降操作とを繰り返して隣り合う既設の鋼管杭の間に閉塞部材を圧入する。
本発明は少なくともつぎの何れかひとつの利点が得られる。
(1)閉塞部材アタッチメントを予めチャック装置に外付けしてあるので、従来工法のように油圧ホース類を着脱してアタッチメントを付け替える必要がない。
そのため、閉塞部材の圧入作業を行う際に、オイル漏出に伴う環境汚染の問題を引き起こさずに無公害で工事が行えるだけでなく、オイル拡散防止の対策工が不要となって施工コストの削減効果が大きい。
(2)チャック装置に外付けした閉塞部材アタッチメントが、チャック装置による鋼管杭の圧入作業の邪魔にならず、しかも閉塞部材アタッチメントの付替えなしで直ちに閉塞部材の圧入作業を行えるので、鋼管杭と閉塞部材の各圧入作業を効率よく行うことができて施工性がよくなる。
(3)閉塞部材アタッチメントの把持部の構成部品点数が少なくて済み、さらに把持機構の簡略化を図りつつ高い把持力を確保できる。
(4)チャック装置の旋回操作と閉塞部材アタッチメントの回転筒の回転操作とにより、閉塞部材の圧入位置を正確に調整できるから、連続壁に高い止水性を確保できる。
杭圧入機を用いた鋼管杭の圧入工程の説明図 閉塞部材アタッチメントの斜視図 閉塞部材アタッチメントの縦断面図 図3におけるIV−IVの断面図 図4におけるV−Vの断面図 他の断面形状の閉塞部材を把持する把持部の横断面図 鋼管杭の圧入作業の平面モデル図 閉塞部材の圧入作業の平面モデル図
以下図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
<1>鋼管杭
本発明で使用する鋼管杭2は円筒状の鋼管に限定されるものではなく、角形鋼管や、筒状のプレキャストコンクリート杭などを含む。
鋼管杭2の下端に削孔ビットを設けておくと、鋼管杭2の回転圧入がし易くなる。
<2>閉塞部材
閉塞部材3は隣り合う鋼管杭2,2の間を閉鎖する部材である。
本例では、閉塞部材3が断面L形のアングル材である場合について説明するが、断面形状がコ字形の鋼材や鋼管杭2より小径の鋼管等であってもよく、要は鋼管杭2,2の間を閉鎖できる形状であればよい。
<3>杭圧入機
図1を参照して説明すると、杭圧入機10は、鋼管杭2および閉鎖部材3を圧入するためのマシンで、鋼管杭2の外周を把持、開放可能なチャック装置を昇降自在に具備する圧入機本体部20と、圧入機本体部20に対して鉛直軸を中心として左右に旋回可能で、かつ昇降自在に設けたチャック装置30とを具備した公知の杭の圧入機であり、本発明ではチャック装置30の一部に閉塞部材アタッチメント50を予め外付けしてある。
<3.1>圧入機本体部
圧入機本体部20は、少なくとも既設の鋼管杭2を内側から拡径して把持する複数のクランプ装置21を備えたサドル22と、サドル22上で前後方向に進退自在で、かつ鉛直軸を中心として左右方向に旋回自在に設けたリーダマスト23とを備えている。
<3.2>クランプ装置
クランプ装置11は圧入機本体部20を既設の鋼管杭2の上部に一時的に固定するための装置であり、図示しない油圧シリンダにより鋼管杭2の内部で拡縮可能に構成されている。
本例では圧入機本体部20が前後二組のクランプ装置11を具備する場合について示すが、その配設数は三組以上であってもよい。
要は、複数のクランプ装置11を介して杭圧入機10を既設の鋼管杭2の上端部に把持させてマシン重量を支持させるとともに、既設の鋼管杭2から反力を得て新たに鋼管杭2を圧入可能であればよい。
圧入途中の鋼管杭2に反力を得ながら複数のクランプ装置11を既設の鋼管杭2から分離して杭圧入機10を自走させる方法は、周知であるのでその説明を省略する。
<3.3>昇降シリンダ
チャック装置20は、その背面側がリーダマスト23の前面側に昇降自在に係合されているとともに、リーダマスト23とチャック装置20との間に左右の昇降シリンダ24が接続されている。
昇降シリンダ24の伸縮操作により、チャック装置20および閉塞部材アタッチメント50を同時に昇降することが可能である。
<4>チャック装置
圧入機本体部20に対して昇降可能なチャック装置30は、装置本体31の中心部に鋼管杭2を内挿可能な空間を形成していて、その空間に面して鋼管杭2の外側を押圧して把持可能な杭の把持手段を有する公知の装置である。
鋼管杭2を回転圧入する場合には、把持手段が鉛直軸を中心として左右方向に旋回可能に構成されている。
杭の把持手段や杭把持手段の回転機構については、油圧シリンダ式チャック機構、スライド式チャック機構、または歯車回転機構等の公知の機構や手段を適宜適用可能である。
<5>閉塞部材アタッチメント
閉塞部材アタッチメント50は閉塞部材3を把持して圧入するための装置で、チャック装置30の装置本体31の外周の一部に着脱可能に取着されている。
閉塞部材アタッチメント50の取着位置は、チャック装置30を左右に旋回したときに閉塞部材3を圧入位置の真上に位置できればよく、例えば装置本体31の前方位置、または左右の何れか一方の位置を適宜選択する。
図2〜5を基に閉塞部材アタッチメント50について詳しく説明する。
図2に示すように、閉塞部材アタッチメント50は、チャック装置30の装置本体31の一部に取着され、閉塞部材3を上下に貫通して設置可能な支持基板51と、支持基板51の中央部を貫通して搭載した回転筒52と、該回転筒52内に設けられ、上下に貫通した閉塞部材3の把持および開放可能な把持部60とを備えている。
<5.1>支持基板
水平に位置させた支持基板51の背面側には取付ブラケット53,53が一体に突設してあって、チャック装置30の装置本体31の外周面に一体に突設した取付ブラケット32,32と重合配置して二本の取付ピン54,54を上下に差し込んで取着されている(図4)。
既存のチャック装置30であってもその外周の一部に取付ブラケット32,32を後付けするだけで、閉塞部材アタッチメント50を取着可能である。
支持基板51の中心部には閉塞部材3を内挿可能な空間を形成していて、その空間に面して閉塞部材3の両側面を押圧して把持可能な把持部60を有している。
持基板51の両側には、歯車機構を介して回転筒52を回転駆動するモータ70と、把持部60を制御する切換ユニット71を搭載している(図3)。
<5.2>回転筒
支持基板51の中央開口部に嵌挿した回転筒52は、支持基板51に対して回転可能に搭載されている。
回転筒52の少なくとも一部は支持基板51の上面より上方に突出していて、回転筒52と支持基板51との間で荷重の伝達が可能に構成されている。
すなわち、回転筒52は支持基板51に対して回転可能であり、かつ把持部60、回転筒52、支持基板51およびチャック装置30の間で荷重の伝達が可能である。
回転筒52は上下を開放した筒体であり、その断面形状は図示した円筒形に限定されず角形であってもよい。要は支持基板51に対して把持部60と一体に回転可能であればよい。
<5.2.1>ガイド板
回転筒52の上部には閉塞部材3の片面を当接支持するガイド板55が回転筒52の中央部近くまで水平に張り出していて、上位のガイド板55と下位の把持部60との二点支持により、閉塞部材3の自由な傾倒を防止し得るようになっている。
ガイド板55の先端部の形状について説明すると、図2に示すように本例では、ガイド板55の先端形状が断面L形を呈する閉塞部材3の断面形状に合わせて同形のL形に形成してある場合について説明するが、閉塞部材3の断面形状がコ字形を呈する場合は、ガイド板55の先端形状を閉塞部材3の断面形状に合わせてコ字形に形成する。
なお、ガイド板55は必須ではなく省略される場合もある。
<5.2.2>回転筒の回転手段
回転筒52はその下部外周面に環状歯車56が設けてあって、支持基板51に搭載したモータ71の回転を受けて最大360度の範囲で正逆転が可能である。
回転筒52とともに把持部60を回転可能に構成したのは、閉塞部材3の断面形状や圧入する際の向き等を考慮して現場に合うように、閉塞部材3の前後の向きを変えたり、閉塞部材3の向き(閉塞部材3の軸心回りに回転する方向の角度)の微調整をしたりするためである。
<5.3>把持部
把持部60は上下に向けて貫挿した閉塞部材3の両側を把持可能なチャッキング装置である。
図2〜4に例示した把持部60について説明すると、把持部60は構造の簡単な楔式の装置で、回転筒52の下部に固定した固定挟持体61と、該固定挟持体61と対向して配置した可動挟持体62と、ガイド板55から反力を得て可動挟持体62を昇降するシリンダ63と、回転筒52の下部に固定して設置され、可動挟持体62と摺接する固定楔体64と、シリンダ63の伸縮を制御する切換ユニット71とを有する。
<5.3.1>挟持体
図5に示すように、相対向して設置した固定挟持体61および可動挟持体62は閉塞部材3の両面を直接把持するための把持具であり、固定挟持体61と可動挟持体62の対向面は、断面L字形の閉塞部材3の両面を挟持可能なようにそれぞれ断面形がL字形(またはV字形)を呈した凸面と凹面とに形成してある。
軽量化と資材の節約を図る観点から、固定挟持体61は複数の板材を平面Y字形に形成することが望ましい。
本例では固定挟持体61側の対向面を凸部として形成するとともに、可動挟持体62側の対向面を凹部として形成する場合を示すが、この凹凸を逆に組み合わせてもよい。
また、閉塞部材3の断面形状がコ字形を呈する場合は、図6に示すように、固定挟持体61と可動挟持体62の対向面を屈曲させずに平面に形成するとよい。
さらにまた、断面形状の異なる閉塞部材3に対応するため、両挟持体61,62を交換可能に構成してもよい。
<5.3.2>シリンダ
シリンダ63は回転筒52の一部から反力を得て可動挟持体62を昇降するためのものであり、回転筒52内で縦向きに配設してある。
シリンダ63としては種々の流体式シリンダを適用可能であるが、実用上、油圧シリンダが好適である。
<5.3.3>固定楔体
固定楔体64は可動挟持体62の昇降に伴い、該可動挟持体62を固定挟持体61へ向けて接近または離隔してその対向間隔を変化させるために断面形状が略三角形を呈している。
すなわち、固定楔体64と可動挟持体62の両摺動面が鉛直面に対して同一の角度に傾斜している。
本例では可動挟持体62が降下したときに閉塞部材3を把持し得るように、固定楔体64の上部が先細りした断面形状に形成した場合について示すが、固定楔体64の下部を先細りにして可動挟持体62が上昇したときに閉塞部材3を把持するようにしてもよい。
後者の把持形の場合には、閉塞部材3の圧入反力を閉塞部材3の把持力増大に活用できるので、シリンダ63を小型化できるといった利点がある。
<5.3.4>切換ユニット
切換ユニット71は主に流体(油圧)の流れを切換える複数の電磁弁で構成され、流体の流路の切換えによりシリンダ63の伸縮を制御し得るようになっている。
つぎに閉塞部材アタッチメント50を装備した杭圧入機10による連続壁の構築方法について説明する。
<1>閉塞部材アタッチメントの取付け
杭圧入機10のチャック装置30の外周に閉塞部材アタッチメント50を予め取り付けておく。
閉塞部材アタッチメント50を稼動するための油圧ホース等も油圧源と予め接続しておく。
<2>鋼管杭の圧入
図1に示すように、クレーン等で鋼管杭2を吊上げて、杭圧入機10のチャック装置30内に挿入した後、チャック装置30の把持開放操作と昇降シリンダ24の伸縮操作を繰り返して鋼管杭2を所定の深度まで圧入する。
閉塞部材アタッチメント50は鋼管杭2の圧入作業の邪魔にならないようにチャック装置30に外付けしてあるので、鋼管杭2の圧入作業に支障をきたすことはない。
したがって、閉塞部材アタッチメント50をチャック装置30に取り付けたままの状態で鋼管杭2の圧入作業が行える。
杭圧入機10を自走させつつ、上記した作業を繰り返しながら、図7に示すように複数の鋼管杭2を列設する。
<3>閉塞部材の圧入
隣り合う鋼管杭2の間には隙間がある。この隙間を閉塞部材3で閉鎖するため閉塞部材アタッチメント50を用いて以下のように作業を進める。
<3.1>アタッチメントの旋回移動
まず、図1に示した杭圧入機10に対してチャック装置30を旋回させて、閉塞部材アタッチメント50を圧入予定位置の真上まで旋回移動する。
このとき、閉塞部材3の両側端が鋼管杭2の外周面と当接するように、閉塞部材アタッチメント50の把持部60の位置と向きをそれぞれ微調整する。
<3.2>閉塞部材の吊り込みセット
閉塞部材アタッチメント50の把持部60を開放しておき、クレーン等で吊上げた閉塞部材3を把持部60内に挿入する。より詳しくは、互いに離隔した固定挟持体61と可動挟持体62との間の空間に上方から閉塞部材3を差し込む。
<3.3>閉塞部材の把持
つぎに以下に詳説する動作で以て把持部60で閉塞部材3の両面を把持する。
シリンダ63を伸長させて可動挟持体62を降下させると、可動挟持体62が固定楔体64の傾斜面と摺接しながら相対向する固定挟持体61へ向けて接近し、可動挟持体62が閉塞部材3の片面を押圧する。
可動挟持体62がさらに降下することで、可動挟持体62と固定挟持体61との間で閉塞部材3の両面が把持される。
<3.4>閉塞部材の圧入
把持部60で閉塞部材3を把持したまま、昇降シリンダ24を伸長してチャック装置30とともに閉塞部材アタッチメント50を降下して閉塞部材3を圧入する。
主シリンダ24を1ストローク分伸長したら、シリンダ63を収縮して閉塞部材3の把持を開放する。
把持部60を開放した状態で、主シリンダ24を収縮して閉塞部材アタッチメント50を上昇させる。
上記した把持部60の把持開放操作と昇降シリンダ24の伸縮操作を繰り返して閉塞部材3を所定の深度まで圧入する。
閉塞部材3を圧入する際、上位のガイド板55と下位の把持部60との二点で閉塞部材3の安定した鉛直姿勢を保てるので、閉塞部材3の両側面をそれぞれ隣り合う鋼管杭2,2の外周面に沿って圧入することができる。
杭圧入機10を自走させつつ、上記した閉塞部材3の圧入作業を繰り返しながら各鋼管杭2の間を閉塞して、図8に示すような止水性の高い連続壁を構築する。
図8では断面L字形を呈する閉塞部材3の頂部を内向きに向けて圧入した場合について説明したが、回転筒52とともに把持部60を180度回転して、閉塞部材3の頂部を外向きに向けて圧入することも可能である。
本発明では閉塞部材3の圧入作業にあたり、閉塞部材アタッチメント50を予め杭圧入機10のチャック装置30に外付けしてあるので、従来工法のようにチャック装置30に閉塞部材アタッチメントを付け替える必要がなくなる。
その結果、油圧ホース等の脱着がなくなることにより、オイル漏出に伴う環境汚染の問題がなくなり、オイル拡散防止の対策工も不要となる。
なお、把持部60は固定楔体64に対して可動挟持体62を接近または離隔できる構造であればよく、既述した把持手段に代えてねじ送り機構等の公知の把持手段を適用してもよい。
2・・・・・・・鋼管杭
3・・・・・・・閉塞部材
10・・・・・・杭圧入機
20・・・・・・圧入機本体
21・・・・・・クランプ装置
22・・・・・・サドル
23・・・・・・リーダマスト
24・・・・・・昇降シリンダ
30・・・・・・チャック装置
31・・・・・・装置本体
50・・・・・・閉塞部材アタッチメント
51・・・・・・支持基板
52・・・・・・回転筒
53・・・・・・取付ブラケット
54・・・・・・取付ピン
55・・・・・・ガイド板
56・・・・・・環状歯車
60・・・・・・把持部
61・・・・・・固定挟持体
62・・・・・・可動挟持体
63・・・・・・シリンダ
64・・・・・・固定楔体
70・・・・・・切換ユニット
71・・・・・・モータ

Claims (4)

  1. 圧入機本体部に対して昇降自在で、かつ鉛直軸を中心に旋回可能なチャック装置を具備した圧入機を用いて複数の鋼管杭を圧入した後、前記圧入機を用いて隣り合う既設の鋼管杭の間に閉塞部材を把持して圧入するための閉塞部材アタッチメントであって、
    チャック装置の一部に外付けした支持基板と、
    前記支持基板を貫通して回転可能に搭載し、両端を開放した回転筒と、
    前記回転筒内に配設され、上下に貫通した閉塞部材を把持する把持部とを備え、
    前記把持部は回転筒とともに回転可能であり、
    前記把持部、回転筒、支持基板およびチャック装置の間で荷重の伝達が可能に構成したことを特徴とする、
    閉塞部材アタッチメント。
  2. 前記把持部が回転筒に固定した固定挟持体と、該固定挟持体と対向して配置した可動挟持体と、回転筒の一部から反力を得て可動挟持体を昇降するシリンダと、回転筒に固定して設置し、可動挟持体と摺接する傾斜面を有する固定楔体と、シリンダの伸縮を制御する切換ユニットとを有し、前記可動挟持体の昇降により前記固定挟持体と可動挟持体の間で上下に向けて貫挿した閉塞部材の両側を把持および開放可能に構成したことを特徴とする、請求項1に記載の閉塞部材アタッチメント。
  3. 前記固定挟持体と可動挟持体の対向面の断面形状が、断面L字形の閉塞部材の両面を挟持可能なようにL字形を呈する凸面と凹面とに形成してあることを特徴とする、請求項2に記載の閉塞部材アタッチメント。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の閉塞部材アタッチメントを用いて隣り合う鋼管杭の間に閉塞部材を圧入して、地盤中に鋼管杭と閉塞部材とにより連続壁を構築する方法であって、
    前記閉塞部材アタッチメントを外付けした状態でチャック装置に鋼管杭を把持して複数の鋼管杭を圧入し、
    前記チャック装置の旋回操作と前記閉塞部材アタッチメントの回転筒の回転操作により把持部を閉塞部材の圧入予定位置の真上に位置させ、
    前記把持部による上下に向けて貫挿した閉塞部材の把持、開放操作と、チャック装置ととに閉塞部材アタッチメントの昇降操作とを繰り返して隣り合う既設の鋼管杭の間に閉塞部材を圧入することを特徴とする、
    連続壁の構築方法。
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