JP5498615B1 - マスク及びマスク用機能補強具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク利用者の個々の要求に充分に応じることが可能なマスクを提供する。
【解決手段】マスク本体2の内側に、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6を設ける。機能補強部4には高吸水性高分子を含み、機能材料収容部5には水が収容されている。機能抑止部6は、機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れ可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明はマスク及びマスク用機能補強具に関する。詳しくは、装着時に鼻や口を覆うことで塵埃等の異物の侵入を抑止するマスク及びこうしたマスクに取り付けるマスク用機能補強具に係るものである。
一般的にマスクは、塵埃や花粉等の侵入を防いだり、ウィルス等の感染を防いだりする目的で利用されており、化学繊維の不織布を素材として用いたものが主流となっている。
また、近年ではマスクの高機能化が求められており、芳香調整機能を付加したマスク(例えば、特許文献1参照。)や、装着時の密着性を向上せしめたマスク(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開平8−89591号公報 特開2011−45661号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマスクは、マイクロカプセルを破損して芳香剤による匂いを増加する方向への調整は行えるものの、芳香剤の匂いを減じる方向への対応が考慮されていない。
また、特許文献2に記載のマスクは、顔の凹んだ領域に対応する部分に隙間を減じるための部材を配置しているに過ぎず、身体的な特徴がそれぞれ異なる利用者の個々の要求に充分に応じることができていない。
本発明は上記の点に鑑みて創案されたものであって、マスク利用者の個々の要求に充分に応じることが可能なマスク及びマスク機能補強具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明のマスクは、通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性を有する第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部と、前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記機能補強部に所定の機能を発揮させる流動性を有する第2の材料を前記機能補強部から受け入れ可能に構成された機能抑止部とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスク用機能補強具は、通気性材料を用いて形成されたマスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性を有する第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部と、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記機能補強部に所定の機能を発揮させる流動性を有する第2の材料を前記機能補強部から受け入れ可能に構成された機能抑止部とを備える。
ここで、機能補強部が、流動性を有する第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮すべく構成されたことによって、換言すると、第1の材料を受け入れない限りは所定の機能を発揮しないために、マスクの利用者が所定の機能を求めるタイミングに応じて、所定の機能を発揮せしめることができる。また、機能補強部が受け入れる第1の材料は、マスク本体の外部から機能補強部に向かって供給される場合もある。
なお、機能補強部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
また、「流動性を有する第1の材料」とは、液体、気体、ゲル状、粉状、泡状、空気との混合物、球形カプセル、マイクロカプセル等が挙げられ、第1の材料は、(1)あらかじめマスク本体に取り付けておき、機能補強部に所定の機能を発揮せしめる際に、機能補強部が第1の材料を受け入れても良いし、(2)機能補強部に所定の機能を発揮せしめる際に、マスク本体の外部から機能補強部が第1の材料を受け入れても良い。
なお、「所定の機能」については、特に限定するものではないが、例えば、薬効機能を奏する、芳香機能を奏する、消臭機能を奏する、拡張機能を奏する、保湿機能を奏する、除菌機能を奏する、滅菌機能を奏する等が挙げられる。
また、機能抑止部が、機能補強部に所定の機能を発揮させる流動性を有する第2の材料を機能補強部から受け入れ可能に構成されたことによって、機能補強部が発揮している、若しくは、機能補強部が発揮しようとしている所定の機能を抑止することができる。具体的には、機能補強部が所定の機能を発揮した後に機能補強部の機能を減じる方向に調整することができ、若しくは、機能補強部が所定の機能を発揮しようとしている直前に機能補強部が発揮する機能を減じる方向に調整することができ、機能補強部が発揮する所定の機能の調整を充分に行うことができる。
なお、機能抑止部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
また、「流動性を有する第2の材料」とは、液体、気体、ゲル状、粉状、泡状、空気との混合物、球形カプセル、マイクロカプセル等が挙げられ、第2の材料は第1の材料と同じ状態(例えば、いずれも液体)でも良いし、第2の材料と第1の材料が異なる状態(例えば、第2の材料がゲル状、第1の材料が液体)であっても良い。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスクは、通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、液状またはゲル状の第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部と、前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記機能補強部に所定の機能を発揮させる液状またはゲル状の第2の材料を前記機能補強部から受け入れ可能に構成された機能抑止部とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスク用機能補強具は、通気性材料を用いて形成されたマスク本体に取付可能に構成され、かつ、液状またはゲル状の第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部と、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記機能補強部に所定の機能を発揮させる液状またはゲル状の第2の材料を前記機能補強部から受け入れ可能に構成された機能抑止部とを備える。
ここで、機能補強部が、液状またはゲル状の第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮すべく構成されたことによって、換言すると、第1の材料を受け入れない限りは所定の機能を発揮しないために、マスクの利用者が所定の機能を求めるタイミングに応じて、所定の機能を発揮せしめることができる。
なお、機能補強部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
また、第1の材料は、(1)あらかじめマスク本体に取り付けておき、機能補強部に所定の機能を発揮せしめる際に、機能補強部が第1の材料を受け入れても良いし、(2)機能補強部に所定の機能を発揮せしめる際に、マスク本体の外部から機能補強部が第1の材料を受け入れても良い。
なお、「所定の機能」については、特に限定するものではないが、例えば、薬効機能を奏する、芳香機能を奏する、消臭機能を奏する、拡張機能を奏する、保湿機能を奏する、除菌機能を奏する、滅菌機能を奏する等が挙げられる。
また、機能抑止部が、機能補強部に所定の機能を発揮させる液状またはゲル状の第2の材料を機能補強部から受け入れ可能に構成されたことによって、機能補強部が発揮している、若しくは、機能補強部が発揮しようとしている所定の機能を抑止することができる。具体的には、機能補強部が所定の機能を発揮した後に機能補強部の機能を減じる方向に調整することができ、若しくは、機能補強部が所定の機能を発揮しようとしている直前に機能補強部が発揮する機能を減じる方向に調整することができ、機能補強部が発揮する所定の機能の調整を充分に行うことができる。
なお、機能抑止部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
なお、第2の材料は第1の材料と同じ状態(例えば、いずれも液体)でも良いし、第2の材料と第1の材料が異なる状態(例えば、第2の材料がゲル状、第1の材料が液体)であっても良い。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスクは、通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性を有する第1の材料を収容する機能材料収容部と、前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部とを備える。
ここで、機能補強部が、第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮すべく構成されたことによって、換言すると、第1の材料を受け入れない限りは所定の機能を発揮しないために、マスクの利用者が所定の機能を求めるタイミングに応じて、所定の機能を発揮せしめることができる。
また、機能補強部が第1の材料を受け入れない限りは所定の機能を発揮しないため、機能材料収容部から機能補強部への第1の材料の供給量を制御することで、機能補強部が発揮する所定の機能の調整を充分に行うことができる。
なお、機能補強部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。同様に、機能材料収容部も、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
なお、「所定の機能」については、特に限定するものではないが、例えば、薬効機能を奏する、芳香機能を奏する、消臭機能を奏する、拡張機能を奏する、保湿機能を奏する、除菌機能を奏する、滅菌機能を奏する等が挙げられる。
また、機能補強部が、圧力が付与されることで同機能補強部に所定の機能を発揮させる流動性を有する第2の材料を機能材料収容部に移動可能に構成された場合には、機能補強部が発揮している、若しくは、機能補強部が発揮しようとしている所定の機能を抑止することができる。具体的には、機能補強部が所定の機能を発揮した後に機能補強部の機能を減じる方向に調整することができ、若しくは、機能補強部が所定の機能を発揮しようとしている直前に機能補強部が発揮する機能を減じる方向に調整することができ、機能補強部が発揮する所定の機能の調整をより一層充分に行うことができる。
本発明のマスク及びマスク用機能補強具では、マスク利用者の個々の要求に充分に応じることが可能となる。
本発明を適用したマスクの一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの一例の機能を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの更に他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの更に他の一例の機能を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの更に他の一例の変形例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクのまた更に他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクのまた更に他の一例の機能を説明するための模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。また、説明は以下の順で行う。なお、以下の実施の形態の記載に本発明が限定されるものではないことは勿論である。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.その他
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図1は本発明を適用したマスクの一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。なお、マスク1を装着する際には、利用者はマスク本体2を鼻と口の周辺に宛てがい、紐部3を耳に掛ける。
ここで、マスク1を装着した際にマスク利用者の顔側(以下、「マスクの内側」と称する。)には、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6が設けられている。
なお、図1は模式図であって、図1に示す箇所に機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6の配置を限定する趣旨では無い。同様に、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6を設ける位置については、マスクの内側に限定する趣旨でも無く、例えば、マスク本体が複数枚の不織布が重ねて構成されている場合に、不織布同士の間に設けても良い。
機能補強部4には、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高吸水性高分子を含んでおり、機能補強部4が水等の液体を吸うことで膨張可能に構成されている。例えば、伸縮自在な素材で形成された袋状物に高吸水性高分子を収容して構成したり、所定の形状内で変形可能な袋状物に高吸水性高分子を収容して構成したりされている。なお、機能補強部4は、一般的にマスク本体2と利用者の顔との間隙が大きい箇所に配置されている。
また、高吸水性高分子は、後述する機能抑止部6に移動可能な状態で機能補強部4に収容されている。そのため、機能補強部4に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2を、マスク1を装着した際にマスク利用者の顔とは反対側(以下、「マスクの外側」と称する。)から指で押して機能補強部4を押圧することで、高吸水性高分子の少なくとも一部を機能抑止部6に移動させることができる。
なお、高吸水性高分子は、親水性のポリマーであり、自重の10倍以上の吸水力があるために、機能補強部4が吸った水等の液体は極めて離水し難い。
機能材料収容部5には、水(液体の一例)が収容されており、圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から指で押して機能材料収容部5を押圧することで、収容された水を機能補強部4に供給可能に構成されている。
機能抑止部6は、機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れ可能に構成されている。なお、高吸水性高分子は、再度、機能補強部4に移動可能な状態で受け入れ可能に構成されており、そのため、機能抑止部6に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から押圧することで、受け入れた高吸水性高分子を再度、機能補強部4に移動することができる。
ここで、機能材料収容部5と機能補強部4の間や、機能補強部4と機能抑止部6の間での、水や高吸水性高分子の移動については、水や高吸水性高分子が、その供給元からその供給先に対して、確実に供給できる様に、適宜手段(図示せず)を設けている。
例えば、供給元から供給先に移動対象物(水や高吸水性高分子など)を供給する手段の1つとして、外圧に応じて段階的に流通路が形成される様に構成された「間仕切り」が挙げられる。
具体的には、供給元と供給先との間を幾つかの領域(セクション)に区分けし、こうした領域の境界を縫い合わせる糸の強度を異ならせ、極細の糸で縫い合わせた場合には小さな圧力で破壊され、細い糸で縫い合わせた場合には中程度の圧力で破壊され、太い糸で縫い合わせた場合には大きな圧力で破壊されるといった具合である。同様に、領域の境界を接着する接着剤等の強度や接着面積の大小で、破壊される圧力を異ならせても良い。
こうした「間仕切り」を採用した場合には、外圧の程度に応じて領域の境界の破壊が順に進むこととなり、移動対象物の流通量を調整できることとなる。
また、供給元から供給先に移動対象物を供給する別の手段の1つとして、「パイプ状の導管」を用いる方法が挙げられる。こうした「パイプ状の導管」を採用した場合には、1箇所の供給元から互いに離間した複数の供給先に移動対象物を供給することができ、1箇所を押圧するのみで複数箇所への移動対象物の供給が実現することとなる。
更に、例えば、供給元と供給先とを導管で接続した上で、導管の途中に仕切り片を形成して初期状態で供給元と供給先とを区分けした上で、仕切り片が供給元から供給される移動対象物によって所定の圧力を受けた場合に、移動対象物が仕切り片を超えて、供給元から供給先に移動する場合が挙げられる。
また、例えば、供給元から外部に放出された移動対象物の全てを供給先が受け入れ可能に配置し(一例として、供給元を供給先が完全に被覆している場合等)、供給元から外部に放出された移動対象物を供給先に移動させる場合が挙げられる。
なお、上記した「間仕切り」や「パイプ状の導管」には、逆流防止のための放出専用弁や流入専用弁を設けても良い。
[効果]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5を指で押さえて、機能補強部4に水を供給することによって、図2(A)で示す様な状態から図2(B)で示す様な状態に、機能補強部4が膨張(拡張)する。
一方、機能補強部4を指で押さえて、機能抑止部6に高吸水性高分子を移動することによって、図2(B)で示す様な状態から図2(C)で示す様な状態に、機能補強部4の高吸水性高分子が減り、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが減じられることとなる。
この様に、過剰な高吸水性高分子を機能抑止部6に移動せしめることによって、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
なお、図2は、説明の便宜上、機能補強部4が利用者の顔と接していない状態を図示しているが、実際には、機能補強部4はマスク本体2と利用者の顔との間隙を埋めるものである。
更に、機能抑止部6を指で押さえて、機能補強部4に高吸水性高分子を移動することによって、機能補強部4の高吸水性高分子が増え、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが増えることとなり、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いの繰り返しの調整をも可能である。
また、機能材料収容部5を指で押さえることで機能補強部4に水を供給でき、また、機能補強部4を指で押さえることで機能抑止部6に高吸水性高分子を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整でき、極めて容易にマスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で膨張(拡張)の程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給され、過剰な高吸水性高分子が機能補強部4から機能抑止部6に移動される場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、機能補強部4に水を供給することができ、過剰な高吸水性高分子を機能補強部4から受け入れ可能な構成を実現できれば充分であって、必ずしも、機能材料収容部5と機能抑止部6とを別体とする必要は無い。
即ち、機能抑止部6が機能材料収容部5の機能をも兼ねることとして、初期状態で機能抑止部6に水を収容する構成として、機能抑止部6から機能補強部4に水を供給する構成としても良い。
[変形例2]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5が機能補強部4に水を供給し、機能抑止部6が機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れる場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4への供給物と、機能補強部4からの放出物とが同一物であっても良い。
即ち、機能補強部4を、水を吸うことで膨張すると共に離水しやすい素材で構成し、機能補強部4への供給物及び機能補強部4からの放出物をいずれも水としても良い。また、機能材料収容部5にゲル状材料を収容し、このゲル状材料を機能補強部4が受け入れることで膨張(拡張)可能に構成すると共に、機能補強部4がゲル状材料を機能抑止部に放出することで膨張(拡張)の度合いが減じる様に構成しても良い。
[変形例3]
上記した第1の実施の形態では、機能補強部4に、高吸水性高分子を含んでいる場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。即ち、機能補強部4は、機能材料収容部5に収容された水等の流動性を有する材料を受け入れることで膨張(拡張)可能に構成されていれば充分であって、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。例えば、炭酸水素ナトリウムと酸が反応することで生じる泡を利用して、機能補強部4を膨張(拡張)させても良い。
[変形例4]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5に水が収容された場合を例に挙げて説明を行ったが、機能材料収容部5には機能補強部4を拡張せしめる流動性を有する材料が収容されていれば充分であって、必ずしも水を収容する必要は無い。例えば、水溶性香料等を収容した場合には、機能補強部4を拡張せしめると同時に、機能補強部4から匂いを発することも可能となる。
[変形例5]
上記した第1の実施の形態では、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子を再度移動できる場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、少なくとも、機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子を移動することで、機能補強部4が奏する機能(第1の実施の形態では拡張の度合い)を減じることができれば充分であって、必ずしも、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子を移動することができなくても良い。
なお、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子が移動する場合には、必ずしも機能補強部4から機能抑止部6に移動してきた状態と同じ高吸水性高分子の状態である必要は無い。
[変形例6]
上記した第1の実施の形態では、圧力が付与されることで、水や高吸水性高分子が移動する場合を例に挙げて説明を行っているが、水や高吸水性高分子が移動する契機は、いかなるものであっても良く、必ずしも、圧力が付与される場合に限らない。
例えば、マスク装着者の呼気の炭酸ガス量や体温の変化等、マスク装着者の異常を検知した場合や、気温や湿度等の外部環境の変化を検知した場合を契機としても良い。
<2.第2の実施の形態>
図3は本発明を適用したマスクの他の一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、上記した第1の実施の形態と同様に、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。
ここで、マスクの内側には、機能補強部4及び機能抑止部6が設けられている。
機能補強部4は、上記した第1の実施の形態と同様に、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高吸水性高分子を含んでおり、機能補強部4が水等の液体を吸うことで膨張可能に構成されている。また、機能補強部4は、マスク1の外部から供給された水を受け入れ可能に構成されている。なお、機能補強部4は、一般的にマスク本体2と利用者の顔との間隙が大きい箇所に配置されている。
また、高吸水性高分子は、後述する機能抑止部6に移動可能な状態で機能補強部4に収容されている。そのため、機能補強部4に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2を、マスクの外側から指で押して機能補強部4を押圧することで、高吸水性高分子の少なくとも一部が機能抑止部6に移動することができる。
なお、高吸水性高分子は、親水性のポリマーであり、自重の10倍以上の吸水力があるために、機能補強部4が吸った水等の液体を極めて離水し難い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
機能抑止部6は、機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れ可能に構成されている。また、機能補強部4は、機能抑止部6に移動した高吸水性高分子を再度、受け入れ可能に構成されている。そのため、機能抑止部6に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から押圧することで、受け入れた高吸水性高分子を再度、機能補強部4に移動することができる。
[効果]
上記した第2の実施の形態では、マスク1の外部から機能補強部4に水を供給することによって、図2(A)で示す様な状態から図2(B)で示す様な状態に、機能補強部4が膨張(拡張)する。
一方、機能補強部4を指で押さえて、機能抑止部6に高吸水性高分子を移動することによって、図2(B)で示す様な状態から図2(C)で示す様な状態に、機能補強部4の高吸水性高分子が減り、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが減じられることとなる。
この様に、過剰な高吸水性高分子を機能抑止部6に移動せしめることによって、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、機能抑止部6を指で押さえて、機能補強部4に高吸水性高分子を移動することによって、機能補強部4の高吸水性高分子が増え、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが増えることとなり、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いの繰り返しの調整をも可能である。
また、機能補強部4を指で押さえることで機能抑止部6に高吸水性高分子を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整でき、極めて容易にマスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で膨張(拡張)の程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
機能補強部4への供給物と、機能補強部4からの放出物とが同一物であっても良い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
[変形例2]
機能補強部4は、マスク1の外部から水を供給されることで膨張(拡張)可能に構成されていれば充分であって、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要が無い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
[変形例3]
外部から供給する流動性を有する材料は、必ずしも水である必要は無く、また、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子を移動することができなくても良い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
[変形例4]
上記した第2の実施の形態では、圧力が付与されることで、高吸水性高分子が移動する場合を例に挙げて説明を行っているが、高吸水性高分子が移動する契機は、いかなるものであっても良く、必ずしも、圧力が付与される場合に限らない。
例えば、マスク装着者の呼気や体温の変化等、マスク装着者の異常を検知した場合や、気温や湿度等の外部環境の変化を検知した場合を契機としても良い。
<3.第3の実施の形態>
図4は本発明を適用したマスクの更に他の一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、上記した第1の実施の形態と同様に、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。
ここで、マスクの内側には、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6が設けられている。
機能補強部4は、スポンジ等の素材で構成されている。即ち、供給された香料等の液体を含有(浸透)可能に構成されると共に、圧力が付与されることで含有(浸透)した香料等の液体を容易に放出可能に構成されている。
また、機能補強部4は、含有(浸透)した香料等の液体が揮発した場合に、外部に放出可能に構成されている。この様な構成とされることで、香料等の匂いを機能補強部4から外部に放出することができる。
機能材料収容部5は、香水を内包すると共に、所定の力以上で破損する球状の保持部材(例えばマイクロカプセル)であり、機能補強部4の近傍に配置されている。なお、機能材料収容部5を機能補強部4の近傍に配置することで、機能材料収容部5を破損した際に、内包された香水が機能補強部4に供給されることとなる。
機能抑止部6は、機能補強部4から香料等の液体を受け入れ可能に構成されている。なお、香料等の液体は、再度、機能補強部4に移動可能な状態で受け入れ可能に構成されており、そのため、機能抑止部6に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から押圧することで、受け入れた香料等の液体を再度、機能補強部4に移動することができる。
また、機能抑止部6では、受け入れた香料等の液体は外部に放出不能に構成されている。この様に、機能抑止部6が非通気性の部材で構成されたことで、機能補強部4から機能抑止部6に移動した香料等は匂いを外部に放出することがない。
[効果]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5を指で押さえて破損し、図5(A)で示す様な状態から図5(B)で示す様な状態に、内包する香料等の液体Xを機能補強部4に供給することによって、マスクの内部または外部に香料の匂いを放出することができる。
一方、機能補強部4を指で押さえて、機能抑止部6に香料等の液体を移動することによって、図5(B)で示す様な状態から図5(C)で示す様な状態に、機能補強部4に含有(浸透)した液体Xが減り、結果として、機能補強部4から外部に放出される匂いが減じられることとなる。
この様に、過剰な香料等の液体Xを機能抑止部6に移動せしめることによって、機能補強部4が放出する匂いの程度をマスク利用者のニーズに応じて適度に調整することができる。
更に、機能抑止部6を指で押さえて、機能補強部4に香料等の液体Xを移動することによって、機能補強部4の液体Xが増え、結果として、機能補強部4から外部に放出される匂いが増えることとなり、機能補強部4が放出する匂いの度合いを繰り返し調整することも可能である。
また、機能材料収容部5を破損するだけで機能補強部4に香料を供給でき、また、機能補強部4を指で押さえることで機能抑止部6に香料等を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4が放出する匂いの程度を調整でき、極めて容易にマスク1から放出する匂いを調整することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4が放出する匂いの程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク1から放出する匂いを調整することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で匂いの程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5に香料が収容された場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも香料に限定されるものではなく、薬剤や消臭剤等であっても良い。なお、機能材料収容部5に粉状の薬剤を収容し、機能材料収容部5から機能補強部4に供給された粉状の薬剤を、空気と混同した状態で外部に放出しても良い。
[変形例2]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5が破損して香料等の液体を機能補強部4に供給する場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4に香料等を供給できれば充分であって、必ずしも破損する必要は無い。
例えば、機能抑止部6が機能材料収容部5の機能をも兼ねることとして、初期状態で機能抑止部6に香料等を収容する構成として、機能抑止部6から機能補強部4に香料等を供給する構成としても良い。
この場合に、図6で示す様に、機能補強部4の鉛直上方(マスク1をマスク利用者が装着した状態における鉛直上方を意味する)に、機能抑止部6(機能材料収容部5をも兼ねる。以下同じ。)を、所定の孔部を有する仕切板(図6には図示せず)を隔てて隣接させても良い。なお、ここでの仕切板は、一方側から所定の圧力が付加されると、孔部を通して香料が他方側に移動できるものである。
こうした構成では、香料等が自重で機能抑止部6の下方領域に位置することとなり、機能抑止部6に圧力が付与されることで、下方領域に位置する香料等が確実に機能補強部4に供給されることとなる。なお、下方領域に位置する香料等が、その自重で仕切板に圧力を付与し、外部から圧力を付与されることなく、下方領域に位置する香料等が少しずつ機能補強部4に供給されるべく、仕切板を構成しても良い。
また、下方領域に位置する香料等が移動した後は、機能抑止部6内に残存している香料等が自重で機能抑止部6の下方領域に位置することとなり、機能抑止部6内の香料等は、常に、機能補強部4に最も近い領域である下方領域に存在することとなる。
図6に示す様な構成を採用することによって、香料等の匂いを放出することが最も好ましい箇所(例えば、鼻や口の周辺)に集中的に香料等を放出することができる。また、下方領域に香料等が確実に位置するため、常に特定の箇所を押圧するだけで、香料等の匂いを放出することができ、押圧箇所に迷いが生じることが無い。
なお、図6では、機能抑止部6の上方に開口領域を形成し、この開口領域を蓋部7で閉塞した状態を図示している。図6に示す態様では、機能抑止部6が機能材料収容部5をも兼ねるために、使用に伴って機能材料収容部5中の香料等が減じた場合に、蓋部7を取り外し、開口領域を介した香料等の補充が実現する。こうした態様とすることで、継続的に香料等を機能補強部4に供給することが可能となる。
[変形例3]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5を機能補強部4の近傍に配置する場合を例に挙げて説明を行っているが、より一層充分に機能材料収容部5が破損した際に、内包された香水を機能補強部4に供給できる様に、機能材料収容部5の周囲を機能補強部4で完全に被覆しても良い。
[変形例4]
上記した第3の実施の形態では、機能抑止部6から機能補強部4に香料を再度移動できる場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、少なくとも機能補強部4から機能抑止部6に香料を移動することで、機能補強部4が奏する機能(第3の実施の形態では放出する匂いの度合い)を減じることができれば充分であって、必ずしも、機能抑止部6から機能補強部4に香料を移動することができなくても良い。
[変形例5]
上記した第3の実施の形態では、圧力が付与されることで、香料が移動する場合を例に挙げて説明を行っているが、香料が移動する契機は、いかなるものであっても良く、必ずしも、圧力が付与される場合に限らない。
例えば、マスク装着者の呼気や体温の変化等、マスク装着者の異常を検知した場合や、気温や湿度等の外部環境の変化を検知した場合を契機としても良い。
[変形例6]
上記した第3の実施の形態では、機能抑止部6が非通気性の部材で構成された場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4から外部に放出される匂いを減じることができれば充分であって、必ずしも、機能抑止部6が非通気性の部材で構成される必要は無く、機能補強部4よりも香料等が外部に放出し難い構成であれば充分である。例えば、機能補強部4よりも機能抑止部6の開口数量が少なかったり、開口面積が小さかったりしても良い。
<4.第4の実施の形態>
図7は本発明を適用したマスクのまた更に他の一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、上記した第1の実施の形態と同様に、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。ここで、マスクの内側には、機能補強部4及び機能材料収容部5が設けられている。
機能補強部4には、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高吸水性高分子を含んでおり、機能補強部4が水等の液体を吸うことで膨張可能に構成されている。例えば、伸縮自在な素材で形成された袋状物に高吸水性高分子を収容して構成されている。なお、機能補強部4は、一般的にマスク本体2と利用者の顔との間隙が大きい箇所に配置されている。
また、高吸水性高分子は、後述する機能材料収容部5に移動可能な状態で機能補強部4に収容されている。そのため、機能補強部4に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2を、マスクの外側から指で押して機能補強部4を押圧することで、高吸水性高分子の少なくとも一部を機能材料収容部5に移動させることができる。
機能材料収容部5には、水が収容されており、圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から指で押して機能材料収容部5を押圧することで、収容された水を機能補強部4に供給可能に構成されている。
ここで、機能材料収容部5と機能補強部4との間での、水や高吸水性高分子の移動については、水や高吸水性高分子が、その供給元からその供給先に対して、確実に供給できる様に、適宜手段(図示せず)を設けている。この点は、上述した第1の実施の形態と同様である。
[効果]
上記した第4の実施の形態では、機能材料収容部5を指で押さえて、機能補強部4に水を供給することによって、図8(A)で示す様な状態から図8(B)で示す様な状態に、機能補強部4が膨張(拡張)する。
ここで、機能材料収容部5を指で押さえる力を調整することで、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
なお、機能材料収容部5を指で押さえる力が強すぎて、過剰に機能補強部4に水を供給した場合であっても、機能補強部4を指で押さえて、機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動することによって、図8(B)で示す様な状態から図8(C)で示す様な状態に、機能補強部4の高吸水性高分子が減り、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが減じられることとなる。
この様に、過剰な高吸水性高分子を機能材料収容部5に移動せしめることによって、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
なお、図8は、説明の便宜上、機能補強部4が利用者の顔と接していない状態を図示しているが、実際には、機能補強部4はマスク本体2と利用者の顔との間隙を埋めるものである。
また、機能材料収容部5を指で押さえることで機能補強部4に水を供給でき、また、機能補強部4を指で押さえることで機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整でき、極めて容易にマスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で膨張(拡張)の程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
上記した第4の実施の形態では、機能補強部4から機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動できる場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、少なくとも、機能材料収容部5から機能補強部4に水を移動することで、機能補強部4が奏する機能(第4の実施の形態では拡張の度合い)を調整することができれば充分であって、必ずしも、機能補強部4から機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動することができなくても良い。
[変形例2]
上記した第4の実施の形態では、機能材料収容部5が機能補強部4に水を供給し、機能補強部4が機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動できる場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4への供給物と、機能補強部4からの放出物とが同一物であっても良い。
即ち、機能補強部4を、水を吸うことで膨張すると共に離水しやすい素材で構成し、機能補強部4への供給物及び機能補強部4からの放出物をいずれも水としても良い。また、機能材料収容部5にゲル状材料を収容し、このゲル状材料を機能補強部4が受け入れることで膨張(拡張)可能に構成すると共に、機能補強部4がゲル状材料を機能材料収容部に放出することで膨張(拡張)の度合いが減じる様に構成しても良い。
[変形例3]
上記した第4の実施の形態では、機能補強部4として、高吸水性高分子を含んでいる場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。即ち、機能補強部4は、機能材料収容部5に収容された水等の流動性を有する材料を受け入れることで膨張(拡張)可能に構成されていれば充分であって、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。
[変形例4]
上記した第4の実施の形態では、機能材料収容部5に水が収容された場合を例に挙げて説明を行ったが、機能材料収容部5には機能補強部4を拡張せしめる流動性を有する材料が収容されていれば充分であって、必ずしも水を収容する必要は無い。例えば、水溶性香料等を収容した場合には、機能補強部4を拡張せしめると同時に、機能補強部4から匂いを発することも可能となる。
[変形例5]
上記した第4の実施の形態では、圧力が付与されることで、水や高吸水性高分子が移動する場合を例に挙げて説明を行っているが、水や高吸水性高分子が移動する契機は、いかなるものであっても良く、必ずしも、圧力が付与される場合に限らない。
例えば、マスク装着者の呼気や体温の変化等、マスク装着者の異常を検知した場合や、気温や湿度等の外部環境の変化を検知した場合を契機としても良い。
[変形例6]
上記した第4の実施の形態では、機能補強部4が膨張(拡張)する場合を例に挙げて説明を行っているが、上記した第3の実施の形態の様に、機能補強部4が水溶性香料等をマスクの内部または外部に放出可能に構成しても良い。
<5.その他>
上記した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、マスク本体2に機能補強部4や、機能材料収容部5や、機能抑止部6が配置された場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしもマスク本体2と一体化されている必要は無い。即ち、機能補強部4や、機能材料収容部5や、機能抑止部6をマスク本体2に取付可能に構成し、必要に応じて、マスク本体2に取り付けるといった構成を採用しても良い。
マスク本体2に取付可能な構成とした場合には、いわゆる市販のマスクに取り付けることで、上記第1の実施の形態〜第4の実施の形態に記載の様な効果を得ることができることとなる。なお、市販のマスクを所定のフレームに取り付けて利用する場合には、当該フレームに機能補強部4や、機能材料収容部5や、機能抑止部6を取り付けても良い。
また、上記した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、マスクの利用者が能動的に機能材料収容部5や、機能補強部4や、機能抑止部6を指で押さえる場合を例に挙げて説明を行っているが、マスク本体2取り付けられ、若しくは、取付可能に構成された告知部によって、機能材料収容部5や、機能補強部4や、機能抑止部6を指で押さえるタイミングをマスクの利用者に知らしめる様にしても良い。こうした告知部の存在によって、所定の変化が発生した場合に、迅速に機能補強部4に所定の機能を発揮せしめたり、所定の機能を減じたりすることが可能となる。
具体的には、マスク装着者の呼気の炭酸ガス量や体温の変化等、マスク装着者の異常を検知した場合や、気温や湿度等の外部環境の変化を検知した場合に、変色したり、膨張したりして、所定の変化を検知したことを告知部で知らしめても良い。
1 マスク
2 マスク本体
3 紐部
4 機能補強部
5 機能材料収容部
6 機能抑止部
7 蓋部

Claims (10)

  1. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、
    該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性を有する第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部と、
    前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記機能補強部に圧力が付与されることで、前記第1の材料若しくは前記第1の材料を含む流動性を有する材料を前記機能補強部から受け入れ可能に構成された機能抑止部とを備える
    マスク。
  2. 前記第1の材料が収容され、所定値以上の圧力が付与されることで前記第1の材料を放出可能に構成された機能材料収容部を備える
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記機能材料収容部は、前記機能補強部に向かって前記第1の材料を放出可能に構成された
    請求項2に記載のマスク。
  4. 前記機能抑止部は、所定の機能を発揮した状態の前記機能補強部から前記第1の材料若しくは前記第1の材料を含む流動性を有する材料を受け入れる
    請求項1または請求項2に記載のマスク。
  5. 前記機能抑止部は、圧力が付与されることで前記第1の材料若しくは前記第1の材料を含む流動性を有する材料を前記機能補強部に移動可能に構成された
    請求項1または請求項2に記載のマスク。
  6. 前記機能補強部は、前記第1の材料を受け入れることで同機能補強部が拡張する
    請求項1または請求項2に記載のマスク。
  7. 前記機能補強部は、揮発した前記第1の材料、若しくは、空気と混合された前記第1の材料を外部に放出可能に構成されている
    請求項1または請求項2に記載のマスク。
  8. 前記機能抑止部が、前記機能材料収容部の機能を兼ねている
    請求項2に記載のマスク。
  9. 前記機能材料収容部は、前記第1の材料の自重で所定の領域に位置せしめられた同第1の材料を放出可能に構成された
    請求項2または請求項8に記載のマスク。
  10. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性を有する第1の材料を受け入れることで所定の機能を発揮する機能補強部と、
    前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、前記機能補強部に圧力が付与されることで、前記第1の材料若しくは前記第1の材料を含む流動性を有する材料を前記機能補強部から受け入れ可能に構成された機能抑止部とを備える
    マスク用機能補強具。
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