JP5584883B1 - マスク及びマスク用機能補強具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク利用者の個々の要求に充分に応じることが可能なマスクを提供する。
【解決手段】マスク本体2の内側に、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6を設ける。機能補強部4には高吸水性高分子を含み、機能材料収容部5には水が収容されている。機能抑止部6は、機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れ可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明はマスク及びマスク用機能補強具に関する。詳しくは、装着時に鼻や口を覆うことで粉塵等の異物の侵入を抑止するマスク及びこうしたマスクに取り付けるマスク用機能補強具に係るものである。
一般的にマスクは、粉塵や花粉等の侵入を防いだり、ウィルス等の感染を防いだりする目的で利用されており、化学繊維の不織布を素材として用いたものが主流となっている。
また、近年ではマスクの高機能化が求められており、芳香調整機能を付加したマスク(例えば、特許文献1参照)や、装着時の密着性を向上せしめたマスク(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開平8−89591号公報 特開2011−45661号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマスクは、マイクロカプセルを破損して芳香剤による匂いを増加する方向への調整は行えるものの、芳香剤の匂いを減じる方向への対応が考慮されていない。
また、特許文献2に記載のマスクは、顔の凹んだ領域に対応する部分に隙間を減じるための部材を配置しているに過ぎず、身体的な特徴がそれぞれ異なる利用者の個々の要求に充分に応じることができていない。
本発明は上記の点に鑑みて創案されたものであって、マスク利用者の個々の要求に充分に応じることが可能なマスク及びマスク機能補強具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明のマスクは、通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容可能な第2の収容部と、前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取り付け可能に構成され、かつ、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とすべく構成された自力移動制御体が設けられた仕切り部とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスク用機能補強具は、通気性材料を用いて形成されたマスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容可能な第2の収容部と、前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取り付け可能に構成され、かつ、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とすべく構成された自力移動制御体が設けられた仕切り部とを備える。
ここで、第1の収容部が、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮すべく構成されたことによって、換言すると、流動性がある材料を収容しない限りは所定の機能を発揮しないために、マスクの利用者が所定の機能を求めるタイミングに応じて、所定の機能を発揮せしめることができる。
なお、第1の収容部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
また、「所定の機能」については、特に限定するものではないが、例えば、薬効機能を奏する、芳香機能を奏する、消臭機能を奏する、拡張機能を奏する、保湿機能を奏する、除菌機能を奏する、滅菌機能を奏する等が挙げられる。
更に、第2の収容部が、流動性がある材料を収容可能に構成されたことによって、第1の収容部に送り出す材料を収容したり、第1の収容部から受け入れた材料を収容したりすることができる。
なお、第2の収容部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
また、仕切り部に設けられた自力移動制御体が、通常状態では第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、第1の収容部若しくは第2の収容部に圧力が付与された状態では第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とし、更に、第1の収容部若しくは第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とすべく構成されたことによって、第1の収容部が発揮する所定の機能の制御が実現する。
即ち、通常状態では第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできない一方、圧力が付与された状態では第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできるために、圧力を付与するか否かで第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできるか否かを制御でき、上述の様に、第1の収容部が発揮する所定の機能の制御が実現するのである。
具体的には、第2の収容部に圧力を付与して、第2の収容部に収容された流動性がある材料を第1の収容部に移動せしめた場合には、第1の収容部に収容される流動性がある材料が増加し、第1の収容部が発揮する機能が増大する方向に制御できることとなる。
一方で、第1の収容部に圧力を付与して、第1の収容部に収容された流動性がある材料を第2の収容部に移動せしめた場合には、第1の収容部に収容される流動性がある材料が減少し、第1の収容部が発揮する機能が減少する方向に制御できることとなる。
なお、仕切り部は、マスク本体に取り付けられていても良いし、マスク本体と着脱自在に取付可能に構成されていても良い。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスクは、通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容可能な第2の収容部とを備え、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とすべく構成されている。
ここで、通常状態では第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、第1の収容部若しくは第2の収容部に圧力が付与された状態では第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とし、更に第1の収容部若しくは第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とすべく構成されたことによって、第1の収容部が発揮する所定の機能の制御が実現する。
即ち、通常状態では第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできない一方、圧力が付与された状態では第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできるために、圧力を付与するか否かで第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできるか否かを制御でき、上述の様に、第1の収容部が発揮する所定の機能の制御が実現するのである。
具体的には、第2の収容部に圧力を付与して、第2の収容部に収容された流動性がある材料を第1の収容部に移動せしめた場合には、第1の収容部に収容される流動性がある材料が増加し、第1の収容部が発揮する機能が増大する方向に制御できることとなる。
一方で、第1の収容部に圧力を付与して、第1の収容部に収容された流動性がある材料を第2の収容部に移動せしめた場合には、第1の収容部に収容される流動性がある材料が減少し、第1の収容部が発揮する機能が減少する方向に制御できることとなる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスクは、通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容可能な第2の収容部とを備え、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部若しくは前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とすべく構成されている。
ここで、通常状態では第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、第1の収容部若しくは第2の収容部に圧力が付与された状態では第1の収容部と第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を可能とすべく構成されたことによって、第1の収容部が発揮する所定の機能の制御が実現する。
即ち、通常状態では第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできない一方、圧力が付与された状態では第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできるために、圧力を付与するか否かで第1の収容部に流動性を有する材料が出入りできるか否かを制御でき、上述の様に、第1の収容部が発揮する所定の機能の制御が実現するのである。
具体的には、第2の収容部に圧力を付与して、第2の収容部に収容された流動性がある材料を第1の収容部に移動せしめた場合には、第1の収容部に収容される流動性がある材料が増加し、第1の収容部が発揮する機能が増大する方向に制御できることとなる。
一方で、第1の収容部に圧力を付与して、第1の収容部に収容された流動性がある材料を第2の収容部に移動せしめた場合には、第1の収容部に収容される流動性がある材料が減少し、第1の収容部が発揮する機能が減少する方向に制御できることとなる。
ところで、「流動性がある材料」とは、液体、気体、ゲル状、粉状、泡状、空気との混合物、球状カプセル、マイクロカプセル等が挙げられる。
また、「第1の収容部に収容される流動性がある材料」と「第2の収容部に収容される流動性がある材料」とは、同一材料であっても同一材料でなくても良い。
同一材料である場合としては、例えば、第1の収容部が空で、第2の収容部に液状の薬剤が収容された状態で、第2の収容部に収容された薬剤を第1の収容部に移動する場合が挙げられる。
同一材料でない場合としては、例えば、第1の収容部に吸水性ポリマーが収容され、第2の収容部に水が収容された状態で、第2の収容部に収容された水を第1の収容部に移動させて、吸水性ポリマーに吸水せしめる場合が挙げられる。
更に、「第2の収容部から第1の収容部に移動する材料」と「第1の収容部から第2の収容部に移動する材料」とは、同一材料であっても同一材料でなくても良い。
同一材料である場合としては、例えば、第1の収容部が空で、第2の収容部に液状の薬剤が収容された状態で、第2の収容部に収容された薬剤を第1の収容部に移動し、更に、第1の収容部に移動された薬剤を第2の収容部に移動する場合が挙げられる。
同一材料でない場合としては、例えば、第1の収容部に吸水性ポリマーが収容され、第2の収容部に水が収容された状態で、第2の収容部に収容された水を第1の収容部に移動し、更に、吸水した吸水性ポリマーを第1の収容部から第2の収容部に移動する場合が挙げられる。
本発明のマスク及びマスク用機能補強具では、マスク利用者の個々の要求に応じることが可能となる。
本発明を適用したマスクの一例を説明するための模式図である。 仕切り部の一例を説明するための模式図である。 仕切り部の他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの一例の機能を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの更に他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの更に他の一例の機能を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクの更に他の一例の変形例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクのまた更に他の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用したマスクのまた更に他の一例の機能を説明するための模式図である。 仕切り部の変形例(1)を説明するための模式図である。 仕切り部の変形例(2)を説明するための模式図である。 機能補強部の変形例を説明するための模式図である。 第3の実施の形態の変形例を説明するための模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。また、説明は以下の順で行う。なお、以下の実施の形態の記載に本発明が限定されるものではないことは勿論である。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.その他
<1.第1の実施の形態>
[全体構成の説明]
図1は本発明を適用したマスクの一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。なお、マスク1を装着する際には、利用者はマスク本体2を鼻と口の周辺に宛てがい、紐部3を耳に掛ける。
ここで、マスク1を装着した際にマスク利用者の顔側(以下、「マスクの内側」と称する。)には、機能補強部4(第1の収容部の一例)、機能材料収容部5(第2の収容部の一例)及び機能抑止部6(第2の収容部の他の一例)が設けられている。
なお、図1は模式図であって、図1に示す箇所に機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6の配置を限定する趣旨では無い。同様に、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6を設ける位置についても、マスクの内側に限定する趣旨では無く、例えば、マスク本体が複数枚の不織布が重ねて構成されている場合に、不織布同士の間に設けても良い。
機能補強部4には、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高吸水性高分子を含んでおり、機能補強部4が水等の液体を吸うことで膨張可能に構成されている。例えば、伸縮自在な素材で形成された袋状物に高吸水性高分子を収容して構成したり、所定の形状内で変形可能な袋状物に高吸水性高分子を収容して構成したりされている。なお、機能補強部4は、一般的にマスク本体2と利用者の顔との間隙が大きい箇所に配置されている。
また、高吸水性高分子は、後述する機能抑止部6に移動可能な状態で機能補強部4に収容されている。そのため、機能補強部4に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2を、マスク1を装着した際にマスク利用者の顔とは反対側(以下、「マスクの外側」と称する。)から指で押して機能補強部4を押圧することで、高吸水性高分子の少なくとも一部を機能抑止部6に移動させることができる。
なお、高吸水性高分子は、親水性のポリマーであり、自重の10倍以上の吸水力があるために、機能補強部4が吸った水等の液体は極めて離水し難い。
機能材料収容部5には、水(液体の一例)が収容されており、圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から指で押して機能材料収容部5を押圧することで、収容された水を機能補強部4に供給可能に構成されている。
機能抑止部6は、機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れ可能に構成されている。なお、高吸水性高分子は、再度、機能補強部4に移動可能な状態で受け入れ可能に構成されており、そのため、機能抑止部6に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から押圧することで、受け入れた高吸水性高分子を再度、機能補強部4に移動することができる。
ここで、機能材料収容部5と機能補強部4の間や、機能補強部4と機能抑止部6の間での、水や高吸水性高分子の移動については、水や高吸水性高分子が、その供給元からその供給先に対して、確実に供給できる様に、適宜手段が設けられている。
[仕切り部の説明]
図2は、仕切り部の一例を説明するための模式図である。
ここで示す仕切り部10Aは、機能材料収容部5と機能補強部4の間に配置されており、開閉自在に構成されている。
仕切り部10Aは、閉塞する方向にバネ力等で付勢されており、機能材料収容部5に圧力が付与されていない状態(以下、「通常状態」と称する)では、図2(A)で示す様に、略閉塞して機能材料収容部5と機能補強部4との間で材料の行き来を不能とすべく構成されている。即ち、通常状態では仕切り部10Aは付勢力によって略閉塞されており、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給できない状態である。
なお、ここでの「略閉塞」とは、機能材料収容部5と機能補強部4との間で材料の行き来を不能とすることができる程度に閉塞されていることを意味しており、極めて僅かな開口があったとしても、機能材料収容部5と機能補強部4との間で材料の行き来が不能であれば、「略閉塞」に含むことを意味している。
ここで、機能材料収容部5に圧力が付与された状態(以下、「圧力状態」と称する)では、機能材料収容部5側の仕切り部10Aに水圧がかかることとなり、この水圧が付勢力に抗する方向に作用する。そして、機能材料収容部5に付与する圧力が大きくなり、付勢力に抗する方向に作用する水による押圧が付勢力よりも大きくなると、図2(B)で示す様に、仕切り部10Aが開口して、機能材料収容部5と機能補強部4との間で材料の行き来が可能となる。即ち、一定の圧力状態となると、付勢力に抗する水圧によって仕切り部10Aが開口し、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給できる状態となる。
なお、ここでの「開口」は、付与される圧力の大きさに応じて変化するために、機能材料収容部5に付与される圧力が高圧であれば開口領域が大きくなり、付与される圧力が低圧であれば開口領域が小さくなる。また、機能材料収容部5に圧力が付与されなくなると、再び、図2(A)の通常状態に戻り、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給で
きない状態となる。
ところで、機能補強部4と機能抑止部6の間にも仕切り部10Aが配置されており、通常状態(ここでは、機能補強部4に圧力が付与されていない状態を意味する)では仕切り部10Aが閉塞して機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子が移動できない状態である。一方、機能補強部4に圧力が付与された圧力状態では仕切り部10Aが開口して機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子が移動できる状態となる。
なお、機能補強部4に圧力が付与された圧力状態において、高吸水性高分子が機能材料収容部5に移動しない様に、適宜工夫がなされている。
図3は、仕切り部の他の一例を説明するための模式図である。
ここで示す仕切り部10Bは、機能材料収容部5と機能補強部4の間に配置されており、開閉自在に構成された開閉体13が設けられている。
仕切り部10Bは弾性材料(例えば、ゴム材料)で構成されており、弾性材料自身の弾性力によって、通常状態では、図3(A)で示す様に、開閉体13は略閉塞して機能材料収容部5と機能補強部4との間で材料の行き来を不能とすべく構成されている。即ち、通常状態では開閉体13は弾性力によって略閉塞されており、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給できない状態である。
ここで、機能材料収容部5に圧力が付与された圧力状態では、仕切り部10Bが縦方向(マスクの外側から顔に向かう方向)に押し潰されることとなり、図3(B)で示す様に、開閉体13が押し広げられて開口し、また、機能材料収容部5側の仕切り部10Bに水圧がかかることとなり、この水圧が弾性力に抗する方向に作用し、機能材料収容部5と機能補強部4との間で材料の行き来が可能となる。即ち、開閉体13が押し広げられる程度に仕切り部が押し潰されると、若しくは、開閉体13が押し広げられる程度に水圧が高まると、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給できる状態となる。
なお、機能材料収容部5に圧力が付与されなくなると、再び、図3(A)の通常状態に戻り、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給できない状態となる。
ところで、機能補強部4と機能抑止部6の間にも仕切り部10Bが配置されており、通常状態(ここでは、機能補強部4に圧力が付与されていない状態を意味する)では開閉体13が閉塞して機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子が移動できない状態である。一方、機能補強部4に圧力が付与された圧力状態では開閉体13が開口して機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子が移動できる状態となる。
なお、機能補強部4に圧力が付与された圧力状態において、高吸水性高分子が機能材料収容部5に移動しない様に、適宜工夫がなされている。
ここで、図3では仕切り部10Bの弾性力により、通常状態で開閉体13が閉塞する場合を例に挙げて説明を行っている。しかし、通常状態で開閉体13が閉塞する一方、圧力状態で開閉体13が開口すれば充分であって、必ずしも、仕切り部10Bを弾性材料で構成する必要は無い。
例えば、仕切り部に開口部を形成し、開口部を伸縮性に富む材料(例えば、ゴム製の糸)で縫合して開閉体13を構成しても良い。この場合、通常状態では伸縮性に富む材料の収縮力で開閉体が閉塞し、圧力状態では収縮力に抗して開口することとなる。
また、例えば、仕切り部に開口部を形成し、開口部を直径の異なる3種類の伸縮性に富む材料(例えば、細いゴム製の糸、中程度のゴム製の糸、太いゴム製の糸)で縫合して開閉体13を構成しても良い。この場合、通常状態では伸縮性に富む材料の収縮力で開閉体が閉塞し、圧力状態では付与する圧力に応じて開口することとなる。具体的には、小さな圧力が付与された場合には、細いゴム製の糸のみが伸張して開口し、更に圧力が付与された場合には、中程度のゴム製の糸も伸張して更に開口し、更に大きな圧力が付与された場合には、太いゴム製の糸も伸張して最大限に開口することとなる。
[効果]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5を指で押さえて、機能補強部4に水を供給することによって、図4(A)で示す様な状態から図4(B)で示す様な状態に、機能補強部4が膨張(拡張)する。
一方、機能補強部4を指で押さえて、機能抑止部6に高吸水性高分子を移動することによって、図4(B)で示す様な状態から図4(C)で示す様な状態に、機能補強部4の高吸水性高分子が減り、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが減じられることとなる。
この様に、過剰な高吸水性高分子を機能抑止部6に移動せしめることによって、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
即ち、機能材料収容部5と機能補強部4の間や、機能補強部4と機能抑止部6の間に配置された仕切り部によって、流動性がある材料の自由な移動を制限すると共に、機能材料収容部5、機能補強部4及び機能抑止部6を指で押さえることで、流動性がある材料を所望の箇所に配置することができ、マスク装着者が求めるマスクの機能を充分に発揮することが可能となる。
なお、図4は、説明の便宜上、機能補強部4が利用者の顔と接していない状態を図示しているが、実際には、機能補強部4はマスク本体2と利用者の顔との間隙を埋めるものである。
更に、機能抑止部6を指で押さえて、機能補強部4に高吸水性高分子を移動することによって、機能補強部4の高吸水性高分子が増え、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが増えることとなり、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いの繰り返しの調整をも可能である。
また、機能材料収容部5を指で押さえることで機能補強部4に水を供給でき、機能補強部4を指で押さえることで機能抑止部6に高吸水性高分子を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整でき、極めて容易にマスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で膨張(拡張)の程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5から機能補強部4に水が供給され、過剰な高吸水性高分子が機能補強部4から機能抑止部6に移動される場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、機能補強部4に水を供給することができ、過剰な高吸水性高分子を機能補強部4から受け入れ可能な構成を実現できれば充分であって、必ずしも、機能材料収容部5と機能抑止部6とを別体とする必要は無い。
即ち、機能抑止部6が機能材料収容部5の機能をも兼ねることとして、初期状態で機能抑止部6に水を収容する構成として、機能抑止部6から機能補強部4に水を供給する構成としても良い。
[変形例2]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5が機能補強部4に水を供給し、機能抑止部6が機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れる場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4への供給物と、機能補強部4からの放出物とが同一物であっても良い。
即ち、機能補強部4を、水を吸うことで膨張すると共に離水しやすい素材で構成し、機能補強部4への供給物及び機能補強部4からの放出物をいずれも水としても良い。また、機能材料収容部5にゲル状材料を収容し、このゲル状材料を機能補強部4が受け入れることで膨張(拡張)可能に構成すると共に、機能補強部4がゲル状材料を機能抑止部6に放出することで膨張(拡張)の度合いが減じる様に構成しても良い。
[変形例3]
上記した第1の実施の形態では、機能補強部4に、高吸水性高分子を含んでいる場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。即ち、機能補強部4は、機能材料収容部5に収容された水等の流動性を有する材料を受け入れることで膨張(拡張)可能に構成されていれば充分であって、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。例えば、炭酸水素ナトリウムと酸が反応することで生じる泡を利用して、機能補強部4を膨張(拡張)させても良い。
[変形例4]
上記した第1の実施の形態では、機能材料収容部5に水が収容された場合を例に挙げて説明を行ったが、機能材料収容部5には機能補強部4を拡張せしめる流動性を有する材料が収容されていれば充分であって、必ずしも水を収容する必要は無い。例えば、水溶性香料等を収容した場合には、機能補強部4を拡張せしめると同時に、機能補強部4から匂いを発することも可能となる。
[変形例5]
上記した第1の実施の形態では、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子を再度移動できる場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、少なくとも、機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子を移動することで、機能補強部4が奏する機能(第1の実施の形態では拡張の度合い)を減じることができれば充分であって、必ずしも、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子を移動することができなくても良い。
なお、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子が移動する場合には、必ずしも機能補強部4から機能抑止部6に移動してきた状態と同じ高吸水性高分子の状態である必要は無い。
[変形例6]
上記した第1の実施の形態では、機能補強部4が膨張(拡張)する場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4が奏する機能は必ずしも膨張(拡張)である必要は無い。
例えば、機能補強部4を保湿部材(スポンジや不織布、高吸水性高分子等)で構成することで、供給された香料等の液体を含有(浸透)可能であり、かつ、含有(浸透)した香料等の液体が揮発した場合に、外部に放出可能としても良い。この場合、機能材料収容部5から機能補強部4に供給され、揮発した香料等は外部に放出されることとなる。
また、過剰な香料等は機能抑止部6に移動することとなる。なお、機能抑止部6は、受け入れた香料等の液体を外部に放出不能に構成されることとなる。
<2.第2の実施の形態>
図5は本発明を適用したマスクの他の一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、上記した第1の実施の形態と同様に、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。
ここで、マスクの内側には、機能補強部4及び機能抑止部6が設けられている。また、機能補強部4と機能抑止部6の間には仕切り部(図示せず)が配置されている。
機能補強部4は、上記した第1の実施の形態と同様に、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高吸水性高分子を含んでおり、機能補強部4が水等の液体を吸うことで膨張可能に構成されている。また、機能補強部4は、マスク1の外部から供給された水を受け入れ可能に構成されている。なお、機能補強部4は、一般的にマスク本体2と利用者の顔との間隙が大きい箇所に配置されている。
また、高吸水性高分子は、後述する機能抑止部6に移動可能な状態で機能補強部4に収容されている。そのため、機能補強部4に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2を、マスクの外側から指で押して機能補強部4を押圧することで、高吸水性高分子の少なくとも一部が機能抑止部6に移動することができる。
なお、高吸水性高分子は、親水性のポリマーであり、自重の10倍以上の吸水力があるために、機能補強部4が吸った水等の液体は極めて離水し難い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
機能抑止部6は、機能補強部4から高吸水性高分子を受け入れ可能に構成されている。また、機能補強部4は、機能抑止部6に移動した高吸水性高分子を再度、受け入れ可能に構成されている。そのため、機能抑止部6に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から押圧することで、受け入れた高吸水性高分子を再度、機能補強部4に移動することができる。
仕切り部は、第1の実施の形態と同様に、通常状態では機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子が移動できない状態であり、一方、機能補強部4に圧力が付与された圧力状態では機能補強部4から機能抑止部6に高吸水性高分子が移動できる状態となる様に構成されている。
[効果]
上記した第2の実施の形態では、マスク1の外部から機能補強部4に水を供給することによって、図4(A)で示す様な状態から図4(B)で示す様な状態に、機能補強部4が膨張(拡張)する。
一方、機能補強部4を指で押さえて、機能抑止部6に高吸水性高分子を移動することによって、図4(B)で示す様な状態から図4(C)で示す様な状態に、機能補強部4の高吸水性高分子が減り、結果として、機能補強部4の拡張(膨張)の度合いが減じられることとなる。
この様に、過剰な高吸水性高分子を機能抑止部6に移動せしめることによって、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2の利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、機能抑止部6を指で押さえて、機能補強部4に高吸水性高分子を移動することによって、機能補強部4の高吸水性高分子が増え、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが増えることとなり、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いの繰り返しの調整をも可能である。
また、機能補強部4を指で押さえることで機能抑止部6に高吸水性高分子を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整でき、極めて容易にマスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で膨張(拡張)の程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
機能補強部4への供給物と、機能補強部4からの放出物とが同一物であっても良い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
[変形例2]
機能補強部4は、マスク1の外部から水を供給されることで膨張(拡張)可能に構成されていれば充分であって、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要が無い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
[変形例3]
外部から供給する流動性を有する材料は、必ずしも水である必要は無く、また、機能抑止部6から機能補強部4に高吸水性高分子を移動することができなくても良い点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
<3.第3の実施の形態>
図6は本発明を適用したマスクの更に他の一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、上記した第1の実施の形態と同様に、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。
ここで、マスクの内側には、機能補強部4、機能材料収容部5及び機能抑止部6が設けられている。また、機能補強部4と機能抑止部6の間には仕切り部(図示せず)が配置されている。
機能補強部4は、スポンジや不織布等の素材で構成されている。即ち、供給された香料等の液体を含有(浸透)可能に構成されると共に、圧力が付与されることで含有(浸透)した香料等の液体を容易に放出可能に構成されている。
また、機能補強部4は、含有(浸透)した香料等の液体が揮発した場合に、外部に放出可能に構成されている。この様な構成とされることで、香料等の匂いを機能補強部4から外部に放出することができる。
機能材料収容部5は、香水を内包すると共に、所定の力以上で破損する球状の保持部材(例えばマイクロカプセル)であり、機能補強部4の近傍に配置されている。なお、機能材料収容部5を機能補強部4の近傍に配置することで、機能材料収容部5を破損した際に、内包した香水が機能補強部4に供給されることとなる。
機能抑止部6は、機能補強部4から香料等の液体を受け入れ可能に構成されている。なお、香料等の液体は、再度、機能補強部4に移動可能な状態で受け入れ可能に構成されており、そのため、機能抑止部6に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から押圧することで、受け入れた香料等の液体を再度、機能補強部4に移動することができる。
また、機能抑止部6では、受け入れた香料等の液体は外部に放出不能に構成されている。この様に、機能抑止部6が非通気性の部材で構成されたことで、機能補強部4から機能抑止部6に移動した香料等は匂いを外部に放出することがない。
仕切り部は、第1の実施の形態と同様に、通常状態では閉塞して機能補強部4から機能抑止部6に香料等の液体が移動できない状態であり、一方、機能補強部4に圧力が付与された圧力状態では開口して機能補強部4から機能抑止部6に香料等の液体が移動できる状態となる様に構成されている。
[効果]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5を指で押さえて破損し、図7(A)で示す様な状態から図7(B)で示す様な状態に、内包する香料等の液体Xを機能補強部4に供給することによって、マスクの内部または外部に香料の匂いを放出することができる。
一方、機能補強部4を指で押さえて、機能抑止部6に香料等の液体を移動することによって、図7(B)で示す様な状態から図7(C)で示す様な状態に、機能補強部4に含有(浸透)した液体Xが減り、結果として、機能補強部4から外部に放出される匂いが減じられることとなる。
この様に、過剰な香料等の液体Xを機能抑止部6に移動せしめることによって、機能補強部4が放出する匂いの程度をマスク利用者のニーズに応じて適度に調整することができる。
更に、機能抑止部6を指で押さえて、機能補強部4に香料等の液体Xを移動することによって、機能補強部4の液体Xが増え、結果として、機能補強部4から外部に放出される匂いが増えることとなり、機能補強部4が放出する匂いの度合いを繰り返し調整することも可能である。
また、機能材料収容部5を破損するだけで機能補強部4に香料を供給でき、機能補強部4を指で押さえることで機能抑止部6に香料等を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4が放出する匂いの程度を調整でき、極めて容易にマスク1から放出する匂いを調整することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4が放出する匂いの程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク1から放出する匂いを調整することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で匂いの程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5に香料が収容された場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも香料に限定されるものではなく、薬剤や消臭剤等であっても良い。なお、機能材料収容部5に粉状の薬剤を収容し、機能材料収容部5から機能補強部4に供給された粉状の薬剤を、空気と混合した状態で外部に放出しても良い。
[変形例2]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5が破損して香料等の液体を機能補強部4に供給する場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4に香料等を供給できれば充分であって、必ずしも破損する必要は無い。
例えば、機能抑止部6が機能材料収容部5の機能をも兼ねることとして、初期状態で機能抑止部6に香料等を収容する構成として、機能抑止部6から機能補強部4に香料等を供給する構成としても良い。
この場合に、図8で示す様に、機能補強部4の鉛直上方(マスク1をマスク利用者が装着した状態における鉛直上方を意味する)に、機能抑止部6(機能材料収容部5をも兼ねる。以下同じ。)を、仕切り部(図示せず)を隔てて隣接しても良い。
なお、ここでの仕切り部も、第1の実施の形態〜第3の実施の形態と同様に、通常状態では香料等の液体が移動できない状態であり、一方、圧力状態では香料等の液体が移動できる状態となる様に構成されている。
こうした構成では、香料等が自重で機能抑止部6の下方領域に位置することとなり、機能抑止部6に圧力が付与されることで、下方領域に位置する香料等が確実に機能補強部4に供給されることとなる。なお、下方領域に位置する香料等が、その自重で仕切り部に圧力を付与し、外部から圧力を付与されることなく、下方領域に位置する香料等が少しずつ機能補強部4に供給されるべく、仕切り部を構成しても良い。
また、下方領域に位置する香料等が移動した後は、機能抑止部6内に残存している香料等が自重で機能抑止部6の下方領域に位置することとなり、機能抑止部6内の香料等は、常に、機能補強部4に最も近い領域である下方領域に存在することとなる。
図8で示す様な構成を採用することによって、香料等の匂いを放出することが最も好ましい箇所(例えば、鼻や口の周辺)に集中的に香料等を放出することができる。また、下方領域に香料等が確実に位置するため、常に特定の箇所を押圧するだけで、香料等の匂いを放出することができ、押圧箇所に迷いが生じることが無い。
なお、図8では、機能抑止部6の上方に開口領域を形成し、この開口領域を蓋部7で閉塞した状態を図示している。図8に示す態様では、機能抑止部6が機能材料収容部5をも兼ねるために、使用に伴って機能材料収容部5中の香料等が減じた場合に、蓋部7を取り外し、開口領域を介した香料等の補充が実現する。こうした態様とすることで、継続的に香料等を機能補強部4に供給することが可能となる。
[変形例3]
上記した第3の実施の形態では、機能材料収容部5を機能補強部4の近傍に配置する場合を例に挙げて説明を行っているが、より一層充分に機能材料収容部5が破損した際に、内包された香水を機能補強部4に供給できる様に、機能材料収容部5の周囲を機能補強部4で完全に被覆しても良い。
[変形例4]
上記した第3の実施の形態では、機能抑止部6から機能補強部4に香料を再度移動できる場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、少なくとも機能補強部4から機能抑止部6に香料を移動することで、機能補強部4が奏する機能(第3の実施の形態では放出する匂いの度合い)を減じることができれば充分であって、必ずしも、機能抑止部6から機能補強部4に香料を移動することができなくても良い。
[変形例5]
上記した第3の実施の形態では、機能抑止部6が非通気性の部材で構成された場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4から外部に放出される匂いを減じることができれば充分であって、必ずしも、機能抑止部6が非通気性の部材で構成される必要は無く、機能補強部4よりも香料等が外部に放出し難い構成であれば充分である。例えば、機能補強部4よりも機能抑止部6の開口数量が少なかったり、開口面積が小さかったりしても良い。
[変形例6]
上記した第3の実施の形態では、機能補強部4がスポンジや不織布等から構成されており、機能補強部4の全体から揮発した香料等を外部に放出することとなる。しかし、必ずしも機能補強部4の全体から揮発した香料等を外部に放出する必要は無く、機能補強部4の特定の領域からのみ香料等を外部に放出可能に構成しても良い。
具体的には、機能補強部4を、開口領域(若しくは高通気度領域)を有する非通気性部材(若しくは低通気度部材)で被覆することで、開口領域のみから香料等を外部に放出可能に構成しても良い。
[変形例7]
上記した変形例6では、機能補強部4を非通気性部材で被覆することで、特定の領域からのみ香料等を外部に放出可能に構成する場合を例に挙げているが、図14(A)で示す様に、マスクの内側に開口領域(若しくは高通気度領域)19を有する非通気性部材(若しくは低通気度部材)20で被覆することで、開口領域のみから香料等を外部に放出可能に構成しても良い。
なお、図14(B)で示す様に、複数の開口領域19を形成し、初期状態では開口領域に非通気性シール等を貼付しておき、消費者のニーズに即して非通気性シール等を外して使用する様にしても良い。
<4.第4の実施の形態>
図9は本発明を適用したマスクのまた更に他の一例を説明するための模式図であり、ここで示すマスク1は、上記した第1の実施の形態と同様に、フィルター性能の高い不織布等の素材で形成されたマスク本体2と、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3を有している。ここで、マスクの内側には、機能補強部4及び機能材料収容部5が設けられている。また、機能補強部4と機能材料収容部5との間には仕切り部(図示せず)が配置されている。
機能補強部4には、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高吸水性高分子を含んでおり、機能補強部4が水等の液体を吸うことで膨張可能に構成されている。例えば、伸縮自在な素材で形成された袋状物に高吸水性高分子を収容して構成されている。なお、機能補強部4は、一般的にマスク本体2と利用者の顔との間隙が大きい箇所に配置されている。
また、高吸水性高分子は、後述する機能材料収容部5に移動可能な状態で機能補強部4に収容されている。そのため、機能補強部4に圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2を、マスクの外側から指で押して機能補強部4を押圧することで、高吸水性高分子の少なくとも一部を機能材料収容部5に移動させることができる。
機能材料収容部5には、水が収容されており、圧力が付与されることで、例えば、マスク本体2をマスクの外側から指で押して機能材料収容部5を押圧することで、収容された水を機能補強部4に供給可能に構成されている。
仕切り部は、第1の実施の形態と同様に、通常状態では機能材料収容部5から機能補強部4に水が移動できない状態であり、一方、機能材料収容部5に圧力が付与された圧力状態では機能材料収容部5から機能補強部4に水が移動できる状態となる様に構成されている。
[効果]
上記した第4の実施の形態では、機能材料収容部5を指で押さえて、機能補強部4に水を供給することによって、図10(A)で示す様な状態から図10(B)で示す様な状態に、機能補強部4が膨張(拡張)する。
ここで、機能材料収容部5を指で押さえる力を調整することで、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
なお、機能材料収容部5を指で押さえる力が強すぎて、過剰に機能補強部4に水を供給した場合であっても、機能補強部4を指で押さえて、機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動することによって、図10(B)で示す様な状態から図10(C)で示す様な状態に、機能補強部4の高吸水性高分子が減り、結果として、機能補強部4の膨張(拡張)の度合いが減じられることとなる。
この様に、過剰な高吸水性高分子を機能材料収容部5に移動せしめることによって、機能補強部4の膨張(拡張)の程度をマスク利用者に応じて適度に調整することができ、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
なお、図10は、説明の便宜上、機能補強部4が利用者の顔と接していない状態を図示しているが、実際には、機能補強部4はマスク本体2と利用者の顔との間隙を埋めるものである。
また、機能材料収容部5を指で押さえることで機能補強部4に水を供給でき、機能補強部4を指で押さえることで機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動でき、換言すると、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整でき、極めて容易にマスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができる。
更に、マスク本体2を指で押さえるだけで機能補強部4の膨張(拡張)の程度を調整できるために、マスク1を装着した状態であっても、マスク本体2と利用者の顔との間隙を充分に抑止することができることとなる。
なお、マスクを装着していない状態で膨張(拡張)の程度を調整する場合には、調整作業後に調整具合の確認のために装着し、再度の調整の際には、再び装着状態を解除する等の作業が必要となり、効率的な調整の実現が困難である。
[変形例1]
上記した第4の実施の形態では、機能補強部4から機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動できる場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、少なくとも、機能材料収容部5から機能補強部4に水を移動することで、機能補強部4が奏する機能(第4の実施の形態では拡張の度合い)を調整することができれば充分であって、必ずしも、機能補強部4から機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動することができなくても良い。
[変形例2]
上記した第4の実施の形態では、機能材料収容部5が機能補強部4に水を供給し、機能補強部4が機能材料収容部5に高吸水性高分子を移動できる場合を例に挙げて説明を行っているが、機能補強部4への供給物と、機能補強物4からの放出物とが同一物であっても良い。
即ち、機能補強部4を、水を吸うことで膨張すると共に離水しやすい素材で構成し、機能補強部4への供給物及び機能補強部4からの放出物をいずれも水としても良い。また、機能材料収容部5にゲル状材料を収容し、このゲル状材料を機能補給部4が受け入れることで膨張(拡張)可能に構成すると共に、機能補強部4がゲル状材料を機能材料収容部5に放出することで膨張(拡張)の度合いが減じる様に構成しても良い。
[変形例3]
上記した第4の実施の形態では、機能補強部4として、高吸水性高分子を含んでいる場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。即ち、機能補強部4は、機能材料収容部5に収容された水等の流動性を有する材料を受け入れることで膨張(拡張)可能に構成されていれば充分であって、必ずしも、高吸水性高分子を含んでいる必要は無い。
[変形例4]
上記した第4の実施の形態では、機能材料収容部5に水が収容された場合を例に挙げて説明を行ったが、機能材料収容部5には機能補強部4を拡張せしめる流動性を有する材料が収容されていれば充分であって、必ずしも水を収容する必要は無い。例えば、水溶性香料等を収容した場合には、機能補強部4を拡張せしめると同時に、機能補強部4から匂いを発することも可能となる。
[変形例5]
上記した第4の実施の形態では、機能補強部4が膨張(拡張)する場合を例に挙げて説明を行っているが、上記した第3の実施の形態の様に、機能補強部4が水溶性香料等をマスクの内部または外部に放出可能に構成しても良い。
<5.その他>
上記した第1の実施の形態では、通常状態では仕切り部10Aが略閉塞している場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、通常状態で材料の行き来を不能とすることができれば充分であって、必ずしも通常状態で仕切り部10Aが閉塞している必要は無い。
即ち、行き来する材料の粘性等の性質によっては、図11や図12で示す仕切り部の様に、通常状態で閉塞していない場合であっても、材料の行き来を不能とすることができるのである。
図11で示す仕切り部10Cは、機能材料収容部5と機能補強部4の間に配置されており、材料の移動を遮断する方向に配置された抵抗体14を有している。
この様に構成された仕切り部10Cの場合には、通常状態では図11(A)で示す様に、材料Yの粘性によって、機能材料収容部5と機能補強部4との行き来ができない。一方で、圧力状態では図11(B)で示す様に、抵抗体14の隙間から材料Yが押し出され、機能材料収容部5と機能補強部4との間を行き来することができるのである。
図12で示す仕切り部10Dは、機能材料収容部5と機能補強部4の間に配置されており、複数の孔部15が開口されている。
この様に構成された仕切り部10Dの場合には、通常状態では図12(A)で示す様に、材料Yの粘性によって、機能材料収容部5と機能補強部4との行き来ができない。一方で、圧力状態では図12(B)で示す様に、仕切り部10Dの孔部15から材料Yが押し出され、機能材料収容部5と機能補強部4との間を行き来することができるのである。
また、上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第4の実施の形態では、初期状態で機能補強部4に高吸水性高分子を収容する構成として、機能材料収容部5や外部から水が供給されることで、高吸水性高分子が吸水する場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、高吸水性高分子が吸水して拡張すれば充分であって、図13で示す様に、機能補強部4に第1の領域17と第2の領域18とを設け、第1の領域に高吸水性高分子を収容し、第2の領域に水を収容した上で、機能補強部4に圧力を付与することで、第1の領域と第2の領域との境界が破壊されて、高吸水性高分子と水とが混合される様に構成しても良い。
なお、機能補強部4は仕切り部(図13では図示せず)を介して、機能抑止部6に高吸水性高分子を放出可能に構成されており、機能抑止部6に高吸水性高分子を放出することで、機能補強部4の拡張(膨張)の度合いを調整することができる。
また、上記した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、マスク本体2に機能補強部4や、機能材料収容部5や、機能抑止部6や、仕切り部が配置された場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしもマスク本体2と一体化されている必要は無い。即ち、機能補強部4や、機能材料収容部5や、機能抑止部6や、仕切り部をマスク本体2に取付可能に構成し、必要に応じて、マスク本体2に取り付けるといった構成を採用しても良い。
マスク本体2に取付可能な構成とした場合には、いわゆる市販のマスクに取り付けることで、上記第1の実施の形態〜第4の実施の形態に記載の様な効果を得ることができることとなる。なお、市販のマスクを所定のフレームに取り付けて利用する場合には、当該フレームに機能補強部4や、機能材料収容部5や、機能抑止部6や、仕切り部を取り付けても良い。
また、上記した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、マスクの利用者が能動的に機能材料収容部5や、機能補強部4や、機能抑止部6を指で押さえる場合を例に挙げて説明を行っているが、マスク本体2取り付けられ、若しくは、取付可能に構成された告知部によって、機能材料収容部5や、機能補強部4や、機能抑止部6を指で押さえるタイミングをマスクの利用者に知らしめる様にしても良い。こうした告知部の存在によって、所定の変化が発生した場合に、迅速に機能補強部4に所定の機能を発揮せしめたり、所定の機能を減じたりすることが可能となる。
具体的には、マスク装着者の呼気の炭酸ガス量や体温の変化等、マスク装着者の異常を検知した場合や、気温や湿度等の外部環境の変化を検知した場合に、変色したり、膨張したりして、所定の変化を検知したことを告知部で知らしめても良い。
更に、マスクの利用者がマスクを装着したことを検知すると、機能材料収容部5から機能補強部4に水や香料等が供給される様に構成しても良い。具体的には、マスク本体2の両端部に取り付けられた紐部3が引張力を検知した場合に、機能材料収容部5から機能補強部4に水や香料等が供給可能に構成しても良い。
こうした構成を採用することによって、マスクの利用者は、マスクを装着しようとして、紐部3を耳に掛けるだけで、紐部3が引張力を検知し、機能補強部4が所定の機能を発揮することとなる。
1 マスク
2 マスク本体
3 紐部
4 機能補強部
5 機能材料収容部
6 機能抑止部
7 蓋部
10A 仕切り部
10B 仕切り部
10C 仕切り部
10D 仕切り部
13 開閉体
14 抵抗体
15 孔部
17 第1の領域
18 第2の領域
19 開口領域
20 非通気性部材若しくは低通気度部材

Claims (7)

  1. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、
    該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、
    前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、前記第1の収容部との間で流動性がある材料を移動可能に構成された第2の収容部と、
    前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取付可能に構成され、かつ、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部から前記第2の収容部に流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第1の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とし、また更に、前記第1の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部から前記第2の収容部に流動性がある材料の移動を再び可能とすべく構成された自力移動制御体が設けられた仕切り部とを備える
    マスク。
  2. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、
    該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、
    前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、前記第1の収容部との間で流動性がある材料を移動可能に構成された第2の収容部と、
    前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取付可能に構成され、かつ、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第2の収容部から前記第1の収容部に流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とし、また更に、前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第2の収容部から前記第1の収容部に流動性がある材料の移動を再び可能とすべく構成された自力移動制御体が設けられた仕切り部とを備える
    マスク。
  3. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、
    該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、
    前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、前記第1の収容部との間で流動性がある材料を移動可能に構成された第2の収容部とを備え、
    通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部から前記第2の収容部に流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第1の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とし、また更に、前記第1の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部から前記第2の収容部に流動性がある材料の移動を再び可能とすべく構成された
    マスク。
  4. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体と、
    該マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、
    前記マスク本体に取り付けられ、若しくは、前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、前記第1の収容部との間で流動性がある材料を移動可能に構成された第2の収容部とを備え、
    通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第2の収容部から前記第1の収容部に流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とし、また更に、前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第2の収容部から前記第1の収容部に流動性がある材料の移動を再び可能とすべく構成された
    マスク。
  5. 前記第2の収容部は、同第2の収容部の特定の箇所が押圧されることで圧力が付与される
    請求項2または請求項4に記載のマスク。
  6. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、
    前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、前記第1の収容部との間で流動性がある材料を移動可能に構成された第2の収容部と、
    前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取付可能に構成され、かつ、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第2の収容部から前記第1の収容部に流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第2の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とし、また更に、前記第2の収容部に圧力が付与された状態では前記第2の収容部から前記第1の収容部に流動性がある材料の移動を再び可能とすべく構成された自力移動制御体が設けられた仕切り部とを備える
    マスク用機能補強具。
  7. 通気性材料を用いて形成されたマスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、流動性がある材料を収容することで所定の機能を発揮する第1の収容部と、
    前記マスク本体に取付可能に構成されると共に、流動性がある材料を収容可能に構成され、かつ、前記第1の収容部との間で流動性がある材料を移動可能に構成された第2の収容部と、
    前記マスク本体の前記第1の収容部と前記第2の収容部の間に取付可能に構成され、かつ、通常状態では前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を不能とし、前記第1の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部から前記第2の収容部に流動性がある材料の移動を可能とし、更に、前記第1の収容部に付与されていた圧力が解除されると通常状態に戻り前記第1の収容部と前記第2の収容部との間で流動性がある材料の移動を再び不能とし、また更に、前記第1の収容部に圧力が付与された状態では前記第1の収容部から前記第2の収容部に流動性がある材料の移動を再び可能とすべく構成された自力移動制御体が設けられた仕切り部とを備える
    マスク用機能補強具。
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