JP5496760B2 - 分割コアの巻線方法および巻線装置 - Google Patents

分割コアの巻線方法および巻線装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機の周方向に沿って複数並んで設けられ、本体部とティース部とを備えた分割コアに、コイルを巻回する分割コアの巻線方法および巻線装置に関する。
従来、電動モータ等の回転電機を形成するコア(固定子)を、その周方向に沿って分割し、分割したそれぞれのコア(分割コア)を回転電機の周方向に沿って複数並べるようにした技術がある。このような分割コアを備えた回転電機に関する技術としては、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された技術は、分割コアにコイル(線材)を巻回する巻線方法とその巻線装置に関するものであり、特許文献1に記載された回転電機の分割コアは、円弧形状に形成された本体部(鍔部)と、本体部に一体に設けられてコイルが巻回されるティース部とを備えている。そして、分割コアの本体部を巻線装置の分割コア支持機構にセットし、ティース部の略真横にあるノズルに対して分割コアを回転させ、これによりノズルから供給されるコイルをティース部に巻回するようにしている。
特開2006−094593号公報(図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された巻線方法とその巻線装置によれば、ティース部の略真横からコイルを供給するため、円弧形状に形成された本体部におけるティース部の根元部分にコイルを巻回するのが難しく、ティース部にコイルを密に巻回することができなかった。したがって、回転電機の効率を向上させること、つまり回転電機を小型化かつ高出力化することが困難であった。すなわち、特許文献1に記載の巻線方法とその巻線装置においては、分割コアの小型化には限界があり、より小型でかつ高出力の回転電機を得るために、ティース部にコイルを密に巻回できるよう工夫する必要があった。
本発明の目的は、ティース部にコイルを密に巻回できるようにし、回転電機の効率を向上させることができる分割コアの巻線方法および巻線装置を提供することにある。
本発明の分割コアの巻線方法は、回転電機の周方向に沿って複数並んで設けられ、本体部とティース部とを備えた分割コアに、コイルを巻回する分割コアの巻線方法であって、前記本体部を台座に載置し、コイル供給部材から供給される前記コイルの端部をコイル固定部材に固定し、クランプ部材により前記本体部を挟持する分割コアセット工程と、前記ティース部の所定位置に前記コイルを案内する傾斜面を備えた案内部材を、前記ティース部を挟むよう前記クランプ部材に対して移動させる案内部材セット工程と、前記クランプ部材および前記案内部材を前記コイル供給部材に対して回転させ、かつ前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させ、前記コイルを前記ティース部に巻回する巻回工程とを備えることを特徴とする。
本発明の分割コアの巻線方法は、前記巻回工程で、前記ティース部に巻回される前記コイルと前記案内部材との間に所定隙間を形成するよう、前記コイルの巻回状態に応じて前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させることを特徴とする。
本発明の分割コアの巻線装置は、回転電機の周方向に沿って複数並んで設けられ、本体部とティース部とを備えた分割コアに、コイルを巻回する分割コアの巻線装置であって、前記本体部が載置される台座と、前記本体部を挟持して前記分割コアを前記台座に固定するクランプ部材と、前記コイルを供給するコイル供給部材と、前記コイルの端部を固定するコイル固定部材と、前記ティース部材の所定位置に前記コイルを案内する傾斜面を有し、前記ティース部を挟むよう前記クランプ部材に対して移動可能な案内部材と、前記クランプ部材および前記案内部材を前記コイル供給部材に対して回転させる第1駆動源と、前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させる第2駆動源とを備えることを特徴とする。
本発明の分割コアの巻線装置は、前記第2駆動源は、前記ティース部に巻回される前記コイルと前記案内部材との間に所定隙間を形成するよう、前記コイルの巻回状態に応じて前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させることを特徴とする。
本発明の分割コアの巻線方法によれば、案内部材セット工程において、ティース部の所定位置にコイルを案内する傾斜面を備えた案内部材を、ティース部を挟むようクランプ部材に対して移動させ、巻回工程において、クランプ部材および案内部材を、コイル供給部材に対して回転させ、かつ案内部材をクランプ部材に対して移動させる。したがって、案内部材によりティース部の所定位置にコイルを案内できるので、分割コアの本体部におけるティース部の根元部分にもコイルを密に巻回することができる。これにより、従前と同じ仕様の回転電機と比較した場合には、回転電機の効率を向上させることができ、ひいては回転電機をより小型化することが可能となる。
本発明の分割コアの巻線方法によれば、巻回工程で、ティース部に巻回されるコイルと案内部材との間に所定隙間を形成するよう、コイルの巻回状態に応じて案内部材を前記クランプ部材に対して移動させるので、案内部材の移動によるコイルの損傷を確実に防止することができる。
本発明の分割コアの巻線装置によれば、案内部材に形成した傾斜面により、コイルをティース部の所定位置に案内できるので、分割コアの本体部におけるティース部の根元部分にもコイルを密に巻回することができる。これにより、従前と同じ仕様の回転電機と比較した場合には、回転電機の効率を向上させることができ、ひいては回転電機をより小型化することが可能となる。
本発明の分割コアの巻線装置によれば、第2駆動源は、ティース部に巻回されるコイルと案内部材との間に所定隙間を形成するよう、コイルの巻回状態に応じて案内部材をクランプ部材に対して移動させるので、案内部材の移動によるコイルの損傷を確実に防止することができる。
電動モータの内部構造を示す断面図である。 本発明に係る巻線装置を示す概略図である。 図2の巻線装置における主要部分(クランプ機構/トラバース機構)を示す斜視図である。 図3のA矢視図である。 図2の巻線装置の動作状態(分割コアセット工程/案内部材セット工程)を説明する説明図である。 図2の巻線装置の動作状態(1層目の巻回工程)を説明する説明図である。 図2の巻線装置の動作状態(2層目以降の巻回工程)を説明する説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は電動モータの内部構造を示す断面図を、図2は本発明に係る巻線装置を示す概略図を、図3は図2の巻線装置における主要部分(クランプ機構/トラバース機構)を示す斜視図を、図4は図3のA矢視図をそれぞれ表している。
図1に示すように、回転電機としての電動モータ10は、回転子としてのアーマチュア20および固定子としてのステータコア30を備えている。アーマチュア20は、ステータコア30の内側を所定の隙間(エアギャップ)Gを介して回転し、電動モータ10は、所謂内転形回転電機となっている。また、電動モータ10は永久磁石同期モータであり、例えば、自動車等の車両に搭載されるパワーステアリング装置等(図示せず)の駆動源として用いられる。
電動モータ10は、磁性材料により略円筒形状に形成されたケーシング11を備えている。ケーシング11の内側には、接着剤等(図示せず)によりステータコア30が固定されている。ステータコア30は、複数の分割コア31(合計9個)により形成され、分割コア31は、それぞれ電動モータ10の周方向に沿うようケーシング11の内側に並んで設けられている。分割コア31は何れも同じ形状に形成され、薄板鋼板等を略T字形状に打ち抜いたものを複数枚積層して形成されている。
分割コア31は、断面が略円弧形状に形成された本体部32と、本体部32の略中央部分に一体に設けられ、電動モータ10の径方向内側に突出したティース部33とを備えている。また、本体部32の周方向一側には凸部32aが設けられ、本体部32の周方向他側には凹部32bが設けられている。凸部32aおよび凹部32bは、分割コア31をケーシング11の内側に固定した状態のもとで、隣接する他の分割コア31の凹部32bおよび凸部32aにそれぞれ係合する。また、ティース部33の先端側、つまり本体部32側とは反対側のアーマチュア20側には、電動モータ10の周方向に沿ってティース部33よりも幅広となったフランジ部33aが設けられている。
ティース部33には、集中巻きによりコイル34が巻回されている。コイル34には、図示しないコントローラ等からの駆動電流が供給され、コイル34に駆動電流を供給することで、アーマチュア20は所定の回転数,所定の回転トルクで回転駆動される。コイル34は、図2に示す巻線装置40によってティース部33に巻回される。本体部32におけるティース部33の根元部分(基端部分)には鋭角となった凹所35が形成されている。巻線装置40は、鋭角の凹所35にもコイル34を密に巻回できるようになっている。巻線装置40の詳細構造および動作手順については後述する。
アーマチュア20は、磁性材料により形成された筒状の本体筒21と、本体筒21の軸心を貫通して本体筒21に固定されたアーマチュア軸22と、本体筒21の周囲に固定された断面が略円弧形状の永久磁石23(計6個)とを備えている。各永久磁石23は、本体筒21の周方向に沿ってN極,S極・・・となるよう交互に配置され、電動モータ10は6極9スロットの回転電機となっている。
図2ないし図4に示す巻線装置40は、分割コア31のティース部33にコイル34を巻回する装置である。巻線装置40は、床などの基部FLに固定される支持部41と、巻線装置40の基部FL側に設けられ支持部41に支持される下側駆動ユニット50と、巻線装置40の基部FL側とは反対側(図中上側)に設けられ支持部41に支持される上側駆動ユニット60と、コイル34を供給するワイヤノズル(コイル供給部材)70とを備えている。
下側駆動ユニット50は、分割コア31を巻線装置40に固定するためのクランプ機構51を備えている。クランプ機構51は、分割コア31の本体部32が載置される台座51aを備え、台座51aの両側(図2中左右側)には、本体部32を分割コア31の短手方向両側から挟持する一対のクランプ部材51bが設けられている。台座51aは、巻線装置40の上下方向に移動自在に設けられている。また、各クランプ部材51bは、巻線装置40に対して上下方向に移動不可能に固定された一対の固定軸51cを中心にそれぞれ回動自在に設けられている。
台座51aには、ワイヤノズル70から供給されるコイル34の先端部(端部)を把持し、コイル34の先端部を台座51aに対して固定する一対の把持部(コイル固定部材)51dが設けられている。各把持部51dは、図示しない油圧供給源からの油圧により作動するようになっている。
各クランプ部材51bにはそれぞれ爪部51eが設けられ、各爪部51eの先端部分は、分割コア31における本体部32の凸部32aおよび凹部32bの形状に対応する形状に形成されている。これにより、各爪部51eは本体部32を台座51a上に確実に固定することができる。
下側駆動ユニット50は回転昇降部材52を備えており、回転昇降部材52はクランプ機構51を回転駆動するようになっている。また、回転昇降部材52は、支持部41に昇降自在に設けられた昇降支持部材42に回転自在に支持され、昇降支持部材42とともに昇降するようになっている。回転昇降部材52は、昇降支持部材42に固定された第1サーボモータ(第1駆動源)43によりベルト駆動で回転駆動され、また、支持部41に固定された第2サーボモータ44により昇降駆動される。なお、第2サーボモータ44は、送りネジ駆動で回転昇降部材52を昇降駆動するようになっている。ただし、回転昇降部材52の昇降駆動は、第2サーボモータ44による送りネジ駆動に限らず、油圧シリンダ等を用いた油圧駆動であっても良い。
回転昇降部材52には、各クランプ部材51bを、固定軸51cを中心に揺動させる揺動操作板52aが一体に設けられている。これにより、第2サーボモータ44を回転駆動して回転昇降部材52を上方に移動させることで、台座51aが上昇するとともに各クランプ部材51bが揺動し、各クランプ部材51bの各爪部51eが分割コア31の本体部32を挟持する。
上側駆動ユニット60は、分割コア31のティース部33にコイル34を案内するためのトラバース機構61を備えている。トラバース機構61は、分割コア31のフランジ部33aを上方から押圧し、分割コア31を台座51aに安定して固定するための押圧部材61aを備えている。押圧部材61aの両側には、ティース部33を挟むよう各クランプ部材51bに対して移動可能な一対の案内部材61bが設けられている。押圧部材61aおよび各案内部材61bは、巻線装置40の上下方向に移動自在に設けられている。また、各案内部材61bは、上側駆動ユニット60に対して上下方向に移動不可能に固定された一対の固定軸61cを中心にそれぞれ回動自在に設けられている。
上側駆動ユニット60は回転昇降部材62を備えており、回転昇降部材62は、支持部41に昇降自在に設けられた昇降支持部材45に回転自在に支持されている。昇降支持部材45は、支持部41に固定された第3サーボモータ(第2駆動源)46によりベルト駆動される送りネジ47によって昇降し、これにより上側駆動ユニット60を昇降させるようになっている。ただし、昇降支持部材45の昇降駆動は、第3サーボモータ46による送りネジ駆動に限らず、油圧シリンダ等を用いた油圧駆動であっても良い。
昇降支持部材45には、第4サーボモータ(第2駆動源)48が固定されている。第4サーボモータ48は、回転昇降部材62の内側に設けられた駆動軸62aを送りネジ駆動により上下動させるようになっている。駆動軸62aは、一端側が各案内部材61bに回動自在に連結された一対のリンク部材62bの他端側を上下動させるようになっている。そして、第4サーボモータ48を回転駆動して駆動軸62aを下方に移動させ、各リンク部材62bの他端側を下方に移動させると、各案内部材61bが各固定軸61cを中心に揺動し、各案内部材61bはティース部33を挟むよう各クランプ部材51bに対して移動する。ここで、回転昇降部材62は、駆動軸62aに対して相対回転可能となっている。
各案内部材61bには、ティース部33の所定位置にコイル34を案内するための傾斜面61dが設けられている。各傾斜面61dは、図4に示すように分割コア31のスキュー形状(捻れ形状)に合わせて、各案内部材61bの長手方向(図中左右方向)に沿って傾斜角度が徐々に変化している。これにより、コイル34がスキュー形状のティース部33に精度良く案内される。ただし、本発明においては、スキュー形状の分割コア31に限らず、ストレート形状の分割コアにも対応することができる。この場合、各案内部材に設ける各傾斜面は、各案内部材の長手方向に沿って、一定の角度となるよう設ければ良い。
各傾斜面61dには、巻線装置40によってコイル34を巻回する際に、コイル34が摺接するようになっている。これによりコイル34は、各傾斜面61d上を摺接しつつティース部33に向けて案内され、ティース部33の所定位置に巻回される。ここで、ティース部33に対するコイル34の巻回が進むにつれて、コントローラ(図示せず)は、第3サーボモータ46および第4サーボモータ48を回転駆動し、各案内部材61bの各クランプ部材51bに対する位置制御(移動制御)を実行する。つまり、コイル34のティース部33に対する巻回状態(ターン数等)に応じて、ティース部33に対する各案内部材61bによるコイル34の案内位置を変化させる。
ワイヤノズル70は巻線装置40に対して固定され、分割コア31がワイヤノズル70に対して回転または移動するようになっている。ワイヤノズル70は、図4に示すように、各クランプ部材51bおよび各案内部材61bの長手方向に沿って略水平(傾斜角度略0°)となるよう配置されている。ここで、ワイヤノズル70の傾斜角度を、ワイヤノズル70の先端部分が分割コア31の本体部32におけるティース部33の根元部分、つまり凹所35(図1参照)に向かうよう、図中破線に示すようにα°(略5°)傾斜させて配置しても良い。この場合、各傾斜面61dに沿う角度でワイヤノズル70からコイル34を引き出し易くすることができ、ひいてはワイヤノズル70の先端部分によってコイル34に負荷が掛かることを確実に防止できる。
次に、以上のように形成した巻線装置40の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
図5は図2の巻線装置の動作状態(分割コアセット工程/案内部材セット工程)を説明する説明図を、図6は図2の巻線装置の動作状態(1層目の巻回工程)を説明する説明図を、図7は図2の巻線装置の動作状態(2層目以降の巻回工程)を説明する説明図をそれぞれ表している。
[分割コアセット工程]
図5の符号(1)に示すように、分割コア31の本体部32を、クランプ機構51の台座51a上に載置する。ここで、ティース部33が本体部32に対して垂直に上方を向くように載置する。分割コア31の台座51a上への載置は、作業者の手作業または自動供給装置(図示せず)の動作により行われる。次に、ワイヤノズル70から供給されるコイル34の先端部を、分割コア31の長手方向に沿うよう引き出して、コイル34の先端部を把持部51dにより把持させて固定する。ここで、コイル34のワイヤノズル70からの引き出しは、作業者の手作業または自動供給装置(図示せず)の動作により行われる。
次いで、コントローラにより第2サーボモータ44を一の方向に回転駆動し、下側駆動ユニット50の回転昇降部材52を上昇させる。すると、図5中矢印(2)に示すように、台座51aが上昇し、さらに回転昇降部材52の揺動操作板52aの上昇により各クランプ部材51bが揺動する。これにより、図6に示すように、本体部32の凸部32aおよび凹部32bに各爪部51eがそれぞれ入り込み、本体部32が各爪部51eに挟持されて、分割コア31が台座51a上に固定される。ここで、図5中符号(1),(2)の動作が本発明における分割コアセット工程を構成している。
[案内部材セット工程]
分割コアセット工程を終えた後、コントローラにより第3サーボモータ46を一の方向に回転駆動し、送りネジ47の動作により昇降支持部材45を下降させて、上側駆動ユニット60を下側駆動ユニット50に近接するよう移動させる。すると、各案内部材61bの先端側(図中下側)が分割コア31のフランジ部33aを越えて、ティース部33の両側(図中左右側)の凹所35に近接する位置に配置される。このとき、押圧部材61aはフランジ部33aに当接して分割コア31を台座51aに向けて押圧し、台座51aに対する分割コア31の固定を安定化させている。
次いで、コントローラにより第4サーボモータ48を一の方向に回転駆動し、駆動軸62aを回転昇降部材62に対して下方へ移動させる。すると、図5中矢印(4)に示すように、各リンク部材62bを介して各案内部材61bが揺動し、各案内部材61bはティース部33を挟むよう各クランプ部材51bに対して移動する。これにより、各案内部材61bはティース部33の所定位置に配置される。
各案内部材61bのティース部33に対する所定位置とは、各案内部材61bの先端側とティース部33との間に互いに接触しない程度の所定隙間S(図6参照)を有し、かつ各案内部材61bの先端側と本体部32の凹所35との間にコイル34の線径に略等しい隙間(コイル34が入り込める隙間)が形成される位置である。これにより、各案内部材61bの先端側でティース部33を傷付けることが無く、凹所35にコイル34を巻回することができる。なお、各案内部材61bの各クランプ部材51bに対する位置制御は、例えば、フォトインタラプタ等の位置センサ(図示せず)からの検出信号に基づいて行われる。ここで、図5中符号(3),(4)の動作が本発明における案内部材セット工程を構成している。
[巻回工程]
案内部材セット工程を終えた後、コントローラにより第1サーボモータ43を一の方向に回転駆動し、図6中矢印(5)に示すようにクランプ機構51およびトラバース機構61を回転させる。すると、各クランプ部材51bおよび各案内部材61bがワイヤノズル70(図2参照)に対して回転し、ティース部33の凹所35にコイル34が巻回される。このとき、コイル34はワイヤノズル70から引き出されて、図6中矢印(6)に示すように、案内部材61bの傾斜面61d上を摺接して凹所35に案内される。
その後、コイル34のティース部33への巻回状態(ターン数等)に応じて、コントローラは第3サーボモータ46を他の方向へ回転駆動し、図6中矢印(7)に示すように、トラバース機構61をクランプ機構51に対して上昇させる。ここで、トラバース機構61の上昇ピッチは、コイル34の1ターン毎にコイル34の線径分ずつとなっている。これにより、コイル34を1ターン毎にティース部33に密に巻回することができる。
図7中矢印(8)に示すように、コントローラにより第1サーボモータ43の一の方向への回転駆動を継続しつつ、図7中矢印(9)に示すように、コイル34のティース部33への巻回状態に応じて各案内部材61bを各クランプ部材51bに対して上下方向に相対移動させる。すると、コイル34が図7中矢印(10)に示すようにティース部33に複数層巻回されていく。このとき、コントローラは各案内部材61bの先端側と巻回されたコイル34との間に所定隙間Sを保持するよう、第4サーボモータ48を回転駆動する。
その後、ティース部33にコイル34を所定のターン数巻回して、ティース部33に対するコイル34の巻回作業が終了する。そして、コントローラにより第1サーボモータ43を停止するとともに、第2サーボモータ44,第3サーボモータ46および第4サーボモータ48を、上述した手順と逆の手順でそれぞれ他の方向に回転駆動し、巻線装置40を初期状態(図5参照)に復帰させる。これにより、完成した分割コア31を巻線装置40から取り除くことができる。なお、巻線装置40から完成した分割コア31を取り除くには、作業者の手作業または自動取り外し装置(図示せず)の動作により行われる。ここで、図6中符号(5),(6),(7)および図7中符号(8),(9),(10)の動作が本発明における巻回工程を構成している。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、案内部材セット工程において、ティース部33の所定位置にコイル34を案内する傾斜面61dを備えた案内部材61bを、ティース部33を挟むようクランプ部材51bに対して移動させ、巻回工程において、クランプ部材51bおよび案内部材61bを、ワイヤノズル70に対して回転させ、かつ案内部材61bをクランプ部材51bに対して移動させる。したがって、案内部材61bによりティース部33の所定位置にコイル34を案内できるので、分割コア31の本体部32におけるティース部33の根元部分、つまり凹所35にもコイル34を密に巻回することができる。これにより、従前と同じ仕様の電動モータと比較した場合には、電動モータの効率を向上させることができ、ひいては電動モータをより小型化することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、巻回工程で、ティース部33に巻回されるコイル34と案内部材61bとの間に所定隙間Sを形成するよう、コイル34の巻回状態に応じて案内部材61bを前記クランプ部材51bに対して移動させるので、案内部材61bの移動によるコイル34の損傷を確実に防止することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、回転電機として6極9スロットの電動モータ10とし、これをパワーステアリング装置等の駆動源に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、他の極数,スロット数で、かつ他の用途の回転電機、例えば、オルタネータ(発電機)等にも適用することができる。
10 電動モータ(回転電機)
11 ケーシング
20 アーマチュア
21 本体筒
22 アーマチュア軸
23 永久磁石
30 ステータコア
31 分割コア
32 本体部
32a 凸部
32b 凹部
33 ティース部
33a フランジ部
34 コイル
35 凹所
40 巻線装置
41 支持部
42 昇降支持部材
43 第1サーボモータ(第1駆動源)
44 第2サーボモータ
45 昇降支持部材
46 第3サーボモータ(第2駆動源)
47 送りネジ
48 第4サーボモータ(第2駆動源)
50 下側駆動ユニット
51 クランプ機構
51a 台座
51b クランプ部材
51c 固定軸
51d 把持部(コイル固定部材)
51e 爪部
52 回転昇降部材
52a 揺動操作板
60 上側駆動ユニット
61 トラバース機構
61a 押圧部材
61b 案内部材
61c 固定軸
61d 傾斜面
62 回転昇降部材
62a 駆動軸
62b リンク部材
70 ワイヤノズル(コイル供給部材)
FL 基部
S 所定隙間

Claims (4)

  1. 回転電機の周方向に沿って複数並んで設けられ、本体部とティース部とを備えた分割コアに、コイルを巻回する分割コアの巻線方法であって、
    前記本体部を台座に載置し、コイル供給部材から供給される前記コイルの端部をコイル固定部材に固定し、クランプ部材により前記本体部を挟持する分割コアセット工程と、
    前記ティース部の所定位置に前記コイルを案内する傾斜面を備えた案内部材を、前記ティース部を挟むよう前記クランプ部材に対して移動させる案内部材セット工程と、
    前記クランプ部材および前記案内部材を前記コイル供給部材に対して回転させ、かつ前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させ、前記コイルを前記ティース部に巻回する巻回工程とを備えることを特徴とする分割コアの巻線方法。
  2. 請求項1記載の分割コアの巻線方法において、前記巻回工程で、前記ティース部に巻回される前記コイルと前記案内部材との間に所定隙間を形成するよう、前記コイルの巻回状態に応じて前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させることを特徴とする分割コアの巻線方法。
  3. 回転電機の周方向に沿って複数並んで設けられ、本体部とティース部とを備えた分割コアに、コイルを巻回する分割コアの巻線装置であって、
    前記本体部が載置される台座と、
    前記本体部を挟持して前記分割コアを前記台座に固定するクランプ部材と、
    前記コイルを供給するコイル供給部材と、
    前記コイルの端部を固定するコイル固定部材と、
    前記ティース部材の所定位置に前記コイルを案内する傾斜面を有し、前記ティース部を挟むよう前記クランプ部材に対して移動可能な案内部材と、
    前記クランプ部材および前記案内部材を前記コイル供給部材に対して回転させる第1駆動源と、
    前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させる第2駆動源とを備えることを特徴とする分割コアの巻線装置。
  4. 請求項3記載の分割コアの巻線装置において、前記第2駆動源は、前記ティース部に巻回される前記コイルと前記案内部材との間に所定隙間を形成するよう、前記コイルの巻回状態に応じて前記案内部材を前記クランプ部材に対して移動させることを特徴とする分割コアの巻線装置。
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