JP5495378B2 - 排ガス用配管のパージ方法及びパージ装置 - Google Patents

排ガス用配管のパージ方法及びパージ装置 Download PDF

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Description

本発明は、蓄熱式バーナ加熱炉における排ガス用配管のパージ方法及びパージ装置に関する。
従来、例えば鋼板等の加熱のために蓄熱式バーナ加熱炉(以下、単に「加熱炉」ともいう。)が使用されている。蓄熱式バーナ加熱炉は、図4に示すように、燃焼用空気(燃焼空気)を供給する燃焼空気用配管10と燃焼後に生じた排ガスを排出する排ガス用配管11が接続された蓄熱手段12をそれぞれ設けた複数のバーナ13を有し、対となるバーナ13が交互に稼働するように構成されている。
燃焼空気用配管10及び排ガス用配管11は、燃焼空気用配管10の下流側と排ガス用配管11の上流側が、燃焼用空気及び排ガスのいずれも流すことが可能な共有管部14となって、蓄熱手段12に接続されている。蓄熱手段12は、燃焼空気用配管10及び排ガス用配管11の共有管部14が接続される蓄熱室15と、この蓄熱室15内に充填され、排ガスの顕熱によって加熱される蓄熱体16とを有している。
蓄熱式バーナ加熱炉に設けられた複数のバーナ13は、少なくも一対のバーナが含まれるように複数のゾーンZ(区画)に区分して配置されている。あるゾーンZ内に配置された各バーナ13の燃焼空気用配管10は、そのゾーンZ内のゾーンヘッダー管17を介して燃焼空気用供給管18に接続され、各ゾーンZ毎に設けられた燃焼空気用供給管18が燃焼空気用本管19にそれぞれ接続されている。この燃焼空気用本管19の上流側には、燃焼空気用本管19に燃焼用空気を供給するための燃焼空気用ファン20が配置されている。
各燃焼空気用配管10には、バーナ13への燃焼用空気の供給及び停止を行う燃焼空気用切替弁21が設けられている。また、燃焼空気用供給管18には、上流側から下流側へかけて、管内の流量を測定するためのオリフィス22と、流量を調節する燃焼空気用流量調節弁23が順次設けられている。
一方、ゾーンZ内に配置された各バーナ13の排ガス用配管11は、そのゾーンZ内のゾーンヘッダー管24を介して排ガス用搬送管25に接続され、ゾーンZ毎に設けられた排ガス用搬送管25が排ガス用本管26にそれぞれ接続されている。この排ガス用本管26の下流側には、排ガス用本管26から排ガスを排出するための誘引送風機(IDF)27と、所定の処理を行った後の排ガスを大気へ放散するための煙突(図示せず)とが設けられている。
なお、各排ガス用配管11には、各バーナ13で発生する排ガスの排出及び停止を行う排ガス用切替弁28が設けられている。また、排ガス用搬送管25には、上流側から下流側へかけて、管内の流量を測定するためのオリフィス29と、流量を調節する排ガス用流量調節弁30が順次設けられている。
以上の構成において、対となるバーナの一方のバーナ13による燃焼時においては、燃焼空気用ファン20によって燃焼空気用本管19へ流入した燃焼用空気を、燃焼空気用供給管18及び燃焼空気用配管10を介し、蓄熱体16を通過させてバーナ13へ供給する。このとき、燃焼空気用切替弁21は開状態、排ガス用切替弁28は閉状態となっている。
一方、対となるバーナの他方の蓄熱時のバーナ13では、誘引送風機27によって蓄熱室15内の排ガスを、排ガス用配管11及び排ガス搬送管25を介して排ガス用本管26へ搬送し、煙突から大気へ放散する。このとき、排ガス用切替弁28は開状態、燃焼空気用切替弁21は閉状態となっている。
このような蓄熱式バーナ加熱炉の操業において、間引き運転により間引きの対象となる対となるバーナ13を停止させた場合、この停止したバーナ13の燃焼空気用配管10の燃焼空気用切替弁21及び排ガス用配管11の排ガス用切替弁28が閉状態になる。しかし、排ガスを煙突へ誘引するために用いる誘引送風機27は起動しているため、排ガス用切替弁28より下流側にある排ガス用配管11に負圧が作用する。通常は、排ガス用切替弁28に約1%程度のリーク(漏出)があるため、その影響でバーナ13の排ガスが排ガス用配管11に流れ込み、温度が下がると結露し、その程度が激しい場合は腐食につながる。また、排ガス用切替弁28のリーク量はわずかのため、排ガス用配管11、ゾーンヘッダー管24及び排ガス用搬送管25から誘引送風機27で吸い出される排ガスの量もわずかとなり、排ガスが長時間滞留した場合には温度が下がって結露温度以下になることもある。とくに、加熱炉に使用する加熱燃料として、例えば、COG(石炭乾留時に生成するコークス炉ガス)等のように、硫黄(S)分を含むガスを使用した場合、結露によって生成する硫酸により、排ガス用配管11などの腐食が発生する。
このような排ガス用配管の腐食を防止するために、排ガス用配管内の排ガスを燃焼用空気でパージする方法が特許文献1に開示されている。この特許文献1のパージ方法を図4を参照して説明する。
特許文献1のパージ方法では、間引きの対象となる対となるバーナ13の燃焼を停止した後、燃焼空気用切替弁21及び排ガス用切替弁28を開状態にする。そして、燃焼空気用本管19から供給される燃焼用空気を、燃焼空気用供給管18、ゾーンヘッダー管17及び燃焼空気用配管10を介して排ガス用配管11へ流し、この排ガス用配管11内の排ガスを下流側へ押し流す。これにより、排ガス用配管11内の排ガスを燃焼用空気でパージできる。
ところで、蓄熱式バーナ加熱炉の操業において、バーナの燃焼を停止する形態としては、(1)バーナ対単位で停止する、(2)ゾーン単位で停止する、(3)全ゾーンで停止する、の3パターンがある。ところが、バーナの燃焼をゾーン単位で停止した場合、上述の特許文献1の方法でパージを行うと、ゾーン単位のパージに使用した燃焼用空気が排ガス用搬送管25より排ガス用本管26に直接流れ込む。一方、排ガス用本管26には、稼働中の他のゾーンからの排ガスが充満している。したがって、パージに使用する燃焼用空気の温度、流量によっては、排ガス用本管26内の温度が排ガスの露点以下に低下して排ガスが結露し、排ガス用本管26に腐食が発生する可能性がある。なお、通常、排ガスの温度は約100〜200℃、燃焼用空気の温度は室温であるから、燃焼用空気が排ガス用本管26に直接流れ込むと、排ガス用本管26内の排ガスは冷却され、排ガス用本管26内の温度が低下する。
特開2005−272995号公報
本発明が解決しようとする課題は、蓄熱式バーナ加熱炉の排ガスの排気系統を燃焼用空気によってゾーン単位でパージする際に、排ガスが集約される排ガス用本管で排ガスが結露することを防止できるパージ方法及びパージ装置を提供することにある。
本発明のパージ方法は、燃焼用空気を供給する燃焼空気用配管と燃焼後に生じた排ガスを排出する排ガス用配管が接続された蓄熱手段をそれぞれ設けた複数のバーナを、少なくとも一対のバーナが含まれるように複数のゾーンに区分して配置し、対をなすバーナが交互に稼働し、各バーナからの排ガスを排出する排ガス用配管がゾーン毎に設けた排ガス用搬送管に集約され、各ゾーンの排ガス用搬送管が排ガス用本管に集約される蓄熱式バーナ加熱炉において、少なくとも一つのゾーンが稼働している状態で、残りのゾーンのうち、少なくとも一つのゾーン内のすべてのバーナを停止したときに、排ガス用配管及び排ガス用搬送管内の排ガスを燃焼用空気でパージする排ガス用配管のパージ方法であって、停止したゾーン内の各バーナの燃焼空気用配管に設けた燃焼空気用切替弁、及び停止したゾーン内の各バーナの排ガス用配管に設けた排ガス用切替弁を開状態にし、燃焼用空気を燃焼空気用配管から排ガス用配管へ流し、排ガス用搬送管、排ガス用本管の順に送ることによって、排ガス用配管及び排ガス用搬送管内の排ガスを燃焼用空気でパージし、このパージ中に排ガス用本管内の温度を計測し、その温度が排ガスの露点を下回らないように、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を調節することを特徴とするものである。
また、本発明のパージ装置は、燃焼用空気を供給する燃焼空気用配管と燃焼後に生じた排ガスを排出する排ガス用配管が接続された蓄熱手段をそれぞれ設けた複数のバーナを、少なくとも一対のバーナが含まれるように複数のゾーンに区分して配置し、対をなすバーナが交互に稼働し、各バーナからの排ガスを排出する排ガス用配管がゾーン毎に設けた排ガス用搬送管に集約され、各ゾーンの排ガス用搬送管が排ガス用本管に集約される蓄熱式バーナ加熱炉において、排ガス用配管及び排ガス用搬送管内の排ガスを燃焼用空気でパージする排ガス用配管のパージ装置であって、各バーナの燃焼空気用配管に設けた燃焼空気用切替弁、及び各バーナの排ガス用配管に設けた排ガス用切替弁の開閉を制御する弁制御手段と、排ガス用本管内の温度を計測する温度計と、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を調節する流量調節手段と、を備え、少なくとも一つのゾーンが稼働している状態で、残りのゾーンのうち、少なくとも一つのゾーン内のすべてのバーナを停止したときに、前記弁制御手段が、停止したゾーン内の各バーナの燃焼空気用配管に設けた燃焼空気用切替弁、及び停止したゾーン内の各バーナの排ガス用配管に設けた排ガス用切替弁を開状態にし、前記流量調節手段が、前記温度計によって計測した温度が排ガスの露点を下回らないように、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を調節することを特徴とするものである。
本発明において排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量の調節は、具体的には排ガス用本管内の温度が、排ガスの露点に規定値を加えた温度以下になったら、パージのための燃焼用空気の流量を減少させるようにし、これによって排ガス用本管内の温度が排ガスの露点を下回らないようにすることができる。
本発明では、パージ中に排ガス用本管内の温度を計測し、その温度が排ガスの露点を下回らないように、パージのための燃焼用空気の流量を調節するので、排ガス用本管で排ガスが結露することを防止でき、排ガスの結露によって排ガス用本管に腐食が発生することを防止できる。
本発明のパージ方法を実施するための本発明のパージ装置の要部を示す構成図である。 本発明のパージ方法における排ガス本管内の温度Tpv、流量調節手段の出力値(L)、排ガス用流量調節弁及び燃焼空気用流量調節弁の弁開度、並びにパージ流量(燃焼用空気の流量)の経時変化を概念的に示す。 従来のパージ方法における排ガス本管内の温度Tpv、排ガス用流量調節弁及び燃焼空気用流量調節弁の弁開度、並びにパージ流量(燃焼用空気の流量)の経時変化を概念的に示す。 従来の蓄熱式バーナ加熱炉の構成を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のパージ方法を実施するための本発明のパージ装置の要部を示す構成図である。本発明は、図4で説明した従来の蓄熱式バーナ加熱炉に、図1に示す構成を付加することによって実施可能である。
図1を参照して本発明で付加する構成を説明する。図1に示すように、排ガス本管26に温度計31を設け、この温度計31によって排ガス本管26内の温度を計測する。そして、流量調節手段32を設け、この流量調節手段32によって温度計31で計測した排ガス本管26内の温度が排ガスの露点を下回らないようにパージのための燃焼用空気の流量を調節する。なお、温度計31のセンサ部の設置位置は、例えば排ガス本管26内又は排ガス本管の鉄皮とすることができるが、排ガス本管26内の温度をある程度の精度で計測できれば、その設置位置は限定されない。
以下、図1及び図4を参照して本発明のパージ方法を説明する。本発明のパージ方法は、ゾーン単位でバーナを停止した場合におけるパージ方法である。すなわち、図4に示す複数のゾーンZのうち少なくとも一つのゾーンZが稼働している状態で、残りのゾーンZのうち、少なくとも一つのゾーンZ内のすべてのバーナを停止したときに行うパージ方法である。
本発明のパージ方法では、停止対象となるゾーン内のすべてのバーナ13の燃焼を停止した後、当該ゾーン内の燃焼空気用供給管18に設けた燃焼空気用流量調節弁23に付随する空気設定切替器33と当該ゾーン内の排ガス用搬送管25に設けた排ガス用流量調節弁30に付随する排ガス設定切替器34をそれぞれ燃焼モード(A)からパージモード(B)に切り替える。燃焼モード(A)では、空気流量制御器35が、空気流量設定器36の設定流量とオリフィス22で計測した実際の流量とを比較して設定流量となるように燃焼空気用流量調節弁23の開度を調節するとともに、排ガス流量制御器37が、排ガス流量設定器38の設定流量とオリフィス29で計測した実際の流量とを比較して設定流量となるように排ガス用流量調節弁30の開度を調節するが、パージモード(B)では、後述するように流量調節手段32が燃焼空気用流量調節弁23及び排ガス用流量調節弁30の開度を調節する。
次に、燃焼空気用切替弁21及び排ガス用切替弁28を開状態にする。なお、これらの弁の開閉は、周知の弁制御手段(図示せず)によって行うことができる。そして、燃焼空気用本管19から供給される燃焼用空気を、燃焼空気用供給管18、ゾーンヘッダー管17及び燃焼空気用配管10を介して排ガス用配管11へ流し、ゾーンヘッダー管24、排ガス用搬送管25、排ガス用本管26の順に送ることによって、排ガス用配管11、ゾーンヘッダー管24及び排ガス用搬送管25内の排ガスを燃焼用空気でパージする。
本発明では、このパージ中に温度計31で計測した排ガス本管26内の温度Tpvが排ガスの露点を下回らないように、パージのための燃焼用空気の流量を調節する。この燃焼用空気の流量調節は流量調節手段32によって行う。流量調節手段32には、予め、排ガスの露点に規定値(α)を加えた温度、すなわち結露防止下限温度Tsvが設定されている。αはいわば余裕代であって、具体的な数値は限定されないが、例えば20〜30℃である。
流量調節手段32は、排ガス本管26内の温度Tpvを結露防止下限温度Tsvと比較し、Tpv>Tsvの場合は出力値(L)として1を出力し、Tpv≦Tsvの場合は出力値(L)として1未満の数値を出力する。流量調節手段32からの出力値(L)は積演算器39に入力される。積演算器39には、予め、パージ時における排ガス用流量調節弁30の規定開度(標準開度)(K)が入力されており、積演算器39はこの規定開度(K)と流量調節手段32の出力値(L)との積演算を行い、その演算値により排ガス用流量調節弁30の開度が設定される。
流量調節手段32の出力値(L)は、燃焼空気用流量調節弁23側の積演算器40にも入力される。積演算器40には、予め、パージ時における燃焼空気用流量調節弁23の規定開度(標準開度)(J)が入力されており、積演算器40はこの規定開度(J)と流量調節手段32の出力値(L)との積演算を行い、その演算値により燃焼空気用流量調節弁23の開度が設定される。
このように、排ガス本管26内の温度Tpvが結露防止下限温度Tsvを上回っている(Tpv>Tsv)の場合、流量調節手段32は出力値(L)として1を出力するので、積演算器39,40を介して出力される排ガス用流量調節弁30及び燃焼空気用流量調節弁23の開度設定値は規定開度のままとなり、標準的な流量でパージが行われる。一方、排ガス本管26内の温度Tpvが結露防止下限温度Tsv以下(Tpv≦Tsv)になると、流量調節手段32は出力値(L)として1未満の数値を出力するので、積演算器39,40を介して出力される排ガス用流量調節弁30及び燃焼空気用流量調節弁23の開度設定値は規定開度より小さくなり、パージのための燃焼用空気の流量が減少する。これにより、排ガス本管26内の温度Tpvの低下が抑えられ、温度Tpvが排ガスの露点を下回らないようにすることができる。
この本発明のパージ方法における排ガス本管26内の温度Tpv、流量調節手段32の出力値(L)、排ガス用流量調節弁30及び燃焼空気用流量調節弁23の弁開度、並びにパージ流量(燃焼用空気の流量)の経時変化を図2に概念的に示す。図2に示すように、排ガス本管26内の温度Tpvが結露防止下限温度Tsv以下(Tpv≦Tsv)になると、流量調節手段32は出力値(L)が減少し、これに伴い排ガス用流量調節弁30及び燃焼空気用流量調節弁23の弁開度が減少してパージ流量が減少する。そうすると、排ガス本管26内の温度Tpvの低下が緩やかになり、この温度Tpvが排ガスの露点を下回らないようにすることができる。なお、流量調節手段32の出力値(L)は、図2に示すように、その変化が急激にならないようにPID制御等によって緩やかに変化させることができる。
一方、図3には、従来のパージ方法における排ガス本管26内の温度Tpv、排ガス用流量調節弁30及び燃焼空気用流量調節弁23の弁開度、並びにパージ流量(燃焼用空気の流量)の経時変化を概念的に示す。従来のパージ方法では、排ガス本管26内の温度Tpvに関係なく、排ガス用流量調節弁30及び燃焼空気用流量調節弁23の弁開度は一定(規定開度)とするため、パージ流量も一定である。そうすると、排ガス本管26内の温度Tpvは低下し続け、排ガスの露点を下回ることがある。排ガス本管26内の温度Tpvが排ガスの露点を下回ると、その間(図3中の矢印の間)は、結露が発生する可能性がある。
ここで、本発明においてパージに使用する燃焼空気量Vsv(Nm)は、パージするゾーンの排ガス用配管11、ゾーンヘッダー管24及び排ガス用搬送管25の容積の総計をVe(m)としたとき、Vsv=Ve×nとなるようにする。ここで、nは係数であって通常は4〜7の範囲で設定される。nが4未満ではパージが不十分となり、7を超えるとパージの効果が飽和するので意味がない。
本発明では上述のとおり、パージに使用する燃焼空気量は経時的に変化するので、パージ時間の計測によってパージに使用した燃焼空気量が上記のVsv(Nm)に到達したかどうかを判断するのは困難である。そこで、図1に示すように積算流量計41を設け、この積算流量計41による積算流量が、上記のVsv(Nm)に到達したらパージを終了するようにすることができる。なお、図1の積算流量計41は、排ガス用搬送管25に設けたオリフィス29からの信号により流量を積算しているが、その設置位置はこれには限定されず、例えば、燃焼空気用供給管18に設けたオリフィス22に接続するようにしてもよい。要するに、ゾーン単位で、パージに使用する燃焼空気量を積算できればよい。複数のゾーンを同時にパージする場合には、それぞれのゾーンに設けた積算流量計によって、それぞれパージの終了時点を決定すればよい。
10 燃焼空気用配管
11 排ガス用配管
12 蓄熱手段
13 バーナ
14 共有管部
15 蓄熱室
16 蓄熱体
17 ゾーンヘッダー管
18 燃焼空気用供給管
19 燃焼空気用本管
20 燃焼空気用ファン
21 燃焼空気用切替弁
22 オリフィス
23 燃焼空気用流量調節弁
24 ゾーンヘッダー管
25 排ガス用搬送管
26 排ガス用本管
27 誘引送風機
28 排ガス用切替弁
29 オリフィス
30 排ガス用流量調節弁
31 温度計
32 流量調節手段
33 空気設定切替器
34 排ガス設定切替器
35 空気流量制御器
36 空気流量設定器
37 排ガス流量制御器
38 排ガス流量設定器
39 積演算器
40 積演算器
41 積算流量計

Claims (4)

  1. 燃焼用空気を供給する燃焼空気用配管と燃焼後に生じた排ガスを排出する排ガス用配管が接続された蓄熱手段をそれぞれ設けた複数のバーナを、少なくとも一対のバーナが含まれるように複数のゾーンに区分して配置し、対をなすバーナが交互に稼働し、各バーナからの排ガスを排出する排ガス用配管がゾーン毎に設けた排ガス用搬送管に集約され、各ゾーンの排ガス用搬送管が排ガス用本管に集約される蓄熱式バーナ加熱炉において、少なくとも一つのゾーンが稼働している状態で、残りのゾーンのうち、少なくとも一つのゾーン内のすべてのバーナを停止したときに、排ガス用配管及び排ガス用搬送管内の排ガスを燃焼用空気でパージする排ガス用配管のパージ方法であって、
    停止したゾーン内の各バーナの燃焼空気用配管に設けた燃焼空気用切替弁、及び停止したゾーン内の各バーナの排ガス用配管に設けた排ガス用切替弁を開状態にし、燃焼用空気を燃焼空気用配管から排ガス用配管へ流し、排ガス用搬送管、排ガス用本管の順に送ることによって、排ガス用配管及び排ガス用搬送管内の排ガスを燃焼用空気でパージし、
    このパージ中に排ガス用本管内の温度を計測し、その温度が排ガスの露点を下回らないように、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を調節する排ガス用配管のパージ方法。
  2. 排ガス用本管内の温度が、排ガスの露点に規定値を加えた温度以下になったら、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を減少させて、排ガス用本管内の温度が排ガスの露点を下回らないようにする請求項1に記載の排ガス用配管のパージ方法。
  3. 燃焼用空気を供給する燃焼空気用配管と燃焼後に生じた排ガスを排出する排ガス用配管が接続された蓄熱手段をそれぞれ設けた複数のバーナを、少なくとも一対のバーナが含まれるように複数のゾーンに区分して配置し、対をなすバーナが交互に稼働し、各バーナからの排ガスを排出する排ガス用配管がゾーン毎に設けた排ガス用搬送管に集約され、各ゾーンの排ガス用搬送管が排ガス用本管に集約される蓄熱式バーナ加熱炉において、排ガス用配管及び排ガス用搬送管内の排ガスを燃焼用空気でパージする排ガス用配管のパージ装置であって、
    各バーナの燃焼空気用配管に設けた燃焼空気用切替弁、及び各バーナの排ガス用配管に設けた排ガス用切替弁の開閉を制御する弁制御手段と、
    排ガス用本管内の温度を計測する温度計と、
    排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を調節する流量調節手段と、を備え、
    少なくとも一つのゾーンが稼働している状態で、残りのゾーンのうち、少なくとも一つのゾーン内のすべてのバーナを停止したときに、前記弁制御手段が、停止したゾーン内の各バーナの燃焼空気用配管に設けた燃焼空気用切替弁、及び停止したゾーン内の各バーナの排ガス用配管に設けた排ガス用切替弁を開状態にし、前記流量調節手段が、前記温度計によって計測した温度が排ガスの露点を下回らないように、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を調節する排ガス用配管のパージ装置。
  4. 前記流量調節手段が、排ガス用本管内の温度が排ガスの露点に規定値を加えた温度以下になったら、排ガス用配管及び排ガス用搬送管をパージするための燃焼用空気の流量を減少させて、排ガス用本管内の温度が排ガスの露点を下回らないようにする請求項3に記載の排ガス用配管のパージ装置。
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