JP5494587B2 - テレスコピックステアリング装置 - Google Patents
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Description
又、前記可動側ブラケット22は、前記アウタコラム13、13aとは別体に設け、このアウタコラム13、13aの一部に溶接して一体的に結合固定している。
尚、本発明に関連する技術を記載した刊行物として、特許文献3がある。
このうちのステアリングコラムは、アウタコラムとインナコラムとを伸縮可能に組み合わせて成る。このうちのアウタコラムは、少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とした筒状であり、内周面に前記インナコラムを支持する為の支持部を有する。又、前記インナコラムは、前記アウタコラムの内径側且つ前方に配置され、このアウタコラムの支持部により、このアウタコラムに対する軸方向の相対変位を可能に嵌合支持されている。
又、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持され、このステアリングコラムの後端開口部よりも後方に突出した後端部にステアリングホイールを装着する。
又、前記固定側ブラケットは、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で固定の部分に設けられた、左右1対の支持板部を有する。
又、前記可動側ブラケットは、前記ステアリングコラムを構成するアウタコラムの一部に設けられており、前記1対の支持板部に挟持される1対の被挟持部を有する。
又、前記杆状部材は、前記両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔と、前記両被挟持部に形成した軸方向に長い長孔であり、その軸方向に関する長さ寸法が、前記両支持板部の軸方向に関する長さ寸法よりも小さいコラム側通孔とを挿通した状態で、幅方向に配設している。そして、前記調節レバーの回動に伴って、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する。
又、前記調節レバーは、前記杆状部材の基端部に設けており、回動に伴って前記間隔を拡縮させる。
又、前記アウタコラムの支持部と前記インナコラムの外周面とを、円周方向3箇所以上で当接させる。
又、前記可動側ブラケットを、前記アウタコラムと一体にハイドロフォーム工法により膨出成形する。
又、前記可動側ブラケットが、前記両被挟持部と、これら両被挟持部同士を幅方向に関して連続する底部とを備える。
又、この底部の幅方向中間部に、軸方向に長い、前端縁及び後端縁が閉じた長孔が形成されており、この長孔の後端縁の軸方向に関する位置が、前記コラム側通孔の後端縁よりも後方に位置している。
又、前記可動側ブラケットの両被挟持板部の幅方向外側面のうちの、前記コラム側通孔の軸方向両端部の上方と下方との少なくとも一方の部分のみに、これら両幅方向外側面から幅方向外方に突出し、前記両支持板部の内側面と幅方向に対向した状態で1対の凸部を設けている。
更に、前記両支持板部のうち、これら両凸部と幅方向に対向する部分が平板状である。
図1〜4は、本発明に関連する参考例の第1例を示している。本参考例を含め、本発明のテレスコピックステアリング装置の特徴は、ステアリングコラムを構成するアウタコラムの構造を工夫した点にある。尚、本発明は、ステアリングホイール1(図9参照)の前後位置を調節する為のテレスコピック機構に加えて、前記図9〜11に示した構造と同様に、上下位置を調節する為のチルト機構を備えた構造に適用する事もできる。又、本発明の特徴部分以外の構造、及びテレスコピックステアリング装置の構造及び操作方法等は、前記図9〜11に示した構造を含め、従来から知られているテレスコピックステアリング装置とほぼ同様であるから、従来と同様に構成する部分に就いては、図示並びに説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本参考例の特徴部分を中心に説明する。
このうちのステアリングコラム6aは、前記図9〜11に示した構造と同様に、アウタコラム13dを前記ステアリングホイール1側のアッパコラムとし、インナコラム14cをこのステアリングホイール1から遠い側のロアコラムとしている。
本参考例の場合、前記可動側ブラケット部22bは、前記アウタコラム13dの前端部から上方に突出する状態で設けられており、固定側ブラケット12bを構成する1対の支持板部28、28に挟持され、幅方向に関する拡縮が可能な1対の被挟持板部25a、25aと、底部29とを備える。
このうちの前記図1(a)に示す長孔32の軸方向に関する寸法は、前記各コラム側通孔30、30の軸方向に関する寸法よりも大きい。即ち、前記長孔32は、軸方向に関して、前記底部29の前記各コラム側通孔30、30の軸方向前端とほぼ同じ位置から、この底部29の軸方向後端と前記アウタコラム13dの外周面とを連続する連続部33を介して、このアウタコラム13dの外周面まで形成されている。
一方。前記図1(b)に示す長孔32aは、その軸方向に関する位置を、前記各コラム側通孔30、30とほぼ一致させている。何れにしても、これら両長孔32、32aは、前端縁、及び後端縁が開口しない状態で形成している。
尚、前記可動側ブラケット22bを、前記アウタコラム13dと一体に成形する方法は、ハイドロフォーム工法に限らず、プレス加工、バルジ加工、真空成形、エアブロー成形、爆発成形等の膨出成形、或いはアルミダイカスト工法でも良い。又、可動側ブラケットを、アウタコラムとは別部材として設け、溶接、或はねじ止め等で結合固定する構造とする事もできる。
すると、前記両支持板部28、28の内側面同士の間隔が弾性的に拡がって、これら両支持板部28、28の内側面と前記可動側ブラケット22bの両被挟持部25a、25aの外側面(前記凸部31の外側面)との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。これに伴って、前記アウタコラム13dの支持部26と前記インナコラム14cの外周面との嵌合部の面圧が低下乃至は喪失し、前記アウタコラム13dとこのインナコラム14cとが軸方向(前後方向)に関して相対変位可能な状態になる。その結果、前記ステアリングホイール1の前後方向の位置調節が可能になる。
図5〜7は、本発明に関連する参考例の第2例を示している。本参考例のテレスコピックステアリング装置を構成する可動側ブラケット22cは、アウタコラム13eの前端部から下方に突出する状態で設けられている。この様な可動側ブラケット22cは、前記図1〜4に示した参考例の第1例の可動側ブラケット22bと、径方向(上下方向)に関してほぼ対称な構造を有しており、左右1対の被挟持板部25b、25bと、底部29aとから成る。
又、前記各コラム側通孔30、30の軸方向中央の上方位置には、前記両被挟持部25b、25bの幅方向外側面から幅方向外方に突出した状態で凸部31c、31cを設けている。
図8は本発明の実施の形態の1例を示している。この図8に示す構造の場合、可動側ブラケット22dのコラム側通孔30の軸方向両端部の下方に1対の凸部31d、31eを形成している。尚、これら各凸部31d、31eの位置に関しては、前記コラム側通孔30の軸方向両端部の上方のみに設ける構造、又は、下方及び上方に設ける事もできる。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11 枢軸
12、12a、12b 固定側ブラケット
13、13a、13b、13c、13d、13e アウタコラム
14、14a、14b、14c インナコラム
15 アウタチューブ
16 インナシャフト
17 電動モータ
18 調節レバー
19、19a 杆状部材
20 カム装置
21 カム部材
22、22a、22b、22c 可動側ブラケット
23、23a 隆起部
24 支持爪部
25、25a、25b 被挟持部
26、26a 支持部
27 凹部
28 支持板部
29、29a 底部
30 コラム側通孔
31、31a、31b、31c、31d、31e 凸部
32、32a、32b、32c 長孔
33 連続部
34 抑えナット
35 頭部
Claims (3)
- 伸縮可能なステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、車体側に固定される固定側ブラケットと、可動側ブラケットと、杆状部材と、調節レバーとを備え、
このうちのステアリングコラムは、少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とした筒状のアウタコラムと、このアウタコラムの内径側且つ前方に配置され、このアウタコラムの内周面に形成された支持部によりこのアウタコラムに対する軸方向の相対変位を可能に嵌合支持された筒状のインナコラムとを伸縮可能に組み合わせて成り、
前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持され、このステアリングコラムの後端開口部よりも後方に突出した後端部にステアリングホイールが装着されており、
前記固定側ブラケットは、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で固定の部分に設けられた1対の支持板部を有しており、
前記可動側ブラケットは、前記アウタコラムの一部に設けられており、前記1対の支持板部に挟持される1対の被挟持部を有しており、
前記杆状部材は、これら両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔、及び、前記両被挟持部に形成した軸方向に長い長孔であり、その軸方向に関する長さ寸法が、前記両支持板部の軸方向に関する長さ寸法よりも小さいコラム側通孔を挿通した状態で幅方向に配設され、前記両支持板部の互いに対向する1対の面同士の間隔を拡縮する為のものであり、
前記調節レバーは、前記杆状部材の基端部に設けられ、回動に伴って前記1対の面同士の間隔を拡縮させる為のものであるテレスコピックステアリング装置に於いて、
前記インナコラムを支持する為の支持部を含めたアウタコラムが、ハイドロフォーム工法により中空管を径方向外方に膨らませて成形したものであり、
前記アウタコラムの支持部と前記インナコラムの外周面とが、円周方向3箇所以上で当接しており、
前記可動側ブラケットが、前記アウタコラムと一体にハイドロフォーム工法により膨出成形したものであり、前記両被挟持部と、これら両被挟持部同士を幅方向に関して連続する底部とを備え、この底部の幅方向中間部に、軸方向に長い、前端縁及び後端縁が閉じた長孔が形成されており、この長孔の後端縁の軸方向に関する位置が、前記コラム側通孔の後端縁よりも後方に位置しており、
前記可動側ブラケットの両被挟持板部の幅方向外側面のうちの、前記コラム側通孔の軸方向両端部の上方と下方との少なくとも一方の部分のみに、これら両幅方向外側面から幅方向外方に突出し、前記両支持板部の内側面と幅方向に関して対向した状態で1対の凸部を設けており、
前記両支持板部のうち、これら両凸部と幅方向に対向する部分が平板状である事を特徴とするテレスコピックステアリング装置。 - 前記アウタコラムの支持部と前記インナコラムの外周面とが、円周方向3箇所でのみ当接している、請求項1に記載したテレスコピックステアリング装置。
- 前記アウタコラムの支持部の内周面に、切削、又はプレスによる仕上加工を施している、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したテレスコピックステアリング装置。
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