以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第一実施形態による車両用表示装置100の構成を概略的に示す構成図である。車両用表示装置100は、車両に搭載され、液晶ディスプレイ装置40の表示画面40aに図2等に示すような表示画像1を表示する装置である。
図2〜図6に示すように表示画面40aは、主表示領域42及び補完表示領域43のそれぞれに、複数の画像の中から選択される主画像2a及び複数の画像の中から選択される補完画像2bを並列表示する。主画像2a及び補完画像2bの並列される表示画像1は、表示画面40aに表示されることにより、当該表示画像1を視認する運転者等のユーザに種々の情報を提供する。
まず図1に基づいて、グローバルController Area Network(CAN)80及びローカルCAN81、操作装置30、並びにナビゲーション装置50、について説明する。尚、これらの装置等は、すべて車両に搭載されている。
グローバルCAN80及びローカルCAN81は、所定のプロトコルを用いて、車載された装置間での情報のやり取りを実現するための車載ネットワークシステムである。グローバルCAN80及びローカルCAN81は、二本の通信線からなるバスに、種々の装置が接続されることにより構築されている。グローバルCAN80には、ナビゲーション装置50に加えて、車両を統合制御する車両制御装置82、車両に搭載された内燃機関及び電動モータを統合制御するハイブリッドシステム制御装置84、及び車両の空調を制御するエアコン制御装置86等が接続されている。
車両制御装置82は、車両情報として、例えば車両の走行速度等の情報をグローバルCAN80に出力する。ハイブリッドシステム制御装置84は、車両情報として、例えば内燃機関において消費された燃料量及び電動モータによって消費された電力量等の情報をグローバルCAN80に出力する。エアコン制御装置86は、車両情報として、例えばエアコン装置の現在の設定温度、風量、及び風向等の情報をグローバルCAN80に出力する。
ローカルCAN81には、車両用表示装置100、ナビゲーション装置50、及び操作装置30等が接続されている。
操作装置30は、主に車両の乗員である運転者等のユーザによる操作が入力される入力装置である。操作装置30は、表示画像1に描画されたポインタ画像2c(図2等参照)の位置を当該表示画像1上において移動させるポインティングデバイス(図示しない)、及び表示画像1に描画されたボタン画像2d,2e(図2等参照)を選択するための選択ボタン(図示しない)等を有している。この操作装置30には、例えば主表示領域42(図2等参照)に表示する主画像2a(図2等参照)を複数の画像から選択する主画像選択要求、及び補完表示領域43(図2等参照)に表示する補完画像2b(図2等参照)を複数の画像から選択する補完画像選択要求が、運転者等のユーザ操作によって入力される。運転者等がポインティングデバイス及び選択ボタンを操作すると、当該操作による操作情報は、操作装置30によってローカルCAN81に出力され、ナビゲーション装置50及び車両用表示装置100等によって取得される。
ナビゲーション装置50は、グローバルCAN80、ローカルCAN81、オーディオ装置51、及び車両用表示装置100等と接続されている。ナビゲーション装置50は、グローバルCAN80を通じて、上述した車両制御装置82、ハイブリッドシステム制御装置84、及びエアコン制御装置86等から車両情報を取得する。そしてナビゲーション装置50は、取得した車両情報をローカルCAN81に出力する。またナビゲーション装置50は、操作装置30によりローカルCAN81に出力された操作情報を取得する。加えてナビゲーション装置50は、車両の現在位置を測位するグローバル・ポジショニング・システム(GPS)受信機、方位を計測する電子コンパス等を備えている。
オーディオ装置51は、CD(登録商標)及びDVD(登録商標)等の光学ディスク、又はハードディスクドライブ及びフラッシュメモリ等のストレージデバイスに記憶された音楽及び映像のコンテンツデータを再生する装置である。オーディオ装置51は、現在再生している楽曲に関する楽曲情報又は映像に関する映像情報、並びに再生状態に関する再生状態情報等をナビゲーション装置50に出力する。これらの情報は、ナビゲーション装置50によって取得されるとともに、当該ナビゲーション装置50からローカルCAN81に出力される。尚、楽曲情報としては、例えば楽曲の曲名、アーティスト名、アルバム名、アルバムのアートワーク画像等がある。映像情報としては、映像のタイトル名、出演者名、アートワーク画像等がある。また、再生状態情報としては、楽曲又は映像の再生/停止状態、再生後の経過時間、楽曲のトラック番号又は映像のチャプター番号等がある。
以上の構成によるナビゲーション装置50は、グローバルCAN80を通じて取得した車両情報と、GPS受信機及び電子コンパス等による測位情報に基づいて、目的地への誘導を行うことにより乗員の運転操作を支援するナビゲーション画像3a(図2参照)を生成する。加えてナビゲーション装置50は、エアコン情報画像4a(図3参照)、オーディオ画像5a(図4参照)、エネルギーモニター画像6a(図5参照)、燃費表示画像7a(図6参照)等を生成する。尚、これら各画像3a〜7aの詳細については、後述する。
ナビゲーション装置50は、通信線によって車両用表示装置100と接続されている。ナビゲーション装置50は、例えばGigabit Video Interface(GVIF)(登録商標)等の映像用の出力方式により、生成した各画像3a〜7a(図2〜図6参照)のうちいずれか一つの映像信号を、車両用表示装置100に逐次出力する。
次に、車両用表示装置100の構成を説明する。車両用表示装置100は、制御回路20を上述した液晶ディスプレイ装置40及び操作装置30と共に備えている。
制御回路20には、制御用マイコン25及び描画用マイコン26が実装されている。制御用マイコン25は、各種の演算処理を行うプロセッサ、当該演算処理に用いられるプログラム等が格納されたフラッシュメモリ、及び演算の作業領域として機能するRAM等によって構成されている。加えて制御用マイコン25は、ローカルCAN81と通信可能な通信用インターフェース(図示しない)と接続されている。
描画用マイコン26は、画像処理を行うプロセッサ、当該画像処理に用いられるプログラム及び各種の画像データが格納されたROM又はフラッシュメモリ、及び演算の作業領域として機能するRAMを有している。また描画用マイコン26は、液晶ディスプレイ装置40に表示画像1の映像信号を出力する映像出力インターフェース(図示しない)と接続されている。
以上の構成による制御回路20は、メイン制御部21、映像描画部22、及び映像合成部23を有している。
メイン制御部21は、制御用マイコン25の機能ブロックである。メイン制御部21の機能は、制御用マイコン25において所定のプログラムが実行されることにより、当該制御用マイコン25によって果たされる。メイン制御部21は、表示画像1において主画像2a及び補完画像2b(図2等参照)として表示される画像の種類を、ローカルCAN81に出力された操作情報に基づいて決定する。そしてメイン制御部21は、映像描画部22及び映像合成部23に対して、表示画像1を生成するための指令を行う。加えてメイン制御部21は、補完画像2bにおいてポインタ画像2c(図2等参照)を描画する位置を、映像描画部22に対して指令する。さらにメイン制御部21は、映像描画部22が補完画像2b(図2等参照)を生成するために要する情報、例えば車両情報、楽曲情報又は映像情報、再生状態情報、及び操作情報等を、ローカルCAN81を通じて取得し、映像描画部22に出力する。
映像描画部22及び映像合成部23は、共に描画用マイコン26の機能ブロックである。映像描画部22及び映像合成部23の機能は、描画用マイコン26において所定のプログラムが実行されることにより、当該描画用マイコン26によって果たされる。
映像合成部23は、車両に搭載されるナビゲーション装置50等によって生成される各画像3a〜7a(図2〜図6参照)のうちのいずれか一つを主画像2aとして取得する。
映像合成部23に取得される主画像2a(図2等参照)は、第一実施形態では、表示画像1よりも少ない画素数にて生成される。そこで映像描画部22は、映像合成部23によって取得される主画像2a(図2等参照)の画素数と、表示画像1の画素数との差を補完する補完画像2b(図2等参照)を生成する。映像描画部22は、メイン制御部21を通じて取得した各情報を用いて補完画像2b(図2等参照)を生成する。補完画像2bとして生成される画像は、例えば、オーディオ及びエアコンに関する情報を表す情報画像4b(図2参照)、エネルギーモニター画像6b(図3参照)、燃費表示画像7b(図4参照)、ナビゲーション画像3b(図5及び図6参照)である。これらの補完画像2bは、映像合成部23に出力される。
映像合成部23は、ナビゲーション装置50から取得する映像信号に基づく主画像2a(図2等参照)と、映像描画部22により生成される補完画像2b(図2等参照)とを合成する。これにより映像合成部23は、主画像2a及び補完画像2bが並列された表示画像1(図2等参照)を生成する。そして表示画像1の映像信号は、例えばLow Voltage Differential Signaling(LVDS)等の映像用の出力方式により、制御回路20から液晶ディスプレイ装置40に逐次出力される。以上により、表示画面40a(図2等参照)は、映像合成部23によって取得される主画像2aを主表示領域42(図2等参照)に表示し、映像合成部23によって生成される補完画像2bを補完表示領域43(図2等参照)に表示する。
図1及び図2に示すように、液晶ディスプレイ装置40は、車両室内のインスツルメントパネルの中央部等に配置される表示器であって、表示画面40aに表示画像1を表示することにより運転者に種々の情報を提供する。液晶ディスプレイ装置40は、液晶パネル41及びバックライト45を有している。
液晶パネル41の表示画面40aとなる部分には、例えば水平方向に1280の表示画素が、垂直方向に480の表示画素がそれぞれ配列されている。表示画面40aに配列される1280ドット×480ドットの表示画素のうち、800ドット×480ドットの表示画素が主表示領域42に属しており、480ドット×480ドットの表示画素が補完表示領域43に属している。このように、主表示領域42は、補完表示領域43よりも表示画面上における表示面積が広くされている。また、バックライト45は、液晶パネル41を表示方向の裏面側から透過照明する。液晶ディスプレイ装置40は、制御回路20から出力された映像信号を取得し、液晶パネル41の各表示画素を制御することにより、当該映像信号に基づく表示画像1を表示する。
図2〜図6は、以上の構成によって液晶ディスプレイ装置40に表示される表示画像1の複数の例である。以下、図2〜図6及び図1に基づいて、液晶ディスプレイ装置40に表示される表示画像1についてさらに詳細に説明する。
まず、表示画像1、主画像2a、及び補完画像2bのそれぞれの画素数について説明する。表示画像1の画素数は、液晶ディスプレイ装置40の表示画素の数に対応しており、1280ドット×480ドットである。一方、主画像2aとして用いられるナビゲーション装置50で生成される画像の画素数は、表示画像1の画素数よりも少ない。具体的に、主画像2aの画素数は、800ドット×480ドットである。上述した主表示領域42に属する表示画素の数は、これら主画像2aの画素数に応じて規定されている。
このように、ナビゲーション装置50は、表示画面40aの表示画素の数に対して、少ない画素数の画像しか生成することができない。故に、主画像2aと補完画像2bとを合成することにより、表示画像1の画素数と主画像2aの画素数との差は補完される。補完画像2bは、表示画面40aの表示画素の数と、主表示領域42に属する表示画素の数との差を補完するよう、480ドット×480ドットの画素数にて生成される。
図2の主画像2aであるナビゲーション画像3aは、車両の現在位置を示す地図画像を主体に構成されている。このナビゲーション画像3aは、車両の現在地、進行方向、目的地までの所要時間等の情報を表示する。ナビゲーション画像3aには、ポインタ画像2c及びボタン画像2dが描画されている。ポインタ画像2cとボタン画像2dとを表示上において重ねつつ選択ボタンを押圧する操作が操作装置30に入力された場合、ナビゲーション画像3aには、地図画像の拡大又は縮小等の表示態様の変化が生じる。
また、図2の補完画像2bである情報画像4bは、ローカルCAN81を通じて取得した楽曲情報及び再生状態情報、並びに車両情報に基づいて生成されており、オーディオ情報画像部4c及びエアコン情報画像部4dを有している。これらオーディオ情報画像部4c及びエアコン情報画像部4dは、補完表示領域43内において表示画面40aの鉛直方向に沿って並列されている。オーディオ情報画像部4cは、オーディオ装置51によって現在再生されている楽曲のタイトル、アルバム名等を表示する。オーディオ情報画像部4c中のボタン画像2eにポインタ画像2cを重ねつつ選択ボタンを押圧する操作が操作装置30に入力された場合、楽曲及び音量等が変更される。また、エアコン情報画像部4dは、エアコンの現在の設定情報、例えば風量、風向、設定温度等の情報を表示する。エアコン情報画像部4d中のボタン画像2eにポインタ画像2cを重ねつつ選択ボタンを押圧する操作が操作装置30に入力された場合、設定温度等が変更される。
図3の主画像2aであるオーディオ画像5aは、オーディオ装置51から取得した楽曲情報に基づいてナビゲーション装置50により生成されている。オーディオ画像5aは、補完画像2bである情報画像4bのオーディオ情報画像部4c(図2参照)と関連のある情報を表している。オーディオ画像5aには、オーディオ装置51によって現在再生されている楽曲の曲名、アルバム名等が表示されている。オーディオ画像5aには、ポインタ画像2c及びボタン画像2dが描画されている。運転者は、操作装置30のポインティングデバイスを操作してポインタ画像2cをボタン画像2dに重ね合わせ、操作装置30の選択ボタンを押圧することにより、再生されている楽曲の停止や変更等を行うことができる。
また、図3の補完画像2bであるエネルギーモニター画像6bは、ハイブリッドシステム制御装置84から取得した車両情報に基づいて、映像描画部22によって生成されている。エネルギーモニター画像6bは、内燃機関及び電動モータから車両の駆動輪への動力伝達の流れ、並びにバッテリー残量等の情報を表示する。
図4の主画像2aであるエアコン情報画像4aは、エアコン制御装置86からグローバルCAN80に出力された車両情報に基づいて、ナビゲーション装置50によって生成されている。エアコン情報画像4aは、補完画像2bである情報画像4bのエアコン情報画像部4d(図2参照)と関連のある情報を表している。エアコン情報画像4aは、エアコンの現在の設定情報、例えば風量、風向、設定温度等の情報を運転者に報知することができる。エアコン情報画像4aには、ポインタ画像2c及びボタン画像2dが描画されている。運転者は、操作装置30のポインティングデバイスを操作してポインタ画像2cをボタン画像2dに重ね合わせ、操作装置30の選択ボタンを押圧することにより、エアコンの設定温度等を変更することができる。
また、図4の補完画像2bである燃費表示画像7bは、ハイブリッドシステム制御装置84及び車両制御装置82から取得した車両情報、具体的には内燃機関により消費された燃料量の情報及び車両の走行距離の情報に基づいて演算される車両の燃費に関する情報を用いて、映像描画部22によって生成されている。燃費表示画像7bは、例えば一分ごとにおける車両の燃費を時系列でグラフ化して表示する。
図5の主画像2aであるエネルギーモニター画像6aは、グローバルCAN80を通じてハイブリッドシステム制御装置84から取得した車両情報に基づいて、ナビゲーション装置50によって生成されている。このエネルギーモニター画像6aは、上述した補完画像2bとしてのエネルギーモニター画像6b(図3参照)と関連のある情報を表している。エネルギーモニター画像6aは、内燃機関及び電動モータから車両の駆動輪への動力伝達の流れ、並びにバッテリー残量等の情報を表示する。
また、図5の補完画像2bであるナビゲーション画像3bは、車両の現在位置を示す地図画像を主体に構成されている。このナビゲーション画像3bは、主画像2aとしてのナビゲーション画像3aの中央部分をトリミングした画像であって、ナビゲーション画像3a(図2参照)と実質的に同一の情報を表している。
図6の主画像2aである燃費表示画像7aは、ハイブリッドシステム制御装置84及び車両制御装置82から取得した車両情報に基づいて、ナビゲーション装置50によって生成されている。この燃費表示画像7aは、上述した補完画像2bとしての燃費表示画像7b(図4参照)と関連のある情報を表している。燃費表示画像7aは、例えば一分ごとにおける車両の燃費を時系列でグラフ化して表示する。尚、図6の補完画像2bであるナビゲーション画像3bは、図5において説明した補完画像2bと同一のものである。
以上の図2から図6に示す主画像2a及び補完画像2bにおいて、ナビゲーション画像3aとナビゲーション画像3b、エアコン情報画像4a及びオーディオ画像5aと情報画像4b、エネルギーモニター画像6aとエネルギーモニター画像6b、燃費表示画像7aと燃費表示画像7bは、それぞれ相互に関連のある情報を表す。これらの画像が、表示画面40aに同時に並列表示された場合、運転者等の注意が主画像2a及び補完画像2bに分散されてしまうことになる。これにより、運転者等は、画像によって表される情報が読み取り難くなる。故に、これらの画像同士は、表示画面40aに並列表示されないことが望ましい。
そこで車両用表示装置100は、主画像選択要求が操作装置30に入力されたとき、当該要求により選択される主画像2aの表す情報と、現在の補完画像2bの表す情報とが相互に関連する場合、現在の補完画像2bとは異なる画像を補完表示領域43に表示する調整処理を実施する。これにより、補完表示領域43には、上述した主画像選択要求よりも前に操作装置30に入力された補完画像選択要求によって選択される補完画像2bとは異なる画像が表示される。
加えて、主画像選択要求は、操作装置30に繰り返し入力される。主画像選択要求が入力さることにより調整処理が行われた後、主画像選択要求が操作装置30にさらに入力されたとき、当該主画像選択要求により選択される主画像2aの表す情報は、前回の調整処理による変更の前の補完画像2bの表す情報と異なるものとなり得る。この場合、補完表示領域43に表示する画像は、調整処理による変更の前の補完画像2bに戻される。
以上のような作動の例を、以下図7に基づいて詳細に説明する。
まず、主表示領域42には、主画像2aとしてナビゲーション画像3aが表示されている。また、補完表示領域43には、補完画像2bとしてエネルギーモニター画像6bが表示されている(図7(a))。この状態から、操作装置30に、主画像2aとしてエネルギーモニター画像6aを選択する主画像選択要求を入力する。この主画像選択要求の入力によって、主表示領域42に表示される画像は、ナビゲーション画像3aからエネルギーモニター画像6aに変更される(図7(b))。
すると、主表示領域42に表示されるエネルギーモニター画像6aの表す情報と、補完表示領域43に表示されるエネルギーモニター画像6bの表す情報とが相互に関連することとなる。そのため、補完表示領域43に表示される補完画像2bは、エネルギーモニター画像6bから、エネルギーモニター画像6aと関連の薄い、例えばナビゲーション画像3bに変更される(図7(c))。
以上の状態下、操作装置30に、主画像2aとして燃費表示画像7aを選択する主画像選択要求を入力する。この主画像選択要求の入力によって、主表示領域42に表示される主画像2aは、エネルギーモニター画像6aから燃費表示画像7aに変更される(図7(d))。
すると、主表示領域42に表示される燃費表示画像7aの表す情報と、変更前の補完画像2bであるエネルギーモニター画像6bの表す情報との関連は、薄いものとなる。そのため、補完表示領域43に表示される補完画像2bは、ナビゲーション画像3bから、変更前のエネルギーモニター画像6bに戻される(図7(e))。
以上説明したような調整処理を含む主画像2aを変更する処理について、図8に基づいて詳細に説明する。この処理は、主画像2aを選択する主画像選択要求の操作装置30への入力開始により、メイン制御部21によって実施される。
ステップS101では、主画像選択要求を入力するユーザ操作の操作情報を、ローカルCAN81を通じて操作装置30から取得し、ステップS102に進む。ステップS102では、ステップS101において取得した操作情報に従って主表示領域42に主画像2aとして表示する画像の種類を決定し、ステップS103に進む。
ステップS103では、主画像2aとして取得する画像の種類を、ステップS102において決定した主画像2aに変更するよう映像合成部23に指令を出し、ステップS104に進む。映像合成部23は、上述したような主画像選択要求が操作装置30に入力されることにより、主画像選択要求により選択される主画像2aを、ナビゲーション装置50から取得する。具体的に、主表示領域42に表示される画像としてエネルギーモニター画像6aが選択された場合、当該主画像選択要求は、ローカルCAN81を通じて、ナビゲーション装置50によっても取得されている。この主画像選択要求を取得したナビゲーション装置50は、生成する画像を、当該主画像選択要求に従った主画像2aに変更する。映像合成部23は、ナビゲーション装置50からの映像信号の取得を継続することにより、主画像2aとして取得する画像を変更する。
ステップS104では、前回の処理の実行時において行われた調整処理により変更された補完画像2bについての情報が、フラッシュメモリ又はRAM等に記憶されているか否かを判定する。ステップS104において、フラッシュメモリ又はRAM等に調整処理によって変更される前の補完画像2bについての情報が記憶されていた場合、ステップS105に進む。一方、そのような変更前の補完画像2bについて情報がフラッシュメモリ又はRAM等に記憶されていない場合、ステップS106に進む。
ステップS105では、前回の調整処理による変更前の補完画像2bの表す情報と、ステップS102の決定に基づいて主表示領域42に現在表示されている主画像2aの表す情報とが、相互に関連するか否かを判定する。ステップS105において、前回の処理において変更された補完画像2bと、現在の主画像2aとが相互に関連する情報を表すもので無いと判定した場合、ステップS109に進む。一方、ステップS105において、前回の処理において変更された補完画像2bと現在の主画像2aとが相互に関連する情報を表すものであると判定した場合、ステップS106に進む。
ステップS106では、ステップS102の決定に基づいて主表示領域42に現在表示されている主画像2aと、補完表示領域43に現在表示されている補完画像2bとが、相互に関連する情報を表すものであるか否かを判定する。これら主画像2a及び補完画像2bが、相互に関連する情報を表すもので無い場合、処理を終了する。一方、これら主画像2a及び補完画像2bが、相互に関連する情報を表すものである場合、補完画像2bを変更する調整処理を行うため、ステップS107に進む。
ステップS107では、補完表示領域43に現在表示されている補完画像2bの種類を、フラッシュメモリ又はRAM等に記憶し、ステップS108に進む。このステップS107において記憶された補完画像2bの情報は、次回以降の処理において行われるステップS104にて、判定に用いられる。
ステップS108では、補完画像2bとして生成する画像の種類を、主画像2aとの関連が薄い画像に変更するよう、映像描画部22に指令を出す。具体的には、フラッシュメモリ内に、主画像2aに対して、表す情報について関連の薄い画像を結び付けたテーブルが予め記憶されている。当該テーブルの情報に基づいて、主表示領域42に現在表示されている主画像2aに結び付けられた補完画像2bを生成するよう映像描画部22に指令する。このとき、補完画像2bの生成に要する車両情報及び操作情報等も、補完画像2bを変更する旨の指令に加えて映像描画部22に出力する。映像描画部22は、メイン制御部21を通じて取得した情報に基づいて、当該メイン制御部21から指令された種類の補完画像2bの生成を開始する。
ステップS109は、上述したように、ステップS105にて、前回の処理において変更された補完画像2bの表す情報と、現在表示されている主画像2aの表す情報との関連が薄い場合に実行される。ステップS109では、フラッシュメモリ又はRAM等に記憶されている、前回の処理時において記憶された補完画像2bを生成するよう、映像描画部22に指令し、ステップS110に進む。このとき、補完画像2bの生成に要する車両情報及び操作情報等も、補完画像2bを変更する旨の指令に加えて映像描画部22に出力する。映像描画部22は、メイン制御部21を通じて取得した情報に基づいて、当該メイン制御部21から指令された種類の補完画像2bの生成を開始する。
ステップS110では、フラッシュメモリ又はRAM等の記憶領域から、前回の処理時に記憶された補完画像2bについての情報を消去し、処理を終了する。
ここまで説明した第一実施形態では、主画像2a及び補完画像2bのそれぞれにより表される情報が相互に関連する場合、補完画像選択要求に従ってそれまで表示していた第二画像とは異なる画像を第二表示領域に表示する調整処理が行われる。この調整処理により、補完画像2bは、主画像選択要求により選択される主画像2aとは異なる情報を表すものとなる。表示画面40aに並列表示される主画像2a及び補完画像2bによって表わされる情報の相互の関連が薄くなることにより、運転者等の注意は、主画像2a及び補完画像2bのうちの何れかに向かい得る。したがって、運転者等は、並列表示された主画像2a及び補完画像2bによって混乱することなく、主画像2aによって表される情報を円滑に読み取ることができる。
加えて第一実施形態では、主画像選択要求が操作装置30にさらに入力されると、当該主画像選択要求により選択される主画像2aの表す情報は、調整処理によって変更される前の補完画像2bの表す情報と異なるものとなり得る。故に、補完表示領域43に表示する画像を調整処理により変更される前の補完画像2bに戻しても、当該補完画像2bと、新たな主画像選択要求により選択される主画像とが並列表示されることに起因する運転者等の混乱は、生じ難い。
さらに、調整処理によって強制的に変更された補完画像2bが、補完画像選択要求によって選択される補完画像2bに自動的に戻されることにより、運転者等は、当該補完画像2bを選択する補完画像選択要求を操作装置30に再び入力しなくてもよくなる。以上により、運転者等は、画像を選択する煩雑な操作を強いられることなく、主画像2aによって表される情報を円滑に読み取ることができる。
また第一実施形態では、主画像2aは、映像合成部23によって、車両に搭載された車載装置であるナビゲーション装置50から取得される。一方、補完画像2bは、映像描画部22によって生成される。このように、主画像2a及び補完画像2bは、相互に異なる構成によって生成され、異なる処理を経て表示画面に表示される。このような形態では、ナビゲーション装置50と制御回路20との間の処理速度の差や、情報を取得する時期の差異等に起因して、関連する情報であっても、主画像2aに表示される時期と、補完画像2bに表示される時期とが、ずれてしまう場合がある。この場合、運転者等には、さらなる混乱が引き起こされるおそれがある。
しかし、第一実施形態では、主画像2aと関連する情報を表す補完画像2bは、当該主画像2aと並列表示されない。故に、主画像2a及び補完画像2b間における情報の表示のずれは、運転者等に知覚されることなく、混乱を招く要因になり難い。このように、主画像2aによって表される情報の円滑な読み取りを可能にすることにより、運転者等を混乱させ難くする効果は、主画像2a及び補完画像2bがそれぞれ異なる構成によって生成される形態の車両用表示装置100において、顕著に発揮されるのである。
さらに第一実施形態のように、表示画面40a上における表示面積の広い表示領域に表示される画像は、運転者等によって注視され易い。故に、運転者等の注意を向ける主画像2aの表示される主表示領域42を、補完表示領域43よりも広くすることにより、運転者等の注意を主画像2aに確実に向けさせることができる。したがって、運転者等は、当該主画像2aによって表される情報をさらに円滑に読み取ることができるようになる。
尚、第一実施形態において、主画像2aが請求項に記載の「第一画像」に相当し、補完画像2bが請求項に記載の「第二画像」に相当し、主画像選択要求が請求項に記載の「第一画像選択要求」に相当し、副画像選択要求が請求項に記載の「第二画像選択要求」に相当し、制御回路20が請求項に記載の「画像表示調整手段」に相当し、映像合成部23が請求項に記載の「画像取得手段」に相当し、操作装置30が請求項に記載の「入力手段」に相当し、主表示領域42が請求項に記載の「第一表示領域」に相当し、補完表示領域43が請求項に記載の「第二表示領域」に相当する。
(第二実施形態)
図9及び図10に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。この第二実施形態では、主画像選択要求により選択される主画像2aの情報と、補完表示領域43に表示されている補完画像2bの表す情報とが相互に関連する場合に、制御回路20によって実行される調整処理が、第一実施形態の調整処理と異なっている。具体的に、第二実施形態による調整処理は、補完表示領域43に表示される補完画像2bの明度及び彩度を低下させるものである。以下、図9及び図10に基づいて、第二実施形態による車両用表示装置100について詳細に説明する。
まず第二実施形態において調整処理が実施されることにより、補完画像2bの明度及び彩度が低下する表示態様の変化について、図9及び図10に基づいて説明する。
まず、主表示領域42には、主画像2aとしてエアコン情報画像4aが表示されている。また、補完表示領域43には、補完画像2bとして燃費表示画像7bが表示されている(図9(a))。この状態から、操作装置30に、主画像2aとして燃費表示画像7aを選択する主画像選択要求を入力する。この主画像選択要求の入力によって、主表示領域42に表示される画像は、エアコン情報画像4aから燃費表示画像7aに変更される(図9(b))。
すると、主表示領域42に表示される燃費表示画像7aの表す情報と、補完表示領域43に表示される燃費表示画像7bの表す情報とが相互に関連することとなる。そのため、補完表示領域43に表示される燃費表示画像7bの明度及び彩度が下げられる(図9(c))。尚、画像の明度及び彩度を下げる処理を、以下、トーンダウンというものとする。加えて、燃費表示画像7bのうちトーンダウンされている部分は、図9(c),(d)では、破線にて図示されている。
以上の状態下、操作装置30に、主画像2aとしてエネルギーモニター画像6aを選択する主画像選択要求を入力する。この主画像選択要求の入力によって、主表示領域42に表示される主画像2aは、燃費表示画像7aからエネルギーモニター画像6aに変更される(図9(d))。
すると、主表示領域42に表示されるエネルギーモニター画像6aの表す情報と、補完表示領域43のトーンダウンされた燃費表示画像7bの表す情報との関連は、薄いものとなる。そのため、燃費表示画像7bの明度及び彩度は、トーンダウンされる前の明度及び彩度に戻される(図9(e))。
以上説明したような調整処理を含む主画像2aを変更する処理について、図10に基づいて詳細に説明する。この処理は、主画像2aを選択する主画像選択要求の操作装置30への入力開始により、メイン制御部21によって実施される。
ステップS201〜ステップS203は、第一実施形態のステップS101〜ステップS103と実質的に同一の処理であるため、説明を省く。このステップS201〜ステップS203までの処理によって、映像合成部23は、主画像2aとして取得する画像を変更する。
ステップS204では、前回の処理の実行時において行われた調整処理により補完画像2bがトーンダウンされているか否かを判定する。ステップS204において、補完画像2bがトーンダウンされていないと判定した場合、ステップS207に進む。一方、ステップS204において、補完画像2bがトーンダウンされていると判定した場合、ステップS205に進む。
ステップS205では、ステップS202の決定に基づいて主表示領域42に現在表示されている主画像2aと、補完表示領域43にトーンダウンされて表示されている補完画像2bとが、相互に関連する情報を表すものであるか否かを判定する。これら主画像2a及び補完画像2bが、相互に関連する情報を表すものである場合、処理を終了する。これにより、補完表示領域43には、トーンダウンされた補完画像2bが継続して表示される。一方、これら主画像2a及び補完画像2bが、相互に関連する情報を表すもので無い場合、ステップS206に進む。
ステップS206では、前回の調整処理によりトーンダウンされる前の補完画像2bを再び生成するよう、映像描画部22に指令を出す。映像描画部22は、メイン制御部21からの指令に基づき、通常の明度及び彩度である補完画像2bの生成を開始する。
ステップS207では、ステップS202の決定に基づいて主表示領域42に現在表示されている主画像2aと、補完表示領域43に現在表示されている補完画像2bとが、相互に関連する情報を表すものであるか否かを判定する。これら主画像2a及び補完画像2bが、相互に関連する情報を表すもので無いと判定した場合、処理を終了する。これにより、補完表示領域43には、通常の明度及び彩度にて生成された補完画像2bが継続して表示される。一方、これら主画像2a及び補完画像2bが、相互に関連する情報を表すものであると判定した場合、ステップS208に進む。
ステップS208では、トーンダウンさせた補完画像2bを生成するよう、映像描画部22に指令を出し、処理を終了する。映像描画部22は、メイン制御部21からの指令に基づき、明度及び彩度を低下させた補完画像2bの生成を開始する。これにより、補完表示領域43に表示される画像は、明度及び彩度を低下させた補完画像2bに変更される。
ここまで説明した第二実施形態では、明度及び彩度を低下させた補完画像2bを、表示画面40aの補完表示領域43に表示する調整処理により、補完表示領域43に表示される補完画像2bは、運転者等によって注視され難くなる。故に、表示画面40aの主表示領域42及び補完表示領域43のそれぞれに、相互に関連する主画像2a及び補完画像2bが並列表示されても、運転者等の注意は主画像2aに向かい得る。したがって、運転者等は、並列表示された主画像2a及び補完画像2bによって混乱することなく、主画像2aによって表される情報を円滑に読み取ることができる。
加えて第二実施形態でも、主画像2a及び補完画像2bを生成する構成が異なることに起因して、運転者等に混乱が引き起こされる事態は、未然に防がれ得る。上述したように、補完画像2bの彩度及び明度が低くされる調整処理により、運転者等の注意は、トーンダウンされた補完画像2bよりも、高い明度及び彩度を備える主画像2aに向かう。故に、主画像2a及び補完画像2b間における情報の表示のずれは、運転者等に知覚されることなく、混乱を招く要因になり難い。このように主画像2aによって表される情報の円滑な読み取りを可能にすることにより運転者等を混乱させ難くする効果は、主画像2a及び補完画像2bがそれぞれ異なる構成によって生成される第二実施形態において、顕著に発揮されるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記第一実施形態では、相互に関連する情報を表す画像として、エネルギーモニター画像6a及びエネルギーモニター画像6bが表示画面に並列表示された場合を例に説明した。また、上記第二実施形態では、相互に関連する情報を表す画像として、燃費表示画像7a及び燃費表示画像7bが表示画面に並列表示された場合を例に説明した。しかし、調整処理は、これらの画像6a,6b及び画像7a,7b以外の画像が並列表示された際にも実施される。上述したように、ナビゲーション画像3aとナビゲーション画像3b、エアコン情報画像4a及びオーディオ画像5aと情報画像4b、燃費表示画像7aと燃費表示画像7bが、それぞれ並列表示された際にも、調整処理は実施される。
上記第二実施形態において、エアコン情報画像4aと情報画像4bとが並列表示された場合、調整処理によりトーンダウンされるのは、情報画像4b全体ではなく、情報画像4bのうちのエアコン情報画像部4dだけであってもよい。また、オーディオ画像5aと情報画像4bとが並列表示された場合、調整処理によりトーンダウンされるのは、情報画像4b全体ではなく、情報画像4bのうちのオーディオ情報画像部4cだけであってもよい。
上記第二実施形態による調整処理は、補完画像2bの明度及び彩度を共に低下させることにより、運転者等から注視され難くするものであった。しかし、調整処理は、補完画像の明度又は彩度のいずれかを低下させることにより、運転者等から注視され難くするものであってもよい。又は、調整処理は、補完画像を照明するバックライトの輝度を低下させることにより、当該補完画像を注視され難くするものであってもよい。
上記実施形態では、補完表示領域43に表示される補完画像2bは、調整処理によって一旦変更されても、さらなる主画像2aの変更に伴って、調整処理により変更される前の補完画像2bに戻されていた。しかし、補完表示領域43に表示される補完画像2bは、さらなる主画像2aの変更に伴って、調整処理が実施される前の補完画像に戻されなくてもよい。
上記実施形態では、車両用表示装置100は、ナビゲーション装置50によって生成された主画像2aを取得するとともに、映像描画部22によって補完画像2bを生成し、これら主画像2a及び補完画像2bを表示画面40aに並列表示していた。しかし、主画像2a及び補完画像2bは、共に、映像描画部22によって生成されてもよい。又は、主画像2a及び補完画像2bは、共に、車両用表示装置100に接続されたナビゲーション装置50等の車載装置から取得されてもよい。
上記実施形態では、主表示領域42は、補完表示領域43よりも表示画面上における表示面積が広くされていた。しかし、主表示領域は、補完表示領域よりも表示画面上における表示面積が小さくてもよい。又は、主表示領域は、補完表示領域と表示画面上における表示面積が同じであってもよい。
上記実施形態では、主画像2a又は補完画像2bとして、ナビゲーション画像、エアコン情報画像、及びオーディオ画像等を例に説明した。しかし、主画像2a及び補完画像2bは、情報を乗員に報知するための種々の画像であれば、上記実施形態において例示された画像に限定されない。例えば、オーディオ装置に携帯型の音楽プレーヤーや携帯電話等の通信機器が接続されている場合、これらの機器を操作装置30により操作するための操作画像が、主画像2a又は補完画像2bとして表示画面40aに表示されてもよい。
上記実施形態では、制御回路20は、制御用マイコン25及び描画用マイコン26という二つのマイコンの機能ブロックとして、メイン制御部21、映像描画部22、及び映像合成部23を有していた。しかし、制御回路20の構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、メイン制御部21、映像描画部22、及び映像合成部23は、制御回路に実装された一つのマイコンの機能ブロックであってもよい。又は、プログラムの実行によらないアナログ回路によって、メイン制御部21、映像描画部22、及び映像合成部23が制御回路に構成されていてもよい。
上記実施形態では、グローバルCAN80に出力された情報は、ナビゲーション装置50により一旦取得された後、当該ナビゲーション装置50からローカルCAN81に出力されることにより、制御回路20に取得されていた。しかし、制御回路20は、グローバルCAN80と直接接続されて、ローカルCAN81を通じてではなく、グローバルCAN80を通じで情報を取得してもよい。
上記実施形態では、液晶ディスプレイ装置40は、1280ドット×480ドットの表示画素を備える表示装置であった。しかし、液晶ディスプレイ装置の表示画素の数は、上記実施形態に限定されない。車両用表示装置は、さらに表示画素の数が多い液晶ディスプレイ装置を備えていてもよい。また、車両用表示装置は、液晶ディスプレイ装置に替えて、プラズマディスプレイパネルや有機ELディスプレイを用いた表示装置を備えていてもよい。