JP5493742B2 - 可動寝いす - Google Patents

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Description

本発明は、家庭やトラックでの仮眠用、あるいはくつろぎ用として好適な背もたれ部やレッグ部が調整可能な可動寝いすに関するものである。
使用者が仮眠したりくつろいだりするために、背もたれ部やレッグ部が角度調整可能な可動寝いす(ベッド)として、例えば、特許文献1、特許文献2あるいは特許文献3に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載のものは、倒立V字型に折り畳み可能な前メインフレーム1、後メインフレーム2からなるメインフレーム40に、リクライニングフレーム4と、第1フレーム5と、第2フレーム6とが連動されて所定角度位置に調整されるようにしたものである。
特許文献2に記載のものは、ベッド1が、ベースフレーム2と、メインフレーム3と、背ボトム4を積層した構成からなり、ベースフレーム2に対してメインフレーム3が上下動可能に、メインフレーム3に対して背ボトム4が背上げ可能となっており、メインフレーム3に設置された背上げ用アーム26とアームローラ27により、背ボトム33が回動されるようにしたものである。
また、特許文献3に記載のものは、背もたれ部材Rと着座部材Sと足載せ部材Fが互いに連結され、それぞれ支点2、3、5によって支持部材Aに支持され、伸長部材Tにより、フレームR、S、Fが連動して角度調整されるようにしたものである。
特開2000−125991号公報 特開2007−82916号公報 特開2002−537882号公報
特許文献1に記載のものでは、水平状態時には、リクライニングフレーム4とラチェット内蔵伸縮支持杆30の角度は浅い(直線に近い)ので、体重による上下方向の荷重は、支持杆30とリクライニングフレーム4の軸力方向に大きく作用し、そのために、それ相応の強度が必要となる。また、角度が調整される各フレーム4、5、6は、ベッド枠であるメインフレーム40の内側に配置されているため、各フレームの角度を調整する際に、各フレームとメインフレームとの隙間に手足が入りやすく、挟まれるおそれがある。
また、特許文献2に記載のものでは、アームローラ27が背ボトム33の外枠を押し上げる構成であり、アームローラ27が背ボトム33との間や、背上げ用アーム26とメインフレーム3との間で、身体が挟まれるおそれがある。しかも、電動シリンダ29から突き出たロッド29aが背上げ用駆動力伝達アーム24を押し出して背上げ用アーム26を回転させる構成であるため、調整位置によって変化する伝達アーム24のモーメント長さが短くなる範囲では、大きな駆動力を必要とする問題がある。
さらに、特許文献3に記載のものでは、上半身の体重が作用する背もたれ部材Rと支点
2までの距離に対して、ガスばねや電動アクチュエータ17が取付けられたアーム6の点14と支点2の距離が著しく短いため、ガスばねや電動アクチュエータ17には強力な力が必要になるだけでなく、フレームRやアーム6の強度も強化する必要がある。また、フレームRを起こすに従いアーム6が下方に向かって回動されるため、ベッド下には大きな空間が必要となる問題がある。
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたもので、可動フレームの角度調整を小さな駆動力で行い得、また、手足が挟まれにくい可動寝いすを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、ベースフレームと、該ベースフレーム上に支点を中心にして回動可能に支持され、使用者の背部を支持する背もたれ用フレームを含む可動フレームと、該可動フレームの前記支点に対して所定量オフセットした位置に第1端を回動可能に支持され第2端を前記可動フレームに形成された案内溝にスライド可能に係合する係合部材を備えた駆動アームと、該駆動アームを回動する駆動機構とを有し、前記背もたれ用フレームは、平行に延び一端が前記ベースフレームに回動可能に支持されるとともに前記案内溝が対向形成された一対の第1サイドフレーム部と、これら第1サイドフレーム部の他端間を連結する第1連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、前記駆動アームは、両端に設けられた前記係合部材を介して前記案内溝に係合される第1連結部材と、該第1連結部材の両端よりも中心位置に前記第2端がそれぞれ連結され、前記第1端の少なくとも一方が前記駆動機構を構成する背もたれ部駆動機構により回動駆動可能な状態で前記ベースフレームに連結された一対の第1駆動アーム部とを備えていることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記ベースフレームは、前記可動フレームによって構成される外枠より小さく、該外枠の内側に配置されていることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1において、前記可動フレームは、使用者の脚部を支持するレッグ部保持用フレームを含んで構成され、前記レッグ部保持用フレームは、使用者の大腿部保持用として設定され平行に延び一端が前記ベースフレームに回動可能に支持された一対の第2サイドフレーム部と、使用者の下腿部保持用として設定され前記第2サイドフレーム部が延びる方向に平行に延在するとともに一端が対応する第2サイドフレーム部の他端にそれぞれ回動可能に連結された一対の第3サイドフレーム部と、これら第3サイドフレーム部の他端間を連結する第3連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、 前記駆動アームは、両端に設けられた前記係合部材を介して前記案内溝に係合される第2連結部材と、該第2連結部材の両端よりも中心位置に前記第2端がそれぞれ連結され、前記第1端の少なくとも一方が前記駆動機構を構成するレッグ部駆動機構により回動駆動可能な状態で前記ベースフレームに連結された一対の第2駆動アーム部とを備え、該第2駆動アーム部と、該第2駆動アーム部と並列配置され、前記ベースフレームに一端が回動可能に支持され他端が第2駆動アーム部とは別の前記係合部材を介して前記案内溝に係合される一対の従動アームと、前記第2駆動アーム部の前記第2端側と前記従動アームの前記他端側とを連結する連結リンクと、前記ベースフレームとを含んで構成される4節リンク機構を備えることである。
請求項4に係る発明の特徴は、ベースフレームと、該ベースフレーム上に支点を中心にして回動可能に支持された可動フレームと、該可動フレームの前記支点に対して所定量オフセットした位置に第1端を回動可能に支持され第2端を前記可動フレームに形成された案内溝にスライド可能に係合する係合部材を備えた駆動アームと、該駆動アームを回動する駆動機構とを有し、前記可動フレームは、使用者の脚部を支持するレッグ部保持用フレームを含んで構成され、前記レッグ部保持用フレームは、使用者の大腿部保持用として設定され平行に延び一端が前記ベースフレームに回動可能に支持された一対の第2サイドフレーム部と、使用者の下腿部保持用として設定され前記第2サイドフレーム部が延びる方向に平行に延在するとともに一端が対応する第2サイドフレーム部の他端にそれぞれ回動可能に連結された一対の第3サイドフレーム部と、これら第3サイドフレーム部の他端間を連結する第3連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、前記駆動アームは、両端に設けられた前記係合部材を介して前記案内溝に係合される第2連結部材と、該第2連結部材の両端よりも中心位置に前記第2端がそれぞれ連結され、前記第1端の少なくとも一方が前記駆動機構を構成するレッグ部駆動機構により回動駆動可能な状態で前記ベースフレームに連結された一対の第2駆動アーム部とを備え、該第2駆動アーム部と、該第2駆動アーム部と並列配置され、前記ベースフレームに一端が回動可能に支持され他端が第2駆動アーム部とは別の前記係合部材を介して前記案内溝に係合される一対の従動アームと、前記第2駆動アーム部の前記第2端側と前記従動アームの前記他端側とを連結する連結リンクと、前記ベースフレームとを含んで構成される4節リンク機構を備えることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記可動フレームは、アルミニウム材料により構成されていることである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項5において、前記可動フレームは、押し出し成形により、前記案内溝と一体成形されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、ベースフレームと、ベースフレーム上に支点を中心にして回動可能に支持され、使用者の背部を支持する背もたれ用フレームを含む可動フレームと、可動フレームの支点に対して所定量オフセットした位置に第1端を回動可能に支持され第2端を可動フレームに形成された案内溝にスライド可能に係合する係合部材を支持した駆動アームと、駆動アームを回動する駆動機構とを有している。
従って、可動フレームを回動する駆動力を低減することができるとともに、可動フレームにかかる曲げモーメントを小さくすることができるため、可動フレームの強度を小さくすることができ、軽量化が可能となる。しかも、駆動アームに支持した係合部材が可動フレームの案内溝を移動することによって可動フレームを回動させるようにしたので、可動フレームの回動時に、ベースフレームと可動フレームとの間に手足が挟み込まれにくくすることができる。
また、可動フレームは、使用者の背部を支持する背もたれ用フレームを含んで構成されているので、背もたれ用フレームを回動する駆動力を低減することができるとともに、背もたれ用フレームにかかる曲げモーメントを小さくすることができるため、背もたれ用フレームの強度を小さくすることができ、軽量化が可能となる。
しかも、背もたれ部駆動機構によって一対の第1駆動アーム部が回動駆動され、第1駆動アーム部に支持した係合部材が背もたれ用フレームの案内溝を移動することによって背もたれ用フレームを回動させるようにしたので、背もたれ用フレームの回動時に、ベースフレームと背もたれ用フレームとの間に手足が挟み込まれにくくすることができる。
請求項2に係る発明によれば、ベースフレームは、可動フレームによって構成される外枠より小さく、外枠の内側に配置されているので、ベースフレームと各フレームとの間で手足が挟まれにくくすることができ、しかも、可動寝いす全体のデザインもすっきりさせることができる。
請求項3および請求項4に係る発明によれば、可動フレームは、使用者の脚部を支持するレッグ部保持用フレームを含んで構成されているので、レッグ部保持用フレームを回動する駆動力を低減することができるとともに、しかも、レッグ部保持用フレームにかかる曲げモーメントを小さくすることができるため、レッグ部保持用フレームの強度を小さくすることができ、軽量化が可能となる。
また、請求項3および請求項4に係る発明によれば、レッグ部保持用フレームは、使用者の大腿部保持用として設定され平行に延び一端がベースフレームに回動可能に支持された一対の第2サイドフレーム部と、使用者の下腿部保持用として設定され第2サイドフレーム部が延びる方向に平行に延在するとともに一端が対応する第2サイドフレーム部の他端にそれぞれ回動可能に連結された一対の第3サイドフレーム部と、これら第3サイドフレーム部の他端間を連結する第3連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、駆動アームは、両端に設けられた係合部材を介して案内溝に係合される第2連結部材と、第2連結部材の両端よりも中心位置に第2端がそれぞれ連結され、第1端の少なくとも一方が駆動機構を構成するレッグ部駆動機構により回動駆動可能な状態でベースフレームに連結された一対の第2駆動アーム部とを備え、第2駆動アーム部と、第2駆動アーム部と並列配置され、ベースフレームに一端が回動可能に支持され他端が第2駆動アーム部とは別の係合部材を介して案内溝に係合される一対の従動アームと、第2駆動アーム部の第2端側と従動アームの他端側とを連結する連結リンクと、ベースフレームとを含んで構成される4節リンク機構を備えている。
これにより、レッグ部駆動機構によって一対の第2駆動アーム部が回動駆動されることにより、係合部材と案内溝との係合作用によって、レッグ部保持用フレームを回動することができ、レッグ部保持用フレームを回動する駆動力を低減することができるとともに、レッグ部保持用フレームにかかる曲げモーメントを小さくすることができるため、レッグ部保持用フレームの強度を小さくすることができ、軽量化が可能となる。また、第2駆動アーム部に支持した係合部材がレッグ部保持用フレームの案内溝を移動することによってレッグ部保持用フレームを回動させるようにしたので、レッグ部保持用フレームの回動時に、ベースフレームとレッグ部保持用フレームとの間に手足が挟み込まれにくくすることができる。
しかも、4節リンク機構によって第3フレームをベースフレームから離れるように持ち上げることができるため、可動寝いすを使用する使用者にとって、よりリラックスした姿勢をとることができる。
請求項5に係る発明によれば、可動フレームは、アルミニウム材料により構成されているので、デザイン性にとんだ高級感のある寝いす枠を実現することができる。
請求項6に係る発明によれば、可動フレームは、押し出し成形により、案内溝と一体成形されているので、低コスト化を可能にできるとともに、軽量化にも寄与することができる。

本発明の第1の実施の形態を示す可動寝いすのフラット状態における斜視図である。 図1の作動状態を示す作動状態図である。 図1のA部の詳細を示す詳細図であり、図1とはY方向の反対側から見た状態を示している。 図1のB部の詳細を示す詳細図であり、図1とはY方向の反対側から見た状態を示している。 図3のC部の断面を示す断面図である。 図4のD部の断面を示す断面図である。 背もたれ駆動部を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る可動寝いすを概念的に示す図である。 図8の作動状態を示す作動状態図である。 本発明の第2の実施の形態を示す可動寝いすの概念的な図である。 図10の作動状態を示す作動状態図である。
以下本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る可動寝いす10の斜視図を示し、図2は同可動寝いす10の作動状態図を示す。なお、以下においては、可動寝いす10の長手方向をX方向(前後方向)とし、X方向に直交する水平方向をY方向(左右方向)とし、上下方向をZ方向とし、また、X方向の背もたれ部側を後部、レッグ部側を前部として説明する。
可動寝いす10は、主として、ベースフレーム11と、ベースフレーム11上に設けられた、使用者の背部を支持する背もたれ用の可動フレームとしての第1フレーム12と、使用者の脚部を支持する大腿部保持用の可動フレームとしての第2フレーム13、および下腿部保持用の可動フレームとしての第3フレーム14とを有している。
背もたれ用の第1フレーム12は、全体としてX方向に細長い略長方形をなすように互いに連結された4つの枠体から構成されている。すなわち、第1フレーム12は、可動寝いす10のX方向に沿った左右一対の平行な第1サイドフレーム部12a、12aと、第1サイドフレーム部12a、12aの後部側の一端を互いに連結する第1連結フレーム部12cと、第1サイドフレーム部12a、12aの前部側の他端を互いに連結する前部連結枠12dとによって構成されている。
第1フレーム12の第1サイドフレーム部12a、12aの互いに対向する内側には、第1サイドフレーム部12a、12aに沿って延在する案内溝12a1がそれぞれ形成されている。可動寝いす10の外側に露呈する外枠を構成する第1サイドフレーム部12a、12aおよび第1連結フレーム部12cは、デザイン性にとんだ高級感のある寝いす枠を実現すべくアルミニウム材料にて構成され、外面側が緩やかに湾曲した凸面形状に形成されている。第1サイドフレーム部12a、12aおよび第1連結フレーム部12cの内側には、アルミニウムの押し出し成形によって内側に向けて突出された突部12a2、12c2がそれぞれ形成され、第1サイドフレーム部12a、12aに形成された突部12a2に、図5にも示すように、案内溝12a1が内側に向けてそれぞれ開口されている。これら第1サイドフレーム部12a、12aおよび第1連結フレーム部12cの各突部12a2、12c2には、図5に示すように、マットレス17を乗せる裏板18が支持されるようになっている。
第1フレーム12の前部連結枠12dは、ベースフレーム11上にY方向に間隔を有して固定された一対のヒンジブラケット15に、支点としてのヒンジピン16を介して回動可能に連結され、これにより、第1フレーム12は支点(ヒンジピン16)を中心にして後部側が持ち上がる方向に回動可能となっている。
大腿部保持用の第2フレーム13は、全体として略正方形をなすように互いに連結された4つの枠体から構成されている。すなわち、第2フレーム13は、可動寝いす10のX方向に沿った左右一対の平行な第2サイドフレーム部13a、13aと、第2サイドフレーム部13a、13aの後部側の一端を互いに連結する後部連結枠13cと、第2サイドフレーム部13a、13aの前部側の他端を互いに連結する前部連結枠13dとによって構成されている。
第2フレーム13の後部連結枠13cは、ベースフレーム11上に固定された一対のヒンジブラケット15に、ヒンジピン16を介して回動可能に連結され、これにより、第2フレーム12はヒンジピン16を中心にして前部側が持ち上げる方向に回動可能となっている。
可動寝いす10の外側に露呈する外枠を構成する第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aは、第1フレーム12の第1サイドフレーム部12aと同様に、アルミニウム材料にて構成され、外面側が緩やかに湾曲した凸面形状に形成されている。第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aには、アルミニウムの押し出し成形によって内側に向けて突出する突部13a2が一体成形されている。これら第2サイドフレーム部13a、13aの各突部13a2上には、マットレス17を乗せる裏板18(図5参照)が支持されるようになっている。
また、第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aは、第1フレーム13の第1サイドフレーム部12a、12aに一直線上に整列されており、第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aの一端(後部)と、これに対向する第1フレーム12の第1サイドフレーム部12a、12aの一端(前部)は、一方がヒンジピン16を中心とする円弧面に形成され、他方がその円弧面に略補合する円弧状凹面に形成されている。
下腿部保持用の第3フレーム14は、全体として略正方形をなすように互いに連結された4つの枠体から構成されている。すなわち、第3フレーム14は、可動寝いす10のX方向に沿った左右一対の平行な第3サイドフレーム部14a、14aと、第3サイドフレーム部14a、14aの前部側の一端を互いに連結する第3連結フレーム部14cと、第3サイドフレーム部14a、14aの後部側の他端を互いに連結する後部連結枠14dとによって構成されている。
第3フレーム14の後部連結枠14dは、第2フレーム13の前部連結枠13dに固定された一対のヒンジブラケット19に、ヒンジピン20を介して回動可能に連結されている。
第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aの互いに対向する内側には、第3サイドフレーム部14a、14aに沿って延在する案内溝14a1がそれぞれ形成されている。可動寝いす10の外側に露呈する外枠を構成する第3サイドフレーム部14a、14aおよび第3連結フレーム部14cは、第1および第2フレーム12、13の第1
および第2サイドフレーム部12a、13aと同様に、アルミニウム材料にて構成され、外面側が緩やかに湾曲した凸面形状に形成されている。第3サイドフレーム部14a、14aおよび第3連結フレーム部14cには、アルミニウムの押し出し成形によって内側に向けて突出された突部14a2、14c2(図4参照)が形成され、第3サイドフレーム部14a、14aに形成された突部14a2に、図6にも示すように、案内溝14a1が内側に向けてそれぞれ開口されている。これら第3サイドフレーム部14a、14aおよび第3連結フレーム部14cの各突部14a2、14c2には、図6に示すように、マットレス17を乗せる裏板18が支持されるようになっている。
また、第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aは、第1および第2フレーム12、13の第1および第2サイドフレーム部12a、12a、13a、13aに一直線上に整列されており、第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aの一端(後部)と、これに対向する第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aの一端(前部)は、一方がヒンジピン20を中心とする円弧面に形成され、他方がその円弧面に略補合する円弧状凹面に形成されている。
なお、図1および図2から明らかなように、ベースフレーム11の大きさは、第1フレーム12の第1サイドフレーム部12a、12aおよび第1連結フレーム部12c、第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13a、ならびに第3フレーム14の第3
サイドフレーム部14a、14aおよび第3連結フレーム部14cによって画成される可動寝いす10の可動フレーム(12、13、14)の外枠の大きさよりも十分に小さくされ、可動フレームの外枠の内側に配置されるようになっている。言い換えれば、可動寝いす10の可動フレームの外枠は、ベースフレーム11を取り囲むようにされ、可動寝いす10を斜め上方から見たとき、図1および図2に示すように、ベースフレーム11が可動フレームの外枠から隠れるように構成されている。
次に、使用者がリラックスできる姿勢をとれるように、上記した第1フレーム12、第2フレーム13および第3フレーム14を作動させる構成について説明する。
ベースフレーム11はX方向に細長い略長方形をなし、その周囲は上方に折り曲げられている。Y方向に対向する一対の左右折り曲げ部11a、11aの外側には、第1および第2フレーム12、13を回動可能に支持するための一対のヒンジブラケット15が固定されている。ベースフレーム11には、ヒンジブラケット15よりX方向の後部側に背もたれ用の第1フレーム12を回動するための背もたれ部駆動機構21が配設されている。背もたれ部駆動機構21は、図3および図7に示すように、ベースフレーム11の一方の折り曲げ部11aの内側に固定されたギヤケース22を有し、このギヤケース22にモータ23が設置されている。
ギヤケース22には、大径のギヤ25がY方向に平行な軸線の回りに回転可能に支持され、このギヤ25に連動軸26がスプライン係合されている。また、ギヤケース22には、モータ23によって回転駆動されるウォームギヤ27と、このウォームギヤ27に噛合うウォームホイール28と、このウォームホイール28と同軸上に一体的に設けられ大径のギヤ25に噛合う小径のギヤ29が、それぞれ回転可能に支持されている。
これにより、モータ23が回転駆動されると、モータ23の回転がウォームギヤ27とウォームホイール28および小径のギヤ29と大径のギヤ25によってそれぞれ減速されて連動軸26に伝達される。
ギヤケース22が固定されたベースフレーム11の一方の折り曲げ部11aの外側には、連動軸26によって駆動され、後述する駆動アームを所定の角度位置に回動保持させる回動機構30Aが配設されている。回動機構30Aは、例えば、特開2001−340154号公報に記載されているような、車両用シートに用いられる公知のリクライニング装置を利用することができる。
すなわち、図7に示すように、内歯歯車31を形成した円盤状の固定プレート32をベースフレーム11の折り曲げ部11aの外側に固定し、内歯歯車31と円周上一部で噛合う歯数が僅かに少ない外歯歯車33を形成した円盤状の可動プレート34を第1プレート32に対して相対回動可能に装着している。外歯歯車33は、スプリング35の付勢力によって隙間が広がる方向に押圧される図略の2個の楔部材の楔効果によって、内歯歯車31に強く押し付けられてガタのない噛合いを実現するように構成されている。
そして、背もたれ部駆動機構21のモータ23の回転によって連動軸26が回転されると、カム部材39によって2個の楔部材がスプリング35の付勢力に抗して隙間が狭くなる方向に移動され、楔部材が回転される。これによって、固定プレート32の内歯歯車31と可動プレート34の外歯歯車33との噛合い位置が順次変化し、1回転することにより、内歯歯車31と外歯歯車33の歯数差に相当する角度だけ可動プレート34が回動される。
上記した回動機構30Aと同様な構成の回動機構30Bが、ベースフレーム11の他方
の折り曲げ部11aの外側にも配設され、この回動機構30Bのカム部材(39)に連動軸26がスプライン係合され、かかる連動軸26を介して両回動機構30A、30Bが同期して作動されるようになっている。なお、連動軸26は、ベースフレーム11の左右折り曲げ部11a、11aの上方を横切るように配設されている。
上記した背もたれ部駆動機構21および回動機構30A、30Bにより、固定プレート32に対して、可動プレート34の回転を許容したり、拘束したりして、可動プレート34を所望の角度位置に保持できるようになっている。
両回動機構30A、30Bの可動プレート34には、図3および図7に示すように、一対の第1駆動アーム部41の第1端がそれぞれ一体的に取付けられている。一対の第1駆動アーム部41は、可動寝いす10のX方向の後部側に延在され、一対の第1駆動アーム部41の第2端(先端部)には第1連結部材42が、ヒンジピン16と平行に第1連結部材42の両端よりも中心位置に固定されている。第1連結部材42の両端には、図5に示すように、ボルト43がそれぞれ取付けられ、これらボルト43の軸部43aに、前記第1フレーム12の第1サイドフレーム部12a、12bに形成された案内溝12a1に転動可能に係合する係合部材としての係合ローラ44がそれぞれ軸方向移動を拘束されて回転可能に軸承されている。
これにより、第1駆動アーム部41が可動プレート34とともに図8の時計回りに回動されると、第1駆動アーム部41の先端に固定した第1連結部材42に軸承された係合ローラ44が各案内溝12a1に沿って転動することにより、第1フレーム12がヒンジピン16を支点にして図8の反時計回りに回動され、図2に示すように第1フレーム12の
後部側が持ち上げられる。
この際、第1フレーム12からの負荷(第1フレーム12の重量と上半身の体重)を受ける第1駆動アーム部41が第1フレーム12の支点位置より後方に位置され、かつ第1駆動アーム部41の回動中心が第1フレーム12の支点位置より後方に所定量オフセットされているため、第1フレーム12を回動する駆動力を低減することができる。しかも、第1駆動アーム部41に支持した係合ローラ44を第1フレーム12の案内溝12a1を移動することによって、第1フレーム12を回動させるようにしたので、係合ローラ44を第1フレーム12の長手方向(X方向)の中央付近の案内溝12a1に係合することによって、第1フレーム12にかかる曲げモーメントを小さくすることができ、第1フレーム12の強度も小さくて済み、軽量化できるようになる。
上記した一対の第1駆動アーム部41と第1連結部材42とによって、背もたれ用の第1フレーム12を回動する駆動アームを構成している。
また、ベースフレーム11には、ヒンジブラケット15よりX方向の前部側にレッグ部保持用の第1および第2フレーム13、14を回動するためのレッグ部駆動機構51が配設されている。レッグ部駆動機構51は、図4に示すように、ベースフレーム11の一方の折り曲げ部11aの内側に固定されたギヤケース52を有し、このギヤケース52にモータ53が設置されている。レッグ部駆動機構51は、上記した背もたれ部駆動機構21と同様な構成をなすもので、モータ53の回転によって連動軸54を回転駆動するようになっている。
さらに、ベースフレーム11の左右折り曲げ部11a、11aの外側には、連動軸54によって同期して駆動され、後述する駆動アームを所定の角度位置に回動保持させる回動機構55A、55Bがそれぞれ配設されている。かかる回動機構55A、55Bも、上記した第1フレーム12を回動する回動機構30A、30Bと同様に構成されている。
両回動機構55A、55Bによってそれぞれ回動される可動プレート56には、一対の第2駆動アーム部57の第1端がそれぞれ一体的に取付けられている。一対の第2駆動アーム部57は、X方向の前部方向に延在され、一対の第2駆動アーム部57の第2端(先端部)には第2連結部材58が、ヒンジピン16と平行に第2連結部材58の両端よりも中心位置に固定されている。第2連結部材58の両端には、図6に示すように、ボルト59がそれぞれ取付けられ、これらボルト59の軸部59aに、第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aに形成された各案内溝14a1に転動可能に係合する係合部材としての係合ローラ60がそれぞれ軸方向移動を拘束されて回転可能に軸承されている。
さらに、ベースフレーム11には、レッグ部駆動機構51よりX方向の前部側に、図4に示すように、第2駆動アーム部57とほぼ同じ長手方向長さの一対の従動アーム61が第2駆動アーム部57と並列配置されている。一対の従動アーム61の第1端は、ベース
フレーム11の左右折り曲げ部11a、11aの各内側に、ヒンジピン62を介してそれぞれ回動可能に支持されている。一対の従動アーム61は、X方向の前部側に延在され、一対の従動アーム61の第2端(先端部)には第3連結部材63がヒンジピン16と平行に第3連結部材63の両端よりも中心位置に固定されている。第3連結部材63の両端には、第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aに形成された各案内溝14a1に転動可能に係合する係合部材としての係合ローラ64(図8参照)が、上記係合ローラ60と同様な構成によって回転可能に軸承されている。
第2駆動アーム部57に固定された第2連結部材58と、従動アーム61に固定された第3連結部材63の各両端部は、図4および図8に示すように、第2駆動アーム部57および従動アーム61がほぼ平行になるように、連結リンク65によってそれぞれ連結されている。かかる第2駆動アーム部57と従動アーム61と連結リンク65とベースフレーム11の一部とによって、4節リンク機構67を構成している。
これにより、第2駆動アーム部57がレッグ部駆動機構51によって図8の時計回りに回動されると、第2駆動アーム部57の先端に固定した第2連結部材58に軸承された係合ローラ60が第3フレーム14の案内溝14a1に沿って転動することにより、第3フレーム14のローラ係合位置が上方(Y方向)に移動される。これによって、第3フレーム14に連結された第2フレーム13が、ヒンジピン16を支点にして図8の時計回りに回動されるとともに、4節リンク機構67によって第3フレーム14がベースフレーム11から離れるように持ち上げられ、第3フレーム14の案内溝14a1に係合する2つの係合ローラ60、64を結ぶ傾斜角度姿勢に保持される。
この際、第2駆動アーム部57と従動アーム61は、長手方向長さがほぼ同じであるが、第2駆動アーム部57の支持点のほうが、従動アーム61の支持点より下方に位置されている。このため、第3フレーム14の案内溝14a1に係合する2つの係合ローラ60、64を結ぶ直線は、X方向の前部が下方に傾斜するようになり、第3フレーム14は、図9Bに示すように、前部が下方に傾斜する角度姿勢に保持される。
上記した一対の第2駆動アーム部57と第2連結部材58とによって、大腿部保持用の第2フレーム13を回動する駆動アームを構成している。
次に上記した構成の第1の実施の形態における動作について説明する、背もたれ部駆動機構21およびレッグ部駆動機構51の各モータ23、53は、図略の操作ボタンの操作によって駆動される。
図1および図8に示すように、可動寝いす10がフラットな姿勢に保持されている状態において、例えば、背もたれ用の第1フレーム12作動用の操作ボタンを操作すると、背もたれ部駆動機構21のモータ23が駆動され、モータ23の回転がウォームギヤ27とウォームホイール28および小径のギヤ29と大径のギヤ25によってそれぞれ減速されて連動軸26に伝達される。連動軸26の回転により、両側の回動機構30A、30Bが駆動され、一対の第1駆動アーム部41が、図8の反時計回りに回動される。これにより、第1駆動アーム部41の先端に固定した第1連結部材42に軸承された係合ローラ44が、第1フレーム12の第1サイドフレーム部12a、12aに形成された各案内溝12a1内を転動されるので、第1フレーム12は、図2および図9Aに示すように、ヒンジピン16を支点にして反時計回りに回動され、第1フレーム12は所定の角度に傾斜される。操作ボタンの操作を止めれば、背もたれ部駆動機構21のモータ23が停止され、第1フレーム12は所定の角度位置に停止され、その角度位置を保持される。
一方、可動寝いす10がフラットな姿勢に保持されている状態において、大腿部および下腿部保持用の第2および第3フレーム13、14作動用の操作ボタンを操作すると、レッグ部駆動機構51のモータ53が駆動され、連動軸54が回転される。連動軸54の回転により、両側の回動機構55A、55Bが駆動され、一対の第2駆動アーム部57が、図8の時計回りに回動される。これにより、第2駆動アーム部57の先端に固定した第2連結部材58に軸承された係合ローラ60と第3フレーム14の案内溝14a1との係合点が上方に移動されるので、第2フレーム13がヒンジピン16を支点にして図8の時計回りに回動される。同時に、係合ローラ60と案内溝14a1との係合点が上方に移動されることにより、4節リンク機構67の作用によって第3フレーム14は、図9Bに示すように、第3フレーム14の案内溝14a1に係合する2つの係合ローラ60、64を結ぶ角度姿勢、すなわち、第3フレーム14の前部が下方に傾斜する角度姿勢に保持される。操作ボタンの操作を止めれば、レッグ部駆動機構51のモータ53が停止され、第2および第3フレーム13、14は所定の角度位置に停止され、その角度位置を保持される。
この場合、4節リンク機構67により、第3フレーム14全体がベースフレーム11上より持ち上げられるとともに、前部が下方に傾斜する角度姿勢に保持されるため、可動寝いす10を使用する使用者は、よりリラックスした姿勢をとることができる。
背もたれ用の第1フレーム12作動用の操作ボタンおよび大腿部および下腿部保持用の第2および第3フレーム13、14作動用の操作ボタンをそれぞれ操作した状態を、図9Cに示す。
上記した第1の実施の形態によれば、第1フレーム12からの負荷を受ける第1駆動アーム部41が第1フレーム12の支点位置より後方に位置され、かつ第1駆動アーム部41の回動中心が第1フレーム12の支点位置より後方に所定量オフセットされているため、第1フレーム12を回動する駆動力を低減することができる。しかも、第1駆動アーム部41に支持した係合ローラ44が第1フレーム12の案内溝12aを移動することにより、第1フレーム13を回動させるようにしたので、特に、係合ローラ44を第1フレーム13の長手方向の中央付近に係合させることにより、第1フレーム12にかかる曲げモーメントを小さくすることができ、第1フレーム12の強度も小さくて済み、軽量化が可能となる。
また、上記した第1の実施の形態によれば、第1駆動アーム部41の先端に設けた係合ローラ44が第1フレーム12に形成した案内溝12a1を移動することにより、第1フレーム12を回動作動させるようにしたので、第1フレーム12の回動時に、ベースフレーム11と第1フレーム12との間に手足が挟み込まれにくくすることができる。また、この際、係合ローラ44のように低摩擦で転動できるものを使用することにより、第1フ
レーム12を効率よく回動させることができる。
さらに、上記した第1の実施の形態によれば、ベースフレーム11が、第1フレーム12の第1サイドフレーム部12a、12aおよび第1連結フレーム部12c、第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13a、ならびに第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aおよび第3連結フレーム部14cによって画成される可動寝いす10の可動フレーム(12、13、14)の外枠の大きさよりも小さく、可動フレームの外枠の内側に配置されるようになっている。従って、ベースフレーム11に対して第1、第2および第3フレーム12、13、14が回動される際に、ベースフレーム11と各フレーム12、13、14との間で手足が挟み込まれにくくすることができる。しかも、ベースフレーム11が可動フレームの外枠から実質的に隠れるようになるので、可動寝いす10全体のデザインをすっきりさせることができる。
特に、ベースフレーム11が、可動フレームの外枠の内側に配置されるようになっていることにより、可動寝いす10を設置する設置面の面積が上面より狭くなっているトラックの仮眠用として用いるのに適する。
また、可動寝いす10の外枠(12a、12c、13a、14a、14c)を、アルミニウム材料により構成して表面を意匠部材としたことにより、デザイン性にとんだ高級感のある寝いす枠を実現することができる。さらに、第1および第3サイドフレーム部12a、12a、14a、14aの内側に、押し出し成形によって案内溝12a1、14a1を形成することにより、低コスト化が図られるだけでなく、軽量化にも寄与することができる。
また、回動機構30A、30B、55A、55Bとして、車両用シートリクライナ機構と同じ直接回転力を出力するものであれば、回転量も大きくとれるだけでなく、軽量化、低コスト化を図ることができる。
図10、図11は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、上記した第1の実施の形態と異なる点は、第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aの各内側にも案内溝13a1を形成し、レッグ部駆動機構51によって回動される第2駆動アーム部57の先端部に固定した第2連結部材58に軸承された係合ローラ60を、第2フレーム13に形成した案内溝13a1に転動可能に係合させた点である。従って、以下においては、第1の実施の形態と異なる構成のみを主に説明し、同一の構成部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
すなわち、第2の実施の形態においては、図10、図11に示すように、第2および第3フレーム13、14の第2および第3サイドフレーム部13a、13a、14a、14aの各内側に、案内溝13a1、14a1をそれぞれ形成している。そして、レッグ部駆動機構51によって回動される第2駆動アーム部57の先端部に固定した第2連結部材58に軸承された係合ローラ60を、第2フレーム13の第2サイドフレーム部13a、13aに形成した案内溝13a1に転動可能に係合し、従動アーム61の先端部に固定した第3連結部材63に軸承された係合ローラ64を、第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aに形成した案内溝14a1に転動可能に係合している。なお、第2連結部材58、63を連結リンク65によって連結して、4節リンク機構67を構成している点は、第1の実施の形態と同じである。
かかる第2の実施の形態においては、レッグ部駆動機構51のモータ53によって、第2駆動アーム部57が、図10の時計回りに回動されると、第2駆動アーム部57の先端に固定した第2連結部材58に軸承された係合ローラ60が、第2フレーム13の第2サ
イドフレーム部13a、13aに形成された案内溝13a1内を転動されるので、第2フレーム13は、図11に示すように、ヒンジピン16を支点にして時計回りに回動され、第2フレーム13は所定の角度に傾斜され、第3フレーム14との連結点(ヒンジピン20)が上方(Y方向)に移動される。
そして、この第2フレーム13の回動に伴って、4節リンク機構67により第3フレーム14の第3サイドフレーム部14a、14aに形成された案内溝14a1内を転動する従動アーム61の先端に固定した第3連結部材58に軸承された係合ローラ64の位置が決定されるので、第3フレーム14は前部が下方に傾斜する角度姿勢に保持される。
この際、第2フレーム13からの負荷を受ける第2駆動アーム部57が第2フレーム13の支点(ヒンジピン16)位置よりX方向の前方に位置され、かつ第2駆動アーム部57の回動中心が第2フレーム13の支点位置よりX方向の前方に所定量オフセットされているため、第1の実施の形態において第1フレーム12について述べたと同様に、第2フレーム13を回動する駆動力を低減することができる。しかも、第2フレーム13にかかる曲げモーメントを小さくすることができ、第2フレーム13の強度も小さくて済み、軽量化できるようになる。
このように、第2の実施の形態においても、上記した第1の実施の形態で述べたと同様な作用効果が期待できる。
上記した実施の形態においては、下腿部保持用の第3フレーム14を、4節リンク機構67によってベースフレーム11から離れるように持ち上げる例について述べたが、引用文献1に記載されているように、第3フレーム14をベースフレーム11上を支点にして回動させるようにしてもよい。
なお、本発明の可動寝いすは、通常の形態においては寝いすとして使用するものであるが、例えば、フラットな姿勢状態において、ベッドとして使用することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明に係る可動寝いすは、家庭やトラックでの仮眠用やくつろぎ用として用いるのに適している。
10…可動寝いす、11…ベースフレーム、12…第1フレーム、12a…第1サイドフレーム部、12a1…案内溝、12c…第1連結フレーム部、13…第2フレーム、13a…第2サイドフレーム部、14…第3フレーム、14a…第3サイドフレーム部、14a1…案内溝、14c…第3連結フレーム部、16…支点(ヒンジピン)、21…背もたれ部駆動機構、30A、30B…回動機構、41…第1駆動アーム部、42…第1連結部材、44…係合部材(係合ローラ)、51…レッグ部駆動機構、55A、55B…回動機構、57…第2駆動アーム部、58…第2連結部材、60…係合部材(係合ローラ)、61…従動アーム、63…第3連結部材、64…係合部材(係合ローラ)、67…4節リンク機構。

Claims (6)

  1. ベースフレームと、該ベースフレーム上に支点を中心にして回動可能に支持され、使用者の背部を支持する背もたれ用フレームを含む可動フレームと、該可動フレームの前記支点に対して所定量オフセットした位置に第1端を回動可能に支持され第2端を前記可動フレームに形成された案内溝にスライド可能に係合する係合部材を備えた駆動アームと、該駆動アームを回動する駆動機構とを有し、
    前記背もたれ用フレームは、平行に延び一端が前記ベースフレームに回動可能に支持されるとともに前記案内溝が対向形成された一対の第1サイドフレーム部と、これら第1サイドフレーム部の他端間を連結する第1連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、
    前記駆動アームは、両端に設けられた前記係合部材を介して前記案内溝に係合される第1連結部材と、該第1連結部材の両端よりも中心位置に前記第2端がそれぞれ連結され、前記第1端の少なくとも一方が前記駆動機構を構成する背もたれ部駆動機構により回動駆動可能な状態で前記ベースフレームに連結された一対の第1駆動アーム部とを備えている、
    可動寝いす。
  2. 請求項1において、前記ベースフレームは、前記可動フレームによって構成される外枠より小さく、該外枠の内側に配置されている可動寝いす。
  3. 請求項1において、前記可動フレームは、使用者の脚部を支持するレッグ部保持用フレームを含んで構成され、
    前記レッグ部保持用フレームは、使用者の大腿部保持用として設定され平行に延び一端が前記ベースフレームに回動可能に支持された一対の第2サイドフレーム部と、使用者の下腿部保持用として設定され前記第2サイドフレーム部が延びる方向に平行に延在するとともに一端が対応する第2サイドフレーム部の他端にそれぞれ回動可能に連結された一対の第3サイドフレーム部と、これら第3サイドフレーム部の他端間を連結する第3連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、
    前記駆動アームは、両端に設けられた前記係合部材を介して前記案内溝に係合される第2連結部材と、該第2連結部材の両端よりも中心位置に前記第2端がそれぞれ連結され、前記第1端の少なくとも一方が前記駆動機構を構成するレッグ部駆動機構により回動駆動可能な状態で前記ベースフレームに連結された一対の第2駆動アーム部とを備え、
    該第2駆動アーム部と、該第2駆動アーム部と並列配置され、前記ベースフレームに一端が回動可能に支持され他端が第2駆動アーム部とは別の前記係合部材を介して前記案内溝に係合される一対の従動アームと、前記第2駆動アーム部の前記第2端側と前記従動アームの前記他端側とを連結する連結リンクと、前記ベースフレームとを含んで構成される4節リンク機構を備える可動寝いす。
  4. ベースフレームと、該ベースフレーム上に支点を中心にして回動可能に支持された可動フレームと、該可動フレームの前記支点に対して所定量オフセットした位置に第1端を回動可能に支持され第2端を前記可動フレームに形成された案内溝にスライド可能に係合する係合部材を備えた駆動アームと、該駆動アームを回動する駆動機構とを有し、
    前記可動フレームは、使用者の脚部を支持するレッグ部保持用フレームを含んで構成され、
    前記レッグ部保持用フレームは、使用者の大腿部保持用として設定され平行に延び一端が前記ベースフレームに回動可能に支持された一対の第2サイドフレーム部と、使用者の下腿部保持用として設定され前記第2サイドフレーム部が延びる方向に平行に延在するとともに一端が対応する第2サイドフレーム部の他端にそれぞれ回動可能に連結された一対の第3サイドフレーム部と、これら第3サイドフレーム部の他端間を連結する第3連結フレーム部とを備えて外枠を構成し、
    前記駆動アームは、両端に設けられた前記係合部材を介して前記案内溝に係合される第2連結部材と、該第2連結部材の両端よりも中心位置に前記第2端がそれぞれ連結され、前記第1端の少なくとも一方が前記駆動機構を構成するレッグ部駆動機構により回動駆動可能な状態で前記ベースフレームに連結された一対の第2駆動アーム部とを備え、
    該第2駆動アーム部と、該第2駆動アーム部と並列配置され、前記ベースフレームに一端が回動可能に支持され他端が第2駆動アーム部とは別の前記係合部材を介して前記案内溝に係合される一対の従動アームと、前記第2駆動アーム部の前記第2端側と前記従動アームの前記他端側とを連結する連結リンクと、前記ベースフレームとを含んで構成される4節リンク機構を備える可動寝いす。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記可動フレームは、アルミニウム材料により構成されている可動寝いす。
  6. 請求項5において、前記可動フレームは、押し出し成形により、前記案内溝と一体成形されている可動寝いす。
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