JP5491921B2 - 経費管理サーバ、及び、当該経費管理サーバを実現するプログラム - Google Patents

経費管理サーバ、及び、当該経費管理サーバを実現するプログラム Download PDF

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Description

本発明は、銀行や信用金庫等の金融機関内で取り扱う経費を管理する経費管理サーバ、及び、当該経費管理サーバを実現するプログラムに関する。
従来、銀行や信用金庫等の金融機関では、経費処理が、以下のようにして行われている。
まず。期初(期の初め)に、各部門(本部、営業店等)が、前年同期の「元帳」と称される紙の帳票に記載された予算実績に基づいて、予算案(予算見込)を立案し、総務部門が、各部門で立案された予算案を承認する。総務部門は、承認された予算案を当期の元帳に転記して、その当期の元帳を各部門に配布する。
そして、期中(期の途中)に、各部門は、経費が発生すると、経費を支払うために、伝票(支払伝票及び振込伝票)を手書きで起票し、さらに、オンライン端末を操作して支払い処理を行った後、経費の支払実績を元帳に記入して、実績を元帳に反映させる。
この後、期末(期の終わり)に、総務部門は、各部門の元帳を収集して、金融機関全体の経費予算実績表を作成する。「経費予算実績表」は、各部門又は全部門の費目毎の予算と実績とを一覧で示す表である。経費予算実績表は、現時点での予算及び予算の消化実績の把握、決算時の金融機関の内部資料、及び、監督官庁(金融庁)への報告資料として用いられる。
なお、経費を管理する技術としては、例えば、特許文献1に、費目等を含む会計情報から会計用伝票を作成し、振替情報を支払企業に通知するシステムが開示されている。
また、例えば、特許文献2に、費目を含む予算をデータベースにて管理し、決済データを反映させるシステムが開示されている。
特開2002−297854号公報 特開2003−150764号公報
しかしながら、従来の経費処理は、以下の課題があった。以下の課題は、特許文献1や特許文献2に開示された技術では、解決されていなかった。
(1)予算立案時の課題
各部門では、前年同期の元帳に記載された予算実績に基づいて予算案を立案するが、その元帳が紙で構成されているため、作業者は、マニュアルで予算案をコンピュータに入力する作業、マージ作業、及び、入力ミスをチェックして、入力ミスがあった場合に修正する作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。
(2)経費支払時の課題
作業者は、経費を業者に支払うために手書きで伝票を作成する作業、及び、伝票に記載ミスがあった場合に訂正作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。
(3)元帳反映時の課題
作業者は、処理した伝票を基にして、支払われた経費を手書きで元帳に転記する作業、及び、転記ミスをチェックして、転記ミスがあった場合に修正する作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。
(4)経費予算実績表作成時の課題
総務部門の作業者は、各部門から元帳を収集し、その元帳を基にして、マニュアルで金融機関全体の経費予算実績表を作成する作業、マージ作業、及び、転記ミスをチェックして、転記ミスがあった場合に修正する作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。また、総務部門及び各部門は、期中での予算に対する消化実績の状況を把握するために、消化実績を管理する作業を行う必要があり、その作業にも多大な労力を費やしていた。
これらの課題について、本発明の発明者は、経費処理で用いる各書類をファイルデータ化し、さらに、いずれかのファイルデータの金額欄に入力されたデータが他のファイルデータに自動的に反映される仕組みを構築すれば、これらの課題を解決することができると考えた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、経費管理のための作業者の労力を軽減する経費管理サーバ、及び、当該経費管理サーバを実現するプログラムを提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、第1発明は、金融機関での経費を管理する経費管理サーバであって、各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、各部門の経費データを管理するための元帳ファイルと、各部門の予算を表す予算データを登録するための予算テーブルと、各部門の予算からの出金を管理するための経費支払ファイルと、経費支払先への経費の振込を管理するための振込ファイルと、振込結果を管理するための振込結果ファイルとが予め格納されたデータベースと、前記元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、当該予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを前記予算テーブルに登録又は更新し、前記帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカットデータとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録するデータ管理部と、前記センターカットデータを、前記経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータに送信して、当該ホストコンピュータに、前記センターカットデータに基づく前記経費支払先への経費の振込処理を実行させる会計処理部とを有する構成とする。
この経費管理サーバは、各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、元帳ファイルと、予算実績テーブルと、経費支払ファイルと、振込ファイルと、振込結果ファイルとが、データベースに予め格納されている。データ管理部は、元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データが入力された場合に、帳票データの金額欄に入力された金額データを、登録データの中の所定のデータに反映させる。また、データ管理部は、帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを予算実績テーブルに登録又は更新する。したがって、この経費管理サーバは、経費処理で用いる各書類をファイルデータ化し、さらに、いずれかのファイルデータの金額欄に入力されたデータが他のファイルデータに自動的に反映される構成となっている。
また、第2発明は、各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、各部門の経費データを管理するための元帳ファイルと、各部門の予算を表す予算データを登録するための予算テーブルと、各部門の予算からの出金を管理するための経費支払ファイルと、経費支払先への経費の振込を管理するための振込ファイルと、振込結果を管理するための振込結果ファイルとが予め格納されたデータベースを有するコンピュータを、金融機関での経費を管理する経費管理サーバとして機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、当該予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを前記予算テーブルに登録又は更新し、前記帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカットデータとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録するデータ管理部と、前記センターカットデータを、前記経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータに送信して、当該ホストコンピュータに、前記センターカットデータに基づく前記経費支払先への経費の振込処理を実行させる会計処理部として機能させる構成とする。
第1発明によれば、経費管理のための作業者の労力を軽減する経費管理サーバを提供することができる。
また、第2発明によれば、第1発明に係る経費管理サーバを実現するプログラムを提供することができる。
実施形態に係る経費管理サーバの構成を説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバの構成を示す図である。 実施形態で用いるアプリケーションプログラムの一例を示す図である。 実施形態で用いる元帳ファイルを説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバの動作を説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバの予算申請時の処理を説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバのセンターカットデータ取扱時の処理を説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバのセンターカット対象外データ取扱時の処理を説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバの決算時の処理を説明するための図である。 実施形態に係る経費管理サーバの動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態に係る経費管理サーバの動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態で用いる画面の一例を示す図(1)である。 実施形態で用いる画面の一例を示す図(2)である。 実施形態で用いる帳票の一例を示す図(1)である。 実施形態で用いる帳票の一例を示す図(2)である。 実施形態で用いる帳票の一例を示す図(3)である。 実施形態で用いる帳票の一例を示す図(4)である。 実施形態で用いる科目/費目ファイルデータの一例を示す図である。 実施形態で用いる予算実績ファイルデータの構成を説明するための図である。 実施形態で用いる帳票データの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<経費管理サーバの構成>
(経費管理サーバの概要とその接続機器の概要)
以下、まず、図1を参照して、本実施形態に係る経費管理サーバの概要とその経費管理サーバに接続された機器の概要につき説明する。図1は、実施形態に係る経費管理サーバの構成を説明するための図である。
本実施形態に係る経費管理サーバ26は、金融機関での経費を管理するサーバである。経費管理サーバ26は、例えば、一部の伝票をペーパレス化して経費の支払を実行する機能、オンライン接続端末に対して各種の伝票の作成を自動的に指示する機能、及び、各部門の予算とその予算を消化した実績とを管理する機能が付与されている。
図1に示すように、経費管理サーバ26は、データベース51として、例えば、元帳ファイル51Aや、振込ファイル(又は、「支払ファイル」と称する場合もある)51B、経費支払ファイル51C、振込結果ファイル51D、金融機関ファイル51E、科目テーブル51F、予算実績テーブル51G等を登録している。なお、ここでは、判定処理や比較処理の基準となる情報を格納部に格納する動作を「登録」と称する。
元帳ファイル51Aは、各部門の経費データを管理するためのファイルデータを意味している。元帳ファイル51Aには、経費を各勘定別に記録・計算するための元帳データ(図示せず)が登録される。
振込ファイル51Bは、経費支払先への経費の振込を管理するためのファイルデータを意味している。振込ファイル51Bには、後記する振込伝票340(図12D参照)に記載されたデータ(以下、「振込データ」と称する)が登録される。振込ファイル51Bに登録される振込データは、図7のS265又は図8のS365で、振り込まれるはずの経費を表している。
経費支払ファイル51Cは、各部門の予算からの出金を管理するためのファイルデータを意味している。経費支払ファイル51Cには、後記する支払伝票330(図12C参照)に記載されたデータ(以下、「経費支払データ」と称する)が登録される。経費支払ファイル51Cに登録される経費支払データは、図7のS265又は図8のS365で、予算口座から出金された経費データを表している。
振込結果ファイル51Dは、勘定系ホストコンピュータ(以下、単に「ホストコンピュータ」と称する)21によってオンラインで振込処理された結果を管理するためのファイルデータを意味している。振込結果ファイル51Dには、経費支払結果(図示せず)が登録される。経費支払結果は、ホストコンピュータ21が予算口座から経費を出金した場合に、ホストコンピュータ21から送信される。経費管理サーバ26は、ホストコンピュータ21から経費支払結果を受信すると、振込結果ファイル51Dに登録する。そして、経費管理サーバ26は、振込結果ファイル51Dに登録された経費支払結果に基づいて、実績を予算実績テーブル51Gに反映させる。具体的には、経費管理サーバ26は、実績を予算実績テーブル51Gに計上するとともに、実績累計や予算残高を算出して、これらを予算実績テーブル51Gに登録する。
金融機関ファイル51Eは、金融機関名及びそのコードや支店名及びそのコード等の各種金融機関に関する情報を管理するためのファイルデータを意味している。金融機関ファイル51Eは、経費支払先を選択する際に、候補選択に使用される。
科目テーブル51Fは、経費の科目(費目)毎に、各科目に対応するコードを規定するためのテーブルデータを意味している。科目テーブル51Fには、後記する科目/費目ファイルデータ410(図13参照)が登録される。
予算実績テーブル51Gは、部門毎に、各部門の予算データと予算を消化した実績データとを登録するためのテーブルデータを意味している。予算実績テーブル51Gは、例えば、図14に示す構成となっている。図14は、実施形態で用いる予算実績ファイルデータの構成を説明するための図である。図14に示すように、予算実績ファイルデータ51Gは、例えば、事業年度番号、事業期番号、経費店番号、小費目ID、予算金額、予算見込金額、予算実績額、予算調整額、予算実績税額等の項目を含む構成となっている。なお、「予算金額」は、費目の予算金額を意味している。「予算見込金額」は、経費支払の申請済みで、総務部門での承認待ちの金額(すなわち、経費支払の申請がされ、かつ、未決済な状態の金額)を意味している。「予算実績額」は、実績取込後の金額を意味している。「予算調整額」は、稟議により予算が増額(又は、減額)した場合の予算額を意味している。「予算調整額」は、好ましくは、当初の予算額と増額分(又は、減額分)とを合計した額(最終的な予算額)にするとよい。「予算実績税額」は、予算の消化実績に対して課金される税額を意味している。
経費管理サーバ26は、通常、金融機関の各種業務を統括する中央管理センタ2に設置される。その中央管理センタ2には、通常、勘定系の情報を管理するホストコンピュータ21が設置されている。経費管理サーバ26は、LANや専用回線等のネットワークを介して、ホストコンピュータ21と通信可能に接続されており、ホストコンピュータ21との間でストレージ連携による情報の受け渡しを実行する。
経費管理サーバ26は、有線又は無線によって構築されたネットワーク5を介して、本部や営業店等が設けられた各地区3のオンライン接続端末31,36や、総務部門が設けられた経費管理センタ4のオンライン接続端末46と通信可能に接続されている。また、オンライン接続端末46は、LAN等のネットワークを介して、イントラネット端末41と接続されている。経費管理サーバ26は、ホストコンピュータ21、及び、端末31,36,41,46によって、金融機関の経費を管理するための経費管理システム1を構築する。
なお、図1には、営業店が、1店舗しか示されていないが、実際には、多数存在する。また、図1には、端末31,36,41,46が、1台ずつしか示されていないが、実際には、複数台存在する。これらの端末31,36,41,46は、パーソナルコンピュータ(PC)によって構成された公知の装置であるので、ここでは、概要のみを説明する。
オンライン接続端末31は、各営業店に配置された主に担当者レベルの行員によって操作される端末装置である。以下、オンライン接続端末31を「営業店端末31」と称する。
オンライン接続端末36は、各営業店に配置された役席や管理職レベルの行員によって操作される端末装置である。以下、オンライン接続端末36を「役席端末36」と称する。
イントラネット端末41は、帳票に記載されたデータ(以下、「帳票データ」と称する)を受付処理するための端末装置である。以下、イントラネット端末41を「受付端末41」と称する。受付端末41は、総務部門に配置された主に担当者レベルの行員によって操作される。受付端末41は、例えばUSBポートを介して、帳票に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ42が接続されている。また、受付端末41は、例えばLAN等のネットワークを介して、プリンタ43が接続されている。
オンライン接続端末46は、勘定系の処理を実行する端末装置である。以下、オンライン接続端末46を「勘定処理端末46」と称する。勘定処理端末46は、総務部門に配置された担当者レベルや管理職レベルの行員によって操作される。勘定処理端末46は、主に、紙伝票に基づく勘定処理を実行する場合に、利用される。
(経費管理サーバの詳細)
次に、図2を参照して、経費管理サーバ26の詳細につき説明する。図2は、実施形態に係る経費管理サーバの構成を示す図である。
図2に示すように、経費管理サーバ26は、CPUによって構成された制御部26A、ROMや、RAM、HDD等によって構成された格納部26B、及び、通信インタフェースによって構成された通信部26Cを備えている。
制御部26Aは、主制御部27A、データ管理部27B、会計処理部27C、及び、通信制御部27Dとして機能する。
主制御部27Aは、各部の動作を制御する機能手段である。
データ管理部27Bは、各種のデータを登録データとしてデータベース51に登録したり更新したりする機能手段である。データベース51に登録される登録データとしては、前記したように、例えば、元帳ファイル51Aや、振込ファイル51B、経費支払ファイル51C、振込結果ファイル51D、金融機関ファイル51E、科目テーブル51F、予算実績テーブル51G等がある。データ管理部24Aは、帳票データが入力された場合に、帳票データの金額欄に入力された金額データを、登録データの中の所定のデータに反映させる。
会計処理部27Cは、帳票データの金額欄に入力された金額データに基づいて、会計処理を実行する機能手段である。
会計処理部27Cは、例えば、帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが経費管理サーバ26に入力された場合に、経費支払データ及び振込データをセンターカットデータとし、そのセンターカットデータを、経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータ21(図1参照)に送信する。これにより、会計処理部27Cは、ホストコンピュータ21に、センターカットデータに基づく経費支払先への経費の振込処理を実行させ、もって、会計処理を実行する。
また、会計処理部27Cは、例えば、帳票データとして、センターカットの対象外となる経費支払データと振込データとが経費管理サーバ26に入力された場合に、経費支払データ及び振込データをセンターカット対象外データとし、そのセンターカット対象外データを、帳票データの申請元の営業店端末31に送信して伝票を印刷させる。これにより、会計処理部27Cは、営業店端末31の操作者に、伝票使用による口座間の振込処理を実行させることにより、又は、伝票使用による現金の経費支払先への支払処理を実行させることにより、会計処理を実行する。
なお、「センターカット」とは、ホストコンピュータ21によるオンラインでの振込処理を意味している。したがって、「センターカットの対象となる経費支払データと振込データ」とは、ホストコンピュータ21によるオンラインでの振込処理を実行する経費支払データと振込データとを意味している。一方、「センターカットの対象外となる経費支払データと振込データ」とは、行員による紙伝票に基づく各部門の予算口座と経費支払先の口座との間の振込処理又は紙伝票に基づく各部門の予算から現金による経費支払先への支払処理を実行する経費支払データと振込データとを意味している。
また、「経費支払データ」とは、前記した通り、「支払伝票」に記載されたデータを意味している。「支払伝票」は、金融機関の各部門で確保された予算からの出金(出納)処理を総務部門に申請するための伝票である。また、「振込データ」とは、前記した通り、「振込伝票」に記載されたデータを意味している。「振込伝票」は、経費支払先への振込処理を総務部門に申請するための伝票である。金融機関は、支払伝票及び振込伝票をセンターカットの対象とした取り扱う場合に、その支払伝票及び振込伝票分の伝票をペーパレス(伝票レス)にすることができる。
「支払伝票」と「振込伝票」とは、運用に際して、以下のように用いられる。まず、申請元は、「支払伝票」と「振込伝票」とをペアにして総務部門に提出する。総務部門は、バーコードリーダ42で支払伝票及び振込伝票のそれぞれに付されたバーコードを読み取らせて、支払伝票に記載されたデータ(経費支払データ)と振込伝票に記載されたデータ(振込データ)とを受付端末41に入力する。そして、総務部門は、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46)から経費支払データと振込データと経費管理サーバ26のデータベース51に登録する。
経費管理サーバ26は、経費支払データと振込データとがセンターカットの対象のデータとなっている場合(すなわち、「支払伝票」と「振込伝票」とがセンターカットの対象の帳票となっている場合)に、自動的に、振込データをセンターカットデータとしてホストコンピュータ21に送信する。これに応答して、ホストコンピュータ21が、センターカットデータである振込データによって指定された金額を経費支払先の口座に振り込む。これにより、経費の支払が行われる。
一方、経費管理サーバ26は、経費支払データと振込データとがセンターカットの対象外のデータとなっている場合(すなわち、「支払伝票」と「振込伝票」とがセンターカットの対象外の帳票となっている場合)に、自動的に、経費支払データと振込データとをセンターカット対象外データとして申請元の営業店に設置された営業店端末31に送信する。これに応答して、営業店端末31は、図示せぬプリンタに支払伝票と振込伝票を印刷させる。
申請元の経費担当者は、経費を振込で支払う場合に、営業店端末31(又は、役席端末36)を操作して、紙伝票に基づいて、経費支払データ及び振込データをホストコンピュータ21に送信するとともに、総務部門に支払処理(勘定処理)を申請する。総務部門は、経費支払データ及び振込データに対する許可をホストコンピュータ21に送信する。これに応答して、ホストコンピュータ21が、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金し、振込データによって指定された金額を経費支払先の口座に振り込む。これにより、振込による経費の支払が行われる。
一方、申請元の経費担当者は、経費を現金で支払う場合に、営業店端末31(又は、役席端末36)を操作して、紙伝票に基づいて、経費支払データをホストコンピュータ21に送信するとともに、総務部門に支払処理(勘定処理)を申請する。総務部門は、経費支払データに対する許可をホストコンピュータ21に送信する。これに応答して、ホストコンピュータ21が、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金する。そして、申請元の経費担当者は、経費を現金で経費支払先の業者に支払う。これにより、現金による経費の支払が行われる。
なお、経費支払データと振込データとがセンターカットの対象のデータとなっている場合(すなわち、「支払伝票」と「振込伝票」とがセンターカットの対象の帳票となっている場合)に、金融機関は、支払伝票及び振込伝票分の伝票をペーパレス(伝票レス)な状態にして支払(勘定)処理を実行する。そこで、以下、この場合の支払(勘定)処理を、「伝票レス(センターカット)による支払処理」と称する。これに対して、経費支払データと振込データとがセンターカットの対象外のデータとなっている場合(すなわち、「支払伝票」と「振込伝票」とがセンターカットの対象外の帳票となっている場合)に、金融機関は、紙伝票に基づく支払(勘定)処理を実行する。そこで、以下、この場合の支払(勘定)処理を、「紙伝票に基づく支払処理」と称する。
通信制御部27Dは、通信部26Cによる通信を制御する機能手段である。
制御部26Aは、格納部26Bに格納された制御プログラム50Aを実行することにより、これらの各機能を実現する。
格納部26Bは、制御プログラム50Aと、前記したデータベース51を構成する元帳ファイル51Aや、振込ファイル51B、経費支払ファイル51C、振込結果ファイル51D、金融機関ファイル51E、科目テーブル51F、予算実績テーブル51G等のデータとが格納されている。
(搭載アプリケーションプログラムの構成)
次に、図3を参照して、経費管理サーバ26及び各端末31,36,41,46に搭載されたアプリケーションプログラム(以下、「AP」と称する)の構成につき説明する。図3は、実施形態で用いるアプリケーションプログラムの一例を示す図である。
図3(a)に示すように、経費管理サーバ26は、経費管理Web用APや、DB(データベース)用AP、経費管理バッチ処理用AP、画像データ出力用AP、表計算データ出力用AP等を搭載している。
経費管理Web用APは、経費管理用の各種のWeb画面をオンライン接続端末(ここでは、営業店端末31、役席端末36、勘定処理端末46)に送信したり、オンライン接続端末からWeb画面に入力されたデータを取得したりするためのAPである。
DB用APは、データベース51を構築するためのAPであり、主に、データ管理部27Bの動作を規定する。データ管理部27Bは、例えば、図4に示すように、帳票データ102に入力されたデータを元帳データ101に反映させる。なお、図4は、実施形態で用いる元帳ファイルを説明するための図である。図4は、帳票データ102の特定項目(主に、金額欄)が、元帳ファイル51Aに登録された元帳データ101の特定項目と対応付けられていることを示している。各種の帳票は、その帳票データ102に基づいて、発行され、役席等により承認される。経費管理サーバ26のデータ管理部27Bは、帳票が役席等により承認された場合に、帳票データ102の特定項目に入力されたデータを元帳データ101の特定項目に反映させる。
経費管理バッチ処理用APは、ホストコンピュータ21やオンライン接続端末31,36,46との間で経費管理用の各種のデータをするためのAPである。
画像データ出力用APは、例えばPDF(登録商標)等の特定形式の画像データをオンライン接続端末31,36,46に出力するためのAPである。
表計算データ出力用APは、例えばExcel(登録商標)等の特定形式の表計算データをオンライン接続端末31,36,46に出力するためのAPである。
一方、図3(b)に示すように、各端末31,36,41,46は、画像データ閲覧用APや、表計算用AP等を搭載している。
画像データ閲覧用APは、経費管理サーバ26から送信された画像データを閲覧するための(画像データによって表される画像を表示部に表示させて、操作者に閲覧させるための)APである。
表計算用APは、経費管理サーバ26から送信された表計算データを、例えば会計処理や各種の表や帳票等の印刷に利用するためのAPである。
<経費管理サーバの動作>
以下、図5〜図9、並びに、図10A及び図10Bを参照して、経費管理サーバ26の動作につき説明する。なお、各装置は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、各装置の動作は、各装置の格納部に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、各装置の制御部によって実現する。また、装置間の通信は、受信側の装置が通信によって受信されたデータを格納部に一旦格納し、その後に、データを格納部から読み出すことによって、行われる。また、各データは、格納部に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
ここでは、まず、図5〜図9を参照して、金融機関内における主な人為的な処理の流れを説明し、次に、図10A及び図10Bを参照して、経費管理サーバ26の具体的な動作について説明する。なお、図5は、実施形態に係る経費管理サーバの動作を説明するための図である。また、図6は、実施形態に係る経費管理サーバの予算申請時の処理を説明するための図である。図7は、実施形態に係る経費管理サーバのセンターカットデータ取扱時の処理を説明するための図である。図8は、実施形態に係る経費管理サーバのセンターカット対象外データ取扱時の処理を説明するための図である。図9は、実施形態に係る経費管理サーバの決算時の処理を説明するための図である。図10A及び図10Bは、それぞれ、実施形態に係る経費管理サーバの動作を示すフローチャートである。
(金融機関内における主な人為的な処理の流れ)
図5は、予算申請時に行われる人為的な処理の概要(実線で囲まれた処理参照)と、経費支払時に行われる人為的な処理の概要(点線で囲まれた処理参照)とを示している。なお、図6は、予算申請時に行われる人為的な処理の詳細を示している。また、図7は、センターカットデータの対象となる帳票による経費支払時に行われる人為的な処理の詳細を示しており、さらに、図8は、センターカットデータの対象外となる帳票による経費支払時に行われる人為的な処理の詳細を示している。
まず、予算申請時に行われる人為的な処理について説明する。
図5に示すように、予算申請時に、本部や営業店等が設けられた各地区3(以下、「各部門」と称する)の経費担当者は、「(1)予算申請」の処理を行う。「(1)予算申請」の処理では、経費担当者は、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26から図示せぬ予算申請用の画面(以下、「予算申請画面」と称する)を取得し、予算申請画面より来期の予算申請額を入力するとともに、各種の予算申請用の帳票を印刷する。このとき、予算申請に用いるデータ(以下、「予算申請用データ」と称する)が、経費管理サーバ26のデータベース51に登録される。
なお、予算申請用の帳票としては、例えば、図6のS115に示す「物件費予算申請総括表」や、「管財費目申請書」、「臨時的経費申請書」等がある。経費担当者は、印刷された各予算申請用の帳票を役席に提出して、予算申請に対する承認を役席(支店長の場合もある)に依頼する。
役席は、経費担当者から予算申請に対する承認を依頼されると、「(2)予算申請承認」の処理を行う。「(2)予算申請承認」の処理では、役席は、各予算申請用の帳票を目視にてチェックし、修正がなければ、予算申請を承認する。このとき、役席は、各予算申請用の帳票に捺印するとともに、役席端末36を操作して、経費管理サーバ26のデータベース51に登録された予算申請用データに承認を与える。
この後、各部門は、経費担当者が、各予算申請用の帳票を経費センタ4の総務部門に送付して、総務部門に予算審査を依頼する。
総務部門は、各部門から予算審査を依頼されると、「(3)予算審査」の処理を行う。「(3)予算審査」の処理では、総務部門は、各予算申請用の帳票に基づいて、各部門から申請された来期の予算申請額を検討する。
そして、総務部門は、各部門で入力された予算申請用データに基づいて予算管理用データを作成し、予算管理用データに対して必要に応じて予算額を修正入力した後、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46又は図示せぬ端末装置)を操作して、予算管理用データに対して承認処理を行う。これに応答して、経費管理サーバ26は、予算管理用データをデータベース51の予算実績テーブル51G(図1及び図2参照)に反映させる。また、経費管理サーバ26は、営業店毎に区分された予算実績テーブル51Gを作成し、その予算実績テーブル51Gを、バッチ処理により、ホストコンピュータ21に登録する。
次に、経費支払時に行われる人為的な処理について説明する。経費支払申請では、「伝票レス(センターカット)による支払処理」と「紙伝票に基づく支払処理」とのいずれか一方の処理が行われる。
「伝票レス(センターカット)による支払処理」とは、翌日の支払分を対象とした伝票の印刷を伴わない支払処理を意味している。経費管理サーバ26は、「伝票レス(センターカット)による支払処理」を行う場合に、自動的に経費支払データ及び振込データをホストコンピュータ21に送信する。一方、「紙伝票に基づく支払処理」は、当日の支払分を対象とした伝票の印刷を伴う支払処理を意味している。経費管理サーバ26は、「紙伝票に基づく支払処理」を行う場合に、自動的に経費支払データ及び振込データを申請元のオンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)に送信する。
「経費支払」の処理は、例えば、各部門が業者から商品(物品の場合もあれば、サービスの場合もある)を購入し、業者がその代金の請求書(ただし、領収書の場合もある)を商品の購入部門に渡すことにより、開始される。
図5に示すように、経費支払時に、まず、各部門の経費担当者は、「(1)経費支払申請」の処理を行う。「(1)経費支払申請」の処理では、経費担当者は、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費支払先となる業者から提出された請求書に基づいて、経費の支払申請を行う。このとき、経費支払申請用データとして「経費支払データ」及び「振込データ」が、経費管理サーバ26のデータベース51に登録される。
オンライン端末は、申請が完了すると、自動的に、各種の経費支払申請用の帳票(例えば、支払証憑320(図12B参照)や、支払伝票330(図12C参照)、振込伝票340(図12D参照))を図示せぬプリンタに印刷させる。なお、図12B、図12C、及び、図12Dは、それぞれ、実施形態で用いる帳票の一例を示す図である。図12B、図12C、及び、図12Dは、それぞれ、支払証憑320、支払伝票330、及び、振込伝票340の構成を示している。支払証憑320は、支払が実行されたことの証となる帳票である。支払証憑320は、領収書の代用となる。支払伝票330は、指定された予算口座から経費を出金するために使用される帳票である。振込伝票340は、指定された口座に経費を振り込むために使用される帳票である。
経費担当者は、印刷された経費支払申請用の帳票に、業者からの請求書を添付して予算承認者である役席(支店長の場合もある)に提出する。これにより、経費担当者は、経費支払申請に対する承認を役席に依頼する。
役席は、経費担当者から経費支払申請に対する承認を依頼されると、「(2)経費申請承認」の処理を行う。「(2)経費申請承認」の処理では、役席は、各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書を目視にてチェックし、修正がなければ、経費支払申請を承認する。このとき、役席は、各経費申請用の帳票に捺印するとともに、役席端末36を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、支払証憑320(図12B参照)に基づいて、受付画面220(図11B参照)を呼び出し、経費管理サーバ26のデータベース51に登録された経費支払申請用データに承認を与える。
この後、各部門は、経費担当者が、各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書を経費センタ4の総務部門に送付して、総務部門に経費支払を依頼する。
総務部門は、各部門から経費支払を依頼されると、「(3)申請内容確認」の処理を行う。「(3)申請内容確認」の処理では、総務部門は、各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書に基づいて、申請内容を確認し、内容が適正であれば、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)の受付操作及び承認操作を実行して、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)を経費管理サーバ26のデータベース51に蓄積させる。
経費管理サーバ26は、経費支払申請用データの受付処理及び承認処理が実行されると、経費の科目に応じて、自動的に、経費支払申請用データがセンターカットの対象となるデータであるのか又はセンターカットの対象外となるデータであるのかを判別する。
経費管理サーバ26は、経費支払申請用データがセンターカットの対象となるデータである場合に(具体的には、経費支払申請用データが翌日の支払分のデータである場合に)、「伝票レス(センターカット)による支払処理」を行う(図7参照)。この場合に、経費管理サーバ26は、データベース51に蓄積されたセンターカットデータ(当日受付承認された経費支払データ及び振込データ)をホストコンピュータ21に送信する。
ホストコンピュータ21は、翌日に、前営業日分の伝票レス(センターカット)による支払処理(具体的には、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金し、さらに、振込データによって指定された金額を経費支払先の口座に振り込む処理)を実行する。その結果、「(4)日次精査」の処理が行われる。
一方、経費支払申請用データがセンターカットの対象外となるデータである場合に(具体的には、経費支払申請用データが当日の支払分のデータである場合に)、申請元の部門は、「紙伝票に基づく支払処理」を行う(図8参照)。この場合に、経費管理サーバ26は、自動的に経費支払データと振込データとをセンターカット対象外データとして申請元の営業店に設置されたオンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)に送信する。これに応答して、オンライン端末は、図示せぬプリンタに支払伝票及び振込伝票を印刷させる。
申請元の経費担当者は、前記した通り、経費を振込で支払う場合に、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、紙伝票(支払伝票及び振込伝票)に基づいて、経費管理サーバ26から経費支払データ及び振込データを取得し、経費支払データ及び振込データをセンターカット対象外データとしてホストコンピュータ21に送信するとともに、総務部門に支払処理(勘定処理)を申請する。
総務部門は、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46又は図示せぬ端末装置)を操作して、センターカット対象外データ(経費支払データ及び振込データ)に基づく支払処理に対する許可信号をホストコンピュータ21に送信する。なお、許可信号の送信は、事前に、行うことも可能である。
ホストコンピュータ21は、許可信号に応答して、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金し、さらに、振込データによって指定された金額を経費支払先の口座に振り込む。そして、ホストコンピュータ21は、センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金及び経費支払先への経費の振込が実行されたことを表す経費支払結果を経費管理サーバ26及び申請元のオンライン端末に送信する。これにより、振込による経費の支払が行われる。その結果、「(5)当日締め作業」の処理が行われる。
一方、申請元の経費担当者は、前記した通り、経費を現金で支払う場合に、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、紙伝票(支払伝票及び振込伝票)に基づいて、経費管理サーバ26から経費支払データを取得し、経費支払データをセンターカット対象外データとしてホストコンピュータ21に送信するとともに、総務部門に支払処理(勘定処理)を申請する。総務部門は、センターカット対象外データ(経費支払データ)に基づく支払処理に対する許可信号をホストコンピュータ21に送信する。
これに応答して、ホストコンピュータ21が、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金する。そして、ホストコンピュータ21は、センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金が実行されたことを表す経費支払結果を経費管理サーバ26及び申請元のオンライン端末に送信する。そして、申請元の経費担当者は、申請元のオンライン端末がホストコンピュータ21から経費支払結果を受信すると、経費を現金で経費支払先の業者に支払う。これにより、現金による経費の支払が行われる。その結果、「(5)当日締め作業」の処理が行われる。
経費管理サーバ26は、所定のタイミングで、実績取込バッチ処理を実行する。「実績取込バッチ処理」では、経費管理サーバ26は、ホストコンピュータ21から、経費支払の実績、すなわち、センターカットデータ又はセンターカット対象外データに基づいて各部門の予算から出金された実績(以下、「経費支払結果」と称する)を取り込む。経費管理サーバ26は、実績取込バッチ処理を実行すると、「経費支払結果」をデータベース51の予算実績テーブル51G(図1及び図2参照)に反映させる。
この後、経費管理サーバ26は、所定のタイミング(ただし、総務部門のオンライン端末からの指示時を含む)で、予算実績テーブル51Gに登録された「経費支払結果」を元帳ファイル51A(厳密には、元帳データ101(図4参照))に反映させる。
各部門は、決算時になると、オンライン端末(例えば、営業店端末31や、役席端末36、又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費予算実績表310(図12A参照)の出力要求を経費管理サーバ26に送信する。これに応答して、経費管理サーバ26は、元帳ファイル51Aに基づいて、経費予算実績表310を作成して、要求元のオンライン端末に送信する。
なお、図12Aは、実施形態で用いる帳票の一例を示す図である。図12Aは、経費の予算や予算を消化した実績を表す経費予算実績表310の構成を示している。「経費予算実績表310」は、各部門又は全部門の費目毎の、経費の予算と予算を消化した実績とを一覧で示すデータである。「経費予算実績表310」は、現時点での予算及び予算の消化実績の把握、決算時の金融機関の内部資料、及び、監督官庁(金融庁)への報告資料として用いられる。
各部門は、オンライン端末を操作して、経費予算実績表310を図示せぬ表示部に表示させて閲覧したり、図示せぬプリンタに印刷させたりする。
(予算申請時の処理)
以下、図6を参照して、予算申請時の処理の詳細を説明する。なお、図6に示すS105〜S115の処理は、図5に示す「(1)予算申請」の処理に相当する。また、図6に示すS120〜S130の処理は、図5に示す「(2)予算申請承認」の処理に相当する。また、図6に示すS135〜S170の処理は、図5に示す「(3)予算審査」の処理に相当する。
図6に示すように、まず、各営業店の経費担当者は、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、予算申請を行うための予算申請メニューを選択する(S105)。これにより、営業店端末31は、経費管理サーバ26から図示せぬ予算申請画面を取得し、予算申請画面を表示部に表示する。
経費担当者は、予算申請画面より来期の予算申請額を入力し(S110)、さらに、各種の予算申請用の帳票を印刷して役席に提出する(S115)。なお、予算申請用の帳票としては、例えば、「物件費予算申請総括表」や、「管財費目申請書」、「臨時的経費申請書」等がある。「物件費予算申請総括表」は、物件費の予算申請を総括して示す表である。図15に、その一例としての物件費予算申請総括表610を示す。「物件費予算申請総括表」は、経常分の物件費の予算申請を示す経常分物件費予算申請総括表の場合もあれば、新規分の物件費の予算申請を示す新規分物件費予算申請総括表の場合もある。「管財費目申請書」は、管財費目を申請するための申請書である。「臨時的経費申請書」は、臨時的な経費を申請するための申請書である。
役席は、経費担当者から予算申請に対する承認を依頼されると、各予算申請用の帳票を目視にてチェックし(S120)、修正がなければ、各予算申請用の帳票に捺印して予算申請を承認する(S125)。このとき、役席は、役席端末36を操作して、経費管理サーバ26のデータベース51に登録された予算申請用データに承認を与える。
この後、各営業店は、経費担当者が、各予算申請用の帳票を経費センタ4の総務部門に送付して(S130)、総務部門に予算審査を依頼する。
総務部門では、担当者が、各部門から各予算申請用の帳票を受領する(S135)と、オンライン端末を操作して、受領された各部門の予算申請用の帳票(特に、「物件費予算申請総括表」)のデータを受付端末41に格納する。そして、担当者は、所定のタイミングで、格納された帳票のデータを編集して、例えば、当行合計、本部計、及び、各営業店計の各物件費予算申請総括表を作成し、出力(印刷)して、役席に提出する(S140)。
総務部門の役席は、予算承認操作を実行する(S145)。このとき、役席は、各部門から申請された予算を調整し、承認が可能な状態になった段階で、役席端末46を操作して、予算管理用データを作成し、その予算管理用データに全店舗分の予算承認額を入力して役席端末46(又は、経費管理サーバ26)に保存する。
次に、総務部門の役席は、経費予算総括表を印刷して(S150)、常務会で経費予算総括表に基づいて予算を報告する(S155)。予算が常務会で承認されると(S160)、総務部門の担当者が、オンライン端末を操作して、役席端末46(又は、経費管理サーバ26)にアクセスし、予算管理用データを取得し、取得された予算管理用データに対し予算承認操作を実行して(S165)、予算管理用データを改変不能な状態に設定する。そして、担当者は、オンライン端末を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、例えば、予算管理用データを一括で承認処理するための「承認(一括承認)」操作を行って(S170)、予算管理用データを経費管理サーバ26のデータベース51の予算実績テーブル51Gに反映(登録又は更新)させる。
経費管理サーバ26は、期の初めに、ホストコンピュータ21との間で、予算データ(ここでは、予算実績テーブル51G)の受け渡しを行う(S175)。また、経費管理サーバ26は、期の初めに、営業店毎に区分された元帳ファイル51Aを作成し、その元帳ファイル51Aを、バッチ処理により、ホストコンピュータ21に登録して、営業店毎の予算額の確定処理を実行する(S180)。
(経費支払時の処理:伝票レス(センターカット)による支払処理を行う場合)
以下、図7を参照して、経費支払時の処理の詳細を説明する。なお、図7は、伝票レス(センターカット)による支払処理を行う場合の処理を示している。図7に示すS210〜S215の処理は、図5に示す「(1)経費支払申請」の処理に相当する。また、図7に示すS220〜S230の処理は、図5に示す「(2)経費申請承認」の処理に相当する。また、図7に示すS235〜S250の処理は、図5に示す「(3)申請内容確認」の処理に相当する。また、図7に示すS255〜S265の処理は、図5に示す「(4)日次精査」の処理に相当する。
図7に示すように、各営業店は、業者から商品(物品の場合もあれば、サービスの場合もある)を購入し(S205)、その後、業者から請求書(ただし、領収書の場合もある)を受領する(S210)。
経費担当者は、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26から経費支払申請用の画面として例えば支出申請画面210(図11A参照)を取得し、経費支払先となる業者から提出された請求書に基づいて、支出申請画面210より経費の支払申請を行う。このとき、経費支払申請用データとして「経費支払データ」及び「振込データ」が、経費管理サーバ26のデータベース51に登録される。なお、図11Aは、実施形態で用いる画面の一例を示す図である。図11Aは、経費支払申請用の画面としての支出申請画面210の構成を示している。図11Aに示す例では、経費の支払申請は、「保存」ボタンが押下されることにより、行われる。
オンライン端末は、申請が完了すると、自動的に、各種の経費支払申請用の帳票(例えば、支払証憑320(図12B参照)や、支払伝票330(図12C参照)、振込伝票340(図12D参照))を図示せぬプリンタに印刷させる。
経費担当者は、印刷された経費支払申請用の帳票に、業者からの請求書を添付して予算承認者である役席(支店長の場合もある)に提出する(S215)。
役席は、経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書を受領すると、各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書を目視にてチェックし(S220)、修正がなければ、経費支払申請を承認する(S225)。このとき、役席は、各経費申請用の帳票に捺印するとともに、役席端末36を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、支払証憑320(図12B参照)に基づいて、受付画面220(図11B参照)を呼び出し、経費管理サーバ26のデータベース51に登録された経費支払申請用データに承認を与える。なお、図11Bは、実施形態で用いる画面の一例を示す図である。図11Bは、経費支払申請の受付・承認処理用の画面としての受付画面220の構成を示している。図11Bに示す例では、経費支払申請を承認は、「終了」ボタンが押下されることにより、行われる。
この後、各営業店は、経費担当者が、各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書を経費センタ4の総務部門に送付して、総務部門に経費支払を依頼する(S230)。
総務部門の担当者は、各営業店から各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書を受領すると(S235)、役席に提出する。総務部門の役席は、各経費支払申請用の帳票及び業者からの請求書に基づいて、申請内容を確認し、内容が適正であれば、各経費支払申請用の帳票に捺印して、経費支払の申請を承認する。
この後、総務部門の担当者は、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、支払証憑320(図12B参照)に記載された番号に基づいて、各部門で入力された経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)を受付画面220(図11B参照)で呼び出し、経費支払申請用データの受付操作及び承認操作を実行して(S250)、経費支払申請用データを経費管理サーバ26のデータベース51に蓄積させる。
このとき、経費管理サーバ26は、自動的に、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)がセンターカットデータであるのか又はセンターカット対象外データであるのかを判別する。判別は、科目に応じて、自動的に、行われる。科目は、例えば図13に示す科目/費目ファイルデータ410によって規定されている。図13は、実施形態で用いる科目/費目ファイルデータの一例を示す図である。ここでは、経費管理サーバ26は、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)がセンターカットデータであると判別する。その結果、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)をセンターカットデータとしてデータベース51に蓄積する。
経費管理サーバ26は、所定の時刻になると、バッチ処理により、自動的に、データベース51に蓄積されたセンターカットデータ(当日受付承認された経費支払データ及び振込データ)をホストコンピュータ21に送信する(S255)。総務部門の担当者は、支払証憑320(図12B参照)に業者からの請求書を添付し、店名及び日付順に、所定の保管場所に保管する(S260)。
ホストコンピュータ21は、センターカットデータに基づいて、翌日(厳密には、翌営業日)になると、振込処理を実行する(S265)。具体的には、ホストコンピュータ21は、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金し、さらに、振込データによって指定された金額を経費支払先の口座に振り込む処理を実行する。
このようにして、伝票レス(センターカット)による支払処理を行う場合の処理が行われる。
(経費支払時の処理:紙伝票に基づく支払処理を行う場合)
以下、図8を参照して、経費支払時の処理の詳細を説明する。ここでは、経費を振込で業者に支払う場合を例にして説明する。なお、図8は、紙伝票に基づく支払処理を行う場合の処理を示している。図8に示すS310〜S315の処理は、図5に示す「(1)経費支払申請」の処理に相当する。また、図8に示すS320〜S330の処理は、図5に示す「(2)経費申請承認」の処理に相当する。また、図8に示すS335〜S350の処理は、図5に示す「(3)申請内容確認」の処理に相当する。また、図8に示すS355〜S365の処理は、図5に示す「(5)当日締め作業」の処理に相当する。
図8に示すように、紙伝票に基づく支払処理を行う場合に、S305〜S345の処理が、図7に示すS205〜S245の処理と同様に、行われる。
S345の後、総務部門の担当者は、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、支払証憑320(図12B参照)に記載された番号に基づいて、各部門で入力された経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)を受付画面220(図11B参照)で呼び出し、経費支払申請用データの受付操作及び承認操作を実行して(S350)、経費支払申請用データを経費管理サーバ26のデータベース51に蓄積させる。
このとき、経費管理サーバ26は、自動的に、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)がセンターカットデータであるのか又はセンターカット対象外データであるのかを判別する。判別は、前記した通り、例えば図13に示す科目/費目ファイルデータ410によって規定された科目に応じて、自動的に、行われる。ここでは、経費管理サーバ26は、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)がセンターカット対象外データであると判別する。その結果、経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)をセンターカット対象外データとしてデータベース51に蓄積する。
経費管理サーバ26は、自動的に、データベース51に蓄積されたセンターカット対象外データ(当日受付承認された経費支払データ及び振込データ)を申請元の営業店に設置されたオンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)に送信する。これに応答して、オンライン端末は、図示せぬプリンタに、当日受付承認された支払伝票330(図12C参照)及び振込伝票340(図12D参照)を印刷させる(S355)。図12C及び図12Dに示すように、支払伝票330及び振込伝票340のフォーマットは、それぞれ、支払処理と振込処理に必要なデータを含む構成となっている。
申請元の経費担当者は、経費を振込で業者に支払うために、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26にアクセスし、紙伝票(支払伝票及び振込伝票)に基づいて、経費管理サーバ26から経費支払データ及び振込データを取得し、経費支払データ及び振込データをセンターカット対象外データとしてホストコンピュータ21に送信する(S360)とともに、総務部門に支払処理(勘定処理)を申請する。
なお、ここでは、申請元の経費担当者が、オンライン端末を操作して、経費支払データ及び振込データをセンターカット対象外データとしてホストコンピュータ21に送信している。しかしながら、経費管理サーバ26が、自動的に、データベース51に蓄積されたセンターカット対象外データ(当日受付承認された経費支払データ及び振込データ)をホストコンピュータ21に送信するようにしてもよい。
総務部門は、オンライン端末(例えば、勘定処理端末46又は図示せぬ端末装置)を操作して、センターカット対象外データ(経費支払データ及び振込データ)に基づく支払処理に対する許可信号をホストコンピュータ21に送信する。なお、許可信号の送信は、S350〜S360の間に、行うことも可能である。
ホストコンピュータ21は、許可信号に応答して、経費支払データによって指定された金額を申請元の予算口座から出金し、さらに、振込データによって指定された金額を経費支払先の口座に振り込む(S365)。
このようにして、紙伝票に基づく支払処理を行う場合の処理が行われる。
なお、経費支払時の処理にてセンターカットデータ又はセンターカット対象外データとしてホストコンピュータ21に送信された経費支払データは、それぞれ、ホストコンピュータ21にて指定の予算口座からの出金処理に用いられる。その後、経費支払データは、実績取込バッチ処理により、経費支払結果として経費管理サーバ26に取り込まれる。経費支払結果には、センターカットの対象として取り扱われる分とセンターカットの対象外として取り扱われる分とが含まれている。実績取込バッチ処理では、経費管理サーバ26は、経費支払結果をセンターカットの対象として取り扱われる分とセンターカットの対象外として取り扱われる分とに分離し、それぞれを、予算に対する消化実績としてデータベース51の予算実績テーブル51Gに反映(登録又は更新)させる。
この後、経費管理サーバ26は、所定のタイミング(ただし、総務部門のオンライン端末からの指示時を含む)で、予算実績テーブル51Gに登録されたセンターカットデータ又はセンターカット対象外データとしての経費支払データを元帳ファイル51A(厳密には、元帳データ101(図4参照))に反映させる。
(決算時の処理)
以下、図9を参照して、決算時の処理の詳細を説明する。
図9に示すように、本部を含む各営業店は、決算時になると、オンライン端末(例えば、営業店端末31や、役席端末36、又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費予算実績表310(図12A参照)の出力要求を経費管理サーバ26に送信する。これに応答して、経費管理サーバ26は、元帳ファイル51Aに基づいて、経費予算実績表310(図12A参照)を作成して、要求元のオンライン端末に送信する。
本部を含む各営業店は、オンライン端末を操作して、経費予算実績表310を図示せぬ表示部に表示させて閲覧したり、図示せぬプリンタに印刷させたりする(S410)。なお、同様の処理は、総務部門でも行うことができる。また、データの照会(経費予算実績表310の出力要求)は、経費管理サーバ26が稼働中であれば、いつでも可能である。
(経費管理サーバの具体的な動作)
以下、図10A及び図10Bを参照して、経費管理サーバ26の具体的な動作を説明する。経費管理サーバ26は、電源が投入されることにより、一連の動作を開始する。
図10A及び図10Bに示すように、まず、経費管理サーバ26のデータ管理部27Bは、オンライン端末から帳票データが入力されたか否かを判定する(S605)。
S605の判定で、帳票データが入力されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、データ管理部27Bは、帳票データが予算申請用であるか否かを判定する(S610)。
S610の判定で、帳票データが予算申請用であると判定された場合(“Yes”の場合)に、データ管理部27Bは、金額データ(すなわち、帳票データの金額欄に入力されたデータ)を予算実績テーブル51Gに登録又は更新する(S615)。
S615の後、データ管理部27Bは、所定のタイミングで、予算実績テーブル51Gに登録された金額データを元帳ファイル51Aに反映する(S620)。
S620の後、データ管理部27Bは、処理が終了であるか否かを判定する(S625)。処理は、電源の切断指示が経費管理サーバ26に入力された場合に、終了となる。
S625の判定で、処理が終了であると判定された場合(“Yes”の場合)に、主制御部27Aが、データを退避させた後、一連の処理を終了する。
一方、S625の判定で、処理が終了でないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S605に戻る。その結果、経費管理サーバ26は、S605以降の処理を繰り返す。
S605の判定で、帳票データが入力されていないと判定された場合(“No”の場合)に、データ管理部27Bは、オンライン端末から経費予算実績表310(図12A)の出力処理が要求されたか否かを判定する(S630)。
S630の判定で、経費予算実績表310の出力処理が要求されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、データ管理部27Bは、元帳ファイル51Aに基づいて経費予算実績表310を生成し、生成した経費予算実績表310を出力要求元のオンライン端末に送信する(S635)。これに応答して、出力要求元のオンライン端末は、図示せぬプリンタに経費予算実績表310を印刷させる。S635の後、処理は、S625に進む。
一方、S630の判定で、経費予算実績表310の出力処理が要求されていないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S605に戻る。その結果、経費管理サーバ26は、S605以降の処理を繰り返す。
また、S610の判定で、帳票データが予算申請用でないと判定された場合(“No”の場合)に、すなわち、帳票データが経費支払申請用データ(経費支払データ及び振込データ)である場合に、処理は、「A」を介して図10Bに示すS640に進む。この場合に、データ管理部27Bは、帳票データ(ここでは、経費支払データ及び振込データ)がセンターカットの対象となるデータであるか否かを判定する(S640)。
S640の判定で、帳票データがセンターカットの対象となるデータであると判定された場合(“Yes”の場合)に、データ管理部27Bは、帳票データ(ここでは、経費支払データ及び振込データ)をセンターカットデータとし、センターカットデータを経費支払ファイル51C及び振込ファイル51Bに登録する(S645)。
S645の後、経費管理サーバ26は、会計処理部27Cが、センターカットデータをホストコンピュータ21に送信して(S650)、ホストコンピュータ21に支払処理を指示する。この場合に、ホストコンピュータ21は、送信データがセンターカットデータであるため、センターカットデータに基づいて、経費を指定された予算口座から経費支払先の口座に振り込む。そして、ホストコンピュータ21は、センターカットデータに対する応答として経費支払結果を経費管理サーバ26に送信する。
S650の後、経費管理サーバ26は、ホストコンピュータ21から経費支払結果が送信されるのを待つ。そして、経費管理サーバ26は、経費支払結果を受信すると(S655)、データ管理部51Bが、経費支払結果を振込結果ファイル51D及び予算実績テーブル51Gに登録し(S660)、さらに、S645で経費支払ファイル51C及び振込ファイル51Bに登録されたセンターカットデータを削除する(S665)。
S665の後、データ管理部27Bは、所定のタイミングで、予算実績テーブル51Gに登録された経費支払結果を元帳ファイル51Aに反映する(S670)。この後、処理は、「B」を介して図10Aに示すS625に進む。
一方、S640の判定で、帳票データがセンターカットの対象となるデータでない(すなわち、帳票データがセンターカットの対象外となるデータである)と判定された場合(“No”の場合)に、データ管理部27Bは、帳票データ(ここでは、経費支払データ及び振込データ)をセンターカット対象外データとし、センターカット対象外データを申請元のオンライン接続端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)に送信する(S675)。
この後、申請元の部門は、「紙伝票に基づく支払処理」を行う。その結果、ホストコンピュータ21は、センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金が実行されたことを表す経費支払結果を経費管理サーバ26及び申請元のオンライン端末に送信する。
したがって、S675の後、経費管理サーバ26は、ホストコンピュータ21から経費支払結果が送信されるのを待つ。そして、経費管理サーバ26は、経費支払結果を受信すると(S680)、データ管理部51Bが、経費支払結果を振込結果ファイル51D及び予算実績テーブル51Gに登録する(S685)。
S685の後、データ管理部27Bは、所定のタイミングで、予算実績テーブル51Gに登録された経費支払結果を元帳ファイル51Aに反映する(S690)。この後、処理は、「B」を介して図10Aに示すS625に進む。
なお、経費管理サーバ26は、経費支払データを経費支払ファイル51Cに格納するとともに、振込データを振込ファイル51Bに格納しているが、これは、予算口座から出金されたまま未決済な状態となっている経費を特定できるようにするためである。
以上の通り、本実施形態に係る経費管理サーバ26によれば、以下の効果を有する。
(1)予算立案時の課題の解消
各部門では、予算立案時に、経費管理サーバ26のデータベース51の元帳ファイル51Aに登録された、前年同期の予算額及び実績額のデータをコンピュータ(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)に取り込める。そのため、経費管理サーバ26は、マニュアルによる入力作業の解消、マージ作業の解消、及び、入力ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
また、作業者は、コンピュータに取り込まれた前年同期の予算額及び実績額を参照しながら、予算案を立案することができる。そのため、経費管理サーバ26は、予算立案作業の容易化を図ることもできる。
(2)経費支払時の課題の解消
経費管理サーバ26は、伝票を自動的に作成することができる。そのため、経費管理サーバ26は、手書きによる伝票作成作業の解消、及び、記載ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
(3)元帳反映時の課題の解消
経費管理サーバ26は、実績取込バッチ処理により、消化実績を自動的に元帳に反映させることができる。そのため、経費管理サーバ26は、手書きによる元帳への転記作業の解消、及び、転記ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
(4)経費予算実績表作成時の課題の解消
総務部門の作業者は、経費管理サーバ26に経費予算実績表310を作成させることができ、これにより、各部門から元帳を収集することなく、また、元帳を基にして金融機関全体の経費予算実績表を作成することなく、予算実績状況を把握することができる。そのため、経費管理サーバ26は、マニュアルによる金融機関全体の経費予算実績表の作成作業の解消、マージ作業、及び、転記ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
したがって、経費管理サーバ26によれば、経費管理のための作業者の労力を軽減することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、データベース51は、経費管理サーバ26から分離されたデータベースサーバとして、構成することができる。
また、例えば、データベース51に登録される各種のファイルやテーブルは、適宜構成を変更することができる。
1 経費管理システム
2 中央管理センタ
3 各地区
4 経費管理センタ
5 ネットワーク
21 勘定系ホストコンピュータ
26 経費管理サーバ
26A 制御部
26B 格納部
26C 通信部
27A 主制御部
27B データ管理部
27C 会計処理部
27D 通信制御部
31,36,46 オンライン接続端末
41 イントラネット端末
50A 制御プログラム
51 データベース
51A 元帳ファイル
51B 振込ファイル(支払ファイル)
51C 経費支払ファイル
51D 振込結果ファイル
51E 金融機関ファイル
51F 科目テーブル
51G 予算実績テーブル

Claims (8)

  1. 金融機関での経費を管理する経費管理サーバにおいて、
    各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、各部門の経費データを管理するための元帳ファイルと、各部門の予算を表す予算データを登録するための予算テーブルと、各部門の予算からの出金を管理するための経費支払ファイルと、経費支払先への経費の振込を管理するための振込ファイルと、振込結果を管理するための振込結果ファイルとが予め格納されたデータベースと、
    前記元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、当該予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを前記予算テーブルに登録又は更新し、
    前記帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカットデータとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録するデータ管理部と、
    前記センターカットデータを、前記経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータに送信して、当該ホストコンピュータに、前記センターカットデータに基づく前記経費支払先への経費の振込処理を実行させる会計処理部とを有する
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  2. 請求項1に記載の経費管理サーバにおいて、
    前記予算テーブルは、前記予算を消化した実績データを含めて登録される予算実績テーブルとして機能する
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  3. 請求項2に記載の経費管理サーバにおいて、
    前記データ管理部は、
    前記ホストコンピュータから、前記センターカットデータの送信の応答として、前記センターカットデータによって指定された予算口座からの経費の出金及び経費支払先への経費の振込が実行されたことを表す経費支払結果を受信した場合に、前記経費支払結果を前記振込結果ファイル及び前記予算実績テーブルに登録するとともに、前記センターカットデータを前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルから削除し、
    さらに、所定のタイミングで、前記予算実績テーブルに登録された前記経費支払結果を前記元帳ファイルのデータに反映させる
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の経費管理サーバにおいて、
    前記データ管理部は、前記帳票データとして、センターカットの対象外となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカット対象外データとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録し、
    前記会計処理部は、前記センターカット対象外データを、前記帳票データの申請元の接続端末に送信して伝票を印刷させ、当該接続端末の操作者に、当該伝票に基づいて、前記センターカット対象外データをホストコンピュータに送信させて、当該伝票使用による経費支払先への経費の振込処理を実行させることにより、又は、当該伝票使用による現金の経費支払先への支払処理を実行させる処理を行う
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  5. 請求項4に記載の経費管理サーバにおいて、
    前記データ管理部は、
    前記ホストコンピュータから、前記センターカット対象外データの送信の応答として、前記センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金及び経費支払先への経費の振込が実行されたことを表す経費支払結果を受信した場合、又は、前記センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金が実行されたことを表す経費支払結果を受信した場合に、前記経費支払結果を前記予算実績テーブルに登録し、
    さらに、所定のタイミングで、前記予算実績テーブルに登録された前記経費支払結果を前記元帳ファイルのデータに反映させる
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の経費管理サーバにおいて、
    前記データ管理部は、予算と当該予算を消化した実績とを監視するための勘定処理端末から予算実績の出力要求を受信した場合に、前記元帳ファイルに基づいて、予算及び実績を表す予算実績データを前記勘定処理端末に送信する
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の経費管理サーバにおいて、
    前記データベースは、経費の科目に対応するコードを規定する科目テーブルが予め格納されており、
    前記データ管理部は、前記科目テーブルによって規定されたコードに基づいて、各ファイル間でデータを反映させる
    ことを特徴とする経費管理サーバ。
  8. 各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、各部門の経費データを管理するための元帳ファイルと、各部門の予算を表す予算データを登録するための予算テーブルと、各部門の予算からの出金を管理するための経費支払ファイルと、経費支払先への経費の振込を管理するための振込ファイルと、振込結果を管理するための振込結果ファイルとが予め格納されたデータベースを有するコンピュータを、金融機関での経費を管理する経費管理サーバとして機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、当該予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを前記予算テーブルに登録又は更新し、
    前記帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカットデータとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録するデータ管理部と、
    前記センターカットデータを、前記経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータに送信して、当該ホストコンピュータに、前記センターカットデータに基づく前記経費支払先への経費の振込処理を実行させる会計処理部との双方として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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