JP5491921B2 - 経費管理サーバ、及び、当該経費管理サーバを実現するプログラム - Google Patents
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Description
まず。期初(期の初め)に、各部門(本部、営業店等)が、前年同期の「元帳」と称される紙の帳票に記載された予算実績に基づいて、予算案(予算見込)を立案し、総務部門が、各部門で立案された予算案を承認する。総務部門は、承認された予算案を当期の元帳に転記して、その当期の元帳を各部門に配布する。
また、例えば、特許文献2に、費目を含む予算をデータベースにて管理し、決済データを反映させるシステムが開示されている。
(1)予算立案時の課題
各部門では、前年同期の元帳に記載された予算実績に基づいて予算案を立案するが、その元帳が紙で構成されているため、作業者は、マニュアルで予算案をコンピュータに入力する作業、マージ作業、及び、入力ミスをチェックして、入力ミスがあった場合に修正する作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。
作業者は、経費を業者に支払うために手書きで伝票を作成する作業、及び、伝票に記載ミスがあった場合に訂正作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。
作業者は、処理した伝票を基にして、支払われた経費を手書きで元帳に転記する作業、及び、転記ミスをチェックして、転記ミスがあった場合に修正する作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。
総務部門の作業者は、各部門から元帳を収集し、その元帳を基にして、マニュアルで金融機関全体の経費予算実績表を作成する作業、マージ作業、及び、転記ミスをチェックして、転記ミスがあった場合に修正する作業を行う必要があり、これらの作業に多大な労力を費やしていた。また、総務部門及び各部門は、期中での予算に対する消化実績の状況を把握するために、消化実績を管理する作業を行う必要があり、その作業にも多大な労力を費やしていた。
また、第2発明によれば、第1発明に係る経費管理サーバを実現するプログラムを提供することができる。
(経費管理サーバの概要とその接続機器の概要)
以下、まず、図1を参照して、本実施形態に係る経費管理サーバの概要とその経費管理サーバに接続された機器の概要につき説明する。図1は、実施形態に係る経費管理サーバの構成を説明するための図である。
次に、図2を参照して、経費管理サーバ26の詳細につき説明する。図2は、実施形態に係る経費管理サーバの構成を示す図である。
主制御部27Aは、各部の動作を制御する機能手段である。
制御部26Aは、格納部26Bに格納された制御プログラム50Aを実行することにより、これらの各機能を実現する。
次に、図3を参照して、経費管理サーバ26及び各端末31,36,41,46に搭載されたアプリケーションプログラム(以下、「AP」と称する)の構成につき説明する。図3は、実施形態で用いるアプリケーションプログラムの一例を示す図である。
以下、図5〜図9、並びに、図10A及び図10Bを参照して、経費管理サーバ26の動作につき説明する。なお、各装置は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、各装置の動作は、各装置の格納部に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、各装置の制御部によって実現する。また、装置間の通信は、受信側の装置が通信によって受信されたデータを格納部に一旦格納し、その後に、データを格納部から読み出すことによって、行われる。また、各データは、格納部に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
図5は、予算申請時に行われる人為的な処理の概要(実線で囲まれた処理参照)と、経費支払時に行われる人為的な処理の概要(点線で囲まれた処理参照)とを示している。なお、図6は、予算申請時に行われる人為的な処理の詳細を示している。また、図7は、センターカットデータの対象となる帳票による経費支払時に行われる人為的な処理の詳細を示しており、さらに、図8は、センターカットデータの対象外となる帳票による経費支払時に行われる人為的な処理の詳細を示している。
図5に示すように、予算申請時に、本部や営業店等が設けられた各地区3(以下、「各部門」と称する)の経費担当者は、「(1)予算申請」の処理を行う。「(1)予算申請」の処理では、経費担当者は、オンライン端末(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費管理サーバ26から図示せぬ予算申請用の画面(以下、「予算申請画面」と称する)を取得し、予算申請画面より来期の予算申請額を入力するとともに、各種の予算申請用の帳票を印刷する。このとき、予算申請に用いるデータ(以下、「予算申請用データ」と称する)が、経費管理サーバ26のデータベース51に登録される。
以下、図6を参照して、予算申請時の処理の詳細を説明する。なお、図6に示すS105〜S115の処理は、図5に示す「(1)予算申請」の処理に相当する。また、図6に示すS120〜S130の処理は、図5に示す「(2)予算申請承認」の処理に相当する。また、図6に示すS135〜S170の処理は、図5に示す「(3)予算審査」の処理に相当する。
以下、図7を参照して、経費支払時の処理の詳細を説明する。なお、図7は、伝票レス(センターカット)による支払処理を行う場合の処理を示している。図7に示すS210〜S215の処理は、図5に示す「(1)経費支払申請」の処理に相当する。また、図7に示すS220〜S230の処理は、図5に示す「(2)経費申請承認」の処理に相当する。また、図7に示すS235〜S250の処理は、図5に示す「(3)申請内容確認」の処理に相当する。また、図7に示すS255〜S265の処理は、図5に示す「(4)日次精査」の処理に相当する。
このようにして、伝票レス(センターカット)による支払処理を行う場合の処理が行われる。
以下、図8を参照して、経費支払時の処理の詳細を説明する。ここでは、経費を振込で業者に支払う場合を例にして説明する。なお、図8は、紙伝票に基づく支払処理を行う場合の処理を示している。図8に示すS310〜S315の処理は、図5に示す「(1)経費支払申請」の処理に相当する。また、図8に示すS320〜S330の処理は、図5に示す「(2)経費申請承認」の処理に相当する。また、図8に示すS335〜S350の処理は、図5に示す「(3)申請内容確認」の処理に相当する。また、図8に示すS355〜S365の処理は、図5に示す「(5)当日締め作業」の処理に相当する。
このようにして、紙伝票に基づく支払処理を行う場合の処理が行われる。
以下、図9を参照して、決算時の処理の詳細を説明する。
図9に示すように、本部を含む各営業店は、決算時になると、オンライン端末(例えば、営業店端末31や、役席端末36、又は図示せぬ端末装置)を操作して、経費予算実績表310(図12A参照)の出力要求を経費管理サーバ26に送信する。これに応答して、経費管理サーバ26は、元帳ファイル51Aに基づいて、経費予算実績表310(図12A参照)を作成して、要求元のオンライン端末に送信する。
以下、図10A及び図10Bを参照して、経費管理サーバ26の具体的な動作を説明する。経費管理サーバ26は、電源が投入されることにより、一連の動作を開始する。
(1)予算立案時の課題の解消
各部門では、予算立案時に、経費管理サーバ26のデータベース51の元帳ファイル51Aに登録された、前年同期の予算額及び実績額のデータをコンピュータ(例えば、営業店端末31又は図示せぬ端末装置)に取り込める。そのため、経費管理サーバ26は、マニュアルによる入力作業の解消、マージ作業の解消、及び、入力ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
また、作業者は、コンピュータに取り込まれた前年同期の予算額及び実績額を参照しながら、予算案を立案することができる。そのため、経費管理サーバ26は、予算立案作業の容易化を図ることもできる。
経費管理サーバ26は、伝票を自動的に作成することができる。そのため、経費管理サーバ26は、手書きによる伝票作成作業の解消、及び、記載ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
経費管理サーバ26は、実績取込バッチ処理により、消化実績を自動的に元帳に反映させることができる。そのため、経費管理サーバ26は、手書きによる元帳への転記作業の解消、及び、転記ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
総務部門の作業者は、経費管理サーバ26に経費予算実績表310を作成させることができ、これにより、各部門から元帳を収集することなく、また、元帳を基にして金融機関全体の経費予算実績表を作成することなく、予算実績状況を把握することができる。そのため、経費管理サーバ26は、マニュアルによる金融機関全体の経費予算実績表の作成作業の解消、マージ作業、及び、転記ミスのチェック・修正作業の解消を図ることができ、これにより、作業者の労力を軽減することができる。
例えば、データベース51は、経費管理サーバ26から分離されたデータベースサーバとして、構成することができる。
また、例えば、データベース51に登録される各種のファイルやテーブルは、適宜構成を変更することができる。
2 中央管理センタ
3 各地区
4 経費管理センタ
5 ネットワーク
21 勘定系ホストコンピュータ
26 経費管理サーバ
26A 制御部
26B 格納部
26C 通信部
27A 主制御部
27B データ管理部
27C 会計処理部
27D 通信制御部
31,36,46 オンライン接続端末
41 イントラネット端末
50A 制御プログラム
51 データベース
51A 元帳ファイル
51B 振込ファイル(支払ファイル)
51C 経費支払ファイル
51D 振込結果ファイル
51E 金融機関ファイル
51F 科目テーブル
51G 予算実績テーブル
Claims (8)
- 金融機関での経費を管理する経費管理サーバにおいて、
各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、各部門の経費データを管理するための元帳ファイルと、各部門の予算を表す予算データを登録するための予算テーブルと、各部門の予算からの出金を管理するための経費支払ファイルと、経費支払先への経費の振込を管理するための振込ファイルと、振込結果を管理するための振込結果ファイルとが予め格納されたデータベースと、
前記元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、当該予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを前記予算テーブルに登録又は更新し、
前記帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカットデータとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録するデータ管理部と、
前記センターカットデータを、前記経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータに送信して、当該ホストコンピュータに、前記センターカットデータに基づく前記経費支払先への経費の振込処理を実行させる会計処理部とを有する
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 請求項1に記載の経費管理サーバにおいて、
前記予算テーブルは、前記予算を消化した実績データを含めて登録される予算実績テーブルとして機能する
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 請求項2に記載の経費管理サーバにおいて、
前記データ管理部は、
前記ホストコンピュータから、前記センターカットデータの送信の応答として、前記センターカットデータによって指定された予算口座からの経費の出金及び経費支払先への経費の振込が実行されたことを表す経費支払結果を受信した場合に、前記経費支払結果を前記振込結果ファイル及び前記予算実績テーブルに登録するとともに、前記センターカットデータを前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルから削除し、
さらに、所定のタイミングで、前記予算実績テーブルに登録された前記経費支払結果を前記元帳ファイルのデータに反映させる
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 請求項2又は請求項3に記載の経費管理サーバにおいて、
前記データ管理部は、前記帳票データとして、センターカットの対象外となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカット対象外データとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録し、
前記会計処理部は、前記センターカット対象外データを、前記帳票データの申請元の接続端末に送信して伝票を印刷させ、当該接続端末の操作者に、当該伝票に基づいて、前記センターカット対象外データをホストコンピュータに送信させて、当該伝票使用による経費支払先への経費の振込処理を実行させることにより、又は、当該伝票使用による現金の経費支払先への支払処理を実行させる処理を行う
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 請求項4に記載の経費管理サーバにおいて、
前記データ管理部は、
前記ホストコンピュータから、前記センターカット対象外データの送信の応答として、前記センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金及び経費支払先への経費の振込が実行されたことを表す経費支払結果を受信した場合、又は、前記センターカット対象外データによって指定された予算口座からの経費の出金が実行されたことを表す経費支払結果を受信した場合に、前記経費支払結果を前記予算実績テーブルに登録し、
さらに、所定のタイミングで、前記予算実績テーブルに登録された前記経費支払結果を前記元帳ファイルのデータに反映させる
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の経費管理サーバにおいて、
前記データ管理部は、予算と当該予算を消化した実績とを監視するための勘定処理端末から予算実績の出力要求を受信した場合に、前記元帳ファイルに基づいて、予算及び実績を表す予算実績データを前記勘定処理端末に送信する
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の経費管理サーバにおいて、
前記データベースは、経費の科目に対応するコードを規定する科目テーブルが予め格納されており、
前記データ管理部は、前記科目テーブルによって規定されたコードに基づいて、各ファイル間でデータを反映させる
ことを特徴とする経費管理サーバ。 - 各金額欄が経費の科目に応じてデータ間で互いに対応付けられた登録データとして、各部門の経費データを管理するための元帳ファイルと、各部門の予算を表す予算データを登録するための予算テーブルと、各部門の予算からの出金を管理するための経費支払ファイルと、経費支払先への経費の振込を管理するための振込ファイルと、振込結果を管理するための振込結果ファイルとが予め格納されたデータベースを有するコンピュータを、金融機関での経費を管理する経費管理サーバとして機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記元帳ファイルの金額欄に対応付けられた金額欄を備える帳票データとして、各部門の予算を申請するための予算申請用帳票データが入力された場合に、当該予算申請用帳票データの金額欄に入力された金額データを前記予算テーブルに登録又は更新し、
前記帳票データとして、センターカットの対象となる経費支払データと振込データとが入力された場合に、前記経費支払データ及び前記振込データをセンターカットデータとして前記経費支払ファイル及び前記振込ファイルに登録するデータ管理部と、
前記センターカットデータを、前記経費支払先への経費の振込を実行するホストコンピュータに送信して、当該ホストコンピュータに、前記センターカットデータに基づく前記経費支払先への経費の振込処理を実行させる会計処理部との双方として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
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