JP3926674B2 - データベースシステム及びデータベースシステム網、並びにデータ項目の登録方法並びにデータ項目登録プログラム - Google Patents
データベースシステム及びデータベースシステム網、並びにデータ項目の登録方法並びにデータ項目登録プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データベースシステム及びデータベースシステム網に係り、詳しくは、財務管理システム等の財務管理に関するアプリケーションシステムで必要なデータ項目の管理を行うデータベースシステム及びそのようなデータベースシステムを含むデータベースシステム網に関する。
【0002】
また、本発明は、上記のようなデータベースシステム網におけるデータ項目の登録方法及びデータ項目登録プログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】
財務管理システム等のアプリケーションシステムでは、そのアプリケーションシステムにて必要なデータ項目を管理するデータベースシステムが必要となる。そして、そのアプリケーションシステムにて必要なデータ項目はデータベースシステムに順次登録される。
【0004】
複数の企業のそれぞれで財務管理を行う場合、通常、企業ごとに財務管理のアプリケーションシステムとデータベースシステムが設けられる。その複数の企業が関連する企業群(親会社と関係会社等)にて統一的な財務管理を行う場合、各企業に分散したアプリケーションシステムを結合して企業群内での財務管理処理の効率化を図ることが考えられている。
【0005】
このような分散する財務管理に関するアプリケーションシステムを結合する場合、それぞれのアプリケーションシステムで共通的に扱われるデータ項目のほかに個別的に扱われるデータ項目も存在することから、データベースシステムはアプリケーションシステムごとに個別的に設けられている。そして、各データベースシステムでは、対応するアプリケーションシステムで個別的に扱われるデータ項目と、上記のように分散した複数のアプリケーションシステムで共通的に扱われるデータ項目とを区別せずに、各データ項目がそれぞれのデータベースシステムに個別的に登録される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように分散した財務管理に関するアプリケーションシステムのそれぞれにデータベースシステムを個別的に設ける場合、それぞれのアプリケーションシステムにおいて共通的に扱われるデータ項目であっても、そのようなデータ項目の登録作業をそれぞれのデータベースシステムにおいて行わなければならない。このため、分散したアプリケーションシステムで共通的に必要となるデータ項目の登録作業の効率が悪い。
【0007】
また、登録ミスにより、本来同一内容であるべきデータ項目が、異なった内容で複数のデータベースシステムに登録される可能性がある。この場合、結合されたアプリケーションシステムにおいて、そのように誤って登録されたデータ項目についての処理が適正になされない可能性がある。
【0008】
そこで、本発明の第一の課題は、登録されたデータ項目を他のデータベースシステムに反映できるようなデータベースシステム、及びそのようなデータベースシステムを含むデータベースシステム網を提供することである。
【0009】
また、本発明の第二の課題は、そのようなデータベースシステムにおいて適用されるデータ項目の登録方法、及びそのプログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記第一の課題を解決するため、本発明のデータベースシステムは、複数の関連会社にそれぞれ設けられ、当該関連会社の財務管理を行う複数のアプリケーションシステムに共通のデータ項目を、前記複数のアプリケーションシステムからのデータに基づき前記関連会社全体の財務管理を統一的に行うアプリケーションシステムである財務管理システムにおいて管理するデータベースシステムであって、前記複数のアプリケーションシステムに共通のデータ項目を、前記財務管理システムにおいて一括的に登録するためのマスタユニットと、操作者による入力操作に基づいて前記共通のデータ項目の入力を行う端末装置と、前記財務管理システムにおいて、該端末装置にて入力された前記共通のデータ項目を上記マスタユニットに登録すると共に、該共通のデータ項目を当該データベースシステムに情報通信可能に接続された前記複数のアプリケーションシステムにそれぞれ設けられた複数のデータベースシステムに対して登録する共通マスタ登録手段とを有し、前記アプリケーションシステムにそれぞれ設けられた複数のデータベースシステムの各々は、前記複数のアプリケーションシステム毎に登録されたデータ項目とともに、前記共通マスタ登録手段によって登録された前記共通のデータ項目を保持することを特徴とする。
【0011】
このようなデータベースシステムでは、各アプリケーションシステムに共通のデータ項目の登録がマスタユニットに登録されると、とのデータ項目の他のデータベースシステムへの登録も行われることになる。
【0012】
当該データベースシステムと他のデータベースシステムとの接続方式は、データ項目の送受信を含む情報通信が可能であれば、特に限定されず、専用回線、インターネット等の公衆網であっても、また、有線であっても、無線であってもよい。
【0013】
財務管理のアプリケーションシステムで将来必要となるデータ項目の登録作業を予め行っておくことができるという観点から、本発明は、請求項2に記載されるように、上記データベースシステムにおいて、上記共通マスタ登録手段は、上記端末装置にて上記データ項目と共に入力された当該データ項目を上記財務管理のアプリケーションシステムにおいて有効とすべき時期的条件を現時点が満足しない場合、上記一以上の他のデータベースへの登録を行うことなく、当該データ項目をその時期的条件と共に当該データベースシステムのマスタユニットに登録する予約登録手段と、上記マスタユニットに時期的条件と共に登録されたデータ項目を、当該時期的条件を満足するタイミングにて上記一以上の他のデータベースシステムに対して登録する登録実行手段とを有するように構成することができる。
【0014】
上記のようなデータベースシステムでは、データ項目とそのデータ項目が財務管理のアプリケーションシステムで有効にすべき時期的条件を当該データベースシステムに登録しておけば、その時期的条件を満足するタイミングにて対応するデータ項目が他のデータベースシステムに登録される。
【0015】
上記登録実行手段は、具体的には、請求項3に記載されるように、上記登録実行手段は、所定のタイミングで上記マスタユニットの各データ項目から、上記所定のタイミングが満足する時期的条件に対応したデータ項目を抽出するデータ項目抽出手段を有し、該データ項目抽出手段にて抽出されたデータ項目を上記一以上の他のデータベースシステムに対して登録するように構成することができる。
【0016】
また、単一のデータベースシステムにおいて、上記と同種の課題を解決するという観点から、本発明は、請求項4に記載されるように、財務管理のアプリケーションシステムで必要なデータ項目を管理するデータベースシステムにおいて、管理項目に応じて設けけられた複数のマスタユニットと、操作者による入力操作に基づいてデータ項目の入力を行う端末装置と、該端末装置にて入力されたデータ項目が関連する管理項目に対応した複数のマスタユニットに対して一括的に当該データ項目を登録する統合マスタ登録手段を有するように構成される。
【0017】
このようなデータベースシステムでは、入力されたデータ項目が、そのデータ項目が関連する管理項目に対応した複数のマスタユニットに一括的に登録される。従って、その複数のマスタユニットに対して当該データ項目を個別的に登録する必要がなくなる。
【0018】
また、複数のマスタユニットにそれらの管理項目に関連したデータ項目を登録するための作業を予め行っておくことができるという観点から、本発明は、請求項5に記載されるように、上記データベースシステムにおいて、上記統合マスタ登録手段は、上記端末装置にて上記データ項目と共に入力された当該データ項目を上記財務管理のアプリケーションシステムにおいて有効とすべき時期的条件を現時点が満足しない場合、上記データ項目が関連する管理項目に対応した複数のマスタユニットへの登録を行うことなく、当該データ項目を対応する時期的条件と共に保存する予約登録手段と、上記時期的条件と共に保存されたデータ項目を、当該時期的条件を満足するタイミングにて上記複数のマスタユニットに一括的に登録する登録実行手段とを有するように構成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
本発明の実施の一形態に係るデータベースシステムは、図1に示すシステムにおける共通データベースシステム300として構成される。
【0027】
図1において、共通データベース(DB)システム300と、複数の関係会社データベース(DB)システム320、340、・・・とが所定のネットワークNWを介して相互に情報通信可能なように接続されている。各関係会社データベースシステム320、340、・・・は、関連する会社に設置されている。また、共通データベースシステム300は、例えば、各関係会社にて利用可能な計算センタに設置される。
【0028】
各関係会社データベース320、340、・・・は、その関係会社における財務管理を行うアプリケーションシステム510、530、・・・で必要となるデータ項目の管理を行う。また、上記共通データベースシステム300は、各関係会社の財務管理を行うアプリケーションシステム510、530、・・・からのデータに基づいて関係会社全体の財務管理を統一的に行うアプリケーションシステム(以下、必要に応じて財務管理システムという)500で必要となるデータ項目を管理するデータベースシステムと一体的に構成される。この共通データベースシステム300は、各関係会社に設置された財務管理を行うアプリケーションシステム510、530、・・・及び計算センタの財務管理システム500にて共通的に用いられるデータ項目の管理を行う。
【0029】
上記共通データベースシステム300は、個別マスタユニット301、302、303、データベースサーバ305、及びデータ項目の登録を行うための端末装置306を有している。個別マスタユニット301〜303は、データベースサーバ305の制御のもと、「科目」、「取引先」、「社員」、「銀行」などの管理項目に対応するデータ項目を登録する(科目マスタ、取引先マスタ、社員マスタ、銀行マスタ等)。
【0030】
関係会社データベースシステム320は、個別マスタユニット321、322、財務マスタユニット323、データベースサーバ325、及びデータ項目入力用の端末装置326を有している。個別マスタユニット321、322は、データベースサーバ325の制御(個別マスタシステム)のもと、当該関係会社固有のデータ項目(事業所、コード類等)を登録する。また、財務マスタ323は、データベースサーバ325の制御(財務マスタシステム)のもと、財務管理処理に必要なデータ項目(科目、取引先、社員、銀行等)のデータ項目を登録する。
【0031】
また、この関係会社データベースシステム320には、LAN1を介して複数の端末装置331、332が接続されている。各端末装置331、332は、関係会社データベースシステム320にて管理されるデータ項目の確認、上記端末装置326の代わりにデータ項目の入力を行うことができる。また、これらの端末装置331、332は、LAN1を介してアプリケーションシステム510にも接続され、各関係会社での財務管理処理の入力処理及び出力処理を行えるようになっている。
【0032】
他の関係会社データベースシステム340も、上記関係会社データベースシステム320と同様に、個別マスタユニット341、342、財務マスタユニット343、データベースサーバ345及びデータ項目入力用の端末装置346を有している。また、上記と同様、複数の端末装置351、352がLAN2を介してアプリケーションシステム530と共に関係会社データベースシステム340に接続されている。
【0033】
上記共通データベースシステム300と、この共通データベースシステム300にネットワークNWを介して接続される関係会社データベースシステム320の機能について説明する。なお、他のデータベースシステム340の機能は、関係会社データベースシステム320と同様であり、その説明は省略する。
【0034】
図2において、共通データベースシステム300は、データベースサーバ305にて実現される共通マスタ登録部3051を有している。この共通マスタ登録部3051は、端末装置306の入力画面から入力されたデータ項目の登録処理(科目登録、取引先登録、社員登録、銀行登録等)を実行する。この共通マスタ登録部3051は、入力されたデータ項目を当該共通データベースシステム300に備えられた各個別マスタユニット301〜303への書込みを行う。また、データ項目の個別マスタユニット301〜303への書込みと共に、共通マスタ登録部3051は、その入力されたデータ項目を関係会社データベースシステム320に登録すべきデータ項目としてネットワークNWを介して送信する。そして、関係会社データベースシステム320のデータベースサーバ325の制御のもと、そのデータ項目が、個別マスタユニット321、322または財務マスタユニット323に書き込まれる。
【0035】
このように、財務管理システム500、及び各関係会社に設置された財務管理に関するアプリケーションシステム510及び530で共通的に必要となるデータ項目は、共通データベースシステム300に入力するだけで、各関係会社データベースシステム320、340の各マスタユニットにも登録されることになる。
【0036】
また、上記共通マスタ登録部3051は、データ項目の予約登録を行うことができる。このデータ項目の予約登録は、次のようにしてなされる。
【0037】
例えば、銀行の統合で銀行名が変わることが予定されている場合等、将来アプリケーションシステムで有効になるデータ項目を前もって共通データベースシステム300の端末装置306から入力すると、そのデータ項目は、その時点では、各関係会社データベースシステム320、340に登録されることなく、共通データベースシステム300の個別マスタユニット301〜302だけに書き込まれる。そして、例えば、毎日午前0時にバッチ処理にてアプリケーションシステムに有効にすべきデータ項目の有無が判定される。そのようなデータ項目があると、そのデータ項目が共通マスタ登録部3051により登録すべきデータ項目として各関係会社データベースシステム320、340にネットワークNWを介して送られる。
【0038】
このような予約登録の処理によれば、各関係会社データベースシステム320、340に登録されているデータ項目の更新及び新たなデータ項目の登録がタイムリーに行うことができるようになる。
【0039】
関係会社データベースシステム320のデータベースサーバ325は、統合マスタ登録部3251を有する。この統合マスタ登録部3251は、個別マスタユニット321、322及び財務マスタユニット323の各管理項目に関連するデータ項目が端末装置326から入力されたときに、そのデータ項目をそれに関連する管理項目に対応した複数の個別マスタユニット321、322、及び、または財務マスタユニット323に一括的に書き込む。例えば、財務管理に係るアプリケーションシステム510で「費目」に係るデータ項目を追加することが必要となって、そのデータ項目が入力されると、そのデータ項目がその「費目」に関連する管理項目、例えば、入力部門、組織図、費目自体に対応した個別マスタユニット及び財務マスタユニットに一括的に追加される。
【0040】
これにより、複数のマスタユニットの管理項目に関連したデータ項目は、各マスタユニットに対して書込みの処理を行わなくても、関係会社データベースシステム320に入力するだけで、その複数のマスタユニットに対して一括的に登録することができる。
【0041】
なお、上記統合マスタ登録部3251も、上記共通データベースシステム300の共通マスタ登録部3051と同様に、予約登録の機能を有する。この場合、例えば、所定の記憶ユニットに入力されたデータ項目が一時的に保持される。そして、そのデータ項目を当該アプリケーションシステム510にて有効にすべき日にそのデータ項目が対応するマスタユニットに書き込まれる。
【0042】
なお、図2において、共通データベースシステム300における共通マスタ登録部3051は、各関係会社データベースシステム320における個別マスタユニット321、322の内容をビューデータとして確認する機能を有する。
【0043】
上述した共通データベースシステム300のデータベースサーバ305の機能として実現される共通マスタ登録部3051は、例えば、図3に示す手順に従って、処理を実行する。即ち、データベースサーバ305は、図3に示す手順に対応したプログラムに従って共通マスタ登録部3051の機能に対応した処理を実行する。
【0044】
図3において、端末装置306の画面に入力されたデータ項目に係る種々の内容情報を処理するための画面入力処理がなされる(S1)。この画面入力処理は、その画面に表示された実行ボタンが操作されたか否かの監視(S2)と共になされる。実行ボタンが操作されたとの判定がなされると(S2でYES)、その時点で、端末装置の画面に入力された種々の内容情報で構成される構成されるデータ項目が予約登録すべきデータ項目であるか否かが判定される(S3)。この判定は、データ項目の内容情報にそのデータ項目を財務管理に係るアプリケーションシステム500、510、530で有効にすべき時期的条件を表す「使用期間」が含まれているか否かにて判定される。
【0045】
このデータ項目が予約登録すべきデータ項目でないとの判定がなされると(S3でNO)、データベースサーバ305は関係会社データベースシステム320、340の個別マスタユニット及び、または財務マスタユニットに当該データ項目を登録(更新)するための処理を行う(S4)。更に、データベースサーバ305は、当該共通データベースシステム300に備えられた個別マスタユニットに当該データ項目を登録(更新)するための処理を行う(S5)。その後、端末装置306からの入力項目があるか否かが判定される(S6)。そして、入力項目があれば、その入力されたデータ項目について上述した手順(S1〜S3、S5、S6)に従って処理が実行される。
【0046】
上記の処理の過程で、入力されたデータ項目が予約登録すべきデータ項目であるとの判定がなされると(S3でYES)、上記ステップS4での処理がスキップされて、上記処理ステップS5での処理が実行される。即ち、上記入力されたデータ項目は、関係会社データベースシステム320、330に送られることなく、当該共通データベース300の個別マスタユニット301〜303に登録(更新)される。
【0047】
データ項目の入力がなされる端末装置306での入力画面について、図4乃至図15を参照して説明する。
【0048】
まず、財務管理に係るアプリケーションシステム500、510、530で必要となる「科目」に係るデータ項目は、図4乃至図9に示す入力画面によって入力される。
【0049】
まず、図4(a)に示すような「科目登録−科目体系選択」の画面が表示される。この画面で、更新または新規登録すべき科目体系の選択がなされる。この画面上で「新規」のボタンが操作されると、図4(b)に示すような「科目登録−新規科目体系作成」の画面が表示される。そして、新規科目体系を特定するための内情情報(名称、略称、帳票分類)が入力されると新規科目体系が設定される。
【0050】
図4(a)の画面で科目体系が選択された状態で「開く」のボタンと「OK」のボタンが操作され場合、または、図4(b)の画面で「OK」のボタンが操作されると、選択された科目体系または新規科目体系に関する「科目登録」の画面が図5に示すように表示される。この画面で、サブウインドウに表示された「新規作成」が選択されると、図6に示すような「科目登録−登録科目選択」の画面が表示される。そして、この画面にて登録科目の選択がなされると、その新規に登録された科目の詳細な内容情報を登録するための「科目登録−詳細」が図7に示すように表示される。また、図5に示す画面においてサブウインドウに表示された「開く」が操作されると、図7に示す「科目登録−詳細」の画面が表示される。
【0051】
この図7に示す「科目登録−詳細」の画面のタブ「科目情報」において、当該科目に関する詳細な内容情報の入力がなされる。また、タブ「入力科目情報」の選択操作がなされると、図8に示すようなタブ「入力科目情報」の入力画面に切り替わり、その「入力科目情報」において、当該科目に関する詳細な内容情報の入力がなされる。
【0052】
図7に示す「登録科目−詳細」の画面において、会社の名称にチェックがなされると、図9に示すような「科目登録−各社名変更」の画面が表示される。この画面において、当該科目が適用される会社の詳細情報(名称、略称、名称(英字)、略称(英字)、カナ名称、検索キー)の入力がなされる。
【0053】
上述したような一連の画面遷移に従って、「科目」に関するデータ項目の詳細情報が入力される。そして、データベースサーバ305は、その詳細情報を処理するための画面入力処理を実行する(図3のS1)。そして、図5に示す「科目登録」の画面において「実行」のボタンが操作されると、上記のように入力された詳細情報を含む「科目」に係るデータ項目の登録処理(図3におけるS3〜S6)がなされる。
【0054】
この場合、詳細情報にその「科目」の使用期間に関する情報が含まれておらず、この「科目」に係るデータ項目は、予約登録すべきデータ項目ではないと判定される(S3でNO)。従って、この「科目」に係るデータ項目は、当該共通データベースシステム300の個別マスタユニット301〜303に登録されると共に、関係会社データベースシステム320(340)の財務マスタユニット323(343)に登録される。
【0055】
次に、財務管理に係るアプリケーションシステム500、510、530で必要となる「取引先」に係るデータ項目は、図10及び図11に示す入力画面によって入力される。
【0056】
「取引先」に関するデータ項目の詳細な内容情報を入力する場合、まず、図10に示す「取引先登録」の画面が表示される。この画面のタブ「基本情報」において、取引先の基本的な情報(コード、企業名称、住所、電話番号等)の入力がなされる。また、図10に示す画面においてタブ「振込情報」の選択がなされると、図11に示すような入力画面が表示される。この入力画面において「振込情報」に係る詳細な内容情報(銀行コード、口座番号、口座名義人等)の入力がなされる。
【0057】
また、図10または図11に示す画面において、当該取引先の契約期間が「使用期間」として入力される。この「使用期間」は、当該取引先(企業)に係るデータ項目が財務管理のアプリケーションシステム500、510、530において有効なものとして扱われるための時期的条件である。
【0058】
上記のように「取引先」に係るデータ項目の内容情報が入力された状態で、図10または図11に示す画面において「実行」のボタンが操作されると、共通データベースシステム300のデータベースサーバ305は、図3に示す手順に従って、そのデータ項目の登録処理を行う。この場合、データ項目に「使用期間」に係る内容情報が含まれていることから、予約登録がなされる。即ち、このデータ項目は、各関連会社データベースシステム320、340に対する登録はなされず、共通データベースシステム300の個別マスタユニット301〜303にだけ登録される。
【0059】
財務管理に係るアプリケーションシステム500、510、530で必要となる「社員」に係るデータ項目は、図12及び図13に示す入力画面によって入力される。
【0060】
「社員」に関するデータ項目の詳細な内容情報を入力する場合、まず、図12に示す「社員マスタ登録」の画面が表示される。この画面のタブ「社員情報」において、社員の基本的な情報(社員番号、姓、名、メールアドレス等)の入力がなされる。また、図12に示す画面においてタブ「プログラム許可」の選択がなされると、図13に示すような入力画面が表示される。この入力画面において「プログラム許可」に係る詳細な内容情報、即ち、その社員が扱うことのできるプログラムに関する情報の入力がなされる。
【0061】
また、図12または図13に示す画面において、当該社員の契約期間が「使用期間」として入力される。この「使用期間」は、当該社員に係るデータ項目が財務管理のアプリケーションシステム500、510,530において有効なものとして扱われるための時期的条件となる。
【0062】
上記のようにして「社員」に関するデータ項目の内容情報が入力された状態で、図12または図13に示す画面において「実行」のボタンが操作されると、共通データベースシステム300のデータベースサーバ305は、図3に示す手順に従って、そのデータ項目の登録処理を行う。この場合、データ項目に「使用期間」に係る内容情報が含まれているので、予約登録がなされる。
【0063】
更に、財務管理に係るアプリケーションシステム500、510、530で必要となる「銀行」に係るデータ項目は、図14に示す入力画面により入力される。即ち、銀行に係る詳細な情報(使用期間、銀行名、簡略名、カナ名称、検索キー、統合先銀行の銀行コードなど)の入力がなされる。また、当該銀行の名称変更などで、その銀行名が有効になる期間が「使用期間」として入力される。
【0064】
上記のようにして「銀行」に係るデータ項目の内容情報が入力された状態で、図14に示す入力画面において「実行」のボタンが操作されると、データベースサーバ305は、図3に示す手順に従って、銀行に係るデータ項目の登録処理を行う。この場合も、そのデータ項目に「使用期間」に係る内容情報が含まれていることから、予約登録がなされる。
【0065】
また、財務管理に係るアプリケーションシステム500、510、530で必要となる当該システムを特定する「システムID」に係るデータ項目は、図15に示す入力画面により入力される。即ち、システムID、及びそのシステムの内容情報(名称、簡略名等)が入力される。
【0066】
このように「システムID」に係るデータ項目の内容情報が入力された状態で、図15に示す入力画面において「実行」のボタンが操作されると、共通データシステム300のデータベースサーバ305は、図3に示す手順に従って、そのデータ項目の登録処理を行う。この場合、そのデータ項目に「使用期間」に係る内容情報が含まれていないことから、予約登録はなされず、そのデータ項目が共通データベースシステム300の個別マスタユニット301〜303及び各関係会社データベースシステム320(340)における財務マスタユニット323(343)に登録される。
【0067】
上記共通データベースシステム300のデータベースサーバ305は、上述したように予約登録されたデータ項目についての本登録の処理を図16に示す手順に従って実行する。この処理は、例えば、毎日、午前0時に、バッチ処理として実行される。
【0068】
図16において、データベースサーバ305は、例えば、自身の有するタイマ機構から出力される日付データに基づいて本日の日付を取得する(S11)。その後、データベースサーバ305は、個別マスタユニット301〜303の走査を開始する(S12)。その走査の過程で、データベースサーバ305は、その個別マスタユニット301〜303に登録されたデータ項目(登録項目)を抽出し(S13)、その抽出されたデータ項目に「使用期間」に係る内容情報が含まれているか否かを判定する(S14)。
【0069】
その抽出されたデータ項目に「使用期間」に係る内容情報が含まれているとの判定がなされると(S14でYES)、データベースサーバ305は、更に、上記のように取得した本日の日付がその「使用期間」の開始日に達しているか否かを判定する(S15)。そして、本日の日付が「使用期間」の開始日に達しているとの判定がなされると(S15でYES)、データベースサーバ305は、そのデータ項目を各関係会社データベースシステム320、340のマスタユニットに登録すべきデータ項目としてネットワークNWを介して各関係会社データベースシステム320、340に送信する。これにより、上述したように(図3参照)共通データベースシステム300において予約登録されたデータ項目が、各関連会社データベースシステム320、330に登録される。
【0070】
データベースサーバ305は、個別マスタユニット301〜303に登録され全てのデータ項目についての処理が終了したか否かを判定し(S17)、まだ、全てのデータ項目についての処理が終了したのと判定がなされない場合に(S17でNO)、次のデータ項目を抽出して(S13)、上述した手順に従って処理を行う。
【0071】
その過程で、「使用期間」に係る内容情報を含まないデータ項目(S14でNO)、及び本日が「使用期間」の開始日に達していないとの判定がなされたデータ項目(S15でNO)については、関連会社データベースシステム320、330の各マスタユニットへの登録処理(S16)はなされない。
【0072】
上記のような予約登録されたデータ項目についての各関連会社データベースシステム320、330に対する本登録の処理により、各関連会社データベースシステム320、330に対応した財務管理のアプリケーションシステム510、530において当該データ項目をタイムリーに利用することが可能となる。
【0073】
上述したシステムでは、各アプリケーションシステム500、510、530と、それに対応するデータベースシステム300、320、340は、地理的に同じ場所に設置する必要はない。また、共通データベースシステム300は、財務管理システム500が利用するデータベースシステムと別体として設置することも可能である。
【0074】
次に、上記のような共通データベースシステム300及び各関係会社データベースシステムで管理されるデータ項目を利用するアプリケーションシステムの具体的な例について説明する。
【0075】
図17は、財務管理システムのネットワーク構成及び機能構成を示す。
【0076】
図17に示す財務管理システムおいて、受信した伝票データに基づいて財務管理処理を行なう会計センター100と、本社での伝票処理に必要なデータを入力するための本社端末101と、子会社を含む関係会社での伝票処理に必要なデータを入力する関係会社端末20とが、ネットワーク30で接続される。更に、会計センター100は、日々(又は所定日毎)の支払処理及び入金処理を行なう銀行システム40と専用回線31等で接続される。専用回線31は、例えば、NTTアンサー回線等である。
【0077】
上記会計センタ100は、図1に示すアプリケーションシステム500及び共通データベースシステム300に対応する。また、本社端末101及び関係会社端末20は、図1に示すアプリケーションシステム510、530及び関係会社データベースシステム320、340を実現するものである。
【0078】
以下の説明では、アプリケーションシステムとしての財務管理システムについて主に説明する。
【0079】
会計センター100は、主に、出力依頼に応じて、出力データをプリンター93への出力を制御する出力制御処理部103と、キーボード又はマウス等からの入力データを制御する入力制御処理部104と、ディスプレー95への表示データを制御する表示制御処理部105と、本社及び関係会社(以下、グループ内と言う)に代わって支払を行なう支払代行処理を制御する支払代行処理部110と、グループ内及び本社及び関係会社以外の外部取引先50等のグループ外からの入金を管理する入金管理部120と、グループ内会社毎の財務を管理する財務管理部140とを有する。
【0080】
会計センター100において、支払代行処理部110は、更に、支払関係データ抽出部111と、支払関係ファイル作成部112と、グループ入金データ作成部113と、債務消し込み仕訳ファイル作成部142と、仕訳変換部143とを有し、また、基本情報DB(データベース)116と、銀行情報DB117と、支払先情報DB118とによって、支払処理に必要な登録データを管理する。上記データベース116から118は、図1に示す共通データベースシステム300に含まれる。支払先情報DB118は、特に、図2に示す個別マスタユニット301〜303(取引先マスタ)に含まれる。
【0081】
支払関係データ抽出部111は、各社から転送された伝票データに基づいて、指定された支払期日の伝票データを抽出する。
【0082】
支払関係ファイル作成部112は、支払関係データ抽出部111によって抽出された伝票データに設定された仕訳に基づいて、グループ外の銀行に支払うための銀行仕様に従ったグループ外銀行支払ファイル(全銀行ファイル)と、グループ内の銀行に支払うためのグループ用のメインバンクの仕様に従ったグループ内銀行支払ファイルと、グループ外の債務を消し込んだグループ外債務消し込み仕訳ファイルと、グループ内の債務を消し込んだグループ内債務消し込み仕訳ファイルと、グループ間の入金を消し込んだグループ内部入金ファイルの5つのファイルを作成する。
【0083】
これら5つのファイルは、例えば、グループ外銀行支払ファイルの場合、先頭にGを付加した所定の会社コード等で示されるCSV形式のファイルである。グループ内銀行支払ファイルは、例えば、先頭にNを付加した所定の会社コード等で示されるCSV形式のファイルである。グループ外債務消し込み仕訳ファイルは、例えば、先頭にSGを付加した所定の会社コード等で示されるデータ形式のファイルである。グループ内債務消し込み仕訳ファイルは、例えば、先頭にSNを付加した所定の会社コード等で示されるデータ形式のファイルである。グループ内入金ファイルは、例えば、先頭にFを付加した所定の会社コード等で示されるデータ形式のファイルである。
【0084】
支払代行処理部110は、支払関係ファイル作成部112が作成した上記グループ外債務消し込み仕訳ファイル(SGで始まるファイル)と、グループ内債務消し込み仕訳ファイル(SNで始まるファイル)と、グループ内部入金ファイル(Fで始まるファイル)とを財務管理部140の債務消し込み仕訳ファイル作成部142へ渡す。一方、支払代行処理部110は、グループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)及びグループ内銀行支払ファイル(Nで始まるファイル)を、銀行システム40へ専用回線31を介して送信する。これによって、会計センター100は、本社及び各関係会社に代わって銀行へ一括して支払う支払代行を行う。
【0085】
グループ入金データ作成部113は、支払伝票がグループ内の場合、グループ入金データとして作成する。作成された入金データは、入金管理部120で処理される。
【0086】
債務消し込み仕訳ファイル作成部142は、支払代行処理部110から受けたファイルのうち、グループ内債務消し込み仕訳ファイル(SNで始まるファイル)を抽出し、仕訳変換部143は、銀行システム40から金利情報を取得して、その金利情報に基づいて仕訳変換を行う。債務消し込み仕訳ファイル作成142によって抽出されたグループ内債務消し込み仕訳ファイルと、仕訳変換部143によって変換された金利情報に基づく仕訳とは、財務データ即時更新処理部141(後述される)によって、財務データを更新するために処理される。
【0087】
また、会計センター100の入金管理部120は、更に、入金予定データ連結部121と、得意先管理部122と、入金予定管理部123と、入金実績データ連結部124と、銀行入出金明細処理部125と、入金消込処理部126と、仕訳伝票作成部127とを有し、また、得意先DB(データベース)131と、入金予定DB132と、入金実績DB133とによって、入金管理に必要な登録データを管理する。上記データベース131から133は、図1に示す共通データベースシステム300に含まれる。また、得意先DB131は、特に、図2に示す個別マスタユニット301〜303(取引先マスタ)に含まれる。
【0088】
入金予定データ連結部121は、関係会社の販売部門の販売管理処理部70からの売上による入金データを連結する処理を行う。
【0089】
得意先管理部122は、各関連会社で登録された入金が予定される得意先を、得意先DB131で管理する。
【0090】
入金予定管理部123は、各関連会社から入力された入金予定データを入金予定DB132で管理すると共に、必要に応じて指定の得意先へ請求書を発行することができる。
【0091】
入金実績データ連結部124は、グループ内外からの入金実績データを連結する。つまり、ネットワーク30を介して、グループ内の入金実績を集中させると共に、専用回線31を介して、メインバンクの銀行システム40及び指定銀行41からのグループ外の入金実績を集中させることができる。よって、会計センターに資金を集中させることができる。
【0092】
銀行入出金明細処理部125は、銀行からの入金及び銀行への出金の明細を入金実績DB133で管理する。
【0093】
入金消込処理部126は、入金予定データ連結部121及び入金予定管理部123で管理される入金予定データと入金実績データ連結部124で管理される入金実績データとをマッチングすることによって、一致した入金実績データへの消し込み処理を行う。
【0094】
仕訳伝票作成部127は、入金予定データに対して仕訳伝票を作成する。
【0095】
更に、会計センター100の財務管理部140は、各会社から残高を示す残高情報を集約する各残高の集約部1411及び各種帳票印刷部1412とを有する財務データ即時更新処理部141とを有する。
【0096】
財務管理部140において、財務データ即時更新処理部141は、各残高の集約部1411と各種帳票印刷部1412とを有する。
【0097】
財務データ即時更新処理部141の各残高の集約部1411は、本社及び各関連会社20の伝票入力部221からの支払伝票データと、支払及び入金の消し込み仕訳データなどに基づいて、各社の残高を集約する。よって、グループ全体の残高を知ることができる。また、各種帳票印刷部1412は、選択された帳票の出力を行う。
【0098】
会計センター100において、支払代行処理部110、入金管理部120、及び、財務管理部140は、独立したソフトウェア製品又は独立したサーバであって、夫々を連結することによって、構成するようにしてもよい。
【0099】
本社端末101は、主に、連結決算処理部150と、支払処理を行なうための情報を管理する支払情報管理部210と、財務処理を行なう財務処理部220と、支払伝票の処理を行なう伝票入力部221と、支払期日に応じて、支払処理を管理する支払期日管理部223と、グループ内外への入金を行なう入金処理部224と、会計センター100へ会計関連ファイルを転送するファイル転送処理部230とを有し、会計センター100と同様の出力制御処理部1031と、入力制御処理部1041と、表示制御処理部1051と、通信インターフェース1081とを有する。連結決算処理部150は、会計センター100に構成されるようにしても良い。
【0100】
支払情報管理部210は、支払情報名寄せ部211と、集中口座設定部212と、グループ内外選択部213と、手数料計算設定部214とを有する。
【0101】
支払情報管理部210は、支払処理を行うための必要な情報を登録し管理する。必要な情報のみが設定され、その情報を管理するためのデータベースは、会計センター100の支払代行処理部110で管理するようにしてもよい。また、関係会社のみで必要な情報は、関係会社端末20でデータベースを有し、独自に管理するようにしてもよい。
【0102】
財務処理部220は、会計センター100での財務管理部140と同様に、財務データ即時更新処理部141を有し、本社での残高の集約を行うと共に、所定期間毎に、本社での日々の伝票データに基づいて、財務諸表を自動作成する。また、本社端末101での財務処理部220は、各関連会社から集約された財務諸表に基づいて本社での連結決算処理を行い、その処理にて得られた連結決算書を監査システム60にネットワーク30を介して提供する。財務処理部220は、市販されている財務管理するパッケージソフトウェア製品でもよい。
【0103】
伝票入力部221は、本社及び関係会社で日々入力される伝票を仕訳する。
【0104】
支払期日管理部223は、伝票に入力された期日に基づいて、支払可能な期日であるか否かをチェックする。
【0105】
入金処理部224は、会計センター100での入金管理部120の入金消込処理部126と同様の処理部を有し、入金を示す入金データを受けると、勘定消し込みを行う。また、予め入力しておいた予定される入金伝票と実績の入金伝票をマッチングさせる。この入金処理部224によって、正しい入金があったか否かをチェックすることが可能となる。また、資金繰りの予測を容易に行うことが可能となる。つまり、資金回収を予測することができる。
【0106】
ファイル転送処理部230は、仕訳された支払伝票及び入金伝票等を会計センターへ日々転送する。
【0107】
また、各関係会社端末20は、連結決算処理部150を除き、本社端末101と同様の機能を有する。ただし、データの参照及び登録、及び、処理の権限は、システムへのアクセス時に入力されるユーザ名及びパスワード等によって制限される。
【0108】
各関係会社端末20では、所定期末毎に、或いは、月末毎に、財務処理部220によって、伝票に基づいた数値情報及び財務諸表等を生成し、本社端末101へ転送する。
【0109】
上記財務管理システムのネットワーク構成及び機能構成によって、本社又は関係会社は、グループ外に分類される外部取引先からの「入金連絡」に基づいて、入金処理部224より伝票入力しておく。その伝票入力が、ネットワーク30を介して、会計センターに呼び込まれ、該外部取引先の指定銀行41の銀行口座に入金があると、直ちに、例えば、専用回線31を介して、資金が会計センターへ吸収される。つまり、資金集中を実現することができる。このような資金集中において、該関係会社から会計センターへの貸付金となる。この貸付金は、日々処理される。よって、従来のように、入金された資金を多少の期間、寝かせておくことがない。
【0110】
また、グループ内に分類される関係会社22が売掛金(対本社)を、本社が買掛金(対関係会社)を、夫々決算伝票として入力すると、該売掛金と該買掛金の情報が会計センター100に呼び込まれ、会計センター100のグループ入金データ作成部113によって、本社の買掛金が該関係会社22の入金処理部224へ入金データを転送する。関係会社22の入金消し込み処理によって、金額、支払期日、及び、相手先で判断し、自動的に消し込み仕訳ファイルが作成されるため、該売掛金が相殺される。また、本社の該買掛金は、会計センター100の財務管理部140の債務消し込み仕訳ファイル作成部142によって、消し込み仕訳ファイルが作成されることによって、該買掛金が相殺される。これは、関係会社22から会計センター100への貸付金として、また、本社から会計センター100への借入金として認識される。よって、資金を銀行経由で授受する必要がなくなるため、銀行への手続きが不要となる。
【0111】
グループ内に分類される関係会社23が、事前に、外部支払先への「支払依頼」を伝票入力しておく。その伝票入力が、会計センター100に呼び込まれ、銀行システム40から当該支払先の銀行口座へ支払われる。その際、資金は、会計センター100のお金を使用し、振込人名義は、関係会社23となる。その支払代行においては、会計センター100から関係会社23への(日々処理される)貸付金となる。勘定消し込みは各社で行なう。不測の支払いに備えた資金を寝かせておく必要がなく、かつ、各社での資金繰りの必要がなくなる。
【0112】
本発明の実施の一形態に係る財務管理システムを構成する会計センター100のハードウェア構成は、例えば、図18に示すようになっている。
【0113】
図18において、この会計センター100は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリユニット12、出力ユニット13、入力ユニット14、表示ユニット15、補助記憶装置16、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブユニット17及び通信ユニット18を有している。これらの各ユニット11、12、13、14、15、16、17及び18は、バスBに接続されている。
【0114】
CPU11は、メモリユニット12に格納されたプログラムに従って当該会計センター100を制御すると共に、上述された支払代行処理、預金管理処理、及び、財務管理処理を行う。メモリユニット12は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)にて構成され、CPU11にて実行されるプログラム、CPU11での処理に必要なデータ、CPU11での処理にて得られたデータ等を格納する。また、メモリユニット12の一部の領域が、CPU11での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。
【0115】
入力ユニット14は、マウス、キーボード等を有し、上記会計センター100での処理を行なうためのデータ入力や入力したデータの変更等、必要な各種情報を入力するために用いられる。表示ユニット15は、CPU11の制御のもとに該会計センター100の管理者等に必要な各種情報を表示する。
【0116】
補助記憶装置16は、例えば、ハードディスクユニットにて構成され、各種ファイル、テーブル、プログラム等を格納する。
【0117】
該会計センター100での処理に係る各プログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)19によって当該システムに提供される。即ち、該会計センター100での処理に係るプログラムが保存されたCD−ROM19がCD−ROMドライブユニット17にセットされると、CD−ROMドライブユニット17がCD−ROM19から当該プログラムを読み出し、その読み出されたプログラムがバスBを介して補助記憶装置16にインストールされる。そして、この該会計センター100での処理が起動されると、補助記憶装置16にインストールされた当該プログラムに従ってCPU11がその処理を開始する。尚、当該プログラムを格納する媒体としてCD−ROM19に限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。
【0118】
通信ユニット18は、銀行システム40及び他指定銀行41とのデータ送受信を行い、通信インターフェース108によって制御される。
【0119】
また、本社端末101及び関係会社端末21、22、23、...(以下、総称して関係会社端末20とする)のハードウェア構成は上記同様である。
【0120】
図19は、財務管理処理の例を示す図である。
【0121】
図19より、財務管理システムで行う財務管理処理において、各関係会社端末20の利用者は、支払伝票を入力する際に、支払情報の登録を行う(ステップS110)。必要な支払情報が登録されていない場合、ステップS111にて、支払情報の事前登録を行う。事前登録は、必要に応じて、支払情報の名寄せ(ステップS112)、集中口座の設定(S113)、グループ内外の選択(S114)、手数料計算(S115)を行う。これらステップS112からS115は、図17の関係会社端末20における支払情報管理部210によって実行される。これら事前登録は、同じ案件に対しては1度行えばよい。
【0122】
次に、関係会社の利用者が、伝票入力部221によって支払伝票を入力すると、入力された支払伝票が会計センター100へ転送される(ステップS120)。転送された支払伝票は、会計センター100の財務管理部140の財務データ即時更新処理部141によって、財務データを更新する。また、該関係会社端末20においても、財務処理部220にて財務データが即時更新される。
【0123】
更新された財務データに基づいて、例えば、期末毎に、本社の連結処理部150によって、連結データが作成される(ステップS124)。
【0124】
入力された支払伝票に基づいて、支払期日がチェックされる(ステップS130)。支払期日のチェックでエラーが出た場合、例えば、臨時支払処理(詳細は後述される)が必要な場合等でエラーが発生した場合、臨時支払処理を行うことでそのエラーを取り除くことによって修正ができる(ステップS131)。その臨時支払処理によって修正された支払伝票は、財務処理部220にて財務データを即時更新する。
【0125】
ステップS130によって支払期日が通常処理で可能であると判断された場合、及び、ステップS131によって、臨時支払処理が完了した場合、支払伝票は、ファイル転送処理部230によって、会計センター100へ転送される。
【0126】
次に、会計センター100にて、管理者は、各社から受信した支払伝票に基づいて、支払関係データ抽出を行う(ステップS140)。例えば、管理者は、11月30日を期日として入力すると、支払代行処理部110の支払関係データ抽出部111がその期日に支払処理がなされるべき支払伝票データを抽出し、ディスプレー95に表示する。
【0127】
続けて、抽出された期日での支払伝票データから上述した5つの支払関係ファイルが支払関係ファイル作成部112により作成される(ステップS150)。
【0128】
作成された5つのファイルのうち、グループ外の債務を消し込んだグループ外債務消し込み仕訳ファイル(SGで始まるファイル)と、グループ内の債務を消し込んだグループ内債務消し込み仕訳ファイル(SNで始まるファイル)と、グループ間の入金を消し込んだグループ内入金ファイル(Fで始まるファイル)とに基づいて、グループにおける入金実績データが作成される(ステップS151)。
【0129】
ステップS151で作成された入金実績データは、各社に転送され、各社端末の入金処理部224にて処理される。
【0130】
支払代行処理部110は、ステップS150で作成された支払関係ファイルから、銀行システム40へ送信すべきファイルを振り分ける(ステップS160)。グループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)とグループ内銀行支払ファイル(Nで始まるファイル)とを銀行システム40へ送信する(YES)。一方、グループ外の債務を消し込んだグループ外債務消し込み仕訳ファイル(SGで始まるファイル)と、グループ内の債務を消し込んだグループ内債務消し込み仕訳ファイル(SNで始まるファイル)とについては、ステップS161にて債務消し込みの処理が行なわれる(NO)。
【0131】
以下、ステップS201から終了までは、銀行システム40での処理である。
【0132】
銀行システム40は、会計センター100からグループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)とグループ内銀行支払ファイル(Nで始まるファイル)とを受信すると、会計センターによる支払の残高処理を行なう(ステップS201)。
【0133】
会計センター100にて支払が処理されるグループ内の支払の金利計算を行なう(ステップS202)。グループ内銀行支払ファイル(Nで始まるファイル)に基づいてステップS202で計算された金利は、月末毎に、会計センター100の財務管理部140の仕訳変換部143によって、取り込まれる。
【0134】
ステップS162において、仕訳変換部143は、銀行システム40から取り込んだ金利情報に基づいて、支払利息及び受取利息を計算して、利息に関する仕訳ファイルを作成する。つまり、これら利息は、会計センター100への借入金となる。例えば、関係会社が支払利息を払う場合、借入金が増え、関係会社が受取利息を受ける場合、借入金の返済となる。
【0135】
ステップS161で作成された債務消し込み仕訳ファイルと、ステップS162で作成された仕訳ファイルは、所定期間毎に、仕訳ファイルが結合され(ステップS163)、会計センター100の財務管理部140にて財務データが更新される。また、各社の財務処理部220へ転送され、財務データへの更新が行なわれる(ステップS121)。
【0136】
ステップS201にて、残高処理終了すると、グループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)とグループ内銀行支払ファイル(Nで始まるファイル)からグループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)のみが抽出される(ステップS203)。
【0137】
抽出されたグループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)は、銀行システム40にてグループ外総合振込みデータが作成される(S204)。つまり、振込みを行なうための依頼書が自動生成される。
【0138】
ステップS204において、振込データ作成時にエラーが発生した場合(ステップS205)、会計センター100の支払代行処理部110へエラーになったグループ外銀行支払ファイル(Gで始まるファイル)が返送される。戻されたグループ外銀行支払ファイルは、修正することによって(ステップS141)、ステップS140から処理が繰り返される。
【0139】
一方、エラーが発生しなかったグループ外銀行支払ファイルについては、作成された振込データ(依頼書)に基づいて、メインバンクから各外部取引先50へ支払金額が振り込まれる(ステップS206)。財務管理処理を終了する。
【0140】
会計センター100の支払代行処理部110によって実行される上記財務管理処理によって、グループ内での支払は、銀行を経由することがないため、銀行への手数料をその度毎に支払う必要がない。
【0141】
また、クループ外への支払の場合、依頼書が自動生成されるため、担当者がメインバンクへ出向き作成した依頼書を提出する必要がない。又は、依頼書データをメインバンクで入力する必要がない。
【0142】
各関係会社での支払担当者は、各端末20から支払伝票を入力するのみで、会計センターにて上記財務管理処理が実行されることとなる。
[支払代行]
次に、各社で使用される伝票入力について説明する。
【0143】
図20は、支払代行処理を行なうための伝票の例を示す図である。
【0144】
図20(A)は、関係会社で使用される統一された伝票の例を示す図である。
【0145】
図20(A)において、伝票300は、検索番号を示す検索NOと、伝票番号を示す伝票NOと、起票日を示す月日と、科目コード、部門名称、部門名に付けられた借方科目とを示す借方科目と、科目コード、貸方科目、補助科目名称とを示す貸方科目と、内税又は外税を示す消費税コードと、支払期日を示す期日/番号と、支払金額を示す金額と、摘要を示す摘要等の項目を有する。
【0146】
図20(A)の例では、11月10日に、11月15日に日の丸鉄鉱に買掛金1,000,000円の支払があることを示す。補助科目名称301が日の丸鉄鉱となる。
【0147】
図20(B)は、伝票の補助科目名称に関連付けされる支払情報の例を示す。
【0148】
図20(B)において、支払情報310は、支払先を識別する支払先コードと、伝票の補助科目名称301と関連付けられる支払先名称と、振込依頼銀行と、振込依頼銀行を識別するコードと、カタカナで示される振込先銀行と、振込先支店を識別するコードと、カタカナで示される振込先支店と、口座種別を示す種別と、口座NOと、振込先名と、手数料計算と、振込方法を示す方法と、手数料の負担元を示す負担と、整理番号と、確認等との項目を有する。
【0149】
支払先コードは、例えば7桁で示され、下4桁の番号によって、グループ内又はグループ外かを示す。例えば、7000から9999番までをグループ内に割り当て、0から6999番までをグループ外に割り当てる。更に、7101番を本社番号とする。また、上3桁は、例えば、未払金等で同一支払先コードで複数の伝票が発行される場合に、未払金伝票毎に番号が振られる。例えば、補助科目名称301が日の丸鉄鉱である買掛金1(支払金額50万円)、買掛金2(支払金額200万円)、未払い金(支払金額20万円)の伝票が発行された場合、夫々上3桁に番号が振られる。例えば、買掛金1に対して支払コード「0007000」、買掛金2に対して支払コード「0007000」、未払金に対して支払コード「0017000」が振られる。図19のステップS112において、買掛金1へ支払先の名寄せを行なうように名寄せ情報を登録すると、支払金額270万円の買掛金1の伝票が作成される。
【0150】
支払先名称は、図20(A)に示す伝票の補助科目名称301と関連付けされている。支払先名称「日の丸鉄鉱」は、支払先コードにより本社であることを示す。よって、グループ内での支払伝票であることを示す。
【0151】
振込先銀行及び振込先支店によって、集中口座が指定される。この例では、振込先銀行「サクラバシ」銀行の振込先支店「トウキョウ」支店が集中口座であることを示す。会計センター100での支払代行処理によって、資金がこの銀行口座に集中することを示す。
【0152】
種別は、普通口座を「0普」で示し、当座口座を「1当」で示す。
【0153】
口座NOは、会計センター100の口座番号「9990003」が設定される。
【0154】
ただし、振込先名は、「ヒノマルテッコウ(カ)」、すなわち日の丸鉄鉱が設定される。
【0155】
負担は、手数料分が自社負担の場合「0自社」が設定され、相手先負担にする場合「1他社」が設定される。
【0156】
上記、補助科目名称301に関連付けされた支払情報310によって、振込先はグループ内各社の名前であって、会計センター100の口座が指定される。
【0157】
次に、伝票300が支払情報310に基づいて、図19のステップS161にて債務消し込み仕訳ファイル作成部142によって行なわれる債務消し込み及び仕訳について説明する。
[グループ内債権債務相殺]
図21は、グループ内支払伝票の仕訳処理の例を示す図である。
【0158】
図21(A)は、グループ内支払伝票の消し込みの例を示す図である。
【0159】
図21(A)において、グループ内支払伝票の消し込みの例を示す図である。
【0160】
伝票300に対する消し込みは、伝票305のように、借方科目に買掛金が付き、その補助科目名称は「日の丸鉄鉱」となり、貸方科目には仮勘定が付く。会計センター100が支払代行を行なうので、預金勘定ではなく仮勘定で消し込まれる。摘要は、支払伝票の摘要がそのまま残る。このようなグループ内での債務消し込みは、支払期日の夜間に実行される。
【0161】
図21(B)及び図21(C)は、仮勘定で消し込まれた伝票の仕訳の例を示す。
【0162】
図21(B)において、仮勘定借方残の場合は、仕訳伝票320の借方科目に短期貸付金が付く。
【0163】
図21(C)において、仮勘定貸方残の場合は、仕訳伝票330の貸方科目に短期借入金がつく。
【0164】
図21(B)及び図21(C)において、仮勘定の仕訳は、月末処理後に行なわれるため、伝票の月日321及び331は共に月末日付、例えば、11月30日となる。
【0165】
次に、図21に示すステップS163でのデータ結合について説明する。
【0166】
図22は、グループ内支払伝票の仕訳データの結合の例を示す図である(取引残高が預り金残高にある場合)。
【0167】
図22(A)は、関係会社側の仕訳の例を示す図である。
【0168】
図22(A)の仕訳データ結合400において、仕訳401は、図19のステップS162にて仕訳変換された仕訳であり、仕訳402は、図19のステップS161にて債務消し込みの仕訳を示す。
【0169】
図22(B)は、会計センター側の仕訳の例を示す図である。
【0170】
図22(B)仕訳データ結合410において、図22(A)に対する会計センター側への仕訳を示しており、仕訳411は、図19のステップS162にて仕訳変換された仕訳であり、仕訳412は、図19のステップS151にて債務消し込みの仕訳を示す。
【0171】
例えば、関係会社名が日の丸テクノである場合、日の丸テクノへの仕訳データ結合400において、借方科目に仮勘定が付き、貸方科目に受取利息が付く場合(仕訳401)、会計センター100への仕訳データ結合410において、借方科目に支払利息が付き、貸方科目に仮勘定が付く(仕訳411)。また、日の丸テクノへの仕訳データ結合400において、借方科目に短期貸付金が付き、貸方科目に仮勘定が付く場合(仕訳402)、会計センター100への仕訳データ結合410において、借方科目に仮勘定が付き、貸方科目に短期借入金が付く(仕訳412)。
【0172】
図23は、グループ内支払伝票の仕訳データの結合の例を示す図である(取引残高が貸付金残高にある場合)。
【0173】
図23(A)は、関係会社側の仕訳の例を示す図である。
【0174】
図23(A)の仕訳データ結合405において、仕訳406は、図19のステップS162にて仕訳変換された仕訳であり、仕訳407は、図19のステップS161にて債務消し込みの仕訳を示す。
【0175】
図23(B)は、会計センター側の仕訳の例を示す図である。
【0176】
図23(B)仕訳データ結合415において、図23(A)に対する会計センター側への仕訳を示しており、仕訳416は、図19のステップS162にて仕訳変換された仕訳であり、仕訳417は、図19のステップS161にて債務消し込みの仕訳を示す。
【0177】
例えば、関係会社名が日の丸テクノである場合、日の丸テクノへの仕訳データ結合405において、借方科目に支払利息が付き、貸方科目に仮勘定が付く場合(仕訳406)、会計センター100への仕訳データ結合415において、借方科目に仮勘定が付き、貸方科目に受取利息が付く(仕訳416)。また、日の丸テクノへの仕訳データ結合405において、借方科目に仮勘定が付き、貸方科目に短期借入金が付く場合(仕訳407)、会計センター100への仕訳データ結合415において、借方科目に短期貸付金が付き、貸方科目に仮勘定が付く(仕訳417)。
【0178】
上記のような仕訳処理によって、グループ内の債務相殺が可能となる。
[期日管理]
次に、図19のステップS130にて、関係会社端末20の支払期日管理部223が実行する期日チェック処理について説明する。
【0179】
図24は、期日チェック処理を説明するフローチャート図である。
【0180】
図24より、検査する日付を入力する(ステップS11)。検査する日付(チェック日付)は、本社側と関係会社側で夫々設定され自動的に表示されるようにしても良い。例えば、初期設定として、当日から3日後(中2日)の日付を自動表示する。更に、銀行休日を管理する銀行休日マスタから算出することによって、3日後に、銀行休日の日を含まないようにする。又は、期日を予め設定する期日管理設定画面(図示せず)などにおいて、数値を設定しておくことによって、初期値設定値から該数値を引いた値の日付を初期表示させるようにしても良い。
【0181】
i=1から会社数になるまで(全社について)以下の処理を実行する(ステップS12)。
【0182】
ステップS13において、各社の仕訳抽出パラメータを自動作成する。例えば、会社コードが「9001」である場合、会社コードと会社名を含むExp9001.txtのような仕訳ファイルを作成する。
【0183】
ステップS14において、4月1日から次年度3月31までの1年間分の仕訳をエクスポートする。
【0184】
ステップS15において、エクスポートした仕訳からステップS11で設定したチェック日付が期日として入力されているデータをDBに取り込む。
【0185】
ステップS14において、処理済の仕訳、期日が銀行休日である仕訳などは、エラーと判断し、該仕訳を印刷する(ステップS18)。一方、エラーでない仕訳は、DBの正規テーブルに追加する(ステップS17)。
【0186】
次の会社がまだあるか否かを判断し、ある場合にはステップS12へ戻り、ない場合は、期日チェック処理を終了する。
【0187】
上記より、例えば、所定の期日が11月30日である場合、29日の支払期日を入力するとエラーとなる。また、銀行休日、及び、2日営業日前などのチェックが可能となる。期日チェック処理によって、会計センター100においても、各社が管理している期日に基づいて、支払処理を管理することが可能となる。
[臨時支払]
しかしながら、初期設定された期日とは無関係に、臨時に支払が発生する場合がある。その場合、図19のステップS131にて、臨時支払のための伝票を作成する。次に、臨時支払伝票について説明する。
【0188】
図25は、内税の場合の臨時支払伝票の例を示す図である。
【0189】
図25において、臨時支払伝票420は、担当者によって入力された所定期日以外で支払うための伝票である。関係会社端末20の支払期日管理部223での期日チェック後、作成された臨時支払伝票420は、担当者が確定すると、会計センター100へ転送される。臨時支払伝票420の伝票番号には、例えば、9000番台が使用される。同月で同じ番号の使用を不可とし、年間を通して9001から9999を順に使い回しをする。
【0190】
会計センター100において、支払代行処理部110の臨時支払伝票仕訳部114によって、確定された臨時支払伝票420が仕訳けられ、臨時仕訳伝票425が自動生成される。
【0191】
この例において、関係会社が「日の丸ABC」であって、臨時支払伝票420の借方科目に売上原価が付き、貸方科目に未払費用が付いた場合(仕訳421)、臨時仕訳伝票425では、仕訳421に対して借方科目に未払費用が付き、貸方科目に仮受消費税が付いた消し込み仕訳422が自動的に作成される。
【0192】
図26は、外税の場合の臨時支払伝票の例を示す図である。
【0193】
図26において、臨時支払伝票430は、担当者によって入力された所定期日以外で支払うための伝票である。関係会社端末20の支払期日管理部223での期日チェック後、作成された臨時支払伝票430は、担当者が確定すると、会計センター100へ転送される。臨時支払伝票430の伝票番号は、内税の場合と同様に、9000番台が使用される。
【0194】
会計センター100において、支払代行処理部110の臨時支払伝票仕訳部114によって、確定された臨時支払伝票430が仕訳けられ、臨時仕訳伝票435が自動生成される。
【0195】
この例において、関係会社が「日の丸ABC」であって、臨時支払伝票430の借方科目に売上原価が付き、貸方科目に未払費用が付いた場合(仕訳431)、臨時仕訳伝票435では、仕訳431に対して仕訳436から439の4つの仕訳が自動生成される。金額100,000円の仕訳436において、借方科目に売上原価が付き、貸方科目に複合が付く。更に、消費税5,000円の仕訳437において、借方科目に仮払消費税が付き、貸方科目に複合が付く。そして、消費税が加算された金額105,000円の仕訳438において、借方科目に複合が付き、貸方科目に未払費用が付く。更に、仕訳439において、借方科目に未払費用が付き、貸方科目に仮勘定が付く。
【0196】
よって、会計センター100の支払代行処理部110の臨時支払伝票仕訳部114は、内税又は外税に応じた仕訳を行なうことができるため、関係会社の担当者は、臨時支払伝票を入力するのみで、期日外の支払処理を容易に行なうことができる。
【0197】
次に、図19のステップS151での会計センター100における支払代行処理部110のグループ入金データ作成部113での処理を説明する。
【0198】
図27は、支払管理マトリクスの例を示す図である。
【0199】
図27より、グループ内で支払われる金額をマトリクス440にして、入金の合計を取得する。日の丸鉄鉱は、日の丸ABCへ35,000円の支払伝票、及び、日の丸テクノへ5,000円の支払伝票を発行し、日の丸ABCは、日の丸鉄鉱へ30,000円の支払伝票、及び、日の丸テクノへ3,500円の支払伝票を発行し、日の丸テクノは、日の丸鉄鉱へ15,000円の支払伝票、及び,日の丸ABCへ500円の支払伝票を発行したとすると、図27に示すマトリクス440により、日の丸鉄鉱に45,000円の入金(入金データ441)、日の丸ABCに35,500円の入金(入金データ442)、及び、日の丸テクノに8,500円の入金(入金データ443)となることがわかる。よって、グループ入金作成部113は、マトリックス440に基づいて、入金データ441から443を取得することができる。そして、このようにして作成された入金データは、各社の、つまり日の丸鉄鉱、日の丸ABC、及び、日の丸テクノの入金処理部224へ入金実績データとして転送される。
【0200】
従って、マトリクス440を用いることによって、支払伝票から入金データを取得することができるので、銀行システム40を介することなくグループ内にて支払処理を行なうことができる。
[資金回送]
次に、グループ内で資金回送を行なう場合について説明する。
【0201】
通常、会社は、定額の預金しか銀行にないため、社員への給料の支払等で預金を超える大量の資金が一時的に必要な場合がある。
【0202】
図28は、資金回送伝票の例を示す図である。
【0203】
図28(A)に示される資金回送伝票450の例において、資金が一時的に必要な関係会社の担当者は、借方科目に預金を付け、貸方科目に資金を付け、補助科目名称452に自社で資金が必要となる銀行名を設定する。ここで、資金451は、資金回送専用の科目である。摘要には、例えば、資金回送が設定される。よって、資金回送伝票450は、11月25日に会計センター100から自社の五和銀行に1,000,000円の資金を回送してもらう場合を示す。
【0204】
図28(B)は、資金回送伝票に対する仕訳の例を示す図である。
【0205】
会計センター100は、図28(A)に示す資金回送伝票450が転送されると、11月25日に五和銀行に1,000,000円の資金を振り込む。そして、資金回送期日の夜間、例えば、11月26日の早朝等に、自動的に、図28(B)に示されるような仕訳伝票455を作成する。
【0206】
図28(B)に示すように、仕訳伝票455は、借方科目に資金が付き、補助科目名称に五和銀行が設定され、貸方科目に仮勘定が付く。会計センター100が資金を融通したので、預金勘定ではなく仮勘定で消しこまれる。
【0207】
この資金回送伝票によって、公共料金の自動引き落とし、給与支払等で資金が必要は場合に、会計センター100によって資金が融通されるため、資金繰りが非常に容易に行なえるようになる。
[余資吸上]
図29は、グループ内外との取引の例を示す図である。図29(A)は、支払代行処理が行なわれた場合の預金通帳の記載の例を示す図である。図29(B)は、インハウスバンク内関係会社勘定の例を示す図である。図29(C)は、仕訳票の例を示す。
【0208】
グループ内への支払があった場合、図29(B)に示すように、関係会社勘定470のグループ内会社「グループナイ01」への11月20日の支払勘定471は、支払代行処理によって、会計センター100の口座から各会社の振込人名で振り込まれるため、自社預金口座には記載されない。よって、図29(A)に示すように、預金通帳460には、グループ内からの預入額及びグループ内への引出額が記載されない。この場合、会計センター100が、関係会社に貸付けたことになり、会計センター100は、グループ内会社「グループナイ01」に対しては借入れとなる。
【0209】
また、グループ内からの入金があった場合、図29(B)に示すように、グループ内会社「グループナイ02」からの11月20日の入金勘定472は、資金集中によって、自社預金口座に振り込まれず、インハウスバンク内関係会社勘定で管理されるため、会計センター100の口座には記載されない。この場合、会計センター100が、関係会社から借入れたことになり、会計センター100は、グループ内会社「グループナイ01」に対しては貸付けとなる。
【0210】
図29(A)での残高データ461は、2000年11月16日に100,123円が会計センター100へ引き出されたことを示している。これは、図29(B)に示す関係会社勘定470の11月15日の100,123円の余資吸上げを示す支払勘定475に対応する。また、図29(C)の仕訳表480の仕訳486に対応する。つまり、一定額500,000円を預金残高とし、余資吸上げた100,123を運用資金とする仕組みである。
【0211】
余資吸上げを会計センター100によって自動的に行なわれるため、資金繰りが容易に行なえると共に、無駄に資金を残高として寝かせて置く必要がない。
【0212】
また、図29(C)において、仕訳487は、グループ内入金ファイル(Fで始まるファイル)によって示され、仕訳488は、グループ内債務消し込み仕訳ファイル(SNで始まるファイル)によって示され、仕訳489は、グループ外債務消し込み仕訳ファイル(SGで始まるファイル)によって示される。
【0213】
従って、支払代行処理において作成された支払関係ファイルによって、グループ内の仕訳が自動的に生成されると共に、預金通帳へ記載されないグループ内の仕訳表を生成することが可能となる。
[資金集中]
会計センター100での入金管理部120による入金管理処理を説明する。
【0214】
図30は、入金管理処理の例を示す図である。
【0215】
図30において、図17に示す営業部門等の販売管理処理部70から売上予定データを入金予定データとして受信すると、入金予定データ連結部121が起動し、入金管理部120で処理されるデータとして連結し、その連結結果1210を出力する。
【0216】
入金予定管理部123は、各関係会社端末20から入力された入金予定データに基づいて、得意先等に請求書1230を発行する。
【0217】
入金予定データ連結部121によって連結された入金予定データと、入金予定管理部123によって連結された入金予定データとは、入金予定DBにて管理される。
【0218】
また、銀行システム40及び指定銀行41からは外部取引先50からの入金実績データを、また、支払代行処理部110のグループ入金データ作成部113からのグループ内での入金実績データを受信すると、入金実績データ連結部124が起動し、入金管理部120で処理されるデータとして連結し、得意先DB131を参照しつつ、その得意先情報に基づく連結結果1240を出力する。
【0219】
得意先管理部122は、入金予定データの入力の際に、各関係会社端末20にて登録された得意先情報の修正、削除等を得意先DB131で管理する。
【0220】
銀行入出金明細処理部125は、銀行からの入金及び銀行への出金の明細を入金実績DB133で管理する。
【0221】
入金消込処理部126は、入金予定DBの入金予定データと、入金実績DBの入金実績データとを、期日を指定することによってマッチングさせ、一致する入金データの消し込み処理を行なう。この処理によって、期日を指定するのみで、入金予定に対する入金実績を容易に把握することができるため、資金運用を効率的に行なうことができる。
【0222】
一方、入金予定DB132に日々蓄積された入金予定データは、仕訳伝票作成部127によって、夜間に仕訳処理が実行され、作成された仕訳伝票データは、仕訳リスト1270として出力されると共に、各関係会社の入金処理部224へ転送される。
【0223】
図31は、各社での入金処理のメインメニューの例を示す図である。
【0224】
図31(A)は、ログイン画面の例を示す図である。
【0225】
図31(A)に示すログイン画面501は、担当者のログインIDを入力する入力域502と、パスワードを入力する入力域503と、ログインを実行するためのOKボタン504と、ログインをキャンセルするための505ボタンとを有する。
【0226】
担当者がログインID及びパスワードを入力し、OKボタンを押すと図31(B)に示されるようなメニュー画面が表示される。このメニュー画面からの選択によって参照できるデータは、担当者のログインID及びパスワードの権限レベルによって、制限される。例えば、本社担当者は、全ての情報を登録、修正、削除が可能であるが、関係会社の担当者は、それら情報へのアクセスが制限される。
【0227】
図31(B)において、メニュー510は、入金処理選択511と、各種データ連結選択512と、月次処理513と、マスター登録選択514と、財務処理関連選択515と、その他処理選択516等を有する。
【0228】
例えば、入金リスト517を選択すると、図30に示す入金消込処理部126が起動し、図32に示されるような入金リスト画面520が表示される。
【0229】
表示された入金リスト画面520にて、例えば、担当者が、決定条件を指定する決済条件入力域521に「0」、入金予定日を入力する入金予定日入力域522に「2000/02/28」〜「2000/02/28」、得意先コードを入力する得意先入力域523に「000001」〜「Z999999」、出力範囲を選択する選択域524で「全て」を設定する。ここで、決定条件521は、例えば、「0」は全て、「1」は振込、「2」は現金、「3」は手形、「4」は小切手の選択を可能とする。また、出力範囲524は、「全て」の選択によって、全てのデータを対象とし、「マッチ」の選択によって、入金予定金額と入金実績金額が合致しているデータを出力し、「アンマッチ」の選択によって、入金予定金額と入金実績金額が合致していないデータを出力する。
【0230】
図33は、入金消込処理画面の例を示す図である。
【0231】
図31(B)のメニュー510から入金消込処理518を選択すると、図33に示すような入金消込処理画面530が表示される。入金消込処理画面530において、担当者は、例えば、入金日を設定する入力域531に「2000/07/07」、得意先コートを設定する入力域532に「0007301」(株式会社日の丸XYZ)を設定することによって、消込データを表示させる消込データ表示域539に上記設定に応じたデータが表示される。この場合、入金実績を示す入金額は「100,000」、入金予定を示す予定額は「198,000」、消込額を示す消込額「(空欄)」、消込後の差額を示す差額「100,000」、請求情報を示す表示域540に該当する請求情報が表示される。消込処理を行なう消込ボタン537をクリックすることによって、消し込みを行なうことができる。消込処理を有効にするためには、更新ボタン541をクリックし、無効にするためには、キャンセルボタン542をクリックする。
【0232】
図34は、銀行入出金明細処理画面の例を示す図である。
【0233】
図31(B)のメニュー510から銀行入出金明細519を選択すると、図33に示すような入金消込処理画面530が表示される。図30に示す銀行入出金明細処理部125によって実行される銀行入出金明細処理画面550において、例えば、担当者が、照会ボタン556をクリックし、決済条件を選択する選択域551に「グループ内決済」、出力範囲を選択する選択域552に「全て」を選択し、入力年月日を入力する入力域553に「2000/07/07」を入力すると、銀行入出金明細処理部125は、入金実績DB133を検索し、該当する入金実績情報を情報表示域560に表示する。または、担当者が、入力ボタン557をクリックして、同様の入力をし、更に、情報表示域560に、入金NO、取引区分、得意先、取引金額を入力して、更新ボタン561をクリックすることによって、入金実績データをマニュアルで入力することもできる。入力を無効にする場合は、キャンセルボタン562をクリックする。
【0234】
図35は、入金予定入力処理画面の例を示す図である。
【0235】
図31(B)のメニュー510から入金予定入力520を選択すると、図35に示すような入金予定入力処理画面570が表示される。図30に示す入金予定管理部123によって実行される入金予定入力処理画面570は、例えば、担当者が、新規ボタン572をクリックして、請求NOを入力する入力域571に「0007」〜「000163」を入力する。続けて、請求情報を表示する表示域580において、得意先を入力する入力域581に「0007301」(株式会社日の丸鉄鉱)、部門を入力する入力域582に「0001」(会計センター)、入金予定日を入力する入力域583に「2000/07/07」、発行日付を入力する入力域585に「2000/07/07」、請求書発行を選択する選択域586に「あり」、決済条件を入力する入力域587に「9」(グループ内決済)を入力する。更に、銀行支店コードを入力し、入金予定情報を示す表示域590に必要事項を入力して、実行ボタン591をクリックすることによって、入力した上記データが入金予定データとして入金予定DB132に蓄積される。また、修正ボタン573をクリック後、修正すべき請求NOを入力することによって、表示される表示域580内のデータを修正することができる。また、同様にして、取消ボタン574をクリック後、取り消すべき請求NOを入力することによって、表示される表示域580内のデータを取り消すことができる。更に、印刷ボタン575をクリック後同様の処理にて、表示域580に表示されたデータを印刷することができる。
【0236】
入金予定管理部123によって、グループ内で相殺された入金を、入金実績として参照することができる。
[連結決算]
次に、図19の連結データ作成(ステップS124)にて実行される連結決算処理の例を説明する。
【0237】
図36は、連結決算処理の例を示す図である。
【0238】
図36より、連結決算を管理する担当者は、連結決算期に各社から電子メールで送信される連結調査資料を受信する(ステップS28)。受信した連結調査資料を所定の規則に従って、フォルダ名を付けて所定の格納域に格納する(ステップS29)。担当者が連結決算処理部150を起動すると、格納された連結調査資料601を開く(ステップS31)。一方、各関係会社20の財務処理部20から転送される仕訳データ及び試算表データの数値情報と、販売部門(関係会社21)の販売管理処理部70から転送される取引データ及び試算表データとからデータ抽出(ステップS32)した数値情報とをネットワーク30を介して取り込む。担当者は、連結決算処理部150によって提供されるコンバートメニュー602に従って、会社選択を行ない、会社選択によって抽出されたデータをコンバートDB603によって、データを変換する(ステップS33)。例えば、企業内独自の勘定科目を会計法規に基づく勘定科目に変換する連結用勘定科目変換、連結用会社コード変換、及び、仕訳データ変換等が自動的に実行される。
【0239】
それら変換データを抽出し(ステップS34)、所定の損益計算書及び貸借対照表等の財務諸表、及び、伝票データの集計等の連結調査資料604を、変換データの貼り付けによって自動作成する。担当者は、作成された連結調査資料604の内容を確認し、印刷する(ステップS36)。連結決算処理部150は、作成された連結調査資料604に基づいて、試算表データ及び内部取引データを夫々作成し、試算表データ保存フォルダ605及び内部取引データ保存フォルダとして保存する(ステップS37)と共に、監査システム60へ該データを転送する。連結決算処理部150は、連結調査資料604を連結調査資料保存フォルダ607として保存する(ステップS38)。
【0240】
図37は、連結決算用グループ内取り引きを示すマトリクスの例を示す図である。
【0241】
図37より、連結決算マトリクス700は、グループ内で取り引きされた金額をマトリクス上で示している。説明の便宜上、金額をアルファベット1文字で表す。同じアルファベットは、同じ金額を示す。例えば、列7101「日の丸鉄鉱」が行7801「会計センター」に対する売掛金702がA円であって、また、列7801「会計センター」が行7101「日の丸鉄鉱」に対する買掛金701がA円であることを示す。
【0242】
図38は、連結関係会社間の相殺処理を示す図である。
【0243】
図38(A)は、連結か非連結かを管理する連結会社テーブル800を示す。
【0244】
図38(A)より、連結会社テーブル800は、会社コードを示す会社code、会社名、前期ファイル名を示す前期ファイル名、部門を示すセグメント情報を取得するための有無フラグ、連結情報ファイルを作成するか否かを示す作成、結果などの項目を有する。
【0245】
各会社が連結か非連結かは、例えば、連結情報ファイルを作成するか否かを示す作成項目が「する」の場合、連結会社であることを示し、「しない」の場合、非連結会社であることを示す。
【0246】
連結決算処理部150は、図38(A)の連結会社テーブル800から連結会社を抽出し、内部取引を自動生成する。
【0247】
図38(B)は、連結会社毎の内部取引の例を示す図である。
【0248】
図38(B)において、例えば、三日市鉄鉱の内部取引810において、相手先会社毎の売掛金811の値は、図37の連結決算マトリクス700から金額を取得し、貼り付けされる。買掛金についても同様に、内部取引を作成することができる。従って、売掛金と買掛金が同じになる相手先会社名に対応するデータを消し込むことによって、全てが相殺されることを自動的に確認することができる。従って、連結決算の担当者は、このような相殺処理を行なう手間を一切省くことができる。
【0249】
また、これら連結決算処理は、全て、日々入力される伝票から自動的に実行することが可能であるため、労力と時間を大幅に削減することができる。
【0250】
また、経験と知識を必要とするグループ内の支払伝票の仕訳や消し込み等が自動的に行なわれることによって、会計又は経理担当者の月末及び期末の労力を大幅に削減することができる。
【0251】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1乃至3記載の本願発明によれば、データ項目の登録がマスタユニットに登録されると、とのデータ項目の他のデータベースシステムへの登録も行われることになる。従って、登録されたデータ項目を他のデータベースシステムに反映できるようなデータベースシステムを実現することができる。また、請求項4及び5記載の本願発明によれば、入力されたデータ項目が、そのデータ項目が関連する管理項目に対応した複数のマスタユニットに一括的に登録されるので、データ項目を複数のマスタユニットに一括的に反映させることができる。
【0252】
更に、請求項6及び7記載の本願発明によれば、上述したようなデータベースシステムを含むデータベースシステム網を実現することができる。
【0253】
請求項8乃至10記載の本願発明によれば、そのようなデータベースシステムにおいて適用されるデータ項目の登録方法を実現することができる。
【0254】
また、請求項11乃至14記載の本願発明によれば、そのよう名データベースシステムにおいて適用されるデータ項目の登録方法に従ってコンピュータに処理を行わせることのできるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るデータベースシステムを含むシステムの構成例を示す図である。
【図2】共通データベースシステムと関係会社データベースシステムの機能構成を説明するための図である。
【図3】データ項目を登録するための処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】科目に係るデータ項目の入力画面の一例(その1)を示す図である。
【図5】科目に係るデータ項目の入力画面の一例(その2)を示す図である。
【図6】科目に係るデータ項目の入力画面の一例(その3)を示す図である。
【図7】科目に係るデータ項目の入力画面の一例(その4)を示す図である。
【図8】科目に係るデータ項目の入力画面の一例(その5)を示す図である。
【図9】科目に係るデータ項目の入力画面の一例(その6)を示す図である。
【図10】取引先に係るデータ項目の入力画面の一例(その1)を示す図である。
【図11】取引先に係るデータ項目の入力画面に一例(その2)を示す図である。
【図12】社員に係るデータ項目の入力画面の一例(その1)を示す図である。
【図13】社員に係るデータ項目の入力画面の一例(その2)を示す図である。
【図14】銀行に係るデータ項目の入力画面の一例を示す図である。
【図15】システムIDに係るデータ項目の入力画面の一例を示す図である。
【図16】予約登録されたデータ項目を各関係会社データベースシステムに登録するための処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】財務管理システムのネットワーク構成及び機能構成の例を示す図である。
【図18】ハードウェア構成を示す図である。
【図19】財務管理処理の例を示す図である。
【図20】支払代行処理を行なうための伝票の例を示す図である。
【図21】グループ内支払伝票の仕訳処理の例を示す図である。
【図22】グループ内支払伝票の仕訳データの結合の例を示す図である(取引残高が預り金残高にある場合)。
【図23】グループ内支払伝票の仕訳データの結合の例を示す図である(取引残高が貸付金残高にある場合)。
【図24】期日チェック処理を説明するフローチャート図である。
【図25】内税の場合の臨時支払伝票の例を示す図である。
【図26】外税の場合の臨時支払伝票の例を示す図である。
【図27】支払管理マトリクスの例を示す図である。
【図28】資金回送伝票の例を示す図である。
【図29】グループ内外との取引の例を示す図である。
【図30】入金管理処理の例を示す図である。
【図31】各社での入金処理のメインメニューの例を示す図である。
【図32】入金リストの印刷画面の例を示す図である。
【図33】入金消込処理画面の例を示す図である。
【図34】銀行入出金明細処理画面の例を示す図である。
【図35】入金予定入力処理画面の例を示す図である。
【図36】連結決算処理の例を示す図である。
【図37】連結決算用グループ内取り引きを示すマトリクスの例を示す図である。
【図38】連結関係会社間の相殺処理を示す図である。
【符号の説明】
300 共通データベースシステム
301〜303 個別マスタユニット
305 データベースサーバ
306 端末装置
320、340 関連会社データベースシステ
321、322、341、342 個別マスタユニット
323、343 財務マスタユニット
325、345 データベースサーバ
326、346 端末装置
331、332、351、352 端末装置
Claims (5)
- 複数の関連会社にそれぞれ設けられ、当該関連会社の財務管理を行う複数のアプリケーションシステムに共通のデータ項目を、前記複数のアプリケーションシステムからのデータに基づき前記関連会社全体の財務管理を統一的に行うアプリケーションシステムである財務管理システムにおいて管理するデータベースシステムであって、
前記複数のアプリケーションシステムに共通のデータ項目を、前記財務管理システムにおいて一括的に登録するためのマスタユニットと、
操作者による入力操作に基づいて前記共通のデータ項目の入力を行う端末装置と、
前記財務管理システムにおいて、該端末装置にて入力された前記共通のデータ項目を上記マスタユニットに登録すると共に、該共通のデータ項目を当該データベースシステムに情報通信可能に接続された前記複数のアプリケーションシステムにそれぞれ設けられた複数のデータベースシステムに対して登録する共通マスタ登録手段とを有し、
前記アプリケーションシステムにそれぞれ設けられた複数のデータベースシステムの各々は、前記複数のアプリケーションシステム毎に登録されたデータ項目とともに、前記共通マスタ登録手段によって登録された前記共通のデータ項目を保持することを特徴とするデータベースシステム。 - 請求項1記載のデータベースシステムにおいて、
上記共通マスタ登録手段は、上記端末装置にて上記データ項目と共に入力された当該データ項目を上記財務管理のアプリケーションシステムにおいて有効とすべき時期的条件を現時点が満足しない場合、上記一以上の他のデータベースへの登録を行うことなく、当該データ項目をその時期的条件と共に当該データベースシステムのマスタユニットに登録する予約登録手段と、
上記マスタユニットに時期的条件と共に登録されたデータ項目を、当該時期的条件を満足するタイミングにて上記一以上の他のデータベースシステムに対して登録する登録実行手段とを有するデータベースシステム。 - 請求項2記載のデータベースシステムにおいて、
上記登録実行手段は、所定のタイミングで上記マスタユニットの各データ項目から、上記所定のタイミングが満足する時期的条件に対応したデータ項目を抽出するデータ項目抽出手段を有し、
該データ項目抽出手段にて抽出されたデータ項目を上記一以上の他のデータベースシステムに対して登録するようにしたデータベースシステム。 - 前記マスタユニットは、前記データ項目に関連する所定の管理項目に応じて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のデータベースシステム。
- 請求項4記載のデータベースシステムにおいて、
上記統合マスタ登録手段は、上記端末装置にて上記データ項目と共に入力された当該データ項目を上記財務管理のアプリケーションシステムにおいて有効とすべき時期的条件を現時点が満足しない場合、上記データ項目が関連する管理項目に対応した複数のマスタユニットへの登録を行うことなく、当該データ項目を対応する時期的条件と共に保存する予約登録手段と、
上記時期的条件と共に保存されたデータ項目を、当該時期的条件を満足するタイミングにて上記複数のマスタユニットに一括的に登録する登録実行手段とを有するデータベースシステム。
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