JP5490466B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池同士が配線材によって電気的に接続された太陽電池モジュールに関する。
太陽電池は、クリーンで無尽蔵に供給される太陽光エネルギーを直接電気エネルギー変換することができるため、新しいエネルギー源として期待されている。
一般的に、太陽電池1枚当たりの出力は数W程度である。従って、家屋やビル等の電源として太陽電池を用いる場合には、複数の太陽電池を配線材によって互いに接続することにより出力を高めた太陽電池モジュールが用いられる。
太陽電池の主面には、キャリアを収集するための細線電極(フィンガー電極)と細線電極からキャリアを集電収集する太線電極(バスバー電極)とが形成されている。
従来、抵抗損失を小さくするために、太線電極に銅箔からなる接続用電極を接着し、接続用電極の長手方向における接続用電極の途中部分から配線材(タブ)を接着することで、複数の太陽電池を接続している太陽電池モジュールが知られている(特許文献1参照)。
通常、配線材を接着する際に、接着材の加熱とともに、配線材も加熱される。配線材は、加熱により膨張する。配線材は、膨張したまま、接着材によって接続用電極に接着する。配線材の温度が常温へと下がるにつれて、配線材は収縮する。配線材の収縮に伴う応力は、接続用電極や太陽電池へと働くことによって、接続用電極がはがれたり、太陽電池が割れたりすることがあった。
特許文献1の発明では、接続用電極の途中部分から配線材を接着するため、配線材を接続用電極の略全長に配線材を接着する場合と比べて、配線材の収縮に伴う応力は、接続用電極や太陽電池の一部にしか働かなくなる。これによって、接続用電極のはがれや、太陽電池の割れを抑えることができる。
特開平11−214733号公報
太陽電池モジュールにおいて、太陽電池を固定するために、太陽電池は、封止材に覆われている。この封止材と太陽電池や配線材等との熱膨張係数差は異なるため、温度サイクルの繰り返しに伴い、太陽電池や配線材に熱膨張係数差に起因した応力が加わる。複数の太陽電池が配列される配列方向に沿って、太陽電池に応力が働くと、配線材へと応力が伝わる。その結果、接続用電極と配線材との接着部分に、配列方向に沿って接続用電極と配線材とがずれるような負荷が生じる。
特許文献1の発明では、接続用電極の途中部分から配線材を接着するため、接続用電極の略全長に配線材を接着する場合と比べると、接続用電極と配線材との接着は弱くなる。このため、太陽電池モジュールを長期間使用すると、接続用電極と配線材とが外れることが懸念される。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、接続用電極の一部に配線材が接着された太陽電池モジュールにおいて、温度サイクルが繰り返されても、接続用電極と配線材とが外れることなく、長期間使用できる太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。本発明の第1の特徴は、2つの主面(受光面12及び裏面13)を有しキャリアを生成する光電変換部(光電変換部20)と前記主面に形成されキャリアを収集する細線電極(細線電極30)と前記細線電極と電気的に接続している接続用電極(接続用電極40)とを有する太陽電池(太陽電池10)と、一の前記太陽電池と他の太陽電池とを電気的に接続し、前記接続用電極の一端部(一端部46)を含む前記接続用電極の一部(一部45)かつ前記一端部に接着される配線材(配線材50)と、を備える太陽電池モジュール(太陽電池モジュール100)であって、前記一端部には、前記接続用電極上に配置される前記配線材の配置面(配置面56)側に向かって突出した突部(突部48)が形成されていることを要旨とする。
本発明の第1の特徴によれば、配線材は一端部と接着しており、一端部には、突部が形成されている。すなわち、配置面側に向かって突出している突部に配線材が接着されている。複数の太陽電池が配列される配列方向に沿って太陽電池から配線材へと応力が働いた場合、接続用電極と配線材との接着部分からだけでなく、突部を通じても、配線材から接続用電極に応力が伝わる。このため、接続用電極と配線材との接着部分にのみ応力が働くのを抑制できる。従って、配列方向に沿って接続用電極と配線材とがずれるような負荷が、接続用電極と配線材との接着部分にかかるのを低減できる。これによって、接続用電極と配線材とが外れるのを抑制できる。
本発明の第2の特徴は、接続用電極は、接続された太陽電池同士が配列された配列方向に沿って主面に配置されており、一端部は、突部と接触している配線材によって接続された他の太陽電池側にあることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、主面と前記接続用電極とは、樹脂接着材によって接着されていることを要旨とする。
本発明は、接続用電極の一部に配線材が接着された太陽電池モジュールにおいて、温度サイクルが繰り返されても、接続用電極と配線材とが外れることなく、長期間使用できる。
本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール100の側面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池10を受光面12側から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池ストリング1を受光面12側から見た平面図である。 本発明の実施形態の一例を示す太陽電池モジュール100の側面図である。 本発明の実施形態の一例を示す太陽電池モジュール100の側面図である。 本発明の実施形態に係る図3のA−A’断面の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態の変更例1に係る図3のA−A’断面の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態の変更例2に係る図3のA−A’断面の要部を拡大して示す断面図である。 突部48を形成する方法を説明するための図である。
本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の一例について、図面を参照しながら説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)太陽電池モジュール100の概略構成
本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール100について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール100の側面図である。
太陽電池モジュール100は、図1に示すように、太陽電池ストリング1、受光面側保護材2、裏面側保護材3及び封止材4を備える。太陽電池モジュール100は、受光面側保護材2と裏面側保護材3との間に、封止材4によって、太陽電池ストリング1を封止することにより構成される。
太陽電池ストリング1は、複数の太陽電池10及び複数の配線材50を備える。太陽電池ストリング1は、配列された複数の太陽電池10を複数の配線材50によって互いに接続することにより構成される。なお、複数の太陽電池10が配列される方向を配列方向Hとする。
太陽電池10は、光を受ける受光面12と、受光面12の反対側に設けられる裏面13との2つの主面を有する光電変換部20とを備えている(図2参照)。受光面12及び裏面13それぞれは、太陽電池10の主面となる。受光面12は、受光面側保護材2と対向する。裏面13は、裏面側保護材3と対向する。配線材50は、太陽電池10の受光面12及び裏面13に配置された接続用電極40の一端部46を含む接続用電極40の一部45かつ一端部46に接着される。
受光面側保護材2は、図1に示すように、各太陽電池10の受光面12側に配置される。受光面側保護材2は、太陽電池モジュール100の表面を保護する。受光面側保護材2としては、透光性強化ガラス、透光性プラスチック等を用いることができる。
裏面側保護材3は、各太陽電池10の裏面13側に配置される。裏面側保護材3は、太陽電池モジュール100の背面を保護する。裏面側保護材3としては、数μm〜数mm厚を有するPET(Polyethylene Terephthalate)等の樹脂フィルム、Al箔を樹脂フィルムでサンドイッチした構造を有する積層フィルムなどを用いることができる。
封止材4は、受光面側保護材2と裏面側保護材3との間で太陽電池ストリング1を封止する。封止材4としては、EVA、EEA、PVB、シリコーン、ウレタン、アクリル、エポキシ等の透光性の樹脂を用いることができる。
太陽電池モジュール100の外周には、Alフレーム(不図示)を取り付けることができる。
(2)太陽電池10の概略構成
本発明の実施形態に係る太陽電池10ついて、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施形態に係る太陽電池10を受光面12側から見た平面図である。
太陽電池10は、図2に示すように、光電変換部20と、複数本の細線電極30と、複数本の接続用電極40とを備える。
光電変換部20は、太陽光が入射する受光面12と、受光面12の反対側に設けられる裏面13とを有する。光電変換部20は、受光面12での受光によりキャリアを生成する。ここで、キャリアとは、太陽光が光電変換部20に吸収されて生成される正孔と電子とをいう。光電変換部20は、例えば、内部にn型領域とp型領域とを有しており、n型領域とp型領域との界面で半導体接合が形成される。光電変換部20は、単結晶Si、多結晶Si等の結晶系半導体材料、GaAs、InP等の化合物半導体材料などによって構成される半導体基板を用いて形成することができる。光電変換部20は、単結晶シリコン基板と非晶質シリコン層との間に真性な非晶質シリコン層を挟むことによりヘテロ結合界面の特性を改善した構造、いわゆるHIT構造を有していてもよい。
細線電極30は、光電変換部20からキャリアを収集する。図2に示すように、細線電極30は、主面である受光面12に、配列方向Hに略直交する直交方向Tに沿って、ライン状に形成される。細線電極30は、導電性ペーストなどを印刷することによって形成することができる。細線電極30は、接続用電極40と電気的に接続されている。
接続用電極40上には、配線材50が配置される。配置された配線材50と接続用電極40とは、接着される。具体的には、接続用電極40の一端部46を含む接続用電極40の一部45かつ一端部46に、配線材50が接着される。太陽電池10は接続用電極40を備えることによって、導体の断面積が増えるため、抵抗損失を小さくすることができる。接続用電極40は、配列方向Hに沿って、受光面12上に配置される。接続用電極40としては、薄板状に成形された銅等の導電材などを用いることができる。このような導電材の表面は、一般的なPbフリー半田(例えば、SnAg3.0Cu0.5)などの軟導電体によってメッキされていてもよい。
接続用電極40上とは、必ずしも接続用電極40の上を意味するものではない。主面(受光面12及び裏面13)に対して垂直方向に主面から離れる方向を上という。従って、裏面13においては、裏面13から裏面側保護材3に向かう方向が上となる。
図2には示されていないが、太陽電池10は、バスバー電極60を備えていても良い(図6参照)。太陽電池10がバスバー電極60を備えている場合は、バスバー電極60上に、接続用電極40を接続することで、細線電極30と接続用電極40とは電気的に接続される。バスバー電極60は、受光面12上に配列方向Hに沿って形成される。バスバー電極60は、例えば、印刷法などを用いて、樹脂型導電性ペーストや焼結型導電性ペースト(セラミックペースト)によって形成される。バスバー電極60の寸法及び本数は、光電変換部20の大きさや物性などを考慮して、適当な本数に設定することができる。
なお、図示していないが、細線電極30と接続用電極40とバスバー電極60とは、受光面12だけでなく、裏面13にも同様に形成されている。ただし、必ずしも、細線電極30と接続用電極40とバスバー電極60とは、受光面12と同一の構成を有する必要はなく、適当な本数等に設定することができる。
(3)太陽電池ストリング1の概略構成
本発明の実施形態に係る太陽電池ストリング1について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施形態に係る太陽電池ストリング1を受光面12側から見た平面図である。
図3に示すように、一の太陽電池10と一の太陽電池10に隣接する他の太陽電池10とは、2本の配線材50によって電気的に接続される。各配線材50の一端部は、接続用電極40の一端部46を含む一部45かつ接続用電極40の一端部46に接着される。ここで一部45とは、接続用電極40の全面に渡っては、配線材50が接着されていないことを意味する。接続用電極40の全面に渡って配線材50が接着されると、配線材50の収縮に伴う応力によって、接続用電極40がはがれたり、太陽電池10が割れたりするおそれがあるためである。
各配線材50の他端部は、他の太陽電池10の裏面13上に形成された接続用電極40に接着される(図1参照)。ただし、必ずしも、配線材50の一端部及び他端部ともに接続用電極40に接着されている必要はない。図4及び図5に示すように、配線材51の一端部が接続用電極40に接着されており、配線材51の他端部は、太陽電池10に接着されている太陽電池ストリング1であっても良い。すなわち、全ての太陽電池10が接続用電極40を備えている必要はなく、接続用電極40を備えている太陽電池10を有する太陽電池ストリング1であれば良い。
配線材50としては、薄板状に成形された銅等の導電材などを用いることができる。このような導電材の表面は、一般的なPbフリー半田(例えば、SnAg3.0Cu0.5)などの軟導電体によってメッキされていても良い。また、接続用電極40と同一の材料を用いて配線材50を構成しても良い。
(4)接続用電極40と配線材50との接続部分
本発明の接続用電極40と配線材50との接続部分について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施形態に係る図3のA−A’断面の要部を拡大して示す断面図である。
図6に示すように、光電変換部20の主面である受光面12上に細線電極30とバスバー電極60とが形成されている。バスバー電極60上には、接続用電極40が配置されている。接続用電極40とバスバー電極60とは、接着材(不図示)によって接続している。接続用電極40の一端部46を含む接続用電極40の一部かつ一端部46には、配線材50が接着されている。配線材50は、薄板状の導電材である配線材芯線53に、軟導電体である配線材被覆材54を形成することで構成されている。接続用電極40と配線材50とは、半田70によって接着されている。
接続用電極40の一端部46には、接続用電極40に配置される配線材50の配置面56側に向かって突出した突部48が形成されている。この突部48は、配線材50と接触している。具体的には、突部48は、配置面56を超えて配線材50に食い込んでいる。従って、例えば、接続用電極40と配線材50とがずれるような応力が配線材50から接続用電極40へと伝わる場合、半田70を介して伝わるだけでなく、突部48を通じても、接続用電極40に応力が伝わる。このため、接続用電極40と配線材50とがずれるような負荷が接続用電極40の接着部分にのみ働くのを抑制できる。すなわち、突部48が配線材50に引っかかることで、接着部分の負荷を軽減している。この結果、接続用電極40と配線材50とが外れるのを抑制できる。
配線材芯線53は、配線材被覆材54よりも固いため、突部48を配線材芯線53に食い込むように接触させた方がより好ましい。
さらに、本実施形態において、突部48は、半田70に覆われている。突部48に凹凸が形成されていた場合には、凹凸に半田70が入り込んで硬化することで接着力を高めることができる(アンカー効果)。これによって、接続用電極40と配線材50とが外れるのをさらに抑制できる。
接続用電極40の一端部46は、突部48と接触している配線材50によって接続された他の太陽電池10側にある(図3参照)。従って、他の太陽電池10から応力を、突部48が受けやすくなるため、接着部分にかかる負荷を低減できる。
(5)接続用電極と配線材との接続部分の変更例
(5−1)変更例1
本発明の変更例1について、図7を参照しながら説明する。以下においては、上記実施形態との相違点について主に説明する。
図7に示すように、光電変換部20の主面である受光面12上に細線電極30が形成されている。さらに、受光面12上に接続用電極40が配置されている。受光面12と接続用電極40とは、樹脂接着材80によって接着されている。
樹脂接着材80は、鉛フリー半田の融点(約200℃)以下の温度で硬化することが好ましい。樹脂接着材80としては、例えば、アクリル樹脂、柔軟性の高いポリウレタン系などの熱硬化性樹脂接着剤の他、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、あるいはウレタン樹脂に硬化剤を混合させた2液反応系接着剤などを用いることができる。樹脂接着材80は、複数の導電性粒子を含んでも良い。導電性粒子としては、ニッケル、金コート付きニッケルなどを用いることができる。導電性粒子を含まない樹脂接着材80を用いた場合は、細線電極30と接続用電極40とを電気的に接続するため、図7に示すように、細線電極30と接続用電極40とを直接接触させるのが好ましい。ここでいう接触は、細線電極30と接続用電極40とが接して当たっていることを意味している。
接続用電極40は、薄板状の導電材である接続用電極芯線43に、軟導電体である接続用電極被覆材44をメッキすることで構成されている。配線材50も、薄板状の導電材である配線材芯線53に、軟導電体である配線材被覆材54をメッキすることで構成されている。従って、接続用電極被覆材44及び配線材被覆材54に半田70を用いた場合、図7に示すように、接続用電極被覆材44と配線材被覆材54とは溶融することもある。
この場合であれば、接続用電極芯線43自体が配線材50と接触していなくても、図6に示された上記実施形態と同一の効果を得ることができる。接続用電極芯線43が配線材芯線53に接触した方がより好ましい。
(5−2)変更例2
本発明の変更例2について、図8を参照しながら説明する。以下においては、上記実施形態及び変更例1との相違点について主に説明する。
図8に示されるように、接続用電極40と配線材50とを接着する接着部分に、突部48が形成される一端部46が含まれていない。一端部46は、一般的に、太陽電池10の側面近くに存在する。太陽電池10の側面と配線材50とが電気的に接続するとリークが生じる。従って、一端部46が含まれるように接続用電極40と配線材50との接着の際に、半田溜まりが生じることによって、リークが生じる可能性がある。図8に示すように、接続用電極40と配線材50との接着部分に、一端部46が含まれない構成とすることで、リークが生じる可能性を下げることができる。
(6)太陽電池モジュール100の製造方法
本実施形態に係る太陽電池モジュール100の製造方法について説明する。
まず、スクリーン印刷法、オフセット印刷法等の印刷法を用いて、エポキシ系熱硬化型の銀ペーストなどの導電性ペーストを、光電変換部20の受光面12上及び裏面13上に所定のパターンで配置する。所定のパターンは、例えば、図2に示すパターンである。導電性ペーストを所定条件で乾燥させることによって、細線電極30及びバスバー電極60が形成される。
次に、接続用電極40を準備し、接続用電極40を主面に配置する。本実施形態では、バスバー電極60上に配置することで主面に配置している。接続用電極40は、接続用電極40の材料となる長尺の接続用電極材料40Aを所定の長さで切断することで準備される。切断は、例えば、図9に示す切断器具90を用いることで行われる。具体的には、ボビンに巻かれた接続用電極材料40Aを引き出して、図9(a)に示すように、切断部材90A及び切断部材90Bの間に配置する。切断部材90Aの側面92Aと切断部材90Bの側面92Bとは同一面上にある。その同一面と平行な切断方向Cに沿って、切断部材90Bを動かす。切断部材90Aは、切断部材90Aと上記同一面との間に空間95が形成されるような形状をしているため、接続用電極40には、図9(b)に示すように、空間95と同一形状の突部48が形成される。また、ハサミ状の器具を用いて、接続用電極材料40Aをねじりながら切断することでも突部48を形成することができる。これによって、切断面が荒くなり突部48に凹凸を形成しやすくなる。他にも、接続用電極40の一端部46を曲げることで突部48を形成しても良い。
このようにして準備された一端部46に突部48が形成された接続用電極40をバスバー電極60と接続する。接続するために用いられる接着材には、半田の他、樹脂接着材がある。樹脂接着材を用いる場合には、バスバー電極60上にテープ状あるいはペースト状の樹脂接着材40を介して接続用電極40を配置する。配置した接続用電極40を受光面12側に押し付けながら加熱する。これによって、接続用電極40とバスバー電極60とが接着される。
バスバー電極60を形成しない場合は、接続用電極40と細線電極30とが電気的に接続するようにして、主面と接続用電極40とを接着する。
次に、複数の太陽電池10を配線材50によって互いに電気的に接続する。具体的には、接続用電極40の一部に配線材50を接着する。本実施形態では、半田70を用いて、接続用電極40と配線材50とを接着している。
次に、ガラス基板(受光面側保護材2)上に、EVAシート(封止材4)、太陽電池ストリング1、EVAシート(封止材4)及びPETシート(裏面側保護材3)を順次積層して積層体とする。上記積層体を所定条件で加熱することにより、EVAを硬化させる。
以上により、太陽電池モジュール100が作製される。太陽電池モジュール100には、端子ボックスやAlフレーム等を取り付けることができる。
(7)作用・効果
太陽電池モジュール100では、配置面56側に向かって突出している突部48が配線材50と接触している。具体的には、突部48は、配置面56を超えて配線材50に食い込んでいる。従って、例えば、接続用電極40と配線材50とがずれるような応力が配線材50から接続用電極40へと伝わる場合、半田70を介して伝わるだけでなく、突部48を通じても、接続用電極40に応力が伝わる。このため、接続用電極40と配線材50とがずれるような負荷が接続用電極40の接着部分にのみ働くのを抑制できる。すなわち、突部48が配線材50に引っかかることで、接着部分の負荷を軽減している。この結果、接続用電極40と配線材50とが外れるのを抑制できる。
太陽電池モジュール100では、接続用電極40は、配列方向Hに沿って配置されており、接続用電極40の一端部46は、突部48と接触している配線材50によって接続された他の太陽電池10側にある(図3参照)。従って、他の太陽電池10から応力を、突部48が受けやすくなるため、接着部分にかかる負荷を低減できる。
太陽電池モジュール100では、接続用電極40と配線材50とは、半田70によって接着されている。樹脂接着材80を用いた場合には、加熱しながら押し付ける工程が必要であるため、工程が煩雑になる。一方、半田70を接着材として用いれば、加熱により溶解した半田70を接着箇所へと配置すればよい。さらに、半田70の方が、樹脂接着材80よりも安いため、コストを抑えることができる。
(8)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
本発明の実施形態では、接続用電極40は、配列方向Hに沿って主面に配置されていたが、必ずしも配列方向Hに沿っている必要はない。例えば、接続用電極40は、直交方向Tに沿って配置されていても良い。
本発明の実施形態では、接続用電極40と配線材50とは、半田70によって接着されているが、樹脂接着材80によって接着しても良い。また、接続用電極40と配線材50とは、直接接触していないが、直接接触させて接着しても良い。ここでいう接触は、接続用電極40と配線材50とが接して当たっていることを意味している。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態を含む。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…太陽電池ストリング、2…受光面側保護材、3…裏面側保護材、4…封止材、10…太陽電池、12…受光面、13…裏面、20…光電変換部、30…細線電極、40…接続用電極、40A…接続用電極材料、43…接続用電極芯線、44…接続用電極被覆材、45…一部、46…端部、48…突部、50,51,52…配線材、53…配線材芯線、54…配線材被覆材、56…配置面、60…バスバー電極、70…半田、80…樹脂接着材、90…切断器具、90A,90B…切断部材、92A,92B…切断部材の側面、95…空間、100,101,102…太陽電池モジュール、H…配列方向、T…直交方向、C…切断方向

Claims (9)

  1. 2つの主面を有しキャリアを生成する光電変換部と
    前記主面に形成されキャリアを収集する細線電極と
    前記細線電極と電気的に接続している接続用電極と
    前記細線電極と前記接続用電極の間に配置され、前記細線電極と前記接続用電極とを電気的に接続するバスバー電極と
    を有する太陽電池と、
    一の前記太陽電池と他の太陽電池とを電気的に接続し、前記接続用電極の一端部を含む前記接続用電極の一部かつ前記一端部に接着される配線材と、
    を備える太陽電池モジュールであって、
    前記一端部には、前記接続用電極上に配置される前記配線材の配置面側に向かって突出した突部が形成されている太陽電池モジュール。
  2. 前記接続用電極には、前記配線材と同一の材料が用いられる請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記接続用電極は、接続された前記太陽電池同士が配列された配列方向に沿って前記主面に配置されており、
    前記一端部は、前記配列方向における端部であり、且つ、前記突部と接触している配線材によって接続された前記他の太陽電池側に位置する請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記主面と前記接続用電極とは、樹脂接着材によって接着されている請求項1又は請求項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記接続用電極及び前記配線材に用いられる材料は、接続された前記太陽電池同士が配列された配列方向に沿って延び薄板状に成形された金属の導電材と、前記導電材の表面を覆う軟導電体とを含み、
    前記導電材は、前記軟導電体よりも固く、
    前記突部は、前記導電材の端部を含む請求項1から請求項4の何れか1項に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記突部に含まれる前記導電材の端部は、前記配線材に用いられた前記導電材に食い込む請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記軟導電体は、半田であり、
    前記接続用電極に用いられた前記軟導電体と、前記配線材に用いられた前記軟導電体とが溶融して一体化して、前記接続用電極と前記配線材とが接着される請求項4又は請求項6に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記突部及び前記一端部は、前記接続用電極と前記配線材とを接着する接着剤に覆われる請求項1から請求項7の何れか1項に記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記突部及び前記一端部は、前記接続用電極と前記配線材とを接着する接着剤に覆われない請求項3に記載の太陽電池モジュール。
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