JP5490397B2 - アントラセン系化合物及びこれを利用した有機電界発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、アントラセン系化合物及びこれを利用した有機電界発光素子に係り、さらに詳細には、ピリジニルキノリン系またはピリジニルイソキノリン系置換基が導入されたアントラセン系化合物と、これを利用して形成された有機膜とを備えている有機電界発光素子に関する。
有機電界発光素子は、蛍光性または燐光性有機化合物薄膜(以下、有機膜という)に電流を流すと、電子とホールとが有機膜で再結合して光を発生する現象を利用した能動発光型表示素子であって、軽量化が可能であり、部品が簡素で製作工程が簡単であり、高画質で広視野角を確保しているという長所を持つ。また動画像を完壁に実現でき、高色純度の実現が可能であり、低消費電力及び低電圧駆動が可能で携帯用電子機器に適した電気的特性を持っている。
イーストマンコダック社(Eastman Kodak Co.)では、アルミニウムキノリノール錯化合物層とトリフェニルアミン誘導体層とを利用した多層構造の有機電界発光素子を開発し(特許文献1)、有機発光層の形成時に低分子が利用されるにつれて、紫外線から赤外線領域に至るまでの多様な発光が可能になった(特許文献2)。
発光素子は自発光型素子であって、視野角が広く、コントラストが優れているだけではなく、応答時間が速いという長所を持っている。前記発光素子には、発光層に無機化合物を使用する無機発光素子と、有機化合物を使用する有機発光素子(Organic Light Emitting Deveice:OLED)とがあるが、有機発光素子は、無機発光素子に比べて輝度、駆動電圧及び応答速度特性に優れて多色化が可能であるという点で多くの研究がなされている。
有機発光素子は、一般的にアノード/有機発光層/カソードの積層構造を有し、アノード/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/カソード、または、アノード/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/カソードのような多様な構造を有してもよい。
有機発光素子の有機膜に使用される物質は、有機膜の製造方法によって真空蒸着する物質と溶液塗布する物質とに分けることができる。真空蒸着する物質は、500℃以下で10−6torr以上の蒸気圧を有してもよく、主に分子量1200以下の低分子物質であってもよい。溶液塗布する物質としては、溶液相で調整されるように溶剤への溶解性が高く、主に芳香族または複素環を含む。
真空蒸着方法を使用して有機電界発光素子を製造する場合、真空システムを使用するためコスト高になり、天然色ディスプレイ用ピクセルを製造するためにシャドーマスクを使用する場合、高解像度のピクセルを製造し難い。これに対し、インクジェット法、スクリーン印刷法、スピンコーティング法のような溶液塗布法の場合には、製造が容易で低コストであり、シャドーマスクを使用する場合より相対的に優れた解像度を得ることができる。
一方、従来の有機電界発光素子は、高温環境下で駆動させたり保管すれば、発光色の変化、発光効率の低下、駆動電圧の上昇、発光寿命が短くなるなどの問題点が生じる。これらの問題点を解決するためには、高いガラス転移温度を有し、駆動電圧を低減することができる新たな電子輸送材料の開発が必要である。
電子輸送材料は、オキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、アルミニウム錯体などが広く使われており、特に、最近では、フェナントロリン系またはビピリジン系化合物を利用した電子輸送材料の研究が活発に進んでいる。
特許文献3では、ピリジル基で置換されたトリアゾール環構造を持つ化合物を開示し、特許文献4では、1,10−フェナントロリン系化合物を開示して、前記化合物が既存の材料に比べて高い電子輸送特性を持つという点を利用して、低電圧駆動が可能で比較的高効率の特性を得ることができる有機電界発光素子を開示している。
米国特許US4,885,211号明細書 米国特許US5,151,629号明細書 WO2007/026847 特開平15−123983号公報
本発明の目的は、ピリジニルキノリン系またはピリジニルイソキノリン系置換基が導入されたアントラセン系化合物と、これを利用して形成された有機膜を備えている有機電界発光素子を提供するところにある。
本発明の一実施例によると、下記化学式1または化学式2で表示されるアントラセン系化合物が提供され、化学式1または化学式2で、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、置換または非置換のC1〜C20のアルキル基、置換または非置換のC3〜C20のシクロアルキル基、置換または非置換のC5〜C30ヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC1〜C20のアルコキシ基、置換または非置換のC6〜C30のアリール基、置換または非置換のC6〜C30のアラルキル基、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリール基であり、Lは、2価の連結基であって、置換または非置換のC6〜C30のアリーレン基、又は、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリーレン基であり、mは、0〜3の整数である。
(化学式1)
(化学式2)
本発明の一実施形態によると、第1電極と、第2電極と、第1電極と第2電極との間に少なくとも1層の前述したようなアントラセン系化合物を含む有機膜とを備える有機電界発光素子が提供される。
ピリジニルキノリン系またはピリジニルイソキノリン系置換基が導入されたアントラセン系化合物と、これを利用して形成され、低い駆動電、高い発光効率、及び電子注入及び電子移動の特性がはるかに優れた有機膜を備えている有機電界発光素子を提供する。
本発明の一実施形態による化合物は、下記化学式1または化学式2で表示されるアントラセン系化合物、すなわち、ピリジニルキノリン系基またはピリジニルイソキノリン系基を含むアントラセン系化合物である。
(化学式1)
(化学式2)
化学式1または化学式2で、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、置換または非置換のC1〜C20のアルキル基、置換または非置換のC3〜C20のシクロアルキル基、置換または非置換のC5〜C30ヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC1〜C20のアルコキシ基、置換または非置換のC6〜C30のアリール基、置換または非置換のC6〜C30のアラルキル基、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリール基であり、Lは、2価の連結基であって、置換または非置換のC6〜C30のアリーレン基、又は、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリーレン基であり、mは、0〜3の整数である。
このとき、アントラセンの炭素位置の番号を定める方式は、下記のように示すことができる。
本発明の一実施形態によるアントラセン系化合物は、化学式1または化学式2のアントラセンの2、3、6、7、9、及び10のうち一つの位置で、ピリジニルキノリン系基またはピリジニルイソキノリン系基で置換されてもよい。
本発明の一実施形態によるアントラセン系化合物は、下記化学式3ないし化学式6で表されてもよい。
(化学式3)
(化学式4)
(化学式5)
(化学式6)
ここで、化学式3ないし化学式6で、R1〜R17は、互いに同一であっても異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、置換または非置換のC1〜C20のアルキル基、置換または非置換のC3〜C20のシクロアルキル基、置換または非置換のC5〜C30ヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC1〜C20のアルコキシ基、置換または非置換のC6〜C30のアリール基、置換または非置換のC6〜C30のアラルキル基、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリール基であり、Ar1、Ar2及びAr3は、互いに同一であっても異なってもよく、それぞれ置換または非置換のC6〜C30のアリール基であり、Lは、2価の連結基であって、置換または非置換のC6〜C30のアリーレン基、又は、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリーレン基であり、mは、0〜3の整数である。
このとき、化学式3ないし化学式6で、Lは、互いに同一であっても異なってもよく、下記の構造式A−1ないしA−21のうちいずれか一つで表されてもよい。







ここで、構造式で、R’は、互いに同一であっても異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、置換または非置換のC1〜C20のアルキル基、置換または非置換のC3〜C20のシクロアルキル基、置換または非置換のC5〜C30ヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC1〜C20のアルコキシ基、置換または非置換のC6〜C30のアリール基、置換または非置換のC6〜C30のアラルキル基、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリール基である。
また、化学式3ないし化学式6で、Ar1、Ar2及びAr3は、互いに同一であっても異なってもよく、下記の構造式B−1ないしB−17のうちいずれか一つで表されてもよい。

ここで、構造式で、R’は、互いに同一であっても異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、置換または非置換のC1〜C20のアルキル基、置換または非置換のC3〜C20のシクロアルキル基、置換または非置換のC5〜C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC1〜C20のアルコキシ基、置換または非置換のC6〜C30のアリール基、置換または非置換のC6〜C30のアラルキル基、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリール基である。
本発明に使われた置換基のうち、アルキル基は、炭素数が1ないし20の直鎖状または分枝状アルキル基が望ましく、炭素数1ないし12の直鎖状または分枝状アルキル基がさらに望ましく、炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状アルキル基が最も望ましい。このような非置換のアルキル基の例には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、ヘキシル基などを挙げることができる。
本発明で使われるシクロアルキル基は、炭素原子数が3ないし20、望ましくは、3ないし10個、さらに望ましくは3ないし6個の1価単環式系を意味する。
本発明で使われるヘテロシクロアルキル基は、N,O,PまたはSのうち選択された1、2または3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである環原子数が3ないし20、望ましくは3ないし10個、さらに望ましくは3ないし6個の1価単環式系を意味する。
本発明に使われた置換基のうち、アルコキシ基は、炭素数が1ないし20のアルキル部分を有する、酸素含有直鎖状または分枝状アルコキシ基が望ましい。1ないし6個の炭素原子を持つアルコキシ基がさらに望ましく、1ないし3個の炭素原子を持つアルコキシ基が最も望ましい。これらのアルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、及びt−ブトキシ基を挙げることができる。そのようなアルコキシ基は、フルオロ、クロロまたはブロモのような一つ以上のハロゲン原子でさらに置換されてハロアルコキシ基を提供することもある。このようなハロアルコキシ基の例には、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロエトキシ基、フルオロエトキシ基及びフルオロプロポキシ基などを挙げることができる。
本発明に使われた置換基のうち、ヘテロアルキル基は、前記アルキル基で炭素原子数が1ないし20、望ましくは1ないし12、さらに望ましくは1ないし6の主鎖内にヘテロ原子、例えば、N,O,P、Sなどを含むものを意味する。
本発明に使われた置換基のうち、アリール基は、単独または組み合わせて使われて、一つ以上の環を含む炭素数が6ないし30の炭素環芳香族系のものを意味し、前記環は、吊り下がるように互いに付いてもよく、または縮合されてもよい。アリールという用語は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダン及びビフェニルのような芳香族ラジカルを含む。さらに望ましくはフェニルである。
本発明に使われた置換基のアリールアルキル基は、前記アルキル基の一つ以上の水素原子が前記アリール基で置換されているものを意味する。
本発明に使われた置換基のヘテロアリール基は、N、O、またはSのうち選択された1、2または3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである環原子数が5ないし30の1価単環式または二環式芳香族ラジカルを意味する。またヘテロアリール基は、環内ヘテロ原子が酸化されたり四級化されて、例えば、N−オキシドまたは第4級塩を形成する1価単環式または二環式芳香族ラジカルであってもよい。代表的な例には、チエニル、ベンゾチエニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、キノキサリニル、イミダゾリル、フラニル、ベンゾフラニル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、インドリル、2−ピリドニル、N−アルキル−2−ピリドニル、ピラジノニル、ピリダジノニル、ピリミジノニル、オキサゾロニル及びこれらに対応するN−オキシド(例えば、ピリジルN−オキシド、キノリニルN−オキシド)、これらの第4級塩などを含むが、これに限定されるものではない。
前記化学式でアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基及びヘテロシクロアルキル基が置換される場合、これらの置換基は、−F;−Cl;−Br;−CN;−NO;−OH;非置換または−F、−Cl、−Br、−CN、−NOまたは−OHで置換されたC1〜C20アルキル基;非置換または−F、−Cl、−Br、−CN、−NOまたは−OHで置換されたC1〜C20アルコキシ基;非置換またはC1〜C20アルキル基、C1〜C20アルコキシ基、−F、−Cl、−Br、−CN、−NOまたは−OHで置換されたC6〜C30アリール基;非置換またはC1〜C20アルキル基、C1〜C20アルコキシ基、−F、−Cl、−Br、−CN、−NOまたは−OHで置換されたC2〜C30のヘテロアリール基;非置換またはC1〜C20アルキル基、C1〜C20アルコキシ基、−F、−Cl、−Br、−CN、−NOまたは−OHで置換されたC5〜C20シクロアルキル基;非置換またはC1〜C20アルキル基、C1〜20アルコキシ基、−F、−Cl、−Br、−CN、−NOまたは−OHで置換されたC5〜C30ヘテロシクロアルキル基;及び−N(G6)(G7)で表示される基を含む群から選択された一つ以上であってもよい。ここで、前記G6及びG7は、互いに独立的にそれぞれ水素原子;C1〜C10アルキル基;またはC1〜C10アルキル基で置換されたC6〜C30アリール基であってもよい。
さらに具体的に、R1ないしR17は、互いに独立的に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、C1〜C10アルキル基、C1〜C10アルコキシ基であり、置換または非置換の次のような誘導体:フェニル基、ビフェニル基、ペンタレニル基、インデニル基、ナフチル基、ビフェニレニル基、アントラセニル基、アズレニル基、ヘプタレニル基、アセナフチレニル基、フェナレニル基、フルオレニル基、メチルアントリル基、フェナントレニル基、トリフェニレニル基、ピレニル基、クリセニル基、エチル−クリセニル基、ピセニル基、ペリレニル基、クロロペリレニル基、ペンタフェニル基、ペンタセニル基、テトラフェニレニル基、ヘキサフェニル基、ヘキサセニル基、ルビセニル基、コロネニル基、トリナフチレニル基、ヘプタフェニル基、ヘプタセニル基、フルオレニル基、ピラントレニル基、オバレニル基、カルバゾリル基、チオフェニル基、インドリル基、プリニル基、ベンズイミダゾリル基、キノリニル基、ベンゾチオフェニル基、パラチアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、チアントレニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、オキシラニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ジ(C6〜C30アリール)アミノ基、トリ(C6〜C30アリール)シリル基及びこれらの誘導体を含む群から選択されうる。
本明細書において、前記「誘導体」という用語は、前記リストに挙げた基のうち一つ以上の水素原子が、前述した置換基で置換された基を示すものである。
本発明の一実施形態によるアントラセン系化合物は、有機膜の形成時おける溶媒に対する溶解度が大きく、非局在化された電子分布及び堅い構造によってガラス転移温度が高くなるため熱安定性に優れ、特に、ピリジニルキノリン系またはピリジニルイソキノリン系置換基が導入されて、優れた電子注入性及び電子輸送性を示し、有機電界発光素子に適用時に低電圧駆動が可能であり、高効率の特性を得ることができる。
本発明の一実施形態による化合物は、下記化学式7ないし化学式50で表示される化合物であってもよいが、これに限定されるものではない。
(化学式7)

(化学式8)
(化学式9)

(化学式10)

(化学式11)

(化学式12)

(化学式13)

(化学式14)

(化学式15)

(化学式16)

(化学式17)

(化学式18)

(化学式19)

(化学式20)


(化学式21)
(化学式22)

(化学式23)

(化学式24)

(化学式25)

(化学式26)

(化学式27)

(化学式28)

(化学式29)

(化学式30)

(化学式31)

(化学式32)

(化学式33)

(化学式34)

(化学式35)

(化学式36)

(化学式37)

(化学式38)

(化学式39)

(化学式40)

(化学式41)

(化学式42)

(化学式43)

(化学式44)

(化学式45)

(化学式46)

(化学式47)

(化学式48)

(化学式49)

(化学式50)
本発明の一実施形態による化合物は、通常の合成方法を利用して合成され、前記化合物のさらに詳細な合成経路は、後の合成例の反応式を参照する。
本発明の有機電界発光素子は、第1電極と、第2電極と、第1電極と第2電極との間に介在された有機膜とを備える有機電界発光素子であって、有機膜が化学式1または化学式2で表されるアントラセン系化合物を一つ以上含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態によるアントラセン系化合物は、有機電界発光素子の有機膜、特に発光層、電子注入層、電子輸送層または正孔阻止層に使われるのに適している。本発明の一実施形態による有機電界発光素子の発光層は、赤色、緑色、青色または白色を含む燐光または蛍光ドーパントを含んでもよい。このうち、燐光ドーパントは、Ir、Pt、Os、Ti、Zr、Hf、Eu、Tb及びTmを含む群から選択された一つ以上の元素を含む有機金属化合物であってもよい。
本発明の一実施形態による有機電界発光素子は、溶液塗布法で製造する場合における有機膜の安定性が落ちる従来の有機電界発光素子の場合とは異なって、優れた溶解性及び熱安定性を有し、安定した有機膜の形成が可能な化合物を含み、低駆動電圧及び高い色純度などの向上した発光特性を提供できる。
本発明の一実施形態による有機電界発光素子の構造は非常に多様であってもよい。すなわち、第1電極と第2電極との間に、正孔注入層、正孔輸送層、正孔阻止層、電子阻止層、電子輸送層及び電子注入層を含む群から選択された一つ以上の層をさらに備えてもよい。
さらに具体的に、本発明の一実施形態による有機電界発光素子の具体的な例は、図1A及び図1Bを参照する。図1Aの有機電界発光素子は、第1電極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/第2電極からなる構造を有し、図1Bの有機電界発光素子は第1電極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/第2電極からなる構造を有している。
本発明の一実施形態による有機電界発光素子の有機膜は有機金属錯体をさらに含んでもよい。
有機金属錯体とは、有機配位子を有し、金属との結合が配位結合だけでなされた化合物をいう。ここで、金属としては、Li、Na、K、Rb、Csなどのアルカリ金属(I)、Mg、Ca、Sr、Baなどのアルカリ土類金属(II)、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Er、Ybなどの希土類金属(III)などであってもよい。
有機金属錯体において、これらの金属に配位する配位子としては、β−ジケトン類(例えば、アセチルアセトン、1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、1,1,1,2,2,3,3,−ヘプタフルオロ−7,7−ジメチル−4,6−オクタンジオン、1−フェニル−1,3−ブタンジオンなど)、サリチルアルデヒド類(例えば、サリチルアルデヒド、ジエチルアミノサリチルアルデヒドなど)、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、フタロペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、アルダジン、ビスベンズオキサゾリン、ビススチリル、ピラジン、シクロペンタジエン、キノリン、アミノキノリン、ベンゾキノリンなどを挙げることができる。
有機金属錯体の含有量は、有機膜の形成に使用される固形分100重量部に対して0.01〜90重量部、望ましくは0.1〜60重量部であり、このとき、含有量が0.01重量部未満ならば、発光効率が向上されず且つ電子注入効果が不十分であり、90重量部を超えると、電子輸送特性が低下する可能性があるため望ましくない。
また、本発明の一実施形態による有機電界発光素子の有機膜は、イオン性塩、すなわち、無機塩、有機塩または金属塩をさらに含んでもよい。
本発明の一実施形態によって、有機膜に含まれるイオン性塩としては、代表的に、LiClO、LiPF、LiBF、LiN(CFSO、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムなどのLi陽イオン含有無機塩及びTEA−BF、BuN−BF、テトラアルキル、アリールまたはヘテロアリールクォータナリーアンモニウム塩[例:テトラ−n−アルキルアンモニウムトルエンスルホネート(tetra−n−alkylammonium toluensulfonate)、テトラ−n−アルキルアンモニウムテトラフルオロボレート(tetra−n−alkylammonium tetrafluoroborate)、テトラ−n−アルキルアンモニウムテトラフェニルボレート(tetra−n−alkylammonium tetraphenylborate)、テトラ−n−アルキルアンモニウムトルエンスルホネート(tetra−n−alkylammonium toluensulfonate)、及びテトラアルキルアンモニウムテトラフルオロボレート(tetraalkylammonium tetrafluoro borate)]などの有機塩、及びポリスチレンスルホン酸(PSS:Polystyrensulfonate)などの高分子塩などが使われうる。
また、金属塩は、Al(III)、Mn(II)、Zr(IV)、Ti(II)、Hf(IV)、Ta(V)、Nb(III)、V(II)などの金属を含み、無機金属塩としては、無機酸の水素を金属で置換したものであり、例えば、ハロゲン化物(具体的には、塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物など)を挙げることができる。有機金属塩としては、有機酸、アルコール、ジアルキルアミドの水素を金属で置換したものであり、具体的には、カルボン酸、フェノールなどの有機酸塩、アルコキシド、ジアルキルアミドなどの塩を挙げることができる。
このとき、カルボン酸は、脂肪族または芳香族である。脂肪族カルボン酸は、総炭素数1〜24のものが望ましく、飽和脂肪族カルボン酸または不飽和脂肪酸カルボン酸であり、カルボキシル基を1つ以上有してもよく、また、任意でアリール基などの置換基を有してもよい。具体的には、酢酸、プロピオン酸、オクチル酸、イソオクチル酸、デカン酸、ラウリン酸などの脂肪族飽和カルボン酸、オレイン酸、リシノール酸などの不飽和脂肪族カルボン酸、及びクエン酸、シュウ酸などの多価(ジ及びトリなど)のカルボン酸などを挙げることができる。芳香族カルボン酸としては、総炭素数7〜24のものが望ましく、炭素数が1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基といった置換基を有してもよく、具体的には、安息香酸、o−(t−ブチル)安息香酸、m−(t−ブチル)安息香酸、サリチル酸、m−(ヒドロキシ)安息香酸、p−(ヒドロキシ)安息香酸などを挙げることができる。フェノールとしては、総炭素数6〜46のものが望ましく、置換基(炭素数1〜8の直鎖状または分枝状のアルキル基や、フェニル基及びアリール基など)や縮合環(置換環を有するベンゼン環などの芳香環など)を有してもよい。フェノール基は、1価のフェノール、または2価以上の多価のフェノールであってもよい。具体的には、フェノール、ナフトール、4−フェニルフェノール、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)などを挙げることができる。アルコキシドを形成するアルコールとしては、総炭素数1〜10のものが望ましく、例としては、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどの第1級アルコール、イソプロピルアルコール、s−ブチルアルコールなどの第2級アルコール、t−ブチルアルコールなどの第3級アルコールなどを挙げることができる。また、2価以上の多価アルコールでもあってもよく、例えば、エチレングリコールなどを挙げることができる。
ジアルキルアミドとしては、置換基を有し、総炭素数は2〜24のものが望ましい。具体的には、ジメチルアミド、ジエチルアミド、N−メチル−N−エチルアミドなどを挙げることができる。
しかし、以上で挙げた塩は、単に本発明のイオン性塩として使われうる例に過ぎず、陽イオンと陰イオンとで構成される多様な塩が本発明に使用されてもよい。
イオン性塩の含有量は、製造する有機膜の用途、成分、厚さによって変わるが、有機膜の形成に使用される固形分100重量部に対して0.01〜50重量部、望ましくは、1〜30重量部であり、このとき、イオン性塩の含有量が0.01重量部未満である場合には、有機電界発光素子の発光効率が向上せず、且つ動作開始電圧(break−down voltage)減少効果が不十分であり、50重量部を超過すると、過度なイオン濃度によって素子の作動が不良になるため望ましくない。
以下、本発明の一実施形態による有機電界発光素子の製造方法を、図1Aに示した有機電界発光素子を参照して説明する。
まず、基板の上部に高い仕事関数を有する第1電極用物質を、蒸着法またはスパッタリング法により付着させ、第1電極を形成する。第1電極は、アノードであってもよい。ここで、基板としては、通例的な有機電界発光素子で使われる基板を使用するが、機械的強度、熱的安定性、透明性、表面平滑性、取扱容易性及び防水性の優れたガラス基板または透明プラスチック基板が望ましい。第1電極用物質としては、透明で導電性の優れた酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)などを使用する。
次いで、第1電極の上部に真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスティング法、ラングミュア・ブロジェット(LB:Langmuir Blodgett)法などの多様な方法を利用して正孔注入層(HIL)を形成する。
真空蒸着法によって正孔注入層を形成する場合、その蒸着条件は、正孔注入層の材料として使用する化合物、目的とする正孔注入層の構造及び熱的特性などによって異なるが、一般的に蒸着温度は100〜500℃、真空度10−8ないし10−3torr、蒸着速度0.001〜10nm/sec、膜厚は通常1nm〜5μm範囲で適切に選択することが望ましい。
スピンコーティング法によって正孔注入層を形成する場合、そのコーティング条件は、正孔注入層の材料として使用する化合物、目的とする正孔注入層の構造及び熱的特性によって異なるが、約2000rpm〜5000rpmのコーティング速度、コーティング後の溶媒除去のための熱処理温度は、約80℃〜200℃の温度範囲で適切に選択することが望ましい。
正孔注入層の厚さは約10nm〜1000nm、望ましくは10nm〜100nmである。正孔注入層の厚さが10nm未満である場合、正孔注入特性が低下し、正孔注入層の厚さが1000nmを超える場合、駆動電圧が上昇する。
次いで、正孔注入層の上部に真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスティング法、LB法などの多様な方法を利用して正孔輸送層(HTL)を形成する。真空蒸着法及びスピンコーティング法によって正孔輸送層を形成する場合、その蒸着条件及びコーティング条件は使用する化合物によって異なるが、一般的に正孔注入層の形成とほぼ同じ条件範囲内で選択される。
正孔輸送層の厚さは、約5nm〜100nm、望ましくは10nm〜60nmであってもよい。正孔輸送層の厚さが5nm未満である場合、正孔輸送特性が低下し、正孔輸送層の厚さが100nmを超える場合、駆動電圧が上昇する。
次いで、正孔輸送層の上部に真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスティング法、LB法などの方法を利用して発光層(EML)を形成する。真空蒸着法及びスピンコーティング法により発光層を形成する場合、その蒸着条件は使用する化合物によって異なるが、一般的に正孔注入層の形成とほぼ同じ条件範囲内で選択される。
発光層の厚さは約10nm〜100nm、望ましくは20nm〜60nmであってもよい。発光層の厚さが10nm未満である場合、発光特性が低下し、発光層の厚さが100nmを超える場合、駆動電圧が上昇する。
発光層に燐光ドーパントが使用される場合には、三重項励起子または正孔が電子輸送層に広がる現象を防止するために、正孔輸送層の上部に真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスティング法、LB法などの方法を利用して正孔阻止層(HBL)を形成してもよい。真空蒸着法及びスピンコーティング法により正孔阻止層を形成する場合、その条件は使用する化合物によって異なるが、一般的に正孔注入層の形成とほぼ同じ条件範囲内で選択される。正孔阻止層物質は、前述したような化学式3ないし化学式6の化合物、オキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、BCP、アルミニウム錯体などから形成されてもよい。

フェナントロリン含有有機化合物

イミダゾール含有有機化合物

トリアゾール含有有機化合物

オキサジアゾール含有化合物

BAlq
正孔阻止層の厚さは、約5nm〜100nm、望ましくは、10nm〜30nmであってもよい。正孔阻止層の厚さが5nm未満である場合、正孔阻止特性が低下し、正孔阻止層の厚さが100nmを超える場合、駆動電圧が上昇する。
次いで、電子輸送層(ETL)を真空蒸着法、またはスピンコーティング法、キャスティング法などの多様な方法を利用して形成する。真空蒸着法及びスピンコーティング法により電子輸送層を形成する場合、その条件は使用する化合物によって異なるが、一般的に正孔注入層の形成とほぼ同じ条件範囲内で選択される。電子輸送層材料は、電子注入電極(カソード)から注入された電子を安定して輸送するものであって、前述したような化学式3ないし化学式6、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、トリアゾール系化合物、イソチアゾール系化合物、オキサジアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、ペリレン系化合物、及びアルミニウム錯体(例:Alq(:トリス(8−キノリノラート)−アルミニウム)、BAlq、SAlq、Almq)、ガリウム錯体(例:Gaq’OPiv、Gaq’OAc、2(Gaq’))などの公知の材料を使用してもよい。

ペリレン系化合物

Alq

BAlq

SAlq

Almq

Gaq’OPiv

Gaq’Oac

2(Gaq’
電子輸送層の厚さは約10nm〜100nm、望ましくは20nm〜50nmであってもよい。電子輸送層の厚さが10nm未満である場合、電子輸送特性が低下し、電子輸送層の厚さが100nmを超える場合、駆動電圧が上昇する。
次に、電子輸送層の上部に、陰極(カソード)から電子の注入を容易にする物質から形成される電子注入層(EIL)が積層され、これは特別に材料が制限されない。
電子注入層としては、LiF、NaCl、CsF、LiO、BaOのような電子注入層形成材料として公知である任意の物質を利用できる。電子注入層の蒸着条件は使用する化合物によって異なるが、一般的に正孔注入層の形成とほぼ同じ条件範囲内で選択される。
電子注入層の厚さは、約0.1nm〜10nm、望ましくは0.5nm〜5nmであってもよい。電子注入層の厚さが0.1nm未満である場合、電子注入特性が低下し、電子注入層の厚さが10nmを超える場合、駆動電圧が上昇する。
最後に、電子注入層の上部に真空蒸着法やスパッタリング法などの方法を利用して第2電極を形成する。第2電極はカソードとして使われてもよい。第2電極形成用金属には、低い仕事関数を持つ金属、合金、導電性化合物及びこれらの混合物を使用できる。具体的な例としては、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)などを挙げることができる。また、トップエミッション構造を得るために、ITO、IZOを使用した透過型カソードを使用してもよい。
以下、本発明を下記実施例を通じて本発明をさらに詳細に説明するが、下記の実施例は単に説明の目的なためのものであって、本発明を制限するためのものではない。
[実施例1]
1)3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−キノリン(3−(5−bromo−pyridin−3−yl)−quinoline)の合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに3,5−ジブロモ−ピリジン1.11g(4.7mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−キノリン1.0g(3.92mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.45g、2MのKCO7.84ml、テトラブチル臭化アンモニウム1.26gを入れて、THF30mlとトルエン15mlとを加えて、100℃で16時間還流した。溶液の色が濃い褐色に変わったことを確認した後、水を添加して混合物をクロロホルムで抽出した。次いで、抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィで分離して3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−キノリン1.1gの白色固体を得た。LCMS(島津製作所製、LCMS−IT−TOF)を利用して大気圧化学イオン化法(APCI:Atmospheric Pressure Chemical ionization)で測定した結果、[M+H]+=285が主なピークとして得られ、目的化合物であることを確認した。
2)化学式9の化合物の合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−キノリン0.61g(2.15mmol)、2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン1.0g(1.8mmol)、1MのKPO3.6ml、ジオキサン20mlを入れて、120℃で36時間還流した。前記反応が完了した後、反応混合物を室温まで冷却し、トルエン100mlと蒸留水100mlとを添加して有機層を抽出した。集められた有機層をMgSOで乾燥させた後、濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィを実施した。ここで得た溶出液を濃縮、乾燥させて固体状態の1.1gの目的化合物を得た。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=635でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例2]
1)3−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−キノリン(3−(6−bromo−pyridin−3−yl)−quinoline)の合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに2,6−ジブロモ−ピリジン1.11g(4.7mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−キノリン1.0g(3.92mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.45g、2MのKCO7.84ml、テトラブチル臭化アンモニウム1.26gを入れて、THF30mlとトルエン15mlとを加えて、100℃で16時間還流した。溶液の色が濃い褐色に変わったことを確認した後、水を添加して混合物をクロロホルムで抽出した。次いで、抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィで分離して3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−キノリン0.8gの白色固体を得た。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=285でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
2)化学式10の化合物の合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−キノリン0.6g(2.15mmol)、2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン1.0g(1.8mmol)、1MのKPO3.6ml、ジオキサン20mlを入れて、120℃で36時間還流した。前記反応が完了した後、反応混合物を室温まで冷却し、トルエン100mlと蒸留水100mlとを添加して有機層を抽出した。集められた有機層をMgSOで乾燥させた後で濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィを実施した。ここで得た溶出液を濃縮、乾燥させて固体状態の0.9gの目的化合物を得た。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=635でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例3]
1)3−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−キノリンの合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに2,5−ジブロモ−ピリジン1.1g(4.7mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−キノリン1.0g(3.92mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.45g、2MのKCO7.84ml、テトラブチル臭化アンモニウム1.26gを入れて、THF30mlとトルエン15mlとを加えて、100℃で16時間還流した。溶液の色が濃い褐色に変わったことを確認した後、水を添加して混合物をクロロホルムで抽出した。次いで、抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィで分離して3−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−キノリン1.2gの白色固体を得た。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=285でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
2)化学式11の化合物の合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに3−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−キノリン0.62g(2.15mmol)、2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン1.0g(1.8mmol)、1MのKPO3.6ml、ジオキサン20mlを入れて、120℃で36時間還流した。前記反応が完了した後、反応混合物を室温まで冷却して、トルエン100mlと蒸留水100mlとを添加して有機層を抽出した。集められた有機層をMgSOで乾燥させた後で濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィを実施した。ここで得た溶出液を濃縮、乾燥させて固体状態の1.1gの目的化合物を得た。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=635でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
実施例3のLCMS結果を図2Aに示す。また、TGA(Thermo Gravimetric Anaysis)(N雰囲気、温度区間:常温〜600℃(10℃/min)、パンタイプ:使い捨てAlパン内のPtパン)及びDSC(Differential Scanning Calorimetry)(N雰囲気、温度区間:常温〜400℃、パンタイプ:使い捨てAlパン)を利用した熱分析を利用して測定した結果、熱分解温度Tdは467℃であり、ガラス転移温度Tgは163℃であった。これらの、実施例3で合成した化学式11の化合物のTGAの特性及びDSCの特性を、図2B及び図2Cにそれぞれ示した。
[実施例4]
1)4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−イソキノリンの合成
実施例1の1)の3,5−ジブロモ−ピリジンに代わって2,5−ジブロモ−ピリジンを、3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−キノリンに代わって4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−イソキノリンを使用することを除いては、実施例1の1)と同じ方法を使用して4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−イソキノリンを合成した。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=285でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
2)化学式12の化合物の合成
実施例1の2)の3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−キノリンの代わりに4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−イソキノリンを使用すること除いては、実施例1の2)と同じ方法を使用して化学式12の化合物を合成した。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=635でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例5]
1)4−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−イソキノリンの合成
実施例1の1)の3,5−ジブロモ−ピリジンの代わりに2,6−ジブロモ−ピリジンを、3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−キノリンの代わりに4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−イソキノリンを使用することを除いては、実施例1の1)と同じ方法を使用して4−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−イソキノリンを合成した。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=285でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
2)化学式13の化合物の合成
実施例1の2)の3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−キノリンの代わりに4−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−イソキノリンを使用することを除いては、実施例1の2)と同じ方法を使用して化学式13の化合物を合成した。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=635でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例6]
1)3−[5−(4−ブロモ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−キノリンの合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに3−[5−(4−ブロモ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−キノリン1.0g(3.51mmol)、4−ブロモフェニルホウ酸2.8g(14mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.4g、2MのKCO7ml、テトラブチル臭化アンモニウム1.2gを入れ、THF30mlとトルエン15ml加えて、100℃で12時間還流した。反応の完了後、水を添加して混合物をクロロホルムで抽出した。次いで、抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィで分離して3−[5−(4−ブロモ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−キノリン0.54gの白色固体を得た。
2)化学式16の化合物の合成
アルゴンガス下で100mlの丸底フラスコに3−[5−(4−ブロモ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−キノリン0.5g(1.38mmol)、2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン1.0g(1.8mmol)、1MのKPO3.6ml、ジオキサン20mlを入れて、120℃で36時間還流した。反応が完了した後、反応混合物を室温まで冷却して、トルエン100mlと蒸溜水100mlとを添加して有機層を抽出した。集められた有機層をMgSOで乾燥させた後で濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィを実施した。ここで得た溶出液を濃縮、乾燥させて固体状態の0.67gの目的化合物を得た。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=710でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例7:化学式30の化合物の合成]
実施例4の2)の2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランの代わりに、4,4,5,5−テトラメチル−2−(10−ナフタレン−2−イル−アントラセン−9−イル)−[1,3,2]ジオキサボロランを使用することを除いては、実施例4の2)と同じ方法を使用して化学式30の化合物を合成した。
[実施例8:化学式32の化合物の合成]
実施例3の2)の2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランの代わりに、4,4,5,5−テトラメチル−2−(10−ナフタレン−2−イル−アントラセン−9−イル)−[1,3,2]ジオキサボロランを使用することを除いては、実施例3の2)と同じ方法を使用して化学式32の化合物を合成した。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=509でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例9:化学式42の化合物の合成]
実施例6の2)の2−(9,10−ジ−ナフタレン−2−イル−アントラセン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランの代わりに、4,4,5,5−テトラメチル−2−(10−ナフタレン−2−イル−アントラセン−9−イル)−[1,3,2]ジオキサボロランを使用することを除いては、実施例6の2)と同じ方法を使用して化学式42の化合物を合成した。LCMSを利用してAPCI法で測定した結果、[M+H]+=585でピークが得られて目的化合物であることを確認した。
[実施例10:有機電界発光素子の製造及び評価]
実施例1で製造された化学式9の化合物を電子輸送層として、以下の化学式51の化合物を正孔注入層として、化学式52の化合物を正孔輸送層として、化学式53の化合物と化学式54の化合物とをそれぞれ発光層のホストとドーパントとして使用して、次のような構造を持つ有機発光素子を製作した:ITO/化学式51の化合物(60nm)/化学式52の化合物(30nm)/化学式53の化合物:化学式54の化合物(30nm)/化学式9の化合物(25nm)/LiF(0.6nm)/Al(150nm)。
(化学式51)

(化学式52)

(化学式53)


(化学式54)
アノードは、15Ω/cm(100nm)ITOガラス基板を50mm×50mm×0.7mmのサイズに切って、アセトンイソプロピルアルコール中で15分間、純水中で15分間超音波洗浄した後、30分間UVオゾン洗浄して使用した。基板の上部に化学式51の化合物(正孔注入層)、化学式52の化合物(正孔輸送層)をそれぞれ真空蒸着し、化学式53の化合物と化学式54との化合物とを重量比100:5の割合で真空蒸着して発光層を形成した。次いで、発光層の上部に化学式9の化合物を、25nmの厚さに真空蒸着して電子輸送層を形成した。電子輸送層の上部にLiを0.6nmの厚さに真空蒸着して電子注入層を形成し、さらにAlを150nmの厚さに真空蒸着してカソードを形成して、図1Aに示したような有機発光素子を製造した。この素子では、電圧6.1Vで20mA/cmの青色発光が得られ、このときの発光効率及び2000cd/mでの半減寿命を表1に示した。
[実施例11ないし実施例18:有機電界発光素子の製造及び評価]
実施例1で合成され、実施例10において、電子輸送層として使用されたた化学式9の化合物の代わりに、実施例2ないし実施例9で合成された化合物(化学式10〜13、16、30、32及び42)をそれぞれ電子輸送層として使用したことを除いて、実施例11ないし実施例18では前記実施例10と同じ方法で有機発光素子を製造した。この素子を20mA/cmの定電流で駆動したときの駆動電圧、発光効率及び2000cd/mでの半減寿命を表1に示した。特に、本発明の実施例12及び比較例1で製造された有機電界発光素子の電流密度−電圧の特性を図3Aに示し、本発明の実施例12及び比較例1で製造された有機電界発光素子の電圧−輝度の特性を図3Bに示した。
[比較例1:有機電界発光素子の製造及び評価]
実施例1で合成され、実施例10において、電子輸送層として使用された化学式9の化合物の代わりにAlqを電子輸送層として使用したことを除いては、実施例10と同じ方法で有機発光素子を製造した。この素子を20mA/cmの定電流で駆動したときの駆動電圧、発光効率及び2000cd/mでの半減寿命を表1に示した。
以上の実施例から、本発明の一実施例による化合物は、低い駆動電圧及び高い発光効率が得られ、比較例1で電子輸送層として使われた化合物に比べて電子注入及び電子移動の特性がはるかに優れているということが分かった。また、本発明の一実施例による化合物は、高いガラス転移温度により、高い熱的安定性を有するため、これを使用した有機電界発光素子は優れた寿命特性を得ることができた。
本発明は、有機電界発光素子関連の技術分野に好適に用いられる。
本発明の一実施形態による有機電界発光素子の構造を概略的に示す図面である。 本発明の他の実施形態による有機電界発光素子の構造を概略的に示す図面である。 本発明の実施例3で製造した化合物のLCMSの結果を示すグラフである。 本発明の実施例3で製造した化合物のTGAの特性を示すグラフである。 本発明の実施例3で製造した化合物のDSCの特性を示すグラフである。 本発明の実施例12及び比較例1で製造された有機電界発光素子の電流密度−電圧の特性を示すグラフである。 本発明の実施例12及び比較例1で製造された有機電界発光素子の電圧−輝度の特性を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 下記化学式1または化学式2で表され、
    前記化学式1または化学式2において、
    R1〜R8は、水素原子であり、
    Lは互いに同一であるか、または異なり、下記の構造式A−1ないしA−8のうちからいずれか一つで表され、
    mは、0または1の整数であり、
    前記Ar1及びAr2は、互いに同一であるか、または異なり、下記の構造式B−1ないしB−3のうちいずれか一つで表され、
    前記A−1ないしA−8の構造式および前記B−1ないしB−3の構造式において、R’は、互いに同一であるか、または異なり、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシル基、置換または非置換のC1〜C20のアルキル基、置換または非置換のC3〜C20のシクロアルキル基、置換または非置換のC5〜C30ヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC1〜C20のアルコキシ基、置換または非置換のC6〜C30のアリール基、置換または非置換のC6〜C30のアラルキル基、及び、置換または非置換のC2〜C30のヘテロアリール基からそれぞれ選択されることを特徴とするアントラセン系化合物。

    (化学式1)


    (化学式2)
  2. 前記化学式1または化学式2で表されるアントラセン系化合物は、下記化学式ないし化学式14で表される化合物のうちの一つであることを特徴とする請求項1に記載のアントラセン系化合物。

    (化学式


    (化学式

    (化学式

    (化学式

    (化学式

    (化学式

    (化学式

    (化学式10

    (化学式11

    (化学式12

    (化学式13

    (化学式14
  3. 第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に介在される少なくとも1層の有機膜と、
    を備え、
    前記有機膜は、請求項1または2に記載のアントラセン系化合物を含むことを特徴とする有機電界発光素子。
  4. 前記有機膜は、発光層、正孔阻止層、電子輸送層、または電子注入層であることを特徴とする請求項に記載の有機電界発光素子。
  5. 前記第1電極と第2電極との間に、発光層、正孔注入層、正孔輸送層、電子阻止層、正孔阻止層、電子輸送層及び電子注入層から選択された一つ以上の層をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の有機電界発光素子。
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