JP5489741B2 - 樹脂封止用金型、樹脂封止パッケージの製造方法、及び、樹脂封止パッケージ - Google Patents

樹脂封止用金型、樹脂封止パッケージの製造方法、及び、樹脂封止パッケージ Download PDF

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Description

この発明は、樹脂封止用金型、樹脂封止パッケージの製造方法、及び、樹脂封止パッケージに関する。
一般に、半導体チップ等の電子部品及びこれに電気接続されたリードフレームのリードを樹脂により封止した樹脂封止パッケージを製造する場合には、例えば特許文献1のように、樹脂封止用金型のキャビティ内に電子部品及び各リードの一部が配されるようにリードフレームを樹脂封止用金型によりクランプした状態で、トランスファ成形によりキャビティ内に樹脂を注入することが知られている。
トランスファ成形では、通常、固形状の樹脂材を金型のポットにおいて溶融し、溶融した樹脂に圧力をかけることで、溶融樹脂をポットからランナーやゲートを介してキャビティに注入するが、近年では、固形状の樹脂材よりも安価な顆粒状の樹脂材をポットにおいて圧縮溶融した上で、この溶融樹脂をキャビティに注入する手法もある。
特開2006−159690号公報
ところで、キャビティ内に樹脂を注入する際には、キャビティ内のエアがボイドとして封止樹脂に混入する、という課題がある。また、顆粒状の樹脂を使用する場合には、粒径のばらつき等に基づいて溶融樹脂中にエアが混入することがあり、このエアがボイドとして封止樹脂に混入する、という課題もある。このような課題に対して、特許文献1には、トランスファ成形時にキャビティ内のエアを排出するために、キャビティの内面においてゲートの開口部分に対向するように、エアベント部を形成した樹脂封止用金型が記載されている。
しかしながら、エアベンド部内にはエアと共に溶融樹脂も入り込むため、エアベンド部内に入り込んだ溶融樹脂は、樹脂バリとして封止樹脂の側部に付着することがある。この場合には、樹脂バリが樹脂封止後の製造工程や樹脂封止パッケージの搬送時等において落下する等して、樹脂封止後の製造工程や樹脂封止パッケージの搬送操作等を的確にできなくなる虞がある。なお、特許文献1には、エアベンド部の前方側にダミーキャビティやスリットを形成し、エアベンド部内の溶融樹脂をダミーキャビティやスリットまで導くことで、キャビティからエアベンド部内に入り込んだ溶融樹脂が残留しないように図っているが、この構成では、エアベンド部内の溶融樹脂を完全に取り除くことはできない。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、封止樹脂内にボイドが発生することを防止できると共に、エアベンド部内に入り込んで形成される樹脂バリが樹脂封止パッケージの搬送等の取り扱い性を阻害しない樹脂封止用金型、これを用いた樹脂封止パッケージの製造方法、及び、これによって製造される樹脂封止パッケージを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の樹脂封止用金型は、リードフレームをその厚さ方向から型締めする上型及び下型を備え、前記型締めの状態において画成されるキャビティ内に樹脂を注入することにより、キャビティ内に配される前記リードフレームの一部を樹脂封止するための樹脂封止用金型であって、上型及び下型の少なくともいずれか一方のクランプ面には、前記キャビティの内面に開口して、該キャビティを外部空間に連通させるためのエアベント溝が形成され、該エアベント溝は、前記クランプ面のうち、前記キャビティの内部から外側まで延びる前記リードフレームのリードの主面を押圧する領域に形成され、前記キャビティの内面に開口する前記エアベント溝の端部が、複数に分岐されていることを特徴とする。
また、本発明の樹脂封止用金型は、リードフレームをその厚さ方向から型締めする上型及び下型を備え、前記型締めの状態において画成されるキャビティ内に樹脂を注入することにより、キャビティ内に配される前記リードフレームの一部を樹脂封止するための樹脂封止用金型であって、上型及び下型の少なくともいずれか一方のクランプ面には、前記キャビティの内面に開口して、該キャビティを外部空間に連通させるためのエアベント溝が形成され、該エアベント溝は、前記クランプ面のうち、前記キャビティの内部から外側まで延びる前記リードフレームのリードの主面を押圧する領域に形成され、前記外部空間側に位置する前記エアベント溝の端部が、複数に分岐されていることを特徴とする。
上記構成の樹脂封止用金型によりリードフレームを型締めした状態においては、エアベント溝及びリードによってキャビティ内のエアを外部空間に排出するための流路(以下、エアベント流路と呼ぶ。)が画成される。したがって、樹脂封止の際に、キャビティ内のエアや、樹脂と共にキャビティ内に侵入するエアを、エアベント流路から外部空間に排出することができる。
また、樹脂封止の際に樹脂が前記エアと共にエアベント流路内に漏れ出しても、エアベント流路内の樹脂(樹脂バリ)はリードの主面に付着するため、樹脂バリが樹脂封止後に落下することはなく、樹脂封止後の製造工程や樹脂封止パッケージの搬送操作等を的確に行うことができる。なお、リードの主面に付着した樹脂バリは、液体ホーニング等によりリードの主面を研磨することで除去することも可能である。
さらに、前記キャビティの内面に開口する前記エアベント溝の端部(一端部)が、複数に分岐されると、リードフレームを型締めした状態において、キャビティの内面に対するエアベント流路の開口数が増加するため、エアベント流路の各開口面積を小さく設定しても、樹脂封止の際にエアの排出を効率よく行うことができる。
また、前記外部空間側に位置する前記エアベント溝の端部(他端部)が、複数に分岐されると、リードフレームを型締めした状態で、複数に分岐されたエアベント流路の他端部の各流路断面積を小さく設定しても、エアベント流路の他端部の流路断面積の合計を大きく設定できる。このため、キャビティに開口するエアベント流路の一端部の流路断面積が小さく設定されても、樹脂封止の際にエアをエアベント流路の一端部から他端部に円滑に流すことができる。すなわち、エアの排出を効率よく行うことが可能である。
そして、上述したようにエアベント溝の一端部あるいは他端部を複数に分岐すれば、エアベント溝の幅寸法を小さく設定できるため、型締めの際に挟まれるリードが上型及び下型の他方によって煽られ、上型及び下型の一方に形成されたエアベント溝に入り込むことを防止できる。すなわち、リードが煽られることに基づいてリードと上型及び下型の他方のクランプ面との間に隙間が生じることを防ぎ、樹脂封止の際にリードの両主面に樹脂バリが付着することを防止できる。言い換えれば、リードの一方の主面にのみ樹脂バリが付着するため、樹脂バリを効率よく除去することができる。
そして、前記樹脂封止用金型においては、前記キャビティに対する前記エアベント溝の開口を、前記キャビティに樹脂を注入するゲートの開口に隣り合わせることが好ましい。
なお、エアベント溝及びゲートの開口が隣り合うことは、例えば、キャビティに対するエアベント溝及びゲートの開口が同じ方向に向いていることを意味する。
そして、樹脂封止の際に樹脂と共にキャビティ内に侵入するエアは、ゲートの近傍に滞留する傾向が高いが、上述のように、エアベント溝の開口をゲートの開口に隣り合わせることで、キャビティ内に侵入するエアを効率よく排出することが可能となる。
さらに、前記樹脂封止用金型では、前記エアベント溝が、前記キャビティを挟み込むように一対形成されてもよい。
そして、本発明の樹脂封止パッケージの製造方法は、複数のリードを備えるリードフレームを用意する準備工程と、一のリードの主面に電子部品を搭載し、複数のリードと前記電子部品とを電気接続する搭載工程と、前記樹脂封止用金型の前記キャビティ内に各リードの一部及び前記電子部品が配されるように、前記上型及び前記下型により各リードの残部を挟み込むクランプ工程と、前記キャビティ内に樹脂を注入して各リードの一部及び前記電子部品を封止する封止工程と、を備え、前記クランプ工程においては、前記エアベント溝と少なくとも一つの前記リードの残部とにより前記キャビティと前記外部空間とを連通するエアベント流路が画成され、前記封止工程後には、当該封止工程において前記エアベント流路に入り込んで前記リードの残部に付着した樹脂バリを取り除く樹脂除去工程を実施することを特徴とする。
また、本発明の樹脂封止パッケージは、前記製造方法によって製造されるものであって、前記複数のリードと、前記一のリードに搭載された前記電子部品と、各リードの一部及び前記電子部品を封止する樹脂封止部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂封止の際に、キャビティ内のエアや、樹脂と共にキャビティ内に侵入するエアを、エアベント流路から外部空間に排出することができるため、樹脂封止パッケージの樹脂封止部内にボイドが発生することを防止できる。また、樹脂封止の際にエアベント流路内に漏れ出して形成される樹脂バリは、リードの主面上に付着するため、樹脂封止後の製造工程や樹脂封止パッケージの搬送操作等を阻害することもない。
本発明の第一実施形態に係る樹脂封止用金型によりリードフレームを型締めした状態を示す概略断面図である。 図1に示す樹脂封止用金型の下型をその上面側から見た状態を示す概略平面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図1に示す樹脂封止用金型を用いた樹脂封止パッケージの製造方法において、 樹脂封止工程後における樹脂封止パッケージを樹脂封止部の下面から見た状態を示す概略平面図である。 図1に示す樹脂封止用金型を用いて製造された樹脂封止パッケージを示す概略断面図である。 本発明の第二実施形態に係る樹脂封止用金型の下型をその上面側から見た状態を示す概略平面図である。 図6のB−B矢視断面図である。 図6に示す下型を用いた樹脂封止パッケージの製造方法において、 樹脂封止工程後における樹脂封止パッケージを樹脂封止部の下面から見た状態を示す概略平面図である。 本発明の第三実施形態に係る樹脂封止用金型の下型をその上面側から見た状態を示す概略平面図である。
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、この実施形態に係る樹脂封止用金型1は、図5に示す樹脂封止パッケージ40の製造において樹脂封止部43の成形に用いるものであり、樹脂封止パッケージ40用のリードフレーム30をその厚さ方向から型締めする上型10及び下型20を備えて大略構成されている。
なお、リードフレーム30は、導電性を有する板材にフレーム枠部31、及び、その内縁から突出する複数のリード32を形成して構成されている。本実施形態では、フレーム枠部31の内縁が平面視矩形状に形成され、フレーム枠部31の互いに向かい合う辺からリード32が二つずつ突出している。また、互いに反対方向に突出する一対のリード32が一つの樹脂封止パッケージ40を構成するように設定されている。
図1に示すように、下型20に対向する上型10の平坦な下面11、及び、上型10に対向する下型20の平坦な上面21には、リードフレーム30を型締めした状態において画成されるキャビティ27用の凹部12,22がそれぞれ形成されている。なお、キャビティ27は、樹脂の注入により樹脂封止部43を成形してキャビティ27内に配されるリード32の先端部33を樹脂封止する空間である。
上型10及び下型20の凹部12,22は、それぞれ平面視矩形状に形成されている。なお、本実施形態では、上型10及び下型20にそれぞれ複数(図2においては二つ)の凹部12,22が形成されており、複数の樹脂封止部43を同時に成形できるようになっている。
上型10の下面11には凹部12以外形成されておらず、下型20と共にリードフレーム30を型締めする(リードフレーム30をその厚さ方向から押圧する)上型10のクランプ面が、平坦な下面11のみによって構成されている。
一方、図1,2に示すように、下型20の上面21には、上記凹部12のほかに、ゲート用溝23、リード用溝24及び段差面25が形成されている。
ゲート用溝23は、リードフレーム30の型締め時に上型10の下面11と共にキャビティ27に樹脂を注入するゲート28を画成するものであり、凹部22に連ねて形成されている。言い換えれば、ゲート用溝23は凹部22の側面(キャビティ27の内面)に開口するように形成されている。本実施形態では、ゲート用溝23が隣り合う二つの凹部22に開口するように分岐している。
リード用溝24は、リード32を収容するものであり、断面視矩形のリード32に対応する断面視矩形状に形成されている。また、リード用溝24は、凹部22の側面に開口し、凹部22の側面側から離れるように延びている。なお、リード用溝24の深さ寸法は、上型10及び下型20によりリード32をその厚さ方向から挟み込むことができるように、リード32(リードフレーム30)の厚みよりも小さく設定されている。
本実施形態において、リード用溝24は、凹部22を挟み込むように一対形成されている。また、一方のリード用溝24Aは、凹部22に対するゲート用溝23(ゲート28)の開口に隣り合うように開口している。より具体的に説明すれば、一方のリード用溝24A及びゲート用溝23は、平面視矩形状とされた凹部22の同一の辺に開口している。
段差面25は、下型20の上面21のうち型締め時にフレーム枠部31が配される領域に形成され、リード用溝24の底面24cよりも微小に低くなるように設定されている。これにより、リードフレーム30を型締めする際にフレーム枠部31が過剰な圧力で押圧されないようになっている。
したがって、上型10と共にリードフレーム30を型締めする下型20のクランプ面は、上型10の下面11に当接する下型20の上面21と、上型10の下面11と共にリード32を挟み込むリード用溝24の底面24cと、上型10の下面11と共にフレーム枠部31を挟み込む段差面25とによって大略構成されている。
そして、下型20のリード用溝24の底面24cにはエアベント溝26が形成されており、リード用溝24と同様に、凹部22の側面に開口し、凹部22の側面側から離れるように延びている。すなわち、エアベント溝26はリード用溝24の長手方向に延びている。また、エアベント溝26の幅寸法はリード用溝24よりも狭く設定され、リード用溝24の底面24cによりリード32を支持できるようになっている。なお、エアベント溝26の底面26cは、前述した段差面25よりも低く位置するように設定されている。
本実施形態におけるエアベント溝26は、リード用溝24と同様に、平面視で凹部22を挟み込むように一対形成されている。また、一方のエアベント溝26Aは、凹部22に対するゲート用溝23の開口に隣り合うように開口している。より具体的に説明すれば、一方のエアベント溝26A及びゲート用溝23は、平面視矩形状とされた凹部22の同一の辺に開口している。言い換えれば、エアベント溝26及びゲート用溝23の開口が同じ方向に向いている。また、一対のエアベント溝26は、互いに対向する凹部22の辺にそれぞれ開口している。なお、図示例のエアベント溝26は、その長手方向にわたって幅寸法が等しくなるように形成されているが、例えば凹部22から離れるにしたがって漸次幅寸法が大きくなるように、あるいは、小さくなるように形成されてもよい。
このエアベント溝26は、キャビティ27を外部空間に連通させるものである。なお、外部空間は、例えば樹脂封止用金型1の外側の開放された空間であってもよいが、例えば樹脂封止用金型1の内部に形成された空間(ダミーキャビティ)であってもよい。
なお、図示はしないが、上記構成の樹脂封止用金型1は、顆粒状あるいは固形状の樹脂材料を圧縮溶融するポット、及び、ポットからゲート28に至るランナーも備えている。すなわち、この樹脂封止用金型1は、ポットにおいて圧縮溶融された溶融樹脂をランナー及びゲート28を介してキャビティ27に注入できるように構成されている。
次に、上記樹脂封止用金型1を用いた樹脂封止パッケージ40の製造方法について説明する。
樹脂封止パッケージ40の製造に際しては、はじめに、フレーム枠部31、及び、複数のリード32を備えるリードフレーム30を用意する(準備工程)。このリードフレーム30は、銅等のように導電性を有する板材にプレス加工等を施すことで得られる。なお、このリードフレーム30において、相互に対向する一対のリード32の一方(第一リード32A)は、他方のリード32B(以下、第二リード32Bと呼ぶ。)よりも長く設定されている。また、第一リード32Aの先端部の裏面(主面)32dが後述する半導体チップ(電子部品)41を搭載する搭載面をなしている。
次いで、半田(不図示)等の導電性接着剤を介して第一リード(一のリード)32Aの裏面32dに半導体チップ41を搭載して、一対のリード32と半導体チップ41を電気接続する(搭載工程)。ここで、半導体チップ41は、例えばダイオードやトランジスタなどの半導体素子であり、板状に形成されてその上面及び下面に電極を有して構成されるものである。
この搭載工程においては、半田(不図示)等の導電性接着剤を介して第一リード32Aの裏面32dに半導体チップ41を固定することで、第一リード32Aと半導体チップ41とが電気接続される。また、この搭載工程においては、接続子42の両端部を第二リード32B及び半導体チップ41に固定することで、第二リード32Bと半導体チップ41とが電気接続される。なお、図示例では、接続子42が導電性を有する板材によって構成されているが、例えばボンディングワイヤであってもよい。なお、接続子42が導電性の板材である場合には、半田(不図示)等の導電性接着剤を介して接続子42の両端部を第二リード32Bの裏面32d及び半導体チップ41に固定すればよい。
その後、各リード32の先端部33(一部)、半導体チップ41及び接続子42が樹脂封止用金型1の同一キャビティ27内に配されるように、リードフレーム30をその厚さ方向から型締めする(クランプ工程)。このクランプ工程によって、上型10の下面11及び下型20の上面21が互いに押し付けられるように当接する。また、各リード32の基端部34(残部)が上型10の下面11と下型20のリード用溝24の底面24cとによって挟み込まれ、フレーム枠部31が、上型10の下面11と下型20の段差面25とによって挟み込まれる。そして、この型締め状態においては、上型10の下面11及び下型20のゲート用溝23によってキャビティ27に樹脂を注入するためのゲート28が画成される。また、エアベント溝26及びリード32の裏面32dによってエアベント流路29が画成され、このエアベント流路29によってキャビティ27が外部空間に連通する。
上述のようにリードフレーム30を型締めした状態で、キャビティ27内に樹脂を注入して、各リード32の先端部33、半導体チップ41及び接続子42を樹脂封止する(封止工程)。具体的に説明すれば、顆粒状あるいは固形状の樹脂材をポットにおいて圧縮溶融し、溶融した樹脂に圧力をかけることで、溶融樹脂をポットからランナー及びゲート28を介してキャビティ27に注入する。この注入の際には、キャビティ27内のエアや、樹脂と共にキャビティ27内に侵入するエアをエアベント流路29から外部空間に排出することができる。
この封止工程を実施することで、図4,5に示すように、リード32の先端部33(以下、インナーリード部33とも呼ぶ。)、半導体チップ41及び接続子42を封止する樹脂封止部43が成形される。なお、リード32の基端部34(以下、アウターリード部34とも呼ぶ。)は、樹脂封止部43の側部から突出している。
上記封止工程においては、前述したエアと共に樹脂がエアベント流路29内に入り込むことがあるため、封止工程後の状態においては、例えば図4に示すように、樹脂バリ44としてリード32の裏面32dに付着することがある。
そこで、本実施形態の製造方法では、上記封止工程後に、この樹脂バリ44を取り除く樹脂除去工程を実施する。この工程では、例えば液体ホーニング等によりガラスビーズを吹き付ける等してリード32の裏面32dを研磨することで、樹脂バリ44を除去することができる。なお、樹脂バリ44の除去をさらに容易とするためには、例えばエアベント溝26の深さ寸法を小さく設定して、リード32の裏面32dに付着する樹脂バリ44の厚みを薄くすることがより好ましい。
この樹脂除去工程後には、樹脂封止部43から突出するアウターリード部34にめっきを施し(めっき処理工程)、さらに、リードフレーム30からフレーム枠部31を切り落とす(切断工程)。
最後に、図5に示すように、樹脂封止部43の側部から突出するアウターリード部34を樹脂封止部43の側面及び下面に這わせるように折り曲げ、アウターリード部34の先端部分を樹脂封止部43の下面に配置する(リードフォーミング加工)ことで、樹脂封止パッケージ40の製造が完了する。
上記製造方法によって製造される樹脂封止パッケージ40は、樹脂封止部43内の半導体チップ41を外部に接続するための端子が、樹脂封止部43の下面に位置する表面実装型の半導体パッケージである。この樹脂封止パッケージ40は、二つのリード32と、第一リード32Aのインナーリード部33に搭載された半導体チップ41と、半導体チップ41及び第二リード32Bを相互に電気接続する接続子42と、各リード32のインナーリード部33、半導体チップ41及び接続子42を封止する樹脂封止部43とを備えている。この構成では、各リード32のアウターリード部34の先端部分が、半導体チップ41を外部に接続するための端子として機能する。
以上説明したように、本実施形態に係る樹脂封止用金型1によれば、封止工程の際に、キャビティ27内のエアや、樹脂と共にキャビティ27内に侵入するエアを、エアベント流路29から外部空間に排出することができるため、樹脂封止部43にボイドが発生することを防止できる。
特に、本実施形態の樹脂封止用金型1では、キャビティ27に対する一方のエアベント溝26A及びゲート用溝23の開口が隣り合っているため、ゲート28からキャビティ27内に侵入したエアがゲート28の近傍に滞留しやすくても、このエアを効率よく外部空間に排出することができる。
また、本実施形態の樹脂封止用金型1では、ゲート用溝23及びエアベント溝26が下型20に形成されているため、封止工程においてゲート28からキャビティ27内に入り込んだエアは、キャビティ27内に突出するリード32の先端部に邪魔されること無く、円滑にエアベント流路29に入り込むことができる。したがって、ゲート28からキャビティ27内に侵入するエアをさらに効率よく排出することができる。
そして、本実施形態の樹脂封止用金型1によれば、封止工程の際にエアと共に樹脂がエアベント流路29内に漏れ出しても、この樹脂はリード32の裏面32dに樹脂バリ44として付着するため、樹脂バリ44が樹脂封止工程後に落下することはない。したがって、樹脂封止工程後におけるリードフレーム30の搬送操作を的確に行うことができる。また、樹脂除去工程を樹脂封止工程の直後に実施しなくても、あるいは、樹脂封止パッケージ40の製造完了後に樹脂バリが残っていたとしても、樹脂封止工程後の各種製造工程や樹脂封止パッケージ40の搬送操作等を的確に行うことができる。
言い換えれば、封止工程においてエアベント流路29内に漏れ出すことで形成される樹脂バリ44が、樹脂封止工程後の各種製造工程やリードフレーム30あるいは樹脂封止パッケージ40の搬送操作等を阻害することがない。
次に、本発明の第二実施形態について図6〜8を参照して説明する。なお、ここでは、第一実施形態との相違点のみについて説明し、例えば樹脂封止用金型1の構成要素と同一の部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図6,7に示すように、この実施形態に係る樹脂封止用金型2の下型50の上面21には、第一実施形態と同様に、キャビティ27用の凹部22、ゲート用溝23、リード用溝24及び段差面25が形成されている。また、リード用溝24の底面24cには、第一実施形態と同様に、凹部22の側面(キャビティ27の内面)に開口し、凹部22の側面側から離れるようにリード用溝24の長手方向に延びるエアベント流路59用のエアベント溝56が形成されている。そして、エアベント溝56の幅寸法はリード用溝24よりも狭く設定され、リード用溝24の底面24cによりリード32を支持できるようになっている。また、エアベント溝56の底面56cは、前述した段差面25よりも低く位置するように設定されている。
さらに、本実施形態のエアベント溝56は、同一の凹部22を挟み込むように一対形成されている。また、一方のエアベント溝56Aは、凹部22に対するゲート用溝23の開口に隣り合うように開口している。
そして、エアベント溝56のうち凹部22の側面に開口する一端部が、複数に分岐されている。すなわち、本実施形態の樹脂封止用金型2では、同一のエアベント溝56が凹部22の側面に対して複数開口している。
なお、本実施形態のエアベント溝56の一端部は二つに分岐されているが、例えば三つ以上に分岐されていてもよい。また、エアベント溝56の分岐部分は、平面視T字状に形成されているが、例えば平面視Y字状に形成されてもよい。さらに、エアベント溝56の幅寸法は、第一実施形態のエアベント溝56よりも小さく設定されている。また、複数に分岐されたエアベント溝56の各分岐部分の幅寸法は、外部空間側に位置するエアベント溝56の他端部の幅寸法と等しくなるように設定されている。
この樹脂封止用金型2を用いた樹脂封止パッケージ40の製造は、第一実施形態と同様の製造方法により実施することが可能であり、これによって、第一実施形態と同様の樹脂封止パッケージ40を得ることができる。
ただし、前述したようにエアベント溝56の幅寸法が第一実施形態のものよりも小さく設定されているため、本実施形態の製造方法では、クランプ工程後の状態において、図7に示すように、キャビティ27に対するエアベント流路59の開口面積あるいはエアベント流路59の流路断面積が、第一実施形態のエアベント流路29(図3参照)の場合と比較して小さくなる。
また、封止工程においてエアと共に樹脂がエアベント流路59内に入り込んだ場合には、封止工程後の状態において、図8に示すように、各リード32の裏面32dには樹脂封止部43側から延びる複数(図示例では二つ)の樹脂バリ64が付着することになるが、エアベント流路59の開口面積が小さく設定されることで、各樹脂バリ64の長さは第一実施形態の樹脂バリ44(図4参照)と比較して短くなる。
この実施形態に係る樹脂封止用金型2では、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、この樹脂封止用金型2によれば、第一実施形態の樹脂封止用金型1と比較して、リードフレーム30を型締めした状態で、キャビティ27の内面に対するエアベント流路59の開口数が増加するため、エアベント流路59の開口面積を小さく設定しても、封止工程においてエアの排出を効率よく行うことができる。
さらに、エアベント溝56の一端部を分岐することでエアベント溝56の幅寸法を小さく設定できるため、クランプ工程において上型10及び下型50によって挟まれるリードが、上型10によって煽られて下型50のエアベント溝56に入り込むことを防止できる。より具体的に説明すれば、エアベント溝56の幅寸法をリード32の幅寸法よりも十分に小さく設定できることから、リード32の幅方向の中間部分がエアベント溝56に入り込むようにリード32が撓むことを防止できる。すなわち、リード32が煽られることでリード32の表面32cと上型10の下面11との間に隙間が生じることを防ぎ、封止工程においてリード32の表面32c及び裏面32dの両方に樹脂バリ64が付着することを防止できる。言い換えれば、リード32の裏面32dのみに樹脂バリ64が付着するため、樹脂除去工程において樹脂バリ64を効率よく除去することができる。
次に、本発明の第三実施形態について図9を参照して説明する。なお、ここでは、第一実施形態との相違点のみについて説明し、例えば樹脂封止用金型1の構成要素と同一の部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、この実施形態に係る樹脂封止用金型3の下型70には、第一実施形態と同様のリード用溝24が形成され、その底面24cには、第一実施形態と同様に、凹部22の側面(キャビティ27の内面)に開口し、凹部22の側面側から離れるようにリード用溝24の長手方向に延びるエアベント流路79用のエアベント溝76が形成されている。そして、エアベント溝76の幅寸法はリード用溝24よりも狭く設定され、リード用溝24の底面24cによりリード32を支持できるようになっている。また、エアベント溝76の底面76cは、前述した段差面25よりも低く位置するように設定されている。
さらに、本実施形態のエアベント溝76は、同一の凹部22を挟み込むように一対形成されている。また、一方のエアベント溝76Aは、凹部22に対するゲート用溝23の開口に隣り合うように開口している。
そして、本実施形態のエアベント溝76は、外部空間側に位置する他端部が複数に分岐するように形成されている。なお、エアベント溝76の一端部は、第一実施形態と同様に、凹部22の側面に対して一つだけ開口している。このエアベント溝76の分岐部分は、エアベント溝76の長手方向の任意の位置に設定されていてよいが、エアベント溝76の一端部側に寄せて位置することがより好ましい。
なお、本実施形態のエアベント溝76の他端部は二つに分岐されているが、例えば三つ以上に分岐されていてもよい。また、エアベント溝76の分岐部分は、平面視T字状に形成されているが、例えば平面視Y字状に形成されてもよい。さらに、エアベント溝76の幅寸法は、第一実施形態のエアベント溝26よりも小さく設定されている。また、複数に分岐されたエアベント溝76の他端部の各分岐部分の幅寸法は、凹部22側に位置するエアベント溝76の一端部の幅寸法と等しくなるように設定されている。
この樹脂封止用金型3を用いた樹脂封止パッケージ40の製造は、第一実施形態と同様の製造方法により実施することができ、第一実施形態と同様の樹脂封止パッケージ40を製造することが可能である。
なお、前述したようにエアベント溝76の幅寸法は第一実施形態のものよりも小さく設定されているため、クランプ工程後の状態においては、キャビティ27に対するエアベント流路79の開口面積あるいはエアベント流路79の流路断面積が、第一実施形態のエアベント流路29の場合と比較して小さくなる。
また、封止工程においてエアと共に樹脂がエアベント流路79内に入り込んだ場合には、封止工程後の状態において、各リード32の裏面32dには樹脂封止部43側から延びる樹脂バリが付着することになるが、エアベント流路79の開口面積が小さく設定されることで、第二実施形態の場合と同様に、樹脂バリの長さが第一実施形態の樹脂バリ44(図4参照)と比較して短くなる。
この実施形態に係る樹脂封止用金型3では、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、この樹脂封止用金型3によれば、リードフレーム30を型締めした状態で、複数に分岐されたエアベント流路79の他端部の各流路断面積を小さく設定しても、エアベント流路79の他端部の流路断面積の合計を大きく設定できる。このため、キャビティ27に開口するエアベント流路79の一端部の流路断面積が小さく設定されても、封止工程においてはエアをエアベント流路79の一端部から他端部に円滑に流すことができる。すなわち、エアの排出を効率よく行うことが可能である。
さらに、エアベント溝76の他端部を分岐することでエアベント溝76の幅寸法を小さく設定できるため、第二実施形態の場合と同様に、クランプ工程において上型10及び下型70によって挟まれるリード32が、上型10によって煽られて下型70に形成されたエアベント溝76に入り込むことを防止できる。すなわち、リード32が煽られることでリード32の表面32cと上型10の下面11との間に隙間が生じることを防ぎ、封止工程においてリード32の表面32c及び裏面32dの両方に樹脂バリが付着することを防止できる。
以上、本発明の樹脂封止用金型1に係る三つの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、各実施形態の樹脂封止用金型1,2,3には、同一形状のエアベント溝26,56,76だけが形成されているが、例えば上記実施形態に記載された複数種類のエアベント溝26,56,76を適宜組み合わせて形成してもよい。
また、キャビティ27に対する一方のエアベント溝26A,56A,76Aの開口は、ゲート28の開口に隣り合うとしたが、例えば隣り合わず、エアベント溝26,56,76の開口の向きとゲート28の開口の向きとが異なっていてもよい。すなわち、エアベント溝26,56,76及びゲート28は、例えば平面視矩形状とされた凹部22の互いに隣り合う辺にそれぞれ開口していてもよい。
さらに、ゲート用溝23やリード用溝24、段差面25は、下型20,50,70のみに形成されるとしたが、例えば上型10のみに形成されてもよいし、上型10及び下型20,50,70の両方に形成されてもよい。なお、リード用溝23が上型10のみに形成される場合、エアベント溝26,56,76は例えば下型20,50,70の上面21に直接形成されてもよい。
また、エアベント溝26,56,76は、下型20,50,70に形成されることに限らず、少なくとも上型10及び下型20,50,70のクランプ面のうち少なくとも一方に、キャビティ27の内部から外側まで延びるリードフレーム30のリード32の主面を押圧する領域に形成されていればよい。したがって、エアベント溝26,56,76は、例えば上型10の下面11のうちリード32の表面32cを押圧する領域のみに形成されていてもよいし、例えば上型10及び下型20,50,70の両方に形成されていてもよい。
なお、ゲート用溝23がエアベント溝26,56,76と共に上型10に形成される場合には、上記実施形態と同様に、ゲート28からキャビティ27内に侵入するエアがキャビティ27内に突出するリード32の先端部33に邪魔されること無く、円滑にエアベント流路29,59,79に入り込むことができる。
さらに、エアベント溝26,56,76は、上型10や下型20,50,70のクランプ面のうち、複数のリード32を押圧する全ての領域に形成されることに限らず、キャビティ27と外部空間とを連通するように少なくとも一つのリード32の主面を押圧する領域に形成されていればよい。言い換えれば、一つのキャビティ27と外部空間とを連通するエアベント流路29,59,79は、少なくとも一つ画成されればよい。
また、本願発明の樹脂封止用金型は、上記実施形態のように一対のリード32を備える樹脂封止パッケージ40の製造に適用されることに限らず、リードフレームの一部を樹脂封止して製造される任意の樹脂封止パッケージの製造に適用することができる。したがって、本願発明の樹脂封止用金型は、例えば多数のリードを備える樹脂封止パッケージの製造に適用することも可能である。
1,2,3 樹脂封止用金型
10 上型
11 下面(クランプ面)
21 上面(クランプ面)
24c 底面(クランプ面)
25 段差面(クランプ面)
26,26A,56,56A,76,76A エアベント溝
28 ゲート
29,59,79 エアベント流路
30 リードフレーム
32,32A,32B リード
32c 表面(主面)
32d 裏面(主面)
33 先端部
34 基端部
40 樹脂封止パッケージ
41 半導体チップ(電子部品)
43 樹脂封止部
44,64 樹脂バリ

Claims (6)

  1. リードフレームをその厚さ方向から型締めする上型及び下型を備え、前記型締めの状態において画成されるキャビティ内に樹脂を注入することにより、キャビティ内に配される前記リードフレームの一部を樹脂封止するための樹脂封止用金型であって、
    上型及び下型の少なくともいずれか一方のクランプ面には、前記キャビティの内面に開口して、該キャビティを外部空間に連通させるためのエアベント溝が形成され、
    該エアベント溝は、前記クランプ面のうち、前記キャビティの内部から外側まで延びる前記リードフレームのリードの主面を押圧する領域に形成され
    前記キャビティの内面に開口する前記エアベント溝の端部が、複数に分岐されていることを特徴とする樹脂封止用金型。
  2. リードフレームをその厚さ方向から型締めする上型及び下型を備え、前記型締めの状態において画成されるキャビティ内に樹脂を注入することにより、キャビティ内に配される前記リードフレームの一部を樹脂封止するための樹脂封止用金型であって、
    上型及び下型の少なくともいずれか一方のクランプ面には、前記キャビティの内面に開口して、該キャビティを外部空間に連通させるためのエアベント溝が形成され、
    該エアベント溝は、前記クランプ面のうち、前記キャビティの内部から外側まで延びる前記リードフレームのリードの主面を押圧する領域に形成され
    前記外部空間側に位置する前記エアベント溝の端部が、複数に分岐されていることを特徴とする樹脂封止用金型。
  3. 前記キャビティに対する前記エアベント溝の開口が、前記キャビティに樹脂を注入するゲートの開口に隣り合っていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂封止用金型。
  4. 前記エアベント溝が、前記キャビティを挟み込むように一対形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の樹脂封止用金型。
  5. 複数のリードを備えるリードフレームを用意する準備工程と、
    一のリードの主面に電子部品を搭載し、複数のリードと前記電子部品とを電気接続する搭載工程と、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の樹脂封止用金型の前記キャビティ内に各リードの一部及び前記電子部品が配されるように、前記上型及び前記下型により各リードの残部を挟み込むクランプ工程と、
    前記キャビティ内に樹脂を注入して各リードの一部及び前記電子部品を封止する封止工程と、を備え、
    前記クランプ工程においては、前記エアベント溝と少なくとも一つの前記リードの残部とにより前記キャビティと前記外部空間とを連通するエアベント流路が画成され、
    前記封止工程後には、当該封止工程において前記エアベント流路に入り込んで前記リードの残部に付着した樹脂バリを取り除く樹脂除去工程を実施することを特徴とする樹脂封止パッケージの製造方法。
  6. 請求項5に記載の製造方法によって製造される樹脂封止パッケージであって、前記複数のリードと、前記一のリードに搭載された前記電子部品と、各リードの一部及び前記電子部品を封止する樹脂封止部とを備えることを特徴とする樹脂封止パッケージ。
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