JP5489620B2 - 観察装置 - Google Patents

観察装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5489620B2
JP5489620B2 JP2009224926A JP2009224926A JP5489620B2 JP 5489620 B2 JP5489620 B2 JP 5489620B2 JP 2009224926 A JP2009224926 A JP 2009224926A JP 2009224926 A JP2009224926 A JP 2009224926A JP 5489620 B2 JP5489620 B2 JP 5489620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
terahertz wave
wave
sample
terahertz
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009224926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010156674A (ja
Inventor
満 雙木
厚志 土井
耕一郎 田中
英基 廣理
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2009224926A priority Critical patent/JP5489620B2/ja
Publication of JP2010156674A publication Critical patent/JP2010156674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5489620B2 publication Critical patent/JP5489620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

本発明は観察装置に関し、特に、可視光による観察が困難な透明な試料、例えば細胞等の試料を観察するための観察装置に関するものである。
透明な物質(例えば、水)のセンシング技術として、従来、テラヘルツ波を使用したセンシング技術が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
このセンシング技術は、テラヘルツ波を透明な試料を透過させたときに、その成分分布に応じた強度分布をテラヘルツ波が備えることを利用している。非特許文献1では、透明な試料を透過したテラヘルツ波を、結像光学系により電気光学結晶に結像させている。また、結像光学系の途中にダイクロイックミラーを配置して、このダイクロイックミラーによって同一光路上に近赤外光を導入することで、導入された近赤外光を同じ電気光学結晶に照射させている。電気光学結晶はテラヘルツ波が照射されると、その強度に応じて特性が変化する。すなわち、電気光学結晶に試料情報が記録されることになる。そのため、この状態の電気光学結晶を赤外光が透過すると、透過の際に赤外光が変調をうける。そこで、変調された近赤外光を検出することにより、試料の成分分布を撮影することができる。
西澤潤一編著、「テラヘルツ波の基礎と応用」、株式会社工業調査会発行、2005年4月1日、p.160−161
しかしながら、テラヘルツ波は、波長30μm〜3mm程度の極めて長波長の電磁波である。一方、光学系の空間分解能は、光学系のF値と波長の積により決定される。そのため、従来技術のセンシング技術では、結像光学系の空間分解能が極めて低くなる。すなわち、電気光学結晶には分解能の低い情報が記録されることになる。そのため、細胞等のように微細な構造を持つ試料を観察するための観察装置には使用することができないという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、例えば、細胞のような透明で微細な構造を持つ試料を、テラヘルツ波を用いて高い分解能で簡易に観察することができる観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様は、試料を載置する載置面を有する光学結晶と、該光学結晶に向けて第1の電磁波を試料側から照射する第1の照射系と、前記光学結晶に向けて前記第2の電磁波を照射する第2の照射系と、前記第2の電磁波を検出する検出系とを備え、前記第1の電磁波は、パルス状のテラヘルツ波であり、前記第2の電磁波は、前記テラヘルツ波よりも波長が短いパルス状の電磁波であり、前記第1の電磁波の照射領域と前記第2の電磁波の照射領域の少なくとも一部が重なるように、前記第1の照射系と前記第2の照射系が配置され、前記検出光学系は、その合焦位置が前記光学結晶の前記載置面近傍と一致するように配置されている観察装置である。
本発明の第1の態様によれば、光学結晶の載置面に試料を載置した状態で、第1の照射系によりパルス状のテラヘルツ波(第1の電磁波)を試料に照射すると、試料を透過する際に試料の屈折率分布に従って変調されたテラヘルツ波が、試料を透過した直後に光学結晶内に入射され、光学結晶に作用する。テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、第2の照射光学系によって、テラヘルツ波が入射された光学結晶に、テラヘルツ波より短い波長のパルス状の電磁波を入射させると、試料の屈折率分布に従って変調された第2の電磁波が光学結晶から射出される。そして、検出系により、光学結晶の載置面近傍を通過した第2の電磁波を検出することで、試料の屈折率分布の情報を正しく含んだ電磁波を検出することができる。この場合に、試料と載置面との間に結像光学系を含まないので、波長の長いテラヘルツ波を利用しながら、簡易に高い空間分解能で試料の観察を行うことができる。また、試料通過後において、試料近傍に光学結晶を配置することで、テラヘルツ波が回折によって試料の微細な空間情報を失う前に試料の観察を行うことが出来る。
本発明の第2の態様は、試料を載置する載置面を有するテラヘルツ波検出素子と、該テラヘルツ波検出素子に向けて第1の電磁波を試料側から照射する第1の照射系と、第2の電磁波を検出する検出系とを備え、前記第1の電磁波は、テラヘルツ波であり、前記第2の電磁波は、前記テラヘルツ波よりも波長が短い電磁波であり、前記検出系は、前記第1の電磁波の照射領域の少なくとも一部から発せられた前記第2の電磁波を検出することで、特定位置の観察を行うと共に、その観察を行う位置が前記テラヘルツ波検出素子の前記載置面近傍と一致するように配置されている観察装置である。
本発明の第2の態様によれば、テラヘルツ波検出素子の載置面に試料を載置した状態で、第1の照射系によりテラヘルツ波(第1の電磁波)を試料に照射すると、試料を透過する際に試料の屈折率分布に従って変調されたテラヘルツ波が、試料を透過した直後にテラヘルツ検出素子内に入射され、テラヘルツ波検出素子に作用する。テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、テラヘルツ波が入射されたテラヘルツ波検出素子に、テラヘルツ波より短い波長の電磁波を入射させると、テラヘルツ波検出素子によって変調された第2の電磁波がテラヘルツ波検出素子から射出される。そして、検出系により、テラヘルツ波検出素子の載置面近傍を通過した第2の電磁波を検出することで、試料の屈折率分布の情報を正しく含んだ電磁波を検出することができる。この場合に、試料と載置面との間に結像光学系を含まないので、波長の長いテラヘルツ波を利用しながら、簡易に高い空間分解能で試料の観察を行うことができる。また、試料通過後において、試料近傍に光学結晶を配置することで、テラヘルツ波が回折によって試料の微細な空間情報を失う前に試料の観察を行うことが出来る。
上記の第2の態様においては、前記テラヘルツ波検出素子に向けて第2の電磁波を照射する第2の照射系を備え、前記第1の電磁波の照射領域と前記第2の電磁波の照射領域の少なくとも一部が重なるように、前記第1の照射系と前記第2の照射系が配置され、前記検出系は、その合焦位置が前記テラヘルツ波検出素子の前記載置面近傍と一致するように配置されていてもよい。
このようにすることで、テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、第2の照射系によって、観察に十分な強度の第2の電磁波をテラヘルツ波検出素子に入射させることができる。
また、上記の第2の態様においては、前記テラヘルツ波検出素子が、光学結晶であってもよい。
このようにすることで、第1の照射系によりテラヘルツ波(第1の電磁波)を試料に照射すると、試料を透過する際に試料の屈折率分布に従って変調されたテラヘルツ波が、試料を透過した直後に光学結晶内に入射され、光学結晶に作用する。テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、テラヘルツ波より波長の短い第2の電磁波を光学結晶に入射させると、テラヘルツ波が作用した光学結晶で変調された第2の電磁波が光学結晶から射出される。そして、検出系により、光学結晶の載置面近傍を通過した第2の電磁波を検出することで、試料の屈折率分布の情報を正しく含んだ電磁波を検出することができる。
上記の第1および第2の態様においては、前記光学結晶が、前記第1の電磁波の強度に応じて屈折率が変化する電気光学結晶であり、前記第1の電磁波と前記第2の電磁波がほぼ同時に前記光学結晶に照射されることとしてもよい。
このようにすることで、試料の屈折率分布の情報は、通過するテラヘルツ波(第1の電磁波)に強度分布として引き渡され、試料を通過した直後に入射する電気光学結晶に屈折率の分布として転写される。そして、第1の態様においては、試料の屈折率分布の情報が転写された電気光学結晶に、第2の電磁波を透過させると、その電磁波の偏光の状態が変化する。検出光学系においてはその変化した偏光の状態を抽出することで、試料の屈折率分布を取得することができるので、簡易に高い空間分解能で試料の観察を行うことができる。また、第2の態様においては、テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、テラヘルツ波より波長の短い第2の電気光学結晶に入射させると、テラヘルツ波が作用して屈折率分布が生じている電気光学結晶で変調された第2の電磁波が電気光学結晶から射出される。そして、検出系により、電気光学結晶の載置面近傍を通過した第2の電磁波を検出することで、試料の屈折率分布の情報を正しく含んだ電磁波を検出することができる。
また、上記の第1および第2の態様においては、前記光学結晶の載置面に、テラヘルツ波(第1の電磁波)を透過し、第2の電磁波を反射する反射膜が設けられ、前記第2の照射系が、前記反射膜を挟んで前記第1の照射系とは反対側から前記反射膜に電磁波を入射させてもよい。
このようにすることで、試料に照射されたテラヘルツ波(第1の電磁波)は、反射膜を透過して光学結晶に入射される。一方、第2の電磁波は光学結晶の試料とは反対側から入射されて、テラヘルツ波が作用した光学結晶によって変調され、反射膜によって反射されて光学結晶から射出される。このようにすることで、検出系により検出される第2の電磁波を試料に入射させずに済み、試料によって受ける変調を抑えて、さらに高い分解能で試料の観察を行うことができる。
また、上記の第2の態様においては、前記テラヘルツ波検出素子は、テラヘルツ波吸収層であってもよい。
このようにすることで、第1の照射系によりパルス状のテラヘルツ波(第1の電磁波)を試料に照射すると、試料を透過する際に試料の屈折率分布に従って変調されたテラヘルツ波が、試料を透過した直後にテラヘルツ波吸収層に入射され、テラヘルツ波吸収層に屈折率の変化として作用する。テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、テラヘルツ波より波長の短い第2の電磁波をテラヘルツ波吸収層に入射させると、テラヘルツ波が作用して屈折率分布が生じているテラヘルツ波吸収層で変調された第2の電磁波がテラヘルツ波吸収層から射出される。そして、検出系により、テラヘルツ波吸収層の載置面近傍を通過した第2の電磁波を検出することで、試料の屈折率分布の情報を正しく含んだ電磁波を検出することができる。
また、上記の第2の態様においては、前記テラヘルツ波吸収層が、前記第1の電磁波の強度に応じて屈折率が変化する水またはガラスの層であり、前記第1の電磁波と前記第2の電磁波がほぼ同時に前記水またはガラスの層に照射されることとしてもよい。
このようにすることで、第1の照射系によりパルス状のテラヘルツ波(第1の電磁波)を試料に照射すると、試料を透過する際に試料の屈折率分布に従って変調されたテラヘルツ波が、試料を透過した直後に水またはガラスの層に入射され、水またはガラスの層に屈折率の変化として作用する。テラヘルツ波の照射後、あるいは照射と同時に、テラヘルツ波より波長の短い第2の電磁波を水またはガラスの層に入射させると、テラヘルツ波が作用して屈折率分布が生じている水またはガラスの層で変調された第2の電磁波が水またはガラスの層から射出される。そして、検出系により、水またはガラスの層の載置面近傍を通過した第2の電磁波を検出することで、試料の屈折率分布の情報を正しく含んだ電磁波を検出することができる。
また、上記の第2の態様においては、前記テラヘルツ波吸収層の載置面に、テラヘルツ波(第1の電磁波)を透過し、第2の電磁波を反射する反射膜が設けられ、前記第2の照射系が、前記反射膜を挟んで前記第1の照射系とは反対側から前記反射膜に電磁波を入射させてもよい。
このようにすることで、試料に照射されたテラヘルツ波(第1の電磁波)は、反射膜を透過してテラヘルツ波吸収層に入射される。一方、第2の電磁波はテラヘルツ波吸収層の試料とは反対側から入射されて、テラヘルツ波が作用したテラヘルツ波吸収層によって変調され、反射膜によって反射されてテラヘルツ波吸収層から射出される。このようにすることで、検出系により検出される第2の電磁波を試料に入射させずに済み、試料によって受ける変調を抑えて、さらに高い分解能で試料の観察を行うことができる。
また、上記の第1および第2の態様においては、前記光学結晶が、第1の電磁波と第2の電磁波を和周波混合または差周波混合する非線形光学結晶であり、前記検出光学系は、前記光学結晶から発せられた和周波または差周波を検出することとしてもよい。
このようにすることで、試料を透過する際に試料の屈折率分布に従って変調されたテラヘルツ波(第1の電磁波)と、第2の電磁波とが、非線形光学結晶の作用によって和周波混合または差周波混合されて、テラヘルツ波と第2の電磁波の和または差の周波数を有する電磁波として光学結晶から射出される。射出された電磁波にはテラヘルツ波に含まれていた試料の屈折率分布の情報がそのまま含まれているので、これを検出することにより、試料の屈折率分布を取得することができ、簡易に高い空間分解能で試料の観察を行うことができる。
また、上記の第2の態様においては、前記テラヘルツ波と前記テラヘルツ波よりも波長が短い電磁波は、パルス状であることとしてもよい。
このようにすることで、周波数的に広帯域なテラヘルツ波で試料を評価することができるため、広い周波数において試料の分光情報を取得することができる。
また、上記の第1および第2の態様においては、前記第2の照射光学系により照射される電磁波が、近赤外光であることが好ましい。
このようにすることで、テラヘルツ波(第1の電磁波)が作用したテラヘルツ波検出素子を透過した近赤外光に試料の屈折率分布の情報を含めることができる。また、近赤外光からテラヘルツ波を生成することもでき、その場合には、光源を節約できるとともに、パルス状のテラヘルツ波とパルス状の近赤外光とのタイミングを簡易に精度よく一致させることができる。
本発明によれば、細胞のような透明で微細な構造を持つ試料を高い分解能で簡易に観察することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る観察装置を示す全体構成図である。 図1の観察装置における試料および光学結晶に入射されるテラヘルツ波および近赤外光を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る観察装置を示す全体構成図である。 図3の観察装置における試料および光学結晶に入射されるテラヘルツ波および近赤外光を説明する図である。 図1の観察装置の光学結晶を支持する支持部材の一例を説明する図である。 図5と同様の他の支持部材の例を説明する図である。 図3の観察装置の変形例であって共焦点観察装置の構成例を示す全体構成図である。 図1の観察装置の光学結晶として和周波混合または差周波混合を行うものを説明する図である。 図3の変形例に係る観察装置における試料およびテラヘルツ波吸収素子に入射されるテラヘルツ波および近赤外光を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る観察装置を示す全体構成図である。 図10の観察装置における試料およびテラヘルツ波吸収素子に入射されるテラヘルツ波および可視光を説明する図である。 図10の変形例に係る観察装置における試料およびテラヘルツ波吸収素子に入射されるテラヘルツ波および可視光を説明する図である。
本発明の第1の実施形態に係る観察装置1について、図1および図2を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置1は、図1に示されるように、パルス状の近赤外光Lを発生する光源2と、該光源2からの近赤外光Lを2つの光路に分割するビームスプリッタ3と、該ビームスプリッタ3により分割された一方の光路に設けられたテラヘルツ波照射光学系4と、他方の光路に設けられた近赤外光照射光学系5と、これら照射光学系4,5の後段に配置された細胞等の試料Aを載置する載置面6aを有する電気光学結晶6と、試料Aおよび電気光学結晶6を透過した近赤外光Lを検出する検出光学系7とを備えている。
テラヘルツ波照射光学系(第1の照射系)4は、ビームスプリッタ3により分割された光路の一方の光路に配置されている。テラヘルツ波照射光学系4は、分割された近赤外光Lの内の一方を集光する集光レンズ8と、該集光レンズ8により集光された近赤外光Lをテラヘルツ波(第1の電磁波)Lに変換するテラヘルツ波放射素子9と、該テラヘルツ波放射素子9から放射されたテラヘルツ波Lを略平行光束に変換する第1の放物面ミラー10aと、該第1の放物面ミラー10aによって略平行光束となったテラヘルツ波Lを試料Aに集光する第2の放物面ミラー10bとを備えている。
近赤外光照射光学系(第2の照射系)5は、ビームスプリッタ3により分割された光路の他方の光路に配置されている。近赤外光照射光学系5は、他方の光路長を調節して、2つの光路の光路長を一致させる光路調整光学系11と、前記2つの放物面ミラー10a,10b間の光路に合流させるダイクロイックミラー12とを備えている。テラヘルツ波照射光学系4の第2の放物面ミラー10bは、近赤外光照射光学系5の一部をも構成している。なお、近赤外光照射光学系5を通過する近赤外光Lが第2の電磁波となる。
光路調整光学系11は、2個一対の三角プリズム11a,11bと、一方の三角プリズム11bを他方の三角プリズム11aに対して矢印Bの方向に移動させる移動機構(図示略)とを備えている。三角プリズム11aの外面において偏向された近赤外光Lは、三角プリズム11bの内面において2回偏向させられた後に、再度三角プリズム11aの外面において偏向されることで元の光路に戻るようになっている。2個の三角プリズム11a,11bの間隔を変更することで、近赤外光Lの光路長を調節することができる。
電気光学結晶(光学結晶、テラヘルツ波検出素子)6は、テラヘルツ波Lが照射されることにより、その強度(電場の振幅)に応じて屈折率の分布が変化する光学結晶であって、例えば、ZnTe(テルル化亜鉛)を挙げることができる。電気光学結晶6に強度分布を有するテラヘルツ波Lが照射されることで、その強度分布が屈折率分布として電気光学結晶6に書き込まれ、その書き込まれた領域Sに近赤外光Lを通過させると、近赤外光Lの偏光方向が変化させられるようになっている。ここで、テラヘルツ波検出素子とは、例えば、テラヘルツ波の通過やテラヘルツ波の吸収による屈折率分布の変化などの素子の物性の変化によって、テラヘルツ波を検出できる素子をいう。
検出光学系(検出系)7は、試料Aおよび電気光学結晶6を透過した近赤外光Lを集光する対物レンズ13と、該対物レンズ13により集光された近赤外光Lの内から所定の偏光方向を有する近赤外光Lを選択する光選択光学系14と、選択された所定の偏光方向を有する近赤外光Lを集光する結像レンズ15と、結像レンズ15により集光された近赤外光Lを撮影する撮像素子(光検出器)16とを備えている。
対物レンズ13は、その焦点位置が電気光学結晶6内の載置面6aに近接する領域Sに配置されている。
光選択光学系14は、近赤外光Lの偏光状態を直線偏光に変換する1/4波長板14aと、所定の偏光方向を有する近赤外光Lのみを透過させる偏光子14bとを備えており、1/4波長板14aは、テラヘルツ波が電気光学結晶6に照射されていない状態での近赤外光L1の偏光が直線偏光になるように設置されている。上述のように、テラヘルツ波Lの電場によって、電気光学結晶6には複屈折が誘起される。この電気光学結晶6を透過することで、近赤外光Lには位相変化が生じて偏光状態が変化する。これによって、1/4波長板14aを透過した近赤外光L1の偏光が直線偏光でなくなり、偏光子14bの後に検出される近赤外光L1の強度が変化する。
このように構成された本実施形態に係る観察装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置1を用いて透明な細胞のような試料Aの観察を行うには、電気光学結晶6の載置面6aに試料Aを載置し、光源2からパルス状の近赤外光Lを出射させる。
ビームスプリッタ3により分岐されてテラヘルツ波照射光学系4に入射された近赤外光Lは、ミラー17により1回偏向された後に集光レンズ8によって集光され、テラヘルツ波放射素子9に照射される。これにより、テラヘルツ波Lが発生し、放物面ミラー10aによって略平行光束に変換された後に、放物面ミラー10bによって試料Aに集光される。
試料Aは透明な細胞等であるが、試料Aを透過させられたテラヘルツ波Lは、試料Aにより変調されて試料A内における屈折率分布に応じた強度分布を有するようになる。そして、そのように強度分布を有するテラヘルツ波Lが電気光学結晶6に入射されると、電気光学結晶6においては、テラヘルツ波Lの強度分布に応じた屈折率分布が発生する。
電気光学結晶6において発生する屈折率分布は、試料Aに近接する程、テラヘルツ波Lの回折による影響が減少するため、試料Aの屈折率分布を精度よく反映している。なお、テラヘルツ波Lの照射により電気光学結晶6内に屈折率分布が発生している時間は極めて短いので、テラヘルツ波Lの照射直後に屈折率分布の情報を読み出す必要がある。
この情報の読み出しには、近赤外光照射光学系5に入射された近赤外光Lが用いられる。ビームスプリッタ3により分岐された近赤外光Lは光路調整光学系11において光路長を調節された後に、ダイクロイックミラー12によってテラヘルツ波Lと同一の光路に合流される。そして、放物面ミラー10bによって試料Aに集光され、図2に示されるように、テラヘルツ波Lと同一の方向から試料Aおよび電気光学結晶6を透過させられる。図中、斜線で示される領域Sは、テラヘルツ波Lによって試料Aの屈折率分布の情報を書き込まれた領域である。同一の光源2から発せられた近赤外光Lに基づくテラヘルツ波Lと近赤外光Lとは、それぞれ異なる光路を通るので、そのままでは、パルスが同時に試料Aに照射されないこともある。そこで、光路調整光学系11による光路長の調節により、そのパルスの位相を精度よく調節することができる。その結果、テラヘルツ波Lの照射と同時あるいは照射直後に近赤外光Lを照射して、屈折率分布の情報を読み出すことができる。なお、図2において、近赤外光Lとテラヘルツ波Lは、交互に別々の領域に照射されているように描かれているが、実際には、両者の照射領域の少なくとも一部が重なるように、両者は照射されている。
領域Sでは、テラヘルツ波Lの照射によって屈折率が変化させられる。この領域Sを近赤外光Lが通過する際には、近赤外光Lの偏光状態が変化させられる。すなわち、対物レンズ13により集光される近赤外光Lは、その透過位置に応じて偏光状態が異なっている。近赤外光Lは1/4波長板14aと偏光子14bに入射されるが、偏光子14bから射出される光量は、領域Sを透過後の近赤外光Lの偏光状態によって異なる。これにより、電気光学結晶6に記録された屈折率分布の情報を、光の光量(強度)として読み出すことができる。
そして、このようにして抽出された近赤外光Lをミラー18によって偏向した後、結像レンズ15によって集光し、撮像素子16によって撮影することにより、可視光によっては観察できない透明な細胞等の試料Aの画像を取得することができる。
この場合において、本実施形態に係る観察装置1によれば、従来のように試料Aと電気光学結晶6との間に光学系を配置することなく、電気光学結晶6の載置面6aに直接試料Aを載置しているので、電気光学結晶6に書き込まれる情報は光学系によって空間分解能を制限されることがない。また、試料近傍に電気光学結晶6が配置されるため、試料通過後のテラヘルツ波の回折による空間分解能低下の影響を抑えることが出来る。また、情報の読み出しには、テラヘルツ波Lよりも短い近赤外光Lを用いているので、高い分解能で観察することができるという利点がある。その結果、細胞のように微細な構造を持つ試料Aであっても、簡易な構成で高い空間分解能により試料を観察することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る観察装置20について、図3および図4を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置20の説明において、上述した第1の実施形態に係る観察装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る観察装置20は、図4に示されるように、電気光学結晶6の載置面6aに反射膜21を備え、試料Aを挟んでテラヘルツ波Lの照射方向とは反対方向から近赤外光Lを照射する点で第1の実施形態に係る観察装置1と相違している。
近赤外光照射光学系5の光路調整光学系11の後段に、ビームスプリッタ22、偏光子14b、1/4波長板14a、および対物レンズ13が配置され、ビームスプリッタ22により分岐された光路に結像レンズ15および撮像素子16が配置されている。
電気光学結晶6の載置面6aに設けられた反射膜21は、テラヘルツ波Lを透過させ、近赤外光Lを反射する性質を有している。試料Aの上方から試料Aに向けて照射されたテラヘルツ波Lは、試料A、反射膜21および電気光学結晶6を透過する一方、電気光学結晶6の下方から照射された近赤外光Lは、電気光学結晶6を透過した後、反射膜21によって反射されて、再度電気光学結晶6内を透過して下方に射出され、対物レンズ13により集光されるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る観察装置20によれば、試料Aを透過してその屈折率分布の情報を含んだテラヘルツ波Lは、反射膜21を透過して電気光学結晶6に試料Aの屈折率分布の情報を書き込む。一方、近赤外光Lは、試料Aを透過することなく電気光学結晶6に照射されて、テラヘルツ波Lにより書き込まれた試料Aの屈折率分布の情報を読み出し、反射膜21によって反射されて電気光学結晶6の下方に射出される。
電気光学結晶6から射出された近赤外光Lは、対物レンズ13によって集光され、1/4波長板14aおよび偏光子14bを透過したもののみがビームスプリッタ22により分岐されて結像レンズ15により結像され、撮像素子16により撮影される。
この場合において、本実施形態においては、近赤外光Lが試料Aを透過しないので、読み出し用の近赤外光Lが試料Aによって変調されず、テラヘルツ波Lによって電気光学結晶6に書き込まれた情報をより正確に読み出すことができる。
なお、上記2つの実施形態においては、テラヘルツ波Lによって電気光学結晶6の載置面6a近傍の領域Sに書き込まれた試料Aの屈折率分布の情報を近赤外光Lによって読み出すこととしている。ここで、テラヘルツ波Lは領域Sを通過して載置面6aの反対側(裏面)に進むので、他の領域(領域Sより裏面側の領域)にも情報が書き込まれる。そのため、他の領域に書き込まれた情報によって近赤外光Lにより読み出す情報が変質してしまう可能性がある、そこで、このようなことを防止するために、電気光学結晶6自体は極めて薄く構成することが好ましい。この場合には、電気光学結晶6を補強するために、図5に示されるように、補強部材23によって電気光学結晶6を支持することが好ましい。あるいは、検出光学系7を焦点深度の小さい(高NA)光学系とするのが好ましい。
補強部材23としては、屈折率が一様で、テラヘルツ波照射によって屈折率が変化せず、均一な厚さを有する透明部材であれば、その材質は、ガラス、石英あるいは樹脂のいずれでもよい。
また、本実施形態においては、電気光学結晶6の載置面6aに反射膜21を設けることにより、テラヘルツ波Lを透過し近赤外光Lを反射することとしたが、これに代えて、図9に示されるように、反射膜21を設けなくてもよい。この場合には、電気光学結晶6の載置面6aにおいてフレネル反射が発生して近赤外光Lの一部を戻すことができる。したがって、上記と同様にテラヘルツ波Lによって書き込んだ情報を近赤外光Lによって読み出すことができる。
ただし、この場合には、近赤外光Lの一部が電気光学結晶6の載置面6aを透過して試料Aに入射されるので、近赤外光Lを照射することが好ましくない試料Aの場合には適していない。そのような場合には、上記の反射膜21を有する電気光学結晶6を使用することが好ましい。
また、光選択光学系14を取り除き、検出光学系7において1/4波長板と偏光ビームスプリッタを配置して、偏光によって分離した2つの近赤外光Lをバランストフォトダイオードなどの差分検出器で検出することにより、テラヘルツ波を検出することも可能である(例えば、「テラヘルツ技術総覧」、有限会社エヌジーティー発行、2007年11月29日、p.246−249を参照)。この場合、試料Aと試料載置面6aと電気光学結晶6をテラヘルツ波入射方向に対して垂直な面で走査することにより、イメージングを行うことも可能である。
また、補強部材23′としては、電気光学結晶6との隣接面に隙間なく配列されたマイクロレンズアレイ23aを備えるものであってもよいし、図6に示されるように、マイクロレンズアレイ23aおよび各マイクロレンズに対応する画素23bを有するCCDを一体的に構成したものでもよい。このようにすることで検出光学系7を小型化することができる。
また、図7に示されるように、共焦点観察装置30を構成してもよい。
図7に示す例では、図3の第2の実施形態に係る観察装置20の近赤外光照射光学系5の途中に、近赤外光Lを2次元的に走査するスキャナ(近接ガルバノミラー)31を設け、対物レンズ13の焦点位置と光学的に共役な位置に、共焦点ピンホール32を配置している。これにより、対物レンズ13の焦点位置が配置されている電気光学結晶6の載置面6a近傍の領域Sからの近赤外光Lのみを光検出器16によって検出することができる。したがって、電気光学結晶6自体を比較的厚く構成しても鮮明な画像を得ることができる。
また、上記各実施形態においては、光学結晶として、電気光学結晶6を例示して説明したが、これに代えて、2種類の異なる波長の光L,Lを同時に入射させると、その2つの光L,Lが和周波混合または差周波混合されて、その周波数の和または差の周波数を有する他の光Lが射出される非線形光学結晶6′を採用してもよい。このようにすることで、例えば、和周波混合の場合では、図1に示される観察装置1において、テラヘルツ波Lと近赤外光Lとを同時に試料Aおよび非線形光学結晶6′に入射させると、図8に示されるように、試料Aの屈折率分布に応じて変調されたテラヘルツ波L(例えば、波長3mm、周波数0.1THz)とさほど変調されていない近赤外光L(例えば、波長800nm)とが非線形光学結晶6′において和周波混合され、試料Aの屈折率分布の情報を含む他の波長(例えば、波長799.79nm)の和周波混合光Lが対物レンズ13により集光される。したがって、これを検出することにより、試料Aの画像を取得することができる。
また、上記各実施形態においては、信号を時間的に連続して検出することにより、動画を取得することもできる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る観察装置40について、図10から図12を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置40の説明において、上述した各実施形態に係る観察装置1,20と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る観察装置40は、図10に示すように、細胞のような微細な構造を持つ試料Aを観察する装置であり、テラヘルツ波照射系41と、試料載置面を有するテラヘルツ波吸収素子42(テラヘルツ波検出素子)と、微小な屈折率変化を検出できる顕微鏡43(位相差顕微鏡または微分干渉顕微鏡、図10は位相差顕微鏡)で構成されている。ここで、テラヘルツ波吸収素子とは、テラヘルツ波を吸収する作用を持つ素子をいう。
テラヘルツ波照射系41から照射されたテラヘルツ波Lが試料Aを透過し、テラヘルツ波吸収素子42で吸収される。このとき、テラヘルツ波吸収素子42ではテラヘルツ波の吸収によって微小な屈折率変化が生じ、これを顕微鏡43で観察することによって、テラヘルツ波の情報、即ち試料の情報を得ることができる。なお、顕微鏡43による観察にはテラヘルツ波Lよりも短波長の可視光Lを使用する。図10の符号51は可視光Lの光源であり、対物レンズ34を出射してテラヘルツ波吸収素子で変調された可視光Lがビームスプリッタ33やレンズ35,37、及び位相差板36を介して検出器38で検出される。
テラヘルツ波吸収素子42は、図11に示すように、テラヘルツ波Lを吸収することによって屈折率が変化する薄い層(テラヘルツ波吸収層)61を有している。この層61は水などの液体でも良く、その場合は台座62の中に層61が封入されている形状が良い。また、台座62はテラヘルツ波Lと可視光Lの双方が透過する材料で構成される必要があり、例えばMgOなどが使用可能である。
層61は試料Aの極近傍に配置されており、テラヘルツ波Lは試料を透過してから波長オーダーの距離を伝播する前に層61で吸収される。この際、層61では吸収したテラヘルツ波のエネルギーで微小に温度が上昇し、屈折率に微小な変化が生じる。この屈折率変化を顕微鏡43で検出することで、試料の情報を含んだテラヘルツ波を検出することが可能となる。
また、図12のように、層61として、ガラス材料のような固体材料を使用しても良い。この場合、層61は台座62の中に封入されている必要はなく、図12に示すように台座62の上に配置されていても良い。このようにすると、試料Aは層61の上に直接載置することも可能となり、より高い空間分解能を期待できる。
以上のように、本実施形態に係る観察装置40によれば、水などの安価な材料でテラヘルツ波の検出が可能となる。また、位相差顕微鏡や微分干渉顕微鏡を使用して直接的にテラヘルツ波吸収層の屈折率変化を観察するため、装置構成が簡単になる。また、出力が大きく、単一素子でテラヘルツ波発生が可能な量子カスケードレーザーをテラヘルツ波光源として使用可能であり、装置構成が簡単になる。
なお、可視光Lは、パルス光でなくて良く、波長は問わない。すなわち、可視光Lは、テラヘルツ波Lよりも短波長であればよく、例えば自然光でもよい。
近赤外光(第2の電磁波)
テラヘルツ波(第1の電磁波)
和周波混合光
可視光(第2の電磁波)
A 試料
1,20,30,40 観察装置
4 テラヘルツ波照射光学系(第1の照射系)
5 近赤外光照射光学系(第2の照射系)
6 電気光学結晶(光学結晶)
6′ 非線形光学結晶(光学結晶)
6a 載置面
7 検出光学系(検出系)
21 反射膜
42 テラヘルツ波吸収素子

Claims (12)

  1. 試料を載置する載置面を有する光学結晶と、
    該光学結晶に向けて第1の電磁波を試料側から照射する第1の照射系と、
    前記光学結晶に向けて第2の電磁波を照射する第2の照射系と、
    前記第2の電磁波を検出する検出系とを備え、
    前記第1の電磁波は、パルス状のテラヘルツ波であり、
    前記第2の電磁波は、前記テラヘルツ波よりも波長が短いパルス状の電磁波であり、
    前記第1の電磁波の照射領域と前記第2の電磁波の照射領域の少なくとも一部が重なるように、前記第1の照射系と前記第2の照射系が配置され、
    前記検出系は、その合焦位置が前記光学結晶の前記載置面近傍と一致するように配置されている観察装置。
  2. 試料を載置する載置面を有するテラヘルツ波検出素子と、
    該テラヘルツ波検出素子に向けて第1の電磁波を試料側から照射する第1の照射系と、
    第2の電磁波を検出する検出系とを備え、
    前記第1の電磁波は、テラヘルツ波であり、
    前記第2の電磁波は、前記テラヘルツ波よりも波長が短い電磁波であり、
    前記検出系は、前記第1の電磁波の照射領域の少なくとも一部から発せられた前記第2の電磁波を検出することで、特定位置の観察を行うと共に、その観察を行う位置が前記テラヘルツ波検出素子の前記載置面近傍と一致するように配置されている観察装置。
  3. 前記テラヘルツ波検出素子に向けて第2の電磁波を照射する第2の照射系を備え、
    前記第1の電磁波の照射領域と前記第2の電磁波の照射領域の少なくとも一部が重なるように、前記第1の照射系と前記第2の照射系が配置され、
    前記検出系の観察を行う位置は、その合焦位置である請求項2に記載の観察装置。
  4. 前記テラヘルツ波検出素子が、光学結晶である請求項3に記載の観察装置。
  5. 前記光学結晶が、前記第1の電磁波の強度に応じて屈折率が変化する電気光学結晶であり、
    前記第1の電磁波と前記第2の電磁波がほぼ同時に前記光学結晶に照射される請求項1または請求項4に記載の観察装置。
  6. 前記光学結晶の載置面に、前記第1の電磁波を透過し、前記第2の電磁波を反射する反射膜が設けられ、
    前記第2の照射系が、前記反射膜を挟んで前記第1の照射系とは反対側から前記反射膜に電磁波を入射させる請求項5に記載の観察装置。
  7. 前記テラヘルツ波検出素子は、テラヘルツ波吸収層である請求項3に記載の観察装置。
  8. 前記テラヘルツ波吸収層が、前記第1の電磁波の強度に応じて屈折率が変化する水またはガラス材料の層であり、
    前記第1の電磁波と前記第2の電磁波がほぼ同時に前記テラヘルツ波吸収層に照射される請求項7に記載の観察装置。
  9. 前記テラヘルツ波検出素子の載置面に、前記第1の電磁波を透過し、前記第2の電磁波を反射する反射膜が設けられ、
    前記第2の照射系が、前記反射膜を挟んで前記第1の照射系とは反対側から前記反射膜に電磁波を入射させる請求項4または請求項7に記載の観察装置。
  10. 前記光学結晶が、前記第1の電磁波と前記第2の電磁波を和周波混合または差周波混合する非線形光学結晶であり、
    前記検出系は、前記光学結晶から発せられた和周波混合または差周波混合された電磁波を検出する請求項1または請求項4に記載の観察装置。
  11. 前記テラヘルツ波と前記テラヘルツ波よりも波長が短い電磁波は、パルス状である請求項3に記載の観察装置。
  12. 前記第2の照射系により照射される電磁波が、近赤外光である請求項1、請求項3から請求項11のいずれかに記載の観察装置。
JP2009224926A 2008-12-02 2009-09-29 観察装置 Expired - Fee Related JP5489620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009224926A JP5489620B2 (ja) 2008-12-02 2009-09-29 観察装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008307594 2008-12-02
JP2008307594 2008-12-02
JP2009224926A JP5489620B2 (ja) 2008-12-02 2009-09-29 観察装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010156674A JP2010156674A (ja) 2010-07-15
JP5489620B2 true JP5489620B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=42574688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009224926A Expired - Fee Related JP5489620B2 (ja) 2008-12-02 2009-09-29 観察装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5489620B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5700527B2 (ja) * 2011-01-18 2015-04-15 オリンパス株式会社 分析装置および分析方法
JP6190816B2 (ja) * 2012-09-24 2017-08-30 日本碍子株式会社 テラヘルツ波検出素子とその作製方法および観察装置
EP2899514B1 (en) * 2012-09-24 2021-03-31 NGK Insulators, Ltd. Terahertz-wave detection element, production method therefor, joined body, and observation device
JP6144684B2 (ja) * 2012-09-24 2017-06-07 日本碍子株式会社 テラヘルツ波検出素子とその作製方法および観察装置
JP6685553B2 (ja) 2014-10-08 2020-04-22 国立研究開発法人理化学研究所 光応答計測装置および光応答計測方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2360842B (en) * 2000-03-31 2002-06-26 Toshiba Res Europ Ltd An apparatus and method for investigating a sample
JPWO2006085403A1 (ja) * 2005-02-10 2009-01-29 国立大学法人大阪大学 実時間テラヘルツ・トモグラフィー装置および分光イメージング装置
JP2008129002A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Junichi Nishizawa テラヘルツ光センシングシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010156674A (ja) 2010-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103256983B (zh) 光学装置
US6977379B2 (en) T-ray Microscope
JP4790560B2 (ja) 単発テラヘルツ波時間波形計測装置
JP7012315B2 (ja) 画像生成装置及び画像生成方法
US9574944B1 (en) Systems and methods for high-contrast, near-real-time acquisition of terahertz images
US11519861B2 (en) Fluorescence enhanced photothermal infrared spectroscopy and confocal fluorescence imaging
US7095556B2 (en) Microscope with wavelength compensation
US5589936A (en) Optical measuring apparatus for measuring physichemical properties
JP6526678B2 (ja) 偏光式のサンプル照明部を備えた走査顕微鏡
JP5489620B2 (ja) 観察装置
KR20160018768A (ko) 안정성이 향상된 cw duv 레이저
CN102841083A (zh) 一种激光扫描位相显微成像方法及系统
JP2018146602A (ja) 観察装置
JP2011203016A (ja) 観察装置
CN212693587U (zh) 一种飞秒时间分辨吸收光谱探测系统
JP5344344B2 (ja) 観察装置
JP5106369B2 (ja) 光学装置
JP2006267651A (ja) 顕微鏡装置
CN110567927B (zh) 双光子显微成像系统
JP2015137980A (ja) 観察装置
JP2006242571A (ja) 三次元形状測定装置
KR102105814B1 (ko) 레이저 공간 변조 초고분해능 광학 현미경
JP2010038880A (ja) レーザ超音波検査装置およびレーザ超音波検査方法
JP2734786B2 (ja) 光エコー顕微鏡
JP5325697B2 (ja) 観察方法および観察装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5489620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees