JP5488689B2 - エリアの特定方法、無線基地局及び移動端末、並びに無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯電話システム等の無線通信システムにおいて無線通信サービスが提供されないエリアの位置を特定する特定方法、移動端末及び無線基地局、並びに無線通信システムに関する。
携帯電話システム等の無線通信システムにおいては、移動端末の周辺環境の影響(例えば、建造物による電波の反射や電波干渉等)により、無線通信サービスを提供することができないエリア(例えば、不具合エリア)が各無線基地局の通信エリア(例えば、セルないしはセクタ)内に発生することが知られている。また、都市部等では、新たなに建造物が建設されることで移動端末の周辺環境が変化し、その結果、それまで無線通信サービスを提供することが可能であったエリアが、新たに無線通信サービスが提供されないエリアとなってしまう事態も発生しかねない。このため、近年検討が進められているSON(Self Optimizing Network)に基づくシステムの構成管理や性能最適化や障害対処の自動化という観点からは、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を無線基地局が確実に認識することが好ましい。
無線通信サービスが提供されないエリアの位置を無線基地局が認識するための手法の一例として、以下に示す手法があげられる。まず、無線通信サービスが提供されないエリアの位置は、移動端末によって検出される。具体的には、例えば無線通信サービスが提供されないエリアに接続状態(Connected Mode)の移動端末が進入した場合には、無線基地局と移動端末との間の無線通信が切断される。この場合、移動端末は、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を示す位置情報として、無線通信が切断された時点での移動端末の位置を示す位置情報(例えば、緯度や経度等の位置情報)を、例えばGPS等を用いて取得する。一方で、例えば無線通信サービスが提供されないエリアに待受状態(Idle Mode)の移動端末が進入した場合には、移動端末側で観測される無線基地局からの受信電力が所定閾値以下に低下する。この場合、移動端末は、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を示す位置情報として、受信電力が所定閾値以下に低下した時点での移動端末の位置を示す位置情報を、例えばGPS等を用いて取得する。これにより、無線通信サービスが提供されないエリアの位置が移動端末側で特定される。続いて、移動端末は、無線通信サービスが提供されないエリアを抜けた後、ランダムアクセス手順(RACH:Random Access Channel)を用いて無線基地局との間の通信路を確立する。ランダムアクセス手順により通信路が確立された後、移動端末は、複数の無線基地局の上位に位置する位置サービスノード(E−SMLC:Evolved Serving Mobile Location Center)との間の通信路を確立すると共に、取得した無線通信サービスが提供されないエリアの位置を示す位置情報を当該位置サービスノードに対して通知する。その後、位置サービスノードは、移動端末から通知された位置情報を対応する無線基地局に対して通知する。これにより、無線基地局は、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を認識することができる。
上述した無線通信サービスが提供されないエリアの位置を無線基地局が認識するための手法は、接続状態の移動端末から通知される位置情報のみならず、多数の待受状態の移動端末から通知される位置情報をも利用している。従って、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を認識するための標本数を増やすことができるため、無線通信サービスが提供されないエリアの位置をより確実にないしは迅速に認識することができる。
一方で、上述した手法では、移動端末から通知される位置情報は、各移動端末から位置サービスノードに対して一旦通知された後に当該位置サービスノードから各無線基地局に対して通知される。このため、多数の無線基地局のセル範囲内に位置する多数の移動端末から通知される位置情報が位置サービスノードに対して集中してしまいかねない。特に、上述した手法では、接続状態の移動端末から通知される位置情報のみならず多数の待受状態の端末から通知される位置情報をも利用しているため、移動端末から通知される位置情報が位置サービスノードに対して集中する頻度が高くなりかねない。従って、無線通信システムの処理負荷が高くなり、結果として、移動端末と位置サービスノードとの間の通信路での輻輳のみならず、無線通信システム全体での輻輳も発生するという技術的な問題が生じかねない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、例えば無線サービスが提供されないエリアの位置を特定しつつも処理負荷を低減することが可能なエリアの特定方法、無線基地局及び移動端末、並びに無線通信システムを提供することを目的とする。
上記課題は、収集工程と送信工程とを備えるエリアの特定方法によって解決される。尚、当該エリアの特定方法は、例えば移動端末及び無線基地局を備える無線通信システムによって行われる。収集工程では、無線基地局のセル範囲内の一部のエリア部分であって且つ無線通信サービスが提供されない(つまり、無線通信サービスの正常な利用が困難なないしは不可能な)エリアの位置を特定する位置情報が移動端末によって収集される。送信工程では、無線基地局と移動端末との間の通信路を設定するためのランダムアクセス手順を用いて、移動端末から無線基地局に対して位置情報が送信される。より具体的には、例えば、送信工程では、ランダムアクセス手順によって規定されるメッセージを用いて(言い換えれば、当該メッセージの後に送信される他のメッセージを用いることなく)、移動端末から無線基地局に対して位置情報が直接送信される。
上記課題はまた、受信手段と特定手段とを備える無線基地局によって解決され得る。受信手段は、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を特定する位置情報であって且つ移動端末から送信される位置情報を、ランダムアクセス手順を用いて受信する。言い換えれば、受信手段は、移動端末からランダムアクセス手順を用いて送信される位置情報を、ランダムアクセス手順内で受信する。特定手段は、受信手段により受信された位置情報に基づいて、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を特定する。
上記課題はまた、収集手段と送信手段とを備える移動端末によって解決され得る。収集手段は、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を特定する位置情報を収集する。送信手段は、ランダムアクセス手順を用いて位置情報を無線基地局に対して送信する。
以上説明したエリアの特定方法によれば、移動端末と無線基地局との間の通信路を確立する際に実行される初期手順であるランダムアクセス手順を用いて、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を示す位置情報を移動端末から無線基地局に対して送信することができる。このため、移動端末から位置サービスノードに対して位置情報を一旦通知した後に当該位置サービスノードから各無線基地局に対して位置情報を通知する必要がなくなる。これにより、位置情報の送信が位置サービスノードに集中する事態の発生を好適に抑制することができる。従って、無線通信システムの処理負荷を相対的に低減することができる。
また、以上説明した無線基地局及び移動端末、並びに無線通信システムによれば、ランダムアクセス手順を用いて、無線通信サービスが提供されないエリアの位置を示す位置情報が移動端末から無線基地局に対して送信される。このため、以上説明した無線基地局及び移動端末、並びに無線通信システムによれば、上述したエリアの特定方法が享受する効果と同様の効果を享受することができる。
本実施形態に係る無線通信システムの基本構成の一例を示すブロック図である。 無線通信システムが備えるeNBの構成の一例を示すブロック図である。 無線通信システムが備えるUEの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る無線通信システムの動作の流れの全体を簡略的に示すシーケンス図である。 初期設定動作において設定されるセルカバーエリア管理マップを示す模式図である。 eNBによる初期設定動作の流れを示すフローチャートである。 eNBによるRRCメッセージの送信動作の流れを示すフローチャートである。 RRCメッセージ中の一部のメッセージ部分を示すデータ構造図である。 UEによるRRCメッセージの受信動作の流れを示すフローチャートである。 アイドルモードのUEによる不具合エリアの位置の収集動作の流れを示すフローチャートである。 コネクトモードのUEによる不具合エリアの位置の収集動作の流れを示すフローチャートである。 アイドルモードのUEによるRACH:Random Access Preambleメッセージの送信動作の流れを示すフローチャートである。 コネクトモードのUEによるRACH:Random Access Preambleメッセージの送信動作の流れを示すフローチャートである。 eNBによるRACH:Random Access Preambleメッセージの受信動作の流れを示すフローチャートである。 UEによるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの送信動作を示すフローチャートである。 RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの上位プロトコルによって規定されるRRCメッセージ中の一部のメッセージ部分を示すデータ構造図である。 eNBによるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
(1)無線通信システムの全体構成
図1を参照して、本実施形態の無線通信システム1の全体構成の一例について説明する。ここに、図1は、本実施形態の無線通信システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る無線通信システム1は、eNB(evolved NodeB)100aと、eNB100bと、UE(User Equipment)300aと、UE300bと、UE300cと、UE300dと、UE300eと、UE300fと、UE300gと、UE300hとを備えている。尚、図1に示すeNB100の数及びUE300の数は一例であって、eNB100の数及びUE300の数が図1に示す個数に限定されることはない。また、以下では、説明の便宜上、eNB100a及びeNB100bを区別することなく説明する場合には、“eNB100”と称して説明を進める。同様に、UE300aからUE300hを区別することなく説明する場合には、“UE300”と称して説明を進める。
eNB100は、セル半径が概ね数kmから十数kmないしは数十kmとなるセル150をカバーする無線基地局である。例えば、図1に示す例では、eNB100aは、セル150aをカバーする無線基地局であり、eNB100bは、セル150bをカバーする無線基地局である。eNB100は、自身がカバーするセル150中に位置するUE300との間で無線通信を行う。つまり、eNB100は、自身がカバーするセル150中に位置するUE300との間で通信コネクションを確立すると共に、UE300に対してデータの送受信を行う。また、各eNB100がカバーするセル150は、その一部が他のセル150の一部又は全部と重なるように構成されていてもよいし、その全部が他のセル150と重ならないように構成されていてもよい。
尚、上述の説明では、セル半径が概ね数kmから十数kmないしは数十kmとなるセル(いわゆる、マクロセル)150をカバーするeNB100が例示されている。しかしながら、eNB100に加えて又は代えて、セル半径が概ね数百mから1kmとなるセル(いわゆる、マイクロセル)をカバーする無線基地局や、セル半径が概ね数mから十数mないしは数十mとなるセル(いわゆる、フェムトセル)をカバーする無線基地局を配置してもよい。また、セル半径が上述したサイズ以外のセルをカバーする各種無線基地局を配置してもよい。また、図1に示す例は、1つのeNB100に1つのセル150が対応する例を示しているが、1つのeNB100に複数のセル150(ないしは、セクタ)が対応するように構成してもよい。
UE300は、自身がその内部に位置するセル150に対応する無線基地局100との間で通信路(コネクション)を確立すると共に、データの送受信を行う移動端末である。UE300は、例えばeNB100との間に通信路が確立されているか否かに応じて区別される。本実施形態では、eNB100との間で通信路を確立しているUE300を、コネクトモード(Connected Mode)のUE300と称して説明を進める。一方で、eNB100との間で通信路を確立していないUE300を、アイドルモード(Idle Mode)のUE300と称して説明を進める。UE300の一例として、携帯電話や、無線通信機能を備える各種情報端末(例えば、PDAや、ミニパソコンや、ノートパソコンや、デスクトップパソコン等)等があげられる。UE300は、eNB100(更には、eNB100の上位に接続される不図示のコア網(コアネットワーク)等)を介して、各種無線通信サービス(例えば、メールサービスや、音声通話サービスや、WEB閲覧サービスや、パケット通信サービス等)を利用することができる。
一方で、UE300の周辺環境(言い換えれば、セル150内の環境)によっては、無線通信サービスを提供することができない不具合エリア160がセル150内に発生することがある。例えば、セル150内に存在するビル等の建築物によってeNB100からの電波が遮られてしまうエリアが、不具合エリア160となりえる。このような不具合エリア160内にUE300が位置している場合には、UE300は、無線通信サービスを利用することができない。
本実施形態では、不具合エリア160に進入したUE300によって不具合エリア160の位置が収集されると共に、収集された不具合エリア160の位置が不具合エリア160より抜け出したUE300からeNB100に対して送信される。これにより、eNB100は、不具合エリア160の位置を好適に認識することができると共に、不具合エリア160の解消(或いは、サービス障害の解消)を図ることができる。以下、不具合エリア160の位置の収集及び送信動作について詳細に説明を進める。
尚、無線通信システム1として、例えばLTE(Long Term Evolution)ないしはE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)に準拠した無線通信システムが一例としてあげられる。但し、無線通信システム1が、LTEないいしはE−UTRAN以外の任意の規格に準拠していてもよい。
(2)ブロック図
図2及び図3を参照して、無線通信システム1が備えるeNB100及びUE300の夫々の構成の一例について説明を進める。
(2−1)eNBのブロック図
図2を参照して、無線通信システム1が備えるeNB100の構成の一例について説明を進める。ここに、図2は、無線通信システム1が備えるeNB100の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、eNB100は、無線ネットワークインタフェース部111と、有線ネットワークインタフェース部112と、通信データ処理部121と、不具合エリア特定部131と、場所識別情報算出部132と、位置情報通知制御管理部133と、ベアラサービス制御部134と、無線アクセス手順制御部135と、コア網サービス制御部136とを備えている。
無線ネットワークインタフェース部111は、UE300との間の通信(例えば、無線通信によるデータの送受信)を行う際に準拠するべきL1/L2プロトコルを終端すると共に、UE300との間の通信を行う。
有線ネットワークインタフェース部112は、不図示のコア網との間の通信(例えば、有線通信によるデータの送受信)を行う際に準拠するべきL1/L2プロトコルを終端すると共に、コア網との間の通信を行う。尚、コア網に属する装置として、例えば、モビリティ管理装置(MME:Mobile Management Entity)や、SAEゲートウェイ(SAE−GW:System Architecture Evolution GateWay)等が一例としてあげられる。
通信データ処理部121は、ベアラサービス制御部134により設定される通信路の設定情報(ベアラ制御情報)に基づいて、データの転送(或いは、ルーティング)を行うと共に、データの転送用プロトコルに関連する各種処理を行う。また、通信データ処理部121は、無線アクセス手順メッセージ等のシグナリング情報を認識すると共に、eNB100内の対応する処理部ないしは機能部との間で当該シグナリング情報の送受信を行う。
不具合エリア特定部131は、eNB100がカバーするセル150を、後述するセルカバーエリア管理マップとして管理する。また、不具合エリア特定部131は、後に詳述するように、不具合エリア160の地理的位置情報(例えば、緯度及び経度)から算出される場所識別情報(例えば、ハッシュ値)がUE300から送信されてきた場合には、当該場所識別情報に対応するセルカバーエリア管理マップ上の番地(ID)を用いて不具合エリア160を管理する。
場所識別情報算出部132は、所定の計算ルールに基づいて、緯度及び経度等の地理的位置情報から、セルカバーエリア管理マップ上の番地(ID)に対応する場所識別情報を算出する。尚、場所識別情報は、地理的位置情報に対して所定の計算ルールに基づく演算処理ないしは変換処理を行うことで得られる情報であることが好ましい。場所識別情報の一例として、地理的位置情報に対して所定のハッシュ計算キーに基づくハッシュ演算を行うことで得られるハッシュ値がある。これにより、セルカバーエリア管理マップ上の番地(ID)と場所識別情報(例えば、ハッシュ値)との対応付けが行われる。また、場所識別情報は、地理的位置情報よりも情報量が少ないことが好ましい。このため、場所識別情報は、地理的位置情報を示すビットデータのうちの一部の上位ビット及び一部の下位ビットを削除した後に、上述したハッシュ演算を行うことで得られることが好ましい。言い換えれば、場所識別情報は、地理的位置情報を示すビットデータのうちの有効なビットデータのみに対して上述したハッシュ演算を行うことで得られることが好ましい。以下の説明では、場所識別情報の一例としてハッシュ値を用いる構成について説明を進める。
位置情報通知制御管理部133は、場所識別情報算出部132が場所識別情報(例えば、ハッシュ値)を算出する際に使用する計算ルール(例えば、ハッシュ計算キーやビットデータ有効範囲)を示す算出方法情報を、UE300に対して通知する。また、位置情報通知制御管理部133は、UE300が場所識別情報をeNB100に対して送信するための方法(例えば、後述するRACH(Random Access Channel)プリアンブルリスト等)を示す送信方法情報を、UE300に対して通知する。
ベアラサービス制御部134は、通信路の設定処理や解放処理を行うことで、通信データ処理部121における動作を規定するベアラ制御情報を管理する。また、ベアラサービス制御部134は、通信路の状態管理(例えば、リンク障害の有無等)を行う。
無線アクセス手順制御部135は、UE300との間のシグナリング情報の送受信を終端する。シグナリング情報としては、RACHを用いて送受信されるRACHメッセージ(ランダムアクセス手順メッセージ)が一例としてあげられる。
コア網サービス制御部136は、コア網との間のシグナリング情報の送受信を終端すると共に、UE300とeNB100との間の通信路(無線区間)以外の通信路の設定処理や解放処理を行う。
(2−2)UEのブロック図
図3を参照して、無線通信システム1が備えるUE300の構成の一例について説明を進める。ここに、図3は、無線通信システム1が備えるUE300の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、UE300は、無線ネットワークインタフェース部311と、GPS(Global Positioning System)位置検出部312と、通信アプリケーション部313と、通信データ処理部321と、不具合エリア地理的位置情報記録部331と、場所識別情報算出部332と、位置情報通知制御管理部333と、ベアラサービス制御部334と、無線アクセス手順制御部335とを備えている。
無線ネットワークインタフェース部311は、eNB100との間の通信(例えば、無線通信によるデータの送受信)を行う際に準拠するべきL1/L2プロトコルを終端すると共に、eNB100との間の通信を行う。
GPS位置検出部312は、GPS衛星から送信されているGPS電波を受信することで、UE300の位置を緯度及び経度により示す地理的位置情報を取得する。
通信アプリケーション部313は、UE300のユーザが使用するアプリケーション(例えば、音声通話アプリケーションやパケット通信アプリケーションやメールアプリケーションやWEB閲覧アプリケーション等)を動作させる。また、通信アプリケーション313は、通信相手となる他のUE300との間のデータの送受信における送信元及び受信先として指定される。
通信データ処理部321は、ベアラサービス制御部334により設定される通信路の設定情報(ベアラ制御情報)に基づいて、データの転送(或いは、ルーティング)を行うと共に、データの転送用プロトコルに関連する各種処理を行う。また、通信データ処理部321は、無線アクセス手順メッセージ等のシグナリング情報を認識すると共に、UE300内の対応する処理部ないしは機能部との間で当該シグナリング情報の送受信を行う。
不具合エリア地理的位置情報記録部331は、UE300が不具合エリア160に進入した場合に、GPS位置検出部312から地理的位置情報を取得する。つまり、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、不具合エリア160の地理的位置情報を取得及び記録する。
場所識別情報算出部332は、eNB100が備える位置情報通知制御管理部133から送信される算出方法情報が示す計算ルール(例えば、ハッシュ計算キーやビットデータ有効範囲)に基づいて、不具合エリア地理的位置情報記録部331が記録する不具合エリア160の地理的位置情報から、セルカバーエリア管理マップ上の番地(ID)に対応する場所識別情報(例えば、ハッシュ値)を算出する。
位置情報通知制御管理部333は、eNB100が備える位置情報通知制御管理部133から送信される算出方法情報を管理する。また、位置情報通知制御管理部333は、eNB100が備える位置情報通知制御管理部133から送信される送信方法情報(例えば、後述するRACHプリアンブルリスト等)を管理する。加えて、位置情報通知制御管理部333は、eNB100が備える位置情報通知制御管理部133から送信される送信方法情報を用いて、場所識別情報算出部332により算出される場所識別情報をeNB100に対して送信する。
ベアラサービス制御部334は、通信路の設定処理や解放処理を行うことで、通信データ処理部321における動作を規定するベアラ制御情報を管理する。また、ベアラサービス制御部334は、通信路の状態管理(例えば、リンク障害の有無等)を行う。
無線アクセス手順制御部335は、eNB100との間のシグナリング情報の送受信を終端する。シグナリング情報としては、RACHを用いて送受信されるRACHメッセージ(ランダムアクセス手順メッセージ)が一例としてあげられる。
(3)動作説明
図4から図17を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の動作の流れ(例えば、不具合エリア160の位置を示す位置情報を、UE300からeNB100へと送信する動作)の一例について説明する。
(3−1)全体動作
まず、図4を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の動作の流れの全体を簡略的に説明する。ここに、図4は、本実施形態に係る無線通信システム1の動作の流れの全体を簡略的に示すシーケンス図である。
図4に示すように、はじめに、eNB100は、初期設定動作を行う。初期設定動作としては、例えば、eNB100がカバーするセル150を管理するためのセルカバーエリア管理マップの生成動作や、不具合エリア160の地理的位置情報(例えば、緯度及び経度)を場所識別情報(例えば、ハッシュ値)に変換するための計算ルール(例えば、ハッシュ計算キーやビットデータ有効範囲)を示す算出方法情報の生成動作や、場所識別情報がUE300からeNB100に対して送信される方法(例えば、RACHプリアンブルリスト等)を示す送信方法情報の生成動作等が一例としてあげられる。
続いて、eNB100は、初期設定動作により設定された各種制御情報を、RRC(Radio Resource Configuration)メッセージを用いて、UE300に対して送信する。ここで送信される制御情報は、初期設定動作において設定されたハッシュ計算キーやビットデータ有効範囲を示す算出方法情報や、RACHプリアンブルリストを示す送信方法情報が一例としてあげられる。
続いて、UE300は、不具合エリア160に進入した場合に、進入した不具合エリア160の位置を収集する。具体的には、UE300は、不具合エリア160に進入した時点でGPS位置検出部312により検出されるUE300の地理的位置情報を、不具合エリア160の地理的位置情報として取得する。その後、UE300は、RRCメッセージを用いてeNB100から送信されてきた制御情報に基づいて、取得した地理的位置情報から場所識別情報(例えば、ハッシュ値)を算出する。
続いて、UE300は、不具合エリア160を抜け出した後に、RACHメッセージ(ランダムアクセス手順メッセージ)を用いて、算出した場所識別情報(例えば、ハッシュ値)をeNB100に対して送信する。具体的には、UE300は、RACHプリアンブルリストにより指定されているRACHリソースを用いて、RACH:Random Access PreambleメッセージをeNB100に対して送信する。RACH:Random Access Preambleメッセージを受信したeNB100は、RACH:Random Access ResponseメッセージをUE300に対して返信する。RACH:Random Access Responseメッセージを受信したUE300は、場所識別情報(例えば、ハッシュ値)を含むRACH:First scheduled UL transmissionメッセージをeNB100に対して送信する。これにより、eNB100は、不具合エリア160の位置を示す場所識別情報を取得することができる。従って、eNB100は、場所識別情報(例えば、ハッシュ値)に対応付けられたセルカバーエリア管理マップ上の番地(ID)を用いて、不具合エリア160の位置を認識及び管理することができる。その後、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージを受信したeNB100は、RACH:Contention ResolutionメッセージをUE300に対して返信する。
以上説明した動作の流れについて、各動作を細分化しながら詳細に説明を進める。具体的には、(i)図5及び図6を用いて、eNB100による初期設定動作を説明し、(ii)図7から図9を用いて、eNB100からUE300へのRRCメッセージの送信動作を説明し、(iii)図10及び図11を用いて、UE300による不具合エリア160の位置の収集動作を説明し、(iv)図12及び図13を用いて、UE300によるRACH:Random Access Preambleメッセージの送信動作を説明し、(v)図14を用いて、eNB100によるRACH:Random Access Preambleメッセージの受信動作を説明し、(vi)図15及び図16を用いて、UE300によるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの送信動作を説明し、(vii)図17を用いて、eNB100によるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信動作を説明する
(3−2)初期設定動作
図5及び図6を参照して、eNB100による初期設定動作について説明する。ここに、り、図5は、初期設定動作において設定されるセルカバーエリア管理マップを示す模式図であり、図6は、eNB100による初期設定動作の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、初期設定動作により設定されるセルカバーエリア管理マップは、経度方向i(但し、iは1以上の整数)行×緯度方向j(但し、jは1以上の整数)列のマトリクス状に配列された複数のグリッドに分割されたマップであって、セル150を内部に包含するサイズを有している。また、各グリッドにはグリッドIDが付与されており、当該グリッドIDとハッシュ値(言い換えれば、場所識別情報)とは一意に対応付けられている。従って、セル150内の特定のエリア部分は、地理的位置情報から算出されるハッシュ値に対応付けられている1つのグリッドIDによって一意に識別することができる。
図5に示すセルカバーエリア管理マップは、図6に示す初期設定動作により設定される。図6に示すように、不具合エリア特定部131は、セルカバーエリア管理マップの設定を実施するか否かを判定する(ステップS051)。尚、セルカバーエリア管理マップの設定を実施するか否かは、eNB100のオペレータによって予め設定されていてもよい。
ステップS051の判定の結果、セルカバーエリア管理マップの設定を実施しないと判定された場合には(ステップS051:No)、eNB100は動作を終了する。この場合、eNB100は、通常行うべき処理(つまり、eNB100が行う既存の処理)を行ってもよい。
他方で、ステップS051の判定の結果、セルカバーエリア管理マップの設定を実施すると判定された場合には(ステップS051:Yes)、不具合エリア特定部131は、ハッシュ計算キーを設定する(ステップS052)。また、不具合エリア特定部131は、eNB100の緯度及び経度を指定すると共に、緯度及び経度の夫々のビットデータ有効範囲を指定する(ステップS052)。例えば、不具合エリア特定部131は、緯度及び経度の夫々のビットデータのうち、セル150全体に共通する一部の上位ビットデータ及びセルカバーエリア管理マップの管理粒度よりも細かいエリア部分を示す一部の下位ビットデータを除くビットデータ部分を、緯度及び経度の夫々のビットデータ有効範囲として指定する。より具体的には、例えば、セル150の緯度が「北緯40度20分xx(但し、xxは変数)秒」という値で示される場合には、緯度を示すビットデータのうち「北緯40度20分」という共通の値に対応する一部の上位ビットデータを除くビットデータ部分が、緯度のビットデータ有効範囲として指定される。また、例えば、セルカバーエリア管理マップが備える1つのグリッドの緯度方向の大きさが「100m」という距離に対応付けられている場合には、緯度を示すビットデータのうち「100m」以下の精度で緯度を示す一部の下位ビットデータを除くビットデータ部分が、緯度のビットデータ有効範囲として指定される。尚、経度についても同様である。
続いて、位置情報通知制御管理部133は、UE300からeNB100に対して不具合エリア160の位置を通知する(具体的には、例えば、ハッシュ値を送信する)ために使用される専用のRACHリソースを指定するか否かを判定する(ステップS053)。
ステップS053における判定の結果、専用のRACHリソースを指定しないと判定された場合には(ステップS053:No)、eNB100は動作を終了する。この場合、eNB100は、通常行うべき処理を行ってもよい。
他方で、ステップS053における判定の結果、専用のRACHリソースを指定すると判定された場合には(ステップS053:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、UE300からeNB100に対して不具合エリア160の位置を通知するために使用される専用のRACHリソースを指定する(ステップS054)。具体的には、位置情報通知制御管理部133は、上述したRACH:Random Access Preambleメッセージを送信する際に使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルリストを設定する。このとき、位置情報通知制御管理部133は、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルリストと、コネクトモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルリストとを区別して設定してもよい。或いは、位置情報通知制御管理部133は、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルリストと、コネクトモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルリストとを区別ないで(つまり、まとめて)設定してもよい。
(3−3)eNBからUEへのRRCメッセージの送信動作
図7から図9を参照して、eNB100からUE300へのRRCメッセージの送信動作について説明する。ここに、図7は、eNB100によるRRCメッセージの送信動作の流れを示すフローチャートであり、図8は、RRCメッセージ中の一部のメッセージ部分を示すデータ構造図であり、図9は、UE300によるRRCメッセージの受信動作の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、eNB100が備える位置情報通知制御管理部133は、eNB100が、セルカバーエリア管理マップが設定されたマップ設定状態にあり且つ性能監視状態にあるか否かを判定する(ステップS071)。尚、性能監視状態とは、eNB100が不具合エリア160の位置を認識するために動作している状態であって、例えば不具合エリア160の位置を示すハッシュ値の通知をUE300から受けることをeNB100が許容している状態を示す。
ステップS071における判定の結果、eNB100がマップ設定状態にないか又は性能監視状態にないと判定された場合には(ステップS071:No)、eNB100は、動作を終了してもよいし、ステップS071以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS071における判定の結果、eNB100がマップ設定状態にあり且つ性能監視状態にあると判定された場合には(ステップS071:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、UE300に対して送信するRRCメッセージ中に、ハッシュ計算キー、ビットデータ有効範囲及びRACHプリアンブルリストを含む不具合エリア位置通知制御IEを付加する(ステップS072)。尚、不具合エリア位置通知制御IEがRRCメッセージ中に付加される限りは、付加される具体的な位置については任意に設定してもよい。例えば、図8に示すように、RRCメッセージ中の拡張用フィールドの一つである「criticalExtensions」フィールドに不具合エリア位置通知制御IEを付加してもよいし、その他のフィールドに不具合エリア位置通知制御IEを付加してもよい。
その後、位置情報通知制御管理部133は、ステップS072において不具合エリア位置通知制御IEが付加されたRRCメッセージを、通信データ処理部121及び無線ネットワークインタフェース部111を介してUE300に対して送信する(ステップS073)。
続いて、図9に示すように、UE300が備える位置情報通知制御部333は、通信データ処理部321及び無線ネットワークインタフェース部311を介して、不具合エリア位置通知制御IEが付加されたRRCメッセージを受信する(ステップS091)。その後、位置情報通知制御部333は、RRCメッセージ中に含まれる不具合エリア位置通知制御IEを抽出すると共に、当該不具合エリア位置通知制御IEが示すハッシュ計算キー、ビットデータ有効範囲及びRACHプリアンブルリストを不図示のメモリ等に記憶させる(ステップS092)。その後、UE300は、UE300自身の状態を不具合エリア検出・報告状態に遷移させることで、以下に説明する不具合エリア160の位置を収集する。
(3−4)UEによる不具合エリアの位置の収集動作
図10及び図11を参照して、UE300による不具合エリア160の位置の収集動作について説明する。ここに、図10は、アイドルモードのUE300による不具合エリア160の位置の収集動作の流れを示すフローチャートであり、図11は、コネクトモードのUE300による不具合エリア160の位置の収集動作の流れを示すフローチャートである。
アイドルモードのUE300は、図10に示すフローに従って、不具合エリア160の位置を収集する。具体的には、図10に示すように、ベアラサービス制御部333は、eNB100から送信されている信号の受信電力が所定品質に満たないか否かを判定する(ステップS101)。言い換えれば、ベアラサービス制御部333は、eNB100から送信されている信号の受信状況が悪化しているか否かを判定する。
ステップS101における判定の結果、eNB100から送信されている信号の受信電力が所定品質を満たしている(つまり、eNB100から送信されている信号の受信状況が悪化していない)と判定された場合には(ステップS101:No)、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、変数Countの値を0に設定する(ステップS109)。その後、アイドルモードのUE300は、動作を終了してもよいし、ステップS101以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS101における判定の結果、eNB100から送信されている信号の受信電力が所定品質を満たしていない(つまり、eNB100から送信されている信号の受信状況が悪化している)と判定された場合には(ステップS101:Yes)、UE300は、不具合エリア160に進入したものと判定する。従って、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、不具合エリア160の位置を収集するべく、UE300自身の状態が不具合エリア検出・報告状態であるか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102における判定の結果、UE300自身の状態が不具合エリア検出・報告状態でないと判定された場合には(ステップS102:No)、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS101以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS102における判定の結果、UE300自身の状態が不具合エリア検出・報告状態であると判定された場合には(ステップS102:Yes)、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、変数Countを1だけインクリメントする(ステップS103)。
続いて、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、変数Countが所定の第1閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS104)。尚、ステップS104における判定は、受信電力が所定品質に満たない状態が所定回数以上連続して検出された場合に不具合エリア160の位置を収集する(言い換えれば、受信電力が所定品質に満たない状態が突発的に検出された場合に不具合エリア160の位置を収集しない)ことを目的として行われる。言い換えれば、ステップS104における判定は、eNB100からの受信電力が所定品質に満たない状態が所定回数以上連続して検出されていない場合には、不具合エリア160への進入に起因しない受信電力の単なる変動とみなして不具合エリア160の位置を収集しないことを目的として行われる。従って、第1閾値は、不具合エリア160の位置の収集を好適に行うことができるような値が設定されることが好ましい。
ステップS104における判定の結果、変数Countが所定の第1閾値よりも大きくないと判定された場合には(ステップS104:No)、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS101以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS104における判定の結果、変数Countが所定の第1閾値よりも大いと判定された場合には(ステップS104:Yes)、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、UE300自身が記憶しているハッシュ値の数が所定の第2閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS105)。尚、ステップS105における判定は、不具合エリア160の位置の収集が所定数以上行われる(言い換えれば、不具合エリア160の位置の標本数を増やす)ことを目的として行われる。従って、第2閾値は、不具合エリア160の位置の収集を好適に行うことができるような値が設定されることが好ましい。
ステップS105における判定の結果、UE300自身が記憶しているハッシュ値の数が所定の第2閾値よりも小さくないと判定された場合には(ステップS105:No)、UE300は動作を終了してもよいし、ステップS101以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS105における判定の結果、UE300自身が記憶しているハッシュ値の数が所定の第2閾値よりも小さいと判定された場合には(ステップS105:Yes)、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、GPS位置検出部312から地理的位置情報を取得する(ステップS106)。その後、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、取得した地理的位置情報を、場所識別情報算出部332に対して転送する。
続いて、場所識別情報算出部332は、eNB100から送信されたRRCメッセージ中の不具合エリア位置通知制御IEに含まれるビットデータ有効範囲に基づいて、地理的位置情報を示すビットデータのうちの一部の有効なビットデータを抽出する(ステップS107)。
その後、場所識別情報算出部332は、eNB100から送信されたRRCメッセージ中の不具合エリア位置通知制御IEに含まれるハッシュ計算キーを用いて、ステップS107において抽出された一部の有効なビットデータに対してハッシュ演算を行う(ステップS108)。これにより、場所識別情報算出部332は、検出された不具合エリア160の位置を示すハッシュ値を算出することができる。また、場所識別情報算出部332は、算出されたハッシュ値を不図示のメモリ等に記憶させると共に、記憶させたハッシュ値の数を1だけインクリメントする(ステップS108)。
一方で、コネクトモードのUE300は、図11に示すフローに従って、不具合エリア160の位置を収集する。具体的には、図11に示すように、ベアラサービス制御部333は、eNB100との間に確立されている通信路にリンク障害が発生しているかを判定する(ステップS111)。
ステップS111における判定の結果、リンク障害が発生していないと判定された場合には(ステップS111:No)、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS111以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS111における判定の結果、リンク障害が発生していると判定された場合には(ステップS111:Yes)、UE300は、不具合エリア160に進入したものと判定する。従って、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、不具合エリア160の位置を収集するべく、GPS位置検出部312から地理的位置情報を取得する(ステップS112)。その後、不具合エリア地理的位置情報記録部331は、取得した地理的位置情報を、場所識別情報算出部332に対して転送する。尚、ステップS112の動作は、図10に示すステップS106の動作と同一である。
続いて、場所識別情報算出部332は、eNB100から送信されたRRCメッセージ中の不具合エリア位置通知制御IEに含まれるビットデータ有効範囲に基づいて、地理的位置情報を示すビットデータのうちの一部の有効なビットデータを抽出する(ステップS113)。尚、ステップS113の動作は、図10に示すステップS107の動作と同一である。
その後、場所識別情報算出部332は、eNB100から送信されたRRCメッセージ中の不具合エリア位置通知制御IEに含まれるハッシュ計算キーを用いて、ステップS113において抽出された一部の有効なビットデータに対してハッシュ演算を行う(ステップS114)。これにより、場所識別情報算出部332は、検出された不具合エリア160の位置を示すハッシュ値を算出することができる。また、場所識別情報算出部332は、算出されたハッシュ値を不図示のメモリ等に記憶させると共に、記憶させたハッシュ値の数を1だけインクリメントする(ステップS114)。尚、ステップS114の動作は、図10に示すステップS108の動作と同一である。
(3−5)UEによるRandom Access Preambleメッセージの送信動作
図12及び図13を参照して、UE300によるRACH:Random Access Preambleメッセージの送信動作について説明する。ここに、図12は、アイドルモードのUE300によるRACH:Random Access Preambleメッセージの送信動作の流れを示すフローチャートであり、図13は、コネクトモードのUE300によるRACH:Random Access Preambleメッセージの送信動作の流れを示すフローチャートである。
アイドルモードのUE300は、図12に示すフローに従って、RACH:Random Access PreambleメッセージをeNB100に対して送信する。具体的には、図12に示すように、位置情報通知制御管理部333は、eNB100から送信されている信号の受信電力が所定品質を満たし且つハッシュ値の記憶数が1以上であるか否かを判定する(ステップS121)。
ステップS121における判定の結果、eNB100から送信されている信号の受信電力が所定品質を満たしていないと判定された場合には(ステップS121:No)、UE300がいまだ不具合エリア160を抜けていない(言い換えれば、不具合エリア160内に位置している)と想定される。従って、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS121以降の動作を繰り返してもよい。
同様に、ステップS121における判定の結果、ハッシュ値の記憶数が1以上でない(つまり、0である)と判定された場合には(ステップS121:No)、UE300が不具合エリア160を1つも検出していないと想定される。従って、UE300からeNB100に対して送信されるべき情報がないため、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS121以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS121における判定の結果、eNB100から送信されている信号の受信電力が所定品質を満たし且つハッシュ値の記憶数が1以上であると判定された場合には(ステップS121:Yes)、UE300が不具合エリア160を抜けたと想定される。従って、不具合エリア160の位置をeNB100に対して送信するべく、ベアラサービス制御部333は、UE300の状態をアイドルモードからコネクトモードへと遷移させる(ステップS122)。
続いて、位置情報通知制御管理部333は、eNB100から送信されたRRCメッセージ中の不具合エリア位置通知制御IEに、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルが含まれているか否かを判定する(ステップS123)。
ステップS123における判定の結果、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルが含まれていると判定された場合には(ステップS123:Yes)、位置情報通知制御管理部333は、RACHプリアンブルに含まれているRACHリソースを選択する(ステップS124)。
他方で、ステップS123における判定の結果、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルが含まれていないと判定された場合には(ステップS123:No)、位置情報通知制御管理部333は、通常の(言い換えれば、従来の報知情報で指定された)RACHリソースを選択する(ステップS125)。
続いて、位置情報通知制御管理部333は、ステップS124又はステップS125において選択されたRACHリソースを用いて、無線アクセス手順制御部335、通信データ処理部321及び無線ネットワークインタフェース部311を介して、RACH:Random Access PreambleメッセージをeNB100に対して送信する(ステップS126)。
その後、位置情報通知制御管理部333は、UE300の状態を位置情報通知待ち状態に遷移させると共に、変数Countに0を設定する(ステップS127)。
一方で、コネクトモードのUE300は、図13に示すフローに従って、RACH:Random Access PreambleメッセージをeNB100に対して送信する。具体的には、図13に示すように、位置情報通知制御管理部333は、eNB100との間に確立されている通信路に発生していたリンク障害が解消されているかを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、リンク障害が解消されていないと判定された場合には(ステップS131:No)、UE300がいまだ不具合エリア160を抜けていない(言い換えれば、不具合エリア160内に位置している)と想定される。従って、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS121以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS131における判定の結果、リンク障害が解消されていると判定された場合には(ステップS131:Yes)、UE300が不具合エリア160を抜けたと想定される。従って、不具合エリア160の位置をeNB100に対して送信するべく、位置情報通知制御管理部333は、eNB100から送信されたRRCメッセージ中の不具合エリア位置通知制御IEに、コネクトモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルが含まれているか否かを判定する(ステップS132)。
ステップS132における判定の結果、コネクトモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルが含まれていると判定された場合には(ステップS132:Yes)、位置情報通知制御管理部333は、RACHプリアンブルに含まれているRACHリソースを選択する(ステップS133)。
他方で、ステップS132における判定の結果、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを含むRACHプリアンブルが含まれていないと判定された場合には(ステップS132:No)、位置情報通知制御管理部333は、通常の(言い換えれば、従来の報知情報で指定された)RACHリソースを選択する(ステップS134)。
続いて、位置情報通知制御管理部333は、ステップS133又はステップS134において選択されたRACHリソースを用いて、無線アクセス手順制御部335、通信データ処理部321及び無線ネットワークインタフェース部311を介して、RACH:Random Access PreambleメッセージをeNB100に対して送信する(ステップS135)。
その後、位置情報通知制御管理部333は、UE300の状態を位置情報通知待ち状態に遷移させる(ステップS136)。
(3−6)eNBによるRandom Access Preambleメッセージの受信動作
図14を参照して、eNB100によるRACH:Random Access Preambleメッセージの受信動作について説明する。ここに、図14は、eNB100によるRACH:Random Access Preambleメッセージの受信動作の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、無線アクセス手順制御部135は、RACH:Random Access Preambleメッセージの受信を検出したか否かを判定する(ステップS141)。言い換えれば、無線アクセス手順制御部135は、RACH:Random Access PreambleメッセージがUE300から送信されているか否かを判定する。
ステップS141における判定の結果、RACH:Random Access Preambleメッセージの受信を検出していないと判定された場合には(ステップS141:No)、eNB100は、動作を終了してもよいし、ステップS141以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS141における判定の結果、RACH:Random Access Preambleメッセージの受信を検出したと判定された場合には(ステップS141:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、eNB100がマップ設定状態にあり且つ性能監視状態にあるか否かを判定する(ステップS142)。
ステップS142における判定の結果、eNB100がマップ設定状態にないか又は性能監視状態にないと判定された場合には(ステップS142:No)、無線アクセス手順制御部135は、通常の手順でRACH:Random Access ResponseメッセージをUE300に対して返信する(ステップS146)。つまり、無線アクセス手順制御部135は、ステップS144及びステップS145の動作を行うことなく、RACH:Random Access ResponseメッセージをUE300に対して返信する。
他方で、ステップS142における判定の結果、eNB100がマップ設定状態にあり且つ性能監視状態にあると判定された場合には(ステップS142:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、UE300からeNB100に対して不具合エリア160の位置を通知するために使用される専用のRACHリソースが指定され且つステップS141において検出されたRACH:Random Access Preambleメッセージが当該専用のRACHリソースを用いて送信されているか否かを判定する(ステップS143)。
ステップS143における判定の結果、専用のRACHリソースが指定されていないか又はRACH:Random Access Preambleメッセージが専用のRACHリソースを用いて送信されていないと判定された場合には(ステップS143:No)、無線アクセス手順制御部135は、通常の手順でRACH:Random Access ResponseメッセージをUE300に対して返信する(ステップS146)。つまり、無線アクセス手順制御部135は、ステップS144及びステップS145の動作を行うことなく、RACH:Random Access ResponseメッセージをUE300に対して返信する。
他方で、ステップS143における判定の結果、専用のRACHリソースが指定され且つ又はRACH:Random Access Preambleメッセージが専用のRACHリソースを用いて送信されていると判定された場合には(ステップS143:Yes)、無線アクセス手順制御部135は、ステップS141において受信したRACH:Random Access Preambleメッセージに関連する一連のRACH手順(ランダムアクセス手順)を行うUE300に割り当てるべき一時的なUE識別情報を生成する(ステップS144)。また、位置情報通知制御管理部133は、生成されたUE識別情報によって識別されるUE300の状態が位置情報通知待ち状態である旨を、内部パラメータ等として記憶する(ステップS144)。
その後、位置情報通知制御管理部133は、ステップS141において受信したRACH:Random Access Preambleメッセージが、アイドルモードのUE300が使用するべきRACHリソースを用いて送信されている場合には、ステップS144において生成したUE識別情報によって識別されるUE300がアイドルモードのUE300である旨を、内部パラメータ等として記憶する(ステップS145)。
その後、無線アクセス手順制御部135は、RACH:Random Access ResponseメッセージをUE300に対して返信する(ステップS146)。
(3−7)UEによるFirst scheduled UL transmissionメッセージの送信動作
図15及び図16を参照して、UE300によるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの送信動作について説明する。ここに、図15は、UE300によるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの送信動作を示すフローチャートであり、図16は、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの上位プロトコルによって規定されるRRCメッセージ中の一部のメッセージ部分を示すデータ構造図である。
図15に示すように、無線アクセス手順制御部335は、RACH:Random Access Responseメッセージの受信を検出したか否かを判定する(ステップS151)。言い換えれば、無線アクセス手順制御部335は、RACH:Random Access ResponseメッセージがeNB100から送信されているか否かを判定する。
ステップS151における判定の結果、RACH:Random Access Responseメッセージの受信を検出していないと判定された場合には(ステップS151:No)、UE300は、動作を終了してもよいし、ステップS151以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS151における判定の結果、RACH:Random Access Responseメッセージの受信を検出したと判定された場合には(ステップS151:Yes)、位置情報通知制御管理部333は、UE300が位置情報通知待ち状態にあるか否かを判定する(ステップS152)。
ステップS152における判定の結果、UE300が位置情報通知待ち状態にないと判定された場合には(ステップS152:No)、無線アクセス手順制御部335は、通常の手順でRACH:First scheduled UL transmissionメッセージをeNB100に対して送信する(ステップS156)。つまり、無線アクセス手順制御部335は、ステップS153からステップS155の動作を行うことなく(つまり、不具合エリア160の位置を示すハッシュ値をメッセージに含めることなく)、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージをeNB100に対して返信する。
他方で、ステップS152における判定の結果、UE300が位置情報通知待ち状態にあると判定された場合には(ステップS152:Yes)、無線アクセス手順制御部335は、位置情報通知制御管理部333の制御の下に、不図示のメモリ等に記憶されているハッシュ値をRACH:First scheduled UL transmissionメッセージ中に付加した上で、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージをeNB100に対して送信する(ステップS153)。
尚、不具合エリア160の位置を示すハッシュ値がRACH:First scheduled UL transmissionメッセージ中に付加される限りは、付加される具体的な位置については任意に設定してもよい。例えば、図16(a)に示すように、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの上位プロトコルによって規定されるRRC connection re−establishmentメッセージ中の拡張用フィールドの一つである「criticalExtensions」フィールドにハッシュ値を付加してもよい。或いは、図16(b)に示すように、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの上位プロトコルによって規定されるRRC connection requestメッセージ中の拡張用フィールドの一つである「criticalExtensions」フィールドにハッシュ値を付加してもよい。もちろん、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージ中のその他のフィールドにハッシュ値を付加してもよい。
その後、場所識別情報算出部332は、不図示のメモリ等に記憶されているハッシュ値を消去すると共に、記憶させたハッシュ値の数を0にリセットする(ステップS154)。その後、UE300がアイドルモードのUE300であった場合には、ベアラサービス制御部333は、UE300の状態をアイドルモードに遷移させてもよい(ステップS155)。或いは、UE300がコネクトモードのUE300であった場合には、ベアラサービス制御部333は、リンク障害の解消によって再確立された通信路を用いた通信を再開してもよい(ステップS155)。
(3−8)eNBによるFirst scheduled UL transmissionメッセージの受信動作
図17を参照して、eNB100によるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信動作について説明する。ここに、図17は、eNB100によるRACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信動作の流れを示すフローチャートである。
図17に示すように、無線アクセス手順制御部135は、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信を検出したか否かを判定する(ステップS171)。言い換えれば、無線アクセス手順制御部135は、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージがUE300から送信されているか否かを判定する。
ステップS171における判定の結果、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信を検出していないと判定された場合には(ステップS171:No)、eNB100は、動作を終了してもよいし、ステップS171以降の動作を繰り返してもよい。
他方で、ステップS171における判定の結果、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージの受信を検出したと判定された場合には(ステップS171:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、当該メッセージを送信したUE300が位置情報通知待ち状態にあるか否かを判定する(ステップS172)。
ステップS172における判定の結果、UE300が位置情報通知待ち状態にないと判定された場合には(ステップS172:No)、無線アクセス手順制御部135は、通常の手順でRACH:Contention ResolutionsメッセージをUE300に対して返信すると共に動作を終了する。
他方で、ステップS172における判定の結果、UE300が位置情報通知待ち状態にあると判定された場合には(ステップS172:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、受信したRACH:First scheduled UL transmissionメッセージ中に含まれるハッシュ値を抽出する(ステップS173)。また、位置情報通知制御部133は、抽出したハッシュ値を不具合エリア特定部131に対して転送する。
続いて、不具合エリア特定部131は、抽出されたハッシュ値に対応するグリッドIDを検索する(ステップS174)。その結果、検索されたグリッドIDによって特定されるグリッド(言い換えれば、当該グリッドに対応するエリア部分)は、不具合エリア160としてeNB100によって管理される。
続いて、位置情報通知制御管理部133は、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージを送信したUE300が、アイドルモードのUE300であるか否かを判定する(ステップS175)。
ステップS175における判定の結果、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージを送信したUE300が、アイドルモードのUE300でないと判定された場合には(ステップS175:No)、無線アクセス手順制御部135は、必要に応じてRACH:Contention ResolutionsメッセージをUE300に対して返信すると共に、動作を終了してもよいしUE300との間の無線通信を再開してもよい。
他方で、ステップS175における判定の結果、RACH:First scheduled UL transmissionメッセージを送信したUE300が、アイドルモードのUE300であると判定された場合には(ステップS175:Yes)、位置情報通知制御管理部133は、当該UE300に対して割り当てた一時的なUE識別情報(図14のステップS144参照)を開放する(ステップS176)。このとき、無線アクセス手順制御部135は、必要に応じてRACH:Contention ResolutionsメッセージをUE300に対して返信してもよい。その後、eNB100は、動作を終了する。
以上説明したように、本実施形態の無線通信システム1によれば、UE300とeNB100との間の通信路を確立する際に実行される初期手順であるランダムアクセス手順(つまり、RACHを使用した初期手順)を用いて、不具合エリア160の位置をUE300からeNB100に対して送信することができる。言い換えれば、UE300からeNB100に対する不具合エリア160の位置の送信動作をランダムアクセス手順内で完結することができる。このため、UE300からE−SMLC等の位置サービスノードに対して不具合エリア160の位置を一旦通知した後に当該位置サービスノードから各eNB100に対して位置を再度通知する必要がなくなる。これにより、不具合エリア160の位置の通知が位置サービスノードに集中する事態の発生を好適に抑制することができる。従って、無線通信システム1の処理負荷を相対的に低減することができる。
また、本実施形態の無線通信システム1によれば、不具合エリア160の位置を示す地理的位置情報を示すビットデータのうちの一部の有効なビットデータからハッシュ値を算出することができる。従って、全てのビットデータからハッシュ値を算出する態様と比較して、不具合エリア160の位置を通知する際のデータ量を削減することができる。
また、本実施形態の無線通信システム1によれば、ハッシュ値を算出する際に使用されるハッシュ計算キーがeNB100からUE300に対して事前に通知される。このため、UE300は、検出される不具合エリア160の位置を示す地理的位置情報からハッシュ値を好適に算出することができる。
更には、UE300が認証された後のセキュアな手順(例えば、RRCメッセージ)を用いてハッシュ計算キーがeNB100からUE300に対して事前に通知される。このため、悪意のあるUE300がハッシュ計算キーを取得することができない。従って、悪意のあるUE300によって送信される不当なハッシュ値が正当なハッシュ値であるとeNB100が扱ってしまう事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態の無線通信システム1によれば、一部の有効なビットデータを特定するための情報がeNB100からUE300に対して事前に通知される。このため、UE300は、検出される不具合エリア160の位置を示す地理的位置情報を示すビットデータのうちの一部の有効なビットデータを好適に抽出すると共に、当該抽出した一部のビットデータからハッシュ値を好適に算出することができる。
また、本実施形態の無線通信システム1によれば、不具合エリア160の位置を通知する際には、専用のRACHリソースを用いてRACH:Random Access Preambleメッセージを送信することができる。このため、通常のRACH:Random Access Preambleメッセージの送信と、不具合エリア160の位置を通知するためのRACH:Random Access Preambleメッセージとを区別して扱うことができる。従って、不具合エリア160の位置の通知に係る動作が、通常のRACH:Random Access Preambleメッセージの送信を伴う通常の通信動作に対して悪影響を及ぼす事態の発生を好適に抑制することができる。
1 無線通信システム
100 eNB
111 無線ネットワークインタフェース部
121 通信データ処理部
131 不具合エリア特定部
132 場所識別情報算出部
133 位置情報通知制御管理部
134 ベアラサービス制御部
135 無線アクセス手順制御部
300 UE
311 無線ネットワークインタフェース部
312 GPS位置検出部
321 通信データ処理部
331 不具合エリア地理的位置情報記録部
332 場所識別情報算出部
333 位置情報通知制御管理部
334 ベアラサービス制御部
335 無線アクセス手順制御部

Claims (8)

  1. 移動端末及び無線基地局を備える無線通信システムにおける、前記無線基地局のセル範囲内で無線通信サービスが提供されないエリアの特定方法であって、
    前記エリアの位置を特定する位置情報を前記移動端末側で収集する収集工程と、
    ランダムアクセス手順の前記無線基地局と前記移動端末との間の通信路を設定する要求に前記位置情報を付加して、前記移動端末から前記無線基地局に対して前記要求を送信する送信工程と
    を備えることを特徴とするエリアの特定方法。
  2. 前記位置情報は、前記エリアの位置を緯度及び経度により直接示す地理的位置情報を所定の変換式に基づいて変換することで得られ且つ前記地理的位置情報の情報量よりも少ない情報量を有する変換情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の特定方法。
  3. 前記無線基地局から前記移動端末に対して、前記所定の変換式を通知する通知工程を更に備え、
    前記収集工程は、前記通知工程により通知された前記変換式を用いて前記地理的位置情報を前記変換情報に変換することにより、前記位置情報を収集することを特徴とする請求項2に記載の特定方法。
  4. 前記位置情報は、前記エリアの位置を緯度及び経度により直接示す地理的位置情報に含まれるビットデータのうちの一部のビットデータが削除された後の前記ビットデータを所定の変換式に基づいて変換することで得られ且つ前記地理的位置情報の情報量よりも少ない情報量を有する変換情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の特定方法。
  5. 前記無線基地局から前記移動端末に対して、前記所定の変換式及び削除される一部のビ
    ットデータを特定する削除情報を通知する通知工程を更に備え、
    前記収集工程は、前記通知工程により通知された前記削除情報を用いて前記一部のビットデータを削除し、且つ前記通知工程により通知された前記変換式を用いて前記地理的位置情報に含まれるビットデータを前記変換情報に変換することにより、前記位置情報を収集することを特徴とする請求項4に記載の特定方法。
  6. 前記ランダムアクセス手順を用いて前記位置情報が送信される際に前記移動端末が使用する無線リソースを、前記無線基地局から前記移動端末に対して指定する指定工程を更に備え、
    前記送信工程は、前記指定工程によって指定された無線リソースを用いて前記位置情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の特定方法。
  7. 無線基地局のセル範囲内で無線通信サービスが提供されないエリアの位置を特定する位置情報であって且つ移動端末から送信される位置情報を、
    ランダムアクセス手段の前記無線基地局と前記移動端末との間の通信路を設定する要求に前記位置情報を付加された情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記位置情報に基づいて、前記エリアの位置を特定する特定手段と
    を備えることを特徴とする無線基地局。
  8. 移動端末及び無線基地局を備える無線通信システムであって、
    前記移動端末は、前記無線基地局のセル範囲内で無線通信サービスが提供されないエリアの位置を特定する位置情報を収集する収集手段と、
    ランダムアクセス手順の前記無線基地局と前記移動端末との間の通信路を設定する要求に前記位置情報を付加して、前記無線基地局に対して前記位置情報を送信する送信手段とを備え、
    前記無線基地局は、前記移動端末から送信される前記位置情報を、前記ランダムアクセス手順を用いて受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記位置情報に基づいて、前記エリアの位置を特定する特定手段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
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