JP2016039445A - 自己最適化移動体通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】端末で収集される観測データを用いてより緻密な最適化手法をネットワーク自己最適化アルゴリズムに組み込む。
【解決手段】自己最適化移動体通信システムとして、最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、第1や第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含み、管理サーバに、メッセージ交換手段と、1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、マップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、この導出した最適化エリアと第1の無線局との距離 及び 第2の無線局のリソース量に基づいて、第1の無線局の最適化処理用パラメータの値を導出するネットワーク自己最適化手段を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】自己最適化移動体通信システムとして、最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、第1や第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含み、管理サーバに、メッセージ交換手段と、1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、マップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、この導出した最適化エリアと第1の無線局との距離 及び 第2の無線局のリソース量に基づいて、第1の無線局の最適化処理用パラメータの値を導出するネットワーク自己最適化手段を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、自己最適化アルゴリズムを有するネットワークの最適化技術に関する。
昨今、移動体通信システムを構成する各ノードが人手に寄らずに各種パラメータを設定/再設定する技術が開発されている。この技術は、SON(Self-Organizing Network)と呼ばれ、自動的なモビリティ負荷分散や局間の無線カバレッジ最適化などを可能にする。
また、オペレータは、事前の様々なシミュレーションで人為的に求めた基地局の動作パラメータの値を、動的に設定することも行われている。
一方で、オペレータは、実際の基地局の動作状況をエンドユーザサイドで効果的であったかをフィールド試験を通して確認することも行われている。
このフィールド試験で問題が検出されれば、再度 様々なチューニングが行われている。
また、オペレータは、事前の様々なシミュレーションで人為的に求めた基地局の動作パラメータの値を、動的に設定することも行われている。
一方で、オペレータは、実際の基地局の動作状況をエンドユーザサイドで効果的であったかをフィールド試験を通して確認することも行われている。
このフィールド試験で問題が検出されれば、再度 様々なチューニングが行われている。
関連する技術としては、特許文献1ないし4が挙げられる。
特許文献1では、管理サーバが複数の基地局(eNB(evolutional Node B)s)から通知されるユーザ端末(UE(User Equipment)s)と基地局との間の通信環境状況を示した報告を用いて、各基地局の最適化を実施するネットワーク最適化技術を開示している。この文献では、管理サーバが基地局の種別を判別して、各々の基地局の干渉要因ごとに適切な最適化処理を選定する最適化アルゴリズムが開示されている。
また、特許文献2でも、各基地局の最適化を実施するネットワーク最適化技術を開示している。この文献では、ある基地局が自局の各種パラメータの最適化を自律的に実行する際に、自局の最適化処理を実行すると共に、隣接基地局や自局を管理していない管理サーバに 最適化情報を通知する最適化手法が開示されている。このように隣接基地局や自局を管理していない管理サーバに 最適化情報を通知することで、ある基地局が自律的最適化を実行したことに起因したシステム全体の特性劣化を予防/回避が図り得るようになる。
また特許文献3でも、各基地局の最適化を実施するネットワーク最適化技術を開示している。この文献では、管理サーバ(監視サーバ)が基地局との間で UE―基地局との無線環境などを情報交換して、該基地局に適したサービス品質パラメータ値を管理サーバ側で導出した後に、基地局にパラメータ値を通知する。最適化処理用パラメータの通知を受けた基地局は、その最適化処理用パラメータに従って自局の制御パラメータを調整する。このことによって、管理サーバが多くの基地局を傘下に横断的なネットワーク最適化を行える。
また、特許文献4では、マクロセル用基地局内で、UE群から取得した通信環境状況を示した報告に基づく基地局(マクロセル用基地局)の最適化技術が開示されている。この基地局の通信パラメータ再設定手法では、予め、マクロセル用基地局とピコセル用基地局やフェムトセル用基地局とをX2インタフェースで接続する。次に、マクロセル用基地局内で、直接/間接的に収集した各基地局−各UE間の通信環境状況を示した報告を用いて、自基地局の最適化を実施する。
オペレータは、基地局の設置及びパラメータ設定に関して、基地局の送信電力や、アンテナチルト角、セルの隣接関係等を考慮して最適化を行っている。
上記特許文献1ないし3に記載された管理サーバによるネットワーク自己最適化技術は様々な利点を有している。また、上記特許文献4に記載された基地局によるネットワーク自己最適化技術も優れた点がある。
一方で、基地局の増設や建物の建設などによって、無線アクセス網の状況は流動的に変化する。このような無線環境の変化に、随時、適切に対応するために、オペレータの運用コストが増大する傾向にある。
他方、最適化作業を怠ると、エンドユーザにおいて呼切断になる、ハンドオーバーに失敗する、スループットが低下するといった事象が発生してしまう。
上述したSON関連技術についても、オペレータ側で取得できる各種情報に基づいた最適化が主であり、端末での通信環境に基づいてネットワークを最適化する事柄について、更なる検討が必要となる。
例えば、現状 オペレータが補完的に実施しているフィールド試験量の削減に繋がる高精度なカバレッジ手法や、基地局間の良好な負荷分散手法、最適化のリアルタイム性の向上、などを実現する自己最適化手法が望まれる。また、最適化に用いる所要情報の更なる網羅性を向上することも望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、端末から収集した通信品質に関する情報に基づいて、良好な動作パラメータを導出する自己最適化アルゴリズムを有する自己最適化移動体通信システム、管理サーバ、ネットワーク自己最適化方法の提供を目的とする。
本発明に係る自己最適化移動体通信システムは、最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含み、前記管理サーバは、前記第1及び/又は第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出するネットワーク自己最適化手段と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る自己最適化ネットワークの管理サーバは、最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局 及び/又は 前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出するネットワーク最適化手段と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る移動体通信システムでのネットワーク自己最適化方法は、最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含む移動体通信システムでのネットワーク自己最適化方法であって、前記管理サーバは、1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集工程と、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理するネットワーク自己最適化工程とを含み、前記ネットワーク自己最適化工程では、前記管理サーバは、前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出処理し、導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出処理することを特徴とする。
本発明によれば、端末から収集した通信品質に関する情報に基づいて、良好な動作パラメータを導出する自己最適化アルゴリズムを有する自己最適化移動体通信システム、管理サーバ、ネットワーク自己最適化方法を提供できる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態の説明は、LTE(Long Term Evolution)を想定して記載する。
[構成の説明]
図1は、実施形態の自己最適化移動体通信システムを示す概略図である。
図1で示した自己最適化移動体通信システムは、最適化処理を実行可能な複数の無線局としての基地局100A〜100C(eNB100A〜100C)と、各基地局と通信可能な管理サーバとしてのO&M(Operation and Maintenance)サーバ200を含む。基地局100A〜100Cは、少なくとも最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行可能である。また、自己最適化移動体通信システムは、図中でLTEネットワークと示している通信経路やEPC(Evolved Packet Core)、コアネットワークなどと協働して、UE(User Equipment)に通信サービスを提供する。EPC(Evolved Packet Core)は、MME(Mobility Management Entity)やS−GW(Serving Gateway)、P−GW(PDN Gateway)などを含んでいる。
図1は、実施形態の自己最適化移動体通信システムを示す概略図である。
図1で示した自己最適化移動体通信システムは、最適化処理を実行可能な複数の無線局としての基地局100A〜100C(eNB100A〜100C)と、各基地局と通信可能な管理サーバとしてのO&M(Operation and Maintenance)サーバ200を含む。基地局100A〜100Cは、少なくとも最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行可能である。また、自己最適化移動体通信システムは、図中でLTEネットワークと示している通信経路やEPC(Evolved Packet Core)、コアネットワークなどと協働して、UE(User Equipment)に通信サービスを提供する。EPC(Evolved Packet Core)は、MME(Mobility Management Entity)やS−GW(Serving Gateway)、P−GW(PDN Gateway)などを含んでいる。
図2は、O&Mサーバ200の構成例を示したブロック図である。
O&Mサーバ200は、基地局等の各種ノードとメッセージを交換するメッセージ交換部201、任意の基地局の制御パラメータを 通知した最適化処理用パラメータで更新させるネットワーク最適化部202を含む。また、O&Mサーバ200は、各基地局に在圏するUE群で取得された通信品質に関する情報を収集し、マップデータ上に統計処理するデータ収集部203を有する。
O&Mサーバ200は、基地局等の各種ノードとメッセージを交換するメッセージ交換部201、任意の基地局の制御パラメータを 通知した最適化処理用パラメータで更新させるネットワーク最適化部202を含む。また、O&Mサーバ200は、各基地局に在圏するUE群で取得された通信品質に関する情報を収集し、マップデータ上に統計処理するデータ収集部203を有する。
メッセージ交換部201は、最適化処理用パラメータの通知先となる基地局やその周囲基地局との間で基地局の動作パラメータに係る最適化用メッセージ群をやり取りする。また、後述する基地局から通知される端末の測定データを含む報告用のメッセージを受け付ける。
最適化用メッセージは、例えば、対象基地局からの情報収集用メッセージや対象基地局へのパラメータ更新用メッセージ、ネットワークトポロジ情報/カバレッジ設定パラメータ値/トラヒック情報等を収集するメッセージが挙げられる。
最適化用メッセージは、例えば、対象基地局からの情報収集用メッセージや対象基地局へのパラメータ更新用メッセージ、ネットワークトポロジ情報/カバレッジ設定パラメータ値/トラヒック情報等を収集するメッセージが挙げられる。
ネットワーク最適化部202は、要最適化エリアを導出処理し、要最適化エリアと担当基地局との距離と隣接セルを構築する1ないし複数の基地局のリソース量に基づいて、生成する最適化処理用パラメータの値を調整する。
要最適化エリアを導出する手法は、データ収集部203によってマップデータ上にマッピングされた事象の分布を識別処理し、最適化を要する/適する/指定された事象が集中した特定エリアを最適化の対象エリアとして特定すればよい。
この際、収集した事象の種別に応じて、そのエリアの座標とそのエリアを担当している基地局との距離とに基づいて、最適化エリアとして決定する閾値の値を変更することが望ましい。この閾値の変更については後に説明する。
生成する最適化処理用パラメータとしては、例えば、該当基地局の送信電力やアンテナチルト角を定める設定パラメータを使用できる。例示した送信電力やアンテナチルト角を最適化する設定パラメータのように、セル上での通信品質を調整するパラメータやセル範囲(大きさや向きなど)を定めるパラメータを適宜採用すればよい。
この際に、該当セルの通信品質や範囲を変更しても、隣接セルを構築する基地局(以下、隣接基地局と記載)に過度な影響を与えないか その基地局のリソース量(無線リソース使用率やネットワーク使用率など)を参照してパラメータ値や最適化の実行有無を調整する。これは、ある基地局の送信電力やアンテナチルト角を変更すると、端末で感知する受信電力や受信品質が変わるため、隣接セルに端末がハンドオーバーすることの影響を踏まえる。
この処理アルゴリズムを含めることによって、隣接関係にあるセルに多数の端末がハンドオーバーして、隣接セルの通信リソースや隣接基地局の処理リソースを過度に消費させることを予防できる。
この際に、該当セルの通信品質や範囲を変更しても、隣接セルを構築する基地局(以下、隣接基地局と記載)に過度な影響を与えないか その基地局のリソース量(無線リソース使用率やネットワーク使用率など)を参照してパラメータ値や最適化の実行有無を調整する。これは、ある基地局の送信電力やアンテナチルト角を変更すると、端末で感知する受信電力や受信品質が変わるため、隣接セルに端末がハンドオーバーすることの影響を踏まえる。
この処理アルゴリズムを含めることによって、隣接関係にあるセルに多数の端末がハンドオーバーして、隣接セルの通信リソースや隣接基地局の処理リソースを過度に消費させることを予防できる。
データ収集部203は、各々の基地局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を収集する。データ収集部203は、収集できた通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理する。この統計処理では、通信品質に関する情報が取得された範囲(端末の位置を示す情報)に従ってマップデータ上に個々の事象をマップする。
このマップデータのデータ構造は、実空間の座標に対応付けて多くのエリア(事象のマップ領域)が設けられている。また、マップデータには、基地局の位置座標が対応付けられている。個々のエリアを示す座標は、例えば緯度経度の指定により区分すればよい。
また、マップデータとして、3次元データ構造を採用してもよい。また、構造物や地形などが反映された既知電波遮蔽物体データをマップデータに含めることが望ましい。
このマップデータのデータ構造は、実空間の座標に対応付けて多くのエリア(事象のマップ領域)が設けられている。また、マップデータには、基地局の位置座標が対応付けられている。個々のエリアを示す座標は、例えば緯度経度の指定により区分すればよい。
また、マップデータとして、3次元データ構造を採用してもよい。また、構造物や地形などが反映された既知電波遮蔽物体データをマップデータに含めることが望ましい。
また、マップデータ内の特定エリアのみや複数のエリアに跨る広域エリアを高精細に区分した、収集された事象を高精細にマップ可能な詳細エリアを設けてもよい。例えば、人が多数集まる駅やスタジアムなどの周囲を詳細エリアに設定したり、過去の最適化頻度を踏まえて設定してもよい。
データ収集部203は、通信品質に関する情報の収集要求を端末に通知する。また、通信品質に関する情報の報告を予め端末に実装しておいても構わない。端末から通信品質に関する情報を収集する手法は、特に限定は無く、様々な通信手法/通信経路で収集可能にすることが望ましい。例えば、各々の基地局を介して/端末のアプリケーションを介して/端末がアクセスするサービス(電話やメール/ブラウジング)を介して、通信品質に関する情報の収集要求を、端末に通知する仕組みを移動体通信網が有せばよい。
通信品質に関する情報の報告要求を受けた端末は、適宜要求された事項を報告する。例えば、基地局から測定データ収集依頼を受けた場合、自端末で発生した無線リンク障害、無線リンク再接続要求、ユーザデータのスループット情報などの記録を開始し、位置情報と共に周期的に基地局に対して送信する。また、基地局から測定データ収集停止依頼を受けた場合、その測定を停止する機能を実装すればよい。位置情報は、GPS(Global Positioning System)などから取得してもよいし、移動体通信の基地局や無線LAN AP(Wireless LAN access point)などのユニークコードで疑似的に特定してもよい。また、位置情報としてこの接続先のユニークコードを報告してもよい。
移動体通信システムに属する基地局には、自局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を逐次取得し、取得した通信品質に関する情報をO&Mサーバ200に事象毎に取り纏めて通知する仕組みを実装してもよい。また、O&Mサーバ200の要求する量の通信品質に関する情報を収集ために、自局に在圏している端末群の任意台数をランダムに選択して報告要求を通知する仕組みや、特定領域に存在する端末に報告要求を通知する仕組みを有することが望ましい。特定領域に存在する端末に報告させる仕組みは、報告させる所定範囲や内容を情報として含ませた報告要求をエリアメールで通知し、端末側が自端末の存在位置と比較すれば可能である。
このように、通信品質に関する情報は、各々の基地局で纏められ、メッセージ交換部201を介して各基地局から受け付けることとしてもよい。また、移動体通信サービスや他の通信サービスを介してO&Mサーバ200が端末から直接的に収集してもよい。
また、データ収集部203は、各々の基地局に通知する通信品質に関する情報の収集要求に、その基地局のリソース量を合わせて通知させる要求を含めることとしてもよい。
また、データ収集部203は、基地局及び隣接セルを構築する隣接基地局が基地局間通信経路を有していた際に、通信品質に関する情報の収集要求に、隣接基地局のリソース量を通知させる要求を含めることとしてもよい。この処理動作を用いれば、O&Mサーバ200は、隣接基地局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない場合であっても、隣接基地局のリソース情報を収集できる。各基地局は、基地局間通信経路として、X2インタフェースを用いれる。
例えば、基地局100Aは、自局に在圏する複数の端末から通信品質に関する情報を吸い上げる要求を受けた際に、X2インタフェースを介して基地局100Bにリソース量を示すリソース情報を要求する。
その後、基地局100Aは、在圏する複数の端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 隣接基地局(基地局100B)から取得したリソース情報とを、O&Mサーバ200に報告する。この際、通信品質に関する情報と 隣接基地局のリソース情報とを時間帯等で関連付けて報告するようにしてもよい。
例えば、基地局100Aは、自局に在圏する複数の端末から通信品質に関する情報を吸い上げる要求を受けた際に、X2インタフェースを介して基地局100Bにリソース量を示すリソース情報を要求する。
その後、基地局100Aは、在圏する複数の端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 隣接基地局(基地局100B)から取得したリソース情報とを、O&Mサーバ200に報告する。この際、通信品質に関する情報と 隣接基地局のリソース情報とを時間帯等で関連付けて報告するようにしてもよい。
このリソース量収集アルゴリズムを実装することで、O&Mサーバ200(ネットワーク最適化部202)は、任意の基地局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、この基地局を介して取得した隣接基地局のリソース情報からリソース量を参照して、基地局の最適化処理用パラメータの値を調整できる。
また、データ収集部203は、任意基地局に対して通信品質に関する情報を収集させる要求として、端末数の台数を示すサンプル数を含めて送信することとしてもよい。このサンプル数は、台数に替えて、基地局配下の何%の端末からデータを収集するかを示す値を通知してもよい。O&Mサーバ200は、このサンプル数を対象基地局配下に存在する端末数をHSS(Home Subscriber Server)やMME(Mobility Management Entity)、抽出する事象に応じてはHLR(Home Location Register)、VLR(Visitor Location Register)などに問い合わせて識別し、その値(台数)と必要なサンプル量から決定すればよい。
例えば、人口密度の高いエリアの全端末からデータを収集すると負荷が高くなることや、全端末からデータ収集をしなくても統計学上 十分な精度を保つことができることを踏まえて、所要なサンプル数を定めればよい。
また、データ収集部203は、任意基地局に対して通信品質に関する情報を収集させる要求として、事象数の量を示すサンプル数を含めて送信することとしてもよい。
[全体動作の説明]
次に、自己最適化処理に関係する各ノード間のシーケンスを説明する。図3では、O&Mサーバ200と複数の基地局100と複数の端末の処理シーケンス例を示している。
次に、自己最適化処理に関係する各ノード間のシーケンスを説明する。図3では、O&Mサーバ200と複数の基地局100と複数の端末の処理シーケンス例を示している。
本事例では、基地局100は、O&Mサーバ200から要求されたサンプル数に基づきランダムに端末群を選択し、選択した端末群に対して測定データ(通信品質に関する情報)の収集依頼を通知する。この際、基地局100は、隣接関係にある周辺セルのリソース使用率を隣接基地局から定期的に収集する。
測定データの収集依頼を受けた端末群は、ユーザ操作に依存せずにバックグラウンドで通信品質に関する情報の測定を実行し、測定結果を適宜基地局に報告する。
基地局100は、各端末から送付されてきた測定データを適宜蓄積し、周辺セルのリソース使用率と共に周期的にO&Mサーバ200に対して送付する。
また、基地局100は、O&Mサーバ200から測定データの収集停止依頼を受けたとき、測定中の端末群に対して収集停止依頼を通知する。
本事例では、データ収集工程として、O&Mサーバ200は、まず最適化する基地局100に対してサンプル数を定めた測定データと隣接基地局のリソース量の収集依頼を送信する。次に、O&Mサーバ200は、各基地局100から取得した端末群の測定データについて、各々の端末の位置情報を元にマップデータ上に事象をプロットする。
また、ネットワーク最適化工程として、O&Mサーバ200は、マップデータ上にマッピングされた事象を周期的に参照して、要最適化エリア(候補)を導出し、そのエリアの最適化パラメータを生成する。この際、O&Mサーバ200は、導出した最適化エリアと基地局100との距離 及び 隣接基地局のリソース量に基づいて、基地局100の最適化処理用パラメータの値を導出する。
O&Mサーバ200は、該当基地局の送信電力及びアンテナチルト角を変更すべく、導出した最適化処理用パラメータ(新しい最適値)を、新しい最適値を割り出し、基地局10に新しい最適値を設定する。
基地局100が生成されたパラメータに従い送信電力・アンテナチルト角を変更すると、各端末で感知する受信電力や受信品質が変わる。この結果、周辺セルへハンドオーバーする端末が発生したり、エリア毎の通信品質が変動して、ネットワーク全体として結果的に自己最適化が図れる。
図3は、移動体通信システムと端末との動作例を示したシーケンス図である。本図では、データ収集工程とネットワーク最適化工程とが基地局100毎に多重的に行われるフローを示している。なお、データ収集工程とネットワーク最適化工程は、非同期に実施してもよい。
以下、説明の便宜上、データ収集工程を、測定開始シーケンスと、報告シーケンス、測定停止シーケンスに分けて説明する。データ収集工程は、基地局毎に非同期で実施してもよく、図示されているように同期している必要性は必ずしもない。
まず、O&Mサーバ200は、測定開始シーケンスとして、1ないし複数の基地局100(最適化対象)にサンプル数と隣接基地局のリソース量を含めて測定データ収集依頼を通知する。その結果、各基地局100から測定データと隣接基地局のリソース量とがO&Mサーバ200に報告される。
O&Mサーバ200は、報告シーケンス中に、報告された通信品質に関する情報を、逐次マップデータ上にマッピングすることで、統計データを構築する。
また、O&Mサーバ200は、測定停止シーケンスとして、端末群の測定データ収集が不要になった際に、測定開始シーケンスで測定データ収集依頼を通知した1ないし複数の基地局100に測定データ停止依頼を通知する。この結果、各基地局100は、端末群及び隣接基地局に各々停止要求を通知する。なお、予め所定回数や所定時間に区切った測定データ収集依頼などを用いれば、この測定停止シーケンスを省略することも可能である。
上記データ収集工程で測定データ収集依頼を受けた基地局100(対象基地局)は、サンプリング数を満たす端末をランダムに選択して、選択した端末群に対して測定データ収集依頼を行う。同時的に基地局100は、自局で把握している隣接セルを構築している基地局に対して、リソース情報報告依頼を送信する。基地局100は、所定数や所定時間の端末群および周辺基地局の報告を纏めて、O&Mサーバ200に報告する。
対象基地局から各要求を受け付けた端末群および周辺基地局は、要求に応じて測定と報告を開始して定期的に対象基地局に通知する。なお、端末群および周辺基地局は、直接的にO&Mサーバ200に報告することとしてもかまわない。
ネットワーク最適化工程は、充分な統計データが得られたことを条件に実行してもよいし、周期的に実行することとしてもよい。図中では、蓄積できたデータ数が閾値Nを条件にネットワーク最適化工程を実行するアルゴリズムを示している。
O&Mサーバ200は、ネットワーク最適化工程内で、最適化を実行する候補エリアを導出処理し、最適化エリアの最適化処理用パラメータを導出し、そのパラメータを含んだパラメータ更新要求を該当する1ないし複数の基地局100に通知する。
パラメータ更新要求を受けた1ないし複数の基地局100は、指定された動作パラメータに従って設定を更新する。
この更新によって、ネットワーク網として最適なパラメータが各基地局100Cに設定される。すなわち、このパラメータ更新を適宜実行することで、移動体通信システムでのネットワーク自己最適化が実現される。
[ネットワーク最適化処理の説明]
次に、ネットワーク最適化部202によるネットワーク最適化処理を説明する。
次に、ネットワーク最適化部202によるネットワーク最適化処理を説明する。
図4は、O&Mサーバ200のネットワーク最適化処理にかかる処理動作例を示したフローチャートである。本最適化処理では、最適化候補エリアを導き出し、その後実際に最適化するか隣接基地局の余力に基づいて判定する。
O&Mサーバ200(ネットワーク最適化部202)は、データ収集部203によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリア(最適化候補エリア)を探索する(S101)。マップデータ内の個々のエリアの分析は、標本数が所定量集まったエリアから順次実施すればよい。また、標本の有効時間を事象毎に区切って、最適化を要する事象があるエリアを探索してもよい。また、特定事象によっては、標本数などを踏まえずに発生と同時に最適化を実施する仕組みを含めることが望ましい。
最適化エリアや最適化候補エリアは、マップデータ上の各エリアの有する事象毎の値や、複数のエリアに跨る事象の値や複数エリアが形成する形状を参照して、SON分析の実行可否を定めた、品質チェック用の閾値以上/以下、特定形状分布の事象が生じているか判別すればよい。例えば、ネットワーク最適化部202は、特定エリアのスループットや呼の欠損率などの値を参照して、SON分析を実行する閾値と比較すればよい。また、分布形状を参照する事例では、ネットワーク最適化部202は、線状のエラー分布や特定エリアを中心とした周辺エリアに対するスループット低下エリア群の特定を必要に応じて閾値と共に検出すればよい。ここで用いられる閾値は、事象に応じて動的に変化させる仕組みを有することが望ましい。当該閾値には、サービス品質や故障判定を踏まえた、品質劣化を意味する値や許容限度の値を設定すればよい。また、閾値を他のパラメータを用いて数式で都度算定してもよい。
次に、O&Mサーバ200(ネットワーク最適化部202)は、検出した最適化エリア(最適化候補エリア)を、そのエリアとその担当基地局との距離に基づいて、最適化処理用パラメータの値を導出する方針を変化させる(S102)。本フローチャートでは、エリアと基地局との距離を2分割にした処理フローを示しているが、より細分化してもよい。
次に、O&Mサーバ200(ネットワーク最適化部202)は、前処理で対象エリアが遠隔地であった際に、その遠隔地をカバー可能な隣接セルのリソース(隣接基地局のリソース量)を識別し、そのリソース量に基づいて最適化処理用パラメータの値を導出する方針を変化させる(S103)。また、隣接基地局の余力の量に基づいて最適化処理用パラメータの値の導出プロセスをより細分化して扱うこととしてもよい。
このように、O&Mサーバ200は、対象エリアと基地局との距離及び隣接基地局のリソース量に基づいて、最適化処理用パラメータの値を導出する。
本フローチャートでは、O&Mサーバ200は、最適化候補エリアとされた対象エリアを現在担当している基地局から所定距離以内にある場合、そのエリアの受信電力及び電波品質を向上させるパラメータ値を導出する(S104)。この処理で、該当エリアの問題事象の改善が期待できる。
同様に、O&Mサーバ200は、最適化候補エリアとされた対象エリアを現在担当している基地局から所定距離以内に無く 且つ 隣接セルの余力がある場合、そのエリアの受信電力及び電波品質を低下させるパラメータ値を導出する(S104)。この処理で、該当エリアの一部ないし全部の端末を隣接セルでカバーさせて、問題事象の改善が期待できる。この際、隣接基地局のリソース状況をチェックすることで、多量な端末が強制的にハンドオーバーしても許容される状況下であるか否かを最適化実行条件に加えられる(S105)。
同様に、O&Mサーバ200は、最適化候補エリアとされた対象エリアを現在担当している基地局から所定距離以内に無く 且つ 隣接セルの余力が無ければ、該当エリアの端末のハンドオーバーを促さずに、現パラメータを維持する(S106)。換言すれば、最適化をスキップして、パラメータ変更を実施しない。
O&Mサーバ200は、最適化処理用パラメータを生成したら、パラメータ更新要求を用いて、導出したパラメータ値を該当基地局に設定する(S107)。
上記ネットワーク最適化処理にかかる処理動作では、一つの基地局に着目して隣接基地局を踏まえて最適化処理用パラメータを生成する処理フローを説明した。当該基地局と隣接基地局の両方を配下に有するO&Mサーバ200は、この処理フローを拡張することも可能である。O&Mサーバ200は、対象エリアを導出した後に、該当エリアにかかる両基地局の通信品質の両方を同時に調整する基地局毎の最適化処理用パラメータを生成し、同時的に設定することが行える。また、例えば、マクロセル基地局の調整と同時に、任意の小さなセルをより縮小したり、拡大したりする調整してもよい。
このように、移動体通信システムの各ノードが各々の処理動作を実行することによって、端末から収集した通信品質に関する情報に基づいて、良好な動作パラメータを導出する自己最適化移動体通信システムを実現できる。
ここで、マップデータのデータ構造、最適化を要する事象を有した対象エリアの探索に使用する閾値、基地局での端末の観測データの取り纏め手法について説明する。
図5は、O&Mサーバ200で管理される 端末で観測されたある事象を可視化した説明図である。
図中に示された例は、マップデータのデータ構造を緯度・経度で区分けされた2次元データで表している。マップデータは、緯度・経度・高度などで示す3次元データを用いることで、より緻密な自己最適化が実行できる。
図5(a)の例では、エリアAを中心に最適化を要する事象を有したエリアが推定される。図5(b)の例では、エリアAの周囲に線状に最適化を要する事象を有したエリア群が推定される。図5(c)の例では、エリアAの周囲でフェムトセルが要因の最適化を要する事象を有したエリア群が推定される。
図5(a)及び図5(b)の中心には、任意の基地局を表示している。このように基地局を中心に自己最適化処理を近傍領域エリアから遠隔領域エリアについて向けて順次探索するメカニズムを取ることができる。他方で、多くの基地局でサービスが提供される広域エリアを一体的なマップデータとして扱い、走査線上を順次探索するメカニズムを取ることができる。また、事象毎に異なる操作アルゴリズムを採用してもよい。
マップデータ上のエリアには、O&Mサーバ200(データ収集部203)によって、各端末から取得された通信品質に関する情報が事象に合わせて、緯度経度により区分されたエリアごとに統計処理される。
例えば、無線リンク異常や無線リンク再接続数などの事象は、緯度・経度の位置情報をもとに各エリア上に積算させ、スループットなどの事象は、緯度・経度の位置情報をもとに各エリア上に平均値を蓄積する。
なお、少ない標本数で分析を行った場合、パラメータ値の設定が安定しなくなることを予防する仕組みとして、事象毎に定めた最適化に反映させる標本数を定めることとしてもよい。
図6は、最適化を要する事象を有した対象エリアの探索に使用する閾値を可視化した説明図である。
対象エリアを検出するための品質チェック用の閾値は、事象に応じて基地局からの距離を反映させて変化をさせる。LTEシステムでは、端末の位置に依らず基地局からの送信電力は一定のため、基地局から端末が離れれば離れるほど無線品質は悪化する。一方、図示した閾値のように距離を踏まえて設定することによって、最適化処理の適格性を担保できる。閾値は、距離に応じて1次曲線で増加/減少させたり、2次曲線で増加/減少させたり事象毎に設定すればよい。
図7は、基地局で収集される観測データの纏め方を可視化した説明図である。
報告を依頼された基地局100は、各端末から収集した観測データを一定期間取り纏め、所定データ構造でO&Mサーバ200に報告する。報告のデータ内容やフォーマットは、どのような形式でも構わず、依頼内容や報告事象に合わせて可変するようにしてもよい。
報告を依頼された基地局100は、各端末から収集した観測データを一定期間取り纏め、所定データ構造でO&Mサーバ200に報告する。報告のデータ内容やフォーマットは、どのような形式でも構わず、依頼内容や報告事象に合わせて可変するようにしてもよい。
例えば、図示した例では、測定結果として、無線リンク異常数,無線リンク再接続数,スループット,無線品質を示している。これらの指標に最適化アルゴリズムが必要とする他のパラメータを追加的に取得してもよい。この測定データの報告は、基地局経由である必要性はなく、どのような通信経路で端末群から収集してもよい。
より具体的な例では、1ないし複数台の端末で、あるセルからあるセルへのハンドオーバー失敗数を位置情報と共に取得できれば、そのセル間のハンドオーバー時のCell Individual Offset(CIO値)の最適化に利用できる。換言すれば、遠隔値にあたるエリアであって隣接セルのリソースに余力があっても、現状を維持するか端末をハンドオーバーさせるかをCIO値の閾値で調整すればより良い最適化アルゴリズムを得られる。
以上説明したように、本発明を適用した自己最適化移動体通信システムは、端末から収集した通信品質に関する情報に基づいて、良好な動作パラメータを導出する手法をネットワーク自己最適化アルゴリズムとして提供できる。
また、移動体通信システムの最適化を、オペレータが実施している走行試験を実施せずに/減らして、また パラメータのチューニングを自動で、可能にできる。結果オペレータのOPEX(Operating Expense)を改善することができる。
また、上記ネットワーク自己最適化アルゴリズムによって、エンドユーザが実際に体感する「呼が切断された」や「スループットが低下している」等の事象や、運用面のコスト要因などを定常的に最適化することで、エンドユーザの不満要因を即時又は予防的に解消できる。
尚、O&Mサーバの各部は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせを用いて実現すればよい。ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせた形態では、RAM(Random Access Memory)にネットワーク自己最適化用プログラムが展開され、プログラムに基づいて制御部(CPU)等のハードウェアを動作させる。
同様に、各基地局の各部も、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせを用いて実現すればよい。本発明にかかる基地局は、既存の基地局の構成と同様に、RAMにSON対応プログラムが展開され、各プログラムに基づいて制御部等のハードウェアを動作させればよい。
また、これらのプログラムは、記録媒体に非一時的に記録されて頒布されてもよい。当該記録媒体に記録されたプログラムは、有線、無線、又は記録媒体そのものを介して、メモリに読込まれ、制御部等を動作させる。尚、記録媒体を例示すれば、オプティカルディスクや磁気ディスク、半導体メモリ装置、ハードディスクなどが挙げられる。
このように、本発明によれば、端末から収集した通信品質に関する情報に基づいて、良好な動作パラメータを導出する自己最適化アルゴリズムを有する自己最適化移動体通信システム、管理サーバ、ネットワーク自己最適化方法を提供できる。
なお、実施形態及び実施例を図示して説明したが、そのブロック構成の分離併合、手順の入れ替えなどの変更は本発明の趣旨および説明される機能を満たせば自由であり、上記説明が本発明を限定するものではない。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうる。尚、以下の付記は本発明をなんら限定するものではない。
[付記1]
最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含み、
前記管理サーバは、
前記第1及び/又は第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出する
ネットワーク自己最適化手段と、
を含むことを特徴とする自己最適化移動体通信システム。
[付記1]
最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含み、
前記管理サーバは、
前記第1及び/又は第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出する
ネットワーク自己最適化手段と、
を含むことを特徴とする自己最適化移動体通信システム。
[付記2]
前記第1の無線局及び前記第2の無線局は、基地局間通信経路を有し、
前記第1の無線局は、
前記管理サーバから 在圏する1ないし複数の前記端末から通信品質に関する情報を 吸い上げる要求を受けた際に、前記基地局間通信経路を介して前記第2の無線局にリソース量を示すリソース情報を要求し、
在圏する1ないし複数の前記端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 前記第2の無線局から取得したリソース情報とを前記管理サーバに報告し、
前記管理サーバは、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記第1の無線局及び前記第2の無線局は、基地局間通信経路を有し、
前記第1の無線局は、
前記管理サーバから 在圏する1ないし複数の前記端末から通信品質に関する情報を 吸い上げる要求を受けた際に、前記基地局間通信経路を介して前記第2の無線局にリソース量を示すリソース情報を要求し、
在圏する1ないし複数の前記端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 前記第2の無線局から取得したリソース情報とを前記管理サーバに報告し、
前記管理サーバは、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記3]
前記管理サーバは、
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、
前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知する
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記管理サーバは、
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、
前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知する
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記4]
前記第1の無線局は、自局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を逐次取得し、取得した通信品質に関する情報を前記管理サーバに事象毎に取り纏めて通知する
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記第1の無線局は、自局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を逐次取得し、取得した通信品質に関する情報を前記管理サーバに事象毎に取り纏めて通知する
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記5]
前記管理サーバは、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いる ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記管理サーバは、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いる ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記6]
前記管理サーバは、
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記管理サーバは、
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記7]
前記管理サーバは、
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記管理サーバは、
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記8]
前記管理サーバは、生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
前記管理サーバは、生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する ことを特徴とする上記付記記載の自己最適化移動体通信システム。
[付記9]
最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局 及び/又は 前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出する
ネットワーク最適化手段と、
を含むことを特徴とする自己最適化ネットワークの管理サーバ。
最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局 及び/又は 前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出する
ネットワーク最適化手段と、
を含むことを特徴とする自己最適化ネットワークの管理サーバ。
[付記10]
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
[付記11]
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知することを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知することを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
[付記12]
前記データ収集手段は、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いることを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
前記データ収集手段は、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いることを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
[付記13]
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
[付記14]
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
[付記15]
生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する とを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する とを特徴とする上記付記記載の管理サーバ。
[付記16]
最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含む移動体通信システムでのネットワーク自己最適化方法であって、
前記管理サーバは、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集工程と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理するネットワーク自己最適化工程と
を含み、
前記ネットワーク自己最適化工程では、
前記管理サーバは、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出処理し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出処理する
ことを特徴とするネットワーク自己最適化方法。
最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含む移動体通信システムでのネットワーク自己最適化方法であって、
前記管理サーバは、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集工程と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理するネットワーク自己最適化工程と
を含み、
前記ネットワーク自己最適化工程では、
前記管理サーバは、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出処理し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出処理する
ことを特徴とするネットワーク自己最適化方法。
[付記17]
前記第1の無線局及び前記第2の無線局は、基地局間通信経路を有しており、
前記第1の無線局は、
前記管理サーバから 在圏する1ないし複数の前記端末から通信品質に関する情報を 吸い上げる要求を受けた際に、前記基地局間通信経路を介して前記第2の無線局にリソース量を示すリソース情報を要求し、
在圏する1ないし複数の前記端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 前記第2の無線局から取得したリソース情報とを前記管理サーバに報告し、
前記管理サーバは、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記第1の無線局及び前記第2の無線局は、基地局間通信経路を有しており、
前記第1の無線局は、
前記管理サーバから 在圏する1ないし複数の前記端末から通信品質に関する情報を 吸い上げる要求を受けた際に、前記基地局間通信経路を介して前記第2の無線局にリソース量を示すリソース情報を要求し、
在圏する1ないし複数の前記端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 前記第2の無線局から取得したリソース情報とを前記管理サーバに報告し、
前記管理サーバは、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
[付記18]
前記管理サーバは、
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、
前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知する
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記管理サーバは、
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、
前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知する
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
[付記19]
前記第1の無線局は、自局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を逐次取得し、取得した通信品質に関する情報を前記管理サーバに事象毎に取り纏めて通知する
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記第1の無線局は、自局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を逐次取得し、取得した通信品質に関する情報を前記管理サーバに事象毎に取り纏めて通知する
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
[付記20]
前記管理サーバは、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いる ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記管理サーバは、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いる ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
[付記21]
前記管理サーバは、
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記管理サーバは、
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
[付記22]
前記管理サーバは、
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記管理サーバは、
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
[付記23]
前記管理サーバは、生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
前記管理サーバは、生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する ことを特徴とする上記付記記載のネットワーク自己最適化方法。
本発明は、自己最適化処理を実施するLTEネットワークや今後の移動体通信ネットワークに適用できる。
100 基地局(eNB,無線局)
200 O&Mサーバ(管理サーバ)
201 メッセージ交換部(メッセージ交換手段)
202 ネットワーク最適化部(ネットワーク自己最適化手段,ネットワーク最適化手段)
203 データ収集部(データ収集手段)
200 O&Mサーバ(管理サーバ)
201 メッセージ交換部(メッセージ交換手段)
202 ネットワーク最適化部(ネットワーク自己最適化手段,ネットワーク最適化手段)
203 データ収集部(データ収集手段)
Claims (10)
- 最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含み、
前記管理サーバは、
前記第1及び/又は第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出する
ネットワーク自己最適化手段と、
を含むことを特徴とする自己最適化移動体通信システム。 - 前記第1の無線局及び前記第2の無線局は、基地局間通信経路を有し、
前記第1の無線局は、
前記管理サーバから 在圏する1ないし複数の前記端末から通信品質に関する情報を 吸い上げる要求を受けた際に、前記基地局間通信経路を介して前記第2の無線局にリソース量を示すリソース情報を要求し、
在圏する1ないし複数の前記端末から吸い上げた通信品質に関する情報と 前記第2の無線局から取得したリソース情報とを前記管理サーバに報告し、
前記管理サーバは、前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、前記第1の無線局を介して取得した前記第2の無線局のリソース情報からリソース量を参照して、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を調整する
ことを特徴とする請求項1記載の自己最適化移動体通信システム。 - 前記管理サーバは、
前記第2の無線局との間でリソース情報を含むメッセージをやり取りできない際に、
前記第2の無線局のリソース情報を通知させる要求を前記第1の無線局に通知する
ことを特徴とする請求項2に記載の自己最適化移動体通信システム。 - 前記第1の無線局は、自局に在圏する1ないし複数の端末から通信品質に関する情報を逐次取得し、取得した通信品質に関する情報を前記管理サーバに事象毎に取り纏めて通知する
ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の自己最適化移動体通信システム。 - 前記管理サーバは、マップデータとして、3次元データ構造を有する及び/又は既知電波遮蔽物体データを含むマップデータを用いる ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の自己最適化移動体通信システム。
- 前記管理サーバは、
最適化を実行する最適化エリアを決定する際に、
マップデータ上に展開された事象の分布を識別し、
基地局の動作パラメータの調整を要する事象が集中したエリアと前記第1の無線局との距離とに基づいた、最適化エリアとして決定する閾値の値を用いる
ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の自己最適化移動体通信システム。 - 前記管理サーバは、
最適化候補エリアを導出した後に、
該最適化候補エリアの通信品質を調整した際に該最適化エリア内に存在し且つ前記第1の無線局に在圏している端末がハンドオーバーする先となる前記第2の無線局のリソース量を参照して、リソース量に余力が無ければ該最適化候補エリアに変更を与えるパラメータ変更を実施しない
ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の自己最適化移動体通信システム。 - 前記管理サーバは、生成する前記第1の基地局の最適化処理用パラメータの値として、送信電力及び/又はアンテナのチルト角を設定する ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の自己最適化移動体通信システム。
- 最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局 及び/又は 前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局との間で自己最適化用メッセージ群をやり取りするメッセージ交換手段と、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集手段と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理する際に、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出する
ネットワーク最適化手段と、
を含むことを特徴とする自己最適化ネットワークの管理サーバ。 - 最適化処理用パラメータに基づき最適化処理を実行する第1の無線局と、前記第1の無線局の構築するセルに隣接するセルを構築する1ないし複数の第2の無線局と、前記第1及び/又は第2の無線局と通信可能な管理サーバとを含む移動体通信システムでのネットワーク自己最適化方法であって、
前記管理サーバは、
1ないし複数の端末から取得する通信品質に関する情報を、マップデータ上に統計処理するデータ収集工程と、
前記第1の無線局の最適化処理用パラメータを生成処理するネットワーク自己最適化工程と
を含み、
前記ネットワーク自己最適化工程では、
前記管理サーバは、
前記データ収集手段によってマップデータ上に展開された最適化を要する事象を有した最適化エリアを導出処理し、
導出した前記最適化エリアと前記第1の無線局との距離 及び 前記第2の無線局のリソース量に基づいて、前記第1の無線局の前記最適化処理用パラメータの値を導出処理する
ことを特徴とするネットワーク自己最適化方法。
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---|---|---|---|
JP2014160532A JP2016039445A (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | 自己最適化移動体通信システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014160532A JP2016039445A (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | 自己最適化移動体通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014160532A Pending JP2016039445A (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | 自己最適化移動体通信システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2014
- 2014-08-06 JP JP2014160532A patent/JP2016039445A/ja active Pending
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