JP2008538672A - セルラー式衛星通信を傍受するためのシステムおよび方法 - Google Patents

セルラー式衛星通信を傍受するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第1バンドスポットビームを含む第1バンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第2バンドスポットビームを収容する広帯域第2バンドリンクを通じて行われる方法であって、ダウンリンク第1バンドリンクの制御チャネルとダウンリンク第2バンドリンクの対応する制御チャネルとの間のマップを、それぞれの制御チャネルにおける同一の独自のスポットビーム番号(SB Mask)データを識別することによって検出することを特徴とする方法を提供する。

Description

本発明は、衛星通信システムを傍受および監視するための装置および方法に関する。
以下に、図1の略図を参照して、(衛星12を含む)先行技術のネットワークシステム8の動作を簡潔に説明する。
かくして、例示されている先行技術のシステム8は、移動装置(MES)36へおよび該装置から、例えば、前記移動装置36が選択したスポットビーム32および34を含むLバンドリンクを通じてメッセージを送受信する。
Lバンドスポットビームを通じて伝送されるダウンリンクLバンドリンク通信は、たいていの場合、一次ゲートウェイ局PGW10から生起し、例えば、Cバンドリンク14を通じて衛星12へ、次いで、衛星12から特定のローカルスポットビーム34を通じて移動装置36へと伝送される。
MES36のアップリンク通信は、特定のローカルLバンドスポットビーム32を通じて衛星12へ、次いで、衛星12から広帯域Cバンドリンク16を介して一次ゲートウェイ(PGW)10へと伝送される。
電話28がMES36に対して発呼するか、または、MES36から呼び出されると、その呼は、公衆サービス電話網26によって主交換局(MCS)24へ、次いで、PGW10へと伝えられる。
同様に、セルラー電話31がMES36に対して発呼するか、または、MES36から呼び出されると、その呼は、ローカルセルラー式通信機30によって主交換局(MSC)24へ、そしてPGW10へと伝えられる。
MES36が呼び出しを行い、即時割当てを要求すると、当該技術において「チャネル要求」として知られている手続きが開始される。端末36は、Lバンドリンクのランダムアクセスチャネル(RACH)上でメッセージを発生および伝送する。前記メッセージは、着信者番号、ユーザ端末の位置(例えば、GPS、MSISDN番号)、端末の識別、同期データなどの情報を含んでいる。システムは、ダウンリンクLバンド制御チャネル(BCCHチャネルと呼ぶ)において受信されるアクセス認可AGCHメッセージにより前記チャネル要求へ応答する。このメッセージは、MES36が切り替わる先のトラフィックチャネルの識別を含んでいる。MES36およびネットワークは、320ミリ秒の時間フレームにおいて40ミリ秒毎に全部で8回にわたりSABMリンクコマンドを両側に送ることによってこれらの間の通信リンクを設定する。MESは、引き続き、電話28に対してトラフィックチャネルを通じてメッセージの送受信を行う。
衛星12は、LバンドリンクのトラフィックチャネルをCバンドリンクにおける適切なトラフィックチャネルにマップする。よって、マッピングの完了後は、MES36と電話ユニットとの間の(中継衛星12を通じた)通信が、LバンドリンクにおけるこのようにマップされたトラフィックチャネルとCバンドリンクにおけるトラフィックチャネルとを通って進む。
なお、同じくマップされたLバンド/Cバンドトラフィックチャネルは、TDMA形式の8つのタイムスロットを用いて、最大8本の異なる通話のメッセージを伝えることができる。
この手続きは、(Lバンドリンクを用いて)衛星を通じて通信を行うMESと、Cバンドリンクを通じて衛星と通信する別の電話(例えば、MESや地上通信線電話)との間のあらゆる通話に関して実現される。よって、複数の通話に関するメッセージが、衛星12へおよび該衛星から同時に伝送され、その結果、各々別個の通話に関するメッセージ 衛星ネットワークは、時として、LバンドチャネルからCバンドチャネルへのマッピング方式を変更するよう動作可能であり、その結果、Lバンドにおける所与のトラフィックチャネルを、Cバンドにおける異なるチャネルへとマップしてもよい。上記をよりよく理解するために、所与のMESが、指定された電話に対して通話を生起したとする。規定の手続きにしたがって、Lバンドトラフィックチャネルが、衛星によって所与のCバンドトラフィックチャネルへマップされ、かつ、電話間の通信がこれらチャネルを通じて伝送される。通話が終了し、MESが別の呼を生起すると、衛星は、Lバンドトラフィックチャネルを別のCバンドトラフィックチャネルへマップしてもよい。なお、例示している先行技術のネットワークでは、例えば、約225MHzの帯域をカバーするCバンドリンクにおいて、例えば、約6000チャネルが存在する。
衛星移動装置を通じて伝送される通信を傍受することは、警察の見張りに限らないがこれを含み多くに応用できる。例えば、セルラー式や地上通信線電話のインフラストラクチャが整っていないため、音声およびデータ通信が主に衛星移動通信を通じて実施されている国もある。明らかに、衛星を通じて伝送される通信を傍受および監視することは、とりわけ、犯罪行為を犯す陰謀を追跡し、かつ、その行為を阻止したり、犯罪や他の違反行為を犯した指名手配中の個人の居所を突き止めたりなどの予防措置を講じるにあたり重要な価値があるかもしれない。
特定の通信を傍受および監視するためには、LチャネルとCチャネルとの間の実際のマッピングを明らかにせねばならない。多数のCチャネルおよびLチャネル、ならびに、例示された先行技術のネットワークのような衛星が使用する(公共の検査には開放されていない)専有の動的マッピング方式を考慮すると、これは容易な課題ではない。チャネル間のマッピングに対する稚拙な取り組みは、適用できたとしても、時間がかかり、非効率的であろう。
よって、当該技術において、LチャネルとCチャネルとの間のマップを効率的に検出するための方法およびシステムを提供する必要がある。
当該技術において、LチャネルとCチャネルとの間のマップを検出するための経済的な方法およびシステムを提供する必要がある。
本発明の一実施形態によると、セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第1バンドスポットビームを含む第1バンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第2バンドスポットビームを収容する広帯域第2バンドリンクを通じて行われる方法であって、
ダウンリンク第1バンドリンクの制御チャネルとダウンリンク第2バンドリンクの対応する制御チャネルとの間のマップを、それぞれの制御チャネルにおける同一の独自のスポットビーム番号(SB_Mask)データを識別することによって検出することを特徴とする方法が提供される。
本発明の別の実施形態によると、セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、複数のLバンドチャネルを含むLバンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、複数のCバンドチャネルを含む広帯域Cバンドリンクを通じて行われる方法であって、ダウンリンクLバンドリンクのチャネルとダウンリンクCバンドリンクの対応するチャネルとの間のマップを、それぞれの制御チャネルにおける同一の独自のスポットビーム番号(SB_Mask)データを識別することによって検出することを特徴とする方法が提供される。
本発明のさらに別の実施形態によると、セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数のLバンドスポットビームを含むLバンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数のCバンドスポットビームを収容する広帯域Cバンドリンクを通じて行われる方法であって、前記制御チャネルに対応する前記ダウンリンクCリンクおよびダウンリンクLリンクにおけるトラフィックチャネル同士のマップを検出し、前記ダウンリンクLバンドにおける第1タイミングでアクセス認可(AGCH)信号を発見し、前記第1タイミングに対応する第2タイミングでSABM信号を識別することによってダウンリンクCバンドリンクにおける対応するトラフィックチャネルを識別することを特徴とする方法が提供される。
本発明のさらに別の実施形態によると、セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、複数のLバンドチャネルを含むLバンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、複数のCバンドチャネルを含む広帯域Cバンドリンクを通じて行われ、前記衛星が、LバンドにおけるチャネルをCバンドにおけるチャネルへと動的にマップする方法であって、前記動的マッピングに関係なく、ダウンリンクLバンドリンクのチャネルとダウンリンクCバンドリンクの対応するチャネルとの間のマップを検出することを特徴とする方法が提供される。
特定の実施形態および以下の図面の説明を参考に考慮すると、本発明がより容易に理解でき、かつ、そのさらなる利点および使用がよりたやすく明らかになる。
移動装置という語は、移動電話衛星装置、PDAなどに限らないがこれらを含む、無線通信媒体を通じた音声およびまたはデータおよびまたは映像通信が可能なあらゆる装置を包含する。
チャネル、周波数および周波数チャネルという語は、明細書および特許請求の範囲を通して交換可能に用いられている。
また、信号およびメッセージという語も、交換可能に用いられている。
本発明の実施形態にしたがって、傍受監視システム40を図2に示し、さらに、図3のブロック図において詳しく述べる。
まず図2において、RFパラボラアンテナ42を用いて、衛星12からダウンリンクCバンド伝送16を受信する。ダウンリンクCバンド伝送16は、単一の周波数帯域(Cバンドリンクと呼ぶ)を介して(アップリンクL32からの)すべてのスポットビーム周波数チャネルを伝送するために用いられる。例示された先行技術のネットワークのCバンドリンクには、225MHzの周波数範囲にわたる約5000チャネルを伝えることのできる4つのトランスポンダーが存在する。
別のRFパラボラアンテナ44を用いて、ダウンリンクLバンドスポットビーム34を受信する。例示された先行技術のネットワークの特定の実施形態によると、RFアンテナ44は、地域および再利用された外乱に応じた通常3〜7本のいくつかのスポットビームからの伝送を受信するように構成される。各スポットビームは、制御チャネルおよび4本のトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本周波数チャネルユニットを収容している。例示された先行技術のネットワークの特定の実施形態によると、アンテナ44が同時に受信するスポットビームのチャネル群は、Lバンドリンクを構成する1087本のチャンネルの一部に過ぎない。アンテナ44の物理的位置およびその向きにより、さまざまなスポットビームが受信される。
CバンドへのLバンドのマッピング方式は、時々衛星へ送られる一次ゲートウェイ局(PGW)10のO&Mコマンドの結果、衛星によって定期的に再構築される。
Lバンドチャネル34は、公共の検査には開放されていない専有のマッピング方式にしたがって衛星によりCバンドチャネルへマップされる。したがって、伝送の両側を傍受することにより、電話ユニット28とMES36との間で伝送される通信を監視可能とするためには、CバンドチャネルとLバンドチャネルとの間のマッピングを絶えず検出し直す必要がある。
通信という語は、データ、および/または音声および/または映像を含む。
ここで図2に戻ると、この例によれば、アンテナ44は、各チャネルが1より多くの呼を収容可能なほんの少数のトラフィックチャネルを各々含むほんの少数のスポットビームを受信することができるので、結果として直ちに、電話28と36との間の通話とともに、受信された(例えば、7本の)Lバンドスポットビームを通じて同時に伝送されている呼が他に複数存在する可能性がある。
図3では、本発明の実施形態に係るセルラー式傍受システムのブロック図を示す。
アンテナ42が受信したダウンリンクCバンドにおけるCバンド伝送は、Cバンド受信機50に供給され、該受信機50は、中間周波数(IF)ディストリビューター54へ信号を送信する。
アンテナ44が受信したダウンリンクLバンドにおけるLバンド伝送は、Lバンド受信機52に供給され、該受信機52は、IFディストリビューター54へ信号を送信する。
以下にさらに詳細に説明するように、ダウンリンクLバンドにおける受信処理には、(1087本のLバンドチャネルのうち)受信されたスポットビームのチャネルの走査が含まれる。これは、アップリンク制御チャネルであるスポットビームの周波数制御チャネルFCCH、放送制御チャネルBCCHおよび共通制御チャネルCCCHを発見するためのものである。
図3に示されているように、IFディストリビューター54は、Cバンドスペクトルが分析される広帯域分析ユニットWAU56に結合されている。特定の実施形態によると、WAUは、4つのトランスポンダーを通じてことによるとCバンドスペクトル(225MHz)全体をカバーするよう構成される。以下にさらに詳細に説明するように、WAUは、各チャネルの内容を特定して分析しなくとも、ダウンリンクCバンドリンクにおける複数のチャネルを迅速かつ実質的に同時に分析可能なユニットである。
また、図3は、(一連の復調器を収容している)復調器ユニット58に結合された復調器サーバー60をも示しており、該復調器ユニット58はさらにはIFディストリビューター54に結合している。復調器は、CバンドチャネルとLバンドチャネルとの間のマッピングのために、(ことによるとWAUにより施された分析の次に)CバンドチャネルおよびLバンドチャネルの内容を分析するよう構成されている。これらはすべて以下にさらに詳細に説明する。各復調器は、狭い周波数帯域をカバーし、かつ、コストの問題から、ユニット内の復調器の数は、Cバンドスペクトル全体およびLバンドスペクトルをカバーするのに必要な数より大幅に少ない。WAU56と復調器ユニット(58および60)との相互作用により、復調器の効率的な割振りが生じ、これにより、マップされたCバンドチャネルとLバンドチャネルとの検出を経済的に完了することができる。WAUと復調器ユニットとの相互作用は、以下にさらに詳細に説明するように、AMS復調器サーバー(60)により制御される。
図3にも示されているように、この例によるとFTP音声サーバー、ファックス印刷ユニット、モデムサーバーなどを含むさまざまなユニット68は、マップされたC/Lチャネルを通じて伝送されるデータを受信し、これにより、監視ユニット70が、暗号化された音声呼の記録およびログ記録、ターゲット/アクティブMESの履歴の位置の特定などのうちの1つ以上をより容易に行うことができる。監視は、これら特定の例に拘束されない。例えば、(話者を識別するための)音声分析を施すことなどを含んでもよい。
スーパバイザスタンド66により、オペレータは、アクティブMESの位置、そのステータス表示およびそれに属するデータを見ることができる。これにより、スーパバイザは、マッピングプロセスおよび走査プロセスに従事することができ、かつ、システムを手動で操作および制御することができる。
動作中に、(ある実施形態によると)、Cバンドアンテナから受信した信号は、IFディストリビューター54から、Cバンドスペクトルが分析される広帯域分析ユニットWAU56へ転送される。該分析は、一見したところではCCCH制御チャネルへマップされているダウンリンクCチャネルにおけるランダムアクセス制御チャネル(RACH)を発見するためのエネルギー測定および分析を含んでいる。分析データに基づいて、復調器のセットを(Cバンドにおける)発見されたチャネルに割振り、より微調整された分析を施すことにより、ダウンリンクLバンドにおけるBCCH(制御チャネル)へマップされたダウンリンクCバンドにおけるRACHチャネル(制御チャネル)を検出する。本発明のある実施形態に係る図3のシステムのその他の動作は、以下にさらに詳細に説明する。
当該技術に精通した者は、本発明が、図3のアーキテクチャによっても、図3に示した各モジュール/ユニットの機能および/または構造によっても拘束されないことを容易に理解するであろう。例えば、WAUは、コアースマッピングユニットの一例に過ぎず、復調器ユニットは、ファインマッピングユニットの一例に過ぎない。別の実施例によると、スーパバイザスタンドの機能は、特定の用途により異なる。
特定の説明は、例示されている先行技術のGSM衛星に属する非限定的な実現に言及したものである。本発明は、特定の実施化に拘束されない。さらに、本発明は、エイセス(the Aces)のようなここに例示されている先行技術のネットワーク以外の衛星にも同様に適用可能である。よって、例示されている先行技術のネットワークを参照した以下の説明は、一例に過ぎず、他の衛星システムに必要な変更を加えて言及してもよい。
本発明の実施形態に係る動作順序の説明に先立って、図4に注目する。図4は、本発明の実施形態に係るC/Lチャネルをマップするためのモジュールのブロック図を示す。かくして、
401 DmC−復調ユニット制御:
AMSサーバーの自動動作およびスーパバイザ(66)により発せられたポリシーにしたがって、DmUにおける復調ボードの割振りを制御する。AMSは、復調器ユニット(DmU)およびWAUユニットをそれぞれそのDmUサブユニットおよびWACサブユニットを介して制御する。通常の動作において、対象となるスポットビームの関連する周波数が(CバンドとLバンドの両方において)すべて分かっている間は、その主な機能は、GMR1メッセージを(Lバンドのみにおいて傍受されるように)正しい順番に並べ替え、さらなる処理のためにバックエンドサーバー(64)へ送ることである。アップリンクLバンドの関連するCバンド周波数が不明な場合、AMSは、マッピングモードに入り、適切なCバンドを発見してLバンド周波数へマップするための特定の動作を行う。これらの動作はすべて、以下のAMSサブユニットにより行われる。
402 WAC−広帯域分析ユニット制御:
WAU活動を制御する。MaPおよびATPからの要求を受信し、WAUからの分析情報を返す。
403 MaP−マッピングプロセス:
Cバンドマッピングを行う役割を持つ。DmUからメッセージを受信し、それらにマッピング情報を付加してATPへ転送するか、または、新たなマッピング手続きを開始した後に新たにマップされたメッセージをATPへ転送する。また、CバンドRACH周波数の定常的走査を制御する。
404 ATP−取得タイミングプロセス:
すべてのLバンドメッセージおよびCバンドメッセージを取得する役割を持つ。ATPは、これらメッセージの形式を変換し(CバンドメッセージをアップリンクLバンドメッセージへと変換し)、正しい順番でL3メッセージ処理ユニットへ送る。BCCH情報を用いて、Lバンドチャネルをすべてカバーする。BCCHおよび同期バースト情報を用いて、現在のシステムタイミング(フレーム番号およびタイムスタンプ)を求める。DmUまたはMaPからの受信メッセージの各々に対して、周波数タイムスロットヘッダー情報を管理可能なチャネル情報へと変換し、かつ、タイムスタンプをフレーム番号へと変換する。AGCHメッセージおよびSABMメッセージは例外的であって、まず、MaPへマッピングのために転送される。
詳細なフローチャートの説明に移る前に、図4Bに注目する。図4Bは、本発明のある実施形態に係るコアース動作およびファイン動作の一般化したブロック図を示す。ある実施形態によると、コアース動作およびファイン動作は、AMSモジュール60により制御される。よって、ある実施形態によると、WAUユニット411(図3の56も参照)は、例えば、(以下により詳細に説明する)候補SABMチャネルを識別するために、(エネルギーに基づいた)コアース分析(412)を得るためのそれ自体知られているFFT広帯域分析ユニットを用いる。候補SABMチャネルを識別した後、適切な制御コマンドが、「ファイン動作」順序をトリガし、(これら特定の実施形態によれば)この求めにより、候補チャネルの内容を分析するために変調器のバンクから変調器を割振り(413)、かつ、適切なL/Cマッピングを得る(414)。
これを念頭において、ここで図5Aに注目する。図5Aは、本発明の実施形態に係る動作順序の概略を示すフローチャートを示す。
示されているように、(図3参照、アンテナ52において受信された)Lバンド伝送を受信し、それ自体知られている手法で放送制御チャネル(BCCH)を発見する50Aために、適切な復調器を(想起されるように、ほんの少数のLバンドスポットビームを含む)ダウンリンクLバンド伝送に割振る。次に、アクセス認可信号(AGCH)の数をカウントすることにより、呼率を測定する(51A)。なお、各AGCH信号は、呼の設定要求(RACHメッセージ)に対して衛星(図2の12)から提示された認可を示す。こうして、BCCH制御チャネルを発見し、ダウンリンクLバンドにおいて呼率を測定する。
ダウンリンクCバンドリンクにおいて、RACHチャネルを追跡する。想起されるように、発呼しようとする各MESは、アップリンクLチャネルにおいてランダムアクセス制御(RACH)要求を提示する。アップリンクLバンドにおける通信は傍受できないので、ダウンリンクCバンドチャネルにおいてRACH要求を傍受する必要がある。一旦RACHチャネルの候補が発見され、かつ、(計算されたRACHメッセージの数にしたがって)呼率が測定されると、同一または同一に近い呼率に基づいてアップリンクLバンドにおけるCCCH(制御)チャネルと、ダウンリンクCバンドにおけるRACHチャネルとの間でマップを設定できる。ダウンリンクCバンドにおいてRACHチャネルを発見するためには、復調器を各Cバンドチャネルに割振り、かつ、それ自体知られている特徴を有するRACHメッセージパターンを追跡することが望ましかったであろう。しかしながら、非常に多くのCバンドチャネルが存在し、かつ、本発明のある実施形態によると、入手可能な復調器の数がそれより大幅に少ないので、第1のコアース分析を行う。このために、(一実施形態によると、WAUユニット内部で実施されるFFT技術によりなされたスペクトルエネルギーピクチャの集まりに基づく広帯域分析ユニット(WAU)のようなコアースマッピングユニットは、複数のダウンリンクCバンドチャネルに同時に適用され、かつ、Cバンド活動およびより具体的にはチャネルを通じて伝送されるデータのエネルギーを測定することにより、RACHチャネルを発見することができる。測定されたエネルギーに基づき、RACH信号(要求)のパターンを求めることができる。例えば、RACH信号の持続時間は、15ミリ秒であり、これは、測定されたエネルギーに応じてそれ自体知られている手法で求めることができる。
ここで図5Aに戻ると、WAUがダウンリンクCバンドチャネルに適用され、かつ、WAU(図4の402参照)がRACHパターンを求めるためのエネルギーを測定する52A。RACHパターンを求めた後、単にRACH要求の数をカウントすることにより呼率を測定できる(53A)。また図5Aにも示されているように、BCCHチャネルは、Lバンドに位置しており(50A)、BCCHチャネルを発見した後、SB_MASKデータを抽出し(56A)、次いで、呼率を測定できる(51A)。ここで、BCCHにおいて測定される呼の数が、RACHチャネルにおいて測定されるものと比較され(54A)、実質的に同一結果の場合(55A)、これは、Lバンド(BCCH)における制御チャネルとCバンドにおけるあるいはほんの少数の候補制御チャネル(以下、候補RACHとする)とが一致することを意味する。
次に、(特定の候補RACHチャネルのなかから)LバンドにおけるBCCHチャネルへマップされているCバンドにおける抽出制御チャネルを検出せねばならないであろう。なお、(候補RACHチャネルを検出する)この手続きは、各Cチャネルの内容をはっきりと分析しなくとも、短い時間間隔で実質的に同時に、WAU(例えば、高速FFTユニット)を用いて非常に多くのCチャネルに施された。
本発明のある実施形態によると、(候補RACHのうちの)Lバンド制御チャネルとCバンド制御チャネルとの間の明白なマッピングは、一致したLバンドチャネルとCバンドチャネルとから抽出された同一のスポットビーム番号(SB−MASK)に基づいて求められる。このために、復調器を候補RACHチャネルに割振り(57A)、チャネルを通じて伝送する(例えば、呼の理由、優先順位、サービスプロバイダの識別、GPS位置などの)データの内容を分析して、各スポットビーム独自のSB_MASKを抽出する(58A)。ここで、RACHから抽出されたSB_MASK(58A)とBCCHから抽出されたSB_MASK(先のステップ56A参照)とを識別のために比較し(501A)、(ダウンリンクLバンドにおける)BCCHから抽出されたSB_MASKデータ(56A)と(ダウンリンクCバンドにおける)RACHから抽出されたSB_MASKデータ(58A)とが同一の場合、それぞれのチャネルがマップされた制御チャネルとして発表される(59A)。一致しない場合、復調器の割振りがもう一度実施される(57A)。
上に述べた制御チャネルマッピングを、図6および図7を参照してここでさらに説明する。図6および図7は、本発明の実施形態に係るLバンド処理およびCバンド処理を示す。この実施形態はまた、図4のアーキテクチャにも言及する。
501 ATP(図4の404)が、Lバンド処理を開始する。
502. ATPが、WAUからFCCH周波数およびタイミングを受信する。
503. ATPが、BCCH周波数に対する復調ボードの割振りを要求する。
504. DmCが復調器をBCCHに割振る。BCCHは通話率の測定を可能とし、このことが、後に他のなかから類似の推定電話会話率に基づいてCバンドにおける対応のチャネルを識別するのに役立つ。
505. BCCH情報がLバンドから受信される。
506. ATPが、BCCH情報を処理し、カバー優先順位にしたがってさらなるBCCHおよびCCCH周波数に対する資源の割振りを要求する。これが必要とされるのは、同じスポットビームにおいて(各々が制御チャネルとほんの少数のトラフィックチャネルとからなる)1より多くの基本チャネルユニットが存在する場合があるかもしれないからである。この場合、さらなるBCCHを探索する。例えば、使用中のスポットビームにおいて、2本以上の制御チャネル(BCCH)が存在してもよい。なお、同じスポットビーム内のすべてのBCCHは、同じスポットビーム番号(SB−MASK)を有している。
507. ATPがBCCH情報を処理して、各スポットビームに対するタイミング情報(フレーム番号)を抽出する。
ATPは引き続き、BCCH情報(チャネル構成およびタイミング)を監視する。これが必要とされるのは、とりわけ、アクセス認可AGCH信号の検出に役立つ(とりわけ、呼率の測定に役立つ)という理由からである。
最終的な効果は、そのように検出されたBCCH信号に基づいて、ダウンリンクLバンドチャネルにおける通話率が分かるというものであろう。
この実施形態により、MESがアップリンクLバンドにおいてRACH信号を伝送することが想起されるかもしれない。この信号をダウンリンクCバンドにおいて検出する。かくして、
701. CバンドRACH周波数に対する復調ボードの割振りを要求することにより、MaPがCバンドマッピングを開始する。
702. MaPがWAUからRACH活動統計を受信し、これにより、測定されたエネルギーに基づいて)さまざまなRACH周波数に対するマッピング優先順位を、そして結果的にRACHパターンを求める。MaPは、RACH活動率がLバンドの対象となるスポットビームにおけるAGCH活動と類似している周波数チャネルに対して復調器ボードを割振る。偶然、いくつかのCバンドRACH周波数が同じ率であり、このため、MaPがこれらのチャネルに複数の復調器を同時に割振ることもあるかもしれない。
703. MaPは、タイムアウトパラメータにしたがって、RACH周波数に対する復調ボードの割振り解除および再割振りを要求し、すべてのマップされていないRACH周波数を繰り返し走査する。なお、(マップされたものよりむしろ)マップされていないRACHデータを取り上げているのは、(ダウンリンクLバンドチャネルにおける)BCCHにすでにマップされている(ダウンリンクCバンドチャネルにおける)RACHは、明らかに、C/Lマッピングを求めるためのさらなる処理を必要としないからである。また、Mapモジュールは、BCCH信号から由来した(かつ、ATPモジュールによってMapモジュールに提供された−上記図5A参照)呼率をすでに認識しているので、ダウンリンクCバンドチャネルにおいて対応する呼率(すなわち、RACH要求の測定された率)を測定することができる。マッピングのための候補RACHは、BCCHにおいて測定された呼率と同一または同一に近い呼率を有する。
これにより、RACHとBCCHとの間の第1のコアースマッピングが求められる。以下の段階は、SB−Maskデータに基づいて精密なマッピングを求める方法を示す。
704. BCCHメッセージを、Lバンドから受信し、DmCからATPへと渡す。
705. ATPが、BCCHからスポットビーム中心位置およびSB_Maskパラメータを抽出し、MaPへ渡す。言い換えると、ATPが、BCCHからSB_Mask信号を抽出し、Mapモジュールへ届ける。
706. RACHメッセージ(チャネル要求)が、CバンドにおけるマップされていないRACH周波数の各々から受信され、DmCからMaPへと渡される。
707. MaPが、GPS位置およびSB_Maskパラメータを抽出し、これらをATPから受信したデータと比較することによって、RACHが対象とするスポットビームに属するか否かを求める。言い換えると、BCCHからのSB_Maskが、候補RACHのSB_Maskと比較され、一致する場合、(ダウンリンクCバンドおよびダウンリンクLバンドに対応する制御チャネルを示す)RACH/BCCHマッピングが求められる。
708. RACHが関連している(すなわち、一致するRACHのためのものである)場合、MaPが、RACHからランダム参照、設定原因のようなデータを抽出して、記録する。これにより、特定のRACH(Cバンドにおけるユーザ特定の要求)を特定のユーザAGCHに関連付けることができる(AGCHでは、アクティブなユーザ全員に対するメッセージが存在しているので、各特定ユーザに対する要求および応答が何であるかを識別する必要がある)。GPSデータは、MESの正確な地理的位置を示し、そのため、例えば追跡目的の(例えば、通信用にMESを用いる指名手配中の人物を追跡する)見張りに有意義な価値がある。
言い換えると、図6および図7を参照して説明した実施形態にしたがって、(ダウンリンクCバンド制御チャネルおよびダウンリンクLバンド制御チャネルの)マップされた制御チャネルは、SB_Maskデータに基づいて検出されている。
次のステップは、RACHに対応するAGCHを待つというものだろう。これが必要とされるのは、BCCH(ダウンリンクL)におけるMESに、要求が承認されたことを示すアクセス認可(AGCH)信号を送ることにより、衛星が、(MESによって提示され、かつ、ダウンリンクCチャネルにおいて傍受された[上記図5A参照])RACH要求を「承認する」からである。これに加えて、AGCHは、どのトラフィックチャネルを切り替えるかの指示を含む。
AGCHが特定のRACHメッセージと一致することを確認する必要がある。例えば、ダウンリンクCチャネルにおいて傍受された同じRACHチャネルには、例えば、3つの識別されたRACHメッセージが存在するとする。これら3つのRACHメッセージは、それぞれ3本の別個の通話を設定する要求を示す。AGCHと一致するRACHメッセージを識別することが望ましいであろう。なぜなら、RACHメッセージは、MESの詳細を含んでいるだろうからである。一致の手続きは、各ユーザRACH要求に独自の要求参照データの比較に基づく。設定原因は、要求(例えば、ページング)の理由に情報を与え、かつ、GPSディスクリミネータ(AGCHに存在し、かつ、CRC動作により実際のGPSから由来するパラメータ)は、位置一致を与える。これに加えて、AGCHは、MESが(AGCH制御チャネルから)切り替わる先の(Lバンドにおける)トラフィックチャネルの指定を含む。トラフィックチャネルは、MESと衛星との間の(アップリンクおよびダウンリンクL方向の両方における)実際の伝送を行う働きをする。対応するRACHおよびAGCHは、同じ、いわゆる、要求参照データを有する。
図5Bに例示されている本発明の実施形態に係る手続きは、AGCHから(50B)および候補RACHメッセージからの(51B)要求参照パラメータの抽出を含み、かつ、RACHメッセージとAGCHとの対応する対は、同じ要求参照を有するものである(52Bおよび53B)。AGCHと候補RACHとの参照要求間に相違がある場合、次の候補RACHを評価する(54B)。
これで、制御チャネルがマップされた、すなわち、上に述べたように)識別されたRACHおよびAGCH信号に関連付けられたマップされたCチャネルおよびLチャネルである。次に、MESの特徴が、GPSなどのRACH抽出データに基づいて入手可能である。
制御チャネルをマップすると、移動装置とその他の通信装置(例えば、電話28とMES36)との間を伝送される実際の通信が通る対応のトラフィックチャネル同士のマッピングを検出することができるであろう。
ここで、トラフィックチャネル間のマッピングの検出を、ある実施形態にしたがって図5Bを参照しながら説明する。かくして、(アップリンクおよびダウンリンクの両方の)Lバンドにおけるトラフィックチャネルを、AGCHメッセージから抽出する(55B)。このデータにより、MESが、制御チャネルからトラフィックチャネルへと切り替えられる(56B)。なお、この例によると、BCCHおよびAGCHは、同じ制御周波数チャネルおよびタイムスロット0内だが、異なるフレーム内に存在する。
次に、ダウンリンクCバンドにおける対応するトラフィックチャネルを検出することが望ましいだろう。Cバンドにおける制御チャネルが(上に述べたように、RACH信号の分析に基づいて)検出された一方で、衛星が、RACH制御チャネルと同じ基本チャネルユニットの一部をなすトラフィックチャネルを割振るだろうという保証はない。よって、衛星の専有のマッピング方式は、数多くのCトラフィックチャネルのうちいずれのトラフィックチャネルをマップしてもよい。
上に規定したように、一旦、MES36が(AGCHの受信およびLバンドトラフィックチャネルへの切り替えに応じて)通信を設定すると、MESと一次ゲートウェイとの間のTCHリンク設定の手続きが始まる。MESは、320ミリ秒の時間フレームにおいて40ミリ秒毎に8回、非同期バランスモード(SABM)メッセージを送る。各メッセージに対して、一次ゲートウェイからSABMメッセージ応答を受け取る。このメッセージを用いて、適切なCバンドTCHチャネルを発見する。
したがって、マップされたトラフィックチャネルを検出するために、(AGCHに応じた)MESから生じるSABM伝送を識別し、かつ、SABMがAGCHに対応しているか否かを求めるための判定基準を適用することが望ましいだろう。
ある実施形態によると、求められるSABM信号を識別するために、ダウンリンクCバンドにおける各々すべての可能性のあるトラフィックチャネルに割振るには復調器が十分に存在しないので、第1のコアース分析が行われる。このために、広帯域分析ユニット(WAU)のようなコアースマッピングユニットがある。一実施形態によると、WAUは、その高解像度FFT技術に基づいて(Cバンドにおけるすべてのトランスポンダーの)広帯域エネルギーピクチャを提供する。これらのエネルギーピクチャは、バースト活動を識別可能な率で、複数のダウンリンクCバンドチャネルに同時に適用される。したがって、WAUにより、Cバンドリンクの正確なエネルギーピクチャが与えられる。適切なTCHチャネルを発見する判定基準は、それぞれのエネルギーバーストが、(AGCH)信号のタイミングと実質的に同一のタイミングである少なくとも1本のチャネルを識別することを含む。
ここで図5Bに戻り、エネルギーバーストを実質的に同時に測定するために、ダウンリンクCバンドチャネルにWAUを適用する(57B)。
次に、バーストのタイミングを、AGCHのタイミングと比較する。実質的に同一の(規定のタイムスロット内で近接した)エネルギーバーストタイミングを有するすべてのチャネルが、求められているSABMメッセージを運ぶための候補(以下、候補SABMチャネルという)である(58B)。なお、後者のプロセスは、高速であり、チャネルを通じて伝送されているデータの内容をはっきりと分析する必要はない。ここで、内容(後により詳細に説明するコンレストラン(con restaurant))を分析し、適切なSABMメッセージを識別し、その結果、ダウンリンクCチャネルにおける対応するトラフィックチャネルを識別するために、候補SABMチャネルに復調器を割振ることが可能であろう(59B)。想起されるように、プロトコルによると、AGCHの受信に応じて、SABMは8回送信される。よって、AGCHのタイミングとその後のSABMのタイミングは非常に近接しており、このことがまさに段階58Bにおいて確認されたことであると理解される。
適切なSABMメッセージは、SABM手続きにおけるユーザを実際に識別し、かつ、両側のメッセージ(MESからのSABMメッセージおよびゲートウェイからのSABMメッセージ)に存在する「con restaurant」パラメータに基づいて識別される。このテストには、SABM候補チャネルの内容、主に、con restaurantパラメータの分析が必要であり、これは、候補SABMチャネルに復調器を割振った後に実行可能である。因みに、後者のチャネル内容のファイン分析は、WAUを用いたエネルギーバーストの予備的なコアース分析(57B)よりもはるかに時間がかかる一方で、ほんの少数のチャネル(候補SABMチャネル)にしか施されないので、ファインマッピングユニット(例えば、限られた数の復調器)を用いることができる。これに関連して、ある実施形態にしたがって、数千個の入手可能なCバンドチャネルと比べてかなり少ない最大70個の復調器が用いられることは注目に値する。
これらすべてを念頭において、図5Bに再度注目する。示されているように、候補SABMの「con restaurant」メッセージにより、LバンドTCHチャネルを適切なCバンドTCHチャネルと一致させることができる。したがって、500Bにおいて、両SABMからのcon restaurantメッセージを比較し、一致する場合、それぞれのトラフィックチャネルをマップする(501B)。一致しない場合、他の候補SABMチャネルに復調器を割振るために、制御を59Bへ再度転送する。ダウンリンクLチャネルおよびCチャネルにおいて対応するSABMを発見した後、それぞれの一致するSABMを運ぶチャネルが、LバンドおよびCバンドのマップされたトラフィックチャネルとして示される。
ここで、解読復調、および/またはあらゆる内容に関連した処理(例えば、音声分析文脈関連分析、あるトピックまたは主題に属するデータの分析など)のようなトラフィックチャネルを通じて伝送されている通信を処理できるだろう(502B)。これにより、所望の用途に対して、MESと他の通信装置との間で伝送されている通信を監視することが可能となるだろう。
ここで図8から図10に注目する。図8から図10では、上記図5Bを参照し、図4のアーキテクチャをも参照しながら説明した(ある実施形態に係る)マッピング順序を説明している。
ここで図8では、本発明の実施形態に係るCバンドマッピング順序を示す。この実施形態により、対応するRACHメッセージとAGCHメッセージとを発見する。かくして、
801. AGCHメッセージを、LバンドBCCH周波数から受信し、DmCからATPへと渡す。
802. ATPが、即時割当てメッセージ(すなわち、ネットワークからの要求)により示されているトラフィックチャネル周波数への復調ボードの割振りを要求する。これは、トラフィックチャネルデータがアクセス認可(ACGH)から抽出されることを意味する。トラフィックチャネルは、MESが制御チャネルから切り替わる先の基本チャネルユニットにおけるチャネルを示す。なお、トラフィックチャネルへの切り替えは、まだ行われていない。
803. ATPが、メッセージからフレーム番号を抽出する。そして、ATPが、そのフレーム番号に対応するタイムスタンプを計算する。
804. ATPが、そのタイムスタンプ)とともに、また、AGCHの要求参照パラメータとともに、AGCHメッセージをMaPに渡す。
805. MaPが、AGCHメッセージから要求参照パラメータを抽出し、それを(RACHの要求参照パラメータに基づいて)記憶されているRACHメッセージと対応付ける。一致していれば、MaPが、RACH周波数をAGCH周波数にマップする。その結果、(要求参照パラメータに基づいた)RACHとAGCHとの間のマッピングが達成される。これに加えて、RACHメッセージは、タイムスタンプにしたがって記憶される(以下の806参照)。
806. MaPが、タイムスタンプおよびアップリンク/ダウンリンクLバンド周波数およびタイムスロット番号とともに、RACHメッセージとAGCHメッセージとの両方をATPへ渡す。
807. ATPが、RACHメッセージおよびAGCHメッセージを(この順番で)用いて通常の動作を行う:対応するフレーム番号および生じているダウンリンク/アップリンクチャネルを調べ、これらパラメータとともにメッセージを出力する。RACHとこれに対応するACGHのデータが、さらなる処理のためにL3モジュールへ渡される。
なお、L3処理は、データがダウンリンクLバンド方向およびアップリンクLバンド方向から直接傍受されたので、普通の手法でデータを処理できる。
RACHメッセージとAGCHメッセージとの間の対応関係を識別した後、本発明の実施形態に係るマッピング順序を次に説明する。以下の説明において、AGCHメッセージとSABMメッセージとの間の対応関係が識別され、かつ、トラフィックCバンドチャネルとトラフィックLバンドチャネルとの間のマッピングが検出される。
一般的な概念としては、ダウンリンクLバンドにおいてAGCH信号を追跡し、そこでトラフィックチャネルデータから抽出し、AGCH信号が検出されたのと実質的に同じタイミングで伝送されているSABM信号に基づいて、ダウンリンクCバンドにおける対応するトラフィックチャネルをマップするというものである。なお、これは、(ダウンリンクCバンドとダウンリンクLバンドとにおける)トラフィックチャネル間のマッピングが演繹的に知られていない場合に行われる。図9を参照した説明は、ある実施形態に係る候補SABMを識別するためのコアースな(かつ、高速の)手続きを示し、図10を参照した説明は、ある実施形態に係る内容分析に基づいたL/Cチャネルをマップするためのより特定的な(かつ、低速の)手続きを示す。かくして、まず図9では、
901. AGCHメッセージを受信すると、MaPは、割振られているLバンドトラフィックチャネル周波数が(RACH−AGCHマッピングとは独立に)マップされているか否かを確認する。
902. マップされていれば、MaPは、対応するCバンドトラフィックチャネル周波数への復調ボードの割振りを要求し、マッピング手続きが行われる。これは、MESがLバンドにおけるトラフィックチャネルに切り替えられて、ダウンリンクLチャネルにおいて通信が処理されることを意味する。これに加えて、ダウンリンクCバンドにおける通信が処理され、これにより、MESとその他の通信装置(例えば、図2におけるMES36と電話装置28)との間の通信を監視する。
903. マップされていなければ、MaPが、AGCHメッセージのタイムスタンプを調べ、チャネル割当てにおいて特定されたタイムスロットにおけるそのタイムスタンプ以降の特定のタイムウィンドウ中にアクティブ化された(ダウンリンクCバンドにおける)すべてのトラフィック周波数のリストをWACに要求する。
904. WACは、(特定されたタイムスロット内のエネルギーバーストを識別することにより)Cバンド活動を調べ、アクティブ化された周波数のリストをログ記録して返す。
905. MaPは、(グループごとに、または、1つずつ)リスト上の各周波数への復調ボードの割振りを要求し、SABMフレームが伝送されていればちょうどそれを受信できる長さ−1フレーム期間(40ミリ秒間)各周波数にとどまる。この実施形態によると、SABMは、8回連続で伝送される。よって、第1段階において、ダウンリンクCバンドにおける候補SABMトラフィックチャネルが識別され(上記903、904参照)、これらの候補チャネルに対して復調器が割り当てられて、8回連続で伝送されるSABM信号を傍受する。(候補SABMチャネルのなかの)所与のSABMトラフィックチャネルにおいて、両側のコンリファレンス(Con Reference)パラメータが同一であれば、後者が、ダウンリンクLバンドにおける対応するチャネルにマップされる。
AGCHメッセージとSABMメッセージとの間の対応関係を識別した後、図10を参照して次に説明する。図10は、本発明の実施形態に係るマッピング順序を示している。この実施形態によると、SABM信号が、ダウンリンクCバンドおよびダウンリンクLバンドの両方において入手可能であると仮定すると、それぞれのSABMにおける情報フィールド(より具体的には、「con restaurant」)に基づいて対応するSABMをいかに識別するかの手続きが続き、一致する場合、対応するトラフィックチャネルがマップされる。かくして、
1001. 先に割振られたLバンドトラフィックチャネルから、SABMフレームを受信する。
1002. ATPが、タイムスタンプおよび(Lバンドにおいて)生じている周波数およびタイムスロットとともに、SABMフレームをMaPへ渡す。
1003. 走査されたCバンド周波数のいくつかから、SABM(候補)フレームを受信する。
1004. MaPが、受信された各SABMの情報フィールド(con restaurant)をATPにより提供されたSABMの情報フィールドと比較する。一致していれば、Cバンドトラフィックチャネル周波数を、Lバンドトラフィックチャネル周波数へマップする。
1005. MaPが、タイムスタンプおよびアップリンク/ダウンリンクLバンド周波数およびタイムスロット番号とともに、両SABMフレームをATPへ渡す。
1006. ATPが、両SABMフレーム(まず、アップリンクSABM[すなわち、ダウンリンクC]、そして、ダウンリンクLSABM)を用いて通常の動作を行う:対応するフレーム番号および生じているダウンリンク/アップリンクチャネルを調べ、これらパラメータとともにメッセージを出力する。
トラフィックチャネルのマッピングを検出する方法を説明した後、衛星が、専有の切り替え方式にしたがってC/Lチャネルを再度マップすることが想起される。
よって、RACHチャネルが、ダウンリンクCチャネルにおいて(上に述べたように)発見されると、(同じMES電話が発する)次の呼から生じるRACHメッセージが同じRACHチャネルを通じて伝送されることにより、(このチャネルに割振られている復調器を用いて)該システムが、上に述べたようにRACH/AGCHの識別、および、その後のマップされたトラフィックチャネルの検出を施すことができるものと考えられる。
しかしながら、ある予測不能のタイミングで、衛星が(動的マッピング方式を用いて)C/Lチャネルを再度マップすることにより、(新たな発呼を示す)同じMESが発する新たなRACHメッセージは、復調器により現在監視されているものとは異なるダウンリンクCチャネルを通じて伝送されるものと考えられる。(Cバンドにおけるチャネルの全体数と比較して)Cバンドにおけるチャネルに割振られている復調器の数はほんの少数に過ぎないので、新たなRACHメッセージが伝送されるCバンドチャネルに割振られた復調器がない可能性が高い。最終的な効果は、トリガーしているRACHメッセージが突き止められないので、次の呼を受けそこなうかもしれないというものであろう。この呼(および、もしかするとその後の他の呼)の受けそこないは、望ましくない結果をもたらすかもしれない。例えば、徹底的な見張りを受けている個人が当該MESを用いている場合、(必要なだけ)この人物のその後の呼を傍受および監視することが非常に望ましいだろう。
ある実施形態にしたがって、この状況を回避してもよい。よって、想起されるように、RACHメッセージの後にAGCHがくる。後者は、ダウンリンクLバンドにおける同じBCCH周波数チャネルを通じて伝送されており、BCCHチャネルを「見失う」可能性はごくわずかである。したがって、AGCHメッセージが発見され、かつ、対応するRACH信号が現在監視されているCバンドチャネルにおいて識別されていないとき、RACHを見失うことは、衛星の再マップ手続きに起因することが想定される。
この理解に基づいて、(本発明の非限定的な実施形態に係る)図5B、図9および図10を参照して説明した処理を、対応するSABMを発見するために施すことができ、それによって、マップされたトラフィックチャネルを検出することにより、システムが、RACHメッセージの受けそこないにも関わらず、次の呼の通信を監視することができる。
上の説明は、RACHメッセージを見失ったにも関わらず、システムが、(ある実施形態にしたがって、AGCH/SABM信号間の対応関係を用いて)マップされたトラフィックチャネルを検出し、かつ、そこを通じて伝送されている通信を監視することができるというシナリオに言及していた。
しかしながら、ある実施形態にしたがって、「見失った」RACHメッセージをも追跡することが望ましい。なぜなら、それにより、同じMESが発する次のRACHメッセージを識別し、(新たなRACHから、MESの位置のような重要情報を得る)ことができるからである。一旦、新たなRACHチャネルが発見されると、それにより、次の再マッピングが起こるまで、RACHメッセージを傍受することができる。
これを念頭において、図11に注目する。図11は、ある実施形態にしたがって、図4のアーキテクチャを参照して、見失ったRACHを識別するシナリオを示している。この実施形態にしたがった内在的な想定は、WAUが、Cバンドチャネルにわたって(タイムスタンプを含む)エネルギー活動をログ記録しているというものである(例えば、上記図5Aを参照した説明を参照のこと)。したがって、AGCHメッセージと類似のタイムスロットにおいて起こったCバンドにわたるエネルギー活動を対応付ける必要がある。これにより、候補RACHチャネルを識別し、これに復調器を割振り、候補RACHチャネルのうちの1本を通じて伝送される新たなRACHメッセージを識別できるだろう。
よって、一実施形態によると、
1101. MaPがAGCHメッセージを受信し、それより先に受信されたRACHメッセージと一致しなかった場合、MaPは、対応するRACH周波数を追跡しようとする。
1102. MaPは、AGCHメッセージから由来し、かつ、ATPによりこれに付加された追加のパラメータ−対応するRACHメッセージがネットワークにより受信されたタイムスタンプを調べる。
1103. MaPが、特定されたタイムスタンプで(またはその近くで)アクティブ化されたRACH周波数のリストを、WACに要求する。
1104. WACが、Cバンド活動ログを調べ、アクティブ化されたRACH周波数のリストを返す。
1105. MaPが、(復調器をそれに割振ることを含む)WACから受信したRACH周波数に高いマッピング優先順位を設定する。これらのチャネルは、今後、AGCH信号に対応するRACH信号を有するものと考えられる。
以上、本発明をある程度詳細に説明したが、当該技術に精通した者は、以下の請求の範囲を逸脱することなく、さまざまな変更および修正を行ってもよいことを容易に理解するであろう。
図1は、例示されている先行技術のネットワークアーキテクチャの線図である。 図2は、先行技術のネットワークと本発明の実施形態に係る傍受概念とを示す線図である。 図3は、本発明の実施形態に係るセルラー式傍受システムのブロック図である。 図4Aは、本発明の実施形態に係るC/Lチャネルをマップするためのモジュールのブロック図を示し、図4Bは、本発明の実施形態に係るコアース動作およびファイン動作の一般化したブロック図を示す。 図5A〜図5Bは、本発明の実施形態に係る動作順序の概略を示すフローチャートを示す。 図6は、本発明の実施形態に係るLバンド処理を示す。 図7は、本発明の実施形態に係るCバンド処理を示す。 図8は、本発明の実施形態に係るマッピング順序を示す。 図9は、本発明の別の実施形態に係るマッピング順序を示す。 図10は、本発明の別の実施形態に係るマッピング順序を示す。 図11は、本発明の別の実施形態に係るマッピング順序を示す。

Claims (31)

  1. セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第1バンドスポットビームを含む第1バンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第2バンドスポットビームを収容する広帯域第2バンドリンクを通じて行われる方法であって、
    ダウンリンク第1バンドリンクの制御チャネルとダウンリンク第2バンドリンクの対応する制御チャネルとの間のマップを、それぞれの制御チャネルにおける同一の独自のスポットビーム番号(SB_Mask)データを識別することによって検出することを特徴とする方法。
  2. (a)が、
    i)ダウンリンク第1バンドの前記制御チャネルを構成する放送制御チャネル(BCCH)を発見して、これから由来するSB_Mask信号を識別し、
    ii)所定の判定基準にしたがってダウンリンク第2バンドリンクにおける少なくとも1本のランダムアクセス制御チャネル(RACH)を発見して、これから由来するそれぞれのSB_Maskデータを識別し、
    iii)前記BCCHチャネルおよびRACHチャネルにおける同一のSB−Mask信号を識別することを含み、前記少なくとも1本のRACHのうち、識別されたSB−Maskを有するRACHが、ダウンリンク第2バンドの制御チャネルである請求項1に記載の方法。
  3. 前記BCCHの発見が、BCCHを識別し、BCCH呼率を測定することを含み、RACHの発見が、前記ダウンリンク第2バンドのそれぞれのチャネルにおける複数の信号のエネルギーを実質的に同時に測定することを含み、前記判定基準が、測定したエネルギーを分析することにより、前記BCCH呼率と一致する率でRACH信号を識別することを含み、かつ、前記SB_Mask信号の識別が、同一のSB_Maskデータを識別するために、前記発見したBCCH信号およびRACH信号におけるSB_MASKデータを分析することを含む請求項2に記載の方法。
  4. 前記BCCH呼率の測定が、時間ユニットあたりのアクセス認可信号(AGCH)の率を測定することを含む請求項3に記載の方法。
  5. 制御チャネルのRACH信号からデータを抽出することをさらに含む請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記抽出したデータが、MESの地理的位置を示すGPSデータを含む請求項5に記載の方法。
  7. 前記ダウンリンク第1バンドの制御チャネルにおけるアクセス認可(AGCH)信号を発見し、前記ダウンリンク第2バンドにおける制御チャネルにおける対応するRACH信号を識別することをさらに含み、前記識別が、前記AGCH信号およびRACH信号における同一の要求参照信号を求めることを含む請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記制御チャネルに対応する前記ダウンリンク第2リンクおよびダウンリンク第1リンクにおけるトラフィックチャネル同士のマップを検出することをさらに含む請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記検出が、前記ダウンリンク第1バンドにおいて発見したアクセス認可(AGCH)信号から抽出したデータにしたがって前記第1バンドにおけるトラフィックチャネルへと切り替え、所定の判定基準にしたがってダウンリンク第2バンドリンクにおけるチャネルにおける対応するSABM信号を識別することを含み、後者のチャネルが、前記ダウンリンク第2バンドにおけるトラフィックチャネルである請求項8に記載の方法。
  10. 前記識別が、前記ダウンリンク第2バンドリンクのチャネルにおけるエネルギーバーストを実質的に同時に測定することを含み、かつ、前記判定基準が、前記(AGCH)信号の第2タイミングと実質的に同一の第1タイミングでそれぞれのエネルギーバーストが起こる少なくとも1本のチャネルを識別し、前記少なくとも1本のチャネルに対して、SABM信号の順序を有するチャネルを識別することを含み、後者のチャネルが、ダウンリンク第2バンドリンクにおける前記トラフィックチャネルを構成している請求項9に記載の方法。
  11. 前記トラフィックチャネルにおける通信を処理することをさらに含む請求項8から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記処理が、前記通信に解読および復調を施して、プレーンメディアデータを生起することを含む請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1バンドがLバンドであり、かつ、前記第2バンドがCバンドである請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記衛星が、エイセス(Aces)である請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  15. セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、複数の第1バンドチャネルを含む第1バンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、複数の第2バンドチャネルを含む広帯域第2バンドリンクを通じて行われる方法であって、
    ダウンリンク第1バンドリンクのチャネルとダウンリンク第2バンドリンクの対応するチャネルとの間のマップを、それぞれの制御チャネルにおける同一の独自のスポットビーム番号(SB_Mask)データを識別することによって検出することを特徴とする方法。
  16. 前記制御チャネルに対応する前記ダウンリンク第2リンクおよびダウンリンク第1リンクにおけるトラフィックチャネル同士のマップを検出することをさらに含む請求項8に記載の方法。
  17. 前記トラフィックチャネルにおける通信を処理することをさらに含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記処理が、前記通信に解読および復調を施して、プレーンメディアデータを生起することを含む請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1バンドがLバンドであり、かつ、前記第2バンドがCバンドである請求項15から18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記衛星が、エイセスである請求項15から18のいずれか1項に記載の方法。
  21. セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第1バンドスポットビームを含む第1バンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、制御チャネルおよび対応するトラフィックチャネルを含む少なくとも1つの基本チャネルユニットを各々収容する複数の第1バンドスポットビームを収容する広帯域第2バンドリンクを通じて行われる方法であって、
    前記制御チャネルに対応する前記ダウンリンク第2リンクおよびダウンリンク第1リンクにおけるトラフィックチャネル同士のマップを検出し、前記ダウンリンク第1バンドにおける第1タイミングでアクセス認可(AGCH)信号を発見し、前記第1タイミングに対応する第2タイミングでSABM信号を識別することによってダウンリンク第2バンドリンクにおける対応するトラフィックチャネルを識別することを特徴とする方法。
  22. 前記検出が、前記ダウンリンク第1バンドにおいて発見したアクセス認可(AGCH)信号から抽出したデータにしたがって前記第1バンドにおけるトラフィックチャネルへと切り替え、所定の判定基準にしたがってダウンリンク第2バンドリンクにおけるチャネルにおける対応するSABM信号を識別することを含み、後者のチャネルが、前記ダウンリンク第2バンドにおけるトラフィックチャネルである請求項21に記載の方法。
  23. 前記識別が、前記ダウンリンク第2バンドリンクのチャネルにおけるエネルギーバーストを実質的に同時に測定することを含み、かつ、前記判定基準が、前記AGCHの第2タイミングと実質的に同一の第1タイミングでそれぞれのエネルギーバーストが起こる少なくとも1本のチャネルを識別し、前記少なくとも1本のチャネルに対して、SABM信号の順序を有するチャネルを識別することを含み、後者のチャネルが、ダウンリンクCバンドリンクにおける前記トラフィックチャネルを構成している請求項22に記載の方法。
  24. 前記対応するトラフィックチャネルにおける通信を処理することをさらに含む請求項21から23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記処理が、前記通信に解読および復調を施して、プレーンメディアデータを生起することを含む請求項24に記載の方法。
  26. 前記第1バンドがLバンドであり、かつ、前記第2バンドがCバンドである請求項21から25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記衛星が、エイセスである請求項21から25のいずれか1項に記載の方法。
  28. セルラー式衛星通信を傍受および監視するための方法であって、少なくとも1つの移動装置(MES)と衛星との間の通信が、複数の第1バンドチャネルを含む第1バンドリンクを通じて行われ、かつ、衛星と主局との間の通信が、複数の第2バンドチャネルを含む広帯域第2バンドリンクを通じて行われ、前記衛星が、第1バンドにおけるチャネルを第2バンドにおけるチャネルへと動的にマップする方法であって、
    (a)前記動的マッピングに関係なく、ダウンリンク第1バンドリンクのチャネルとダウンリンク第2バンドリンクの対応するチャネルとの間のマップを検出することを特徴とする方法。
  29. 前記検出が、それぞれの制御チャネルにおける同一の独自のスポットビーム番号(SB_Mask)データを識別することを含む請求項28に記載の方法。
  30. 前記制御チャネルに対応する前記ダウンリンク第2リンクおよびダウンリンク第1リンクにおけるトラフィックチャネル同士のマップを検出することをさらに含む請求項28または29に記載の方法。
  31. 前記第1バンドがLバンドであり、かつ、前記第2バンドがCバンドである請求項28から30のいずれか1項に記載の方法。
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