JP5488436B2 - 光電素子 - Google Patents

光電素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5488436B2
JP5488436B2 JP2010272946A JP2010272946A JP5488436B2 JP 5488436 B2 JP5488436 B2 JP 5488436B2 JP 2010272946 A JP2010272946 A JP 2010272946A JP 2010272946 A JP2010272946 A JP 2010272946A JP 5488436 B2 JP5488436 B2 JP 5488436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
light absorption
buffer layer
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010272946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012124284A (ja
Inventor
剛志 牧
信弘 合田
達哉 江口
顕次 柴田
達雄 深野
伸 田島
忠義 伊藤
司 鷲尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2010272946A priority Critical patent/JP5488436B2/ja
Publication of JP2012124284A publication Critical patent/JP2012124284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5488436B2 publication Critical patent/JP5488436B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、光電素子に関する。
光電素子は、光量子のエネルギーを何らかの物理現象を介して電気的信号に変換(光電変換)する。光電素子は、太陽電池、光導電セル、フォトダイオード及びフォトトランジスタ等に用いられる。
太陽電池は、光電素子の一種であり、太陽光線の光エネルギーを電気エネルギーに効率よく変換することができる。一般的な太陽電池は、p型半導体層とn型半導体層とが接合された構造を有する。太陽電池に用いられるp型半導体としては、単結晶Si、多結晶Si、アモルファスSi、GaAs、InP、CdTe、CuIn1−xGaSe(CIGS)、CuZnSnS(CZTS)等が知られている。これらの中でも、CIGS及びCZTSに代表されるカルコゲナイト系の化合物半導体は、光吸収係数が大きいため、低コスト化に有利な薄膜化が可能である。特に、CIGSを用いた薄膜太陽電池は変換効率が高く、多結晶Siを超える変換効率も得られている。しかしながら、CIGSは、環境負荷の高い元素及び希少元素を含んでいるという問題がある。一方、CZTSは、太陽電池に適したバンドギャップエネルギー(1.4〜1.5eV)を有しながら、環境負荷の高い元素及び希少元素を含まず、材料資源が豊富で低コストで製造できることから、近年注目されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−26891号公報
しかしながら、CZTS等の硫化物系化合物半導体を光吸収層に用いた光電素子は、CIGSを用いた従来の光電素子と比較すると発電効率が低く、実用化のためにはこの点で更なる改善が求められている。CdS膜をバッファ層としてCZTSと組み合わせることによりある程度の発電効率を達成し得るが、工業的には、環境負荷の高いCdを含まない材料を用いることが望まれる。
そこで、本発明は、CZTS等の硫化物系化合物半導体を光吸収層に用いた光電素子において、Cdを含む材料を必要とすることなく、更に高い発電効率を得ることを目的とする。
本発明は、p型半導体層である光吸収層と、バッファ層と、窓層と、を備え、光吸収層、バッファ層及び窓層がこの順に設けられている光電素子に関する。本発明に係る光電素子において、光吸収層は、Cu、Zn、Sn及びSを含む硫化物系化合物半導体の膜であり、バッファ層は、In及びIn(OH)を含む。
本発明者らの鋭意検討の結果、CZTS等の硫化物系化合物半導体を光吸収層に用いた光電素子において、In及びIn(OH)を含むバッファ層を設けることにより、更に高い発電効率が得られることが明らかとなった。
CIGSとCZTSとでは伝導帯下端(CBM)が異なっていることから、CZTSの光吸収層と、従来のバッファ層との組み合わせでは、光吸収層、バッファ層、及び窓層相互のコンダクションバンドオフセット(CBO)が十分に適正化されなかったのに対し、バッファ層として、In及びIn(OH)を含むものを設けることにより、コンダクションバンドオフセットが適正化され、その結果、発電効率が向上したと考えられる。
バッファ層が、Inから形成されたIn膜である第一層と、In(OH)を含む第二層と、を有することが好ましい。この場合、第二層が第一層よりも窓層側に形成されていることがより好ましい。例えば、バッファ層が、光吸収層上にInを成膜した後、In(OH)をCBD法により成膜して形成した層であってもよい。このような二段階の成膜により、窓層側において光吸収層側よりも相対的に高い濃度でIn(OH)を含む領域を有するバッファ層を形成することができる。
このように、高い濃度でIn(OH)が含まれる部分がバッファ層中に存在することにより、リーク電流が抑制され、このことも発電効率の向上に寄与していると考えられる。
別の側面において、本発明は、光電素子の製造方法に関する。本発明に係る製造方法は、Cu、Zn、Sn及びSを含む硫化物系化合物半導体の膜である光吸収層上に、Inを成膜した後、In(OH)をCBD法により成膜することにより、In及びIn(OH)を含むバッファ層を形成する工程と、バッファ層の光吸収層とは反対側に窓層を形成する工程と、を備える。
本発明に係る製造方法によれば、CZTS等の硫化物系化合物半導体を光吸収層に用いながら、更に高い発電効率を有する光電素子を得ることができる。
本発明によれば、CZTS等の硫化物系化合物半導体を光吸収層に用いた光電素子において、Cdを含む材料を必要とすることなく、更に高い発電効率を得ることができる。
光電素子の一実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、光電素子の一実施形態を示す斜視図である。図1に示す光電素子10は、基板12と、基板12上に設けられた下部電極14と、下部電極14上に設けられた光吸収層16と、光吸収層16上に設けられたバッファ層18と、バッファ層18上に設けられた窓層20と、窓層20上に設けられた上部電極22とを備える。光吸収層16、バッファ層18及び窓層20はこの順に積層されている。
基板12は、その上に形成される各部材を支持する。基板12は、導電体であってもよいし、絶縁体であってもよい。基板12は、好ましくは、石英ガラス、ノンアルカリガラス、及び低アルカリガラス(LAG)、並びに、金属、半導体、酸化物、硫化物、窒化物、炭化物、珪化物、炭素、又はこれらの組み合わせから選ばれる材料の板状体である。
下部電極14は、電気伝導度が高く、且つ、基板12との密着性が良好な材料によって形成される。下部電極14は、例えば、Mo、In−Sn−O、In−Zn−O、ZnO:B、SnO:F、SnO:Sb及びTiO:Nbから選ばれる材料から形成される。「ZnO:B」の表記は、BによりドープされたZnOを意味する。他も同様である。基板12としてガラス基板を用いる場合、密着性、電気伝導度、入射光の反射率、硫化のしにくさの観点から、Moが好ましい。
光吸収層16は、Cu、Zn、Sn及びSを含む硫化物系化合物半導体を含むp型半導体層である。硫化物系化合物半導体としてはCuZnSnS(CZTS)が好ましい。CZTSは大きな光吸収係数を有することから、CZTSを用いると光吸収層16の厚さを極めて薄くすることができる。光吸収層16は、一般に薄膜であるが、粒子の凝集体であってもよい。光吸収層16の厚さは0.3μm〜2μmが好ましい。
CZTSにおけるCuの比率は、化学量論組成よりも僅かに小さいことが、高い変換効率が得られることから好ましい。具体的には、Cu/(Zn+Sn)は、原子比で好ましくは0.69〜0.99、より好ましくは0.8〜0.9である。
バッファ層18は、In及びIn(OH)を含む。より高い発電効率を達成するために、バッファ層18において、Inに対するIn(OH)のモル比は好ましくは0.001〜0.3である。
より詳細には、バッファ層18は、主としてInから構成される第一層1と、第一層1よりも窓層20側に設けられた、In(OH)を含む第二層2とを有する。第一層1は、実質的にIn(OH)を含まず、Inから形成されたIn膜である。第二層2は、第一層1よりも高濃度でIn(OH)を含む領域を有していればよく、通常、In膜にIn(OH)が浸入して形成された領域を含む。すなわち、第二層2は、Inを含む領域を含む場合が多い。したがって、透過型電子顕微鏡等によりバッファ層を観察したとき、第一層1と第二層2との境界は必ずしも明りょうではない。
第一層1及び第二層2を有するバッファ層18は、例えば、光吸収層16上にInを成膜してIn膜を形成した後、In膜上にIn(OH)をCBD法(Chemical Bath Deposition法)により成膜する二段階の成膜方法により、形成することができる。
In膜は、例えば、チオアセトアミド、インジウム塩(塩化インジウム等)及びこれらが溶解している水を含むCBD用の酸性の反応液に光吸収層16を浸漬する方法により形成することができる。この場合、形成されたIn膜(第一層1)は、第二層2の形成の前に、加熱により乾燥されることが好ましい。
In膜の厚さは、好ましくは10nm以上、より好ましくは30nm以上である。また、In膜の厚さは、好ましくは120nm以下、より好ましくは90nm以下である。In膜の厚さをこれら数値範囲内に制御することにより、特に高い発電効率が得られる。In膜の厚さは、成膜のための浸漬時間により調整することができる。好適な厚さのIn膜を形成するための浸漬時間は、通常、15〜40分程度である。
第二層2は、例えば、チオウレア、インジウム塩(塩化インジウム等)及びこれらが溶解している水を含むCBD用の反応液にIn膜を浸漬して、In(OH)をIn膜上に堆積させるCBD法により形成することができる。反応液は必要により50〜85℃程度に加熱される。この方法によれば、堆積したIn(OH)のうち少なくとも一部は、In膜内に浸入する場合が多い。
第二層2の形成のための反応液のpHは好ましくは2.5〜4.5である。安定してある程度の厚さを有する膜を形成するために、CBD用の反応液は塩化亜鉛を更に含むことが好ましい。CBD用の反応液において、チオウレアの濃度は好ましくは0.03〜0.3モル/L、インジウムの濃度は好ましくは0.001〜0.1モル/L、塩化亜鉛の濃度は好ましくは0.001〜0.1モル/Lである。
第二層2の厚さは、好ましくは0.1〜10nmである。好適な厚さの第二層2を形成するための浸漬時間は、例えば溶液温度が60℃の場合には、10〜100分程度である。浸漬後、第二層2は加熱により乾燥されることが好ましい。
窓層20は、低抵抗であり、可視から近赤外領域の光の大半を透過する。
窓層20は、例えば、ZnMg1−xO(ZMO):Ga(xは0を超えて1未満の数値)、ZnO:B、ZnO:Al(AZO)、In−Sn−O、In−Zn−O、SnO:Sb、TiO:Nb、及びZnO:Ga(GZO)から選ばれる半導体から構成される膜である。
上部電極22は、窓層20で集めた電流を効率よく外部に取り出すために設けられる。上部電極22は、通常、櫛形に形成される。なお、光電素子の形態によっては必ずしも上部電極22は必要とされない。上部電極22の材料としては、Al、Cu、Ag、及びAu等が挙げられ、Alが好ましい。上部電極22は、Al、Cu、Ag及びAuから選ばれる1種以上の金属を含む合金であってもよい。このような合金としては、具体的には、Al−Ti合金、Al−Mg合金、Al−Ni合金、Cu−Ti合金、Cu−Sn合金、Cu−Zn合金、Cu−Au合金、Ag−Ti合金、Ag−Sn合金、Ag−Zn合金、及びAg−Au合金等がある。
本実施形態に係る光電素子は、例えば、基板上に、下部電極、光吸収層、バッファ層、窓層及び上部電極を順次形成する方法により製造することができる。それぞれの膜は、スパッタ法、真空蒸着法、PLD法等、薄膜の形成方法として通常採用されている方法により形成することができる。
光吸収層16としてのCZTS膜は、スパッタ法、真空蒸着法、パルスレーザー堆積(PLD)法等を用いて、基板上にCu、Sn、及びZnSが所定の順序で積層された前駆体の膜を形成し、この前駆体をHS含有雰囲気下(例えば、5〜20体積%HSとN雰との混合ガス雰囲気下)で硫化させる方法により形成することができる。硫化時の温度は、500〜600℃程度である。前駆体を作製する際に、Cu、Sn、又はZnSの厚さを変化させることにより、組成の異なる種々のCZTS膜を形成させることができる。
窓層20としてのZMO:Ga膜は、例えば、ZnO、MgO及びGaを同時にターゲットとして用いたスパッタ法により形成することができる。
スパッタ法、真空蒸着法、PLD法以外の各種薄膜の成膜方法としては、例えば、(1)有機金属等を溶解した溶液を基板12上にコーティングし、空気中で乾燥させることによって加水分解と縮重反応を起こさせて金属酸化物薄膜とし、金属酸化物薄膜を硫化水素雰囲気中で熱処理することによって光吸収層16を形成するゾル−ゲル+硫化法がある。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、基板、下部電極、光吸収層、バッファ層、窓層、及び上部電極以外の付加的な層が各層の間に設けられていてもよい。付加的な層としては、例えば、接着層、光散乱層、及び反射防止層が設けられ得る。直列又は並列に接続された複数の光電素子を備える太陽電池モジュールを構成することもできる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.太陽電池の作製
以下の手順に従い、図1の光電素子10と同様の構成を有する光電素子を備える評価用の太陽電池を作製した。
(実施例1〜5)
(1)低アルカリガラス(LAG)基板上に、下部電極14としてのMo膜をスパッタ法によって形成した。
(2)Mo膜上に、CZTS前駆体膜をスパッタ法によって形成した。
(3)大気圧、20体積%のHSとNとの混合ガス雰囲気中、550〜580℃、3時間の硫化処理により、上記前駆体膜からCZTS膜(光吸収層16)を形成させた。
(4)CZTS膜を、チオアセトアミド(0.3モル/L)、塩酸(0.009モル/L)、塩化インジウム(25ミリモル/L)、及び酢酸(0.3モル/L)を含むCBD用の反応液(70℃、pH1.8)に浸漬させて、光吸収層16上にIn膜を形成した。CBD浴は、70℃の水にチオアセトアミドを溶解し、そこに塩酸を加え、更に、塩化インジウムの酢酸溶液を加える方法により調整した。塩化インジウムの酢酸溶液を加えてから、反応液は約7分後に白濁し、徐々に黄色に変化した。反応液が黄色に変化してからすぐに、CZTS膜を反応液に浸漬した。Inの成膜が進行するのにしたがって、反応液は黄色からオレンジ色に変化した。形成されたIn膜を200℃で20分の加熱により乾燥した。乾燥後のIn膜の膜厚は、浸漬時間の調整により、20nm(実施例1)、27nm(実施例2)、30nm(実施例3)、43nm(実施例4)又は81nm(実施例5)とした。膜厚はFE−SEM(HITACHI S−4800)による断面観察で測定した。なお、膜厚20nm未満については本FE−SEMでは測定不可能であった。
チオウレア(0.15モル/L)、塩化インジウム(0.01モル/L)、酢酸(0.0016モル/L)及び塩化亜鉛(0.01モル/L)を含むCBD用の反応液(25℃)をビーカー中に準備し、そこにIn膜を含む積層体を浸漬し、ビーカーを64℃のウォーターバスで加温しながら、In(OH)の成膜を進行させた。その後、積層体を200℃で20分の加熱により乾燥した。
以上のCBD法による二段階の成膜により、主としてInを含む第一層と、In(OH)を含む第二層とから構成されるバッファ層18を形成した。
(5)バッファ層上に、ZnO:Al膜(窓層20)をスパッタ法により形成した。
(6)窓層20上に、行列状に配列された12個の櫛形電極(Al膜)をスパッタ法によって形成した。
(7)1個の櫛形電極を囲む4mm×5mmの升目の下部に位置する柱状の部分以外の部分の窓層20、バッファ層18及び光吸収層16を除去して、下部電極14を露出させた。下部電極14上に、櫛形電極、窓層20、バッファ層18及び光吸収層16から構成される12個の柱状の積層体が4行×3列の行列状に配列された。
(8)露出した下部電極14の端部の表面に、銀ペーストを塗布した。
(比較例1)
バッファ層の形成の際、In膜上にIn(OH)を成膜しなかったこと以外は、実施例4と同様の手順で評価用の太陽電池を作製した。
(比較例2)
バッファ層としてCdS膜(厚さ80nm)を形成したこと以外は実施例と同様の手順で太陽電池を作製した。
2.電圧−電流特性の評価(I−V測定)
エアマス(AM)1.5、1SUNの擬似太陽光を用い、各太陽電池のI−V測定を行った。開放端電圧VOC、短絡電流密度JSC、曲線因子FFを求め、発電効率(η)をη=Voc・Jsc・FF/(擬似太陽光単位面積当りのエネルギー)から算出した。
得られた結果を表1に示す。
Figure 0005488436
実施例の太陽電池の発電効率は、In(OH)の成膜を行わなかった比較例1に比べて顕著に向上した。特に、実施例3、4、5はCdS膜をバッファ層として有する比較例2と比較しても更に高い発電効率を達成した。
本発明に係る光電素子は、太陽電池、光導電セル、フォトダイオード、フォトトランジスタ等に用いることができる。
1…第一層、2…第二層、10…光電素子、12…基板、14…下部電極、16…光吸収層、18…バッファ層、20…窓層、22…上部電極。

Claims (3)

  1. p型半導体層である光吸収層と、バッファ層と、窓層と、を備え、前記光吸収層、前記バッファ層及び前記窓層がこの順に設けられている光電素子において、
    前記光吸収層が、Cu、Zn、Sn及びSを含む硫化物系化合物半導体の膜であり、
    前記バッファ層が、In から形成されたIn 膜である第一層と、In(OH) を含む第二層と、を有し、前記第二層が前記第一層よりも前記窓層側に形成されており、前記第一層の厚さが10〜120nmで、前記第二層の厚さが0.1〜10nmである、
    光電素子。
  2. 前記バッファ層が、前記光吸収層上にInを成膜した後、In(OH)をCBD法により成膜することより形成することのできる層である、請求項1に記載の光電素子。
  3. Cu、Zn、Sn及びSを含む硫化物系化合物半導体の膜である光吸収層上に、Inを成膜した後、In(OH)をCBD法により成膜することにより、In から形成されたIn 膜である第一層と、In(OH) を含む第二層と、を有し、前記第一層の厚さが10〜120nmで、前記第二層の厚さが0.1〜10nmである、バッファ層を形成する工程と、
    前記バッファ層の前記光吸収層とは反対側に窓層を形成する工程と、
    を備える、光電素子の製造方法。
JP2010272946A 2010-12-07 2010-12-07 光電素子 Expired - Fee Related JP5488436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272946A JP5488436B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 光電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272946A JP5488436B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 光電素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012124284A JP2012124284A (ja) 2012-06-28
JP5488436B2 true JP5488436B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=46505443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010272946A Expired - Fee Related JP5488436B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 光電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5488436B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5964683B2 (ja) * 2012-07-27 2016-08-03 京セラ株式会社 光電変換装置の製造方法
KR101481912B1 (ko) * 2013-08-28 2015-01-16 전남대학교산학협력단 태양전지 및 그 제조 방법
KR102227333B1 (ko) * 2019-04-26 2021-03-12 영남대학교 산학협력단 In2S3-CdS 이중버퍼층을 이용한 CIGS 박막의 핀홀 감소 방법

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4055053B2 (ja) * 2002-03-26 2008-03-05 本田技研工業株式会社 化合物薄膜太陽電池およびその製造方法
JP4783908B2 (ja) * 2007-07-18 2011-09-28 株式会社豊田中央研究所 光電素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012124284A (ja) 2012-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6608257B2 (ja) 光電変換素子、タンデム型光電変換素子および光充電型バッテリー装置
JP4783908B2 (ja) 光電素子
JP5928612B2 (ja) 化合物半導体太陽電池
JP5309285B2 (ja) 光電素子及びその製造方法
WO2010095608A1 (ja) 硫化物及び光電素子
CN104143579A (zh) 一种锑基化合物薄膜太阳能电池及其制备方法
JP4394366B2 (ja) 両面受光太陽電池
JP2012204617A (ja) 光起電力素子、及び当該光起電力素子の製造方法
JP5488436B2 (ja) 光電素子
TW201508935A (zh) 光伏裝置及成型光伏裝置之方法
JP5465860B2 (ja) 光起電力素子、および、その製造方法
JP5500059B2 (ja) 光電素子
JP2012209518A (ja) 光電素子及び太陽電池
JP5465859B2 (ja) 光起電力素子、および、その製造方法
EP2600420A2 (en) Apparatus for generating electricity using solar power and method for manufacturing same
JP2013229572A (ja) 光電素子
TWI430466B (zh) 高效率碲化鎘薄膜太陽能電池之元件結構
JP5594949B2 (ja) 光起電力素子、および、その製造方法
WO2013111443A1 (ja) 光電変換装置
JP2012124285A (ja) 光電素子
JP2012124278A (ja) 光電素子及び太陽電池
JP2012124279A (ja) 光電素子及び太陽電池
JP5918042B2 (ja) 光電変換装置の製造方法
JP5964683B2 (ja) 光電変換装置の製造方法
JP2017017129A (ja) 光電変換素子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120502

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140210

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees