JP5488405B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ書換可能な不揮発性メモリを内蔵する複数のマイクロコンピュータを備え、各マイクロコンピュータが、書き込み対象のデータを受信すると、その受信したデータを不揮発性メモリに書き込んで、不揮発性メモリ内のデータを更新する電子制御装置に関する。
従来、エンジンなどの車両各部を制御対象として制御する電子制御装置であって、第一マイクロコンピュータ(以下、第一マイコンと称す)と第二マイクロコンピュータ(以下、第二マイコンと称す)とを備えた電子制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の第一マイコン及び第二マイコンは、各々、記憶内容を書き換え可能な不揮発性メモリを内蔵しており、電力供給が開始されると、通常、動作モードの1つであり、内蔵の不揮発性メモリにデータを書き込む書込(ローダ)モードにて起動される。
そして、書込モードで起動された第一マイコンは、外部通信ラインを介して接続されたデータ書込装置から書込コマンドや書き込み対象のデータ(例えば、制御プログラム、各種データ、以下、書込対象データと称す)を受信すると、そのデータ書込装置からの書込対象データを不揮発性メモリに書き込み、不揮発性メモリ内のデータを更新する。また、第二マイコンは、第一マイコンに内部通信ラインを介して直列に接続されており、第一マイコンを通じてデータ書込装置からの書込対象データを受信し、これを自身内蔵の不揮発性メモリに書き込んで、データを更新する。
一方、第一マイコン及び第二マイコンは、書込モードで起動された後、データ書込装置から書込コマンドを受信しない(書込みモード移行条件が成立しない)場合には、内蔵の不揮発性メモリに記憶されているデータ(制御プログラムや各種データ)に従って動作する制御(アプリ)モードに動作モードを切り替え、制御対象を制御する。
ところで、この種の電子制御装置を構成する第一マイコン及び第二マイコンには、制御モードにて動作しているときに、互いの動作状態を監視する監視部(例えば、ウォッチドッグタイマー)が設けられている。つまり、第一マイコン及び第二マイコンのうちの一方が制御モードで動作していれば、その制御モードで動作するマイコンは、他方のマイコンからWDC(ウォッチドッククリアー)信号が、予め設定された時間継続して入力されない場合、他方のマイコンに対しリセット信号を出力し、その他方のマイコンをリセットする。
特開2006−268107号公報
したがって、電子制御装置への電力供給を開始して、データ書込装置を用いてデータを書き込む際に、第一マイコンの動作モードが書込モードであるものの、何らかの原因(例えば、マイコンによる演算の異常など)によって、第二マイコンの動作モードが制御モードとなると、第一マイコンは、第二マイコンによってリセットされる。このとき、第一マイコン及び第二マイコンは、データの書き込みを実行できなくなるという問題が生じる。
つまり、従来技術における電子制御装置では、起動時に第一マイコンと第二マイコンとの動作モードが不一致となると、データの書き込みが不可能となるという問題があった。
そこで、本発明は、内蔵された第一マイコン及び第二マイコンの起動時における動作モードを一致させることが可能な電子制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、データ書換可能な不揮発性メモリを内蔵し、少なくとも、自身内蔵の不揮発性メモリが記憶する制御データに基づく処理を実行する制御モード、及びデータ書込装置からの自身宛の書込対象データを自身内蔵の不揮発性メモリに書き込む書込モードを、動作モードとして有した第一マイクロコンピュータ(以下、第一マイコンと称す)及び第二マイクロコンピュータ(以下、第二マイコンと称す)を備えた電子制御装置に関する。
本発明において、第一マイコンでは、情報保持手段が、不揮発性メモリが記憶する制御データの正否を表す正否情報を保持し、監視手段が、動作を許可する許可信号の入力を監視する。この監視の結果、許可信号が入力されると、モード特定手段が、情報保持手段によって保持されている正否情報を確認し、その確認の結果、正否情報が、制御データが正常であることを表していれば、当該第一マイコンの動作モードを制御モードに特定し、正否情報が、制御データが異常であることを表していれば、当該第一マイコンの動作モードを書込モードに特定するモード特定を実行する。
さらに、第一マイコンでは、モード通知手段が、モード特定手段にて特定された動作モードを表すモード通知を、第二マイコンに出力し、第一動作実行手段が、特定された動作モードにて、当該第一マイコンを動作させる。
また、本発明において第二マイコンでは、許可出力手段が、当該電子制御装置への電力供給が開始されると、第一マイコンへと許可信号を出力する。そして、動作特定手段が、モード通知手段からのモード通知に従って、当該第二マイコンの動作モードを特定し、第二動作実行手段が、その特定した動作モードにて、当該第二マイコンを動作させる。
つまり、本発明の電子制御装置における第一マイコンは、正否情報に応じて、第一マイコン自身の動作モードを特定し、その特定した動作モードを第二マイコンに通知すると共に、その特定した動作モードでの動作を実行する。さらに、第二マイコンは、第一マイコンから通知される動作モードを、自身の動作モードとして特定して動作を実行する。
しかも、第一マイコンがモード特定を実行するトリガー(開始)条件は、第二マイコンから出力される許可信号が入力されたことであり、その許可信号は、電子制御装置への電力供給が開始されることを契機として出力される。
したがって、本発明の電子制御装置によれば、第一マイコン及び第二マイコンの電源投入時(即ち、起動時)における動作モードを一致させることができる。
この結果、起動時に第一マイコンと第二マイコンとの動作モードが不一致となることによって、制御データの書き込みが不可能となることを防止できる。
また、本発明の電子制御装置における情報保持手段は、第一マイコンにのみ設けられる。つまり、本発明の電子制御装置においては、第二マイコンの構成、特に、第二マイコンに設けられた不揮発性メモリの構成を簡易なものとすることができ、ひいては、第二マイコンの製造コストを抑制できる。
なお、ここで言う制御データとは、第一マイコンまたは第二マイコンが制御モードにて動作する際に実行する制御プログラム、及びその制御プログラムに必要な各種情報(データ)等を含むものである。そして、ここで言う書込対象データとは、少なくとも制御データを含むものであり、制御データの他に、各種プログラムや各種データを含んでいても良い。
本発明において、第二マイコンは、第一通知要求手段が、第一マイコンに対し、モード通知を要求する第一通知要求を出力しても良い。この場合、第一マイコンのモード特定手段は、モード特定の実行開始条件を、許可信号が入力されたことに加えて、第一通知要求手段からの第一通知要求を受信したときとしても良い(請求項2)。
このような電子制御装置によれば、第一マイコンの動作が許可されてから、モード特定の実行を開始するまでに準備期間を設けることができる。つまり、例えば、第一マイコンが、許可信号の入力直後に、第一マイコンを構成する各部の状態を確認する初期化処理を実行するように構成されている場合、その初期化処理の実行に要する時間を確保することができる。
本発明のモード特定手段では、第一通知要求手段からの第一通知要求を未受信であれば、第一送信要求手段が、第一通知要求の送信を要求する第一送信要求を、第二マイコンに出力しても良い。この場合、第二マイコンの第一通知要求手段は、第一送信要求手段からの第一送信要求を受信すると、第一通知要求を送信する(請求項3)。
このような電子制御装置によれば、第一マイコンによるモード特定の実行開始を、第二マイコンからの第一通知要求が受信された後とすることができ、モード特定の実行に必要な準備期間を確保できる。
本発明において、動作特定手段では、モード通知手段からのモード通知を受信すると、受信確認送信手段が、モード通知を受信したことを表す受信確認を、第一マイコンに送信しても良い(請求項4)。
本発明のモード特定手段では、受信確認を未受信であれば、ACK再送要求手段が、受信確認の送信を要求するACK再送要求を、第二マイコンに出力しても良い。この場合、第二マイコンの受信確認送信手段は、ACK再送要求手段からのACK再送要求を受信すると、受信確認を送信する(請求項5)。
このような本発明の電子制御装置によれば、第一マイコンは、第二マイコンがモード通知を受信したことを認識できる。
本発明における動作特定手段は、モード通知を未受信であれば、第二通知要求手段が、第一マイコンに対し、モード通知を要求する第二通知要求を出力しても良い。このような電子制御装置において、モード通知手段では、第二通知要求手段からの第二通知要求を受信すると、モード送信手段が、第二マイコンにモード通知を送信しても良い(請求項6)。
このような本発明の電子制御装置によれば、第二マイコンは、より確実にモード通知を受信することができる。
本発明において、動作特定手段は、モード通知の内容が書込モードであれば、電源投入されてから、第二規定時間が経過した後、書込モードを動作モードとして確定して特定しても良い(請求項7)。なお、ここで言う第二規定時間とは、電源投入から、データ書込装置からの書込対象データの取得を開始するまでの準備に要する時間長(以下、第二取得準備時間とする)よりも長く、かつデータ書込装置が書込対象データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長として予め規定されたものである。
また、本発明における第二取得準備時間とは、第一マイコン及び第二マイコンのうちの少なくとも一方を構成する各部の状態を確認する初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長と、書込対象データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長との和であることが好ましい。この初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求める時間長の一例として、モード通知手段からのモード通知を取得して、動作特定手段が第二マイコンの動作モードの特定が完了するまでに要する時間長(例えば、図5に示す例であれば、第二マイコンでの「動作モードの判定」に要する時間長が相当)が考えられる。
なお、第二取得準備時間を、初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長のみとしても良いし、書込対象データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長のみとしても良い。
また、モード特定手段は、正否情報が、制御データが常であることを表していれば、許可信号が入力されてから、第一規定時間が経過した後、書込モードを動作モードとして確定して特定しても良い(請求項8)。なお、ここで言う第一規定時間とは、第一マイコンに許可信号が入力されてから、データ書込装置からの書込対象データの取得を開始するまでの準備に要する時間長(以下、第一取得準備時間とする)よりも長く、かつデータ書込装置が書込対象データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長として予め規定されたものである。
また、本発明における第一取得準備時間とは、第一マイコンを構成する各部の状態を確認する初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長と、書込対象データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長との和であることが好ましい。この第一取得準備時間における初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求める時間長は、第二取得準備時間における初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長と同一の時間長(例えば、図5に示す例であれば、第一マイコンでの「動作モードの判定」とに要する時間長が相当)でも良い(この場合、第一規定時間と第二規定時間とは略同一の時間長となる)し、モード特定手段でのモード特定の実行が完了するまでの時間長を最低限の時間長としたものでも良い。
なお、第一取得準備時間は、初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長のみとしても良いし、書込対象データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長のみとしても良い。
すなわち、請求項7,8に係る電子制御装置によれば、第一マイコンまたは第二マイコンにおいて、第一または第二取得準備時間よりも長く、かつデータ書込装置が書込対象データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長までに、動作モードとして、書込モードを確定して特定することができる。
一般的な電子制御装置において、第一または第二取得準備時間は、数百[msec]である。これに対し、電子制御装置において、第二マイコンが出力した許可信号を第一マイコンが受信するまでに要する時間は、第一または第二取得準備時間とは、時間長の桁が異なり、極めて短い(通常、数[msec])。
このため、請求項7,8の両方を引用する本発明の電子制御装置、即ち、第一取得準備時間と第二取得準備時間とが同一の時間長に規定された電子制御装置においては、電力供給が開始されてから第二規定時間が経過するまでの時間と、許可信号が入力されてから第一規定時間が経過するまでの時間とを略一致させることができる。よって、このような電子制御装置によれば、第一マイコン及び第二マイコンの動作モードを、書込モードに確定して動作を開始するタイミングを略一致させることができる。
本発明においては、モード通知手段がモード通知を出力する通信ラインは、モード通知専用に設けられた信号線でも良いし(請求項9)、制御データに基づく処理の実行に必要な情報を通信する通信線を共有しても良い(請求項10)。
前者の場合、モード通知専用に新規な通信ライン(信号線)を設けるため、第一マイコンと第二マイコンとの間で、モード通知以外の他の情報が通信されることによって、第二マイコンが、モード通知を受信できなくなることを防止できる。
後者の場合、既存の通信ライン(通信線)を用いるため、本発明の電子制御装置の構成を簡易なものとすることができる。
本発明においては、モード特定手段を備える第一マイコンに情報保持手段が設けられ、その第一マイコンが、第二マイコンから第一マイコンに許可信号が入力されることを契機として動作モードを特定して、第二マイコンに通知するのであれば、データ書込装置からの書込対象データが直接入力されるマイコンは、第一マイコン及び第二マイコンのいずれであっても良い(請求項11,12)。
このような本発明の電子制御装置によれば、データ書込装置を接続するマイコンの選択の幅を広げることができる。これにより、データ書込装置を接続するコネクタの配置場所など、電子制御装置の設計の自由度を向上させることができる。
第一実施形態における電子制御装置の構成を示す説明図である。 第一実施形態の電子制御装置における動作を説明するタイミングチャートである。 第一実施形態において第二マイコンが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 第一実施形態において第一マイコンが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 規定時間の設定方法について説明する説明図である。 第二実施形態における電子制御装置の構成を示す説明図である。 第二実施形態の電子制御装置における動作を説明するタイミングチャートである。 第二実施形態において第二マイコンが実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。 第二実施形態において第一マイコンが実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。 電子制御装置の変形例についての構成を示す説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第一実施形態]
〈電子制御装置について〉
図1は、本発明が適用された電子制御装置の構成を示す説明図である。
図1に示す電子制御装置1は、自動車に搭載される電子制御装置であって、エンジン、ブレーキ、トランスミッション、サスペンション等の車載機器のうち、少なくとも1つを制御対象として制御するものである。
この電子制御装置1は、制御対象を制御するマイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」と称す)を複数備える。具体的には、電子制御装置1は、複数のマイコンとして、第一マイコン10と、第二マイコン40とを備える。さらに、電子制御装置1は、データ書込装置3のコネクタ(図示せず)に接続されるコネクタ5と、コネクタ5から第一マイコン10に繋がる外部通信ライン6と、第一マイコン10と第二マイコン40とを結ぶ通信線である内部通信ライン7とを備える。
第一マイコン10は、外部通信ライン6に接続されたシリアル通信用の外部通信部11と、内部通信ライン7に接続されたシリアル通信用の内部通信部12と、第二マイコン40の動作状態を監視する監視部13と、内部通信ライン7とは別体に設けられた信号線である同期ライン8を用いて、詳しくは後述するモード通知を出力するモード通知部18とを備えている。さらに、第一マイコン10は、制御対象を制御するための制御データを少なくとも含む情報を記憶する不揮発性メモリとしてのROM14と、演算結果などの情報を一時的に格納する揮発性メモリとしてのRAM15と、プログラムに基づく処理を実行するMPU(マイクロ・プロセッサ・ユニット)16と、MPU16での処理に従って、制御対象との間で制御信号の入出力を行うI/Oポート17とを備えている。なお、本実施形態において、制御データとは、制御対象を制御するためのメイン制御プログラム、及びそのメイン制御プログラムの実行に必要なデータ(情報)を含むものである。
第二マイコン40は、内部通信ライン7に接続されたシリアル通信用の内部通信部42と、第一マイコン10の動作状態を監視する監視部43と、第一マイコン10からのモード通知が入力されるモード受信部48とを備えている。さらに、第二マイコン40は、制御データを少なくとも含むデータを記憶する不揮発性メモリとしてのROM44と、演算結果などのデータを一時的に格納する揮発性メモリとしてのRAM45と、プログラムに基づく処理を実行するMPU(マイクロ・プロセッサ・ユニット)46と、MPU46での処理に従って、制御対象との間で制御信号の入出力を行うI/Oポート47とを備えている。
第一マイコン10及び第二マイコン40が内蔵するROM14,44としては、電気的にデータの消去及び書込が可能(即ち、データ書換可能)なメモリ(例えば、フラッシュメモリ)が採用されている。また、ROM14,44は、データの消去及び書込が可能な書換可能領域と、データの消去及び書込が不可能なマスク領域とを有している。
具体的に、各ROM14,44のマスク領域には、電力供給の開始時に第一マイコン10及び第二マイコン40が、自身内蔵のMPU16,46にて実行するブートプログラムと、第一マイコン10及び第二マイコン40が、自身内蔵のROM14,44における書換可能領域に記憶されたデータ(例えば、メイン制御プログラム)を更新したり、書換可能領域に新規なデータを追加する書込制御プログラムとが記憶されている。
また、各ROM14,44の書換可能領域には、第一マイコン10及び第二マイコン40が制御対象を制御するために必要な演算処理を、自身内蔵のMPU16,46が実行するメイン制御プログラム、及びメイン制御プログラムの実行に必要なデータが格納されている。
すなわち、第一マイコン10及び第二マイコン40の動作モードとして、メイン制御プログラムに基づいて、制御対象を制御する制御(アプリ)モードと、書込制御プログラムに基づいて、ROM14,44における書換可能領域に記憶されたデータを更新したり、書換可能領域に新規なデータを追加する書込(ローダ)モードとが用意されている。
なお、第一マイコン10に内蔵されたROM14の書換可能領域には、ROM14,44に記憶されている制御データが正常であるか否か(以下、正否と称す)を表す正否情報を格納する領域(以下、状態管理領域と称す)が確保されている。
また、第一マイコン10及び第二マイコン40に内蔵された監視部13,43は、自身が組み込まれたマイコンが制御モードで動作する際に、いわゆるウォッチドックタイマーとして機能するように構成されている。つまり、監視部13,43は、自身が組み込まれたマイコンが動作している場合に、他方のマイコンに対して自身のマイコンからWDC(ウォッチドッククリアー)信号を出力し、他方のマイコンからのWDC信号が、予め規定された時間以上継続して入力されないと、他方のマイコンを初期状態へと戻すリセット信号を出力する。
なお、本実施形態においては、電力供給が開始され、始動した第二マイコン40から第一マイコン10へのリセット信号は、アクティブな状態(即ち、第一マイコン10を初期状態へと戻すよう)に設定されている。一方、始動した第一マイコン10から第二マイコン40へのリセット信号は、パッシブな状態(即ち、第二マイコン40の動作を許可するよう)に設定されている。
〈電子制御装置の動作について〉
次に、電子制御装置1(即ち、第一マイコン10,第二マイコン40)の動作概要について、図2を用いて説明する。
まず、電子制御装置1に対し電力供給が開始され、第一マイコン10及び第二マイコン40が始動すると、第二マイコン40は、内蔵のROM44に格納されたブートプログラムを読み込み、ブートプログラムに基づく第二マイコン起動処理を実行する。
この第二マイコン起動処理では、図2に示すように、自身を構成する各部の状態を確認し動作準備を行う初期化処理を実行した後(S110)、書込制御プログラムを読み込んで、書込モードでの動作を開始する(S120)。この書込モードでの動作が開始されると、第二マイコン40は、第一マイコン10の動作を許可する許可信号を出力する(S130)。
一方、始動された第一マイコン10は、内蔵のROM14に格納されたブートプログラムを読み込み、ブートプログラムに基づく第一マイコン起動処理を実行する。この第一マイコン起動処理では、第二マイコン40からの許可信号が入力されるまで待機した後(S210)、自身を構成する各部の状態を確認し動作準備を行う初期化処理を実行する(S220)。その後、ROM14に格納された書込制御プログラムを読み込んだ第一マイコン10は、書込モードでの動作を開始する(S230)。
続いて、第一マイコン10は、自身が内蔵するROM14の状態管理領域に格納されている正否情報の内容を確認し(S240)、その確認した内容に応じた動作モードを、第一マイコン10自身の動作モードとして特定するモード特定を実行する。その後、特定した動作モードの種類を表すモード通知を第二マイコン40に出力する(S250)。これと共に、特定した動作モードにて、第一マイコン10自身を動作させる(S260,S290)。
なお、第二マイコン40は、第一マイコン10からのモード通知を受信すると(S140)、その受信したモード通知の種類に応じた動作モードを特定して第二マイコン40自身を動作させる(S170,S180)。
〈第二マイクロコンピュータが実行する処理について〉
次に、第二マイコン40が実行する第二マイコン起動処理について、その処理の手順を示した図3を用いて、より詳細に説明する。
この図3に示すように、第二マイコン40は、電力供給が開始されると、まず、初期化処理を実行する(S110)。続いて、内蔵のROM44に格納されている書込制御プログラムを読み込み、その読み込んだ書込制御プログラムを実行する(S120)。これにより、第二マイコン40は、書込モードでの動作を開始する。
続いて、第二マイコン40は、第一マイコン10へ許可信号を出力する(S130)。具体的に、本実施形態における許可信号の出力は、監視部43から出力されるリセット信号をアクティブな状態(例えば、ローレベル“L”)からパッシブな状態(例えば、ハイレベル“H”)へと切り替えることで実現している。
さらに、第一マイコン10からのモード通知が、第一マイコン10の動作モードが制御モードであることを表しているか否かを判定する(S140)。本実施形態のモード通知は、具体的には、モード通知部18から同期ライン8を介して第二マイコン40のモード受信部48へと入力される信号である。そのモード通知は、信号レベルがハイレベル(“H”)であれば、動作モードが制御モードであることを、信号レベルがローレベル(“L”)であれば、動作モードが書込モードであることを意味している。
そして、S140での判定の結果、モード通知が、動作モードが制御モードであることを表していなければ(S140:NO)、即ち、第一マイコン10の動作モードが書込モードであれば、電源投入から、予め規定された時間長である第二規定時間が経過したか否かを判定する(S150)。実施形態において、第二規定時間は、第二マイコン40が電源投入されてから、第二マイコン40がデータ書込装置3からの書込対象データの取得を開始するまでの準備に要する時間長(以下、第二取得準備時間とする)よりも長く、かつ、データ書込装置3が書込対象の制御データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長として予め規定されたものである。
なお、実施形態における第二取得準備時間として、第一マイコン10及び第二マイコン40のうちの少なくとも一方を構成する各部の状態を確認する初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長と、書込対象の制御データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長との和が規定されている。さらに、実施形態においては、第二取得準備時間における初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求める時間長の一例として、初期化処理が終了した後、第一マイコン10でのモード特定の実行、及びモード特定によって特定された動作モードを表すモード通知を取得し、第二マイコン40の動作モードを確定するまでに要する時間長(即ち、図5における第二マイコンでの「動作モードの判定」に要する時間長が相当)が規定されている。
なお、第二取得準備時間は、初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長のみでも良いし、書込対象データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長のみでも良い。
このS150での判定の結果、第二規定時間が経過していなければ(S150:NO)、S140へと戻り、第一マイコン10からのモード通知が、動作モードが制御モードであることを表しているか否かを判定する(S140)。
一方、電源投入から、第二規定時間が経過すると(S150:YES)、第二マイコン40自身の動作モードを書込モードに特定(確定)して、書込制御プログラムの実行(即ち、書込モード)を維持する(S160)。そして、第一マイコン10を介してデータ書込装置3からの書込コマンドが入力された後、第一マイコン10を介してデータ書込装置3から、書込対象の制御データなどが入力されると、その入力された制御データなどを、ROM44の書換可能領域に書き込んで更新する(S170)。
その後、第二マイコン40への電力供給を遮断してから、電力供給を再開する。
なお、S140での判定の結果、モード通知が、動作モードが制御モードであることを表していれば(S140:YES)、第二マイコン40が内蔵するROM44からメイン制御プログラムを読み込み、そのメイン制御プログラムを実行する(S180)。これにより、第二マイコン40の動作モードを制御モードへと切り替え、メイン制御プログラムに従って制御対象を制御する。
ただし、本実施形態においては、動作モードを制御モードに確定して動作する第二マイコン40は、第一マイコン10を介してデータ書込装置3からの書込コマンドが入力されると、自身が内蔵するROM44から書込制御プログラムを読み込んで実行する。そして、第一マイコン10を介してデータ書込装置3から入力された書込対象の制御データなどを、ROM44に書き込んで更新する。
〈第一マイクロコンピュータが実行する処理について〉
次に、第一マイコン10が実行する第一マイコン起動処理について、その処理の手順を示した図4を用いて、より詳細に説明する。
この図4に示すように、第一マイコン10は、電力供給が開始されると、第二マイコン40からの許可信号を監視し、許可信号が入力されていなければ(S210:NO)、許可信号が入力されるまで待機する。
そして、第二マイコン40からの許可信号が入力されると(S210:YES)、初期化処理を実行する(S220)。続いて、内蔵のROM14に格納されている書込制御プログラムを読み込み、その読み込んだ書込制御プログラムを実行する(S230)。これにより、第一マイコン10は、書込モードでの動作を開始する。このとき、モード通知部18から同期ライン8を介して出力するモード通知を、動作モードが書込モードであることを表すように、即ち、信号レベルをローレベルに設定する。
さらに、ROM14の状態管理領域に保持されている正否情報を確認する(S240)。その確認の結果、正否情報が、ROM14,ROM44に格納されている制御データが正常であることを表していれば(S240:YES)、モード通知部18から同期ライン8を介して出力するモード通知を制御モードに設定する(即ち、信号レベルをハイレベルに切り替える)(S250)。
その後、ROM14に格納されているメイン制御プログラムを読み込み、そのメイン制御プログラムを実行する(S260)。これにより、第一マイコン10の動作モードを制御モードへと切り替え、メイン制御プログラムに従って制御対象を制御する。
ただし、本実施形態においては、制御モードにて動作する第一マイコン10は、外部通信ライン6を介してデータ書込装置3からの書込コマンドが入力されると、自身が内蔵するROM14から書込制御プログラムを読み込んで実行する。そして、データ書込装置3から入力された書込対象の制御データなどを、ROM14に書き込むようになされている。
ところで、S240での判定の結果、正否情報が、ROM14,ROM44に格納されている制御データに異常があることを表していれば(S240:NO)、先のS210にて許可信号を受信してから、予め規定された第一規定時間が経過したか否かを判定する(S270)。実施形態において、第一規定時間とは、第二マイコン40からの許可信号が第一マイコン10に入力されてから、第一マイコン10がデータ書込装置3からの書込対象データの取得を開始するまでの準備に要する時間長(以下、第一取得準備時間とする)よりも長く、かつ、データ書込装置3が書込対象の制御データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長として予め規定されたものである。
また、実施形態における第一取得準備時間として、第一マイコン10を構成する各部の状態を確認する初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長と、書込対象の制御データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長との和が規定されている。実施形態においては、第一取得準備時間における初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求める時間長の一例として、上述した第二取得準備時間における初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長と同じ時間長(図5における第一マイコンでの「動作モードの判定」に要する時間長が相当)が規定されている。すなわち、実施形態においては、第一取得準備時間を上述したように規定することで、第一規定時間と第二規定時間とは、略同一の時間長に規定される。
ただし、この第一取得準備時間における初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求める時間長としては、初期化処理が終了した後、モード特定の実行が完了するまでに要する時間長が最低限の時間長として規定されていれば良い。
なお、第一取得準備時間は、初期化処理に要する時間長として予め求めた時間長のみでも良いし、書込対象の制御データの取得を開始するまでの準備に必要な処理のうち、初期化処理以外の処理に要する時間長として予め求めた時間長のみでも良い。
なお、実施形態における第一取得準備時間とは、例えば、第一マイコン10(または第二マイコン40)の初期化処理に要する時間長を含む時間長でも良いし、第一マイコン10(または第二マイコン40)の初期化処理に要する時間長そのものでも良いし、初期化処理以外の処理に要する時間長でも良い。
そのS270での判定の結果、第一規定時間が経過していなければ(S270:NO)、第一規定時間が経過するまで待機する。そして、第一規定時間が経過すると(S270:YES)、第一マイコン10自身の動作モードを書込モードに特定(確定)して、書込制御プログラムの実行(即ち、書込モード)を維持する(S280)。そして、データ書込装置3からの書込コマンドが入力された後、データ書込装置3から、第一マイコン10宛の書込対象の制御データなどが入力されると、その入力された制御データなどを、ROM14の書換可能領域に書き込む(S290)。一方、データ書込装置3から入力された書込対象の制御データなどが、第二マイコン40宛であれば、第二マイコンに対して書込コマンドを出力した後、第二マイコン40宛の制御データを出力する。
続いて、S290において、データ書込装置3から入力された制御データなどの書き込みが正常に終了したか否かを判定する(S300)。この書き込みが正常に終了したか否かの判定は、周知の処理であるため、詳しい説明は省略するが、例えば、ROM14に書き込んだ制御データなどを、データ書込装置3から再度送信された書込対象のデータと比較し、一致していれば、書き込みが正常であると判定する方法などが考えられる。また、本実施形態では、制御データなどを第二マイコン40に内蔵したROM44に書き込んでいれば、第二マイコン40は、そのROM44への書き込みが正常に行われたか否かを、第一マイコン10に通知する。
そして、S300での判定の結果、書き込みが正常に終了していれば(S300:YES)、正否情報を、ROM14,44に書き込んだ制御データが正常であるものとして設定する(S310)。一方、書き込みに異常が生じていれば(S300:NO)、正否情報を、ROM14,44に書き込んだ制御データに異常があるものとして設定する(S320)。なお、本実施形態における正否情報は、具体的には、制御データが正常であれば、フラグをセットし、制御データに異常があれば、フラグを解除することで表されていても良い。
その後、第一マイコン10への電力供給を遮断してから、電力供給を再開する。
[第一実施形態の効果]
以上説明したように、電子制御装置1において、電力供給が開始された第一マイコンは、正否情報に応じて、第一マイコン10自身の動作モードを特定し、その特定した動作モードを第二マイコン40に通知すると共に、第一マイコン10自身は、その特定した動作モードでの動作を実行する。さらに、電力供給が開始された第二マイコン40は、第一マイコン10から通知される動作モードを、自身の動作モードとして特定して動作を実行する。
したがって、電子制御装置1によれば、電力供給が開始された時(即ち、起動時)における第一マイコン10及び第二マイコン40の動作モードを一致させることができる。
この結果、起動時に第一マイコン10と第二マイコン40との動作モードが不一致となることによって、制御データの書き込みが不可能となることを防止できる。
特に、図5に示すように、通常、電子制御装置に電力供給を開始してから、データ書込装置3が書込コマンドを送信するまでに要する時間は、数[sec]である。そして、この時間の間に、第一マイコン10及び第二マイコン40を起動して動作モードを書込モードに確定する必要がある。
そして、電子制御装置1を構成する第一マイコン10及び第二マイコン40を起動して、動作モードを書込モードにて確定して動作を開始するまでの時間長(即ち、第一,第二規定時間)は、通常、数百[msec]である。
これらのことから、第一規定時間及び第二規定時間を、上述した時間長として設定すれば、電子制御装置1に電力供給が開始されてから、第一マイコン10または第二マイコン40が、データ書込装置3からの書込コマンドを受信するまでの期間として十分な時間を確保できる。つまり、第一規定時間及び第二規定時間を、上述した時間長とすることにより、第一マイコン10及び第二マイコン40の動作モードを確定させるまでに必要な時間を確保することができ、データ書込装置3からの書込対象の制御データを取得開始した時点で、その制御データの書込が実行できないという事態に陥ることを防止できる。
更に言えば、電子制御装置1において、第二マイコン40が出力した許可信号を第一マイコン10が受信するまでに要する時間は、第一,第二規定時間とは桁が異なり、極めて短い(通常、数[msec])。そして、実施形態の電子制御装置1においては、第一取得準備時間及び第二取得準備時間の時間長が同一の時間長(ひいては、第一規定時間と第二規定時間とが略同一の時間長)に規定されているため、電力供給が開始されてから第二規定時間が経過したタイミングと、許可信号が入力されてから第一規定時間が経過したタイミングとを略一致させることができる。この結果、電子制御装置1によれば、第一マイコン10及び第二マイコン40の動作モードを、書込モードに確定して動作を開始するタイミングを略一致させることができる。
また、電子制御装置1における状態管理領域は、第一マイコン10にのみ設けられ、第二マイコン40には設ける必要がない。つまり、電子制御装置1においては、第二マイコン40の構成、特に、第二マイコン40が内蔵する不揮発性メモリ44の構成を簡易なものとすることができ、ひいては、第二マイコン40の製造コストを抑制できる。
なお、電子制御装置1によれば、モード通知の送受信を、モード通知専用に新規に設けた同期ライン8を用いて実施するため、第一マイコン10と第二マイコン40との間で、モード通知以外の他の情報が通信されることによって、第二マイコン40が、モード通知を受信できなくなることを防止できる。
[第一実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係]
次に、第一実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との対応関係について説明する。
本実施形態におけるROM14の状態管理領域が、本発明の情報保持手段に相当する。そして、本実施形態におけるS210が、本発明の監視手段に相当し、本実施形態におけるS240が、本発明のモード特定手段に相当し、本実施形態におけるS230,S250が、本発明のモード通知手段に相当し、本実施形態におけるS230,S260,S290が、本発明の第一動作実行手段に相当する。
さらに、本実施形態におけるS130が、本発明の許可出力手段に相当し、本実施形態におけるS140が、本発明の動作特定手段に相当し、本実施形態におけるS170,S180が、本発明の第二動作実行手段に相当する。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、第一実施形態との差異を中心に説明する。
図6は、本実施形態における電子制御装置の構成を示した説明図である。
この図6に示すように、本実施形態の電子制御装置100は、制御対象を制御する複数のマイコンとして、第一マイコン50と、第二マイコン60とを備える。
その電子制御装置100(第一マイコン50及び第二マイコン60)は、第一実施形態における電子制御装置1(図1参照)を形成する構成の一部が省略されたものである。
以下、本実施形態における電子制御装置100(第一マイコン50及び第二マイコン60)を形成する構成のうち、電子制御装置1と共通の構成については、同一の符合を付して説明を省略する。
具体的に、電子制御装置100において、第一実施形態の電子制御装置1から省略された構成とは、同期ライン8,第一マイコン10のモード通知部18,及び第二マイコン40のモード受信部48である。
〈電子制御装置の動作について〉
次に、電力供給が開始された電子制御装置100(第一マイコン50及び第二マイコン60)の動作の概要について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、始動された第二マイコン60は、まず、第一マイコン50に対して許可信号を出力する(SS1)。続いて、第二マイコン60は、モード通知の出力を要求する第一通知要求を、第一マイコン50に対して出力する(SS2)。
第二マイコン60からの許可信号が入力された後、第一通知要求を受信した第一マイコン50は、自身が内蔵するROM14の状態管理領域に格納されている正否情報の内容を確認し、その確認した内容に応じた動作モードを、第一マイコン50自身の動作モードとして特定するモード特定を実行する。その後、その特定した動作モードを表すモード通知を第二マイコン60に出力する(SS3)。
このモード通知を受信した第二マイコン60は、モード通知を受信したことを表す受信確認(ACK:アクノリッジ)を第一マイコン50に返答する。ただし、第二マイコン60からの信号が受信確認でなければ(SS4)、第一マイコン50は、受信確認の再送を要求するACK再送要求を送信する(SS5)。
なお、ACK再送要求を受信した第二マイコン60は、受信確認(ACK)を送信する(SS6)。
〈第二マイクロコンピュータが実行する処理について〉
次に、第二マイコン60が、ブートプログラムに基づいて実行する処理(第二マイコン起動処理)について、その処理の手順を示した図8を用いて、より詳細に説明する。
この図8に示すように、第二マイコン60は、電力供給が開始されると、まず、初期化処理を実行する(S510)。続いて、内蔵のROM44に格納されている書込制御プログラムを読み込み、その読み込んだ書込制御プログラムを実行する(S520)。これにより、第二マイコン60は、書込モードでの動作を開始する。
続いて、許可信号を出力する(S530)。具体的に、本実施形態における許可信号の出力は、監視部43から出力されるリセット信号をアクティブな状態(例えば、ローレベル“L”)からパッシブな状態(例えば、ハイローレベル“H”)へと切り替えることで実現している。
さらに、内部通信ライン7を介して第一マイコン50に対して、第一通知要求を送信する(S540)。そして、第一マイコン50が第一通知要求の送信を要求する第一送信要求を、内部通信ライン7を介して第一マイコン50から受信したか否かを判定する(S550)。その判定の結果、第一送信要求を未受信であれば(S550:NO)、内部通信ライン7を介してモード通知を受信したか否かを判定する(S570)。一方、S550での判定の結果、第一送信要求を受信していれば(S550:YES)、第一通知要求を送信(即ち、再送)した後、S570にて、内部通信ライン7を介してモード通知を受信したか否かを判定する。
そのS570での判定の結果、モード通知を未受信であれば(S570:NO)、第一マイコン50に対してモード通知の送信を要求する第二通知要求を、内部通信ライン7を介して送信する(S580)。そして、S570へと戻る。一方、S570での判定の結果、モード通知を受信していれば(S570:YES)、その受信したモード通知によって表された動作モードが、制御モードであるか否かを判定する(S590)。
そして、S590での判定の結果、動作モードが制御モードであれば(S590:YES)、内部通信ライン7を介して、受信確認(ACK)を送信する(S600)。その後、第二マイコン60が内蔵するROM44からメイン制御プログラムを読み込み、そのメイン制御プログラムを実行する(S610)。これにより、第二マイコン60の動作モードを制御モードへと切り替え、メイン制御プログラムに従って制御対象を制御する。
ただし、本実施形態においては、制御モードにて動作する第二マイコン60は、第一マイコン50を介してデータ書込装置3からの書込コマンドが入力されると、自身が内蔵するROM44から書込制御プログラムを読み込んで実行する。そして、第一マイコン50を介してデータ書込装置3から入力された書込対象の制御データなどを、ROM44の書換可能領域に書き込んで更新する。
なお、S590での判定の結果、動作モードが、制御モード以外の動作モード(即ち、書込モード)であれば(S590:NO)、内部通信ライン7を介して、受信確認(ACK)を送信する(S620)。続いて、内部通信ライン7を介して第一マイコン50から、ACK再送要求を受信したか否かを判定する(S630)。
そのS630での判定の結果、ACK再送要求を未受信であれば(S630:NO)、電力供給が開始されてから、第二規定時間が経過したか否かを判定する(S650)。一方、S630での判定の結果、ACK再送要求を受信していれば(S630:YES)、内部通信ライン7を介して、受信確認(ACK)を送信(即ち、再送)する(S640)。その後、S650にて、許可信号を出力してから、第二規定時間が経過したか否かを判定する。
このS650での判定の結果、第二規定時間が経過していなければ(S650:NO)、第二規定時間が経過するまで待機する。そして、第二規定時間が経過すると(S650:YES)、第二マイコン60自身の動作モードを書込モードに特定(確定)して、書込制御プログラムの実行(即ち、書込モード)を維持する(S660)。そして、第一マイコン50を介してデータ書込装置3からの書込コマンドが入力された後、第一マイコン50を介してデータ書込装置3から、書込対象の制御データなどが入力されると、その入力された制御データなどを、ROM44の書換可能領域に書き込んで更新する(S670)。
その後、第二マイコン60への電力供給を遮断してから、電力供給を再開する。
〈第一マイクロコンピュータが実行する処理について〉
次に、第一マイコン50が、自信内蔵のROM14に格納されたブートプログラムに基づいて実行する処理(第一マイコン起動処理)について、その処理の手順を示した図9を用いて、より詳細に説明する。
この図9に示すように、第一マイコン50は、電力供給が開始されると、第二マイコン60からの許可信号を監視し、許可信号が入力されていなければ(S710:NO)、許可信号が入力されるまで待機する。
そして、第二マイコン60からの許可信号が入力されると(S710:YES)、初期化処理を実行する(S720)。続いて、内蔵のROM14に格納されている書込制御プログラムを読み込み、その読み込んだ書込制御プログラムを実行する(S730)。これにより、第一マイコン50は、書込モードでの動作を開始する。
そして、内部通信ライン7を介して第二マイコン60から、第一通知要求を受信したか否かを判定する(S740)。そのS740での判定の結果、第一通知要求を未受信であれば(S740:NO)、内部通信ライン7を介して第二マイコン60に、第一送信要求を送信して(S750)、S740へと戻る。一方、S740での判定の結果、第一通知要求を受信していれば(S740:YES)、ROM14の状態管理領域に保持されている正否情報を確認する(S760)。
そのS760での確認の結果、正否情報が、ROM14,ROM44に格納されている制御データが正常であることを表していれば(S760:YES)、動作モードが制御モードであることを表すモード通知を、内部通信ライン7を介して第二マイコン60へと出力する(S780)。本実施形態のモード通知は、具体的には、内部通信部12から内部通信ライン7を介して第二マイコン60の内部通信部42に入力される情報であり、予め規定された符号列によって、動作モードの内容を表す。なお、内部通信ライン7を介して第一マイコン50と第二マイコン60との間で送受信される情報としては、動作モードの種類(即ち、モード通知)の他に、第一通知要求や、第一送信要求、第二通知要求、受信確認、ACK再送要求、及びメイン制御プログラムに従って制御対象を制御する際に必要となる各種情報などが考えられる。
続いて、第二マイコン60から内部通信ライン7を介して第二通知要求を受信したか否かを判定する(S790)。そのS790での判定の結果、第二通知要求を未受信であれば(S790:NO)、内部通信ライン7を介して、第二マイコン60から受信確認(ACK)を受信したか否かを判定する(S810)。
一方、S790での判定の結果、第二通知要求を受信していれば(S790:YES)、動作モードが制御モードであることを表すモード通知を、内部通信ライン7を介して第二マイコン60へと出力(即ち、再出力)する(S800)。その後、S810にて内部通信ライン7を介して第二マイコン60から受信確認(ACK)を受信したか否かを判定する。
そのS810での判定の結果、受信確認を未受信であれば(S810:NO)、受信確認の再送要求(即ち、ACK再送要求)を、内部通信ライン7を介して第二マイコン60に出力し(S820)、S810へと戻る。なお、受信確認を受信すると(S810:YES)、第一マイコン50が内蔵するROM14からメイン制御プログラムを読み込み、そのメイン制御プログラムを実行する(S830)。これにより、第一マイコン50の動作モードを制御モードへと切り替え、メイン制御プログラムに従って制御対象を制御する。
ただし、本実施形態においては、制御モードにて動作する第一マイコン50は、データ書込装置3からの書込コマンドが入力されると、自身が内蔵するROM14から書込制御プログラムを読み込んで実行する。そして、データ書込装置3から入力された書込対象の制御データなどを、ROM14に書き込んで更新する。
ところで、S760での確認の結果、正否情報が、ROM14,ROM44に格納されている制御データに異常があることを表していれば(S760:NO)、動作モードが書込モードであることを表すモード通知を、内部通信ライン7を介して第二マイコン60へと出力する(S770)。
続いて、第二マイコン60から内部通信ライン7を介して第二通知要求を受信したか否かを判定する(S840)。そのS840での判定の結果、第二通知要求を未受信であれば(S840:NO)、内部通信ライン7を介して、第二マイコン60から受信確認(ACK)を受信したか否かを判定する(S860)。
一方、S840での判定の結果、第二通知要求を受信していれば(S840:YES)、動作モードが書込モードであることを表すモード通知を、内部通信ライン7を介して第二マイコン60へと出力(即ち、再出力)する(S850)。その後、S860にて内部通信ライン7を介して第二マイコン60から受信確認(ACK)を受信したか否かを判定する。
そのS860での判定の結果、受信確認を未受信であれば(S860:NO)、受信確認の再送要求(即ち、ACK再送要求)を、内部通信ライン7を介して第二マイコン60に対して出力し(S870)、S860へと戻る。なお、受信確認を受信すると(S860:YES)、S710にて許可信号を受信してから、第一規定時間が経過したか否かを判定する(S880)。そのS880での判定の結果、第一規定時間が経過していなければ(S880:NO)、第一規定時間が経過するまで待機する。そして、第一規定時間が経過すると(S880:YES)、第一マイコン50自身の動作モードを書込モードに特定(確定)する。そして、データ書込装置3からの書込コマンドが入力された後、データ書込装置3から、第一マイコン50宛の書込対象の制御データなどが入力されると、その入力された制御データなどを、ROM14の書換可能領域に書き込む(S890)。一方、データ書込装置3から入力された書込対象の制御データなどが、第二マイコン60宛であれば、データ書込装置3からの書込コマンドを第二マイコン60に対して出力した後、第二マイコン60宛の制御データを出力する。
続いて、S890において、データ書込装置3から入力された制御データなどの書き込みが正常に終了したか否かを判定する(S900)。なお、本実施形態では、制御データなどを第二マイコン60に内蔵したROM44に書き込んでいれば、第二マイコン60は、そのROM44への書き込みが正常に行われたか否かを、第一マイコン50に通知する。
そして、S900での判定の結果、ROM14,44への制御データの書き込みが正常に終了していれば(S900:YES)、正否情報を、ROM14,44に書き込んだ制御データが正常であるものとして設定する(S910)。一方、ROM14,44への制御データの書き込みに異常が生じていれば(S900:NO)、正否情報を、ROM14,44に書き込んだ制御データに異常があるものとして設定する(S920)。なお、本実施形態における正否情報は、具体的には、制御データが正常であれば、フラグをセットし、制御データに異常があれば、フラグを解除することで表されていても良い。
その後、第一マイコン50への電力供給を遮断してから、電力供給を再開する。
[第二実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の第一マイコン50では、第二マイコン60からの第一通知要求が入力された後に、モード特定を実行して、モード通知を第二マイコン60に出力している。このため、本実施形態の電子制御装置100によれば、第一マイコン50の初期化処理が完了するまでに要する時間を確保することができる。
また、本実施形態の第二マイコン60は、モード通知を未受信であれば、第一マイコン50に対して第二通知要求を出力して、第一マイコン50にモード通知の再送を実行させている。この結果、本実施形態の第二マイコンによれば、モード通知をより確実に受信することができる。
さらに、第一マイコン50からのモード通知を第二マイコン60が受信すると、第二マイコン60は、モード通知を受信したことを表す受信確認を、第一マイコン50に対して出力している。このため、本実施形態の第一マイコン50によれば、第二マイコン60がモード通知を受信したことを認識できる。
特に、本実施形態の第一マイコン50は、第二マイコン60からの受信確認が未受信であれば、第二マイコンに対してACK再送要求を出力している。このため、第一マイコン50によれば、受信確認を、より確実に受信することができる。
なお、電子制御装置100によれば、モード通知の送受信を、制御対象を制御するために必要な情報を送受信するために予め設けられた内部通信ライン7を用いて実施するため、モード通知の送受信専用に信号線を設ける必要がない。このため、電子制御装置100の構成を簡易なものとすることができる。
[第二実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係]
次に、第二実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との対応関係について説明する。
上記実施形態におけるROM14の状態管理領域が、本発明の情報保持手段に相当する。そして、上記実施形態におけるS710が、本発明の監視手段に相当し、上記実施形態におけるS760が、本発明のモード特定手段に相当し、上記実施形態におけるS730,S770,S780が、本発明のモード通知手段に相当し、上記実施形態におけるS830,S890が、本発明の第一動作実行手段に相当する。
さらに、本実施形態におけるS530が、本発明の許可出力手段に相当し、本実施形態におけるS590が、本発明の動作特定手段に相当し、本実施形態におけるS610,S670が、本発明の第二動作実行手段に相当する。
また、本実施形態におけるS540が、本発明の第一通知要求手段に相当し、本実施形態におけるS750が、本発明の第一送信要求手段に相当し、本実施形態におけるS600,S620が、本発明の受信確認送信手段に相当する。なお、本実施形態におけるS580が、本発明の第二通知要求手段に相当し、本実施形態におけるS800,S850が、本発明のモード通知手段(再送)に相当する。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記第一実施形態においては、第一マイコン10から第二マイコン40へと同期ライン8を介して入力されるモード通知は、信号レベルがハイレベルであれば、動作モードの内容として制御モードを、信号レベルがローレベルであれば、動作モードの内容として書込モードを表していたが、第一実施形態におけるモード通知は、同期ライン8を介して入出力される信号であれば、これに限るものではない。すなわち、第一実施形態におけるモード通知は、信号レベルがハイレベルであれば、動作モードの内容として書込モードを、信号レベルがローレベルであれば、動作モードの内容として制御モードを表していてもよい。
上記実施形態において、第二マイコン40,60から第一マイコン10,50へと出力される許可信号は、リセット信号をアクティブな状態からパッシブな状態へと切り替えることで実現していたが、許可信号は、これに限るものではなく、例えば、内部通信ライン7を介して第二マイコン40から第一マイコン10へと出力されても良い。つまり、許可信号は、第一マイコン10,50の動作を許可するものであれば、どのようなものでも良い。
さらに、上記実施形態の電子制御装置1,100では、データ書込装置3からの書込コマンドや制御データなどが最初に入力されるマイコンは、第一マイコン10であったが、データ書込装置3からの書込コマンドや制御データなどが最初に入力されるマイコンは、第一マイコン10に限るものではない。
すなわち、図10に示すように、電子制御装置110は、データ書込装置3が接続されるコネクタ5を備え、そのコネクタ5に繋がる外部通信ライン6に接続されたシリアル通信用の外部通信部11が第二マイコン65に設けられていても良い。ただし、この場合、正否情報を格納する状態管理領域は、第一マイコン55に設けられ、その第一マイコン55が、第二マイコン65から第一マイコン55に許可信号が入力されることを契機として動作モードを特定して、第二マイコン65に通知するように構成されている必要がある。
電子制御装置をこのように構成可能とすることで、データ書込装置3を接続するマイコンの選択の幅を広げることができる。これにより、データ書込装置3を接続するコネクタ5の配置場所など、電子制御装置の設計の自由度を向上させることができる。
なお、上記実施形態の第一マイコン10,50、及び第二マイコン40,60では、第一マイコン起動処理及び第二マイコン起動処理において、初期化処理を実行していたが、この初期化処理は、省略されていても良い。
1,100,110…電子制御装置 3…データ書込装置 5…コネクタ 6…外部通信ライン 7…内部通信ライン 8…同期ライン 10,50,55…第一マイコン 11…外部通信部 12…内部通信部 13…監視部 14,44…ROM 15,45…RAM 16,46…MPU 17…I/Oポート 18…モード通知部 40,60,65…第二マイコン 42…内部通信部 43…監視部 44…不揮発性メモリ 47…I/Oポート 48…モード受信部

Claims (12)

  1. データ書換可能な不揮発性メモリを内蔵し、少なくとも、自身内蔵の不揮発性メモリが記憶する制御データに基づく処理を実行する制御モード、及びデータ書込装置からの自身宛の書込対象データを自身内蔵の不揮発性メモリに書き込む書込モードを、動作モードとして有した第一マイクロコンピュータ及び第二マイクロコンピュータを備えた電子制御装置であって、
    前記第一マイクロコンピュータは、
    不揮発性メモリが記憶する制御データの正否を表す正否情報を保持する情報保持手段と、
    動作を許可する許可信号の入力を監視する監視手段と、
    前記監視手段での監視の結果、前記許可信号が入力されると、前記情報保持手段が保持する正否情報を確認し、その確認の結果、前記正否情報が、前記制御データが正常であることを表していれば、当該第一マイクロコンピュータの動作モードを前記制御モードに特定し、前記正否情報が、前記制御データが異常であることを表していれば、当該第一マイクロコンピュータの動作モードを前記書込モードに特定するモード特定を実行するモード特定手段と、
    前記モード特定手段にて特定された動作モードを表すモード通知を、前記第二マイクロコンピュータに出力するモード通知手段と、
    前記モード特定手段にて特定された動作モードにて、当該第一マイクロコンピュータを動作させる第一動作実行手段と
    を備え、
    前記第二マイクロコンピュータは、
    当該電子制御装置への電力供給が開始されると、前記第一マイクロコンピュータへと前記許可信号を出力する許可出力手段と、
    前記モード通知手段からのモード通知に従って、当該第二マイクロコンピュータの動作モードを特定する動作特定手段と、
    前記動作特定手段で特定した動作モードにて、当該第二マイクロコンピュータを動作させる第二動作実行手段と
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記第二マイクロコンピュータは、
    前記第一マイクロコンピュータに対し、前記モード通知を要求する第一通知要求を出力する第一通知要求手段を備え、
    前記第一マイクロコンピュータのモード特定手段は、
    前記第一通知要求手段からの第一通知要求を受信すると、前記モード特定を実行することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記モード特定手段は、
    前記第一通知要求手段からの第一通知要求を未受信であれば、前記第一通知要求の送信を要求する第一送信要求を、第二マイクロコンピュータに出力する第一送信要求手段を備え、
    前記第二マイクロコンピュータの第一通知要求手段は、
    前記第一送信要求手段からの第一送信要求を受信すると、前記第一通知要求を送信することを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記動作特定手段は、
    前記モード通知手段からのモード通知を受信すると、前記モード通知を受信したことを表す受信確認を、前記第一マイクロコンピュータに送信する受信確認送信手段
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された電子制御装置。
  5. 前記モード特定手段は、
    前記受信確認を未受信であれば、前記受信確認の送信を要求するACK再送要求を、第二マイクロコンピュータに出力するACK再送要求手段を備え、
    前記第二マイクロコンピュータの前記受信確認送信手段は、
    前記ACK再送要求手段からのACK再送要求を受信すると、前記受信確認を送信することを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
  6. 前記動作特定手段は、
    前記モード通知手段からのモード通知を未受信であれば、前記第一マイクロコンピュータに対し、前記モード通知を要求する第二通知要求を出力する第二通知要求手段を備え、
    前記モード通知手段は、
    前記第二通知要求手段からの第二通知要求を受信すると、前記モード通知を、前記第二マイクロコンピュータに送信するモード送信手段
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された電子制御装置。
  7. 前記動作特定手段は、
    前記モード通知の内容が前記書込モードであれば、電源投入されてから、前記データ書込装置からの書込対象データの取得を開始するまでの準備に要する時間長よりも長く、かつ前記データ書込装置が書込対象データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長として予め規定された第二規定時間が経過した後、前記書込モードを動作モードとして確定して特定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  8. 前記モード特定手段は、
    前記正否情報が、前記制御データが常であることを表していれば、前記許可信号が入力されてから、前記データ書込装置からの書込対象データの取得を開始するまでの準備に要する時間長よりも長く、かつ前記データ書込装置が書込対象データの送信を開始するまでの準備に要する時間長よりも短い時間長として予め規定された第一規定時間が経過した後、前記書込モードを動作モードとして確定して特定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  9. 前記モード通知手段は、
    前記モード通知を、専用の信号線を用いて出力することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  10. 前記第一マイクロコンピュータと前記第二マイクロコンピュータとは、前記不揮発性メモリが記憶する制御データに基づく処理の実行に必要な情報を通信する通信線で接続されており、
    前記モード通知手段は、
    前記通信線を介して、前記モード通知を出力することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  11. 前記データ書込装置は、
    前記第一マイクロコンピュータに接続され、前記第一マイクロコンピュータに書込対象データを送信することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  12. 前記データ書込装置は、
    前記第二マイクロコンピュータに接続され、前記第二マイクロコンピュータに書込対象データを送信することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電子制御装置。
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