以下、本発明に係る印刷データ編集装置を、コンピュータ装置1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るコンピュータ装置1の概略構成について、図1に基づき説明する。図1に示すように、当該コンピュータ装置1は、所謂、パーソナルコンピュータであり、後述する印刷データ編集処理プログラム(図7等参照)を実行することにより、印刷データ編集装置として機能する。当該コンピュータ装置1は、ディスプレイ5、入力操作部7を有しており、ラベルプリンタ20と接続されている。ディスプレイ5は、コンピュータ装置1(即ち、制御部10)の制御に基づいて、種々の情報(例えば、印刷データ編集ウインドウ50等)を表示する。入力操作部7は、キーボードやマウス等により構成され、種々の指令を入力する際に用いられる。そして、コンピュータ装置1は、USBケーブル等により、ラベルプリンタ20と通信可能に接続されている(図1、図2、図6参照)。
ラベルプリンタ20は、後述するように、ラベルテープTにユーザ所望の印刷を行い得るように構成されている。そして、当該ラベルプリンタ20は、コンピュータ装置1と接続されており、後述するように、コンピュータ装置1の制御に基づいて、ラベルテープTに対して、所望の印刷を行い得るように構成されている。当該ラベルプリンタ20の詳細な構成については後述する。
次に、本実施形態に係るコンピュータ装置1の制御系について、図2を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、コンピュータ装置1は、所謂、パーソナルコンピュータであり、ディスプレイ5、入力操作部7を有している。図2に示すように、当該コンピュータ装置1は、制御部10、通信I/F15、接続I/F16を有している。当該制御部10は、コンピュータ装置1に対する制御の中枢を担い、ディスプレイ5、入力操作部7と接続されている。従って、当該制御部10は、入力操作部7の操作に基づいて、種々の制御を行うことができる。又、当該制御部10は、制御部10による制御の結果に基づいて、ディスプレイ5に種々の情報を表示し得る。
制御部10は、CPU11、ROM12、RAM13、HDD14により構成されている。CPU11は、制御部10による制御の中枢を担う中央演算装置であり、ROM12に格納されている制御プログラムや、HDD14に格納されている各種アプリケーションプログラム(例えば、文書作成プログラム等)を実行する。ROM12は、コンピュータ装置1の制御を行う上で必要な各種データや制御プログラムを格納している。RAM13は、CPU11による演算結果等を一時的に記憶するメモリである。
HDD14は、コンピュータ装置1の制御に必要なOS(オペレーティングシステム)等の基本プログラム、後述する印刷データ編集処理プログラム(図7等参照)や各種アプリケーションプログラムを格納する補助記憶装置である。又、当該HDD14は、テンプレートデータベース14Aを有している。テンプレートデータベース14Aは、出力書式や出力サイズ等の種々の条件が予め規定されたテンプレートデータを多数格納して構成されるデータベースである(図9〜図11参照)。当該テンプレートデータベース14Aについては、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
又、コンピュータ装置1は、通信I/F15と、接続I/F16を有している。通信I/F15は、当該コンピュータ装置1がネットワーク網Nと通信可能に接続する為のインターフェースである。接続I/F16は、USBケーブル等によりラベルプリンタ20と接続する為のインターフェースである。従って、当該コンピュータ装置1は、接続I/F16を介して、ラベルプリンタ20に印刷データや印刷実行指示等を出力し得る。
続いて、コンピュータ装置1に接続されるラベルプリンタ20の概略構成について、図3〜図5を参照しつつ説明する。図3〜図5に示すように、ラベルプリンタ20は、装置本体21と、上部カバー22と、トレイ24と、カッターレバー27と、を有している。装置本体21は、上方が開放されたホルダ収納部23を有すると共に、サーマルヘッド30、プラテンローラ31、カッターユニット32等を、その内部に収納している。
ホルダ収納部23は、被印刷媒体であるラベルテープTを保持するラベルテープホルダ35を収納し、ホルダ収納部23内の所定位置に、当該ラベルテープホルダ35を位置決めする。又、ホルダ収納部23は、その底面における所定位置に、テープセンサ45を有している。当該テープセンサ45は、ラベルテープホルダ35を構成するホルダ部材36の所定位置に形成され、当該ラベルテープホルダ35に保持されているラベルテープTの種類を示す判別部を検出する(図6参照)。
ここで、被印刷媒体であるラベルテープT及びラベルテープホルダ35について説明する。ラベルテープホルダ35は、ラベルテープTと、ホルダ部材36により構成される。ホルダ部材36は、巻芯に巻回されたラベルテープTを、左右両側から挟み込みつつ、回転可能に保持する。そして、本実施形態におけるラベルテープTは、自己発色性を有する感熱シート(所謂、サーマルペーパー)の片面に粘着剤を介して離型紙が貼り合わされたラベルシートを、所定幅(例えば、12mm、18mm、24mm、36mm等)のテープ状にして構成される(図4、図5)。尚、感熱シート等で、ラベルテープTが構成されていても良い。
上部カバー22は、透明樹脂により形成されており、装置本体21の後側上端縁部に開閉自在に取り付けられている。従って、上部カバー22を閉じた場合、上部カバー22は、ホルダ収納部23の上方を覆う(図3参照)。トレイ24は、透明樹脂により形成されており、上部カバー22の前側略中央部に対向するように立設される。従って、トレイ24は、排紙口26から排出されたラベルテープTが載置される。
装置本体21において、ホルダ収納部23の前側端縁には、挿入口25が形成されている。ラベルテープTは、ホルダ収納部23に設置されたラベルテープホルダ35から引き出されると、当該挿入口25を介して、装置本体21内部のサーマルヘッド30とプラテンローラ31の間へと案内される。排紙口26は、閉止状態にある上部カバー22の前側端縁と、トレイ24の基端部により構成され、サーマルヘッド30等により印刷されたラベルテープTがラベルプリンタ20外部へ排出される部分である。
カッターレバー27は、装置本体21の前面下部に左右方向(図3中、紙面手前側及び奥側)へ移動可能に設けられており、当該カッターレバー27の移動に連動して、カッターユニット32を左右に移動させる。又、装置本体21背面部には、電源コードが接続されており、USB(Universal Serial Bus)等から構成されるコネクタ部が形成されている。従って、当該ラベルプリンタ20は、コネクタ部を介して、USBケーブルでコンピュータ装置1等と接続され得る。
上述したように、ラベルプリンタ20は、装置本体21内部に、サーマルヘッド30、プラテンローラ31、カッターユニット32等を有している(図3参照)。サーマルヘッド30は、装置本体21内部において、挿入口25よりも装置本体21前方側に配設されており、複数の発熱素子からなる発熱体(図示せず)を有している。従って、ラベルプリンタ20は、印刷データに基づいて、各発熱素子の発熱態様を制御することにより、ラベルテープTにユーザ所望の内容を感熱印刷し得る。
プラテンローラ31は、装置本体21内部において、サーマルヘッド30の各発熱素子に対向する位置に回転自在に配設されており、ラベルテープTをサーマルヘッド30に押圧して感熱印刷を行う役割を果たす。又、当該プラテンローラ31は、ステッピングモータ(図示せず)により回転駆動することで、ラベルテープTをラベルプリンタ20外部へと搬送する。
カッターユニット32は、装置本体21内部において、サーマルヘッド30、プラテンローラ31よりも装置本体21前方側に配設されており、カッターレバー27の移動に連動してラベルテープTの幅方向に移動する可動刃を備えている。従って、カッターレバー27が操作された場合、カッターユニット32近傍に位置するラベルテープTは、可動刃により、ラベルテープT幅方向に切断される。
続いて、当該ラベルプリンタ20による印刷動作について説明する。尚、初期状態として、ラベルテープTは、挿入口25を介して装置本体21内部に挿入され、サーマルヘッド30及びプラテンローラ31により押圧挟持された状態にあるものとする。
コンピュータ装置1等の外部装置からの印刷実行指示を受信すると、ラベルプリンタ20は、ステッピングモータ(図示せず)等によりプラテンローラ31を回転駆動しつつ、印刷データに基づいてサーマルヘッド30の発熱態様を制御する。これにより、ラベルプリンタ20は、ラベルテープTを搬送しつつ、ラベルテープTの印刷面(即ち、感熱シート側)に、順次、印刷データに基づく印刷を行い得る。そして、印刷されたラベルテープTは、印刷面が下方に向いた状態のままで、カッターユニット32、排紙口26、トレイ24の順に移動していく。又、トレイ24上に排出されたラベルテープTは、カッターレバー27を左右方向に移動操作することによって、カッターユニット32の可動刃により切断される。
続いて、ラベルプリンタ20の制御系について図6に基づき説明する。図6に示すように、制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース44、接続I/F48等を備えている。CPU41は、ラベルプリンタ20の制御の中枢を担う中央演算装置であり、ROM42内の各種制御プログラムに基づいて各種の演算を行なう。ROM42は、各種制御プログラムを記憶するメモリであり、印刷データに基づき、サーマルヘッド30の発熱制御を行う為の制御プログラム等を記憶している。RAM43は、CPU41により演算された各種の演算結果を一時的に記憶するメモリであり、印刷バッファ、表示画像バッファ、ワーク領域等の各種のメモリ領域を有している。接続I/F48は、例えば、USBコネクタ等から構成され、上述したコネクタ部を含む。当該ラベルプリンタ20は、コネクタ部、接続I/F48を介して、コンピュータ装置1との間から印刷データ及び印刷実行指示を受信し得る。
制御部40は、入出力インターフェース44を介して、ヘッド駆動回路46と、搬送駆動回路47と、テープセンサ45とがそれぞれ接続されている。ヘッド駆動回路46は、ラベルテープTへの印刷を行う際に、サーマルヘッド30を駆動制御する。搬送駆動回路47は、ラベルテープTを搬送する際に、ステッピングモータ(図示せず)を駆動制御し、プラテンローラ31等を制御する。テープセンサ45は、ホルダ収納部23に装着されているラベルテープホルダ35におけるラベルテープTの種類を検出する。
次に、本実施形態に係るコンピュータ装置1で実行される印刷データ編集処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、印刷データ編集処理プログラムの実行を開始すると、CPU11は、先ず、印刷データ編集ウインドウ50をディスプレイ5に表示する。ここで、印刷データ編集ウインドウ50の構成について、図8を参照しつつ詳細に説明する。
図8に示すように、印刷データ編集ウインドウ50は、ラベルプリンタ20によりラベルテープTを用いて所望のラベルを作成する際に表示される編集画面であり、設定操作部51と、ラベルデータ編集エリア60と、テンプレート候補表示エリア70と、カーソルCとを有している。
設定操作部51は、印刷データに基づき作成されるラベル(即ち、印刷結果物)に関する諸条件の設定や、印刷データに基づくラベルの印刷実行指示を行う際に、ユーザの入力操作部7を介して操作される。図8に示すように、設定操作部51は、テープ幅設定操作部52と、テープ長設定操作部53と、テキスト書式設定操作部54と、印刷ボタン55とを有している。
テープ幅設定操作部52は、印刷データに基づくラベルの印刷に用いるラベルテープTの幅を設定する際に操作される。具体的には、テープ幅設定操作部52をカーソルCにより選択すると、テープ幅設定操作部52は、ラベルプリンタ20で使用可能なラベルテープTの幅(例えば、12mm、18mm、24mm、36mm等)を示す選択肢を表示する。そして、ラベル条件の一つである「テープ幅」は、カーソルCによる一の選択肢の選択を受け付けることで設定される。
テープ長設定操作部53は、印刷データに基づくラベルの印刷に要するラベルテープTの長さを設定する際に操作される。具体的には、テープ長設定操作部53をカーソルCにより選択すると、テープ長設定操作部53は、任意のテープ長を入力可能な状態となる。そして、ラベル条件の一つである「テープ長」は、ユーザ所望のテープ長が入力されることにより設定される。
テキスト書式設定操作部54は、印刷データに基づくラベルにおけるテキスト書式を設定する際に操作される。具体的には、テキスト書式設定操作部54をカーソルCにより選択すると、テキスト書式設定操作部54は、「縦書」及び「横書」を選択可能に表示する。そして、ラベル条件の一つである「テキスト書式」は、「縦書」又は「横書」に対するカーソルCによる選択を受け付けることにより設定される。
印刷ボタン55は、現在、作成・編集している印刷データの内容(即ち、後述するラベルデータ編集エリア60に表示されているラベルデータ内容画像61と同一)を、ラベルプリンタ20によって、ラベルテープTに印刷する際に操作される。当該印刷ボタン55がカーソルCにより操作された場合、CPU11は、印刷実行指示をラベルプリンタ20へ出力する。
ラベルデータ編集エリア60は、印刷データであるラベルデータの作成・編集に用いられ、ラベルデータ内容画像61と、テキスト入力枠62を表示し得る。ラベルデータ内容画像は、現時点におけるラベルデータ(印刷データ)の内容を示し、設定操作部51によって設定されたラベル条件に応じて表示される。
例えば、テープ幅設定操作部52や、テープ長設定操作部53により、ラベル条件として「テープ幅」や「テープ長」が設定された場合、CPU11は、ラベル条件として設定された「テープ幅」や「テープ長」に対応する幅寸法、長さのラベルデータ内容画像61を、ラベルデータ編集エリア60に表示する。テキスト書式設定操作部54により、ラベル条件として「テキスト書式:縦書」が設定された場合、ラベルデータ内容画像61は、長さ方向(長辺)が縦方向に延びた状態で表示される。又、テキスト書式設定操作部54により、ラベル条件として「テキスト書式:横書」が設定された場合、ラベルデータ内容画像61は、長さ方向(長辺)が横方向に延びた状態で表示される。
テキスト入力枠62は、ラベルデータ編集エリア60上に表示されているラベルデータ内容画像61を、カーソルCで選択することにより、ラベルデータ内容画像61上に表示される。ユーザは、当該テキスト入力枠62を選択した状態で、入力操作部7のキーボードを操作することにより、ラベルデータに対して所望のテキストを入力付加し得る。ここで、ラベル条件として「テキスト書式:縦書又は横書」が設定されている場合、当該テキスト入力枠62内のテキスト書式は、ラベル条件として設定されているテキスト書式に対応する。尚、当該テキスト入力枠62へのテキスト入力は、本実施形態におけるラベル条件の設定操作の一つである。即ち、テキスト入力枠62に入力された入力テキストは、ラベル条件の一つとして機能する。
テンプレート候補表示エリア70は、後述する印刷データ編集処理プログラム(図7参照)を実行することにより、テンプレートデータベース14Aから抽出されたテンプレートデータに基づくテンプレートプレビュー画像75を表示する。後に詳細に説明するが、テンプレートプレビュー画像75は、現時点で設定されているラベル条件に適合するテンプレートデータに基づいて表示される。又、テンプレートプレビュー画像75は、ラベルデータの作成に用いるテンプレートデータを決定する際の選択肢として機能する。
ここで、コンピュータ装置1のHDD14に形成されているテンプレートデータベース14Aの内容と、テンプレートデータの構成について、図9〜図11を参照しつつ詳細に説明する。テンプレートデータベース14Aは、複数のテンプレートデータを格納して構成されるデータベースである(図9、図11参照)。各テンプレートデータは、ラベルデータ(印刷データ)を作成する際に参照され、作成されるラベルデータの基礎として用いられる。図9に示すように、各テンプレートデータは、夫々所定のテーマ(用途)に沿った内容を、既定の書式(出力サイズやテキスト書式)に基づいて表現している。
具体的に、「テンプレート(8)」に係るテンプレートデータに基づいて、図10を参照しつつ詳細に説明すると、当該テンプレートデータにおいては、出力テープ幅Wと、出力テープ長Lにより、印刷出力時の出力サイズが既定されている。出力テープ幅Wは、当該テンプレートデータを基礎とするラベルデータを印刷出力した場合のラベルテープTの幅を意味する。出力テープ長Lは、当該テンプレートデータを基礎とするラベルデータを印刷出力する際に要するラベルテープTの長さを意味する。
そして、各テンプレートデータには、夫々のテーマに沿った内容を示す内容テキストが所定のテキスト書式に基づいて配置されている。例えば、図10に示す「テンプレート(8)」においては、上段部に「WARNING」の内容テキストが横書で配置されており、下段部に「HOT」の内容テキストが横書で配置されている。
各テンプレートデータにおける内容テキストは、単語若しくは文章単位で区分されており、区分された単位のテキスト領域を構成する。例えば、図10に示す「テンプレート(8)」の場合、「WARNING」の内容テキストは、第1テキスト領域Taを構成し、「HOT」の内容テキストは、第2テキスト領域Tbを構成する。
図11に示すように、テンプレートデータベース14Aにおいて、各テンプレートデータ(データイメージ)には、「テープ幅」「テープ長」「縦書/横書」「キーワード」「反映テキスト領域」等の種々の条件内容データが関連付けられている。「テープ幅」に係る条件内容データは、当該テンプレートデータにおける出力テープ幅Wを意味する。「テープ長」に係る条件内容データは、当該テンプレートデータにおける出力テープ長Lを意味する。「縦書/横書」に係る条件内容データは、当該テンプレートデータにおける内容テキストのテキスト書式(即ち、縦書又は横書)の状態を意味する。尚、「テープ幅」「テープ長」「縦書/横書」に係る条件内容データは、後述するテンプレート候補抽出処理(S3)で、ラベル条件に応じたテンプレートデータを抽出する際に参照される。
「キーワード」に係る条件内容データは、当該テンプレートデータに係るテーマ(例えば、用途等)に対応する一又は複数のキーワード(単語)を意味する。例えば、図10に示す「テンプレート(8)」に係るテンプレートデータは、そのイメージデータからわかるように、「危険に関する注意・警告」をテーマとしているため、「キーワード」に係る条件内容データは、「caution」「danger」「warning」の3種類のキーワードにより構成されている(図11参照)。尚、当該「キーワード」に係る条件内容データは、後述するテンプレート候補抽出処理のキーワード抽出処理(S24)で、ラベル条件(ラベルデータに対して入力された入力テキスト)に応じたテンプレートデータを抽出する際に参照される。
そして、「反映テキスト領域」に係る条件内容データは、当該テンプレートデータを構成するテキスト領域の内で、後述するテキスト変更処理(S25)により、ラベルデータに対して入力された入力テキストに応じて、そのテキスト内容が変更されるテキスト領域を示す。例えば、図10に示す「テンプレート(8)」に係るテンプレートデータの場合、第1テキスト領域Taに係る「WARNING」が、後述するテキスト変更処理(S25)により、ラベルデータに入力された入力テキストに応じて変更される(図11等参照)。
次に、コンピュータ装置1において実行される印刷データ編集処理プログラムについて、図7を参照しつつ詳細に説明する。図7に示すように、S1では、CPU11は、設定入力操作が行われたか否かを判断する。ここで、設定入力操作とは、テープ幅設定操作部52、テープ長設定操作部53、テキスト書式設定操作部54によるラベル条件の設定操作、及び、テキスト入力枠62に対するテキスト入力操作を意味する。従って、CPU11は、入力操作部7からの操作信号に基づいて、S1の判断処理を行う。設定入力操作が行われた場合(S1:YES)、CPU11は、S2に処理を移行する。一方、設定入力操作が行われていない場合(S1:NO)、CPU11は、S5に処理を移行する。
S2においては、CPU11は、設定入力操作に基づいて、ラベル条件設定処理を実行する。具体的には、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラム(図12参照)を実行することにより、作成中のラベルデータに係るラベル条件を設定する。ラベル条件設定処理(S2)の具体的内容については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。ラベル条件設定処理(S2)を終了すると、CPU11は、S3に処理を移行する。
S3では、CPU11は、ラベル条件設定処理(S2)による設定状況に応じて、テンプレート候補抽出処理を実行する。テンプレート候補抽出処理(S3)では、CPU11は、テンプレート候補抽出処理プログラム(図13参照)を実行することにより、設定中のラベル条件に適合するテンプレートデータを、テンプレートデータベース14Aから抽出する。テンプレート候補抽出処理(S3)の具体的内容については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。テンプレート候補抽出処理(S3)を終了すると、CPU11は、S4に処理を移行する。
S4に移行すると、CPU11は、テンプレート候補抽出処理(S3)の抽出結果に基づいて、テンプレート候補表示処理を実行する。テンプレート候補表示処理(S4)においては、CPU11は、テンプレート候補抽出処理(S3)によって抽出されたテンプレートデータに基づくテンプレートプレビュー画像75を、テンプレート候補表示エリア70に表示する(図8、図14、図15参照)。テンプレート候補表示処理(S4)を終了した後、CPU11は、S1に処理を戻す。
S5においては、CPU11は、テンプレート選択操作が行われたか否かを判断する。ここで、テンプレート選択操作とは、テンプレート候補表示エリア70に表示されたテンプレートプレビュー画像75から一のテンプレートプレビュー画像75を選択する操作を意味する。テンプレート選択操作が行われた場合(S5:YES)、CPU11は、S6に処理を移行する。テンプレート選択操作が行われていない場合(S5:NO)、CPU11は、S7に処理を移行する。
S6では、CPU11は、テンプレート選択操作に基づいて、選択テンプレート適用処理を実行する。具体的には、CPU11は、テンプレート選択操作により選択されたテンプレートプレビュー画像75に係るテンプレートデータに基づいて、ラベルデータを生成し、テンプレートプレビュー画像75と同一内容を示すラベルデータ内容画像61を、ラベルデータ編集エリア60に表示する(図14、図15参照)。これにより、ユーザは、選択したテンプレートプレビュー画像75と同一内容のラベルデータの編集作業、印刷作業を行い得る。選択テンプレート適用処理(S6)を終了すると、CPU11は、S1に処理を戻す。
S7に移行すると、CPU11は、印刷操作が行われたか否かを判断する。つまり、CPU11は、印刷ボタン55に対する操作が行われたか否かを判断する。印刷操作が行われた場合(S7:YES)、CPU11は、S8に処理を移行する。印刷操作が行われていない場合(S7:NO)、CPU11は、S1に処理を戻す。
S8においては、CPU11は、現時点でラベルデータ編集エリア60にラベルデータ内容画像61として表示されている内容のラベルデータ(印刷データ)と共に、印刷実行指示を、ラベルプリンタ20へ出力する。印刷実行指示等をラベルプリンタ20へ出力すると、CPU11は、印刷データ編集処理プログラムを終了する。
続いて、ラベル条件設定処理(S2)で実行されるラベル条件設定処理プログラムについて、図12を参照しつつ詳細に説明する。ラベル条件設定処理(S2)に移行し、ラベル条件設定処理プログラムの実行を開始すると、CPU11は、先ず、設定入力操作が「テキスト入力」であるか否かを判断する(S11)。即ち、CPU11は、テキスト入力枠62に対するテキスト入力操作が行われたか否かを判断する。設定入力操作が「テキスト入力」である場合(S11:YES)、CPU11は、S12に処理を移行する。設定入力操作が「テキスト入力」ではない場合(S11:NO)、CPU11は、S13に処理を移行する。
S12においては、CPU11は、テキスト入力操作に基づいて、テキスト更新処理を実行する。テキスト更新処理(S12)では、CPU11は、先ず、カーソルCにより選択されたテキスト入力枠62内に、テキスト入力操作に基づくテキストを表示する。即ち、CPU11は、ラベルデータ内容画像61におけるテキスト入力枠62の表示内容を更新する。この時、CPU11は、テキスト入力枠62に入力された入力テキストを、ラベル条件データとして、RAM13に格納する。テキスト更新処理(S12)を終了すると、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラムを終了する。
S13では、CPU11は、設定入力操作が「縦書/横書設定(即ち、テキスト書式設定)」であるか否かを判断する。設定入力操作が「縦書/横書設定」である場合(S13:YES)、CPU11は、S14に処理を移行する。設定入力操作が「縦書/横書設定」でない場合(S13:NO)、CPU11は、S15に処理を移行する。
S14に移行すると、CPU11は、「縦書/横書設定」の設定操作に基づいて、縦書/横書設定処理を実行する。縦書/横書設定処理(S14)においては、CPU11は、先ず、「縦書/横書設定」の設定操作に基づいて、ラベルデータにおけるテキスト書式を設定すると共に、ラベルデータ内容画像61の表示を変更する。「縦書」が設定された場合、CPU11は、ラベルデータ内容画像61のテープ長が縦方向となるように、ラベルデータ内容画像61を表示する(図8参照)。一方、「横書」が設定された場合、CPU11は、ラベルデータ内容画像61のテープ長が横方向となるように、ラベルデータ内容画像61を表示する(図14参照)。この時、CPU11は、「縦書/横書設定」の設定内容(即ち、縦書又は横書の何れか)を、ラベル条件データとして、RAM13に格納する。縦書/横書設定処理(S14)を終了すると、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラムを終了する。
S15においては、CPU11は、設定入力操作が「テープ長設定」であるか否かを判断する。設定入力操作が「テープ長設定」である場合(S15:YES)、CPU11は、S16に処理を移行する。設定入力操作が「テープ長設定」でない場合(S15:NO)、CPU11は、S17に処理を移行する。
S16では、CPU11は、「テープ長設定」の設定操作に基づいて、テープ長設定処理を実行する。テープ長設定処理(S16)においては、CPU11は、「テープ長設定」の設定操作に係るテープ長に基づいて、ラベルデータにおけるテープ長さ方向の寸法を決定すると共に、当該テープ長さ方向の寸法に基づいて、ラベルデータ内容画像61の表示内容を更新する。この時、CPU11は、「テープ長設定」の設定内容(即ち、テープ長設定操作部53により入力されたテープ長)を、ラベル条件データとして、RAM13に格納する。テープ長設定処理(S16)を終了すると、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラムを終了する。
S17に移行すると、CPU11は、設定入力操作が「テープ幅設定」であるか否かを判断する。設定入力操作が「テープ幅設定」である場合(S17:YES)、CPU11は、S18に処理を移行する。設定入力操作が「テープ幅設定」でない場合(S17:NO)、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラムを終了する。
S18においては、CPU11は、「テープ幅設定」の設定操作に基づいて、テープ幅設定処理を実行する。テープ幅設定処理(S18)では、CPU11は、「テープ幅設定」の設定操作に係るテープ幅に基づいて、ラベルデータにおけるテープ幅方向の寸法を決定すると共に、当該テープ幅寸法に基づいて、ラベルデータ内容画像61の表示内容を更新する。この時、CPU11は、「テープ幅設定」の設定内容(即ち、テープ幅設定操作部52により入力されたテープ幅)を、ラベル条件データとして、RAM13に格納する。テープ幅設定処理(S18)を終了すると、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラムを終了する。
続いて、テンプレート候補抽出処理(S3)で実行されるテンプレート候補抽出処理プログラムについて、図13を参照しつつ詳細に説明する。テンプレート候補抽出処理(S3)に移行し、テンプレート候補抽出処理プログラムの実行を開始すると、CPU11は、ラベル条件として設定されているテープ幅に基づいて、テープ幅条件抽出処理を実行する(S21)。テープ幅条件抽出処理(S21)においては、CPU11は、ラベル条件データに係るテープ幅と、テンプレートデータベース14A中における各テンプレートデータの「テープ幅」に係る条件内容データを比較することにより、テンプレートデータベース14Aから、ラベル条件データに係るテープ幅と同一のテープ幅が既定されているテンプレートデータを抽出する。テープ幅が同一であるテンプレートデータを抽出した後、CPU11は、テープ幅条件抽出処理(S21)を終了し、S22に処理を移行する。
S22では、CPU11は、ラベル条件として設定されているテキスト書式(縦書又は横書)に基づいて、テキスト書式条件抽出処理を実行する。テキスト書式条件抽出処理(S22)においては、CPU11は、ラベル条件として設定されているテキスト書式と、テンプレートデータベース14A中における各テンプレートデータの「テキスト書式」に係る条件内容データを比較することにより、テンプレートデータベース14Aから、ラベル条件データに係るテキスト書式と同一のテキスト書式が既定されているテンプレートデータを抽出する。テキスト書式が同一であるテンプレートデータを抽出した後、CPU11は、テキスト書式条件抽出処理(S22)を終了し、S23に処理を移行する。
S23に移行すると、CPU11は、ラベル条件として設定されているテープ長に基づいて、テープ長条件抽出処理を実行する。テープ長条件抽出処理(S23)においては、CPU11は、ラベル条件として設定されているテープ長と、テンプレートデータベース14A中における各テンプレートデータの「テープ長」に係る条件内容データを比較することにより、テンプレートデータベース14Aから、ラベル条件データに係るテープ長に対応するテープ長が既定されているテンプレートデータを抽出する。尚、ラベル条件データに係るテープ長に対応するテープ長とは、ラベル条件データに係るテープ長を基準として±5%の範囲に属するテープ長を意味する。ラベル条件に係るテープ長に対応するテープ長が既定されたテンプレートデータを抽出した後、CPU11は、テープ長条件抽出処理(S23)を終了し、S24に処理を移行する。
S24では、CPU11は、ラベル条件として設定された入力テキスト(即ち、テキスト入力枠62に入力されたテキスト)に基づいて、キーワード抽出処理を実行する。キーワード抽出処理(S24)においては、CPU11は、ラベル条件として設定されている入力テキストを基準として、テンプレートデータベース14A中における各テンプレートデータの「キーワード」に係る条件内容データに含まれる各キーワードに対する所定文字(例えば、3文字)までの前方一致検索を行うことにより、テンプレートデータベース14Aから、ラベル条件データに係る入力テキストに対応するテンプレートデータを抽出する。入力テキストに対応するテンプレートデータを抽出した後、CPU11は、キーワード抽出処理(S24)を終了し、S25に処理を移行する。
S25に移行すると、CPU11は、ラベル条件として設定された入力テキスト(即ち、テキスト入力枠62に入力されたテキスト)に基づいて、テキスト変更処理を実行する。具体的には、CPU11は、先ず、設定されているラベル条件に基づいて抽出された各テンプレートデータの「反映テキスト領域」に係る条件内容データに基づいて、一のテキスト領域(図10参照)を、反映テキスト領域に特定する。そして、CPU11は、反映テキスト領域に係るテキスト領域内のテキストを、前記ラベル条件として入力された入力テキストに置き換える。その後、CPU11は、反映テキスト領域内に入力テキストが入力された状態のテンプレートプレビュー画像75を生成する。この時、生成されたテンプレートプレビュー画像75は、テンプレート候補抽出処理プログラム終了後に移行するテンプレート候補表示処理(S4)において、テンプレート候補表示エリア70に選択肢として表示される。テキスト変更処理(S25)を終了すると、CPU11は、テンプレート候補抽出処理プログラムを終了する。
次に、テンプレート候補抽出処理(S3)、テンプレート候補表示処理(S4)、選択プレート適用処理(S6)の処理内容について、具体例をもって説明する。尚、説明の便宜上、テンプレートデータベース14Aには、図9、図11に示す「テンプレート(1)」〜「テンプレート(12)」に係る12種類のテンプレートデータが格納されており、既に設定操作部51の操作により、ラベル条件として、「テープ幅:24mm」「テキスト書式:横書」「テープ長:70mm」が設定されているものとする。
図14に示すように、ユーザが、入力操作部7を用いて、カーソルCによりテキスト入力枠62を選択し、テキスト入力枠62内に「caution」のテキストを入力する操作を行うと、CPU11は、ラベル条件設定処理(S2)において、現在、ラベルデータ編集エリア60に表示されているラベルデータ内容画像61のテキスト入力枠62内に「caution」のテキストを表示する(S12)。この時、CPU11は、「入力テキスト:caution」を、ラベル条件として設定する(S12)。その後、CPU11は、ラベル条件設定処理プログラム(図12参照)を終了し、S3に処理を移行する。
テンプレート候補抽出処理(S3)に移行すると、CPU11は、先ず、テンプレート候補抽出処理プログラム(図13参照)のテープ幅条件抽出処理(S21)を実行する。具体的には、CPU11は、ラベル条件として設定されている「テープ幅:24mm」と、テンプレートデータベース14A(図9、図11参照)における各テンプレートデータの「テープ幅」に係る条件内容データを比較することにより、ラベル条件に係る「テープ幅:24mm」と同一のテープ幅が既定されているテンプレートデータを抽出する。この場合、図11に示すように、テンプレートデータベース14Aにおいては、「テンプレート(2)」「テンプレート(3)」「テンプレート(6)」「テンプレート(7)」「テンプレート(8)」「テンプレート(9)」の6種類のテンプレートデータが、ラベル条件に係る「テープ幅:24mm」に対応する。従って、CPU11は、当該6種類のテンプレートデータを抽出し、S22に処理を移行する。
テキスト書式条件抽出処理(S22)では、CPU11は、ラベル条件として設定されている「テキスト書式:横書」と、テンプレートデータベース14A(図9、図11参照)における各テンプレートデータの「テキスト書式」に係る条件内容データを比較することにより、ラベル条件に係る「テキスト書式:横書」と同一のテキスト書式(横書)が既定されているテンプレートデータを抽出する。この場合、図11に示すように、上記6種類のテンプレートデータの内、「テンプレート(6)」「テンプレート(7)」「テンプレート(8)」「テンプレート(9)」の4種類のテンプレートデータが、ラベル条件に係る「テキスト書式:横書」に対応する。従って、CPU11は、当該4種類のテンプレートデータを抽出し、S23に処理を移行する。
テープ長条件抽出処理(S23)においては、CPU11は、ラベル条件として設定されている「テープ長:70mm」と、テンプレートデータベース14A(図9、図11参照)における各テンプレートデータの「テープ長」に係る条件内容データを比較することにより、ラベル条件に係る「テープ長:70mm」を基準として±5%の範囲に属するテープ長が既定されているテンプレートデータを抽出する。この場合、図11に示すように、上記4種類のテンプレートデータの内、「テンプレート(6)」「テンプレート(8)」「テンプレート(9)」の3種類のテンプレートデータが、ラベル条件に係る「テープ長:70mm」に対応する。従って、CPU11は、当該3種類のテンプレートデータを抽出し、S24に処理を移行する。
キーワード抽出処理(S24)に移行すると、CPU11は、ラベル条件として設定されている「入力テキスト:caution」と、テンプレートデータベース14A(図9、図11参照)における各テンプレートデータの「キーワード」に係る条件内容データを比較することにより、ラベル条件に係る「入力テキスト:caution」と所定文字数まで前方一致するキーワードが既定されているテンプレートデータを抽出する。この場合、図11に示すように、上記3種類のテンプレートデータの内、「テンプレート(6)」「テンプレート(8)」の2種類のテンプレートデータが、ラベル条件に係る「入力テキスト:caution」に対応する。従って、CPU11は、当該2種類のテンプレートデータを抽出し、S25に処理を移行する。
テキスト変更処理(S25)では、CPU11は、先ず、S21〜S24により抽出された各テンプレートデータの「反映テキスト領域」に係る条件内容データに基づいて、一のテキスト領域(図10参照)を、反映テキスト領域に特定する。そして、CPU11は、反映テキスト領域に係るテキスト領域内のテキストを、前記ラベル条件として入力された入力テキストに置き換える。その後、CPU11は、反映テキスト領域内に入力テキストが入力された状態のテンプレートプレビュー画像75を生成する。従って、「テンプレート(6)」の場合、CPU11は、当該テンプレートデータにおける「NO SMOKING」のテキストを、入力テキストである「caution」に置換したテンプレートプレビュー画像75を生成する(図9、図14等参照)。又、「テンプレート(8)」の場合、CPU11は、当該テンプレートデータにおける「WARNING」のテキストを、入力テキストである「caution」に置換したテンプレートプレビュー画像75を生成する(図9、図14等参照)。その後、CPU11は、テンプレート候補抽出処理プログラムを終了し、テンプレート候補表示処理(S4)に処理を移行する。
テンプレート候補抽出処理プログラム(図13参照)の終了後、テンプレート候補表示処理(S4)に移行すると、CPU11は、テンプレート候補抽出処理(S3)で抽出されたテンプレートデータに基づくテンプレートプレビュー画像75を、テンプレート候補表示エリア70に選択肢として表示する。この具体例の場合、CPU11は、テキスト変更処理(S25)において生成した「テンプレート(6)」に係るテンプレートプレビュー画像75と、「テンプレート(8)」に係るテンプレートプレビュー画像75を、テンプレート候補表示エリア70に選択肢として表示する(図14、図15参照)。
その後、ユーザが、入力操作部7を操作することによって、「テンプレート(8)」に係るテンプレートプレビュー画像75をカーソルCで選択すると(S5:YES)、CPU11は、選択テンプレート適用処理(S6)を実行する。この場合、CPU11は、選択された「テンプレート(8)」に係るテンプレートプレビュー画像75に係るテンプレートデータに基づいてラベルデータを生成し、テンプレートプレビュー画像75と同一内容を示すラベルデータ内容画像61を、ラベルデータ編集エリア60に表示する(図15参照)。上述したように、「テンプレート(8)」に係るテンプレートプレビュー画像75においては、テキスト変更処理(S25)により反映テキスト領域内のテキストが置換されているので、選択テンプレート適用処理(S6)で生成されるラベルデータは、反映テキスト領域に「caution」のテキストが入力された状態で生成される。同様に、ラベルデータ内容画像61は、テキスト変更処理(S25)により生成された「テンプレート(8)」に係るテンプレートプレビュー画像75と同一内容を示す。これにより、ユーザは、選択したテンプレートプレビュー画像75と同一内容のラベルデータの編集作業、印刷作業を行い得る。
以上、説明したように、本実施形態に係るコンピュータ装置1は、ディスプレイ5、入力操作部7、HDD14を有し、印刷データ編集ウインドウ50がディスプレイ5に表示されている場合、設定操作部51やテキスト入力枠62に対する操作によって、印刷データであるラベルデータに関するラベル条件(テープ幅、テープ長、テキスト書式、入力テキスト)を設定し得る。ラベル条件の設定に伴い、コンピュータ装置1は、当該ラベル条件に基づくラベルデータを作成・編集すると共に、当該ラベル条件に基づくラベルデータ内容画像61をラベルデータ編集エリア60に表示する(図8、図14、図15参照)。
この時、当該コンピュータ装置1は、テンプレート候補抽出処理(S3)によって、設定されたラベル条件に対応する条件内容データが対応付けられたテンプレートデータを抽出し(S21〜S24)、抽出されたテンプレートデータの内容を示すテンプレートプレビュー画像75を、テンプレート候補表示エリア70に選択可能に表示する(S4、図8、図14、図15参照)。即ち、コンピュータ装置1は、ラベルデータに関するラベル条件の設定操作を、テンプレートデータに係る抽出条件の設定操作と同様に機能させることができ、ユーザの作業負担を軽減し得る。
ここで、ラベル条件は、ラベルデータに従って印刷出力されるラベルに関する条件(テープ幅、テープ長、テキスト書式、入力テキスト)であるため、ユーザの意図を色濃く反映している。従って、当該コンピュータ装置1は、テンプレートデータベース14Aからユーザの意図に対応するテンプレートデータを抽出し、テンプレートプレビュー画像75を表示し得る。この結果、ユーザは、テンプレート候補表示エリア70におけるテンプレートプレビュー画像75に基づいて、容易に所望のテンプレートデータを特定し得る(図14、図15参照)。
又、当該コンピュータ装置1は、テンプレート候補表示エリア70に表示されたテンプレートプレビュー画像75が選択された場合、当該テンプレートプレビュー画像75に係るテンプレートデータを基礎とした印刷データを編集対象に設定する(S6、図15参照)。従って、当該コンピュータ装置1によれば、ユーザは、所望のテンプレートデータを用いた印刷データの作成・編集作業を行い得る。
そして、ラベル条件として、入力テキストが設定された場合、当該コンピュータ装置1は、当該ラベル条件に係る入力テキストと一致するキーワードが既定されているテンプレートデータを、テンプレートデータベース14Aから抽出する(S24)。即ち、当該コンピュータ装置1によれば、ユーザは、自己の意図に応じてラベル条件に係る入力テキストを設定するだけで、当該入力テキストと一致するキーワードが既定されているテンプレートデータから所望のテンプレートデータを選択することができ、当該テンプレートデータを用いた印刷データの作成・編集作業を行い得る。ここで、キーワードは、テンプレートデータを基礎とするラベルの内容に基づいて既定されている。従って、当該コンピュータ装置1は、入力テキストに係るユーザの意図と、テンプレートデータを基礎としたラベルの内容とを一致させることができ、ユーザ所望のテンプレートデータの選択を、より迅速に実現させ得る。
更に、前記ラベル条件として前記入力テキストが設定された場合、当該コンピュータ装置1は、キーワード抽出処理(S24)で抽出されたテンプレートデータにおける反映テキスト領域内のテキストを、前記ラベル条件に係る入力テキストに置換したテンプレートプレビュー画像75を、テンプレート候補表示エリア70に選択可能に表示する。
そして、当該テンプレートプレビュー画像75が選択された場合、当該コンピュータ装置1は、反映テキスト領域内のテキストを入力テキストに置換したテンプレートデータを基礎とするラベルデータを編集対象に設定する(S25)。これにより、当該コンピュータ装置1によれば、ユーザは、所望のテンプレートデータを用いた印刷データの作成・編集作業を開始する際に、ラベル条件として既に設定されている入力テキストを再度入力することなく、当該テンプレートデータを基礎とする印刷データの作成・編集作業を行い得る。この結果、当該コンピュータ装置1は、テンプレートデータを用いた印刷データの作成・編集作業における利便性を高め得る。
尚、本実施形態に係るコンピュータ装置1の印刷データ編集処理プログラムは、パーソナルコンピュータ等で実行されることにより、上述した本実施形態に係るコンピュータ装置1と同様の効果を奏し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、印刷データとしてラベルデータを用い、テープ状の被印刷媒体に印刷を行うラベルプリンタ20に対する印刷データ編集装置であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、定型紙(例えば、A4用紙)等に印刷を行うプリンタに対する印刷データ編集装置として構成してもよい。
又、本実施形態においては、テンプレートデータベース14Aは、コンピュータ装置1のHDD14に形成されたもののみを用いていたが、この態様に限定されるものではない。例えば、コンピュータ装置1とネットワーク網Nを介して接続されたサーバ上のテンプレートデータベースを対象として、テンプレートデータの抽出を行っても良い。