JP5487754B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents
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Description
ルーフ部の後端を後ろ下がりに構成すると、空気抵抗の低減のみならず、車両デザインの自由度も向上するという利点がある反面、車両前後方向に合計3列のシートを備えた車両においては、3列目乗員のヘッドクリアランスが減少し、図9に示す従来の車両の後部車体構造のようにバックドアヒンジ100の前方にリヤヘッダ101が設けられたものでは、商品性が低下するという難点があった。
この後突用エアバッグ装置は、シートクッションとシートバックとヘッドレストとを備えたリヤシートのヘッドレストに対応する領域においてはエアバッグを展開させないように、該領域に非膨張部を形成したものであって、エアバッグの展開時に後席乗員の頭部にエアバッグ展開による衝撃力が及ばないように構成したものである。
上記構成によれば、リヤヘッダのヘッダ閉断面を上記縦壁部よりも車両前後方向に形成したので、リヤヘッダの位置を車体後端部に設定することができ、このリヤヘッダに対してエアバッグ装置を配設するので、該エアバッグ装置を可及的後席乗員から離れた位置に設定することができて、ヘッドクリアランスを確保しつつ、上記リヤヘッダにより車体後部の開口部の剛性を高めることができる。
さらに、上記エアバッグの展開時にはガス供給装置としてのインフレータの起爆時の反力が作用するが、エアバッグ装置は車体剛性部材としてのリヤヘッダに配設したので、エアバッグ装置の取付けに際して、別途補強手段を設ける必要がなく、重量増加を抑止することができる。
上記構成によれば、ガス供給装置とエアバッグとを車幅方向に並設してリヤヘッダに設けたので、ガス供給装置およびエアバッグがリヤヘッダから膨出する領域を、車両前後方向に拡大させることがない。
また、ガス供給装置の起爆時の反力を、車体強度部材である閉断面構造のリヤヘッダで受けるので、エアバッグ装置の取付けに際して、別途補強手段を設ける必要がなく、重量増加を招かない。
上記構成によれば、ヒンジ取付け部がリヤヘッダの一部を形成しているので、該ヒンジ取付け部の剛性向上を図ることができる。
上記構成によれば、ヘッドクリアランスを確保しつつ、上記リヤヘッダの前高後低状の傾斜により、車体後部形状のデザインの自由度を高めることができる。
図1は後部車体構造を備えた車両の外観斜視図、図2は車両の後部車体構造を示す概略側面図、図3はバックドアを開放した状態で示す概略側面図であって、図1〜図3において、このハッチバック車両1は、ルーフパネル2の後端部に、図3に示すように、上方に開放する上開き構造のバックドア3が開閉可能に取付けられている。
ここで、上述の各シートバック14,18は、シートクッション13,17の後部から上方に立ち上がるように構成されており、特に、3列目のリヤシート20におけるシートバック18は、バックドア3の前方の車室4内において起立状態に構成されており、該リヤシート20(後部座席)は上述のバックドア3の前方に近接配置されている。また、この車両1は図2に示すように、車両の前後方向に複数の後列シート16,20を備えたものである。
このバックドア3は、図2に示すように、バックドアインナパネル22とバックドアアウタパネル23とで、バックドア本体を形成し、バックウインドガラス配設用の開口部3aにはバックウインドガラス24を配設している。
この車体取付け部3bは、バックドアインナパネル22とバックドアアウタパネル23とで閉断面25を形成している。すなわち、車体取付け部3bは閉断面構造に形成されたものである。
上述のルーフパネル2は、車室4の天井部を形成すると共に、開口部21の上縁を形成するもので、このルーフパネル2と共に該開口部21の上縁を形成する閉断面構造のリヤヘッダ30を設けている。
この実施例においては、リヤヘッダ30の前側接合部30Fと後側接合部30Rとの間に位置するヘッダ閉断面33が、車体取付け部3bの閉断面25と上下方向に対向するように配置されている。
ここで、上述の前側接合部30Fは略水平に形成されており、後側接合部30Rは上下方向に延びるように形成されている。
そして、上述のヒンジ取付け部2cには、バックドアヒンジ26のボディ側ヒンジブラケット27を取付け、リヤヘッダ沿設部2dはリヤヘッダ30のリヤヘッダアウタパネル31に接合固定または沿設し、シール部材取付け部2eはリヤヘッダ30の後側接合部30Rと一体化して、これら両者(シール部材取付け部2e、および後側接合部30R)にはシール部材としてのウエザストリップ34を嵌着支持させている。
さらに、上述のリヤヘッダアウタパネル31とリヤヘッダインナパネル32との両パネルによるリヤヘッダ30の前側接合部30Fは、ルーフパネル2のヒンジ取付け部2cと、スポット溶接手段により三枚重ね構造で接合固定されている。
このエアバッグ装置40は、車両の後突時または後突予知時に、図2に仮想線で示すように、3列目のリヤシート20のシートバック18とバックドア3との間に展開するエアバッグ41と、このエアバッグ41にガスを供給するガス供給装置としてのインフレータ42とを備えている。
要するに、ガス供給装置としてのインフレータ42が上述のリヤヘッダ30の凹設部43にエアバッグ41と車幅方向に並設するように設けられたものである。詳しくは、左右一対の各要素41,42,42,41を車幅方向に略一直線状に並設したものである。
換言すれば、展開時のエアバッグ41は車両の背面視で、上記ヘッドレスト回避部41Eはヘッドレスト19とオーバラップせず、左右の分岐部41L,41Rの下部はシートバック18の上部とオーバラップするように形成されている。
また、上述のリヤヘッダ30は、図5、図6に示すように、該リヤヘッダ30が車両前後方向の後方に向かうに従って、車両上下方向の下方に傾斜するように形成されている。すなわち、該リヤヘッダ30は車両側面視において前高後低状に傾斜するスラント形成に構成されたものである。
さらに、上記エアバッグ41の展開時にはガス供給装置としてのインフレータ42の起爆時の反力が作用するが、エアバッグ装置40は車体剛性部材としてのリヤヘッダ30に配設したので、エアバッグ装置40の取付けに際して、別途補強手段を設ける必要がなく、重量増加を抑止することができる。
この構成によれば、ガス供給装置(インフレータ42参照)とエアバッグ41とを車幅方向に並設してリヤヘッダ30に設けたので、ガス供給装置(インフレータ42)およびエアバッグ41がリヤヘッダ30から膨出する領域を、車両前後方向に拡大させることがない。
また、ガス供給装置(インフレータ42)の起爆時の反力を、車体強度部材である閉断面33構造のリヤヘッダ30で受けるので、エアバッグ装置40の取付けに際して、別途補強手段を設ける必要がなく、重量増加を招かない。
この構成によれば、エアバッグ装置40はリヤヘッダ30の凹設部43に格納されるので、該エアバッグ装置40の取付けによるリヤヘッダ30から下方への膨出量を抑制することができて、後方視界の劣化を防止することができる。
この構成によれば、ヒンジ取付け部2cがリヤヘッダ30の一部を形成しているので、該ヒンジ取付け部2cの剛性向上を図ることができる。
この構成によれば、ヘッドクリアランスを確保しつつ、上記リヤヘッダ30の前高後低状の傾斜(スラント形状)により、車体後部形状のデザインの自由度や空気抵抗の低減効果を高めることができる。
この発明のヒンジは、実施例のバックドアヒンジ26に対応し、
以下同様に、
後部座席は、リヤシート20に対応し、
ガス供給装置は、インフレータ42に対応し、
リヤヘッダの閉断面は、ヘッダ閉断面33に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
2b…縦壁部
2c…ヒンジ取付け部
3…バックドア
3b…車体取付け部
18…シートバック
20…リヤシート(後部座席)
21…開口部
24…バックウインドガラス
25…閉断面
26…バックドアヒンジ(ヒンジ)
30…リヤヘッダ
33…ヘッダ閉断面(閉断面)
40…エアバッグ装置
41…エアバッグ
42…インフレータ(ガス供給装置)
43…凹設部
Claims (4)
- 車両の前後方向に延びて車体のルーフを形成するルーフ本体と、該ルーフ本体の後端から立下がる縦壁部と、当該縦壁部の下端に連続して形成されたヒンジ取付け部とを有するルーフパネルと、
車体後部に形成された開口部の上縁部を形成する閉断面構造のリヤヘッダと、該リヤヘッダにヒンジを介して車両上下方向に開閉可能に取付けられたバックドアと、
該バックドアの前方に近接配設され、起立状態のシートバックを有する後部座席とを備えた車両の後部車体構造であって、
上記リヤヘッダは車幅方向に延びるヘッダ閉断面を有し、
該ヘッダ閉断面が上記縦壁部よりも車両前後方向後方に形成される一方、
後突時または後突予知時に上記シートバックと上記バックドアとの間に展開するエアバッグをもったエアバッグ装置を設け、
上記リヤヘッダのヘッダ閉断面の後部にエアバッグ装置取付け用の凹設部が設けられたことを特徴とする
車両の後部車体構造。 - 上記エアバッグ装置は、エアバッグにガスを供給するガス供給装置を有し、
該ガス供給装置が上記リヤヘッダにエアバッグと車幅方向に並設するように設けられた
請求項1記載の車両の後部車体構造。 - 上記ヒンジ取付け部が上記リヤヘッダの一部を形成している
請求項1または2に記載の車両の後部車体構造。 - 上記リヤヘッダが車両前後方向の後方に向かうに従って、車両上下方向の下方に傾斜するように形成された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
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