JP5487532B2 - インクジェットプリンタ、析出物発生防止方法、および、インクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
前記活性光線硬化型インクを貯留するインクタンク及び前記インクタンクから前記活性光線硬化型インクを出射するノズルまでのインク供給路を構成する接インク部材の少なくとも一部が、金属もしくは合金からなる2種以上の導電性材料をそれぞれ近傍に有してなり、
前記活性光線硬化型インクの存在下において、前記2種以上の導電性材料の間に発生する電位差が0〜0.5V未満であり、
前記亜硝酸塩、硼酸塩、モリブデン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、アミン類、トリアゾール類、チアゾール類、又はイミダゾール類から選ばれる化合物は、前記2種以上の導電性材料に対する被膜形成能を有する、インクジェットプリンタ。
前記活性光線硬化型インクとしてカチオン重合性化合物と、前記接インク部材に対する被膜形成能を有する化合物とを有する活性光線硬化型インクジェットインクを用いて、前記それぞれ近傍に有してなる2種以上の導電性材料の間に発生する電位差を0〜0.5V未満とすることを特徴とする析出物発生防止方法。
前記活性光線硬化型インクとしてカチオン重合性化合物と、前記接インク部材に対する被膜形成能を有する化合物とを有する活性光線硬化型インクジェットインクを用いるインクジェット記録方法であって、前記それぞれ近傍に有してなる2種以上の導電性材料の間に発生する電位差を0〜0.5V未満とすることを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明のインクジェットプリンタは、主には、カチオン重合性組成物を含有するインクを貯留するインクタンク、該インクタンクから記録ヘッドにインクを送液するためのインク供給路、該インク供給路より供給されたインクを、記録媒体上に出射する記録ヘッド、及び記録媒体上に着弾したインク液滴を硬化させるための活性光線照射光源より構成され、また、インクタンクと記録ヘッドのインク供給路には、フィルタあるいは中間タンクが設けられている。
本発明に係るカチオン重合性組成物を含有するインクは、カチオン重合性組成物(活性光線硬化型組成物、光重合成組成物)として、カチオン硬化性モノマー(カチオン重合性化合物)を含有する。カチオン硬化性モノマー(カチオン重合性化合物)としてはオキセタン環を有する化合物及びエポキシ化合物から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましく、かつ、更にビニルエーテル化合物を含有することがより好ましい。
本発明に係るオキセタン環を有する化合物について、以下説明する。
本発明の活性光線硬化型組成物では、下記一般式(14)で表される2位が置換されているオキセタン環を分子中に少なくとも1つ有するオキセタン化合物を用いることが好ましい。
更に、上記一般式(14)の中でも、下記一般式(15)〜(18)で表されるオキセタン環を有する化合物が好ましく用いられる。
また、本発明では、下記一般式(19)、(20)で表されるような分子中に2個以上のオキセタン環を有する化合物を用いることができる。
2:3,3,4,4−テトラメチル−2,2−ジフェニルオキセタン
3:ジ[3−エチル(2−メトキシ−3−オキセタニル)]メチルエーテル
4:1,4−ビス(2,3,4,4−テトラメチル−3−エチル−オキセタニル)ブタン
5:1,4−ビス(3−メチル−3−エチルオキセタニル)ブタン
6:ジ(3,4,4−トリメチル−3−エチルオキセタニル)メチルエーテル
7:3−(2−エチル−ヘキシルオキシメチル)−2,2,3,4−テトラメチルオキセタン
8:2−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−2,3,3,4,4−ペンタメチル−オキセタン
9:4,4′−ビス[(2,4−ジメチル−3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]ビフェニル
10:1,7−ビス(2,3,3,4,4−ペンタメチル−オキセタニル)ヘプタン)
11:オキセタニル・シルセスキオキサン
12:2−メトキシ−3,3−ジメチルオキセタン
13:2,2,3,3−テトラメチルオキセタン
14:2−(4−メトキシフェニル)−3,3−ジメチルオキセタン
15:ジ(2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルオキセタン−3−イル)エーテル
本発明に係る少なくとも2位が置換されているオキセタン環を有する化合物の合成は、下記に記載の文献を参考に合成することができる。
(2)A.O.Fitton,J.Hill,D.Ejane,R.Miller,Synth.,12,1140(1987)
(3)Toshiro Imai and Shinya Nishida,Can. J.Chem.Vol.59,2503〜2509(1981)
(4)Nobujiro Shimizu,Shintaro Yamaoka,and Yuho Tsuno,Bull.Chem.Soc.Jpn.,56,3853〜3854(1983)
(5)Walter Fisher and Cyril A.Grob,Helv.Chim.Acta.,61,2336(1978)
(6)Chem.Ber.101,1850(1968)
(7)“Heterocyclic Compounds with Three− and Four−membered Rings”,Part Two,Chapter IX,Interscience Publishers,John Wiley&Sons,New York(1964)
(8)Bull.Chem.Soc.Jpn.,61,1653(1988)
(9)Pure Appl.Chem.,A29(10),915(1992)
(10)Pure Appl.Chem.,A30(2&3),189(1993)
(11)特開平6−16804号公報
(12)ドイツ特許第1,021,858号明細書
本発明に係る少なくとも2位が置換されているオキセタン環を有する化合物の活性光線硬化型インク中の含有量は、1〜97質量%が好ましくは、より好ましくは30〜95質量%である。
また、本発明に係る少なくとも2位が置換されているオキセタン環を有する化合物は、単独で用いてもよいが、構造の異なる2種を併用してもよく、また、後述する、光重合性モノマーや重合性モノマー等の光重合性化合物等を併用して使用することができる。併用する場合、混合比は少なくとも2位が置換されているオキセタン環を有する化合物が混合物中、10〜98質量%になるように調整することが好ましく、またその他の光重合性モノマーや重合性モノマー等の光重合性化合物が2〜90質量%になるように調整することが好ましい。
本発明では、上記の2位に置換基を有するオキセタン化合物と従来公知のオキセタン化合物とを併用することができるが、中でも3位のみに置換基を有するオキセタン化合物が好ましく併用できる。
本発明に係るエポキシ化合物としては、エポキシ基を有する化合物のモノマー及びそのオリゴマーのいずれも使用できる。具体的には、従来公知の芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物及び脂肪族エポキシ化合物が挙げられる。なお、以下エポキシ化合物とは、モノマーまたはそのオリゴマーを意味する。本発明におけるオリゴマーとしては、低分子量の化合物が好ましく、分子量が1000未満のオリゴマーがより好ましい。
本発明で用いることのできるビニルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、i−プロペニルエーテル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
本発明に係るインクにおいて、カチオン重合開始剤(光重合開始剤ともいう。)としてオニウム塩を用いることができる。オニウム塩としては、スルホニウム塩、オキソニウム塩、ヨードニウム塩等が挙げられる。
本発明に係るインクは、被膜形成能を有する化合物を含有する。これにより、本発明のインクの存在下、接インク部材の2種以上の導電性材料によって発生する電位差を減じることができる。つまり、前記接インク部材に対する被膜形成能を有する化合物が接インク部材に対して被膜を形成することで、2種以上の導電性材料間で電子の授受を抑制することができ、よって電位差の発生を減じることができ、結果としてカチオン重合性組成物が予期せぬ重合をすることを防止でき、析出物の発生を抑制することができる。
本発明に係る接インク部材の導電性材料間の電位差が0.5V未満にするために、前記接インク部材に対する被膜形成能を有する化合物の量を調整することで接インク部材に対して被膜を形成し電位差を生にくくすることができる。また電位差を0.5V未満とするために被膜形成能を有する化合物を用い、更に本発明に係るインクの含水率を1%未満、好ましくは0.5%未満に調整すること、前記光重合開始剤の含有量を調整することが好ましい。
本発明に係るカチオン重合性組成物を含有するインク(以後、単に本発明に係るインクともいう)は色材として顔料を含有する。本発明で好ましく用いることのできる顔料を、以下に列挙する。
C.I Pigment Orange−16、36、38
C.I Pigment Red−5、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:1、101、122、144、146、177、185
C.I Pigment Violet−19、23
C.I Pigment Blue−15:1、15:3、15:4、18、60、27、29
C.I Pigment Green−7、36
C.I Pigment White−6、18、21
C.I Pigment Black−7
上記顔料の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。分散媒体は光重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
本発明で用いることのできる記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチックおよびそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが使用できる。また、金属類やガラス類にも適用可能である。
次に、本発明の画像形成方法について説明する。
本発明では、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜25μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が25μmを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前述した記録材料のカール・皺の問題でだけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題が有るため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。
インクの吐出条件としては、記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクは温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。また、本発明では、各ノズルより吐出する液滴量が2〜15plであることが好ましい。
本発明の画像形成方法においては、活性光線の照射条件として、インク着弾後0.001秒〜1秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、より好ましくは0.001秒〜0.5秒である。高精細な画像を形成するためには、照射タイミングが出来るだけ早いことが特に重要となる。
《インクの調製》
分散剤(PB822、味の素ファインテクノ社製)を5質量部と、表1に記載の各光重合性化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間かけて撹拌、混合して溶解させた。次いで、この溶液に各種顔料を添加した後、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にポリ瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて2時間分散処理を行った。次いで、ジルコニアビーズを取り除き、各光重合開始剤、被膜形成能を有する化合物、塩基性化合物、界面活性剤、等、の各種添加剤を表1、表2に記載の組み合わせで添加し、これをプリンター目詰まり防止のため0.8μmメンブランフィルターで濾過して、硬化組成物インクを調製した。なお、インク粘度はオキセタン環を有する化合物とエポキシ化合物、等の添加量を調整することで、20mPaS〜30mPaSになるようにしてインク1〜9を調製した。
OXT101:東亞合成社製、光重合性化合物、オキセタン環を有する化合物、単官能
OXT212:東亞合成社製、光重合性化合物、オキセタン環を有する化合物、単官能
OXT221:東亞合成社製、光重合性化合物、オキセタン環を有する化合物、2官能
DVE−3:JSP社製、光重合性化合物、ビニルエーテル化合物
セロキサイド2021P:ダイセル化学工業社製、光重合性化合物、オキシラン化合物(脂環式エポキシ化合物)、2官能
セロキサイド3000:ダイセル化学工業社製、光重合性化合物、オキシラン化合物、2官能
EP−1:本発明化24参照、光重合性化合物、オキシラン化合物
光重合開始剤
UV16992:ダウ・ケミカル社製、光重合開始剤、プロピオンカーボネート50%液
S−2:本発明化29参照、光重合開始剤
CI5102:日本曹達社製、光重合開始剤、ヨードニウム塩
PB822:味の素ファインテクノ社製、分散剤
DBA:9,10−ジブトキシアントラセン、増感剤、開発品、
図2のa)に記載の構成からなるインク供給ラインを有し、インクタンク101及びジョイントJ1、J2の構成部材を表4に記載の構成としたインクジェットプリンタAを準備した。
(インク供給路を構成する接インク部材の導電性素材の電位の電位差)
インクと、インク供給路を構成する接インク部材の導電性素材と、によって発生する導電性素材の間の電位差は、インクをポリプロピレン製容器に50mlとり、2種類の導電性素材を電極として、該インク中に浸漬させる。接液面積は1cm2とし、2つの電極間距離を1cmとする。25℃50%RTの環境下で2時間放置した後、2つの電極間に生じる電位差を測定して求めた。電位差の測定には、電位計(ADVANTEST社製,AD7461A DIGITAL MULTI METER)を使用した。
上記調製した各インク(表5記載の種類)を、インクジェットプリンタAのインクタンクからジョイントJ2部まで充填した。上記インクを充填した状態で23℃の環境下で3日間放置した後、インクタンク101及びジョイントJ1部での析出物の有無を目視にて判定した。また、析出物の発生量を下記基準に則り評価した。
5:析出物の発生無し
4:僅かに析出物の発生あるが、問題なし
3:析出物の発生があり、実用下限
2:析出物の発生があり、実用不可
1:析出物が多量に発生
(吐出安定性の評価)
上記インク供給ライン内に各インクを23℃の環境下で3日間放置した後、ノズル数256、2〜20plのマルチサイズドットを720×720dpi(dpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す)の解像度で吐出でき、50℃の加温した記録ヘッドを用いて、3時間の連続吐出を行った。次いで、各色インクの出射状態を目視観察し、各色インクの平均出射状態を求め、下記の基準に従って吐出安定性を評価した。
5:ノズル欠及び出射曲がりの発生が認められない
4:出射曲がりが、わずかに認められる
3:ノズル欠の発生は認められないが、出射曲がりのあるノズルが数カ所で認められる
2:ノズル欠はないが、出射曲がりが多発
1:明らかなノズル欠及び出射曲がりが発生しており、実用に耐えない
結果を、表5に示す。
《インクジェットプリンタB、C》
図2のc)に記載のフィルタボックスを備えた構成からなるインク供給ラインを有し、フィルタ107及びフィルタ隣接部111(フィルタボックス)の構成部材を表6に記載の構成としたインクジェットプリンタB、Cを準備した。また、インク供給路102は、絶縁部材であり、耐インク性のテフロン(登録商標)チューブを黒色のポリオレフィンチューブで被覆したものを用いた。
(インク供給路を構成する接インク部材の導電性素材の電位の電位差)
インクと、インク供給路を構成する接インク部材の導電性素材と、によって発生する導電性素材の間の電位差は、インクをポリプロピレン製容器に50mlとり、2種類の導電性素材を電極として、該インク中に浸漬させる。接液面積は1cm2とし、2つの電極間距離を1cmとする。25℃50%RTの環境下で2時間放置した後、2つの電極間に生じる電位差を測定して求めた。電位差の測定には、電位計(ADVANTEST社製,AD7461A DIGITAL MULTI METER)を使用した。
上記調製した各インク(表7記載の種類)を、各インクジェットプリンタのインクタンクからジョイントJ2部まで充填した。上記インクを充填した状態で23℃の環境下で3日間放置した後、フィルタボックス内の析出物の有無を目視にて判定した。また、析出物の発生量を下記基準に則り評価した。
5:析出物の発生無し
4:僅かに析出物の発生あるが、問題なし
3:析出物の発生があり、実用下限
2:析出物の発生があり、実用不可
1:析出物が多量に発生
(吐出安定性の評価)
上記インク供給ライン内に各インクを23℃の環境下で3日間放置した後、ノズル数256、2〜20plのマルチサイズドットを720×720dpi(dpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す)の解像度で吐出でき、50℃の加温した記録ヘッドを用いて、3時間の連続吐出を行った。次いで、各色インクの出射状態を目視観察し、各色インクの平均出射状態を求め、下記の基準に従って吐出安定性を評価した。
5:ノズル欠及び出射曲がりの発生が認められない
4:出射曲がりが、わずかに認められる
3:ノズル欠の発生は認められないが、出射曲がりのあるノズルが数カ所で認められる
2:ノズル欠はないが、出射曲がりが多発
1:明らかなノズル欠及び出射曲がりが発生しており、実用に耐えない
結果を、表7に示す。
《インクジェットプリンタ》
図2のb)に記載の中間タンクユニットを備えた構成からなるインク供給ラインを有し、フィルタ107及びフィルタ隣接部109(中間タンク)の構成部材を表8に記載の構成としたインクジェットプリンタD、Eを準備した。なお、それ以外の接液部材は、オレフィン樹脂を用いた。また、インク供給路102は、絶縁部材であるシリコーンゴムチューブを用い、各ジョイントはフィルタ隣接部材料と同一とした。
実施例2に記載の方法と同様にして、中間タンクユニット内部の析出性及び吐出安定性を評価した。
2、104 記録ヘッド
3 エネルギー線源
4、103 キャリッジ
6、110 フィルタボックス
7、108 中間タンク
8、102 インク供給路
105 中間タンクユニット
106 中間タンク前室
107 フィルタ
109、111 フィルタ隣接部
J1〜J6 ジョイント
L 活性エネルギー線源
N ノズル
Claims (4)
- カチオン重合性化合物と、亜硝酸塩、硼酸塩、モリブデン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、アミン類、トリアゾール類、チアゾール類、又はイミダゾール類から選ばれる化合物とを含有する活性光線硬化型インクを、記録媒体上に出射するインクジェットプリンタであって、
前記活性光線硬化型インクを貯留するインクタンク及び前記インクタンクから前記活性光線硬化型インクを出射するノズルまでのインク供給路を構成する接インク部材の少なくとも一部が、金属もしくは合金からなる2種以上の導電性材料をそれぞれ近傍に有してなり、
前記活性光線硬化型インクの存在下において、前記2種以上の導電性材料の間に発生する電位差が0〜0.5V未満であり、
前記亜硝酸塩、硼酸塩、モリブデン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、アミン類、トリアゾール類、チアゾール類、又はイミダゾール類から選ばれる化合物は、前記2種以上の導電性材料に対する被膜形成能を有する、インクジェットプリンタ。 - 前記2種以上の導電性材料はそれぞれ、ステンレス、アルミニウム、ニッケル合金、銅、Ca、SiC、BeO、AlN、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニア、スズ、亜鉛、鉛、銀、金、及び、これらの金属同士の合金、これらの金属とこれらとは別の金属またはカーボン、シリコンを用いた合金から選ばれる、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 活性光線硬化型インクを貯留するインクタンク及び前記インクタンクから前記活性光線硬化型インクを出射するノズルまでのインク供給路を構成する接インク部材の少なくとも一部が、金属もしくは合金からなる2種以上の導電性材料をそれぞれ近傍に有してなるインクジェットプリンタを用い、
前記活性光線硬化型インクとして、カチオン重合性化合物と、前記2種以上の導電性材料に対する被膜形成能を有し、亜硝酸塩、硼酸塩、モリブデン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、アミン類、トリアゾール類、チアゾール類、又はイミダゾール類から選ばれる化合物と、を有する活性光線硬化型インクジェットインクを用いて、前記2種以上の導電性材料の間に発生する電位差を0〜0.5V未満とする、析出物発生防止方法。 - 活性光線硬化型インクを貯留するインクタンク及び前記インクタンクから前記活性光線硬化型インクを出射するノズルまでのインク供給路を構成する接インク部材の少なくとも一部が、金属もしくは合金からなる2種以上の導電性材料をそれぞれ近傍に有してなるインクジェットプリンタを用い、
前記活性光線硬化型インクとして、カチオン重合性化合物と、前記2種以上の導電性材料に対する被膜形成能を有し、亜硝酸塩、硼酸塩、モリブデン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、アミン類、トリアゾール類、チアゾール類、又はイミダゾール類から選ばれる化合物と、を有する活性光線硬化型インクジェットインクを用いるインクジェット記録方法であって、
前記2種以上の導電性材料の間に発生する電位差を0〜0.5V未満とする、インクジェット記録方法。
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