JP5487391B2 - 高周波発振型近接センサ - Google Patents
高周波発振型近接センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5487391B2 JP5487391B2 JP2009274907A JP2009274907A JP5487391B2 JP 5487391 B2 JP5487391 B2 JP 5487391B2 JP 2009274907 A JP2009274907 A JP 2009274907A JP 2009274907 A JP2009274907 A JP 2009274907A JP 5487391 B2 JP5487391 B2 JP 5487391B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- proximity sensor
- coil
- region
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
Description
さらに、ステンレス鋼製のハウジングをもつ渦電流形変位センサも工作機械などに多用されており、上述と同様の理由によって測定範囲の拡大が強く望まれている。
例えば、溶接等を伴う製造現場のラインに設ける場合には火花が飛んで保護カバーが破損するおそれがある。また、食品加工現場においては、異なる部材間の隙間に水や果汁等が浸入し易く、センサ検出面のシール性や細菌の繁殖などの衛生面の管理に不安を伴う。
また、金属ハウジングにも渦電流が流れるために、コイルのインピーダンスが変化して検出距離Sや測定範囲Xが短くなる。そのために、検出距離Sや測定範囲Xを長くするためには大きなコア外径、すなわち大型の近接センサが必要になる。
有底筒状の金属製ハウジングに収納されたコイルを発振回路により高周波発振駆動し、コイルの中心線と交差するハウジング検出面を介して被検出物に交番磁界を作用させ、当該被検出物に発生する渦電流により前記コイルに鎖交する磁束変化を通じて被検出物の存在を非接触で検出する高周波発振型近接センサであって、前記ハウジングは、少なくも前記有底筒状の金属製ハウジングの底部に相当するハウジング検出面に磁性体領域と非磁性体領域が連続するように一体に形成されていることを特徴とする。
また、有底筒状の金属製ハウジングに収納されたコイルを発振回路により高周波発振駆動し、コイルの中心線と交差するハウジング検出面を介して被検出物に交番磁界を作用させるので、シール性が高く、センサ使用環境の影響を受けにくく、汎用性を向上させることもできる。
以下、添付した図面を参照して本発明に係る高周波発振型近接センサの一例として誘導形近接センサについて詳細に説明する。図1は誘導形近接センサ1の構造を示す模式図である。
尚、ねじ部4は、磁性体領域13が形成された後にねじ加工を行なって形成しても良い。
その後、ハウジング3を保持冶具15に保持させたまま回転させて、ハウジング検出面7の所定部位(磁性体領域外)にレーザ発生装置17からレーザ光18を径方向に走査しながら照射することにより、強磁性であるマルテンサイト系のステンレス鋼を熱改質によって非磁性のオーステナイト相を発現させてハウジング検出面7に非磁性体領域14が形成される。尚、ねじ部4は、非磁性体領域14が形成された後にねじ加工を行なって形成しても良い。
図8は、本発明の実施の形態にかかる誘導形近接センサ1の他の実施例である。ハウジング検出面7の外周縁部であるねじ部4だけを磁性体領域13としてある。コイル6が作る磁束Fを磁性体領域13が磁気シールドするために、ねじ部4が取り付けられる金属板(図示せず)の材料特性(透磁率や抵抗率)や厚さに依存せずに、安定した検出距離Sが得られる。
図9は、誘導形近接センサ1の他の実施例である。本実施例では、ハウジング検出面7の一部分(コア5と対向する領域)だけを磁性体領域13としてあり、他の部分は非磁性体領域14となっている。実施例1と同様にハウジング検出面7の一部に設けた磁性体領域13の存在によって、ターゲット2により多くの磁束F が、より遠くまで作用するようになり、検出距離Sが向上する。
図10は、高周波発振型近接センサの一例である渦電流形変位センサ11の実施例である。
ステンレス鋼製のハウジング3内にコイル6が内蔵されている。発振回路8から励振電流Iがコイル6に流れると磁束F が発生する。この磁束F が金属製のターゲット2に作用すると電磁誘導の法則によりターゲット2に渦電流Ieが流れる。ターゲット2とハウジング検出面7との間の変位xに応じて磁束量が変化するために、ターゲット2に流れる渦電流Ieが変わり、その結果としてコイル6の抵抗RとインダクタンスLおよびQ値が変化する。発振回路8からの出力信号はリニアライザ12によって変位xに比例するように変換され、出力回路10を通じて出力電圧Vs として出力させる。この出力電圧Vsが変位xに比例する範囲が測定範囲Xである。
上記のコイル6が発振要素の場合もターゲット2に流れる渦電流Ieが変わり、その結果としてコイル6の抵抗RとインダクタンスLおよびQ値が変化し、この出力電圧Vsが変位xに比例する範囲が測定範囲Xとなる。
図11は、渦電流形変位センサ11の他の実施例である。実施例2に示した誘導形近接センサ1と同様に、ねじ部4(ハウジング検出面7の外周縁部)だけが磁性体領域13で構成されており、コイル6が作る磁束Fを磁性体領域13が磁気シールドするために、ねじ部4が取り付けられる金属板(図示せず)の材料特性(透磁率や抵抗率)や厚さに依存せずに、安定した測定範囲Xが得られる。
図12は、渦電流形変位センサ11の他の実施例である。実施例3に示した誘導形近接センサ1と同様に、ハウジング検出面7の一部に設けた磁性体領域13の存在によって、ターゲット2により多くの磁束F が、より遠くまで作用するようになり、測定範囲Xが向上する。
2 ターゲット
3 ハウジング
4 ねじ部
5 コア
6 コイル
7 ハウジング検出面
8 発振回路
9 比較回路
10 出力回路
11 渦電流形変位センサ
12 リニアライザ
13 磁性体領域
14 非磁性体領域
15 保持冶具
16 押圧具
17 レーザ発生装置
18 レーザ光
19 コルピッツ発振回路
Claims (8)
- 有底筒状の金属製ハウジングに収納されたコイルを発振回路により高周波発振駆動し、コイルの中心線と交差するハウジング検出面を介して被検出物に交番磁界を作用させ、当該被検出物に発生する渦電流により前記コイルに鎖交する磁束変化を通じて被検出物の存在を非接触で検出する高周波発振型近接センサであって、
前記ハウジングは、少なくも前記有底筒状の金属製ハウジングの底部に相当するハウジング検出面に磁性体領域と非磁性体領域が連続するように一体に形成されている高周波発振型近接センサ。 - 前記ハウジング検出面のうち少なくともコイルの内径領域に対向する領域内に磁性体領域が形成されている請求項1記載の高周波発振型近接センサ。
- 取付面にねじ嵌合するねじ部が外周面に形成されたハウジング側面が、磁性体領域に形成されている請求項1又は2記載の高周波発振型近接センサ。
- 前記金属製ハウジングは、熱処理によって非磁性化されたオーステナイト系のステンレス鋼板の所定部位を有底筒状に塑性変形させて加工誘起変態によって強磁性のマルテンサイト相を発現させて前記ハウジング検出面に磁性体領域が形成されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の高周波発振型近接センサ。
- 前記金属製ハウジングは、強磁性のマルテンサイト系のステンレス鋼板を有底筒状に塑性変形させ、所定部位を加熱して加熱変態を生じさせて非磁性のオーステナイト相を発現させて、非磁性体領域が形成されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の高周波発振型近接センサ。
- 前記金属製ハウジングは、磁性体領域を形成する強磁性のステンレス鋼と非磁性体領域を形成する非磁性のステンレス鋼が有底筒状に接合されてなる請求項1乃至3のいずれか1項記載の高周波発振型近接センサ。
- 前記コイルに通電することにより前記ハウジング検出面を通じて交番磁界を発生させる発振回路と、該発振回路の出力電圧に基づいてONまたはOFF信号を発生させる比較回路と、該比較回路の出力を増幅する出力回路と、を備えた誘導形近接センサとして用いられる請求項1乃至6のいずれか1項記載の高周波発振型近接センサ。
- 前記コイルに通電することにより前記ハウジング検出面を通じて交番磁界を発生させる発振回路と、該発振回路の出力をリニアに補正するリニアライザと、該リニアライザのリニア出力を増幅する出力回路と、を備えた渦電流形変位センサとして用いられる請求項1乃至6のいずれか1項記載の高周波発振型近接センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009274907A JP5487391B2 (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 高周波発振型近接センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009274907A JP5487391B2 (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 高周波発振型近接センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011119114A JP2011119114A (ja) | 2011-06-16 |
JP5487391B2 true JP5487391B2 (ja) | 2014-05-07 |
Family
ID=44284226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009274907A Expired - Fee Related JP5487391B2 (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 高周波発振型近接センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5487391B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021100473A1 (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | ヤマハ株式会社 | 入力装置および音信号生成装置 |
JP7451348B2 (ja) | 2020-08-19 | 2024-03-18 | 株式会社東京精密 | ステータコイル端末の姿勢検査装置及び姿勢検査方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60184239U (ja) * | 1984-05-17 | 1985-12-06 | オムロン株式会社 | 近接スイツチ用センサ |
EP0936738A1 (de) * | 1998-02-13 | 1999-08-18 | Optosys SA | Induktiver Näherungsschalter mit einem aus einem Stück bestehenden Gehäuse |
JP3948444B2 (ja) * | 2002-09-06 | 2007-07-25 | オムロン株式会社 | 近接スイッチ |
JP2009054517A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Koyo Electronics Ind Co Ltd | 長距離動作近接センサ |
-
2009
- 2009-12-02 JP JP2009274907A patent/JP5487391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011119114A (ja) | 2011-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009539075A (ja) | 対象物の位置を測定するセンサ装置、および方法 | |
JP6218809B2 (ja) | 加熱体を誘導加熱するための装置 | |
WO2007002302A2 (en) | Magnetoresistive sensor based eddy current crack finder | |
JP5487391B2 (ja) | 高周波発振型近接センサ | |
JP2009204342A (ja) | 渦電流式試料測定方法と渦電流センサ | |
JP2007012608A (ja) | 誘導性存在、近接、または位置センサ | |
US6903300B2 (en) | Method for thermally working a workpiece, thermal working machine therefor, and cutting or welding tool suited for use in the working machine | |
CN112444219B (zh) | 一种非接触超声电磁涂层测厚方法及其检测装置 | |
KR101339117B1 (ko) | 펄스와전류를 이용한 이면 결함 탐지 장치 및 방법 | |
JP5428006B2 (ja) | 磁性異物検出装置 | |
JP5779273B1 (ja) | 金属探知センサ及び金属探知機 | |
JP2008185436A (ja) | 金属被検体の電磁気特性測定方法及び電磁気特性測定装置 | |
JP5557645B2 (ja) | バルクハウゼンノイズ検査装置 | |
Kim et al. | A study of a dual-electromagnetic sensor system for weld seam tracking of I-butt joints | |
Norhisam et al. | Consideration of theoretical equation for output voltage of linear displacement sensor using meander coil and pattern guide | |
JP6736778B2 (ja) | 溶接装置において溶接ワイヤ直径または溶接ワイヤ組成を検出するための方法および装置 | |
KR102501153B1 (ko) | 자기 증분 투자율을 이용한 금속 3d 프린팅 부재 항복강도 계측 방법 및 이를 위한 계측 시스템 | |
CN109387665B (zh) | 速度检测装置和速度检测方法 | |
JPH05264508A (ja) | 焼入硬化範囲の非破壊測定方法及びその装置 | |
US20030071708A1 (en) | Inductive proximity switch | |
JP2009264992A (ja) | 誘導型近接センサ | |
JP2007517214A (ja) | 厚さ及び電気伝導度の電磁気学的測定ための方法及びデバイス | |
JPS6398501A (ja) | 直線位置検出器の被検出部の作成方法 | |
JP4665077B2 (ja) | アブソリュート位置検出装置 | |
JP4555916B2 (ja) | アブソリュート位置検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5487391 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |