JP5487012B2 - 板ばねの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端部に目玉部を有する板ばねの製造方法に係り、特に、目玉部内面へのショットピーニング方法の改良に関する。
リーフスプリング等の板ばねは、トラック等の車両用懸架装置で重ねて使用されている。このような板ばねの製造では、たとえば熱間で鋼材に曲げ成形を行う。図1は、曲げ成形の各工程を表し、(A)は先切り工程、(B)は巻込み工程の開始時、(C)は巻込み工程の終了時の概略構成を表す図である。曲げ成形では、まず、鋼材1の一端部側を金型11に載置し、他端部側を固定部12に固定する。次に、曲げ駒13により、鋼材1の一端部を金型11の湾曲部の一端から他端まで当接させて押圧することにより、鋼材1の一端部が曲げられ、湾曲部1Aが形成される。
次いで、図1(A)に示すように、カッター14により、鋼材1の湾曲部1Aの先端部を切断する。続いて、図1(B)に示すように、鋼材1の一端部側の上面を押圧部材21により押さえながら、金型22を用い、鋼材1の湾曲部1Aをその内側に向けて押圧して巻込みを行うことにより、図1(C)に示すように、目玉部3が形成される。鋼材1の他端部にも同様に上記曲げ成形を行うことにより、リーフ部2の両端部に目玉部3が形成された鋼材1が得られる。
続いて、鋼材1に加熱処理(焼き入れ・焼き戻し)を行うことにより、板ばね10が得られる。次いで、図2に示すように、ショットピーニング装置のインペラ25から板ばね10のリーフ部2の一面(目玉部3が形成されている側の面)に向けてショット26を噴射して、その一面にショットピーニングを行うことにより、圧縮残留応力を付与して耐久性を向上させる。
次に、目玉部3の内面は、通常、図3に示すように、たとえば目玉部3内面の巻始め部4とそれに対向する部分5が扁平状をなしているから、目玉部3の内面にリーマ加工を行い、少なくとも部分3Aを除去して、目玉部3の内面を真円状とすることにより、図4に示す板ばね10が得られる。次いで、目玉部3の内部にブッシュ(図示略)を圧入した後、板ばね10は、ブッシュを介して、車体フレーム(図示略)に固定される。
板ばね10は、近年、軽量化および高応力化が図られているため、目玉部3での発生応力が増大している。そこで、リーフ部2だけでなく、目玉部3の内面にショットピーニングを行うことにより圧縮残留応力を付与することが提案されている。目玉部3内面へのショットピーニングでは、図5に示すショットピーニング装置30を用いる(たとえば特許文献1)。
ショットピーニング装置30は、ショット33を噴射するノズル31と、ショット33を反射する反射面32Aを有する反射部材32とを備えている。目玉部3内面へのショットピーニングでは、反射部材32を目玉部3の内部に配置し、ノズル31から反射部材32に向けてショット33を噴射すると、反射部材32の反射面32Aから反射したショット33が目玉部3内面へ投射される。この場合、反射部材32を目玉部3の軸線方向に移動させることにより、目玉部3の内面の一方(ショット入口側)の開口部から他方(ショット出口側)の開口部までショットピーニングが行われる。
特開平5−138535号公報
しかしながら、図4に示す目玉部3の先端部6とそれに対向する部分7(目玉部3の対向部7)にはショットが投射されないため、隙間部8における対向部7の耐久性に問題であった。
一方、図6に示すように、先端部6と対向部7とが平行でない場合、目玉部3内部に圧入されたブッシュの抜け荷重を保持する力が弱くなるため、目玉部3を成形する際に、図1(A)に示す先切り工程において、先端部をカッター14で切断する必要があった。その結果、材料歩留まりが悪く、生産性および製造コストが増大していた。
したがって、本発明は、目玉部の耐久性の向上、生産性向上、および、製造コストの低減を図ることができる板ばねの製造方法を提供することを目的としている。
本発明の板ばねの製造方法は、リーフ部に目玉部が形成された板ばねの製造方法であって、目玉部の先端部とそれに対向する対向部との間に隙間部を形成し、反射面を有する反射部材を目玉部内部に配置し、ノズルから反射部材に向けてショットを噴射し、反射部材の反射面で反射したショットを目玉部内面へ投射することにより、目玉部内面にショットピーニングを行い、隙間部の形成では、目玉部の軸線方向に垂直な断面において、目玉部の先端部のリーフ部側端点から対向部に下ろした垂線と対向部表面との交点と、反射部材の反射面の中心点とを結ぶ直線が、目玉部の先端部と交差しないように目玉部の先端部を対向部に対向させていることを特徴とする。
本発明の板ばねの製造方法では、目玉部の先端部と対向部との間の隙間部の大きさを次のように設定している。図7(A),(B)は、本発明の各種具体例の板ばね110の目玉部112の断面形状を表す図である。図7(A),(B)の断面形状は、目玉部112の軸線方向に垂直な断面形状である。
図7(A),(B)では、符号111はリーフ部、符号113は目玉部112の先端部、符号113Aは先端部113のリーフ部111側の端点(外部側端点)、符号113Bは先端部113のリーフ部111とは反対側の端点(内部側端点)、符号114は目玉部112の先端部113に対向する対向部(下記交点T1,T2間の部分)、符号Oは目玉部112の中心点、符号S1,S2は目玉部112内部に配置されるショットピーニング用反射部材の反射面の中心点である。
符号H1は先端部113の外部側端点113Aから対向部114表面に下ろした垂線、符号T1は対向部114表面と垂線H1との交点、符号H2は先端部113の内部側端点113Bから目玉部112の対向部114表面に下ろした垂線、符号T2は目玉部112の対向部114表面と垂線H2との交点である。符号L1は目玉部112の中心O(反射面の中心点S1)と交点T1とを結ぶ直線、符号L2は反射面の中心点S2と交点T1とを結ぶ直線である。符号115は、先端部113と対向部114との間に形成された隙間部、符号Gは隙間部115の間隔である。
図7(A)に示す態様で目玉部112内面にショットピーニング(以下、内面ショットピーニング)を行う場合、反射部材の反射面の中心点S1が目玉部112の中心点Oに一致する場合、反射面の中心点S1と交点T1とを結ぶ直線L1が目玉部112の先端部113に交差するため、反射部材の反射面で反射されるショットは、先端部113の内部側端点113Bに当たってしまい、隙間部115における対向部114の表面に投射され難くなり、特にその外部側境界部に投射されない。その結果、対向部114の表面全体に残留応力の付与を行うことができないため、内面ショットピーニングの効果を得ることができない。
これに対して、反射部材の反射面の中心点S2を目玉部112の中心点Oに一致させずに、対向部114側(図中の中心点Oよりも下方側)に設定した場合、反射面の中心点S2と交点T1とを結ぶ直線L2が目玉部112の先端部113に交差しないから、反射部材の反射面で反射されるショットは、先端部113の内部側端点113Bに当たることなく、対向部114の表面に投射されやすくなり、その外部側境界部にも到達する。その結果、隙間部115における対向部114の表面全体に残留応力の付与を行うことができるから、内面ショットピーニングの効果を十分に得ることができる。
図7(B)に示す態様では、隙間部115の間隔Gは、図7(A)に示す態様と比較して、大きく設定している。内面ショットピーニングを行う場合、反射部材の反射面の中心点S1が目玉部112の中心点Oに一致する場合でも、反射面の中心点S1と交点T1とを結ぶ直線L1が目玉部112の先端部113に交差しないから、反射部材の反射面で反射されるショットは、先端部113の内部側端点113Bに当たることなく、対向部114の表面に投射されやすくなり、その外部側境界部にも到達する。その結果、隙間部115における対向部114の表面全体に残留応力の付与を行うことができるから、内面ショットピーニングの効果を十分に得ることができる。
なお、図7(B)に示す態様では、反射部材の反射面の中心点S2を目玉部112の中心点Oに一致させずに、対向部114側に設定した場合には、当然のことながら、反射面の中心点S2と交点T1とを結ぶ直線L2が目玉部112の先端部113に交差しないから、内面ショットピーニングの効果を十分に得ることができる。
なお、上記態様では、隙間部115の形状および間隔Gや、反射部材の反射面の中心点S2を図7(A),(B)に示すものに設定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明範囲内で種々の変形が可能である。具体的には、直線L1,L2が先端部113に交差しない態様であればよい。
以上のように本発明の板ばねの製造方法では、隙間部の形成において、目玉部の軸線方向に垂直な断面において、目玉部の先端部のリーフ部側端点から対向部に下ろした垂線との交点と、反射部材の反射面の中心点とを結ぶ直線が、目玉部の先端部と交差しないように目玉部の先端部を対向部に対向させているので、ショットピーニングにおいて反射部材の反射面で反射されるショットは、先端部の内部側端点に当たることなく、対向部114の表面に投射されやすくなり、その外部側境界部にも到達する。
その結果、隙間部における対向部の表面全体に残留応力の付与を行うことができるから、内面ショットピーニングの効果を十分に得ることができる。したがって、板ばねの耐久性の向上を図ることができるから、板ばねの折損を防止することができる。また、上記隙間の間隔を大きく設定することができ、この場合、リーフ部に通常のショットピーニングを行うと、隙間部における対向部の表面にもショットを投射することができるので、板ばねの耐久性の更なる向上を図ることができ、その結果、板ばねの折損を効果的に防止することができる。また、目玉部の成形の際、その先端部の切断工程が不要となるから、生産性向上および製造コストの低減を図ることができる。
本発明の板ばねの製造方法は種々の構成を用いることができる。たとえば、反射面の中心点と交点とを結ぶ直線が目玉部の先端部に交差しない態様に設定するためには、たとえば反射部材は、目玉部の断面において反射面の中心点を目玉部の中心点よりも対向部側に配置することができる。
また、反射部材の反射面は、中心点を中心として対称な形状(たとえば円錐形状)をなすことができる。また、ショットピーニングでのショットの入射角度は30度以上が好適であるから、反射面の中心点と交点とを結ぶ直線の対向部表面とのなす角度(図7(A),(B)の態様では、反射面の中心点S1,S2と交点T1とを結ぶ直線L1,L2と対向部114表面とのなす角度)を30度以上に設定することが好適である。
本発明の板ばねの製造方法によれば、目玉部の耐久性の向上を図ることができるのはもちろんのこと、先端部の切断工程が不要となるから、生産性向上および製造コストの低減を図ることができる。
(A)〜(C)は、曲げ成形の各工程を表し、(A)は先切り工程、(B)は巻込み工程の開始時、(C)は巻込み工程の終了時の概略構成を表す側面図である。 板ばねの全体構成を表す側面図である。 リーマ加工前の板ばねの目玉部の内面形状を表す断面図である。 リーマ加工後の板ばねの目玉部の内面の形状を表す断面図である。 目玉部内面用のショットピーニング装置の概略構成を表し、目玉部内面にショットピーニングを行っている状態を表す断面図である。 先切り工程で先端部に切断加工を行わなかった板ばねの目玉部の内面の形状を表す断面図である。 (A),(B)は、本発明の板ばねの具体例の目玉部の内面形状を表す断面図である。 (A)は、実施例で作製した板ばねの目玉部の内面の形状を表し、(B)は、残留応力測定を行った箇所を説明するための図である。 比較試料11の残留応力測定結果を表すグラフである。 比較試料12の残留応力測定結果を表すグラフである。 比較試料13の残留応力測定結果を表すグラフである。 本発明の試料11の残留応力測定結果を表すグラフである。
以下、具体的な実施例を参照して本発明をさらに詳細に説明する。実施例では、板ばねの目玉部内面へのショットピーニングの効果について調べた。
実施例では、曲げ成形により鋼材の端部に目玉部を形成した後、焼入れ・焼戻しを行い、板ばねの目玉部の先端部の加工を行った。これにより、図8(A)に示すように、目玉部122の先端部123と対向部124との間に隙間部125が形成された板ばね120を作製した。
板ばね120の板厚tは12.5mm、目玉部の内径φを55mm、板幅Wを70mmとした。隙間部125の間隔Gを2.5mmに設定した板ばね120を比較試料11,12とした。間隔Gを7.0mmに設定した板ばね120を比較試料13とした。間隔Gを7.5mmに設定した板ばね120を本発明の試料11とした。なお、試料11および比較試料13では、図7(B)に示す態様(目玉部112の中心点O(反射部材の反射面の中心点S1)と交点T1とを結ぶ直線L1が、目玉部112の先端部113と交差しない態様)に設定した。
次いで、各試料のリーフ部121の上面に温間ストレスショットピーニングを行った。続いて、図5に示すショットピーニング装置30を用いて、試料11および比較試料12の目玉部122の内面にショットピーニング(以下、内面ショットピーニング(内面SP))を行った。内面ショットピーニングでは、反射部材32を目玉部122の内部に配置し、ノズル31から反射部材32に向けてショット33を噴射した。この場合、ショット33を噴射した状態で、反射部材32を軸線方向に移動させることにより、目玉部122内面のショット入口側開口部からショット出口側開口部まで内面ショットピーニングを行った。
次いで、試料11および比較試料11〜13について、目玉部122の内面からリーフ部121までの領域(図8(B))の残留応力測定を行った。図8(B)中の●は測定点の概略位置を示している。その結果を図9〜12に示す。図9は、比較試料11の残留応力測定結果を表すグラフ、図10は、比較試料12の残留応力の結果を表すグラフ、図11は、比較試料13の残留応力測定結果を表すグラフ、図12は、本発明の試料11の残留応力測定結果を表すグラフである。図8(B)に示すように、図9〜12での距離Xは、目玉部122の対向部124における内側端点に対応する点を原点としたときの距離であり、符号Kは、隙間部125が形成された領域(対向部124表面)である。
図9,10から判るように、間隔Gを従来品と同等の2.5mmに設定した比較試料11,12を比較すると、内面SPを行った比較試料12は、内面SPを行わなかった比較試料11と比較して、目玉部122の内面側の残留応力が顕著に高くなった。比較試料11では、リーフ部121側では残留応力が高く、温間ストレスショットピーニングによる効果が得られたが、隙間部125が形成された領域Kのリーフ部121側境界から目玉部122内面側に向かうに従って、残留応力が急激に低下し、領域Kでは温間ストレスショットピーニングの効果が得られないことを確認した。比較試料12では、比較試料11と比較すると、目玉部122内面の残留応力が高くなり、内面ショットピーニングの効果が得られたが、隙間部125が形成された領域Kで残留応力が急激に低下し、領域Kでは内面ショットSPの効果が得られないことを確認した。
図11,12から判るように、間隔Gを従来品よりも大きく設定した比較試料13および試料11について、内面SPを行った試料11は、内面SPを行わなかった比較試料13と比較して、目玉部122の内面側の残留応力が顕著に高くなった上に、隙間部125が形成された領域Kにおいても残留応力が顕著に高くなった。比較試料13では、比較試料11と比較すると、若干ではあるが、領域Kの残留応力が高くなり、温間ストレスショットピーニングの効果が得られることを確認した。試料11では、リーフ部121から目玉部122内面まで一様に残留応力が高く、温間ストレスショットピーニングによる効果が得られた領域と内面ショットピーニングによる効果が得られた領域との境界部が現れなく、領域Kにもショットを十分に投射されていることを確認した。
以上のように、間隔Gを従来品と同等の2.5mmに設定した比較試料12では、内面ショットピーニングを行っても、隙間部125が形成された領域Kで内面SPの効果は得られなかった。これに対して、直線と目玉部の先端部との関係が本発明範囲内に設定した試料11では、内面SPを行うと、隙間部125が形成された領域Kで内面SPの効果を十分に得ることができた。しかも、リーフ部121の上面に行った温間ストレスショットピーニングの効果が領域Kでも得られることを確認した。
110,120…板ばね、111,121…リーフ部、112,122…目玉部、113,123…先端部、113A…外部側端点(リーフ部側端点)、113B…内部側端点(リーフ部側とは反対側の端点)、114,124…対向部、115,125…隙間部、H1…垂線、G…隙間部の間隔、K…領域(対向部表面)、L1, L2…直線、O…目玉部の中心点、S1,S2…反射面の中心点、T1…交点

Claims (2)

  1. リーフ部に目玉部が形成された板ばねの製造方法において、
    前記目玉部の先端部とそれに対向する対向部との間に隙間部を形成し、
    反射面を有する反射部材を目玉部内部に配置し、ノズルから反射部材に向けてショットを噴射し、反射部材の反射面で反射したショットを目玉部内面へ投射することにより、目玉部内面にショットピーニングを行い、
    前記隙間部の形成では、前記目玉部の軸線方向に垂直な断面において、前記目玉部の先端部のリーフ部側端点から前記対向部に下ろした垂線と前記対向部表面との交点と、前記反射部材の前記反射面の中心点とを結ぶ直線が、前記目玉部の先端部と交差しないように前記目玉部の先端部を前記対向部に対向させていることを特徴とする板ばねの製造方法。
  2. 前記反射部材は、前記目玉部の前記断面において前記反射面の中心点が前記目玉部の中心点よりも前記対向部側に配置することを特徴とする請求項1に記載の板ばねの製造方法。
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