JP5486362B2 - コンベヤベルト用繊維補強層の製造方法およびコンベヤベルト用繊維補強層 - Google Patents

コンベヤベルト用繊維補強層の製造方法およびコンベヤベルト用繊維補強層 Download PDF

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本発明は、コンベヤベルト用繊維補強層の製造方法およびコンベヤベルト用繊維補強層に関し、さらに詳しくは、横糸の配置密度を小さくして適度なトラフ性を確保しながら、エンドレス加工性の向上と製造時の横糸の乱れおよび耳割れを抑制できるコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法およびコンベヤベルト用繊維補強層に関するものである。
コンベヤベルトの心材としては、一般に、平織構造の繊維補強層を単数または複数積層したものが使用され、その繊維補強層の仕様については、種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。平織構造の繊維補強層は、例えば、パイプコンベヤベルトや空気浮上式コンベヤベルトなどのキャリアローラや外側を保持するガイドパイプに馴染むように変形する性能(トラフ性)が強く求められるコンベヤベルトにも用いられている。
平織構造の繊維補強層の場合、横糸の配置密度を小さくして横剛性をある程度低減させることによりトラフ性を向上させることができる。しかしながら、横糸の配置密度が小さくなると縦糸がばらけ易くなるためエンドレス加工性が低下するという問題が生じる。また、接着液にディッピングさせた繊維補強層を熱処理する際に、横糸方向をフリーな状態にして縦糸方向のみにテンションを負荷して、繊維補強層を縦糸方向に送りながら処理を行なうと横糸の乱れが生じる。横糸が乱れると、引張特性や耐久性等が変化して品質がばらついて悪影響が生じることになる。
そこで、縦糸方向に実質的にテンションを負荷しない状態にするとともに横糸方向の動きを拘束して、繊維補強層を縦糸方向に送りながら処理を行なうと横糸の乱れを抑えることが可能になる。この方法では、横糸方向の動きを拘束するために繊維補強層の幅方向両端部をクランプ等で保持する必要がある。そのため、保持された繊維補強層の幅方向両端部では縦糸どうしの間隔が開いてばらける(耳割れ)という新たな問題が生じる。
特開平11−246018号公報 特開2006−282299号公報
本発明の目的は、横糸の配置密度を小さくして適度なトラフ性を確保しながら、エンドレス加工性の向上と製造時の横糸の乱れおよび耳割れを抑制できるコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法およびコンベヤベルト用繊維補強層を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法は、横糸を5〜15本/5cmの密度で配置した平織構造のコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法であって、横糸のカバーファクタを300〜450にするとともに、繊維補強層のカバーファクタを3300以下にし、横糸の繊度を400〜1400dtexにして、繊維補強層の幅方向両端部で、横糸の先端部分を繊維補強層の内側に折り返して編み込むことによりタックイン構造にして、この繊維補強層を接着液にディッピングさせた後に縦糸方向に送りながら熱処理を行なう際に、タックイン構造にした繊維補強層の幅方向両端部を保持した状態にして、縦糸方向に0.035cN/dtex以下のテンションを負荷して、横糸方向は繊維補強層の動きを拘束するだけの状態にして処理を行なうことにより、熱処理後の繊維補強層の布目曲がりを0〜0.5%にすることを特徴とする。
ここで、例えば、前記熱処理を行なう際に、繊維補強層の幅方向両端部のタックイン構造の折り返し部を、縦糸方向に移動するクランプで保持することにより、横糸方向は繊維補強層の動きを拘束するだけの状態にする。
本発明のコンベヤベルト用繊維補強層は、コンベヤベルトに埋設される平織構造の繊維補強層の横糸の配置密度を5〜15本/5cmにしたコンベヤベルト用繊維補強層であって、横糸のカバーファクタが300〜450、繊維補強層のカバーファクタが3300以下であり、横糸の繊度が400〜1400dtexであり、幅方向両端部に、横糸の先端部分が繊維補強層の内側に折り返して編み込まれたタックイン構造を有し、接着液にディッピングさせて熱処理した後の布目曲がりが0〜0.5%であることを特徴とする。
前記タックイン構造の折り返し部の幅は、例えば1cm〜3cmにする。
本発明によれば、繊維補強層の横糸の配置密度を5〜15本/5cmとして比較的小さくすることで、コンベヤベルトにおいては横剛性の低下に寄与し、さらに、横糸のカバーファクタを300〜450にするとともに、繊維補強層のカバーファクタを3300以下にし、横糸の繊度を400〜1400dtexにすることにより、適度なトラフ性を得ることができる。また、繊維補強層の幅方向両端部をタックイン構造にすることで、接着液にディッピングさせた繊維補強層を縦糸方向に送りながら熱処理を行なう際に、幅方向両端部をクランプ等で保持して横糸方向の動きを拘束しても耳割れが生じ難くなる。このようにして繊維補強層の横糸方向の動きを十分に拘束できるので横糸の乱れも抑制されて熱処理後の繊維補強層の布目曲がりを0〜0.5%にすることが可能になる。
さらに、タックイン構造を採用することによって、繊維補強層の幅方向両端部では縦糸が横糸にサポートされてばらけ難くなる。したがって横糸の配置密度が小さいながらもエンドレス加工性を向上させることができる。
コンベヤベルトに埋設されている本発明のコンベヤベルト用繊維補強層を例示する断面図である。 図1の繊維補強層の平面図である。 繊維補強層を構成する縦糸の諸撚り構造を例示する説明図である。 繊維補強層を接着液にディッピングさせた後の熱処理工程を例示する説明図である。 コンベヤベルトをプーリ間に架張した状態を例示する側面図である。
以下、本発明のコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法およびコンベヤベルト用繊維補強層を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示するように、本発明のコンベヤベルト用繊維補強層1(1a、1b、1c、1d)は、上ゴム層4と下ゴム層5との間に心材としてコンベヤベルト6に埋設されている。繊維補強層1の積層数はコンベヤベルト6に対する要求性能(剛性、伸び等)により決定され、4層に限定されず、単層或いはその他の複数層となる。
これら繊維補強層1a、1b、1c、1dは、ベルト長手方向に延びる縦糸2と、ベルト幅方向に延びる横糸3とが交互に上下に交差する平織構造であり、すべての層が同仕様になっている。横糸3の配置密度は5〜15本/cmであり、比較的小さな密度に設定されている。そのため、この繊維補強層1を用いるとコンベヤベルト6の横剛性低下に寄与するので、パイプコンベヤベルトの場合ではキャリアローラに馴染むように変形し易くなり、空気浮上式コンベヤベルトの場合では、ベルト外側を保持するガイドパイプに馴染むように変形し易くなる。
さらに、横糸3のカバーファクタを300〜450とするとともに、繊維補強層1のカバーファクタを3300以下とし、横糸3の繊度を400〜1400dtexにしている。カバーファクタと横糸3の繊度を上記範囲に設定するとともに、横糸3の配置密度を5〜15本/cmにすることで、繊維補強層1を面としてある程度しっかりと仕様にしつつ、適度なトラフ性を得ることができる。
尚、縦糸2のカバーファクタK1、横糸3のカバーファクタK2は、下記(1)、(2)式により算出される。
K1=d1×(D1/b1)1/2・・・(1)
K2=d2×(D2/b2)1/2・・・(2)
ここで、d1、d2はそれぞれ縦糸2、横糸3の糸密度(本/50mm)、D1、D2はそれぞれ縦糸2、横糸3の繊度(dtex)、b1、b2はそれぞれ縦糸2、横糸3の糸比重(g/cm3)である。縦糸2のカバーファクタと横糸3のカバーファクタの合計値が繊維補強層1のカバーファクタになる。
また、繊維補強層1の幅方向両端部は、横糸3の先端部分が繊維補強層1の内側に折り返して編み込まれている。即ち、幅方向両端部に横糸3の折り返し部Bを有するタックイン構造になっている。
繊維補強層1の幅方向両端部では、折り返して編み込まれている横糸3によって縦糸2がより確実にサポートされるので、縦糸2がばらけ難くなる。したがって横糸3の配置密度が小さいながらもエンドレス加工性を向上させることができる。
折り返し部Bの幅Wは、例えば1cm〜5cm程度、好ましくは1cm〜3cmにする。折り返し部Bの幅Wが1cm未満では、縦糸2のばらけ防止に対する効果および熱処理時の耳割れ防止に対する効果が過小になる。一方、この幅Wを5cm超にしても追加的に得られるこれらの効果は小さく、また、重量増大につながる。
この繊維補強層1は、接着液にディッピングさせた後、熱処理が施される。その熱処理後の繊維補強層1の布目曲がりが0〜0.5%になっている。布目曲がりとは、JIS L 1096に規定された方法により測定された布目曲がり(%)である。即ち、横糸3が縦糸2に対して直交するように配置されていて乱れが非常に少ない状態になっている。横糸3が乱れると、繊維補強層1(ひいてはコンベヤベルト6)の引張特性や耐久性等が変化して品質がばらついて悪影響が生じるが、本発明では横糸3の乱れが抑制されるので一定の品質を確保することができる。
縦糸2および横糸3は、例えは、ポリエステル、ポリケトン、アラミド、ビニロン、ナイロンなどの種々の合成繊維で形成されたものを使用することができる。
縦糸2は、例えば、図3に示すように複数のフィラメント糸2aをそれぞれ1本ずつ同一方向に下撚りし、次いで、これら下撚りしたフィラメント糸2aを合わせて逆方向に上撚りした諸撚り構造にする。下撚りするフィラメント糸2aは1本に限らず、複数本ずつ同一方向に下撚りするようにしてもよい。また、上撚りする糸は複数本であればよい。
諸撚り構造の縦糸2は、1本または複数のフィラメント糸を引き揃え、一方向に撚っただけの片撚り構造に比べて、良好な耐座屈性・耐疲労性を得ることができる。下撚りと上撚りは、異なる撚り数にすることもできるが、安定性を得るために同数、或いは略同数とすることが好ましい。
ここで、上撚りについては、縦糸2の繊度D1(dtex)、縦糸2の上撚り数T(回/10cm)とした際に、K=T×D11/2により算出される上撚り係数Kを1000〜2400にするとよい。この上撚り係数Kが大きくなる程、縦糸2の引張り強度は低下し、耐座屈性は向上する。そこで、上撚り係数Kを1000以上2400以下の範囲に設定することで繊維補強層1の強度低下を抑制しつつ、耐座屈性・耐疲労性を向上させることができる。
また、トラフ性を適度に調整するには、繊維補強層1の横糸方向強度を150〜350N/cm程度にするとよい。横糸方向強度とは、繊維補強層1を横糸方向に引張った際の破断強度であり、JIS L 1096に記載されているラベルストリップ法に準拠した引張試験方法により得られる。
コンベヤベルト6は、図5に例示するように、プーリ7の間に張架されて使用される。コンベヤベルト6がプーリ7まわりを通過する際には、繊維補強層1の中で最内周側の繊維補強層1aに最大の圧縮応力が生じるため、最も座屈し易くなる。そこで、縦糸2に、既述した諸撚り構造で上撚り係数Kを1000以上2400以下にした繊維を採用した繊維補強層1を、最内周側の繊維補強層1aにのみ適用してもよい。或いは、この繊維補強層1を、少なくとも最内周側の1層の繊維補強層1aに適用するようにしてもよい。
本発明により繊維補強層1を製造する手順は以下のとおりである。
幅方向両端部を上記のようにタックイン構造にした繊維補強層1を、接着液にディッピングさせた後、縦糸方向に送りながら所定の熱処理を行なう。この熱処理は、例えば、図4に示すドライ工程10、ベーキング工程11から構成される。
繊維補強層1の熱処理を行なう際には、縦糸方向に0.035cN/dtex以下の非常に低いテンションが負荷される。繊維補強層1の幅方向両端部(折り返し部B)は、エンドレスチェーン等の搬送手段9に取り付けられて縦糸方向に移動するクランプ8によって、縦糸方向に所定間隔をあけて保持される。繊維補強層1は、クランプ8によって横糸方向に積極的に引張られることはなく、横糸方向は繊維補強層1の動きが拘束されるだけの状態になる。
尚、上記したクランプ8を備えた装置に限らず、繊維補強層1に対して、縦糸方向には0.035cN/dtex以下の非常に低いテンションを負荷するとともに、横糸方向は繊維補強層1の動きを拘束するだけの状態にすることができる装置であれば、他の構造、様式の装置を用いることもできる。
この状態で繊維補強層1は、ドライ工程10、ベーキング工程11に連続的に順次送られて処理される。ドライ工程10では、例えば100℃〜150℃程度の雰囲気下を通過させて繊維補強層1に付着した接着液中の不要な成分を蒸発させる。ベーキング工程11では、例えば200℃〜230℃程度の雰囲気下を通過させて、引き続き乾燥後の接着液を反応、硬化させる。このようにして熱処理を施した繊維補強層1が製造される。次いで、熱処理後の繊維補強層1を、上ゴム層4と下ゴム層5の間に介在させて金型内部で所定時間加硫することにより、コンベヤベルト6が完成する。
本発明では、熱処理時にクランプ8の保持によって、繊維補強層1の横糸方向の動きが拘束されているので、横糸3の乱れ(縦糸方向への乱れ)は抑制される。そのため、熱処理後の繊維補強層1の布目曲がりを0〜0.5%にすることが可能になる。したがって、コンベヤベルト6の引張特性や耐久性等の品質のばらつきが小さくなり、安定した品質を確保し易くなる。
しかも、繊維補強層1の幅方向両端部は、折り返し部Bを設けることで横糸3の配置密度が高くなっている。そのため、両端部がクランプ8によって保持されても、繊維補強層1の幅方向両端部で縦糸2がばらける不具合、いわゆる耳割れを確実に防止することができる。
平織構造の繊維補強層の横糸をナイロン66繊維として共通にするとともに、接着液にディッピングさせた後の熱処理でのテンションの負荷条件を縦糸方向に0.035cN/dtex以下、横糸方向は繊維補強層の動きを拘束するだけの状態にして共通として、仕様を表1のように異ならせた8種類の試験サンプル(実施例1〜5、比較例1〜3)を作製し、それぞれの試験サンプルについて布目曲がりと、耳割れの発生と、これら試験サンプルを4層にして上ゴム層(3mm)、下ゴム層(2mm)を有するコンベヤベルトのサンプルを作製してトラフ性、エンドレス加工性を評価した。結果は表1に示すとおりである。熱処理の条件は、ドライ工程(130℃)、ベーキング工程(220℃)であった。
[布目曲がり]
JIS L 1096に規定されている方法により測定した布目曲がり(%)である。数値が小さい程、横糸の乱れが小さいことを示す。
[耳割れ]
熱処理後の試験サンプルの幅方向両端部の耳割れの有無を確認し、耳割れが発生しなかった場合を○、耳割れが発生した場合を×で示した。
[トラフ性]
JIS K 6322(布層コンベヤベルト)に準拠して行なった。ベルトのサンプル(幅800mm、長さ150mm)の幅方向両端縁を支持バーにより固定し、サンプルを水平に引張った状態で各支持バー端を懸架し、24時間放置した後にサンプルの最大たわみ量を測定した。最大たわみ量が300mm超の場合を良好として○、200mm超300mm以下の場合を並として△、200mm以下の場合を悪いとして×で示した。
[エンドレス加工性]
ベルトのサンプルの長手方向端部どうしを接合する際の加工性の良否を評価したもので、縦糸のばらけ具合が小さく、加工作業が円滑に行なえる場合を良好として○、縦糸のばらけ具合を大きく、加工作業が煩雑になる場合を悪いとして×で示した。
Figure 0005486362
表1の結果から本発明の製造方法で製造した実施例1〜5では、布目曲がりが小さく、耳割れもなく品質が優れていることが分かる。また、実施例1〜5では、トラフ性およびエンドレス加工性も優れていることが分かる。
1、1a、1b、1c、1d 繊維補強層
2 縦糸
2a フィラメント糸
3 横糸
4 上ゴム層
5 下ゴム層
6 コンベヤベルト
7 プーリ
8 クランプ
9 搬送手段
10 ドライ工程
11 ベーキング工程
B 折り返し部

Claims (4)

  1. 横糸を5〜15本/5cmの密度で配置した平織構造のコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法であって、横糸のカバーファクタを300〜450にするとともに、繊維補強層のカバーファクタを3300以下にし、横糸の繊度を400〜1400dtexにして、繊維補強層の幅方向両端部で、横糸の先端部分を繊維補強層の内側に折り返して編み込むことによりタックイン構造にして、この繊維補強層を接着液にディッピングさせた後に縦糸方向に送りながら熱処理を行なう際に、タックイン構造にした繊維補強層の幅方向両端部を保持した状態にして、縦糸方向に0.035cN/dtex以下のテンションを負荷して、横糸方向は繊維補強層の動きを拘束するだけの状態にして処理を行なうことにより、熱処理後の繊維補強層の布目曲がりを0〜0.5%にするコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法。
  2. 前記熱処理を行なう際に、繊維補強層の幅方向両端部のタックイン構造の折り返し部を、縦糸方向に移動するクランプで保持することにより、横糸方向は繊維補強層の動きを拘束するだけの状態にする請求項1に記載のコンベヤベルト用繊維補強層の製造方法。
  3. コンベヤベルトに埋設される平織構造の繊維補強層の横糸の配置密度を5〜15本/5cmにしたコンベヤベルト用繊維補強層であって、横糸のカバーファクタが300〜450、繊維補強層のカバーファクタが3300以下であり、横糸の繊度が400〜1400dtexであり、幅方向両端部に、横糸の先端部分が繊維補強層の内側に折り返して編み込まれたタックイン構造を有し、接着液にディッピングさせて熱処理した後の布目曲がりが0〜0.5%であるコンベヤベルト用繊維補強層。
  4. 前記タックイン構造の折り返し部の幅が1cm〜3cmである請求項3に記載のコンベヤベルト用繊維補強層。
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