JP5486166B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Description
素子領域と素子分離領域に亘って延びる半導体積層部を形成し、その後に素子分離領域内の半導体積層部を絶縁化できればよいが、絶縁化するための有効な手法が開発されていない。半導体積層部の一部に不純物をイオン注入すれば、イオン注入された範囲の半導体積層部の結晶構造が壊れて絶縁化される。しかしながら、熱処置等の工程で壊れた結晶構造が回復することがあり充分でない。素子分離領域内の半導体積層部を確実に絶縁化することができない。
「半導体積層部を損傷させる度合いがスパッタ法よりも低い方法」として、CVD法、EB蒸着法等が挙げられる。
図1に、半導体装置100の要部断面図を示す。図2に、半導体装置100の平面図を示す。なお、図1の要部断面図は、図2のI−I線に対応した縦断面図である。図1に示すように、半導体装置100は横型の半導体装置であり、半導体積層部11の表面に、電極群16、20及び24が設けられている。半導体積層部11は、バンドギャップを異にする窒化物半導体層6及び10を有する。電極16、20及び24は、図1の奥行き方向にストライプ状に伸びている(図2も参照)。素子領域100aを、素子分離領域100bが一巡して囲っている。素子分離領域100b内では、スパッタ層12が半導体積層部11の表面に接触している。素子領域100a内では、スパッタ層12が半導体積層部11の表面に接触していない。素子領域100a内では、スパッタ層12と半導体積層部11の間に、電極16、20、24あるいは絶縁膜(下地絶縁層)18が介在している。以下、半導体装置100の形態を裏面側から詳細に説明する。
ソース電極24、ドレイン電極16及びゲート電極20は離反しており、各々の電極24、16、20はスパッタ層12によって電気的に分離されている。上記したソース配線22、ドレイン配線14及びゲート配線は、スパッタ層12を貫通して、各々ソース電極24、ドレイン電極16及びゲート電極20に達している。スパッタ層12は、スパッタ法で形成された酸化シリコン(SiO)膜である。スパッタ層12は、素子分離領域100b内では半導体積層部11の表面に形成されているが、素子領域100a内では電極24、16、20あるいは絶縁膜(下地絶縁層)18の表面に形成されている。なお、絶縁膜18は、CVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法で形成された窒化シリコン(SiN)膜である。
まず、図3に示すように、サファイア基板2上にバッファ層4を結晶成長させる。その後、バッファ層4上に第1窒化物半導体層6を結晶成長させ、第1窒化物半導体層6上に第2窒化物半導体層10を結晶成長させる。バッファ層4、第1窒化物半導体層6及び第2窒化物半導体層10は、MOCVD法を用いて結晶成長させる。なお、バッファ層4を結晶成長させるときは、第1窒化物半導体層6と第2窒化物半導体層10を結晶成長させるときよりも低温で実施する。サファイア基板2と第1窒化物半導体層6の格子不整合を緩和し、第1窒化物半導体層6を良好に結晶成長させることができる。
次に、図6に示すように、フォトリソ工程を用いて、開口28aを有するフォトレジストマスク28を形成し、マスク層18に開口18bを形成する。開口18bは、ソース電極24とドレイン電極16の間に形成する。次に、図7に示すように、リフトオフ法を用いて、図6で露出した第2窒化物半導体層10の表面に、ゲート電極20を形成する。ゲート電極20は、ソース電極24とドレイン電極16の間に形成される。
次に、図9に示すように、半導体積層部11の表面に、スパッタ法を用いてスパッタ層12を形成する(スパッタ工程)。スパッタ工程では、素子分離領域100bの半導体積層部11の表面と、電極24、16及び20の表面と、絶縁膜18の表面に、スパッタ層12を形成する。上記したように、スパッタ層12の材料は酸化シリコンなので、スパッタ層12によって、電極24、16及び20の各々が電気的に絶縁される。
その後、ソース電極24上のスパッタ層12にコンタクトホールを形成し、ソース電極24とソース配線22を接続する。ドレイン電極16上のスパッタ層12にコンタクトホールを形成し、ドレイン電極16とドレイン配線14を接続する。ゲート電極20上のスパッタ層12にコンタクトホールを形成し、ゲート電極20とゲート配線を接続する。以上の工程により、図1の半導体装置100が得られる。
図10に、半導体装置200の要部断面図を示す。半導体装置200では、ゲート電極220が、絶縁膜18を介して第2窒化物半導体層10に対向している。絶縁膜18の厚みを調整することにより、半導体装置200の閾値電圧を調整することができる。なお、ゲート電極220の材料は、アルミニウム、プラチナ(Pt)あるいは多結晶シリコンが好ましい。
窒化ガリウム層6の表面に窒化ガリウム・アルミニウム(Al0.25Ga0.75N)層10を結晶成長させた半導体積層部11を用意し、その半導体積層部11上にスパッタ法で酸化シリコン(SiO)膜を形成したサンプル(実施例1)を作成した。そのサンプルについて、カソードルミネセンス測定(以下CL測定)を行った。なお、窒化ガリウム・アルミニウム層10の厚みは15nmである。また、比較例1として、半導体積層部11のみのサンプルについてもCL測定を行った。
図11は窒化ガリウム・アルミニウム層10のCL強度の測定結果を示しており、曲線34は実施例1の測定結果を示し、曲線32は比較例1の測定結果を示している。図12は窒化ガリウム層6のCL強度の測定結果を示し、曲線38は実施例1の測定結果を示し、曲線36は比較例1の測定結果を示している。なお、グラフの横軸は測定波長(nm)を示しており、縦軸はCL強度を示している。
本実施例の結果より、半導体積層部11上にスパッタ法を用いて酸化シリコン膜を形成すると、半導体積層部11の結晶性が低下することが確認された。すなわち、半導体積層部11上にスパッタ法を用いてスパッタ膜を形成すると、スパッタ法による損傷によって、半導体積層部11が絶縁層に改質されることが確認された。半導体装置100、200は、素子分離領域100bに絶縁領域8が形成されているので、素子領域100aから電流がリークすることが抑制される。
窒化ガリウム層6の表面に窒化ガリウム・アルミニウム(Al0.25Ga0.75N)層10を結晶成長させた半導体積層部11を用意し、その半導体積層部11上にスパッタ法で酸化シリコン(SiO)膜を形成したサンプル(実施例2)を作成した。そのサンプルについて、Hall測定を行った。
また、比較例2として、半導体積層部11のみのサンプルについてもHall測定を行った。なお、本実施例では、窒化ガリウム・アルミニウム層10の厚みを2条件(15nmと25nm)に変化させて実験を行った。表1に結果を示す。
半導体装置100、200は、素子分離領域100b内の半導体積層部11の表面に、スパッタ法で酸化シリコン膜12を形成している。半導体装置100、200は、素子分離領域100bが素子領域100aを一巡して囲っている。本実施例の結果からも、半導体装置100、200は、素子領域100aから電流がリークするが抑制されることが確認できた。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
11:半導体積層部
12:スパッタ層
14:ドレイン配線
16:ドレイン電極
18:絶縁膜(下地絶縁層)
20:ゲート電極
22:ソース配線
24:ソース電極
100、200:半導体装置
100a:素子領域
100b:素子分離領域
Claims (3)
- バンドギャップを異にする少なくとも2種類の窒化物半導体層が積層されている半導体積層部を有し、その半導体積層部が素子領域とその素子領域の周囲に形成されているとともにその素子領域を他の領域から絶縁する素子分離領域を備えている半導体装置を製造する方法であって、
前記素子領域内の半導体積層部の表面に、スイッチング素子の電極群を形成する電極群形成工程と、
前記素子分離領域内の半導体積層部の表面に、スパッタ法を用いてスパッタ層を形成するスパッタ工程と、
を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記電極群で覆われていない前記素子領域内の半導体積層部の表面に、スパッタ法による場合よりも半導体積層部を損傷させる度合いが低い方法で下地絶縁層を形成する工程が付加されており、
前記スパッタ工程で、前記素子分離領域内の半導体積層部の表面と、前記電極群の表面と、前記下地絶縁層の表面に、絶縁物質をスパッタし、
前記スパッタ工程で形成された絶縁層を貫通して前記電極群に達する配線群を形成する工程が付加されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - バンドギャップを異にする少なくとも2種類の窒化物半導体層が積層されている半導体積層部を有し、その半導体積層部が素子領域とその素子領域の周囲に形成されているとともにその素子領域を他の領域から絶縁する素子分離領域を備えている半導体装置であり、
前記素子領域内の半導体積層部の表面に、スイッチング素子の電極群が形成されており、
前記素子分離領域内の半導体積層部が、スパッタ法による損傷によって絶縁層に改質されていることを特徴とする半導体装置。
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