JP5485791B2 - 加湿器の給水構造 - Google Patents

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本発明は、水を蒸発させるための蒸発部材に水を供給する加湿器の給水構造に関する。
従来から、空調機には、水を蒸発気化させて空気を加湿させる加湿器が組み込まれている。加湿器による加湿は、多数の蒸発部材(エレメント)を上下に配置して、蒸発部材の内部を上方から下方に水を流下させ、蒸発部材を流下する水に空気を当てることで、空気を加湿するものである。なお、加湿器の一例として特許文献1がある。
ここで、特許文献1の加湿器の構造を図8で示す。加湿器は、断面四角の長尺筒状の貯水槽50を水平に配置し、その長尺筒状の貯水槽50の内部において、上側に長尺の給水管52を備え、その給水管52の直ぐ下側に長尺の拡散布部54を備えている。給水管52の下面には多数の小孔56が軸方向に等間隔で形成されている。給水管52に供給された水は、給水管52の等間隔で多数の小孔56から、水平に配置された長尺の拡散布部54に均等に供給される。長尺で筒状の貯水槽50の下面には軸方向に多数の穴58が形成されており、多数のそれぞれの穴58を通して上端が拡散布部54に固定されている蒸発部材(気化布部)60が、貯水槽50の内部から外部の下方に向けて備えられている。給水管52から拡散布部54に供給された水は、拡散布部54から多数の蒸発部材60を通して下方に向けて流下し、蒸発部材60を通過する水に空気を当てることによって、空気が加湿される。
特開平5−1782376
加湿器は空調機への搭載時に取り付けミスや調整ミスにより傾斜して取り付けられるおそれがあり、また、空調機自体が傾斜して取り付けられるおそれがある。図8に示す加湿器が傾斜した状態で取り付けられた場合には、給水管52の小孔56の高さに上下の差が発生し、各小孔56から拡散布部54に流出する供給水が、拡散布部54に均一に供給されず、各蒸発部材60を流下する水が均一にならないおそれがある。また、給水管52が長い場合には、水の供給圧力に圧力差が生じ、この結果、各小孔56から拡散布部54に流出する供給水が、拡散布部54に均一に供給されず、各蒸発部材60を流下する水が均一にならないおそれがある。更に、供給水である水道水の中には溶解塩類(溶解塩類)が含まれているので、小孔56には溶解塩類が蓄積されて溶解塩類が詰まる箇所も多々発生し、小孔56から拡散布部54に流出する供給水が、拡散布部54に均一に供給されず、各蒸発部材60を流下する水量が場所によっては均一にならず、均等な加湿を行うことができないという欠点があった。このように、空調機やそれに装着する加湿器が傾斜した場合には、多数の蒸発部材に水を均一に供給できず、均等な加湿を行うことができないという不具合がある。
多数の蒸発部材60を流下する水が場所によっては均一にならないという欠点を解消するために、図8に示すように、空調機において加湿器の下位に受皿62を備え、蒸発部材60を流下する水を受皿62内に溜めている。特許文献1では、受皿62内に溜めた貯留水64の中に全ての蒸発部材60の下端を浸漬している。これによって、給水管52からの水の供給が停止している間でも、全ての蒸発部材60が毛細管現象によって受皿62の貯留水64を吸い上げて、蒸発部材60を常時湿潤させ、蒸発部材60の間を通過する空気を気化させることができる。
しかし、供給水である水道水の中には溶解塩類(カルキ)が含まれるので、受皿62に蓄積された貯留水64を毛細管現象によって吸上げる蒸発部材60には溶解塩類が徐々に蓄積され、蒸発部材60に蓄積された溶解塩類よって水の蒸発機能が短時間で著しく損なわれるという欠点を有する。また、空調機停止時には、受皿62内に貯留水64が残るため、その貯留水64に雑菌が大量に発生し、雑菌が毛細管現象で蒸発部材60に蓄積し、その後の加湿再開時に雑菌が空気中にばら撒かれるという欠点を有する。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、空調機やそれに装着する加湿器が傾斜した状態で取付けられた場合でも、蒸発部材を通して均一に加湿することを可能にする加湿器の給水構造を提供することを目的とするものである。
本発明の加湿器の給水構造は、水を蒸発させるための蒸発部材と、前記蒸発部材に水を供給する給水部材とを有する加湿器において、多数の前記蒸発部材を備える複数のエレメントブロックと、前記複数のエレメントブロックに対応するそれぞれの吐出口を有するものであって前記給水部材から供給される水を前記各吐出口から前記各エレメントブロックに向けて分配吐出するための分配器と、前記分配器の前記各吐出口側を相対的上位とし前記各エレメントブロック側を相対的下位として前記各吐出口側から前記各エレメントブロック側に水を導くものであって前記エレメントブロックごとにまたはそれより1つ少ない前記エレメントブロックに水を導くガイド部材と、を有することを特徴とするものである。本発明は、前記分配器に形成された前記複数の吐出口のうち1個の吐出口は鉛直下方に向けて開口する鉛直下方吐出口とし、その鉛直下方吐出口に対応する位置に前記ガイド部材を備えないようにし、前記鉛直下方吐出口以外の吐出口から吐出される水は前記ガイド部材を経由してそれぞれ前記各エレメントブロックに供給されることを特徴とするものである。本発明は、前記各エレメントブロックの上端に、前記分配器の前記各吐出口から吐出される水を受けて保持する浸透部材を備えたことを特徴とするものである。本発明は、前記各エレメントブロックに備えられる前記多数の蒸発部材が互いに連結接続しており、前記各エレメントブロックの一部の蒸発部材に供給された水が前記各エレメントブロックの全ての蒸発部材に浸透することを特徴とするものである。本発明は、前記各エレメントブロックの下端が加湿器の外部に備えた貯留水に浸漬しないようにしたことを特徴とするものである。
本発明に係る加湿器の給水構造によれば、多数の蒸発部材(エレメント)を複数のエレメントブロックから構成し、それらのエレメントブロックより上位に配置した分配器から、傾斜した状態のガイド部材を経由してまたは鉛直方向自然落下によって各エレメントブロックに水を供給する。この結果、空調機やそれに装着する加湿器が傾斜した状態に設置されたとしても、各エレメントブロックに加湿に必要な水を充分に供給することができるので、各エレメントブロックを通して確実に加湿を行うことができる。また、従来は供給管に形成した小孔に溶解塩類等による詰りが発生するおそれがあったが、本発明では、分配器における各吐出口の大きさを任意の大きさに設定することができ、供給水に含まれる溶解塩類等の各吐出口での詰りを無くして、加湿器へ必要な水量を常に供給することができる。更に、本発明では、各エレメントブロックのそれぞれの蒸発部材に必要な水量を供給することができるため、従来のような蒸発部材の下端を受皿の貯溜水に浸漬させて毛細管現象による蒸発部材への水を湿潤の必要性を無くすことができる。この結果、受皿の貯溜水に含まれる雑菌が蒸発部材に付着するという特許文献1の欠点を防止することができる。その上、本発明において、各エレメントブロックの上端に水を吸収保持する浸透部材を備えれば、各エレメントブロックの多数の蒸発部材に水をより均一に行き渡らせることができる。
図1は本発明に係る加湿器の給水構造の実施例1を示す斜視図である。 図1の部分断面正面図である。 本発明に使用する分配アッセンブリの斜視図である。 図3に使用する給水管と分配器の斜視図である。 分配器の要部断面図である。 本発明の加湿器の給水構造の他の実施例を示す平面図である。 図6の分配器のA‐A線断面図並びにB‐B線断面図である。 従来の加湿器の要部断面図である。
本発明に係る加湿器の給水構造は、分配器の複数の吐出口から複数の各エレメントブロックに、傾斜したガイド部材を経由して水を分配供給するものである。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る加湿器の給水構造の1実施例を示す斜視図、図2は図1の部分断面正面図、図3は本発明に係る加湿器の給水構造の分配アッセンブリの斜視図、図4は給水分配器と分配器の斜視図、図5は分配器の断面図である。加湿器10には、複数のエレメントブロック12(例えば、第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12cの3個のエレメントブロック)を備えている。各エレメントブロック12a,12b,12cには、上下方向に配置された多数の蒸発部材(エレメント)14A,14B(図2)を有している。蒸発部材14Aは平面板状の加湿用エレメントであり、蒸発部材14Bは波形板状の加湿用エレメントであり、蒸発部材14Aと蒸発部材14Bが交互に多数平行に配置されている。なお、蒸発部材14A,14Bはこの形状に限るものではなく、例えば蒸発部材14Bは蒸発部材14Aと同一形状であっても良い。また、多数の蒸発部材14Aと蒸発部材14Bとは、互いに連結接続されており、各エレメントブロック12a,12b,12cの一部の蒸発部材14A,14Bに水が供給された場合であっても、各エレメントブロック12a,12b,12cの全ての蒸発部材14A,14Bに水が浸透することが望ましい。
第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12cの上部には、水を一時的に保持する高さの低い立方体形状のものであって各エレメントブロック12a,12b,12cにそれぞれに対応する第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cが備えられている。第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cは、水平またはほぼ水平な状態で各エレメントブロック12a,12b,12cの上部に備えられる。第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cのそれぞれの下面と、第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12cのそれぞれの多数の蒸発部材14A,14Bの上端とが接合されており、第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cのそれぞれに供給された水は、各エレメントブロック12a,12b,12cの全ての蒸発部材14A,14Bに浸透して下方に流下するように設定されている。
第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12cに対応して備えられる第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cの上方に、分配アッセンブリ18が備えられる。分配アッセンブリ18は、上部が開口した容器状のハウジング20と、ハウジング20に固定された分配器22と、容器状のハウジング20内に備えられる2個のガイド部材24(24b,24c)とを有する。分配器22には、内部に水が導入される水導入空間26と、一方をその水導入空間26と通じ他方を外部と通じる第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28cと、が形成されている。加湿器10は、分配アッセンブリ18やガイド部材24を覆うカバー(図示せず)を備えている。吐出口28a,28b,28cの数は、エレメントブロック12a,12b,12cの数に対応して設定される。分配器22の第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28cの高さは、第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12c(第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16c)の充分上方に配置される。分配器22には給水部材30が接続固定され、図示しない給水手段から給水部材30に水が導入される。給水部材30に導入された水は、給水部材30から分配器22の水導入空間26を経由して、第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28cから外部に分配吐出される。
容器状の分配アッセンブリ18のハウジング20の底面32には、第1水通過穴36a,第2水通過穴36b,第3水通過穴36cが形成されており、第1水通過穴36a,第2水通過穴36b,第3水通過穴36cの下位には、それぞれ第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cが配置されている。分配器22の第1吐出口(鉛直下方吐出口)28aの鉛直方向の下方には、ハウジング20の底面32に形成されている第1水通過穴36aが配置されており、その第1水通過穴36aの下方には、第1浸透部材16aが備えられている。ハウジング20の底面32に形成されている第1水通過穴36aの大きさは、考えられる角度で加湿器10が傾斜した状態であっても、第1吐出口28aから吐出される水が自然落下で第1水通過穴36aを通過して第1浸透部材16aに供給されるように設定する。従って、分配器22の第1吐出口28aから吐出される水は、ハウジング20の底面32の第1水通過穴36aを通って鉛直下方に自然落下し、第1浸透部材16aに供給される。よって、第1浸透部材16aに供給された水は第1浸透部材16a内に均一に行き渡り、第1浸透部材16aに接合されている第1エレメントブロック12aの各蒸発部材14A,14Bに均一に浸透する。なお、第1浸透部材16aを用いないで、分配器22の第1吐出口28aから吐出される水は、第1エレメントブロック12aの一部の箇所の蒸発部材14A,14Bに直接落下させるようにしても良い。その場合には、多数の蒸発部材14Aと蒸発部材14Bとは互いに連結接続されているため、第1エレメントブロック12aの全ての蒸発部材14A,14Bにその後水が浸透する。
容器状の分配アッセンブリ18の内部には、2個のガイド部材24が備えられているが、1個のガイド部材24は、分配器22の第2吐出口28bから外部に向けて吐出する水をハウジング20の底面32の第2水通過穴36bに導くための第2ガイド部材24bであり、もう1個のガイド部材24は、分配器22の第3吐出口28cから外部に向けて吐出する水をハウジング20の底面32の第3水通過穴36cに導くための第3ガイド部材24cである。ガイド部材24の数は、浸透部材16a,16b,16cの数(エレメントブロック12a,12b,12cの数)と同数かそれより1個少ない数とする。分配器22の第1吐出口28aから吐出される水は、鉛直下方に自然落下して第1浸透部材16aに供給されるため、実施例1においてはガイド部材24の数は2個で済ませても良い。あるいは、分配器22の第1吐出口28aから吐出される水を図示はしていないガイド部材で受けるようにしても良い。分配器22の高さは、ハウジング20の底面32の高さより充分高位置に配置されているため、第2ガイド部材24bも第3ガイド部材24cも、分配器22側を相対的上位とし、分配アッセンブリ18の底面32側を相対的下位とし、上下に傾斜した状態に設置する。即ち、許容される範囲で加湿器が傾斜した状態に取り付けられた場合でも、第2ガイド部材24bも第3ガイド部材24cも共に、分配器22側が相対的に高位置となり、分配アッセンブリ18の底面32側が相対的に低位置となるように、第2ガイド部材24bの傾斜状態や、第3ガイド部材24cの傾斜状態を確保するように設定する。
分配器22の第2吐出口28bから外部に向けて吐出した水は、加湿器10が傾斜した状態に取り付けられても、傾斜状態の第2ガイド部材24bの上を流れて、底面32に形成した第2水通過穴36bに至り、その第2水通過穴36bから第2浸透部材16bに落下供給される。第2浸透部材16bは水平またはほぼ水平に配置されているので、第2浸透部材16bに落下供給された水は第2浸透部材16b内に均一に行き渡り、第2浸透部材16bに接合されている第2エレメントブロック12bの各蒸発部材14A,14Bに均一に浸透する。なお、分配器22の第2吐出口28bから吐出される水は、第2浸透部材16b抜きで、第2エレメントブロック12bの各蒸発部材14A,14Bに直接落下させるようにしても良い。
同様に、分配器22の第3吐出口28cから外部に向けて吐出した水は、加湿器10が傾斜した状態に取り付けられても、傾斜状態の第3ガイド部材24cの上を流れて、底面32に傾斜した第3水通過穴36cに至り、その第3水通過穴36cから第3浸透部材16cに落下供給される。第3浸透部材16cは水平またはほぼ水平に配置されているので、第3浸透部材16cに落下供給された水は第3浸透部材16c内に均一に行き渡り、第3浸透部材16cに接合されている第3エレメントブロック12cの各蒸発部材14A,14Bに均一に浸透する。なお、分配器22の第3吐出口28cから吐出される水は、第3浸透部材16c抜きで、第3エレメントブロック12cの各蒸発部材14A,14Bに直接落下させるようにしても良い。
ここで、第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12cが同一形状である場合には、第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16cを同一形状とし、分配器22の第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28cから吐出される水量の断面積を等しいものとすることが望ましい。しかし、分配器22の第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28cから供給される水量は、各エレメントブロック12a,12b,12cの蒸発部材14A,14Bを流下する水量は各エレメントブロックの加湿量以上であれば良いため、このため、第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28cから供給される水量を必ずしも正確な量に設定する必要はない。
図2に示すように、加湿器10の下端には、排出口38を形成した下部ハウジング40が取り付けられている。各エレメントブロック12a,12b,12cの多数の蒸発部材14A,14Bを流下した水は、下部ハウジング40に形成した排出口38を通して、加湿器10の下方に排出される。加湿器10から下方に排出された水は、空調機に備えられた受皿(図示せず)で受けられる。本発明では、加湿器10の下端である下部ハウジング40は、空調機に備えられた受皿内に溜められる水に浸漬することが無いように設定される。
以上のように、本発明に係る加湿器の給水構造によれば、充分上方に配置した分配器22の複数の吐出口28a,28b,28cからそれぞれ自然落下(ガイド部材無し)または傾斜したガイド部材24b,24cを経由して、下位に配置した複数のエレメントブロック12a,12b,12cに、水を供給するものである。これによって、空調機へ搭載される加湿器自体または空調機が傾斜した場合でも、各エレメントブロック12a,12b,12cに、分配器22の複数の吐出口28a,28b,28cからそれぞれ水を供給することができ、各エレメントブロック12a,12b,12cを通過する空気に均一な加湿を行うことができる。なお、各エレメントブロック12a,12b,12cに1個のガイド部材から水を供給した例を示したが、各エレメントブロック12a,12b,12cに、2個以上のガイド部材から水を供給しても良い。
従来の加湿器(図8)では、供給管に形成した小孔56に溶解塩類等による詰りが発生したが、本発明では、各エレメントブロック12a,12b,12cへの水は、分配器22に設けたそれぞれの吐出口28a,28b,28cから供給し、しかも各エレメントブロック12a,12b,12cの蒸発部材14A,14Bに各エレメントブロックの加湿量より多い量の水を供給流下させるので、分配器22に設ける吐出口28a,28b,28cの大きさは大きく(任意に)設定することができる。このため、引用文献1のような供給水に含まれる溶解塩類等によって多数の小孔が詰るという不具合を無くすことができ、均一な加湿を確保することができる。
本発明では、各エレメントブロック12a,12b,12cの下部に取り付けられる排出口38を形成した下部ハウジング40(エレメントブロックの下端)は、特許文献1のような空調機に備えた受皿内の貯溜水(加湿器10の外部に備えた貯溜水)に浸漬することはしない。即ち、各エレメントブロック12a,12b,12cの蒸発部材14A,14Bを、加湿器10の外部に備えた貯溜水に浸漬させることはしない。よって、エレメントブロック12a,12b,12cの蒸発部材14A,14Bが受皿内に発生する雑菌で汚染される不具合を防止することができる。また、受皿に貯まる水の溶解塩類が毛細管現象でエレメントブロック12a,12b,12cの蒸発部材14A,14Bに堆積して、蒸発部材14A,14Bの目詰まりという不具合を防止することができる。
本発明の他の実施例を図6及び図7に基づいて説明する。図6は本発明に係る加湿器の給水構造の他の実施例を示す平面図、図7は図6に示す分配器のA‐A線断面図並びにB‐B線断面図である。図1並びに図2においては、エレメントブロック12を3個用いたものを示したが、図6及び図7では、エレメントブロックを5個用いるものを示す。図6及び図7において、図1乃至図5と同一参照番号は同一部材を示すものである。実施例2における加湿器は、第1エレメントブロック12a,第2エレメントブロック12b,第3エレメントブロック12cの他に、第4エレメントブロック12dと第5エレメントブロック12eとの2個を加え、合計5個のエレメントブロック12を備えるものである。各エレメントブロック12の上部には、それぞれ水を一時的に保持する高さの低い立方体形状の
第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16c,第4浸透部材16d,第5浸透部材16eが水平またはほぼ水平に備えられており、各浸透部材16a,16b,16c,16d,16eの下面には、エレメントブロック12a,12b,12c,12d,12eのそれぞれの蒸発部材14A,14Bの上端が接合されている。以下、実施例2が実施例1と異なる点について説明する。
各エレメントブロック12a,12b,12c,12d,12e(第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16c,第4浸透部材16d,第5浸透部材16e)の上方に、エレメントブロック12a,12b,12c,12d,12eの全てに跨る分配アッセンブリ42が備えられる。分配アッセンブリ42は、上部が開口した容器状のハウジング44と、ハウジング44に固定された分配器46と、ハウジング44内に備えられる4個のガイド部材24(24b,24c,24d,24e)とを有する。図7に示すように、分配器46には、内部に水導入空間26と、その水導入空間26から外部へ通じる第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28c,第4吐出口28d,第5吐出口28eが形成されている。図7のA−A断面図に示すように、第1吐出口28a,第2吐出口28b,第3吐出口28c,水導入空間26が同一断面に形成されている。図7のB−B断面図に示すように、第4吐出口28d,第5吐出口28e,水導入空間26が同一断面に形成されている。なお、第1吐出口28aは、A−A断面図に示したが、それに代えて、B−B断面図に示しても良い。
容器状の分配アッセンブリ42の底面48には、第1水通過穴36a(図5参照),第2水通過穴36b,第3水通過穴36c,第4水通過穴36d,第5水通過穴36eが形成されており、第1水通過穴36a,第2水通過穴36b,第3水通過穴36c,第4水通過穴36d,第5水通過穴36eの下位には、それぞれ第1浸透部材16a,第2浸透部材16b,第3浸透部材16c,第4浸透部材16d,第3浸透部材16eが配置されている。
容器状の分配アッセンブリ42の内部には、第2ガイド部材24b,第3ガイド部材24c,第4ガイド部材24d,第5ガイド部材24eが備えられている。第2ガイド部材24bは分配器22の第2吐出口28bから吐出される水を受けて、底面48の第2水通過穴36bに導くためのものであり、その第2ガイド部材24bの下端は第2水通過穴36bの上に配置されている。第3ガイド部材24cは分配器22の第3吐出口28cから吐出される水を受けて、底面48の第3水通過穴36cに導くためのものであり、その第3ガイド部材24cの下端は第3水通過穴36cの上に配置されている。第4ガイド部材24dは分配器22の第4吐出口28dから吐出される水を受けて、底面32の第4水通過穴36dに導くためのものであり、その第4ガイド部材24dにおける第4吐出口28dとは反対側の端は第4水通過穴36dの上に配置されている。第5ガイド部材24eは分配器22の第5吐出口28eから吐出される水を受けて、底面48の第5水通過穴36eに導くためのものであり、その第5ガイド部材24eにおける第5吐出口28eの反対側の端は第5水通過穴36eの上に配置されている。
なお、分配器46の第1吐出口28aから供給される水は、ガイド部材無しに、浸透部材16aに直接落下供給するようにしても良いが、ガイド部材を経由して浸透部材16aに落下供給するようにしても良い。ガイド部材24の数は、浸透部材16a,16b,16c,16d,16eの数(エレメントブロック12a,12b,12c,12d,12eの数)と同数かそれより1個少ない数とする。分配器46の高さは、分配アッセンブリ42の底面48の高さより充分高位置に配置されている。第4ガイド部材24dも第5ガイド部材24eも、分配器22側を相対的に高位置とし、分配アッセンブリ42の底面48側を相対的に低位置とし、上下に傾斜した状態に設置される。許容される範囲で加湿器が傾斜した状態に取り付けられたとして、その傾斜した状態であっても、第4ガイド部材24dも第5ガイド部材24eも共に、分配器22側が相対的に高位置となり、分配アッセンブリ42の底面48側が相対的に低位置となるように、第4ガイド部材24dの傾斜状態や、第5ガイド部材24eの傾斜状態を設定する。
分配器46の吐出口28a,28b,28c,28d,28eから吐出された水は、加湿器が傾斜した状態であっても、吐出口28aから吐出された水は鉛直下方に流出し、吐出口28b,28c,28d,28eから吐出された水は傾斜した状態の各ガイド部材24b,24c,24d,24eの上を流れて、水通過穴36a,36b,36c,36d,36eを経由して、浸透部材16a,16b,16c,16d,16eに供給される。浸透部材16a,16b,16c,16d,16eに供給された水は、各浸透部材16a,16b,16c,16d,16e内に均一に行き渡り、各浸透部材16a,16b,16c,16d,16eに接合されているエレメントブロック12a,12b,12c,12d,12eの各蒸発部材14A,14Bに均一に浸透する。なお、分配器22の吐出口28a,28b,28c,28d,28eから吐出される水は、浸透部材16a,16b,16c,16d,16eを備えないで、エレメントブロック12a,12b,12c,12d,12eの蒸発部材14A,14Bに直接落下させるようにしても良い。
10 加湿器
12a,12b,12c,12d,12e エレメントブロック
14A,14B 蒸発部材
16a,16b,16c,16d,16e 浸透部材
18 分配アッセンブリ
22 分配器
24b,24c,24d,24e ガイド部材
28a 鉛直下吐出口
28b,28c,28d,28e 吐出口
30 給水部材
34a,34b,34c,34d,34e 水通過穴
38 排出口
40 下部ハウジング
42 分配アッセンブリ
46 分配器

Claims (5)

  1. 水を蒸発させるための蒸発部材と、前記蒸発部材に水を供給する給水部材とを有する加湿器において、多数の前記蒸発部材を備える複数のエレメントブロックと、前記複数のエレメントブロックに対応するそれぞれの吐出口を有するものであって前記給水部材から供給される水を前記各吐出口から前記各エレメントブロックに向けて分配吐出するための分配器と、前記分配器の前記各吐出口側を相対的上位とし前記各エレメントブロック側を相対的下位として前記各吐出口側から前記各エレメントブロック側に水を導くものであって前記エレメントブロックごとにまたはそれより1つ少ない前記エレメントブロックに水を導くガイド部材と、を有することを特徴とする加湿器の給水構造。
  2. 前記分配器に形成された前記複数の吐出口のうち1個の吐出口は鉛直下方に向けて開口する鉛直下方吐出口とし、その鉛直下方吐出口に対応する位置に前記ガイド部材を備えないようにし、前記鉛直下方吐出口以外の吐出口から吐出される水は前記ガイド部材を経由してそれぞれ前記各エレメントブロックに供給されることを特徴とする請求項1項記載の加湿器の給水構造。
  3. 前記各エレメントブロックの上端に、前記分配器の前記各吐出口から吐出される水を受けて保持する浸透部材を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の加湿器の給水構造。
  4. 前記各エレメントブロックに備えられる前記多数の蒸発部材が互いに連結接続しており、前記各エレメントブロックの一部の蒸発部材に供給された水が前記各エレメントブロックの全ての蒸発部材に浸透することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の加湿器の給水構造。
  5. 前記各エレメントブロックの下端が加湿器の外部に備えた貯留水に浸漬しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加湿器の給水構造。
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