JP5485669B2 - 酸性ガスの中和処理方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明はフロンガス類等のハロゲン化合物を分解処理した際に発生する酸性ガスやゴミ焼却炉から排出される酸性ガス等の各種酸性ガスを中和して無害化するための酸性ガスの中和処理方法及びその装置に関するものである。
クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)やハイドロフルオロカーボン(HFC)等のフロンガス類は環境汚染物質であるため、地球環境保護の観点等からフロン回収・破壊法による規制や使用削減が求められている。そのため、フロンガス類については各種の分解処理方法が提供されており、出願人も効果的な分解処理方法として各種の過熱蒸気反応法を提供している(特許文献1,特許文献2)。
これらの過熱蒸気反応法によれば、過熱蒸気を利用してフロンガス類を常圧で効果的に分解処理することができるが、分解処理によってHClやHFが含まれた酸性ガスが発生するため、この酸性ガスを無害化するために中和処理をすることが必要となる。従来は、酸性ガスに水酸化カルシウム(CaH)の混合溶液をシャワーリングして、中和する手段が知られている。その中和反応は次の通りである。
Ca(OH)+2HCl → CaCl+2H
Ca(OH)+2HF → CaF+2H
図4は従来の水酸化カルシウムの混合溶液を使用した中和処理方法を概略的に示すシステム図であり、フロンガス類を過熱蒸気を利用して分解すること等によって生成された酸性ガス41を配管42を介して第1の洗浄塔43に供給し、更に配管44を介して第2の洗浄塔45に供給する。第1の洗浄塔43及び第2の洗浄塔45は、所定濃度の水酸化カルシウムの混合溶液からなる中和液46を貯留した中和タンク47に浸漬されている。中和タンク47内の中和液46は中和液移送ポンプ48を使用して配管49を介して第1の洗浄塔43及び第2の洗浄塔45の上方からシャワーリングされて、第1の洗浄塔43及び第2の洗浄塔45を通過して再び中和タンク47に戻り、この作業を循環してして行う。そして、第1の洗浄塔43及び第2の洗浄塔45内において、中和液46が酸性ガス41と接触することによって酸性ガス41が中和されて無害化される。
なお、中和液46は酸性ガス41と接触することによって温度が上昇するため、配管49の途中において、冷却塔50を通過させて冷却水によって冷却することにより所定温度を保つようにしている。51は冷却塔50への冷却水の供給管、52は冷却塔50からの冷却水の排出管である。このようにして酸性ガス41は中和されて無害化された後、第2の洗浄塔45からブロワ53に吸引されて配管54を介して大気に放出される。なお、図示例では第1の洗浄塔43と第2の洗浄塔45の2つの洗浄塔を使用したが、フューエルセーフの観点から第3の洗浄塔を使用する等、洗浄塔の個数は任意に設定することができる。
中和タンク47内の中和液46は第1の洗浄塔43及び第2の洗浄塔45へのシャワーリングを繰り返して酸性ガス41と接触して中和処理を繰り返すことによって、塩化カルシウム(CaCl)やフッ化カルシウム(CaF)を生成し、スラリー状となって徐々に酸性ガス41の中和能力を失ってゆく。そのため、中和タンク47内のpHをpH計(図示略)で測定し、pH7付近を示すと中和液46全体を交換し、新たな水酸化カルシウムの混合溶液からなる中和液46を満たして使用する。
使用済みの中和液46はスラリー状となっているため、中和タンク47からスラリー移送ポンプ55を使用して配管56を介して凝集タンク57に排出する。そして、凝集タンク57内に適宜の凝集剤58を添加して混合することによってスラリー状の使用済みの中和液46を所定サイズのフロックを形成するように凝集させる。次に凝集タンク57から残渣移送ポンプ59を使用して配管60を介して脱水機61に供給して所定の含水率まで脱水し、脱水残渣62と脱水液63に分離し、脱水残渣62を産業廃棄物として処理するとともに脱水液63を廃棄する。
また、日常生活や社会生活、各種工場の生産活動に伴って排出される各種ゴミの最終処理や減容化のために焼却炉を使用して焼却する手段が一般的に行われている。かかるごみの焼却は、衛生上は優れた処理方法であるが、ごみを焼却する過程で酸性ガスやダイオキシン類など環境汚染の原因となる物質も生成されることとなる。よって、ゴミ焼却によって発生する酸性ガスについても無害化のための処理が要求されている。従来は焼却炉から排出される酸性ガスに水酸化カルシウムを散布する手段(乾式法)、水酸化カルシウムの混合溶液をシャワーリングする手段(湿式法)、水酸化カルシウムと吸水性高分子粒子をスラリー状として酸性ガスと接触させるとともにスラリー中の水分を酸性ガスの熱によって揮発させる手段(半乾式法)が提供されている(特許文献3)。
更に、本発明者らは先に各種の酸性ガスを連続的に中和して無害化するために、従来の水酸化カルシウムの混合溶液や粉体に代えて、直径10mm〜30mm程度の粒状や塊状の炭酸カルシウムや酸化カルシウムを中和剤として使用した酸性ガスの中和処理方法及びその装置を提供している(特許文献4)。
特許第3607624号 特許第3669881号 特開平9−192449号 特願2009−23851
図4に示すような粉体の水酸化カルシウムを水と混合した従来の水酸化カルシウムの混合溶液を中和液として使用する中和方法は、水酸化カルシウムを10〜15重量%混合した混合溶液を製作する必要があり、中和液として循環させるための設備を必要とする。そのため、混合溶液の循環ポンプの故障、配管詰まりが発生しやすい。また、使用後の中和液に凝集剤を添加して凝集させ、その後に固液分離のために脱水する設備や排水設備を必要とするため、中和装置が大きく複雑となる。更に、脱水後の残渣も50%程度の含水率があるため、処理量が多くなり、再利用もできない。更に、この処理はバッチ処理となり、連続して処理することができない。また、水酸化カルシウムの混合溶液は専ら中和のためのみに使用されるものである。
そして、水酸化カルシウム(CaH)が酸性ガス中の二酸化炭素(CO)と反応して炭酸カルシウム(CaCO)を生成するため、その分だけ相対的に酸の処理量が減少してしまうため、使用効率が悪く70%程度しか利用できない。更に水酸化カルシウム(CaH)は粉体であるため、中和タンクに投入する際に粉体が飛散する等の二次災害を生じる。
本発明者らの提供した特許文献4にかかる酸性ガスの中和処理方法及びその装置によれば、水酸化カルシウムの混合溶液や粉体を使用することなく、直径10mm〜30mm程度の粒状や塊状の炭酸カルシウムや酸化カルシウムを使用して中和処理を行うことができるため、前記した従来の水酸化カルシウムの混合溶液や粉体を使用する中和処理の問題点を解消することができる。しかしながら、酸性ガスと炭酸カルシウムや酸化カルシウムが反応すると中和熱で発熱し、又中和と同時に水が生成されるため、この水と酸化カルシウムが反応して水酸化カルシウムとなるとともに、水と水酸化カルシウムの混合溶液となる。そして、この水と水酸化カルシウムの混合溶液が発熱により乾燥されて固化して、酸性ガスの通路を閉塞させてしまうことがある。また、炭酸カルシウムや酸化カルシウムと酸性ガスとの接触量を増やそうとして、その供給量を増加させたとしても、同様に酸性ガスの閉塞の問題を生じてしまう。
また、本発明者らは特許文献4において、炭酸カルシウムや酸化カルシウムに代えて、所定の塊状又は直径10mm〜30mm程度の粒状とした水酸化カルシウムを使用する手段も開示している。水酸化カルシウムは、中和反応によって生成される水とは反応しないため、酸性ガスの閉塞の問題を生じにくい利点がある。
そこで、本発明者らは中和剤として水酸化カルシウムを使用することを基本として各種の酸性ガスを連続的に中和して無害化するために、水との混合溶液や粉体を使用することによる中和剤としての水酸化カルシウムの問題点を解消することは勿論、酸性ガスとの接触量を増やすとともに中和剤としての使用効率を向上させる等の水酸化カルシウムの中和剤としての利点を創出させた効率のよい酸性ガスの中和処理方法及びその装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するために、竪型の中和塔内に一定量充填した粒径1mm〜5mmの粒状の水酸化カルシウムを連続的又は間欠的に撹拌しながら、中和塔の下部から500℃まで冷却した一定量の酸性ガスを供給するとともに、中和塔内に水を連続的又は間欠的に供給することにより、酸性ガスを水に溶解させた状態で水酸化カルシウムと接触するように中和塔内を通過させることによって中和処理し、中和塔の上部から排出する酸性ガスの中和処理方法を基本として提供する。
そして、中和塔内に供給する水によって、中和塔内の温度を400℃〜500℃に保ち、中和塔内の水酸化カルシウムを撹拌することによって、中和塔内に酸性ガスの通路を確保するとともに、水酸化カルシウムと酸性ガスを均一に接触させ、又中和塔内の水酸化カルシウムを撹拌することによって、水酸化カルシウム表面に付着する中和生成物の固化を抑制し、水酸化カルシウムの流動性を確保する。
酸性ガスとして、CFC,HCFC,HFC,PFC,SF 等の有機ハロゲン化合物を分解した際に発生する酸性ガスを中和処理し、又酸性ガスとして、ゴミ焼却炉から排出される酸性ガスを中和処理する。
更に、粒径1mm〜5mm粒状の水酸化カルシウムを充填する竪型の中和塔と、中和塔内の水酸化カルシウムを撹拌する手段と、中和塔の下部500℃まで冷却した酸性ガスを供給する酸性ガス供給手段と、中和塔内に水を供給する水供給手段と、酸性ガスを水に溶解させた状態で水酸化カルシウムに接触するように中和塔内を通過させて中和処理して中和塔の上部から排出する酸性ガス排出手段とからなる酸性ガスの中和処理装置を提供する。
中和剤としての水酸化カルシウムを貯留する中和剤タンクと、中和剤タンク内の水酸化カルシウムを連続的又は間欠的に中和塔に供給する中和剤供給手段と、中和塔から表面に中和生成物が生成された水酸化カルシウムを連続的又は間欠的に排出する中和剤排出手段とを有する構成を提供する。
和塔内に中空の回転軸を装備し、回転軸に撹拌羽根を付設するとともに、回転軸の中空部に水を供給し、回転軸の周面に穿設された噴射口から噴射可能とした構成を提供する。
以上記載した本発明によれば、従来の水酸化カルシウムの混合溶液をシャワーリングしたり、水酸化カルシウムの粉体を酸性ガスに散布する手段に比べて、酸性ガスを粒径1mm〜5mm粒状とした水酸化カルシウムからなる中和剤を充填した中和塔内を通過させるだけでよいため、飛散することがなく取り扱いが簡便、かつ、コンパクトに各種の酸性ガスを連続的に、或いはバッチ処理によって中和して無害化することができる。そして、粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウムからなる中和剤は酸性ガスの補足率が高く、中和剤としての性能が高い。しかも従来の水酸化カルシウムの混合溶液のように、中和後の残渣がスラリー状となることもなく、脱水処理等が不要で、廃棄が容易である。更に、路盤材等の建設副資材としての再利用も可能である。
特に、中和塔内に水供給することにより、中和塔内の温度を概ね400℃〜500℃に保つことができ、塩化水素を含む酸性ガスを中和することによって生成される塩化カルシウムが770℃付近の温度で溶解し液体となることを防ぐことができる。そのため、液化した塩化カルシウムが中和剤の周囲を被覆し、中和剤の排出等を阻害することを未然に防いで、中和剤の排出をスムーズに行うことができる。更に中和剤を循環させて使用することにより、循環途中において中和剤の表面を露出させることによって中和生成物を除去して、中和剤を再生して繰り返して使用することができる。
また、水を供給することによって、酸性ガスは接触した水に捕捉されて、水の中に溶解した状態で中和剤と接触するため、中和剤内部へ浸潤することとなり、中和剤の表面のみだけではなく、中和剤の内部においても中和が進行する。よって、中和剤の使用効率が高く、かつ、中和塔内の温度を400℃〜500℃に保つ。更に、中和剤を撹拌することによって、中和剤と酸性ガスとの接触効率が高く、又水酸化カルシウム表面に付着する中和生成物の固化を抑制し、中和剤の流動性を確保することができる。
そして、粒径1mm〜5mm水酸化カルシウムからなる中和剤は中和剤タンクから中和塔内に連続的に又間欠的に投入するだけでよく、取り扱いが簡単である。また、中和塔をカートリッジとして構成することも可能であり、中和剤に触れることなく、中和塔を交換するだけでよい。更に、水酸化カルシウムからなる中和剤は酸としか反応しないため、処理量が安定しており、又仮に酸性ガスの中にフロンガス等の未分解の有機ガスが存在していたとしても中和塔内で粒径1mm〜5mm水酸化カルシウムからなる中和剤と接触することによって分解されるため、安全で信頼性が高い。
本発明の実施形態を概略的に示すシステム図。 中和塔の要部縦断面図。 中和塔の要部平断面図。 従来の中和処理方法を概略的に示すシステム図。
本発明が中和して無害化する対象は、例えばCFC,HCFC,HFC,PFC,SF等の有機ハロゲン化合物を過熱蒸気を使用して分解処理した際に発生する塩化水素(HCl)やフッ化水素(HF)、ゴミ焼却炉から排出される塩化水素(HCl),二酸化硫黄(SO)等の各種酸性ガスであり、酸性ガスであれば、その種類や発生原因には特に限定はない。
以下図面に基づいて本発明にかかる酸性ガスの中和処理方法及びその装置の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態を概略的に示すシステム図であり、本発明を過熱蒸気を使用してフロンガス類を分解した際に発生する酸性ガスの中和に適用したものである。
図において1は被分解処理物としてのフロンガスであり、所定の被分解物タンクから供給される。2は加熱して過熱蒸気を得るための水であり、所定の水タンクから供給される。なお、水に代えて予め加熱した過熱蒸気を供給してもよい。3は空気であり、所定のエアコンプレッサから供給される。このフロンガス1,水2,空気3が配管4を介して適当な比率で混合されて予備加熱器5によって所定温度に加熱されて、反応器6に送り込まれる。反応器6はフロンガス1を過熱蒸気によって分解処理するための装置であり、加熱ヒータ7によって所定の温度に加熱されている。分解処理するために必要な過熱蒸気の温度はフロンガスの種類や量、更には空気の投入の有無によっても異なるが、概ね850℃〜950℃程度に制御することによって分解することができる。なお、空気3は、空気中の酸素によって酸化反応を促進するためのものであり、省略することもできる。
反応器6内を所定温度に加熱されたフロンガス1が過熱蒸気とともに一定時間保持されて通過することにより、過熱蒸気中のフロンガス1が分解処理され、塩化水素(HCl)やフッ化水素(HF)を含む分解ガスとしての酸性ガスが発生する。この酸性ガスは900℃〜1000℃の温度を有しているため、配管8を介して次段の冷却ジャケット9に送り込んで、500℃前後まで冷却する。この500℃程度の酸性ガスが本願発明の中和対象であり、酸性ガス供給手段としての配管10を介して中和塔11に供給される。中和塔11への酸性ガスの供給は連続的であっても間欠的であってもよい。
中和塔11は、配管10から酸性ガスが供給される酸性ガスの流入室11aと、内部に中和剤12を充填した充填室11bとがそれぞれ隔成されており、全体として竪型に配置された円筒体である。流入室11aと充填室11bは隔壁11cによって隔てられており、充填室11bに充填された中和剤12が流入室11aを満たすほど侵入することはなく、流入室11aが中和剤12で閉塞されることはない。同時に流入室11aと充填室11bとは、隔壁11cの底部において連通しており、流入室11aに供給された酸性ガスは、流入室11aを経て充填室11bに供給される。即ち、酸性ガスは中和剤12に阻害されることなく、中和塔11の下部の流入室11aに侵入し、流入室11aから充填室11bに侵入して中和剤12と接触する。
充填室11bには鉛直方向に撹拌軸13が挿通され、充填室11b内の内周壁に固定された軸受14に回転自在に軸支されて、充填室11bの下端部まで延長されている。この撹拌軸13は、充填室11bの外部に設置した撹拌モータ15によって、連続的に又は間欠的に回転駆動可能である。撹拌軸13の周部には水平方向に所定間隔を空けて複数の撹拌羽根16が充填室11bの内周壁に向けて付設されている。図示例では、図3に示すように90度ずつ位相させて、4枚の撹拌羽根16が付設され、更にこの4枚の撹拌羽根16が充填室11bの底部に向けて所定間隔(実施形態で5cm間隔)で複数付設されている。よって、撹拌モータ15を駆動して撹拌軸13を回転させることにより、撹拌羽根16によって充填室11bに充填された中和剤12が連続的又は間欠的に撹拌される。回転速度及び回転間隔等の具体的条件は使用する中和塔11や中和剤12の量に応じて選択・調整すればよい。実施例では、2〜10rpmの回転速度とした。
撹拌軸13は内部が中空に形成されており、充填室11bの外部に設置した水供給装置17から水が供給され、撹拌軸13に穿設された複数の噴射口13aから充填室11b内に向けて噴射する。なお、水に代えて空気を噴射するようにしてもよい。その場合は水供給装置17に代えて空気供給装置を使用する。撹拌軸13は充填室11bの鉛直方向の中心部に挿通されおり、充填室11bと流入室11aからなる中和塔11全体の中心軸からは偏芯した位置に挿通されていることとなる。水の噴射量は後述する反応温度を低下させることができるとともに、中和剤12を水の被膜で覆うことができるように設定する。この水の被膜で粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウムからなる中和剤12が直接酸性ガスに晒されることを防ぐことができ、酸性ガス中の二酸化炭素と水酸化カルシウムが反応して炭酸カルシウムを生成することを抑制することができる。
中和剤12としては、粒径1mm〜10mm程度、好ましくは粒径1mm〜5mm程度の粒状の水酸化カルシウム(CaH)を使用する。水酸化カルシウムは、酸化カルシウム(CaO)を水で消化することによって製造される粉状体であるが、酸化カルシウムを消化した際に粒径1mm〜5mm程度の粒状消石灰が自然発生する。この粒状消石灰は微細な孔を有する多孔質であるため、中和剤12として中和塔11の充填室11bに充填することによって、酸性ガスが接触する中和剤12の表面積が広くなって酸性ガスの捕捉率が高くなる。また、水と反応することもなく、中和反応時においても、その形状を維持することができる。しかも、粒状であるため、従来の水と粉体の水酸化カルシウムを水と混合した混合溶液からなる中和液や水酸化カルシウムの粉体からなる中和剤の課題を解決することができる。
なお、酸化カルシウムを消化した際に自然発生する粒状消石灰に代えて、粉状の水酸化カルシウムを粒径1mm〜10mm程度、好ましくは粒径1mm〜5mm程度に造粒した粒状消石灰を使用することもできる。以下の説明では中和剤12の粒径は1mm〜5mm程度として説明するが、粒径1mm〜10mm程度までのものであれば同様に使用することが可能である。中和剤12の充填量としては、酸性ガスの中和に必要な化学量の1.3倍程度の量が充填室11b内に充填されている状態を維持することが適当である。
この粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウムを中和剤12として使用することによって、配管10を介して供給された酸性ガスが中和塔11の充填室11bに充填された中和剤12に効率よく接触して、その間を通過することが可能となる。粒径1mm〜5mm程度の粒状の水酸化カルシウムは、微細な孔を有する多孔質であって表面積が広いとともに、中和工程において生成される水と反応しないため、酸性ガスの中和剤12として適している。即ち、炭酸カルシウムは水とは反応しないが、孔を有しておらず酸性ガスと接触するのは表面のみである。また、酸化カルシウムは微細な孔を有するが、水と反応してしまう。よって、本願発明で使用する粒径1mm〜5mm程度の粒状の水酸化カルシウムは、炭酸カルシウムと酸化カルシウムの長所のみを有している。しかも、撹拌軸13を撹拌モータ15により回転駆動させて、撹拌羽根16によって容易に撹拌することができるため、中和反応時の温度上昇に起因する中和生成物固化を抑制し、中和剤の流動性を確保することができる。
中和剤12は中和剤タンク18に貯留されており、中和剤タンク18の下部から取り出されて中和剤供給手段としてのスクリュー移送機19によって搬送され、中和塔11の充填室11bの上部から連続的又は間欠的に供給される。そして、使用済みの中和剤12が中和塔11の充填室11bの下部から取り出されて、中和剤排出手段としてのスクリュー移送機20によって連続的又は間欠的に搬送され、中和残渣タンク21に排出されて貯留される。
中和塔11に供給された酸性ガスは中和塔11の充填室11b内に充填された中和剤12と接触することにより中和される。その中和メカニズムを塩化水素(HCl)とフッ化水素(HF)を例として説明すると次のとおりである。なお、中和メカニズム自体は、次の通り従来の水酸化カルシウムと水との混合溶液や粉体の水酸化カルシウムを使用した場合と同様である。
Ca(OH)+2HCl → CaCl+2H
Ca(OH)+2HF → CaF+2H
酸性ガスに塩化水素(HCl)を含んでいる場合は、中和されることによって塩化カルシウム(CaCl)が生成される。塩化カルシウムは通常は固体であるが、770℃付近で溶解し液体となる。この液体となった塩化カルシウムが中和塔11の充填室11b内において中和剤12の周囲を被覆し、中和塔11の充填室11bからの排出工程において冷却されて再び固体化して中和剤12を結合させるため、中和塔11の充填室11bの下部からスクリュー移送機20で排出することができなくなる。そこで、このような塩化カルシウムの液体化を防ぐため、中和塔11内の温度を700℃程度以上に昇温させることがないように、水供給装置17から水を撹拌軸13に供給し、撹拌軸13に穿設された複数の噴射口13aから充填室11b内に連続的に或いは間欠的に適宜噴射し、中和塔11内の充填室11bの温度を概ね400℃〜500℃となるようにする。このように、本発明は、充填室11b内に充填した粒径1mm〜5mm程度の粒状の水酸化カルシウムからなる中和剤12に、水供給装置17から水を供給し、かつ、撹拌羽根16で撹拌しながら酸性ガスを中和することによって、効率的に酸性ガスを中和処理することができる。
中和剤12は酸性ガスと接触することによって、塩化カルシウムやフッ化カルシウムを生成し、これら生成物によって表面が被覆されるため、徐々に中和能力を失ってゆく。そこで、中和後の排ガスを排出する配管22に酸濃度計(図示略)を装備して排ガスの酸濃度を常時監視し、中和剤12の中和能力が低下する前に交換するようにする。中和剤12の交換は、配管10からの酸性ガスの供給を停止し、中和塔11の充填室11b内の使用済みの中和剤12をスクリュー移送機20を使用して全て中和残渣タンク21へ排出した後、新たな中和剤12をスクリュー移送機19を使用して中和剤タンク18から中和塔11の充填室11b内に供給するバッチ式によって行うことができる。また、別タンクから中和塔11の充填室11b上部に中和剤12を投入しながら、下部から使用済みの中和剤12を排出すれば、連続運転できる。
或いは配管10からの酸性ガスの供給量や酸濃度を考慮して、スクリュー移送機19及びスクリュー移送機20の速度を同調させて、中和塔11の充填室11bの上部からスクリュー移送機19によって一定量の中和剤12を連続的に供給しながら、中和塔11の下部からスクリュー移送機20によって同量の使用済みの中和剤12を排出することにより、連続的に運転することができる。更に、中和塔11の充填室11bにレベルセンサを設置し、レベルセンサの設定値によって、スクリュー移送機19及びスクリュー移送機20を駆動させることにより、連続的に運転することもできる。即ち、中和塔11の充填室11b内には常に一定量の新たな中和剤12が貯留された状態として運転することができる。
また、中和剤タンク18、スクリュー移送機19,20、中和残渣タンク21等の中和剤12の供給・排出手段を装備することなく、中和剤12の充填された中和塔11をカートリッジとして構成し、使用済みの中和剤12を中和塔11毎交換して使用することもできる。なお、塩化カルシウムやフッ化カルシウムが生成された使用済みの中和剤12は中和残渣タンク21に貯留された後、残渣廃棄物タンク23に移送されて産業廃棄物として廃棄処理するか、路盤材等として再利用する。
中和後の排ガスは中和塔11の上部から配管22を介して粉塵除去塔24に供給され、粉塵除去塔24の上部からシャワーリングされた水によって中和剤12の粉塵が除去される。25は粉塵除去塔24内の水を循環させて上部からシャワーリングするためのポンプ、26は冷却水を粉塵除去塔24に循環させるための配管、27は循環する水を冷却するための冷却ジャケットである。粉塵の除去された排ガスは粉塵除去塔24の上部から配管28を介して、ミスト除去塔29に供給されてミストが除去された後、ブロワ30に吸引されて配管31から大気に開放される。このブロワ30の吸引による圧力勾配によって酸性ガスは、反応器6から中和塔11、粉塵除去塔24及びミスト除去塔29と移動する。
なお、表面に中和生成物が生成された中和処理後の中和剤12を中和塔11の充填室11bから排出させた後に循環させ、循環途中において中和剤12を相互に接触させて中和生成物を剥離することによって、その表面を露出させて中和剤12として再生し、再び中和剤12として中和塔11の充填室11b内に供給することも可能である。しかしながら、粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウムを中和剤12として使用するため、使い捨てにする方が実際的である。
反応器6内に、2.6m/hのフロンCFC−22を、5.2m/hの過熱蒸気、7.8m/hの空気とともに供給して分解して、19.42m/hの酸性ガスを得た。酸性ガス19.42m/h中のHClは2.59m/h、HFは5.18m/hであり、残部は過熱蒸気とCOと空気であった。この酸性ガスを、中和剤12として粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウム(粒状消石灰)を充填した中和塔11に連続的に供給して通過させることにより、酸性ガスを中和させて、配管22から排出される中和後の排ガスの酸濃度を測定した。使用した中和塔11の充填室11bは直径200mm、有効高さ800mmであり、その鉛直方向のほぼ全域に撹拌軸13を挿通し、90度ずつ位相させた4枚の撹拌羽根16を5cm間隔で充填室11bの内周壁に向けて複数段付設した。この充填室11bの中に30Kgの中和剤12を充填し、5分間隔で1.8Kgの中和剤12を中和残渣タンク21へ排出するとともに、中和剤タンク18から同量を供給した。また、撹拌羽根16を2〜10rpmで連続的に回転させるとともに、水供給装置17から供給した水を噴射口13aから1分間に50cc噴射した。なお、フロンCFC−22の分解反応式は次の通りである。
CHClF+HO+0.5O→ 2HF+HCl+CO
反応器6内に、2.2m/hのフロンCFC−134aを、4.4m/hの過熱蒸気、19.8m/hの空気とともに供給して分解して、31.84m/hの酸性ガスを得た。酸性ガス31.84m/h中のHClは0m/h、HFは8.78m/hであり、残部は過熱蒸気とCOと空気であった。この酸性ガスを、実施例1と同一条件で中和塔11の充填室11bに連続的に供給して通過させることにより、酸性ガスを中和させて、配管22から排出される中和後の排ガスの酸濃度を測定した。なお、フロンCFC−134aの分解反応式は次の通りである。
+HO+1.5O→ 4HF+2CO
反応器6内に、1.9m/hのフロンCFC−R12を、7.4m/hの過熱蒸気とともに供給して分解して、12.96m/hの酸性ガスを得た。酸性ガス12.96m/h中のHClは3.7m/h、HFは3.7m/hであり、残部は過熱蒸気とCOであった。この酸性ガスを、実施例1と同一条件で中和塔11の充填室11bに連続的に供給して通過させることにより、酸性ガスを中和させて、配管22から排出される中和後の排ガスの酸濃度を測定した。なお、フロンCFC−R12の分解反応式は次の通りである。
CCl+2HO → 2HF+2FCl+CO
[比較例1〜3]
実施例1と同一の酸性ガスを、図4に示す第1の洗浄塔43に供給し、水酸化カルシウムを15重量%混合した混合溶液をシャワーリングして中和し、第1の洗浄塔43から排出された中和後の排ガスの酸濃度を測定して比較例1とした。同様にして実施例2と同一の酸性ガスを中和した排ガスの酸濃度を測定したものを比較例2とし、実施例3と同一の酸性ガスを中和した排ガスの酸濃度を測定したものを比較例3とした。
[比較例4〜6]
実施例1の酸性ガスを直径250mm、高さ2000mmの円柱体に供給し、上部から水酸化カルシウムの粉体を1Kg/minの落下速度で散布して中和し、中和後の排ガスの酸濃度を測定して比較例4とした。同様にして実施例2と同一の酸性ガスを中和した排ガスの酸濃度を測定したものを比較例5とし、実施例3と同一の酸性ガスを中和した排ガスの酸濃度を測定したものを比較例6とした。上記した実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例6の中和後の排ガスの酸濃度等を表1に示す。
Figure 0005485669
表1に示すように、粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウム(粒状消石灰)からなる中和剤を使用した本発明は、HClやHFを<1ppm以下の濃度に中和できている。これに対して、図4に示す従来の酸性ガスに水酸化カルシウムの混合溶液をシャワーリングした比較例1,2,3は、第1の洗浄塔でシャワーリングしたのみではHClやHFの酸濃度は50〜100ppm或いは100〜200ppmであって中和がされておらず、水酸化カルシウムの混合溶液のシャワーリングを繰り返して行う必要がある。更に、水酸化カルシウムの粉体を酸性ガスに散布する比較例4,5,6では、HClやHFの酸濃度は780ppm以上あり、中和が不十分であることが判る。また、従来の水酸化カルシウムの混合溶液は、使用後に凝集剤を添加して凝集させ、その後に脱水して固液分離しても、脱水後の残渣も50%程度の含水率があるため、処理量が多くなるのに対して、本発明では残渣量が少なく、その処理のための費用が少ないとともに、再利用も可能である。
実施例1〜実施例3に示す本発明によれば、水の供給によって中和塔11内の温度上昇が少なく、充填室11b内の温度を概ね400℃〜500℃に保つことができた。また、中和剤12の充填量が充填室11bの容積に比べて少ないため、均一で安定した状態で酸性ガスの通路が確保されており、中和効率がよい。これは中和剤12のサイズが粒径1mm〜5mm程度で微細な孔を有する多孔質であるため、接触面積が広いことと、水の浸潤による中和、即ち、充填室11b内に水を供給し、酸性ガスを水に溶解させた状態で粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウムと接触させることによって、水酸化カルシウムの内部にまで浸潤させて中和反応を行うことが大きく影響しているためである。更に、中和剤12には水の被膜が形成されているため、酸性ガス中の二酸化炭素と水酸化カルシウムが反応して炭酸カルシウムを生成することを抑制することができる。中和剤12としての水酸化カルシウムの理論的な使用量は100%で15.6Kg/hであるが、実施例1〜実施例3の使用量は概ね21.6Kg/hであり、有効な使用効率は70%以上となっている。一般に中和剤の使用効率は20〜40%程度であり、70%以上の使用効率を有する本発明によれば1回の使用で中和剤12を十分に使用していることが判る。
さらに、本発明では中和塔11の充填室11b内で撹拌羽根16を回転させることにより、中和剤12を撹拌するようにしたので、所定の塊状又は直径10mm〜30mm程度の粒状とした炭酸カルシウム(CaCO)又は酸化カルシウム(CaO)或いは炭酸カルシウムと酸化カルシウムの混合物を使用することもできる。
以上記載した本発明によれば、酸性ガスを粒径1mm〜5mm程度の水酸化カルシウムからなる中和剤を充填した中和塔内を通過させるだけでよいため、中和剤が飛散することがなく、従来の水と粉体の水酸化カルシウムを水と混合した混合溶液からなる中和液や水酸化カルシウムの粉体からなる中和剤の欠点を解消するとともに、酸性ガスとの接触量を増やすとともに中和剤としての使用効率を向上させる等の水酸化カルシウムの中和剤としての利点を創出させた効率のよい酸性ガスの中和処理方法及びその装置を提供することができる。
1…フロンガス
2…水
3…空気
4,8,10,22,26,28,31…配管
5…予備加熱器
6…反応器
7…加熱ヒータ
9…冷却ジャケット
11…中和塔
11a…流入室
11b…充填室
12…中和剤
13…撹拌軸
14…軸受
15…撹拌モータ
16…撹拌羽根
17…水供給装置
18…中和剤タンク
19,20…スクリュー移送機
21…中和残渣タンク
23…残渣廃棄物タンク
24…粉塵除去塔
25…ポンプ
29…ミスト除去塔
30…ブロワ

Claims (9)

  1. 竪型の中和塔内に一定量充填した粒径1mm〜5mm粒状の水酸化カルシウムを連続的又は間欠的に撹拌しながら、中和塔の下部から500℃まで冷却した一定量の酸性ガスを供給するとともに、中和塔内に水を連続的又は間欠的に供給することにより、酸性ガスを水に溶解させた状態で水酸化カルシウムと接触するように中和塔内を通過させることによっ中和処理し、中和塔の上部から排出することを特徴とする酸性ガスの中和処理方法。
  2. 中和塔内に供給する水によって、中和塔内の温度を400℃〜500℃に保つ請求項1記載の酸性ガスの中和処理方法。
  3. 中和塔内の水酸化カルシウムを撹拌することによって、中和塔内に酸性ガスの通路を確保するとともに、水酸化カルシウムと酸性ガスを均一に接触させる請求項1又は2記載の酸性ガスの中和処理方法。
  4. 中和塔内の水酸化カルシウムを撹拌することによって、水酸化カルシウム表面に付着する中和生成物の固化を抑制し、水酸化カルシウムの流動性を確保する請求項又は記載の酸性ガスの中和処理方法。
  5. 酸性ガスが、CFC,HCFC,HFC,PFC,SF等の有機ハロゲン化合物を分解した際に発生する酸性ガスである請求項1,2,3又記載の酸性ガスの中和処理方法。
  6. 酸性ガスが、ゴミ焼却炉から排出される酸性ガスである請求項1,2,3又記載の酸性ガスの中和処理方法。
  7. 粒径1mm〜5mm粒状の水酸化カルシウムを充填する竪型の中和塔と、中和塔内の水酸化カルシウムを撹拌する手段と、中和塔の下部に500℃まで冷却した酸性ガスを供給する酸性ガス供給手段と、中和塔内に水を供給する水供給手段と、酸性ガスを水に溶解させた状態で水酸化カルシウムに接触するように中和塔内を通過させて中和処理して中和塔の上部から排出する酸性ガス排出手段とからなることを特徴とする酸性ガスの中和処理装置。
  8. 中和剤としての水酸化カルシウムを貯留する中和剤タンクと、中和剤タンク内の水酸化カルシウムを連続的又は間欠的に中和塔に供給する中和剤供給手段と、中和塔から表面に中和生成物が生成された水酸化カルシウムを連続的又は間欠的に排出する中和剤排出手段とを有する請求項7記載の酸性ガスの中和処理装置。
  9. 中和塔内に中空の回転軸を装備し、回転軸に撹拌羽根を付設するとともに、回転軸の中空部に水を供給し、回転軸の周面に穿設された噴射口から噴射可能とした請求項又は記載の酸性ガスの中和処理装置。
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