JP5483287B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の制御基板と、各制御基板に電源を供給するための電源供給手段を備えた遊技機に関する。
スロットマシンなどの遊技機においては、遊技を制御するメイン基板と演出を制御するサブ基板とが別個に設けられており、停電などによって電断が発生した場合には、電断を検知してから実際に供給電源が絶たれるまでの間に、各基板において、遊技状態や演出状態のバックアップを行うように形成されている。この際、メイン基板からは、サブ基板に対して所定の制御情報、例えば遊技状態や遊技状態に応じた演出状態のバックアップ要請信号などが送出され、サブ基板ではこの制御情報に基づいて演出状態のバックアップを行う。そして、サブ基板が確実にメイン基板からのコマンドを受信できるように、メイン基板の電断検知電圧を、サブ基板の電断検知電圧よりも高くして、メイン基板、サブ基板の順にバックアップが行われるようにしている(特許文献1参照)。
特許第3884954号公報
しかし、電断が検知されてから供給電源が0になるまでの時間は、その時々の負荷(電断時の遊技状況)に左右されるため、バックアップにあてることができる時間は不安定であり、場合によっては、メイン基板の出力したコマンドをサブ基板で入力しないうちに電源の供給が絶たれてしまい、サブ側のバックアップが行えない可能性がある。
そこで、本願発明は、一の制御基板と、一の制御基板からの出力信号に基づいて制御を行う他の制御基板とを備えた遊技機において、電断時に、各制御基板に供給される電源が一定時間保持されるようにして、一の制御基板からの出力信号を確実に他の制御基板が入力できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、各請求項に記載の発明は以下のような構成を有する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、第一制御基板(メイン基板7A)と、この第一制御基板(7A)からの出力信号を入力して制御を行う第二制御基板(サブ基板7B)とを少なくとも備え、前記第一制御基板(7A)は、電断時の遊技に関する制御情報を記憶するとともに所定の制御情報を前記第二制御基板(7B)に出力し、前記第二制御基板(7B)は前記第一制御基板(7A)から入力された制御情報を記憶可能に形成された遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパチンコ遊技機とすることができる。前記「第一制御基板」は、役抽選や入賞判定などの遊技状態を制御するメイン基板とすることができる。また、「第二制御基板」は、メイン基板からの出力信号に基づいて遊技に付随する演出を制御するサブ基板や、メイン基板からの出力信号に基づいて賞球払い出しに関する制御を行うための払い出し基板とすることができる。遊技機としては、第一制御基板(7A)、第二制御基板(7B)の以外に、他の制御基板を備えていてもよい。
また、本発明に係る遊技機には、前記第一制御基板(7A)の駆動に用いるための電圧を生成する第一電源生成手段(12V電源生成回路12)と、前記第二制御基板(7B)の駆動に用いるための電圧を生成する第二電源生成手段(12VS電源生成回路13)と、電圧が所定の電断判定基準値まで降下した場合に電断と認識する電断検出手段(電断検出回路20)と、前記電断検出手段(20)が電断と認識した場合に、前記第一電源生成手段(12)から前記第一制御基板(7A)に供給される電圧を、前記電断判定基準値よりも低い第一待機電圧に降下させて保持する第一切替手段(メイン電圧切替回路31)と、前記第一切替手段(31)が電圧を降下させてから一定時間経過後に、前記第一制御基板(7A)に供給される電圧をさらに低下させるための切断信号(OFF信号)を出力する第一電源供給停止手段(メインOFF信号出力手段41)と、前記第一電源供給停止手段(41)からの切断信号の出力を契機に、前記第二電源生成手段(13)から前記第二制御基板(7B)に供給される電圧を、所定の第二待機電圧に降下させて保持する第二切替手段(32)と、前記第二切替手段(32)が電圧を降下させてから一定時間経過後に、前記第二制御基板(7B)に供給される電圧をさらに低下させるための切断信号を出力する第二電源供給停止手段(サブOFF信号出力手段42)とが設けられている。
そして、前記第一制御基板(7A)は、前記第一待機電圧が保持されている一定時間において、前記制御情報を記憶するとともに前記第二制御基板(7B)に出力可能であり、前記第二制御基板(7B)は、前記第二待機電圧が保持されている一定時間において、前記第一制御基板(7A)から入力された制御情報を記憶可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、第一電源生成手段(12)及び第二電源生成手段(13)、電断検出手段(20)、第一切替手段(31)及び第二切替手段(32)、第一電源供給停止手段(41)及び第二電源供給停止手段(42)は、遊技機に電源を供給するための電源装置(1)に設けられた制御基板である電源基板(1A)に配置することができる。この場合、各手段は、単一の制御基板に配置してもよいし、複数の制御基板に配置してもよい。あるいは、複数の制御基板をそれぞれ収納する電源装置を複数設けてもよい。
本発明では、第一制御基板(7A)と第二制御基板(7B)にそれぞれ個別の電源を持たせておき、電断が検知された場合には、第一制御基板(7A)に供給される電圧を一定値まで降下させ、その間に第一制御基板(7A)のバックアップを行わせる。そして、一定時間が経過したところで、第一制御基板(7A)を強制的に電断させると同時に、その切断信号の出力をトリガーとして第二制御基板(7B)に供給される電圧を一定値まで降下させ、その間に第二制御基板(7B)のバックアップを行わせる。そして、一定時間が経過したところで、第二制御基板(7B)を強制的に電断させる。従って、待機電圧を保持する時間を、第一制御基板(7A)及び第二制御基板(7B)のバックアップに必要十分な時間に予め設定しておくことにより、電断時の遊技状態などの外的要因に影響されることなく、制御データのバックアップのための時間を確保できることとなり、第二制御基板(7B)のバックアップができなかったり中途で終わってしまったりすることを防ぐことができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記第二待機電圧を前記第一待機電圧よりも低く設定したことを特徴とする。
本発明は、第二制御基板(7B)の方が第一制御基板(7A)に比べ低い電圧で駆動可能である場合に、待機電圧を維持するためのコンデンサの容量を節約することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、電断時に、一の制御基板からの出力信号を確実に他の制御基板が入力できるようにすることができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。 スロットマシンの前扉を開いた正面図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 電源基板の構成を示す回路図である。 電断時の供給電圧を示すタイムチャートである。 本発明の参考発明に係る実施形態であって、スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 参考実施形態1の電源基板の構成を示す回路図である。 参考実施形態2の電源基板の構成を示す回路図である。 参考実施形態3の電源基板の構成を示す回路図である。 参考実施形態4であって、パチンコ遊技機の外観正面図である。 パチンコ遊技機の裏面を示す図である。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 参考実施形態4における電源基板の構成を示す回路図である。
本発明の好適な実施の形態を、メダル遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1に示すように、箱形の筐体2の正面側に板状の前扉3を開閉自在に取り付け、筐体2の内部には、図2に示すように、3個のリールモータ6A(図3参照)と表面に複数の図柄(図示せず)が表示された3個の回転リール90を備えたリール装置6と、メダルを貯留するとともにホッパーモータ8A(図3参照)の駆動によってメダルを払い出すホッパー装置8と、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置7と、スロットマシンSの内部装置に電源を供給する電源装置1を収納固定した構成となっている。
前記前扉3は、特に図示しないヒンジを介して、筐体2の正面開口を開閉自在に取り付けられており、図1に示すように、高さ方向の中央部は、スロットマシンSの操作に関わる操作スイッチ等が設けられた操作部5となっている。そして、操作部5の上方には、回転リール90の図柄を正面側から視認可能な図柄表示窓100を有する正面パネル3Aが、操作部5の下方には、スロットマシンSの機種に応じたキャラクター等を表示した下パネル3Cがそれぞれ設けられている。また、正面パネル3Aの上方には上パネル3B設けられているとともに、下パネル3Cの下方であって前扉3の下部には、ホッパー装置8から払い出されたメダルを排出するメダル払い出し口3Eと、メダル払い出し口3Eから排出されたメダルを貯留可能な下皿3Dが形成されている。
さらに、前扉3には、遊技に伴う種々の演出を行わせるための演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9としては、上パネル3Bの周囲に配置されたランプ9A及び上パネル3Bに設けられた画像表示部9B、下皿3Cの奥壁に設けられたスピーカ9Cを有している。画像表示部9Bは、液晶表示装置やドットマトリックスを用いて文字図形動画等を表示するものである。
前記操作部5としては、メダルを投入するためのメダル投入口5A、クレジットとして貯留されているメダルを投入メダルに代えるためのベットスイッチ5B、回転リール6Aの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ5C、回転リール6Aの回転を個々に停止させるための3個のボタンスイッチからなるストップスイッチ5D、クレジットされているメダルを払い戻すための精算スイッチ5Eが設けられている。
また、図2に示すように、前扉3の裏側には、前記メダル投入口5Aから投入されたメダルを検出するためのメダルセレクター4が内蔵されている。
前記制御装置7は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板を基板ケースに収納したものである。制御基板としては、図3に示すように、遊技に関する制御を行うためのメイン基板7Aと、演出に関する制御を行うためのサブ基板7Bと、周辺基板7Cとが設けられている。図2に示すように、メイン基板7Aは、筐体2の上方に設けられており、サブ基板7Bは、前扉3の裏面上方に設けられている。周辺基板7Cは、特に図示しないが、メイン基板7Aに接続される各種装置とメイン基板7Aとの間に介在する中継基板や、遊技に関する表示を行わせるための表示器を制御する表示基板も含まれる。
前記メイン基板7Aには、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM等、種々の電子部品が備えられており、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置として機能する。具体的には、メイン基板7Aは、特に図示しないが、ベットやクレジットの制御を行うメダル投入制御手段、複数の図柄の組み合わせから成る「役」について当選か否かの役抽選を行うための役抽選制御手段、リールユニット6を制御するためのリール制御手段、入賞の有無を判定する入賞判定、ボーナスゲームなどの遊技状態の制御を行うための遊技状態制御手段、ホッパーユニット8の作動を制御するためのホッパー制御手段等として機能する。
メイン基板7Aの入力側には、図3に示すように、周辺基板7Cを介して、メダルセンサ4A、ベットスイッチ5B、スタートスイッチ5C、ストップスイッチ5D、精算スイッチ5Eが接続されている。なお、メダルセンサ4Aは、特に図示しないが、メダルセレクター4の内部に設けられたメダル検知部である。また、メイン基板7Aの出力側には、周辺基板7Cを介して、リールモータ6A、ホッパーモータ8Aが接続されている。
前記サブ基板7Bにも、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM等、種々の電子部品が備えられており、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、演出制御装置として機能する。サブ基板7Bは、メイン基板7Aからの出力信号を入力して、演出表示装置9に所定の演出表示を行わせるものであり、サブ基板7Bの出力側には、ランプ9A、画像表示部9B、スピーカ9Cが接続されている。
ここで、メイン基板7A及びサブ基板7Bは、スロットマシンSの電源切断時(電源スイッチOFF時及び停電時を含む)には、遊技状態や演出状態のバックアップを行うことができるように形成されている。メイン基板7Aは、電断時には、役抽選の結果に関する情報(当選フラグの有無)、遊技状態(通常状態か特別状態か)に関する情報、操作手段の操作に関する情報、払い出しに関する情報などを、遊技に関する制御情報としてバックアップメモリに記憶する。また、サブ基板7Bに対して、前記遊技に関する制御情報のうち所定の制御情報、例えば役抽選の結果に関する情報や遊技状態に関する情報など、演出状態のバックアップが必要と判断された制御情報を出力する。また、
一方、サブ基板7Bは、メイン基板7Aから出力された遊技に関する制御情報を入力して記憶すると共に、画像表示部9Bにて表示中の画像データやスピーカ9Cから出力中の音声データなど、演出の進行状況を特定可能な情報を、演出状態に関する情報としてバックアップメモリに記憶する。そして、電断が復帰した場合には、メイン基板7Aにより遊技状態が復帰するとともに、サブ基板7Bにより演出状態が復帰し、遊技状態と演出状態の整合性を損なわずに遊技を再開させることができる。
なお、停電による電断の場合と、電源スイッチOFFによる電断(リセット)の場合とでは、バックアップが必要な制御情報が異なるので、停電等による不慮の電断の場合には電断フラグをセットしておき、電断復帰時に電断フラグがない場合には所定のバックアップデータを初期化するなどの処置を行う。
前記電源装置1は、図2に示すように、筐体2の内部に収納される箱型のユニットであり、外装箱の正面には、特に図示しないが、スロットマシンSの電源のON/OFFを切り替える電源スイッチや、スロットマシンSの出玉の設定を行うための設定変更スイッチなどが設けられている。また、電源装置1の内部には、電源基板1Aが収納されている。電源基板1Aは、上記したメイン基板7A、サブ基板7B、周辺基板7Cにそれぞれ電力を供給するとともに、電断時には、メイン基板7A、サブ基板7Bの順に電源が落ちるような制御を行うことができるように形成されているが、これについては後述する。
上記構成を有するスロットマシンSは、1回の遊技において最大3枚のメダルを掛ける(ベットする)ことができるとともに、メダル投入口5Aから投入されたメダルを最大50枚までクレジットとして貯留可能に形成されている。メダルがクレジットされている場合には、特に図示しないが所定のクレジット表示部にその数値が表示され、ベットスイッチ5Bを操作する度に1〜3の所定の数がクレジット表示部の表示から減算され、その枚数のメダルがベットされたものとみなされるようになっている。
そして、スタートスイッチ5Cの操作に基づき、役抽選が行われると共に、回転リール90が回転開始する。回転リール90の回転中に、対応するストップスイッチ5Dを操作することにより、回転リール90が回転停止する。この際、役抽選の結果がハズレの場合には停止図柄がいかなる入賞の態様にも揃わないように、所定の役が当選している場合には当該当選役を構成する図柄が一定条件下で所定の表示態様に停止するように、停止制御が行われる。そして、3個の回転リール90が全て停止したとき、各回転リール90の当選役を構成する図柄が当選役に応じた配列で表示された場合には、ホッパー装置8から役に応じた枚数のメダルが払い出されたり、ボーナスゲームなどの有利遊技に移行するように形成されている。
(電源基板1A)
ここで、電源基板1Aの構成を、図4に示す回路図を参照しつつ詳述する。電源基板1Aは、図3に示すように、電源生成回路10、電断検出回路20、電圧切替回路30、及びOFF信号出力回路40を備えている。
電源生成回路10は、スロットマシンSの制御装置7及びそれに接続された各装置を駆動させるための直流電源を生成するためのものである。電源生成回路10としては、図4に示すように、AC/DC電源生成回路11と、12V電源を生成する12V電源生成回路12と、12VS電源を生成する12VS電源生成回路13と、24V電源を生成する24V電源生成回路14とが設けられている。AC/DC電源生成回路11は、交流電流を直流電流に変換するAC/DCコンバータである。12V電源生成回路12はメイン基板7Aに電源を供給するための、12VS電源生成回路13はサブ基板7Bに電源を供給するための、24V電源生成回路14は周辺基板7Cに電源を供給するためのDC/DCコンバータである。すなわち、12V電源生成回路12、12VS電源生成回路13、24V電源生成回路14は、それぞれ、AC/DC電源生成回路11から供給される電源の電圧を、12V、12VS、24Vに変換して、各制御基板に個別に供給するものである。また、各電源生成回路には、図示しないコンデンサが設けられており、電断時にAC/DC電源生成回路11から各電源生成回路に供給される電圧が降下しても、一定時間、一定の電圧を保つことができるようになっている。なお、図4に示すコンデンサ81〜83は、負荷側の電圧変動に対処するためのものである。また、コンデンサ81,82を放電させることにより、メイン基板7A及びサブ基板7Bに供給される電圧を0にすることができるようになっている。
電断検出回路20は、AC/DC電源生成回路11から出力される電圧が所定の電断判定基準値、例えば9.6Vまで降下した場合に電断と認識して、以下に述べるメイン電圧切替回路31にメイン切替信号αを出力するものである。また、特に図示しないタイマーを備えており、メイン切替信号α出力後、一定時間T1(例えば20〜50ms)が経過したら、メイン切替信号αの出力を停止し、後述するメインOFF信号出力回路41にメイン電断信号βを出力するものである。
電圧切替回路30は、所定の契機で、メイン基板7A及びサブ基板7Bに供給される電圧を切り替えるためのものである。電圧切替回路30としては、12V電源生成回路12からメイン基板7Aに供給される電源の電圧を所定の待機電圧、例えば7Vに切り替えるためのメイン電圧切替回路31と、12VS電源生成回路13からサブ基板7Bに供給される電源の電圧を所定の待機電圧、例えば7Vに切り替えるためのサブ電圧切替回路32とが設けられている。
メイン電圧切替回路31は、トランジスタ50,51と、直列に接続された抵抗R1,R2を備えている。そして、前記電断検出回路20からメイン切替信号αが出力されることにより、インバータ70によってトランジスタ50,51のON、OFFが入れ替わり、抵抗R1,R2の分圧によって、メイン基板7Aに供給される電圧を12Vから7Vに切り替えるようになっている。
サブ電圧切替回路32も同様に、トランジスタ52,53と、直列に接続された抵抗R3,R4を備えている。サブ電圧切替回路32は、後述するメインOFF信号出力回路41からサブ切替信号δが出力されることにより、インバータ71によってトランジスタ50,51のON、OFFが入れ替わり、抵抗R1,R2の分圧によって、サブ基板7Bに供給される電圧を12Vから7Vに切り替えるようになっている。
OFF信号出力回路40は、メイン基板7A及びサブ基板7Bに供給される電圧を前記待機電圧よりもさらに降下させて電源を強制的にOFFにするためのOFF信号を出力するものである。OFF信号出力回路40としては、メイン電圧切替回路31が電圧を降下させてから(換言すればメイン切替信号αが出力されてから)一定時間T1の経過後に、メイン基板7Aに供給される電圧を0にするためのメインOFF信号γを出力するメインOFF信号出力回路41と、サブ電圧切替回路32が電圧を降下させてから(換言すればサブ切替信号δが出力されてから)一定時間T2(例えば20〜50ms)の経過後に、サブ基板7Bに供給される電圧を0にするためのサブOFF信号εを出力するサブOFF信号出力回路42とが設けられている。
メインOFF信号出力回路41は、電界効果トランジスタ54を備え、電断検出回路20からメイン電断信号βが出力されることにより、電界効果トランジスタ54がONになり、メインOFF信号γが出力されてコンデンサ81が放電を開始し、メイン基板7Aへの電源供給を切断するようになっている。また、メインOFF信号γと同時に、サブ電圧切替回路32にサブ切替信号δが出力されるようになっており、サブ切替信号δが出力されると、サブ電圧切替回路32がサブ基板7Bに供給される電圧を切り替えると同時に、タイマー60が一定時間T2のタイムカウントを開始する。
サブOFF信号出力回路42は、電界効果トランジスタ55を備え、前記タイマー60がタイムアップすることにより、電界効果トランジスタ55がONになり、サブOFF信号εが出力されてコンデンサ82が放電を開始し、サブ基板7Bへの電源供給を切断するようになっている。
なお、電断判定基準値は、上記した9.6Vに限定されるものではなく、諸条件に応じて適宜設定することができる。また、待機電圧は、上記した7Vに限定されるものではなく、メイン基板7A、サブ基板7BのCPUが駆動可能な電圧であればよい。この場合、サブ基板7Bの方がメイン基板7Aよりも低い電圧で駆動可能であることから、サブ電圧切替手段32により生成される待機電圧を7Vよりも低い、例えば5Vに設定してもよい。このように設定することにより、コンデンサ82の容量を節約することができる。さらに、一定時間T1及びT2は、メイン基板7A、サブ基板7Bのバックアップに必要十分な時間が確保できるよう、12V電源生成回路12、12VS電源生成回路13に内蔵されたコンデンサの容量を調整することにより適宜設定することができる。
(電断時の電圧制御)
次に、電源基板1Aによる電断時の電圧制御について、メイン基板7A及びサブ基板7Bへの供給電圧を示す図5に基づき説明する。
まず、停電や電源スイッチOFFによって電断状態となると、電圧が徐々に低下していくが、電断検出回路20は、AC/DC電源生成回路11の出力電圧が9.6Vまで降下したときに電断と認識して、メイン電圧切替回路31にメイン切替信号αを出力する。また、電断検出回路20に内蔵されたタイマーが一定時間T1のタイムカウントを開始する。なお、この時点では、12V電源生成回路12、12VS電源生成回路13の生成電圧は、内蔵されたコンデンサによって12Vに保たれている。
メイン切替信号αが出力されると、メイン電圧切替回路31が作動し、メイン基板7Aに供給される電圧が12Vから7Vに切り替わる。なお、このとき、メイン基板7Aに所定の電断信号が出力され、メイン基板7Aでは所定のバックアップ処理が開始される。そして、メイン切替信号αが出力されている間(すなわち一定時間T1の間)は、メイン電圧切替回路31によって、メイン基板7Aに供給される電圧が7Vに保持される。この間に、メイン基板7Aでのバックアップ処理が行われ、所定の制御情報がサブ基板7Bに出力される。
前記電断検出回路20のタイマーがタイムアップすると、電断検出回路20は、メイン切替信号αの出力を停止して、メインOFF信号出力回路41にメイン電断信号βを出力する。メイン電断信号βが出力されると、メインOFF信号出力回路41からメインOFF信号γが出力されて、コンデンサ81が放電を開始する。その後、メイン基板7Aに供給される電圧は0になる。
一方、前記メインOFF信号γと同時に出力されるサブ切替信号δの出力を契機に、サブ電圧切替回路32が作動し、サブ基板7Bに供給される電圧が12VSから7Vに切り替わる。これと同時に、タイマー60が一定時間T2のタイムカウントを開始する。タイマー60がタイムカウント中(すなわち一定時間T2の間)は、サブ電圧切替回路32によって、サブ基板7Bに供給される電圧が7Vに保持される。この間に、サブ基板7Bでのバックアップ処理が行われる。
タイマー60がタイムアップすると、サブOFF信号出力回路42からサブOFF信号εが出力されてコンデンサ82が放電を開始し、その後、サブ基板7Bに供給される電圧は0になる。
なお、一定時間T1及びT2は、供給電圧が待機電圧(7V)に降下した時点から計測するようにしてもよい。また、一定時間T1の計測を電断検出回路20とは別に設けられたタイマーで行うようにしてもよい。
このように、本実施の形態によれば、メイン基板7A用の電源供給回路、サブ基板7B用の電源供給回、周辺基板7C用の電源供給回路をそれぞれ個別に設けてあるので、電断時の遊技状況や演出状況などに起因してメイン基板7A又はサブ基板7Bに供給される電圧が影響を受けることがない。また、電断を検知した場合には、各基板に供給される電圧をそれぞれ一定の待機電圧まで低下させてから、一定時間経過後にOFF信号によって強制的に電圧を落とすように予め設定してあるので、バックアップ可能な時間を予め設定しておくことにより確実にバックアップ処理を行わせることができるとともに、バックアップ処理後の電断を速やかに行わせることができる。
また、電断を検知した場合には、まずメイン用電源、続いてサブ用電源が、時間差を持って順次落ちるようにしてあるので、メイン基板7Aのバックアップ処理とサブ基板7Bへのコマンド出力が完了してからサブ基板7Bのバックアップ処理に移行させることができ、サブ基板7Bでは、メイン基板7Aからのコマンドを全て受け取ってから電断処理に移行できるものとなる。
なお、周辺基板7Cに関しては、メモリを有さずバックアップ処理を行う必要がないので、電断時の電圧降下を制御することはしていない。従って、コンデンサ83に貯留されている電荷が無くなり次第、周辺基板7Cに供給される電圧は0になるが、このように形成してあっても、周辺基板7Cとそれに接続されている装置類(例えばホッパーモータ8A)の作動状況(例えばメダルの払い出し枚数)がメイン基板7Aに記憶されていれば、電断復帰後に必要に応じて継続作動させることが可能であるので、特に問題はない。
ところで、上記した実施の形態では、電源基板1Aにメイン用の12V電源生成回路12とサブ用の12VS電源生成回路13及び周辺基板用の24VS電源生成回路14を設けてあったが、各電源生成回路は別基板に配置してもよい。あるいは、電源装置を複数設け、メイン用電源装置に12V電源生成回路12を設け、サブ用電源装置に12VS電源生成回路13を設けて、上記した実施の形態と同様の制御を行わせるようにしてもよい。
また、上記した実施の形態では、待機電圧の生成は、電圧切替回路30で抵抗の分圧を用いて行っているが、その他の方法として、トランスを用いる方法や、7V電源生成回路を別途設ける方法を採用してもよい。ただし、コストの点に鑑みると、上記した実施の形態のようにするのが最適である。
さらに、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも対応できる。例えば、特に図示しないが、パチンコ遊技機のメイン基板、払い出し基板、サブ基板に応用することが可能である。ここで、払い出し基板は、メイン基板からの出力信号に基づいて、球払い出し装置から賞球を払い出す制御を行うものである。そして、メイン基板用の電源供給回路と、払い出し基板用の電源供給回路と、サブ基板用の電源供給回路をそれぞれ設け、電断の際には、メイン用電源、払い出し用電源が順次落ちるように形成することができる。この場合、メイン基板が電断した後にも、払い出しが行われる場合も想定されるが、払い出し基板において払い出し情報をバックアップしておけば、電断復帰後にメイン基板に払い出し情報を送信可能であるので、問題ない。また、サブ基板についても電断時の電圧降下を制御して、演出に関するバックアップ処理を行わせるようにしてもよい。この場合には、払い出し基板に対するOFF信号の出力を契機にして、サブ基板への電圧を待機電圧に降下させるように形成することができる。すなわち、メイン用電源、払い出し用電源、サブ用電源の順に電源が落ちるように制御することができる。
なお、上記したスロットマシンSの実施の形態においても、メイン用電源、サブ用電源、周辺基板用電源の順に電源が落ちるように制御させてもよい。
(本発明の参考発明の実施の形態)
ここで、請求項記載の発明には該当しないが、本願発明と関連する参考発明の実施の形態について、参考実施形態1乃至4に分けて、図面に基づき説明する。
(参考実施形態1)
図6、図7は参考実施形態1を示す。また、スロットマシンSの外観及び筐体内部の構成は、図1及び図2に示すものと同様である。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1に示すように、箱形の筐体2の正面側に板状の前扉3を開閉自在に取り付け、筐体2の内部には、図2に示すように、3個のリールモータ6A(図6参照)と表面に複数の図柄(図示せず)が表示された3個の回転リール90を備えたリール装置6と、メダルを貯留するとともにホッパーモータ8A(図6参照)の駆動によってメダルを払い出すホッパー装置8と、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置7と、スロットマシンSの内部装置に電源を供給する電源装置1を収納固定した構成となっている。
前記前扉3は、特に図示しないヒンジを介して、筐体2の正面開口を開閉自在に取り付けられており、図1に示すように、高さ方向の中央部は、スロットマシンSの操作に関わる操作スイッチ等が設けられた操作部5となっている。そして、操作部5の上方には、回転リール90の図柄を正面側から視認可能な図柄表示窓100を有する正面パネル3Aが、操作部5の下方には、スロットマシンSの機種に応じたキャラクター等を表示した下パネル3Cがそれぞれ設けられている。また、正面パネル3Aの上方には上パネル3B設けられているとともに、下パネル3Cの下方であって前扉3の下部には、ホッパー装置8から払い出されたメダルを排出するメダル払い出し口3Eと、メダル払い出し口3Eから排出されたメダルを貯留可能な下皿3Dが形成されている。
さらに、前扉3には、遊技に伴う種々の演出を行わせるための演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9としては、上パネル3Bの周囲に配置されたランプ9A及び上パネル3Bに設けられた画像表示部9B、下皿3Cの奥壁に設けられたスピーカ9Cを有している。画像表示部9Bは、液晶表示装置やドットマトリックスを用いて文字図形動画等を表示するものである。
前記操作部5としては、メダルを投入するためのメダル投入口5A、クレジットとして貯留されているメダルを投入メダルに代えるためのベットスイッチ5B、回転リール6Aの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ5C、回転リール6Aの回転を個々に停止させるための3個のボタンスイッチからなるストップスイッチ5D、クレジットされているメダルを払い戻すための精算スイッチ5Eが設けられている。
また、図2に示すように、前扉3の裏側には、前記メダル投入口5Aから投入されたメダルを検出するためのメダルセレクター4が内蔵されている。
前記制御装置7は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板を基板ケースに収納したものである。制御基板としては、図6に示すように、遊技に関する制御を行うためのメイン基板7Aと、演出に関する制御を行うためのサブ基板7Bと、ホッパー駆動基板7Dとが設けられている。図2に示すように、メイン基板7Aは、筐体2の上方に設けられており、サブ基板7Bは、前扉3の裏面上方に設けられている。ホッパー駆動基板7Dは、特に図示しないが、メイン基板7Aからの出力信号に基づきホッパー装置8の作動を制御するためのものである。なお、スロットマシンSにおいては、ホッパー駆動基板7Dは中継基板としての役割を果たすものであり、処理装置やメモリは備えていない。
前記メイン基板7Aには、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM等、種々の電子部品が備えられており、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置として機能する。具体的には、メイン基板7Aは、特に図示しないが、ベットやクレジットの制御を行うメダル投入制御手段、複数の図柄の組み合わせから成る「役」について当選か否かの役抽選を行うための役抽選制御手段、リールユニット6を制御するためのリール制御手段、入賞の有無を判定する入賞判定、ボーナスゲームなどの遊技状態の制御を行うための遊技状態制御手段、ホッパーユニット8の作動を制御するためのホッパー制御手段等として機能する。
メイン基板7Aの入力側には、図6に示すように、メダルセンサ4A、ベットスイッチ5B、スタートスイッチ5C、ストップスイッチ5D、精算スイッチ5Eが接続されている。なお、メダルセンサ4Aは、特に図示しないが、メダルセレクター4の内部に設けられたメダル検知部である。また、メイン基板7Aの出力側には、リールモータ6Aと、ホッパー駆動基板7Dを介してホッパーモータ8Aが接続されている。
前記サブ基板7Bにも、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM等、種々の電子部品が備えられており、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、演出制御装置として機能する。サブ基板7Bは、メイン基板7Aからの出力信号を入力して、演出表示装置9に所定の演出表示を行わせるものであり、サブ基板7Bの出力側には、ランプ9A、画像表示部9B、スピーカ9Cが接続されている。なお、サブ基板7Bは、所定の場合に、演出表示装置9のうち予め定められたデバイスについて、予め定められた省電力表示を行わせるための省電力駆動手段としても機能するようになっているが、これについては後述する。
ここで、メイン基板7A及びサブ基板7Bは、スロットマシンSの電源切断時(電源スイッチOFF時及び停電時を含む)には、遊技状態や演出状態のバックアップを行うことができるように形成されている。メイン基板7Aは、電断時には、役抽選の結果に関する情報(当選フラグの有無)、遊技状態(通常状態か特別状態か)に関する情報、操作手段の操作に関する情報、払い出しに関する情報などを、遊技に関する制御情報としてバックアップメモリに記憶する。また、サブ基板7Bに対して、前記遊技に関する制御情報のうち所定の制御情報、例えば役抽選の結果に関する情報や遊技状態に関する情報など、演出状態のバックアップが必要と判断された制御情報を出力する。
一方、サブ基板7Bは、メイン基板7Aから出力された遊技に関する制御情報を入力して記憶すると共に、画像表示部9Bにて表示中の画像データやスピーカ9Cから出力中の音声データなど、演出の進行状況を特定可能な情報を、演出状態に関する情報としてバックアップメモリに記憶する。そして、電断が復帰した場合には、メイン基板7Aにより遊技状態が復帰するとともに、サブ基板7Bにより演出状態が復帰し、遊技状態と演出状態の整合性を損なわずに遊技を再開させることができる。
なお、停電による電断の場合と、電源スイッチOFFによる電断(リセット)の場合とでは、バックアップが必要な制御情報が異なるので、停電等による不慮の電断の場合には電断フラグをセットしておき、電断復帰時に電断フラグがない場合には所定のバックアップデータを初期化するなどの処置を行う。
前記電源装置1は、図2に示すように、筐体2の内部に収納される箱型のユニットであり、外装箱の正面には、特に図示しないが、スロットマシンSの電源のON/OFFを切り替える電源スイッチや、スロットマシンSの出玉の設定を行うための設定変更スイッチなどが設けられている。また、電源装置1の内部には、電源基板1Aが収納されている。電源基板1Aは、上記したメイン基板7A、サブ基板7B、ホッパー駆動基板7Dにそれぞれ電力を供給することができるように形成されているが、これについては後述する。
上記構成を有するスロットマシンSは、1回の遊技において最大3枚のメダルを掛ける(ベットする)ことができるとともに、メダル投入口5Aから投入されたメダルを最大50枚までクレジットとして貯留可能に形成されている。メダルがクレジットされている場合には、特に図示しないが所定のクレジット表示部にその数値が表示され、ベットスイッチ5Bを操作する度に1〜3の所定の数がクレジット表示部の表示から減算され、その枚数のメダルがベットされたものとみなされるようになっている。
そして、スタートスイッチ5Cの操作に基づき、役抽選が行われると共に、回転リール90が回転開始する。回転リール90の回転中に、対応するストップスイッチ5Dを操作することにより、回転リール90が回転停止する。この際、役抽選の結果がハズレの場合には停止図柄がいかなる入賞の態様にも揃わないように、所定の役が当選している場合には当該当選役を構成する図柄が一定条件下で所定の表示態様に停止するように、停止制御が行われる。そして、3個の回転リール90が全て停止したとき、各回転リール90の当選役を構成する図柄が当選役に応じた配列で表示された場合には、ホッパー装置8から役に応じた枚数のメダルが払い出されたり、ボーナスゲームなどの有利遊技に移行するように形成されている。
(電源基板1A)
ここで、電源基板1Aの構成を、図7に示す回路図を参照しつつ詳述する。電源基板1Aは、図6に示すように、電源生成回路10、電断検出回路20、出力切替回路35、及びOFF信号出力回路40を備えている。
電源生成回路10は、スロットマシンSの制御装置7及びそれに接続された各装置を駆動させるための直流電源を生成するためのものである。電源生成回路10としては、図7に示すように、AC/DC電源生成回路11と、12V電源を生成するメイン電源生成回路12'と、12VS電源を生成するサブ電源生成回路13'と、24V電源を生成する払出電源生成回路14'とが設けられている。なお、メイン電源生成回路12'は本発明の実施の形態における12V電源生成回路12に、サブ電源生成回路13'は本発明の実施の形態における12VS電源生成回路13に、払出電源生成回路14'は本発明の実施の形態における24V電源生成回路14に、それぞれ相当するものである。AC/DC電源生成回路11は、交流電流を直流電流に変換するAC/DCコンバータである。メイン電源生成回路12'はメイン基板7Aに電源を供給するための、サブ電源生成回路13'はサブ基板7Bに電源を供給するための、払出電源生成回路14'はホッパー駆動基板7Dに電源を供給するためのDC/DCコンバータである。すなわち、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'、払出電源生成回路14'は、それぞれ、AC/DC電源生成回路11から供給される電源の電圧を、12V、12VS、24Vに変換して、各制御基板に個別に供給するものである。
電断検出回路20は、前記メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'から出力される電圧が所定の電断判定基準値(例えば9V)まで降下した場合に電断と認識して、以下に述べる出力切替回路35に電断検出信号を出力するものである。具体的には、電断検出回路20は、図7に示すように、メイン電源生成回路12'の電断を検出するためのメイン電断検出回路21と、サブ電源生成回路13'の電断を検出するためのサブ電断検出回路22とを備えている。
メイン電断検出回路21は、トランジスタと、直列に接続された抵抗を備えている。そして、メイン電源生成回路12'の出力電圧が電断判定基準値以下になると、トランジスタがOFFになり、メイン電断検出信号aが出力されるようになっている。サブ電断検出回路22も同様に、トランジスタと、直列に接続された抵抗を備え、サブ電源生成回路13'の出力電圧が電断判定基準値以下になると、トランジスタがOFFになり、サブ電断検出信号bが出力されるようになっている。
なお、メイン電断検出信号a又はサブ電断検出信号bが出力された場合には、所定の表示部を用いて、電源ラインの異常を報知する表示を行わせるのが望ましい。例えば、所定のエラー報知ランプを点灯させたり、エラー表示部に電源異常の表示をさせたり、所定のアラームで警報を行わせたりすることができる。
出力切替回路35は、電断検出回路20の検出信号に基づき、メイン基板7A及びサブ基板7Bに電圧を供給する電源生成回路10を切り替えるためのものである。本実施の形態においては、出力切替回路35として、メイン電源生成回路12'の電断時にサブ電源生成回路13'からメイン基板7Aに電圧を供給させるためのメイン出力切替回路36と、サブ電源生成回路13'の電断時にメイン電源生成回路12'からサブ基板7Bに電圧を供給させるためのサブ出力切替回路37とが設けられている。
メイン出力切替回路36は、電界効果トランジスタを備え、メイン電断検出回路21からメイン電断検出信号aが出力されることにより、電界効果トランジスタがONになり、サブ電源生成回路13'からメイン基板7Aに電圧が供給されるようになっている。サブ出力切替回路37も同様に、電界効果トランジスタを備え、サブ電断検出回路22からサブ電断検出信号bが出力されることにより、電界効果トランジスタがONになり、メイン電源生成回路12'からサブ基板7Bに電圧が供給されるようになっている。
OFF信号出力回路40は、メイン電断検出信号a又はサブ電断検出信号bの出力から一定時間経過後に、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'及び払出電源生成回路14'から供給される電圧を降下させてメイン基板7A及びサブ基板7B及びホッパー駆動基板7Dの電源を強制的にOFFにするためのものである。具体的には、OFF信号出力回路40は、内部回路の詳細は図示しないが、タイマー61からの出力信号を入力して、OFF信号fを出力するようになっている。OFF信号fが出力されると、例えば、AC/DC電源生成回路11とメイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'及び払出電源生成回路14'をつなぐ接続回路が遮断され、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'及び払出電源生成回路14'への電圧供給が停止されるものである。
ここで、タイマー61は、パルスカウンタ及び信号入出力回路等を備えたワンチップマイクロコンピュータであり、メイン電断検出信号a、サブ電断検出信号bのいずれかの入力を契機にタイムカウントを開始するとともに、一定時間Tのタイムカウントが終了すると、OFF信号出力回路40にタイムアップ信号を出力するようになっている。前記一定時間Tは、平均的なスピードで1回の遊技を実行するのに必要十分な時間よりも長い時間に設定されている。たとえば、スロットマシンにおいていわゆるウエイト時間と言われている時間(4.1秒)よりも、長い時間に設定することができる。あるいは、ホッパー装置8が最大貯留枚数(50枚)のメダルの払い出しに要する時間や、回転リール90が停止操作されないで自動停止するまでの時間(30秒)よりも長い時間に設定してもよい。
またここで、タイマー61は、前記一定時間Tの経過よりも所定時間t(例えば40〜100ms)前に、メイン基板7Aに電断予告信号gを出力するように形成されている。前記所定時間tは、メイン基板7Aにおいて遊技状態のバックアップを行うとともにバックアップ情報をサブ基板7Bに出力し、かつサブ基板7Bが当該バックアップ情報を記憶可能な時間に設定されている。そして、前記電断予告信号gにより、メイン基板7Aでは所定のバックアップ処理が開始され、一定時間が経過するまでの間に(つまりOFF信号によって電断するまでの間に)、メイン基板7Aでのバックアップ処理が行われ、所定の制御情報がサブ基板7Bに出力されるとともに、サブ基板7Bでのバックアップ処理が行われることとなる。
ところで、サブ電源生成回路13'が電断した(サブ電源が落ちた)場合に、メイン電源生成回路12'からの供給のみで演出表示装置9の駆動をすべて賄おうとすると、メイン電源生成回路12'にかかる負荷が増大して好ましくない。そこで、本実施の形態では、サブ電源が落ちた場合には、演出表示のうち、電飾等の一部の演出表示を停止させる省電力駆動をさせることができるように形成されている。
具体的には、図7に示すように、サブ電断検出信号bは、サブ基板7Bにも出力される。そして、サブ電断検出信号bを入力したサブ基板7Bは、予め設定された所定の演出表示を表示するための演出表示装置9に、表示停止指令信号を出力する。例えば、ランプ9Aの表示制御を行っている制御部に対して、予め定められた省電力表示を行わせる指令を行う。これにより、例えば、点灯中のあるいは点灯予定のランプ9Aについて、一部の発光体(例えばLED)を発光させない(消灯すること、点灯させないことを含む)処理が行われるようになっている。
省電力表示としては、ランプ9Aの消灯だけでなく、例えば画像表示部9Bの液晶表示装置の輝度を落とすなど、演出表示装置9の消費電力が極力少なくなるような表示態様を行わせるようにすればよい。
(電断時の電圧制御)
次に、電源基板1Aによるメイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'の電断時の電圧制御について説明する。
まず、メイン電源生成回路12'が何らかの原因によって電断し、電圧が徐々に低下していくと、メイン電断検出回路21は、メイン電源生成回路12'の出力電圧が電断基準値まで降下したときに電断と認識して、メイン電断検出信号aを出力する。このとき、タイマー61が一定時間Tのタイムカウントを開始する。
メイン電断検出信号aが出力されると、メイン出力切替回路36が作動し、メイン電源生成回路12'とメイン基板7Aを結ぶライン(以下メインラインという)と、サブ電源生成回路13'とサブ基板7Bを結ぶライン(以下サブラインという)の間にリカバリ回路Xが開通する。これにより、サブ電源生成回路13'からメイン基板7Aにも12Vの電圧が供給されることとなる。
サブ電源生成回路13'が電断した場合には、サブ電断検出回路22は、サブ電源生成回路13'の出力電圧が電断基準値まで降下したときに電断と認識して、サブ電断検出信号bを出力する。このとき、タイマー61が一定時間Tのタイムカウントを開始する。また、サブ電断検出信号bはサブ基板7Bにも出力され、これを入力したサブ基板7Bでは、演出表示装置9に所定の省電力駆動をさせるための処理を開始する。
サブ電断検出信号bが出力されると、サブ出力切替回路37が作動し、サブラインとメインラインの間にリカバリ回路Yが開通する。これにより、メイン電源生成回路12'からサブ基板7Bにも12Vの電圧が供給される。
一方、メイン電断検出信号a、サブ電断検出信号bを入力してタイムカウントを開始したタイマー61は、一定時間Tからバックアップ用の所定時間tを差し引いた所定時(タイムカウントがT−tとなったとき、あるいはタイムカウントがtとなったとき)に、メイン基板7Aに電断予告信号gを出力する。そして、一定時間Tの経過時(タイムカウントがTとなったとき、あるいはタイムカウントが0となったとき)には、OFF信号出力回路40にタイムアップ信号を出力する。
タイムアップ信号が出力されると、OFF信号出力回路40からメインOFF信号fが出力されて、AC/DC電源生成回路11からメイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'及び払出電源生成回路14'への供給電圧が低下する。その後、メイン基板7A、サブ基板7B、ホッパー駆動基板7Dに供給される電圧は0になる。
なお、OFF信号fを、メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'に出力して、メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'のみが電断するように形成してもよい。
このように、第一の実施の形態によれば、メイン基板7A用の電源供給回路、サブ基板7B用の電源供給回、ホッパー駆動基板7D用の電源供給回路をそれぞれ個別に設け、メイン用電源、サブ用電源の電断を検知した場合には、電断していない電源から各基板に電圧を供給するようにしてあるので、遊技中に電断が発生した場合でも、遊技を中断することなく実行可能である。
また、電断していない電源についても、一定時間経過後にOFF信号によって強制的に電断させるようにしてあるので、電断していない電源に過大な負担がかかるのを防止することができる。この際、一定時間経過前に電断予告信号gを出力することにより、バックアップ時間を確保することができ、スムーズに電断処理を実行することができる。
さらに、強制電断するまでの一定時間は、少なくとも、1回の遊技を実行するのに必要十分な時間に設定してあるので、遊技中、例えばリール回転中に電断が発生した場合であっても、停止操作を行い、入賞の場合には払い出しが終了するまでは、遊技が中断されないようにすることができる。また、遊技が行われていないとき(待機中、リールモータ6Aもホッパーモータ8Aも駆動していないとき)に電断が発生した場合であっても、電断検出回路20が電断を検出したときに遊技者に対して所定の警告を発するようにしておけば、新たな遊技開始操作(ベットやスタート操作)の抑制になる。もしも、遊技中に電断が発生し、1回の遊技が一定時間内に終了しなかった場合、あるいは、1回の遊技が終了した後に電断が発生し、警告にもかかわらず遊技者が次の遊技を開始してしまい、該遊技が終了する前に一定時間が経過してしまった場合であっても、強制電断の前に必ずバックアップ処理が確実に行われるような構成としてあるので、問題はない。
(参考実施形態2)
図8は、本発明の参考実施形態2を示す。
参考実施形態2は、サブ電源生成回路13'とサブ基板7Bを結ぶサブライン、及びメイン電源生成回路12'とメイン基板7Aを結ぶメインラインと、払出電源生成回路14'とホッパー駆動基板7Dを結ぶ払出ラインとの間に、リカバリ回路を設けたものである。
なお、参考実施形態2におけるスロットマシンSの基本的構成は、参考実施形態1と同様であるので説明を省略し、本実施の形態の特徴部分のみ説明する。
(電源基板1A)
参考実施形態2における電源基板1Aは、図8に示すように、電断検出回路20として、メイン電断検出回路21及びサブ電断検出回路22に加え、払出電源生成回路14'の電断を検出するための払出電断検出回路23と、メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'の電断を検出するためのメイン・サブ電断検出回路24とを備えている。
払出電断検出回路23は、参考実施形態1において述べたメイン電断検出回路21と同様の回路構成を備え、払出電源生成回路14'の出力電圧が電断判定基準値以下になると、払出電断検出信号cが出力されるようになっている。メイン・サブ電断検出回路24は、メイン電断検出回路21と同様の回路構成を備えると共に、論理積回路を備えメイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'の双方の出力電圧が電断判定基準値以下になると、メイン・サブ電断検出信号dが出力されるようになっている。
また、参考実施形態2における電源基板1Aは、出力切替回路35として、メイン出力切替回路36及びサブ出力切替回路37に加え、払出電源生成回路14'の電断時にサブ電源生成回路13'からホッパー駆動基板7Dに電圧を供給させるための払出出力切替回路38と、メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'の電断時に払出電源生成回路14'からメイン基板7A及びサブ基板7Bに電圧を供給させるためのメイン・サブ出力切替回路39とを備えている。
払出出力切替回路38は、メイン出力切替回路36と同様の回路構成を備え、払出電断検出回路23から払出電断検出信号cが出力されることにより、サブ電源生成回路13'からホッパー駆動基板7Dに電圧が供給されるようになっている。メイン・サブ出力切替回路39も同様の回路構成を備え、メイン・サブ電断検出回路24からメイン・サブ電断検出信号dが出力されることにより、払出電源生成回路14'からメイン基板7A及びサブ基板7Bに電圧が供給されるようになっている。
ここで、メイン・サブ出力切替回路39とメインライン及びサブラインの間には、切替回路75が設けられている。切替回路75は、DC/DCコンバータであって、払出電源生成回路14'から出力される24Vの電圧を12Vに変換するためのものである。これは、メイン基板7A及びサブ基板7Bに24Vの電圧が供給されるのは好ましくないからである。これに対し、ホッパー駆動基板7Dに12Vの電圧が供給された場合には、ホッパーモータ8Aの回転数が減ることはあっても、駆動に問題はないことから、払出出力切替回路38と払出ラインとの間には、電圧切替のための回路は設けられていない。もちろん、払出出力切替回路38と払出ラインの間にも、12Vを24Vに変換するための切替回路を設けてもよい。
さて、参考実施形態2におけるタイマー62は、メイン電断検出信号a、サブ電断検出信号b、払出電断検出信号c、メイン・サブ電断検出信号dのいずれかを入力してタイムカウントを開始するとともに、一定時間Tのタイムカウントが終了すると、OFF信号出力回路40にタイムアップ信号を出力するようになっている。さらに、タイマー62は、メイン基板7Aから遊技情報信号eを入力し、内蔵されたRAMに遊技情報信号eに基づく情報を記憶可能に形成されているとともに、記憶している遊技情報に応じて、電断予告信号g及びタイムアップ信号の出力時期を変更可能に形成されている。
具体的には、メイン基板7Aは、遊技情報信号eとして、遊技開始信号、遊技終了信号を出力可能であり、タイマー62は、遊技開始信号を入力した場合には遊技実行中フラグを設定し、遊技終了信号を入力した場合には遊技実行中フラグをリセットする。つまり、遊技実行中フラグが設定されている間は遊技が行われており、遊技実行中フラグが設定されていない場合には遊技実行中ではなく、遊技実行中フラグがリセットされた場合には遊技が終了したと判断することができるようになっているが、これについては後述する。なお、遊技開始信号はスタートスイッチ5Cの操作により回転リール90が回転開始したときに出力され、遊技終了信号は回転リール90が全て停止したときもしくは入賞によるメダルの払い出しが終了したときに出力される。
(電断時の電圧制御)
次に、電源基板1Aによるメイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'、及び払出電源生成回路14'の電断時の電圧制御について説明する。
メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'がそれぞれ単独で電断した場合の制御は、参考実施形態1と同様である。
払出電源生成回路14'が何らかの原因によって電断した場合、払出電断検出回路23は、払出電源生成回路14'の出力電圧が電断基準値まで降下したときに電断と認識して、払出電断検出信号cを出力する。
払出電断検出信号cが出力されると、払出出力切替回路38が作動し、サブラインと払出ラインの間にリカバリ回路Zが開通する。これにより、サブ電源生成回路13'からホッパー駆動基板7Dにも12Vの電圧が供給される。
メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'の双方が電断した場合には、メイン・サブ電断検出回路24は、メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'の双方の出力電圧が電断基準値まで降下したときに電断と認識して、メイン・サブ電断検出信号dを出力する。なお、図8においては回路図の記載を省略しているが、サブ電断検出信号b及びメイン・サブ電断検出信号dはサブ基板7Bにも出力され、これを入力したサブ基板7Bでは、演出表示装置9に所定の省電力駆動をさせるための処理を開始する。
メイン・サブ電断検出信号dが出力されると、メイン・サブ出力切替回路39が作動し、払出ラインとメインライン及びサブラインとの間にそれぞれリカバリ回路W1,W2が開通する。これにより、切替回路75を介して、払出電源生成回路14'からメイン基板7A及びサブ基板7Bにも12Vの電圧が供給される。
一方、メイン電断検出信号a、サブ電断検出信号b、払出電断検出信号c、メイン・サブ電断検出信号dのいずれかを入力したタイマー62は、以下のように制御を行う。
まず、遊技実行中フラグが設定されていないときにいずれかの電断検出信号を入力した場合には、ただちに電断予告信号gを出力するとともに、所定時間tのタイムカウントを開始して、タイムカウントが終了したらタイムアップ信号を出力する。このように形成することにより、遊技待機中に電断が発生した場合には、次の遊技が開始される前に、バックアップ処理を行わせた上ですみやかに強制電断させることが可能となる。
また、遊技実行中フラグが設定されているときにいずれかの電断検出信号を入力した場合には、一定時間Tのタイムカウントを開始する。そして、一定時間Tのタイムカウント中に、遊技終了信号を入力した場合には、遊技実行中フラグをリセットして、一定時間Tのタイムカウントを中止するとともに、電断予告信号gを出力し、所定時間tのタイムカウントを開始する。そして、所定時間tのタイムカウントが終了したらタイムアップ信号を出力する。遊技終了信号を入力しない場合には、参考実施形態1で説明したのと同様の制御を行う。このように形成することにより、遊技実行中に電断が発生し、一定時間が経過していないうちに1回の遊技が終了した場合には、次の遊技が開始される前に、バックアップ処理を行わせた上ですみやかに強制電断させることが可能となる。
このように、参考実施形態2によれば、遊技中にメイン電源とサブ電源の双方が電断した場合でも、遊技を中断することなく実行可能である。
また、遊技実行中か否かによって、OFF信号fを出力させるタイミングを異ならせるようにしてあるので、非遊技中に電断が発生した場合には、電断していない電源にかかる負担を最小限にすることができ、遊技中に電断が発生した場合には、一定時間経過前に1回の遊技が終了したら即座に強制電断させ、次遊技を開始不能にするとともに、電断していない電源にかかる負担を軽減することができる。
なお、上記した第一及び参考実施形態2では、OFF信号出力回路40によって強制的に電断させるまでの一定時間を、1回の遊技が終了するのに必要十分な時間に設定してあったが、この時間を、1回の遊技状態が終了するまでの時間に設定してもよい。例えば、ボーナスゲーム中に電断が発生した場合、ボーナスゲーム(例えば一定数のメダル払い出しにより終了するビッグボーナスゲーム)が終了するまで、あるいは、少なくとも、ボーナスゲーム中に行われる有利遊技(例えば所定回数の遊技終了または所定回数の入賞により終了するレギュラーボーナスゲーム)が終了するまでは、電断していない電源装置から電圧が供給されるようにしてもよい。このように形成するには、OFF信号の出力タイミングを時間のみで決定するのは困難であることから、参考実施形態1においても、タイマー61には、参考実施形態2におけるタイマー62と同様の機能を持たせるようにするのが好適である。
また、本参考発明には、OFF信号出力回路40を設けない場合も含まれる。つまり、強制的電断は必須要件ではない。このように形成した場合でも、電断検知時にスロットマシンSを所定のエラー状態にするとともに、一定時間が経過したら(1回の遊技が終了したら)、電断させないまま遊技実行不能とすれば、上記した実施の形態と同様の効果を得ることができる。この場合でも、いずれは電源装置1(の電源スイッチ)をOFFにするのであるから、自動的にOFFにするか手動でOFFにするかの違いである。
さらに、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'の生成電圧は12Vには限られず、払出電源生成回路14'の生成電圧は24Vには限られない。従って、各電源生成回路の生成電圧によっては、切替回路75を設ける場所は異なるものとなる。
(参考実施形態3)
図9は、参考実施形態3に係る電源基板1Aの構成を示す回路図である。
上記した参考実施形態1、2は、基板ごとに設けた電源供給回路のいずれかが不慮の故障により電断した場合の処理に関するものであったが、参考実施形態3は、電断する前の電源供給回路の温度上昇に着目し、電断を未然に防ごうというものである。なお、参考実施形態3に係るスロットマシンSの基本的構成は、上記した参考実施形態1と同様であるため重複する部分は記載を省略し、本実施の形態の特徴部分のみ説明する。
(電源基板1A)
参考実施形態3における電源基板1Aは、図9に示すように、電源生成回路10、電圧切替回路30、出力切替回路35を備えている。電源生成回路10、出力切替回路35の構成は、基本的に第一の実施の形態と同様であるが、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'には、温度検出回路25が設けられている。温度検出回路25は、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'の回路基板上に実装されているIC温度センサであり、計測温度が予め定められた最高設定温度よりも高くなった場合、及び予め定められた最低設定温度よりも低くなった場合に、電圧切替回路30に所定の検知信号を出力するように形成されている。具体的には、計測温度が最高設定温度よりも高くなった場合には過熱検知信号pを、最低設定温度よりも低くなった場合には正常検知信号p'を出力するものである。
電圧切替回路30は、温度検出回路25からの検知信号入力を契機として、メイン基板7A及びサブ基板7Bに供給される電圧を切り替えるためのものである。電圧切替回路30としては、メイン電源生成回路12'の温度検出回路25からの検知信号に対応するメイン電圧切替回路31と、サブ電源生成回路13'の温度検出回路25からの検知信号に対応するサブ電圧切替回路32とが設けられている。
メイン電圧切替回路31は、特に図示しないが、インバータ、トランジスタ、直列に接続された抵抗などを備えている。そして、メイン電源生成回路12'の温度検出回路25から過熱検知信号pが出力されることにより、インバータによってトランジスタのON、OFFが入れ替わり、抵抗の分圧によって、メイン基板7Aに供給される電圧を12Vから12Vよりも低い電圧(例えば0〜7V)に切り替えるようになっている。なおこのとき、メイン切替信号qが出力される。一方、メイン電源生成回路12'から正常検知信号p'が出力されると、トランジスタのON、OFFが入れ替わり、メイン基板7Aに供給される電圧を12Vに戻すようになっている。なおこのとき、メイン切替信号q’が出力される。
サブ電圧切替回路32は、メイン電圧切替回路31と同様の回路構成を備え、サブ電源生成回路13'の温度検出回路25から過熱検知信号pが出力されることにより、サブ基板7Bに供給される電圧を12Vから12Vよりも低い電圧に切り替える。なおこのとき、サブ切替信号rが出力される。また、正常検知信号p'が出力されると、サブ基板7Bに供給される電圧を12Vに戻すようになっている。なおこのとき、サブ切替信号r’が出力される。
出力切替回路35としては、メイン電源生成回路12'の過熱時にサブ電源生成回路13'からメイン基板7Aに電圧を供給させるためのメイン出力切替回路36と、サブ電源生成回路13'の過熱時にメイン電源生成回路12'からサブ基板7Bに電圧を供給させるためのサブ出力切替回路37とが設けられている。
メイン出力切替回路36は、図示しないが、例えば電界効果トランジスタを備え、前記メイン電圧切替回路31からメイン切替信号qが出力されることにより、電界効果トランジスタがONになり、サブ電源生成回路13'からメイン基板7Aに電圧が供給されるようになっている。一方、メイン電圧切替回路31からメイン切替信号q’が出力されると、電界効果トランジスタがOFFになり、サブ電源生成回路13'からメイン基板7Aへの電圧供給が停止されるようになっている。
サブ出力切替回路37も同様に、電界効果トランジスタを備え、前記サブ電圧切替回路32からサブ切替信号rが出力されることにより、電界効果トランジスタがONになり、メイン電源生成回路12'からサブ基板7Bに電圧が供給されるようになっている。一方、サブ電圧切替回路32からサブ切替信号r’が出力されると、電界効果トランジスタがOFFになり、メイン電源生成回路12'からサブ基板7Bへの電圧供給が停止されるようになっている。
(作用)
本実施の形態において、メイン電源生成回路12'が過熱し、温度検出回路25の検出温度が最高設定温度を超えると、過熱検出信号pが出力される。過熱検出信号pが出力されると、メイン電圧切替回路31がONになり、メイン電源生成回路12'からメイン基板7Aへの供給電圧が低下するとともに、メイン切替信号qが出力される。メイン切替信号qによってメイン出力切替回路36がONになると、メインラインとサブラインの間にリカバリ回路Xが開通する。これにより、サブ電源生成回路13'からメイン基板7Aにも12Vの電圧が供給される。
この状態では、メイン電源生成回路12'からメイン基板7Aには電圧供給が行われないので、ある程度の時間が経過すれば、メイン電源生成回路12'の回路内温度が低下する。温度検出回路25の検出温度が最低設定温度に戻ると、正常検知信号p’が出力される。これによってメイン電圧切替回路31がOFFになり、メイン電源生成回路12'からメイン基板7Aへの供給電圧が12Vに戻るとともに、メイン切替信号q’が出力される。メイン切替信号q’によってメイン出力切替回路36がOFFになると、リカバリ回路Xは遮断され、サブ電源生成回路13'からメイン基板7Aへの電圧供給は停止する。
サブ電源生成回路13'が過熱した場合にも、上記と同様の電圧切替、出力切替が行われ、サブ電源生成回路13'の回路内温度が最低設定温度に戻るまで、サブラインとメインラインとの間に開通したリカバリ回路Yを介して、メイン電源生成回路12'からサブ基板7Bにも12Vの電圧が供給される。
なお、特に図示しないが、払出電源生成回路14'にも温度検出回路25を設けるとともに、ホッパー駆動基板7Dに供給される電圧を切り替えるための24V電圧切替回路と、サブ電源生成回路13'からホッパー駆動基板7Dに電圧を供給させるための24V出力切替回路とを設け、払出電源生成回路14'が過熱した場合には、サブ電源生成回路13'からホッパー駆動基板7Dに電圧が供給されるように形成してもよい。また、メイン電源生成回路12'及びサブ電源生成回路13'の双方が過熱した場合に、払出電源生成回路14'からメイン基板7A及びサブ基板7Bに12Vの電圧が供給されるように形成してもよい(第二の実施の形態参照)。
本実施の形態によれば、回路内温度の上昇を監視することで電断の可能性を予め察知し、正常駆動している他の電源から電圧の供給を行わせることができるので、電断を予防することができる。
(参考実施形態4)
ところで、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも対応できる。具体的には、パチンコ遊技機のメイン基板、払い出し基板、サブ基板に応用することが可能である。以下、本発明をパチンコ遊技機に適用した参考実施形態4について説明する。
(パチンコ遊技機Pの概要)
パチンコ遊技機Pは、図10に示すように、開口を有する枠体状の筐体200と、この筐体200の正面側に開閉可能に装着された前扉300とを有している。また、前扉300の前面には、透明ガラス(図示せず)を有するガラス枠310が開閉可能に取り付けられており、透明ガラスの奥側には、遊技領域1100を有する遊技盤1000が配置されている。そして、遊技盤1000の裏側には、図11に示すように、パチンコ機Pの作動を制御するための制御装置7と、電源装置1と、島設備の球循環機から供給される遊技球を貯留する賞球タンク800と、賞球タンク800から供給される遊技球を所定の個数ずつ払い出すための賞球装置900とが設けられている。
前記前扉300における遊技盤1000の下方には球皿ユニット400が設けられており、球皿ユニット400には、球皿と、賞球装置900から払い出される遊技球を球皿に排出する球払出口(図示せず)が設けられている。球皿ユニット400の正面右端には、図示しない球発射装置950(図12参照)を作動させて遊技球を遊技領域に向けて打ち出すための発射ハンドル500が設けられている。
遊技盤1000は、図10に示すように、発射ハンドル500の操作で発射された遊技球を遊技領域に導くガイドレール700を備え、遊技領域1100の中央部には、液晶表示装置や回転リールを用いて、文字、図形、動画等種々の表示を行うための可変表示部600が設けられているとともに、その下方には一般入賞口1200、始動入賞口1300、大入賞口1400が配置されている。また、遊技領域1100の底部には、遊技中に遊技領域1100にて入賞することなく落下した遊技球を遊技領域1100から排出するためのアウト口1500が形成されている。なお、遊技領域には多数の障害釘が植設されているが、図10においてそれらは便宜上図示を省略している。
前記制御装置7は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板を基板ケースに収納したものである。制御基板としては、図12に示すように、遊技に関する制御を行うためのメイン基板7Aと、演出に関する制御を行うためのサブ基板7Bと、払い出し基板7Dとが設けられている。メイン基板7Aは、各入賞口に設けられた球検知センサからの検知信号に基づいて、当たり抽選や当たり遊技の制御を行うものである。メイン基板7Aの入力側には、図8に示すように、入賞口センサ1250、始動口センサ1350、大入賞口センサ1450が接続されている。なお、入賞口センサ1250、始動口センサ1350、大入賞口センサ1450はそれぞれ、一般入賞口1200、始動入賞口1300、大入賞口1400を通過する遊技球を検知する検知部である。また、メイン基板7Aの出力側には、大入賞口ソレノイド1600と、特別図柄表示部1700が接続されている。大入賞口ソレノイド1600は、大入賞口1400の開閉扉を開閉させるためのものであり、特別図柄表示部1700は、当たり当選に当選したか否かの抽選結果を特に図示しないデジタル表示器等で表示させる表示部である。
サブ基板7Bは、前扉300に設けられた照明装置やスピーカ、可変表示部600の表示の制御を行うものである。サブ基板7Bの出力側には、ランプ、可変表示部600、スピーカが接続されている。払い出し基板7Eは、発射ハンドル500の操作に基づいて球発射装置を作動させ、メイン基板7Aからの出力信号に基づいて、賞球装置900の作動を制御するものである。払い出し基板7Eの入力側には、発射ハンドル500が接続されている。また、払い出し基板7Eの出力側には賞球装置900、弾発射装置950が接続されている。
パチンコ遊技機Pは、発射ハンドル500を操作することにより、球皿に貯留されている遊技球が順次球発射装置によって打ち出される。打ち出された遊技球は、ガイドレール700を介して遊技領域1100に入り、下方に落下する途中で一般入賞口1200、始動入賞口1300、又は大入賞口1400に入るか、あるいはいずれの入賞口にも入らないでアウト口1500に至る。
一般入賞口1200及び始動入賞口1300の内部には、図示しないが、通過する遊技球を検知するための検知部が設けられている。一般入賞口1200に入球した際にはそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動入賞口1300に入球した際にはこれに基づいて当たり外れや演出パターンの抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出される。当たり抽選を契機に、特別図柄表示部1700の表示が変動し、抽選結果に応じた表示が停止表示される。また、演出パターンの抽選で選定された演出パターンに応じて、可変表示部600の表示を特別図柄表示部1700の変動に合わせて変動及び変動停止させたり、各種の照明装置を介した視覚的表現、スピーカを介した聴覚的表現などを用い、様々な演出が行われる。なお、抽選により「当たり」(又は「大当たり」)が当選し、当たり遊技状態に移行した場合には、大入賞口1400が所定の開放パターンで(所定時間ずつ所定回数)開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される遊技者に有利な遊技状態(当たり遊技状態)となる。例えば、大当たり遊技状態に移行すると、大入賞口1400は所定時間(例えば30秒)の経過、所定個数(例えば10個)の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、前記条件の成立に基づいて閉塞することを所定ラウンド(例えば15回)繰り返す。
そして、上記構成を有するパチンコ遊技機Pの電源装置1には、図示しない電源基板が配置されており、その構成は、参考実施形態2と同様のものとすることができる。すなわち、図13に示すように、メイン基板7Aに電源を供給するためのメイン電源生成回路12'、サブ基板7Bに電源を供給するためのサブ電源生成回路13'、及び払い出し基板7Eに電源を供給するための払出電源生成回路14'を設けてある。そして、サブ電源生成回路13'とサブ基板7Bを結ぶサブライン、メイン電源生成回路12'とメイン基板7Aを結ぶメインラインとの間にリカバリ回路が設けられているとともに、サブライン、メインラインと、払出電源生成回路14'と払い出し基板7E結ぶ払出ラインとの間にも、リカバリ回路を設けてある。そして、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'、払出電源生成回路14'のいずれかが電断した場合には、電断していない電源生成回路から電圧が供給されるようになっている。
ここで、本実施の形態においては、メイン電源生成回路12'の生成電圧は12V、サブ電源生成回路13'の生成電圧は12V、払出電源生成回路14'の生成電圧は5Vとなっている。従って、メイン・サブ出力切替回路39とメインライン及びサブラインを結ぶリカバリ回路W1、W2には、払出電源生成回路14'から出力される5Vの電圧を12Vに変換するための切替回路76が設けられているとともに、サブラインと払出ラインを結ぶリカバリ回路Zには、サブ電源生成回路13'から出力される12Vの電圧を5Vに変換するための切替回路76'が設けられている。ただし、メイン電源生成回路12'、サブ電源生成回路13'、払出電源生成回路14'の生成電圧は、上記した数値に限定されるものではない。
また、パチンコ遊技機においては、タイマー62がOFF信号出力回路40にタイムアップ信号を出力するまでの一定時間Tは、例えば、1回の当たり遊技状態(又は大当たり遊技状態)中の1ラウンドが終了し、かつそのラウンドによる払出が終了するまでとすることができる。
具体的には、タイマー62は、メイン基板7Aから遊技情報信号eとしての当たり遊技状態移行信号を入力した場合には当たり遊技実行中フラグを設定するように形成するとともに、電断検出回路20がいずれかの電源生成回路10の電断を検知した場合には、メイン基板7Aに電断検知信号(図示せず)を出力するように形成する。一方、メイン基板7Aは、当たり遊技状態中に電断検知信号を入力した場合には、当たり遊技状態中の1ラウンドの終了(所定時間の大入賞口1400の開放又は所定数の遊技球の入賞)後に、遊技情報信号eとして1ラウンド終了信号を出力し、この信号に基づき払い出し基板7Eが発射ハンドル500の操作を無効にして、遊技領域1100に遊技球が発射されないような処理を行う。あるいは、ガイドレール700の先端部に開閉弁を設け、1ラウンドが終了したら開閉弁を閉じて発射される遊技球を球皿に返却させるようにしてもよい。このようにすることにより、1ラウンド終了時に盤面を流下中の遊技球はいずれかの入賞口に入るかアウト口1500から排出され、遊技領域1100には次の遊技球が誘導されてこないので、遊技の切れ目を作り出すことができる。なお、残りラウンド数はバックアップされるので、電断復帰後には当たり遊技状態で遊技が再開され、残りのラウンドが実行される。
タイマー62は、前記当たり遊技実行中フラグが設定されていないときにいずれかの電断検出信号を入力した場合には、第二の実施の形態と同様に、ただちに電断予告信号gを出力するとともに、所定時間tのタイムカウントを開始して、タイムカウントが終了したらタイムアップ信号を出力する。一方、当たり遊技実行中フラグが設定されているときに、いずれかの電断検出信号を入力しかつ1ラウンド終了信号を入力した場合には、一定時間Tのタイムカウントを開始する。ここで、当たり遊技実行中フラグはこの時点ではリセットしないで、電断復帰後に当たり遊技状態が再開され当該当たり遊技が終了したときにリセットする。また、前記一定時間Tは、1ラウンドの終了によりメイン基板7Aが発射ハンドル500の操作を無効にする前に遊技領域1100に発射された遊技球が盤面を流下してアウト口1500に到達するか、いずれかの入賞口に入球して賞球が払い出される場合にはその払い出しが終了するのに必要十分な時間に設定されている。そして、参考実施形態1で説明したのと同様に、一定時間Tが経過する所定時間t前に電断予告信号gを出力する。このように形成することにより、当たり遊技実行中に電断が発生した場合には、当たり遊技状態によって遊技者が享受すべき利益を少なくとも1ラウンド分は確保し、バックアップ処理を行わせた上ですみやかに強制電断させることが可能となる。
なお、メイン基板7Aは、当たり遊技状態であるか否かにかかわらず、電断検知信号を入力した場合には、払い出し基板7Eに遊技領域1100への遊技球の誘導を停止する処理を行わせるように形成してもよい。そしてその後、盤面に残っている遊技球の入賞による賞球払い出しが終了するのに必要十分な一定時間の経過後に、強制電断させるようにしてもよい。あるいは、電断検知後、遊技領域1100への遊技球の誘導を停止させてから、メイン基板7Aにおいて入賞球の数が確定した時に、バックアップ時間(所定時間t)の経過を待って強制電断させるようにしてもよい。
また、当たり遊技状態でない場合において、電断検知後、例えば数秒以内に特別図柄の変動があった場合には、1変動が終了したときにバックアップして強制電断させ、変動がない場合にはそのままバックアップして強制電断させるようにしてもよい。
また、当たり遊技状態の終了後、若しくは当たり遊技状態中の所定ラウンド(1ラウンド以上)の終了後に遊技領域1100への遊技球の誘導を停止させ、バックアップして強制電断させるようにしてもよい。
さらに、図13の例では、払出電源生成回路14'が電断した場合には、サブ電源生成回路13'から電圧が供給されるようになっているが、メイン電源生成回路12'から電圧が供給されるようにしてもよい。あるいは、メイン電源生成回路12'と払出電源生成回路14'の双方が電断した場合には、サブ電源生成回路13'から電圧が供給されるようにしてもよい。
ここで、前記参考実施形態3の構成を、上述した本発明の実施の形態、及び参考実施形態1、2、4に組み込んでもよい。そのように形成した場合には、いずれかの電源が過熱した場合には他の過熱していない電源から制御基板に電圧が供給され、いずれかの電源、例えば他の電源に代わって電圧を供給している電源が電断してしまった場合でも、電断していない他の電源から電圧供給を受けることが可能となる。
さらに、上記した本発明の実施の形態、参考実施形態1乃至4のうち、そのいずれか又は複数を組み合わせて実施することが可能である。また、一の実施の形態において記載されているいずれかの構成要件を、他の実施の形態に部分的に応用することもできるものである。
S スロットマシン(遊技機)
1 電源装置 1A 電源基板
2 筐体 3 前扉
4 メダルセレクター 5 操作部
5C スタートスイッチ 5D ストップスイッチ
6 リール装置 6A リールモータ
7 制御装置 7A メイン基板(第一制御基板)
7B サブ基板(第二制御基板) 7C 周辺基板
8 ホッパー装置 8A ホッパーモータ
9 演出表示装置
10 電源生成回路
12 12V電源生成回路(第一電源生成手段)
13 12VS電源生成回路(第二電源生成手段)
20 電断検出回路(電断検出手段)
30 電圧切替回路 31 メイン電圧切替回路(第一切替手段)
32 サブ電圧切替回路(第二切替手段)
40 OFF信号出力回路
41 メインOFF信号出力回路(第一電源供給停止手段)
42 サブOFF信号出力回路(第二電源供給停止手段)
90 回転リール 100 図柄表示窓

Claims (2)

  1. 第一制御基板と、この第一制御基板からの出力信号を入力して制御を行う第二制御基板とを少なくとも備え、前記第一制御基板は、電断時の遊技に関する制御情報を記憶するとともに所定の制御情報を前記第二制御基板に出力し、前記第二制御基板は前記第一制御基板から入力された制御情報を記憶可能に形成された遊技機において、
    前記第一制御基板の駆動に用いるための電圧を生成する第一電源生成手段と、
    前記第二制御基板の駆動に用いるための電圧を生成する第二電源生成手段と、
    電圧が所定の電断判定基準値まで降下した場合に電断と認識する電断検出手段と、
    前記電断検出手段が電断と認識した場合に、前記第一電源生成手段から前記第一制御基板に供給される電圧を、前記電断判定基準値よりも低い第一待機電圧に降下させて保持する第一切替手段と、
    前記第一切替手段が電圧を降下させてから一定時間経過後に、前記第一制御基板に供給される電圧をさらに低下させるための切断信号を出力する第一電源供給停止手段と、
    前記第一電源供給停止手段からの切断信号の出力を契機に、前記第二電源生成手段から前記第二制御基板に供給される電圧を、所定の第二待機電圧に降下させて保持する第二切替手段と、
    前記第二切替手段が電圧を降下させてから一定時間経過後に、前記第二制御基板に供給される電圧をさらに低下させるための切断信号を出力する第二電源供給停止手段とを設け、
    前記第一制御基板は、前記第一待機電圧が保持されている一定時間において、前記制御情報を記憶するとともに前記第二制御基板に出力可能であり、前記第二制御基板は、前記第二待機電圧が保持されている一定時間において、前記第一制御基板から入力された制御情報を記憶可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第二待機電圧を前記第一待機電圧よりも低く設定したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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