JP5482203B2 - 無線通信システム、基地局、無線リソース管理方法、及び基地局の制御プログラム - Google Patents

無線通信システム、基地局、無線リソース管理方法、及び基地局の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に、少なくとも一部の基地局が自律的に無線リソース管理を行なう無線通信システム、基地局、無線リソース管理方法、及び基地局の制御プログラムに関する。
近年、携帯電話の普及による屋内での音声通信やデータ通信の需要の増大に伴い、屋内に設置される家庭用基地局の開発が進められている。このような家庭用基地局の運用形態として、予め登録された移動局のみが家庭用基地局に接続して通信を行なうことが検討されている。家庭用基地局がカバーする範囲は、屋外に設置される基地局に比べて極めて小さいことから、フェムトセルと呼ばれる。そこで、以下、家庭用基地局をフェムト基地局と呼ぶ。
フェムト基地局及び既存の移動通信網における基地局は、共通パイロット信号を送信する。移動局は、その共通パイロット信号を受信することにより、同期確立及びチャネル推定等を行なって、基地局との間でデータの送受信を行なう。このため、移動局において共通パイロット信号を良好な受信品質で受信できるようにすることが、良好な通信品質を提供するために必要である。
既存の移動通信網における基地局では、各セルにおいて送信する共通パイロット信号の送信電力は、固定的に定められている。これに対して、フェムト基地局がフェムトセルにおいて送信する共通パイロット信号の送信電力は、フェムト基地局が自律的に設定することが検討されている。このような方法は、特許文献1(14ページ 8行目〜15ページ 21行目)に開示されている。
図8を用いて、その具体例を説明する。図8を参照すると、マクロ基地局811は、マクロセル801を形成し、一定の送信電力で共通パイロット信号CP1を送信しており、移動局(図示せず)と通信を行っている。フェムト基地局812A及び812Bは、それぞれフェムトセル802A及び802Bを形成する。そして、フェムト基地局812A及び812Bの各々は、マクロ基地局811の共通パイロット信号CP1の受信電力Pmacro [dBm]を測定し、マクロ基地局811と同一の無線周波数を用いて、Pmacro + Poffset [dBm]を送信電力として共通パイロット信号CP2A及びCP2Bを送信し、移動局(図示せず)と通信を行なう。ここで、Poffsetは、全てのフェムトセル802A及び802Bに共通な一定値である。
また、基地局から移動局への下り回線におけるデータ送信が高速化されると共に、移動局から基地局への上り回線におけるデータ送信も高速化されているが、この中で、上り回線のデータ送信の高速化においては、基地局における受信電力の合計値(RTWP; Received Total Wideband Power)が所定の目標値以下となる範囲で移動局の送信電力を最大にしてデータ送信速度の最大化を図っている。
以上のようなフェムト基地局は、WCDMAやE-UTRANなどのシステムの中で使用することが検討されている。WCDMAでは、非特許文献1に記載されているように、上り回線と下り回線における送信電力制御された個別チャネルを用いたデータ送信や、下り回線における共用チャネルを用いたデータ送信が行われる。また、E-UTRANでは、非特許文献2に記載されているように、無線周波数の帯域が複数のリソースブロック(PRB;Physical Resource Block)に分割される。E-UTRANの基地局に備えられたスケジューラがPRBの割当を行ない、基地局は割り当てられたPRBを用いて移動局との間のデータ送信を行う。
英国特許出願公開第2428937号明細書 3GPP TS 25.214 V7.3.0 (2006-12), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Physical layer procedures (FDD)(Release 7) 3GPP TS 36.300 V8.1.0 (2007-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2 (Release 8)
次に、図8のフェムト基地局812A及び812Bの各々が、図9に示すように建物90A及び90B内に設置されている場合について分析する。無線信号が建物外から建物内に入る場合及び建物内から建物外に出る場合には、その無線信号は、建物の透過損失(以下、建物透過損失)の分だけ減衰する。図9では、フェムト基地局812Aと移動局91Aは、建物透過損失が小さい建物90A内に存在し、フェムト基地局812Bと移動局91Bは、建物90Aに比べて建物透過損失が大きい建物90B内に存在するものとする。また、建物90Aと90Bは、内部の広さ、構造及び材質等は同じであるとする。
このとき、マクロ基地局811が送信する共通パイロット信号CP1は、フェムト基地局812Aには余り減衰せずに到達し、フェムト基地局建物812Bには大きく減衰して到達する。このため、フェムト基地局812Bは、フェムト基地局812Aに比べて共通パイロット信号CP1の受信電力Pmacroが小さいために、共通パイロット信号CP2Bの送信電力を小さく設定する。
このとき、フェムト基地局812Aが建物90A内全体に良好な通信品質(カバレージ)を提供できる最小の値にPoffsetを定めて、そのPoffsetを全てのフェムト基地局に共通な一定値としてフェムト基地局812A及び812Bに適用する場合を考える。この場合では、フェムト基地局812Bが送信する共通パイロット信号CP2Bの送信電力が小さくなるため、建物90B内全体に良好な通信品質を提供できない。
そこで、逆に、フェムト基地局812Bが建物90B内全体に良好な通信品質を提供できる最小の値にPoffsetを定めて、そのPoffsetを全てのフェムト基地局812A及び812Bに適用する場合を考える。この場合では、フェムト基地局812Aが送信する共通パイロット信号CP2Aの送信電力が大きくなるため、建物90A内全体に良好な通信品質を提供できる。しかしながら、パイロット信号CP2Aの送信電力が大きすぎるために、建物90Aの外に位置して、マクロセル801に接続している移動局90Cに対して、パイロット信号CP2Aが大きな干渉を及ぼすことになる。これにより、移動局90Cの下り回線品質が劣化する問題、または、移動局90Cの下り回線品質を保つためにマクロ基地局811が移動局90Cに送信する信号の送信電力を増加させることにより、マクロセル801の回線容量が減少するという問題が発生する。従って、建物内に設置されたフェムト基地局が、その建物の建物透過損失に依らず、建物外のマクロ基地局に接続する移動局に及ぼす干渉を抑えながら、建物内全体に良好な通信品質を提供できる共通パイロット信号の送信電力設定が望まれる。
次に、同じ図9に示す無線通信システムにおける上り回線のデータ送信について分析する。移動局91Aは、フェムト基地局812Aとの間の上り回線においてより高速なデータ送信を行うためには、より大きな送信電力で信号を送信する必要がある。しかし、移動局91Aの送信電力が大きすぎると、その送信信号がマクロ基地局811と移動局91Cの間の上り回線への干渉となる。そのため、移動局91Aからの目標受信電力をフェムト基地局812Aに設定し、フェムト基地局812Aにおける移動局91Aからの受信電力が目標受信電力を超えないように、移動局91Aのデータ送信速度と送信電力を制御することで、マクロ基地局811の上り回線への干渉を抑えることが考えられる。
そこで、移動局91Aの送信信号がマクロ基地局811に及ぼす干渉が許容されるレベルとなるようにフェムト基地局812Aの目標受信電力を定め、フェムト基地局812Aと同一の目標受信電力をフェムト基地局812Bにも設定する場合を考える。このような設定を行うことにより、移動局91A及び91Bは同じデータ送信速度でデータ送信を行うことができる。このとき、建物90Bは、建物90Aに比べて建物透過損失が大きいために、移動局91Bの送信信号がマクロ基地局811と移動局91Dの間の上り回線に及ぼす干渉は、許容されるレベルを十分に下回る。つまり、移動局91Bが、ある程度送信電力を増加させてデータ送信速度を増加させても、マクロ基地局811の上り回線に及ぼす干渉は許容されるレベルを超えない。しかしながら、フェムト基地局812A及び812Bに共通の目標受信電力を定めているために、移動局91Bはデータ送信速度を増加させることができない。従って、フェムト基地局が設置された建物の建物透過損失に依らず、マクロ基地局に及ぼす干渉を許容されるレベルに抑えながら、データ送信速度を最大にできる(即ち、通信品質を改善できる)ことが望まれる。
本発明は、上記知見に基づいて創案されたものであって、本発明の目的は、上述のように、基地局が設置された建物の建物透過損失に依らず、建物外に漏洩する電波による干渉を抑えながら、建物内において良好な通信品質を提供できる、共通パイロット信号の送信電力設定及び上りデータ送信における目標受信電力の設定などの無線リソース管理を行なう無線通信システム、基地局、無線リソース管理方法、及び基地局の制御プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様にかかる無線通信システムは、移動局との無線通信を行なう第一の基地局を備える無線通信システムである。さらに、前記第一の基地局は、到達する無線信号を受信し、前記無線信号の透過損失に基づいて無線リソース管理を行い、前記移動局との通信を行なうことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様にかかる無線通信システムは、移動局との無線通信を行なう第一の基地局を備える無線通信システムである。さらに、前記第一の基地局は、構造物を透過して前記第一の基地局の設置場所に到達する無線信号を受信し、前記無線信号の受信状況に基づいて、前記第一の基地局及び前記移動局の少なくとも一方から前記構造物を隔てた前記設置場所の反対側に漏洩する漏洩電力が略一定となるように無線リソース管理を行い、前記移動局との通信を行なうことを特徴とする。
前記無線信号の送信源と前記第一の基地局の間を隔てる構造物による前記無線信号の透過損失の大きさによって、前記第一の基地局における前記無線信号の受信状況が異なることになる。このため、前記無線信号の受信状況に応じて無線リソース管理を実行する前記第1及び第2の態様にかかる無線通信システムは、前記第一の基地局がどのような透過損失を有する構造物を隔てた場所に設置されているかに応じて、異なる無線リソース管理を実施できる。これにより、例えば、前記第一の基地局が、無線信号の損失源となる構造物の一例である建物の屋内に設置された場合、前記第一の基地局は、建物透過損失に依らず、建物外に漏洩する干渉を抑えながら、建物内において良好な通信品質を提供することができる。
本発明によれば、基地局が設置された建物の建物透過損失に依らず、建物外に漏洩する電波による干渉を抑えながら、建物内に良好な通信品質を提供できる。
本発明の実施例1〜3のシステム構成を示す図である。 本発明の実施例1〜3の他の無線システムの構成図である。 本発明の実施例1〜2のマクロ基地局の構成を示す図である。 本発明の実施例1〜3のフェムト基地局の構成を示す図である。 本発明の実施例1〜3の移動局の構成を示す図である。 本発明の実施例1及び3の無線パラメータの設定手順を示す図である。 本発明の実施例3のマクロ基地局の構成を示す図である。 背景技術の説明のためのシステムの構成図である。 建物内に設置されているフェムト基地局及び移動局と、屋外のマクロ基地局及び移動局を示す図である。
符号の説明
1 マクロゲートウェー装置
2 フェムトゲートウェー装置
3 マクロ基地局
4 フェムト基地局
5 マクロセル
6 フェムトセル
7−1〜7−2 移動局
8 信号送信装置
10 ネットワーク
30 アンテナ
31 無線送受信部
32 受信データ処理部
33 送信データ処理部
34 有線送受信部
35 無線ネットワーク制御部
36 移動局モード受信部
37 無線ネットワーク制御データ設定部
38 GPS受信部
80 アンテナ
81 送信部
82 信号発生部
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1〜実施例3の無線通信システムの構成図である。この無線通信システムは、マクロゲートウェー装置1と、フェムトゲートウェー装置2と、マクロ基地局3と、フェムト基地局4と、マクロセル5と、フェムトセル6と、移動局7−1〜7−2とを含む。これらのうち、少なくともフェムト基地局4と移動局7−2は、地上にある建物(図示せず)の内部に存在している。
マクロ基地局3、フェムト基地局4は、各々マクロセル5、フェムトセル6を構成する。マクロ基地局3は移動局7−1との通信を行い、フェムト基地局4は移動局7−2との通信を行う。マクロ基地局3及びフェムト基地局4の各々が構成するセルは、複数の場合もあるが、本実施形態では、各々1つずつとしている。
マクロゲートウェー装置1は、マクロ基地局3と接続される。フェムトゲートウェー装置2は、フェムト基地局4と接続される。そしてこれらのゲートウェー装置1及び2は、上位のネットワーク10とも接続されており、上位のネットワーク10と配下の基地局のセル内に存在する移動局7−1〜7−2との通信を制御すると共に、情報の転送を行う。
本実施の形態にかかる無線通信システムは、図1に示したものの他に多数のマクロ基地局、フェムト基地局とこれらに対応するマクロセル、フェムトセル、並びに移動局を含むが、図示は省略している。
さらに、マクロ基地局3が設置されている建物及びフェムト基地局4が設置されている建物の上空には、GPS(Global Positioning System)の複数の衛星(以下、GPS衛星)が存在し、その衛星に設置された信号送信装置8は、一定の送信電力で信号(以下、GPS信号)を送信している。図2は、GPS衛星が有する信号送信装置8の構成図である。図2を参照すると、信号送信装置8は、信号発生部82、送信部81及びアンテナ80を備えている。信号発生部82は、GPS衛星ごとに定められたビット系列を周期的に繰り返し発生して、送信部81に送る。送信部81は、そのビット系列を無線周波数信号に変換してアンテナ80から送信する。
マクロ基地局3には、移動局7−1〜7−2の全てが接続を許可されている。一方、フェムト基地局4には、移動局7−2のみの識別子が登録されており、移動局7−2のみが登録済移動局として接続を許可されている。
特定の移動局のみに接続を許可するために、フェムト基地局4は、共通制御チャネルを用いて、セル識別番号情報を送信すると共に、特定の移動局のみに接続を許可するセルであることを示す接続制限情報を送信する。一方、移動局7−2は、接続が許可されたセルのセル識別番号情報を保持する。そして、移動局7−2は、フェムトセル6において接続制限情報とセル識別番号が送信されているとき、送信されているセル識別番号が、保持しているセル識別番号と一致する場合に、そのセルをセル選択候補として接続する。
マクロ基地局3とフェムト基地局4は、同一の無線周波数を用いて移動局と通信を行なう。そして、マクロ基地局3は、マクロセル5において、下り回線の共通パイロットチャネル(CPICH;Common Pilot Channel)により一定の送信電力でパイロット信号を送信する。一方、フェムト基地局4は、共通パイロット信号の送信電力Ptxを自律的に設定し、フェムトセル6においてCPICHにより共通パイロット信号を送信電力Ptxで送信する。
また、マクロ基地局3及びフェムト基地局4の各々は、下りデータチャネルを用いて下りデータを移動局に送信し、上りデータチャネルを用いて移動局から上りデータを受信する。
このうち、フェムト基地局4の下りデータ送信においては、フェムト基地局4がフェムトセル6において送信する全てのチャネルの送信電力合計値の最大値Ptx_total_maxをMin(Ptx+Dtotal, Ptx_total_limit) [dBm]とする。ここで、Min(Ptx+Dtotal, Ptx_total_limit) は、Ptx+Dtotal 及び Ptx_total_limit のいずれか小さい方を意味する。また、Dtotalは固定値(例えば10dB)である。Ptx_total_limitは、フェムト基地局の送信電力容量(送信電力の上限)である。そして、フェムト基地局4は、送信電力合計値が上記の最大値Ptx_total_maxを超えないように下りデータチャネルの送信電力を制御し、送信電力合計値がPtx_total_maxを超えない範囲で最大のデータ送信速度でデータ送信を行う。これにより、フェムト基地局4の全送信電力に対する共通パイロットチャネルの送信電力の比率は、所定値未満とならない。また、Ptxを抑えることにより、フェムト基地局4の送信電力合計値も抑えられることになり、他の基地局(例えばマクロ基地局3)と接続する移動局(例えば移動局7−1)への干渉を抑制できる。
一方、フェムト基地局4の上りデータの受信においては、フェムト基地局4における目標受信電力RTWP_targetを用いて、データ送信速度を制御する。移動局7−2は、一定のデータ送信速度でデータ送信を開始し、フェムト基地局4は、そのデータ受信中にフェムト基地局4における受信電力の合計値RTWPを測定する。そして、フェムト基地局4は、そのRTWPがRTWP_targetよりも小さければ移動局7−2に対してデータ送信速度の増加を指示し、そのRTWPがRTWP_targetよりも大きければ移動局7−2に対してデータ送信速度の減少を指示する。一方、移動局7−2は、その指示に従ってデータ送信速度を増減し、情報ビット当たりの送信電力が一定となるように送信電力を増減しながらデータ送信を行う。これにより、フェムト基地局4は、RTWPがRTWP_targetを大きく超えないようにしながら、最大の速度で上りデータを受信できる。
フェムト基地局4の無線リソース管理に関する無線パラメータである共通パイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetは、本実施の形態にかかる無線通信システムとは異なる他の無線システムであるGPS衛星から送信される無線信号(GPS信号)のフェムト基地局4における受信状況に応じて決定される。フェムト基地局4におけるPtx及びRTWP_targetの具体的な設定手順は、以下の実施例1〜3において説明する。
なお、本実施の形態では、上り回線と下り回線で異なる無線周波数を使用するFDD(Frequency Division Duplex)方式を採用するものとするが、上り回線と下り回線で同一の無線周波数を時間的に分けて使用するTDD(Time Division Duplex)方式を採用しても、本発明は全く同様に実施できる。
[実施例1]
本実施の形態にかかる無線通信システムは、基地局と移動局との間の通信方式には如何なる方式を採用してもよいが、実施例1では、無線アクセス方式としてCDMA方式を採用し、マクロ基地局3、フェムト基地局4及び移動局7−1〜7−2は、所定の無線周波数帯域に送信信号を拡散して情報を送信する。また、実施例1のマクロゲートウェー装置(図1の1)には、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller;RNC)の機能が付加されている。これにより、マクロゲートウェー装置1は、マクロ基地局3に対して、予め設定されたマクロセル5の無線周波数や共通パイロット信号の送信電力などを通知する。
図3は、マクロ基地局3の構成の一例を示す図である。図3を参照すると、本実施例のマクロ基地局は、アンテナ20、無線送受信部21、受信データ処理部22、送信データ処理部23、有線送受信部24を備えている。
無線送受信部21は、マクロゲートウェー装置1から有線送受信部24を介して、構成するセルの無線周波数及び共通パイロット信号の送信電力などの通知を受け、その通知に基づいて共通パイロット信号の送信を行なう。また、無線送受信部21は、有線送受信部24と送信データ処理部23を介して、マクロゲートウェー装置1から下りデータを受け取って、アンテナ20を介して移動局7−1に向けて送信する。また、無線送受信部21は、アンテナ20を介して、移動局7−1から上りデータを受信し、受信データ処理部22、有線送受信部24を介して、マクロゲートウェー装置1に送る。
図4は、フェムト基地局4の構成の一例を示す図である。図4を参照すると、本実施例のフェムト基地局4は、アンテナ30、無線送受信部31、受信データ処理部32、送信データ処理部33、有線送受信部34、無線ネットワーク制御部35、移動局モード受信部36、無線ネットワーク制御データ設定部37、GPS受信部38を備えている。
移動局モード受信部36は、アンテナ30を介して、マクロセル5において送信されている共通パイロット信号の受信電力Pmacroを測定する。また、GPS受信部38は、アンテナ30を介してGPS信号の受信電力Pgpsを測定する。
無線ネットワーク制御データ設定部37は、移動局モード受信部36が測定したPmacroの通知を受け取ると共に、GPS受信部38が測定したPgpsの通知を受け取り、フェムト基地局4による共通パイロット信号の送信電力Ptxと、移動局からの上りデータ送信における目標受信電力RTWP_targetを決定し、これらを無線ネットワーク制御部35に送る。
無線ネットワーク制御部35は、RNCの機能を有しており、使用する無線周波数、共通パイロット信号の送信電力Ptx及び上りデータチャネルの目標受信電力RTWP_targetを無線送受信部31に通知する。そして、無線送受信部31は、無線ネットワーク制御部35から無線周波数、送信電力Ptx、及び目標受信電力RTWP_targetの通知を受け、その通知に基づいて共通パイロット信号の送信を行うと共に、下りデータと上りデータの送受信を行なう。
図5は、移動局7−1の構成の一例を示す図である。なお、他の移動局7−2も図5と同様に構成すればよい。図5を参照すると、本実施例の移動局7−1は、アンテナ40、無線送受信部41、受信データ処理部42、送信データ処理部43、バッファ部44を備えている。
無線送受信部41は、アンテナ40を介して下りデータを受信して、受信データ処理部を介して、受信した下りデータをバッファ部44に送る。バッファ部44に格納された下りデータは読み出されて、その目的に応じて利用される。また、無線送受信部41は、送信データ処理部43を介して、バッファ部44に格納された上りデータを受け取り、アンテナ40を介して基地局に向けて送信する。
図6は、本実施例のフェムト基地局4が共通パイロット信号の送信電力PtxとRTWP_targetの設定を行なう手順の一例を示すフロー図である。
図6を参照すると、フェムト基地局4は、マクロ基地局3の共通パイロット信号の受信電力Pmacroを測定する(ステップS101)。フェムト基地局4は、Pmacroの測定を実施するときには、全ての無線信号の送信を停止し、マクロ基地局3から送信される共通パイロット信号を受信する移動局モードとなる。なお、このフロー図でのPmacroなどの記号は全てデシベル値である。
ステップS102では、Pmacroを基準として、Ptxの最大値Ptx_maxをPmacro+Poffset_maxとし、Ptxの最小値Ptx_minをPmacro+Poffset_minとする。但し、Ptxには予め上限値と下限値が定められており、Ptx_maxはその上限値を超えず、Ptx_minはその下限値を下回らないようにする。
ステップS103では、GPS衛星の信号送信装置8から送信されるGPS信号の受信電力Pgpsを測定する。なお、図6では、便宜上、ステップS101及びS102とS103の実行順序を定めているが、ステップS103の実行順序は、特に制約されるものではない。つまり、フェムト基地局4は、ステップS103をステップS101及びS102の前に行っても良いし、ステップS101及びS102と並行して実行しても良い。
ステップS104では、Pmacroの測定結果及びPgpsの測定結果に基づいて、共通パイロット信号の送信電力Ptxを決定する。Ptxの計算式の具体例は、
Ptx = Median( Pmacro + Poffset + K1(Pgps_outdoor - Pgps), Ptx_max, Ptx_min )
である。ここで、関数Median(A, B, C)は、引数に指定された3つの値A、B及びCの中で中央値を求める関数である。ステップS102とS104 において用いられるPoffset、Poffset_max及びPtx_minは、Poffset_max > Poffset > Poffset_min の関係を満足する各々一定の値である。また、K1は所定の正数である。
さらに、ステップS105では、Pmacroの測定結果及びPgpsの測定結果に基づいて、下りデータチャネルの目標送信電力RTWP_targetを決定する。RTWP_targetの計算式の具体例は、
RTWP_target = Median( RTWP_target_default + K2(Pgps_outdoor - Pgps),
RTWP_target_max, RTWP_target_min )
である。ここで、RTWP_target_defaultは、フェムト基地局4がマクロ基地局3から一定の距離の屋外に設置され、移動局7−2がフェムト基地局4から一定の距離に位置する場合に、移動局7−2がマクロ基地局3に及ぼす干渉が許容レベルとなるように定めた固定値である。また、K2は所定の正数である。
ステップS104とS105において用いられるPgps_outdoorは、GPS信号の受信電力を屋外で測定した場合の値である。したがって、ステップS104及びステップS105での計算式に現れる(Pgps_outdoor - Pgps)は、フェムト基地局4が設置された建物によるGPS信号の透過損失の推定値である。
なお、Pgps_outdoorの値は、フェムト基地局4が設置される地域内の地上かつ屋外であれば場所に拠らずほぼ一定である。受信電力値Pgps_outdoorは、フェムト基地局4に予め設定される。なお、受信電力値Pgps_outdoorは、オペレータによりネットワーク10に接続されたサーバ(図示せず)に設定されるものとし、サーバ(図示せず)がフェムト基地局4に受信電力値Pgps_outdoorを通知してもよい。この場合、フェムト基地局4は、サーバ(図示せず)からの通知を受けて、受信電力値Pgps_outdoorを設定すればよい。また、ステップS103において複数のGPS衛星からGPS信号が受信できた場合には、その受信電力が最大の衛星の信号の受信電力をPgpsとすればよい。さらに、ステップS103で測定されるPgpsの最大値(上限値)をPgps_outdoorとし、Pgpsの最小値(下限値)をPgps_outdoor - Const(Constは所定の定数)としてもよい。これにより、Pgpsの測定誤差が大きい場合に、Ptxが異常にな値に設定されることを防止できる。
また、ステップS104において、K1 = 2とする。これにより、GPS信号の周波数とフェムト基地局4及び移動局7−1の間で送受信される信号の周波数がほぼ同じで、これらの信号の建物透過損失がほぼ同じであるときには、フェムト基地局4から建物外に漏洩する電力はほぼ一定となる。その理由を以下に示す。建物透過損失L=Pgps_outdoor - Pgpsとし、建物が存在しない場合のPmacroをPmacro_outdoorとすると、Pmacro = Pmacro_outdoor - Lである。これにより、Ptxの最大値、最小値を無視して計算すると、Ptx = Pmacro + Poffset + 2L = Pmacro_outdoor + Poffset + Lとなる。そして、共通パイロット信号Ptxが建物外に漏洩するときには、建物透過損失Lだけ減衰するため、漏洩する電力は、Pmacro_outdoor + Poffsetによって決まる。つまり、フェムト基地局4が設置された建物外への共通パイロット信号Ptx の漏洩電力は、Lに関係なく一定となる。
また、ステップS105においては、K2 = 1とする。これにより、移動局7−2が送信する電力は、建物透過損失の分だけ大きくなるが、その信号から建物外に漏洩する電力は、建物透過損失の分だけ小さくなるため、建物透過損失によらず、ほぼ一定となる。
また、ステップS104とS105において、GPS衛星の送信信号の周波数とフェムト基地局4及び移動局7−1の間で送受信される信号の周波数が大きく異なり、それによってこれらの信号の建物透過損失が異なる場合には、建物透過損失の差を考慮してK1やK2を設定してもよい。
なお、共通パイロット信号の送信電力Ptx及び下りデータチャネルの目標送信電力RTWP_targetの決定するための計算に使用されるK1及びK2は、フェムト基地局4が建物内部に設置される前(例えば工場出荷時や製品販売時など)に予めゼロより大きな値に設定されてもよい。また、フェムト基地局4が、建物内部に設置されてフェムトGW2に接続されたときに、フェムトGW2又はネットワーク上に存在するその他の管理サーバからK1及びK2の値をフェムト基地局4に通知してもよい。
上述したように、本実施例のフェムト基地局4は、フェムト基地局4が設置されている建物の建物透過損失が大きいほどGPS信号の受信電力が小さくなることを利用して、建物透過損失が大きい場合に、その建物透過損失の大きさに応じて第一の共通パイロット信号の送信電力を大きく設定する。このように、建物透過損失の大きさに応じた共通パイロット信号の送信電力の設定を行うことにより、建物外に漏洩する干渉を増加させずに、建物内で良好な通信品質を提供できる。
また、さらに、本実施例のフェムト基地局4は、建物透過損失が大きい場合に、その建物透過損失の大きさに応じて上りデータチャネルの目標受信電力を大きく設定する。このように、建物透過損失が大きさに応じた目標受信電力の設定を行うことにより、フェムト基地局4と同じ建物内に位置する移動局7−2がフェムト基地局4に上りデータ送信を行う場合に、建物外に漏洩する干渉を増加させずに、上りデータ送信速度を増加させること(即ち、通信品質を改善すること)ができる。
[実施例2]
実施例2は、Ptx及びRTWP_targetの設定手順を示す図6のステップS104とS105においてPtx及びRTWP_targetを計算する際に、Pgps_outdoor - Pgpsの項を他の項L(T)またはL(E)で置き換えたものである。この点以外のマクロ基地局3、フェムト基地局4並びに移動局7−1〜7−2の構成は、実施例1と同様とすればよい。ただし、本実施例のフェムト基地局4が有するGPS受信部38は、GPS信号からの信号を受信して位置計測を実行するよう構成される。
まず、Pgps_outdoor - Pgpsの項をに代えてL(T)を用いる例について説明する。L(T)は、GPS受信部38が位置計測に要する時間を反映して値が決定されるパラメータである。GPS受信部38は、無線ネットワーク制御データ設定部37から位置計測の指示を受けると、複数のGPS衛星の信号送信装置8から送信される複数のGPS信号(ビット系列)を各々受信して、GPS衛星間のビット系列の受信タイミング差を計算する。このとき、GPS信号の受信電力が小さい場合には、GPS受信部38は、長時間にわたって受信信号を積算し、所定の信頼度が得られた段階で受信タイミング差を計算し、それに基づいて位置を計測する。GPS受信部38は、計測した位置情報を無線ネットワーク制御データ設定部37に通知する。無線ネットワークデータ制御設定部37は、位置計測の指示から位置情報の通知を受けるまでに要した時間Tを計測し、その時間の長さに応じてL(T)を設定する。例えば、Tが3秒未満のときはL(T) = 0 [dB]、Tが3秒以上7秒未満のときはL(T) = 5 [dB]、Tが7秒以上のときはL(T) = 10 [dB]とする。
このように、所定の信頼度で位置情報を得るために要する時間Tは、GPS信号の受信電力の大小によって変動する傾向がある。つまり、GPS信号の受信電力が大きければ時間Tは短くなり、GPS信号の受信電力が小さければ時間Tは長くなる傾向がある。したがって、実施例1に示したようにGPS信号の受信電力を直接測定するのに代えて、GPS信号の受信電力が反映された時間Tを用いることによっても、フェムト基地局4が設置された建物の透過損失を間接的に推定することができる。これにより、本実施例のフェムト基地局4もまた、建物外に漏洩する干渉を増加させずに、良好な通信品質を提供できる。
次に、Pgps_outdoor - Pgpsの項をに代えてL(E)を用いる例について説明する。L(E)は、GPS受信部38により計測された位置情報の誤差を反映して値が決定されるパラメータである。GPS受信部38は、一定時間内での位置計測の指示を無線ネットワーク制御データ設定部37から受けると、指示された時間内で受信信号を積算し、位置を計測して出力すると共に、その誤差情報を出力する。計測された位置情報及び誤差情報は、無線ネットワーク制御データ設定部37に通知される。無線ネットワーク制御データ設定部37は、その誤差情報に応じてL(E)を設定する。例えば、誤差Eが3メートル未満のときはL(E) = 0 [dB]、Eが3メートル以上30メートル秒未満のときはL(E) = 5 [dB]、Eが30メートル以上のときはL(E) = 10 [dB]とする。
このように、予め定められた一定時間内で計測可能な位置情報の精度は、GPS信号の受信電力の大小によって変動する傾向がある。つまり、GPS信号の受信電力が大きければ位置情報の精度が向上し、GPS信号の受信電力が小さければ精度が低下する。したがって、実施例1に示したようにGPS信号の受信電力を直接測定するのに代えて、GPS信号の受信電力が反映された位置計測の誤差情報を用いることによっても、フェムト基地局4が設置された建物の透過損失を間接的に推定することができる。これにより、本実施例のフェムト基地局4もまた、建物外に漏洩する干渉を増加させずに、良好な通信品質を提供できる。
[実施例3]
実施例1及び実施例2では、基地局と移動局との間の通信方式としてWCDMA方式を採用していたが、実施例3では、上り回線はシングルキャリアFDMA(Frequency Division Multiple Access)方式、下り回線はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式をそれぞれ採用する。そして、無線周波数帯域は複数のリソースブロック(PRB;Physical Resource Block)に分割され、マクロ基地局3及びフェムト基地局4に備えられたスケジューラがPRBの割当を行なう。マクロ基地局3及びフェムト基地局4は、割り当てられたPRBを用いて移動局との間のデータ送信を行う。
このとき、下り回線において、各PRBの送信電力は、共通パイロット信号の送信電力Ptxに一定のオフセット値Pprbを加えた値Ptx+Pprb [dBm]とする。また、各PRBの送信電力は、Ptx+Pprbを基準として、チャネル品質や送信データ量に応じて増減してもよい。一方、上り回線においては、フェムト基地局4における各PRBの受信電力の目標値を目標受信電力RTWP_targetとするが、移動局における各PRBの送信電力はチャネル品質や送信データ量に応じて減少させてもよい。
実施例1のマクロゲートウェー装置1には、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller;RNC)の機能が付加されているが、実施例3では、マクロゲートウェエー装置1にRNC機能は付加されていない。代わりに、RNC機能はマクロ基地局3に付加されている。
図7は、実施例3のマクロ基地局3の構成の一例を示す図である。図7を参照すると、本実施例のマクロ基地局3は、無線ネットワーク制御部25を備えている。無線ネットワーク制御部25は、各セルが使用する周波数チャネルや、パイロット信号の送信電力値等の制御パラメータを格納しており、これらを無線送受信部21に通知する。図7の無線送受信部21は、マクロゲートウェエー装置1ではなく、無線ネットワーク制御部25から通知される制御パラメータを用いて移動局との無線通信を行う。
なお、図7におけるその他の構成要素は、無線送受信部21に適用される変調方式が異なる点を除いて、図2を用いて説明した実施例1にかかるマクロ基地局3と同様である。また、本実施例にかかるフェムト基地局4及び移動局7−1〜7−2の構成は、上述した実施例1及び2のいずれかと同様とすればよい。また、フェムト基地局4による無線パラメータの設定手順、つまりパイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetの設定手順も、上述した実施例1及び2のいずれかと同様とすればよい。
[その他の実施例]
上述した実施例1〜3のさらなる変形例について以下に列挙する。
実施例1〜3では、フェムト基地局4が、GPS信号を受信し、直接測定したGPS信号の受信電力、又はGPS信号の受信電力の大きさを反映している他のパラメータ(位置計測に要する時間、位置計測誤差等)に基づいて、共通パイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetを設定する具体例を説明した。しかしながら、フェムト基地局4は、GPS信号以外の他の無線システムから送信される信号を受信し、当該信号の受信電力又は当該信号の受信電力が反映されたパラメータを用いて、共通パイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetを設定してもよい。具体的には、GPS信号と同様に、フェムト基地局4が設置される地域内(例えば、特定国の国内等)の地上かつ屋外であれば、場所に拠らず受信電力がほぼ一定とみなされる無線信号を受信することが望ましい。例えば、GPS衛星以外の他の人工衛星から送信される信号を受信してもよい。
また、実施例1〜3では、フェムト基地局4が、GPS信号の受信電力に直接的又は間接的に基づいて、共通パイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetの設定を行う具体例を説明した。しかしながら、フェムト基地局4は、共通パイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetの少なくとも一方を、GPS信号の受信電力に基づいて設定する構成でもよい。
例えば、少なくとも共通パイロット信号の送信電力PtxをGPS信号の受信電力に基づいて設定する構成であれば、少なくともマクロ基地局3と移動局7−1との間の下り回線への干渉を抑制しながら、フェムト基地局4が設置された建物内において良好な通信品質を提供できるという利点がある。また、少なくとも目標受信電力RTWP_targetをGPS信号の受信電力に基づいて設定する構成であれば、少なくともマクロ基地局3と移動局7−1との間の上り回線への干渉を抑制しながら、フェムト基地局4が設置された建物内において良好な通信品質を提供できるという利点がある。
また、実施例1〜3で述べたフェムト基地局4は、共通パイロット信号の送信電力の最大値Ptx_max及び最小値Ptx_maxを、マクロ基地局3から送信されるパイロット信号の受信電力Pmacroに応じて決定することとした。このような構成によれば、マクロ基地局3から送信されるパイロット信号の信号強度がフェムト基地局4の近傍において微弱である場合に、これに併せてフェムト基地局4のパイロット信号の送信電力の最大値Ptx_maxを低減できる。このため、フェムト基地局4の近傍に存在するがフェムト基地局4ではなくマクロ基地局3に接続する移動局に対するフェムト基地局4による干渉を抑制できるという利点がある。
しかしながら、必ずしも最大値Ptx_max及び最小値Ptx_maxの両方をPmacroを基準として決定しなくてもよい。例えば、最大値Ptx_maxのみをPmacroに応じて決定し、最小値Ptx_maxは予め定められた一定値としてもよい。また、最大値Ptx_max及び最小値Ptx_maxの両方を予め定められた一定値としてもよい。
また、実施例1〜3では、フェムト基地局4が、マクロ基地局3から送信される共通パイロット信号の受信電力Pmacroの測定結果を使用して、共通パイロット信号の送信電力Ptxを決定する例を示した。しかしながら、マクロ基地局3からの共通パイロット信号の受信電力Pmacroは、マクロ基地局3から送信される信号の受信品質を表すパラメータの1つに過ぎない。例えば、フェムト基地局4は、共通パイロット信号の受信電力Pmacroに代えて、又は共通パイロット信号の受信電力に加えて、共通パイロット信号の受信SIR(Signal to Interference Ratio)、下り信号の符号誤り率(BER;Bit Error Rate)等のパラメータを使用してもよい。例えば、マクロ基地局3からの共通パイロット信号の受信SIR(以下、SIRmacro)を使用する場合、図6のステップS101では、SIRmacroを測定すればよい。また、図6のステップS102では、Ptx_maxを"SIRmacro + Poffset_max2"により計算し、Ptx_minを"SIRmacro + Poffset_min2"により計算すればよい。また、図6のステップS103における"Pmacro + Poffset"を"SIRmacro + Poffset2"によって置換すればよい。ここで、Poffset_max2、Poffset_min2、及びPoffset2は、Poffset_max2 > Poffset2 > Poffset_min2を満足する各々一定の値である。
また、実施例1〜3で述べたフェムト基地局4が実行するパイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetの設定手順は、マイクロプロセッサ等のコンピュータに基地局制御のためのプログラムを実行させることによって実現可能である。例えば、実施例1の場合、基地局制御プログラムを実行するコンピュータの制御に基づいて、移動局モード受信部36にマクロ基地局4からのパイロット信号受信電力Pmacroの測定を実行させ、GPS受信部38にGPS信号の受信レベルPgpsの測定を実行させればよい。さらに、コンピュータにて、測定されたPmacro及びPgpsを使用してパイロット信号の送信電力Ptx及び目標受信電力RTWP_targetを計算するとともに、コンピュータによる制御に基づいて、フェムト基地局4によるパイロット信号の送信電力調整と、移動局7−2に対する送信電力制御とを実行すればよい。
また、上述した発明の実施の形態では、フェムト基地局4が建物内に設置される場合を説明した。しかしながら、人の居住や物の収容を目的とする建物内に限らず、例えば、地下街、地下駐車場、トンネル若しくはアーケード等の人工構造物の内側又は自然構造物の内側など、何らかの構造物を隔てた場所にフェムト基地局4が設置される場合にも、本願発明を適用することができる。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2007年10月22日に出願された日本出願特願2007−273640を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、無線通信システムに適用され、特に、少なくとも一部の基地局が自律的に無線リソース管理を行なう無線通信システム、基地局、無線リソース管理方法、及び基地局の制御プログラムに適用される。

Claims (33)

  1. 移動局との無線通信を行なう第一の基地局を備える無線通信システムであって、
    前記第一の基地局は、到達する無線信号を受信し、前記無線信号の透過損失に基づいて無線リソース管理を行ない、
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、無線通信システム。
  2. 前記透過損失は、前記無線信号送信源と前記第一の基地局との間に存在する構造物による前記無線信号の透過損失であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線リソース管理は、前記透過損失に基づいて、前記第一の基地局が前記移動局と通信を行なうために用いる第一の共通パイロット信号の送信電力を設定することであることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第一の基地局は、
    前記無線信号の地上かつ屋外における受信電力の基準値を予め保持し、前記基準値と前記無線信号の受信電力レベルとの差に基づいて前記透過損失を推定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 前記第一の基地局は、前記無線信号の受信電力が小さくなるにつれて、前記送信電力が大きくなるように設定することを特徴とする請求項又は請求項3を引用する請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記第一の基地局は、前記第一の基地局及び前記移動局の少なくとも一方から、前記構造物の外側に漏洩する漏洩電力が略一定となるように無線リソース管理を行なう請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線信号は、前記第一の基地局が設置される地域内の地上かつ屋外における受信電力が場所に拠らず略一定とみなされる信号である、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線信号は、測位システムを構成する複数の人工衛星から送信される測位用信号であり、
    前記第一の基地局は、前記測位用信号に基づいて位置を計測する位置計測手段を備え、前記位置計測手段による位置計測に要する時間が長なるにつれて、または、計測された位置の精度が低くなるにつれて、前記送信電力が大きくなるように設定することを特徴とする請求項3又は請求項3を引用する請求項4〜7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記第一の基地局は、前記無線通信システムに含まれる第二の基地局から送信される第二の共通パイロット信号の受信電力又は受信SIRを測定し、前記測定の結果に基づいて、前記第一の共通パイロット信号の送信電力を設定することを特徴とする請求項3又は請求項3を引用する請求項4〜8のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 前記無線信号の受信電力の基準値をPgps_outdoor、前記無線信号の受信電力の測定値をPgpsとし、ゼロより大きい定数をK1として、
    前記第一の基地局は、K1・(Pgps_outdoor - Pgps)を前記第二の共通パイロット信号の受信電力に応じて決定された値に加算することにより、前記送信電力を算出することを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 前記無線リソース管理は、前記透過損失に基づいて、前記移動局からの上りデータ送信に用いられる上り信号の前記第一の基地局における目標受信電力を設定することであることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  12. 前記第一の基地局は、
    前記無線信号の地上かつ屋外における受信電力の基準値を予め保持し、前記基準値と前記無線信号の受信電力レベルとの差に基づいて前記透過損失を推定する請求項11に記載の無線通信システム。
  13. 前記第一の基地局は、前記無線信号の受信電力が小さくなるにつれて、前記目標受信電力が大きくなるように設定することを特徴とする請求項11又は12に記載の無線通信システム。
  14. 無線アクセス方式としてCDMA方式を用いることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  15. 前記第一の基地局と移動局との間の通信において、無線周波数帯域を複数のリソースブロックに分割し、1つまたは複数のリソースブロックを用いて情報を送信することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  16. 無線通信システムで使用され、移動局との無線通信を行なう基地局であって、
    到達する無線信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記無線信号の透過損失に基づいて無線リソース管理を行なう無線リソース管理手段と、
    前記無線リソース管理手段による制御に従って、前記移動局との通信を行なう無線送受信手段とを備え
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、基地局。
  17. 前記透過損失は、前記無線信号送信源と前記基地局との間に存在する構造物による前記無線信号の透過損失であることを特徴とする請求項16に記載の基地局。
  18. 前記無線リソース管理手段は、前記透過損失に基づいて、前記移動局と通信を行なうために用いる第一の共通パイロット信号の送信電力を設定する請求項16又は17に記載の基地局。
  19. 前記無線リソース管理手段は、前記無線信号の地上かつ屋外における受信電力の基準値を予め保持し、前記基準値と前記受信手段により測定される前記無線信号の受信電力レベルとの差に基づいて前記透過損失を推定する請求項16〜18のいずれか1項に記載の基地局。
  20. 前記無線信号は、測位システムを構成する複数の人工衛星から送信される測位用信号であり、
    前記受信手段は、前記測位用信号に基づいて位置計測を実行し、
    前記無線リソース管理手段は、前記位置計測に要する時間が長くなるにつれて、又は前記位置計測により計測された位置の精度が低くなるにつれて、前記送信電力が大きくなるように設定する請求項18又は請求項18を引用する請求項19に記載の基地局。
  21. 前記無線通信システムに含まれる第二の基地局から送信される第二の共通パイロット信号の受信電力又は受信SIRを測定し、前記測定の結果に基づいて、前記送信電力を設定する請求項18又は請求項18を引用する請求項19〜20のいずれか1項に記載の基地局。
  22. 前記無線リソース管理手段は、前記透過損失の推定結果に応じて、前記移動局からの上りデータ送信に用いられる上り信号の受信電力の目標値である目標受信電力を設定する請求項16又は17に記載の基地局。
  23. 前記無線リソース管理手段は、当該基地局及び前記移動局の少なくとも一方から、前記構造物の外部に漏洩する漏洩電力が略一定となるように無線リソース管理を行なう請求項17又は請求項17を引用する請求項18〜20のいずれか1項に記載の基地局。
  24. 無線通信システムで使用され、移動局との無線通信を行なう基地局による無線リソース管理方法であって、
    当該基地局の設置場所に到達する無線信号を受信し、
    前記無線信号の透過損失に基づいて無線リソース管理を行い、
    前記無線リソース管理により決定される無線パラメータに基づいて前記移動局との通信を行なうことを備え、
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、無線リソース管理方法。
  25. 前記透過損失は、前記無線信号送信源と前記基地局との間に存在する構造物による前記無線信号の透過損失であることを特徴とする請求項24に記載の無線リソース管理方法。
  26. 前記無線パラメータは、前記基地局が前記移動局と通信を行なうために用いられる第一の共通パイロット信号の送信電力であって、
    前記無線リソース管理では、
    前記無線信号の地上かつ屋外における受信電力の基準値を予め保持しておき、前記基準値と前記無線信号の受信電力レベルとの差に基づいて前記透過損失を推定するとともに、
    前記透過損失の推定結果に基づいて、前記第一の共通パイロット信号の送信電力を設定することを特徴とする請求項24又は25に記載の無線リソース管理方法。
  27. 前記無線パラメータは、前記移動局からの上りデータ送信に用いられる上り信号の受信電力の目標値である目標受信電力であって、
    前記無線リソース管理では、
    前記無線信号の地上かつ屋外における受信電力の基準値を予め保持しておき、前記基準値と前記無線信号の受信電力レベルとの差に基づいて前記透過損失を推定するとともに、
    前記透過損失の推定結果に基づいて、前記目標受信電力を設定することを特徴とする請求項24又は25に記載の無線リソース管理方法。
  28. 前記無線パラメータは、前記基地局が前記移動局と通信を行なうために用いられる第一の共通パイロット信号の送信電力であり、
    前記無線信号は、測位システムを構成する複数の人工衛星から送信される測位用信号であって、
    前記無線リソース管理では、
    前記測位用信号に基づいて行なわれる位置計測に要する時間が長くなるにつれて、又は前記位置計測により計測された位置の精度が低くなるにつれて、前記送信電力が大きくなるように設定することを特徴とする請求項24又は25に記載の無線リソース管理方法。
  29. 当該基地局及び前記移動局の少なくとも一方から、前記構造物の外側に漏洩する漏洩電力が略一定となるように無線リソース管理を行なうことを特徴とする請求項25又は請求項25を引用する請求項26〜28のいずれか1項に記載の無線リソース管理方法。
  30. 無線通信システムで使用される基地局に関する制御処理をコンピュータに実行させる基地局制御プログラムであって、
    前記基地局は、移動局との無線通信を行なう無線通信手段、及び前記基地局の設置場所に到達する無線信号を受信する無線受信手段とを有し、
    前記制御処理は、
    前記前記無線受信手段に前記無線信号を受信させる処理と、
    前記無線受信手段により受信された前記無線信号の透過損失に基づいて無線リソース管理を行う処理と、
    前記無線リソース管理により決定された無線パラメータに基づいて、前記無線通信手段に前記移動局との通信を実行させる処理と、
    を含み、
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、基地局制御プログラム。
  31. 移動局との無線通信を行なう第一の基地局を備える無線通信システムであって、
    前記第一の基地局は、構造物を透過して前記第一の基地局の設置場所に到達する無線信号を受信し、前記無線信号の受信状況に基づいて、前記第一の基地局及び前記移動局の少なくとも一方から前記構造物を隔てた前記設置場所の反対側に漏洩する漏洩電力が略一定となるように無線リソース管理を行い、前記移動局との通信を行なうことを特徴とし、
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、無線通信システム。
  32. 無線通信システムで使用され、移動局との無線通信を行なう基地局であって、
    構造物を透過して当該基地局の設置場所に到達する無線信号を受信する受信手段と、
    前記無線信号の受信状況に基づいて、当該基地局及び前記移動局の少なくとも一方から前記構造物を隔てた前記設置場所の反対側に漏洩する漏洩電力が略一定となるように、無線リソース管理を行なう無線リソース管理手段と、
    前記無線リソース管理手段による制御に従って、前記移動局との通信を行なう無線送受信手段とを備え
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、基地局。
  33. 無線通信システムで使用され、移動局との無線通信を行なう基地局による無線リソース管理方法であって、
    構造物を透過して当該基地局の設置場所に到達する無線信号を受信し、
    前記無線信号の受信状況に基づいて、当該基地局及び前記移動局の少なくとも一方から前記構造物を隔てた前記設置場所の反対側に漏洩する漏洩電力が略一定となるように、無線リソース管理を行い、
    前記無線リソース管理により決定される無線パラメータに基づいて前記移動局との通信を行なうことを特徴とし、
    前記無線信号を送信する無線信号送信源は、前記無線通信システムと異なる他の無線システムに含まれる装置である、無線リソース管理方法。
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