JP2006304355A - 無線通信送信電力のゲイン係数(gainfactors)を決定する装置および方法 - Google Patents

無線通信送信電力のゲイン係数(gainfactors)を決定する装置および方法 Download PDF

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【課題】標準規格ではWTRUに送信する送信されたゲイン係数の値を決定する方法を定義していない。TFCの新しいパンクチャリング/繰り返しに基づいて再収束するための電力制御の必要性である。パンクチャリング/繰り返しに関連する再構成の後で、同じ出力レベルによって得られたものでない新しいゲイン係数が計算または選択された場合は、再収束することが必要である。
【解決手段】無線通信の送信電力を制御する装置および方法を提供する。送信電力制御のコンテクストにおいて、物理チャネルを再構成するためのゲイン係数(gain factors)と調整の決定に対処する。実装は、同時に送信される複数のチャネル(20)を使用して無線送受信ユニット(WTRU)(10)間で無線通信を行う通信システムと組み合わせるのが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信の送信電力を制御する装置および方法に関し、特に、同時に送信される複数のチャネルを使用して無線送受信ユニット(WTRU:wireless transmit receive units)間に無線通信を実装する通信システムに関するものである。
無線通信システムは当業者には周知である。一般に、こうしたシステムは、通信ステーション(communication stations)、すなわち相互間で無線通信信号を送信および受信する無線送信/受信ユニット(WTRU)で構成されている。システムのタイプによって、通信ステーションは通常は基地局と加入者WTRU(モバイルユニットを含む)の2種類のいずれかである。
無線システムのグローバルな接続性を提供するために、標準規格が作成され、実装されている。現在普及している1つの標準規格は、Global System for Mobile Telecommunications(GSM)として知られている。これは、いわゆる第2世代モバイル無線システム標準(Second Generation mobile radio system standard)(2G)と見なされており、後にはその改訂版(2.5G)が続いている。GPRS(General Packet Radio Service)とEDGE(Enhanced Data rates for Global Evolution)は、(2G)GSMネットワークで最上位の比較的高速のデータサービスを提供する、2.5G技術の具体的例である。こうした標準のそれぞれには、先行する標準規格を改善するために、機能の追加と強化が求められている。1998年1月に、European Telecommunications Standard Institute-Special Mobile Group(ETSI SMG)は、Universal Mobile Telecommunications Systems(UMTS)と呼ばれる第3世代無線システムの無線アクセススキーマに合意した。UMTS標準の高度な実装のために、1998年12月に第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)が結成された。3GPPは、一般的な第3世代モバイル無線標準規格への取り組みを続けている。
現在の3GPP仕様による一般的なUMTSシステムが図1に示されている。UMTSのネットワークアーキテクチャには、Iuとして知られるインターフェースを介してUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)と相互接続されるコアネットワーク(CN:Core Network)が含まれる。Iuインターフェースは、現在公的に入手可能な3GPP仕様のドキュメントで詳細に定義されている。UTRANは、3GPPではユーザ装置(UE:User Equipment)として知られる無線送受信ユニット(WTRU)を介してUuとして知られる無線インターフェース経由でユーザに無線通信サービスを提供するように構成されている。UTRANは、1つまたは複数の無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)および3GPPではNode Bとして知られる基地局を備えており、全体としてUEによる無線通信の地理上のカバリッジを提供する。1つまたは複数のNode Bは、3GPPではIubとして知られるインターフェースを経由してそれぞれのRNCに接続する。UTRANには、異なるRNCに接続するNode Bのいくつかのグループが含まれていてもよい。例えば、図1の例には2つのグループが示されている。UTRANに複数のRNCが提供されている場合に、RNC間の通信はIurインターフェースを経由して行われる。
ネットワークコンポーネントの外部の通信は、ユーザレベルではNode BによってUuインターフェースを介して行われ、ネットワークレベルではCNによって外部システムへの様々なCN接続を介して行われる。
CNは、情報をその正しいあて先にルーティングする役割を果たす。例えば、CNはNode Bのいずれかを介してUMTSが受信するUEからの音声トラフィックを公衆交換電話網(PSTN)にルーティングしてもよいし、インターネットに割り当てられたパケットデータにルーティングしてもよい。3GPPにおいて、CNは、1)サービング(serving)General Packet Radio Service(GPRS)サポートノード、2)ゲートウェイGPRSサポートノード、3)(border gateway)、4)VLR(visitor location register)、5)移動通信交換局、6)ゲートウェイ移動通信交換局(gateway mobile services switching center)の6つの主要コンポーネントを備えている。サービングGPRSサポートノードを使用すると、インターネットなどのパケット交換ドメインにアクセスできる。ゲートウェイGPRSサポートノードは、他のネットワークに接続するためのゲートウェイノードである。他のオペレータのネットワークまたはインターネットに送信されるすべてのデータトラフィックは、ゲートウェイGPRSサポートノードを通過する。ボーダーゲートウェイは、ファイアウォールとして動作し、ネットワーク外部からの侵入者によるネットワーク領域内の加入者への攻撃を防止する。VLRは、サービスを提供するために必要な加入者データの最新のサービングネットワークコピーである。この情報は、初めにモバイル加入者を管理するデータベースから取得される。移動通信交換局は、UMTS端末からネットワークへの「回線交換」接続を担当する。ゲートウェイ移動通信交換局は、加入者の現在の位置に基づいて要求されるルーティング機能を実現する。ゲートウェイモバイルサービス交換センターは、外部ネットワークの加入者からの接続要求を受け取り、管理する。
RNCは、一般にUTRANの内部機能を制御する。RNCは、Node BとのUuインターフェース接続を経由したローカルコンポーネントと、CNと外部システムとの接続を経由した外部サービスコンポーネントとを備える通信のための中継サービスも提供する(例えば、国内のUMTSの携帯電話からの海外呼び出し)。
一般に、RNCは複数の基地局を監視し、Node Bが提供する無線サービスの対象となる地理上の領域内の無線リソースを管理し、さらにUuインターフェースの物理的無線リソースを制御する。3GPPでは、RNCのIuインターフェースはCNへの2つの接続、つまり1つはパケット交換ドメイン、もう1つは回路交換ドメインへの接続を提供する。RNCのその他の重要な機能には、機密保護と整合性の保護がある。
一般に、Node Bなどの基地局の主な機能は、基地局のネットワークとWTRUとの間に無線接続を提供することである。通常、基地局から発信される共通チャネル信号(common channel signal)によって、接続されていないWTRUは基地局のタイミングに同期することができる。3GPPにおいて、Node BはUEとの物理的な無線接続を行う。Node Bは、RNCからIubインターフェースを経由して信号を受信する。RNCは、Node BがUuインターフェースを経由して送信する無線信号を制御する。3GPP通信システムのUu無線インターフェースはユーザデータを送信し、UEとNode Bとの信号伝達を行う送信チャネル(TrCH:Transport Channels)を使用する。チャネルは、一般に共有チャネル(Shared Channels)、すなわち同時に複数のUEに使用できるチャネルとして、または専用チャネル(DCH:dedicated channel)、すなわち無線通信の間に特定のUEで使用するために割り当てられるチャネルとして指定される。
多くの無線通信システムにおいて、適応的な送信電力制御アルゴリズムが使用され、WTRUの送信電力を制御している。このようなシステムでは、多くのWTRUが同じ無線周波数スペクトルを共有できる。特定の通信を受信する場合は、同じスペクトルで送信される他のすべての通信がこの特定の通信への干渉の原因となる。結果として、1つの通信の送信電力レベルを上げることによってそのスペクトル内にある他のすべての通信の信号品質が低下する。しかし、送信電力レベルを極度に下げると、受信機の信号対干渉比(SIR:signal to interference ratio)で測定されるように、望ましくない受信信号品質となってしまう。
無線通信システムの出力電力を制御する様々な方法は当業者には周知である。無線通信システムのためのオープンループ電力制御システムの例は、図2に示されている。こうしたシステムの目的は、フェージング伝搬チャネル(fading propagation channel)と時間によって変動する干渉によって送信機の出力が最小になる場合に、離れた端末で許容できる品質のデータを受信することを保証しながら、送信電力を迅速に変化させることである。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の時分割多重(TDD:Time Division Duplex)システムと周波数分割多重(FDD)システムなどの通信システムにおいて、データ転送速度を変更できる共有チャネルと専用チャネルを組み合わせて、送信が行われる。3GPPワイドバンドCDMA(WCDMA:wideband CDMA)システムでは、電力制御がリンクアダプテーション方法として使用される。DPCHの送信電力を調整し、最小の送信電力レベルでサービス品質(QoS:quality of service)を実現する、したがってシステム内の干渉レベルを制限する動的な電力制御は、専用物理チャネル(DPCH:dedicated physical channel)に適用される。
電力制御の1つの慣例的なアプローチは、送信電力制御を個別のプロセスに分割することであり、外部ループ電力制御(OLPC:outer loop power control)および内部ループ電力制御(ILPC:inner loop power control)と呼ばれる。電力制御システムは、一般に内部ループが開いているか閉じているかによってオープンまたはクロ−ズドと言われる。通常、アップリンク通信を行う3GPPシステムにおいて、両方のタイプのシステムの外部ループはクロ−ズドループである。図2に示すWCDMAオープンループタイプのシステムの例の内部ループはオープンループである。
外部ループの電力制御において、特定の送信機の出力レベルは通常はターゲットSIR値などの目標値に基づいている。受信機では、その送信信号を受信するときに、受信信号の品質が測定される。3GPPシステムにおいて、送信された情報は送信ブロック(TB:transport block)単位で送信され、受信した信号の品質はブロックエラーレート(BLER:block error rate)ベースで監視できる。BLERは、受信機で通常はデータの巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)によって評価される。この評価されたBLERは、ターゲットBLER、チャネル上の様々なタイプのデータサービスに関するQoS要求条件の代表値など、ターゲット品質要求条件と比較される。測定された受信信号品質に基づいて、ターゲットSIR調整制御信号が生成され、ターゲットSIRはこうした調整制御信号に応じて調整される。
内部ループの電力制御において、受信機は受信信号品質の測定値(SIRなど)をしきい値と比較する。SIRがしきい値を上回る場合は、出力レベルを下げる送信電力コマンド(TPC:transmit power command)が送信される。SIRがしきい値を下回る場合は、出力レベルを上げるTPCが送信される。通常、TPCは送信機への専用チャネル内のデータで多重化されて送信される。送信機は、受信したTPCに応じてその送信電力レベルを変更する。
従来、3GPPシステムの外部ループ電力制御アルゴリズムは、BLERとSIRとの固定のマッピングを使用し、特定のチャネル条件を仮定した上で、各CCTrCH(coded composite transport channel)に対して要求されたターゲットBLERに基づいて、初期ターゲットSIRを設定する。CCTrCHは、複数の送信チャネル(TrCH:transport channel)を多重化することによって、物理無線チャネル上で様々なサービスを(サービスごとに独自のTrCH上で)送信するために一般的に採用されている。CCTrCHベースでBLERレベルを監視するために、検討しているCCTrCHに多重化される送信チャネルの中から参照送信チャネル(RTrCH:reference transport channel)を選択してもよい。
3GPPシステムのWTRUで送信される専用チャネルのアップリンク電力制御は、図2に示す例のようにクローズしている外部ループとオープンの内部ループで構成される。クロ−ズしている外部ループは、特定のWTRUで実行されるアップリンク送信のSIRターゲットを決定する役割を果たす。SIRターゲットの初期値は、制御RNC(C−RNC:Controlling RNC)によって決定され、さらにアップリンクCCTrCH品質の測定値に基づいてサービングRNC(S−RNC:Serving RNC)によって調整されてもよい。ここで、S−RNCはSIRターゲットの更新をWTRUに送信する。オープンの内部ループは、フレームごとにサービングセルのP−CCPCH受信信号コード出力(RSCP:received signal code power)を測定し、Node BとWTRUとの間のパスロスを計算するWTRUによるアップリンク送信電力を計算する。パスロスとSIRターゲットおよびUL CCTrCHのULタイムスロット干渉信号コード出力(ISCP:interference signal code power)のUTRAN送信値に基づいて、WTRUは専用物理チャネル(PDPCH)の送信電力を計算する。
さらに、CCTrCHの個々のDPCH(DPCHi)は、様々なDPCHで使用する様々な拡散係数を補償する重み係数γiによって、個々に重み付けされる。さらに、各タイムスロットのDPCHは、複雑な加算を使用して結合される。
物理チャネルを結合した後で、CCTrCHのゲイン係数βが適用される。ゲイン係数は、CCTrCHに割り当てられた様々なTFCの送信電力要求条件の差を補償する。つまり、各TFCはコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH:Coded Composite Transport Channel)の送信チャネルのそれぞれからのデータの様々な組合せを表している。個々の組合せによって、CCTrCH内の各TrCHに適用する様々な量の繰り返し(repetition)またはパンクチャリング(puncturing)が得られる。パンクチャリング/繰り返しは特定の信号対ノイズ比(Eb/No)を得るために必要な送信電力に影響を及ぼすので、適用するゲイン係数は使用するTFCによって変わる。すなわち、CCTrCHのTFCごとにゲイン係数は独自のものである。ゲイン係数βjの値は、CCTrCHのj番目のTFCに適用される。このプロセスは図3に概念的に示されており、例えば、専用チャネルDPCH1とDPCH2はTrCHのj番目のTFCのデータを搬送する。
βjの値は、TFCjごとに明示的にWTRUに送信できる。または、RNC内の無線リソース制御(RRC:radio resource control)によって、UEが、明示的に送信された参照TFCの値に基づいて、TFCごとのβjを計算する必要があることを示すこともできる。この計算は、従来、レートマッチングパラメータ(rate matching parameters)と、リソース単位が例えば1つのSF16コードとして定義された場合は、指定されたTFCjおよび参照TFCに必要なリソース単位の数に基づいて行われる。SF 16コードのみによる物理チャネル設定の場合は、リソース単位(RU)の数がコードの数に等しくなる。すべてSF 16ではないコードによる設定の場合は、RUの数がSF 16コードの数に等しくなる。個々の拡散係数の等価性は、1 SF8コード=2 RU、1 SF4コード=4 RU、1 SF2コード=8 RU、1 SF 1コード=16 RUである。
第1の方法は「送信されたゲイン係数」、第2の方法は「計算されたゲイン係数」と呼ばれる。
加入者WTRUで参照TFCに基づいて係数βを計算する従来の方法は、次のようにして提供される。
βrefは送信された参照TFCのゲイン係数を表し、βjはj番目のTFCのゲイン係数を表すものとする。
変数
Figure 2006304355
を定義する。
ただし、RMiは送信チャネルiの半静的(semi−static)レートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロック(radio frame segmentation block)から出力されたビットの数であり、参照TFC内のすべての送信チャネルiについて合計する。
同様に、変数
Figure 2006304355
を定義する。
ここで、j番目のTFC内のすべての送信チャネルiについて合計する。
さらに、変数
Figure 2006304355
を定義する。
ここで、SFはDPCHiの拡散係数であり、参照TFC内で使用するすべてのDPCHiについて合計する。
同様に、変数
Figure 2006304355
を定義する。
ここで、j番目のTFC内で使用するすべてのDPCHiについて合計する。
j番目のTFCのゲイン係数βjは、従来は次のように計算される。
Figure 2006304355
参照TFCを送信する代わりに、各TFCのゲイン係数の値をRNC内で決定し、WTRUに送信することもできる。
3GPP:Third Generation Partnership Project、UMTS規格
しかしながら、現在の標準規格ではWTRUに送信する送信されたゲイン係数の値を決定する方法を定義していない。発明者は、TFCのゲイン係数を、参照TFCに適用できるゲイン係数に比例させることによって、TFCのゲイン係数の計算を改善できることを認識している。この改善は、「送信されたゲイン係数」と「計算されたゲイン係数」の両方に適用できる。
従来のシステムにおいて発生する別の問題は、再構成(reconfiguration)中のアップリンク電力制御の維持に関連する。物理チャネルの再構成においてCCTrCHに使用する拡散係数を変更する場合に、各TFCのパンクチャリング/繰り返しは再構成の前と後で異なってもよい。従来、ゲイン係数はTFCの中の相対的なパンクチャリング/繰り返しによって変わるので、再構成の前に使用するゲイン係数は再構成の後のパンクチャリング/繰り返しに対応しなくてもよい。
発明者は、このことによってTFCの新しいパンクチャリング/繰り返しに基づいて再収束するための電力制御の必要性が発生することを認識している。パンクチャリング/繰り返しに関連する再構成の後で、同じ出力レベルによって得られたものでない新しいゲイン係数が計算または選択された場合は、再収束することが必要である。再収束の必要性を軽減するために、発明者は次の作業が有効であることを認識している。
・ 再構成の前と後に適切な参照TFCと参照ゲイン係数値を選択する。
・ 再構成の後で使用する新しい参照TFCを選択する(参照ゲイン係数は再構成の前と後で同じに維持される)。
・ 再構成の後で使用する新しい参照ゲイン係数を選択する(参照TFCは再構成の前と後で同じに維持される)。および/または、
・ 再構成の後で使用する新しいSIRターゲットを選択する。
無線通信の送信電力を制御するためのゲイン係数を決定する装置および方法を提供する。実装は、同時に送信されている複数のチャネルを使用して無線送受信ユニット(WTRU)間において無線通信を行う通信システムと組み合わせるのが好ましい。
本発明の1つの態様において、選択されたチャネルの組合せでデータを搬送するフォワードコンポジットチャネル(forward composite channel)を経由して、信号を送信するWTRUの送信電力を制御する方法が提供される。この方法において、WTRUは、フォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて計算されたターゲットメトリックス(target metrics)の関数として、フォワードチャネルの出力電力調整を行うように構成されている。参照ゲイン係数βrefは、参照となるチャネルの組合せに対して決定される。フォワードコンポジットチャネルを経由してデータを送信するためのチャネルの組合せが選択される。選択されたチャネルの組合せが参照となるチャネルの組合せと同じでない場合は、選択されたチャネルの組合せに対するゲイン係数βは、選択されたチャネルの組合せに対するゲイン係数βが参照ゲイン係数βrefに比例するように計算される。選択されたチャネルの組合せに対するゲイン係数βは、さらにフォワードコンポジットチャネルを経由してデータ信号を送信する場合に、フォワードチャネルの出力電力調整を行うときに、選択されたチャネルの組合せを使用するフォワードコンポジットチャネルに適用される。
WTRUは、符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用するように構成されており、データチャネルは送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC:transport format combination)は、CCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せのそれぞれに関連付けられている。ここで、フォーマットチャネル組合せの1つが参照となるチャネルの組合せ(TFCref)である。このような場合は、フォワードコンポジットチャネルを経由してデータを送信するのにj番目のチャネルの組合せTFCjが選択され、選択されたチャネルの組合せに対して、β=X×βrefとなるようなゲイン係数βjが計算される。ゲイン係数βjは、WTRUで計算することも、WTRUの外部において計算することもできる。WTRUの外部で計算する場合は、WTRUに送信される。後者の場合に、ゲイン係数はWTRUに送信される前に量子化されるのが好ましい。
実装するために、送信機、受信機、および関連付けられたプロセッサを備えるWTRUが提供される。送信機は、選択されたチャネルの組合せで通信データを搬送するフォワードコンポジットチャネルを経由して、信号を送信するように構成されるのが好ましい。受信機は、フォワードチャネルを経由して受信した通信データ信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスを受信するように構成されるのが好ましい。関連付けられたプロセッサは、送信機で動作でき、受信したターゲットメトリックスデータの関数としてフォワードチャネルの出力電力調整を行うように構成されるのが好ましい。プロセッサはフォワードコンポジットチャネルを経由してデータを送信するために選択されたチャネルの組合せによる送信機の出力を制御するためのゲイン係数を適用するように構成される。そして、選択されたチャネル組合せが参照となるチャネル組合せと同じでない場合には、選択されたチャネル組合せに関するゲイン係数が、参照となるチャネルの組合せに対して決定された参照ゲイン係数に比例するように、計算されるのが好ましい。
WTRUは、符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成され、データチャネルは送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC)は、フォーマットチャネル組合せの1つが参照ゲイン係数βrefを備える参照となるチャネルの組合せ(TFCref)であり、j番目のチャネルの組合せTFCjはフォワードコンポジットチャネルを経由してデータを送信するために選択されたチャネルの組合せであるようなCCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せのそれぞれに関連付けられているのが好ましい。このような場合に、プロセッサは選択されたチャネルの組合せTFCjに対して、β=X×βrefとなるようなゲイン係数βjを適用し、計算するように構成されるのが好ましい。
本発明には、選択されたチャネルの組合せで通信データを搬送するフォワードコンポジットチャネルを経由して信号を送信する送信ユニットの送信電力制御を支援するように構成されたWTRUを提供することが含まれる。ただし、送信ユニットは、WTRUで決定されたゲイン係数の関数として、フォワードチャネルの出力電力調整を行うように構成されている。こうしたWTRUは、フォワードコンポジットチャネル上で選択されたチャネルの組合せを経由して送信ユニットから送信された通信信号を受信するように構成された受信機と、送信機およびプロセッサを備えるのが好ましい。プロセッサは、フォワードコンポジットチャネルを経由して受信した選択されたチャネルの組合せに対して、ゲイン係数βを計算するように構成され、選択されたチャネルの組合せが参照となるチャネルの組合せである場合は、ゲイン係数βが参照ゲイン係数βrefとなるように決定され、それ以外の場合は参照ゲイン係数βrefに比例するように計算されるのが好ましい。送信機は、ゲイン係数βを反映するデータを送信ユニットに送信するように構成され、それによって送信ユニットがフォワードチャネルの出力電力調整を行うことができるようにするのが好ましい。送信ユニットがWTRUで計算されたターゲットメトリックスの関数としてフォワードチャネルの出力電力調整を行うように構成されている場合に、WTRUは、WTRUの送信機に関連して動作できるフォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて、ターゲットメトリックスを計算するように構成されたプロセッサを備えている。そして、その計算されたターゲットメトリックスデータは送信ユニットに送信され、それに基づいて送信ユニットはフォワードチャネルの出力電力調整を行うようにするのが好ましい。
このようなWTRUは、符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成されるのが好ましい。ただし、データチャネルは送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、さらに、送信フォーマット組合せ(TFC)は、フォーマットチャネル組合せの1つが参照となるチャネルの組合せ(TFCref)である場合、CCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せのそれぞれに関連付けられている。このような場合に、ネットワークステーションのプロセッサは、選択されたチャネルの組合せに対して、j番目のチャネルの組合せTFCjが送信ユニットでフォワードコンポジットチャネル上のデータ送信のための選択されたチャネル組合せである場合はゲイン係数を計算するように構成されるのが好ましい。ただし、TFCjはTFCrefではなく、ゲイン係数βjは選択されたチャネル組合せに対してβ=X×βrefとなるように計算される。プロセッサは、ゲイン係数βjを量子化するように構成され、送信機はこの量子化されたゲイン係数βjを送信ユニットに送信するように構成されるのが好ましい。
本発明の別の態様により、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に関連して、選択されたチャネルの組合せでデータを搬送するフォワードコンポジットチャネルを経由して通信信号を送信するWTRUの送信電力を制御する方法が提供される。通信信号は、そのフォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、フォワードコンポジットチャネルを経由して選択されたチャネルの組合せで送信される。参照となるチャネルの組合せは、フォワードコンポジットチャネルのその第1の物理送信設定に対して決定される。ゲイン係数βは、フォワードコンポジットチャネルのその第1の物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用される。ただし、ゲイン係数βは、フォワードコンポジットチャネルのその第1の物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せと参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定される。フォワードコンポジットチャネル内の通信信号の送信は、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せで送信するように再構成される。参照となるチャネルの組合せは、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して決定される。ゲイン係数βは、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用される。ただし、ゲイン係数βはフォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せと参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定される。
WTRUは符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成されている場合に、データチャネルはコンポジットチャネルの様々な物理送信設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC)は、すべての物理送信設定に対して定義されたCCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せのそれぞれに関連付けられている。そして、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対する参照となるチャネルの組合せは、あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せの1つ、すなわちゲイン係数βref1に関連付けられたTFCref1であるように決定されるのが好ましい。フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、参照となるチャネルの組合せはあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せの1つ、すなわちゲイン係数βref2に関連付けられたTFCref2であるように決定されるのが好ましい。
第1および第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCが識別された場合に、この共通のTFCは参照となるチャネル組合せTFCref1であり、さらに参照となるチャネル組合せTFCref2でもあると決定され、ゲイン係数βref2はゲイン係数βref1と等しくなるように選択されるのが好ましい。1つの代替策として、参照となるチャネルの組合せTFCref2は、第1の物理チャネル設定に対して参照となるチャネルの組合せTFCref1がもたらすパンクチャリング/繰り返しと比較した場合に、第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを識別することによって決定でき、さらにゲイン係数βref2はゲイン係数βref1と等しくなるように選択される。別の代替策として、参照となるチャネル組合せTFCref2は、参照となるチャネル組合せTFCref1と同じTFCになるように選択でき、さらにゲイン係数βref2はゲイン係数βref1に基づいて選択され、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理設定と第2の物理設定とでは、参照となるチャネルの組合せにおける拡散係数が変化する。
フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対してデータを送信するためにj番目のチャネルの組合せTFCjが選択され、選択されたチャネルの組合せに対してβj=X*βref1となるように計算されたゲイン係数βjが適用されるのが好ましい。ただし、Xはそのフォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、TFCjおよびTFCref1の拡散係数に基づいている。フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対してデータを送信するためにk番目のチャネルの組合せTFCkが選択され、選択されたチャネルの組合せに対してβ=X’*βref2となるように計算されたゲイン係数βが適用されるのが好ましい。ただし、X’はフォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、TFCkおよびTFCref2の拡散係数に基づいている。
実装のために、送信機、受信機、および関連付けられたプロセッサを備えるWTRUが提供される。送信機は、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せでデータを搬送するフォワードコンポジットチャネル内の通信信号を送信するように構成される。プロセッサは、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して、参照となるチャネルの組合せに基づくゲイン係数を適用するとともに、フォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスの関数としてフォワードチャネルの出力電力調整を行うように構成されるのが好ましい。送信機は、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して選択された第1のチャネルの組合せによる送信からフォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して選択された第2のチャネルの組合せによる送信に、フォワードコンポジットチャネル内において通信信号の送信を再構成するようにさらに構成されているのが好ましい。プロセッサは、フォワードコンポジットチャネルのそれぞれの物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せと参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定されるようなゲイン係数を計算し、フォワードコンポジットチャネルのそれぞれの物理送信設定に対して、そのゲイン係数を選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するように、さらに構成されるのが好ましい。
こうしたWTRUは、符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成されており、この場合、データチャネルは、コンポジットチャネルの様々な物理設定に対応する様々な拡散係数をとることができる送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、さらに、送信フォーマット組合せ(TFC)はすべての物理設定に対して定義されたCCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せのそれぞれに関連付けられているのが好ましい。このような場合に、プロセッサは、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せから、ゲイン係数βref1に関連付けられた参照となるチャネルの組合せTFCref1を選択し、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せから、ゲイン係数βref2に関連付けられた参照となるチャネルの組合せTFCref2を選択するように構成されるのが好ましい。
プロセッサは、第1および第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCを識別し、この共通のTFCを参照となるチャネルの組合せTFCref1としても、参照となるチャネルの組合せTFCref2としても選択し、さらにゲイン係数βref1と等しいゲイン係数βref2を選択するように構成できる。このプロセッサは、第1の物理チャネル設定に対して参照となるチャネルの組合せTFCref1がもたらすパンクチャリング/繰り返しと比較した場合に、第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを識別することによって参照となるチャネルの組合せTFCref1を選択し、さらにゲイン係数βref1と等しいゲイン係数βref2を選択するように構成できる。このプロセッサは、参照となるチャネルの組合せTFCref2を参照となるチャネルの組合せTFCref1と同じTFCになるように選択し、ゲイン係数βref1に基づいてゲイン係数βref2を計算するように構成でき、さらにフォワードコンポジットチャネルの第1の物理設定から第2の物理設定への間において参照となるチャネルの組合せ内の拡散係数が変化する。フォーマットチャネルの組合せの1つが選択された参照となるチャネルの組合せTFCrefであり、j番目のチャネルの組合せTFCjがフォワードコンポジットチャネル上のデータ送信のために選択されたチャネルの組合せである場合に、プロセッサは、選択されたチャネルの組合せTFCjに対して、β=X×βrefとなるようなゲイン係数βjを適用し、計算するように構成されるのが好ましい。
WTRUに対して、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せにより、データを搬送するフォワードコンポジットチャネル内の通信信号を送信する方法が提供される。ただし、このWTRUは、フォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスの関数としてフォワードチャネルの出力電力調整を行うとともに、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して、参照となるチャネルの組合せに基づいて、ゲイン係数を適用するように構成される。参照となるチャネルの組合せは、フォワードコンポジットチャネルに対して決定される。通信信号は、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、フォワードコンポジットチャネルを経由して選択されたチャネルの組合せで送信される。フォワードコンポジットチャネルの参照となるチャネルの組合せは、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するゲイン係数を決定するために使用される。フォワードチャネルの出力電力調整は、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、フォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて計算したターゲットメトリックスの関数として作成される。フォワードコンポジットチャネル内の通信信号の送信は、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して再構成され、選択されたチャネルの組合せで信号を送信する。さらに、参照となるチャネル組合せ内においてフォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定から第2の物理送信設定への拡散係数の変化の関数として計算されたターゲットメトリックスの更新に基づいて、フォワードチャネル送信電力を調整するようになる。フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対する参照となるチャネルの組合せは、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対する選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するゲイン係数を決定するために使用される。
WTRUが符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用すされるように構成されている場合に、データチャネルは、コンポジットチャネルの様々な物理送信設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマットの組合せ(TFC)は、すべての物理送信設定に対して定義されたCCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せのそれぞれに関連付けられている。さらに送信された通信信号を受信したときの信号対干渉比(SIR)メトリックスを使用してフォワードチャネルの出力電力調整の基準となるターゲットSIRを計算する場合に、フォワードコンポジットチャネルの参照となるチャネルの組合せは、あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せの1つ、すなわちゲイン係数βrefに関連付けられたTFCrefに決定されるのが好ましい。また、再構成に伴うフォワードチャネルの送信電力調整に使用する更新されたターゲットメトリックスは、更新されたターゲットSIRである。更新されたターゲットSIR、SIR_targetnewは、次のように更新されるのが好ましい。
Figure 2006304355
ここで、
SIR_targetoldは、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対するフォワードチャネルの出力電力調整を行うために最新に使用されたターゲットメトリックスである。
Figure 2006304355
ここで、SFは第1の物理設定に対する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計する。さらに、
Figure 2006304355
ここで、SFは第2の物理設定に対する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計する。
このような代替的な方法を実装するために、送信機、受信機、および関連付けられたプロセッサを備えるWTRUが提供される。送信機は、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して、選択されたチャネルの組合せでデータを搬送するフォワードコンポジットチャネル内の通信信号を送信するように構成される。プロセッサは、フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信構成に対して、参照となるチャネルの組合せに基づくゲイン係数を適用するとともに、フォワードチャネルを経由して受信した通信信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスの関数としてフォワードチャネルの出力電力調整を行うように構成されるのが好ましい。送信機は、フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して選択された第1のチャネルの組合せによる送信から、フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して選択された第2のチャネルの組合せによる送信へ、フォワードコンポジットチャネル内で通信信号の送信を再構成する。これとともに、プロセッサはフォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定から第2の物理送信設定への参照となるチャネルの組合せにおける拡散係数の変化の関数として計算されたターゲットメトリックスの更新に基づいて、フォワードチャネルの送信電力を調整するようにさらに構成されるのが好ましい。プロセッサは、フォワードコンポジットチャネルの参照となるチャネルの組合せを使用して、フォワードコンポジットチャネルの選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するゲイン係数βを決定するようにさらに構成できる。
このようなWTRUは符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成されており、この場合、データチャネルは、コンポジットチャネルの様々な物理設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC)は、すべての物理送信設定に対して定義されたCCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せのそれぞれに関連付けられている。さらに送信された通信信号を受信したときの信号対干渉比(SIR)メトリックスを使用してフォワードチャネルの出力電力調整の基準となるターゲットSIRを計算する場合に、フォワードコンポジットチャネルの参照となるチャネルの組合せTFCrefは、あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せの1つであり、ゲイン係数βrefに関連付けられるのが好ましい。プロセッサは、さらに送信を再構成するととともに、フォワードチャネルの調整に使用する更新されたターゲットメトリックスとして更新されたターゲットSIRを使用するように構成されるのが好ましい。このプロセッサは、フォワードコンポジットチャネルの現在の物理送信設定に対してデータを送信するためにj番目のチャネルの組合せTFCjが選択された場合、選択されたチャネルの組合せに対してβ=X*βrefとなるように計算されたゲイン係数βjが適用されるように構成できる。ここで、Xはフォワードコンポジットチャネルの現在の物理送信設定に対して、TFCjおよびとTFCrefの拡散係数に基づいている。
本発明の以上のおよびその他の目的と利点は、以下の説明と添付の図面から当業者には明らかになるであろう。
本発明により、TFCのゲイン係数を、参照TFCに適用できるゲイン係数に比例させることによって、TFCのゲイン係数の計算を改善できる。この改善は、「送信されたゲイン係数」と「計算されたゲイン係数」の両方に適用できる。パンクチャリング/繰り返しに関連する再構成の後で、同じ出力レベルによって得られたものでない新しいゲイン係数が計算または選択された場合は、再収束することが必要である。再収束の必要性を軽減することができる。
本発明の機能と要素について、特定の組合せによる好ましい実施形態に関連して説明するが、こうした機能または要素のそれぞれは、単独でも(好ましい実施形態の他の機能および要素を伴わない)、様々な組合せにおいても(本発明の他の機能および要素を伴っても伴わなくてもよい)利用することができる。
本発明について、図面の符号を参照しながら説明するが、説明の中で数字が同じものは、全体にわたって同じ要素を示している。基地局、無線送信/受信ユニット(WTRU)、およびモバイルユニットの各用語は、その一般的な意味で使用されている。基地局という用語には、本明細書で使用する限り、基地局、Node B、サイトコントローラ、アクセスポイント、あるいは無線環境においてWTRUに対して基地局に関連付けられたネットワークへの無線アクセスを提供する他のインターフェースデバイスが含まれるが、これらに限定はされない。
本明細書で使用する限り、WTRUという用語にはユーザ用装置(UE)、モバイルステーション、据え付け型またはモバイルの加入者ユニット(subscriber unit)、ポケベル、あるいは無線環境で動作できる他の任意のタイプのデバイスが含まれるが、これらに限定はされない。WTRUには、電話、テレビ電話、ネットワーク接続を備えるインターネット対応の電話などのパーソナル通信デバイスが含まれる。さらに、WTRUには、PDAや同様のネットワーク機能を備える無線モデム付きのノートブックコンピュータのような携帯用のパーソナルコンピューティング装置も含まれる。携帯用または場所を変えることができるWTRUは、モバイルユニットと呼ばれる。総称して、基地局はWTRUでもある。
好ましい実施形態について、時分割多重(TDD:time division duplex)モードを利用する第3世代パートナーシッププログラム(3GPP)符号分割多重アクセス(CDMA)システムに関連付けながら説明するが、本実施形態は送信電力が動的に制御される複数の同時チャネルを利用する任意の無線通信システムに適用できる。さらに、本実施形態はCDMAシステムにも、一般に3GPP CDMAシステムの周波数分割多重(FDD)モードにも適用できる。
3GPPなどの無線システムでの従来の電力制御方法には、いわゆる内部ループおよび外部ループが利用されている。電力制御システムは、内部ループが開いているか閉じているかによってオープンまたはクローズドと言われる。
図2は、「送信」を行う通信ステーション10と「受信」を行う通信ステーション30を備えるオープンループ電力制御システムの該当する部分が示されている。ステーション10、ステーション30はいずれも送受信機である。一般に、1つは3GPPのNode Bと呼ばれる基地局であり、もう1つはWTRUタイプで3GPPのユーザ装置UEと呼ばれる。明確にするために、選択されたコンポーネントのみが図示されており、本発明について好ましい3GPPシステムに関連して説明されているが、本発明は一般的に無線通信システムに適用されており、WTRUがWTRU自身の間で通信するアドホックネットワーキングを実行しているシステムにも適用される。電力制御は、複数のユーザに対して過剰な干渉を引き起こすことなく信号の品質を維持するために重要である。
送信ステーション10には、送信用のユーザのデータ信号を送信するデータライン12を備える送信機11が含まれる。ユーザデータ信号は、プロセッサ15の出力13から送信電力調整を適用して送信電力レベルを調整することによって、調整された望ましい出力電力レベルによって提供される。ユーザデータは送信機11のアンテナシステム14から送信される。
送信データを含む無線信号20は、受信アンテナシステム31を経由して受信ステーション30において受信される。受信アンテナシステムは、受信したデータの品質に影響を与える干渉無線信号21も受信する。受信ステーション30には、受信した信号が入力される干渉電力測定デバイス32が含まれており、デバイス32は測定された干渉電力データを出力する。受信ステーション30には、受信した信号がまた入力されるデータ品質測定デバイス34も含まれており、デバイス34はデータ品質信号を生成する。データ品質測定デバイス34は、信号品質データを受信して、入力37を経由して受信したユーザ定義の品質標準パラメータに基づいて目的の信号対干渉比(SIR)データを計算する処理デバイス36と連動する。
受信ステーション30には、干渉電力測定デバイス32およびターゲットSIR生成プロセッサ36と連動する送信機38も含まれる。受信ステーションの送信機38には、入力40、41、42も含まれており、それぞれユーザデータ用、参照信号用、参照信号送信電力データ用である。受信ステーション30は、関連付けられたアンテナシステム39を経由してそのユーザデータ、制御関連データ、および参照信号を送信する。
送信ステーション10には、受信機16と関連付けられた受信アンテナシステム17が含まれる。送信ステーションの受信機16は、受信ステーション30によって生成された受信ステーションのユーザデータ44と制御信号およびデータ45を含む受信ステーション30から送信された無線信号を受信する。
送信ステーション10の送信機のプロセッサ15は、送信電力調整を計算するために送信ステーションの受信機16に関連付けられる。送信機11には、受信した参照信号電力(reference signal power)を測定するためのデバイス18も含まれており、このデバイス18はパスロス計算回路19に関連付けられる。
送信電力調整を計算するために、プロセッサ15は、受信ステーションのターゲットSIR生成プロセッサ36で生成されたターゲットSIRデータを搬送するターゲットSIRデータ入力22、受信ステーションの干渉電力測定デバイス32で生成された干渉データを搬送する干渉電力データ入力23、およびパスロス計算回路19の出力であるパスロス信号を搬送するパスロスデータ入力24からデータを受信する。パスロス信号は、受信ステーション30から生成された参照信号送信電力データを搬送する参照信号送信電力データ入力25並びに送信機11の参照信号電力測定デバイス18の出力を搬送する測定された参照信号電力入力26を経由して受信したデータから、パスロス計算回路19によって生成される。参照信号測定デバイス18は、送信ステーションの受信機16と結合され、受信ステーションの送信機38から受信した参照信号の電力を測定する。パスロス計算回路19は、入力25によって伝達される既知の参照出力信号強度と入力26によって伝達される測定された受信出力強度との差に基づいて、パスロスを決定するのが好ましい。
干渉電力データ、参照信号電力データおよびターゲットSIR値は、伝搬チャネルおよび干渉の時間によって変動する速度(time−varying rate)よりもかなり遅い速度で、送信ステーション10に信号伝達される。「内部」ループはシステムの一部であり、測定されたインターフェースに依存する。必要な最小限の送信機出力の推定値がどのくらい適切であるかを示している伝搬チャネルおよび干渉の時間により変動する速度と、同等の速度でアルゴリズムへのフィードバックがないので、このシステムは「オープンループ」と見なされる。必要な送信電力レベルが急速に変化する場合は、このシステムはその変動に応じてタイムリーに出力電力調整を変更することはできない。
図2のオープンループ電力制御システムの外部ループに関して、離れた受信機ステーション30においては、受信したデータの品質がデバイス34を使用して評価される。デジタルデータ品質の一般的なメトリックスは、ビットエラーレートおよびブロックエラーレートである。これらのメトリックスを計算するには、時間によって変動する伝搬チャネルおよび干渉の周期よりもかなり長い期間にわたって蓄積したデータが必要である。指定された任意のメトリックスについては、メトリックスと受信したSIRとの間には理論的な関係が存在する。メトリックスを評価するために十分なデータが離れた受信機に蓄積された場合は、メトリックスが計算され、プロセッサ36内にある所望のメトリックス(所望のサービスの品質を表す)と比較され、さらに更新されたターゲットSIRが出力される。更新されたターゲットSIRは、送信機の内部ループに適用された値(理論上)で、測定されたメトリックスを望ましい値に収束させる。最終的に、更新されたターゲットSIRは、受信ステーションの送信機38および送信ステーションの受信機16を経由して送信機11に渡され、その内部ループにおいて使用される。ターゲットSIRの更新された値は、品質統計を蓄積するのに必要な時間および出力を制御される送信機への信号伝送速度に関する実際的な制限に従う。
許容されている様々なデータチャネル(3GPP CCTrCHなど)の組合せからデータを搬送するコンポジットデータチャネルの文脈において、送信WTRU10のプロセッサ15はコンポジットチャネルを経由してデータが転送されるデータチャネルの特定の組合せに対応するゲイン係数(gain factor)βを適用することによって、送信電力を計算するように構成されるのが好ましい。本発明の教示により、各データチャネルの組合せに対するゲイン係数は、参照データチャネルの組合せのゲイン係数βrefに比例するように計算される。すなわち、データチャネルのj番目の組合せについて対応するゲイン係数はβj=X*βrefである。ここで、Xは他の変数に基づいて計算できる別の値である。
ゲイン係数の値は、送信WTRU10において計算しても、受信WTRU30において計算してもよい。後者の場合に、ゲイン係数はその後で、例えばゲイン係数を計算する処理デバイス50に関連付けられた受信WTRUの送信機38の入力42を経由して、送信WTRU10に送信される。
例えば、送信WTRU10が受信WTRUとしてUTRANと通信しているUEの3GPPアップリンクCCTrCHの場合に、従来の方法において、プロセッサ15はパスロス並びにSIRターゲットのUTRAN信号伝達値およびUL CCTrCHのULタイムスロット干渉信号コード電力(ISCP:interference signal code power)に基づいて、CCTrCHに関連付けられた専用物理チャネル(PDPCH)の送信電力を計算するように構成されるのが好ましい。また、CCTrCHの各DPCHは、様々なDPCHで使用する様々な拡散係数を補償する従来の重み係数γiで個々に重み付けされた後、各タイムスロットについて図3に示すように複雑な加算を使用して結合されるのが好ましい。
物理チャネルを結合した後、プロセッサ15はさらに本発明の教示に従って計算されたCCTrCHゲイン係数を適用するのが好ましい。したがって、CCTrCHが参照TFCすなわちTFCrefを伴うが、j番目のTFCすなわちTFCjを使用している場合は、参照TFCすなわちTFCrefのゲイン係数βrefに比例するゲイン係数βj、すなわちβ=X×βrefが適用される。
ゲイン係数は、レートマッチングパラメータ(rate matching parameters)、並びにリソース単位が例えば1つのSF16コードとして定義された場合は指定されたTFCjおよび参照TFCに必要なリソース単位の数に基づくのも好ましい。したがって、Xは次のように従来のパラメータに従って選択されるのが好ましい。
変数
Figure 2006304355
を定義する
ここで、RMiは送信チャネルiの半静的(semi−static)レートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロック(radio frame segmentation block)から出力されたビットの数であり、参照TFC内のすべての送信チャネルiについて合計を求める。
同様に、変数
Figure 2006304355
を定義する
ここで、j番目のTFC内のすべての送信チャネルiについて合計を求める。
さらに、変数
Figure 2006304355
を定義する
ここで、SFiはDPCHiの拡散係数であり、参照TFC内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める。
同様に、変数
Figure 2006304355
を定義する
ここで、j番目のTFC内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める。
j番目のTFCの係数Xは、次のように計算されるのが好ましい。
Figure 2006304355
さらに、j番目のTFCを使用する場合は、CCTrCHのプロセッサ15で適用するゲイン係数βjは、次のように計算されるのが好ましい。
Figure 2006304355
ゲイン係数βjの同じ計算は、受信WTRU30内の「信号伝達されたゲイン係数」と送信WTRU10内の「計算されたゲイン係数」の両方について決定する場合に使用するのが好ましい。しかし、3GPP CDMAシステムにおけるダウンリンク送信では、例えば、固定された値のセットのみを送信WTRU10に信号伝達することができる。したがって、そのような制限が発生する場合はUE「信号伝達されたゲイン係数」について、量子化されたゲイン係数、すなわち量子化されたβjは処理デバイス50によって決定され、送信WTRU10へ送信されるのが好ましい。3GPP CCTrCHでは、現在許可されている量子化されたβ値がTS 25.331に規定されている。これを表1に示す。
Figure 2006304355
1/8から2まで1/8刻みに16の量子化された値を使用できることに留意されたい。
本発明の教示により、まず前述のβrefに比例する値としてβjを決定することによって、量子化されたβjが決定されるのが好ましい。したがって、j番目のTFCを使用する3GPP CCTrCHでは次のようになるのが好ましい。
Figure 2006304355
量子化されたβj(βj quantized)は、さらに次のように決定されるのが好ましい。
Figure 2006304355
ただし、
Figure 2006304355
はxより大きいかxと等しい最小の整数を表す。これは、実際の計算値を上回るβの値を提供する保守的なアプローチである。
これに代わる量子化されたβj(βj quantized)の好ましい決定方法の例には、次のような式がある。
Figure 2006304355
または
Figure 2006304355
または
Figure 2006304355
または
Figure 2006304355
ここで、
Figure 2006304355
はxより小さいかxと等しい最大の整数を表す。前述のすべての式において、1/8より小さいゲイン係数値を1/8に切り上げ、2より大きい値を2に切り下げるのが好ましい。パフォーマンスを向上するには、すべてのゲイン係数値は1/8より大きく2より小さいように、参照TFCすなわちTFCrefを選択するのが好ましい。
本発明の別の態様として、再構成時に電力制御を維持する上で発生する問題について以下に説明する。前述のように、発明者はTFCの新しいパンクチャリング/繰り返し(puncturing/repetition)に基づいて再収束するための電力制御の必要性を認識している。パンクチャリング/繰り返しに関連する再構成の後で、同じ出力パワーレベルをもたらすのではない新しいゲイン係数が計算または選択された場合は、再収束が必要となる。
例えば、CCTrCHの総ビットレートがこのCCTrCHに割り当てられた物理チャネルの総チャネルビットレートと異なる場合は、従来どおりDTX(Discontinuous Transmission)が、専用物理チャネルおよび共有物理チャネル(PUSCH、PDSCH、UL DPCH、およびDL DPCH)にマップされた3GPP CCTrCHに適用される。レートマッチング(Rate matching)は、一部のみにデータが格納されている物理チャネル全体を、完全に満たすために使用される。レートマッチングと多重化の後で、物理チャネルに送信されるデータがまったく存在しない場合は、その物理チャネルが送信から破棄される。物理チャネルの一部のみが破棄された場合は、CCTrCHは部分的にDTX状態にある。送信するデータが存在しない場合は、CCTrCHがDTX状態にある。DTX状態では、特殊なバーストの利用が適用される。
部分的なDTXにより、パンクチャリング/繰り返しは、割り当てられたリソース単位の総数、すなわち総データレートのみでなく、割り当てられた物理チャネルの拡散係数にも依存する。例えば、拡散係数(SF:spreading factor)が1である1つの物理チャネルがCCTrCH(すなわち、16のリソース単位)に割り当てられる場合、送信されるビットの数が小さくても、その物理チャネルが完全に満たされるまで繰り返される。代わりに、SFが2である2つの物理チャネルがCCTrCHに割り当てられる(16のリソース単位、チャネル当たり8)場合、送信されるビットすべてが1つのSF2物理チャネルに収まる場合は、第2の物理チャネルは破棄される。この場合は、繰り返しのパーセンテージが1つのSF1の場合よりも小さい。したがって、パンクチャリング/繰り返しの量は、使用するTFC(送信されるビット数)および物理チャネルの設定によって変わる。
最初に物理チャネルはCCTrCH用に設定されており、ゲイン係数はCCTrCHの送信フォーマットの組合せセット(TFCS:transport format combination set)内の各TFCに対して定義されている。物理チャネルが正常に確立されると、アップリンク外部電力制御アルゴリズムは指定されたSIRターゲットに収束する。このSIRターゲットは、そのチャネルに対して現在設定されているゲイン係数に基づいている(すなわち、その物理チャネル設定によって生成されたパンクチャリング/繰り返しの量に基づいている)。
物理チャネルの再構成手順の間に拡散係数が変化し、それによって各TFCのパンクチャリング/繰り返しが変化する可能性がある。「計算されたゲイン係数」が使用され、参照TFCおよび参照ゲイン係数(βref)が同じに維持される場合に、WTRUは古い参照TFCおよび参照ゲイン係数、並びに新しい物理チャネル設定に基づくすべてのTFCのゲイン係数値を再計算する。この結果、電力制御がすでに収束しているパンクチャリング/繰り返しと比較して、同じ出力を発生しないゲイン係数が得られる。
「信号伝達されたゲイン係数」が使用されている場合に、RNCにはすべてのTFCに対して同じゲイン係数値を保存するかまたは新しいゲイン係数を送信するかの2つの選択肢がある。新しい設定の前と後の各TFCに対するパンクチャリング/繰り返しが同じでない場合に、ゲイン係数を同じに維持するには再収束するための電力制御が必要になる。したがって、新しいゲイン係数を送信するのが好ましい。
新しいゲイン係数を決定するには、前述のように参照ゲイン係数βrefに比例するように参照TFCに基づいて値を再計算するのが便利である。参照TFCおよび参照ゲイン係数(βref)が同じに維持される場合に、古い参照TFCおよび参照ゲイン係数および新しい物理チャネル設定に基づくすべてのTFCに対するゲイン係数値が再計算されるのが好ましい。なぜならば、変化は、前述のように拡散係数およびレートマッチングパラメータに基づくのが好ましいX因子において発生する可能性が高いからである。「計算されたゲイン係数」と同様に、この結果、電力制御がすでに収束しているパンクチャリング/繰り返しに関連する同じ出力を発生しないゲイン係数が得られる。したがって、参照TFCおよび参照ゲイン係数値の選択は、「計算されたゲイン係数」および「信号伝達されたゲイン係数」の両方において、非常に重要である。
次の例は、再構成によってゲイン係数値(すなわち出力)とパンクチャリング/繰り返しのレベルとの関係を変更する方法を示している。例で示されたゲイン係数値は量子化されていないが、例は「計算されたゲイン係数」または「信号伝達されたゲイン係数」の両方に適用される。3GPP CCTrCHのアップリンク電力制御においては、信号伝達されたゲイン係数はWTRUに信号伝達される前にUTRANによって量子化されるのが好ましい。
簡単のために、この第1の例では、βrefが1に等しいと仮定されており、レートマッチング(RM:Rate Matching)属性はCCTrCHのすべての送信チャネルに対して同じ値になるように選択されると仮定される。しかし、βrefが1でない場合や送信チャネルのRM属性が等しくない場合も、同じ問題と解決策が適用される。
説明のため、この例では、128Kbpsの無線アクセスベアラ(RAB:Radio Access Bearer)のアップリンク設定を選択する。ただし、RABは128Kbps専用トラフィックチャネル(DTCH)および3.4 Kbpsの信号伝達無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)で構成される。このRABの設定は、表2および表3に示されており、このCCTrCHのTFCSは表4で定義される。
Figure 2006304355
Figure 2006304355
Figure 2006304355
CCTrCHの第1の例では、表5に示す2つの可能な物理チャネル設定について考察する。
Figure 2006304355
物理チャネル設定1を使用するか2を使用するかは、チャネルが設定されたときのセルの可用性によって決まる。例えば、1つのSF2コードが使用できない場合は、代わりに2つのSF4コードを使用してもよい。
この第1の例では、チャネルが初めて設定されたときは物理チャネル設定1が使用される。したがって、ゲイン係数は前述の好ましい式を使用して物理チャネル設定1に基づいて決定される。この例では、選択された参照TFCはTFC3なのでTFC3が選択されており、したがって、図4の表には各TFCに対するゲイン係数が示されている。
その後再構成が必要な場合は、新しいゲイン係数が計算される。例えば、物理設定2に再構成が行われ、参照TFCとゲイン係数が同じに維持される(すなわち、TFCrefがTFC3かつβref=1)場合は、再計算されたゲイン係数が図5の表に示されている。
TFC3が参照として使用されている場合は、両方の設定についてパンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数が図6のグラフに示されている。示されているゲイン係数の値は、量子化されていない。参照ゲイン係数の量子化は、「計算されたゲイン係数」の場合は必要ない。その場合、送信WTRU10によって決定されたゲイン係数の値は、図4および図5に示されている。量子化は、アップリンク3GPP CCTrCH用の「信号伝達されたゲイン係数」の場合に必要であり、この場合は送信された値はこの第1の例の図4および図5で示した値を量子化したものである。
この第1の例では、設定1ではTFC3が30%の繰り返しをもたらし、設定2ではTFC3が35%のパンクチャリングをもたらす。しかし、ゲイン係数の値はいずれの場合も同じである(すなわち1に等しい)。アップリンク外部ループ電力制御が物理チャネル設定1に与えられたベータの値について収束しており、SIRターゲット値が再構成中に更新されていない場合は、新しい収束が必要になる。この第1の例では、設定2の出力電力は非常に低くなる可能性が高く、SIRターゲットを増大させる必要がある。
次のように、2つの解決策が提供される。
1.参照TFCのインテリジェントな選択:SIRターゲットを維持(外部ループ電力制御アルゴリズムによって決定された最新の値を再構成メッセージにおいてWTRU10に送信)し、
a.CCTrCHの新しい設定において、同様のパンクチャリング/繰り返しに対して同様の出力レベルを提供するような元の選択肢が選択された場合は、既存の参照TFCおよびβrefを維持する。または
b.新しい参照TFCまたは新しいβrefを選択する。
2.ゲイン係数値の変化に基づいてSIRターゲット値を更新し、そのSIRターゲット値を再構成メッセージにおいてWTRU10に送信する。この場合、βrefは同じに維持されるが、TFCS内の他のすべてのTFCのゲイン係数は変化してもよい。
参照TFCのインテリジェントな選択では、SIRターゲットを維持し、参照TFCおよびβrefをインテリジェントに選択する。物理チャネルが再構成される場合は、次の3つのケースが考えられる
ケース1:CCTrCHの可能なすべての物理設定が既知であり、含まれるすべての物理チャネルの設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCが存在する場合の参照TFCの選択。
ケース2:取り得るすべての設定が既知でない場合、または含まれるすべての物理チャネルの設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCを検出できない場合の参照TFCの選択。および
ケース3:古い設定の参照TFCと同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを、新しい設定内で検出できない場合の参照TFCの選択。
第1のケースでは、参照TFCと参照ゲイン係数値を維持するのが好ましい。この場合は、このCCTrCHで許可されるすべての設定に対して同様の量のパンクチャリング/繰り返しをもたらす参照TFCが選択される。CCTrCHのすべての物理チャネル設定で同じ参照TFCと参照ゲイン係数が使用される。参照TFCと参照ゲイン係数はチャネルが最初に設定されるときに選択され、以降のすべての再構成でも同じに維持される。
第2のケースでは、参照TFCを変更し、参照ゲイン係数値を維持するのが好ましい。この場合、古い設定における参照TFCと同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす新しい参照TFCが選択される。また、新しい参照TFCのゲイン係数βrefは再構成の間に同じに維持される。
第3のケースでは、参照TFCを維持し、参照ゲイン係数値を変更するのが好ましい。この場合、同じ参照TFCが使用されるが、参照ゲイン係数βrefは変更される。新しい参照ゲイン係数は、古い設定で使用されたものと同じ参照TFCを参照として使用して決定される。
上記すべてのケースについて、参照TFCおよび/または参照ゲイン係数値βrefが同じに維持される場合でも、TFCS内の他のすべてのTFCに対するゲイン係数値は、拡散係数の変化(すなわちLjの値の変化)がある限り、再計算されるのが好ましい。
好ましくはないが、ケース2で定義した選択プロセスをケース1のシナリオで使用してもよい。またケース3で定義したプロセスをケース1またはケース2のシナリオで使用してもよい。
インテリジェントな選択を使用するTFCS再構成の場合に、第1の好ましい選択肢(alterative)は、参照TFCを変更し、参照ゲイン係数値を維持することである。これは、古い設定の参照TFCと同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす新しい参照TFCを選択することによって行うのが好ましい。その場合、新しい参照TFCのゲイン係数は再構成の間は同じに維持されるのが好ましい。第2の好ましい選択肢は、参照ゲイン係数値を変更することである。新しい参照TFCは、TFCS内のどのTFCでもよい(古いものと同じでも異なるものでもよい)のが好ましい。新しい参照TFCのゲイン係数は、古い設定で使用されたβrefを参照として使用して決定するのが好ましい。
TFCS設定の場合、参照TFCおよび/または参照ゲイン係数値が同じに維持される場合でも、TFCS内における他のすべてのTFCのゲイン係数値は、指定された送信チャネルのビット数の変化(すなわちKjの値の変化)がある限り、再計算するのが好ましい。しかし、物理チャネルおよび/またはTFCS再構成の結果、再構成の前と後で同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす場合に、許容される代替策は参照TFCも参照ゲイン係数も更新しないことである。
前述のケース1で、取り得るすべての物理チャネル設定が既知の場合に、そのCCTrCHで許容されるすべての設定において同様の量のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCがすべての設定に対する参照TFCとして選択されるのが好ましい。参照TFC(βref)に対するゲイン係数もすべての設定に対して同じであるのが好ましい。
「計算されたゲイン係数」の場合に、受信WTRU30はCCTrCHが最初に設定されたときに参照TFCと参照ゲイン係数(βref)を送信WTRU10に送信するのが好ましい。その場合、送信WTRU10は、前述の方法を使用して他のすべてのTFCに対するゲイン係数を計算するのが好ましい。物理チャネルの再構成に続き、送信WTRU 10は、事前に識別された参照TFCおよび参照ゲイン係数を使用して、TFCS内のすべてのTFCに対する新しいゲイン係数を計算する。
「信号伝達されたゲイン係数」の場合に、受信WTRU30はCCTrCHが最初に設定されたときに選択された参照TFCを使用してTFCS内のすべてのTFCのゲイン係数を決定し、これらの値を送信WTRU10に送信するのが好ましい。3GPP CCTrCHでは、これらの値は量子化されるのが好ましい。受信WTRU30は、前述の方法を使用し、参照TFCに基づいて他のすべてのTFCのゲイン係数を決定するのが好ましい。物理チャネルの再構成が行われた場合は、受信WTRU30は事前に識別された参照TFCと参照ゲイン係数を使用し、TFCS内のすべてのTFCの更新されたX値を使用して新しいゲイン係数を計算し、新しいゲイン係数を送信WTRU10に送信する。
3GPP CCTrCHの場合に、参照ゲイン係数(βref)は1/8から2までの任意の値(1/8刻み)が望ましい。参照TFCおよびゲイン係数(βref)は、他のTFCのすべてのゲイン係数値が1/8より大きく、2より小さくなるように選択するのが好ましい。また、物理チャネル再構成によって拡散係数が変化しない場合は、ゲイン係数を変更する必要はない。
前述の第1の例で、参照TFCであるTFC3は、物理設定1で30%の繰り返しをもたらし、物理設定2で35%のパンクチャリングをもたらす。しかし、TFC4は物理設定1で3%のパンクチャリングをもたらし、物理設定2で1%の繰り返しをもたらす。TFC4の値はTFC3より互いにはるかに近いので、ケース1のシナリオではTFC4を参照TFCとして選択するのが好ましい。
ケース1のシナリオでは、第1の例を修正したものが第2の例として図7、図9および図10とともに提供されている。第2の例の参照としてTFC4を使用したときのゲイン係数は、設定1と設定2の両方によるパンクチャリング/繰り返しの関数として図7のグラフに示されている。図7のグラフを図6に示されているグラフと比較すると、2つの曲線がはるかに接近していることがわかる。
また、ケース1のシナリオでは、TFC10を参照として選択した場合に、第1の例を修正したものが第3の例として図8、図9および図10とともに提供されている。TFC10は、物理設定1において46%のパンクチャリングをもたらし、物理設定2において45%のパンクチャリングをもたらす。第3の例の参照としてTFC10を使用した場合は、両方の設定によるパンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数が図8に示されている。この図は、この場合も同様に適切な結果が得られることを示している。
参照としてTFC4またはTFC10のいずれを使用した場合でも、物理設定2によるパンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数を示す曲線は物理設定1によるものと重なる。指定されたパンクチャリング/繰り返しに対するゲイン係数値は両方の設定でほぼ同じである。図示されているゲイン係数の値は、量子化されていない。
図9および図10の表は、それぞれ第2と第3の例の両方に対して、2つの物理設定に関する詳細な結果を示している。
第1の例については、第2と第3の例を簡単にするために、βrefは1に等しくなるように選択し、レートマッチング(RM)属性はCCTrCHのすべての送信チャネルで同じ値を選択することが想定されている。βrefが1でない場合や送信チャネルのRM属性が等しくない場合にも、同じ問題と解決策が適用される。
前述のケース1の解決策は、CCTrCHに割り当てられているすべての可能な物理設定が既知の場合にのみ好ましい。この解決策は、関連する物理設定が2つのみの場合は単純である。3つ以上の関連する設定が存在する場合は、関連するすべての物理チャネル設定に対してパンクチャリング/繰り返しで同様の結果をもたらす共通のTFCを見つけるのは困難となることがある。
ケース2において、設定が事前に知られていない場合、または関連するすべての物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCを検出することが不可能な場合は、再構成の間に新しい参照TFCを選択するのが好ましい。新しい参照TFCは、古い設定における参照TFCと同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすものを選択するのが好ましい。新しい参照TFC(βref)のゲイン係数は、再構成の間は変更しないのが好ましい。
「計算されたゲイン係数」の場合は、受信WTRU30は新しい参照TFCと(変更されていない)参照ゲイン係数(βref)を、再構成メッセージにおいて送信WTRU10に送信するのが好ましい。参照ゲイン係数を変更しない場合でも、再構成メッセージにおいて送信するのが好ましい。3GPPでは、参照TFCを送信する場合にゲイン係数値を送信する必要がある。ここで、送信WTRU10は他のすべてのTFCのゲイン係数を計算する。
「信号伝達されたゲイン係数」の場合に、受信WTRU30は新しく選択された参照TFCと(変更されていない)参照ゲイン係数(βref)を使用してTFCS内のすべてのTFCのゲイン係数を決定し、これらの値を3GPPのコンテクスト内で量子化して送信WTRU10に送信するのが好ましい。いずれの場合でも、ゲイン係数は前述の好ましい式を使用して計算するのが好ましい。
ケース2のシナリオにおいて、TFC3が初期設定(設定1)の参照として選択されている場合は、約30%の繰り返しをもたらす設定2の参照TFCをTFCとして選択するのが好ましい。ケース2の第1の例の修正に基づく第4の例を、図4、図11、および図12とともに説明する。TFC3に最も近い値はTFC6であり、56%の繰り返しをもたらす。このTFCのゲイン係数は、物理設定1におけるTFC3のゲイン係数と同じである(指定された例においてゲイン係数は1に等しい)。
図11は、第4の例として、TFC3が物理チャネル設定1で参照として使用された場合、およびTFC6が物理チャネル設定2で参照として使用された場合の両方の設定によるパンクチャリング/繰り返しの関数としてゲイン係数を示している。図示されたゲイン係数の値は、量子化されていない。設定1と2の繰り返しの間には相対的に大きな差があるため(26%の差)、2つの曲線は図7および図8に描かれているケース1の例ほどに接近してはいないが、第1の例を反映する図6のグラフに示された結果よりはかなり良い。
図12の表は、第4の例の参照TFCがTFC6の場合に、物理設定2に対する詳細な結果を示している。第4の例は第1の例の続きであり、第1の例では、簡単にするために、βrefは1に等しくなるように選択され、Rate Matching属性はCCTrCHのすべての送信チャネルで同じ値になるように選択されることが仮定されている。βrefが1ではなく、送信チャネルのRM属性が等しくない場合にも、ケース2と同じ問題と解決策が適用される。
ケース3において、古い設定の参照TFCと同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを新しい設定で検出できない場合は、再構成の間に新しい参照TFCを選択するのが好ましい。新しい参照TFCは、現在の参照TFCも含めてTFCS内のどのTFCでもよい。新しい参照TFCのゲイン係数(βref,new)は、次のように古い設定において使用されていたものと同じ参照を参照として使用し、決定するのが好ましい。
Figure 2006304355
すなわち、古い設定(古い拡散係数)と古いβrefを参照として使用して新しいβrefを決定する。
新しい参照TFCが古い参照TFCと同じになるように選択された場合は、Kref,new=Kref,oldであり、したがって、好ましい計算は次のようになる。
Figure 2006304355
この新しい参照ゲイン係数は、新しい設定における他のすべてのTFCのゲイン係数を決定するための参照として使用される。したがって、好ましくは前述の好ましい式を使用してj番目のTFCのゲイン係数βjを計算するためのβrefとして、βref,newを使用する。
ケース3のシナリオでは、第1の例にさらに修正を加えたものが図4、図13、および図14とともに第5の例として提供されている。第5の例では、TFC3、すなわち第1の例の古い参照TFCと同じものが新しい参照TFCとして選択されている。次のように、物理設定1は古い設定として、物理設定2は新しい設定として、さらにTFC3は古い参照TFCおよび新しい参照TFCとして使用される。
Lref,old=1/2(物理設定=SF2×1コード×1タイムスロット)
Lref,new=1/4(物理設定=SF4×1コード×1タイムスロット)
βref,old=1
したがって、
Figure 2006304355
図13は、TFC3が物理設定1および物理設定2において参照として使用され、新しい参照ゲイン係数がこの第5の例に対して決定された場合について、このケースにおける両方の設定によるパンクチャリング/繰り返しの関数としてゲイン係数を示している。図13のグラフを図6に示されているものと比較すると、2つの曲線がより接近していることがわかる。これは指定されたパンクチャリング/繰り返しによるゲイン係数値が、両方のケースでほぼ同じであることを示している。図13では、物理設定2の曲線は物理設定1の曲線と実際に重なっている(すなわち、指定されたパンクチャリング/繰り返しによるゲイン係数値は両方の設定でほぼ同じである)。
図14の表では、新しい参照TFCがTFC3のままであり、新しい参照ゲイン係数が第5の例における古い参照ゲイン係数から決定された場合の物理設定2に対する詳細な結果を示している。
ゲイン係数値は量子化されていない。3GPP CCTrCHでは、参照ゲイン係数が1に等しくないかまたは1/8の倍数でないので、送信WTRU10に値を送信するには量子化が必要である。したがって、「計算されたゲイン係数」のケースで送信WTRU10によって決定された他のすべてのTFCのゲイン係数値はこの第5の例に示されている値とはわずかに異なる。「信号伝達されたゲイン係数」のケースでは、送信されたすべてのゲイン係数値は、3GPP CCTrCHのこの第5の例で示された量子化されたバージョンの値であるのが好ましい。
「計算されたゲイン係数」のケースでは、量子化誤差を最小にするために、受信WTRU30は量子化された値が量子化したゲイン係数値に最も近くなるような新しい参照ゲイン係数をもたらす参照TFCを新しい参照TFCとして選択するのが好ましい。
前述の3つのケースでは、TFCS再構成中にTFCS内で変更されるパラメータはゲイン係数のみと仮定されている。送信フォーマットを再構成する必要があるので、データ転送速度に影響を与えるケースも存在する。このようなケースでは、新しい参照TFCをインテリジェントに選択することも望ましい。選択は、前述のケースに関連して示された解決策を使用して行われるのが好ましい。
換言すると、TFCS再構成の間には好ましい選択が2つある。1つの好ましい選択肢は、古い設定における参照TFCと同様のパンクチャリング/繰り返しをもつ新しい参照TFCを選択することである。新しい参照TFCのゲイン係数(βref)は再構成の間は同じに維持する必要がある。これは第2、第3、および第4の例で説明したケース1または2と同様である。
もう1つの好ましい選択肢は、古い参照TFCを含むTFCS内の任意のTFCを新しい参照TFCとして選択することである。新しい参照TFCのゲイン係数(βref,new)は、次のように古い設定で使用されていたものと同じ参照を参照として使用して決定する必要がある。
Figure 2006304355
すなわち、古い設定(古い拡散係数)と古いβrefを参照として使用して新しいβrefを決定する。新しい参照TFCが、古い参照TFCと同じになるように選択された場合は、Kref,new=Kref,oldであり、計算は次のように簡素化される。
Figure 2006304355
その場合、新しい参照ゲイン係数は、新しい設定における他のすべてのTFCのゲイン係数を決定するための参照として使用される。これは第5の例で示されているケース3と同様である。
インテリジェントな選択の代替策として、物理チャネルの再構成の間にゲイン係数の変更に基づいてSIRターゲットを更新できる。インテリジェントな選択に関する上の議論において、SIRターゲットは再構成の間に変化しない、すなわちUL外部ループ電力制御アルゴリズムからの最新の更新が再構成メッセージとして送信WTRU 10に送信される。以下で説明する代替の解決策は、物理チャネル再構成の間にSIRターゲットの更新を伴う。
このケースでは、参照TFCおよび参照ゲイン係数は物理チャネル再構成の間は同じに維持される。SIRターゲットは、電力制御を維持するために参照ゲイン係数値の中で予期された変更に基づいて再計算される。
SIRターゲットは、次のようにして更新されるのが好ましい。調整係数(adjustment factor)βadjは、参照TFCのゲイン係数βrefと電力制御を維持するために選択された新しい物理チャネル設定に基づいて次のように決定されるのが好ましい。
Figure 2006304355
ここで、
Figure 2006304355
ここで、SFiは第1の物理設定に関する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計を求める。さらに、
Figure 2006304355
ここで、SFiは第2の物理設定に関する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計を求める。
その場合、新しいSIRターゲットは、次のようにして得られる。
Figure 2006304355
古い設定の参照TFCのゲイン係数が1に設定された場合に、新しいSIRターゲットは次のように簡素化された式で与えられる。
S1R_targetnew=S1R_targetold+20log(βadj
その場合、更新されたSIRターゲットは、再構成メッセージにおいて送信WTRU10に送信される。参照TFCおよび参照ゲイン係数(βref)は同じに維持される、すなわち調整係数βadjは更新されたSIRターゲットを決定するためにのみ使用されるが、その後でゲイン係数として使用されることはない。
「計算されたゲイン係数」の場合に、再構成メッセージの参照TFCおよびβrefは同じに維持されるので、再送信する必要はない。送信WTRU10は、古い参照TFCと古い参照ゲイン係数に基づいて、他のすべてのTFCのゲイン係数値を計算する。送信WTRU10は、古い参照ゲイン係数を使用して説明した前述の好ましい式を使用するのが好ましい。
「信号伝達されたゲイン係数」の場合は、物理チャネル再構成の間に、受信WTRU 30は参照TFCとβrefを使用してTFCS内のすべてのTFCに対するゲイン係数を決定し、これらの値を好ましくは3GPP CCTrCHのコンテクスト用に量子化して送信WTRU10に送信する。その他すべてのTFCのゲイン係数値は、物理チャネル設定の変化に従って変更できる。受信WTRU30は、古い参照ゲイン係数を使用して説明した前述の好ましい式を使用するのが好ましい。
「計算されたゲイン係数」の場合、前述のインテリジェントな選択方法と比較すると、SIRターゲットの更新には、信号伝達のオーバヘッドを最小化するという利点がある。ゲイン係数は送信チャネル設定の一部なので、これらのパラメータにおける変更を送信WTRU10に通知するためには、このような変更が物理チャネル設定のみの変更に起因するものであっても、「送信チャネルの再構成(Transport Channel Reconfiguration)」メッセージを使用する必要がある。送信チャネル設定に変更はない場合、代わりに「物理チャネルの再構成(Physical Channel Reconfiguration)」メッセージが使用できる。このメッセージは、「送信チャネルの再構成(Transport Channel Reconfiguration)」メッセージよりも短いので好ましい。「計算されたゲイン係数」の場合は、SIRターゲットの更新が使用されていれば、参照TFCまたは参照ゲイン係数は変更する必要がない。すなわち送信チャネルの設定は変更されない。この場合、「物理チャネルの再構成」メッセージは再構成の送信WTRU10への通知に使用でき、信号伝達のオーバヘッドを最小化できる。
送信WTRU10か受信WTRU30のいずれかのゲイン係数および量子化されたゲイン係数を決定するコンポーネントは、特定用途向け集積回路(ASIC)などの一つの集積回路に実装されるのが好ましい。しかし、このコンポーネントは、複数の別々の集積回路や汎用CPU/DSP上のソフトウェアで容易に実装することもできる。
本発明について、好ましい実施形態を参照して詳細に示し、説明してきたが、本明細書で以上に説明した本発明の範囲を逸脱することなく、その形態および細部の様々な変更が可能なことは、当業者には言うまでもない
現在の3GPP仕様による一般的なCDMAシステムを示す概略図である。 本発明の教示に従って構成できるターゲットSIRメトリックスを経由して外部ループ電力制御を使用した無線通信システムのためのオープンループ電力制御システムを示す概略図である。 このプロセスは図3にCCTrCHのゲイン係数を適用するj番目のTFCのTrCHのデータを搬送する従来の物理チャネルの組合せを示す概略図である。 第1の設定、すなわち物理設定1の第1の例によるゲイン係数を示す表である。 第2の設定、すなわち物理設定2の第1の例によるゲイン係数を示す表である。 TFC3を第1の例の参照として使用した場合のゲイン係数の比較を示すグラフである。 第2の例の参照TFC(βref=1)としてTFC4を使用した場合のパンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数の比較を示すグラフである。 第3の例の参照TFC(βref=1)としてTFC10を使用した場合のパンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数の比較を示すグラフである。 物理設定1の第2および第3の例によるゲイン係数を示す表である。 物理設定2の第2および第3の例によるゲイン係数を示す表である。 第4の例で物理設定1の参照としてTFC3を使用し、物理設定2の参照としてTFC6を使用した場合に、パンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数の比較を示すグラフである。 物理設定2の第4の例によるゲイン係数を示す表である。 第5の例で物理設定1と物理設定2の参照としてTFC3を使用し、βref,oldから計算されたβref,newを使用した場合に、パンクチャリング/繰り返しの関数としてのゲイン係数の比較を示すグラフである。 物理設定2の第5の例によるゲイン係数を示す表である。
符号の説明
10 通信ステーション
16 受信機
30 受信WTRU
38 送信機
44 ユーザデータ
50 処理デバイス

Claims (32)

  1. フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せでデータを搬送する前記フォワードコンポジットチャネルを介して、通信信号を送信する無線送受信ユニット(WTRU)の送信電力を制御する方法であって、
    前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せで前記フォワードコンポジットチャネル内の通信信号を送信するステップと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対して参照となるチャネルの組合せを決定するステップと、
    ゲイン係数βを、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対して前記選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するステップであって、前記ゲイン係数βは前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対する前記選択されたチャネルの組合せおよび前記参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定されることと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対する選択されたチャネルの組合せにおいて前記信号を送信するために、前記フォワードコンポジットチャネル内の通信信号の送信を再構成するステップと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対して参照となるチャネルの組合せを決定するステップと、
    ゲイン係数β’を、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対する前記選択されたチャネルの組合せによる通信信号の前記送信に適用するステップであって、前記ゲイン係数β’は、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対する前記選択されたチャネルの組合せおよび前記参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定されることと、
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記WTRUは、符号分割多重アクセス(CDMA)システムにおいて使用されるように構成されており、データチャネルは前記コンポジットチャネルの様々な物理設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、前記コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC)は前記フォワードコンポジットチャネルのすべての物理設定に対して定義された前記CCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せのそれぞれに関連付けられており、
    前記方法においては、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対する前記参照となるチャネルの組合せは、関連付けられたゲイン係数βref1を有するあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せの1つであるTFCref1に決定され、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対する前記参照となるチャネルの組合せは、関連付けられたゲイン係数βref2を有するあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せの1つであるTFCref2に決定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の物理チャネル設定および第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCが識別された場合に、前記共通のTFCは前記参照となるチャネルの組合せTFCref1であり、さらに前記参照となるチャネルの組合せTFCref2でもあるように決定され、前記ゲイン係数βref2は前記ゲイン係数βref1と等しくなるように選択されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記参照となるチャネルの組合せTFCref2は、前記第1の物理チャネル設定に対して前記参照となるチャネルの組合せTFCref1がもたらすパンクチャリング/繰り返しと比較した場合に、前記第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを識別することによって決定され、さらに前記ゲイン係数βref2は前記ゲイン係数βref1と等しくなるように選択されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記参照となるチャネルの組合せのTFCref2は、参照となるチャネルの組合せTFCref1と同じTFCになるように選択され、さらに前記ゲイン係数βref2は前記ゲイン係数βref1に基づいて選択され、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理設定から前記第2の物理設定への間で、前記参照となるチャネルの組合せにおける拡散係数が変化することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 前記ゲイン係数βref2は、
    Figure 2006304355
    となるように選択され、ただし、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、さらに、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記参照となるチャネルの組合せTFCref2は、前記参照となるチャネルの組合せTFCref1と異なるTFCになるように選択され、前記ゲイン係数βref2は、
    Figure 2006304355
    となるように選択され、ただし、
    Figure 2006304355
    ここで、RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、前記第1の物理設定によるTFCref1内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、前記第2の物理設定によるTFCref2内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  8. 前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対してデータを送信するためにj番目のチャネルの組合せTFCjが選択され、前記選択されたチャネルの組合せに対してβj=X*βref1となるように計算されたゲイン係数βjが適用され、ここでXは前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対するTFCjおよびTFCref1の拡散係数に基づいており、
    前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対してデータを送信するためにk番目のチャネルの組合せTFCkが選択され、前記選択されたチャネルの組合せに対してβk=X’*βref2となるように計算されたゲイン係数βkが適用され、ここでX’は前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対してTFCkおよびTFCref2の拡散係数に基づいていることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  9. 前記第1の物理チャネル設定および第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCが識別された場合に、前記共通のTFCは前記参照となるチャネルの組合せTFCref1であり、さらに前記参照となるチャネルの組合せTFCref2でもあるように決定され、前記ゲイン係数βref2は前記ゲイン係数βref1と等しくなるように選択されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記参照となるチャネルの組合せTFCref2は、前記第1の物理チャネル設定に対して前記参照となるチャネルの組合せTFCref1がもたらすパンクチャリング/繰り返しと比較した場合に、前記第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを識別することによって決定され、さらに前記ゲイン係数βref2は前記ゲイン係数βref1と等しくなるように選択されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 前記参照となるチャネルの組合せTFCref2は、参照となるチャネルの組合せTFCref1と同じTFCになるように選択され、さらに前記ゲイン係数βref2は前記ゲイン係数βref1に基づいて選択され、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理設定から前記第2の物理設定への間で、前記参照となるチャネルの組合せにおける拡散係数が変化することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  12. 前記ゲイン係数βref2は、
    Figure 2006304355
    となるように選択され、ただし、
    Figure 2006304355
    SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、さらに、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記参照となるチャネルの組合せTFCref2は前記参照となるチャネルの組合せTFCref1と異なるTFCになるように選択され、前記ゲイン係数βref2は、
    Figure 2006304355
    となるように選択され、ただし、
    Figure 2006304355
    RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、前記第1の物理設定によるTFCref1内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、前記第2の物理設定によるTFCref2内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定に関する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定に関する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  14. 前記ゲイン係数βjは、
    Figure 2006304355
    となるように計算され、ただし、
    Figure 2006304355
    RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、TFCref1内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、TFCj内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、TFCj内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    前記ゲイン係数βkは、
    Figure 2006304355
    となるように計算され、ただし
    Figure 2006304355
    RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、TFCref2内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、TFCk内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、TFCk内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  15. フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せでデータを搬送する前記フォワードコンポジットチャネルを介して通信信号を送信するように構成された送信機と、
    前記フォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスの関数として前記フォワードチャネルの電力調整を行うとともに、前記フォワードコンポジットチャネルの前記選択された物理送信設定に対して参照となるチャネルの組合せに基づくゲイン係数を適用するように構成されたプロセッサとを備え、
    前記送信機は、前記フォワードコンポジットチャネル内の通信信号の送信を、前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対する第1の選択されたチャネルの組合せによる送信から、前記フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対する第2の選択されたチャネルの組合せによる送信へ、再構成するように構成さていれることと、
    前記プロセッサは、ゲイン係数βを、前記ゲイン係数βが前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対する前記第1の選択されたチャネルの組合せおよび参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定されるように計算し、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対する前記第1の選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するように構成されることと、
    前記プロセッサは、ゲイン係数βを、前記ゲイン係数βが前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信構成に対する前記第2の選択されたチャネルの組合せおよび参照となるチャネルの組合せの拡散係数に基づいて決定されるように計算し、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対する前記第2の選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するように構成されることと、
    を特徴とする無線送受信ユニット(WTRU)。
  16. 符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成されており、データチャネルは前記コンポジットチャネルの様々な物理設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、前記コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC)はフォワードコンポジットチャネルのすべての物理設定に対して定義された前記CCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネル組合せのそれぞれに関連付けられており、
    前記プロセッサは、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対して、前記あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せから、関連付けられたゲイン係数βref1を有する参照となるチャネルの組合せTFCref1、並びに、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対して、前記あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せから、関連付けられたゲイン係数βref2有する参照となるチャネルの組合せTFCref2を選択するように構成されることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
  17. 前記プロセッサは、前記第1の物理チャネル設定および第2の物理チャネル設定において同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらす共通のTFCを識別し、前記共通のTFCを前記参照となるチャネルの組合せTFCref1として、および前記参照となるチャネルの組合せTFCref2としても選択し、さらに前記ゲイン係数βref2を前記ゲイン係数βref1と等しくなるように選択するように構成されることを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
  18. 前記プロセッサは、前記第1の物理チャネル設定に対して参照となるチャネルの組合せTFCref1がもたらすパンクチャリング/繰り返しと比較した場合に、前記第2の物理チャネル設定に対して同様のパンクチャリング/繰り返しをもたらすTFCを識別することによって前記参照となるチャネルの組合せTFCref2を選択し、さらに前記ゲイン係数βref2を前記ゲイン係数βref1と等しくなるように選択するように選択することを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
  19. 前記プロセッサは、前記参照となるチャネルの組合せTFCref2を前記参照となるチャネルの組合せTFCref1と同じTFCになるように選択し、前記ゲイン係数βref1に基づいて前記ゲイン係数βref2を計算するように構成されており、さらに前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理設定から前記第2の物理設定への間において、前記参照となるチャネルの組合せ内の拡散係数が変化することを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
  20. 前記プロセッサは、前記ゲイン係数βref2を、
    Figure 2006304355
    となるよう計算するように構成され、ただし、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、さらに、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項19に記載のWTRU。
  21. 前記プロセッサは、前記参照となるチャネルの組合せTFCref2を前記参照となるチャネルの組合せTFCref1と異なるTFCになるように選択し、前記ゲイン係数βref2を、
    Figure 2006304355
    となるよう計算するように構成され、ただし、
    Figure 2006304355
    ここで、RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、前記第1の物理設定によるTFCref1内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、前記第2の物理設定によるTFCref2内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref1内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref2内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
  22. 前記フォーマットチャネルの組合せの1つは、選択された参照となるチャネルの組合せTFCrefであり、j番目のチャネルの組合せTFCjは前記フォワードコンポジットチャネルを介してデータを送信するための前記選択されたチャネルの組合せであり、前記プロセッサは、前記選択されたチャネルの組合せTFCjに対して、β=X×βrefとなるようなゲイン係数βjを適用し、計算するように構成されることを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
  23. フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せでデータを搬送する前記フォワードコンポジットチャネルを介して通信信号を送信する無線送受信ユニット(WTRU)の送信電力を制御する方法であって、前記WTRUは前記フォワードチャネルを経由して受信したデータ信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスの関数として前記フォワードチャネルの電力調整を行うとともに、前記フォワードコンポジットチャネルの前記選択された物理送信設定に対して、参照となるチャネルの組合せに基づくゲイン係数を適用するように構成されており、前記方法は、
    前記フォワードコンポジットチャネルに対して参照となるチャネルの組合せを決定するステップと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せで前記フォワードコンポジットチャネルを介して通信信号を送信するステップと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対して、前記選択されたチャネルの組合せによる前記通信信号の送信に適用するゲイン係数βを決定するために、前記フォワードコンポジットチャネルの前記参照となるチャネルの組合せを使用するステップと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対して、前記フォワードチャネルを介して受信した前記データ信号に基づいて計算したターゲットメトリックスの関数として、前記フォワードチャネルの電力調整を行うステップと、
    前記フォワードコンポジットチャネルを経由した前記通信信号の送信を、前記フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せで信号を送信するように再構成するステップであって、併せて、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理設定から前記第2の物理設定への前記参照となるチャネルの組合せにおける拡散係数の変化の関数として計算された更新されたターゲットメトリックス基づいて、前記フォワードチャネルの送信電力を調整することと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に関連する前記選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するゲイン係数βを決定するために、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対する前記参照となるチャネルの組合せを使用するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  24. 前記WTRUは符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成され、データチャネルは前記コンポジットチャネルの様々な物理設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、前記コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマットの組合せ(TFC)はすべての物理設定に対して定義された前記CCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せのそれぞれに関連付けられており、さらに送信された通信信号を受信したときの信号対干渉比(SIR)のメトリックスを使用してフォワードチャネルの電力調整の基準となるターゲットSIRが計算され、前記フォワードコンポジットチャネルの前記参照となるチャネルの組合せは、前記あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せの1つ、すなわち関連付けられたゲイン係数βrefを有するTFCrefであるように決定され、再構成に伴う前記フォワードチャネルの送信電力調整に使用する前記更新されたターゲットメトリックスは、更新されたターゲットSIRであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記更新されたターゲットSIR、すなわちSIR_targetnewは、
    Figure 2006304355
    となるように計算され、ただし、
    SIR_targetoldは前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対してフォワードチャネルの電力調整を行うのに最新に使用されたターゲットメトリックスであり、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、さらに、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定に対する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対して、データを送信するためにj番目のチャネルの組合せTFCjが選択され、前記選択されたチャネルの組合せに対してβj=X*βrefとなるように計算されたゲイン係数βjが適用され、ここでXは前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理送信設定に対して、TFCjおよびTFCrefの拡散係数に基づいていることと、
    前記フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対して、データを送信するためにk番目のチャネルの組合せTFCkが選択され、前記選択されたチャネルの組合せに対してβk=X’*βrefとなるように計算されたゲイン係数βkが適用され、ここでX’は前記フォワードコンポジットチャネルの前記第2の物理送信設定に対して、TFCkおよびTFCrefの拡散係数に基づいていることと、
    を特徴とする請求項24に記載の方法。
  27. 前記ゲイン係数βjは、
    Figure 2006304355
    となるように計算され、ただし、
    Figure 2006304355
    RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、TFCref内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、前記TFCj内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定に対する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、前記第1の物理設定に対してTFCj内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    前記ゲイン係数βkは、
    Figure 2006304355
    となるように計算され、ただし、
    Figure 2006304355
    RMiは送信チャネルiの半静的なレートマッチング属性、Niは送信チャネルiの無線フレームセグメンテーションブロックから出力されたビット数であり、TFCref内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、TFCk内のすべての送信チャネルiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定に対する専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCref内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、
    Figure 2006304355
    ここで、前記第2の物理設定に対してTFCk内で使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. フォワードコンポジットチャネルの選択された物理送信設定に対して選択されたチャネルの組合せでデータを搬送する前記フォワードコンポジットチャネルを介して通信信号を送信するように構成された送信機と、
    前記フォワードチャネルを経由して受信した前記通信信号に基づいて計算されたターゲットメトリックスの関数として、前記フォワードチャネルの電力調整を行うとともに、前記フォワードコンポジットチャネルの前記選択された物理送信設定に対して、参照となるチャネルの組合せに基づくゲイン係数を適用するように構成されたプロセッサとを備え、
    前記送信機は、前記フォワードコンポジットチャネル内の通信信号の送信を、前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対する第1の選択されたチャネルの組合せによる送信から、前記フォワードコンポジットチャネルの第2の物理送信設定に対する第2の選択されたチャネルの組合せによる送信へ、再構成するように構成されており、前記プロセッサは、前記フォワードコンポジットチャネルの前記第1の物理設定から前記第2の物理送信設定への前記参照となるチャネルの組合せ拡散係数の変化の関数として計算された、更新されたターゲットメトリックスに基づいて、前記フォワードチャネルの送信電力を調整すること、
    を特徴とする無線送受信ユニット(WTRU)。
  29. 前記フォワードコンポジットチャネルの選択されたチャネルの組合せによる通信信号の送信に適用するゲイン係数βを決定するために、前記プロセッサは、前記フォワードコンポジットチャネルの前記参照となるチャネルの組合せを使用するようにさらに構成されることを特徴とする請求項28に記載のWTRU。
  30. 符号分割多重アクセス(CDMA)システムで使用されるように構成され、ここで、データチャネルは前記コンポジットチャネルの様々な物理設定に対応する様々な拡散係数をとり得る送信チャネル(TrCH)であり、前記コンポジットチャネルはアップリンクコードコンポジット送信チャネル(CCTrCH)であり、送信フォーマット組合せ(TFC)はすべての物理設定に対して定義された前記CCTrCHのあらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せのそれぞれに関連付けられており、前記フォワードコンポジットチャネルの前記参照となるチャネルの組み合わせは、前記あらかじめ定義された一連のフォーマットチャネルの組合せの1つ、すなわち関連付けられたゲイン係数βrefを有するTFCrefであり、ここで、前記送信された通信信号を受信したときの信号対干渉比(SIR)のメトリックスを使用してフォワードチャネルの電力調整の基準となるターゲットSIRが計算され、さらに前記WTRUにおいて、前記プロセッサは、前記フォワードチャネルの送信電力を調整する場合に、更新されたターゲットSIRを更新されたターゲットメトリックスとして使用するとともに、送信を再構成することを特徴とする請求項29に記載のWTRU。
  31. 前記プロセッサは、前記更新されたターゲットSIR、すなわちSIR_targetnewを、
    Figure 2006304355
    となるように計算するように構成され、ただし、
    SIR_targetoldは前記フォワードコンポジットチャネルの第1の物理送信設定に対してフォワードチャネルの電力調整を行うのに最新に使用されたターゲットメトリックスであり、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第1の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計を求め、さらに、
    Figure 2006304355
    ここで、SFiは前記第2の物理設定による専用物理チャネル(DPCH)iの拡散係数であり、TFCrefで使用するすべてのDPCHiについて合計を求める、
    ことを特徴とする請求項30に記載のWTRU。
  32. 前記プロセッサは、前記フォワードコンポジットチャネルの現在の物理送信設定に対して、データを送信するためにj番目のチャネルの組合せTFCjが選択された場合は、前記選択されたチャネルの組合せに対してβj=X*βrefとなるように計算されたゲイン係数βjが適用されるように構成されており、ここでXは前記フォワードコンポジットチャネルの現在の物理送信設定に対して、TFCjおよびTFCrefの拡散係数に基づくことを特徴とする請求項30に記載のWTRU。
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