JP5481956B2 - 携帯用切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータによって駆動する鋸刃を備える携帯用切断機に関する。
従来、金属板等の切断に使用されるチップソーカッター等の携帯用切断機は、切断作業によって発生する粉塵の飛散を防止する目的で、ベースより上側の鋸刃及びギヤカバーを覆うように設けられた集塵カバーを備えている。そのため、作業者は鋸刃外周と被切断材とが接触する位置を確認しづらく、鋸刃と被切断材を勢いよく接触させたり、被切断材に鋸刃を押し当てたままモータスイッチを入れたりしてしまうことがある。こうして鋸刃に衝撃が加わることにより、鋸刃外周に配置された超硬チップの欠損や脱落が引き起こされると、切断抵抗が大きくなり、その結果として、鋸刃の寿命が著しく短くなってしまう。この問題を解決するため、例えば特許文献1に記載の携帯用電動切断工具においては、ギヤカバーの前方に墨線(切断予定線)を確認するための切込部をベースに設け、その切込部を照射する照明装置を設けることで、作業者が被切断材の端部(鋸刃に最初に接触する位置)と、該被切断材上にマークされた墨線とを確認しやすくしている。
特開2004−209760号公報
しかしながら、従来の携帯用切断機では、不慣れな作業者が勢いよく携帯用切断機を被切断材に向けて押し進めたり、鋸刃を被切断材に当てて被切断材上にマークされた墨線を確認した後に鋸刃を被切断材から離さないままモータのスイッチを入れてしまうことにより、鋸刃に衝撃を与えてしまう場合がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、作業者が勢いよく被切断材に鋸刃を接触させることにより鋸刃に衝撃を与えることを防ぐ携帯用切断機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る携帯用切断機は、
モータと、
操作可能なトリガスイッチと、
前記モータの下方に設けられるベースと、
前記ベースから下方に突出し、前記モータにより駆動され、被切断材を切削可能な鋸刃と、
前記鋸刃と前記被切断材との距離を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した距離が所定の値を超えているか否かを判別する判別手段と、を備え、
前記判別手段により前記検出手段が検出した距離が所定の値を越えていると判別された場合に、前記トリガスイッチを操作すると、前記モータへの通電を開始
前記判別手段により前記検出手段が検出した距離が所定の値を越えていないと判別された場合に、前記トリガスイッチを操作すると、前記モータへの通電を開始しない
ことを特徴とする。
前記検出手段は、前記ベースから下方に突出する突出部材を備え、
前記判別手段は、前記突出部材の移動によりオンされるマイクロスイッチを備えてもよい。
前記突出部材は、切断時に前記被切断材と接触する前記鋸刃の位置よりも切断方向に向かって突出してもよい。
前記突出部材は、切断方向に付勢されていてもよい。
前記マイクロスイッチがオン状態か否かを表示する表示部をさらに備えてもよい。
請求項1に記載の発明によれば、鋸刃を回転させた状態で切断を開始することがない。すなわち、判別手段により判別した状態でトリガスイッチを押すことにより切断を開始することができるようになる。この為、被切断材より鋸刃に衝撃を与えることを防ぐことができる。
第1の実施形態に係る携帯用切断機の側面一部断面図である。 (a)はマイクロスイッチがオフ時の図5(a)のA1−A1線断面図、(b)はマイクロスイッチがオン時の図5(b)のA2−A2線断面図である。 第1の実施形態に係る携帯用切断機の一部上面図である。 (a)は第1の実施形態に係る検出部材の斜視図、(b)は一部拡大した側面図である。 (a)はマイクロスイッチがオフ時の検出機構部の側面一部断面図、(b)はマイクロスイッチがオン時の検出機構部の側面一部断面図である。 マイクロスイッチのオン/オフ状態が切り替わる時の被切断材、鋸刃、検出部材、及びピンの位置関係を説明するための図である。 携帯用切断機の回路構成図である。 通電制御処理のフローチャートである。 第2の実施形態に係る携帯用切断機の図10(a)のB−B線断面図である。 (a)は切断作業前の負荷機構部の側面一部断面図、(b)は切断作業中の負荷機構部の側面一部断面図である。 移動部材が受ける荷重と回動角との関係を表す図である。 第1の実施形態に係る携帯用切断機に表示灯を用いた場合の側面一部断面図である。 (a)は第2の実施形態に係る携帯用切断機にダンパを用いた場合の負荷機構部の側面一部断面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態に係る携帯用切断機1を図面を用いて説明する。図1に示すように、携帯用切断機1は、鋸刃11と、ギヤカバー12と、ソーカバー13と、ベース14と、ハンドル部15と、検出機構部16と、から構成される。
鋸刃11は、円板状の鋼と、その外周に設けられている複数の超硬チップとから構成される。鋸刃11は、モータ(図示せず)によって回転駆動される出力軸に取り付けられる。鋸刃11のベース14の上面から突出する部分はギヤカバー12に覆われ、ベース14の下面から突出する部分の一部はソーカバー13に覆われている。
ギヤカバー12は、モータの回転を減速するためのギヤ(図示せず)を収納する。ギヤカバー12は、ベース14の上面から突出する鋸刃11を覆うように設けられる。さらに、ギヤカバー12には、切断作業によって発生する粉塵(切粉)を集塵するための集塵カバー(図示せず)が着脱可能に取り付けられる。また、ギヤカバー12には、図2(a)及び(b)に示すように、ヒンジ部141を貫通する回動軸142を案内するための案内穴を有する円筒状のボス121が形成されている。なお、図2(a)及び(b)では、後述するピン167とカム部161eの移動を理解しやすくするため、ボス121は一部削った状態で描かれている。
図1に戻って、ソーカバー13は、ベース14の下面から突出する鋸刃11の一部を覆うように設けられる。ソーカバー13は、モータの出力軸を中心として回動可能であり、切断方向に付勢されている。そのため、切断作業時には、携帯用切断機1が切断方向に押し進められることにより、ソーカバー13は被切断材に押圧され、付勢力に抗して切断方向と反対方向へ、すなわち鋸刃11が露出する方向に回動する。切断作業が終了し、携帯用切断機1が被切断材から離されると、ソーカバー13は付勢力により切断方向に、すなわち鋸刃11を覆うように回動する。
ベース14は、金属製のプレートから形成され、鋸刃11の切り込み深さを調整するとともに、被切断材上を移動して作業者が切断作業を安定して行うために設けられる。図3に拡大して示すように、鋸刃11が貫通するための溝14aや、被切断材の位置を確認するための被切断材確認穴14b、被切断材上にマークされた墨線を確認するための墨線確認穴14cや切欠部14dが形成されている。また図2(a)及び(b)に示すように、ベース14は、切断方向の端部に設けられる断面略コの字形のヒンジ部141を挿通する回動軸142を中心としてギヤカバー12に対して回動可能に設けられる。このベース14の回動する角度により鋸刃11の切り込み深さを調整できる。
図1に戻って、ハンドル部15は、ギヤカバー12上の後方に設けられる。ハンドル部15の内側にはモータスイッチ164が設けられ、ハンドル部15の内部には検出機構部16の制御回路165やその配線が収納される。
検出機構部16は、検出部材161と、復帰バネ162と、マイクロスイッチ163と、モータスイッチ164と、制御回路165とから構成される。
検出部材161は、図4(a)に示すように、金属製のプレートからプレス加工により断面略コの字形になるように形成される。検出部材161は、鋸刃11に平行かつ適切な隙間を空けて位置する2枚の羽状プレート部161a、161bを有する。羽状プレート部161a、161bの折り曲げ部を有する方の一端部には、ギヤカバー12に形成されたボス121を挿通するための挿通穴161c、161dが形成されている。図2(a)及び(b)に示すように検出部材161は、挿通穴161c、161dにボス121を挿通し、ヒンジ部141とボス121に形成された段差部121aにより挟持されている。このように検出部材161は、挿通穴161c、161dに挿通されたボス121を中心として、すなわち回動軸142を中心として回動可能である。従って、検出部材161とギヤカバー12は、共に回動軸142を中心として回動可能である。
また、図4(a)に示すように、2枚あるうちの一方の羽状プレート部161aの挿通穴161cが形成された一端部の外周部には、カム部161eが形成されている。カム部161eには、回動軸142の中心からの距離(半径)が変化するように、滑らかな円弧が形成されている。ここで具体的なカム部161eの形状について、図4(b)を用いて説明する。図4のA点は、検出部材161が被切断材と接触していない状態における後述するピン167とカム部161eとが当接する点を表す。B点は、カム部161eの外周と回動軸142の中心との距離が最大である点を表す。A点からB点にかけて、カム部161eの外周と回動軸142の中心との距離は次第に大きくなり、B点から先(A点と反対側)ではその距離が変化しない。
また、図4(a)に示すように、羽状プレート部161a、161bの被切断材と接触する縁部161f、161gは、滑らかな円弧状に形成されている。これにより、検出部材161は、被切断材に押圧されて切断方向と反対方向に携帯用切断機1と相対的に移動する際に、円滑に回動する。
図2(a)及び(b)に示すように、復帰バネ162は、コイル状のバネから形成され、一端がギヤカバー12、他端が検出部材161に固定されている。復帰バネ162は、検出部材161の2枚の羽状プレート部161a、161bに挟まれた状態で、ギヤカバー12のボス121を挿通するように配置される。また、復帰バネ162は、検出部材161により圧縮されない状態では、図5(a)に示すように、検出部材161の羽状プレート部161a、161bがベース14から下方に突出してその縁部161f、161gが鋸刃11の外周よりも切断方向に突出するように保持する。
また、図5(b)に示すように、検出部材161が被切断材3に切断方向と反対方向に押圧されて回動すると、復帰バネ162は弾性力により切断方向に検出部材161を付勢する。
マイクロスイッチ163は、図5(a)及び(b)に示すように、スイッチホルダー166に収納され、ギヤカバー12内部の検出部材161のカム部161eの上方に設けられる。図2(a)及び(b)に示すように、マイクロスイッチ163のレバー163aは、ピン167を介してカム部161eと当接している。
カム部161eに当接するピン167は、検出部材161の回動に伴い、上下に移動することで、マイクロスイッチ163のオンとオフを切り替える。ここで、マイクロスイッチ163のオンとオフの切替について、被切断材3、鋸刃11、検出部材161、及びピン167の位置関係に基づいて、図6を用いて説明する。図6において、実線は、被切断材3が検出部材161と接触していない状態におけるピン167及び検出部材161の位置を示す。また、点線は、マイクロスイッチ163がオフからオン、又はオンからオフに切り替わる時点におけるピン167及び検出部材161の位置を示す。また、一点鎖線はベース14下方から突出する鋸刃11の外周の一部を示す。
まず、マイクロスイッチ163がオフからオンへ切り替わる場合について説明する。被切断材と鋸刃11の外周との距離をxとすると、x>xにおいては検出部材161と被切断材3とは接触しておらず、マイクロスイッチ163はオフの状態である。そしてx=xにおいて、検出部材161と被切断材3とが接触する。この状態を初期状態とし、初期状態から、検出部材161が回転した角度をθ、ピン167が上方向へ移動した距離をyとする。さらにxが小さくなると検出部材161は被切断材3に押圧されて切断方向と反対方向に回動を始める。また、検出部材161が回動を始めるとともに、カム部161eと当接するピン167が上昇を始める。
さらにxが小さくなり、x=xのとき、すなわち検出部材161の回転角θ=Δθ、ピン167の移動距離y=Δyのとき、マイクロスイッチ163がオフからオンに切り替わる。
さらにxが小さくなると、ある時点でピン167の先端部が回動軸142の中心との距離が最大値となる点(図4(b)のB点に相当)に達するため、その時点でピン167の上昇は停止し、検出部材161の回動が継続している状態でピン167の移動距離yは変化しない状態となる。なお、この状態においては、ピンの距離y>Δyであるから、マイクロスイッチ163はオンのままである。
次に、マイクロスイッチ163がオンからオフへ切り替わる場合について説明する。前述したマイクロスイッチ163がオンの状態の位置からxが増加していくと、検出部材161は復帰バネ162の弾性力により切断方向に回動する。また、この検出部材161の回動に伴い、ピン167の先端部が図4(b)のB点に達するまではそのままの移動距離yを維持するが、B点を超えると、移動距離yは減少し始める。
そしてx<xになると、すなわちθ<Δθになり、y<Δyになると、マイクロスイッチ163がオンからオフに切り替わる。そしてさらにxが増加していき、初期状態に戻る。以上のようにして、マイクロスイッチ163は、検出部材161の回動に伴って移動するピン167が、初期状態から所定の移動距離を越えたか否かにより、オンとオフが切り替わる。
図1に戻って、モータスイッチ164は、ハンドル部15の内側に設けられ、作業者の操作によりモータへの通電のオン・オフが切り替えられる。
制御回路165は、マイクロスイッチ163のオン・オフ状態を常時監視し、その状態によりモータへの電源供給を制御する。制御回路165は、図7に示すように、制御部165aと、通電制御部165bと、モータスイッチ検出部165cと、から構成される。
制御部165aは、マイクロスイッチ163のオン・オフ状態、及びモータスイッチ検出部165cからのモータ17のスイッチのオン・オフ状態を示す信号に基づいて、通電制御部165bにモータ17へ通電する旨の信号(通電信号)を送信する。また、制御部165aは、モータスイッチ検出部165cからモータ17のスイッチがオフであることを示す信号を受信した場合、通電制御部165bへの通電信号の送信を停止する。
通電制御部165bは、制御部165aから通電信号を受信する場合、モータ17への通電を許可する。また、通電制御部165bは、制御部165aから通電信号を受信しない場合は、モータ17への通電を遮断する。
モータスイッチ検出部165cは、モータスイッチ164のオン・オフ状態を監視し、その状態を示す信号を制御部165aに送信する。
次に、制御部165aが行う通電制御処理について図8を用いて説明する。
制御部165aは、携帯用切断機1が電源4に接続されることにより、通電制御処理を開始する。なお、この電源4としては、例えば携帯用切断機1に着脱可能に設けられた充電器を用いてもよいし、変換器を介して携帯用切断機1に直流電源を供給するための交流電源を用いてもよい。
制御部165aは、マイクロスイッチ163からの信号に基づいて、マイクロスイッチ163がオンであるか否かを判別する(ステップS11)。
マイクロスイッチ163がオンである(すなわち、鋸刃11と被切断材3とが接触あるいは非常に近い位置にある)と判別した場合(ステップS11;Yes)、制御部165aは、マイクロスイッチ163がオフとなるまで待ち状態になる。
マイクロスイッチ163がオンでない(すなわち、鋸刃11と被切断材3とが離れている)と判別した場合(ステップS11;No)、制御部165aはモータスイッチ検出部165cからの信号に基づいて、モータスイッチ164がオンであるか否かを判別する(ステップS12)。
モータスイッチ164がオンでないと判別した場合(ステップS12;No)、制御部165aはステップS11の処理に戻る。
モータスイッチ164がオンであると判別した場合(ステップS12;Yes)、制御部165aは、通電制御部165bへの通電信号の送信を開始する(ステップS13)。
次に、制御部165aは、モータスイッチ検出部165cからの信号に基づいて、モータスイッチ164がオフであるか否かを判別する(ステップS14)。
モータスイッチ164がオフでないと判別した場合(ステップS14;No)、制御部165aはモータスイッチ164がオフとなるまで待ち状態になる。
モータスイッチ164がオフであると判別した場合(ステップS14;Yes)、制御部165aは通電制御部165bへの通電信号の送信を停止する(ステップS15)。そして、制御部165aは、ステップS11に戻って以上の処理を繰り返す。なお、通電制御処理は、携帯用切断機1への電源供給が絶たれること等により終了する。
このように、制御部165aは、マイクロスイッチ163がオンである場合、作業者によりモータスイッチ164がオンとなっても通電制御部165bへ通電信号を送信しない。従って、通電制御部165bはモータ17への通電を遮断するため、モータ17は駆動しない。また、マイクロスイッチ163がオフである場合、作業者によりモータスイッチ164がオンとなると、制御部165aは通電制御部165bへ通電信号を送信する。従って、通電制御部165bはモータ17への通電を許可するため、モータ17は駆動する。さらに、モータ17が駆動した後にマイクロスイッチ163がオンになった場合、制御部165aは通電信号を送信し続けている。従って、通電制御部165bはモータ17への通電を許可しているため、モータ17は駆動し続ける。そして、モータスイッチ164がオフになると、制御部165aは通電制御部165bへの通電信号の送信を停止する。従って、通電制御部165bはモータ17への通電を遮断する状態になる。
このように構成される携帯用切断機1を用いて、作業者が切断作業を行う場合、まず作業者は被切断材3の上にベース14を置き、被切断材3に記された墨線とベース14の切欠部14dや墨線確認穴14cにより切断する位置を確認する。次に、作業者はモータスイッチ164をオンにして、鋸刃11を回転させた状態で切断方向に携帯用切断機1を押し進めることで、切断作業を行う。ここで、鋸刃11と被切断材3とが接触、又は図6のx以下の距離だけ離れている状態で作業者がモータスイッチ164をオンにする場合、及び鋸刃11と被切断材3とがx1よりも離れている状態で作業者がモータスイッチ164をオンにする場合の携帯用切断機1の動作について説明する。
まず、鋸刃11と被切断材3とが接触、又はx以下の距離だけ離れている状態で作業者がモータスイッチ164をオンにする場合の携帯用切断機1の動作について説明する。鋸刃11と被切断材3とが接触、又はx以下の距離だけ離れている状態では、検出部材161は被切断材3から押圧されて、復帰バネ162の弾性力に抗して切断方向と反対方向に回動した状態である。さらに、カム部161eに当接しているピン167は、カム部161eの回動とともに上昇して移動距離yがΔy以上であるため、マイクロスイッチ163はオンの状態である。このとき、制御回路165の制御部165aはマイクロスイッチ163がオンであると判別する。従って、作業者がモータスイッチ164をオンにしても、制御部165aは通電制御部165bにモータ17への通電を遮断させるため、モータ17は駆動しない。
次に、鋸刃11と被切断材3とがxよりも離れている状態で作業者がモータスイッチ164をオンにする場合の携帯用切断機1の動作について説明する。鋸刃11と被切断材3とがxよりも離れている状態では、検出部材161の回転角θ<Δθであり、ピン167の移動距離y<Δyであるため、マイクロスイッチ163はオフの状態である。このとき、制御回路165の制御部165aはマイクロスイッチ163がオフであると判別する。従って、作業者がモータスイッチ164をオンにすると、制御部165aは通電制御部165bにモータ17への通電を許可させるため、モータ17が駆動する。
このように、鋸刃11が被切断材3と接触している状態、又は非常に近い位置にある状態で作業者がモータスイッチ164をオンにした場合でも、検出機構部16によりその状態が検出されてモータ17への通電が行われないように制御されるため、鋸刃11へ衝撃を与えることを防止できる。
次に、本発明の第2の実施形態を図面を用いて説明する。本実施形態に係る携帯用切断機2は、第1の実施形態における検出機構部16に代えて、後述する負荷機構部26を備えている点で異なり、他の構成要素については同様である。そのため、同様な構成要素については同様の符号を付し、その説明を省略する。
負荷機構部26は、図9に示すように、移動部材261と、復帰バネ162と、ピン267と、負荷バネ268とから構成される。なお、移動部材261は、第1の実施形態における検出部材161と同様の位置及び形状であるため、その説明を省略する。
ピン267は、図10(a)及び(b)に示すように、ギヤカバー12内部の移動部材261の上方にカム部261eと当接するように設けられる。またピン267にはフランジ部267aが設けられており、フランジ部267aよりも下方部分はギヤカバー12に形成された穴を挿通し、その先端部でカム部261eと当接している。ピン267のフランジ部267aよりも上方部分は負荷バネ268の内部に挿通されている。
負荷バネ268は、コイル状のバネから形成され、ギヤカバー12内部に設けられたピン267のフランジ部267aよりも上方部分を収納するように設けられる。
このように構成される携帯用切断機2を用いて、作業者が切断作業を行う場合、まず作業者は被切断材3の上にベース14を置き、被切断材3に記された墨線とベースの切欠部14dや墨線確認穴14cにより切断する位置を確認する。次に、作業者はモータスイッチ164をオンにして、鋸刃11を回転させた状態で切断方向に携帯用切断機2を押し進めることで、切断作業を行う。ここで、作業者が携帯用切断機2を押し進めるときの携帯用切断機2の動作について説明する。
移動部材261は鋸刃11よりも切断方向に突出しているため、携帯用切断機2を切断方向に押し進めた場合、移動部材261が鋸刃11よりも先に被切断部材3に接触する。ここで、移動部材261が被切断材3と接触するまでに、作業者が携帯用切断機2にかける荷重は、携帯用切断機2と被切断材3との摩擦力に抗して携帯用切断機2を押し進めるために必要な荷重である。
移動部材261と被切断材3とが接触した後は、移動部材261が被切断材3により切断方向と反対方向に押圧されて回動すると同時に、カム部261eに当接するピン267が上昇する。このとき、移動部材261は復帰バネ162及び負荷バネ268に抗して移動する。従って、作業者が携帯用切断機2を押し進めるためには、前述した摩擦力だけでなく、これらのバネによる弾性力に抗して携帯用切断機2を押し進める分だけの荷重をかける必要がある。このときの移動部材261の回動角θと移動部材261が受ける荷重Fとの関係を図11に示す。図11において、鎖線は負荷バネ268が移動部材261に与える荷重、一点鎖線は復帰バネ162が移動部材261に与える荷重、実線は、これらのバネによる荷重の和である合成荷重を表す。これらの荷重は、回動角θ<θ(θは、図4(b)のB点における回動角)では、回動角θが増加するにつれて、すなわち携帯用切断機2を切断方向に押し進めるにつれて、線形的に増加する。しかし、回動角θ>θでは、ピン267のカム部261eと当接する点と回動軸142の中心との距離が変化しないため、ピン267の高さも変化しない。従って、負荷バネ268による弾性力は、図11に示すように、一定となる。一方、復帰バネ162による荷重の増加率は変化しない。そのため、合成荷重は、回動角θ=θでその増加率が変化し、全体としては非線形的に増加する。そして切断作業が終了し、鋸刃11を被切断材3から離していくと、移動部材261は被切断材3に当接しながら復帰バネ162の弾性力により切断方向に回動し、それに伴いピン267は図4(b)のB点に達するまでその高さを保ち、B点に達した後はその高さが減少する。そして最終的には被切断材3と接触する前の状態に戻る。
このように、作業者が携帯用切断機2を被切断材3に向かって押し進めると、鋸刃11よりも切断方向に突出して付勢される移動部材261に被切断材3が当接し、押し進めるために必要な荷重が増加する。そのため、作業者が勢いよく鋸刃11を被切断材3に向かって押し進めた場合でもその勢いを減少させ、鋸刃11に与えられる衝撃を少なくすることができる。また、携帯用切断機2を押し進めるために必要な荷重の変化により、作業者は鋸刃11と被切断材3との距離が非常に近いことを容易に知ることができる。
また、図11に示すように、切断作業時において、作業者は復帰バネ162及び負荷バネ268による弾性力に抗して携帯用切断機2を押し進める分だけの荷重(合成荷重)をかける必要がある。ここで、復帰バネ162は、作業終了後に移動部材261をもとの位置に戻すだけの弾性力があればよい。そして、移動部材261が被切断材3と接触した後に携帯用切断機2を押し進めるための荷重は、負荷バネ268の弾性力で調節することができる。また、回動角θ>θでは、移動部材261が回動しても負荷バネ268による荷重は増加せず、一定である。従って、復帰バネ162と負荷バネ268を用いることで、回動角θ<θにおいて合成荷重と同じ分の荷重を移動部材261に与える復帰バネのみを用いた場合と比べて、切断作業中に必要な荷重は小さくてすむため、作業性が良い。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
本発明の第1の実施形態では、検出機構部16が鋸刃11と被切断材3とが接触あるいは非常に近い位置にある状態を検出した場合に、モータスイッチ164がオンされてもモータ17への通電が行われないように制御したが、図12に示すように、検出機構部16に備えられたマイクロスイッチ163のオン/オフにより点灯/消灯を行う表示灯18をさらに設けてもよい。また、第2の実施形態においても、第1の実施形態におけるマイクロスイッチ163を同様に設け、さらにそのマイクロスイッチ163のオン/オフにより点灯/消灯を行う表示灯をさらに設けてもよい。これにより、作業者は鋸刃と被切断材とが接触あるいは非常に近い位置にあることを視覚により容易に知ることができる。また、マイクロスイッチ163のオンにより音を発するブザー等を設けてもよい。これにより、作業者は鋸刃と被切断材とが接触あるいは非常に近い位置にあることを聴覚により容易に知ることができる。
また、本発明の第2の実施形態では、移動部材261のカム部261eと、ピン267を介してカム部261eと当接する負荷バネ268とを用いることにより、図11に示される合成荷重に相当する非線形的な付勢力を移動部材261に与える構成である。しかし、ピン267と負荷バネ268の代わりに、図13(a)及び(b)に示すようにダンパ269を用いてもよい。これにより、負荷バネ268を用いた場合と比べて、切断作業中に必要な荷重は小さくてすむため、作業性が良い。
また、本発明の第2の実施形態では、移動部材261のカム部261eの形状が具体的に図4(b)に示されるような形状である場合について説明したが、他の形状であってもよい。例えば、図4(b)ではB点よりも反時計回り方向の外周は、その半径が一定となるように形成されているが、B点よりも半径が小さくなるように形成されていてもよい。これにより、ピン267と移動部材261のカム部261eとが当接する点がB点を超えた後、半径が小さくなるとともに負荷バネ268の弾性力によりピン267が下降するため、負荷バネ268が伸びて移動部材261に与える弾性力は小さくなる。そのため、切断作業中に作業者が必要な荷重は、B点よりも反時計回り方向の外周の半径が一定である移動部材261を用いた場合よりも小さくてすむため、作業性が良い。
また、本発明の第1及び第2の実施形態では、携帯用切断機1及び2として、モータにより回転駆動される円板状の鋸刃11を有するものについて説明したが、鋸刃はモータにより回転駆動されるものでなくてもよく、例えばジグソー等のモータにより上下にストロークする鋸刃を有する携帯用切断機でもよい。
1、2 携帯用切断機
11 鋸刃
12 ギヤカバー
121 ボス
121a 段差部
13 ソーカバー
14 ベース
14a 溝
14b 被切断材確認穴
14c 墨線確認穴
14d 切欠部
141 ヒンジ部
142 回動軸
15 ハンドル部
16 検出機構部
161 検出部材
161a、161b 羽状プレート部
161c、161d 挿通穴
161e カム部
161f、161g 縁部
162 復帰バネ
163 マイクロスイッチ
163a レバー
164 モータスイッチ
165 制御回路
165a 制御部
165b 通電制御部
165c モータスイッチ検出部
166 スイッチホルダー
167 ピン
17 モータ
18 表示灯
26 負荷機構部
261 移動部材
267 ピン
268 負荷バネ
269 ダンパ
3 被切断材
4 電源

Claims (5)

  1. モータと、
    操作可能なトリガスイッチと、
    前記モータの下方に設けられるベースと、
    前記ベースから下方に突出し、前記モータにより駆動され、被切断材を切削可能な鋸刃と、
    前記鋸刃と前記被切断材との距離を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した距離が所定の値を超えているか否かを判別する判別手段と、を備え、
    前記判別手段により前記検出手段が検出した距離が所定の値を越えていると判別された場合に、前記トリガスイッチを操作すると、前記モータへの通電を開始し、
    前記判別手段により前記検出手段が検出した距離が所定の値を越えていないと判別された場合に、前記トリガスイッチを操作すると、前記モータへの通電を開始しない、
    ことを特徴とする携帯用切断機。
  2. 前記検出手段は、前記ベースから下方に突出する突出部材を備え、
    前記判別手段は、前記突出部材の移動によりオンされるマイクロスイッチを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯用切断機。
  3. 前記突出部材は、切断時に前記被切断材と接触する前記鋸刃の位置よりも切断方向に向かって突出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯用切断機。
  4. 前記突出部材は、切断方向に付勢されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯用切断機。
  5. 前記マイクロスイッチがオン状態か否かを表示する表示部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯用切断機。
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