JP5481822B2 - 酵素電極及び該酵素電極を用いた燃料電池 - Google Patents
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Description
電極基材と、
該電極基材に前記酵素を固定するための酵素固定化膜と、
該固定化膜の厚みより高い凸部を備えた集電体と、
を少なくとも備えた酵素電極を提供する。
本発明に係る酵素電極は、前記凸部と前記電極基材が確実に接触することにより、電極からの集電を行うことが可能である。
前記固定化膜と前記集電体との間には、集電体の面と水平な方向への物質供給を向上させるために、空隙を設けることが好ましい。
本発明に係る酵素電極は、酵素を触媒として酸化還元反応が進行することにより起電する燃料電池の電極として、好適に用いることが可能である。
図1は、本発明に係る酵素電極1の模式的図である。
本発明に係る酵素電極1は、大別して、電極基材11と、酵素固定化膜12と、集電体13と、を少なくとも備える。以下、それぞれの構成、機能、効果等を説明する。
電極基材11では、酵素を触媒として酸化還元反応が進行する。より具体的には、本発明に係る酵素電極をアノードとして用いる場合には、電極基材11上で燃料の酸化反応が進行することにより、電子が放出される。また、本発明に係る酵素電極をカソードとして用いる場合には、アノードで放出され、後述する集電体13を通して送り込まれる電子と、外部から供給される酸素を用いて還元反応が進行する。
酵素固定化膜12は、前記電極基材11に酵素を固定するための膜である。
集電体13は、外部回路に接続され、アノードで放出された電子を、外部回路を通じてカソードへ送り込む役割を担う。本発明においては、この集電体13に、凸部131を備えることを特徴とする。この凸部131を有することにより、凸部131が電極基材11と接触し、電極基材11からの集電性が著しく向上する。
本発明に係る酵素電極は、電極上で酵素を触媒として酸化還元反応が進行する燃料電池に好適に用いることができる。図4は、本発明に係る燃料電池10の模式図である。本発明に係る燃料電池10は、大別して、電極基材11と、酵素固定化膜12と、集電体13と、からなる酵素電極1を少なくとも備え、必要に応じて、燃料タンク101、プロトン伝導体102、などを備える。以下、それぞれの構成、機能、効果等を説明する。なお、酵素電極1については、前述の通りであるため、ここでは説明を割愛する。
燃料タンク部101は、燃料を貯蔵するために用いる。燃料タンク部101の形状は特に限定されず、後述するアノードである酵素電極1aに燃料を供給可能な形態であれば、自由に設計することができる。燃料タンク部101からアノードである酵素電極1aへの燃料の供給方法も特に限定されず、公知の方法を自由に選択することができる。例えば、加圧注入、負圧注入、接触吸水、毛細管現象などの原理を用いて、燃料をアノードである酵素電極1aに供給することが可能である。
アノードである酵素電極1aとカソードである酵素電極1bとは、プロトン伝導可能な状態で接続する。接続方法は特に限定されないが、例えば、図4の実施形態に示すように、アノードある酵素電極1aとカソードである酵素電極1bが、プロトン伝導体102を介して対向するように配設することで、アノードとカソードとをプロトン伝導可能な状態で接続することが可能である。
本発明に係る燃料電池は、大きな出力電流及び電圧を得ることができるため、公知のあらゆる電子機器に好適に用いることができる。
集電体の一例として、チタンを用いたエキスパンドメタルの圧延体を用いた。エキスパンドメタルの圧延体の随所を剣山により切断し、スパイク状の凸部を形成することで、凸部を備える集電体を作製した。なお、作製した集電体の凸部の高さは、平均0.1〜1.0mmであった。
最初に、以下のようにして各種の溶液(A)〜(E)と導電性塗料(カーボン系材料)を塗布した多孔体カーボン(PC)電極(F)を調製した。溶液調製用の緩衝溶液としては、50mMリン酸二水素カリウム(KH2PO4)緩衝溶液(I.S.=0.3、pH=7.5)と100mMリン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)緩衝溶液(I.S.=0.3、pH=8.0)を用いた。
DI(EC:1.6.99.、天野エンザイム株式会社製)を47.6mg秤量し、前記50mMリン酸二水素カリウム緩衝溶液200μLに溶解させた(溶液(A)’)。この際、酵素を溶解させる緩衝溶液は直前まで4℃以下に冷蔵されていたものが好ましく、酵素緩衝溶液もできるだけ4℃以下で冷蔵保存しておくことが好ましい。本実施例においても、緩衝溶液および酵素緩衝溶液ともに、4℃以下で冷蔵保存しておいた。
NADH(シグマアルドリッチジャパン株式会社製、N−8129)を41mg秤量し、上記の100mMリン酸二水素ナトリウム緩衝溶液64μLに溶解させ、NADH緩衝溶液(B)とした。
2−アミノ−1,4−ナフトキノン(ANQ)(合成品)を6.2mg秤量し、アセトン溶液600μLに溶解させ、ANQアセトン溶液(C)とした。
ポリ−L−リシン臭化水素酸塩(PLL)(シグマアルドリッチジャパン株式会社製、P−1274、Mw=93K)を適量秤量し、2.0wt%となるようにイオン交換水に溶解させ、PLL水溶液(D)とした。
ポリアクリル酸ナトリウム(PAAcNa)(シグマアルドリッチジャパン株式会社製、041−00595、Mw=30K)を適量秤量し、0.022wt%となるようにイオン交換水に溶解させ、PAAcNa水溶液(E)とした。
導電性塗料(カーボン系材料)であるバニーハイト(日本黒鉛工業株式会社製、バニーハイト♯27M)を2−ブタノン(和光純薬株式会社製、133−02506)に体積5:1の割合で希釈し、多孔体カーボン電極(東海カーボン株式会社製、1cm×1cm×2mm、60%空隙率、約95〜98mg)上に乾燥後、約105〜108mgになるように塗布し、一晩乾燥した(約105〜108mg)。
板状のグラッシーカーボン電極の上に、シート状のシリコンゴム(厚さ3.0mm)に直径6mmの丸い穴を開けたものをのせた。そして、前記で調整した溶液(A)〜(C)を下記の表3に記載の量ずつ採取して混合し、この混合液をマイクロシリンジを用いて、そのシリコンゴムの穴の中に塗布した。その後、40℃で15分間ドライオーブン中で乾燥を行い、シリコンゴムの穴の中に酵素/補酵素/電子メディエーター塗布膜を作製した。
11 電極基材
12 酵素固定化膜
13 集電体
131 凸部
S 空隙
10 燃料電池
101 燃料貯蔵部
102 プロトン伝導体
Claims (4)
- 酵素を触媒として酸化還元反応が進行する電極であって、
電極基材と、
該電極基材に前記酵素を固定するために前記電極基材の表面に備えられた酵素固定化膜と、
該固定化膜の厚みより高い凸部が複数備えられた集電体と、
が少なくとも備えられ、
前記凸部は前記酵素固定化膜に貫入して前記電極基材と接触した酵素電極。 - 前記固定化膜と前記集電体との間に空隙が設けられた請求項1記載の酵素電極。
- 酵素を触媒として酸化還元反応が進行することにより起電する燃料電池であって、
電極基材と、
該電極基材に前記酵素を固定するために前記電極基材の表面に備えられた酵素固定化膜と、
該固定化膜の厚みより高い凸部が複数備えられた集電体と、
が少なくとも備えられ、
前記凸部は前記酵素固定化膜に貫入して前記電極基材と接触した燃料電池。 - 前記固定化膜と前記集電体との間に空隙が設けられた請求項3記載の燃料電池。
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